JP5837462B2 - 無線通信システム、通信装置、設定情報提供方法、設定情報取得方法、およびコンピュータプログラム - Google Patents

無線通信システム、通信装置、設定情報提供方法、設定情報取得方法、およびコンピュータプログラム Download PDF

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本発明は、無線通信システム、通信装置、設定情報提供方法、設定情報取得方法、およびコンピュータプログラムに関する。詳細には、アクセスポイントを介して無線通信を行う無線通信システムにおいて、アクセスポイントへのアクセスに必要な設定情報を通信装置が簡単に取得し、迅速に無線通信を開始することの可能な無線通信システム、その無線通信システムに用いられる通信装置、設定情報提供方法、設定情報取得方法、およびコンピュータプログラムに関する。
複数の通信装置同士がアクセスポイントを介して無線通信を行う無線通信システムでは、アクセスポイントにアクセスするために必要な設定情報を各通信装置が有している。設定情報には、例えばアクセスポイントのIDや鍵情報などが含まれる。従来、通信装置に設定情報を新規に登録する場合や、アクセスポイントの変更に伴い設定情報を更新する場合などには、ユーザが手動で設定情報を入力しなくてはならなかった。
そこで、非接触インタフェースを利用して通信機器の設定を簡単にする方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。上記文献に記載の方法では、非接触ICカードが携帯電話に備えられている。携帯電話は、非接触ICカードを用いた近距離の無線通信を用いて、携帯電話が備える非接触ICカードのカードIDと、携帯電話がブルートゥースにより通信したい相手のブルートゥースデバイス名とを、ブルートゥース通信のマスタ制御装置であるパーソナルコンピュータに送信し、パーソナルコンピュータに通信相手を特定させる。このような方法によれば、ユーザが手動でデバイス名等を入力しなくてもよく、携帯電話による無線通信を簡単に行わせることができる。
特開2003−32261号公報
しかし、上記方法では、アクセスポイントと近距離の無線通信が可能な距離範囲内に通信装置を移動させなくてはならない。そのため、アクセスポイントが屋根裏などのようなユーザの手の届き難い場所に設置されている場合には、ユーザに不便を強いるという問題があった。
そこで、本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、アクセスポイントを介して無線通信を行う無線通信システムにおいて、アクセスポイントへのアクセスに必要な設定情報を通信装置が簡単に取得し、迅速に無線通信を開始することの可能な無線通信システム、通信装置、設定情報提供方法、設定情報取得方法、およびコンピュータプログラムを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、アクセスポイントを介した無線通信を行う親側通信装置および子側通信装置を含む無線通信システムが提供される。上記無線通信システムにおいて、親側通信装置は、アクセスポイントへのアクセスに必要な設定情報を記憶する親側設定情報記憶部と;親側設定情報記憶部に記憶された設定情報を用いてアクセスポイントを介した無線通信を行う親側無線通信部と;子側通信装置との間で近距離無線通信を行う親側近距離通信部と;親側近距離通信部を介して、子側通信装置から、設定情報の取得を要求する設定情報取得要求を受信し、それに応じて、親側設定情報記憶部に記憶されている設定情報を子側通信装置に送信する設定情報転送部と;を備える。子側通信装置は、親側通信装置との間で近距離無線通信を行う子側近距離通信部と;設定情報取得要求を、子側近距離通信部を介して親側通信装置に送信し、親側通信装置から設定情報を子側近距離通信部を介して受信する設定情報取得部と;設定情報取得部が取得した設定情報を記憶する子側設定情報記憶部と;子側設定情報記憶部に記憶された設定情報を用いてアクセスポイントを介した無線通信を行う子側無線通信部と;を備える。
上記発明によれば、アクセスポイントへのアクセスに必要な設定情報を未だ保有していない子側通信装置は、アクセス情報を既に保有している親側通信装置から近距離無線通信により取得することができる。従って、ユーザが手動で子側通信装置に設定情報を入力する必要はなく、また、直接アクセスポイントから設定情報を取得する必要もなく、ユーザは子側通信装置を親側通信装置と近距離無線通信が可能な場所に移動させるだけで、子側通信装置に設定情報を自動で取得させ、アクセスポイントを介した無線通信が可能な状態にさせることができる。
上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、アクセスポイントを介した無線通信を行う通信装置において:アクセスポイントへのアクセスに必要な設定情報を記憶する設定情報記憶部と;設定情報記憶部に記憶された設定情報を用いてアクセスポイントを介した無線通信を行う無線通信部と;他の通信装置との間で近距離無線通信を行う近距離通信部と;近距離通信部を介して、他の通信装置から、設定情報の取得を要求する設定情報取得要求を受信し、それに応じて、設定情報記憶部に記憶されている設定情報を他の通信装置に送信する設定情報転送部と;を備えることを特徴とする通信装置が提供される。
上記発明によれば、通信装置は、設定情報を保有していない他の通信装置に、自己が保有している設定情報を近距離無線通信により送信することができる。そのため、ユーザは、既に設定情報を保有している通信装置を、未だ設定情報を保有していない通信装置に近づけるだけで、設定情報を転送させることができる。つまり、上記発明による通信装置がひとつでもあれば、ユーザは他の通信装置を簡便にアクセスポイントを介した無線通信が可能な状態にさせることができる。
上記通信装置は、コンテンツデータを記憶するコンテンツ記憶部と;設定情報転送部が設定情報を送信した他の通信装置から、該他の通信装置へのアクセスポイントを介したアクセスに必要なアクセス情報を近距離通信部を介して受信するアクセス情報取得部と;無線通信部を介して、アクセス情報により特定される他の通信装置にアクセスし、コンテンツ記憶部に記憶されているコンテンツデータを送信するコンテンツ転送部と;をさらに備えていてもよい。かかる構成によれば、通信装置は、近距離無線通信により設定情報を送信した他の通信装置に、アクセスポイントを介した無線通信によりコンテンツデータを送信することができる。一般に、近距離無線通信よりもアクセスポイントを介した無線通信の方が通信速度が速いため、コンテンツデータのデータサイズが大きい場合であっても、そのコンテンツデータをアクセスポイントを介した無線通信によりに転送することで、上記通信装置は他の通信装置にコンテンツデータを効率よく転送することができる。
上記近距離通信部は、非接触ICカードに対してデータの読み書きを行うリーダライタを含んで構成されてもよい。また、上記近距離通信部は、具体的には例えば、近距離無線規格(NFC:Near Field Communication)を利用した双方向近距離無線通信を行うようにしてもよい。
上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、コンピュータに上記の通信装置として機能させるコンピュータプログラムが提供される。コンピュータプログラムは、コンピュータが備える記憶部に格納され、コンピュータが備えるCPUに読み込まれて実行されることにより、そのコンピュータを上記の通信装置として機能させる。また、コンピュータプログラムが記録された、コンピュータで読み取り可能な記録媒体も提供される。記録媒体は、例えば、磁気ディスク、光ディスクなどである。
上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、アクセスポイントへのアクセスに必要な設定情報を用いてアクセスポイントを介した無線通信を行う無線通信部と、他の通信装置との間で近距離無線通信を行う近距離通信部と、を備えた通信装置による設定情報提供方法において;他の通信装置から、設定情報の取得を要求する設定情報取得要求を近距離通信部を介して受信する設定情報取得要求受信ステップと;設定情報取得要求に応じて、設定情報を近距離通信部を介して他の通信装置に送信する設定情報転送ステップと;を含むことを特徴とする設定情報提供方法が提供される。設定情報転送ステップにより転送される設定情報は、設定情報が記憶されている設定情報記憶部から読み出された設定情報であってもよい。
上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、アクセスポイントを介した無線通信を行う通信装置において:他の通信装置との間で近距離無線通信を行う近距離通信部と;近距離通信部を介して、アクセスポイントへのアクセスに必要な設定情報の取得を要求する設定情報取得要求を他の通信装置に送信し、他の通信装置から設定情報を受信する設定情報取得部と;設定情報取得部が取得した設定情報を記憶する設定情報記憶部と;設定情報記憶部に記憶された設定情報を用いてアクセスポイントを介した無線通信を行う無線通信部と;を備えることを特徴とする通信装置が提供される。
上記発明によれば、設定情報を未だ保有していない通信装置は、設定情報を既に保有していない他の通信装置から、その設定情報を近距離無線通信により受信することができる。そのため、ユーザは、未だ設定情報を保有していない通信装置を、既に設定情報を保有している通信装置に近づけるだけで、設定情報を転送させることができる。つまり、ユーザは、既に設定情報を保有している他の通信装置に上記発明による通信装置を近づけるという簡単な操作により、その通信装置をアクセスポイントを介した無線通信が可能な状態にさせることができる。
上記通信装置は、コンテンツを記憶するコンテンツ記憶部と;設定情報取得部が取得した設定情報の送信元である他の通信装置から、該他の通信装置へのアクセスポイントを介したアクセスに必要なアクセス情報を近距離通信部を介して受信するアクセス情報取得部と;無線通信部を介して、アクセス情報により特定される他の通信装置にアクセスし、コンテンツ記憶部に記憶されているコンテンツデータを送信するコンテンツ転送部と;をさらに備えていてもよい。かかる構成によれば、通信装置は、近距離無線通信により受信した設定情報の送信元である他の通信装置に、アクセスポイントを介した無線通信によりコンテンツデータを送信することができる。つまり、ユーザは、既に設定情報を保有している他の通信装置に上記発明による通信装置を近づけるという簡単な操作により、その通信装置をアクセスポイントを介した無線通信が可能な状態にさせ、かつ、近づけた通信装置にコンテンツを転送させることができる。
上記通信装置は、コンテンツ転送部により転送されるコンテンツをコンテンツ記憶部から選択する転送コンテンツ選択部をさらに備えていてもよい。かかる構成によれば、コンテンツ記憶部に複数のコンテンツが記憶されている場合に、他の通信装置に転送させるコンテンツを任意に選択することができる。
上記通信装置は、コンテンツを再生するコンテンツ再生部を備えていてもよく、その場合、上記転送コンテンツ選択部は、コンテンツを選択する際にコンテンツ再生部により再生されているコンテンツがある場合に、該コンテンツをコンテンツ転送部により転送されるコンテンツとして選択するようにしてもよい。かかる構成によれば、通信装置は、ユーザにより転送対象のコンテンツを明示的に指定されなくても、再生中のコンテンツを自動的に再生対象として指定し、他の通信装置に送信することができる。
上記コンテンツ転送部は、コンテンツ再生部により再生されているコンテンツを転送されるコンテンツとして選択された場合に、コンテンツ再生部により再生されているコンテンツの再生位置の情報をコンテンツデータとともに他の通信装置に送信するようにしてもよい。再生位置の情報は、再生されているコンテンツがどこまで再生されたかを識別するための情報であり、例えば、コンテンツ再生開始からの経過時間などである。かかる構成によれば、コンテンツデータおよび再生位置の情報の送信先である他の通信装置において、再生位置の情報に従って、途中からコンテンツデータを再生することを可能にする。つまり、上記発明にかかる通信装置においてコンテンツデータが再生されていた場合、コンテンツデータの転送先である他の通信装置において、その続きからコンテンツデータを再生することができる。
上記近距離通信部は、非接触ICカード機能を実行する非接触ICカード機能実行部を含んで構成されてもよい。非接触ICカード機能は、リーダライタとの間で非接触の近距離通信を行いデータを送受信する機能を含む。非接触ICカード機能実行部は、非接触ICカードとして実現されていてもよいが、カード形状に限定されるものではない。
上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、コンピュータに上記の通信装置として機能させるコンピュータプログラムが提供される。
上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、アクセスポイントへのアクセスに必要な設定情報を用いてアクセスポイントを介した無線通信を行う無線通信部と、他の通信装置との間で近距離無線通信を行う近距離通信部と、を備えた通信装置による設定情報取得方法において;設定情報の取得を要求する設定情報取得要求を、近距離通信部を介して他の通信装置に送信する設定情報取得要求送信ステップと;他の通信装置から設定情報を近距離通信部を介して受信する設定情報取得ステップと;を含むことを特徴とする設定情報取得方法が提供される。
以上説明したように本発明によれば、アクセスポイントを介して無線通信を行う無線通信システムにおいて、アクセスポイントへのアクセスに必要な設定情報を通信装置が簡単に取得し、迅速に無線通信を開始することの可能な無線通信システム、通信装置、設定情報提供方法、設定情報取得方法、およびコンピュータプログラムを提供できるものである。
本発明の第1の実施形態にかかる無線通信システムの全体構成を示す説明図である。 同実施の形態におけるアクセスポイント、親側通信装置、子側通信装置の機能構成を示すブロック図である。 同実施の形態における設定情報を示す説明図である。 同実施の形態におけるデータの流れを示すタイミングチャートである。 本発明の第2の実施形態にかかるアクセスポイント、親側通信装置、子側通信装置の機能構成を示すブロック図である。 同実施の形態におけるデータの流れを示すタイミングチャートである。 同実施の形態における子側通信装置の情報処理の流れを示すフローチャートである。 同実施の形態における親側通信装置の情報処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の第3の実施形態にかかるアクセスポイント、親側通信装置、子側通信装置の機能構成を示すブロック図である。 同実施の形態におけるデータの流れを示すタイミングチャートである。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
以下の実施形態では、複数の通信装置がアクセスポイントを介して無線通信を行う無線通信システムにおいて、アクセスポイントへのアクセスに必要な設定情報を未だ保持していない通信装置に、既に設定情報を保持している通信装置からその設定情報を転送することにより設定情報を取得させる。既に設定情報を保持している通信装置からその設定情報を他の通信装置に転送するようにすれば、通信装置は、ユーザにより手動で設定情報を入力される必要も、アクセスポイントから直接設定情報を取得する必要もない。以下、実施形態について詳細に説明する。
(第1実施形態)
第1実施形態では、本発明にかかる無線通信システムを、アクセスポイント102を介した無線通信が可能な親側通信装置104および子側通信装置106を含む無線通信システム100に適用して説明する。
<無線通信システム100の全体構成>
まず、図1に基づいて、本実施形態にかかる無線通信システム100の全体構成について説明する。無線通信システム100は、アクセスポイント102、親側通信装置104、子側通信装置106を含んで構成される。なお、図中では通信装置は親側通信装置104、子側通信装置106の2つであるが、より多くの通信装置を含んでもよい。
アクセスポイント102は、無線通信システム100において各通信装置間の無線通信を中継する機能を有する。詳細には、アクセスポイント102は無線LANアクセスポイントであり、IEEE802.11諸規格に準拠した無線通信装置である通信装置104、106等により構成される無線LANにおいて、各通信装置間の電波を中継して通信装置間の通信を遂行させる役割を担う。アクセスポイント102は、有線LANとの接続機能を有していてもよい。アクセスポイント102には、ネットワークを識別するためのESSID(Extended Service Set Identifier)が付与されている。アクセスポイント102は、自己に付与されているESSIDと同じESSIDを持つ通信装置とのみ通信を行う。
また、アクセスポイント102は、WEP(Wired Equivalent Privacy)鍵を保有している。このWEP鍵は、アクセスポイント102により通信を中継される各通信装置に配布され、各通信装置は、通信するデータをそのWEP鍵を用いて暗号化、復号化する。つまり、各通信装置は、アクセスポイント102にアクセスするためにESSIDを必要とし、アクセスポイント102を介して他の通信装置と無線通信を行うためにWEP鍵を必要とする。そこで本実施形態では、通信装置がアクセスポイント102にアクセスするために必要な設定情報には、ESSIDとWEP鍵が少なくとも含まれる。
通信装置104、106は、アクセスポイント102を介した無線通信を行うことが可能なコンピュータである。詳細には、通信装置104、106は、IEEE802.11諸規格に準拠した無線LANアダプタを備えており、アクセスポイント102に付与されたESSIDと同一のIDがその無線LANアダプタに設定されることにより、アクセスポイント102を介して自己と同じESSIDを持つ通信装置と無線通信することができる。
また、各通信装置は、アクセスポイント102が保有しているWEP鍵と同様のWEP鍵を持つことにより、そのWEP鍵で通信するデータを暗号化、復号化することができる。つまり、各通信装置は、設定情報を保有することにより、アクセスポイント102を介して他の通信装置と無線通信を行い、データを送受信することができる。本実施形態では、各通信装置の機能に鑑み、通信装置104を親側通信装置104と称し、通信装置106を子側通信装置106と称する。
親側通信装置104は、既に設定情報を保有しており、その設定情報を子側通信装置106に提供する機能を有する。子側通信装置106は、未だ設定情報を保有しておらず、親側通信装置104から設定情報を取得する機能を有する。親側通信装置104と子側通信装置106との間での設定情報の送受信は、近距離無線通信を用いて行われる。近距離無線通信は、例えば近距離無線規格(NFC:Near Field Communication)を利用した非接触な通信とすることができる。NFCは、その利用範囲が10cm程度と狭いので、ハンドアクションにより通信相手を限定する等セキュリティに優れている。
詳細には、例えば、子側通信装置106に、非接触ICカード機能を実行する非接触ICカード機能実行部の一例である非接触ICチップが内蔵されており、親側通信装置104には、子側通信装置106の非接触ICチップと通信するリーダライタが備えられている。その場合、親側通信装置104と子側通信装置106との間の距離をNFCの利用範囲内にすると、親側通信装置104のリーダライタと子側通信装置106のICチップとの間で通信が行われ、設定情報が送受信される。
なお、親側通信装置104が保有している設定情報は、親側通信装置104がアクセスポイント102から直接取得したものであってもよいし、また、親側通信装置104が他の通信装置から近距離無線通信により取得したものであってもよい。その場合、設定情報の取得元である他の通信装置との関係では、親側通信装置104は子側の通信装置となる。また、同様に、子側通信装置106は、親側通信装置104から設定情報を取得した後、さらに他の通信装置にその設定情報を近距離無線通信により送信することができてもよい。その場合、設定情報の送信先である他の通信装置との関係では、子側通信装置106は親側の通信装置となる。つまり、無線通信システム100に属する各通信装置は、親側通信装置としての機能と子側通信装置としての機能を兼ね備えることができる。
親側通信装置104、子側通信装置106は、アクセスポイント102を介した無線通信機能と、近距離無線通信機能とを兼ね備えたコンピュータであり、具体的には、パーソナルコンピュータ、テレビ、カメラ、音楽プレーヤ、ゲーム機器、携帯電話、PDA(Personal Digital Assistant)などを例示することができる。
以上、無線通信システム100の全体構成について説明した。次に、図2に基づいて、アクセスポイント102、親側無線通信装置104、および子側無線通信装置106の機能構成について説明する。
<アクセスポイント102の機能構成>
アクセスポイント102は、設定情報格納部112、設定情報送信部114、および無線通信中継部116などを主に備える。設定情報格納部112には、設定情報が格納されている。詳細には、設定情報格納部112には、アクセスポイント102に付与されているESSIDと、WEP鍵を含む設定情報が格納されている。図3に設定情報の一例を示した。図3に示したように、設定情報1120には、アクセスポイント102の名前と、SSID(ESSID)と、WEP鍵などが含まれている。
設定情報送信部114は、設定情報格納部112に格納されている設定情報を通信装置に送信する。本実施形態では、設定情報送信部114は、親側通信装置104に、近距離無線通信により設定情報を送信する。なお、アクセスポイント102と親側通信装置104は有線の通信回線により接続されていてもよく、その場合、設定情報送信部114は有線通信により設定情報を親側通信装置104に送信してもよい。
無線通信中継部116は、親側通信装置104と子側通信装置106との間の無線通信を中継する。詳細には、無線通信中継部116は、設定情報格納部112に格納されている設定情報に含まれるESSIDと同一のIDを持つ通信装置間の通信を中継し、親側通信装置104および子側通信装置106の双方がそのESSIDを保有している場合にのみ、両者間の無線通信を中継する。
<親側通信装置104の機能構成>
親側通信装置104は、設定情報受信部122、親側無線通信部124、親側設定情報記憶部126、設定情報転送部128、および親側近距離通信部130などを主に備える。
設定情報受信部122は、アクセスポイント102から設定情報を受信する。詳細には、設定情報受信部122は、アクセスポイント102が近距離通信機能を備えている場合には、親側近距離通信部130を介して近距離無線通信によりアクセスポイント102から設定情報を取得する。また、親側通信装置104とアクセスポイント102が有線の通信回線網で接続されている場合には、有線通信により設定情報を取得する。設定情報受信部122は、受信した設定情報を親側設定情報記憶部126に格納する。
親側設定情報記憶部126は、設定情報を記憶している。詳細には、親側設定情報記憶部126は、RAM(Randam Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)等のメモリを含んで構成され、設定情報受信部122から取得した設定情報を記憶している。
親側無線通信部124は、アクセスポイント102を介して他の通信装置と無線通信を行う。詳細には、親側無線通信部124は、IEEE802.11諸規格に準拠した無線LANアダプタを含んで構成され、親側設定情報記憶部126に記憶されている設定情報を用いて無線通信を行う。つまり、親側無線通信部124は、設定情報に含まれるESSIDを含むデータを電波により送出し、そのESSIDと同じIDを持つアクセスポイント102に電波を中継されることにより、同じESSIDを持つ他の通信装置にデータを送信する。また、親側無線通信部124は、他の通信装置から送信されたデータをアクセスポイント102を介して受信する。データの送受信の際、親側無線通信部124は、設定情報に含まれるWEP鍵を用いて送信するデータの暗号化、受信したデータの復号化を行う。
親側近距離通信部130は、子側通信装置106と近距離無線通信を行う。詳細には、親側近距離通信部130は、NFCに準拠した非接触ICチップとの間で通信を行うリーダライタを含んで構成され、子側通信装置106が備える非接触ICチップとの間でデータの送受信を行う。なお、本実施形態では、親側近距離通信部130はリーダライタを含んで構成されるが、本発明はかかる例には限定されない。例えば、親側近距離通信部130が非接触ICチップを含んで構成され、子側通信装置106がリーダライタを備えていてもよい。また、親側通信装置104と子側通信装置106が各々、リーダライタと非接触ICチップの双方を備えていてもよい。
設定情報転送部128は、親側設定情報記憶部126に記憶される設定情報を、親側近距離通信部130を介して子側通信装置106に送信する。詳細には、設定情報転送部128は、親側近距離通信部130を介して、子側通信装置106から設定情報の取得を要求する設定情報取得要求を受信し、その設定情報取得要求に応じて、親側設定情報記憶部126から設定情報を読み出し、読み出した設定情報を子側通信装置106に送信する。
<子側通信装置106の機能構成>
子側通信装置106は、子側無線通信部142、子側設定情報記憶部144、子側近距離通信部146、および設定情報取得部148などを主に備える。
子側無線通信部142は、親側無線通信部124と同様に、アクセスポイント102を介して他の通信装置と無線通信を行う。詳細には、子側無線通信部142は、IEEE802.11諸規格に準拠した無線LANアダプタを含んで構成され、子側設定情報記憶部144に記憶されている設定情報を用いて無線通信を行う。つまり、子側無線通信部142は、設定情報に含まれるESSIDを含むデータを電波により送出し、そのESSIDと同じIDを持つアクセスポイント102に電波を中継されることにより、同じESSIDを持つ他の通信装置にデータを送信する。また、子側無線通信部142は、他の通信装置から送信されたデータをアクセスポイント102を介して受信する。データの送受信の際、子側無線通信部142は、設定情報に含まれるWEP鍵を用いて送信するデータの暗号化、受信したデータの復号化を行う。
子側設定情報記憶部144は、設定情報を記憶している。子側設定情報記憶部144に記憶される設定情報は、設定情報取得部148によって親側通信装置104から取得される。
子側近距離通信部146は、親側通信装置104と近距離無線通信を行う。詳細には、子側近距離通信部146は、NFCに準拠した非接触ICチップを含んで構成され、親側通信装置104が備えるリーダライタとの間でデータの送受信を行う。NFCに準拠した非接触ICチップの具体例として、フェリカ(登録商標)チップを挙げることができる。
設定情報取得部148は、子側近距離通信部146を介して、親側通信装置104から設定情報を取得する。詳細には、設定情報取得部148は、子側近距離通信部146を介して、設定情報の取得を要求する設定情報取得要求を親側通信装置104に送信し、設定情報を受信する。設定情報取得部148は、取得した設定情報を子側設定情報記憶部144に格納する。
以上、アクセスポイント102、親側無線通信装置104、および子側無線通信装置106の機能構成について説明した。次に、図4に基づいて、無線通信システム100において、子側通信装置106が親側通信装置104から設定情報を取得する際のデータの流れについて説明する。
<無線通信システム100におけるデータの流れ>
図4に示すように、まず、親側通信装置104と子側通信装置106との間で近距離無線通信が開始される(S102)。詳細には、例えば子側通信装置106が親側通信装置104に翳されるなどして、子側通信装置106と親側通信装置104との距離が近距離無線通信が可能な範囲内になった場合に、双方の近距離通信部により近距離無線通信が開始される。
次に、子側通信装置106が、親側通信装置104に、近距離無線通信により、設定情報取得要求を送信する(S104)。親側通信装置104は、設定情報取得要求を受信すると、それに応じて、自己が保有している設定情報を近距離無線通信により子側通信装置106に送信する(S106)。子側通信装置106は、設定情報を受信すると、その設定情報を用いて、アクセスポイント102を介した無線通信を行う。詳細には、子側通信装置106は、取得した設定情報に含まれるESSIDを含むデータを電波により送出し、同じESSIDを持つアクセスポイント102にその電波を中継してもらい、同じESSIDを持つ他の通信装置にデータを送信する。また、その際に、設定情報に含まれるWEP鍵によりデータを暗号化する。
例えば、子側通信装置106が親側通信装置104と無線通信を行いたい場合には、子側通信装置106は親側通信装置104にアクセスポイント102を介して接続要求を送信する(S108)。子側通信装置106が送信した接続要求に対して、親側通信装置104が同様にアクセスポイント102を介して接続応答を返す(S110)ことにより、子側通信装置106と親側通信装置104との間での、アクセスポイント102を介した無線通信が開始される(S112)。以上、データの流れについて説明した。
上述のように、第1実施形態にかかる無線通信システム100によれば、子側通信装置106が近距離無線通信により親側通信装置104から設定情報を取得するので、子側通信装置106のユーザは、子側通信装置106を親側通信装置104と近距離無線通信が可能な範囲内に移動させて設定情報を取得させ、その後、アクセスポイント102を介した無線通信を行わせることができる。つまり、子側通信装置106は、既に設定情報を保有している他の通信装置(親側通信装置104)から設定情報を取得できるため、従来のようにアクセスポイント102から直接設定情報を取得しなくてもよく、また、ユーザによる設定情報の手入力も必要ない。
さらに、子側通信装置106と親側通信装置104との間での設定情報の送受信は近距離無線通信により行われるため、ユーザは子側通信装置106を親側通信装置104に例えば翳すだけで、子側通信装置106をアクセスポイント102を介した無線通信を実施可能な状態にすることができ、簡便である。
(第2実施形態)
第2実施形態では、本発明にかかる無線通信システムを、アクセスポイント102を介した無線通信が可能な親側通信装置204および子側通信装置206を含む無線通信システム200に適用して説明する。本実施形態では、子側通信装置206が、アクセスポイント102へのアクセスに必要な設定情報を親側通信装置204から近距離無線通信により取得する点では、第1実施形態と同様である。本実施形態では、さらに、子側通信装置206が、設定情報を取得した親側通信装置204を、アクセスポイント102を介した無線通信の通信相手として特定し、データを送信する点で第1実施形態と異なる。以下、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
<無線通信システム200の全体構成>
まず、図5に基づいて、第2実施形態にかかる無線通信システム200の全体構成について説明する。図示のように無線通信システム200は、アクセスポイント102と、親側通信装置204と、子側通信装置206を含んで構成される。第1実施形態と同様に、親側通信装置204と子側通信装置206とは、近距離無線通信を行う。また、親側通信装置204と子側通信装置206は、設定情報を用いてアクセスポイント102を介した無線通信を行うことができる。
親側通信装置204は、既に設定情報を保有しており、子側通信装置206に設定情報を転送することができる。子側通信装置206は、親側通信装置204から設定情報を取得することができ、設定情報の取得後、アクセスポイント102を介した無線通信を行うことができる。また、子側通信装置206は、アクセスポイント102を介した無線通信により親側通信装置204と通信するために必要なアクセス情報を親側通信装置204から近距離無線通信により取得し、取得したアクセス情報を用いて、アクセスポイント102を介して親側通信装置204にアクセスすることができる。
本実施形態では、子側通信装置206を、アクセスポイント102を介した無線通信機能と近距離通信機能とを兼ね備えたデジタルカメラとする。また、親側通信装置204を、アクセスポイント102を介した無線通信機能と近距離通信機能とを兼ね備え、画像コンテンツを出力する表示装置を備えたパーソナルコンピュータとする。そして、親側通信装置204と子側通信装置206との間で近距離無線通信により設定情報およびアクセス情報を送受信した後、アクセスポイント102を介した無線通信により子側通信装置206に蓄積されている撮影画像等の画像コンテンツの送受信を行い、親側通信装置204は子側通信装置206から受信した画像コンテンツを表示装置に出力する。
一般に、近距離無線通信に比べてアクセスポイント102を介した無線通信の方が通信速度が早いため、データサイズが大きい画像コンテンツはアクセスポイント102を介した無線通信で送受信した方が効率が良い。また、近距離無線通信は、通信装置間を10cm以内等の比較的近い状態に保たなければ通信を行うことができないため、画像コンテンツ等のコンテンツを転送している間中、ユーザは子側通信装置206と親側通信装置204とを近づけておかなければならない。アクセスポイント102を介した無線通信によりコンテンツを転送するようにすれば、ユーザにそのような不便を強いることはない。
以上、無線通信システム200の全体構成について説明した。次に、図5を参照して、親側通信装置204と子側通信装置206の機能構成について説明する。なお、アクセスポイント102の機能構成は第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。
<親側通信装置204の機能構成>
図5に示すように、親側通信装置204は、設定情報受信部122、親側無線通信部124、親側設定情報記憶部126、親側コンテンツ受信部210、親側コンテンツ出力部212、親側アクセス情報送信部214、設定情報転送部128、および親側近距離通信部130などを主に備える。第1実施形態と同様の機能を有するものには、同一の符号を付しており、説明を省略する。
親側アクセス情報送信部214は、アクセス情報を子側通信装置206に送信する。アクセス情報は、他の通信装置が、アクセスポイント102を介した無線通信により親側通信装置204と無線通信を行うために必要な情報であり、例えば、無線通信システム200内で親側通信装置204を一意に識別する識別子などが含まれる。親側アクセス情報送信部214は、親側近距離通信部130を介して、子側通信装置206からアクセスポイントの取得要求を受信し、その要求に応じて、アクセス情報を子側通信装置206に近距離無線通信により送信する。
親側コンテンツ受信部210は、子側通信装置206から送信されたコンテンツを受信する。コンテンツとしては、例えば、音楽コンテンツ、公演、ラジオ番組等の音声(Audio)コンテンツや、映画、テレビジョン番組、ビデオプログラム、写真、絵画、図表等を構成する静止画若しくは動画からなる映像(Video)コンテンツ、電子図書(E−book)、ゲーム、ソフトウェアなどを挙げることができる。本実施形態ではコンテンツを、デジタルカメラである子側通信装置206により撮影された画像コンテンツとして説明する。
親側コンテンツ受信部210は、子側通信装置206がアクセスポイント102を介した無線通信により送信した画像コンテンツを、親側無線通信部124を介して受信し、親側コンテンツ出力部212に提供する。
親側コンテンツ出力部212は、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、CRT等の表示装置を含んで構成され、親側コンテンツ受信部210から取得した画像コンテンツを表示装置に表示する。
<子側通信装置206の機能構成>
続いて、図5を参照して、子側通信装置206の機能構成について説明する。子側通信装置206は、子側無線通信部142、子側設定情報記憶部144、子側コンテンツ転送部220、子側転送コンテンツ指定部222、子側アクセス情報取得部226、子側近距離通信部146、設定情報取得部148などを主に備える。
子側アクセス情報取得部226は、親側通信装置204からアクセス情報を取得する。詳細には、子側アクセス情報取得部226は、子側近距離通信部146を介して、親側通信装置204のアクセス情報の取得を要求するアクセス情報取得要求を親側通信装置204に送信し、それに応じて親側通信装置204から送信されるアクセス情報を、子側近距離通信部146を介して受信する。子側アクセス情報取得部226が取得したアクセス情報は、子側コンテンツ転送部220が親側通信装置204にアクセスポイント102を介した無線通信により画像コンテンツを送信する際に、送信先の通信装置を親側通信装置204に特定するために用いられる。
子側転送コンテンツ指定部222は、例えば、操作ボタン、タッチパネルなどの入力装置と、画像コンテンツを表示する液晶モニタ等の出力装置を含んで構成され、子側コンテンツ記憶部224に格納されている複数の画像コンテンツの中から、転送対象のコンテンツを指定する。詳細には、子側転送コンテンツ指定部222は、出力装置に画像一覧を表示させるなどしてユーザに転送対象のコンテンツを選択させ、ユーザにより入力装置を介して指定された1または複数の画像コンテンツを、子側コンテンツ記憶部224から取得し、子側コンテンツ転送部220に提供する。
子側コンテンツ記憶部224には、コンテンツが格納されている。本実施形態では、子側通信装置206の画像撮影部(図示せず)により撮影された画像のデジタルデータが子側コンテンツ記憶部224に記憶されている。
子側コンテンツ転送部220は、子側コンテンツ指定部222により指定された画像コンテンツを親側通信装置204に送信する。詳細には、子側コンテンツ転送部220は、設定情報取得部148により親側通信装置204から取得され、子側設定情報記憶部144に記憶されている設定情報を用いて、アクセスポイント102を介した無線通信を行う。その際に、子側コンテンツ転送部220は、子側アクセス情報取得部226が取得した親側通信装置204のアクセス情報を用いて、親側通信装置204にアクセスを行う。そして、子側コンテンツ転送部220は、アクセス情報により特定される親側通信装置204に、子側転送コンテンツ指定部222により指定された画像コンテンツを、アクセスポイント102を介した無線通信により送信する。
以上、親側無線通信装置204、および子側無線通信装置206の機能構成について説明した。次に、図6に基づいて、無線通信システム200において、子側通信装置206が親側通信装置204から設定情報を取得し、続けてコンテンツの転送を行う際のデータの流れについて説明する。
<無線通信システム200におけるデータの流れ>
まず、子側通信装置206が、転送対象のコンテンツを指定する(S202)。詳細には、子側通信装置206が、ユーザからの入力装置を介した指示に従って、親側通信装置204に転送するコンテンツを指定する。その後、親側通信装置204と子側通信装置206との間で近距離無線通信が開始される(S204)。詳細には、例えば子側通信装置206が親側通信装置204に翳されるなどして、子側通信装置206と親側通信装置204との距離が近距離無線通信が可能な範囲内になった場合に、双方の近距離通信部により近距離無線通信が開始される。
次に、子側通信装置206が、親側通信装置204に、近距離無線通信により、設定情報取得要求を送信する(S206)。親側通信装置204は、設定情報取得要求を受信すると、それに応じて、自己が保有している設定情報を近距離無線通信により子側通信装置206に送信する(S208)。子側通信装置206は、設定情報を受信すると、その設定情報を用いて、アクセスポイント102を介した無線通信を行うことが可能になる。
子側通信装置206は、S208で設定情報を取得すると、続いて親側通信装置204に親側通信装置204のアクセス情報の取得を近距離無線通信により要求する(S210)。その要求に応じて、親側通信装置204はアクセス情報を子側通信装置206に近距離無線通信により送信する(S212)。
子側通信装置206は、親側通信装置204からアクセス情報を取得すると、続いて、そのアクセス情報とS208で取得した設定情報とを用いて、アクセスポイント102を介した無線通信により親側通信装置204に接続を要求する(S214)。親側通信装置204が、接続の要求に応じて、接続OKの応答を送信すると(S216)、親側通信装置204と子側通信装置206との間でのアクセスポイント102を介した無線通信が開始される(S218)。無線通信が開始されると、子側通信装置206は、S202で指定されたコンテンツを親側通信装置204に送信し(S220)、親側通信装置204は受信したコンテンツを出力する(S222)。
以上、親側通信装置204と子側通信装置206との間でのデータの流れについて説明した。次に、子側通信装置206と親側通信装置204が各々行う情報処理の流れについて説明する。
<子側通信装置206の情報処理の流れ>
図7に示すように、子側通信装置206は、まず転送対象のコンテンツを指定する(S302)。次に、子側通信装置206がユーザにより親側通信装置204に近づけられる(S304)。子側通信装置206と親側通信装置204との間の距離が所定距離以下になると、子側通信装置206は親側通信装置204と近距離無線通信を開始する(S306)。近距離無線通信を開始すると、子側通信装置206は、近距離無線通信により親側通信装置204から設定情報を取得する(S308)。続いて、子側通信装置206は、親側通信装置204を通信相手に特定する(S310)。詳細には、子側通信装置206は、親側通信装置204からアクセス情報を取得し、アクセス情報により特定される親側通信装置204を、アクセスポイント102を介した無線通信の通信相手として指定する。
続いて、子側通信装置206は、S308で取得した設定情報を用いてアクセスポイント102にアクセス(S312)し、アクセスポイント102を介した無線通信を開始する(S314)。そして、S310で通信相手として特定した親側通信装置204に、S302で指定したコンテンツを転送する(S316)。
<親側通信装置204の情報処理の流れ>
図8に示すように、まず、親側通信装置204に子側通信装置206が近づけられる(S402)。親側通信装置204と子側通信装置206との間の距離が所定距離以下になると、親側通信装置204は子側通信装置206と近距離無線通信を開始する(S404)。近距離無線通信を開始すると、親側通信装置204は、子側通信装置206から、設定情報取得要求を受信する(S406)。親側通信装置204は、受信した要求に応じて、設定情報を子側通信装置206に近距離無線通信により送信する(S408)。また、親側通信装置204は、子側通信装置206から、アクセス情報取得要求を受信して、それに応じてアクセス情報を送信する(S410)。
その後、子側通信装置206からの、アクセスポイント102を介した無線通信による接続要求に応じて、子側通信装置206との間で、アクセスポイント102を介した無線通信を開始する(S412)。続いて、親側通信装置204は、子側通信装置206からコンテンツを受信し(S414)、受信したコンテンツを出力する(S416)。以上、各通信装置の情報処理の流れを説明した。
上述のように、本実施形態では、子側通信装置206が、設定情報を取得した親側通信装置204を、アクセスポイント102を介した無線通信の通信相手として特定し、コンテンツを転送する。つまり、子側通信装置206は、子側通信装置206と近距離無線通信を行った相手装置である親側通信装置204にコンテンツを転送する。そのため、ユーザは子側通信装置206を親側通信装置204に近づけるだけで、指定したコンテンツを親側通信装置204に転送することができる。
従来、ユーザは、アクセスポイントにアクセスするための設定情報を無線通信装置に設定し、さらに、アクセスポイントを介した無線通信を行う相手装置を手動で指定しなくてはならなかった。しかし、本実施形態によれば、ユーザは、無線通信装置(子側通信装置206)を他の無線通信装置(親側通信装置204)に近づけるという1つのアクションだけで、設定情報の設定、および通信相手の特定を行うことができる。その結果、ユーザは、子側通信装置206内のコンテンツを簡単かつ迅速に親側通信装置204に転送し、親側通信装置204にコンテンツを出力させることができる。
また、子側通信装置206を親側通信装置204に近づけるという動作により、子側通信装置206に蓄積されているコンテンツの転送相手を指定できるため、ユーザは直感的な操作が可能となる。
なお、上記実施形態では、コンテンツを画像コンテンツとして説明したが、本発明はかかる例には限定されない。例えば、コンテンツは音楽であってもよい。その場合、子側通信装置206をポータブル音楽プレーヤとし、親側通信装置204を、据え置き型の音楽プレーヤとして構成することができる。
子側通信装置206が転送対象のコンテンツを指定する場合に、ユーザによる入力装置を介した入力のほか、子側通信装置206に備えられるコンテンツ再生部(図示なし)により再生中のコンテンツを転送対象として自動的に指定することもできる。再生中のコンテンツを転送対象として指定する場合に、子側通信装置206において再生が終了している位置(再生位置)の情報をコンテンツとともに親側通信装置204に送信すれば、親側通信装置204は、取得した位置の情報に従って、その位置からコンテンツを再生することができる。
つまり、子側通信装置206により再生、出力されていた楽曲が、子側通信装置206により再生されていた続きから、親側通信装置204により再生、出力される。そのため、ユーザは、子側通信装置206を用いて音楽コンテンツを再生させて楽曲を聴いている時に、子側通信装置206を親側通信装置204に一度近づけることにより、楽曲の出力先を親側通信装置204に移し、親側通信装置204から出力される楽曲を聴くことができる。また、親側通信装置204は、ストリーミング方式により、子側通信装置206から受信するコンテンツを再生してもよい。つまり、その場合、子側通信装置206が音楽コンテンツをファイルとして親側通信装置204に転送するのではなく、ストリーミングデータとして親側通信装置204にデータを転送し、親側通信装置204は転送されてきたデータを同期してスピーカから音声出力を行う。
(第3実施形態)
第3実施形態では、本発明にかかる無線通信システムを、アクセスポイント102を介した無線通信が可能な親側通信装置304および子側通信装置306を含む無線通信システム300に適用して説明する。本実施形態では、子側通信装置306が、アクセスポイント102へのアクセスに必要な設定情報を親側通信装置304から近距離無線通信により取得する点では、第1実施形態と同様である。本実施形態では、設定情報の送受信後、親側通信装置304と子側通信装置306との間でアクセスポイント102を介したデータの送受信が行われる点で、第2実施形態と類似する。第2実施形態では、子側通信装置206が、設定情報を取得した親側通信装置204を通信相手として特定し、データを送信したが、本実施形態では、親側通信装置304が、設定情報を送信した子側通信装置306を、アクセスポイント102を介した無線通信の通信相手として特定し、データを送信する点で第2実施形態と異なる。以下、第1実施形態および第2実施形態との相違点を中心に説明する。
<無線通信システム300の全体構成>
まず、図9に基づいて、第3実施形態にかかる無線通信システム300の全体構成について説明する。図示のように無線通信システム300は、アクセスポイント102と、親側通信装置304と、子側通信装置306を含んで構成される。第1実施形態と同様に、親側通信装置304と子側通信装置306とは、近距離無線通信を行う。また、親側通信装置304と子側通信装置306は、設定情報を用いてアクセスポイント102を介した無線通信を行うことができる。
親側通信装置304は、既に設定情報を保有しており、子側通信装置306に設定情報を転送することができる。また、親側通信装置304は、アクセスポイント102を介した無線通信により子側通信装置306と通信するために必要なアクセス情報を子側通信装置306から近距離無線通信により取得し、取得したアクセス情報を用いて、アクセスポイント102を介して子側通信装置306にアクセスすることができる。子側通信装置306は、親側通信装置304から設定情報を取得することができ、設定情報の取得後、アクセスポイント102を介した無線通信を行うことができる。
本実施形態では、子側通信装置306を、アクセスポイント102を介した無線通信機能と近距離通信機能とを兼ね備えたポータブル音楽プレーヤとする。また、親側通信装置304を、アクセスポイント102を介した無線通信機能と近距離通信機能とを兼ね備え、音楽コンテンツを蓄積することの可能なパーソナルコンピュータとする。そして、親側通信装置304と子側通信装置306との間で近距離無線通信により設定情報およびアクセス情報を送受信した後、アクセスポイント102を介した無線通信により親側通信装置304に蓄積されている音楽コンテンツの送受信を行い、子側通信装置306は親側通信装置304から受信した音楽コンテンツを出力することができる。
以上、無線通信システム300の全体構成について説明した。次に、図9を参照して、親側通信装置304と子側通信装置306の機能構成について説明する。なお、アクセスポイント102の機能構成は第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。
<親側通信装置304の機能構成>
図9に示すように、親側通信装置304は、設定情報受信部122、親側無線通信部124、親側設定情報記憶部126、親側コンテンツ転送部310、親側コンテンツ記憶部314、親側コンテンツ指定部312、親側アクセス情報取得部316、設定情報転送部128、および親側近距離通信部130などを主に備える。第1実施形態と同様の機能を有するものには、同一の符号を付しており、説明を省略する。
親側アクセス情報取得部316は、子側通信装置306からアクセス情報を取得する。アクセス情報には、無線通信システム300内において子側通信装置306を一意に識別する識別子が含まれる。親側アクセス情報取得部316は、親側近距離通信部130を介して、子側通信装置306のアクセス情報の取得を要求する取得要求を子側通信装置306に送信し、それに応じて子側通信装置306から送信されるアクセス情報を、親側近距離通信部130を介して受信する。親側アクセス情報取得部316が取得したアクセス情報は、親側コンテンツ転送部310が子側通信装置306にアクセスポイント102を介した無線通信により音楽コンテンツを送信する際に、送信先の通信装置を子側通信装置306に特定するために用いられる。
親側転送コンテンツ指定部312は、例えば、キーボード、タッチパネル、マウスなどの入力装置と、音楽コンテンツの一覧を表示する液晶ディスプレイ等の出力装置を含んで構成され、親側コンテンツ記憶部314に格納されている複数の音楽コンテンツの中から、転送対象のコンテンツを指定する。詳細には、親側転送コンテンツ指定部312は、出力装置に、楽曲名、アーティスト名等を含む音楽コンテンツ一覧を表示させるなどしてユーザに転送対象のコンテンツを選択させ、ユーザにより入力装置を介して指定された1または複数の音楽コンテンツを、親側コンテンツ記憶部314から取得し、親側コンテンツ転送部310に提供する。
親側コンテンツ記憶部314には、コンテンツが格納されている。本実施形態では、親側通信装置304がインターネットを介してダウンロードし、音楽CD(Compact Disk)からリッピングし、または、他の通信装置等から転送された、楽曲のデジタルデータが親側コンテンツ記憶部314に記憶されている。
親側コンテンツ転送部310は、親側コンテンツ指定部312により指定された音楽コンテンツを子側通信装置306に送信する。詳細には、親側コンテンツ転送部310は、親側設定情報記憶部126に記憶されている設定情報を用いて、アクセスポイント102を介した無線通信を行う。その際に、親側コンテンツ転送部310は、親側アクセス情報取得部316が取得した子側通信装置306のアクセス情報を用いて、子側通信装置306にアクセスを行う。そして、親側コンテンツ転送部310は、アクセス情報により特定される子側通信装置306に、親側転送コンテンツ指定部312により指定された音楽コンテンツを、アクセスポイント102を介した無線通信により送信する。
なお、親側通信装置304が、子側通信装置306に転送可能な音楽コンテンツの一覧リストを近距離無線通信により送信し、子側通信装置306により選択されたコンテンツを親側コンテンツ転送部310が送信するようにしてもよい。
<子側通信装置306の機能構成>
続いて、図9を参照して、子側通信装置306の機能構成について説明する。子側通信装置306は、子側無線通信部142、子側設定情報記憶部144、子側コンテンツ受信部320、子側コンテンツ出力部322、子側アクセス情報送信部324、子側近距離通信部146、設定情報取得部148などを主に備える。
子側アクセス情報送信部324は、アクセス情報を親側通信装置304に送信する。詳細には、子側アクセス情報送信部324は、子側近距離通信部146を介して、親側通信装置304からアクセスポイントの取得要求を受信し、その要求に応じて、アクセス情報を親側通信装置304に近距離無線通信により送信する。
子側コンテンツ受信部320は、親側通信装置304から送信された音楽コンテンツを受信する。子側コンテンツ受信部320は、親側通信装置304がアクセスポイント102を介した無線通信により送信した音楽コンテンツを、子側無線通信部142を介して受信し、子側コンテンツ出力部322に提供する。なお、子側コンテンツ受信部320が受信した音楽コンテンツを格納しておくための記憶部が子側通信装置306に設けられていてもよい。
子側コンテンツ出力部322は、スピーカ等の音声出力装置を含んで構成され、子側コンテンツ受信部320から取得した音楽コンテンツを再生し、音声を出力する。
以上、親側無線通信装置304、および子側無線通信装置306の機能構成について説明した。次に、図10に基づいて、無線通信システム300において、子側通信装置306が親側通信装置304から設定情報を取得し、続けて、親側通信装置304が子側通信装置306にコンテンツの転送を行う際のデータの流れについて説明する。
<無線通信システム300におけるデータの流れ>
以下では、親側通信装置304が、子側通信装置306に転送可能な音楽コンテンツの一覧リストを近距離無線通信により送信し、子側通信装置306により選択されたコンテンツを親側コンテンツ転送部310が送信する場合のデータの流れについて説明する。
まず、親側通信装置304と子側通信装置306との間で近距離無線通信が開始される(S502)。次に、子側通信装置306が、親側通信装置304に、近距離無線通信により、設定情報取得要求を送信する(S504)。親側通信装置304は、設定情報取得要求を受信すると、それに応じて、自己が保有している設定情報を近距離無線通信により子側通信装置306に送信する(S506)。子側通信装置306は、設定情報を受信すると、その設定情報を用いて、アクセスポイント102を介した無線通信を行うことが可能になる。
親側通信装置304は、S506で設定情報を送信すると、続いて、設定情報を送信した送信先である子側通信装置306に、子側通信装置306のアクセス情報の取得を近距離無線通信により要求する(S508)。その要求に応じて、子側通信装置306はアクセス情報を親側通信装置304に近距離無線通信により送信する(S510)。
親側通信装置304は、子側通信装置306からアクセス情報を取得すると、続いて、
親側通信装置304が保有している音楽コンテンツの一覧を示すコンテンツリスト(楽曲名、アーティスト名、ジャンルなどを含む)を近距離無線通信により子側通信装置306に送信する(S512)。子側通信装置306は、受信したコンテンツリストから、ユーザの指示に基づいて、1または複数のコンテンツを選択し(S514)、選択したコンテンツの情報(コンテンツを一意に識別するIDなど)を近距離無線通信により親側通信装置304に送信する(S516)。
親側通信装置304は、選択コンテンツ情報を受信すると、S510で取得したアクセス情報を用いて、アクセスポイント102を介した無線通信により子側通信装置306に接続を要求する(S518)。子側通信装置306が、接続の要求に応じて、接続OKの応答を送信すると(S520)、親側通信装置304と子側通信装置306との間でのアクセスポイント102を介した無線通信が開始される(S522)。無線通信が開始されると、親側通信装置304は、S516で受信した選択コンテンツ情報に従って指定されたコンテンツを、子側通信装置306に送信する(S524)。
上述のように、本実施形態では、親側通信装置304が、設定情報を送信した子側通信装置306を、アクセスポイント102を介した無線通信の通信相手として特定し、コンテンツを転送する。つまり、親側通信装置304は、親側通信装置304と近距離無線通信を行った相手装置である子側通信装置306にコンテンツを転送する。そのため、ユーザは子側通信装置306を親側通信装置304に近づけるだけで、親側通信装置304に蓄積されているコンテンツを子側通信装置306に転送することができる。コンテンツの転送には、一般的に近距離無線通信よりも通信速度の速い、アクセスポイントを介した無線通信が用いられるため、データサイズが大きい音楽コンテンツや映像コンテンツなども効率良く転送することができる。また、近距離無線通信と異なり、転送している間中、子側通信装置306と親側通信装置304との距離を所定距離以下に保たなければならないということもない。
また、第2実施形態と同様に、従来、ユーザは、アクセスポイントにアクセスするための設定情報を無線通信装置に設定し、さらに、アクセスポイントを介した無線通信を行う相手装置を手動で指定しなくてはならなかったが、本実施形態によれば、ユーザは、無線通信装置(子側通信装置306)を他の無線通信装置(親側通信装置304)に近づけるという1つのアクションだけで、設定情報の設定、および通信相手の特定を行うことができる。その結果、ユーザは、親側通信装置304内のコンテンツを簡単かつ迅速に子側通信装置306に転送することができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記第2実施形態および第3実施形態では、設定情報およびアクセス情報の送受信後、直ちにコンテンツの送受信が行われたが、本発明はかかる例には限定されない。例えば、設定情報およびアクセス情報の送受信後、所定時間経過後にコンテンツの送受信が行われてもよいし、また、親側通信装置または子側通信装置がユーザの指示を受けてからコンテンツの送受信が行われてもよい。
また、上記第3実施形態では、コンテンツリストは近距離無線通信により転送されたが、無線LANなどを利用して転送されることもできる。
また、上記各実施形態では、アクセスポイントを介した無線通信として、無線LANによる無線通信を例に挙げて説明したが、本発明はかかる例には限定されない。例えば、無線通信を、BluetoothやUWB(Ultra Wide Band)による無線通信とすることもできる。
100、200、300 無線通信システム
102 アクセスポイント
104、204、304 親側通信装置
106、206、306 子側通信装置
124 親側無線通信部
126 親側設定情報記憶部
128 設定情報転送部
130 親側近距離通信部
142 子側無線通信部
144 子側設定情報記憶部
146 子側近距離通信部
148 設定情報取得部
210 親側コンテンツ受信部
212 親側コンテンツ出力部
214 親側アクセス情報送信部
220 子側コンテンツ転送部
222 子側転送コンテンツ指定部
226 子側アクセス情報取得部
310 親側コンテンツ転送部
312 親側転送コンテンツ指定部
316 親側アクセス情報取得部
320 子側コンテンツ受信部
322 子側コンテンツ出力部
324 子側アクセス情報送信部

Claims (17)

  1. コンテンツデータを再生するコンテンツ再生部と、
    前記コンテンツ再生部が再生している前記コンテンツデータを他の通信装置に送信する送信コンテンツデータとして指定するコンテンツ指定部と、
    前記他の通信装置に無線通信を介してアクセスするためのアクセス情報及び前記無線通信を行うための設定情報を、前記他の通信装置から近距離通信により受信する近距離通信部と、
    前記コンテンツ指定部により指定された前記コンテンツデータを前記アクセス情報に基づき、前記設定情報に基づいた前記無線通信を介して前記他の通信装置に送信する無線通信部と、
    を備える、通信装置。
  2. 前記コンテンツデータの再生位置の情報を前記他の通信装置に送信する、請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記再生位置の情報を前記コンテンツデータとともに前記他の通信装置に送信する、請求項2に記載の通信装置。
  4. 前記設定情報は鍵情報を含む、請求項1に記載の通信装置。
  5. 前記コンテンツデータは、音楽コンテンツのコンテンツデータである、請求項1〜4のいずれかに記載の通信装置。
  6. 前記コンテンツデータは、音声コンテンツ、映像コンテンツ、電子図書、ゲーム、ソフトウェアまたは撮影された画像コンテンツのコンテンツデータである、請求項1〜4のいずれかに記載の通信装置。
  7. コンテンツデータを再生するコンテンツ再生ステップと、
    前記コンテンツ再生ステップで再生されている前記コンテンツデータを他の通信装置に送信する送信コンテンツデータとして指定するコンテンツ指定ステップと、
    前記他の通信装置に無線通信を介してアクセスするためのアクセス情報及び前記無線通信を行うための設定情報を、前記他の通信装置から近距離通信により受信する近距離通信ステップと、
    前記コンテンツ指定ステップにより指定された前記コンテンツデータを前記アクセス情報に基づき、前記設定情報に基づいた前記無線通信を介して前記他の通信装置に送信する無線通信ステップと、
    を備える、通信方法。
  8. コンピュータに、
    コンテンツデータを再生するコンテンツ再生ステップと、
    前記コンテンツ再生ステップで再生されている前記コンテンツデータを他の通信装置に送信する送信コンテンツデータとして指定するコンテンツ指定ステップと、
    前記他の通信装置に無線通信を介してアクセスするためのアクセス情報及び前記無線通信を行うための設定情報を、前記他の通信装置から近距離通信により受信する近距離通信ステップと、
    前記コンテンツ指定ステップにより指定された前記コンテンツデータを前記アクセス情報に基づき、前記設定情報に基づいた前記無線通信を介して前記他の通信装置に送信する無線通信ステップと、
    を実行させる、コンピュータプログラム。
  9. 他の通信装置が無線通信を介して自装置にアクセスするためのアクセス情報及び前記無線通信を行うための設定情報を、前記他の通信装置に近距離通信により送信する近距離通信部と、
    前記他の通信装置が再生しているコンテンツデータ及び前記コンテンツデータの再生位置の情報を、前記アクセス情報に基づき、前記設定情報に基づいた前記無線通信を介して前記他の通信装置から受信する無線通信部と、
    を備える、通信装置。
  10. 前記コンテンツデータを再生するコンテンツ再生部をさらに備え、
    前記無線通信部は、前記コンテンツ再生部が再生する前記コンテンツデータの前記再生位置の情報を前記他の通信装置から受信する、請求項9に記載の通信装置。
  11. 前記無線通信部は、前記再生位置の情報を前記コンテンツデータとともに前記他の通信装置から受信する、請求項10に記載の通信装置。
  12. 前記コンテンツ再生部は、前記コンテンツデータを、前記無線通信部が受信した前記再生位置の情報に対応する位置から再生する、請求項10または11に記載の通信装置。
  13. 前記設定情報は鍵情報を含む、請求項9に記載の通信装置。
  14. 前記コンテンツデータは、音楽コンテンツのコンテンツデータである、請求項9〜13のいずれかに記載の通信装置。
  15. 前記コンテンツデータは、音声コンテンツ、映像コンテンツ、電子図書、ゲーム、ソフトウェアまたは撮影された画像コンテンツのコンテンツデータである、請求項9〜14のいずれかに記載の通信装置。
  16. 他の通信装置が無線通信を介して自装置にアクセスするためのアクセス情報及び前記無線通信を行うための設定情報を、前記他の通信装置に近距離通信により送信する近距離通信ステップと、
    前記他の通信装置が再生しているコンテンツデータ及び前記コンテンツデータの再生位置の情報を、前記アクセス情報に基づき、前記設定情報に基づいた前記無線通信を介して前記他の通信装置から受信する無線通信ステップと、
    を備える、通信方法。
  17. コンピュータに、
    他の通信装置が無線通信を介して自装置にアクセスするためのアクセス情報及び前記無線通信を行うための設定情報を、前記他の通信装置に近距離通信により送信する近距離通信ステップと、
    前記他の通信装置が再生しているコンテンツデータ及び前記コンテンツデータの再生位置の情報を、前記アクセス情報に基づき、前記設定情報に基づいた前記無線通信を介して前記他の通信装置から受信する無線通信ステップと、
    を実行させる、コンピュータプログラム。
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