JP2013195561A - 光アダプタ及び光コネクタプラグ - Google Patents
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Abstract
【課題】一方の光学部品の複数の光軸と、他方の光学部品の複数の光軸とを精度良く光結合させ得る光アダプタ及び光コネクタプラグを提供する。
【解決手段】光アダプタ10Aは、軸周りに角度間隔θ0で配置された複数の光軸を有する光コネクタプラグと嵌合する光アダプタであって、光コネクタプラグにおいて軸方向に突設された一つのキー部を各々収容し得るN個(Nは2以上の整数)のキー溝14cを有し、N個のキー溝14cのうち一のキー溝14cを基準とする、他の(N−1)個のキー溝14cそれぞれの軸周りの角度位置θ1〜θN−1が、
θn=n×θ0+αn、0<|αn|<θ0(だたしn=1,・・・,N−1)
を満たしており、且つα1、α2、・・・、αN−1の値が互いに異なる。
【選択図】図1
【解決手段】光アダプタ10Aは、軸周りに角度間隔θ0で配置された複数の光軸を有する光コネクタプラグと嵌合する光アダプタであって、光コネクタプラグにおいて軸方向に突設された一つのキー部を各々収容し得るN個(Nは2以上の整数)のキー溝14cを有し、N個のキー溝14cのうち一のキー溝14cを基準とする、他の(N−1)個のキー溝14cそれぞれの軸周りの角度位置θ1〜θN−1が、
θn=n×θ0+αn、0<|αn|<θ0(だたしn=1,・・・,N−1)
を満たしており、且つα1、α2、・・・、αN−1の値が互いに異なる。
【選択図】図1
Description
本発明は、光アダプタ及び光コネクタプラグに関するものである。
特許文献1には、マルチコア光ファイバ用の光結合器が記載されている。この特許文献1には、1つのコアと、該1つのコアの周囲に60°間隔で配置された6つのコアとを含むマルチコア光ファイバと7本のシングルコア光ファイバとを相互に光結合する方法として、まず角度60°のV溝を準備し、このV溝内に10本のシングルコア光ファイバを並べ、該10本のシングルコア光ファイバのうち中心付近に位置する7本のシングルコア光ファイバと上記マルチコア光ファイバとを光結合することが記載されている。
また、特許文献2には、マルチコア光ファイバを保持するフェルールを含むコネクタ構造が開示されている。このコネクタ構造では、マルチコア光ファイバを保持するフェルールが回転調整可能に支持されている。
光ファイバと他の光学部品(光ファイバや発光素子など)との光結合方式には幾つかの種類があり、いわゆるFCコネクタはその一つである。FCコネクタは、光ファイバの端部を保持する円柱状のフェルールを支持する光コネクタプラグ、及びこの光コネクタプラグと嵌合する光アダプタによって構成される。そして、光コネクタプラグには軸方向に突出するキー部が設けられており、光アダプタに形成されたキー溝に上記キー部が収容されることによって、光コネクタプラグと光アダプタとの軸周りの相対角度が適切に調整される。
このような光結合方式は、複数の光軸を有する光学部品同士(例えばマルチコア光ファイバ同士、若しくは複数のシングルコア光ファイバの束とマルチコア光ファイバ)を光結合する際にも適用され得る。上述したキー部とキー溝との嵌合によって、光学部品同士の軸周りの相対角度が適切に調整されるので、一方の光学部品の複数の光軸と、他方の光学部品の複数の光軸とを容易に一致させることができるからである。
しかしながら、上述した光結合方式は、光コネクタプラグのキー部と光学部品の複数の光軸とが高い精度で位置決めされている場合に有効なのであって、例えば光コネクタプラグに取り付けられた光学部品の複数の光軸が光コネクタプラグの軸周りに角度ずれを有するような場合には、キー部とキー溝とを嵌合させても、一方の光学部品の複数の光軸と、他方の光学部品の複数の光軸とが互いにずれてしまい、光結合効率が低下してしまう。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、一方の光学部品の複数の光軸と、他方の光学部品の複数の光軸とを精度良く光結合させ得る光アダプタ及び光コネクタプラグを提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明による光アダプタは、軸周りに角度間隔θ0で配置された複数の光軸を有する光コネクタプラグと嵌合する光アダプタであって、光コネクタプラグにおいて軸方向に突設された一つのキー部を各々収容し得るN個(Nは2以上の整数)のキー溝を有し、N個のキー溝のうち一のキー溝を基準とする、他の(N−1)個のキー溝それぞれの軸周りの角度位置θ1〜θN−1が、
θn=n×θ0+αn、0<|αn|<θ0(だたしn=1,・・・,N−1)
を満たしており、且つα1、α2、・・・、αN−1の値が互いに異なることを特徴とする。
θn=n×θ0+αn、0<|αn|<θ0(だたしn=1,・・・,N−1)
を満たしており、且つα1、α2、・・・、αN−1の値が互いに異なることを特徴とする。
また、本発明による第1の光コネクタプラグは、軸周りに角度間隔θ0で配置された複数の光軸を有する光コネクタプラグであって、当該光コネクタプラグと嵌合する光アダプタにおいて軸方向に突設された一つのキー部を各々収容し得るN個(Nは2以上の整数)のキー溝を有し、N個のキー溝のうち一のキー溝を基準とする、他の(N−1)個のキー溝それぞれの軸周りの角度位置θ1〜θN−1が、
θn=n×θ0+αn、0<|αn|<θ0(だたしn=1,・・・,N−1)
を満たしており、且つα1、α2、・・・、αN−1の値が互いに異なることを特徴とする。
θn=n×θ0+αn、0<|αn|<θ0(だたしn=1,・・・,N−1)
を満たしており、且つα1、α2、・・・、αN−1の値が互いに異なることを特徴とする。
また、本発明による第2の光コネクタプラグは、軸周りに角度間隔θ0で配置された複数の光軸を有する光コネクタプラグであって、軸方向に突設され、当該光コネクタプラグと嵌合する光アダプタに設けられたキー溝に収容されるキー部を有し、キー部の軸周りの角度位置が、N個(Nは2以上の整数)の角度位置のいずれかに段階的に可変であり、N個の角度位置のうち一の角度位置を基準とする他の(N−1)個の角度位置θ1〜θN−1が、
θn=n×θ0+αn、0<|αn|<θ0(だたしn=1,・・・,N−1)
を満たしており、且つα1、α2、・・・、αN−1の値が互いに異なることを特徴とする。
θn=n×θ0+αn、0<|αn|<θ0(だたしn=1,・・・,N−1)
を満たしており、且つα1、α2、・・・、αN−1の値が互いに異なることを特徴とする。
上記光アダプタ及び上記第1の光コネクタプラグは、N個のキー溝を有しており、これらN個のキー溝のうち一のキー溝を基準とする、他の(N−1)個のキー溝それぞれの軸周りの角度位置θ1〜θN−1が、
θn=n×θ0+αn、0<|αn|<θ0(だたしn=1,・・・,N−1)
を満たしており、且つα1、α2、・・・、αN−1の値が互いに異なっている。また、上記第2の光コネクタプラグは、軸周りの角度位置がN個の角度位置のいずれかに段階的に可変であるキー部を有しており、これらN個の角度位置のうち一の角度位置を基準とする他の(N−1)個の角度位置θ1〜θN−1が、上記数式を満たしている。
θn=n×θ0+αn、0<|αn|<θ0(だたしn=1,・・・,N−1)
を満たしており、且つα1、α2、・・・、αN−1の値が互いに異なっている。また、上記第2の光コネクタプラグは、軸周りの角度位置がN個の角度位置のいずれかに段階的に可変であるキー部を有しており、これらN個の角度位置のうち一の角度位置を基準とする他の(N−1)個の角度位置θ1〜θN−1が、上記数式を満たしている。
上記数式において、θ0は複数の光軸の軸周りの角度間隔を意味するので、仮にαnが0であれば、キー溝若しくはキー部は軸周りに等角度間隔θ0で配置されることとなる。しかしながら、上記光アダプタ並びに上記第1及び第2の光コネクタプラグでは、0<|αn|<θ0であり、且つα1、α2、・・・、αN−1の値が互いに異なっているので、キー溝若しくはキー部は等角度間隔ではなく、角度間隔を少しずつずらして配置される。一例では、光学部品の光軸が軸周りに60°間隔(すなわちθ0=60°)で配置されている場合、α1、α2、・・・、α5の値をそれぞれ0.4°、0.8°、1.2°、1.6°、及び2.0°のように0.4°間隔で設定すると、キー溝若しくはキー部の角度位置は60.4°、120.8°、181.2°、241.6°、及び302.0°となる。したがって、角度位置が60.4°であるキー溝(若しくはキー部)にキー部(若しくはキー溝)を嵌合させると、複数の光軸の角度位置が、本来の角度位置より0.4°ずれることとなる。また、角度位置が120.8°であるキー溝(若しくはキー部)にキー部(若しくはキー溝)を嵌合させると、複数の光軸の角度位置が、本来の角度位置より0.8°ずれることとなる。
このように、上述した光アダプタ並びに上記第1及び第2の光コネクタプラグでは、複数のキー溝のいずれかに選択的にキー部を嵌合させることによって(或いは、キー部の角度位置として複数の角度位置のいずれかを選択することによって)、複数の光軸の角度位置を本来の角度位置からずらすことができるので、光コネクタプラグに取り付けられた光学部品の複数の光軸が光コネクタプラグの軸周りに角度ずれを有するような場合であっても、複数の光軸の角度位置を最も適した角度位置(光結合効率が最も高くなる角度位置)に調節することができる。したがって、上述した光アダプタ並びに上記第1及び第2の光コネクタプラグによれば、一方の光学部品の複数の光軸と、他方の光学部品の複数の光軸とを精度良く光結合させることができる。
また、上述した光アダプタ、第1及び第2の光コネクタプラグは、光コネクタプラグの中心軸線から各光軸までの距離rとα1、α2、・・・、αN−1との積が、各光軸を構成する光導波路の直径よりも小さいことを特徴としてもよい。ここで、距離rとα1、α2、・・・、αN−1との積は、複数の光軸の周方向のずれ量(距離)を意味する。このずれ量は、各光軸を構成する光導波路の直径よりも小さいことが好ましく、これにより複数の光軸の角度位置の微調整が可能となる。
また、上述した光アダプタ、第1及び第2の光コネクタプラグは、光コネクタプラグの中心軸線から各光軸までの距離rとα1、α2、・・・、αN−1との積が10μm以下であることを特徴としてもよい。或いは、上述した光アダプタ、第1及び第2の光コネクタプラグは、光コネクタプラグの中心軸線から各光軸までの距離rとα1、α2、・・・、αN−1との積が1μm以下であることを特徴としてもよい。上述したように、距離rとα1、α2、・・・、αN−1との積は、複数の光軸の周方向のずれ量(距離)を意味する。このずれ量が、10μm(シングルモード光ファイバのコア径の典型値)、或いは1μm(光アダプタと光コネクタプラグとの取り付け公差の典型値)よりも小さいことによって、複数の光軸の角度位置の微調整が可能となる。
また、上述した光アダプタ、第1及び第2の光コネクタプラグは、光軸の数がキー溝の数と等しい(或いは、光軸の数がNと等しい)ことを特徴としてもよい。光軸の数がN本である場合、上記効果を奏するキー溝(若しくはキー部の角度位置)の最大個数はNである。したがって、複数の光軸の角度位置の選択を最大限に行うことができる。
本発明による光アダプタ及び光コネクタプラグによれば、一方の光学部品の複数の光軸と、他方の光学部品の複数の光軸とを精度良く光結合させることができる。
以下、添付図面を参照しながら本発明による光アダプタ及び光コネクタプラグの実施の形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係る光アダプタ10Aの外観を示す図である。図1(a)は光アダプタ10Aの正面図であり、図1(b)は光アダプタ10Aの側面図である。また、図2は、本発明の第1実施形態に係る光コネクタプラグ20Aの外観を示す側面図である。図3は、図2のIII−III線に沿った断面図である。
図1は、本発明の第1実施形態に係る光アダプタ10Aの外観を示す図である。図1(a)は光アダプタ10Aの正面図であり、図1(b)は光アダプタ10Aの側面図である。また、図2は、本発明の第1実施形態に係る光コネクタプラグ20Aの外観を示す側面図である。図3は、図2のIII−III線に沿った断面図である。
光アダプタ10Aは、例えば金属から成る。図1(b)に示されるように、本実施形態の光アダプタ10Aは、第1のレセプタクル部11と、第2のレセプタクル部12とを備えている。第1のレセプタクル部11は、例えばFC型コネクタの為の構造を有しており、図2に示されるFC型の光コネクタプラグ20Aと嵌合する。また、第2のレセプタクル部12は、光コネクタプラグ20Aと突き合わされて光結合する別の光コネクタプラグと嵌合する。
第1のレセプタクル部11は、略矩形板状のベース部13と、ベース部13の一方の面13a上に突設された嵌合部14とを有する。嵌合部14は、ベース部13の一方の面13aに対して垂直な方向を中心軸方向とする第1の略円筒状部14aと、第1の略円筒状部14aの内側において第1の略円筒状部14aと同心に配置された第2の略円筒状部14bとを有する。第2の略円筒状部14b内には、後述する光コネクタプラグ20Aのフェルール21が挿入される。また、第2の略円筒状部14bと第1の略円筒状部14aとの隙間には、光コネクタプラグ20Aの円筒状部22が挿入される。
第1のレセプタクル部11はいわゆるFC型コネクタとしての構成を備えるので、第1の略円筒状部14aには、光コネクタプラグ20Aにおいて突設されたキー部23(図2参照、後述)を収容する(若しくは、嵌合する)キー溝14cが形成されている。但し、本実施形態では、図1(a)に示されるように、第1の略円筒状部14aの周方向にキー溝14cが複数(図では6カ所)並んで形成されている。光コネクタプラグ20Aにはキー部23が一つしかないため、このキー部23を、この光アダプタ10Aの複数のキー溝14cのうちいずれか一つに選択的に収容(嵌合)させることができる。
一方、第2のレセプタクル部12は、略矩形板状のベース部15と、ベース部15の一方の面15a上に突設された嵌合部16とを有する。嵌合部16は、ベース部15の一方の面15aに対して垂直な方向を中心軸方向とする第3の略円筒状部16aと、第3の略円筒状部16aの内側において第3の略円筒状部16aと同心に配置された第4の略円筒状部16bとを有する。第4の略円筒状部16bは、第1のレセプタクル部11の第2の略円筒状部14bと連通しており、この第4の略円筒状部16b内には、光コネクタプラグ20Aの光結合対象である別の光コネクタプラグ(不図示)のフェルールが挿入される。
第2のレセプタクル部12は、通常のFC型コネクタとしての構成を備える。すなわち、第2のレセプタクル部12の第3の略円筒状部16aには、別の光コネクタプラグにおいて突設されたキー部を収容するキー溝16cが一カ所だけ形成されている。
図2に示されるように、本実施形態の光コネクタプラグ20Aは、フェルール21と、フェルール21を囲むようにフェルール21と同心に配置された円筒状部22と、円筒状部22の外側に配置されて光コネクタプラグ20Aの軸方向に突設された一つのキー部23とを備えている。フェルール21は、例えばジルコニアや金属等といった材料から成り、中心軸線が光コネクタプラグ20Aの軸方向に沿った略円柱状の部材である。フェルール21は円筒状部22の開口端から軸方向前方に突出しており、前述した光アダプタ10Aの第2の略円筒状部14bに挿入される。
円筒状部22は例えば金属から成る円筒状の部材であり、その内径は、第2の略円筒状部14bの外径とほぼ等しい。円筒状部22は第1の略円筒状部14aと第2の略円筒状部14bとの隙間に挿入され、第2の略円筒状部14bに対するフェルール21の相対位置を保持する。
キー部23は、例えば金属から成り、光アダプタ10Aの複数のキー溝14cのうちいずれか一つに選択的に収容(嵌合)されることにより、第2の略円筒状部14bとフェルール21との軸周りの相対角度を保持する。
なお、図2に示されるように、光コネクタプラグ20Aは、筒状カバー24を更に備えている。この筒状カバー24は、円筒状部22の外周を覆っており、円筒状部22及びフェルール21に対して軸方向に移動可能且つ軸周りに回転可能に取り付けられている。筒状カバー24の内面にはネジ溝が切られており、光アダプタ10Aの第1の略円筒状部14aの外周面に形成されたネジ溝(不図示)と筒状カバー24のネジ溝とが互いに螺合することによって光アダプタ10Aと光コネクタプラグ20Aとが相互に固定される。
図3に示されるように、フェルール21の中心には光ファイバ挿通孔21aが形成されており、この光ファイバ挿通孔21aには、マルチコア光ファイバ30が挿通されている。マルチコア光ファイバ30は、複数の光軸を構成する複数の光導波路、すなわち中心コア31と、該中心コア31の周囲に等間隔で配置された複数の(本実施形態では6個)の周辺コア32とを有する。中心コア31を中心とする軸周りの周辺コア32同士の角度間隔は等間隔であり、角度間隔θ0は例えば60°である。なお、これらの中心コア31及び周辺コア32は、中心コア31及び周辺コア32よりも屈折率が小さいクラッド33によって覆われている。
なお、第2のレセプタクル部12と嵌合する別の光コネクタプラグは、マルチコア光ファイバ30と同じコア配置を有する別のマルチコア光ファイバを有する。或いは、別の光コネクタプラグは、マルチコア光ファイバ30のコア配置に対応して配列された複数のシングルコア光ファイバから成る光ファイバ束を有してもよい。
ここで、光アダプタ10Aの複数のキー溝14cの配置について更に説明する。図4は、複数のキー溝14cを有する第1の略円筒状部14aを軸方向から見た概略図である。図4において、一点鎖線Aは、複数のキー溝14cそれぞれの中心線を表している。
図4において、複数のキー溝14cのうち一つのキー溝14cを基準とする、中心軸周りの他のキー溝14cの角度位置θ1〜θ5は次のとおりである。すなわち、角度位置θ1〜θ5は、次の数式
θn=n×θ0+αn、0<|αn|<θ0(だたしn=1,・・・,5)
を満たしており、且つα1、α2、・・・、α5の値は互いに異なっている。
θn=n×θ0+αn、0<|αn|<θ0(だたしn=1,・・・,5)
を満たしており、且つα1、α2、・・・、α5の値は互いに異なっている。
上記数式において、θ0は周辺コア32の軸周りの角度間隔を意味するので、仮にαnが0であれば、キー溝14cは軸周りに等角度間隔θ0で配置されることとなる。しかしながら、本実施形態の光アダプタ10Aでは、0<|αn|<θ0であり、且つα1、α2、・・・、α5の値が互いに異なっているので、キー溝14cは等角度間隔ではなく、角度間隔を少しずつずらして配置される。一例では、マルチコア光ファイバ30の周辺コア32が軸周りに60°間隔(すなわちθ0=60°)で配置されている場合、α1、α2、・・・、α5の値をそれぞれ0.4°、0.8°、1.2°、1.6°、及び2.0°のように0.4°間隔で設定すると、キー溝14cの角度位置θ1〜θ5は、それぞれ60.4°、120.8°、181.2°、241.6°、及び302.0°となる。したがって、角度位置が60.4°であるキー溝14cにキー部23を嵌合させると、6個の周辺コア32の角度位置が、本来の角度位置より0.4°ずれることとなる。また、角度位置が120.8°であるキー溝14cにキー部23を嵌合させると、6個の周辺コア32の角度位置が、本来の角度位置より0.8°ずれることとなる。
即ち、6個のキー溝14cの角度間隔が、例えば60.4°、120.8°、181.2°、241.6°、及び302.0°(すなわち0.4°ずつ加算)といったように、所定角度ずつ加算されてもよい。この場合、θ1=60.4°、θ2=120.8°、θ3=181.2°、θ4=241.6°、θ5=302.0°となり、α1=0.4°、α2=0.8°、α3=1.2°、α4=1.6°、α5=2.0°となる。
このように、本実施形態の光アダプタ10Aでは、複数のキー溝14cのいずれかに選択的にキー部23を嵌合させることによって、複数の周辺コア32の角度位置をずらすことができる。ここで、図5は、本実施形態の光アダプタ10Aの効果を説明するための模式図である。図5(a)では、マルチコア光ファイバ30の断面が示されており、本来の角度位置にあるときの周辺コア32(図中に二点鎖線で示す)と、軸周りに角度ずれが生じたときの周辺コア32(図中に実線で示す)とが示されている。なお、図5(a)では、複数のキー溝14cのうち基準となる角度位置のキー溝14cにキー部23が嵌合されている。このような場合、軸周りのずれ量が最も小さくなるキー溝14cを選択してキー部23を嵌合させると、図5(b)に示されるように、周辺コア32を本来の角度位置に近づけることができる。
このように、光コネクタプラグ20Aに取り付けられたマルチコア光ファイバ30の複数の周辺コア32が光コネクタプラグ20Aの軸周りに角度ずれを有するような場合であっても、複数の周辺コア32の角度位置を最も適した角度位置(光結合効率が最も高くなる角度位置)に調節することができる。したがって、本実施形態の光アダプタ10Aによれば、一方のマルチコア光ファイバ30の複数の周辺コア32と、他方のマルチコア光ファイバ(若しくは複数のシングルコア光ファイバから成る光ファイバ束)の複数のコアとを精度良く光結合させることができる。
なお、本実施形態では第1の略円筒状部14aが6個のキー溝14cを有する場合を例示したが、キー溝14cの数はこれに限られず、第1の略円筒状部14aはN個(Nは2以上の整数)のキー溝14cを有することができる。この場合、N個のキー溝14cのうち一のキー溝14cを基準とする、他の(N−1)個のキー溝14cそれぞれの軸周りの角度位置θ1〜θN−1は、
θn=n×θ0+αn、0<|αn|<θ0(だたしn=1,・・・,N−1)
を満たし、且つα1、α2、・・・、αN−1の値が互いに異なる。
θn=n×θ0+αn、0<|αn|<θ0(だたしn=1,・・・,N−1)
を満たし、且つα1、α2、・・・、αN−1の値が互いに異なる。
また、本実施形態において、光コネクタプラグ20Aの中心軸線から各周辺コア32までの距離とα1、α2、・・・、α5との積(すなわち複数の周辺コア32の周方向のずれ量(距離))は、各周辺コア32の直径よりも小さいことが好ましい。これにより、複数の周辺コア32の角度位置の微調整が可能となる。なお、マルチコア光ファイバ30がシングルモード光ファイバである場合、周辺コア32の直径は例えば10μmである。また、マルチコア光ファイバ30がマルチモード光ファイバである場合、周辺コア32の直径は例えば20μmである。したがって、典型的には、光コネクタプラグ20Aの中心軸線から各周辺コア32までの距離とα1、α2、・・・、αN−1との積は、10μm以下若しくは20μm以下であることが好ましい。
また、光コネクタプラグ20Aの中心軸線から各周辺コア32までの距離とα1、α2、・・・、αN−1との積は、1μm以下といった極めて小さな値であってもよい。1μmは、光アダプタ10Aと光コネクタプラグ20Aとの取り付け公差の典型値である。したがって、この場合、複数の周辺コア32の角度位置の更に微かな調整が可能となる。
また、本実施形態のように、周辺コア32の数は、キー溝14cの数と等しいことが好ましい。周辺コア32の数が例えば6個である場合、上述した効果を奏するキー溝14cの最大個数は6個である。したがって、周辺コア32の数がキー溝14cの数と等しいことにより、複数の周辺コア32の角度位置の選択を最大限に行うことができる。
(第2の実施の形態)
図6は、本発明の第2実施形態に係る光アダプタ10Bの外観を示す側面図である。また、図7は、本発明の第2実施形態に係る光コネクタプラグ20Bの外観を示す側面図である。
図6は、本発明の第2実施形態に係る光アダプタ10Bの外観を示す側面図である。また、図7は、本発明の第2実施形態に係る光コネクタプラグ20Bの外観を示す側面図である。
光アダプタ10Bは、例えば金属から成り、第1のレセプタクル部17と、第2のレセプタクル部12とを備えている。なお、第2のレセプタクル部12の構造は前述した第1実施形態と同様なので、詳細な説明を省略する。
第1のレセプタクル部17は、図7に示される光コネクタプラグ20Bと嵌合する。第1のレセプタクル部17は、略矩形板状のベース部13と、ベース部13の一方の面13a上に突設された嵌合部18とを有する。嵌合部18は、ベース部13の一方の面13aに対して垂直な方向(すなわち第1のレセプタクル部17の軸方向)に突設された一つのキー部18aと、一方の面13aに対して垂直な方向を中心軸方向とする円筒状部18bとを有する。円筒状部18b内には、後述する光コネクタプラグ20Bのフェルール21が挿入される。
キー部18aは、例えば金属から成り、光コネクタプラグ20Bの複数のキー溝25a(後述)のうちいずれか一つに選択的に収容(嵌合)されることにより、円筒状部18bとフェルール21との軸周りの相対角度を保持する。
図7に示されるように、本実施形態の光コネクタプラグ20Bは、フェルール21と、フェルール21を囲むようにフェルール21と同心に配置された第1の円筒状部22と、第1の円筒状部22の外側に配置されて第1の円筒状部22と同心である第2の略円筒状部25と、筒状カバー24とを備えている。なお、フェルール21、第1の円筒状部22、及び筒状カバー24の構成(構造及び材料)は、第1実施形態と同様である。また、図3に示されたように、フェルール21の中心には光ファイバ挿通孔21aが形成されており、この光ファイバ挿通孔21aには、マルチコア光ファイバ30が挿通されている。
第2の略円筒状部25には、光アダプタ10Bにおいて突設されたキー部18a(図6参照)を収容する(若しくは、嵌合する)キー溝25aが形成されている。但し、本実施形態では、図7に示されるように、第2の略円筒状部25の周方向にキー溝25aが複数(例えば6カ所)並んで形成されている。光アダプタ10Bにはキー部18aが一つしかないため、このキー部18aを、この光コネクタプラグ20Bの複数のキー溝25aのうちいずれか一つに選択的に収容(嵌合)させることができる。
本実施形態において、光コネクタプラグ20Bの複数のキー溝25aの配置は、図4に示された光アダプタ10Bの複数のキー溝14cの配置と同様である。すなわち、複数のキー溝25aのうち一つのキー溝25aを基準とする、中心軸周りの他のキー溝25aの角度位置θ1〜θ5は、次の数式
θn=n×θ0+αn、0<|αn|<θ0(だたしn=1,・・・,5)
を満たしており、且つα1、α2、・・・、α5の値は互いに異なっている。
θn=n×θ0+αn、0<|αn|<θ0(だたしn=1,・・・,5)
を満たしており、且つα1、α2、・・・、α5の値は互いに異なっている。
本実施形態の光コネクタプラグ20Bでは、複数のキー溝25aのいずれかに選択的にキー部18aを嵌合させることによって、複数の周辺コア32の角度位置をずらすことができる(図5を参照)。すなわち、軸周りのずれ量が最も小さくなるキー溝25aを選択してキー部18aを嵌合させることにより、周辺コア32を本来の角度位置に近づけることができる。
したがって、光コネクタプラグ20Bに取り付けられたマルチコア光ファイバ30の複数の周辺コア32が光コネクタプラグ20Bの軸周りに角度ずれを有するような場合であっても、複数の周辺コア32の角度位置を最も適した角度位置(光結合効率が最も高くなる角度位置)に調節することができる。故に、本実施形態の光コネクタプラグ20Bによれば、一方のマルチコア光ファイバ30の複数の周辺コア32と、他方のマルチコア光ファイバ(若しくは複数のシングルコア光ファイバから成る光ファイバ束)の複数のコアとを精度良く光結合させることができる。
なお、本実施形態においても、第2の略円筒状部25はN個(Nは2以上の整数)のキー溝25aを有することができる。この場合、N個のキー溝25aのうち一のキー溝25aを基準とする、他の(N−1)個のキー溝25aそれぞれの軸周りの角度位置θ1〜θN−1は、
θn=n×θ0+αn、0<|αn|<θ0(だたしn=1,・・・,N−1)
を満たし、且つα1、α2、・・・、αN−1の値が互いに異なる。
θn=n×θ0+αn、0<|αn|<θ0(だたしn=1,・・・,N−1)
を満たし、且つα1、α2、・・・、αN−1の値が互いに異なる。
また、本実施形態においても、光コネクタプラグ20Bの中心軸線から各周辺コア32までの距離とα1、α2、・・・、α5との積(すなわち複数の周辺コア32の周方向のずれ量(距離))は、各周辺コア32の直径よりも小さいことが好ましく、10μm以下であることが好ましい。より好ましくは、この積が1μm以下であるとよい。また、本実施形態においても、周辺コア32の数は、キー溝25aの数と等しいことが好ましい。
(第3の実施の形態)
図8は、本発明の第3実施形態に係る光コネクタプラグ20Cの外観を示す側面図である。なお、この光コネクタプラグ20Cは、例えば第1実施形態の光アダプタ10Aにおける第2のレセプタクル部12のような、一つのキー溝を有する一般的なFC型光アダプタと嵌合するものである。
図8は、本発明の第3実施形態に係る光コネクタプラグ20Cの外観を示す側面図である。なお、この光コネクタプラグ20Cは、例えば第1実施形態の光アダプタ10Aにおける第2のレセプタクル部12のような、一つのキー溝を有する一般的なFC型光アダプタと嵌合するものである。
図8に示されるように、本実施形態の光コネクタプラグ20Cは、フェルール21と、キーリング26とを備えている。なお、フェルール21の構成(構造及び材料)は、第1実施形態と同様である。また、図3に示されたように、フェルール21の中心には光ファイバ挿通孔21aが形成されており、この光ファイバ挿通孔21aには、マルチコア光ファイバ30が挿通されている。
キーリング26は、円環状の金属部材である。ここで、図9は、キーリング26の外観を示す斜視図である。図9に示されるように、キーリング26は、切れ目28aを有する取付用円環部28と、この円環部28から光コネクタプラグ20Cの軸方向に突設されたキー部27とを有する。キー部27は、この光コネクタプラグ20Cと嵌合する光アダプタに設けられたキー溝(例えば、図1(b)に示されたキー溝16c)に収容される部分である。キー部27は、光アダプタのキー溝に収容(嵌合)されることにより、光アダプタとフェルール21との軸周りの相対角度を保持する。
光コネクタプラグ20Cの本体部29の外周には、凹周溝35と、凹溝付きフランジ部36とが並んで形成されている。そして、円環部28の塑性変形又は弾性変形を利用して、凹周溝35にキーリング26の円環部28が巻付状(外嵌状)に取付けられる。
本実施形態では、フェルール21の軸周りにおけるキー部27の角度位置が、6つの角度位置のいずれかに段階的に可変となっている。図10は、フランジ部36の軸方向に対して垂直な断面図である。図10に示されるように、フランジ部36には、周方向に並ぶ6個の位置決め用凹溝36aが形成されている。これら6個の凹溝36aのうちいずれかの位置決め用凹溝36aにキーリング26のキー部27が選択的に差し込まれることにより、フェルール21の軸周りにおけるキー部27の角度位置が、6つの角度位置のいずれかに段階的に可変とされている。
本実施形態において、光コネクタプラグ20Cにおいて選択可能なキー部27の6個の角度位置(すなわち、6個の位置決め用凹溝36aの角度位置)は、図4に示された光アダプタ10Bの複数のキー溝14cの配置と同様である。すなわち、複数の位置決め用凹溝36aのうち一つの位置決め用凹溝36aを基準とする、中心軸周りの他の位置決め用凹溝36aの角度位置θ1〜θ5は、次の数式
θn=n×θ0+αn、0<|αn|<θ0(だたしn=1,・・・,5)
を満たしており、且つα1、α2、・・・、α5の値は互いに異なっている。
θn=n×θ0+αn、0<|αn|<θ0(だたしn=1,・・・,5)
を満たしており、且つα1、α2、・・・、α5の値は互いに異なっている。
本実施形態の光コネクタプラグ20Cでは、複数の位置決め用凹溝36aのいずれかに選択的にキー部27を差し込むことによって、複数の周辺コア32の角度位置をずらすことができる(図5を参照)。すなわち、軸周りのずれ量が最も小さくなる位置決め用凹溝36aを選択してキー部27を差し込むことにより、周辺コア32を本来の角度位置に近づけることができる。
したがって、光コネクタプラグ20Cに取り付けられたマルチコア光ファイバ30の複数の周辺コア32が光コネクタプラグ20Cの軸周りに角度ずれを有するような場合であっても、複数の周辺コア32の角度位置を最も適した角度位置(光結合効率が最も高くなる角度位置)に調節することができる。故に、本実施形態の光コネクタプラグ20Cによれば、一方のマルチコア光ファイバ30の複数の周辺コア32と、他方のマルチコア光ファイバ(若しくは複数のシングルコア光ファイバから成る光ファイバ束)の複数のコアとを精度良く光結合させることができる。
なお、本実施形態においては、フランジ部36にN個(Nは2以上の整数)の位置決め用凹溝36aを形成することにより、キー部27の軸周りの角度位置を、N個の角度位置に段階的に可変とすることができる。この場合、N個の角度位置のうち一の角度位置を基準とする、他の(N−1)個の角度位置θ1〜θN−1は、
θn=n×θ0+αn、0<|αn|<θ0(だたしn=1,・・・,N−1)
を満たし、且つα1、α2、・・・、αN−1の値が互いに異なる。
θn=n×θ0+αn、0<|αn|<θ0(だたしn=1,・・・,N−1)
を満たし、且つα1、α2、・・・、αN−1の値が互いに異なる。
また、本実施形態においても、光コネクタプラグ20Cの中心軸線から各周辺コア32までの距離とα1、α2、・・・、α5との積(すなわち複数の周辺コア32の周方向のずれ量(距離))は、各周辺コア32の直径よりも小さいことが好ましく、10μm以下であることが好ましい。より好ましくは、この積が1μm以下であるとよい。また、本実施形態においても、周辺コア32の数は、段階的に可変である角度位置の数と等しいことが好ましい。
以上、本発明に係る光アダプタ及び光コネクタプラグの好適な実施形態について説明したが、本発明は必ずしも上記実施形態に限られず、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。例えば、上記各実施形態では、光結合対象である光学部品として、マルチコア光ファイバや複数のシングルコア光ファイバを束ねた光ファイバ束を例示したが、本発明における光コネクタプラグの結合対象は、複数の光軸を有するものであればよく、例えば複数の発光部を有する垂直共振器面発光レーザ(VCSEL)等の発光素子であってもよい。
また、上記各実施形態では、本発明に係る光コネクタプラグのフェルールにマルチコア光ファイバが挿通された構成を例示したが、本発明に係る光コネクタプラグは、軸周りに角度間隔θ0で配置された複数の光軸を有するものであればよく、このような構成に限られるものではない。
10A,10B…光アダプタ、11…第1のレセプタクル部、12…第2のレセプタクル部、13,15…ベース部、14,16…嵌合部、14a…第1の略円筒状部、14b…第2の略円筒状部、14c,16c,25a…キー溝、16a…第3の略円筒状部、16b…第4の略円筒状部、17…第1のレセプタクル部、18…嵌合部、18a,23,27…キー部、18b…円筒状部、20A〜20C…光コネクタプラグ、21…フェルール、21a…光ファイバ挿通孔、22…第1の円筒状部、24…筒状カバー、25…第2の略円筒状部、26…キーリング、28…取付用円環部、30…マルチコア光ファイバ、31…中心コア、32…周辺コア、33…クラッド。
Claims (11)
- 軸周りに角度間隔θ0で配置された複数の光軸を有する光コネクタプラグと嵌合する光アダプタであって、
前記光コネクタプラグにおいて軸方向に突設された一つのキー部を各々収容し得るN個(Nは2以上の整数)のキー溝を有し、
前記N個のキー溝のうち一の前記キー溝を基準とする、他の(N−1)個の前記キー溝それぞれの前記軸周りの角度位置θ1〜θN−1が、
θn=n×θ0+αn、0<|αn|<θ0(だたしn=1,・・・,N−1)
を満たしており、且つα1、α2、・・・、αN−1の値が互いに異なることを特徴とする、光アダプタ。 - 前記光コネクタプラグの中心軸線から各光軸までの距離rと前記α1、α2、・・・、αN−1との積が、各光軸を構成する光導波路の直径よりも小さいことを特徴とする、請求項1に記載の光アダプタ。
- 前記光コネクタプラグの中心軸線から各光軸までの距離rと前記α1、α2、・・・、αN−1との積が10μm以下であることを特徴とする、請求項1に記載の光アダプタ。
- 前記光コネクタプラグの中心軸線から各光軸までの距離rと前記α1、α2、・・・、αN−1との積が1μm以下であることを特徴とする、請求項3に記載の光アダプタ。
- 前記光軸の数が前記キー溝の数と等しいことを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の光アダプタ。
- 軸周りに角度間隔θ0で配置された複数の光軸を有する光コネクタプラグであって、
当該光コネクタプラグと嵌合する光アダプタにおいて軸方向に突設された一つのキー部を各々収容し得るN個(Nは2以上の整数)のキー溝を有し、
前記N個のキー溝のうち一の前記キー溝を基準とする、他の(N−1)個の前記キー溝それぞれの前記軸周りの角度位置θ1〜θN−1が、
θn=n×θ0+αn、0<|αn|<θ0(だたしn=1,・・・,N−1)
を満たしており、且つα1、α2、・・・、αN−1の値が互いに異なることを特徴とする、光コネクタプラグ。 - 軸周りに角度間隔θ0で配置された複数の光軸を有する光コネクタプラグであって、
軸方向に突設され、当該光コネクタプラグと嵌合する光アダプタに設けられたキー溝に収容されるキー部を有し、
前記キー部の前記軸周りの角度位置が、N個(Nは2以上の整数)の角度位置のいずれかに段階的に可変であり、
前記N個の角度位置のうち一の前記角度位置を基準とする他の(N−1)個の前記角度位置θ1〜θN−1が、
θn=n×θ0+αn、0<|αn|<θ0(だたしn=1,・・・,N−1)
を満たしており、且つα1、α2、・・・、αN−1の値が互いに異なることを特徴とする、光コネクタプラグ。 - 当該光コネクタプラグの中心軸線から各光軸までの距離rと前記α1、α2、・・・、αN−1との積が、各光軸を構成する光導波路の直径よりも小さいことを特徴とする、請求項6または7に記載の光コネクタプラグ。
- 当該光コネクタプラグの中心軸線から各光軸までの距離rと前記α1、α2、・・・、αN−1との積が10μm以下であることを特徴とする、請求項6または7に記載の光コネクタプラグ。
- 当該光コネクタプラグの中心軸線から各光軸までの距離rと前記α1、α2、・・・、αN−1との積が1μm以下であることを特徴とする、請求項9に記載の光コネクタプラグ。
- 前記光軸の数がNと等しいことを特徴とする、請求項6〜10のいずれか一項に記載の光コネクタプラグ。
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CN109946797A (zh) * | 2017-12-20 | 2019-06-28 | 西安中车永电电气有限公司 | 一种光集成连接器组件 |
WO2022070501A1 (ja) * | 2020-09-29 | 2022-04-07 | Kddi株式会社 | マルチコア光ファイバの接続器 |
WO2023021723A1 (ja) * | 2021-08-19 | 2023-02-23 | 株式会社フジクラ | 光コネクタの接続構造 |
-
2012
- 2012-03-16 JP JP2012060990A patent/JP2013195561A/ja active Pending
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