JPWO2014136663A1 - 光学材料用組成物及びそれを用いた光学材料 - Google Patents
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Abstract
本発明によれば、下記i)からiii)のいずれかを満たすポリチオール化合物と、i)アンモニウムカチオン濃度が0.1〜400μmol/kgである;ii)チオシアン酸アニオン濃度が0.1〜600μmol/kgである;またはiii)アンモニウムカチオン濃度が0.1〜400μmol/kgであり、チオシアン酸アニオン濃度が0.1〜600μmol/kgであり、さらにアンモニウムカチオンとチオシアン酸アニオンのイオン濃度積が0.01〜100000(μmol/kg)2である;ポリイソシアナート化合物とを含む光学材料用組成物を提供することができる。
Description
本発明は、光学材料用組成物等に関し、特に、プラスチックレンズ、プリズム、光ファイバー、情報記録基盤、フィルター、光学接着剤等の光学材料、中でもプラスチックレンズに好適である光学材料用組成物等に関する。ポリチオール化合物とポリイソシアナート化合物とを含む光学材料用組成物を重合硬化することにより、良好な光学物性を有する光学材料を製造する方法に関する。
樹脂製の光学材料は、無機材料からなる光学材料に比べ軽量で割れ難く、染色が可能である。したがって、近年、例えば眼鏡レンズ、カメラレンズ等の光学材料に急速に普及してきている。
光学材料用樹脂には、さらなる高性能化が要求されてきている。具体的には、高屈折率化、高アッベ数化、低比重化、高耐熱性化等が求められてきた。その様な要求に応じて、これまでに様々な光学材料用樹脂が開発され、使用されている。
その中でも、ポリチオール化合物を含む光学材料用組成物を重合硬化させてなる樹脂に関する提案が盛んに行われてきている。例えば、特許文献1、2に示されるようなポリチオール化合物とポリイソ(チオ)シアナート化合物とを重合反応させて得られるポリチオウレタン系樹脂が挙げられる。これらの樹脂は、高屈折率で、透明性、耐衝撃性、染色性、加工性等に優れている。中でも樹脂の透明性は、光学材料として必要不可欠な性質である。
しかしながら、光学材料用樹脂を製造する際に、重合して得られた樹脂や光学材料中に白濁が生じることがある。光学材料用途では、硬化後に白濁が生じるとすべて不良となり膨大な損失が生じることになる。したがって、硬化前の段階において、硬化後の白濁の発生の有無を予測し、良否の判断を可能にする手法が望まれている。特許文献3には、濁度値の初期値が0.5ppm以下で、かつ50℃で7日間保存後の濁度値が0.6ppm以下であるポリチオール化合物および、該ポリチオール化合物とポリイソ(チオ)シアナート化合物とからなる光学材料用組成物が示されているが、ポリチオール化合物の濁度値の上昇する原因については開示されておらず、7日間の保存試験を行わなければ硬化後の樹脂の白濁の発生の有無を予測することができなかった。
本発明が解決しようとする課題は、重合硬化前の段階で保存試験を行うことなく、重合硬化後の樹脂の白濁発生の有無を予測、判別し、良否の判断が可能なポリチオール化合物を含む光学材料用組成物を提供することにある。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討し、以下の本発明によって上記課題を解決することができることを見出した。即ち、本発明は以下の通りである。
<1> 下記i)からiii)のいずれかを満たすポリチオール化合物と、
i)アンモニウムカチオン濃度が0.1〜400μmol/kgである;
ii)チオシアン酸アニオン濃度が0.1〜600μmol/kgである;または
iii)アンモニウムカチオン濃度が0.1〜400μmol/kgであり、チオシアン酸アニオン濃度が0.1〜600μmol/kgであり、さらにアンモニウムカチオンとチオシアン酸アニオンのイオン濃度積が0.01〜100000(μmol/kg)2である;
ポリイソシアナート化合物とを含む光学材料用組成物である。
<2> 前記ポリチオール化合物が、1,2−ビス[(2−メルカプトエチル)チオ]−3−メルカプトプロパン、ビス(メルカプトメチル)−3,6,9−トリチア−1,11−ウンデカンジチオール、ビス(メルカプトメチル)スルフィド、ビス(メルカプトエチル)スルフィド、1,3−ビス(メルカプトメチル)ベンゼン、および2,5−ビス(メルカプトメチル)−1,4−ジチアンからなる群より選ばれた少なくとも1種の化合物である上記<1>に記載の光学材料用組成物である。
<3> 上記<1>または<2>に記載の光学材料用組成物の製造方法であって、前記ポリチオール化合物とポリイソシアナート化合物とを混合することを特徴とする光学材料用組成物の製造方法である。
<4> 上記<1>または<2>に記載の光学材料用組成物を重合することにより得られる光学材料である。
<5> 下記i)からiii)のいずれかを満たすポリチオール化合物の光学材料用組成物への使用である。
i)アンモニウムカチオン濃度が0.1〜400μmol/kgである;
ii)チオシアン酸アニオン濃度が0.1〜600μmol/kgである;または
iii)アンモニウムカチオン濃度が0.1〜400μmol/kgであり、チオシアン酸アニオン濃度が0.1〜600μmol/kgであり、さらにアンモニウムカチオンとチオシアン酸アニオンのイオン濃度積が0.01〜100000(μmol/kg)2である。
<1> 下記i)からiii)のいずれかを満たすポリチオール化合物と、
i)アンモニウムカチオン濃度が0.1〜400μmol/kgである;
ii)チオシアン酸アニオン濃度が0.1〜600μmol/kgである;または
iii)アンモニウムカチオン濃度が0.1〜400μmol/kgであり、チオシアン酸アニオン濃度が0.1〜600μmol/kgであり、さらにアンモニウムカチオンとチオシアン酸アニオンのイオン濃度積が0.01〜100000(μmol/kg)2である;
ポリイソシアナート化合物とを含む光学材料用組成物である。
<2> 前記ポリチオール化合物が、1,2−ビス[(2−メルカプトエチル)チオ]−3−メルカプトプロパン、ビス(メルカプトメチル)−3,6,9−トリチア−1,11−ウンデカンジチオール、ビス(メルカプトメチル)スルフィド、ビス(メルカプトエチル)スルフィド、1,3−ビス(メルカプトメチル)ベンゼン、および2,5−ビス(メルカプトメチル)−1,4−ジチアンからなる群より選ばれた少なくとも1種の化合物である上記<1>に記載の光学材料用組成物である。
<3> 上記<1>または<2>に記載の光学材料用組成物の製造方法であって、前記ポリチオール化合物とポリイソシアナート化合物とを混合することを特徴とする光学材料用組成物の製造方法である。
<4> 上記<1>または<2>に記載の光学材料用組成物を重合することにより得られる光学材料である。
<5> 下記i)からiii)のいずれかを満たすポリチオール化合物の光学材料用組成物への使用である。
i)アンモニウムカチオン濃度が0.1〜400μmol/kgである;
ii)チオシアン酸アニオン濃度が0.1〜600μmol/kgである;または
iii)アンモニウムカチオン濃度が0.1〜400μmol/kgであり、チオシアン酸アニオン濃度が0.1〜600μmol/kgであり、さらにアンモニウムカチオンとチオシアン酸アニオンのイオン濃度積が0.01〜100000(μmol/kg)2である。
本発明により、従来技術では困難であった、重合硬化前の段階における重合硬化後の白濁発生の有無の予測、良否の判断を可能にする、ポリチオール化合物を含む光学材料用組成物等を提供することが可能となった。
本発明に用いるポリチオール化合物は、特に制限されず、1分子中に2個以上のチオール基を有する化合物であれば良いが、有機ハロゲン化合物および/またはアルコール化合物とチオ尿素とを反応させてイソチウロニウム塩を経て、該イソチウロニウム塩を塩基性条件下で加水分解して製造したポリチオール化合物を特に好ましく用いることができる。
ポリチオール化合物に含まれるアンモニウムカチオン濃度を0.1〜400μmol/kgに調整する方法としては、例えば、「水を用いた洗浄」や「蒸留精製」などの手段を用いることができるが、これらに限定されるものではない。
また、ポリチオール化合物に含まれるチオシアン酸アニオン濃度を0.1〜600μmol/kgに調整する方法としては、例えば、「水を用いた洗浄」や「蒸留精製」などの手段を用いることができるが、これらに限定されるものではない。
また、ポリチオール化合物に含まれるチオシアン酸アニオン濃度を0.1〜600μmol/kgに調整する方法としては、例えば、「水を用いた洗浄」や「蒸留精製」などの手段を用いることができるが、これらに限定されるものではない。
ポリチオール化合物の具体例としては、メタンジチオール、1,2−エタンジチオール、1,1−プロパンジチオール、1,2−プロパンジチオール、1,3−プロパンジチオール、2,2−プロパンジチオール、1,6−ヘキサンジチオール、1,2,3−プロパントリチオール、1,1−シクロヘキサンジチオール、1,2−シクロヘキサンジチオール、2,2−ジメチルプロパン−1,3−ジチオール、3,4−ジメトキシブタン−1,2−ジチオール、2−メチルシクロヘキサン−2,3−ジチオール、1,1−ビス(メルカプトメチル)シクロヘキサン、チオリンゴ酸ビス(2−メルカプトエチルエステル)、2,3−ジメルカプト−1−プロパノール(2−メルカプトアセテート)、2,3−ジメルカプト−1−プロパノール(3−メルカプトプロピオネート)、ジエチレングリコールビス(2−メルカプトアセテート)、ジエチレングリコールビス(3−メルカプトプロピオネート)、1,2−ジメルカプトプロピルメチルエーテル、2,3−ジメルカプトプロピルメチルエーテル、2,2−ビス(メルカプトメチル)−1,3−プロパンジチオール、ビス(2−メルカプトエチル)エーテル、エチレングリコールビス(2−メルカプトアセテート)、エチレングリコールビス(3−メルカプトプロピオネート)、トリメチロールプロパンビス(2−メルカプトアセテート)、トリメチロールプロパンビス(3−メルカプトプロピオネート)、ペンタエリスリトールテトラキス(2−メルカプトアセテート、ペンタエリスリトールテトラキス(3−メルカプトプロピオネート)、テトラキス(メルカプトメチル)メタン等の脂肪族ポリチオール化合物;
1,2−ジメルカプトベンゼン、1,3−ジメルカプトベンゼン、1,4−ジメルカプトベンゼン、1,2−ビス(メルカプトメチル)ベンゼン、1,3−ビス(メルカプトメチル)ベンゼン、1,4−ビス(メルカプトメチル)ベンゼン、1,2−ビス(メルカプトエチル)ベンゼン、1,3−ビス(メルカプトエチル)ベンゼン、1,4−ビス(メルカプトエチル)ベンゼン、1,2,3−トリメルカプトベンゼン、1,2,4−トリメルカプトベンゼン、1,3,5−トリメルカプトベンゼン、1,2,3−トリス(メルカプトメチル)ベンゼン、1,2,4−トリス(メルカプトメチル)ベンゼン、1,3,5−トリス(メルカプトメチル)ベンゼン、1,2,3−トリス(メルカプトエチル)ベンゼン、1,2,4−トリス(メルカプトエチル)ベンゼン、1,3,5−トリス(メルカプトエチル)ベンゼン、2,5−トルエンジチオール、3,4−トルエンジチオール、1,3−ジ(p−メトキシフェニル)プロパン−2,2−ジチオール、1,3−ジフェニルプロパン−2,2−ジチオール、フェニルメタン−1,1−ジチオール、2,4−ジ(p−メルカプトフェニル)ペンタン等の芳香族ポリチオール化合物;
1,2−ビス(メルカプトエチルチオ)ベンゼン、1,3−ビス(メルカプトエチルチオ)ベンゼン、1,4−ビス(メルカプトエチルチオ)ベンゼン、1,2,3−トリス(メルカプトメチルチオ)ベンゼン、1,2,4−トリス(メルカプトメチルチオ)ベンゼン、1,3,5−トリス(メルカプトメチルチオ)ベンゼン、1,2,3−トリス(メルカプトエチルチオ)ベンゼン、1,2,4−トリス(メルカプトエチルチオ)ベンゼン、1,3,5−トリス(メルカプトエチルチオ)ベンゼン等、及びこれらの核アルキル化物等のメルカプト基以外に硫黄原子を含有する芳香族ポリチオール化合物;
ビス(メルカプトメチル)スルフィド、ビス(メルカプトメチル)ジスルフィド、ビス(メルカプトエチル)スルフィド、ビス(メルカプトエチル)ジスルフィド、ビス(メルカプトプロピル)スルフィド、ビス(メルカプトメチルチオ)メタン、ビス(2−メルカプトエチルチオ)メタン、ビス(3−メルカプトプロピルチオ)メタン、1,2−ビス(メルカプトメチルチオ)エタン、1,2−ビス(2−メルカプトエチルチオ)エタン、1,2−ビス(3−メルカプトプロピル)エタン、1,3−ビス(メルカプトメチルチオ)プロパン、1,3−ビス(2−メルカプトエチルチオ)プロパン、1,3−ビス(3−メルカプトプロピルチオ)プロパン、1,2,3−トリス(メルカプトメチルチオ)プロパン、1,2,3−トリス(2−メルカプトエチルチオ)プロパン、1,2,3−トリス(3−メルカプトプロピルチオ)プロパン、1,2−ビス[(2−メルカプトエチル)チオ]−3−メルカプトプロパン、4,8−ジメルカプトメチル−1,11−ジメルカプト−3,6,9−トリチアウンデカン、4,7−ジメルカプトメチル−1,11−ジメルカプト−3,6,9−トリチアウンデカン、5,7−ジメルカプトメチル−1,11−ジメルカプト−3,6,9−トリチアウンデカン、ビス(メルカプトメチル)−3,6,9−トリチア−1,11−ウンデカンジチオール、テトラキス(メルカプトメチルチオメチル)メタン、テトラキス(2−メルカプトエチルチオメチル)メタン、テトラキス(3−メルカプトプロピルチオメチル)メタン、ビス(2,3−ジメルカプトプロピル)スルフィド、ビス(1,3−ジメルカプトプロピル)スルフィド、2,5−ジメルカプト−1,4−ジチアン、2,5−ジメルカプトメチル−1,4−ジチアン、2,5−ジメルカプトメチル−2,5−ジメチル−1,4−ジチアン、ビス(メルカプトメチル)ジスルフィド、ビス(メルカプトエチル)ジスルフィド、ビス(メルカプトプロピル)ジスルフィド等のメルカプト基以外に硫黄原子を含有する脂肪族ポリチオール化合物、及びこれらのチオグリコール酸及びメルカプトプロピオン酸のエステル;
ヒドロキシメチルスルフィドビス(2−メルカプトアセテート)、ヒドロキシメチルスルフィドビス(3−メルカプトプロピオネート)、ヒドロキシエチルスルフィドビス(2−メルカプトアセテート)、ヒドロキシエチルスルフィドビス(3−メルカプトプロピオネート)、ヒドロキシプロピルスルフィドビス(2−メルカプトアセテート)、ヒドロキシプロピルスルフィドビス(3−メルカプトプロピオネート)、ヒドロキシメチルジスルフィドビス(2−メルカプトアセテート)、ヒドロキシメチルジスルフィドビス(3−メルカプトプロピオネート)、ヒドロキシエチルジスルフィドビス(2−メルカプトアセテート)、ヒドロキシエチルジスルフィドビス(3−メルカプトプロピオネート)、ヒドロキシプロピルジスルフィドビス(2−メルカプトアセテート)、ヒドロキシプロピルジスルフィドビス(3−メルカプトプロピオネート、2−メルカプトエチルエーテルビス(2−メルカプトアセテート)、2−メルカプトエチルエーテルビス(3−メルカプトプロピオネート)、1,4−ジチアン−2,5−ジオールビス(2−メルカプトアセテート)、1,4−ジチアン−2,5−ジオールビス(3−メルカプトプロピオネート)、チオジグリコール酸ビス(2−メルカプトエチルエステル)、チオジプロピオン酸ビス(2−メルカプトエチルエステル)、4,4−チオジブチル酸ビス(2−メルカプトエチルエステル)、ジチオジグリコール酸ビス(2−メルカプトエチルエステル)、ジチオジプロピオン酸ビス(2−メルカプトエチルエステル)、4,4−ジチオジブチル酸ビス(2−メルカプトエチルエステル)、チオジグリコール酸ビス(2,3−ジメルカプトプロピルエステル)、チオジプロピオン酸ビス(2,3−ジメルカプトプロピルエステル)、ジチオグリコール酸ビス(2,3−ジメルカプトプロピルエステル)、ジチオジプロピオン酸ビス(2,3−ジメルカプトプロピルエステル)等のその他のメルカプト基以外に硫黄原子とエステル結合を含有する脂肪族ポリチオール化合物;
3,4−チオフェンジチオール、2,5−ジメルカプト−1,3,4−チアジアゾール等のメルカプト基以外に硫黄原子を含有する複素環化合物;
2−メルカプトエタノール、3−メルカプト−1,2−プロパンジオール、グリセリンジ(メルカプトアセテート)、1−ヒドロキシ−4−メルカプトシクロヘキサン、2,4−ジメルカプトフェノール、2−メルカプトハイドロキノン、4−メルカプトフェノール、3,4−ジメルカプト−2−プロパノール、1,3−ジメルカプト−2−プロパノール、2,3−ジメルカプト−1−プロパノール、1,2−ジメルカプト−1,3−ブタンジオール、ペンタエリスリトールトリス(3−メルカプトプロピオネート)、ペンタエリスリトールモノ(3−メルカプトプロピオネート)、ペンタエリスリトールビス(3−メルカプトプロピオネート)、ペンタエリスリトールトリス(チオグリコレート)、ジペンタエリスリトールペンタキス(3−メルカプトプロピオネート)、ヒドロキシメチル−トリス(メルカプトエチルチオメチル)メタン、1−ヒドロキシエチルチオ−3−メルカプトエチルチオベンゼン等のメルカプト基以外にヒドロキシ基を含有する化合物;
1,1,3,3−テトラキス(メルカプトメチルチオ)プロパン、1,1,2,2−テトラキス(メルカプトメチルチオ)エタン、4,6−ビス(メルカプトメチルチオ)−1,3−ジチアシクロヘキサン、1,1,5,5−テトラキス(メルカプトメチルチオ)−3−チアペンタン、1,1,6,6−テトラキス(メルカプトメチルチオ)−3,4−ジチアヘキサン、2,2−ビス(メルカプトメチルチオ)エタンチオール、2−(4,5−ジメルカプト−2−チアペンチル)−1,3−ジチアシクロペンタン、2,2−ビス(メルカプトメチル)−1,3−ジチアシクロペンタン、2,5−ビス(4,4−ビス(メルカプトメチルチオ)−2−チアブチル)−1,4−ジチアン、2,2−ビス(メルカプトメチルチオ)−1,3−プロパンジチオール、3−メルカプトメチルチオ−1,7−ジメルカプト−2,6−ジチアヘプタン、3,6−ビス(メルカプトメチルチオ)−1,9−ジメルカプト−2,5,8−トリチアノナン、4,6−ビス(メルカプトメチルチオ)−1,9−ジメルカプト−2,5,8−トリチアノナン、3−メルカプトメチルチオ−1,6−ジメルカプト−2,5−ジチアヘキサン、2−(2,2−ビス(メルカプトメチルチオ)エチル)−1,3−ジチエタン、1,1,9,9−テトラキス(メルカプトメチルチオ)−5−(3,3−ビス(メルカプトメチルチオ)−1−チアプロピル)3,7−ジチアノナン、トリス(2,2−ビス(メルカプトメチルチオ)エチル)メタン、トリス(4,4−ビス(メルカプトメチルチオ)−2−チアブチル)メタン、テトラキス(2,2−ビス(メルカプトメチルチオ)エチル)メタン、テトラキス(4,4−ビス(メルカプトメチルチオ)−2−チアブチル)メタン、3,5,9,11−テトラキス(メルカプトメチルチオ)−1,13−ジメルカプト−2,6,8,12−テトラチアトリデカン、3,5,9,11,15,17−ヘキサキス(メルカプトメチルチオ)−1,19−ジメルカプト−2,6,8,12,14,18−ヘキサチアノナデカン、9−(2,2−ビス(メルカプトメチルチオ)エチル)−3,5,13,15−テトラキス(メルカプトメチルチオ)−1,17−ジメルカプト−2,6,8,10,12,16−ヘキサチアヘプタデカン、3,4,8,9−テトラキス(メルカプトメチルチオ)−1,11−ジメルカプト−2,5,7,10−テトラチアウンデカン、3,4,8,9,13,14−ヘキサキス(メルカプトメチルチオ)−1,16−ジメルカプト−2,5,7,10,12,15−ヘキサチアヘキサデカン、8−{ビス(メルカプトメチルチオ)メチル}−3,4,12,13−テトラキス(メルカプトメチルチオ)−1,15−ジメルカプト−2,5,7,9,11,14−ヘキサチアペンタデカン、4,6−ビス{3,5−ビス(メルカプトメチルチオ)−7−メルカプト−2,6−ジチアヘプチルチオ}−1,3−ジチアン、4−{3,5−ビス(メルカプトメチルチオ)−7−メルカプト−2,6−ジチアヘプチルチオ}−6−メルカプトメチルチオ−1,3−ジチアン、1,1−ビス{4−(6−メルカプトメチルチオ)−1,3−ジチアニルチオ}−3,3ビス(メルカプトメチルチオ)プロパン、1,3−ビス{4−(6−メルカプトメチルチオ)−1,3−ジチアニルチオ}−1,3−ビス(メルカプトメチルチオ)プロパン、1−{4−(6−メルカプトメチルチオ)−1,3−ジチアニルチオ}−3−{2,2−ビス(メルカプトメチルチオ)エチル}−7,9−ビス(メルカプトメチルチオ)−2,4,6,10−テトラチアウンデカン、1−{4−(6−メルカプトメチルチオ)−1,3−ジチアニルチオ}−3−{2−(1,3−ジチエタニル)}メチル−7,9−ビス(メルカプトメチルチオ)−2,4,6,10−テトラチアウンデカン、1,5−ビス{4−(6−メルカプトメチルチオ)−1,3−ジチアニルチオ}−3−{2−(1,3−ジチエタニル)}メチル−2,4−ジチアペンタン、4,6−ビス[3−{2−(1,3−ジチエタニル)}メチル−5−メルカプト−2,4−ジチアペンチルチオ]−1,3−ジチアン、4,6−ビス{4−(6−メルカプトメチルチオ)−1,3−ジチアニルチオ}−1,3−ジチアン、4−{4−(6−メルカプトメチルチオ)−1,3−ジチアニルチオ}−6−{4−(6−メルカプトメチルチオ)−1,3−ジチアニルチオ}−1,3−ジチアン、3−{2−(1,3−ジチエタニル)}メチル−7,9−ビス(メルカプトメチルチオ)−1,11−ジメルカプト−2,4,6,10−テトラチアウンデカン、9−{2−(1,3−ジチエタニル)}メチル−3,5,13,15−テトラキス(メルカプトメチルチオ)−1,17−ジメルカプト−2,6,8,10,12,16−ヘキサチアヘプタデカン、3−{2−(1,3−ジチエタニル)}メチル−7,9,13,15−テトラキス(メルカプトメチルチオ)−1,17−ジメルカプト−2,4,6,10,12,16−ヘキサチアヘプタデカン、3,7−ビス{2−(1,3−ジチエタニル)}メチル−1,9−ジメルカプト−2,4,6,8−テトラチアノナン、4−{3,4,8,9−テトラキス(メルカプトメチルチオ)−11−メルカプト−2,5,7,10−テトラチアウンデシル}−5−メルカプトメチルチオ−1,3−ジチオラン、4,5−ビス{3,4−ビス(メルカプトメチルチオ)−6−メルカプト−2,5−ジチアヘキシルチオ}−1,3−ジチオラン、4−{3,4−ビス(メルカプトメチルチオ)−6−メルカプト−2,5−ジチアヘキシルチオ}−5−メルカプトメチルチオ−1,3−ジチオラン、4−{3−ビス(メルカプトメチルチオ)メチル−5,6−ビス(メルカプトメチルチオ)−8−メルカプト−2,4,7−トリチアオクチル}−5−メルカプトメチルチオ−1,3−ジチオラン、2−[ビス{3,4−ビス(メルカプトメチルチオ)−6−メルカプト−2,5−ジチアヘキシルチオ}メチル]−1,3−ジチエタン、2−{3,4−ビス(メルカプトメチルチオ)−6−メルカプト−2,5−ジチアヘキシルチオ}メルカプトメチルチオメチル−1,3−ジチエタン、2−{3,4,8,9−テトラキス(メルカプトメチルチオ)−11−メルカプト−2,5,7,10−テトラチアウンデシルチオ}メルカプトメチルチオメチル−1,3−ジチエタン、2−{3−ビス(メルカプトメチルチオ)メチル−5,6−ビス(メルカプトメチルチオ)−8−メルカプト−2,4,7−トリチアオクチル}メルカプトメチルチオメチル−1,3−ジチエタン、4,5−ビス[1−{2−(1,3−ジチエタニル)}−3−メルカプト−2−チアプロピルチオ]−1,3−ジチオラン、4−[1−{2−(1,3−ジチエタニル)}−3−メルカプト−2−チアプロピルチオ]−5−{1,2−ビス(メルカプトメチルチオ)−4−メルカプト−3−チアブチルチオ}−1,3−ジチオラン、2−[ビス{4−(5−メルカプトメチルチオ−1,3−ジチオラニル)チオ}]メチル−1,3−ジチエタン、4−{4−(5−メルカプトメチルチオ−1,3−ジチオラニル)チオ}−5−[1−{2−(1,3−ジチエタニル)}−3−メルカプト−2−チアプロピルチオ]−1,3−ジチオラン、更にこれらのオリゴマー等のジチオアセタールもしくはジチオケタール骨格を有する化合物;
トリス(メルカプトメチルチオ)メタン、トリス(メルカプトエチルチオ)メタン、1,1,5,5−テトラキス(メルカプトメチルチオ)−2,4−ジチアペンタン、ビス(4,4−ビス(メルカプトメチルチオ)−1,3−ジチアブチル(メルカプトメチルチオ)メタン、トリス(4,4−ビス(メルカプトメチルチオ)−1,3−ジチアブチル)メタン、2,4,6−トリス(メルカプトメチルチオ)−1,3,5−トリチアシクロヘキサン、2,4−ビス(メルカプトメチルチオ)−1,3,5−トリチアシクロヘキサン、1,1,3,3−テトラキス(メルカプトメチルチオ)−2−チアプロパン、ビス(メルカプトメチル)メチルチオ−1,3,5−トリチアシクロヘキサン、トリス((4−メルカプトメチル−2,5−ジチアシクロヘキシル−1−イル)メチルチオ)メタン、2,4−ビス(メルカプトメチルチオ)−1,3−ジチアシクロペンタン、2−メルカプトエチルチオ−4−メルカプトメチル−1,3−ジチアシクロペンタン、2−(2,3−ジメルカプトプロピルチオ)−1,3−ジチアシクロペンタン、4−メルカプトメチル−2−(2,3−ジメルカプトプロピルチオ)−1,3−ジチアシクロペンタン、4−メルカプトメチル−2−(1,3−ジメルカプト−2−プロピルチオ)−1,3−ジチアシクロペンタン、トリス(2,2−ビス(メルカプトメチルチオ)−1−チアエチル)メタン、トリス(3,3−ビス(メルカプトメチルチオ)−2−チアプロピル)メタン、トリス(4,4−ビス(メルカプトメチルチオ)−3−チアブチル)メタン、2,4,6−トリス(3,3−ビス(メルカプトメチルチオ)−2−チアプロピル)−1,3,5−トリチアシクロヘキサン、テトラキス(3,3−ビス(メルカプトメチルチオ)−2−チアプロピル)メタン等、さらにこれらのオリゴマー等のオルトトリチオ蟻酸エステル骨格を有する化合物;
3,3'−ジ(メルカプトメチルチオ)−1,5−ジメルカプト−2,4−ジチアペンタン、2,2'−ジ(メルカプトメチルチオ)−1,3−ジチアシクロペンタン、2,7−ジ(メルカプトメチル)−1,4,5,9−テトラチアスピロ[4.4]ノナン、3,9−ジメルカプト−1,5,7,11−テトラチアスピロ[5.5]ウンデカン、更にこれらのオリゴマー等のオルトテトラチオ炭酸エステル骨格を有する化合物等が挙げられる。
ただし、ポリチオール化合物は、以上の各例示化合物に限定されるものではない。また以上の各例示化合物は、単独で用いても良いし、2種以上を混合して用いてもよい。
以上の例示化合物の中で好ましい化合物は、1,2−ビス[(2−メルカプトエチル)チオ]−3−メルカプトプロパン、ビス(メルカプトメチル)−3,6,9−トリチア−1,11−ウンデカンジチオール、ビス(メルカプトメチル)スルフィド、ビス(メルカプトエチル)スルフィド、1,3−ビス(メルカプトメチル)ベンゼン、2,5−ビス(メルカプトメチル)−1,4−ジチアンである。
本発明において、ポリチオール化合物に含まれるアンモニウムカチオン濃度は、ポリチオール化合物と純水を充分に撹拌混合を行いポリチオール化合物に含まれるアンモニウムカチオンを純水中に抽出した後、水層中のアンモニウムカチオン濃度をイオンクロマトグラフィーを用いて測定し、ポリチオール化合物1kgあたりに含まれるアンモニウムカチオンの物質量(mol)を算出する。測定によりアンモニウムカチオン濃度が0.1〜400μmol/kgであるポリチオール化合物が用いられる。好ましくは、アンモニウムカチオン濃度が0.1〜200μmol/kgであり、より好ましくは、アンモニウムカチオン濃度が0.1〜100μmol/kgである。
ポリチオール化合物1kgあたりに含まれるアンモニウムカチオン濃度が400μmol/kgを超える場合、重合硬化後の光学材料は白濁の発生率が極めて高くなり、白濁した光学材料は使用不可となる。したがって、ポリチオール化合物に含まれるアンモニウムカチオン濃度を測定することで、重合硬化しなくとも得られる樹脂の白濁発生の有無を予測、判別でき、該ポリチオール化合物の光学材料用樹脂組成物への使用可否の判断が可能となる。
ポリチオール化合物1kgあたりに含まれるアンモニウムカチオン濃度が400μmol/kgを超える場合、重合硬化後の光学材料は白濁の発生率が極めて高くなり、白濁した光学材料は使用不可となる。したがって、ポリチオール化合物に含まれるアンモニウムカチオン濃度を測定することで、重合硬化しなくとも得られる樹脂の白濁発生の有無を予測、判別でき、該ポリチオール化合物の光学材料用樹脂組成物への使用可否の判断が可能となる。
本発明において、ポリチオール化合物に含まれるチオシアン酸アニオン濃度は、ポリチオール化合物と純水を充分に撹拌混合を行いポリチオール化合物に含まれるチオシアン酸アニオンを純水中に抽出した後、水層中のチオシアン酸アニオン濃度を鉄(III)イオンとの反応により生成する鉄(III)チオシアン酸錯体の呈色試験により測定し、ポリチオール化合物1kgあたりに含まれるチオシアン酸アニオンの物質量(mol)を算出する。測定によりチオシアン酸アニオン濃度が0.1〜600μmol/kgであるポリチオール化合物が用いられる。好ましくは、チオシアン酸アニオン濃度が0.1〜400μmol/kgであり、より好ましくは、チオシアン酸アニオン濃度が0.1〜200μmol/kgである。
ポリチオール化合物1kgあたりに含まれるチオシアン酸アニオン濃度が600μmol/kgを超える場合、重合硬化後の光学材料は白濁の発生率が極めて高くなり、白濁した光学材料は使用不可となる。したがって、ポリチオール化合物に含まれるチオシアン酸アニオン濃度を測定することで、重合硬化しなくとも得られる樹脂の白濁発生の有無を予測、判別でき、該ポリチオール化合物の光学材料用樹脂組成物への使用可否の判断が可能となる。
ポリチオール化合物1kgあたりに含まれるチオシアン酸アニオン濃度が600μmol/kgを超える場合、重合硬化後の光学材料は白濁の発生率が極めて高くなり、白濁した光学材料は使用不可となる。したがって、ポリチオール化合物に含まれるチオシアン酸アニオン濃度を測定することで、重合硬化しなくとも得られる樹脂の白濁発生の有無を予測、判別でき、該ポリチオール化合物の光学材料用樹脂組成物への使用可否の判断が可能となる。
本発明において、ポリチオール化合物に含まれるアンモニウムカチオンとチオシアン酸アニオンのイオン濃度積は、前記の方法で測定したアンモニウムカチオン濃度とチオシアン酸アニオン濃度の積を算出することによって求める。両イオン濃度の測定およびイオン濃度積の算出により、イオン濃度積が0.01〜100000(μmol/kg)2であるポリチオール化合物が用いられる。好ましくは、イオン濃度積が0.01〜50000(μmol/kg)2であり、より好ましくは、イオン濃度積が0.01〜10000(μmol/kg)2であり、さらに好ましくは、イオン濃度積が0.01〜5000(μmol/kg)2である。
ポリチオール化合物に含まれるアンモニウムカチオンとチオシアン酸アニオンのイオン濃度積が100000(μmol/kg)2を超える場合、重合硬化後の光学材料は白濁の発生率が極めて高くなり、白濁した光学材料は使用不可となる。したがって、ポリチオール化合物に含まれるアンモニウムカチオンとチオシアン酸アニオンのイオン濃度積を測定することで、重合硬化しなくとも得られる樹脂の白濁発生の有無を予測、判別でき、該ポリチオール化合物の光学材料用樹脂組成物への使用可否の判断が可能となる。
ポリチオール化合物に含まれるアンモニウムカチオンとチオシアン酸アニオンのイオン濃度積が100000(μmol/kg)2を超える場合、重合硬化後の光学材料は白濁の発生率が極めて高くなり、白濁した光学材料は使用不可となる。したがって、ポリチオール化合物に含まれるアンモニウムカチオンとチオシアン酸アニオンのイオン濃度積を測定することで、重合硬化しなくとも得られる樹脂の白濁発生の有無を予測、判別でき、該ポリチオール化合物の光学材料用樹脂組成物への使用可否の判断が可能となる。
本発明において、ポリチオール化合物を含む光学材料用組成物は、ポリチオウレタン系樹脂を得るポリチオール化合物とポリイソシアナート化合物を含む重合性組成物であって、本発明のポリチオール化合物の添加量に制限はないが光学材料用組成物の合計を100質量部とした場合、好ましくは1〜99質量部使用するが、より好ましくは5〜90質量部使用し、さらに好ましくは7〜80質量部使用し、最も好ましくは10〜70質量部使用する。
本発明において、ポリチオウレタン系樹脂を得るポリチオール化合物とポリイソシアナート化合物を含む重合性組成物に使用するポリイソシアナート化合物は、特に制限されず、1分子中に2個以上のイソシアナート基を有する化合物であれば良い。
ポリイソシアナート化合物の具体例としては、ヘキサメチレンジイソシアナート、2,5−ビス(イソシアナトメチル)−ビシクロ[2.2.1]ヘプタン、2,6−ビス(イソシアナトメチル)−ビシクロ[2.2.1]ヘプタン、ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサン、ジシクロヘキシルメタンジイソシアナート、イソホロンジイソシアナート、1,2−ジイソシアナトベンゼン、1,3−ジイソシアナトベンゼン、1,4−ジイソシアナトベンゼン、2,4−ジイソシアナトトルエン、エチルフェニレンジイソシアナート、ジメチルフェニレンジイソシアナート、トリメチルベンゼントリイソシアナート、ベンゼントリイソシアナート、ビフェニルジイソシアナート、トルイジンジイソシアナート、4,4’−メチレンビス(フェニルイソシアナート)、1,2−ビス(イソシアナトメチル)ベンゼン、1,3−ビス(イソシアナトメチル)ベンゼン、1,4−ビス(イソシアナトメチル)ベンゼン、1,2−ビス(イソシアナトエチル)ベンゼン、1,3−ビス(イソシアナトエチル)ベンゼン、1,4−ビス(イソシアナトエチル)ベンゼン、α,α,α’,α’−テトラメチルキシリレンジイソシアナート、ビス(イソシアナトメチル)ナフタリン、ビス(イソシアナトメチルフェニル)エーテル、ビス(イソシアナトメチル)スルフィド、ビス(イソシアナトエチル)スルフィド、ビス(イソシアナトプロピル)スルフィド、2,5−ジイソシアナトテトラヒドロチオフェン、2,5−ジイソシアナトメチルテトラヒドロチオフェン、3,4−ジイソシナトメチルテトラヒドロチオフェン、2,5−ジイソシアナト−1,4−ジチアン、2,5−ジイソシアナトメチル−1,4−ジチアン、などが挙げられる。
さらに、これらの塩素置換体、臭素置換体等のハロゲン置換体、アルキル置換体、アルコキシ置換体、ニトロ置換体や多価アルコールとのプレポリマー型変性体、カルボジイミド変性体、ウレア変性体、ビュレット変性体、ダイマー化あるいはトリマー化反応生成物等も使用できる。
ただし、ポリイソシアナート化合物は、以上の各例示化合物に限定されるものではない。また、以上の各例示化合物は、単独で用いても良いし、2種以上を混合して用いてもよい。
以上の例示化合物の中で好ましい化合物は、2,5−ビス(イソシアナトメチル)−ビシクロ[2.2.1]ヘプタン、2,6−ビス(イソシアナトメチル)−ビシクロ[2.2.1]ヘプタン、ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサン、1,3−ビス(イソシアナトメチル)ベンゼン及びα,α,α’,α’−テトラメチルキシリレンジイソシアナートである。
ポリチオール化合物とポリイソシアナート化合物の使用割合は、通常、SH基/NCO基=0.5〜3.0、好ましくは0.6〜2.0、さらに好ましくは0.8〜1.3の範囲内である。SH基/NCO基が0.5未満あるいは3.0を超える場合、重合硬化により得られるポリチオウレタン系樹脂の耐熱性が大幅に低下する場合がある。
本発明の光学材料用組成物に、必要に応じて、触媒、内部離型剤、紫外線吸収剤、ブルーイング剤などの任意成分を加えて、得られる材料の実用性をより向上せしめることはもちろん可能である。
本発明において、ポリチオウレタン系樹脂を得るポリチオール化合物とポリイソシアナート化合物を含む光学材料用組成物を重合硬化する触媒としては、公知のウレタン化触媒が用いられる。重合触媒の添加量は、組成物の成分、混合比および重合硬化方法によって変化するため一概には決められないが、通常は光学材料用組成物全量に対して0.001質量%以上5質量%以下、好ましくは、0.01質量%以上1質量%以下、最も好ましくは、0.01質量%以上0.5質量%以下使用する。重合触媒の添加量が5質量%より多いと硬化物の屈折率、耐熱性が低下し、着色する場合がある。また、0.001質量%より少ないと十分に硬化せず耐熱性が不十分となる場合がある。
本発明の光学材料用組成物が重合後に型から剥がれにくい場合は、公知の外部および/または内部離型剤を使用または添加して、得られる硬化物の型からの離型性を向上せしめることも可能である。離型剤とは、フッ素系ノニオン界面活性剤、シリコン系ノニオン界面活性剤、燐酸エステル、酸性燐酸エステル、オキシアルキレン型酸性燐酸エステル、酸性燐酸エステルのアルカリ金属塩、オキシアルキレン型酸性燐酸エステルのアルカリ金属塩、高級脂肪酸の金属塩、高級脂肪酸エステル、パラフィン、ワックス、高級脂肪族アミド、高級脂肪族アルコール、ポリシロキサン類、脂肪族アミンエチレンオキシド付加物などがあげられ、これらは単独でも、2種類以上を混合して用いてもかまわない。添加量は通常、光学材料用組成物全量に対して0.0001〜5質量%である。
本発明の光学材料用組成物に添加する場合の紫外線吸収剤の好ましい例としては、ベンゾトリアゾール系化合物が挙げられる。中でも好ましい化合物の具体例は、2−(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール、5−クロロ−2−(3,5−ジ−tert−ブチル−2−ヒドロキシフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール、2−(3−tert−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)−5−クロロ−2H−ベンゾトリアゾール、2−(3,5−ジ−tert−ペンチル−2−ヒドロキシフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール、2−(3,5−ジ−tert−ブチル−2−ヒドロキシフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−4−オクチルオキシフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−5−tert−オクチルフェニル)−2Hベンゾトリアゾールがあげられ、これらは単独でも、2種類以上を混合して用いてもかまわない。添加量は通常、光学材料用組成物全量に対して0.01〜10質量%である。
本発明の光学材料用組成物に添加する場合のブルーイング剤の好ましい例としては、アントラキノン系化合物があげられ、これらは単独でも、2種類以上を混合して用いてもかまわない。添加量は通常、光学材料用組成物全量に対して0.0001〜5質量%である。
本発明における、ポリチオール化合物を含む光学材料用組成物を重合硬化してなるポリチオウレタン系樹脂からなる光学材料は、通常、注型重合により製造される。具体的には、ポリチオール化合物とポリイソシアナート化合物を混合する。この混合液(光学材料用組成物)を必要に応じて適当な方法で脱泡を行った後、光学材料用モールド型中に注入し、通常、低温から高温へ徐々に加熱し重合させる。その後、脱型することにより光学材料が得られる。
本発明では、光学材料用組成物に対し、光学材料用モールド型注入前にあらかじめ脱気処理を行うことが好ましい。脱気処理は、組成成分の一部もしくは全部と反応可能な化合物、重合触媒、添加剤の混合前、混合時あるいは混合後に、減圧下で行う。好ましくは、混合時あるいは混合後に、減圧下で行う。処理条件は、0.001〜50torrの減圧下、1分間〜24時間、0℃〜100℃で行う。減圧度は、好ましくは0.005〜25torrであり、より好ましくは0.01〜10torrであり、これらの範囲で減圧度を可変しても構わない。脱気時間は、好ましくは5分間〜18時間であり、より好ましくは10分間〜12時間である。脱気の際の温度は、好ましくは5℃〜80℃であり、より好ましくは10℃〜60℃であり、これらの範囲で温度を可変しても構わない。脱気処理の際に、撹拌、気体の吹き込み、超音波などによる振動などによって、光学材料用組成物の界面を更新することは、脱気効果を高める上で好ましい操作である。
さらには、これらの光学材料用組成物および/または混合前の各原料を0.05〜10μmの孔径を有するフィルターで不純物等を濾過し精製することは、本発明の光学材料の品質をさらに高める上からも好ましい。
上述の反応、処理がなされた光学材料用組成物は、ガラスや金属製の型に注入され、加熱や紫外線などの活性エネルギー線の照射によって重合硬化反応が進められた後、型から外される。このようにして、光学材料が製造される。光学材料用組成物は、好ましくは加熱によって重合硬化され、光学材料が製造される。この場合、硬化時間は0.1〜200時間、好ましくは1〜100時間であり、硬化温度は−10〜160℃、好ましくは0〜140℃である。重合は、所定の重合温度で所定時間のホールド、0.1℃〜100℃/時間の昇温、0.1℃〜100℃/時間の降温およびこれらの組み合わせで行うことができる。また、本発明の光学材料の製造方法において、重合終了後に、硬化物に対して50〜150℃の温度で10分〜5時間程度アニール処理を施すことは、光学材料の歪を除くために好ましい処理である。
本発明では、光学材料用組成物に対し、光学材料用モールド型注入前にあらかじめ脱気処理を行うことが好ましい。脱気処理は、組成成分の一部もしくは全部と反応可能な化合物、重合触媒、添加剤の混合前、混合時あるいは混合後に、減圧下で行う。好ましくは、混合時あるいは混合後に、減圧下で行う。処理条件は、0.001〜50torrの減圧下、1分間〜24時間、0℃〜100℃で行う。減圧度は、好ましくは0.005〜25torrであり、より好ましくは0.01〜10torrであり、これらの範囲で減圧度を可変しても構わない。脱気時間は、好ましくは5分間〜18時間であり、より好ましくは10分間〜12時間である。脱気の際の温度は、好ましくは5℃〜80℃であり、より好ましくは10℃〜60℃であり、これらの範囲で温度を可変しても構わない。脱気処理の際に、撹拌、気体の吹き込み、超音波などによる振動などによって、光学材料用組成物の界面を更新することは、脱気効果を高める上で好ましい操作である。
さらには、これらの光学材料用組成物および/または混合前の各原料を0.05〜10μmの孔径を有するフィルターで不純物等を濾過し精製することは、本発明の光学材料の品質をさらに高める上からも好ましい。
上述の反応、処理がなされた光学材料用組成物は、ガラスや金属製の型に注入され、加熱や紫外線などの活性エネルギー線の照射によって重合硬化反応が進められた後、型から外される。このようにして、光学材料が製造される。光学材料用組成物は、好ましくは加熱によって重合硬化され、光学材料が製造される。この場合、硬化時間は0.1〜200時間、好ましくは1〜100時間であり、硬化温度は−10〜160℃、好ましくは0〜140℃である。重合は、所定の重合温度で所定時間のホールド、0.1℃〜100℃/時間の昇温、0.1℃〜100℃/時間の降温およびこれらの組み合わせで行うことができる。また、本発明の光学材料の製造方法において、重合終了後に、硬化物に対して50〜150℃の温度で10分〜5時間程度アニール処理を施すことは、光学材料の歪を除くために好ましい処理である。
本発明の方法により製造されるポリチオウレタン系樹脂は、透明性に極めて優れ白濁のない特徴を有し、さらには色相が良好である。したがって、この樹脂はレンズやプリズム等の光学材料の用途に適している。特に、眼鏡レンズ、カメラレンズ等のレンズの用途に非常に好適である。
また、光学材料は、必要に応じ反射防止、高硬度付与、耐磨耗性向上、耐薬品性向上、防雲性付与、あるいはファッション性付与等の改良を目的として、表面研磨、帯電防止処理、ハードコート処理、無反射コート処理、染色処理、調光処理等の物理的、化学的処理を施す事ができる。
以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、評価は以下の方法で行った。
<ポリチオール化合物に含まれるアンモニウムカチオン濃度>
ポリチオール化合物50gと純水50gとをガラス製バイアルに入れ密栓後、振とう器を用いて充分に撹拌混合を行った。その後、ポリチオール化合物層と水層が充分に分離するまで静置し、水層中のアンモニウムカチオン濃度をイオンクロマトグラフィーを用いて測定し、ポリチオール化合物1kgあたりに含まれるアンモニウムカチオンの物質量(mol)を算出し、アンモニウムカチオン濃度[NH4 +]とした。
<ポリチオール化合物に含まれるチオシアン酸アニオン濃度>
ポリチオール化合物50gと純水50gとをガラス製バイアルに入れ密栓後、振とう器を用いて充分に撹拌混合を行った。その後、ポリチオール化合物層と水層が充分に分離するまで静置し、水層中のチオシアン酸アニオン濃度を、MACHEREY−NAGEL社製の「ポータブル多項目水質計PF−12」およびMACHEREY−NAGEL社製の「チオシアン酸検査試薬NANOCOLOR Tube Test Thiocyanate50」を用いて測定し、ポリチオール化合物1kgあたりに含まれるチオシアン酸アニオンの物質量(mol)を算出し、チオシアン酸アニオン濃度[SCN−]とした。
<ポリチオール化合物に含まれるアンモニウムカチオンとチオシアン酸アニオンのイオン濃度積>
前記の方法で測定したアンモニウムカチオン濃度とチオシアン酸アニオン濃度の積[NH4 +] [SCN−]を算出した。
<樹脂の透明性(白濁)>
光学材料用組成物の重合により製造した光学材料(光学レンズ)を暗室内で蛍光灯下、白濁の有無を観察した。また、光学レンズは100枚製造し、以下の5段階で評価した。評価A、B、Cが合格である。
A:100枚中、白濁の有る光学レンズがない。
B:100枚中、白濁の有る光学レンズが1枚以上3枚未満。
C:100枚中、白濁の有る光学レンズが3枚以上6枚未満。
D:100枚中、白濁の有る光学レンズが6枚以上10枚未満。
E:100枚中、白濁の有る光学レンズが10枚以上。
<光学材料の色調(YI値)>
厚さ5.0mm、φ60mmの円形平板の光学材料を製造し、分光色彩計(カラーテクノシステム社製、JS555)を用いてYI値を測定した。
<ポリチオール化合物に含まれるアンモニウムカチオン濃度>
ポリチオール化合物50gと純水50gとをガラス製バイアルに入れ密栓後、振とう器を用いて充分に撹拌混合を行った。その後、ポリチオール化合物層と水層が充分に分離するまで静置し、水層中のアンモニウムカチオン濃度をイオンクロマトグラフィーを用いて測定し、ポリチオール化合物1kgあたりに含まれるアンモニウムカチオンの物質量(mol)を算出し、アンモニウムカチオン濃度[NH4 +]とした。
<ポリチオール化合物に含まれるチオシアン酸アニオン濃度>
ポリチオール化合物50gと純水50gとをガラス製バイアルに入れ密栓後、振とう器を用いて充分に撹拌混合を行った。その後、ポリチオール化合物層と水層が充分に分離するまで静置し、水層中のチオシアン酸アニオン濃度を、MACHEREY−NAGEL社製の「ポータブル多項目水質計PF−12」およびMACHEREY−NAGEL社製の「チオシアン酸検査試薬NANOCOLOR Tube Test Thiocyanate50」を用いて測定し、ポリチオール化合物1kgあたりに含まれるチオシアン酸アニオンの物質量(mol)を算出し、チオシアン酸アニオン濃度[SCN−]とした。
<ポリチオール化合物に含まれるアンモニウムカチオンとチオシアン酸アニオンのイオン濃度積>
前記の方法で測定したアンモニウムカチオン濃度とチオシアン酸アニオン濃度の積[NH4 +] [SCN−]を算出した。
<樹脂の透明性(白濁)>
光学材料用組成物の重合により製造した光学材料(光学レンズ)を暗室内で蛍光灯下、白濁の有無を観察した。また、光学レンズは100枚製造し、以下の5段階で評価した。評価A、B、Cが合格である。
A:100枚中、白濁の有る光学レンズがない。
B:100枚中、白濁の有る光学レンズが1枚以上3枚未満。
C:100枚中、白濁の有る光学レンズが3枚以上6枚未満。
D:100枚中、白濁の有る光学レンズが6枚以上10枚未満。
E:100枚中、白濁の有る光学レンズが10枚以上。
<光学材料の色調(YI値)>
厚さ5.0mm、φ60mmの円形平板の光学材料を製造し、分光色彩計(カラーテクノシステム社製、JS555)を用いてYI値を測定した。
実施例1〜23
アンモニウムカチオン濃度[NH4 +]、チオシアン酸アニオン濃度[SCN−]、アンモニウムカチオン濃度とチオシアン酸アニオン濃度の積[NH4 +] [SCN−]が表1に示す値の1,2−ビス[(2−メルカプトエチル)チオ]−3−メルカプトプロパン(以下、化合物A−1とする)を用いて、下記の製法1に従って、本発明の光学材料用組成物および光学材料を作製した。結果を表1にまとめた。
アンモニウムカチオン濃度[NH4 +]、チオシアン酸アニオン濃度[SCN−]、アンモニウムカチオン濃度とチオシアン酸アニオン濃度の積[NH4 +] [SCN−]が表1に示す値の1,2−ビス[(2−メルカプトエチル)チオ]−3−メルカプトプロパン(以下、化合物A−1とする)を用いて、下記の製法1に従って、本発明の光学材料用組成物および光学材料を作製した。結果を表1にまとめた。
実施例24、25
アンモニウムカチオン濃度[NH4 +]、チオシアン酸アニオン濃度[SCN−]、アンモニウムカチオン濃度とチオシアン酸アニオン濃度の積[NH4 +] [SCN−]が表1に示す値のビス(メルカプトメチル)−3,6,9−トリチア−1,11−ウンデカンジチオール(以下、化合物A−2とする)を用いて、下記の製法2に従って、本発明の光学材料用組成物および光学材料を作製した。結果を表1にまとめた。
アンモニウムカチオン濃度[NH4 +]、チオシアン酸アニオン濃度[SCN−]、アンモニウムカチオン濃度とチオシアン酸アニオン濃度の積[NH4 +] [SCN−]が表1に示す値のビス(メルカプトメチル)−3,6,9−トリチア−1,11−ウンデカンジチオール(以下、化合物A−2とする)を用いて、下記の製法2に従って、本発明の光学材料用組成物および光学材料を作製した。結果を表1にまとめた。
実施例26、27
アンモニウムカチオン濃度[NH4 +]、チオシアン酸アニオン濃度[SCN−]、アンモニウムカチオン濃度とチオシアン酸アニオン濃度の積[NH4 +] [SCN−]が表1に示す値の1,2−ビス[(2−メルカプトエチル)チオ]−3−メルカプトプロパン(化合物A−1)、及びビス(メルカプトメチル)スルフィド(以下、化合物A−3とする)を用いて、下記の製法3に従って、本発明の光学材料用組成物および光学材料を作製した。結果を表1にまとめた。
アンモニウムカチオン濃度[NH4 +]、チオシアン酸アニオン濃度[SCN−]、アンモニウムカチオン濃度とチオシアン酸アニオン濃度の積[NH4 +] [SCN−]が表1に示す値の1,2−ビス[(2−メルカプトエチル)チオ]−3−メルカプトプロパン(化合物A−1)、及びビス(メルカプトメチル)スルフィド(以下、化合物A−3とする)を用いて、下記の製法3に従って、本発明の光学材料用組成物および光学材料を作製した。結果を表1にまとめた。
実施例28、29
アンモニウムカチオン濃度[NH4 +]、チオシアン酸アニオン濃度[SCN−]、アンモニウムカチオン濃度とチオシアン酸アニオン濃度の積[NH4 +] [SCN−]が表1に示す値のビス(メルカプトメチル)−3,6,9−トリチア−1,11−ウンデカンジチオール(化合物A−2)、及びビス(メルカプトメチル)スルフィド(以下、化合物A−4とする)を用いて、下記の製法4に従って、本発明の光学材料用組成物および光学材料を作製した。結果を表1にまとめた。
アンモニウムカチオン濃度[NH4 +]、チオシアン酸アニオン濃度[SCN−]、アンモニウムカチオン濃度とチオシアン酸アニオン濃度の積[NH4 +] [SCN−]が表1に示す値のビス(メルカプトメチル)−3,6,9−トリチア−1,11−ウンデカンジチオール(化合物A−2)、及びビス(メルカプトメチル)スルフィド(以下、化合物A−4とする)を用いて、下記の製法4に従って、本発明の光学材料用組成物および光学材料を作製した。結果を表1にまとめた。
実施例30、31
アンモニウムカチオン濃度[NH4 +]、チオシアン酸アニオン濃度[SCN−]、アンモニウムカチオン濃度とチオシアン酸アニオン濃度の積[NH4 +] [SCN−]が表1に示す値の1,2−ビス[(2−メルカプトエチル)チオ]−3−メルカプトプロパン(化合物A−1)、及び1,3−ビス(メルカプトメチル)ベンゼン(以下、化合物A−5とする)を用いて、下記の製法5に従って、本発明の光学材料用組成物および光学材料を作製した。結果を表1にまとめた。
アンモニウムカチオン濃度[NH4 +]、チオシアン酸アニオン濃度[SCN−]、アンモニウムカチオン濃度とチオシアン酸アニオン濃度の積[NH4 +] [SCN−]が表1に示す値の1,2−ビス[(2−メルカプトエチル)チオ]−3−メルカプトプロパン(化合物A−1)、及び1,3−ビス(メルカプトメチル)ベンゼン(以下、化合物A−5とする)を用いて、下記の製法5に従って、本発明の光学材料用組成物および光学材料を作製した。結果を表1にまとめた。
実施例32、33
アンモニウムカチオン濃度[NH4 +]、チオシアン酸アニオン濃度[SCN−]、アンモニウムカチオン濃度とチオシアン酸アニオン濃度の積[NH4 +] [SCN−]が表1に示す値の1,2−ビス[(2−メルカプトエチル)チオ]−3−メルカプトプロパン(化合物A−1)、及び2,5−ビス(メルカプトメチル)−1,4−ジチアン(以下、化合物A−6とする)を用いて、下記の製法6に従って、本発明の光学材料用組成物および光学材料を作製した。結果を表1にまとめた。
アンモニウムカチオン濃度[NH4 +]、チオシアン酸アニオン濃度[SCN−]、アンモニウムカチオン濃度とチオシアン酸アニオン濃度の積[NH4 +] [SCN−]が表1に示す値の1,2−ビス[(2−メルカプトエチル)チオ]−3−メルカプトプロパン(化合物A−1)、及び2,5−ビス(メルカプトメチル)−1,4−ジチアン(以下、化合物A−6とする)を用いて、下記の製法6に従って、本発明の光学材料用組成物および光学材料を作製した。結果を表1にまとめた。
比較例1、2
アンモニウムカチオン濃度[NH4 +]、チオシアン酸アニオン濃度[SCN−]、アンモニウムカチオン濃度とチオシアン酸アニオン濃度の積[NH4 +] [SCN−]が表2に示す値の1,2−ビス[(2−メルカプトエチル)チオ]−3−メルカプトプロパン(化合物A−1)を用いて、下記の製法1に従って、本発明の光学材料用組成物および光学材料を作製した。結果を表2にまとめた。
アンモニウムカチオン濃度[NH4 +]、チオシアン酸アニオン濃度[SCN−]、アンモニウムカチオン濃度とチオシアン酸アニオン濃度の積[NH4 +] [SCN−]が表2に示す値の1,2−ビス[(2−メルカプトエチル)チオ]−3−メルカプトプロパン(化合物A−1)を用いて、下記の製法1に従って、本発明の光学材料用組成物および光学材料を作製した。結果を表2にまとめた。
比較例3、4
アンモニウムカチオン濃度[NH4 +]、チオシアン酸アニオン濃度[SCN−]、アンモニウムカチオン濃度とチオシアン酸アニオン濃度の積[NH4 +] [SCN−]が表2に示す値のビス(メルカプトメチル)−3,6,9−トリチア−1,11−ウンデカンジチオール(化合物A−2)を用いて、下記の製法2に従って、本発明の光学材料用組成物および光学材料を作製した。結果を表2にまとめた。
アンモニウムカチオン濃度[NH4 +]、チオシアン酸アニオン濃度[SCN−]、アンモニウムカチオン濃度とチオシアン酸アニオン濃度の積[NH4 +] [SCN−]が表2に示す値のビス(メルカプトメチル)−3,6,9−トリチア−1,11−ウンデカンジチオール(化合物A−2)を用いて、下記の製法2に従って、本発明の光学材料用組成物および光学材料を作製した。結果を表2にまとめた。
比較例5、6
アンモニウムカチオン濃度[NH4 +]、チオシアン酸アニオン濃度[SCN−]、アンモニウムカチオン濃度とチオシアン酸アニオン濃度の積[NH4 +] [SCN−]が表2に示す値の1,2−ビス[(2−メルカプトエチル)チオ]−3−メルカプトプロパン(化合物A−1)、及びビス(メルカプトメチル)スルフィド(化合物A−3)を用いて、下記の製法3に従って、本発明の光学材料用組成物および光学材料を作製した。結果を表2にまとめた。
アンモニウムカチオン濃度[NH4 +]、チオシアン酸アニオン濃度[SCN−]、アンモニウムカチオン濃度とチオシアン酸アニオン濃度の積[NH4 +] [SCN−]が表2に示す値の1,2−ビス[(2−メルカプトエチル)チオ]−3−メルカプトプロパン(化合物A−1)、及びビス(メルカプトメチル)スルフィド(化合物A−3)を用いて、下記の製法3に従って、本発明の光学材料用組成物および光学材料を作製した。結果を表2にまとめた。
比較例7、8
アンモニウムカチオン濃度[NH4 +]、チオシアン酸アニオン濃度[SCN−]、アンモニウムカチオン濃度とチオシアン酸アニオン濃度の積[NH4 +] [SCN−]が表2に示す値のビス(メルカプトメチル)−3,6,9−トリチア−1,11−ウンデカンジチオール(化合物A−2)、及びビス(メルカプトメチル)スルフィド(化合物A−4)を用いて、下記の製法4に従って、本発明の光学材料用組成物および光学材料を作製した。結果を表2にまとめた。
アンモニウムカチオン濃度[NH4 +]、チオシアン酸アニオン濃度[SCN−]、アンモニウムカチオン濃度とチオシアン酸アニオン濃度の積[NH4 +] [SCN−]が表2に示す値のビス(メルカプトメチル)−3,6,9−トリチア−1,11−ウンデカンジチオール(化合物A−2)、及びビス(メルカプトメチル)スルフィド(化合物A−4)を用いて、下記の製法4に従って、本発明の光学材料用組成物および光学材料を作製した。結果を表2にまとめた。
比較例9、10
アンモニウムカチオン濃度[NH4 +]、チオシアン酸アニオン濃度[SCN−]、アンモニウムカチオン濃度とチオシアン酸アニオン濃度の積[NH4 +] [SCN−]が表2に示す値の1,2−ビス[(2−メルカプトエチル)チオ]−3−メルカプトプロパン(化合物A−1)、及び1,3−ビス(メルカプトメチル)ベンゼン(化合物A−5)を用いて、下記の製法5に従って、本発明の光学材料用組成物および光学材料を作製した。結果を表2にまとめた。
アンモニウムカチオン濃度[NH4 +]、チオシアン酸アニオン濃度[SCN−]、アンモニウムカチオン濃度とチオシアン酸アニオン濃度の積[NH4 +] [SCN−]が表2に示す値の1,2−ビス[(2−メルカプトエチル)チオ]−3−メルカプトプロパン(化合物A−1)、及び1,3−ビス(メルカプトメチル)ベンゼン(化合物A−5)を用いて、下記の製法5に従って、本発明の光学材料用組成物および光学材料を作製した。結果を表2にまとめた。
比較例11、12
アンモニウムカチオン濃度[NH4 +]、チオシアン酸アニオン濃度[SCN−]、アンモニウムカチオン濃度とチオシアン酸アニオン濃度の積[NH4 +] [SCN−]が表2に示す値の1,2−ビス[(2−メルカプトエチル)チオ]−3−メルカプトプロパン(化合物A−1)、及び2,5−ビス(メルカプトメチル)−1,4−ジチアン(化合物A−6)を用いて、下記の製法6に従って、本発明の光学材料用組成物および光学材料を作製した。結果を表2にまとめた。
アンモニウムカチオン濃度[NH4 +]、チオシアン酸アニオン濃度[SCN−]、アンモニウムカチオン濃度とチオシアン酸アニオン濃度の積[NH4 +] [SCN−]が表2に示す値の1,2−ビス[(2−メルカプトエチル)チオ]−3−メルカプトプロパン(化合物A−1)、及び2,5−ビス(メルカプトメチル)−1,4−ジチアン(化合物A−6)を用いて、下記の製法6に従って、本発明の光学材料用組成物および光学材料を作製した。結果を表2にまとめた。
上記実施例および比較例で用いた製法の詳細は、以下のとおりである。
<製法1>
1,3−ビス(イソシアナトメチル)ベンゼン(以下、化合物X−1とする)51質量部に、硬化触媒としてジブチル錫ジクロライド0.05質量部、リン酸ジオクチル0.10質量部を、10〜15℃にて混合溶解させた。さらに、1,2−ビス[(2−メルカプトエチル)チオ]−3−メルカプトプロパン(化合物A−1)49質量部を混合し、均一液とした。この混合均一液を600Paにて1時間脱泡を行った後、1μmのPTFEフィルターにて濾過を行い、直径70mm、+5Dのモールドへ注入し、40℃から130℃まで24時間かけて重合させた。その後脱型し、光学材料を得た。
<製法2>
1,3−ビス(イソシアナトメチル)ベンゼン5(化合物X−1)50質量部に、硬化触媒としてジブチル錫ジクロライド0.05質量部、リン酸ジオクチル0.10質量部を、10〜15℃にて混合溶解させた。さらに、ビス(メルカプトメチル)−3,6,9−トリチア−1,11−ウンデカンジチオール(化合物A−2)50質量部を混合し、均一液とした。この混合均一液を600Paにて1時間脱泡を行った後、1μmのPTFEフィルターにて濾過を行い、直径70mm、+5Dのモールドへ注入し、40℃から130℃まで24時間かけて重合させた。その後脱型し、光学材料を得た。
<製法3>
2,5−ビス(イソシアナトメチル−ビシクロ[2.2.1]ヘプタンと2,6−ビス(イソシアナトメチル−ビシクロ[2.2.1]ヘプタンの混合物(以下、化合物X−2とする)55質量部に、硬化触媒としてジブチル錫ジクロライド0.06質量部、リン酸ジオクチル0.12質量部を、10〜15℃にて混合溶解させた。さらに、1,2−ビス[(2−メルカプトエチル)チオ]−3−メルカプトプロパン(化合物A−1)40質量部とビス(メルカプトメチル)スルフィド(化合物A−3)5質量部を混合し、均一液とした。この混合均一液を600Paにて1時間脱泡を行った後、1μmのPTFEフィルターにて濾過を行い、直径70mm、+5Dのモールドへ注入し、40℃から130℃まで24時間かけて重合させた。その後脱型し、光学材料を得た。
<製法4>
ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサン(以下、化合物X−3とする)52質量部に、硬化触媒としてジブチル錫ジクロライド0.06質量部、リン酸ジオクチル0.12質量部を、10〜15℃にて混合溶解させた。さらに、ビス(メルカプトメチル)−3,6,9−トリチア−1,11−ウンデカンジチオール(化合物A−2)を42質量部とビス(メルカプトエチル)スルフィド(化合物A−4)6質量部を混合し、均一液とした。この混合均一液を600Paにて1時間脱泡を行った後、1μmのPTFEフィルターにて濾過を行い、直径70mm、+5Dのモールドへ注入し、40℃から130℃まで24時間かけて重合させた。その後脱型し、光学材料を得た。
<製法5>
α,α,α’,α’−テトラメチルキシリレンジイソシアナート(以下、化合物X−4とする)58.5質量部に、硬化触媒としてジブチル錫ジクロライド0.06質量部、リン酸ジオクチル0.12質量部を、10〜15℃にて混合溶解させた。さらに、1,2−ビス[(2−メルカプトエチル)チオ]−3−メルカプトプロパン(化合物A−1)36.5質量部と1,3−ビス(メルカプトメチル)ベンゼン(化合物A−5)6質量部を混合し、均一液とした。この混合均一液を600Paにて1時間脱泡を行った後、1μmのPTFEフィルターにて濾過を行い、直径70mm、+5Dのモールドへ注入し、40℃から130℃まで24時間かけて重合させた。その後脱型し、光学材料を得た。
<製法6>
1,3−ビス(イソシアナトメチル)ベンゼン(化合物X−1)51質量部に、硬化触媒としてジブチル錫ジクロライド0.03質量部、リン酸ジオクチル0.05質量部を、10〜15℃にて混合溶解させた。さらに、1,2−ビス[(2−メルカプトエチル)チオ]−3−メルカプトプロパン(化合物A−1)39質量部と2,5−ビス(メルカプトメチル)−1,4−ジチアン(化合物A−6)10質量部を混合し、均一液とした。この混合均一液を600Paにて1時間脱泡を行った後、1μmのPTFEフィルターにて濾過を行い、直径70mm、+5Dのモールドへ注入し、40℃から130℃まで24時間かけて重合させた。その後脱型し、光学材料を得た。
<製法1>
1,3−ビス(イソシアナトメチル)ベンゼン(以下、化合物X−1とする)51質量部に、硬化触媒としてジブチル錫ジクロライド0.05質量部、リン酸ジオクチル0.10質量部を、10〜15℃にて混合溶解させた。さらに、1,2−ビス[(2−メルカプトエチル)チオ]−3−メルカプトプロパン(化合物A−1)49質量部を混合し、均一液とした。この混合均一液を600Paにて1時間脱泡を行った後、1μmのPTFEフィルターにて濾過を行い、直径70mm、+5Dのモールドへ注入し、40℃から130℃まで24時間かけて重合させた。その後脱型し、光学材料を得た。
<製法2>
1,3−ビス(イソシアナトメチル)ベンゼン5(化合物X−1)50質量部に、硬化触媒としてジブチル錫ジクロライド0.05質量部、リン酸ジオクチル0.10質量部を、10〜15℃にて混合溶解させた。さらに、ビス(メルカプトメチル)−3,6,9−トリチア−1,11−ウンデカンジチオール(化合物A−2)50質量部を混合し、均一液とした。この混合均一液を600Paにて1時間脱泡を行った後、1μmのPTFEフィルターにて濾過を行い、直径70mm、+5Dのモールドへ注入し、40℃から130℃まで24時間かけて重合させた。その後脱型し、光学材料を得た。
<製法3>
2,5−ビス(イソシアナトメチル−ビシクロ[2.2.1]ヘプタンと2,6−ビス(イソシアナトメチル−ビシクロ[2.2.1]ヘプタンの混合物(以下、化合物X−2とする)55質量部に、硬化触媒としてジブチル錫ジクロライド0.06質量部、リン酸ジオクチル0.12質量部を、10〜15℃にて混合溶解させた。さらに、1,2−ビス[(2−メルカプトエチル)チオ]−3−メルカプトプロパン(化合物A−1)40質量部とビス(メルカプトメチル)スルフィド(化合物A−3)5質量部を混合し、均一液とした。この混合均一液を600Paにて1時間脱泡を行った後、1μmのPTFEフィルターにて濾過を行い、直径70mm、+5Dのモールドへ注入し、40℃から130℃まで24時間かけて重合させた。その後脱型し、光学材料を得た。
<製法4>
ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサン(以下、化合物X−3とする)52質量部に、硬化触媒としてジブチル錫ジクロライド0.06質量部、リン酸ジオクチル0.12質量部を、10〜15℃にて混合溶解させた。さらに、ビス(メルカプトメチル)−3,6,9−トリチア−1,11−ウンデカンジチオール(化合物A−2)を42質量部とビス(メルカプトエチル)スルフィド(化合物A−4)6質量部を混合し、均一液とした。この混合均一液を600Paにて1時間脱泡を行った後、1μmのPTFEフィルターにて濾過を行い、直径70mm、+5Dのモールドへ注入し、40℃から130℃まで24時間かけて重合させた。その後脱型し、光学材料を得た。
<製法5>
α,α,α’,α’−テトラメチルキシリレンジイソシアナート(以下、化合物X−4とする)58.5質量部に、硬化触媒としてジブチル錫ジクロライド0.06質量部、リン酸ジオクチル0.12質量部を、10〜15℃にて混合溶解させた。さらに、1,2−ビス[(2−メルカプトエチル)チオ]−3−メルカプトプロパン(化合物A−1)36.5質量部と1,3−ビス(メルカプトメチル)ベンゼン(化合物A−5)6質量部を混合し、均一液とした。この混合均一液を600Paにて1時間脱泡を行った後、1μmのPTFEフィルターにて濾過を行い、直径70mm、+5Dのモールドへ注入し、40℃から130℃まで24時間かけて重合させた。その後脱型し、光学材料を得た。
<製法6>
1,3−ビス(イソシアナトメチル)ベンゼン(化合物X−1)51質量部に、硬化触媒としてジブチル錫ジクロライド0.03質量部、リン酸ジオクチル0.05質量部を、10〜15℃にて混合溶解させた。さらに、1,2−ビス[(2−メルカプトエチル)チオ]−3−メルカプトプロパン(化合物A−1)39質量部と2,5−ビス(メルカプトメチル)−1,4−ジチアン(化合物A−6)10質量部を混合し、均一液とした。この混合均一液を600Paにて1時間脱泡を行った後、1μmのPTFEフィルターにて濾過を行い、直径70mm、+5Dのモールドへ注入し、40℃から130℃まで24時間かけて重合させた。その後脱型し、光学材料を得た。
Claims (5)
- 下記i)からiii)のいずれかを満たすポリチオール化合物と、
i)アンモニウムカチオン濃度が0.1〜400μmol/kgである;
ii)チオシアン酸アニオン濃度が0.1〜600μmol/kgである;または
iii)アンモニウムカチオン濃度が0.1〜400μmol/kgであり、チオシアン酸アニオン濃度が0.1〜600μmol/kgであり、さらにアンモニウムカチオンとチオシアン酸アニオンのイオン濃度積が0.01〜100000(μmol/kg)2である;
ポリイソシアナート化合物とを含む光学材料用組成物。 - 前記ポリチオール化合物が、1,2−ビス[(2−メルカプトエチル)チオ]−3−メルカプトプロパン、ビス(メルカプトメチル)−3,6,9−トリチア−1,11−ウンデカンジチオール、ビス(メルカプトメチル)スルフィド、ビス(メルカプトエチル)スルフィド、1,3−ビス(メルカプトメチル)ベンゼン、および2,5−ビス(メルカプトメチル)−1,4−ジチアンからなる群より選ばれた少なくとも1種の化合物である請求項1に記載の光学材料用組成物。
- 請求項1または2に記載の光学材料用組成物の製造方法であって、前記ポリチオール化合物とポリイソシアナート化合物とを混合することを特徴とする光学材料用組成物の製造方法。
- 請求項1または2に記載の光学材料用組成物を重合することにより得られる光学材料。
- 下記i)からiii)のいずれかを満たすポリチオール化合物の光学材料用組成物への使用。
i)アンモニウムカチオン濃度が0.1〜400μmol/kgである;
ii)チオシアン酸アニオン濃度が0.1〜600μmol/kgである;または
iii)アンモニウムカチオン濃度が0.1〜400μmol/kgであり、チオシアン酸アニオン濃度が0.1〜600μmol/kgであり、さらにアンモニウムカチオンとチオシアン酸アニオンのイオン濃度積が0.01〜100000(μmol/kg)2である。
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