JPWO2014083676A1 - 移動端末装置、制御方法および制御プログラム - Google Patents

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Abstract

移動端末装置(101)は、画面(110)の表示状態が非表示から表示へ遷移したことを検出する。移動端末装置(101)は、画面(110)の表示状態が非表示から表示へ遷移したことを検出した場合、アクセスポイント(102)のスキャン動作を開始する。移動端末装置(101)は、所定回数N連続して同一のアクセスポイント識別情報のアクセスポイント(102)が探索された場合、アクセスポイント(102)のスキャン動作を停止する。移動端末装置(101)は、アクセスポイント(102)のスキャン動作を停止した結果、自装置の移動を検出した場合、アクセスポイント(102)のスキャン動作を再開する。

Description

本発明は、移動端末装置、制御方法および制御プログラムに関する。
従来、無線LAN(Local Area Network)に接続する通信機能を有する移動端末装置がある。移動端末装置は、例えば、各地に設置された無線LANのアクセスポイントを介して、インターネットなどのネットワークに接続することができる。
関連する先行技術としては、例えば、サーチ間隔制御サーバが、無線端末から受信した基地局の識別情報および基地局位置情報に基づいて、アクセスポイントから送信される基準無線信号のサーチ間隔を決定するものがある。また、携帯電話端末が、位置情報に対応するプロファイル名を公衆無線基地局WLANプロファイル関連テーブルから読み出し、WLANプロファイルをスキャンプロファイルとして設定し、WLAN圏外時にWLANプロファイルをスキャンする技術がある。
また、コンピュータ装置が、識別情報を発信していない隠れたアクセスポイントに対して実際に接続を試みることによって接続の確認を行う技術がある。また、無線通信装置が、帰属可能な基地局の数が複数であると判定した場合にハンドオーバーを行い、帰属可能な基地局の数が単数であると判定した場合にハンドオーバーを停止する技術がある。また、携帯機器のために位置認識Wi-Fiアクセスを提供するための技術がある。
特開2008−289026号公報 特開2009−201104号公報 特開2004−140778号公報 特開2011−049787号公報 特表2011−521549号公報
しかしながら、従来技術によれば、ネットワークに接続するための拠点となる無線LANなどのアクセスポイントを探索する移動端末装置のスキャン動作により、移動端末装置の消費電力の増大化を招くという問題がある。
1つの側面では、本発明は、電力の消費を抑制することができる移動端末装置、制御方法および制御プログラムを提供することを目的とする。
本発明の一側面によれば、移動端末装置の移動を検出し、画面が表示されていない非表示状態から前記画面が表示された表示状態に遷移したことを検出し、ネットワーク識別情報が、アクセスポイントを介してネットワークに接続を行う通信部が接続したネットワークを識別するネットワーク識別情報を含む接続履歴情報から検索されたかとともに、アクセスポイント識別情報が、前記通信部に接続を行わせないアクセスポイントを識別するアクセスポイント識別情報と前記通信部に接続を行わせないアクセスポイントに対応するネットワークを識別するネットワーク識別情報とを対応付けた接続非対象情報から検索されたかを判定し、前記画面が前記非表示状態から前記表示状態に遷移したことを検出した場合、前記通信部にアクセスポイントを探索させるとともに、前記通信部が探索したアクセスポイントに対応するネットワークを識別するネットワーク識別情報が前記接続履歴情報に存在せず、かつ、前記通信部が探索したアクセスポイントのアクセスポイント識別情報が前記接続非対象情報に存在すると判定したとき、前記通信部によるアクセスポイントの探索を停止させる移動端末装置、制御方法および制御プログラムが提案される。
また、本発明の一側面によれば、アクセスポイントを介してネットワークに接続を行い、前記ネットワークに接続が行われたアクセスポイントを識別するアクセスポイント識別情報と前記ネットワークに接続が行われたアクセスポイントの近傍に存在する近傍アクセスポイントを識別する近傍アクセスポイント識別情報とを対応付けたエントリを複数含む近傍アクセスポイント情報を保持し、第1のネットワークに接続するアクセスポイントを探索する場合、第1のアクセスポイント識別情報に対応付けられた近傍アクセスポイント識別情報を含むエントリが前記近傍アクセスポイント情報から検索されたかを判定し、判定した結果に基づき、アクセスポイントの探索周期を制御する移動端末装置、制御方法および制御プログラムが提案される。
本発明の一態様によれば、電力の消費を抑制することができるという効果を奏する。
図1は、実施の形態1にかかる制御方法の一実施例を示す説明図である。 図2は、通信システム200のシステム構成例を示す説明図である。 図3は、移動端末装置101のハードウェア構成例を示すブロック図である。 図4は、接続APテーブル400の記憶内容の一例を示す説明図である。 図5は、接続非対象APテーブル500の記憶内容の一例を示す説明図である。 図6は、第1管理テーブル600の記憶内容の一例を示す説明図である。 図7は、実施の形態1にかかる移動端末装置101の機能的構成例を示すブロック図である。 図8は、実施の形態1にかかる移動端末装置101の第1の動作例を示す説明図である。 図9は、接続非対象APテーブル500の記憶内容の第1の変遷例を示す説明図である。 図10は、実施の形態1にかかる移動端末装置101の第2の動作例を示す説明図である。 図11は、接続非対象APテーブル500の記憶内容の第2の変遷例を示す説明図である。 図12は、実施の形態1にかかる移動端末装置101の第3の動作例を示す説明図である。 図13は、接続非対象APテーブル500の記憶内容の第3の変遷例を示す説明図である。 図14は、スキャン結果テーブル1400の記憶内容の一例を示す説明図である。 図15は、第1管理テーブル600の記憶内容の変遷例を示す説明図である。 図16は、実施の形態1にかかる移動端末装置101の第1の制御処理例を示す説明図(その1)である。 図17は、実施の形態1にかかる移動端末装置101の第1の制御処理例を示す説明図(その2)である。 図18は、実施の形態1にかかる移動端末装置101の第2の制御処理例を示す説明図である。 図19は、実施の形態1にかかる移動端末装置101の第3の制御処理例を示す説明図である。 図20は、実施の形態1にかかる移動端末装置101の第1の制御処理手順の一例を示すフローチャート(その1)である。 図21は、実施の形態1にかかる移動端末装置101の第1の制御処理手順の一例を示すフローチャート(その2)である。 図22は、実施の形態1にかかる移動端末装置101の第1の制御処理手順の一例を示すフローチャート(その3)である。 図23は、第1管理テーブル更新処理の具体的処理手順の一例を示すフローチャートである。 図24は、実施の形態1にかかる移動端末装置101の接続非対象APテーブル更新処理手順の一例を示すフローチャートである。 図25は、第2管理テーブル2500の記憶内容の一例を示す説明図である。 図26は、実施の形態1にかかる移動端末装置101の第4の動作例を示す説明図である。 図27は、実施の形態1にかかる移動端末装置101の第4の制御処理例を示す説明図(その1)である。 図28は、実施の形態1にかかる移動端末装置101の第4の制御処理例を示す説明図(その2)である。 図29は、実施の形態1にかかる移動端末装置101の第2の制御処理手順の一例を示すフローチャート(その1)である。 図30は、実施の形態1にかかる移動端末装置101の第2の制御処理手順の一例を示すフローチャート(その2)である。 図31は、実施の形態1にかかる移動端末装置101の第2の制御処理手順の一例を示すフローチャート(その3)である。 図32は、第2管理テーブル更新処理の具体的処理手順の一例を示すフローチャートである。 図33は、実施の形態2にかかる制御方法の一実施例を示す説明図である。 図34は、近傍APテーブル3400の記憶内容の一例を示す説明図である。 図35は、実施の形態2にかかる移動端末装置101の機能的構成例を示すブロック図である。 図36は、実施の形態2にかかる移動端末装置101の制御処理例を示す説明図である。 図37は、近傍APのBSSIDの第1の登録例を示す説明図である。 図38は、近傍APのBSSIDの第2の登録例を示す説明図である。 図39は、実施の形態2にかかる移動端末装置101の登録処理例を示す説明図である。 図40は、実施の形態2にかかる移動端末装置101の制御処理手順の一例を示すフローチャートである。 図41は、実施の形態2にかかる移動端末装置101の第1の登録処理手順の一例を示すフローチャートである。 図42は、実施の形態2にかかる移動端末装置101の第2の登録処理手順の一例を示すフローチャートである。 図43は、実施の形態3にかかる制御方法の一実施例を示す説明図である。 図44は、実施の形態3にかかる移動端末装置101の機能的構成例を示すブロック図である。 図45は、実施の形態3にかかる移動端末装置101の制御処理例を示す説明図である。 図46は、実施の形態3にかかる移動端末装置101の制御処理手順の一例を示すフローチャートである。 図47は、接続実績テーブル4700の記憶内容の一例を示す説明図である。 図48は、実施の形態4にかかる移動端末装置101の機能的構成例を示すブロック図である。 図49は、実施の形態4にかかる移動端末装置101の第1の制御処理例を示す説明図である。 図50は、実施の形態4にかかる移動端末装置101の第2の制御処理例を示す説明図である。 図51は、実施の形態4にかかる移動端末装置101の判定処理手順の一例を示すフローチャートである。 図52は、実施の形態4にかかる移動端末装置101の制御処理手順の一例を示すフローチャートである。 図53は、近傍APテーブル5300の記憶内容の一例を示す説明図である。 図54は、実施の形態4にかかる移動端末装置101の登録処理手順の一例を示すフローチャートである。
以下に添付図面を参照して、本発明にかかる移動端末装置、制御方法および制御プログラムの実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1にかかる制御方法の一実施例を示す説明図である。図1において、移動端末装置101は、各種情報を表示する画面110を有し、アクセスポイント102(図1の例では、アクセスポイント102−1,102−2)と無線通信可能なコンピュータである。具体的には、例えば、移動端末装置101は、スマートフォン、携帯電話機、タブレット型PC(Personal Computer)、PHS(Personal Handy−phone System)などである。
アクセスポイント102は、通信エリア103(図1の例では、通信エリア103−1,103−2)に存在する移動端末装置101と無線通信可能であり、例えば、移動端末装置101がネットワークに接続するための拠点となる無線局である。具体的には、例えば、アクセスポイント102は、例えば、各地に点在する無線LANのアクセスポイントである。
移動端末装置101は、無線通信可能なアクセスポイント102を探索するスキャン動作を行い、探索したアクセスポイント102を介してネットワークに接続することができる。ネットワークは、例えば、移動体通信網、LAN、WAN(Wide Area Network)、インターネットなどである。
また、アクセスポイント102には、例えば、特定のサービスに加入したユーザしか利用できないものがある。このため、移動端末装置101は、探索したアクセスポイント102のうち、移動端末装置101のユーザが利用可能なアクセスポイント102を介してネットワークに接続する。
ここで、移動端末装置101の周辺に利用可能なアクセスポイント102が存在しない場合に、移動端末装置101がアクセスポイント102のスキャン動作を行うことは電力的に望ましくない。また、アクセスポイント102を利用する際に、アクセスポイント102のスキャン動作の開始をユーザが指示することが考えられるが、ユーザの操作入力が必要になるとともに、利用可能なアクセスポイント102の設置位置をユーザが把握していない場合がある。
そこで、実施の形態1では、移動端末装置101は、アクセスポイント102のスキャン動作を周期的に行った結果、所定回数または所定時間連続して同一のアクセスポイント102を探索した場合にスキャン動作を停止し、ユーザの歩行を検出した場合にスキャン動作を再開する。これにより、利用可能なアクセスポイント102への接続性を確保してユーザビリティが損なわれることを防ぐとともに、アクセスポイント102のスキャン動作にかかる消費電力を抑制する。
以下、実施の形態1にかかる移動端末装置101の動作例について説明する。
(1)移動端末装置101は、画面110が表示されていない非表示状態から画面110が表示された表示状態に遷移したことを検出する。ここで、非表示状態(画面OFF)とは、例えば、画面110に対する電力供給が停止された状態である。また、表示状態(画面ON)とは、例えば、画面110に対する電力供給が行われている状態である。
以下の説明では、画面110が表示されていない非表示状態を「画面110の表示状態が非表示」と表記し、画面110が表示された表示状態を「画面110の表示状態が表示」と表記する場合がある。
(2)移動端末装置101は、画面110の表示状態が非表示から表示へ遷移したことを検出した場合、アクセスポイント102のスキャン動作を開始する。そして、アクセスポイント102が探索された場合、移動端末装置101は、探索されたアクセスポイント102を識別するネットワーク識別情報を接続履歴情報120から検索し、接続履歴情報120からネットワーク識別情報が検索されたかを判定する。
ここで、接続履歴情報120は、インターネットなどのネットワークに接続が行われたアクセスポイント102、すなわち、利用可能なアクセスポイント102のネットワーク識別情報を特定する情報である。ネットワーク識別情報は、例えば、アクセスポイント102のESSID(Extended Service Set Identifier)である。
ネットワーク識別情報は、複数のアクセスポイント102に同一のものが付与される場合がある。同一のネットワーク識別情報が付与されるアクセスポイント102の一例としては、例えば、利用可能な通信サービスが同一のアクセスポイントの集合や、ある企業が経営する複数の店舗の各々に設置されたアクセスポイントの集合などがある。このため、探索されたアクセスポイント102を移動端末装置101のユーザが利用したことがない場合であっても、探索されたアクセスポイント102を識別するネットワーク識別情報が接続履歴情報120から検索されることがある。
また、接続履歴情報120からネットワーク識別情報が検索された場合、移動端末装置101は、探索されたアクセスポイント102への接続動作を行う。アクセスポイント102への接続動作とは、アクセスポイント102を介してインターネットなどのネットワークに接続する接続処理である。この結果、移動端末装置101は、アクセスポイント102を介して、インターネットなどのネットワークに接続することができる。なお、移動端末装置101は、例えば、アクセスポイント102への接続が完了した場合、アクセスポイント102のスキャン動作を終了する。
一方、アクセスポイント102が探索されなかった、または、接続履歴情報120からネットワーク識別情報が検索されなかった場合、移動端末装置101は、アクセスポイント102のスキャン動作を繰り返す。図1の例では、10[s(秒)]、20[s]、60[s]、150[s]の時間間隔でスキャン動作が繰り返される。
(3)移動端末装置101は、所定回数N連続して同一のアクセスポイント識別情報のアクセスポイント102が探索された場合、アクセスポイント102のスキャン動作を停止する。ここで、アクセスポイント識別情報は、アクセスポイント102を一意に識別する識別情報であり、例えば、アクセスポイント102のBSSID(Basic Service Set Identifier)である。
また、所定回数Nは、任意に設定可能である。所定回数Nは、例えば、N回連続して同一のアクセスポイント識別情報のアクセスポイント102が探索された場合に、移動端末装置101のユーザが移動していないと判断できる値に設定される。具体的には、例えば、所定回数Nは、アクセスポイント102を探索するスキャン動作の時間間隔、アクセスポイント102の通信範囲および移動端末装置101のユーザが歩行する際の平均速度などに基づいて設定される。
ただし、アクセスポイント102の通信エリア内に移動端末装置101が位置する場合であっても、1回のスキャン動作でアクセスポイント102を移動端末装置101が探索できない場合がある。このため、所定回数Nは、少なくとも2回以上に設定されることにしてもよい。
図1の例では、所定回数Nとして「N=5」が設定され、また、アクセスポイント102−1のアクセスポイント識別情報が5回連続して探索された場合を想定する。この場合、移動端末装置101は、アクセスポイント102のスキャン動作を停止する。
(4)移動端末装置101は、アクセスポイント102のスキャン動作を停止した結果、自装置の移動を検出した場合、アクセスポイント102のスキャン動作を再開する。移動端末装置101が移動、すなわち、移動端末装置101のユーザが移動することにより、移動端末装置101と無線通信可能な新たなアクセスポイント102が出現する可能性がある。このため、移動端末装置101は、自装置の移動を検出した場合に、アクセスポイント102のスキャン動作を再開する。
図1の例では、移動端末装置101のユーザが、アクセスポイント102−1の通信エリア103−1からアクセスポイント102−2の通信エリア103−2に移動した場合を想定する。この場合、移動端末装置101は、自装置の移動を検出し、アクセスポイント102のスキャン動作を再開する。これにより、移動端末装置101は、ユーザが移動することにより無線通信可能となった新たなアクセスポイント102−2を探索することができる。
このように、移動端末装置101によれば、画面110の表示状態が非表示から表示へ遷移した場合、アクセスポイント102のスキャン動作を開始することができる。これにより、画面ONを契機に移動端末装置101の周辺に存在する利用可能なアクセスポイント102を探索することができる。
また、移動端末装置101によれば、所定回数N連続して同一のアクセスポイント識別情報のアクセスポイント102が探索された場合、アクセスポイント102のスキャン動作を停止することができる。すなわち、移動端末装置101によれば、アクセスポイント102に非接続の状態において、移動端末装置101のユーザが移動していないと判断できる場合には、アクセスポイント102のスキャン動作を停止することができる。
これにより、アクセスポイント102のスキャン動作を継続してもアクセスポイント102に接続する可能性が低い状況でのアクセスポイント102のスキャン動作を停止して、アクセスポイント102のスキャン動作にかかる消費電力を抑制することができる。
また、移動端末装置101によれば、アクセスポイント102のスキャン動作を停止した結果、自装置の移動を検出した場合、アクセスポイント102のスキャン動作を再開することができる。これにより、移動端末装置101のユーザが移動した場合に、停止中のスキャン動作を再開でき、利用可能なアクセスポイント102への接続性を確保してユーザビリティが損なわれることを防ぐことができる。
なお、上述した説明では、接続履歴情報120に記憶される利用可能なアクセスポイント102の識別情報の一例としてネットワーク識別情報を例に挙げて説明したが、これに限らない。例えば、接続履歴情報120には、利用可能なアクセスポイント102のアクセスポイント識別情報が記憶されることにしてもよい。この場合、上記(2)において、移動端末装置101は、探索されたアクセスポイント102のアクセスポイント識別情報を接続履歴情報120から検索し、接続履歴情報120からアクセスポイント識別情報が検索されたかを判定する。
また、上記(3)において、移動端末装置101は、所定回数N連続して同一のアクセスポイント識別情報のアクセスポイント102が探索された場合に、アクセスポイント102のスキャン動作を停止することにしたが、これに限らない。例えば、移動端末装置101は、所定回数N連続して同一のネットワーク識別情報のアクセスポイント102が探索された場合に、アクセスポイント102のスキャン動作を停止することにしてもよい。
(通信システム200のシステム構成例)
実施の形態1にかかる通信システム200のシステム構成例について説明する。以下の説明では、アクセスポイント102(図1参照)の一例として、無線LANのアクセスポイントを例に挙げて説明する。
図2は、通信システム200のシステム構成例を示す説明図である。図2において、通信システム200は、移動端末装置101と、基地局BS1〜BSmと、アクセスポイントAP1〜APnと、サーバ201と、を含む。通信システム200において、基地局BS1〜BSm、アクセスポイントAP1〜APnおよびサーバ201は、ネットワーク210を介して接続される。ネットワーク210は、例えば、移動体通信網、LAN、WAN、インターネットなどを含む。
ここで、基地局BS1〜BSmは、各地に点在する移動体通信網(携帯電話網)の基地局である。以下の説明では、基地局BS1〜BSmのうちの任意の基地局を「基地局BSj」と表記し、基地局BSjの通信可能範囲を表す通信エリアを「セルCj」と表記する場合がある(j=1,2,…,m)。
また、アクセスポイントAP1〜APnは、各地に点在する無線LANの基地局である。アクセスポイントAP1〜APnの中には、利用可能なアクセスポイントの登録手続や認証手続をユーザが手動で行うことなく、移動端末装置101との接続を自動で確立するアクセスポイント(例えば、Hotspot2.0対応のアクセスポイント)が含まれていてもよい。また、アクセスポイントAP1〜APnの中には、可搬型のアクセスポイントや、電車やバス等の移動体に設置されたアクセスポイントが含まれていてもよい。
以下の説明では、アクセスポイントAP1〜APnのうちの任意のアクセスポイントを「アクセスポイントAPi」と表記し、アクセスポイントAPiの通信可能範囲を表す通信エリアを「通信エリアRi」と表記する場合がある(i=1,2,…,n)。なお、図1に示したアクセスポイント102は、アクセスポイントAPiに相当する。
移動端末装置101は、セルCjにおいて基地局BSjと無線通信可能であり、基地局BSjを介してネットワーク210に接続することができる。また、移動端末装置101は、通信エリアRiにおいてアクセスポイントAPiと無線通信可能であり、アクセスポイントAPiを介してネットワーク210に接続することができる。
サーバ201は、ネットワーク210を介して、移動端末装置101にサービスを提供するコンピュータである。サービスとは、移動端末装置101に提供される情報処理であり、例えば、メールサービス、電話サービス、ウェブサービスなどがある。具体的には、例えば、サーバ201は、メールサーバ、ウェブサーバ、アプリケーションサーバ、データベースサーバなどを含む。
なお、図2では、移動端末装置101およびサーバ201をそれぞれ1台のみ表記したが、これに限らない。例えば、移動端末装置101は通信システム200を利用するユーザごとに設けられ、サーバ201はサービスの提供者ごとに設けられていてもよい。
(移動端末装置101のハードウェア構成例)
図3は、移動端末装置101のハードウェア構成例を示すブロック図である。図3において、移動端末装置101は、CPU(Central Processing Unit)301と、メモリ302と、ディスプレイ303と、キーパッド304と、公衆網I/F(Interface)305と、WLAN(Wireless LAN) I/F306と、音声信号処理部307と、スピーカ308と、マイクロフォン309と、センサ310と、を有する。また、各構成部はバス300によってそれぞれ接続される。
ここで、CPU301は、移動端末装置101の全体の制御を司る。メモリ302は、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)およびフラッシュROMなどを有する。具体的には、例えば、フラッシュROMがOS(Operating System)のプログラムを記憶し、ROMがアプリケーションプログラムを記憶し、RAMがCPU301のワークエリアとして使用される。メモリ302に記憶されるプログラムは、CPU301にロードされることで、コーディングされている処理をCPU301に実行させることになる。
ディスプレイ303は、カーソル、アイコンあるいはツールボックスをはじめ、文書、画像、機能情報などのデータを表示する。ディスプレイ303は、例えば、液晶ディスプレイや有機EL(Electroluminescence)ディスプレイなどを採用することができる。なお、図1に示した画面110は、ディスプレイ303に相当する。
キーパッド304は、文字、数字、各種指示などの入力のためのキーを備え、データの入力を行う。キーパッド304は、例えば、タッチパネル式の入力パッドやテンキー、電源キーなどであってもよい。
公衆網I/F305は、移動体通信網の基地局BSjを介してネットワーク210に接続され、ネットワーク210を介して他のコンピュータ(例えば、サーバ201)に接続される。そして、公衆網I/F305は、ネットワーク210と内部のインターフェースを司り、他のコンピュータからのデータの入出力を制御する。
WLAN I/F306は、無線LANのアクセスポイントAPiを介してネットワーク210に接続され、ネットワーク210を介して他のコンピュータに接続される。そして、WLAN I/F306は、ネットワーク210と内部のインターフェースを司り、他のコンピュータからのデータの入出力を制御する。
音声信号処理部307は、スピーカ308およびマイクロフォン309に接続される。例えば、マイクロフォン309に受音された音声は、音声信号処理部307でA/D変換される。また、スピーカ308からは音声が出力される。
センサ310は、移動端末装置101の移動を検出する。センサ310は、例えば、加速度センサと歩数計によって実現される。具体的には、例えば、センサ310は、移動端末装置101のユーザが一定歩数(例えば、8歩)以上移動したことを検出した場合に、ユーザの歩行を検出することにしてもよい。
なお、図示は省略するが、移動端末装置101は、上述した構成部のほか、例えば、メモリ302に対するデータのリード/ライトを制御するメモリコントローラや各構成部に電源電圧を供給するPMU(Power Management Unit)、バッテリ、各種タイマ、GPS(Global Positioning System)ユニットなどを有することにしてもよい。また、基地局BSj、アクセスポイントAPiおよびサーバ201のハードウェア構成は、例えば、CPU、メモリ、I/F、補助記憶装置、バス等により実現される。
(接続APテーブル400の記憶内容)
つぎに、移動端末装置101が用いる接続APテーブル400について説明する。接続APテーブル400は、例えば、図3に示したメモリ302により実現される。なお、図1に示した接続履歴情報120は、接続APテーブル400に相当する。
図4は、接続APテーブル400の記憶内容の一例を示す説明図である。図4において、接続APテーブル400は、移動端末装置101からネットワーク210に接続が行われたアクセスポイントAPiのESSIDを記憶する。移動端末装置101は、接続APテーブル400を参照することにより、移動端末装置101のユーザが利用可能なアクセスポイントAPiのESSID、例えば、ESSID−A、ESSID−Bを特定することができる。
なお、接続APテーブル400の記憶内容は、例えば、アクセスポイントAPiへの初回接続時に更新される。具体的には、例えば、ユーザの操作入力によるアクセスポイントAPiへの初回接続時に、接続したアクセスポイントAPiのESSIDが接続APテーブル400に新規登録される。
(接続非対象APテーブル500の記憶内容)
つぎに、移動端末装置101が用いる接続非対象APテーブル500について説明する。接続非対象APテーブル500は、例えば、メモリ302により実現される。
図5は、接続非対象APテーブル500の記憶内容の一例を示す説明図である。図5において、接続非対象APテーブル500は、ESSID、BSSIDおよび登録時間のフィールドを有する。各フィールドに情報を設定することにより、接続非対象情報(例えば、接続非対象情報500−1,500−2)がレコードとして記憶される。
ここで、ESSIDフィールドには、移動端末装置101が接続しない接続非対象のアクセスポイントAPiのESSIDが設定される。また、BSSIDフィールドには、移動端末装置101が接続しない接続非対象のアクセスポイントAPiのBSSIDが設定される。登録時間フィールドには、接続非対象情報が登録された時間を表す時間情報が設定される。
例えば、接続非対象情報500−1によれば、移動端末装置101は、移動端末装置101が接続しない接続非対象のアクセスポイントAPiのESSID「ESSID−F」、BSSID「BSSID−F1」および登録時間「2012年09月24日11時00分」を特定することができる。
なお、接続非対象APテーブル500には最大レコード数が設定されていてもよい。移動端末装置101は、例えば、接続非対象APテーブル500内のレコード数が最大レコード数に達した場合に、接続非対象APテーブル500内の最古のレコードを削除することにしてもよい。これにより、メモリ302の使用量を抑制することができる。
以下の説明では、接続非対象APテーブル500から特定される移動端末装置101が接続しない接続非対象のアクセスポイントAPiを「接続非対象AP」と表記する場合がある。
(第1管理テーブル600の記憶内容)
つぎに、移動端末装置101が用いる第1管理テーブル600について説明する。第1管理テーブル600は、例えば、メモリ302により実現される。
図6は、第1管理テーブル600の記憶内容の一例を示す説明図である。図6において、第1管理テーブル600は、BSSIDおよび探索回数のフィールドを有し、各フィールドに情報を設定することで探索回数情報をレコードとして記憶する。具体的には、探索回数情報は、移動端末装置101のスキャン動作により探索されたアクセスポイントAPiのBSSIDと、そのアクセスポイントAPiが連続して探索された探索回数とを対応付けて表す情報である。
なお、図示は省略するが、第1管理テーブル600には、アクセスポイントAPiのBSSIDと対応付けて、アクセスポイントAPiのESSIDが記憶される。
(移動端末装置101の機能的構成例)
図7は、実施の形態1にかかる移動端末装置101の機能的構成例を示すブロック図である。図7において、移動端末装置101は、表示状態検出部701と、移動検出部702と、通信部703と、通信制御部704と、を含む構成である。各機能部は、具体的には、例えば、図3に示したメモリ302に記憶されたプログラムをCPU301に実行させることにより、または、公衆網I/F305、WLAN I/F306、センサ310などのハードウェアにより、その機能を実現する。各機能部の処理結果は、例えば、メモリ302に記憶される。
表示状態検出部701は、ディスプレイ303(図3参照)の表示状態が非表示から表示へ遷移したことを検出する機能を有する。具体的には、例えば、表示状態検出部701が、キーパッド304(電源キー)を用いたユーザの操作入力により、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ切り替えられた場合に、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移したことを検出する。
より具体的には、例えば、表示状態検出部701が、レジューム機能によりディスプレイ303の表示状態が非表示になる直前の状態から作業を再開する場合に、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移したことを検出することにしてもよい。また、例えば、表示状態検出部701が、予め決められた時刻に起動するアラームなどのアプリケーションが起動された場合に、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移したことを検出することにしてもよい。
また、表示状態検出部701は、ディスプレイ303の表示状態が表示から非表示へ遷移したことを検出する機能を有する。具体的には、例えば、表示状態検出部701が、キーパッド304を用いたユーザの操作入力により、ディスプレイ303の表示状態が表示から非表示へ切り替えられた場合に、ディスプレイ303の表示状態が表示から非表示へ遷移したことを検出する。
また、例えば、表示状態検出部701が、画面OFFタイマが規定値に達した場合に、ディスプレイ303の表示状態が表示から非表示へ遷移したことを検出することにしてもよい。画面OFFタイマとは、ディスプレイ303の表示状態が表示から非表示へ遷移するまでの時間を計測するタイマである。さらに、例えば、表示状態検出部701が、ディスプレイ303への電力供給を抑えて省電力モードに移行した場合に、ディスプレイ303の表示状態が表示から非表示へ遷移したことを検出することにしてもよい。
移動検出部702は、移動端末装置101の移動を検出する機能を有する。具体的には、例えば、移動検出部702は、図3に示したセンサ310の検出結果に基づいて、移動端末装置101のユーザの歩行を検出する。より具体的には、例えば、移動検出部702は、センサ310によってユーザの歩行が検出された場合に、移動端末装置101の移動を検出することにしてもよい。また、移動検出部702は、例えば、GPSユニット(不図示)により取得される位置情報から移動端末装置101の移動を検出することにしてもよい。
通信部703は、アクセスポイントAPiと通信する機能を有する。具体的には、例えば、通信部703は、利用可能なアクセスポイントを介してネットワーク210への接続を行う。
通信制御部704は、通信部703によるアクセスポイントAPiを探索するスキャン動作を制御する機能を有する。具体的には、例えば、通信制御部704は、表示状態検出部701によって表示状態が非表示から表示へ遷移したことが検出された場合、通信部703を制御して、アクセスポイントAPiを探索する周期的なスキャン動作を開始することにしてもよい。
周期的なスキャン動作を行う際の周期Tは、例えば、予め任意に設定されており、一定であっても一定でなくてもよい。以下の説明では、周期Tは、「周期T1→周期T2→…→周期TP」の順に長くなっていく場合を想定する(Pは、2以上の自然数)。また、周期T1〜TPのうちの任意の周期を「周期Tp」と表記する場合がある(p=1,2,…,P)。
ここで、スキャン動作には、例えば、アクティブスキャンとパッシブスキャンとがある。アクティブスキャンは、無線LANに用いられる各チャネルに対してプローブリクエスト信号を送信して、プローブレスポンス信号を受信することにより、アクセスポイントAPiを探索するスキャン動作である。アクティブスキャンに使用される無線LANのチャネルとしては、例えば、IEEE(The Institute of Electrical and Electronics Engineers,Inc.)802.11の2.4[GHz]の周波数帯域の13チャネルがある。
また、パッシブスキャンは、アクセスポイントAPiからビーコンと呼ばれる信号(パケット)を受信することにより、アクセスポイントAPiを探索するスキャン動作である。パッシブスキャンに使用される無線LANのチャネルとしては、例えば、IEEE802.11のW52(タイプ)の4チャネルと、W53(タイプ)の4チャネルと、W56(タイプ)の11チャネルとがある。
また、通信制御部704は、通信部703を制御して、アクセスポイントAPiから受信した信号の受信信号強度(RSSI強度:Received Signal Strength Indication)が所定強度S以上のアクセスポイントAPiを探索することにしてもよい。アクセスポイントAPiから受信した信号とは、例えば、プローブレスポンス信号またはビーコンである。また、所定強度Sとしては、例えば、−80[dbm]程度の値が設定される。
なお、アクセスポイントAPiを探索するスキャン動作として、通信制御部704は、通信部703を制御して、アクティブスキャンおよびパッシブスキャンの両方を行うことにしてもよく、また、アクティブスキャンおよびパッシブスキャンのいずれか一方を行うことにしてもよい。アクティブスキャンおよびパッシブスキャンの両方を行う場合、通信制御部704は、例えば、通信部703を制御して、アクティブスキャンを行った後、パッシブスキャンを行う。
以下の説明では、スキャン動作が行われた結果、探索されたアクセスポイントAPiを「探索AP」と表記する場合がある。
また、通信制御部704は、探索APのESSIDが接続APテーブル400に存在せず、かつ、探索APのBSSIDが接続非対象APテーブル500に存在する場合、アクセスポイントAPiのスキャン動作を停止させる機能を有する。すなわち、通信制御部704は、探索APが、利用可能なアクセスポイントではなく、かつ、接続非対象APであれば、アクセスポイントAPiを探索するスキャン動作を停止させる。
具体的には、例えば、通信制御部704は、探索APのESSIDを接続APテーブル400から検索し、探索APのESSIDが検索されたかを判定する。また、通信制御部704は、探索APのBSSIDを接続非対象APテーブル500から検索し、探索APのBSSIDが検索されたかを判定する。そして、通信制御部704は、判定した判定結果に基づいて、アクセスポイントAPiのスキャン動作を停止させる。なお、探索APのESSIDおよびBSSIDは、例えば、スキャン動作が行われた結果、通信部703から通信制御部704へ通知されるスキャン結果に含まれる。
また、通信制御部704は、探索APのBSSIDを、当該探索APを通信部703が探索した探索回数に対応付けた探索回数情報を保持する機能を有する。具体的には、例えば、通信制御部704は、探索APのBSSIDを、当該探索APが連続して探索された探索回数と対応付けて第1管理テーブル600(図6参照)に登録する。なお、第1管理テーブル600を用いて探索APが連続して探索された探索回数を管理する管理例については、図14および図15を用いて後述する。
また、通信制御部704は、探索回数情報のBSSIDに対応付けられた探索回数に応じて、探索回数情報のBSSIDを接続非対象APテーブル500に登録する機能を有する。具体的には、例えば、通信制御部704は、第1管理テーブル600を参照して、探索回数が所定回数N以上となるBSSIDを接続非対象APテーブル500に登録する。これにより、アクセスポイントAPiに接続できる可能性が低い状況でのスキャン動作を停止して、アクセスポイントAPiを探索するスキャン動作にかかる消費電力を抑制することができる。
より具体的には、例えば、通信制御部704は、探索回数が所定回数N以上となるBSSIDを、当該BSSIDに対応するESSIDおよび登録時間と対応付けて接続非対象APテーブル500に登録することにしてもよい。なお、登録時間は、接続非対象APテーブル500へのBSSIDの登録時間を表す時間情報である。
この場合、通信制御部704は、探索APのESSIDが接続APテーブル400に存在せず、かつ、探索APのBSSIDが接続非対象APテーブル500に存在する場合、探索APのBSSIDに対応付けられた登録時間と現在の時間との差を算出することにしてもよい。そして、通信制御部704は、算出した登録時間と現在の時間との差が所定範囲内であれば、アクセスポイントAPiのスキャン動作を停止させることにしてもよい。
一方、通信制御部704は、算出した登録時間と現在の時間との差が所定範囲外であれば、アクセスポイントAPiのスキャン動作を継続させることにしてもよい。これにより、接続非対象APの周辺に新規のアクセスポイントが設置される場合を想定して、接続非対象APの周辺であってもアクセスポイントAPiのスキャン動作を継続させることができる。上記所定範囲は、例えば、数週間、数ヶ月程度に設定される。
なお、通信制御部704は、算出した登録時間と現在の時間との差が所定範囲外であれば、該当するレコードを接続非対象APテーブル500から削除することにしてもよい。これにより、接続非対象APテーブル500を記憶するメモリ302の使用量を抑制することができる。
また、通信制御部704は、探索APのESSIDが接続APテーブル400に存在し、かつ、探索APのBSSIDが接続非対象APテーブル500に存在する場合、アクセスポイントAPiのスキャン動作を継続させることにしてもよい。すなわち、通信制御部704は、探索APが、N回以上連続で探索されたアクセスポイントであっても、利用可能なアクセスポイントであれば、アクセスポイントAPiのスキャン動作を継続させる。
また、通信制御部704は、移動検出部702による移動端末装置101の移動の検出に応じて、通信部703によるアクセスポイントAPiを探索するスキャン動作を制御することにしてもよい。具体的には、例えば、通信制御部704は、移動端末装置101の移動が検出された場合に、アクセスポイントAPiを探索するスキャン動作を開始することにしてもよい。これにより、移動端末装置101のユーザが移動した場合に、停止中のスキャン動作を再開でき、利用可能なアクセスポイントへの接続性を確保することができる。
また、通信制御部704は、移動検出部702による移動端末装置101の移動の検出に応じて、通信部703によるアクセスポイントAPiを探索する周期的なスキャン動作を開始させる場合、周期Tを変更してもよい。具体的には、例えば、通信制御部704は、表示状態検出部701による非表示から表示への遷移の検出に応じて開始するスキャン動作よりも長い時間間隔で周期的なスキャン動作を行わせることにしてもよい。
また、通信制御部704は、RSSI強度が所定強度S以上であるアクセスポイントAPiの探索を停止させた後、表示状態が非表示から表示へ遷移したことが検出された場合、所定強度S未満である所定強度S’以上のアクセスポイントAPiを探索させることにしてもよい。これにより、アクセスポイントAPiを探索する範囲が広くなり、アクセスポイントAPiを探索するスキャン動作を停止させる範囲を広げることができる。
また、通信制御部704は、表示状態検出部701によって表示状態が表示から非表示へ遷移したことが検出された場合、通信部703を制御して、アクセスポイントAPiを探索する周期的なスキャン動作を停止することにしてもよい。具体的には、例えば、通信制御部704は、表示状態が表示から非表示へ遷移してから一定時間経過後に周期的なスキャン動作を停止させることにしてもよい。
(移動端末装置101の動作例)
つぎに、図8、図10および図12を用いて、移動端末装置101の動作例について説明する。ここでは、移動端末装置101のユーザが「駅」と「会社」との間を移動するような状況を想定する。また、図8、図10および図12において、点線丸は、各アクセスポイントAPiの通信エリアを表しており、点線丸に対応する符号は、各アクセスポイントAPiのBSSIDを表す。また、アクセスポイントAPiの探索回数と比較する所定回数Nを「N=5」とする。
<第1の動作例>
図8は、実施の形態1にかかる移動端末装置101の第1の動作例を示す説明図である。(8−1)移動端末装置101は、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移した場合、アクセスポイントAPiを探索する周期的なスキャン動作を開始する。図8の例では、10[s]、20[s]、60[s]、150[s]の周期Tでスキャン動作が繰り返された結果、BSSID「BSSID−F1」のアクセスポイントが5回連続で探索されている。
(8−2)移動端末装置101は、BSSID「BSSID−F1」のアクセスポイントが5回連続で探索されたため、アクセスポイントAPiのスキャン動作を停止する。なお、5回連続で探索されたアクセスポイントのBSSID「BSSID−F1」は、接続非対象APテーブル500に登録される(後述する図9参照)。
(8−3)移動端末装置101は、自装置の移動を検出した場合、アクセスポイントAPiを探索する周期的なスキャン動作を開始する。図8の例では、150[s]の周期Tでスキャン動作が繰り返された結果、BSSID「BSSID−E1」のアクセスポイントが5回連続で探索されている。
(8−4)移動端末装置101は、BSSID「BSSID−E1」のアクセスポイントが5回連続で探索されたため、アクセスポイントAPiのスキャン動作を停止する。なお、5回連続で探索されたアクセスポイントのBSSID「BSSID−E1」は、接続非対象APテーブル500に登録される(後述する図9参照)。
なお、上記(8−1)において、移動端末装置101は、例えば、最初に探索した探索APのBSSIDが、接続非対象APテーブル500に登録されている場合はスキャン動作を停止する。
すなわち、画面ON後に最初に探索した探索APのBSSIDが、画面ON直前に探索した探索APのBSSIDと一致する場合には、移動端末装置101が移動していないと判断できるため、移動端末装置101はスキャン動作を停止する。なお、画面ON直前に探索した探索APのBSSIDは、例えば、メモリ302に記憶されている。
ここで、上述した移動端末装置101の第1の動作例に応じて変化する接続非対象APテーブル500の記憶内容の変遷例について説明する。
図9は、接続非対象APテーブル500の記憶内容の第1の変遷例を示す説明図である。ここでは、接続非対象APテーブル500の記憶内容が空である場合を想定する。
まず、図8の(8−2)に示したように、BSSID「BSSID−F1」のアクセスポイントが5回連続で探索されると、接続非対象情報900−1が登録される(図9中、(9−1)参照)。接続非対象情報900−1は、5回連続で探索された探索APのESSID「ESSID−F」とBSSID「BSSID−F1」と登録時間「201209241100」とを対応付けて表す情報である。
また、図8の(8−4)に示したように、BSSID「BSSID−E1」のアクセスポイントが5回連続で探索されると、接続非対象情報900−2が登録される(図9中、(9−2)参照)。接続非対象情報900−2は、5回連続で探索された探索APのESSID「ESSID−E」とBSSID「BSSID−E1」と登録時間「201209241130」とを対応付けて表す情報である。
<第2の動作例>
図10は、実施の形態1にかかる移動端末装置101の第2の動作例を示す説明図である。(10−1)移動端末装置101は、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移した場合、アクセスポイントAPiを探索する周期的なスキャン動作を開始する。図10の例では、スキャン動作が繰り返された結果、BSSID「BSSID−F1」のアクセスポイントが5回連続で探索されている。
(10−2)移動端末装置101は、BSSID「BSSID−F1」のアクセスポイントが5回連続で探索されたため、アクセスポイントAPiのスキャン動作を停止する。なお、5回連続で探索されたアクセスポイントのBSSID「BSSID−F1」は、接続非対象APテーブル500に登録される(後述する図11参照)。
(10−3)移動端末装置101は、自装置の移動を検出した場合、アクセスポイントAPiを探索する周期的なスキャン動作を開始する。図10の例では、スキャン動作が繰り返された結果、BSSID「BSSID−E1」のアクセスポイントが2回連続で探索された後、BSSID「BSSID−D1」のアクセスポイントが5回連続で探索されている。
(10−4)移動端末装置101は、BSSID「BSSID−D1」のアクセスポイントが5回連続で探索されたため、アクセスポイントAPiのスキャン動作を停止する。なお、5回連続で探索されたアクセスポイントのBSSID「BSSID−D1」は、接続非対象APテーブル500に登録される(後述する図11参照)。
ここで、上述した移動端末装置101の第2の動作例に応じて変化する接続非対象APテーブル500の記憶内容の変遷例について説明する。
図11は、接続非対象APテーブル500の記憶内容の第2の変遷例を示す説明図である。ここでは、接続非対象APテーブル500の記憶内容が空である場合を想定する。
まず、図10の(10−2)に示したように、BSSID「BSSID−F1」のアクセスポイントが5回連続で探索されると、接続非対象情報1100−1が登録される(図11中、(11−1)参照)。接続非対象情報1100−1は、5回連続で探索された探索APのESSID「ESSID−F」とBSSID「BSSID−F1」と登録時間「201209241100」とを対応付けて表す情報である。
つぎに、図10の(10−4)に示したように、BSSID「BSSID−D1」のアクセスポイントが5回連続で探索されると、接続非対象情報1100−2が登録される(図11中、(11−2)参照)。接続非対象情報1100−2は、5回連続で探索された探索APのESSID「ESSID−D」とBSSID「BSSID−D1」と登録時間「201209241140」とを対応付けて表す情報である。
<第3の動作例>
図12は、実施の形態1にかかる移動端末装置101の第3の動作例を示す説明図である。(12−1)移動端末装置101は、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移した場合、アクセスポイントAPiを探索する周期的なスキャン動作を開始する。図12の例では、スキャン動作が繰り返された結果、BSSID「BSSID−F1」のアクセスポイントが5回連続で探索されている。
(12−2)移動端末装置101は、BSSID「BSSID−F1」のアクセスポイントが5回連続で探索されたため、アクセスポイントAPiのスキャン動作を停止する。なお、5回連続で探索されたアクセスポイントのBSSID「BSSID−F1」は、接続非対象APテーブル500に登録される(後述する図13参照)。
(12−3)移動端末装置101は、自装置の移動を検出した場合、アクセスポイントAPiを探索する周期的なスキャン動作を開始する。図12の例では、スキャン動作が繰り返された結果、BSSID「BSSID−F2」のアクセスポイントが5回連続で探索されている。
(12−4)移動端末装置101は、BSSID「BSSID−F2」のアクセスポイントが5回連続で探索されたため、アクセスポイントAPiのスキャン動作を停止する。なお、5回連続で探索されたアクセスポイントのBSSID「BSSID−F2」は、接続非対象APテーブル500に登録される(後述する図13参照)。
ここでは、上記(12−4)の後、ディスプレイ303の表示状態が表示から非表示へ遷移した場合を想定する(図12中、「画面OFF」)。
(12−5)移動端末装置101は、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移した場合、アクセスポイントAPiを探索する周期的なスキャン動作を開始する。図12の例では、周期的なスキャン動作が開始された結果、BSSID「BSSID−F1」のアクセスポイントが最初に探索されている。
(12−6)移動端末装置101は、探索APのBSSID「BSSID−F1」が接続非対象APテーブル500に登録されているため、アクセスポイントAPiのスキャン動作を停止する。
ここでは、上記(12−6)の後、ディスプレイ303の表示状態が表示から非表示へ遷移し、その後、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移した場合を想定する。また、その後、アクセスポイントAPiを探索する周期的なスキャン動作が開始された結果、接続非対象APテーブル500に登録されているBSSID「BSSID−F1」のアクセスポイントが探索され、アクセスポイントAPiのスキャン動作が停止された場合を想定する。
(12−7)移動端末装置101は、自装置の移動を検出した場合、アクセスポイントAPiを探索する周期的なスキャン動作を開始する。図12の例では、スキャン動作が繰り返された結果、BSSID「BSSID−F3」のアクセスポイントが5回連続で探索されている。
(12−8)移動端末装置101は、BSSID「BSSID−F3」のアクセスポイントが5回連続で探索されたため、アクセスポイントAPiのスキャン動作を停止する。なお、5回連続で探索されたアクセスポイントのBSSID「BSSID−F3」は、接続非対象APテーブル500に登録される(後述する図13参照)。
ここで、上述した移動端末装置101の第3の動作例に応じて変化する接続非対象APテーブル500の記憶内容の変遷例について説明する。
図13は、接続非対象APテーブル500の記憶内容の第3の変遷例を示す説明図である。ここでは、接続非対象APテーブル500の記憶内容が空である場合を想定する。
まず、図12の(12−2)に示したように、BSSID「BSSID−F1」のアクセスポイントが5回連続で探索されると、接続非対象情報1300−1が登録される(図13中、(13−1)参照)。接続非対象情報1300−1は、5回連続で探索された探索APのESSID「ESSID−F」とBSSID「BSSID−F1」と登録時間「201209241100」とを対応付けて表す情報である。
また、図12の(12−4)に示したように、BSSID「BSSID−F2」のアクセスポイントが5回連続で探索されると、接続非対象情報1300−2が登録される(図13中、(13−2)参照)。接続非対象情報1300−2は、5回連続で探索された探索APのESSID「ESSID−F」とBSSID「BSSID−F2」と登録時間「201209241130」とを対応付けて表す情報である。
また、図12の(12−8)に示したように、BSSID「BSSID−F3」のアクセスポイントが5回連続で探索されると、接続非対象情報1300−3が登録される(図13中、(13−3)参照)。接続非対象情報1300−3は、5回連続で探索された探索APのESSID「ESSID−F」とBSSID「BSSID−F3」と登録時間「201209241140」とを対応付けて表す情報である。
(探索回数の管理例)
つぎに、図6に示した第1管理テーブル600を用いて探索APが連続して探索された探索回数を管理する管理例について説明する。まず、スキャン結果を記憶するスキャン結果テーブル1400について説明する。スキャン結果テーブル1400は、例えば、図3に示したメモリ302により実現される。
図14は、スキャン結果テーブル1400の記憶内容の一例を示す説明図である。図14において、スキャン結果テーブル1400は、回数およびBSSIDのフィールドを有し、アクセスポイントAPiのスキャン動作が行われた結果得られるスキャン結果(例えば、スキャン結果1400−1〜1400−5)をレコードとして記憶する。
ここで、回数フィールドには、何回目のスキャン動作により得られたスキャン結果であるか特定する回数が設定される。また、BSSIDフィールドには、RSSI強度が高い順に探索APのBSSIDが設定される。スキャン結果1400−5を例に挙げると、1回目のスキャン動作により探索された探索APのBSSIDが、RSSI強度が高い順に示されている。なお、図示は省略するが、スキャン結果テーブル1400には、各探索APのBSSIDと対応付けて、各探索APのESSIDが記憶される。
以下、図15を用いて、図14に示したスキャン結果テーブル1400の記憶内容に基づく探索回数の管理例について説明する。
図15は、第1管理テーブル600の記憶内容の変遷例を示す説明図である。図15の(15−1)において、移動端末装置101は、スキャン結果1400−5(図14参照)を取得すると、スキャン結果1400−5から特定されるBSSIDをBSSIDフィールドに設定するとともに、探索回数フィールドに「1」を設定する。
図15の(15−2)において、移動端末装置101は、スキャン結果1400−4(図14参照)を取得すると、スキャン結果1400−4から特定されるBSSIDのうちの未設定のBSSIDをBSSIDフィールドに設定するとともに、探索回数フィールドに「1」を設定する。
また、移動端末装置101は、スキャン結果1400−4から特定されるBSSIDのうちの設定済みのBSSIDに対応する探索回数をインクリメントする。例えば、スキャン結果1400−4から特定されるBSSIDのうちの設定済みのBSSID「BSSID−F1」に対応する探索回数がインクリメントされる。
また、移動端末装置101は、スキャン結果1400−4から特定されるBSSIDに含まれない設定済みのBSSIDのレコードを削除する。例えば、スキャン結果1400−4から特定されるBSSIDに含まれない設定済みのBSSID「BSSID−G1」のレコードが削除される。
以降同様に、図15の(15−3)、(15−4)、(15−5)において、移動端末装置101は、スキャン結果1400−3,1400−2,1400−1(図14参照)を順次取得し、上記(15−2)と同様の処理を順次行う。
この結果、第1管理テーブル600内のBSSID「BSSID−F1」に対応する探索回数が「5」となっている。この場合、アクセスポイントAPiのスキャン動作が停止され、BSSID「BSSID−F1」が接続非対象APテーブル500に登録される(ただし、N=5)。
(移動端末装置101の制御処理例)
つぎに、図16〜図19を用いて、実施の形態1にかかる移動端末装置101の制御処理例について説明する。なお、以下の説明では、移動端末装置101の制御処理のうちの一部の処理を省略する場合がある。また、アクセスポイントAPiの探索回数と比較する所定回数Nを「N=5」とする。
<第1の制御処理例>
図16および図17は、実施の形態1にかかる移動端末装置101の第1の制御処理例を示す説明図である。図16において、(16−1)表示状態検出部701は、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移したことを検出する。ここでは、ユーザの操作入力によりディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ切り替えられた結果、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移したことが検出される。
(16−2)表示状態検出部701は、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移したことを検出した場合、画面ON通知を通信制御部704に通知する。画面ON通知は、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移したことを示す通知である。
(16−3)通信制御部704は、画面ON通知を受け付けた場合、通信部703を制御して、アクセスポイントAPiを探索するスキャン動作を開始する(1回目)。図16の例では、スキャン動作が行われた結果、BSSIDが「BSSID−F1」のアクセスポイントと、BSSIDが「BSSID−F2」のアクセスポイントとが探索される。
また、通信制御部704は、接続APテーブル400を読み出して、通信部703からのスキャン結果に含まれるESSIDが接続APテーブル400に登録されているか否かを判断する。ここで、ESSIDが登録されている場合、通信制御部704が、通信部703を制御して、探索APへの接続処理を行う。一方、ESSIDが未登録の場合、通信制御部704は、探索APへの接続処理を行わない。
また、通信制御部704は、探索した探索APが、移動端末装置101との接続を自動で確立するアクセスポイントか否かを判断する。ここで、移動端末装置101との接続を自動で確立するアクセスポイントの場合、通信制御部704は、通信部703を制御して、探索APへの接続処理を行う。
一方、移動端末装置101との接続を自動で確立するアクセスポイントではない場合、通信制御部704は、探索APへの接続処理を行わない。ここでは、探索APのESSIDが接続APテーブル400に未登録、かつ、探索APが移動端末装置101との接続を自動で確立するアクセスポイントではない場合を想定する。この場合、探索APへの接続処理は行われない。
以下の説明では、移動端末装置101との接続を自動で確立するアクセスポイントを「自動接続AP」と表記する場合がある。
(16−4)通信制御部704は、第1管理テーブル600の記憶内容を更新する。ここでは、BSSID「BSSID−F1」と探索回数「1」とが対応付けて登録される。また、BSSID「BSSID−F2」と探索回数「1」とが対応付けて登録される。
(16−5)通信制御部704は、接続非対象APテーブル500を読み出して、探索APのBSSIDが接続非対象APテーブル500に登録されているか否かを判断する。ここで、探索APのBSSIDが登録されている場合、通信制御部704は、アクセスポイントAPiのスキャン動作を停止させる。
一方、探索APのBSSIDが未登録の場合、通信制御部704は、アクセスポイントAPiのスキャン動作を継続させる。ここでは、探索APのBSSID「BSSID−F1」および「BSSID−F2」が接続非対象APテーブル500に未登録のため、アクセスポイントAPiのスキャン動作は継続される。
(16−6)通信制御部704は、前回のスキャン動作を開始してから周期Tが経過した場合、通信部703を制御して、アクセスポイントAPiを探索するスキャン動作を開始する(2回目)。ここでは、スキャン動作が行われた結果、BSSIDが「BSSID−F1」のアクセスポイントと、BSSIDが「BSSID−F2」のアクセスポイントとが探索される。また、探索APのESSIDが接続APテーブル400に未登録、かつ、探索APが自動接続APではないため、探索APへの接続処理は行われない。
(16−7)通信制御部704は、前回のスキャン動作を開始してから周期Tが経過した場合、通信部703を制御して、アクセスポイントAPiを探索するスキャン動作を開始する(4回目)。ここでは、スキャン動作が行われた結果、BSSIDが「BSSID−F1」のアクセスポイントと、BSSIDが「BSSID−F2」のアクセスポイントとが探索される。また、探索APのESSIDが接続APテーブル400に未登録、かつ、探索APが自動接続APではないため、探索APへの接続処理は行われない。
(16−8)通信制御部704は、第1管理テーブル600の記憶内容を更新する。ここでは、BSSID「BSSID−F1」の探索回数がインクリメントされて「4」となり、BSSID「BSSID−F2」の探索回数がインクリメントされて「4」となっている。
(16−9)通信制御部704は、接続非対象APテーブル500を読み出して、探索APのBSSIDが接続非対象APテーブル500に登録されているか否かを判断する。ここでは、探索APのBSSID「BSSID−F1」および「BSSID−F2」が接続非対象APテーブル500に未登録のため、アクセスポイントAPiのスキャン動作は継続される。
図17において、(16−10)通信制御部704は、前回のスキャン動作を開始してから周期Tが経過した場合、通信部703を制御して、アクセスポイントAPiを探索するスキャン動作を開始する(5回目)。ここでは、スキャン動作が行われた結果、BSSIDが「BSSID−F1」のアクセスポイントと、BSSIDが「BSSID−F2」のアクセスポイントとが探索される。また、探索APのESSIDが接続APテーブル400に未登録、かつ、探索APが自動接続APではないため、探索APへの接続処理は行われない。
(16−11)通信制御部704は、第1管理テーブル600の記憶内容を更新する。ここでは、BSSID「BSSID−F1」の探索回数がインクリメントされて「5」となり、BSSID「BSSID−F2」の探索回数がインクリメントされて「5」となっている。
(16−12)通信制御部704は、探索回数が所定回数N以上となったBSSID「BSSID−F1」およびBSSID「BSSID−F2」が接続APテーブル400に登録されているか否かを判断する。ここでは、BSSID「BSSID−F1」およびBSSID「BSSID−F2」は、接続非対象APテーブル500に登録されていない。
(16−13)通信制御部704は、探索回数が所定回数N以上となった探索APのBSSID「BSSID−F1」およびBSSID「BSSID−F2」を接続非対象APテーブル500に登録する。この際、通信制御部704は、探索APのBSSIDとともに、探索APのESSIDおよび登録時間を合わせて接続非対象APテーブル500に登録する。
(16−14)通信制御部704は、アクセスポイントAPiを探索するスキャン動作を停止させる。そして、通信制御部704は、通信部703の状態を、アクセスポイントAPiのスキャン動作が可能なアクティブ状態からスリープ状態に遷移させる。
(16−15)通信制御部704は、移動検出部702に歩行検出開始通知を送信する。歩行検出開始通知は、移動端末装置101のユーザの歩行検出の開始を要求するものである。この結果、移動検出部702による移動端末装置101の移動検出、すなわち、ユーザの歩行検出が開始される。
<第2の制御処理例>
図18は、実施の形態1にかかる移動端末装置101の第2の制御処理例を示す説明図である。図18において、(18−1)表示状態検出部701は、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移したことを検出する。ここでは、ユーザの操作入力によりディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ切り替えられた結果、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移したことが検出される。
(18−2)表示状態検出部701は、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移したことを検出した場合、画面ON通知を通信制御部704に通知する。
(18−3)通信制御部704は、画面ON通知を受け付けた場合、通信部703を制御して、アクセスポイントAPiを探索するスキャン動作を開始する(1回目)。ここでは、スキャン動作が行われた結果、BSSIDが「BSSID−F1」のアクセスポイントと、BSSIDが「BSSID−F3」のアクセスポイントとが探索される。また、探索APのESSIDが接続APテーブル400に未登録、かつ、探索APが自動接続APではないため、探索APへの接続処理は行われない。
(18−4)通信制御部704は、第1管理テーブル600の記憶内容を更新する。ここでは、BSSID「BSSID−F1」の探索回数がインクリメントされて「6」となり、BSSID「BSSID−F3」と探索回数「1」とが対応付けて登録されている。なお、今回のスキャン動作では、BSSID「BSSID−F2」のアクセスポイントが探索されなかったため、第1管理テーブル600からBSSID「BSSID−F2」のレコードが削除される。
(18−5)通信制御部704は、探索APのBSSIDが接続非対象APテーブル500に登録されているか否かを判断する。ここでは、探索APのBSSID「BSSID−F1」が接続非対象APテーブル500に登録されている。
(18−6)通信制御部704は、アクセスポイントAPiを探索するスキャン動作を停止させる。そして、通信制御部704は、通信部703の状態を、アクセスポイントAPiのスキャン動作が可能なアクティブ状態からスリープ状態に遷移させる。
(18−7)通信制御部704は、移動検出部702に歩行検出開始通知を送信する。この結果、移動検出部702による移動端末装置101の移動検出、すなわち、ユーザの歩行検出が開始される。
<第3の制御処理例>
図19は、実施の形態1にかかる移動端末装置101の第3の制御処理例を示す説明図である。図19において、(19−1)移動検出部702は、移動端末装置101の移動を検出した場合、歩行検出通知を通信制御部704に通知する。歩行検出通知は、移動端末装置101の移動、すなわち、移動端末装置101のユーザの歩行を検出したことを示す通知である。
(19−2)通信制御部704は、歩行検出通知を受け付けた場合、歩行検出停止通知を移動検出部702に通知する。歩行検出停止通知は、移動端末装置101のユーザの歩行検出の停止を要求するものである。この結果、移動検出部702による移動端末装置101の移動検出、すなわち、ユーザの歩行検出が停止される。
また、通信制御部704は、歩行検出通知を受け付けた場合、第1管理テーブル600の記憶内容をリセットする。これにより、ユーザの歩行が検出されると、その都度、探索回数のカウントを最初からやり直すことができる。この結果、ユーザの歩行が頻繁に検出されても、ユーザの歩行検出を契機として行われるスキャン動作により探索APの探索回数が所定回数Nを超えてしまうことを防ぐことができる。
(19−3)通信制御部704は、歩行検出通知を受け付けた場合、通信部703を制御して、アクセスポイントAPiを探索するスキャン動作を開始する(1回目)。ここでは、スキャン動作が行われた結果、BSSIDが「BSSID−F1」のアクセスポイントと、BSSIDが「BSSID−F2」のアクセスポイントとが探索される。また、探索APのESSIDが接続APテーブル400に未登録、かつ、探索APが自動接続APではないため、探索APへの接続処理は行われない。
(19−4)通信制御部704は、第1管理テーブル600の記憶内容を更新する。ここでは、BSSID「BSSID−F1」と探索回数「1」とが対応付けて登録されている。また、BSSID「BSSID−F2」と探索回数「1」とが対応付けて登録されている。
(19−5)通信制御部704は、前回のスキャン動作を開始してから周期Tが経過した場合、通信部703を制御して、アクセスポイントAPiを探索するスキャン動作を開始する(2回目)。ここでは、スキャン動作が行われた結果、BSSIDが「BSSID−F1」のアクセスポイントと、BSSIDが「BSSID−F2」のアクセスポイントとが探索される。また、探索APのESSIDが接続APテーブル400に未登録、かつ、探索APが自動接続APではないため、探索APへの接続処理は行われない。
(19−6)通信制御部704は、前回のスキャン動作を開始してから周期Tが経過した場合、通信部703を制御して、アクセスポイントAPiを探索するスキャン動作を開始する(4回目)。ここでは、スキャン動作が行われた結果、BSSIDが「BSSID−F1」のアクセスポイントと、BSSIDが「BSSID−F2」のアクセスポイントとが探索される。また、探索APのESSIDが接続APテーブル400に未登録、かつ、探索APが自動接続APではないため、探索APへの接続処理は行われない。
(19−7)通信制御部704は、第1管理テーブル600の記憶内容を更新する。ここでは、BSSID「BSSID−F1」の探索回数がインクリメントされて「4」となり、BSSID「BSSID−F2」の探索回数がインクリメントされて「4」となっている。
(移動端末装置101の各種処理手順)
つぎに、実施の形態1にかかる移動端末装置101の制御処理手順について説明する。ただし、アクセスポイントAPiの探索回数と比較する所定回数Nを「N=5」とする。
<第1の制御処理手順>
図20〜図22は、実施の形態1にかかる移動端末装置101の第1の制御処理手順の一例を示すフローチャートである。図20のフローチャートにおいて、まず、通信制御部704は、表示状態検出部701から画面ON通知を受け付けたか否かを判断する(ステップS2001)。
ここで、通信制御部704は、画面ON通知を受け付けた場合(ステップS2001:Yes)、ステップS2006に移行する。一方、通信制御部704は、画面ON通知を受け付けなかった場合(ステップS2001:No)、移動検出部702から歩行検出通知を受け付けたか否かを判断する(ステップS2002)。
ここで、通信制御部704は、歩行検出通知を受け付けなかった場合(ステップS2002:No)、ステップS2001に戻る。一方、通信制御部704は、歩行検出通知を受け付けた場合(ステップS2002:Yes)、歩行検出停止通知を移動検出部702に通知する(ステップS2003)。
つぎに、通信制御部704は、第1管理テーブル600の記憶内容をリセットして(ステップS2004)、歩行センサフラグを「1」に設定する(ステップS2005)。なお、歩行センサフラグは、ユーザの歩行が検出されたか否かを示す情報である。歩行センサフラグは、初期状態では「0」であり、メモリ302に記憶されている。
そして、通信制御部704は、通信部703をスリープ状態からアクティブ状態に遷移させて(ステップS2006)、図21に示すステップS2101に移行する。
図21のフローチャートにおいて、まず、通信制御部704は、周期Tpの「p」を「p=0」として(ステップS2101)、「p」が「P」以上となったか否かを判断する(ステップS2102)。ここで、「p」が「P」以上となった場合(ステップS2102:Yes)、通信制御部704は、ステップS2104に移行する。
一方、「p」が「P」未満の場合(ステップS2102:No)、通信制御部704は、周期Tpの「p」をインクリメントして(ステップS2103)、周期Tpが経過したか否かを判断する(ステップS2104)。ここで、通信制御部704は、周期Tpが経過するのを待つ(ステップS2104:No)。
そして、周期Tpが経過した場合(ステップS2104:Yes)、通信制御部704は、通信部703を制御して、アクセスポイントAPiを探索するスキャン動作を開始する(ステップS2105)。つぎに、通信制御部704は、通信部703からスキャン結果を取得する(ステップS2106)。
そして、通信制御部704は、探索APが自動接続APか否かを判断する(ステップS2107)。ここで、探索APが自動接続APではない場合(ステップS2107:No)、通信制御部704は、接続APテーブル400に探索APのESSIDが登録されているか否かを判断する(ステップS2108)。
ここで、探索APのESSIDが登録されている場合(ステップS2108:Yes)、通信制御部704は、探索APとの接続処理を実行して(ステップS2109)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。一方、探索APのESSIDが登録されていない場合(ステップS2108:No)、図22に示すステップS2201に移行する。
また、ステップS2107において、探索APが自動接続APの場合(ステップS2107:Yes)、通信制御部704は、自動接続AP用の接続処理を実行して(ステップS2110)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
なお、自動接続AP用の接続処理とは、ユーザが手動で登録手続や認証手続等を行うことなく、アクセスポイントAPiを介してネットワーク210に自動接続する処理である。この際の認証処理は、例えば、移動端末装置101側またはアクセスポイントAPi側で自動実行される。
図22のフローチャートにおいて、まず、通信制御部704は、第1管理テーブル600の記憶内容を更新する第1管理テーブル更新処理を実行する(ステップS2201)。つぎに、通信制御部704は、歩行センサフラグに「1」が設定されているか否かを判断する(ステップS2202)。
ここで、歩行センサフラグに「0」が設定されている場合(ステップS2202:No)、通信制御部704は、接続非対象APテーブル500に探索APのBSSIDが登録されているか否かを判断する(ステップS2203)。そして、探索APのBSSIDが登録されている場合(ステップS2203:Yes)、通信制御部704は、接続非対象APテーブル500を参照して、探索APの登録時間が現在の時間から所定範囲内か否かを判断する(ステップS2204)。
ここで、探索APの登録時間が所定範囲外の場合(ステップS2204:No)、通信制御部704は、図21に示したステップS2102に移行する。一方、探索APの登録時間が所定範囲内の場合(ステップS2204:Yes)、通信制御部704は、接続非対象APテーブル500内の探索APの登録時間を現在の時間に更新する(ステップS2205)。
つぎに、通信制御部704は、通信部703をアクティブ状態からスリープ状態に遷移させる(ステップS2206)。そして、通信制御部704は、移動検出部702に歩行検出開始通知を通知して(ステップS2207)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
また、ステップS2203において、探索APのBSSIDが登録されていない場合(ステップS2203:No)、通信制御部704は、第1管理テーブル600を参照して、5回以上連続で取得されたBSSIDがあるか否かを判断する(ステップS2208)。ここで、5回以上連続で取得されたBSSIDがない場合(ステップS2208:No)、通信制御部704は、図21に示したステップS2102に移行する。
以下の説明では、所定回数N以上(ここでは、N=5)連続でBSSIDが取得されたアクセスポイントを「接続非対象候補AP」と表記する場合がある。
一方、5回以上連続で取得されたBSSIDがある場合(ステップS2208:Yes)、通信制御部704は、接続APテーブル400に接続非対象候補APのESSIDが登録されているか否かを判断する(ステップS2209)。
ここで、接続非対象候補APのESSIDが登録されていない場合(ステップS2209:No)、通信制御部704は、接続非対象APテーブル500に接続非対象候補APのESSID、BSSIDおよび登録時間を登録して(ステップS2210)、ステップS2206に移行する。
一方、接続非対象候補APのESSIDが登録されている場合(ステップS2209:Yes)、通信制御部704は、接続非対象APテーブル500から接続非対象候補APのESSIDに対応するレコードを削除して(ステップS2211)、図21に示したステップS2102に移行する。
また、ステップS2202において、歩行センサフラグに「1」が設定されている場合(ステップS2202:Yes)、通信制御部704は、第1管理テーブル600を参照して、5回以上連続で取得されたBSSIDがあるか否かを判断する(ステップS2212)。ここで、5回以上連続で取得されたBSSIDがない場合(ステップS2212:No)、通信制御部704は、図21に示したステップS2102に移行する。
一方、5回以上連続で取得されたBSSIDがある場合(ステップS2212:Yes)、通信制御部704は、歩行センサフラグに「0」を設定して(ステップS2213)、ステップS2209に移行する。
これにより、N回連続で同一のBSSIDのアクセスポイントAPiが探索された場合に、アクセスポイントAPiを探索するスキャン動作を停止させることができる。
つぎに、図22のステップS2201に示した第1管理テーブル更新処理の具体的な処理手順について説明する。
図23は、第1管理テーブル更新処理の具体的処理手順の一例を示すフローチャートである。図23のフローチャートにおいて、まず、通信制御部704は、新規第1管理テーブルを作成する(ステップS2301)。新規第1管理テーブルは、第1管理テーブル600の記憶内容が空のものである。
つぎに、通信制御部704は、図21に示したステップS2106において取得されたスキャン結果から探索AP_1〜AP_KのBSSIDを取得する(ステップS2302)。ただし、Kは、1以上の自然数である。
そして、通信制御部704は、「k=1」として(ステップS2303)、探索AP_1〜AP_Kから探索AP_kを選択する(ステップS2304)。つぎに、通信制御部704は、第1管理テーブル600に探索AP_kのBSSIDが存在するか否かを判断する(ステップS2305)。
ここで、探索AP_kのBSSIDが存在しない場合(ステップS2305:No)、通信制御部704は、探索AP_kのBSSIDと探索回数「1」とを対応付けて新規第1管理テーブルに登録して(ステップS2306)、ステップS2309に移行する。
一方、探索AP_kのBSSIDが存在する場合(ステップS2305:Yes)、通信制御部704は、探索AP_kのBSSIDに対応する探索回数をインクリメントする(ステップS2307)。そして、通信制御部704は、探索AP_kのBSSIDと探索回数とを対応付けて新規第1管理テーブルに登録する(ステップS2308)。
つぎに、通信制御部704は、「k」をインクリメントして(ステップS2309)、「k」が「K」より大きくなったか否かを判断する(ステップS2310)。ここで、「k」が「K」以下の場合(ステップS2310:No)、通信制御部704は、ステップS2304に戻る。
一方、「k」が「K」より大きくなった場合(ステップS2310:Yes)、通信制御部704は、新規第1管理テーブルを第1管理テーブル600として保存し(ステップS2311)、本フローチャートによる一連の処理を終了して、第1管理テーブル更新処理を呼び出したステップに戻る。
これにより、連続して探索された探索APの探索回数を管理することができる。なお、ステップS2302において、スキャン結果に探索APのBSSIDが含まれていない場合には、通信制御部704は、本フローチャートによる一連の処理を終了して、第1管理テーブル更新処理を呼び出したステップに戻る。
<接続非対象APテーブル更新処理手順>
つぎに、実施の形態1にかかる移動端末装置101の接続非対象APテーブル更新処理手順について説明する。
図24は、実施の形態1にかかる移動端末装置101の接続非対象APテーブル更新処理手順の一例を示すフローチャートである。図24のフローチャートにおいて、まず、移動端末装置101は、ユーザの操作入力により、アクセスポイントAPiへの手動接続が行われたか否かを判断する(ステップS2401)。
ここで、移動端末装置101は、アクセスポイントAPiへの手動接続が行われるのを待つ(ステップS2401:No)。そして、アクセスポイントAPiへの手動接続が行われた場合(ステップS2401:Yes)、移動端末装置101は、接続された新規接続APのESSIDを取得する(ステップS2402)。
そして、移動端末装置101は、接続非対象APテーブル500に新規接続APのESSIDが存在するか否かを判断する(ステップS2403)。ここで、新規接続APのESSIDが存在しない場合(ステップS2403:No)、移動端末装置101は、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
一方、新規接続APのESSIDが存在する場合(ステップS2403:Yes)、移動端末装置101は、接続非対象APテーブル500から新規接続APのESSIDに対応するレコードを削除して(ステップS2404)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
これにより、接続非対象APテーブル500から、新たに利用可能となったアクセスポイントAPiのBSSIDを削除することができる。
(移動端末装置101の他の制御例)
上述した説明では、移動端末装置101は、N回以上連続で探索された探索APのBSSIDを接続非対象APテーブル500に登録することにしたが、これに限らない。例えば、移動端末装置101は、所定期間R連続で探索された探索APのBSSIDを接続非対象APテーブル500に登録することにしてもよい。
以下、所定期間R連続で探索された探索APのBSSIDを接続非対象APテーブル500に登録する通信制御部704の具体的な処理内容について説明する。
まず、通信制御部704は、探索APのBSSIDを、当該探索APを通信部703が探索した探索時間に対応付けた探索回数情報を保持する。具体的には、例えば、通信制御部704は、探索APのBSSIDと探索APが探索された探索時間とを対応付けて表す探索時間情報を第2管理テーブル2500(後述する図25参照)に登録する。
図25は、第2管理テーブル2500の記憶内容の一例を示す説明図である。図25において、第2管理テーブル2500は、回数、BSSIDおよび探索時間のフィールドを有し、各フィールドに情報を設定することで、探索時間情報(例えば、探索時間情報2500−1〜2500−4)をレコードとして記憶する。
ここで、回数フィールドには、何回目のスキャン動作により得られたスキャン結果であるか特定する回数が設定される。また、BSSIDフィールドには、RSSI強度が高い順に探索APのBSSIDが設定される。探索時間フィールドには、探索APが探索された時間、例えば、通信制御部704が通信部703からスキャン結果を取得した時間が設定される。
探索時間情報2500−4を例に挙げると、1回目のスキャン動作により探索された探索APのBSSIDが、RSSI強度が高い順に示されている。また、1回目のスキャン動作により探索された探索APの探索時間が示されている。なお、図示は省略するが、第2管理テーブル2500には、アクセスポイントAPiのBSSIDと対応付けて、アクセスポイントAPiのESSIDが記憶される。
また、通信制御部704は、探索時間情報のBSSIDに対応付けられた探索時間に応じて、探索時間情報のBSSIDを接続非対象APテーブル500に登録する。具体的には、例えば、通信制御部704は、第2管理テーブル2500を参照して、所定期間R内に通信部703が連続して探索した探索APのBSSIDを接続非対象APテーブル500に登録する。
ここで、所定期間Rは、任意に設定可能である。所定期間Rは、例えば、所定期間R連続して同一のBSSIDの探索APが探索された場合に、移動端末装置101のユーザが移動していないと判断できる値(例えば、3[分]、5[分])に設定される。
より具体的には、例えば、通信制御部704は、所定期間R連続して取得されたBSSIDを、当該BSSIDに対応するESSIDおよび登録時間と対応付けて接続非対象APテーブル500に登録することにしてもよい。これにより、アクセスポイントAPiに接続できる可能性が低い状況でのスキャン動作を停止して、アクセスポイントAPiを探索するスキャン動作にかかる消費電力を抑制することができる。
<第4の動作例>
以下、図26を用いて、所定期間R連続で探索された探索APのBSSIDを接続非対象APテーブル500に登録する移動端末装置101の動作例について説明する。ただし、所定期間Rを「R=3[分]」とする。
図26は、実施の形態1にかかる移動端末装置101の第4の動作例を示す説明図である。(26−1)移動端末装置101は、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移した場合、アクセスポイントAPiを探索する周期的なスキャン動作を開始する。図26の例では、10[s]、20[s]、60[s]、150[s]の周期Tでスキャン動作が繰り返された結果、BSSID「BSSID−F1」のアクセスポイントが3分間連続で探索されている(R=3[分])。
(26−2)移動端末装置101は、BSSID「BSSID−F1」のアクセスポイントが3分間連続で探索されたため、アクセスポイントAPiのスキャン動作を停止する。そして、移動端末装置101は、3分間連続で探索したアクセスポイントのBSSID「BSSID−F1」を接続非対象APテーブル500に登録する。
ここでは、上記(26−2)の後、ディスプレイ303の表示状態が表示から非表示へ遷移し、その後、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移した場合を想定する。また、その後、アクセスポイントAPiを探索する周期的なスキャン動作が開始された結果、接続非対象APテーブル500に登録されているBSSIDのアクセスポイントが探索され、アクセスポイントAPiのスキャン動作が停止された場合を想定する。
(26−3)移動端末装置101は、自装置の移動を検出した場合、アクセスポイントAPiを探索する周期的なスキャン動作を開始する。図26の例では、150[s]の周期Tでスキャン動作が繰り返された結果、BSSID「BSSID−E1」のアクセスポイントが3分間連続で探索されている(R=3[分])。
(26−4)移動端末装置101は、BSSID「BSSID−E1」のアクセスポイントが3分間連続で探索されたため、アクセスポイントAPiのスキャン動作を停止する。そして、移動端末装置101は、3分間連続で探索したアクセスポイントのBSSID「BSSID−F3」を接続非対象APテーブル500に登録する。
なお、図26の例では、画面ON(または、歩行検出)から3分経過後に最初にスキャン動作を行った時点から3分遡った時点を始点として、3分間連続で探索したアクセスポイントAPiのBSSIDを接続非対象APテーブル500に登録することにしたが、これに限らない。例えば、移動端末装置101は、画面ON(または、歩行検出)を始点として、3分間連続で探索したアクセスポイントAPiのBSSIDを接続非対象APテーブル500に登録することにしてもよい。
<第4の制御処理例>
以下、図27および図28を用いて、所定期間R連続で探索された探索APのBSSIDを接続非対象APテーブル500に登録する移動端末装置101の制御処理例について説明する。ただし、所定期間Rを「R=3[分]」とする。
図27および図28は、実施の形態1にかかる移動端末装置101の第4の制御処理例を示す説明図である。図27において、(27−1)表示状態検出部701は、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移したことを検出する。ここでは、ユーザの操作入力によりディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ切り替えられた結果、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移したことが検出される。
(27−2)表示状態検出部701は、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移したことを検出した場合、画面ON通知を通信制御部704に通知する。画面ON通知は、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移したことを示す通知である。
(27−3)通信制御部704は、画面ON通知を受け付けた場合、スキャン経過タイマをスタートする。スキャン経過タイマは、画面ON通知または歩行検出通知を受け付けてからの経過時間を計測するタイマである。また、通信制御部704は、画面ON通知を受け付けた場合、通信部703を制御して、アクセスポイントAPiを探索するスキャン動作を開始する(1回目)。
図27の例では、スキャン動作が行われた結果、BSSIDが「BSSID−F1」のアクセスポイントと、BSSIDが「BSSID−F2」のアクセスポイントとが探索される。また、探索APのESSIDが接続APテーブル400に未登録、かつ、探索APが自動接続APではないため、探索APへの接続処理は行われない。
(27−4)通信制御部704は、第2管理テーブル2500の記憶内容を更新する。ここでは、探索APのBSSID「BSSID−F1」およびBSSID「BSSID−F2」と探索時間「201209241100」とが対応付けて登録される。なお、図27および図28では、第2管理テーブル2500内の探索APのBSSIDを一部省略して表示する。
(27−5)通信制御部704は、接続非対象APテーブル500を読み出して、探索APのBSSIDが接続非対象APテーブル500に登録されているか否かを判断する。ここでは、探索APのBSSID「BSSID−F1」および「BSSID−F2」が接続非対象APテーブル500に未登録のため、アクセスポイントAPiのスキャン動作は継続される。なお、この時点では、スキャン経過タイマは3分経過していない。
(27−6)通信制御部704は、前回のスキャン動作を開始してから周期Tが経過した場合、通信部703を制御して、アクセスポイントAPiを探索するスキャン動作を開始する(2回目)。ここでは、スキャン動作が行われた結果、BSSIDが「BSSID−F1」のアクセスポイントと、BSSIDが「BSSID−F2」のアクセスポイントとが探索される。また、探索APのESSIDが接続APテーブル400に未登録、かつ、探索APが自動接続APではないため、探索APへの接続処理は行われない。
(27−7)通信制御部704は、前回のスキャン動作を開始してから周期Tが経過した場合、通信部703を制御して、アクセスポイントAPiを探索するスキャン動作を開始する(4回目)。ここでは、スキャン動作が行われた結果、BSSIDが「BSSID−F1」のアクセスポイントと、BSSIDが「BSSID−F2」のアクセスポイントとが探索される。また、探索APのESSIDが接続APテーブル400に未登録、かつ、探索APが自動接続APではないため、探索APへの接続処理は行われない。
(27−8)通信制御部704は、第2管理テーブル2500の記憶内容を更新する。ここでは、探索APのBSSID「BSSID−F1」およびBSSID「BSSID−F2」と探索時間「201209241103」とが対応付けて登録される。
(27−9)通信制御部704は、接続非対象APテーブル500を読み出して、探索APのBSSIDが接続非対象APテーブル500に登録されているか否かを判断する。ここでは、探索APのBSSID「BSSID−F1」および「BSSID−F2」が接続非対象APテーブル500に未登録のため、アクセスポイントAPiのスキャン動作は継続される。なお、この時点では、スキャン経過タイマは3分経過していない。
ここで、4回目のスキャン動作と5回目のスキャン動作との間でスキャン経過タイマが3分経過した場合を想定する。
図28において、(27−10)通信制御部704は、前回のスキャン動作を開始してから周期Tが経過した場合、通信部703を制御して、アクセスポイントAPiを探索するスキャン動作を開始する(5回目)。ここでは、スキャン動作が行われた結果、BSSIDが「BSSID−F1」のアクセスポイントと、BSSIDが「BSSID−F2」のアクセスポイントとが探索される。また、探索APのESSIDが接続APテーブル400に未登録、かつ、探索APが自動接続APではないため、探索APへの接続処理は行われない。
(27−11)通信制御部704は、第2管理テーブル2500の記憶内容を更新する。ここでは、探索APのBSSID「BSSID−F1」およびBSSID「BSSID−F2」と探索時間「201209241104」とが対応付けて登録される。また、現時点から所定期間R遡った時点よりも前のレコードが削除される。
この結果、3分間連続して取得されたBSSID「BSSID−F1」およびBSSID「BSSID−F2」が存在する。
(27−12)通信制御部704は、3分間連続して取得されたBSSID「BSSID−F1」およびBSSID「BSSID−F2」が接続APテーブル400に登録されているか否かを判断する。ここでは、BSSID「BSSID−F1」およびBSSID「BSSID−F2」は、接続非対象APテーブル500に登録されていない。
(27−13)通信制御部704は、3分間連続して探索された探索APのBSSID「BSSID−F1」およびBSSID「BSSID−F2」を接続非対象APテーブル500に登録する。この際、通信制御部704は、探索APのBSSIDとともに、探索APのESSIDおよび登録時間を合わせて接続非対象APテーブル500に登録する。
(27−14)通信制御部704は、アクセスポイントAPiを探索するスキャン動作を停止させる。そして、通信制御部704は、通信部703の状態を、アクセスポイントAPiのスキャン動作が可能なアクティブ状態からスリープ状態に遷移させる。
(27−15)通信制御部704は、移動検出部702に歩行検出開始通知を送信する。この結果、移動検出部702による移動端末装置101の移動検出、すなわち、ユーザの歩行検出が開始される。
<第2の制御処理手順>
つぎに、実施の形態1にかかる移動端末装置101の第2の制御処理手順について説明する。ただし、所定期間Rを「R=3[分]」とする。
図29〜図31は、実施の形態1にかかる移動端末装置101の第2の制御処理手順の一例を示すフローチャートである。図29のフローチャートにおいて、まず、通信制御部704は、表示状態検出部701から画面ON通知を受け付けたか否かを判断する(ステップS2901)。
ここで、通信制御部704は、画面ON通知を受け付けた場合(ステップS2901:Yes)、ステップS2906に移行する。一方、通信制御部704は、画面ON通知を受け付けなかった場合(ステップS2901:No)、移動検出部702から歩行検出通知を受け付けたか否かを判断する(ステップS2902)。
ここで、通信制御部704は、歩行検出通知を受け付けなかった場合(ステップS2902:No)ステップS2901に戻る。一方、通信制御部704は、歩行検出通知を受け付けた場合(ステップS2902:Yes)、歩行検出停止通知を移動検出部702に通知する(ステップS2903)。
つぎに、通信制御部704は、第2管理テーブル2500の記憶内容をリセットして(ステップS2904)、歩行センサフラグを「1」に設定する(ステップS2905)。そして、通信制御部704は、通信部703をスリープ状態からアクティブ状態に遷移させ(ステップS2906)、スキャン経過タイマをスタートして(ステップS2907)、図21に示すステップS3001に移行する。
図30のフローチャートにおいて、まず、通信制御部704は、周期Tpの「p」を「p=0」として(ステップS3001)、「p」が「P」以上となったか否かを判断する(ステップS3002)。ここで、「p」が「P」以上となった場合(ステップS3002:Yes)、通信制御部704は、ステップS3004に移行する。
一方、「p」が「P」未満の場合(ステップS3002:No)、通信制御部704は、周期Tpの「p」をインクリメントして(ステップS3003)、周期Tpが経過したか否かを判断する(ステップS3004)。ここで、通信制御部704は、周期Tpが経過するのを待つ(ステップS3004:No)。
そして、周期Tpが経過した場合(ステップS3004:Yes)、通信制御部704は、通信部703を制御して、アクセスポイントAPiを探索するスキャン動作を開始する(ステップS3005)。つぎに、通信制御部704は、通信部703からスキャン結果を取得する(ステップS3006)。
そして、通信制御部704は、探索APが自動接続APか否かを判断する(ステップS3007)。ここで、探索APが自動接続APではない場合(ステップS3007:No)、通信制御部704は、接続APテーブル400に探索APのESSIDが登録されているか否かを判断する(ステップS3008)。
ここで、探索APのESSIDが登録されている場合(ステップS3008:Yes)、通信制御部704は、探索APとの接続処理を実行して(ステップS3009)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。一方、探索APのESSIDが登録されていない場合(ステップS3008:No)、図31に示すステップS3101に移行する。
また、ステップS3007において、探索APが自動接続APの場合(ステップS3007:Yes)、通信制御部704は、自動接続AP用の接続処理を実行して(ステップS3010)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
図31のフローチャートにおいて、まず、通信制御部704は、第2管理テーブル2500の記憶内容を更新する第2管理テーブル更新処理を実行する(ステップS3101)。つぎに、通信制御部704は、歩行センサフラグに「1」が設定されているか否かを判断する(ステップS3102)。
ここで、歩行センサフラグに「0」が設定されている場合(ステップS3102:No)、通信制御部704は、接続非対象APテーブル500に探索APのBSSIDが登録されているか否かを判断する(ステップS3103)。そして、探索APのBSSIDが登録されている場合(ステップS3103:Yes)、通信制御部704は、接続非対象APテーブル500を参照して、登録APの登録時間が現在の時間から所定範囲内か否かを判断する(ステップS3104)。
ここで、探索APの登録時間が所定範囲外の場合(ステップS3104:No)、通信制御部704は、図30に示したステップS3002に移行する。一方、探索APの登録時間が所定範囲内の場合(ステップS3104:Yes)、通信制御部704は、接続非対象APテーブル500内の探索APの登録時間を現在の時間に更新する(ステップS3105)。
つぎに、通信制御部704は、通信部703をアクティブ状態からスリープ状態に遷移させる(ステップS3106)。そして、通信制御部704は、移動検出部702に歩行検出開始通知を通知して(ステップS3107)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
また、ステップS3103において、探索APのBSSIDが登録されていない場合(ステップS3103:No)、通信制御部704は、スキャン経過タイマが3分経過したか否かを判断する(ステップS3108)。ここで、スキャン経過タイマが3分経過していない場合(ステップS3108:No)、通信制御部704は、図30に示したステップS3002に移行する。
一方、スキャン経過タイマが3分経過した場合(ステップS3108:Yes)、通信制御部704は、第2管理テーブル2500を参照して、3分間連続で取得されたBSSIDがあるか否かを判断する(ステップS3109)。ここで、3分間連続で取得されたBSSIDがない場合(ステップS3109:No)、通信制御部704は、図30に示したステップS3002に移行する。
以下の説明では、所定期間R(ここでは、R=3[分])連続でBSSIDが取得されたアクセスポイントを「接続非対象候補AP」と表記する場合がある。
一方、3分間連続で取得されたBSSIDがある場合(ステップS3109:Yes)、通信制御部704は、接続APテーブル400に接続非対象候補APのESSIDが登録されているか否かを判断する(ステップS3110)。
ここで、接続非対象候補APのESSIDが登録されていない場合(ステップS3110:No)、通信制御部704は、接続非対象APテーブル500に接続非対象候補APのESSID、BSSIDおよび登録時間を登録して(ステップS3111)、ステップS3106に移行する。
一方、接続非対象候補APのESSIDが登録されている場合(ステップS3110:Yes)、通信制御部704は、接続非対象APテーブル500から接続非対象候補APのESSIDに対応するレコードを削除して(ステップS3112)、図30に示したステップS3002に移行する。
また、ステップS3102において、歩行センサフラグに「1」が設定されている場合(ステップS3102:Yes)、通信制御部704は、スキャン経過タイマが3分経過したか否かを判断する(ステップS3113)。ここで、スキャン経過タイマが3分経過していない場合(ステップS3113:No)、通信制御部704は、図30に示したステップS3002に移行する。
一方、スキャン経過タイマが3分経過した場合(ステップS3113:Yes)、通信制御部704は、第2管理テーブル2500を参照して、3分間連続で取得されたBSSIDがあるか否かを判断する(ステップS3114)。ここで、3分間連続で取得されたBSSIDがない場合(ステップS3114:No)、通信制御部704は、図30に示したステップS3002に移行する。
一方、3分間連続で取得されたBSSIDがある場合(ステップS3114:Yes)、通信制御部704は、歩行センサフラグに「0」を設定して(ステップS3115)、ステップS3110に移行する。
これにより、所定期間R連続で同一のBSSIDのアクセスポイントAPiが探索された場合に、アクセスポイントAPiを探索するスキャン動作を停止させることができる。
つぎに、図31のステップS3101に示した第2管理テーブル更新処理の具体的な処理手順について説明する。
図32は、第2管理テーブル更新処理の具体的処理手順の一例を示すフローチャートである。図32のフローチャートにおいて、まず、通信制御部704は、図30に示したステップS3006において取得されたスキャン結果から探索AP_1〜AP_KのBSSIDを取得する(ステップS3201)。
つぎに、通信制御部704は、現在の時間情報(探索時間t)を取得する(ステップS3202)。そして、通信制御部704は、探索AP_1〜AP_KのBSSIDと探索時間tとを対応付けて第2管理テーブル2500に登録する(ステップS3203)。つぎに、通信制御部704は、第2管理テーブル2500から未選択の探索時間情報(探索時間t#)を選択する(ステップS3204)。
そして、通信制御部704は、探索時間tから探索時間t#を引いた値が所定期間Rより大きいか否かを判断する(ステップS3205)。ここで、探索時間tから探索時間t#を引いた値が所定期間R以下の場合(ステップS3205:No)、通信制御部704は、ステップS3207に移行する。
一方、探索時間tから探索時間t#を引いた値が所定期間Rより大きい場合(ステップS3205:Yes)、通信制御部704は、第2管理テーブル2500から選択した探索時間情報(探索時間t#)を削除する(ステップS3206)。そして、通信制御部704は、第2管理テーブル2500から選択されていない未選択の探索時間情報があるか否かを判断する(ステップS3207)。
ここで、未選択の探索時間情報がある場合(ステップS3207:Yes)、通信制御部704は、ステップS3204に戻る。一方、未選択の探索時間情報がない場合(ステップS3207:No)、通信制御部704は、本フローチャートによる一連の処理を終了して、第2管理テーブル更新処理を呼び出したステップに戻る。
これにより、所定期間R分の最新の探索時間情報を保持しつつ、第2管理テーブル2500の記憶内容の増大を抑制することができる。なお、ステップS3201において、スキャン結果に探索APのBSSIDが含まれていない場合には、通信制御部704は、本フローチャートによる一連の処理を終了して、第2管理テーブル更新処理を呼び出したステップに戻る。
以上説明したように、実施の形態1にかかる移動端末装置101によれば、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移した場合、アクセスポイントAPiを探索する周期的なスキャン動作を開始させることができる。また、移動端末装置101によれば、探索APのESSIDが接続APテーブル400に存在せず、かつ、探索APのBSSIDが接続非対象APテーブル500に存在する場合、アクセスポイントAPiのスキャン動作を停止させることができる。
また、移動端末装置101によれば、第1管理テーブル600を参照して、N回以上連続して探索された探索APのBSSIDを接続非対象APテーブル500に登録することができる。これにより、アクセスポイントAPiに接続できる可能性が低い状況でのスキャン動作を停止して、アクセスポイントAPiを探索するスキャン動作にかかる消費電力を抑制することができる。
また、移動端末装置101によれば、接続非対象APテーブル500内のN回以上連続して探索された探索APのBSSIDに対応付けられた登録時間と現在の時間との差が所定範囲外であれば、アクセスポイントAPiのスキャン動作を継続させることができる。これにより、接続非対象APの周辺に新規のアクセスポイントが設置される場合を想定して、接続非対象APの周辺であってもアクセスポイントAPiのスキャン動作を継続させることができる。
また、移動端末装置101によれば、第2管理テーブル2500を参照して、所定期間R連続して探索された探索APのBSSIDを接続非対象APテーブル500に登録することができる。これにより、アクセスポイントAPiに接続できる可能性が低い状況でのスキャン動作を停止して、アクセスポイントAPiを探索するスキャン動作にかかる消費電力を抑制することができる。
また、移動端末装置101によれば、探索APのESSIDが接続APテーブル400に存在し、かつ、探索APのBSSIDが接続非対象APテーブル500に存在する場合、アクセスポイントAPiのスキャン動作を継続させることができる。これにより、探索APが、N回以上連続で探索されたアクセスポイントであっても、利用可能なアクセスポイントであれば、アクセスポイントAPiのスキャン動作を継続させる。
また、移動端末装置101によれば、自装置の移動が検出された場合に、アクセスポイントAPiを探索するスキャン動作を開始することができる。これにより、移動端末装置101のユーザが移動した場合に、停止中のスキャン動作を再開でき、利用可能なアクセスポイントへの接続性を確保することができる。
(実施の形態2)
つぎに、実施の形態2にかかる移動端末装置101について説明する。なお、実施の形態1で説明した箇所と同様の箇所については説明を省略する。
図33は、実施の形態2にかかる制御方法の一実施例を示す説明図である。図33において、移動端末装置101は、近傍アクセスポイント情報3301を有し、アクセスポイントAPi(図33の例では、アクセスポイントAP1〜AP9)と無線通信可能である。また、アクセスポイントAP1〜AP9のうち、アクセスポイントAP1は、移動端末装置101からネットワーク210(図2参照)に接続が行われたアクセスポイントである。
なお、図33中、「A〜I」は、各アクセスポイントAPiのESSIDに対応する。また、図33中、実線丸は、移動端末装置101からネットワーク210(図2参照)に接続が行われたアクセスポイントの通信エリアを表す。また、図33中、点線丸は、移動端末装置101からネットワーク210(図2参照)に接続が行われていないアクセスポイントの通信エリアを表す。
ここで、近傍アクセスポイント情報3301は、ネットワーク210(図2参照)に接続が行われたアクセスポイントのBSSIDと、当該アクセスポイントの近傍に存在する近傍アクセスポイントのBSSIDとを対応付けたエントリを含む情報である。
以下の説明では、移動端末装置101からネットワーク210(図2参照)に接続が行われたアクセスポイントを「接続AP」と表記する場合がある。また、接続APの近傍に存在する近傍アクセスポイントを「近傍AP」と表記する場合がある。
移動端末装置101は、探索APのBSSIDに対応するエントリが近傍アクセスポイント情報3301から検索されたかの判定結果に基づいて、アクセスポイントAPiを探索するスキャン動作の周期Tを制御する。
以下、実施の形態2にかかる移動端末装置101の動作例について説明する。ただし、近傍アクセスポイント情報3301には、接続AP1のBSSIDと、接続AP1の近傍に存在する近傍AP2,AP3,AP7,AP8,AP9のBSSIDとが対応付けられている場合を想定する。
(33−1)移動端末装置101は、ディスプレイ303(図3参照)の表示状態が非表示から表示に遷移したことを検出する。
(33−2)移動端末装置101は、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移したことを検出した場合、アクセスポイントAPiを探索するスキャン動作を開始する。ここでは、スキャン動作が行われた結果、アクセスポイントAP6が探索された場合を想定する。また、アクセスポイントAP6のESSIDが接続APテーブル400に未登録のため、アクセスポイントAP6への接続処理は行われない場合を想定する。
(33−3)移動端末装置101は、探索APのBSSIDに対応するエントリが近傍アクセスポイント情報3301から検索されたかを判定する。探索APのBSSIDに対応するエントリとは、例えば、探索APのBSSIDが、ある接続APのBSSIDと対応付けられた近傍APのBSSIDとなるエントリである。
ここで、探索APのBSSIDに対応するエントリが検索された場合、移動端末装置101は、アクセスポイントAPiを探索するスキャン動作の周期Tを周期T1に設定する。一方、探索APのBSSIDに対応するエントリが検索されなかった場合、移動端末装置101は、アクセスポイントAPiを探索するスキャン動作の周期Tを、周期T1よりも長い周期T2に設定する。すなわち、移動端末装置101は、自装置が接続APの近傍に位置する場合は、接続APの近傍に位置していない場合に比べてスキャン動作の周期Tを短くする。
ここでは、探索AP6のBSSIDに対応するエントリが近傍アクセスポイント情報3301から検索されない。この場合、移動端末装置101は、アクセスポイントAPiを探索するスキャン動作の周期Tを周期T2に設定する。図33の例では、周期T2として、「T2=150[秒]」が設定されている。この場合、以降150秒間隔でスキャン動作が行われる。
ここで、移動端末装置101のユーザが、アクセスポイントAP6の通信エリアからアクセスポイントAP3の通信エリア内に移動した後、ディスプレイ303の表示状態を非表示から表示へ切り替えた場合を想定する。
(33−4)移動端末装置101は、ディスプレイ303(図3参照)の表示状態が非表示から表示に遷移したことを検出する。
(33−5)移動端末装置101は、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移したことを検出した場合、アクセスポイントAPiを探索するスキャン動作を開始する。ここでは、スキャン動作が行われた結果、アクセスポイントAP3が探索される。また、アクセスポイントAP3のESSIDが接続APテーブル400に未登録のため、アクセスポイントAP3への接続処理は行われない場合を想定する。
(33−6)移動端末装置101は、探索APのBSSIDに対応するエントリが近傍アクセスポイント情報3301から検索されたかを判定する。ここでは、探索AP3のBSSIDに対応するエントリが近傍アクセスポイント情報3301から検索される。この場合、移動端末装置101は、アクセスポイントAPiを探索するスキャン動作の周期Tを周期T1に設定する。図33の例では、周期T1として、周期T2よりも短い「T1=20[秒]」が設定されている。この場合、以降20秒間隔でスキャン動作が行われる。
なお、上述した説明では、近傍アクセスポイント情報3301から探索APのBSSIDに対応するエントリが検索されなかった場合、移動端末装置101は、スキャン動作の周期Tを周期T2に設定することにしたが、これに限らない。例えば、探索APのBSSIDに対応付けられた近傍APのBSSIDを含むエントリが近傍アクセスポイント情報3301から検索されなかった場合、移動端末装置101は、アクセスポイントAPiのスキャン動作を停止させることにしてもよい。
このように、移動端末装置101によれば、移動端末装置101が接続APの近傍に位置する場合は、移動端末装置101が接続APの近傍に位置していない場合に比べてスキャン動作の周期Tを短くすることができる。これにより、利用可能なアクセスポイントAPiへの接続性を高めることができる。
また、移動端末装置101によれば、移動端末装置101が接続APの近傍に位置していない場合は、移動端末装置101が接続APの近傍に位置する場合に比べてスキャン動作の周期Tを長くすることができる。これにより、アクセスポイントAPiのスキャン動作にかかる消費電力を抑制することができる。
(近傍APテーブル3400の記憶内容)
つぎに、移動端末装置101が用いる近傍APテーブル3400について説明する。近傍APテーブル3400は、例えば、図3に示したメモリ302により実現される。なお、図33に示した近傍アクセスポイント情報3301は、近傍APテーブル3400に相当する。
図34は、近傍APテーブル3400の記憶内容の一例を示す説明図である。図34において、近傍APテーブル3400は、ESSID、BSSIDおよび近傍APのフィールドを有する。各フィールドに情報を設定することにより、近傍アクセスポイント情報(例えば、近傍アクセスポイント情報3400−1)がレコードとして記憶される。
ここで、ESSIDは、接続APのESSIDである。BSSIDは、接続APのBSSIDである。近傍APは、接続APの近傍に存在する近傍APのBSSIDである。近傍APテーブル3400によれば、接続APの近傍に存在する近傍APのBSSIDを特定することができる。
例えば、近傍アクセスポイント情報3400−1によれば、ESSID「ESSID−A」およびBSSID「BSSID−A1」の接続APの近傍に存在する近傍APのBSSID「BSSID−A1」、「BSSID−B1」、「BSSID−C1」、「BSSID−G1」、「BSSID−H1」および「BSSID−I1」を特定することができる。
(移動端末装置101の機能的構成例)
図35は、実施の形態2にかかる移動端末装置101の機能的構成例を示すブロック図である。図35において、移動端末装置101は、表示状態検出部701と、通信部703と、通信制御部3501と、を含む構成である。各機能部は、具体的には、例えば、図3に示したメモリ302に記憶されたプログラムをCPU301に実行させることにより、または、公衆網I/F305、WLAN I/F306、センサ310などのハードウェアにより、その機能を実現する。各機能部の処理結果は、例えば、メモリ302に記憶される。なお、実施の形態1にかかる移動端末装置101の機能部と同一の機能部については、同一符号を付して説明を省略する。
通信制御部3501は、アクセスポイントAPiを探索するスキャン動作の周期Tを制御する機能を有する。具体的には、例えば、通信制御部3501は、アクセスポイントAPiが探索された場合、図34に示した近傍APテーブル3400のBSSIDフィールドに、探索された探索APのBSSIDが設定された近傍アクセスポイント情報を検索する。
ここで、近傍アクセスポイント情報が検索された場合は、移動端末装置101の近傍に接続APが存在する可能性が高いといえる。このため、通信制御部3501は、近傍アクセスポイント情報を検索した場合、通信部703によるアクセスポイントAPiを探索するスキャン動作の周期Tを周期T1に設定する。周期T1は、例えば、20秒程度の比較的短い時間間隔に設定される。
これにより、移動端末装置101の近傍に接続APが存在する場合は、20秒程度の比較的短い時間間隔でスキャン動作を行うことができ、利用可能なアクセスポイントAPiへの接続性を高めることができる。
一方、近傍アクセスポイント情報が検索されなかった場合は、移動端末装置101の近傍に接続APが存在する可能性が高くないといえる。このため、通信制御部3501は、近傍アクセスポイント情報を検索しなかった場合、通信部703によるアクセスポイントAPiを探索するスキャン動作の周期Tを周期T2に設定する。周期T2は、例えば、150秒程度の比較的長い時間間隔に設定される。
これにより、移動端末装置101の近傍に接続APが存在していない場合は、150秒程度の比較的長い時間間隔でスキャン動作を行うことができ、アクセスポイントAPiのスキャン動作にかかる消費電力を抑制することができる。
なお、通信制御部3501は、近傍アクセスポイント情報を検索しなかった場合、通信部703によるアクセスポイントAPiを探索するスキャン動作を停止させることにしてもよい。これにより、移動端末装置101の近傍に接続APが存在していない場合は、アクセスポイントAPiのスキャン動作を停止して、アクセスポイントAPiのスキャン動作にかかる消費電力を抑制することができる。
また、通信制御部3501は、接続APの近傍に存在する近傍APのBSSIDを登録する機能を有する。具体的には、例えば、通信制御部3501は、接続APのBSSIDを含むスキャン結果に含まれる探索APのBSSIDを、接続APのBSSIDと対応付けて近傍APテーブル3400に登録することにしてもよい。
また、通信制御部3501は、例えば、接続APとの接続が切断されてから一定時間W内に行われたスキャン動作のスキャン結果に含まれる探索APのBSSIDを、接続APのBSSIDと対応付けて近傍APテーブル3400に登録することにしてもよい。この際、通信制御部3501は、例えば、接続APから受信した信号のRSSI強度が所定強度以下となった場合に、接続APとの接続が切断されたと判断することにしてもよい。
また、接続APとの接続が切断されてから一定時間W内に行われるスキャン動作の周期Tは、例えば、10秒程度であってもよく、また、「10秒→20秒→30秒→…」のように順に長くなっていくことにしてもよい。近傍APテーブル3400への近傍APのBSSIDの登録例については、図37および図38を用いて後述する。
なお、移動端末装置101は、例えば、近傍APテーブル3400から探索APのBSSIDが設定された近傍アクセスポイント情報が検索されるまでの間は、無線LANの各チャネルに対してプローブリクエスト信号をブロードキャストする。一方、近傍アクセスポイント情報が検索された場合は、移動端末装置101は、例えば、利用可能なアクセスポイントAPiに対して、プローブリクエスト信号をユニキャストすることにしてもよい。利用可能なアクセスポイントAPiは、検索された近傍アクセスポイント情報のESSIDフィールドに設定されたESSIDのアクセスポイントAPiである。
(移動端末装置101の制御処理例)
つぎに、図36を用いて、実施の形態2にかかる移動端末装置101の制御処理例について説明する。なお、以下の説明では、移動端末装置101の制御処理のうちの一部の処理を省略する場合がある。
図36は、実施の形態2にかかる移動端末装置101の制御処理例を示す説明図である。図36において、(36−1)表示状態検出部701は、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移したことを検出する。ここでは、ユーザの操作入力によりディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ切り替えられた結果、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移したことが検出される。
(36−2)表示状態検出部701は、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移したことを検出した場合、画面ON通知を通信制御部3501に通知する。
(36−3)通信制御部3501は、画面ON通知を受け付けた場合、通信部703を制御して、アクセスポイントAPiを探索するスキャン動作を開始する。図36の例では、スキャン動作が行われた結果、BSSID「BSSID−F1」のアクセスポイントAP6(図33参照)が探索される。
ここでは、探索AP(アクセスポイントAP6)のESSID「ESSID−F」が接続APテーブル400(図4参照)に未登録の場合を想定する。この場合、探索APへの接続処理は行われない。
(36−4)通信制御部3501は、近傍APテーブル3400(図34参照)のBSSIDフィールドに、探索AP(アクセスポイントAP6)のBSSID「BSSID−F1」が設定された近傍アクセスポイント情報を検索する。ここでは、近傍アクセスポイント情報が検索されなかった場合を想定する。この場合、通信制御部3501は、通信部703によるアクセスポイントAPiを探索するスキャン動作の周期Tを周期T2に設定する。図36の例では、周期T2として、150秒が設定される。
ここで、移動端末装置101のユーザが画面OFFにして、アクセスポイントAP6の通信エリアからアクセスポイントAP3の通信エリアに移動した場合を想定する(図33参照)。
(36−5)表示状態検出部701は、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移したことを検出する。ここでは、ユーザの操作入力によりディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ切り替えられた結果、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移したことが検出される。
(36−6)表示状態検出部701は、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移したことを検出した場合、画面ON通知を通信制御部3501に通知する。
(36−7)通信制御部3501は、画面ON通知を受け付けた場合、通信部703を制御して、アクセスポイントAPiを探索するスキャン動作を開始する。図36の例では、スキャン動作が行われた結果、BSSID「BSSID−C1」のアクセスポイントAP3が探索される。
ここでは、探索AP(アクセスポイントAP3)のESSID「ESSID−C」が接続APテーブル400に未登録の場合を想定する。この場合、探索APへの接続処理は行われない。
(36−8)通信制御部3501は、近傍APテーブル3400のBSSIDフィールドに、探索AP(アクセスポイントAP3)のBSSID「BSSID−C1」が設定された近傍アクセスポイント情報を検索する。ここでは、近傍アクセスポイント情報が検索される。この場合、通信制御部3501は、通信部703によるアクセスポイントAPiを探索するスキャン動作の周期Tを周期T1に設定する。図36の例では、周期T1として、20秒が設定される。
ここで、20秒間隔でアクセスポイントAPiのスキャン動作が行われた結果、ESSID「ESSID−A」のアクセスポイントAP1(図33参照)が探索された場合を想定する。また、探索AP(アクセスポイントAP1)のESSID「ESSID−A」が接続APテーブル400に登録されている場合を想定する。
(36−9)通信制御部3501は、探索AP(アクセスポイントAP1)のESSID「ESSID−A」が接続APテーブル400に登録されているため、通信部703によるアクセスポイントAPiのスキャン動作を停止させる。また、通信制御部3501は、通信部703を制御して、探索AP(アクセスポイントAP1)への接続処理を行う。
(近傍APのBSSIDの登録例)
つぎに、図37および図38を用いて、近傍APテーブル3400への近傍APのBSSIDの登録例について説明する。
図37は、近傍APのBSSIDの第1の登録例を示す説明図である。図37において、移動端末装置101は、アクセスポイントAP1,AP2,AP7,AP8と無線通信可能であり、移動端末装置101がアクセスポイントAP1に初めて接続した場合を想定する。また、アクセスポイントAP1との接続に先立って行われたスキャン動作によりスキャン結果3700が取得された場合を想定する。
ここで、スキャン結果3700には、アクセスポイントAP1のESSIDおよびBSSIDとともに、アクセスポイントAP2,AP7,AP8のESSIDおよびBSSIDが含まれる。この場合、まず、通信制御部3501は、スキャン結果3700に含まれるアクセスポイントAP1のESSIDおよびBSSIDを、近傍APテーブル3400内のESSIDフィールドおよびBSSIDフィールドに設定する。
つぎに、通信制御部3501は、スキャン結果3700に含まれるアクセスポイントAP1,AP2,AP7,AP8のBSSIDを、近傍APテーブル3400内の近傍APフィールドに設定する。この結果、近傍アクセスポイント情報3400−1がレコードとして記憶される。なお、接続APであるアクセスポイントAP1のBSSIDは、近傍APフィールドに設定しなくてもよい。
図38は、近傍APのBSSIDの第2の登録例を示す説明図である。図38において、ユーザが矢印Lの方向に移動した結果、移動端末装置101とアクセスポイントAP1との接続が切断(圏外)された場合を想定する。また、アクセスポイントAP1との接続が切断されてから一定時間W内(ここでは、1分以内)に行われたスキャン動作によりスキャン結果3800が取得された場合を想定する。
ここで、スキャン結果3800には、アクセスポイントAP3のESSIDおよびBSSIDが含まれている。この場合、通信制御部3501は、接続が切断されたアクセスポイントAP1のESSIDに対応する近傍APテーブル3400内の近傍APフィールドに、アクセスポイントAP3のBSSIDを設定する。この結果、アクセスポイントAP1の近傍APのBSSIDとして、アクセスポイントAP3のBSSIDが追加される。
(移動端末装置101の登録処理例)
つぎに、図39を用いて、実施の形態2にかかる移動端末装置101の登録処理例について説明する。なお、以下の説明では、移動端末装置101の登録処理のうちの一部の処理を省略する場合がある。
図39は、実施の形態2にかかる移動端末装置101の登録処理例を示す説明図である。図39において、(39−1)通信制御部3501は、接続APとの接続が切断された場合、通信部703から圏外通知を受け付ける。圏外通知は、接続APとの接続が切断されたことを示す通知である。図39の例では、アクセスポイントAP1との接続が切断されたことを示す圏外通知が受け付けられている。
(39−2)通信制御部3501は、圏外通知を受け付けた場合、圏外タイマをスタートする。圏外タイマは、圏外通知を受け付けてからの経過時間を計測するタイマである。また、通信制御部3501は、圏外通知を受け付けた場合、通信部703を制御して、アクセスポイントAPiを探索するスキャン動作を開始する。
図39の例では、圏外通知を受け付けてから一定時間W内(ここでは、1分以内)にスキャン動作が行われた結果、BSSIDが「BSSID−C1」のアクセスポイントAP3が探索される。ここでは、探索AP(アクセスポイントAP3)のESSID「ESSID−C」が接続APテーブル400(図4参照)に未登録の場合を想定する。この場合、探索APへの接続処理は行われない。
(39−3)通信制御部3501は、スキャン結果に含まれるアクセスポイントAP3のBSSID「BSSID−C1」を、接続が切断されたアクセスポイントAP1のESSIDに対応する近傍APテーブル3400内の近傍APフィールドに追加する。
(39−4)通信制御部3501は、圏外通知を受け付けてから一定時間W内にBSSID「BSSID−C1」を含むスキャン結果を取得しても、近傍APテーブル3400に登録済みの場合はBSSID「BSSID−C1」の登録を行わない。
(39−5)通信制御部3501は、圏外通知を受け付けてから一定時間W経過後にBSSID「BSSID−D1」を含むスキャン結果を取得しても、近傍APテーブル3400へのBSSID「BSSID−D1」の登録を行わない。
(移動端末装置101の各種処理手順)
つぎに、実施の形態2にかかる移動端末装置101の制御処理手順について説明する。ただし、アクセスポイントAPiを探索するスキャン動作の周期T1を「T1=20[s]」とし、周期T2を「T2=150[s]」とする。
<制御処理手順>
図40は、実施の形態2にかかる移動端末装置101の制御処理手順の一例を示すフローチャートである。図40のフローチャートにおいて、まず、通信制御部3501は、表示状態検出部701から画面ON通知を受け付けたか否かを判断する(ステップS4001)。
ここで、通信制御部3501は、画面ON通知を受け付けるのを待つ(ステップS4001:No)。そして、通信制御部3501は、画面ON通知を受け付けた場合(ステップS4001:Yes)、通信部703を制御して、アクセスポイントAPiを探索する周期的なスキャン動作を開始する(ステップS4002)。この結果、周期Tでスキャン動作が繰り返される。
つぎに、通信制御部3501は、通信部703からスキャン結果を取得する(ステップS4003)。そして、通信制御部3501は、接続APテーブル400に探索APのESSIDが登録されているか否かを判断する(ステップS4004)。
ここで、探索APのESSIDが登録されている場合(ステップS4004:Yes)、通信制御部3501は、探索APとの接続処理を実行して(ステップS4005)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
一方、探索APのESSIDが登録されていない場合(ステップS4004:No)、通信制御部3501は、近傍APテーブル3400の近傍APフィールドに、探索APのBSSIDが登録されているか否かを判断する(ステップS4006)。
ここで、探索APのBSSIDが登録されていない場合(ステップS4006:No)、通信制御部3501は、アクセスポイントAPiを探索するスキャン動作の周期Tを150[s]に設定して(ステップS4007)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
一方、探索APのBSSIDが登録されている場合(ステップS4006:Yes)、通信制御部3501は、アクセスポイントAPiを探索するスキャン動作の周期Tを20[s]に設定して(ステップS4008)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
これにより、移動端末装置101の近傍に接続APが存在すると判断できる場合は、20秒間隔でスキャン動作を行うことができる。また、移動端末装置101の近傍に接続APが存在していないと判断できる場合は、150秒間隔でスキャン動作を行うことができる。
<第1の登録処理手順>
つぎに、実施の形態2にかかる移動端末装置101の第1の登録処理手順について説明する。第1の登録処理は、アクセスポイントAPiとの接続時に、近傍APテーブル3400に近傍APのBSSIDを登録する処理である。
図41は、実施の形態2にかかる移動端末装置101の第1の登録処理手順の一例を示すフローチャートである。図41のフローチャートにおいて、まず、通信制御部3501は、アクセスポイントAPiへの接続が完了したか否かを判断する(ステップS4101)。
ここで、通信制御部3501は、アクセスポイントAPiへの接続が完了するのを待つ(ステップS4101:No)。そして、通信制御部3501は、アクセスポイントAPiへの接続が完了した場合(ステップS4101:Yes)、アクセスポイントAPiへの接続直前に取得したスキャン結果を取得する(ステップS4102)。
つぎに、通信制御部3501は、近傍APテーブル3400のBSSIDフィールドに、接続APのBSSIDが登録されているか否かを判断する(ステップS4103)。ここで、接続APのBSSIDが登録されていない場合(ステップS4103:No)、通信制御部3501は、接続APのESSIDおよびBSSIDを、近傍APテーブル3400のESSIDフィールドおよびBSSIDフィールドに登録する(ステップS4104)。
そして、通信制御部3501は、近傍APテーブル3400内の接続APのESSIDおよびBSSIDに対応するBSSIDフィールドに、スキャン結果に含まれるBSSIDを登録して(ステップS4105)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
また、ステップS4103において、接続APのBSSIDが登録されている場合(ステップS4103:Yes)、通信制御部3501は、スキャン結果に含まれる未選択のBSSIDを選択する(ステップS4106)。そして、通信制御部3501は、近傍APテーブル3400を参照して、選択したBSSIDが接続APの近傍APとして登録されているか否かを判断する(ステップS4107)。
ここで、接続APの近傍APとして登録されている場合(ステップS4107:Yes)、通信制御部3501は、ステップS4109に移行する。一方、接続APの近傍APとして登録されていない場合(ステップS4107:No)、通信制御部3501は、近傍APテーブル3400内の接続APのESSIDおよびBSSIDに対応するBSSIDフィールドに、選択したBSSIDを登録する(ステップS4108)。
そして、通信制御部3501は、スキャン結果から選択されていない未選択のBSSIDがあるか否かを判断する(ステップS4109)。ここで、未選択のBSSIDがある場合(ステップS4109:Yes)、通信制御部3501は、ステップS4106に戻る。一方、未選択のBSSIDがない場合(ステップS4109:No)、通信制御部3501は、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
これにより、アクセスポイントAPiとの接続時に、接続APの近傍に存在する近傍APのBSSIDを近傍APテーブル3400に登録することができる。
<第2の登録処理手順>
つぎに、実施の形態2にかかる移動端末装置101の第2の登録処理手順について説明する。第2の登録処理は、接続APとの接続が切断された場合に、近傍APテーブル3400に近傍APのBSSIDを登録する処理である。ただし、一定時間Wを「1[分]」とする。
図42は、実施の形態2にかかる移動端末装置101の第2の登録処理手順の一例を示すフローチャートである。図42のフローチャートにおいて、まず、通信制御部3501は、通信部703から圏外通知を受け付けたか否かを判断する(ステップS4201)。圏外通知には、例えば、接続が切断された接続APのESSIDおよびBSSIDが含まれている。
ここで、通信制御部3501は、圏外通知を受け付けるのを待つ(ステップS4201:No)。そして、通信制御部3501は、圏外通知を受け付けた場合(ステップS4201:Yes)、アクセスポイントAPiを探索する周期的なスキャン動作を開始して(ステップS4202)、圏外タイマをスタートする(ステップS4203)。
つぎに、通信制御部3501は、圏外タイマが1分経過したか否かを判断する(ステップS4204)。ここで、圏外タイマが1分経過していない場合(ステップS4204:No)、通信制御部3501は、通信部703からスキャン結果を取得したか否かを判断する(ステップS4205)。
ここで、スキャン結果を取得していない場合(ステップS4205:No)、通信制御部3501は、ステップS4204に戻る。一方、スキャン結果を取得した場合(ステップS4205:Yes)、通信制御部3501は、スキャン結果に含まれる未選択のBSSIDを選択する(ステップS4206)。
そして、通信制御部3501は、近傍APテーブル3400を参照して、選択したBSSIDが、接続が切断された接続APの近傍APとして登録されているか否かを判断する(ステップS4207)。ここで、接続が切断された接続APの近傍APとして登録されている場合(ステップS4207:Yes)、通信制御部3501は、ステップS4209に移行する。
一方、接続が切断された接続APの近傍APとして登録されていない場合(ステップS4207:No)、通信制御部3501は、近傍APテーブル3400内の接続が切断された接続APのESSIDおよびBSSIDに対応するBSSIDフィールドに、選択したBSSIDを登録する(ステップS4208)。
そして、通信制御部3501は、スキャン結果から選択されていない未選択のBSSIDがあるか否かを判断する(ステップS4209)。ここで、未選択のBSSIDがある場合(ステップS4209:Yes)、通信制御部3501は、ステップS4206に戻る。一方、未選択のBSSIDがない場合(ステップS4209:No)、通信制御部3501は、ステップS4204に戻る。
そして、ステップS4204において、圏外タイマが1分経過した場合(ステップS4204:Yes)、通信制御部3501は、本フローチャートによる一連の処理を終了する。これにより、周期T1でアクセスポイントAPiを探索する範囲が広くなり、接続APへの接続性を高めることができる。
以上説明したように、実施の形態2にかかる移動端末装置101によれば、移動端末装置101の近傍に接続APが存在する場合は、20秒程度の比較的短い時間間隔でスキャン動作を行うことができ、利用可能なアクセスポイントAPiへの接続性を高めることができる。
また、移動端末装置101によれば、移動端末装置101の近傍に接続APが存在していない場合は、150秒程度の比較的長い時間間隔でスキャン動作を行うことができ、アクセスポイントAPiのスキャン動作にかかる消費電力を抑制することができる。
また、移動端末装置101によれば、接続APへの接続時に取得されたスキャン結果に含まれるBSSIDを、接続APの近傍に存在する近傍APのBSSIDとして近傍APテーブル3400に登録することができる。
また、移動端末装置101によれば、接続APとの接続が切断されてから一定時間W内に取得されたスキャン結果に含まれるBSSIDを、接続APの近傍に存在する近傍APのBSSIDとして近傍APテーブル3400に登録することができる。これにより、周期T1でアクセスポイントAPiを探索する範囲が広くなり、接続APへの接続性を高めることができる。
(実施の形態3)
つぎに、実施の形態3にかかる移動端末装置101について説明する。なお、実施の形態1,2で説明した箇所と同様の箇所については説明を省略する。
図43は、実施の形態3にかかる制御方法の一実施例を示す説明図である。図43において、移動端末装置101は、近傍アクセスポイント情報3301を有し、アクセスポイントAPi(図43の例では、アクセスポイントAP1〜AP9)と無線通信可能である。また、アクセスポイントAP1〜AP9のうち、アクセスポイントAP1は、移動端末装置101からネットワーク210(図2参照)に接続が行われたアクセスポイントである。また、アクセスポイントAP2,AP3,AP7〜AP9は、アクセスポイントA1の近傍に存在する近傍APである。
移動端末装置101は、自装置が移動したかの検出結果と、探索APのBSSIDに対応するエントリが近傍アクセスポイント情報3301から検索されたかの判定結果とに基づいて、アクセスポイントAPiを探索するスキャン動作の周期Tを制御する。
以下、実施の形態3にかかる移動端末装置101の動作例について説明する。ただし、近傍アクセスポイント情報3301には、接続APであるアクセスポイントAP1のBSSIDと、アクセスポイントAP1の近傍に存在する近傍APであるアクセスポイントAP2,AP3,AP7〜AP9のBSSIDとが対応付けられている場合を想定する。
(43−1)移動端末装置101は、自装置の移動を検出し、かつ、探索APのBSSIDに対応するエントリが検索されなかった場合、アクセスポイントAPiを探索するスキャン動作の周期Tを周期T2に設定する。すなわち、移動端末装置101は、ユーザが移動中であっても接続APの近傍に位置していない場合は、スキャン動作の周期Tを、150秒程度の比較的長い時間間隔に設定する。
(43−2)移動端末装置101は、自装置の停止を検出し、かつ、探索APのBSSIDに対応するエントリが検索されなかった場合、アクセスポイントAPiを探索するスキャン動作を停止する。すなわち、移動端末装置101は、ユーザが停止中でかつ接続APの近傍に位置していない場合は、スキャン動作を停止する。
(43−3)移動端末装置101は、自装置の停止を検出し、かつ、探索APのBSSIDに対応するエントリが検索された場合、アクセスポイントAPiを探索するスキャン動作の周期Tを周期T2に設定する。すなわち、移動端末装置101は、接続APの近傍に位置する場合であってもユーザが停止中の場合は、スキャン動作の周期Tを、150秒程度の比較的長い時間間隔に設定する。
(43−4)移動端末装置101は、自装置の移動を検出し、かつ、探索APのBSSIDに対応するエントリが検索された場合、アクセスポイントAPiを探索するスキャン動作の周期Tを周期T1に設定する。すなわち、移動端末装置101は、ユーザが移動中でかつ接続APの近傍に位置する場合は、スキャン動作の周期Tを、20秒程度の比較的短い時間間隔に設定する。
このように、移動端末装置101によれば、ユーザが移動中であっても接続APの近傍に位置していない場合は、スキャン動作の周期Tを150秒程度の比較的長い時間間隔に設定することができる。これにより、利用可能なアクセスポイントAPiへの接続性を確保しつつ、アクセスポイントAPiのスキャン動作にかかる消費電力を抑制することができる。
また、移動端末装置101によれば、ユーザが停止中でかつ接続APの近傍に位置していない場合は、スキャン動作を停止することができる。これにより、アクセスポイントAPiのスキャン動作を継続してもアクセスポイントAPiに接続する可能性が低い状況でのスキャン動作を停止して、アクセスポイントAPiのスキャン動作にかかる消費電力を抑制することができる。
また、移動端末装置101によれば、接続APの近傍に位置する場合であってもユーザが停止中の場合は、スキャン動作の周期Tを150秒程度の比較的長い時間間隔に設定することができる。これにより、利用可能なアクセスポイントAPiへの接続性を確保しつつ、アクセスポイントAPiのスキャン動作にかかる消費電力を抑制することができる。
また、移動端末装置101によれば、ユーザが移動中でかつ接続APの近傍に位置する場合は、スキャン動作の周期Tを、20秒程度の比較的短い時間間隔に設定することができ、利用可能なアクセスポイントAPiへの接続性を高めることができる。
(移動端末装置101の機能的構成例)
図44は、実施の形態3にかかる移動端末装置101の機能的構成例を示すブロック図である。図44において、移動端末装置101は、表示状態検出部701と、移動検出部702と、通信部703と、通信制御部4401と、を含む構成である。各機能部は、具体的には、例えば、図3に示したメモリ302に記憶されたプログラムをCPU301に実行させることにより、または、公衆網I/F305、WLAN I/F306、センサ310などのハードウェアにより、その機能を実現する。各機能部の処理結果は、例えば、メモリ302に記憶される。なお、実施の形態1,2にかかる移動端末装置101の機能部と同一の機能部については、同一符号を付して説明を省略する。
通信制御部4401は、アクセスポイントAPiを探索するスキャン動作の周期Tを制御する機能を有する。具体的には、例えば、通信制御部4401は、アクセスポイントAPiが探索された場合、図34に示した近傍APテーブル3400のBSSIDフィールドに、探索された探索APのBSSIDが設定された近傍アクセスポイント情報を検索する。
また、例えば、通信制御部4401は、アクセスポイントAPiが探索された場合、移動端末装置101が移動しているか否かを判断する。より具体的には、例えば、通信制御部4401は、アクセスポイントAPiが探索された場合、移動/停止検出要求を移動検出部702に通知する。移動/停止検出要求は、移動端末装置101の移動の検出を要求するものである。そして、通信制御部4401は、移動検出部702から移動検出通知を受け付けた場合に、移動端末装置101が移動していると判断する。一方、通信制御部4401は、移動検出部702から停止検出通知を受け付けた場合に、移動端末装置101が移動していない、すなわち、移動端末装置101が停止していると判断する。
そして、通信制御部4401は、近傍アクセスポイント情報を検索し、かつ、移動端末装置101が移動していないと判断した場合、通信部703によるアクセスポイントAPiを探索するスキャン動作の周期Tを周期T2に設定する。周期T2は、例えば、150秒程度の比較的長い時間間隔に設定される。
これにより、移動端末装置101の近傍に接続APが存在する場合でも、ユーザが移動していないときは150秒程度の比較的長い時間間隔でスキャン動作を行うことができ、アクセスポイントAPiのスキャン動作にかかる消費電力を抑制することができる。
また、通信制御部4401は、近傍アクセスポイント情報を検索し、かつ、移動端末装置101が移動していると判断した場合、通信部703によるアクセスポイントAPiを探索するスキャン動作の周期Tを周期T1に設定する。周期T1は、例えば、20秒程度の比較的短い時間間隔に設定される。
これにより、移動端末装置101の近傍に接続APが存在し、かつ、ユーザが移動しているときは、20秒程度の比較的短い時間間隔でスキャン動作を行うことができ、利用可能なアクセスポイントAPiへの接続性を高めることができる。
また、通信制御部4401は、近傍アクセスポイント情報が検索されず、かつ、移動端末装置101が移動していると判断した場合、通信部703によるアクセスポイントAPiを探索するスキャン動作の周期Tを周期T2に設定する。これにより、ユーザが移動中であっても近傍に接続APが存在しない場合、150秒程度の比較的長い時間間隔でスキャン動作を行うことができ、利用可能なアクセスポイントAPiへの接続性を確保しつつ、スキャン動作にかかる消費電力を抑制することができる。
また、通信制御部4401は、近傍アクセスポイント情報が検索されず、かつ、移動端末装置101が移動していないと判断した場合、通信部703によるアクセスポイントAPiを探索するスキャン動作を停止させる。これにより、アクセスポイントAPiのスキャン動作を継続してもアクセスポイントAPiに接続する可能性が低い状況でのスキャン動作を停止して、アクセスポイントAPiのスキャン動作にかかる消費電力を抑制することができる。
また、通信制御部4401は、近傍アクセスポイント情報が検索されず、かつ、移動端末装置101が移動していないと判断した場合、周期T2より長い時間間隔でスキャン動作を行うことにしてもよい。これにより、アクセスポイントAPiに接続する可能性が低い状況であっても利用可能なアクセスポイントAPiへの接続性を確保しつつ、スキャン動作にかかる消費電力を抑制することができる。
(移動端末装置101の制御処理例)
つぎに、図45を用いて、実施の形態3にかかる移動端末装置101の制御処理例について説明する。なお、以下の説明では、移動端末装置101の制御処理のうちの一部の処理を省略する場合がある。
図45は、実施の形態3にかかる移動端末装置101の制御処理例を示す説明図である。図45において、(45−1)表示状態検出部701は、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移したことを検出する。ここでは、ユーザの操作入力によりディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ切り替えられた結果、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移したことが検出される。
(45−2)表示状態検出部701は、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移したことを検出した場合、画面ON通知を通信制御部4401に通知する。
(45−3)通信制御部4401は、画面ON通知を受け付けた場合、通信部703を制御して、アクセスポイントAPiを探索するスキャン動作を開始する。図45の例では、スキャン動作が行われた結果、BSSID「BSSID−F1」のアクセスポイントAP6(図43参照)が探索される。
ここでは、探索AP(アクセスポイントAP6)のESSID「ESSID−F」が接続APテーブル400(図4参照)に未登録の場合を想定する。この場合、探索APへの接続処理は行われない。また、近傍APテーブル3400(図34参照)のBSSIDフィールドに、探索AP(アクセスポイントAP6)のBSSID「BSSID−F1」が設定されていない場合を想定する。この場合、探索AP(アクセスポイントAP6)のBSSID「BSSID−F1」が設定された近傍アクセスポイント情報は検索されない。
(45−4)通信制御部4401は、移動/停止検出要求を移動検出部702に通知する。
(45−5)移動検出部702は、移動/停止検出要求を受け付けた場合、移動端末装置101の移動を検出する。ここでは、移動端末装置101の移動が検出されなかった場合を想定する。この場合、移動検出部702は、停止検出通知を通信制御部4401に通知する。
(45−6)通信制御部4401は、探索AP(アクセスポイントAP6)のBSSID「BSSID−F1」が設定された近傍アクセスポイント情報が検索されず、かつ、停止検出通知を受け付けた場合、アクセスポイントAPiのスキャン動作を停止させる。
ここで、移動端末装置101のユーザが画面OFFにして、アクセスポイントAP6の通信エリアからアクセスポイントAP3の通信エリアに移動した場合を想定する(図43参照)。
(45−7)表示状態検出部701は、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移したことを検出する。ここでは、ユーザの操作入力によりディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ切り替えられた結果、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移したことが検出される。
(45−8)表示状態検出部701は、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移したことを検出した場合、画面ON通知を通信制御部4401に通知する。
(45−9)通信制御部4401は、画面ON通知を受け付けた場合、通信部703を制御して、アクセスポイントAPiを探索するスキャン動作を開始する。図45の例では、スキャン動作が行われた結果、BSSID「BSSID−C1」のアクセスポイントAP3(図43参照)が探索される。
ここでは、探索AP(アクセスポイントAP3)のESSID「ESSID−C」が接続APテーブル400に未登録の場合を想定する。この場合、探索APへの接続処理は行われない。また、近傍APテーブル3400のBSSIDフィールドに、探索AP(アクセスポイントAP3)のBSSID「BSSID−C1」が設定されている場合を想定する。この場合、探索AP(アクセスポイントAP3)のBSSID「BSSID−C1」が設定された近傍アクセスポイント情報が検索される。
(45−10)通信制御部4401は、移動/停止検出要求を移動検出部702に通知する。
(45−11)移動検出部702は、移動/停止検出要求を受け付けた場合、移動端末装置101の移動を検出する。ここでは、移動端末装置101の移動が検出された場合を想定する。この場合、移動検出部702は、移動検出通知を通信制御部4401に通知する。
(45−12)通信制御部4401は、探索AP(アクセスポイントAP3)のBSSID「BSSID−F1」が設定された近傍アクセスポイント情報が検索され、かつ、移動検出通知を受け付けた場合、スキャン動作の周期Tを周期T1に設定する。図45の例では、周期Tとして、20秒が設定されている。
ここで、20秒間隔でアクセスポイントAPiのスキャン動作が行われた結果、ESSID「ESSID−A」のアクセスポイントAP1(図43参照)が探索された場合を想定する。また、探索AP(アクセスポイントAP1)のESSID「ESSID−A」が接続APテーブル400に登録されている場合を想定する。
(45−13)通信制御部4401は、探索AP(アクセスポイントAP1)のESSID「ESSID−A」が接続APテーブル400に登録されているため、通信部703によるアクセスポイントAPiのスキャン動作を停止させる。また、通信制御部4401は、通信部703を制御し、探索AP(アクセスポイントAP1)への接続処理を行う。
(移動端末装置101の制御処理手順)
つぎに、実施の形態3にかかる移動端末装置101の制御処理手順について説明する。ただし、アクセスポイントAPiを探索するスキャン動作の周期T1を「T1=20[s]」とし、周期T2を「T2=150[s]」とする。
図46は、実施の形態3にかかる移動端末装置101の制御処理手順の一例を示すフローチャートである。図46のフローチャートにおいて、まず、通信制御部4401は、表示状態検出部701から画面ON通知を受け付けたか否かを判断する(ステップS4601)。
ここで、通信制御部4401は、画面ON通知を受け付けるのを待つ(ステップS4601:No)。そして、通信制御部4401は、画面ON通知を受け付けた場合(ステップS4601:Yes)、通信部703を制御して、アクセスポイントAPiを探索するスキャン動作を開始する(ステップS4602)。
つぎに、通信制御部4401は、通信部703からスキャン結果を取得する(ステップS4603)。そして、通信制御部4401は、接続APテーブル400に探索APのESSIDが登録されているか否かを判断する(ステップS4604)。ここで、探索APのESSIDが登録されている場合(ステップS4604:Yes)、通信制御部4401は、探索APとの接続処理を実行して(ステップS4605)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
一方、探索APのESSIDが登録されていない場合(ステップS4604:No)、通信制御部4401は、移動/停止検出要求を移動検出部702に通知する(ステップS4606)。そして、通信制御部4401は、近傍APテーブル3400の近傍APフィールドに、探索APのBSSIDが登録されているか否かを判断する(ステップS4607)。
ここで、探索APのBSSIDが登録されていない場合(ステップS4607:No)、通信制御部4401は、移動検出部702から移動検出通知を受け付けたか否かを判断する(ステップS4608)。そして、移動検出通知を受け付けていない場合(ステップS4608:No)、通信制御部4401は、移動検出部702から停止検出通知を受け付けたか否かを判断する(ステップS4609)。
ここで、停止検出通知を受け付けていない場合(ステップS4609:No)、通信制御部4401は、ステップS4608に戻る。一方、停止検出通知を受け付けた場合(ステップS4609:Yes)、通信制御部4401は、通信部703によるアクセスポイントAPiを探索するスキャン動作を停止して(ステップS4610)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
また、ステップS4608において、移動検出通知を受け付けた場合(ステップS4608:Yes)、通信制御部4401は、アクセスポイントAPiを探索するスキャン動作の周期Tを150[s]に設定して(ステップS4611)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
また、ステップS4607において、探索APのBSSIDが登録されている場合(ステップS4607:Yes)、通信制御部4401は、移動検出部702から移動検出通知を受け付けたか否かを判断する(ステップS4612)。そして、移動検出通知を受け付けていない場合(ステップS4612:No)、通信制御部4401は、移動検出部702から停止検出通知を受け付けたか否かを判断する(ステップS4613)。
ここで、停止検出通知を受け付けていない場合(ステップS4613:No)、通信制御部4401は、ステップS4612に戻る。一方、停止検出通知を受け付けた場合(ステップS4613:Yes)、通信制御部4401は、ステップS4611に移行する。
また、ステップS4612において、移動検出通知を受け付けた場合(ステップS4612:Yes)、通信制御部4401は、アクセスポイントAPiを探索するスキャン動作の周期Tを20[s]に設定して(ステップS4614)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
これにより、自装置が移動したかの検出結果と、探索APのBSSIDに対応するエントリが近傍アクセスポイント情報3301から検索されたかの判定結果とに基づいて、アクセスポイントAPiを探索するスキャン動作の周期Tを制御することができる。
以上説明したように、実施の形態3にかかる移動端末装置101によれば、探索APが近傍APであり、かつ、移動端末装置101が移動していない場合は、アクセスポイントAPiを探索するスキャン動作の周期Tを周期T2に設定することができる。これにより、移動端末装置101の近傍に接続APが存在する場合でも、ユーザが移動していないときは150秒程度の比較的長い時間間隔でスキャン動作を行うことができ、アクセスポイントAPiのスキャン動作にかかる消費電力を抑制することができる。
また、移動端末装置101によれば、探索APが近傍APであり、かつ、移動端末装置101が移動している場合は、アクセスポイントAPiを探索するスキャン動作の周期Tを周期T1に設定することができる。これにより、移動端末装置101の近傍に接続APが存在し、かつ、ユーザが移動しているときは、20秒程度の比較的短い時間間隔でスキャン動作を行うことができ、利用可能なアクセスポイントAPiへの接続性を高めることができる。
また、移動端末装置101によれば、探索APが近傍APでなく、かつ、移動端末装置101が移動している場合は、アクセスポイントAPiを探索するスキャン動作の周期Tを周期T2に設定することができる。これにより、ユーザが移動中であっても近傍に接続APが存在しない場合、150秒程度の比較的長い時間間隔でスキャン動作を行うことができ、利用可能なアクセスポイントAPiへの接続性を確保しつつ、スキャン動作にかかる消費電力を抑制することができる。
また、移動端末装置101によれば、探索APが近傍APでなく、移動端末装置101が移動していない場合は、アクセスポイントAPiを探索するスキャン動作を停止させることができる。これにより、アクセスポイントAPiのスキャン動作を継続してもアクセスポイントAPiに接続する可能性が低い状況でのスキャン動作を停止して、アクセスポイントAPiのスキャン動作にかかる消費電力を抑制することができる。
(実施の形態4)
つぎに、実施の形態4にかかる移動端末装置101について説明する。実施の形態4では、近傍APのBSSIDをCell−IDと関連付けて管理する。なお、実施の形態1〜3で説明した箇所と同様の箇所については説明を省略する。
(接続実績テーブル4700の記憶内容)
まず、移動端末装置101が用いる接続実績テーブル4700について説明する。接続実績テーブル4700は、例えば、図3に示したメモリ302により実現される。
図47は、接続実績テーブル4700の記憶内容の一例を示す説明図である。図47において、接続実績テーブル4700は、Cell−ID、ESSIDおよび最終接続時間のフィールドを有する。各フィールドに情報を設定することにより、接続実績情報(例えば、接続実績情報4700−1)がレコードとして記憶される。
Cell−IDは、移動体通信網の基地局BSjのセルCjを識別するエリア識別情報である。ESSIDは、セルCjにおいて移動端末装置101が接続した実績があるアクセスポイントAPiの識別情報である。最終接続時間は、セルCjにおいて移動端末装置101がアクセスポイントAPiに最後に接続した日時を示す。
例えば、接続実績情報4700−1によれば、基地局BS1のセルC1において、移動端末装置101がアクセスポイントAP1に最後に接続した日時「2011年3月2日9時0分」を特定することができる。
なお、最終接続時間は、例えば、アクセスポイントAPiへの接続が完了すると、その都度更新される。具体的には、例えば、アクセスポイントAPiへの接続が完了すると、移動端末装置101は、接続実績テーブル4700から、自装置が属するセルCjのCell−IDと接続が完了したアクセスポイントAPiのESSIDとの組み合わせに対応する接続実績情報を検索する。そして、移動端末装置101は、検索した接続実績情報の最終接続時間フィールドに、アクセスポイントAPiへの接続時間を上書きする。
また、接続実績テーブル4700から接続実績情報が検索されなかった場合は、移動端末装置101は、接続実績テーブル4700に接続実績情報を新規登録する。具体的には、例えば、移動端末装置101は、接続実績テーブル4700内の各フィールドに、自装置が属するセルCjのCell−ID、接続が完了したアクセスポイントAPiのESSIDおよび接続時間を設定する。
また、上述した説明では、アクセスポイントAPiの識別情報として、アクセスポイントAPiのESSIDを用いる場合について説明したが、これに限らない。例えば、識別情報として、アクセスポイントAPiのBSSIDを用いることにしてもよい。
(移動端末装置101の機能的構成例)
図48は、実施の形態4にかかる移動端末装置101の機能的構成例を示すブロック図である。図48において、移動端末装置101は、表示状態検出部701と、移動検出部702と、第1の通信部4801と、第2の通信部4802と、取得部4803と、判定部4804と、通信制御部4805と、を含む構成である。各機能部は、具体的には、例えば、図3に示したメモリ302に記憶されたプログラムをCPU301に実行させることにより、または、公衆網I/F305、WLAN I/F306、センサ310などのハードウェアにより、その機能を実現する。各機能部の処理結果は、例えば、メモリ302に記憶される。なお、実施の形態1〜3にかかる移動端末装置101の機能部と同一の機能部については、同一符号を付して説明を省略する。
第1の通信部4801は、アクセスポイントAPiと通信する機能を有する。具体的には、例えば、第1の通信部4801は、アクセスポイントAPiを介してネットワーク210に接続を行う。なお、第1の通信部4801は、上述した通信部703に相当する。
第2の通信部4802は、基地局BSjと通信する機能を有する。具体的には、例えば、第2の通信部4802は、基地局BS1〜BSmのうち通信可能な基地局BSjからセルCjのCell−IDを含む基地局情報を定期的(例えば、2.56[秒]ごと)に受信する。なお、移動端末装置101は、例えば、受信した基地局情報に含まれるCell−IDが、前回受信した基地局情報に含まれるCell−IDと異なる場合、基地局BSjと通信することにより、自装置の位置登録を行う。
取得部4803は、基地局BS1〜BSmのセルC1〜Cmのうち自装置が属するセルCjを識別するCell−IDを取得する機能を有する。具体的には、例えば、取得部4803は、第2の通信部4802によって受信された基地局情報に含まれるCell−IDを、自装置が属するセルCjのCell−IDとして取得する。
また、基地局BS1〜BSmのうち移動端末装置101が通信可能な基地局が複数存在する場合がある。この場合、例えば、取得部4803が、通信可能な複数の基地局のうち電波強度が最大となる基地局の基地局情報に含まれるCell−IDを、自装置が属するセルCjを識別するCell−IDとして取得することにしてもよい。
判定部4804は、自装置が属するセルCjにおいてアクセスポイントAPiへの接続実績があるか否かを判定する機能を有する。ここで、アクセスポイントAPiへの接続実績とは、アクセスポイントAPiへの接続動作が完了したことを示す履歴である。
具体的には、例えば、判定部4804は、表示状態検出部701によってディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移したことが検出された場合、自装置が属するセルCjにおいてアクセスポイントAPiへの接続実績があるか否かを判定する。より具体的には、例えば、判定部4804は、図47に示した接続実績テーブル4700を参照して、取得部4803によって取得されたCell−IDと対応付けて記憶されたアクセスポイントAPiのESSIDがあるか否かを判定する。
ここで、アクセスポイントAPiのESSIDがある場合、判定部4804は、自装置が属するセルCjにおいてアクセスポイントAPiへの接続実績があると判定する。一方、アクセスポイントAPiのESSIDがない場合、判定部4804は、自装置が属するセルCjにおいてアクセスポイントAPiへの接続実績がないと判定する。
通信制御部4805は、判定部4804によって判定された判定結果に基づいて、アクセスポイントAPiを探索するスキャン動作の周期Tを制御する機能を有する。具体的には、例えば、通信制御部4805は、アクセスポイントAPiへの接続実績がないと判定された場合、第1の通信部4801によるアクセスポイントAPiを探索するスキャン動作を停止させる。
また、例えば、通信制御部4805は、アクセスポイントAPiへの接続実績があると判定された場合、図34に示した近傍APテーブル3400のBSSIDフィールドに、探索された探索APのBSSIDが設定された近傍アクセスポイント情報を検索する。また、例えば、通信制御部4805は、アクセスポイントAPiへの接続実績があると判定された場合、移動端末装置101が移動しているか否かを判断する。
そして、通信制御部4805は、近傍アクセスポイント情報を検索し、かつ、移動端末装置101が移動していないと判断した場合、通信部によるアクセスポイントAPiを探索するスキャン動作の周期Tを周期T2に設定する。また、通信制御部4805は、近傍アクセスポイント情報を検索し、かつ、移動端末装置101が移動していると判断した場合、通信部によるアクセスポイントAPiを探索するスキャン動作の周期Tを周期T1に設定する。
また、通信制御部4805は、近傍アクセスポイント情報が検索されず、かつ、移動端末装置101が移動していると判断した場合、通信部によるアクセスポイントAPiを探索するスキャン動作の周期Tを周期T2に設定する。また、通信制御部4805は、近傍アクセスポイント情報が検索されず、かつ、移動端末装置101が移動していないと判断した場合、通信部によるアクセスポイントAPiを探索するスキャン動作を停止させる。
これにより、自装置が属するセルCjにおいてアクセスポイントAPiへの接続実績がある場合に、アクセスポイントAPiを探索するスキャン動作の周期Tを制御することができる。
(移動端末装置101の制御処理例)
つぎに、図49および図50を用いて、実施の形態3にかかる移動端末装置101の制御処理例について説明する。なお、以下の説明では、移動端末装置101の制御処理のうちの一部の処理を省略する場合がある。
<第1の制御処理例>
図49は、実施の形態4にかかる移動端末装置101の第1の制御処理例を示す説明図である。図49において、(49−1)表示状態検出部701は、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移したことを検出する。ここでは、ユーザの操作入力によりディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ切り替えられた結果、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移したことが検出される。
(49−2)判定部4804は、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移したことが検出された場合、取得部4803に対して自装置が属するセルCjのCell−IDの取得要求を行うことにより、自装置が属するセルCjのCell−IDを取得する。図49の例では、自装置が属するセルC1のCell−ID「C1」が取得される。
(49−3)判定部4804は、接続実績テーブル4700を読み出して、自装置が属するセルCjにおいてアクセスポイントAPiへの接続実績があるか否かを判定する。図49の例では、取得されたCell−ID「C1」に対応する接続実績情報が登録済みのため、アクセスポイントAPiへの接続実績があると判定される。
(49−4)判定部4804は、自装置が属するセルCjにおいてアクセスポイントAPiへの接続実績があると判定した場合、通信制御部4805にON設定要求を通知する。ON設定要求は、アクセスポイントAPiを探索するスキャン動作の開始を要求するものである。
(49−5)通信制御部4805は、判定部4804からON設定要求を受け付けた場合、通信部を制御して、アクセスポイントAPiを探索するスキャン動作を開始する。図49の例では、スキャン動作が行われた結果、BSSID「BSSID−F1」のアクセスポイントAP6(図43参照)が探索される。
ここでは、探索AP(アクセスポイントAP6)のESSID「ESSID−F」が接続APテーブル400(図4参照)に未登録の場合を想定する。この場合、探索APへの接続処理は行われない。また、近傍APテーブル3400(図34参照)のBSSIDフィールドに、探索AP(アクセスポイントAP6)のBSSID「BSSID−F1」が設定されていない場合を想定する。この場合、探索AP(アクセスポイントAP6)のBSSID「BSSID−F1」が設定された近傍アクセスポイント情報は検索されない。
(49−6)通信制御部4805は、移動/停止検出要求を移動検出部702に通知する。
(49−7)移動検出部702は、移動/停止検出要求を受け付けた場合、移動端末装置101の移動を検出する。ここでは、移動端末装置101の移動が検出されなかった場合を想定する。この場合、移動検出部702は、停止検出通知を通信制御部4805に通知する。
(49−8)通信制御部4805は、探索AP(アクセスポイントAP6)のBSSID「BSSID−F1」が設定された近傍アクセスポイント情報が検索されず、かつ、停止検出通知を受け付けた場合、アクセスポイントAPiのスキャン動作を停止させる。
<第2の制御処理例>
図50は、実施の形態4にかかる移動端末装置101の第2の制御処理例を示す説明図である。図50において、(50−1)表示状態検出部701は、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移したことを検出する。ここでは、ユーザの操作入力によりディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ切り替えられた結果、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移したことが検出される。
(50−2)判定部4804は、ディスプレイ303の表示状態が非表示から表示へ遷移したことが検出された場合、取得部4803に対して自装置が属するセルCjのCell−IDの取得要求を行うことにより、自装置が属するセルCjのCell−IDを取得する。図50の例では、自装置が属するセルC1のCell−ID「C3」が取得される。
(50−3)判定部4804は、接続実績テーブル4700を読み出して、自装置が属するセルCjにおいてアクセスポイントAPiへの接続実績があるか否かを判定する。図50の例では、取得されたCell−ID「C3」に対応する接続実績情報が未登録のため、アクセスポイントAPiへの接続実績がないと判定される。
(50−4)判定部4804は、自装置が属するセルCjにおいてアクセスポイントAPiへの接続実績がないと判定した場合、通信制御部4805にOFF設定要求を通知する。OFF設定要求は、アクセスポイントAPiを探索するスキャン動作の停止を要求するものである。
(50−5)通信制御部4805は、判定部4804からOFF設定要求を受け付けた場合、通信部を制御して、アクセスポイントAPiを探索するスキャン動作を停止する。
(移動端末装置101の各種処理手順)
つぎに、実施の形態4にかかる移動端末装置101の各種処理手順について説明する。まず、移動端末装置101が属するセルCjにおいてアクセスポイントAPiへの接続実績があるか否かを判定する判定処理手順について説明する。
図51は、実施の形態4にかかる移動端末装置101の判定処理手順の一例を示すフローチャートである。図51のフローチャートにおいて、まず、判定部4804は、表示状態検出部701から画面ON通知を受け付けたか否かを判断する(ステップS5101)。
ここで、判定部4804は、画面ON通知を受け付けるのを待つ(ステップS5101:No)。そして、判定部4804は、画面ON通知を受け付けた場合(ステップS5101:Yes)、取得部4803に対して自装置が属するセルCjのCell−IDの取得要求を行うことにより、自装置が属するセルCjのCell−IDを取得する(ステップS5102)。
つぎに、判定部4804は、取得したCell−IDに基づいて、接続実績テーブル4700を参照して、自装置が属するセルCjにおいてアクセスポイントAPiへの接続実績があるか否かを判定する(ステップS5103)。ここで、アクセスポイントAPiへの接続実績がある場合(ステップS5103:Yes)、判定部4804は、通信制御部4805にON設定要求を通知して(ステップS5104)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
一方、アクセスポイントAPiへの接続実績がない場合(ステップS5103:No)、判定部4804は、通信制御部4805にOFF設定要求を通知して(ステップS5105)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。これにより、移動端末装置101が属するセルCjにおいてアクセスポイントAPiへの接続実績があるか否かを判定することができる。
つぎに、実施の形態4にかかる移動端末装置101の制御処理手順について説明する。ただし、アクセスポイントAPiを探索するスキャン動作の周期T1を「T1=20[s]」とし、周期T2を「T2=150[s]」とする。
図52は、実施の形態4にかかる移動端末装置101の制御処理手順の一例を示すフローチャートである。図52のフローチャートにおいて、まず、通信制御部4805は、判定部4804からON設定要求を受け付けたか否かを判断する(ステップS5201)。ここで、ON設定要求を受け付けた場合(ステップS5201:Yes)、通信制御部4805は、通信部を制御して、アクセスポイントAPiを探索するスキャン動作を開始する(ステップS5202)。
つぎに、通信制御部4805は、通信部からスキャン結果を取得する(ステップS5203)。そして、通信制御部4805は、接続APテーブル400に探索APのESSIDが登録されているか否かを判断する(ステップS5204)。ここで、探索APのESSIDが登録されている場合(ステップS5204:Yes)、通信制御部4805は、探索APとの接続処理を実行して(ステップS5205)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
一方、探索APのESSIDが登録されていない場合(ステップS5204:No)、通信制御部4805は、移動/停止検出要求を移動検出部702に通知する(ステップS5206)。そして、通信制御部4805は、近傍APテーブル3400の近傍APフィールドに、探索APのBSSIDが登録されているか否かを判断する(ステップS5207)。
ここで、探索APのBSSIDが登録されていない場合(ステップS5207:No)、通信制御部4805は、移動検出部702から移動検出通知を受け付けたか否かを判断する(ステップS5208)。そして、移動検出通知を受け付けていない場合(ステップS5208:No)、通信制御部4805は、移動検出部702から停止検出通知を受け付けたか否かを判断する(ステップS5209)。
ここで、停止検出通知を受け付けていない場合(ステップS5209:No)、通信制御部4805は、ステップS5208に戻る。一方、停止検出通知を受け付けた場合(ステップS5209:Yes)、通信制御部4805は、通信部によるアクセスポイントAPiを探索するスキャン動作を停止して(ステップS5210)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
また、ステップS5208において、移動検出通知を受け付けた場合(ステップS5208:Yes)、通信制御部4805は、アクセスポイントAPiを探索するスキャン動作の周期Tを150[s]に設定して(ステップS5211)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
また、ステップS5207において、探索APのBSSIDが登録されている場合(ステップS5207:Yes)、通信制御部4805は、移動検出部702から移動検出通知を受け付けたか否かを判断する(ステップS5212)。そして、移動検出通知を受け付けていない場合(ステップS5212:No)、通信制御部4805は、移動検出部702から停止検出通知を受け付けたか否かを判断する(ステップS5213)。
ここで、停止検出通知を受け付けていない場合(ステップS5213:No)、通信制御部4805は、ステップS5212に戻る。一方、停止検出通知を受け付けた場合(ステップS5213:Yes)、通信制御部4805は、ステップS5211に移行する。
また、ステップS5212において、移動検出通知を受け付けた場合(ステップS5212:Yes)、通信制御部4805は、アクセスポイントAPiを探索するスキャン動作の周期Tを20[s]に設定して(ステップS5214)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
また、ステップS5201において、ON設定要求を受け付けていない場合(ステップS5201:No)、通信制御部4805は、判定部4804からOFF設定要求を受け付けたか否かを判断する(ステップS5215)。ここで、OFF設定要求を受け付けていない場合(ステップS5215:No)、通信制御部4805は、ステップS5201に戻る。一方、OFF設定要求を受け付けた場合(ステップS5215:Yes)、通信制御部4805は、ステップS5210に移行する。
これにより、自装置が属するセルCjにおいてアクセスポイントAPiへの接続実績がある場合に、アクセスポイントAPiを探索するスキャン動作の周期Tを制御することができる。また、自装置が属するセルCjにおいてアクセスポイントAPiへの接続実績がない場合は、アクセスポイントAPiを探索するスキャン動作を停止することができる。
(近傍APテーブル5300の記憶内容)
上述した説明では、図34に示したように接続APのESSIDおよびBSSIDを用いて近傍APのBSSIDを管理する場合について説明したが、これに限らない。例えば、接続APのESSIDおよびBSSIDの代わりに、セルCjのCell−IDを用いて、近傍APのBSSIDを管理することにしてもよい。
図53は、近傍APテーブル5300の記憶内容の一例を示す説明図である。図53において、近傍APテーブル5300は、Cell−IDおよび近傍APのフィールドを有する。各フィールドに情報を設定することにより、近傍アクセスポイント情報(例えば、近傍アクセスポイント情報5300−1)がレコードとして記憶される。
ここで、Cell−IDは、移動体通信網の基地局BSjのセルCjを識別するエリア識別情報である。近傍APは、セルCj内の接続APの近傍に存在する近傍APのBSSIDである。例えば、近傍アクセスポイント情報5300−1によれば、セルC1内の接続APの近傍に存在する近傍APのBSSID「BSSID−A1」、「BSSID−B1」、「BSSID−C1」、「BSSID−G1」、「BSSID−H1」および「BSSID−I1」を特定することができる。
また、判定部4804は、近傍APテーブル5300を参照して、自装置が属するセルCjにおいてアクセスポイントAPiへの接続実績があるか否かを判定することにしてもよい。具体的には、例えば、判定部4804は、近傍APテーブル5300を参照して、取得部4803によって取得されたCell−IDと対応付けて記憶されたアクセスポイントAPiのESSIDがあるか否かを判定する。
そして、アクセスポイントAPiのESSIDがある場合、判定部4804は、自装置が属するセルCjにおいてアクセスポイントAPiへの接続実績があると判定する。一方、アクセスポイントAPiのESSIDがない場合、判定部4804は、自装置が属するセルCjにおいてアクセスポイントAPiへの接続実績がないと判定する。この場合、図47に示した接続実績テーブル4700は用いなくてもよく、メモリ302の使用量を削減することができる。
(登録処理手順)
つぎに、近傍APテーブル5300に近傍アクセスポイント情報を登録する登録処理手順について説明する。
図54は、実施の形態4にかかる移動端末装置101の登録処理手順の一例を示すフローチャートである。図54のフローチャートにおいて、まず、通信制御部4805は、アクセスポイントAPiへの接続が完了したか否かを判断する(ステップS5401)。
ここで、通信制御部4805は、アクセスポイントAPiへの接続が完了するのを待つ(ステップS5401:No)。そして、通信制御部4805は、アクセスポイントAPiへの接続が完了した場合(ステップS5401:Yes)、取得部4803に対して自装置が属するセルCjのCell−IDの取得要求を行うことにより、自装置が属するセルCjのCell−IDを取得する(ステップS5402)。
つぎに、通信制御部4805は、アクセスポイントAPiへの接続直前に取得したスキャン結果を取得する(ステップS5403)。そして、通信制御部4805は、近傍APテーブル5300のCell−IDフィールドに、取得したCell−IDが登録されているか否かを判断する(ステップS5404)。
ここで、取得したCell−IDが登録されていない場合(ステップS5404:No)、通信制御部4805は、取得したCell−IDを、近傍APテーブル5300のCell−IDフィールドに登録する(ステップS5405)。そして、通信制御部4805は、近傍APテーブル5300内の取得したCell−IDに対応するBSSIDフィールドに、スキャン結果に含まれるBSSIDを登録して(ステップS5406)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
また、ステップS5404において、取得したCell−IDが登録されている場合(ステップS5404:Yes)、通信制御部4805は、スキャン結果に含まれる未選択のBSSIDを選択する(ステップS5407)。そして、通信制御部4805は、近傍APテーブル5300を参照して、取得したCell−IDと選択したBSSIDとの組み合わせが存在するか否かを判断する(ステップS5408)。
ここで、Cell−IDとBSSIDとの組み合わせが存在する場合(ステップS5408:Yes)、通信制御部4805は、ステップS5410に移行する。一方、Cell−IDとBSSIDとの組み合わせが存在しない場合(ステップS5408:No)、通信制御部4805は、近傍APテーブル3400内の取得したCell−IDに対応するBSSIDフィールドに、選択したBSSIDを登録する(ステップS5409)。
そして、通信制御部4805は、スキャン結果から選択されていない未選択のBSSIDがあるか否かを判断する(ステップS5410)。ここで、未選択のBSSIDがある場合(ステップS5410:Yes)、通信制御部4805は、ステップS5407に戻る。一方、未選択のBSSIDがない場合(ステップS5410:No)、通信制御部4805は、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
これにより、アクセスポイントAPiとの接続時に、移動端末装置101が属するセルCj内に存在する近傍APのBSSIDを近傍APテーブル5300に登録することができる。
以上説明したように、実施の形態4にかかる移動端末装置101によれば、移動端末装置101が属するセルCjにおいてアクセスポイントAPiへの接続実績がある場合に、アクセスポイントAPiを探索するスキャン動作の周期Tを制御することができる。これにより、アクセスポイントAPiへの接続実績がないセルCj、すなわち、利用可能なアクセスポイントAPiが存在する可能性が低いセルCjにおける制御処理を抑制して、移動端末装置101の処理負荷を低減させることができる。
なお、本実施の形態で説明した制御方法は、予め用意されたプログラムをパーソナル・コンピュータやワークステーション等のコンピュータで実行することにより実現することができる。本制御プログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、MO、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。また、本制御プログラムは、インターネット等のネットワークを介して配布してもよい。
101 移動端末装置
701 表示状態検出部
702 移動検出部
703 通信部
704,3501,4401,4805 通信制御部
4801 第1の通信部
4802 第2の通信部
4803 取得部
4804 判定部

Claims (20)

  1. 移動端末装置において、
    前記移動端末装置の移動を検出する移動検出部と、
    アクセスポイントを介してネットワークに接続を行う第1の通信部と、
    画面が表示されていない非表示状態から前記画面が表示された表示状態に遷移したことを検出する表示状態検出部と、
    前記第1の通信部が接続したネットワークを識別するネットワーク識別情報を含む接続履歴情報を保持する接続履歴情報保持部と、
    前記第1の通信部に接続を行わせないアクセスポイントを識別するアクセスポイント識別情報と前記第1の通信部に接続を行わせないアクセスポイントに対応するネットワークを識別するネットワーク識別情報とを対応付けた接続非対象情報を記憶する記憶部と、
    ネットワーク識別情報が前記接続履歴情報から検索されたかとともに、アクセスポイント識別情報が前記接続非対象情報から検索されたかを判定する判定部と、
    前記画面が前記非表示状態から前記表示状態に遷移したことを前記表示状態検出部が検出した場合、前記第1の通信部にアクセスポイントを探索させるとともに、前記第1の通信部が探索したアクセスポイントに対応するネットワークを識別するネットワーク識別情報が前記接続履歴情報に存在せず、かつ、前記第1の通信部が探索したアクセスポイントのアクセスポイント識別情報が前記接続非対象情報に存在すると前記判定部が判定したとき、前記第1の通信部によるアクセスポイントの探索を停止させる制御部を有することを特徴とする移動端末装置。
  2. 前記移動端末装置はさらに、
    前記画面が前記非表示状態から前記表示状態に遷移したことを前記表示状態検出部が検出した場合、前記第1の通信部にアクセスポイントを探索させるとともに、前記第1の通信部が探索したアクセスポイントを識別するアクセスポイント識別情報を、前記第1の通信部が探索した探索回数に対応付けた探索回数情報を保持する探索回数情報保持部を有し、
    前記制御部は、
    前記探索回数情報のアクセスポイント識別情報に対応付けられた探索回数に応じて、前記探索回数情報のアクセスポイント識別情報を、対応するネットワークを識別するネットワーク識別情報と対応付けた接続非対象情報を前記記憶部に記憶することを特徴とする請求項1記載の移動端末装置。
  3. 前記制御部は、
    前記探索回数情報のアクセスポイント識別情報に対応付けられた探索回数に応じて、前記探索回数情報のアクセスポイント識別情報を、対応するネットワークを識別するネットワーク識別情報に加えて、さらに時間情報と対応付けた接続非対象情報を前記記憶部に記憶することを特徴とする請求項2記載の移動端末装置。
  4. 前記制御部は、
    前記制御部が、前記第1の通信部によるアクセスポイントの探索を停止させる場合、前記画面が前記非表示状態から前記表示状態に遷移したことを前記表示状態検出部が検出した場合、前記第1の通信部にアクセスポイントを探索させるとともに、前記第1の通信部が探索したアクセスポイントに対応するネットワークを識別するネットワーク識別情報が前記接続履歴情報に存在せず、かつ、前記第1の通信部が探索したアクセスポイントのアクセスポイント識別情報が前記接続非対象情報に存在すると前記判定部が判定し、かつ、前記第1の通信部が探索したアクセスポイントのアクセスポイント識別情報に対応付けられた時間情報と現在の時間との差が所定値以下であるとき、前記第1の通信部によるアクセスポイントの探索を停止させることを特徴とする請求項3記載の移動端末装置。
  5. 前記制御部は、
    前記画面が前記非表示状態から前記表示状態に遷移したことを前記表示状態検出部が検出した場合、前記第1の通信部にアクセスポイントを探索させるとともに、前記第1の通信部が探索したアクセスポイントに対応するネットワークを識別するネットワーク識別情報が前記接続履歴情報に存在し、かつ、前記第1の通信部が探索したアクセスポイントのアクセスポイント識別情報が前記接続非対象情報に存在すると前記判定部が判定したとき、前記第1の通信部によるアクセスポイントの探索を継続させることを特徴とする請求項1記載の移動端末装置。
  6. 前記制御部は、
    前記移動検出部による前記移動端末装置の移動の検出に応じて、前記第1の通信部によるアクセスポイントを探索する場合、前記第1の通信部によるアクセスポイントの探索の周期を変更することを特徴とする請求項1記載の移動端末装置。
  7. 前記制御部は、
    前記第1の通信部による電波強度が第1の所定強度以上であるアクセスポイントの探索を停止させた後、前記画面が前記非表示状態から前記表示状態に遷移したことを前記表示状態検出部が検出した場合、前記第1の通信部に前記第1の所定強度未満である第2の所定強度以上のアクセスポイントを探索させるとともに、前記第1の通信部が探索したアクセスポイントを識別するアクセスポイント識別情報を、前記第1の通信部が探索した探索回数に対応付けた探索回数情報を探索回数情報保持部に保持させることを特徴とする請求項1記載の移動端末装置。
  8. 前記移動端末装置はさらに、
    前記画面が前記非表示状態から前記表示状態に遷移したことを前記表示状態検出部が検出した場合、前記第1の通信部にアクセスポイントを探索させるとともに、前記第1の通信部が探索したアクセスポイントを識別するアクセスポイント識別情報を、前記第1の通信部が探索した探索時間に対応付けた探索時間情報を保持する探索時間情報保持部を有し、
    前記制御部は、
    前記探索時間情報のアクセスポイント識別情報に対応付けられた探索時間に応じて、前記第1の通信部が所定期間連続して探索したアクセスポイントを識別するアクセスポイント識別情報を、対応するネットワークを識別するネットワーク識別情報と対応付けた接続非対象情報を前記記憶部に記憶することを特徴とする請求項1記載の移動端末装置。
  9. アクセスポイントを介してネットワークに接続を行う第1の通信部と、前記第1の通信部が接続したネットワークを識別するネットワーク識別情報を含む接続履歴情報を保持する接続履歴情報保持部と、前記第1の通信部に接続を行わせないアクセスポイントを識別するアクセスポイント識別情報と前記第1の通信部に接続を行わせないアクセスポイントに対応するネットワークを識別するネットワーク識別情報とを対応付けた接続非対象情報を記憶する記憶部を有する移動端末装置の制御方法において、
    前記移動端末装置が有する移動検出部が、前記移動端末装置の移動を検出し、
    前記移動端末装置が有する表示状態検出部が、画面が表示されていない非表示状態から前記画面が表示された表示状態に遷移したことを検出し、
    前記移動端末装置が有する判定部が、ネットワーク識別情報が前記接続履歴情報から検索されたかとともに、アクセスポイント識別情報が前記接続非対象情報から検索されたかを判定し、
    前記移動端末装置が有する制御部が、前記画面が前記非表示状態から前記表示状態に遷移したことを前記表示状態検出部が検出した場合、前記第1の通信部にアクセスポイントを探索させるとともに、前記第1の通信部が探索したアクセスポイントに対応するネットワークを識別するネットワーク識別情報が前記接続履歴情報に存在せず、かつ、前記第1の通信部が探索したアクセスポイントのアクセスポイント識別情報が前記接続非対象情報に存在すると前記判定部が判定したとき、前記第1の通信部によるアクセスポイントの探索を停止させることを特徴とする移動端末装置の制御方法。
  10. アクセスポイントを介してネットワークに接続を行う第1の通信部と、前記第1の通信部が接続したネットワークを識別するネットワーク識別情報を含む接続履歴情報を保持する接続履歴情報保持部と、前記第1の通信部に接続を行わせないアクセスポイントを識別するアクセスポイント識別情報と前記第1の通信部に接続を行わせないアクセスポイントに対応するネットワークを識別するネットワーク識別情報とを対応付けた接続非対象情報を記憶する記憶部を有する移動端末装置の制御プログラムにおいて、
    前記移動端末装置が有する移動検出部に、前記移動端末装置の移動を検出させ、
    前記移動端末装置が有する表示状態検出部に、画面が表示されていない非表示状態から前記画面が表示された表示状態に遷移したことを検出させ、
    前記移動端末装置が有する判定部に、ネットワーク識別情報が前記接続履歴情報から検索されたかとともに、アクセスポイント識別情報が前記接続非対象情報から検索されたかを判定させ、
    前記移動端末装置が有する制御部に、前記画面が前記非表示状態から前記表示状態に遷移したことを前記表示状態検出部が検出した場合、前記第1の通信部にアクセスポイントを探索させるとともに、前記第1の通信部が探索したアクセスポイントに対応するネットワークを識別するネットワーク識別情報が前記接続履歴情報に存在せず、かつ、前記第1の通信部が探索したアクセスポイントのアクセスポイント識別情報が前記接続非対象情報に存在すると前記判定部が判定したとき、前記第1の通信部によるアクセスポイントの探索を停止させることを特徴とする移動端末装置の制御プログラム。
  11. アクセスポイントを介してネットワークに接続を行う第1の通信部と、
    前記ネットワークに接続が行われたアクセスポイントを識別するアクセスポイント識別情報と前記ネットワークに接続が行われたアクセスポイントの近傍に存在する近傍アクセスポイントを識別する近傍アクセスポイント識別情報とを対応付けたエントリを複数含む近傍アクセスポイント情報を保持する保持部と、
    前記第1の通信部が第1のネットワークに接続するアクセスポイントを探索する場合、第1のアクセスポイント識別情報に対応付けられた近傍アクセスポイント識別情報を含むエントリが前記近傍アクセスポイント情報から検索されたかを判定する判定部と、
    前記判定部が判定した結果に基づき、前記第1の通信部によるアクセスポイントの探索周期を制御する制御部を有することを特徴とする移動端末装置。
  12. 前記制御部は、
    前記第1のアクセスポイント識別情報に対応付けられた近傍アクセスポイント識別情報を含むエントリが前記近傍アクセスポイント情報から検索されたと前記判定部が判定した場合、前記第1の通信部によるアクセスポイントの探索周期をより短くさせることを特徴とする請求項11記載の移動端末装置。
  13. 前記制御部は、
    前記第1のアクセスポイント識別情報に対応付けられた近傍アクセスポイント識別情報を含むエントリが前記近傍アクセスポイント情報から検索されないと前記判定部が判定した場合、前記第1の通信部によるアクセスポイントの探索周期をより長くさせるか、又は、前記第1の通信部によるアクセスポイントの探索を停止させることを特徴とする請求項12記載の移動端末装置。
  14. 前記移動端末装置はさらに、
    前記移動端末装置の移動を検出する移動検出部を有し、
    前記第1のアクセスポイント識別情報に対応付けられた近傍アクセスポイント識別情報を含むエントリが前記近傍アクセスポイント情報から検索されないと前記判定部が判定し、かつ、前記移動検出部が前記移動端末装置の移動を検出しない場合、前記制御部は、前記第1の通信部によるアクセスポイントの探索周期をより長くさせるか、又は、前記第1の通信部によるアクセスポイントの探索を停止させることを特徴とする請求項11記載の移動端末装置。
  15. 前記移動端末装置はさらに、
    前記移動端末装置の移動を検出する移動検出部を有し、
    前記第1のアクセスポイント識別情報に対応付けられた近傍アクセスポイント識別情報を含むエントリが前記近傍アクセスポイント情報から検索されないと前記判定部が判定し、かつ、前記移動検出部が前記移動端末装置の移動を検出した場合、前記制御部は、前記第1の通信部によるアクセスポイントの探索周期を所定の周期に設定することを特徴とする請求項11記載の移動端末装置。
  16. 前記移動端末装置はさらに、
    基地局に接続を行う第2の通信部と、
    画面が表示されていない非表示状態から前記画面が表示された表示状態に遷移したことを検出する表示状態検出部と、
    基地局の通信エリアを識別するエリア識別情報と前記通信エリアにおいて前記ネットワークに接続が行われたアクセスポイントを識別するアクセスポイント識別情報とを対応付けたエントリを複数含む接続履歴情報を記憶する記憶部を有し、
    前記判定部は、
    第1の基地局の通信エリアにおいて、前記画面が前記非表示状態から前記表示状態に遷移したことを前記表示状態検出部が検出した場合、前記第1のアクセスポイント識別情報に対応付けられた近傍アクセスポイント識別情報を含むエントリが前記近傍アクセスポイント情報から検索されたかを判定する前に、第1の通信エリアを識別する第1の通信エリア識別情報に対応付けられたアクセスポイント識別情報を含むエントリが前記接続履歴情報から検索されたかを判定し、
    前記制御部は、
    前記判定部が判定した結果に基づき、前記第1の通信部によるアクセスポイントの探索周期を制御することを特徴とする請求項11記載の移動端末装置。
  17. 前記制御部は、
    前記第1の通信エリアを識別する第1の通信エリア識別情報に対応付けられたアクセスポイント識別情報を含むエントリが前記接続履歴情報から検索されたと前記判定部が判定した場合に、前記第1の通信部を前記第1の通信エリア識別情報に対応付けられたアクセスポイント識別情報で識別されるアクセスポイントに接続させることを特徴とする請求項16記載の移動端末装置。
  18. 前記制御部は、
    前記第1の通信エリアを識別する第1の通信エリア識別情報に対応付けられたアクセスポイント識別情報を含むエントリが前記接続履歴情報から検索されないと前記判定部が判定した場合に、前記第1の通信部を停止させることを特徴とする請求項16記載の移動端末装置。
  19. 移動端末装置の制御方法において、
    前記移動端末装置が有する第1の通信部が、アクセスポイントを介してネットワークに接続を行い、
    前記移動端末装置が有する保持部が、前記ネットワークに接続が行われたアクセスポイントを識別するアクセスポイント識別情報と前記ネットワークに接続が行われたアクセスポイントの近傍に存在する近傍アクセスポイントを識別する近傍アクセスポイント識別情報とを対応付けたエントリを複数含む近傍アクセスポイント情報を保持し、
    前記第1の通信部が第1のネットワークに接続するアクセスポイントを探索する場合、前記移動端末装置が有する判定部が、第1のアクセスポイント識別情報に対応付けられた近傍アクセスポイント識別情報を含むエントリが前記近傍アクセスポイント情報から検索されたかを判定し、
    前記判定部が判定した結果に基づき、制御部が、前記第1の通信部によるアクセスポイントの探索周期を制御することを特徴とする移動端末装置の制御方法。
  20. 移動端末装置の制御プログラムにおいて、
    前記移動端末装置が有する第1の通信部に、アクセスポイントを介してネットワークに接続させ、
    前記移動端末装置が有する保持部に、前記ネットワークに接続が行われたアクセスポイントを識別するアクセスポイント識別情報と前記ネットワークに接続が行われたアクセスポイントの近傍に存在する近傍アクセスポイントを識別する近傍アクセスポイント識別情報とを対応付けたエントリを複数含む近傍アクセスポイント情報を保持させ、
    前記第1の通信部が第1のネットワークに接続するアクセスポイントを探索する場合、前記移動端末装置が有する判定部に、第1のアクセスポイント識別情報に対応付けられた近傍アクセスポイント識別情報を含むエントリが前記近傍アクセスポイント情報から検索されたかを判定させ、
    前記判定部が判定した結果に基づき、制御部に、前記第1の通信部によるアクセスポイントの探索周期を制御させることを特徴とする移動端末装置の制御プログラム。
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