JPWO2014199732A1 - マルチレベルインバータ - Google Patents

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Abstract

遮断回路の大規模化、配線数の増加を招くことなく、遮断指令発生時に安全に主回路からの電圧出力を遮断することができるマルチレベルインバータを提供する。遮断回路(310)は、第1の遮断信号が与えられたとき、主回路における出力回路部(110)の正電圧端子(N1)に直接接続されたスイッチング素子(Q1a)と中性点(N3)にコレクタが接続された逆阻止型スイッチング素子(QR2)の組をOFFとする。また、遮断回路(320)は、第2の遮断信号が与えられたとき、主回路における出力回路部(110)の負電圧端子(N2)に直接接続されたスイッチング素子(Q6a)と中性点(N3)にエミッタが接続された逆阻止型スイッチング素子(QR1)の組をOFFとする。

Description

この発明は、直流電力を交流電力に変換するマルチレベルインバータに関する。
直流電力を交流電力に変換するインバータとして、直流電圧が印加された正電圧端子、負電圧端子および中間端子との接続をスイッチング素子(半導体スイッチ)によって切り換えるマルチレベルインバータが提供されている。この種のマルチレベルインバータにおいて、中間端子に接続されたスイッチング素子では、正電圧端子や負電圧端子に接続されたスイッチング素子に比べてスイッチングする電圧が小さいため、耐圧が低く、電気特性が比較的よいものを採用することができる。
しかし、インバータに接続された電動機の緊急停止を試みた時、すべてのスイッチング素子を同時にOFFにすると、耐圧の低い中間端子に接続されたスイッチング素子に正電圧端子と負電圧端子との電位差が加わり破損するおそれがある。そこで、電動機の緊急停止時に、正電圧端子および負電圧端子に接続されたスイッチング素子を先にOFFし、中間端子に接続されたスイッチング素子を少し遅らせてOFFにする構成が提案されている(例えば、特許文献1)。
ところで、近年、電気機器などについて、故障による人的被害を伴う事故を回避するため、リスクを許容範囲に収めるように定めた種々の国際規格が策定されている。例えば、IEC61800−5−2では、電動機の緊急停止時、電動機を確実に停止するSTO(安全トルクOFF)機能の搭載が要求される。
2レベルインバータに関し、IEC61800−5−2に適合する構成としては、正端子に接続されたスイッチング素子を無効化する回路と、負端子に接続されたスイッチング素子を無効化する回路を個別に設けるものが提案されている(例えば、特許文献2)。2レベルインバータでは、正端子と負端子のいずれか一方のスイッチング素子が無効化されれば電動機への出力が遮断されるため、上記のいずれか一方の回路が故障していたとしても、他方の回路が正常に機能すれば、電動機が停止されることとなる。
特開2002−078351号公報 特開2010−284051号公報
以上のように、これまで緊急時にインバータから負荷への出力電圧の供給を遮断するための遮断回路の回路構成が各種提案されてきたが、マルチレベルインバータでは、主回路を構成するスイッチング素子数が多くなるため、負荷への電力供給を確実に遮断しようとすると、遮断回路とスイッチング素子との間の配線数が増え、遮断回路が大規模化するという問題があった。
この発明は以上のような事情に鑑みてなされたものであり、遮断回路の大規模化、配線数の増加を招くことなく、遮断指令発生時に安全に主回路からの電圧出力を遮断することができるマルチレベルインバータを提供することを目的としている。
この発明は、直流入力電圧が与えられる正電圧端子および負電圧端子間に直列に介挿された複数のスイッチング素子からなり、各スイッチング素子間の各ノードの中の1つのノードを交流出力端子とする出力回路部と、前記正電圧端子および負電圧端子の各電圧の中間の電圧を発生する中性点にエミッタが接続された第1の逆阻止型スイッチング素子と、前記中性点にコレクタが接続され、前記第1の逆阻止型スイッチング素子のコレクタにエミッタが接続された第2の逆阻止型スイッチング素子とを含み、前記中性点と前記出力回路部の各スイッチング素子間のいずれかのノードとの間に前記第1の逆阻止型スイッチング素子および前記第2の逆阻止型スイッチング素子を含む電流経路を形成するブリッジ部と、前記出力回路部および前記ブリッジ部の各スイッチング素子のON/OFFを切り換える制御信号を生成する制御信号発生手段と、前記交流出力端子の出力電圧を遮断するための遮断指令が入力されたとき、前記制御信号の状態に拘わらず、前記出力回路部における前記正電圧端子に直接接続されたスイッチング素子と前記第2の逆阻止型スイッチング素子の組、または前記出力回路部における前記負電圧端子に直接接続されたスイッチング素子と前記第1の逆阻止型スイッチング素子の組を遮断する遮断手段とを具備することを特徴とするマルチレベルインバータを提供する。
この発明によれば、正電圧端子に直接接続されたスイッチング素子を遮断すると、正電圧端子から交流出力端子への電流の経路が遮断される。また、第2の逆阻止型スイッチを遮断すると、中性点から交流出力端子への電流の経路が遮断される。従って、正電圧端子に直接接続されたスイッチング素子および第2の逆阻止型スイッチの組を遮断することにより交流出力端子からの電圧出力を遮断することができる。また、負電圧端子に直接接続されたスイッチング素子を遮断すると、交流出力端子から負電圧端子への電流の経路が遮断される。また、第1の逆阻止型スイッチを遮断すると、交流出力端子から中性点への電流の経路が遮断される。従って、負電圧端子に直接接続されたスイッチング素子および第1の逆阻止型スイッチの組を遮断することにより交流出力端子からの電圧出力を遮断することができる。
この発明によるマルチレベルインバータの第1実施形態である7レベルインバータの構成を示す回路図である。 同実施形態における主回路の各スイッチング素子のON/OFF切り換えの態様を例示する図である。 この発明によるマルチレベルインバータの第2実施形態である5レベルインバータの構成を示す回路図である。 この発明によるマルチレベルインバータの第3実施形態である3レベルインバータの構成を示す回路図である。
以下、図面を参照し、この発明の実施形態について説明する。
<第1実施形態>
図1は、この発明によるマルチレベルインバータの第1実施形態である7レベルインバータの構成を示す回路図である。図1に示すように、7レベルインバータは、主回路100U、100Vおよび100Wと、制御信号発生装置200と、複数のフォトカプラPCと、安全装置300とを有する。
図1において、正電圧端子N1および負電圧端子N2間には、図示しない直流電源からの直流入力電圧が与えられる。中性点N3は、正電圧端子N1および負電圧端子N2の各電圧の中間の電圧(図示の例では接地)に固定される。正電圧端子N1と中性点N3との間にはキャパシタC1が介挿されている。また、負電圧端子N2と中性点N3との間にはキャパシタC2が介挿されている。
主回路100U、100Vおよび100Wは、正電圧端子N1および負電圧端子N2間の直流入力電圧のスイッチングを行って、U相、V相およびW相の交流電圧を発生し、負荷であるモータ(図示略)に供給する回路である。図1には、主回路100U、100Vおよび100Wのうち主回路100Uの構成が図示されている。図1に示すように、主回路100Uは、出力回路部110と、ブリッジ部120とを有する。
出力回路部110は、正電圧端子N1および負電圧端子N2間に直列に介挿されたスイッチング素子Q1a、Q1b、Q1c、Q1d、Q2、Q3、Q4、Q5、Q6d、Q6c、Q6b、Q6aにより構成されている。この出力回路部110の各スイッチング素子は、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor;絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)とフライングダイオードとから構成されている。そして、図示の例では、スイッチング素子Q3およびQ4間のノードがU相の交流出力端子Ouとなっている。
ブリッジ部120は、スイッチング素子およびフライングキャパシタを含む電流経路を中性点N3と出力回路部110の各スイッチング素子間のいずれかのノードとの間に形成する回路である。
ブリッジ部120において、第1の逆阻止型スイッチング素子QR1および第2の逆阻止型スイッチング素子QR2は、各々IGBTである。この第1の逆阻止型スイッチング素子QR1のエミッタおよび第2の逆阻止型スイッチング素子QR2のコレクタは、中性点N3に共通接続されている。また、第1の逆阻止型スイッチング素子QR1のコレクタおよび第2の逆阻止型スイッチング素子QR2のエミッタはノードN4において互いに接続されている。
スイッチング素子Q7a、Q7b、Q8a、Q8bは、各々IGBTとフライングダイオードとからなるスイッチング素子である。ここで、スイッチング素子Q7a、Q7bは、出力回路部110のスイッチング素子Q1dおよびQ2間のノードN5とノードN4との間に直列に介挿されている。また、スイッチング素子Q8a、Q8bは、ノードN4と出力回路部110のスイッチング素子Q5およびQ6d間のノードN6との間に直列に介挿されている。また、フライングキャパシタCf1は、出力回路部110のスイッチング素子Q1dおよびQ2間のノードN5とスイッチング素子Q5およびQ6d間のノードN6との間に介挿されている。また、フライングキャパシタCf2は、出力回路部110のスイッチング素子Q2およびQ3間のノードN7とスイッチング素子Q4およびQ5間のノードN8との間に介挿されている。また、フライングキャパシタCf3は、スイッチング素子Q7aおよびQ7b間のノードN9とスイッチング素子Q8aおよびQ8b間のノードN10との間に介挿されている。
以上がブリッジ部120の構成である。
主回路100U、100V、100Wにおいて、4個のスイッチング素子Q1a、Q1b、Q1c、Q1dの組、4個のスイッチング素子Q6a、Q6b、Q6c、Q6dの組、2個のスイッチング素子Q7a、Q7bの組、2個のスイッチング素子Q8a、Q8bの組は、通常動作時において各々まとめてON/OFF切り換えが行われる。これらの各組が複数のスイッチング素子を直列接続したものにより構成されているのは、各組の耐圧を高めるとともに、主回路の動作時に各スイッチング素子が負担する電圧を最適化するためである。
制御信号発生装置200は、主回路100U、100Vおよび100Wを構成する各スイッチング素子のON/OFF切り換えを行うための制御信号として、制御指令に従ってパルス幅変調されたパルス信号を各々発生する装置である。この制御信号発生装置200が発生する各制御信号は、複数のフォトカプラPCを介して主回路100U、100Vおよび100W内の各スイッチング素子に伝達される。
図2は、通常動作時における主回路100Uの各スイッチング素子のON/OFF切り換えの態様を例示する図である。なお、図2において、Q1はスイッチング素子Q1a〜Q1dを、Q6はスイッチング素子Q6a〜Q6dを、Q7はスイッチング素子Q7a、Q7bを、Q8はスイッチング素子Q8a、Q8bを示している。
本実施形態では、正電圧端子N1および中性点N3間に直流電圧+3Eが印加され、中性点N3および負電圧端子N2間に直流電圧+3Eが印加された状態において、制御信号発生装置200は、主回路100Uの各スイッチング素子のON/OFFを切り換えることにより、図2に示すように、+3E、+2E、+1E、0V、−1E、−2E、−3Eの7種類の電圧を主回路100Uから交流出力端子Ouに出力させる。
通常動作における主回路100Uの各スイッチング素子のON/OFF状態には、図2に示すモード1〜12がある。
モード1では、Q1〜Q3、Q8、QR2=ON、Q4〜Q7、QR1=OFFとし、出力端子Ouから電圧+3Eを出力させる。この場合、OFFである6個のスイッチング素子Q4、Q5、Q6d、Q6c、Q6b、Q6aに直流電圧+6Eが印加される。この例では、これらの6個のスイッチング素子に各々等しい電圧+1Eが印加されるようになっている。従って、フライングキャパシタCf1、Cf2には各々電圧+2E、+1Eが充電される。また、フライングキャパシタCf1の充電電圧+2Eは、OFFである2個のスイッチング素子Q7a、Q7bに印加される。この例では、これらの2個のスイッチング素子に各々等しい電圧+1Eが印加されるようになっている。従って、フライングキャパシタCf3には電圧+1Eが充電される。
モード12では、Q1〜Q3、Q8、QR2=OFF、Q4〜Q7、QR1=ONとし、出力端子Ouから電圧−3Eを出力させる。この場合、OFFである6個のスイッチング素子Q1a、Q1b、Q1c、Q1d、Q2、Q3に直流電圧+6Eが印加される。この例では、これらの6個のスイッチング素子に各々等しい電圧+1Eが印加されるようになっている。従って、フライングキャパシタCf1、Cf2には各々電圧+2E、+1Eが充電される。また、フライングキャパシタCf1の充電電圧+2Eは、OFFである2個のスイッチング素子Q8a、Q8bに印加される。この例では、これらの2個のスイッチング素子に各々等しい電圧+1Eが印加されるようになっている。従って、フライングキャパシタCf3には電圧+1Eが充電される。
このように本実施形態では、モード1および12のいずれにおいても、フライングキャパシタCf1、Cf2、Cf3に各々電圧+2E、+1E、+1Eが充電される。そして、制御信号発生装置200は、モード2〜11では、中性点N3と出力回路部110の各スイッチング素子間のいずれかのノードとの間にフライングキャパシタとスイッチング素子とを含む各種の電流経路を形成することにより、各種の電圧を交流出力端子Ouから出力させる。
例えばモード2では、Q1、Q2、Q4、Q8、QR2=ON、Q3、Q5〜Q7、QR1=OFFとする。この場合、正電圧端子N1の電圧+3EからフライングキャパシタCf2の充電電圧+1Eだけ低下した電圧+2Eがスイッチング素子Q4を介して出力端子Ouから出力される。
また、モード3では、Q2、Q3、Q8、QR1、QR2=ON、Q1、Q4〜Q7=OFFとする。この場合、中性点N3の電圧0Vに対し、フライングキャパシタCf1の充電電圧+2Eを加算した電圧+2Eがスイッチング素子Q2、Q3を介して出力端子Ouから出力される。
他のモード4〜11も同様であり、制御信号発生装置200は、制御指令に応じて各種の制御信号を発生し、中性点N3と出力回路部110の各スイッチング素子間のいずれかのノードとの間にフライングキャパシタとスイッチング素子とを含む各種の電流経路を形成することにより、各種の電圧を交流出力端子Ouから出力させることができる。
以上、主回路100Uを例に説明したが、制御信号発生装置200は、主回路100Vおよび100Wについても、各々の内部のスイッチング素子のON/OFFを切り換え、各種の電圧を出力させることが可能である。
安全装置300は、遮断指令発生時に、制御信号発生装置200が発生する各制御信号に拘わらず、主回路100U、100Vおよび100W内の一部のスイッチング素子を強制的にOFFさせ、主回路100U、100Vおよび100Wから負荷への交流電圧の供給を遮断する装置である。
本実施形態における安全装置300は、2つの遮断回路310および320を含む。本実施形態の特徴はこれらの遮断回路にある。
これまで提供されてきたマルチレベルインバータの安全装置としては、出力電圧の遮断指令が与えられた場合に、主回路100U、100V、100Wの出力回路部110の全てのスイッチング素子をOFFにするものが一般的であった。
しかしながら、本実施形態のような7レベルインバータの場合、1相分の出力回路部110は、図1において高電位側から順に12個のスイッチング素子Q1a〜Q6aを含む。従って、遮断指令発生時に、3相分の出力電圧の遮断を行うためには、3相合計で36本の配線を使用して、36個のスイッチング素子を遮断させる信号を伝送する必要がある。
しかし、スイッチング素子を遮断するための配線が36本必要になるということは、マルチレベルインバータの配線パターンが増加し、回路規模が大きくなる。また、装置全体のコストが増大するだけではなく,配線が多くなることによりノイズ等に弱くなり信頼性が低下する恐れもある。
本実施形態における2つの遮断回路310および320は、この問題を解決するものである。
図1において、U、V、Wの各相のスイッチング素子Q1b、Q1c、Q1d、Q2〜Q5、Q6d、Q6c、Q6b、Q7a、Q7b、Q8a、Q8bに制御信号を伝達する各フォトカプラPCには電源P5から駆動電流が直接供給される。
これに対し、U、V、Wの各相のスイッチング素子Q1aと逆阻止型スイッチング素子QR2の組に制御信号を伝達するフォトカプラPCにはNPNトランジスタ311を介して電源P5sから駆動電流が供給される。また、U、V、Wの各相のスイッチング素子Q6aと逆阻止型スイッチング素子QR1の組に制御信号を伝達するフォトカプラPCにはNPNトランジスタ321を介して電源P5sから駆動電流が供給される。そして、遮断回路310の出力端子は遅延回路312を介してNPNトランジスタ311のベースに接続され、遮断回路320の出力端子は遅延回路322を介してNPNトランジスタ321のベースに接続されている。
遮断回路310および320は、7レベルインバータの通常動作時は遅延回路312および322を各々介してNPNトランジスタ311および312のベースに信号“1”を各々供給している。この状態では、NPNトランジスタ311および312はONとなり、このNPNトランジスタ311および312を介して、スイッチング素子Q1aおよび逆阻止型スイッチング素子QR2の組に制御信号を伝達するフォトカプラPCと、スイッチング素子Q6aおよび逆阻止型スイッチング素子QR1の組に制御信号を伝達するフォトカプラPCに駆動電流が供給される。
しかしながら、何らかの異常検知により第1の遮断指令が遮断回路310に与えられると、遮断回路310は出力信号を“0”にする。この信号“0”が遅延回路312を介してNPNトランジスタ311に与えられる結果、NPNトランジスタ311がOFFとなり、スイッチング素子Q1aおよび逆阻止型スイッチング素子QR2の組に制御信号を伝達するフォトカプラPCに対する駆動電流の供給が断たれる。この結果、制御信号発生装置200が出力する制御信号の内容に拘わらず、U、V、Wの各相の主回路のスイッチング素子Q1aおよび逆阻止型スイッチング素子QR2が遮断される。これにより主回路の出力端子Ou、Ov、Owからの電圧出力が遮断される。
また、何らかの異常検知により第2の遮断指令が遮断回路320に与えられると、遮断回路320は出力信号を“0”にする。この信号“0”が遅延回路322を介してNPNトランジスタ321に与えられる結果、NPNトランジスタ321がOFFとなり、スイッチング素子Q6aおよび逆阻止型スイッチング素子QR1の組に制御信号を伝達するフォトカプラPCに対する駆動電流の供給が断たれる。この結果、制御信号発生装置200が出力する制御信号の内容に拘わらず、U、V、Wの各相の主回路のスイッチング素子Q6aおよび逆阻止型スイッチング素子QR1が遮断される。これにより主回路の出力端子Ou、Ov、Owからの電圧出力が遮断される。
第1の遮断指令および第2の遮断指令は、別個の理由に基づいて独立に発生するものであってもよいし、共通の理由に基づいて両方同時に発生するものであってもよい。
ここで、スイッチング素子Q1aおよびQR2の組またはスイッチング素子Q6aおよびQR1の組を遮断すると、交流出力端子からの出力を遮断することができる理由を説明する。図1に示すように、U、V、W各相の正電圧端子N1に直接接続されたスイッチング素子Q1aをOFFすると、たとえスイッチング素子Q1b〜Q3の全てがONしていても、正電圧端子N1から出力端子Ou、Ov、Owへ電流は流れない。さらにスイッチング素子QR2をOFFすると、スイッチング素子Q7a、Q7b、Q8a、Q8bの状態に拘わらず、中性点N3から出力端子Ou、Ov、Owへ向けて電流が流れることはない。従って、出力3相全てについてのスイッチング素子Q1aおよびQR2、すなわち、合計6個のスイッチング素子をOFFすると正電圧端子N1側および中性点N3側から電力を供給することができないため、出力線間電圧が零となり、7レベルインバータからの電力供給は停止する。
同様に各相の負電圧端子N2側に接続されるスイッチング素子Q6aをOFFすると、交流出力端子Ou、Ov、Owから負電圧端子N2側へ電流が流れない。さらにスイッチング素子QR1をOFFすると、交流出力端子Ou、Ov、Owから中性点N3へ電流が流れない。従って、出力3相全てについてのスイッチング素子Q6aおよびQR1、すなわち、合計6個のスイッチング素子をOFFすると,出力端子Ou、Ov、Ow端から負電圧端子N2側へ返るルートが遮断されるため,出力線間電圧が零となり、7レベルインバータからの電力供給は停止する。
遮断回路310と遮断回路320はそれぞれ一方だけが動作しても7レベルインバータからの電力供給を遮断することができる。この意味において、遮断回路310および320は、冗長化を満足している。
遮断回路310および320と制御信号発生装置200との関係について説明する。本実施形態における制御信号発生装置200は、外部からの遮断指令に応じて、遮断回路310および320とは別に、主回路100U、100V、100Wのスイッチング素子を保護するために、停止シーケンスに従って各スイッチング素子をOFFしていく。実際の実現方法としては、遮断指令が与えられる直前の主回路の出力電圧の位相や出力電流の向きなどを考慮して外側のスイッチング素子(正電圧端子N1側および負電圧端子N2側に近いスイッチング素子)から順番に停止させ、最後に中性点に接続されるスイッチング素子QR1およびQR2をOFFする。一方、機能安全を重視する場合、安全装置300は、スイッチング素子が故障しても7レベルインバータから負荷への電力供給が遮断できれば良いので、遮断回路310および320のみがあれば足りる。しかしながら、主回路のスイッチング素子を故障から保護することも重要である。そこで、負荷への電力供給の遮断という目的と、主回路のスイッチング素子の保護という目的の両方を達成するため、本実施形態では次のようにしている。
(1)遮断回路310または320は、遮断指令が外部から入力されると、制御信号発生装置200にも遮断指令を与え、制御信号発生装置200に通常の停止シーケンスをスタートさせる。
(2)遮断回路310または320は、遮断指令が与えられることにより出力信号を“0”にするが、遅延回路312または322は、この信号“0”を制御信号発生装置200の停止シーケンスの所要時間程度の遅れ時間だけ遅らせてNPNトランジスタ311または321に供給する。従って、遮断指令が与えられてから制御信号発生装置200の停止シーケンスの所要時間程度の時間が経過した後、スイッチング素子Q1aおよびQR2の組またはスイッチング素子Q6aおよびQR1の組が遮断される。
(3)安全装置300に関しては、遮断指令が入力されてから電力遮断が完了するまでの時間は、遅延回路312および322の遅延時間を含んだ実行時間として使用者に明示する。
(4)2つの遮断回路310および320には、7レベルインバータが停止している際に遮断回路310および320が正常に動作しているかを診断する診断回路を含め、遮断指令と監視信号を診断し、遮断回路310または320が異常となった場合には、遮断指令の状態に関わらず、電力を遮断し、その状態を保持する。
以上が本実施形態の詳細である。
本実施形態によれば、遮断指令の発生時、主回路において正電圧端子に直接接続されたスイッチング素子および中性点にコレクタが接続された逆阻止型スイッチング素子の組または主回路において負電圧端子に直接接続されたスイッチング素子および中性点にエミッタが接続された逆阻止型スイッチング素子の組を遮断するように構成したので、遮断回路とスイッチング素子との間の配線数を増加させず、遮断回路を大規模化せず、マルチレベルインバータから負荷への電力供給を遮断することができる、という効果が得られる。
また、本実施形態では、遮断指令に応じて、正電圧端子に直接接続されたスイッチング素子および中性点にコレクタが接続された逆阻止型スイッチング素子の組を遮断する遮断回路と、遮断指令に応じて、負電圧端子に直接接続されたスイッチング素子および中性点にエミッタが接続された逆阻止型スイッチング素子の組を遮断する遮断回路が設けられている。従って、例えば一方の遮断回路が動作しない場合でも、もう一方の遮断回路が動作するため、7レベルインバータから負荷への電力供給を遮断することについての信頼性を高めることができる。
また、本実施形態によれば、制御信号発生装置200による停止シーケンスと、遮断回路310および320による特定のスイッチング素子の遮断動作とを併存させているため、主回路のスイッチング素子の保護という目的と、7レベルインバータから負荷への電力供給の遮断という目的の両方を達成することができる。
<第2実施形態>
図3は、この発明によるマルチレベルインバータの第2実施形態である5レベルインバータの構成を示すブロック図である。本実施形態では、主回路100Ua、100Va、100Waの構成が上記第1実施形態と異なる。主回路100Uaは、出力回路部110aおよびブリッジ部120aとを有する。出力回路部110aは、正電圧端子N1および負電圧端子N2間に直列に介挿されたスイッチング素子Q11、Q12、Q13、Q14を有する。ブリッジ部120aにおいて、逆阻止型スイッチング素子QR1およびQR2は上記第1実施形態のものと同様である。スイッチング素子Q15は、逆阻止型スイッチング素子QR1のコレクタおよび逆阻止型スイッチング素子QR2のエミッタの共通接続点と、スイッチング素子Q11およびQ12間のノードとの間に介挿されている。スイッチング素子Q16は、逆阻止型スイッチング素子QR1のコレクタおよび逆阻止型スイッチング素子QR2のエミッタの共通接続点と、スイッチング素子Q13およびQ14間のノードとの間に介挿されている。フライングキャパシタCf10は、スイッチング素子Q11およびQ12間のノードと、スイッチング素子Q13およびQ14間のノードとの間に介挿されている。この主回路100Uaは、正電圧端子N1に電圧+2E、負電圧端子N2に電圧−2Eが与えられている状態において、スイッチング素子Q11〜Q14、QR1、QR2のON/OFF切り換えが行われることにより、+2E、+E、0V、−E、−2Eの各電圧を出力端子Ouから出力することができる。以上が主回路100Uaの構成である。主回路100Va、100Waも主回路100Uaと同様である。
制御信号発生装置200の構成は、上記第1実施形態と同様である。この制御信号発生装置200が出力する制御信号は複数のフォトカプラPCを介して主回路内の各スイッチング素子に供給される。また、安全装置300の構成も上記第1実施形態と同様である。
図3において、U、V、Wの各相のスイッチング素子Q12、Q13、Q15、Q16に制御信号を伝達する各フォトカプラPCには電源P5から駆動電流が直接供給される。
これに対し、U、V、Wの各相のスイッチング素子Q11と逆阻止型スイッチング素子QR2の組に制御信号を伝達するフォトカプラPCにはNPNトランジスタ311を介して電源P5sから駆動電流が供給される。また、U、V、Wの各相のスイッチング素子Q14と逆阻止型スイッチング素子QR1の組に制御信号を伝達するフォトカプラPCにはNPNトランジスタ321を介して電源P5sから駆動電流が供給される。そして、遮断回路310の出力端子は遅延回路312を介してNPNトランジスタ311のベースに接続され、遮断回路320の出力端子は遅延回路322を介してNPNトランジスタ321のベースに接続されている。
本実施形態においても、上記第1実施形態と同様、遮断指令発生時には、遮断回路310により、正電圧端子N1に接続されたスイッチング素子Q11と中性点N3にコレクタが接続された逆阻止型スイッチング素子QR2の組が遮断され、遮断回路320により、負電圧端子N2に接続されたスイッチング素子Q14と中性点N3にエミッタが接続された逆阻止型スイッチング素子QR1の組が遮断される。従って、上記第1実施形態と同様な効果が得られる。遮断回路310および320と制御信号発生装置200との関係は上記第1実施形態と同様である。
<第3実施形態>
図4は、この発明によるマルチレベルインバータの第3実施形態である3レベルインバータの構成を示すブロック図である。本実施形態では、主回路100Ub、100Vb、100Wbの構成が上記第1実施形態と異なる。主回路100Ubは、出力回路部110bおよびブリッジ部120bとを有する。出力回路部110bは、正電圧端子N1および負電圧端子N2間に直列に介挿されたスイッチング素子Q21、Q22を有する。ブリッジ部120bにおいて、逆阻止型スイッチング素子QR1およびQR2は上記第1実施形態のものと同様である。逆阻止型スイッチング素子QR1のコレクタおよび逆阻止型スイッチング素子QR2のエミッタの共通接続点は、スイッチング素子Q21およびQ22間のノードに接続されている。この主回路100Ubは、正電圧端子N1に電圧+E、負電圧端子N2に電圧−Eが与えられている状態において、スイッチング素子Q21、Q22、QR1、QR2のON/OFF切り換えが行われることにより、+E、0V、−Eの各電圧を出力端子Ouから出力することができる。以上が主回路100Ubの構成である。主回路100Vb、100Wbも主回路100Ubと同様である。
制御信号発生装置200の構成は、上記第1実施形態と基本的に同様である。この制御信号発生装置200が出力する制御信号は複数のフォトカプラPCを介して主回路内の各スイッチング素子に供給される。また、安全装置300の構成も上記第1実施形態と同様である。
図4において、U、V、Wの各相のスイッチング素子Q21と逆阻止型スイッチング素子QR2の組に制御信号を伝達するフォトカプラPCにはNPNトランジスタ311を介して電源P5sから駆動電流が供給される。また、U、V、Wの各相のスイッチング素子Q22と逆阻止型スイッチング素子QR1の組に制御信号を伝達するフォトカプラPCにはNPNトランジスタ321を介して電源P5sから駆動電流が供給される。そして、上記第1実施形態と同様、遮断回路310の出力端子は遅延回路312を介してNPNトランジスタ311のベースに接続され、遮断回路320の出力端子は遅延回路322を介してNPNトランジスタ321のベースに接続されている。
本実施形態においても、上記第1実施形態と同様、遮断指令発生時には、遮断回路310により、正電圧端子N1に接続されたスイッチング素子Q21と中性点N3にコレクタが接続された逆阻止型スイッチング素子QR2の組が遮断され、遮断回路320により、負電圧端子N2に接続されたスイッチング素子Q22と中性点N3にエミッタが接続された逆阻止型スイッチング素子QR1の組が遮断される。遮断回路310および320と制御信号発生装置200との関係は上記第1実施形態と同様である。
なお、マルチレベルインバータを構成する各スイッチング素子はSi系の半導体だけでなく、例えば、SiC、GaN又はダイヤモンド等のワイドバンドギャップ半導体によって構成されるものとしてもよく、またマルチレベルインバータを構成するスイッチング素子の一部のみをワイドバンドギャップ半導体によって構成してもよい。
100U,100V,100W,100Ua,100Va,100Wa,100Ub,100Vb,100Wb……主回路、N1……正電圧端子、N2……負電圧端子、N3……中性点、Q1a,Q1b,Q1c,Q1d,Q2,Q3,Q4,Q5,Q6a,Q6b,Q6c,Q6d,Q7a,Q7b,Q8a,Q8b,Q11,Q12,Q13,Q14,Q15,Q16,Q21,Q22……スイッチング素子、QR1,QR2……逆阻止型スイッチング素子、110,110a,110b……出力回路部、120,120a,120b……ブリッジ部、PC……フォトカプラ、200……制御信号発生装置、300……安全装置、310,320……遮断回路、311,321……NPNトランジスタ、312,322……遅延回路。
本実施形態では、正電圧端子N1および中性点N3間に直流電圧+3Eが印加され、中性点N3および負電圧端子N2間に直流電圧−3Eが印加された状態において、制御信号発生装置200は、主回路100Uの各スイッチング素子のON/OFFを切り換えることにより、図2に示すように、+3E、+2E、+1E、0V、−1E、−2E、−3Eの7種類の電圧を主回路100Uから交流出力端子Ouに出力させる。
しかし、スイッチング素子を遮断するための配線が36本必要になるということは、マルチレベルインバータの配線パターンが増加し、回路規模が大きくなる。また、装置全体のコストが増大するだけではなく、配線が多くなることによりノイズ等に弱くなり信頼性が低下する恐れもある。
遮断回路310および320は、7レベルインバータの通常動作時は遅延回路312および322を各々介してNPNトランジスタ311および321のベースに信号“1”を各々供給している。この状態では、NPNトランジスタ311および321はONとなり、このNPNトランジスタ311および321を介して、スイッチング素子Q1aおよび逆阻止型スイッチング素子QR2の組に制御信号を伝達するフォトカプラPCと、スイッチング素子Q6aおよび逆阻止型スイッチング素子QR1の組に制御信号を伝達するフォトカプラPCに駆動電流が供給される。
同様に各相の負電圧端子N2側に接続されるスイッチング素子Q6aをOFFすると、交流出力端子Ou、Ov、Owから負電圧端子N2側へ電流が流れない。さらにスイッチング素子QR1をOFFすると、交流出力端子Ou、Ov、Owから中性点N3へ電流が流れない。従って、出力3相全てについてのスイッチング素子Q6aおよびQR1、すなわち、合計6個のスイッチング素子をOFFすると、出力端子Ou、Ov、Owから負電圧端子N2側へ返るルートが遮断されるため、出力線間電圧が零となり、7レベルインバータからの電力供給は停止する。

Claims (4)

  1. 直流入力電圧が与えられる正電圧端子および負電圧端子間に直列に介挿された複数のスイッチング素子からなり、各スイッチング素子間の各ノードの中の1つのノードを交流出力端子とする出力回路部と、
    前記正電圧端子および負電圧端子の各電圧の中間の電圧を発生する中性点にエミッタが接続された第1の逆阻止型スイッチング素子と、前記中性点にコレクタが接続され、前記第1の逆阻止型スイッチング素子のコレクタにエミッタが接続された第2の逆阻止型スイッチング素子とを含み、前記中性点と前記出力回路部の各スイッチング素子間のいずれかのノードとの間に前記第1の逆阻止型スイッチング素子および前記第2の逆阻止型スイッチング素子を含む電流経路を形成するブリッジ部と、
    前記出力回路部および前記ブリッジ部の各スイッチング素子のON/OFFを切り換える制御信号を生成する制御信号発生手段と、
    前記交流出力端子の出力電圧を遮断するための遮断指令が入力されたとき、前記制御信号の状態に拘わらず、前記出力回路部における前記正電圧端子に直接接続されたスイッチング素子と前記第2の逆阻止型スイッチング素子の組、または前記出力回路部における前記負電圧端子に直接接続されたスイッチング素子と前記第1の逆阻止型スイッチング素子の組を遮断する遮断手段と
    を具備することを特徴とするマルチレベルインバータ。
  2. 前記遮断手段は、遮断指令が入力されたとき、前記制御信号の状態に拘わらず、前記出力回路部における前記正電圧端子に直接接続されたスイッチング素子と前記第2の逆阻止型スイッチング素子の組、および前記出力回路部における前記負電圧端子に直接接続されたスイッチング素子と前記第1の逆阻止型スイッチング素子の組の両方を遮断することを特徴とする請求項1に記載のマルチレベルインバータ。
  3. 前記遮断手段は、遮断指令が入力された場合に、前記遮断指令を前記制御信号発生手段に与え、その後、所定時間だけ遅れて、前記出力回路部における前記正電圧端子に直接接続されたスイッチング素子と前記第2の逆阻止型スイッチング素子の組、または前記出力回路部における前記負電圧端子に直接接続されたスイッチング素子と前記第1の逆阻止型スイッチング素子の組を遮断し、
    前記遮断指令の与えられた制御信号発生手段は、所定の停止シーケンスに従い、前記出力回路部および前記ブリッジ部の各スイッチング素子を順次遮断することを特徴とする請求項1に記載のマルチレベルインバータ。
  4. 前記遮断手段は、遮断指令が入力された場合に、前記遮断指令を前記制御信号発生手段に与え、その後、所定時間だけ遅れて、前記出力回路部における前記正電圧端子に直接接続されたスイッチング素子と前記第2の逆阻止型スイッチング素子の組、または前記出力回路部における前記負電圧端子に直接接続されたスイッチング素子と前記第1の逆阻止型スイッチング素子の組を遮断し、
    前記遮断指令の与えられた制御信号発生手段は、所定の停止シーケンスに従い、前記出力回路部および前記ブリッジ部の各スイッチング素子を順次遮断することを特徴とする請求項2に記載のマルチレベルインバータ。
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