JPWO2014109395A1 - 光部品および光通信システム - Google Patents
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Abstract
本実施形態の光部品は、それぞれが同じコア配置構造を有する複数のマルチコア光ファイバ(MCF)で構成される。複数の前記MCF間において、近傍コアのコア間隔の最大偏差と使用波長における基底モードのスポットサイズの最大偏差とが、ΔΛ2/2.22+Δw2/1.72≦1なる関係式を満たすことにより、構造のバラツキが抑制され、接続損失が1dB以下となる。
Description
本発明は、光部品およびそれを含む光通信システムに関するものである。
光通信システムでは、大容量の光通信を行うため、以下の非特許文献1に開示されたように、1つのケーブル外被内により多くの単一コア光ファイバを収納することにより光ファイバケーブルの高密化が行われている。また、更なる光伝送路の高密度化のため、光通信システムには、複数のマルチコア光ファイバが単一のケーブル外被内に収納されたマルチコア光ファイバケーブルの適用が望まれる。また、長距離の光通信を行うためには、マルチコア光ファイバケーブル同士を光学的に接続することも必要である。
NTT技術ジャーナル2012.9、pp.88-89
発明者らは、光部品としてマルチコア光ファイバケーブルが適用される光通信システムについて検討した結果、以下のような課題を発見した。すなわち、相互接続性(マルチコア光ファイバケーブル同士を低損失で接続すること)まで考慮したマルチコア光ファイバケーブルは、これまで知られていなかった。
本発明は上述のような課題を解決するためになされたものであり、相互接続性に優れた複数のマルチコア光ファイバで構成された光ファイバ線路を複数本含む光部品およびそれを含む光通信システムを提供することを目的としている。なお、本明細書において光部品には、それぞれが上記マルチコア光ファイバ(以下、MCFという)を光伝送路として備えた、マルチコア光ファイバケーブル(以下、光ファイバケーブルという)、マルチコア光ファイバテープ(以下、光ファイバテープという)、マルチコア光ファイバコネクタ(以下、光コネクタという)などが含まれる。
本実施形態の第1の態様として、複数のMCFそれぞれにおけるコア配列において、最も近い位置にある隣り合うコア(以下、近傍コアという)のコア中心間隔(以下、コア間隔という)の最大偏差をΔΛ(μm)とし、使用波長における基底モードのスポットサイズの最大偏差をΔw(μm)とするとき、当該光部品は、以下の関係式(1)〜(4)のうち少なくとも何れかの関係式を満たす。
ΔΛ2/2.22+Δw2/1.72≦1 …(1)
ΔΛ2/1.62+Δw2/1.32≦1 …(2)
ΔΛ2/0.92+Δw2/0.92≦1 …(3)
ΔΛ2/0.62+Δw2/0.72≦1 …(4)
ΔΛ2/2.22+Δw2/1.72≦1 …(1)
ΔΛ2/1.62+Δw2/1.32≦1 …(2)
ΔΛ2/0.92+Δw2/0.92≦1 …(3)
ΔΛ2/0.62+Δw2/0.72≦1 …(4)
上記第1の態様に適用可能な第2の態様として、複数のMCFそれぞれにおけるコア構造およびコア配列は、ファイバ中心軸を基準とする各コアの位置の、目標位置からのズレ量が所定値以下となり、かつ、各コアにおけるスポットサイズの、目標サイズからのズレ量が所定値以下となっているのが好ましい。また、上記第1および第2の態様のうち少なくとも何れかの態様に適用可能な第3の態様として、複数のMCFそれぞれは、接続されるべき別のMCFと同一のコア配置構造を有するとともに、当該MCFの端面位置を確認するためのマーカーを有するのが好ましい。
上記第1〜第3の態様のうち少なくとも何れかの態様に適用可能な第4の態様として、近傍コアのコア間隔は、コア配列における最小コア中心間距離の1.1倍以下であるのが好ましい。上記第1〜第4の態様のうち少なくとも何れかの態様に適用可能な第5の態様として、複数のMCFそれぞれは、格子状のコア配置構造を有してもよい。上記第1〜第5の態様のうち少なくとも何れかの態様に適用可能な第6の態様として、複数のMCFそれぞれにおいて、波長1310nmにおける光学特性として、複数のコアそれぞれは8.0μm以上10.1μm以下のモードフィールド径を有し、または、全てのコアのモードフィールド径の平均値は8.6μm以上9.5μm以下であるのが好ましい。上記第1〜第6の態様のうち少なくとも何れかの態様に適用可能な第7の態様として、複数のMCFそれぞれにおいて、複数のコアそれぞれのケーブルカットオフ波長は1260nm以下であるのが好ましい。上記第1〜第7の態様のうち少なくとも何れかの態様に適用可能な第8の態様として、複数のMCFそれぞれにおいて、複数のコアそれぞれは、波長1550nmにおける光学特性として、曲げ半径30mm、ターン数100において0.1dB以下の曲げ損失を有するのが好ましい。上記第1〜第8の態様のうち少なくとも何れかの態様に適用可能な第9の態様として、上記使用波長は、0.85μm帯(0.80μm〜0.90μm)、1.31μm帯(1.26μm〜1.36μm)、および1.55μm帯(1.53μm〜1.57μm)のいずれかであるのが好ましい。なお、上記第1〜第9の態様のうち少なくとも何れかの態様に適用可能な第10の態様として、当該光部品は、複数のMCFをその内部に収納する光ファイバ線路、または、それぞれが複数のMCFをその内部に収納する複数の光ファイバ線路が光学的に接続された線路であってもよい。
上記第1〜第9の態様のうち少なくとも何れかの態様に適用可能な第11の態様として、それぞれが複数のMCFを光学的に接続することにより構成されるとともに所定の長手方向に沿って延びた複数の光ファイバ線路であって、これら複数の光ファイバ線路それぞれの、長手方向に直交する平面上の位置関係を維持した状態で光ファイバ線路それぞれを保持する第1保持構造を、当該光部品は備えてもよい。また、上記第11の態様に適用可能な第12の態様として、複数の光ファイバ線路のうち何れかの光ファイバ線路を構成する複数のMCFそれぞれのコア配置構造は、複数の光ファイバ線路のうち別の光ファイバ線路を構成する複数のMCFのそれぞれのコア配置構造と異なっていてもよい。上記第11および第12の態様のうち少なくとも何れかの態様に適用可能な第13の態様として、第1保持構造は、複数の光ファイバ線路のうち少なくとも隣接する光ファイバ線路の間隔を保持するための樹脂材料を含む。
上記第11〜第13の態様のうち少なくとも何れかの態様に適用可能な第14の態様として、当該光部品は、第1保持構造とともに、複数の光ファイバ線路それぞれがその内部に収納された外被を備えてもよい。上記第14の態様に適用可能な第15の態様として、複数の光ファイバ線路それぞれの位置関係を保持した状態で外被内に収納された第1保持構造を、外被内の所定位置に保持する第2保持構造を、当該光部品は備えてもよい。
上記第1〜第9の態様のうち少なくとも何れかの態様に適用可能な第16の態様として、当該光部品は、それぞれが所定の長手方向に沿って延びた複数のMCFの端部を、長手方向に直交する平面上における位置関係を維持した状態で保持する接続部品であってもよい。上記第16の態様に適用可能な第17の態様として、接続部品は、複数のMCFそれぞれをコア配置構造の向き、高さ、間隔において揃った状態で保持する。また、上記第16および第17の態様のうち少なくとも何れかの態様に適用可能な第18の態様として、接続部品は、複数のMCFを保持するための複数の空孔または溝を含んでもよい。
上記第17の態様に適用可能な第19の態様として、上記複数のMCFにおいてコア配置構造が略同一であって、コア配置構造が略同一のMCF間で対応するコア同士の中心間隔の最大偏差をΔΛcc(μm)とし、光部品全体におけるスポットサイズの最大偏差をΔwa(μm)とするとき、当該接続部品は、以下の関係式(5)〜(8)のうち少なくとも何れかの関係式を満たすのが好ましい。
ΔΛcc 2/2.22+Δwa 2/1.72≦1 …(5)
ΔΛcc 2/1.62+Δwa 2/1.32≦1 …(6)
ΔΛcc 2/0.92+Δwa 2/0.92≦1 …(7)
ΔΛcc 2/0.62+Δwa 2/0.72≦1 …(8)
ΔΛcc 2/2.22+Δwa 2/1.72≦1 …(5)
ΔΛcc 2/1.62+Δwa 2/1.32≦1 …(6)
ΔΛcc 2/0.92+Δwa 2/0.92≦1 …(7)
ΔΛcc 2/0.62+Δwa 2/0.72≦1 …(8)
また、上記第16および第17の態様のうち少なくとも何れかの態様に適用可能な第20の態様として、上記複数のMCFにおいてコア配置構造が略同一であって、それぞれのコアの中心の設計位置からのずれ量の最大値をΔΛd(μm)とするとき、当該接続部品は、以下の関係式(9)〜(13)のうち少なくとも何れかの関係式を満たすのが好ましい。
(2ΔΛd+1.0)2/2.22+Δw2/1.72≦1 …(9)
(2ΔΛd+1.0)2/1.62+Δw2/1.32≦1 …(10)
(2ΔΛd+0.5)2/2.22+Δw2/1.72≦1 …(11)
(2ΔΛd+0.5)2/1.62+Δw2/1.32≦1 …(12)
(2ΔΛd+0.5)2/0.92+Δw2/0.92≦1 …(13)
(2ΔΛd+1.0)2/2.22+Δw2/1.72≦1 …(9)
(2ΔΛd+1.0)2/1.62+Δw2/1.32≦1 …(10)
(2ΔΛd+0.5)2/2.22+Δw2/1.72≦1 …(11)
(2ΔΛd+0.5)2/1.62+Δw2/1.32≦1 …(12)
(2ΔΛd+0.5)2/0.92+Δw2/0.92≦1 …(13)
第21の態様に係る光通信システムは、光伝送路または光受動部品として、上記第1〜第20の態様のうち少なくとも何れかの態様に係る光部品を備える。
本実施形態によれば、光ファイバ間の相互接続性に優れた光部品および光通信システムが得られる。
以下、本発明に係る光部品および光通信システムの各実施形態を、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図面の説明において同一部位、同一要素には同一符号を付して重複する説明を省略する。
図1は、本実施形態に係る光通信システムの代表的な構造の種々の例を示す図であり、光部品として、複数本の光ファイバ線路200A〜200Nで構成された光伝送路200を含む光通信システムの構造を示す。なお、なお、「光ファイバ線路」は、光ファイバケーブル、光ファイバテープなど、複数のマルチコア光ファイバを含む集合体をいう。また、「光部品」は、光ファイバ線路単体、複数の光ファイバ線路が光学的に接続された線路または光ファイバ線路の他にコネクタなどの接続部品を含むモジュール状態の線路も対象とする。
図1の光通信システムは、送信局210と、受信局220と、送信局210と受信局220の間に配置された光伝送路200を備える。光伝送路200は、複数の光ファイバ線路200A〜200Nを含む。光ファイバ線路200A〜200Nのそれぞれは、それぞれが同じコア配列構造を有する複数のMCF201を含み、これら複数のMCF201が互いに光学的に接続されることにより構成されている。光ファイバ線路200Aに対応する構成として、送信局210には、複数の信号光源211A(TX)が配置されており、これら信号光源211Aからの信号光(単一コア光ファイバ内を伝搬)は、光ジョイント212Aを介してMCFの各コアに結合される。同様に、光ファイバ線路200B〜200Nのそれぞれに対応する構成として、送信局210には、複数の信号光源211B(TX)〜211N(TX)が配置されており、信号光源211B〜211Nからの信号光(単一コア光ファイバ内を伝搬)は、光ジョイント212B〜212Nを介して対応するMCFそれぞれの各コアに結合される。光ファイバ線路200A〜200Nの端部に取り付けられた光コネクタ213と光ジョイント212A〜212Nの間には、光受動部品250が配置されている。光受動部品250は、光ジョイント212A〜212Nと光ファイバ線路200A〜200Nを、光コネクタ213を介して接続するための光コネクタ251と、光ジョイント212A〜212Nと光コネクタ251の間に並列配置された複数のMCFと、光コネクタ251と光コネクタ213の間に並列配置された複数のMCFを含む。また、光ファイバ線路200Aに対応する構成として、受信局220には、複数の受信器221A(RX)が配置されている。受信器221Aのそれぞれには単一コア光ファイバが接続されており、単一コア光ファイバそれぞれは、光分岐器222Aを介して、対応するMCFの各コアに光学的に接続されている。同様に、光ファイバ線路200B〜200Nのそれぞれに対応する構成として、受信局220には、複数の受信器221B(RX)〜221N(RX)が配置されており、受信器221B〜221Nに接続された単一コア光ファイバは、光ジョイント222B〜222Nを介して対応するMCFそれぞれの各コアに結合される。光伝送路200の光ファイバ線路200A〜200Nの端部に取り付けられた光コネクタ223と光ジョイント222A〜222Nの間には、光受動部品260が配置されている。光受動部品260は、光ジョイント222A〜222Nと光ファイバ線路200A〜200Nを、光コネクタ223を介して接続するための光コネクタ261と、光コネクタ223と光コネクタ261の間に並列配置された複数のMCFと、光コネクタ261と光ジョイント222A〜222Nの間に並列配置された複数のMCFを含む。なお、図1の構成では、光伝送路200、光受動部品250、260の少なくとも何れかが本実施形態の光部品として機能し得る。
光伝送路200に含まれる光ファイバ線路200A〜200Nのそれぞれは、図2(A)に示されたように、同じコア配置構造を有する複数のMCF201が縦列接続された構造を有する。なお、図2(B)〜図2(F)それぞれは、図2(A)中の矢印A〜Eで指示された位置のMCF201の断面構造を示す。
図2(B)〜図2(F)に示されたように、光ファイバ線路200A〜200Nそれぞれを構成する複数のMCF201それぞれは、断面上において共通クラッド320を介して隣り合うコア310のうち、中心間距離で規定されるコア間隔ΛA〜ΛEが最小中心間距離の1.1倍以下である近傍コアの組を複数含む。したがって、A地点のMCF201では、図2(B)に示されたコア配置構造が六方最密格子(最少単位である三角格子を複数組み合わせることにより構成を含む)の場合、ΛA(1)〜ΛA(12)の近傍コア間隔が確認できる。なお、括弧書きの1〜12は、12本の破線で示した近傍コア間隔を指す。以下も、同様とする。同様に、B地点のMCF201では、図2(C)においてΛB(1)〜ΛB(12)の近傍コア間隔が確認でき、C地点のMCF201では、図2(D)においてΛC(1)〜ΛC(12)の近傍コア間隔が確認でき、D地点のMCF201では、図2(E)においてΛD(1)〜ΛD(12)の近傍コア間隔が確認でき、E地点のMCF201では、図2(F)においてΛE(1)〜ΛE(12)の近傍コア間隔が確認できる。
なお、図2(B)〜図2(F)には、1本の光ファイバ線路を構成するMCF201それぞれのコア配置構造として、三角格子を最小単位とする六方最密格子が示されたが、矩形格子を最小単位とする格子状のコア配置構造が採用されてもよい。MCF間の接続構造が図3に示されている。図3(A)に示されたMCF300は、矩形格子を最小単位とする格子状のコア配置構造が採用されたMCFであるが、図1に示されたMCF201に相当している。MCF300は、樹脂コート360のない石英ガラスファイバ350(以下、ガラスファイバという)と、ガラスファイバ350の外周面上に設けられた樹脂コート360を備える。ガラスファイバ350は、矩形格子を最小単位とする格子状に配列された複数のコア310とこれら複数のコア310それぞれを取り囲む共通クラッド320を備える。なお、樹脂コート360の表面には、コア310の配列位置を特定するため、または端面位置を区別するためのマーカーMが形成されている。光ファイバ線路200A〜200Nそれぞれにおいて、隣接するMCF300は、図3(B)に示されたように、接続点370においてガラスファイバ350の端面同士が融着されることにより接続される。また、この接続部分では樹脂コート360が除去されているため、樹脂材料380により保護されている。
2本のMCF201(300)を接続した際の接続損失の主たる要因は、モードフィールド径またはスポットサイズw(モードフィールド径の半分の値)の不整合およびコア中心位置ずれ(軸ズレ)と考えられる。図4は、スポットサイズwの差異および軸ズレに対する接続損失の依存性を試算した結果を示すグラフである。なお、図4において、横軸は軸ズレであり、縦軸はスポットサイズwの差異(w差異)である。また、グラフG310は接続損失0.4dBを表す等値線、同様に、グラフG320は接続損失0.8dB、グラフG330は接続損失1.2dB、グラフG340は接続損失1.6dB、グラフG350は接続損失2.0dB、グラフG360は接続損失2.4dBを、それぞれ表す等値線を示す。
図4から分かるように、各接続損失におけるグラフG310〜G360それぞれは概ね1/4楕円状となっている。なお、試算において、各コアを導波する光の界分布をガウス型とし、接続を行う光ファイバのスポットサイズ平均値を4.6μmとし、モードフィールド径を9.2μmとした。
単一コア光ファイバ同士を接続する場合には、接続する2本の単一コア光ファイバそれぞれのコア中心が互いに一致するように調心を行うことで、原理的には軸ズレ量をゼロにすることが可能である。しかしながら、MCF同士を接続する場合には、接続する2本のMCFそれぞれのコア間隔に差異があると、或る一つのコアについてコア中心が一致するように調心を行っても、別のコアについてはコア中心がずれてしまう。したがって、接続する2本のMCFそれぞれのコア間隔の差異が、接続を行う際の軸ズレ量の最小値を規定すると考えられる。このことから、MCFの接続損失に関しては、図4の横軸をコア間隔の差異と読み替えることができる。一方、複数のMCFの中心位置を固定して、配列する空孔タイプ(図9(A)および図9(B))や溝タイプ(図10(A)および図10(B))の光コネクタを使用する場合は、コア配列の中心位置と光ファイバの中心位置との間に差異(中心差異)があると、コア間隔だけでは、接続品質を維持することは難しくなる。コア間隔の差異の他に、中心差異も考慮することで、接続品質を確保することができる。
MCFのコア間隔(すなわち、相互接続の際の軸ズレ)およびスポットサイズwの差異から試算される接続損失を1.0、0.5、0.2または0.1dB以下に抑えるためには、図4における軸ズレおよびw差異それぞれの切片が図5に記載の値以下となる1/4楕円の内側に、軸ズレおよびw差異を収める必要がある。
すなわち、1本の光ファイバ線路において、それぞれが互いに接続されるとともに同じコア配置構造を有する複数のMCFについての近傍コア間隔の最大偏差をΔΛ(μm)、1つのコア310内を伝搬する基底モードのスポットサイズであって使用波長におけるスポットサイズの最大偏差をΔw(μm)とし、ΔΛおよびΔwが、ΔΛ2/2.22+Δw2/1.72≦1なる関係式を満たすことで、接続損失を1.0dB以下とすることができる。ただし、複数の光ファイバ線路間では、コア配置構造は異なっていてもよい。
なお、「コア間隔」とは、1本のMCF内において、接していないコアとコアとの中心間隔と定義する。「近傍コア」とは、1本のMCF内において所定のコア間隔で隣り合うコアであって、より具体的には、あるコアに対して最小コア間隔(最小中心間距離)の1.1倍以内の範囲のコア間隔となるコアとする。また、「所定のコア間隔」は、設計上のコア間隔を意味し、実際のコア間隔は、当該「所定のコア間隔」と概ね一致しているが、若干の偏差を生じている。「近傍コア間隔の最大偏差ΔΛ」とは、光部品を構成する複数のMCFそれぞれにおける近傍コア間隔の最大偏差の最大値であり、具体的には、複数のMCFそれぞれにける(「近傍コア間隔の最大値」−「近傍コア間隔の最小値」)の光ファイバ線路または光部品についての最大値を意味する。「スポットサイズの最大偏差Δw」とは、光ファイバ線路または光部品を構成する複数のMCFのすべての接近コアそれぞれのスポットサイズ(1つのコア310内を伝搬する基底モードのスポットサイズであって使用波長におけるスポットサイズ)の最大偏差である。
図5に示された表を参照すれば、本実施形態の光部品に含まれる複数本の光ファイバ線路それぞれは、以下のような態様であってもよい。すなわち、光部品に含まれる複数のMCF間において、ΔΛおよびΔwがΔΛ2/1.62+Δw2/1.32≦1なる関係式を満たすことで、0.5dB以下の接続損失を実現することができる。同様に、ΔΛおよびΔwがΔΛ2/0.92+Δw2/0.92≦1なる関係式を満たすことで、0.2dB以下の接続損失を実現することができ、ΔΛおよびΔwがΔΛ2/0.62+Δw2/0.72≦1なる関係式を満たすことで、0.1dB以下の接続損失を実現することができる。
したがって、異なる設計のMCF(ただし、コア配置構造は同じ)であっても、上述の関係式を満たすように選択された複数のMCFで1本の光ファイバ線路を構成する場合、得られる光ファイバ線路におけるファイバ間接続損失を低損失に抑えることが可能になる。
なお、略同一のコア配置構造を有する複数のMCFで構成される光部品において、コア配置構造が略同一のMCF間で対応するコア同士の中心間隔の最大偏差をΔΛcc(μm)とし、光部品全体におけるスポットサイズの最大偏差をΔwa(μm)とするとき、当該光部品は、以下の関係式のうち少なくとも何れかの関係式を満たしても1dB以下の接続損失を実現できる。
ΔΛcc 2/2.22+Δwa 2/1.72≦1
ΔΛcc 2/1.62+Δwa 2/1.32≦1
ΔΛcc 2/0.92+Δwa 2/0.92≦1
ΔΛcc 2/0.62+Δwa 2/0.72≦1
ΔΛcc 2/2.22+Δwa 2/1.72≦1
ΔΛcc 2/1.62+Δwa 2/1.32≦1
ΔΛcc 2/0.92+Δwa 2/0.92≦1
ΔΛcc 2/0.62+Δwa 2/0.72≦1
また、略同一のコア配置構造を有する複数のMCFで構成される光部品において、それぞれのコアの中心の設計位置からのずれ量の最大値をΔΛd(μm)とするとき(スポットサイズは上記Δwとする)、当該光部品は、以下の関係式のうち少なくとも何れかの関係式を満たしても1dB以下の接続損失が実現できる。
(2ΔΛd+1.0)2/2.22+Δw2/1.72≦1
(2ΔΛd+1.0)2/1.62+Δw2/1.32≦1
(2ΔΛd+0.5)2/2.22+Δw2/1.72≦1
(2ΔΛd+0.5)2/1.62+Δw2/1.32≦1
(2ΔΛd+0.5)2/0.92+Δw2/0.92≦1
(2ΔΛd+1.0)2/2.22+Δw2/1.72≦1
(2ΔΛd+1.0)2/1.62+Δw2/1.32≦1
(2ΔΛd+0.5)2/2.22+Δw2/1.72≦1
(2ΔΛd+0.5)2/1.62+Δw2/1.32≦1
(2ΔΛd+0.5)2/0.92+Δw2/0.92≦1
MCFのコア間隔の差異を低減させる手段の一つとしては、ロッドインコラプス法でMCF用母材を作製する際に、コアロッドの外径と該コアロッドを挿入するパイプの内径との間のクリアランスを小さくすることが挙げられる。例えば、直径125mmのMCF用母材を線引して、クラッド径125μmのMCFを製造する場合を考えると、コアロッド外径とパイプ内径との間のクリアランスを片側0.3mm以下に抑えれば、クリアランス内でコアロッドが偏る最悪ケースを想定しても、ファイバ化後のコア間隔の差異を0.6μm以下に抑えることが可能になる。
一方、各コアのスポットサイズの差異を低減させる手段の一つとして、同一コア材を複数に分割して得られた複数のコア材を使用してMCFを製造することが挙げられる。コア材の構造設計および製造方法の一例としては、石英ガラスからなるクラッドに対する比屈折率差が0.34%となるように石英ガラスにGeO2を添加したものを、ファイバ化後のコア直径が8.6μmとなるように延伸し、その後分割する。同一コア材を分割して使用しているので、各コアの比屈折率差およびコア径それぞれの差異は抑えられ、接続損失0.1dBに対応するスポットサイズの差異0.7μmが実現可能になる。なお、光ファイバ線路として、同一コア材を使用した母材を用いて、同一条件で複数のMCFを製造し、その複数のMCFを用い、光ファイバ線路を製造し、コアの配列位置を特定するマーカをもとに、同一の配列位置のコア位置を接続するようにすれば、理想的な接続品質の光ファイバ線路を構成することが可能となる。
なお、本コア材の構造設計は、波長1310nmにおけるモードフィールド径が9.2μm、ケーブルカットオフ波長が1.16μm、曲げ半径30mmで100ターン巻かれた状態での、波長1550nmにおける曲げ損失0.01dB以下に相当する。これは、標準的なシングルモード光ファイバの国際標準(モードフィールド径の中心値8.6〜9.5μm、ケーブルカットオフ波長1260nm以下、曲げ半径30mmで100ターン巻かれた状態での、波長1550nmでの曲げ損失0.1dB以下)に適合している。これにより、MCFのコアは、標準的なシングルモード光ファイバと同等の特性に設計されることで、低損失での結合が可能になる。なお、使用波長は、0.85μm帯、1.31μm帯、および1.55μm帯の何れかを想定する。
上述の例では、MCFのコア間隔差異を0.6μm以下に抑えるとともに、スポットサイズ差異を0.7μm以下に抑える例が示されている。しかしながら、要求される接続損失の水準に応じてコア間隔差異およびスポットサイズ差異は適切に設定されればよい。例えば、ある程度大きな接続損失が許容される場合には、コアロッドとパイプとのクリアランスを上述の例より大きくすることで、パイプへのコアロッドの挿入を容易にして、MCFの生産性を向上させることができる。また、ある程度までのスポットサイズ差異を許容することにより、隣接コアのコア構造設計を意図的に異なったものとし、これにより隣接コア間のクロストークを低減させることができる。
それぞれが複数の光ファイバ線路を含む光ファイバケーブル間の接続においては、複数の光ファイバ線路が1つのケーブル外被内に収納することが考えられる。この場合でも、接続されるべきMCF同士が上述の関係式を満たしていれば、接続されるべきMCFを接続されるべき光ファイバケーブル内から選別することなしに、MCF同士を低損失で接続することが可能になる。なお、接続対象のMCF同士は、マーカー等で識別可能にしてあってもよい。
また、複数のMCFを1つのケーブル外被内に収納することにより、光ファイバケーブルにおける単位断面積当りのコア数を大幅に増大させることが可能になる。例えば、外径12mmの100心テープスロット型ケーブル(5つのスロットを有し、各スロットに4心テープファイバを5枚収納)に通常の単一コア光ファイバが使用された場合、光ファイバケーブルにおける単位断面積当りのコア数は約0.9コア/mm2となる。これに対して、1つの光ファイバケーブルに7コアを有するMCFが適用されれば、1つの光ファイバケーブル内のコア数を700に、単位断面積当りのコア数を約6.2コア/mm2まで増大させることが可能になる。既存の光ファイバケーブルでは200心でも最大の単位断面積当りのコア数が約2.1/mm2であるので(非特許文献1参照)、MCFケーブルによるコア数増の効果は絶大であると言える。コア数の増大に伴って光ファイバケーブル相互の接続作業および接続損失の低減は困難になると予想されるが、本実施形態の光部品であれば、上記の理由により低損失でのMCF間接続が可能になる。
なお、複数の光ファイバ線路を含む本実施形態の光部品は、図1の光伝送路200の他、光受動部品への適用も可能である。具体的には、光伝送路200に本実施形態の光部品が適用される場合、当該光伝送路200は、図6(A)〜図6(C)に示されたような光ファイバテープや、図7および図8(A)〜図8(B)に示されたような光ファイバケーブルとして機能し得る。また、図1の光受動部品250、260等に本実施形態の光部品が適用される場合、当該光部品は、図9(A)〜図9(B)および図10(A)〜図10(B)に示されたような光コネクタとして機能し得る。
図6(A)〜図6(C)は、本実施形態に係る光部品としての光ファイバテープの代表的な構造の種々の例を示す断面図である。具体的に、図6(A)に示された光ファイバテープ2001(例えば光伝送路200に相当)は、光ファイバ線路200A〜200Dそれぞれの、長手方向に直交する平面上における位置関係を維持した状態で、これら光ファイバ線路200A〜200Dそれぞれを一体的に保持する樹脂材料からなる第1保持構造400Aを備える。この光ファイバテープ2001では、第1保持構造400Aは、略矩形の断面構造を有する。なお、光ファイバ線路200A〜200DにおけるMCFは、ガラスファイバ350と、ガラスファイバ350の外周面上に設けられた樹脂コート360を備える。ガラスファイバ350は、矩形格子を最小単位とした格子状に配列された複数のコア310と、複数のコア310それぞれを覆う共通クラッド320を備える。
図6(B)に示された光ファイバテープ2002は、光ファイバ線路200A〜200Dそれぞれの、長手方向に直交する平面上における位置関係を維持した状態で、これら光ファイバ線路200A〜200Dそれぞれを一体的に保持する樹脂材料からなる第1保持構造400Bを備える。この第1保持構造400Bは、光ファイバ線路200A〜200Dそれぞれの断面形状に合わせて凹凸のある断面形状を有する。
また、図6(C)に示された光ファイバテープ2003も、光ファイバ線路200A〜200Dそれぞれの、長手方向に直交する平面上における位置関係を維持した状態で、これら光ファイバ線路200A〜200Dそれぞれを保持する樹脂材料からなる第1保持構造400Cを備える。ただし、第1保持構造400Cは、隣接する光ファイバ線路のMCFのみの位置関係を保持している点で、上述の第1保持構造400A、400Bとは異なる。
本実施形態に係る光部品には、図7に示された光ファイバケーブルも適用可能である。図7に示された光ファイバケーブル2004は、ケーブル外被500内に光ファイバ線路200A〜200Dが収納されており、これら光ファイバ線路200A〜200Dの、ケーブル外被500内の位置が第1保持構造400Dにより維持されている。
なお、図6(A)〜図6(C)および図7では、光ファイバの位置関係が維持された状態であり、対応関係のある光ファイバ同士のみに限定で、接続品質を管理できる。対応関係のない光ファイバ同士でも接続品質が確保されるよう、双方の光ファイバケーブルまたは光ファイバテープの全光ファイバ同士を想定して、設定していれば、位置関係が維持されていない光ファイバケーブルまたは光ファイバテープとなってもよい。
また、本実施形態に係る光部品には、図6(A)〜図6(C)に示された光ファイバケーブルがケーブル外被500内に収納された光ファイバケーブルも適用可能である。例えば、図8(A)に示された光ファイバケーブル2005は、ケーブル外被500内に、それぞれが図6(A)の光ファイバテープ2001と同様の構造を有する複数の光ファイバテープが収納されている。当該光ファイバケーブル2005に含まれる光ファイバ線路200A〜200Nは複数グループに分けられており、それぞれのグループが光ファイバテープを構成する。すなわち、1つのグループに属する複数の光ファイバ線路が第1保持構造400Aにより一体的に保持されることにより、光ファイバテープを構成している。
図8(B)に示された光ファイバケーブル2006も、ケーブル外被500内に複数の光ファイバテープが収納されているが、これら複数の光ファイバテープを複数のグループに分けてケーブル外被500内の所定位置に保持する第2保持構造450を更に備えている点で、光ファイバケーブル2006は光ファイバケーブル2005と異なる。すなわち、光ファイバケーブル2006において、第2保持構造450はスロッテッドロッドであり、各スロットには複数の光ファイバテープが積層された状態で収納されている。なお、各スロットに収納される光ファイバテープの第1保持構造は、図6(A)〜図6(C)に示された第1保持構造400A〜400Cの何れであってもよい。
更に、本実施形態に係る光部品の第1保持構造は、例えば図9(A)や図10(A)に示されたようなコネクタ部品(接続部品)であってもよい。図9(A)のコネクタ部品は、図1に示された光コネクタ213、223の一部として機能可能であり、このようなコネクタ部品を利用することにより、図9(B)に示された光受動部品250、260に含まれる光コネクタ251、261を構成することも可能である。また、図10(A)のコネクタ部品も、図1に示された光コネクタ213、223の一部として機能可能であり、このようなコネクタ部品を利用することにより、図10(B)に示された光受動部品250、260に含まれる光コネクタ251、261を構成することも可能である。
すなわち、図9(A)のコネクタ部品2131は、光ファイバ線路200A〜200NそれぞれのMCF300の端部が挿入される複数の空孔2133と、ガイドピン孔2132を備える。また、図9(B)に示されたように、光受動部品250、260に含まれる光コネクタ251、261は、それぞれが図9(A)に示された構造を有するコネクタ部品251A、252Aを、ガイドピン253に沿って矢印S1、S2で示された方向に移動させることにより得られる。なお、光ファイバ線路200A〜200Nを含む光伝送路200は、図6(A)〜図6(C)に示された光ファイバテープ2001〜2003が好適である。なお、コネクタ部品の接続は、ガイドピンによらず、レセプタクルを用いてもよい。
また、図10(A)のコネクタ部品(接続部品)は、光ファイバ線路200A〜200NそれぞれのMCF300の端部が設置される複数の溝2136を有する台座部2135と、台座部2135に対して接着固定されることにより、溝2136にそれぞれ設置された状態でMCF300の端部を固定する固定部材2134を備える。また、図10(B)に示されたように、光受動部品250、260に含まれる光コネクタ251、261は、それぞれが図10(A)に示された構造を有するコネクタ部品251B、252Bのそれぞれの端面を、接着剤254を介して固定することにより得られる。なお、光ファイバ線路200A〜200Nを含む光伝送路200は、図6(A)〜図6(C)に示された光ファイバテープ2001〜2003が好適であるが、図7、図8(A)および図8(B)に示された光ファイバケーブル2004〜2006であってもよい。
200…光伝送路、200A〜200N…光ファイバ線路、201…マルチコア光ファイバ、212A〜212N、250、260…光受動部品、212A〜212N…光ジョイント、222A〜222N…光分岐器、213、251、223、261…光コネクタ(接続部品)、2001〜2003(200)…光ファイバテープ、2004〜2006(200)…光ファイバケーブル。
Claims (21)
- 複数のMCFを有する光部品であって、
前記複数のMCFそれぞれにおけるコア配列において、最も近い位置にある隣り合うコアのコア中心間距離で規定される近傍コアのコア間隔の最大偏差をΔΛ(μm)とし、使用波長における基底モードのスポットサイズの最大偏差をΔw(μm)とするとき、
以下の関係式(1)〜(4)のうち少なくとも何れかの関係式を満たすことを特徴とする光部品。
ΔΛ2/2.22+Δw2/1.72≦1 …(1)
ΔΛ2/1.62+Δw2/1.32≦1 …(2)
ΔΛ2/0.92+Δw2/0.92≦1 …(3)
ΔΛ2/0.62+Δw2/0.72≦1 …(4) - 前記複数のMCFそれぞれにおけるコア構造およびコア配列は、ファイバ中心軸を基準とする各コアの位置の、目標位置からのズレ量が所定値以下となり、かつ、各コアにおけるスポットサイズの、目標サイズからのズレ量が所定値以下となっていることを特徴とする請求項1に記載の光部品。
- 前記複数のMCFそれぞれは、接続されるべき別のMCFと同一のコア配置構造を有するとともに、当該MCFの端面位置を確認するためのマーカーを有することを特徴とする請求項1または2に記載の光部品。
- 前記近傍コアのコア間隔は、前記コア配列における最小コア中心間距離の1.1倍以下であることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の光部品。
- 前記複数のMCFそれぞれは、格子状のコア配置構造を有することを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の光部品。
- 前記複数のMCFそれぞれにおいて、波長1310nmにおける光学特性として、前記複数のコアそれぞれが8.0μm以上かつ10.1μm以下のモードフィールド径を有し、または、全てのコアのモードフィールド径の平均値が8.6μm以上9.5μm以下であることを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の光部品。
- 前記複数のMCFそれぞれにおいて、前記複数のコアそれぞれのケーブルカットオフ波長が1260nm以下であることを特徴とする請求項1〜6の何れか一項に記載の光部品。
- 前記複数のMCFそれぞれにおいて、前記複数のコアそれぞれが、波長1550nmにおける光学特性として、曲げ半径30mm、ターン数100において0.1dB以下の曲げ損失を有することを特徴とする請求項1〜7の何れか一項に記載の光部品。
- 前記使用波長が、0.85μm帯、1.31μm帯、および1.55μm帯のいずれかであることを特徴とする請求項1〜8の何れか一項に記載の光部品。
- 前記複数のMCFをその内部に収納する光ファイバ線路、または、それぞれが前記複数のMCFをその内部に収納する複数の光ファイバ線路が光学的に接続された線路であることを特徴とする請求項1〜9の何れか一項に記載の光部品。
- それぞれが前記複数のMCFを光学的に接続することにより構成されるとともに所定の長手方向に沿って延びた複数の光ファイバ線路であって、前記複数の光ファイバ線路それぞれの、前記長手方向に直交する平面上の位置関係を維持した状態で前記複数の光ファイバ線路それぞれを保持する第1保持構造を備えたことを特徴とする請求項1〜9の何れか一項に記載の光部品。
- 前記複数の光ファイバ線路のうち何れかの光ファイバ線路を構成する複数のMCFそれぞれのコア配置構造は、前記複数の光ファイバ線路のうち別の光ファイバ線路を構成する複数のMCFのそれぞれのコア配置構造と異なっていることを特徴とする請求項11に記載の光部品。
- 前記第1保持構造は、前記複数の光ファイバ線路のうち少なくとも隣接する光ファイバ線路の間隔を保持するための樹脂材料を含むことを特徴とする請求項11または12に記載の光部品。
- 前記第1保持構造とともに、前記複数の光ファイバ線路それぞれがその内部に収納された外被を備えたことを特徴とする請求項11〜13の何れか一項に記載の光部品。
- 前記複数の光ファイバ線路それぞれの位置関係を保持した状態で前記外被内に収納された前記第1保持構造を、前記外被内の所定位置に保持する第2保持構造を備えたことを特徴とする請求項14に記載の光部品。
- それぞれが所定の長手方向に沿って延びた前記複数のMCFの端部を、前記長手方向に直交する平面上における位置関係を維持した状態で保持する接続部品であることを特徴とする請求項1〜9の何れか一項に記載の光部品。
- 前記接続部品は、前記複数のMCFそれぞれを、コア配置構造の向き、高さ、間隔において揃った状態で保持することを特徴とする請求項16に記載の光部品。
- 前記接続部品は、前記複数のMCFを保持するための複数の空孔または溝を含むことを特徴とする請求項16又は17に記載の光部品。
- 前記複数のMCFにおけるコア配置構造が略同一であって、
前記コア配置構造が略同一のMCF間で対応するコア同士の中心間隔の最大偏差をΔΛcc(μm)とし、光部品全体における前記スポットサイズの最大偏差をΔwa(μm)とするとき、当該光部品としての前記接続部品が以下の関係式(5)〜(8)のうち少なくとも何れかの関係式を満たすことを特徴とする請求項17に記載の光部品。
ΔΛcc 2/2.22+Δwa 2/1.72≦1 …(5)
ΔΛcc 2/1.62+Δwa 2/1.32≦1 …(6)
ΔΛcc 2/0.92+Δwa 2/0.92≦1 …(7)
ΔΛcc 2/0.62+Δwa 2/0.72≦1 …(8) - 前記複数のMCFにおけるコア配置構造が略同一であって、
それぞれのコアの中心の設計位置からのずれ量の最大値をΔΛd(μm)とするとき、当該光部品としての前記接続部品が以下の関係式(9)〜(13)のうち少なくとも何れかの関係式を満たすことを特徴とする請求項16又は17に記載の光部品。
(2ΔΛd+1.0)2/2.22+Δw2/1.72≦1 …(9)
(2ΔΛd+1.0)2/1.62+Δw2/1.32≦1 …(10)
(2ΔΛd+0.5)2/2.22+Δw2/1.72≦1 …(11)
(2ΔΛd+0.5)2/1.62+Δw2/1.32≦1 …(12)
(2ΔΛd+0.5)2/0.92+Δw2/0.92≦1 …(13) - 光伝送路または光受動部品として、請求項1〜20の何れか一項に記載の光部品を備えた光通信システム。
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