JPWO2014163186A1 - 仙腸関節保護ベルト - Google Patents

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Abstract

【課題】仙腸関節に対する締め付け効果と共に骨盤に対するホールド性が優れた仙腸関節保護ベルトを提供する。【解決手段】装着者の腰周りに巻き付ける仙腸関節ベルトと、装着者の臀部を持ち上げる状態で臀部の下側を通って装着者の腰周りに巻き付ける臀部ベルト又は装着者の骨盤直上の脊椎前方湾曲部の背中側である腰背部を通って装着者の腰周りに巻き付ける腰背部ベルトとを備え、臀部ベルトの両端部を仙腸関節ベルトの両端部よりも中央部寄りの部分に連結することにより、両者のベルトが骨盤ホールドループを構成している仙腸関節保護ベルト。【選択図】図5

Description

本発明は、骨盤の仙腸関節周りに巻き付ける仙腸関節ベルトと、装着者の臀部を持ち上げる状態で臀部の下側を通って巻き付ける臀部ベルト又は装着者の腰背部に巻き付ける腰背部ベルトとを備え、骨盤の前傾を矯正すると共に骨盤に対するホールド性に優れた仙腸関節保護ベルトに関する。
骨盤は、仙骨と、その左右両側に連結された1対の腸骨によって構成されている。仙腸関節は仙骨と左右1対の腸骨との間にある左右1対の関節であって、脊椎の根元部分に位置し、周囲の靭帯により強固に連結されているが、僅か数mmの動きが可能である。そして、日常生活における人体の多様な動作に対応して、仙腸関節が僅かに動いてバランスを取りながら、脊椎を根元からサポートしている。
このような仙腸関節に対して、例えば中腰での作業等の不自然な動作による負荷がかかると、仙腸関節に緩みや捻じれ等の微小な不適合が発生し、これによって脊椎の根元を直接にサポートする骨盤の位置や傾きにズレを生じる。このような骨盤の位置や傾きのズレの代表的なものとして、骨盤の「前傾」と呼ばれる異常や、骨盤の「後傾」と呼ばれる異常が例示される。
上記のように骨盤の位置や傾きにズレを生じる結果、仙腸関節による脊椎のサポートに障害を来たし、腰痛等の仙腸関節傷害を発症する。このような仙腸関節の不適合が解除されないまま持続すると、慢性腰痛の原因ともなる。更に、妊婦さんの出産後に見られる腰痛には、仙腸関節の緩みに基づく仙腸関節障害が関係する場合が多いと考えられている。
以上の点から、従来、仙腸関節の保護を目的として、腰用のコルセットやサポーター、あるいは仙腸矯正ベルトや骨盤保護ベルト等と称する仙腸関節保護用ベルトが種々に提案されている。
例えば下記の特許文献1では、装着者の腹に宛てがう上下幅の広い固定面と、この固定面から延びる、腰周りに巻き付けるためのベルト部とを備え、ベルト部の先端を面ファスナーによって固定面に貼付け可能とした腰用コルセットを開示している。
次に、下記の特許文献2では、腰周りに巻き付けるための、一部に伸縮性の部材を用いて長さ調整を可能としたベルトであって、これを腰の腸骨周りの特定の高さ部に巻き付けた際、上後腸骨棘と下後腸骨棘との間のエリアに当接することとなる部位の内面に押圧部材を設けた仙腸関節包内運動矯正ベルトを開示している。
更に、下記の特許文献3では、腰周りに巻き付けるための帯状本体部と、装着時においてこれを一層締め付けるための1対の締め付けベルトと、帯状本体部からスボン吊りのように上方へ延設させ、非締め付け時等にも帯状本体部の装着位置を保持させるための吊りベルトとを備えた腰椎帯を開示している。
特開2009−160027号公報 特開2009−100865号公報 特開平11−104159号公報
上記従来技術に係る各種の仙腸関節保護用ベルトは、装着時において装着者の腰周りに単一のリング状に巻き付けるものである点で共通している。特許文献3の腰椎帯における1対の締め付けベルトも、帯状本体部の締め付けを強化するために帯状本体部と重なるように設けるものであるから、本質的に単一のリング状に巻き付けるものである。これらの仙腸関節保護用ベルトは、仙腸関節を締め付けると言う目的から、腰周りにおける左右1対の腸骨を取り巻く状態で巻き付けられる。
しかし、本願発明者の研究によれば、腰周りに単一のリング状に巻き付ける仙腸関節保護用のベルトでは、骨盤に対するホールド性が劣る。ここに骨盤に対する「ホールド性」とは、仙腸関節保護用のベルトによって、単に仙腸関節を締め付けるだけでなく、同時に骨盤全体を包み込むように保持することを言う。ホールド性が劣る場合は、第1に、仙腸関節に対する負荷に基づく骨盤の前傾や後傾を十分に防止することができず、第2に、例えば座ったり、しゃがみ込んだりする姿勢を取る度に、ベルトの巻き付け位置が骨盤に対してズレを起こし易い。更に、腰周りに単一のリング状に巻き付ける仙腸関節保護用のベルトでは、既に発生している骨盤の前傾や後傾を十分に矯正する効果を期待できない。
そこで本発明は、仙腸関節に対する締め付け効果と共に骨盤に対するホールド性が優れ、骨盤の前傾や後傾を十分に防止又は矯正でき、かつ、座ったりしゃがみ込んだりする姿勢を取ってもベルトの巻き付け位置がズレを起こし難い仙腸関節保護ベルトを提供することを、解決すべき技術的課題とする。
(第1発明の構成)
上記課題を解決するための第1発明の構成は、下記(A)の仙腸関節ベルトと、下記(B1)の臀部ベルト又は下記(B2)の腰背部ベルトとを備え、これらの両者のベルトを装着者の骨盤をホールドする臀部側骨盤ホールドループ又は腰背部側骨盤ホールドループを構成するように使用するものである、仙腸関節保護ベルトである。
(A)左右の腸骨を取り巻く状態で装着者の腰周りに巻き付けるリング状の仙腸関節ベルト。
(B1)仙腸関節ベルトとは別体に形成されるベルトであって、装着者の臀部を持ち上げる状態で臀部の下側を通って装着者の腰周りに巻き付けるリング状の臀部ベルト。
(B2)仙腸関節ベルトとは別体に形成されるベルトであって、装着者の骨盤直上の脊椎前方湾曲部の背中側である腰背部を通って装着者の腰周りに巻き付けるリング状の腰背部ベルト。
(第2発明の構成)
上記課題を解決するための第2発明の構成は、下記(A)の仙腸関節ベルトと、下記(B1)の臀部ベルト又は下記(B2)の腰背部ベルトとを一体的に連結した仙腸関節保護ベルトであって、これらの両者のベルトが装着者の骨盤をホールドする臀部側骨盤ホールドループ又は腰背部側骨盤ホールドループを一体的に構成している、仙腸関節保護ベルトである。
(A)左右の腸骨を取り巻く状態で装着者の腰周りに巻き付けるリング状の仙腸関節ベルト。
(B1)装着者の臀部を持ち上げる状態で臀部の下側を通って装着者の腰周りに巻き付けるリング状の臀部ベルト。
(B2)装着者の骨盤直上の脊椎前方湾曲部の背中側である腰背部を通って装着者の腰周りに巻き付けるリング状の腰背部ベルト。
(第3発明の構成)
上記課題を解決するための第3発明の構成は、下記(A)の仙腸関節ベルトと、下記(B1)の臀部ベルト又は下記(B2)の腰背部ベルトとを備えた仙腸関節保護ベルトであって、
臀部ベルト又は腰背部ベルトを仙腸関節ベルトよりも短く形成し、臀部ベルト又は腰背部ベルトの両端部をそれぞれ仙腸関節ベルトにおける両端部よりも中央部寄りの部分に設定した1対の連結エリアにおいて連結することにより、これらの両者のベルトが装着者の骨盤をホールドする臀部側骨盤ホールドループ又は腰背部側骨盤ホールドループを一体的に構成している、仙腸関節保護ベルトである。
(A)左右の腸骨を取り巻く状態で装着者の腰周りに巻き付けるリング状の仙腸関節ベルト。
(B1)装着者の臀部を持ち上げる状態で臀部の下側を通って装着者の腰周りに巻き付ける臀部ベルト。
(B2)装着者の骨盤直上の脊椎前方湾曲部の背中側である腰背部を通って装着者の腰周りに巻き付ける腰背部ベルト。
(第4発明の構成)
上記課題を解決するための第4発明の構成は、前記第3発明に係る仙腸関節保護ベルトにおいて、仙腸関節ベルトと臀部ベルトとの連結用の1対の連結エリアが仙腸関節ベルトの腹部側と背部側との境界部領域に設定されており、仙腸関節ベルトと腰背部ベルトとの連結用の1対の連結エリアが仙腸関節ベルトの腹部側における中央部領域に設定されている、仙腸関節保護ベルトである。
(第5発明の構成)
上記課題を解決するための第5発明の構成は、前記第3発明又は第4発明に係る仙腸関節保護ベルトにおいて、仙腸関節ベルトに対する臀部ベルト又は腰背部ベルトの連結形態が以下(1)〜(3)のいずれかである、仙腸関節保護ベルトである。
(1)臀部ベルト又は腰背部ベルトの両端部を仙腸関節ベルトの1対の連結エリアに対してそれぞれ固定的に連結している。
(2)臀部ベルト又は腰背部ベルトの両端部を、仙腸関節ベルトの1対の連結エリアに対して、面ファスナーの利用により、着脱可能に連結している。
(3)上記(2)の構成において仙腸関節ベルトの連結エリア側の面ファスナーが広い幅に設定され、この設定幅にわたって臀部ベルト又は腰背部ベルトの両端部側の面ファスナーの連結位置を変更できる。
なお、本願発明において「面ファスナー」とは、互いに着脱可能に面接着させたい1対の面状部材にそれぞれ設ける1対のファスナー部材からなり、例えば、面状部材の片方には多数の微細なループ構造を形成したファスナー部材を、面状部材の他方には多数の微細なフック構造を形成したファスナー部材を、それぞれ取り付けるものである。このような面ファスナーとしては「マジックテープ(登録商標)」と俗称されるものが代表的であるが、これに限定されない。本願明細書において、一の部材と他の部材を「面ファスナーにより接着する」とは、これらの部材を上記のような面ファスナーにより着脱可能に面接着することを言う。
(第6発明の構成)
上記課題を解決するための第6発明の構成は、前記第5発明に係る仙腸関節保護ベルトにおける(2)及び(3)の場合において、臀部ベルト又は腰背部ベルトの両端部に仙腸関節ベルトを挿通するためのリングを設け、リングに仙腸関節ベルトを挿通した後に両者のベルトを面ファスナーを利用して着脱可能に連結するものである、仙腸関節保護ベルトである。
(第7発明の構成)
上記課題を解決するための第7発明の構成は、前記第1発明〜第6発明のいずれかに係る仙腸関節保護ベルトにおいて、仙腸関節ベルトと、臀部ベルト又は腰背部ベルトとの少なくとも一方のベルトとが、以下(4)及び/又は(5)の構成を備える、仙腸関節保護ベルトである。
(4)ベルトの少なくとも一部が伸縮性の素材からなる。
(5)ベルトの少なくとも一部が伸縮性の素材からなり、その伸縮性の素材からなるベルト部分が二重ベルトの構成である。
(第8発明の構成)
上記課題を解決するための第8発明の構成は、前記第1発明〜第7発明のいずれかに係る仙腸関節保護ベルトにおいて、仙腸関節ベルトには、その締め付け力を強化するための補助ベルトを付設している、仙腸関節保護ベルトである。
(第1発明〜第3発明の効果)
第1発明〜第3発明の仙腸関節保護ベルトにおいては、左右の腸骨を取り巻く状態で装着者の腰周りに巻き付ける仙腸関節ベルトに加えて、(1)装着者の臀部を持ち上げる状態で臀部の下側を通って装着者の腰周りに巻き付ける臀部ベルト、又は(2)装着者の骨盤直上の脊椎前方湾曲部の背中側である腰背部を通って装着者の腰周りに巻き付ける腰背部ベルトのいずれか一方を備える。これらの仙腸関節保護ベルトの効果を図7(a)〜図7(d)に基づいて説明する。
図7(a)は右向きに直立する人体の骨格を示し、図7(b)〜(d)はその骨格の頭部α、脊椎β、骨盤γ、脚部δのみをシンプルに図案化して示す。図7(b)は骨盤γの直上(すぐ上)の脊椎前方湾曲部β1が過剰に湾曲し、骨盤γが前向きに傾いた「前傾」と呼ばれる異常な状態にある。図7(c)は正常な状態を示す。図7(d)は骨盤γの直上の脊椎前方湾曲部β1の湾曲が過小であり、骨盤γが後向きに傾いた「後傾」と呼ばれる異常な状態にある。
仙腸関節ベルトと臀部ベルトを備える仙腸関節保護ベルトは図7(b)に示す骨盤の前傾状態にある患者に対して効果的である。仙腸関節ベルトによって仙腸関節を締め付けるだけでなく、臀部ベルトが骨盤γの下部を矢印X方向へ押すため、相対的に骨盤γの上部が矢印Y方向へ変位し、結果的に骨盤の前傾状態を図7(c)の正常な状態に矯正する効果を及ぼす。そして、仙腸関節ベルトと臀部ベルトとが臀部側骨盤ホールドループを構成し、骨盤の前傾を防止するような状態で、骨盤全体を臀部側から包み込むように保持すると言う、骨盤に対する優れたホールド性を実現する。
仙腸関節ベルトと腰背部ベルトを備える仙腸関節保護ベルトは図7(d)に示す骨盤の後傾状態にある患者に対して効果的である。仙腸関節ベルトによって仙腸関節を締め付けるだけでなく、腰背部ベルトが骨盤γ直上の脊椎前方湾曲部β1の背中側である腰背部を矢印X方向へ押すので、骨盤γの上部が矢印Z方向へ変位し、結果的に骨盤の後傾状態を図7(c)の正常な状態に矯正する効果を及ぼす。そして、仙腸関節ベルトと腰背部ベルトとが腰背部側骨盤ホールドループを構成し、骨盤の後傾を防止するような状態で、骨盤全体を腰背部側から包み込むように保持すると言う、骨盤に対する優れたホールド性を実現する。
従って、通常の仙腸関節保護用ベルトのような仙腸関節保護効果に加えて、骨盤に対する優れたホールド性により、次の第1及び第2の新規な効果が得られる。即ち、第1に、仙腸関節に対する種々の負荷に基づく骨盤の前傾や後傾を十分に防止し、かつ矯正できる。第2に、例えば座ったり、しゃがみ込んだりする姿勢を取っても、ベルトの巻き付け位置が骨盤に対してズレを起こし難い。
なお、第1発明の仙腸関節保護ベルトでは、それぞれリング状の仙腸関節ベルトと、臀部ベルト又は腰背部ベルトとが、別体に形成される。これに対して第2発明及び第3発明の仙腸関節保護ベルトでは仙腸関節ベルトと、臀部ベルト又は腰背部ベルトとが連結されているので、第1発明の場合に比較して保管・流通時の取扱いが便利であり、装着も簡単である。
特に第3発明の仙腸関節保護ベルトでは、臀部ベルト又は腰背部ベルトを仙腸関節ベルトよりも短く形成し、臀部ベルト又は腰背部ベルトの両端部を仙腸関節ベルトにおける両端部よりも中央部寄りの部分に設定した1対の連結エリアに連結している。そのため、仙腸関節ベルトと、臀部ベルト又は腰背部ベルトとの間で、比較的小さな(骨盤を臀部側又は腰背部側から的確にホールドできる大きさの)骨盤ホールドループである臀部側骨盤ホールドループ又は腰背部側骨盤ホールドループを形成する。
従って、前傾や後傾の状態にある骨盤に対するホールド効果が特に顕著であり、更に、例えば座ったりしゃがみ込んだりする姿勢を取っても、ベルトの巻き付け位置が骨盤に対して特にズレを起こし難い。
上記第1発明〜第3発明の仙腸関節保護ベルトにおいては、参考的な使用例として、仙腸関節ベルトと同様に、臀部ベルト又は腰背部ベルトも左右の腸骨を取り巻く状態で装着者の腰周りに巻き付けることもできる。
(第4発明の効果)
仙腸関節ベルトと臀部ベルトとの連結用の1対の連結エリアを仙腸関節ベルトの腹部側と背部側との境界部領域に設定すると、仙腸関節ベルトと臀部ベルトにより、骨盤を臀部側から一層コンパクトにホールドできる。仙腸関節ベルトと腰背部ベルトとの連結用の1対の連結エリアを仙腸関節ベルトの腹部側における中央部領域に設定すると、腰背部ベルトを腰背部の位置まで無理なく引き上げて巻き付けることができ、しかもその際、腰背部ベルトの腹部側の部分が両足の大腿部の上端にかからないから、歩行の障害にならない。
(第5発明の効果)
仙腸関節ベルトに対する臀部ベルト又は腰背部ベルトの連結形態は限定されないが、好ましくは第4発明の(1)〜(3)のいずれかの連結形態を例示することができる。特に(2)の連結形態では着脱可能に連結するので、装着や脱着が便利である。とりわけ、(3)の連結形態では仙腸関節ベルトに対する臀部ベルト又は腰背部ベルトの連結位置を変更できるので、装着者の体格や体形の違いに対応して最適なサイズの骨盤ホールドループを構成するように、容易に調節できる。
(第6発明の効果)
前記第5発明に係る仙腸関節保護ベルトにおける(2)及び(3)の場合において、第6発明のように、臀部ベルト又は腰背部ベルトの両端部に仙腸関節ベルトを挿通するためのリングを設け、リングに仙腸関節ベルトを挿通した後に両者のベルトを面ファスナーを利用して着脱可能に連結すれば、両者のベルトの連結角度にはリングに基づく遊びが生じる。そのため、面ファスナーによって両者のベルトを強固に連結しつつ、仙腸関節ベルトに対する臀部ベルト又は腰背部ベルトの連結角度を自由に変更できる。従って、臀部ベルトが臀部の下側を無理なく通るように装着することが容易であり、腰背部ベルトが腰背部を無理なく通るように装着することが容易である。
例えば、仙腸関節ベルトの連結部と、臀部ベルト又は腰背部ベルトの両端部とに、ベルトに沿った帯状の面ファスナーを設けた場合、両者の帯状の面ファスナーを平行に重ねて接合させると強力な連結が可能になるが、その場合、通常は、臀部ベルトが臀部の下側を通ることとなるような連結角度を与えることが難しく、又、腰背部ベルトが腰背部を通ることとなるような連結角度を与えることも難しい。しかし第6発明のように、リングを利用して両者のベルトの連結角度に遊びを持たせると、この問題が解決される。
更に、上記のリングの使用により、臀部ベルト又は腰背部ベルトを仙腸関節ベルトの内周側に位置させると共に、臀部ベルト側又は腰背部ベルト側の面ファスナーを仙腸関節ベルト側の面ファスナーに対して外周側から接着させることができるので、装着者の意に反して臀部ベルト又は腰背部ベルトが仙腸関節ベルトから外れる恐れがない一方で、意図的に臀部ベルト又は腰背部ベルトを仙腸関節ベルトから外すことは極めて簡単である。
なお、上記のリングを介する仙腸関節ベルトと、臀部ベルト又は腰背部ベルトとの連結部構造の変更例として、リングを臀部ベルト又は腰背部ベルトの両端部に設けるのではなく、仙腸関節ベルトにおける臀部ベルト又は腰背部ベルトとの連結部位に1対のリングを設け、これらのリングに臀部ベルト又は腰背部ベルトの両端部をそれぞれ挿通した後に両者のベルトを面ファスナーを利用して着脱可能に連結することもできる。但しこの場合、「仙腸関節ベルトに対する臀部ベルト又は腰背部ベルトの連結角度を自由に変更できる」と言う効果は不十分となる。
(第7発明の効果)
仙腸関節ベルトや、臀部ベルト又は腰背部ベルトは、第7発明の(4)に規定するように、ベルトの少なくとも一部を伸縮性の素材によって構成することができる。この場合には、弾力性に富む快適な締め付けが可能となる。又、仙腸関節ベルトや、臀部ベルト又は腰背部ベルトは、第6発明の(5)に規定するように、伸縮性の素材からなるベルト部分を二重ベルトの構成とすることができる。この場合には、弾力性に富み、かつ強力な締め付けが可能となる。
(第8発明の効果)
仙腸関節ベルトには、第8発明に規定するように、その締め付け力を強化するための補助ベルトを付設することができる。このような補助ベルトを設けると、とりわけ強力な締め付けが可能な仙腸関節ベルトとなる。
第8発明に規定する補助ベルトも、少なくとも一部を伸縮性の素材によって構成することができる。
なお、補助ベルトにおいても、第6発明に規定するような、仙腸関節ベルトと、臀部ベルト又は腰背部ベルトとのリングを介する連結部構造と同様のリングを介する連結部構造を採用することができ、かつ、その場合の変更例として、リングを補助ベルトの両端部に設けるのではなく、仙腸関節ベルトにおける補助ベルトとの連結部位に1対のリングを設け、これらのリングに補助ベルトの両端部をそれぞれ挿通した後に両者のベルトを面ファスナーを利用して着脱可能に連結することもできる。
図1(a)は仙腸関節ベルトの正面図(外周面)を示し、図1(b)はその背面図(内周面)を示す。 臀部ベルト又は腰背部ベルトの内周面を示す。 図3(a)は仙腸関節ベルトの両端部に設けた留め具の拡大図を示し、図3(b)は、仙腸関節ベルトと、臀部ベルト又は腰背部ベルトのリングを用いた連結部の構造を示す。 第1実施例に係る仙腸関節保護ベルトの全体図を概念的に示す。 図5(a)は第1実施例に係る仙腸関節保護ベルトであって、仙腸関節ベルトと臀部ベルトからなるものの装着状態を背側から示し、図5(b)はその装着状態を背側斜め方向から示す。 図6(a)は第1実施例に係る仙腸関節保護ベルトであって、仙腸関節ベルトと腰背部ベルトからなるものの装着状態を背側から示し、図6(b)はその装着状態を背側斜め方向から示す。 図7(a)は右向きに直立する人体の骨格を示し、図7(b)〜(d)はその骨格の頭部、脊椎、骨盤、脚部のみをシンプルに図案化して示す。 第2実施例に係る仙腸関節保護ベルトの全体図を概念的に示す。 第3実施例に係る仙腸関節保護ベルトの全体図を概念的に示す。
1 仙腸関節ベルト
1a 仙腸関節ベルト
a 留め棒
b バックルリング
2 フック
3 フック留め
4 面状ファスナー部材
5 臀部ベルト/腰背部ベルト
5a 臀部ベルト/腰背部ベルト
5b 臀部ベルト
5c 腰背部ベルト
6 面状ファスナー部材
7 リング
8 補助ベルト
8a 補助ベルト
9 仙腸関節保護ベルト
10 留め具
11 リングを介する連結部構造
12 面ファスナー構造
13a 臀部側骨盤ホールドループ
13b 腰背部側骨盤ホールドループ
14 仙腸関節保護ベルト
15 固定的連結部
16 仙腸関節保護ベルト
17 二重ベルト構造
α 頭部
β 脊椎
β1 脊椎前方湾曲部
γ 骨盤
δ 脚部
次に本発明の実施形態を、その最良の形態を含めて説明する。
〔仙腸関節保護ベルト〕
本発明に係る仙腸関節保護ベルトは、左右の腸骨を取り巻く状態で装着者の腰周りに巻き付ける仙腸関節ベルトを備え、かつ、装着者の臀部を持ち上げる状態で臀部の下側を通って装着者の腰周りに巻き付ける臀部ベルトと、装着者の骨盤直上の脊椎前方湾曲部の背中側である腰背部を通って装着者の腰周りに巻き付ける腰背部ベルトとのいずれか一方を備える。仙腸関節ベルトは、左右1対の腸骨における前方向(腹側)へ出っ張った突起部分のすぐ下側を通るように巻き付けることが、特に好ましい。
仙腸関節ベルトと、臀部ベルト又は腰背部ベルトとは、両者が装着者の骨盤をホールドする骨盤ホールドループを構成するように使用する。「骨盤ホールドループ」とは、下記の臀部側骨盤ホールドループ又は腰背部側骨盤ホールドループを言う。
臀部側骨盤ホールドループ:左右の腸骨を取り巻く状態で装着者の腰周りに巻き付ける仙腸関節ベルトと、装着者の臀部を持ち上げる状態で臀部の下側を通って装着者の腰周りに巻き付ける臀部ベルトとを備える仙腸関節保護ベルトの装着状態において構成され、骨盤全体を臀部側から包み込むように保持するループ状の構造を言う。
腰背部側骨盤ホールドループ:左右の腸骨を取り巻く状態で装着者の腰周りに巻き付ける仙腸関節ベルトと、装着者の骨盤直上の脊椎前方湾曲部の背中側である腰背部を通って装着者の腰周りに巻き付ける腰背部ベルトとを備える仙腸関節保護ベルトの装着状態において構成され、骨盤全体を腰背部側から包み込むように保持するループ状の構造を言う。
〔仙腸関節保護ベルトの第1〜第3実施形態〕
仙腸関節保護ベルトの第1実施形態においては、腰周りに巻き付けることができる長さの2本のリング状のベルトを別体に形成する。そして、その一方のリング状のベルトを「左右の腸骨を取り巻く状態で装着者の腰周りに巻き付ける仙腸関節ベルト」として用いる。又、他方のリング状のベルトを「装着者の臀部を持ち上げる状態で臀部の下側を通って装着者の腰周りに巻き付ける臀部ベルト」として用いるか、あるいは「装着者の骨盤直上の脊椎前方湾曲部の背中側である腰背部を通って装着者の腰周りに巻き付ける腰背部ベルト」として用いる。
以上の使用法により、両者のベルトが臀部側骨盤ホールドループ又は腰背部側骨盤ホールドループを構成するように使用する。これらのベルトはいずれも、限定はされないが、両端部に適宜な機構の着脱式の留め具(例えば、フックとフック留め)を備え、装着時には留め具によってリング状とすることができる構造のものが好ましい。
仙腸関節保護ベルトの第2実施形態においては、上記の第1実施形態に係る2本のリング状のベルト(腰周りに巻き付けることができる長さの2本のベルト)を1ケ所以上(例えば、両ベルトの中央部)で一体的に連結している。この連結は固定的な連結(例えば、縫着する)であっても良いし、着脱可能な連結(例えば、面ファスナー等を利用する)であっても良い。
仙腸関節保護ベルトの特に好ましい第3実施形態においては、臀部ベルト又は腰背部ベルトを仙腸関節ベルトよりも短く形成し、その臀部ベルト又は腰背部ベルトの両端部をそれぞれ仙腸関節ベルトにおける両端部よりも中央部寄りの部分に設定した1対の連結エリアにおいて連結する。第3実施形態においても、仙腸関節ベルトは、装着者の腰周りに巻き付けることができる長さとする。又、仙腸関節ベルトは、限定はされないが、両端部に適宜な機構の着脱式の留め具(例えば、フックとフック留め)を備え、装着時には留め具によってリング状とすることができる構造のものが好ましい。第3実施形態により、仙腸関節ベルトと、臀部ベルト又は腰背部ベルトを用いて、装着者の骨盤を臀部側又は腰背部側から良好にホールドする小さなサイズの臀部側骨盤ホールドループ又は腰背部側骨盤ホールドループを一体的に構成させることができる。
〔第3実施形態における仙腸関節ベルトと臀部ベルト又は腰背部ベルトとの連結〕
上記した第3実施形態において、仙腸関節ベルトと、臀部ベルト又は腰背部ベルトとの連結は、例えば以下のように行うことができる。
(1)臀部ベルト又は腰背部ベルトの両端部を仙腸関節ベルトの1対の連結エリアに対してそれぞれ固定的に連結している。この場合の「固定的な連結」としては、臀部ベルト又は腰背部ベルトの両端部を仙腸関節ベルトの連結エリアに対して縫合したり、ベルト同士を固定するための適宜な小器具を利用すると言う実施形態を好ましく例示できるが、これに限定されない。
(2)臀部ベルト又は腰背部ベルトの両端部を、仙腸関節ベルトの双方の連結エリアに対して、面ファスナーの利用により着脱可能に連結している。なお、着脱可能な連結手段としては、面ファスナー以外の手段も利用できる。
(3)上記(2)の構成において仙腸関節ベルトの連結エリア側の面ファスナーを広い幅に設定し、この設定幅にわたって臀部ベルト又は腰背部ベルトの一端部又は両端部側の面ファスナーの連結位置を変更できる。
〔仙腸関節ベルト〕
(仙腸関節ベルトの実施形態)
仙腸関節ベルトは、限定はされないが、天然繊維や合成樹脂繊維を用いて伸縮性のない帯状に織製した柔軟で強靭なベルトからなり、ベルト幅も限定されないが、例えば1〜4cm程度である。仙腸関節ベルトの両端部には、それぞれ、適宜な係止機構を備えた留め具、例えばフックとフック留めとを取り付ける。仙腸関節保護ベルトの装着及び脱着の便宜から、フックとフック留めは、装着時において腹側に位置するように設けることが好ましい。
上記の第3実施形態においては、仙腸関節ベルトにおける両端部よりも中央部寄りの部分に、臀部ベルト又は腰背部ベルトの両端部を連結するための1対の連結エリアを設定する。1対の連結エリアにおいて、臀部ベルト又は腰背部ベルトの両端部を、例えば縫着により固定的に連結しても良いが、着脱可能に連結する場合には、例えば面ファスナーを構成する1対のファスナー部材の一方を取り付ける。
前記「第4発明の効果」で述べた理由から、仙腸関節ベルトと臀部ベルトとの連結用の1対の連結エリアが仙腸関節ベルトの腹部側と背部側との境界部領域に設定されており、又は、仙腸関節ベルトと腰背部ベルトとの連結用の1対の連結エリアが仙腸関節ベルトの腹部側における中央部領域に設定されていることが、好ましい。
仙腸関節ベルトの連結エリアにおけるファスナー部材をベルトの長さ方向にわたって広い幅に取り付けると、臀部ベルト又は腰背部ベルトの両端部の連結部位を自由に変更できるので、同じ臀部ベルト又は腰背部ベルトを使用していても、臀部側骨盤ホールドループ又は腰背部側骨盤ホールドループの大きさを任意に調節できる。又、臀部ベルト又は腰背部ベルトの一部に後述のように伸縮性素材を使用している場合、装着時における臀部ベルト又は腰背部ベルトの引っ張り強さ(骨盤に対するホールド性の強さ)を調節できる。
(仙腸関節ベルトにおける伸縮性素材の使用)
仙腸関節ベルトにおける少なくとも一部、例えば装着時に背側に位置する中央部分等の適宜な部分においては、上記した伸縮性のない強靭なベルトに替えて、伸縮性のベルト状素材を用いることが好ましい。伸縮性のベルト状素材としては、例えば、以下に述べる(a)〜(c)の構成のものを好ましく用いることができる。
(a)伸縮性のない天然繊維又は合成樹脂繊維を伸び縮み可能なように緩く織製すると共に、これにゴム糸を混織して、全体として伸縮性を持たせた素材
(b)ベルト状のゴム材
(c)伸縮性のない天然繊維又は合成樹脂繊維を伸び縮み可能なように緩く織製した筒状の素材中に、ベルト状のゴム製芯材を収容したもの
以上のような伸縮性素材の内、例えば(a)、(b)のようにゴム材が露出している実施形態の場合は、装着時における内側の下着や外側のシャツ、ズボン等に対する仙腸関節ベルトの摩擦抵抗が高いので、仙腸関節保護ベルトを装着した状態において、位置ズレが起こり難い。
上記のように仙腸関節ベルトの少なくとも一部に伸縮性の素材を用いる場合、その伸縮性の素材からなるベルト部分を二重ベルトの構成として、仙腸関節ベルトに、弾力性に富む強力な締め付け力を与えることも、好ましい。
〔臀部ベルト又は腰背部ベルト〕
(臀部ベルト又は腰背部ベルトの実施形態)
臀部ベルト又は腰背部ベルトも、限定はされないが、天然繊維や合成樹脂繊維を用いて伸縮性のない帯状に織製した柔軟で強靭なベルトからなり、ベルト幅も限定されないが、例えば、1〜4cm程度である。前記した第4発明の場合においては、臀部ベルトは相対的に短く形成され、腰背部ベルトは相対的に長く形成される。
上記の第3実施形態において、臀部ベルト又は腰背部ベルトの両端部は、それぞれ、例えば縫着により固定的に、あるいは面ファスナー等を利用して着脱可能に、仙腸関節ベルトの1対の連結エリアに連結される。
(臀部ベルト又は腰背部ベルトにおける伸縮性素材の使用)
臀部ベルト又は腰背部ベルトにおける少なくとも一部、例えば装着時に背側に位置する中央部分等の適宜な部分においては、上記した伸縮性のない強靭なベルトに替えて、伸縮性のベルト状素材を用いることが好ましい。伸縮性のベルト状素材としては、仙腸関節ベルトに関して前記した(a)〜(c)の構成のものを好ましく用いることができる。又、その内、例えば(a)、(b)のようにゴム材が露出している実施形態の場合は、装着時における内側の下着や外側のシャツ、ズボン等に対する臀部ベルト又は腰背部ベルトの摩擦抵抗が高いので、仙腸関節保護ベルトを装着した状態において、位置ズレが起こり難い。
上記のように臀部ベルト又は腰背部ベルトの少なくとも一部に伸縮性の素材を用いる場合、その伸縮性の素材からなるベルト部分を二重ベルトの構成として、臀部ベルト又は腰背部ベルトに、弾力性に富む強力な締め付け力を与えることも好ましい。
(臀部ベルト又は腰背部ベルトにおけるリングの使用)
上記の第3実施形態における(2)及び(3)において、臀部ベルト又は腰背部ベルトの両端部に設けた面ファスナー用のファスナー部材よりも少し中央部寄りの部位に仙腸関節ベルトを挿通するためのリングを設け、リングに仙腸関節ベルトを挿通した後に両者のベルトを面ファスナーを利用して着脱可能に連結することが、特に好ましい。
つまり、仙腸関節ベルトの連結部と、臀部ベルト又は腰背部ベルトの両端部とに、それぞれのベルトに沿った帯状の面ファスナーを設けた場合、両者の面ファスナーを並行に接合させると最も強力な連結が可能になる。但し、この場合、通常は、臀部ベルトに臀部の下側を通るような連結角度を与えることが難しく、腰背部ベルトに腰背部を通るような連結角度を与えることが難しい。しかし、上記のリングを設ける構成とすることにより、臀部ベルト又は腰背部ベルトに連結角度の自由度を与えることができるので、臀部ベルトに臀部の下側を通るような連結角度を与え、又は腰背部ベルトに腰背部を通るような連結角度を与えることが容易である。
又、上記と異なる観点として、装着時において、仙腸関節ベルトと、臀部ベルト又は腰背部ベルトとの両者のベルトが面ファスナーにより連結される場合、臀部ベルト又は腰背部ベルトの本体部分(臀部の下側を通過する部分、又は腰背部を通過する部分)は仙腸関節ベルトの内周側に設けることが好ましい反面、両者のベルトの連結部分では臀部ベルト又は腰背部ベルトが仙腸関節ベルトの外周側から重なるように連結される方が、仙腸関節ベルトに対する臀部ベルト又は腰背部ベルトの着脱が容易である。上記のリングを用いれば、このような構成が可能になる。
〔仙腸関節ベルトにおける補助ベルトの付設〕
(補助ベルトの実施形態)
仙腸関節ベルトには、骨盤に対するその締め付け力を更に強化するための補助ベルトを更に付設することも好ましい。この補助ベルトも、臀部ベルト又は腰背部ベルトと同様、その両端部を、それぞれ仙腸関節ベルトにおける両端部よりも中央部寄りの部分に設定した1対の補助ベルト用連結エリアにおいて固定的に又は着脱可能に連結する。但し、補助ベルトは、仙腸関節ベルトと重なるようにして左右の腸骨を取り巻く状態で装着者の腰周りに巻き付けるものであり、この点が臀部ベルト又は腰背部ベルトとは異なる。
補助ベルトも、限定はされないが、天然繊維や合成樹脂繊維を用いて伸縮性のない帯状に織製した柔軟で強靭なベルトからなり、ベルト幅も限定されないが、例えば1〜4cm程度である。
(補助ベルトにおける伸縮性素材の使用)
補助ベルトにおける少なくとも一部、例えば装着時に背側に位置する中央部分等の適宜な部分においては、上記した伸縮性のない強靭なベルトに替えて、伸縮性のベルト状素材を用いることが好ましい。伸縮性のベルト状素材としては、仙腸関節ベルトに関して前記した(a)〜(c)の構成のものを好ましく用いることができる。又、その内、例えば(a)、(b)のようにゴム材が露出している実施形態の場合は、装着時における内側の下着や外側のシャツ、ズボン等に対する補助ベルトの摩擦抵抗が高いので、仙腸関節保護ベルトを装着した状態において、位置ズレが起こり難い。
上記のように補助ベルトの少なくとも一部に伸縮性の素材を用いる場合、その伸縮性の素材からなるベルト部分を二重ベルトの構成として、補助ベルトに、弾力性に富む強力な締め付け力を与えることも、好ましい。
(補助ベルトにおけるリングの使用)
補助ベルトの両端部に、仙腸関節ベルトの補助ベルト用連結エリアに連結するためのファスナー部材を設ける場合、そのファスナー部材よりも少し中央部寄りの部位に仙腸関節ベルトを挿通するためのリングを設け、リングに仙腸関節ベルトを挿通した後に両者のベルトを面ファスナーを利用して着脱可能に連結することが、特に好ましい。
補助ベルトにおけるリングの使用においては、臀部ベルト又は腰背部ベルトの場合について述べたような「仙腸関節ベルトに対する補助ベルトの連結角度の自由度を与える」と言う技術的な意味はないが、補助ベルトを仙腸関節ベルトの内周側に設けると共に、補助ベルトの両端部に設けたファスナー部材を仙腸関節ベルトの補助ベルト用連結エリアに対して外周側から重なるように連結させることができるので、仙腸関節ベルトに対する補助ベルトの着脱が容易である。
次に本発明の実施例を説明する。本発明の技術的範囲は以下の実施例及び比較例によって限定されない。
〔仙腸関節ベルト〕
仙腸関節ベルトは、左右の腸骨を取り巻く状態で装着者の腰周りに巻き付けるベルトである。仙腸関節ベルト1の正面図(装着状態における外周面)を図1(a)に示し、背面図(装着状態における内周面)を図1(b)に示す。仙腸関節ベルト1は、天然繊維又は合成樹脂繊維を用いて伸縮性のない帯状に織製した柔軟で強靭なベルトであり、人体の腰周りに巻き付けることができる長さと、約2cm程度のベルト幅を備えている。仙腸関節ベルト1の両端部には、公知の留め具の各一方を構成するフック2とフック留め3を取り付けている。
フック2とフック留め3にはそれぞれ、図3(a)に示すように、中央に留め棒aを持つバックルリングbを備えたバックル部材が付設されており、仙腸関節ベルト1の端部のベルト部分は、このバックル部材によってフック2やフック留め3に止着されている。人体の腰周りに巻き付けた仙腸関節ベルト1の両端部は、フック2とフック留め3により、装着者の腹側において互いに着脱可能に係止される。
仙腸関節ベルト1の両端部よりもやや中央部寄りの部分における外周面には、後述する臀部ベルト又は腰背部ベルトの両端部を着脱可能に連結するために、それぞれ面状ファスナー部材4、4を一定の長さにわたり設けた1対の連結エリアを設定している。これらの面状ファスナー部材4、4は、面ファスナーを構成する1対の面状ファスナー部材のいずれか一方(例えば、いわゆる「マジックテープ(登録商標)」における、多数の微細なループ構造を形成した面状のファスナー部材、又は、多数の微細なフック構造を形成した面状のファスナー部材)である。
なお、図1には示さないが、仙腸関節ベルト1における両端部と、1対の面状ファスナー部材4、4を設けた部分以外の部分(特に、装着時に背側に位置する中央部分)には、伸縮性素材を使用することもできる。伸縮性素材としては、「仙腸関節ベルトにおける伸縮性素材の使用」の実施形態において、(a)〜(c)として前記した形態のものが好ましい。又、伸縮性素材を用いる場合、伸縮性素材を使用したベルト部分を二重ベルトの構成とすることもできる。このような伸縮性素材を使用したベルト部分又はその二重ベルトの構成部分と、伸縮性のない帯状に織製した柔軟で強靭なベルト部分とは、例えば縫合により止着することができる。
〔臀部ベルト又は腰背部ベルト〕
臀部ベルトは、装着者の臀部を持ち上げる状態で臀部の下側を通って装着者の腰周りに巻き付けるベルトである。腰背部ベルトは、装着者の骨盤直上の脊椎前方湾曲部の背中側である腰背部を通って装着者の腰周りに巻き付けるベルトである。臀部ベルト/腰背部ベルト5の背面図(装着状態における内周面)を図2に示す。
臀部ベルト/腰背部ベルト5も、天然繊維又は合成樹脂繊維を用いて伸縮性のない帯状に織製した柔軟で強靭なベルトであり、仙腸関節ベルト1とほぼ同様のベルト幅を備えているが、仙腸関節ベルト1よりも短く形成する。そして臀部ベルト/腰背部ベルト5の両端部の内周面には、仙腸関節ベルト1の1対の面状ファスナー部材4、4に対して着脱可能に接合できる1対の面状ファスナー部材6、6を設けている。
次に、臀部ベルト/腰背部ベルト5には、その両端部に設けた面状ファスナー部材6、6よりも少し中央部寄りの部位に、仙腸関節ベルト1を挿通するための1対のリング7、7を設けている。臀部ベルト/腰背部ベルト5のベルト部分は、リング7に通して折り返した後、折り返し部分を縫着してリング7に止着されている。
リング7を介する仙腸関節ベルト1と臀部ベルト/腰背部ベルト5との連結部の構造を、図3(b)の側面図に基づいて説明する。図3(b)において、図の上方が仙腸関節ベルト1と臀部ベルト/腰背部ベルト5の外周側であり、図の下方が内周側である。臀部ベルト/腰背部ベルト5の本体部分は仙腸関節ベルト1の内周側に設けられているが、そのリング7に仙腸関節ベルト1を挿通すると、臀部ベルト/腰背部ベルト5の端部は仙腸関節ベルト1の外周側に位置することになる。このような位置関係において、臀部ベルト/腰背部ベルト5の端部の内周側に設けた面状ファスナー部材6を、仙腸関節ベルト1の外周側の連結エリアに設けた面状ファスナー部材4に対して面状に接合させる。
従って、仙腸関節ベルト1の内周側に設けた臀部ベルト/腰背部ベルト5の端部は、仙腸関節ベルト1の外周側で面ファスナーにより仙腸関節ベルト1に連結されているので、臀部ベルト/腰背部ベルト5を仙腸関節ベルト1に対して容易に着脱できる。更に、リング7の存在により、仙腸関節ベルト1に対する臀部ベルト/腰背部ベルト5の連結角度を容易に変更できる。
図2には示さないが、臀部ベルト/腰背部ベルト5における面状ファスナー部材6やリング7を設けた部分以外の部分(特に臀部ベルト/腰背部ベルト5の中央部分)には伸縮性素材を使用することもできるし、伸縮性素材を使用したベルト部分を二重ベルトの構成とすることもできる。これらの場合の構成は上記した仙腸関節ベルト1の場合と同様である。
〔補助ベルト〕
補助ベルトは、骨盤に対する仙腸関節ベルトの締め付け力を更に強化するために、仙腸関節ベルトに付設するものである。補助ベルト8は、詳細には図示せず、後述する図8、9において簡単に図示する。
補助ベルト8も、天然繊維又は合成樹脂繊維を用いて伸縮性のない帯状に織製した柔軟で強靭なベルトであり、仙腸関節ベルト1とほぼ同様のベルト幅を備えているが、仙腸関節ベルト1よりも短く形成する。そして補助ベルト8の両端部の内周面には、仙腸関節ベルト1の外周面に設定した1対の補助ベルト用連結エリアに対して着脱可能に接合できる1対の面状ファスナー部材を設けている。
補助ベルト8においても、その両端部に設けた上記の面状ファスナー部材よりも少し中央部寄りの部位に1対のリングを設けて、このリングに仙腸関節ベルト1を挿通させ、仙腸関節ベルト1に対して、図3(b)に示した臀部ベルト/腰背部ベルト5の場合と同様の連結部の構造としている。従って、仙腸関節ベルト1の内周側に設けた補助ベルト8の端部は、仙腸関節ベルト1の外周側で面ファスナーにより仙腸関節ベルト1に連結されているので、臀部ベルト/腰背部ベルト5の場合と同様、仙腸関節ベルト1に対して容易に着脱できる。更に、補助ベルト8における面状ファスナー部材やリングを設けた部分以外の部分(特に補助ベルト8の中央部分)には伸縮性素材を使用することもできるし、伸縮性素材を使用したベルト部分を二重ベルトの構成とすることもできる。これらの場合の構成は上記した仙腸関節ベルト1の場合と同様である。
〔第1実施例に係る仙腸関節保護ベルト〕
第1実施例に係る仙腸関節保護ベルト9の全体図を図4に概念的に示す。図4においては、図示の煩雑を避けるため、ベルトは単一の実線で示し、特定の構造部分は「○」記号で示す。
図4において、仙腸関節保護ベルト9は、それぞれ前記した仙腸関節ベルト1と、臀部ベルト/腰背部ベルト5からなる。仙腸関節ベルト1の両端部には図3(a)に示した着脱式の留め具10(一方がフック、他方がフック留め)を設けている。仙腸関節ベルト1における適宜な部分(例えば中央部分)は伸縮性の素材をもって構成しても良い。臀部ベルト/腰背部ベルト5は仙腸関節ベルト1よりも短く形成されているが、その適宜な部分(例えば中央部分)を伸縮性の素材をもって構成しても良い。
臀部ベルト/腰背部ベルト5の両端部は、図3(b)に示したリングを介する連結部構造11と面ファスナー構造12によって、仙腸関節ベルト1の1対の連結エリアに対して、それぞれ着脱可能に連結されている。





このように構成された第1実施例に係る仙腸関節保護ベルト9の内、仙腸関節ベルト1と臀部ベルト5bからなるものは、図5(a)及び図5(b)に示すように装着される。即ち、仙腸関節ベルト1を左右の腸骨を取り巻く状態で装着者の腰周りに巻き付け、仙腸関節ベルト1の両端のフックとフック留めを装着者の腹側で止着する。そして、臀部ベルト5bを装着者の臀部を持ち上げる状態で、臀部の下側を通るようにして、巻き付ける。この状態において、仙腸関節ベルト1と臀部ベルト5bが、装着者の骨盤を臀部側からホールドする臀部側骨盤ホールドループ13aを構成する。この臀部側骨盤ホールドループ13aによって骨盤全体を臀部側から包み込むように保持する結果、骨盤に対する優れたホールド性が実現される。
又、第1実施例に係る仙腸関節保護ベルト9の内、仙腸関節ベルト1と腰背部ベルト5cからなるものは、図6(a)及び図6(b)に示すように装着される。即ち、仙腸関節ベルト1を左右の腸骨を取り巻く状態で装着者の腰周りに巻き付け、仙腸関節ベルト1の両端のフックとフック留めを装着者の腹側で止着する。そして、腰背部ベルト5cを装着者の骨盤直上の脊椎前方湾曲部の背中側である腰背部を通る状態で、装着者の腰周りに巻き付ける。この状態において、仙腸関節ベルト1と腰背部ベルト5cが、装着者の骨盤を腰背部側からホールドする腰背部側骨盤ホールドループ13bを構成する。この腰背部側骨盤ホールドループ13bによって骨盤全体を腰背部側から包み込むように保持する結果、骨盤に対する優れたホールド性が実現される。
〔第2実施例に係る仙腸関節保護ベルト〕
第2実施例に係る仙腸関節保護ベルト14の全体図を図8に概念的に示す。図8においては、図示の煩雑を避けるため、ベルトは単一の実線で示し、特定の構造部分は「○」記号で示す。
図8において、仙腸関節保護ベルト14は、それぞれ前記した仙腸関節ベルト1と、臀部ベルト/腰背部ベルト5と、補助ベルト8からなる。仙腸関節ベルト1と臀部ベルト/腰背部ベルト5の構成、及びこれらの両者のベルトの連結の構造は、第1実施例の場合と同様である。補助ベルト8は臀部ベルト/腰背部ベルト5よりも更に短く形成されており、補助ベルト8の両端部が仙腸関節ベルト1の中央部寄りの部分に連結されている。仙腸関節ベルト1に対する補助ベルト8の連結の構造も、図3(b)に示したものと同様の、リングを介する連結部構造11と面ファスナー構造12による。
なお、補助ベルト8の適宜な部分(例えば中央部分)を伸縮性の素材をもって構成しても良い。そして、補助ベルト8の中央部分は、仙腸関節ベルト1の中央部分に対して、縫着による固定的連結部15とされている。従って、仙腸関節ベルト1の中央部分と補助ベルト8の中央部分が共に伸縮性の素材をもって構成されている場合、これらの伸縮性素材の部分が固定的連結部15において縫着されることになる。
〔第3実施例に係る仙腸関節保護ベルト〕
第3実施例に係る仙腸関節保護ベルト16の全体図を図9に概念的に示す。図9においては、図示の煩雑を避けるため、ベルトは単一の実線で示し、特定の構造部分は「○」記号で示す。
図9において、仙腸関節保護ベルト16は仙腸関節ベルト1a、臀部ベルト/腰背部ベルト5a、補助ベルト8aからなる。これらの仙腸関節ベルト1a、臀部ベルト/腰背部ベルト5a、補助ベルト8aは、それらの中央部において、いずれも伸縮性の素材を用いた二重ベルト構造17となっている。そして、これらの二重ベルト構造17の両端部はそれぞれ、仙腸関節ベルト1a、臀部ベルト/腰背部ベルト5a、補助ベルト8aにおける伸縮性のない柔軟で強靭なベルト部分に対して、縫着による固定的連結部15によって止着されている。
第3実施例に係る仙腸関節保護ベルト16における上記以外の構成は、第2実施例に係る仙腸関節保護ベルト14の場合と同様である。
〔仙腸関節保護ベルトのその他の実施例〕
仙腸関節保護ベルトは、前記第1実施形態や第2実施形態のように、仙腸関節ベルトと臀部ベルトをそれぞれリング状に構成して使用することもできる。
本発明により、仙腸関節に対する締め付け効果と共に骨盤に対するホールド性が優れた仙腸関節保護ベルトが提供される。

Claims (8)

  1. 下記(A)の仙腸関節ベルトと、下記(B1)の臀部ベルト又は下記(B2)の腰背部ベルトとを備え、これらの両者のベルトを装着者の骨盤をホールドする臀部側骨盤ホールドループ又は腰背部側骨盤ホールドループを構成するように使用するものであることを特徴とする仙腸関節保護ベルト。
    (A)左右の腸骨を取り巻く状態で装着者の腰周りに巻き付けるリング状の仙腸関節ベルト。
    (B1)仙腸関節ベルトとは別体に形成されるベルトであって、装着者の臀部を持ち上げる状態で臀部の下側を通って装着者の腰周りに巻き付けるリング状の臀部ベルト。
    (B2)仙腸関節ベルトとは別体に形成されるベルトであって、装着者の骨盤直上の脊椎前方湾曲部の背中側である腰背部を通って装着者の腰周りに巻き付けるリング状の腰背部ベルト。
  2. 下記(A)の仙腸関節ベルトと、下記(B1)の臀部ベルト又は下記(B2)の腰背部ベルトとを一体的に連結した仙腸関節保護ベルトであって、これらの両者のベルトが装着者の骨盤をホールドする臀部側骨盤ホールドループ又は腰背部側骨盤ホールドループを一体的に構成していることを特徴とする仙腸関節保護ベルト。
    (A)左右の腸骨を取り巻く状態で装着者の腰周りに巻き付けるリング状の仙腸関節ベルト。
    (B1)装着者の臀部を持ち上げる状態で臀部の下側を通って装着者の腰周りに巻き付けるリング状の臀部ベルト。
    (B2)装着者の骨盤直上の脊椎前方湾曲部の背中側である腰背部を通って装着者の腰周りに巻き付けるリング状の腰背部ベルト。
  3. 下記(A)の仙腸関節ベルトと、下記(B1)の臀部ベルト又は下記(B2)の腰背部ベルトとを備えた仙腸関節保護ベルトであって、
    臀部ベルト又は腰背部ベルトを仙腸関節ベルトよりも短く形成し、臀部ベルト又は腰背部ベルトの両端部をそれぞれ仙腸関節ベルトにおける両端部よりも中央部寄りの部分に設定した1対の連結エリアにおいて連結することにより、これらの両者のベルトが装着者の骨盤をホールドする臀部側骨盤ホールドループ又は腰背部側骨盤ホールドループを一体的に構成していることを特徴とする仙腸関節保護ベルト。
    (A)左右の腸骨を取り巻く状態で装着者の腰周りに巻き付けるリング状の仙腸関節ベルト。
    (B1)装着者の臀部を持ち上げる状態で臀部の下側を通って装着者の腰周りに巻き付ける臀部ベルト。
    (B2)装着者の骨盤直上の脊椎前方湾曲部の背中側である腰背部を通って装着者の腰周りに巻き付ける腰背部ベルト。
  4. 前記仙腸関節ベルトと臀部ベルトとの連結用の1対の連結エリアが仙腸関節ベルトの腹部側と背部側との境界部領域に設定されており、仙腸関節ベルトと腰背部ベルトとの連結用の1対の連結エリアが仙腸関節ベルトの腹部側における中央部領域に設定されていることを特徴とする請求項3に記載の仙腸関節保護ベルト。
  5. 前記仙腸関節ベルトに対する臀部ベルト又は腰背部ベルトの連結形態が以下(1)〜(3)のいずれかであることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の仙腸関節保護ベルト。
    (1)臀部ベルト又は腰背部ベルトの両端部を仙腸関節ベルトの1対の連結エリアに対してそれぞれ固定的に連結している。
    (2)臀部ベルト又は腰背部ベルトの両端部を、仙腸関節ベルトの1対の連結エリアに対して、面ファスナーの利用により、着脱可能に連結している。
    (3)上記(2)の構成において仙腸関節ベルトの連結エリア側の面ファスナーが広い幅に設定され、この設定幅にわたって臀部ベルト又は腰背部ベルトの両端部側の面ファスナーの連結位置を変更できる。
  6. 前記(2)及び(3)の場合において、臀部ベルト又は腰背部ベルトの両端部に仙腸関節ベルトを挿通するためのリングを設け、リングに仙腸関節ベルトを挿通した後に両者のベルトを面ファスナーを利用して着脱可能に連結するものであることを特徴とする請求項5に記載の仙腸関節保護ベルト。
  7. 前記仙腸関節ベルトと、臀部ベルト又は腰背部ベルトとの少なくとも一方のベルトとが、以下(4)及び/又は(5)の構成を備えることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の仙腸関節保護ベルト。
    (4)ベルトの少なくとも一部が伸縮性の素材からなる。
    (5)ベルトの少なくとも一部が伸縮性の素材からなり、その伸縮性の素材からなるベルト部分が二重ベルトの構成である。
  8. 前記仙腸関節ベルトには、その締め付け力を強化するための補助ベルトを付設していることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載の仙腸関節保護ベルト。
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