JPWO2014196141A1 - 乗物用暖房装置及び暖房付き乗物用シート - Google Patents
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Abstract
乗物用シート(2)の座部Sより下方で乗物用シート(2)に装着又は内蔵されるべき乗物用暖房装置(10a)は、筐体(20)と、ファン(14)と、ヒータ(15)とを備えている。筐体(20)は、吸気口(11)と、左ノズル(12l)と、右ノズル(12r)と、エアカーテンノズル(12c)と、吸気口(11)から左ノズル(12l)、右ノズル(12r)、及びエアカーテンノズル(12c)への空気の流路としての内部空間(13)とを有する。エアカーテンノズル(12c)は、左ノズル(12l)と右ノズル(12r)との間に位置し、使用状態において、左ノズル(12l)及び右ノズル(12r)からの温風の吹出方向に対して上方に90°以内の角度で傾いた方向に、ファン(14)によって送り出された空気を吹出すように形成されている。
Description
本発明は、乗物用シートに装着又は内蔵されるべき乗物用暖房装置に関する。また、その乗物用暖房装置を備える暖房付き乗物用シートに関する。
従来、車両等の乗物用のシートとして、乗員の下腿に温風を供給可能な暖房付き乗物用シートが提案されている。
図11Aに示す通り、特許文献1には、空気調節装置210がシートクッション202aの内部に配置された暖房付き乗物用シート200が開示されている。空気調節装置210は、吸気口211、吸気ダクト213a、送風機214、1対の排気ダクト213b、1対のヒータ215、及び1対の排気口212を有している。ヒータ215は1対の排気ダクト213bのそれぞれの内部に設けられている。吸気口211及び1対の排気口212は、暖房付き乗物用シート200の前方に向かって開口しており、これらは水平方向に並んで配置されている。また、排気口212には、排気口212から排出される空気を下方に向けるためのフィン212aが設けられている。
図11Bに示す通り、特許文献2には、シートクッション302a、足当て部材312、送風機314、及びダクト313を備えた暖房付き乗物用シート300が開示されている。ダクト313の一部は足当て部材312に形成されている。送風機314から送風された温風がダクト313を通って乗員の下腿に向かって供給される。
特許文献1及び特許文献2に記載の暖房付き乗物用シートには、乗員の温感を高めて乗員の快適性を向上させる余地がある。そこで、本発明は、乗員に高い温感を与えることができる乗物用暖房装置を提供することを目的とする。
本開示は、
乗物用シートの座部より下方で前記乗物用シートに装着又は内蔵されるべき乗物用暖房装置であって、
吸気口と、左ノズルと、右ノズルと、エアカーテンノズルと、前記吸気口から前記左ノズルの開口、前記右ノズルの開口、及び前記エアカーテンノズルの開口への空気の流路としての内部空間とを有する筐体と、
前記内部空間に設けられているファンと、
前記内部空間に設けられているヒータと、を備え、
前記乗物用暖房装置が前記乗物用シートに装着された使用状態において、前記左ノズル及び前記右ノズルは、互いに前記乗物用シートの幅方向に離れた位置で、水平方向よりも下方に前記ヒータ及び前記ファンによって生成された温風を吹出すように形成されており、
前記エアカーテンノズルは、前記左ノズルと前記右ノズルとの間に位置し、前記使用状態において、前記左ノズル及び前記右ノズルからの前記温風の吹出方向に対して上方に90°以内の角度で傾いた方向に、前記ファンによって送り出された空気を吹出すように形成されている、乗物用暖房装置を提供する。
乗物用シートの座部より下方で前記乗物用シートに装着又は内蔵されるべき乗物用暖房装置であって、
吸気口と、左ノズルと、右ノズルと、エアカーテンノズルと、前記吸気口から前記左ノズルの開口、前記右ノズルの開口、及び前記エアカーテンノズルの開口への空気の流路としての内部空間とを有する筐体と、
前記内部空間に設けられているファンと、
前記内部空間に設けられているヒータと、を備え、
前記乗物用暖房装置が前記乗物用シートに装着された使用状態において、前記左ノズル及び前記右ノズルは、互いに前記乗物用シートの幅方向に離れた位置で、水平方向よりも下方に前記ヒータ及び前記ファンによって生成された温風を吹出すように形成されており、
前記エアカーテンノズルは、前記左ノズルと前記右ノズルとの間に位置し、前記使用状態において、前記左ノズル及び前記右ノズルからの前記温風の吹出方向に対して上方に90°以内の角度で傾いた方向に、前記ファンによって送り出された空気を吹出すように形成されている、乗物用暖房装置を提供する。
上記の乗物用暖房装置によれば、エアカーテンノズルから吹出された空気の流れによって左ノズル及び右ノズルから吹出された温風が上昇することが抑制されるので、乗員に高い温感を与えることができる。
特許文献1の暖房付き乗物用シート200によれば、排気口212からシートクッション202aの前方に供給された温風は、乗員の下腿に沿って流れる。しかし、乗員の下腿から逸れた温かい空気は、浮力によって上昇する可能性がある。この場合、乗員は、乗員のつま先周辺で十分な温感を得ることができない。
特許文献2の暖房付き乗物用シート300によれば、温風がダクト313の出口から乗員の下腿に向けて吹出される。乗員の下腿から逸れた温風が浮力によって上昇することによって、特許文献1の暖房付き乗物用シート200と同様に、つま先周辺で十分な温感が得られない。
本開示の第1態様は、
乗物用シートの座部より下方で前記乗物用シートに装着又は内蔵されるべき乗物用暖房装置であって、
吸気口と、左ノズルと、右ノズルと、エアカーテンノズルと、前記吸気口から前記左ノズルの開口、前記右ノズルの開口、及び前記エアカーテンノズルの開口への空気の流路としての内部空間とを有する筐体と、
前記内部空間に設けられているファンと、
前記内部空間に設けられているヒータと、を備え、
前記乗物用暖房装置が前記乗物用シートに装着された使用状態において、前記左ノズル及び前記右ノズルは、互いに前記乗物用シートの幅方向に離れた位置で、水平方向よりも下方に前記ヒータ及び前記ファンによって生成された温風を吹出すように形成されており、
前記エアカーテンノズルは、前記左ノズルと前記右ノズルとの間に位置し、前記使用状態において、前記左ノズル及び前記右ノズルからの前記温風の吹出方向に対して上方に90°以内の角度で傾いた方向に、前記ファンによって送り出された空気を吹出すように形成されている、乗物用暖房装置を提供する。
乗物用シートの座部より下方で前記乗物用シートに装着又は内蔵されるべき乗物用暖房装置であって、
吸気口と、左ノズルと、右ノズルと、エアカーテンノズルと、前記吸気口から前記左ノズルの開口、前記右ノズルの開口、及び前記エアカーテンノズルの開口への空気の流路としての内部空間とを有する筐体と、
前記内部空間に設けられているファンと、
前記内部空間に設けられているヒータと、を備え、
前記乗物用暖房装置が前記乗物用シートに装着された使用状態において、前記左ノズル及び前記右ノズルは、互いに前記乗物用シートの幅方向に離れた位置で、水平方向よりも下方に前記ヒータ及び前記ファンによって生成された温風を吹出すように形成されており、
前記エアカーテンノズルは、前記左ノズルと前記右ノズルとの間に位置し、前記使用状態において、前記左ノズル及び前記右ノズルからの前記温風の吹出方向に対して上方に90°以内の角度で傾いた方向に、前記ファンによって送り出された空気を吹出すように形成されている、乗物用暖房装置を提供する。
第1態様によれば、エアカーテンノズルから吹出された空気の流れによって、左ノズル及び右ノズルから吹出され乗員の下腿から逸れた温風が上昇することが抑制される。また、エアカーテンノズルから吹出された空気の流れによって温かい空気が運ばれるので、乗員のつま先周辺まで温風が到達しやすい。このため、乗員の下腿の広い範囲において乗員の温感を高めることができる。
本開示の第2態様は、第1態様に加えて、前記エアカーテンノズルは、前記使用状態において実質的に水平な方向又は水平方向よりも下方に空気が吹出されるように形成されている、乗物用暖房装置を提供する。第2態様によれば、左ノズル及び右ノズルから吹出された温風が乗員のつま先周辺に到達しやすい。
本開示の第3態様は、第1態様又は第2態様に加えて、前記エアカーテンノズルの開口面積は、前記左ノズルの開口面積よりも小さく、かつ、前記右ノズルの開口面積よりも小さい、乗物用暖房装置を提供する。第3態様によれば、エアカーテンノズルから吹出される空気の流れの流速が高まるので、左ノズル及び右ノズルから吹出された温風が乗員のつま先周辺に到達しやすい。
本開示の第4態様は、第1態様〜第3態様のいずれか1つに加えて、前記吸気口から前記エアカーテンノズルまでの前記空気の流路が前記ヒータをバイパスしている、乗物用暖房装置を提供する。第4態様によれば、エアカーテンノズルから吹出される空気はヒータによって加熱されないので、エアカーテンノズルから吹出された空気は上昇しにくい。このため、エアカーテンノズルから吹出された空気は、直進性を有する流れを形成しやすい。
本開示の第5態様は、第1態様〜第4態様のいずれか1つに加えて、前記吸気口は、前記左ノズルに供給されるべき空気を吸込むための左吸気口と、前記右ノズルに供給されるべき空気を吸込むための右吸気口と、前記エアカーテンノズルに供給されるべき空気を吸込むためのエアカーテン吸気口とを含み、前記使用状態において、前記エアカーテン吸気口は、前記左吸気口及び前記右吸気口よりも上方の位置に形成されている、乗物用暖房装置を提供する。第5態様によれば、左ノズル又は右ノズルから吹出された温風の乗員の下腿に沿った流れから逸れた空気をエアカーテン吸気口から筐体の内部空間に吸込むことができる。このため、エアカーテン吸気口から吸込まれる空気の温度は、乗員のつま先付近の空気の温度よりも高い。これにより、エアカーテンノズルからの吹出に適した温度の空気をエアカーテン吸気口から吸込むことができる。
本開示の第6態様は、第1態様〜第4態様のいずれか1つに加えて、前記内部空間に前記ファンが1つだけ設けられ、前記吸気口は、前記左ノズル、前記右ノズル、及び前記エアカーテンノズルに供給されるべき空気を吸込むための共通吸気口として形成され、前記乗物用暖房装置は、前記内部空間における空気の流れ方向の前記ファンより下流側に設けられ、前記左ノズル、前記右ノズル、及び前記エアカーテンノズルのそれぞれに向かって流れる空気の量を調整する分流部材をさらに備える、乗物用暖房装置を提供する。第6態様によれば、内部空間に設けるファンの数が最小であるので、乗物用暖房装置の製造コストを低減できる。分流部材の働きによって、左ノズル、右ノズル、及びエアカーテンノズルに向かって適切な量の空気を流すことができる。
本開示の第7態様は、第1態様〜第6態様のいずれか1つに加えて、前記エアカーテンノズルは、前記エアカーテンノズルにおける前記内部空間の前記乗物用シートの幅方向の長さが前記エアカーテンノズルの開口に近づくに従って増加するように形成されている、乗物用暖房装置を提供する。第7態様によれば、エアカーテンノズルから吹出される空気の流れが乗物用シートの幅方向に拡がるので、左ノズル及び右ノズルから吹出された温風が上昇することを広い範囲で抑制できる。
本開示の第8態様は、第1態様〜第7態様のいずれか1つに加えて、前記エアカーテンノズルの開口を開閉する開閉構造をさらに備える、乗物用暖房装置を提供する。外気温度、乗員の着座姿勢、乗員の服装等の条件次第で、エアカーテンノズルから空気を吹出すことによって乗員の快適性が損なわれることが想定される。この場合に、第8態様によれば、エアカーテンノズルから空気を吹出すことを禁止できる。
本開示の第9態様は、
乗物用シートと、
前記乗物用シートの座部より下方で前記乗物用シートに装着又は内蔵されている第1態様〜第8態様のいずれか1つの乗物用暖房装置と、を備える暖房付き乗物用シートを提供する。
乗物用シートと、
前記乗物用シートの座部より下方で前記乗物用シートに装着又は内蔵されている第1態様〜第8態様のいずれか1つの乗物用暖房装置と、を備える暖房付き乗物用シートを提供する。
以下、本開示の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明は本発明の一例に関するものであり、本発明はこれらによって限定されるものではない。以下の説明において、乗物は水平面に載置されているものとする。
<第1実施形態>
図1に示す通り、暖房付き乗物用シート1aは、座面クッション2a、背面クッション2b、及びヘッドレスト2cを有する乗物用シート2と、乗物用暖房装置10aとを備えている。暖房付き乗物用シート1aは、乗物の床面に設けられたベース部材3に取り付けられている。座面クッション2aは、乗員の上腿を支持する座部Sを形成している。背面クッション2bは、乗員の背面を支持する。乗物用暖房装置10aは、座部Sより下方で乗物用シート2に装着されている。すなわち、暖房付き乗物用シート1aは、乗物用シート2と、乗物用シート2の座部Sより下方で乗物用シート2に装着されている乗物用暖房装置10aを備えている。乗物用暖房装置10aは、乗物用シート2の前方(X軸正方向)の端部に設けられており、主として乗員の下腿に温風を供給する。なお、添付の図面において、XY平面が水平である。暖房付き乗物用シート1aの前方をX軸の正方向とする。また、暖房付き乗物用シート1aの幅方向をY方向とし、乗員の右足から左足に向かう方向をY軸の正方向とする。また、Z軸は、XY平面に垂直であり、Z軸方向が鉛直方向である。本明細書において「左」及び「右」は、暖房付き乗物用シート1aに着座する乗員を基準にして定めている。
図1に示す通り、暖房付き乗物用シート1aは、座面クッション2a、背面クッション2b、及びヘッドレスト2cを有する乗物用シート2と、乗物用暖房装置10aとを備えている。暖房付き乗物用シート1aは、乗物の床面に設けられたベース部材3に取り付けられている。座面クッション2aは、乗員の上腿を支持する座部Sを形成している。背面クッション2bは、乗員の背面を支持する。乗物用暖房装置10aは、座部Sより下方で乗物用シート2に装着されている。すなわち、暖房付き乗物用シート1aは、乗物用シート2と、乗物用シート2の座部Sより下方で乗物用シート2に装着されている乗物用暖房装置10aを備えている。乗物用暖房装置10aは、乗物用シート2の前方(X軸正方向)の端部に設けられており、主として乗員の下腿に温風を供給する。なお、添付の図面において、XY平面が水平である。暖房付き乗物用シート1aの前方をX軸の正方向とする。また、暖房付き乗物用シート1aの幅方向をY方向とし、乗員の右足から左足に向かう方向をY軸の正方向とする。また、Z軸は、XY平面に垂直であり、Z軸方向が鉛直方向である。本明細書において「左」及び「右」は、暖房付き乗物用シート1aに着座する乗員を基準にして定めている。
上記のように、乗物用暖房装置10aは、乗物用シート2の座部Sより下方で乗物用シート2に装着されるべき暖房装置である。図2に示す通り、乗物用暖房装置10aは、筐体20と、ファン14と、ヒータ15とを備えている。筐体20は、吸気口11と、左ノズル12lと、右ノズル12rと、エアカーテンノズル12cと、内部空間13とを有する。内部空間13は、吸気口11から左ノズル12lの開口、右ノズル12rの開口、及びエアカーテンノズル12cの開口への空気の流路として形成されている。ファン14及びヒータ15は、筐体20の内部空間13に設けられている。
図3に示す通り、乗物用暖房装置10aが乗物用シート2に装着された使用状態(以下、「使用状態」という)において、左ノズル12l及び右ノズル12rは、互いに乗物用シート2の幅方向に離れた位置で水平方向よりも下方にファン14及びヒータ15によって生成された温風を吹出すように形成されている。すなわち、左ノズル12lは、筐体20の左端部に形成され、右ノズル12rは筐体20の右端部に形成されている。また、左ノズル12lは、左ノズル12lの開口Peの開口面の法線Aと水平面Hとのなす角度θが鋭角(0°<θ<90°)であるように形成されている。右ノズル12rも同様に形成されている。また、左ノズル12l及び右ノズル12rは、使用状態において、吸気口11よりも上方に位置している。
エアカーテンノズル12cは、左ノズル12lと右ノズル12rとの間に位置している。エアカーテンノズル12cは、使用状態において、左ノズル12l及び前記右ノズル12rからの温風の吹出方向対して上方に90°以内の角度で傾いた方向に、ファン14によって送り出された空気を吹出すように形成されている。すなわち、エアカーテンノズル12cは、エアカーテンノズル12cの開口Pcの開口面の法線Bと法線Aとのなす角度αが鋭角又は90°(0°<α≦90°)であるように形成されている。また、エアカーテンノズル12cは、吸気口11よりも上方に位置している。
使用状態において、吸気口11は、前方又は下方に向かって開口している。吸気口11は、左吸気口11l及び右吸気口11rを含んでいる。使用状態において、左吸気口11lは、左ノズル12lの真下に位置している。右吸気口11rは、右ノズル12rの真下に位置している。また、筐体20は、使用状態において、後方又は側方から吸気口11への吸気を抑制する隔壁19を備えている。
図2に示す通り、空気の流路13は、仕切板17によって左流路13l、右流路13r、及びエアカーテン流路13cの3つに分かれている。左流路13lは、左ノズル12lから吹出されるべき空気の流路である。右流路13rは、右ノズル12rから吹出されるべき空気の流路である。エアカーテン流路13cは、エアカーテンノズル12cから吹出されるべき空気の流路である。
ファン14は、左ファン14l及び右ファン14rを含んでいる。左ファン14lが作動することによって左吸気口11lから筐体10の内部に空気が吸込まれる。右ファン14rが作動することによって右吸気口11rから筐体20の内部に空気が吸込まれる。ヒータ15は、左ヒータ15l及び右ヒータ15rを含んでいる。左ヒータ15lは、左吸気口11l及び左ファン14lの真上で筐体20の幅方向(Y方向)に延びている。右ヒータ15rは、右吸気口11r及び右ファン14rの真上で筐体20の幅方向に延びている。具体的に、左ヒータ15lは、左ファン14lと左ノズル12lとの間の空気の流路13(左流路13l)に設けられている。右ヒータ15rは、右ファン14rと右ノズル12rとの間の空気の流路13(右流路13r)に設けられている。左ファン14lによって送り出された空気は左流路13l又はエアカーテン流路13cへ向かって流れる。右ファン14rによって送り出された空気は右流路13r又はエアカーテン流路13cへ向かって流れる。
左ノズル12lへ向かって左流路13lを流れている空気は、左ヒータ15lを通過することによって加熱される。これにより、左ノズル12lから温風が吹出される。また、右ノズル12rへ向かって右流路13rを流れている空気は、右ヒータ15rを通過することによって加熱される。これにより、右ノズル12rから温風が吹出される。エアカーテンノズル12cへ向かってエアカーテン流路13cを流れている空気は、ヒータ15を通過することなくエアカーテンノズル12cから吹出される。すなわち、吸気口11からエアカーテンノズル12cまでの空気の流路13がヒータ15をバイパスしている。このため、エアカーテンノズル12cから吹出される空気の温度は、左ノズル12l及び右ノズル12rから吹出される温風の温度よりも低い。
図4に示す通り、左ノズル12l又は右ノズル12rから吹出された温風は乗員の下腿に沿って下方に流れて乗物の床面に到達する。乗物の床面に到達した温風は、左ノズル12l又は右ノズル12rからさらに吹出された温風に押出されるように上方かつ後方に向かって流れて吸気口11の周辺に到達する(F1、F2)。このように、左ノズル12l又は右ノズル12rから吹出された温風は、乗物用シート2の座部Sより下方で循環気流F1及びF2を形成する。このため、吸気口11に吸込まれる空気の温度を高めることができ、ヒータ15に要求される加熱量を低減できる。一方、エアカーテンノズル12cは、左ノズル12lと右ノズル12rとの間に位置するので、エアカーテンノズル12cから吹出された空気の流れは乗員の両脚の間を通過するように直進する。このため、エアカーテン気流F4が形成される。また、上記の通り、エアカーテンノズル12cから吹出される空気の温度は、左ノズル12l及び右ノズル12rから吹出される温風の温度よりも低い。このため、エアカーテンノズル12cから吹出された空気は浮力によって上昇しにくく直進しやすい。
左ノズル12l又は右ノズル12rから吹出された温風の一部は乗員の下腿から逸れて乗員の両脚の間で浮力によって上昇しようとする。しかし、エアカーテン気流F4によって温風の上昇が抑制される。また、乗員の下腿から逸れた温風は、エアカーテン気流F4に引きずられるように流れて乗員のつま先周辺に到達する(F3)。これにより、乗員のつま先周辺の温感が向上する。また、乗員のつま先周辺に到達した温かい空気は、乗物(車両)のインストルメントパネル30の下面30b及びダッシュパネル50によって前方又は上方に流れにくい。このため、温かい空気が乗員のつま先の周辺に留まりやすい。その結果、乗員の下腿の広い範囲で乗員の温感を高めることができる。例えば、エアカーテンノズル12cから空気を吹出さない場合と比べて、乗員のつま先周辺の温度を2〜3℃高めることができる。
本実施形態では、ファン14は、ヒータ15よりも吸気口11の近くに位置している。つまり、本実施形態によれば、空気の流路13のファン14よりも上流側の部分でヒータ15が存在しない。このような構成によれば、ファン14よりも上流側の空気の流路13における流れの圧力損失が低減されるので、ファン14の吸引力が低下することが抑制される。また、ヒータ15は空気の流路13のファン14よりも下流側の部分に位置するので、左ヒータ15lと左ノズル12lとの間又は右ヒータ15rと右ノズル12rとの間空気の流路13の長さが比較的短い。このため、ヒータ15によって加熱された空気の熱損失が低減される。なお、図2に示す通り、ファン14は吸気口11に隣り合う位置に設けられていてもよい。
ファン14としては、軸流ファン又は遠心ファンを用いることができる。ファン14による風量は特に制限されないが、例えば、ファン14から送り出された直後の空気の流速が0.4〜2.0m/secであるとよい。ファン14の送風量は、例えば1.8〜15m3/時である。これによれば、循環気流F1及びF2のような温風の循環気流が形成されやすい。ヒータ15は、例えばPTC(Positive Temperature Coefficient)ヒータ、セラミックヒータ等の電気ヒータである。この場合、ヒータ15は、電源(図示省略)から電力の供給を受けることによって発熱して左ノズル12l又は右ノズル12rへ向かって流れている空気を加熱する。ヒータ15の出力は特に制限されないが、例えば、50〜300Wである。なお、ヒータ15は、乗物用暖房装置10aの外部の熱源(例えば、水冷式エンジン)と熱交換したクーラントによって加熱を行う温水ヒータ等であってもよい。
法線Aと水平面Hとのなす角度θは、0°を超え、かつ、90°未満であれば特に限定されない。角度θは、例えば30°〜70°である。この場合、左ノズル12l及び右ノズル12rから吹出された温風が乗員の下腿に沿って流れやすく、かつ、温風が吸気口11に到達しやすい。このため、温風の吸気口11への到達しやすさと乗員の下腿における温感の確保とを両立しやすい。この効果をより高めるために、角度θは、35°〜60°の範囲が望ましく、40°〜50°の範囲がより望ましい。
法線Bと法線Aとのなす角度αは、0°を超え、90°以内であれば特に制限されない。角度αは、乗物(車両)のインストルメントパネル30の下面30bよりも下方でエアカーテン気流F4が形成されるように定められていることが望ましい。これにより、エアカーテン気流F4により温風が上昇することを効果的に抑制できる。また、角度αは、乗員の足が載置される位置よりも上方に向かってエアカーテン気流F4が形成されるように定められていることが望ましい。これにより、乗員のつま先周辺の温感を効果的に高めることができる。エアカーテンノズル12cは、例えば使用状態において実質的に水平な方向又は水平方向よりも下方に空気が吹出されるように形成されているとよい。この場合、乗物(車両)の種類にもよるが、エアカーテン気流F4が、インストルメントパネル30の下面30bよりも下方で形成されやすい。なお、ここで「実質的に水平な方向」とは、水平方向及び水平面に対して5°以内の角度で上方に傾いている方向を含む。
エアカーテンノズル12cの開口面積と左ノズル12lの開口面積との関係及びエアカーテンノズル12cの開口面積と右ノズル12rの開口面積との関係は特に制限されない。エアカーテンノズル12cから吹出される空気の流速を高める観点から、エアカーテンノズル12cの開口面積は、左ノズル12lの開口面積よりも小さく、右ノズル12rの開口面積よりも小さいことが望ましい。
左ノズル12lの幅及び右ノズル12rの幅は、それぞれ、左吸気口11lの幅及び右吸気口11rの幅よりも大きい。左吸気口11lの幅W1に対する左ノズル12lの幅W2の比率(W2/W1)は、例えば、1.2〜10の範囲にある。このことは、右吸気口11r及び右ノズル12rにもあてはまる。幅方向(Y軸方向)において、左吸気口11lが左ノズル12lの範囲内に収まっており、右吸気口11rが右ノズル12rの範囲内に収まっている。このような構成によれば、以下のような効果を得ることもできる。乗員の下腿を温める必要があるので、左ノズル12l及び右ノズル12rは所定の幅を要する。一方、吸気口11の近傍の空気の流路13における空気の流速を高めて吸気口11から筐体20の内部へ効率的に空気を吸込むためには、吸気口11の開口面積は小さいことが望ましい。比率(W2/W1)が上記の範囲であれば、乗員の下腿の温感を高めることと吸気口11における空気の効率的な吸込みとを両立できる。
上記実施形態は様々な観点から変形が可能である。例えば、図5に示すように、乗物用暖房装置10aは、乗物用シート2の座部Sより下方で乗物用シート2に内蔵されるべき暖房装置であってもよい。この変形例に係る暖房付き乗物用シート2bは、乗物用シート2の座部Sより下方で乗物用シート2に内蔵されている乗物用暖房装置10aを備えている。具体的に、乗物用暖房装置10aの吸気口11、左ノズル12l、右ノズル12r、及びエアカーテンノズル12cを除く筐体20が乗物用シート2によって覆われている。このように、筐体20の大部分が乗物用シートによって覆われているので、内部空間13から筐体20の外部への放熱が抑制される。
<第2実施形態>
次に、本開示の第2実施形態に係る乗物用暖房装置10bについて説明する。なお、特に説明する場合を除き、第2実施形態は第1実施形態と同様に構成される。第1実施形態と同一または対応する第2実施形態の構成要素には、第1実施形態と同一の符号を付し、詳細な説明を省略することがある。すなわち、第1実施形態に関する説明は、技術的に矛盾しない限り、本実施形態にも適用されうる。このことは、後述する実施形態ついても同様である。
次に、本開示の第2実施形態に係る乗物用暖房装置10bについて説明する。なお、特に説明する場合を除き、第2実施形態は第1実施形態と同様に構成される。第1実施形態と同一または対応する第2実施形態の構成要素には、第1実施形態と同一の符号を付し、詳細な説明を省略することがある。すなわち、第1実施形態に関する説明は、技術的に矛盾しない限り、本実施形態にも適用されうる。このことは、後述する実施形態ついても同様である。
図6に示す通り、乗物用暖房装置10bの吸気口11は、左ノズル12lに供給されるべき空気を吸込むための左吸気口11lと、右ノズルに供給されるべき空気を吸込むための右吸気口11rと、エアカーテンノズル12cに供給されるべき空気を吸込むためのエアカーテン吸気口11cとを含む。また、使用状態において、エアカーテン吸気口11cは、左吸気口11l及び右吸気口11rよりも上方の位置に形成されている。
ファン14は、左ファン14l、右ファン14r、及び中央ファン14cを含んでいる。左ファン14lが作動することによって、左吸気口11lから筐体20の内部へ空気が吸込まれる。右ファン14rが作動することによって右吸気口11rから筐体20の内部へ空気が吸込まれる。中央ファン14cが作動することによってエアカーテン吸気口11cから筐体20の内部へ空気が吸込まれる。左ファン14lによって送り出された空気は左ヒータ15lによって加熱される。右ファン14rによって送り出された空気は右ヒータ15rによって加熱される。これにより、左ノズル12l及び右ノズル12rから温風が吹出される。左ノズル12l及び右ノズル12rから吹出された温風は、乗員の下腿に沿うように流れ、左吸気口11l又は右吸気口11rに到達する。中央ファン14cによって送り出された空気はヒータ15によって加熱されることなくエアカーテンノズル12cから吹出される。
左ノズル12l及び右ノズル12rから吹出された温風の一部は、乗員の下腿から逸れて下方への速度を消失する。このため、温かい空気が乗員の両脚の間で浮力によって上昇する。上記の通り、エアカーテン吸気口11cは、左吸気口11l及び右吸気口11rよりも上方の位置に形成されている。このため、左ノズル12l又は右ノズル12rから吹出され乗員の下腿から逸れて上昇した温かい空気の一部がエアカーテン吸気口11cから吸込まれる。その結果、エアカーテン吸気口11cから筐体20の内部へ吸込まれる空気の温度は、つま先付近の空気の温度よりも高い。また、エアカーテン吸気口11cから筐体20の内部へ吸込まれた空気はヒータ15によって加熱されない。これにより、エアカーテンノズル12cから適度な温度の空気を吹出すことができる。その結果、エアカーテンノズル12cから吹出された空気が浮力によって上昇することを抑制しつつ、乗員の温感を高めることができる。
本実施形態において、筐体20は、例えば、左筐体、右筐体、及び中央筐体の3つに分かれていてもよい。この場合、左筐体は、左吸気口11lと、左ノズル12lと、左吸気口11lから左ノズル12lへの空気の流路としての内部空間とを有する。左筐体の内部空間には、左ファン14l及び左ヒータ15lが設けられる。右筐体は、右吸気口11rと、右ノズル12rと、右吸気口11rから右ノズル12rへの空気の流路としての内部空間とを有する。右筐体の内部空間には、右ファン14r及び右ヒータ15rが設けられる。中央筐体は、エアカーテン吸気口11cと、エアカーテンノズル12cと、エアカーテン吸気口11cからエアカーテンノズル12cへの空気の流路としての内部空間とを有する。中央筐体の内部空間には、中央ファン14cが設けられる。
<第3実施形態>
次に、第3実施形態に係る乗物用暖房装置10cについて説明する。図7に示す通り、乗物用暖房装置10cにおいては、筐体20の内部空間13にファン14が1つだけ設けられている。吸気口11は、左ノズル12l、右ノズル12r、及びエアカーテンノズル12cに供給されるべき空気を吸込むための共通吸気口11uとして形成されている。乗物用暖房装置10cは、分流部材16をさらに備えている。分流部材16は、内部空間13における空気の流れ方向のファン14より下流側に設けられている。分流部材16は、左ノズル12l、右ノズル12r、及びエアカーテンノズル12cのそれぞれに向かって流れる空気の量を調整する。分流部材16は、例えば、複数の通気孔が形成された板状の部材である。左ノズル12l、右ノズル12r、及びエアカーテンノズル12cから吹出される空気の流れの流速に過不足がないように板状の部材の任意の領域における通気孔の開口面積及び通気孔の数等が定められている。
次に、第3実施形態に係る乗物用暖房装置10cについて説明する。図7に示す通り、乗物用暖房装置10cにおいては、筐体20の内部空間13にファン14が1つだけ設けられている。吸気口11は、左ノズル12l、右ノズル12r、及びエアカーテンノズル12cに供給されるべき空気を吸込むための共通吸気口11uとして形成されている。乗物用暖房装置10cは、分流部材16をさらに備えている。分流部材16は、内部空間13における空気の流れ方向のファン14より下流側に設けられている。分流部材16は、左ノズル12l、右ノズル12r、及びエアカーテンノズル12cのそれぞれに向かって流れる空気の量を調整する。分流部材16は、例えば、複数の通気孔が形成された板状の部材である。左ノズル12l、右ノズル12r、及びエアカーテンノズル12cから吹出される空気の流れの流速に過不足がないように板状の部材の任意の領域における通気孔の開口面積及び通気孔の数等が定められている。
分流部材16より下流側の内部空間13は、仕切板17によって3つに分かれている。1つ目の内部空間は、分流部材16から左ノズル12lまでの左流路13lとして形成されている。2つ目の内部空間は、分流部材16から右ノズル12rまでの右流路13rとして形成されている。3つ目の内部空間は、分流部材16からエアカーテンノズル12cまでのエアカーテン流路13cとして形成されている。左流路13lには、左ヒータ15lが設けられている。右流路13rには、右ヒータ15rが設けられている。ファン14が作動することによって共通吸気口11uから筐体20の内部へ空気が吸込まれる。共通吸気口11uから筐体20の内部へ吸込まれ、ファン14によって送り出された空気の流れは分流部材16によって分流される。
分流部材16を通過して左流路13lに流入した空気は、左ヒータ15lによって加熱される。分流部材16を通過して右流路13rに流入した空気は、右ヒータ15rによって加熱される。これにより、左ノズル12l及び右ノズル12rから温風が吹出される。また、分流部材16を通過してエアカーテン流路13cに流入した空気は、加熱されることなく、エアカーテンノズル12cから吹出される。
本実施形態によれば、筐体20の内部空間13に設けるファン14の数が最小であるので、乗物用暖房装置10cの製造コストを低減できる。また、左ノズル12l、右ノズル12r、及びエアカーテンノズル12cから吹出される空気の流れの流速に過不足がないように、ファン14によって送り出された空気を分流部材16によって分流できる。
<第4実施形態>
次に、第4実施形態に係る乗物用暖房装置10dについて説明する。図8に示す通り、使用状態の乗物用暖房装置10dにおいて、エアカーテンノズル12cは、エアカーテンノズル12cにおける内部空間13の乗物用シート2の幅方向(Y軸方向)の長さがエアカーテンノズル12cの開口Pcに近づくに従って増加するように形成されている。すなわち、使用状態の乗物用暖房装置10dを平面視したときに、エアカーテンノズル12cのY軸方向の端部は、水平面(XY平面)におけるX軸に平行な直線Cに対して角度γだけ傾斜している。これにより、乗物用シート2の幅方向に拡がるように、エアカーテンノズル12cから空気が吹出される。その結果、左ノズル12l及び右ノズル12rによって吹出された温風が上昇することを広い範囲で抑制できる。
次に、第4実施形態に係る乗物用暖房装置10dについて説明する。図8に示す通り、使用状態の乗物用暖房装置10dにおいて、エアカーテンノズル12cは、エアカーテンノズル12cにおける内部空間13の乗物用シート2の幅方向(Y軸方向)の長さがエアカーテンノズル12cの開口Pcに近づくに従って増加するように形成されている。すなわち、使用状態の乗物用暖房装置10dを平面視したときに、エアカーテンノズル12cのY軸方向の端部は、水平面(XY平面)におけるX軸に平行な直線Cに対して角度γだけ傾斜している。これにより、乗物用シート2の幅方向に拡がるように、エアカーテンノズル12cから空気が吹出される。その結果、左ノズル12l及び右ノズル12rによって吹出された温風が上昇することを広い範囲で抑制できる。
角度γの大きさは0°を超え、かつ、90°未満であれば特に限定されない。エアカーテンノズル12cから適切な範囲に空気を吹出すために、角度γは、0°より大きく、60°以下であることが望ましい。また、エアカーテンノズル12cにおける内部空間13の乗物用シート2の幅方向(Y軸方向)の長さはエアカーテンノズル12cの開口Pcに近づくに従って段階的又は連続的に増加するように形成されていればよい。
<第5実施形態>
次に、第5実施形態に係る乗物用暖房装置10eについて説明する。図9に示す通り、乗物用暖房装置10eにおいて、筐体20の内部空間13は、仕切板17によって仕切られている。使用状態において、仕切板17は左ヒータ15lの右端から筐体20の中央に向かって上方に延びている。また、仕切板17は、右ヒータ15rの左端から筐体20の中央に向かって上方に延びている。左ヒータ15lの右端から延びている仕切板17と右ヒータ15rの左端から延びている仕切板17とは内部空間13の中央で接続している。すなわち、仕切板17は、左ヒータ15lの右端と右ヒータ15rの左端とを接続し使用状態における筐体20の上方に向かって突出したV字状の形状を有している。これにより、左ヒータ15lを通過した温風の一部はエアカーテンノズル12cから吹出され、右ヒータ15rを通過した温風の一部はエアカーテンノズル12cから吹出される。ヒータ15を通過した温風がエアカーテンノズル12cから吹出されるので、エアカーテンノズル12cから吹出される空気の温度が高い。このため、エアカーテンノズル12cから吹出された温風によって乗員のつま先周辺を温めることができる。
次に、第5実施形態に係る乗物用暖房装置10eについて説明する。図9に示す通り、乗物用暖房装置10eにおいて、筐体20の内部空間13は、仕切板17によって仕切られている。使用状態において、仕切板17は左ヒータ15lの右端から筐体20の中央に向かって上方に延びている。また、仕切板17は、右ヒータ15rの左端から筐体20の中央に向かって上方に延びている。左ヒータ15lの右端から延びている仕切板17と右ヒータ15rの左端から延びている仕切板17とは内部空間13の中央で接続している。すなわち、仕切板17は、左ヒータ15lの右端と右ヒータ15rの左端とを接続し使用状態における筐体20の上方に向かって突出したV字状の形状を有している。これにより、左ヒータ15lを通過した温風の一部はエアカーテンノズル12cから吹出され、右ヒータ15rを通過した温風の一部はエアカーテンノズル12cから吹出される。ヒータ15を通過した温風がエアカーテンノズル12cから吹出されるので、エアカーテンノズル12cから吹出される空気の温度が高い。このため、エアカーテンノズル12cから吹出された温風によって乗員のつま先周辺を温めることができる。
<第6実施形態>
次に、第6実施形態に係る乗物用暖房装置10fについて説明する。図10Aに示す通り、乗物用暖房装置10fは、エアカーテンノズル12cの開口を開閉する開閉構造18を備えている。開閉構造18は、エアカーテンノズル12cの開口が閉じられる位置と開口が開かれる位置とを往復動するパネル18aを含む。具体的に、開閉構造18は、複数のパネル18aと、つまみ18bと、リンク18cとを含んでいる。複数のパネル18aは、エアカーテンノズル12cの幅方向(Y軸方向)に並んでおり、エアカーテンノズル12cの開口近傍においてエアカーテンノズル12cの内周面に軸支されている。それぞれのパネル18aは、複数のパネル18aが並んでいる方向に揺動可能にエアカーテンノズル12cの内周面に軸支されている。リンク18cは、複数のパネル18aを互いに連結している。これにより、いずれか1つのパネル18aの揺動に連動して他のパネル18aが揺動する。それぞれのパネル18aは、複数のパネル18aが並んでいる方向に他のパネル18aを平行移動させた姿勢をとる。
次に、第6実施形態に係る乗物用暖房装置10fについて説明する。図10Aに示す通り、乗物用暖房装置10fは、エアカーテンノズル12cの開口を開閉する開閉構造18を備えている。開閉構造18は、エアカーテンノズル12cの開口が閉じられる位置と開口が開かれる位置とを往復動するパネル18aを含む。具体的に、開閉構造18は、複数のパネル18aと、つまみ18bと、リンク18cとを含んでいる。複数のパネル18aは、エアカーテンノズル12cの幅方向(Y軸方向)に並んでおり、エアカーテンノズル12cの開口近傍においてエアカーテンノズル12cの内周面に軸支されている。それぞれのパネル18aは、複数のパネル18aが並んでいる方向に揺動可能にエアカーテンノズル12cの内周面に軸支されている。リンク18cは、複数のパネル18aを互いに連結している。これにより、いずれか1つのパネル18aの揺動に連動して他のパネル18aが揺動する。それぞれのパネル18aは、複数のパネル18aが並んでいる方向に他のパネル18aを平行移動させた姿勢をとる。
つまみ18bは、複数のパネル18aのうち左ノズル12l又は右ノズル12rに最も近いパネル18aに設けられている。これにより、乗員は、つまみ18bを動かすことで複数のパネル18aの姿勢を調整できる。また、エアカーテンノズル12cの開口端には、つまみ18bと係合するための係合溝12gが形成されている。
図10Aに示す通り、複数のパネル18aがエアカーテンノズル12cの開口面に対して垂直になる姿勢をとると、エアカーテンノズル12cの開口が全開となる。一方、図10Bに示す通り、複数のパネル18aがエアカーテンノズル12cの開口面に対して平行になる姿勢をとると、エアカーテンノズル12cの開口が全閉となる。このため、乗員は、状況に応じて、エアカーテンノズル12cの開口を閉じてエアカーテンノズル12cからの空気の吹出しを禁止できる。
つまみ18bは、複数のパネル18aの両側のパネルに設けられていてもよい。これにより、パネル18aの開閉の操作性が向上する。また、エアカーテンノズル12cから吹出される空気の流れの方向は、パネル18aの姿勢によって影響を受けないことが好ましい。このため、例えば、リンク18cは、複数のパネル18aがエアカーテンノズル12cの開口面に対して垂直になる姿勢で複数のパネル18aの姿勢が安定するように引っ張りばねによって引っ張り力を受けていてもよい。
本明細書に開示された乗物用暖房装置は、自動車、列車、飛行機、船舶等の乗物のシートに適用できる。
Claims (9)
- 乗物用シートの座部より下方で前記乗物用シートに装着又は内蔵されるべき乗物用暖房装置であって、
吸気口と、左ノズルと、右ノズルと、エアカーテンノズルと、前記吸気口から前記左ノズルの開口、前記右ノズルの開口、及び前記エアカーテンノズルの開口への空気の流路としての内部空間とを有する筐体と、
前記内部空間に設けられているファンと、
前記内部空間に設けられているヒータと、を備え、
前記乗物用暖房装置が前記乗物用シートに装着された使用状態において、前記左ノズル及び前記右ノズルは、互いに前記乗物用シートの幅方向に離れた位置で、水平方向よりも下方に前記ヒータ及び前記ファンによって生成された温風を吹出すように形成されており、
前記エアカーテンノズルは、前記左ノズルと前記右ノズルとの間に位置し、前記使用状態において、前記左ノズル及び前記右ノズルからの前記温風の吹出方向に対して上方に90°以内の角度で傾いた方向に、前記ファンによって送り出された空気を吹出すように形成されている、乗物用暖房装置。 - 前記エアカーテンノズルは、前記使用状態において実質的に水平な方向又は水平方向よりも下方に空気が吹出されるように形成されている、請求項1に記載の乗物用暖房装置。
- 前記エアカーテンノズルの開口面積は、前記左ノズルの開口面積よりも小さく、かつ、前記右ノズルの開口面積よりも小さい、請求項1に記載の乗物用暖房装置。
- 前記吸気口から前記エアカーテンノズルまでの前記空気の流路が前記ヒータをバイパスしている、請求項1に記載の乗物用暖房装置。
- 前記吸気口は、前記左ノズルに供給されるべき空気を吸込むための左吸気口と、前記右ノズルに供給されるべき空気を吸込むための右吸気口と、前記エアカーテンノズルに供給されるべき空気を吸込むためのエアカーテン吸気口とを含み、
前記使用状態において、前記エアカーテン吸気口は、前記左吸気口及び前記右吸気口よりも上方の位置に形成されている、請求項1に記載の乗物用暖房装置。 - 前記内部空間に前記ファンが1つだけ設けられ、
前記吸気口は、前記左ノズル、前記右ノズル、及び前記エアカーテンノズルに供給されるべき空気を吸込むための共通吸気口として形成され、
前記乗物用暖房装置は、前記内部空間における空気の流れ方向の前記ファンより下流側に設けられ、前記左ノズル、前記右ノズル、及び前記エアカーテンノズルのそれぞれに向かって流れる空気の量を調整する分流部材をさらに備える、請求項1に記載の乗物用暖房装置。 - 前記エアカーテンノズルは、前記エアカーテンノズルにおける前記内部空間の前記乗物用シートの幅方向の長さが前記エアカーテンノズルの開口に近づくに従って増加するように形成されている、請求項1に記載の乗物用暖房装置。
- 前記エアカーテンノズルの開口を開閉する開閉構造をさらに備える、請求項1に記載の乗物用暖房装置。
- 乗物用シートと、
前記乗物用シートの座部より下方で前記乗物用シートに装着又は内蔵されている請求項1に記載の乗物用暖房装置と、を備える暖房付き乗物用シート。
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