JPWO2014073367A1 - バックラッシュ測定装置及びバックラッシュ測定方法 - Google Patents

バックラッシュ測定装置及びバックラッシュ測定方法 Download PDF

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Abstract

第1パーツと第2パーツの間に存在するバックラッシュを測定するバックラッシュ測定装置であって、第2パーツと一緒に回転し、回転中心(41)を通過するようにして前記回転中心から等距離延びている左押圧片(37L)及び右押圧片(37R)と、前記左押圧片を押す左押圧機構(38L)及び前記右押圧片を押す右押圧機構(38R)と、前記右押圧片に当接し前記左押圧片の変位量と前記右押圧片の変位量を測る変位量検出機構(39)と、前記変位量検出機構で検出した左変位量と右変位量とに基づいてバックラッシュを求める演算部(49)を備える。

Description

本発明は、互いに噛み合う2つの回転部品の間に存在するバックラッシュを測定する装置及び方法に関する。
回転運動体を支持する要素に軸受がある。また、直線運動体を支持する要素にフェザーキー、角形スプライン、ボールスプラインがある。
これらのうちで、ボールスプラインは、スプライン軸とスリーブの間にボール(又はニードル)を介在させたものである。ボールスプラインは、移動距離の長短に関係なくスリーブをスプライン軸に沿って移動させることができる。スリーブとスプライン軸との間にボールを介在させているため摩擦抵抗を低減することができる。
ボールとスプライン軸の間に僅かな隙間を設けることで円滑な運動を確保する。同様に、ボールとスリーブの間僅かな隙間を設けることで円滑な運動を確保する。仮に隙間をゼロにするとボールが円滑に回転しなくなるからである。隙間はバックラッシュとして現れる。バックラッシュは、正転から逆転に変えたときに発生する最大隙間、と定義される。ただし、バックラッシュが大きいと反転時のショックが大きくなる。
そこで、バックラッシュは適度な値又は領域に設定する必要がある。
設定の前提として、バックラッシュの測定が必要になり、バックラッシュの測定技術が各種提案されてきた(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に開示される技術を、図18〜図19に基づいて説明する。
図18は従来のベルト式無段変速装置の要部の断面図であり、CVTと略称されるベルト式無段変速装置100は、固定シーブ101と、この固定シーブ101の軸102に移動自在に嵌められている可動シーブ103と、この可動シーブ103を移動するアクチュエータ104と、固定シーブ101と可動シーブ103に挟まるように設けられるベルト105を備えている。
アクチュエータ104で可動シーブ103を固定シーブ101へ押し出すと、ベルト105の回転直径が増大する。逆に、可変シーブ103を固定シーブ101から離すようにすると、ベルト105の回転直径が減少する。このような回転直径を変化させることで変速が行われる。
固定シーブ101の軸102と可変シーブ103との間に、ボールスプライン機構が配置される。ボールスプライン機構は、軸102に設けられる内側スプライン溝107と、スリーブ108に設けられる外側スプライン溝109と、溝107、109間に嵌められるボール111とからなる。このようなボールスプライン構造を対象としてバックラッシュが計測される。
図19は従来のバックラッシュ計測の基本原理を説明する図であり、正規のボール111よりも小径の基準ボール113を準備し、この基準ボール113を内側スプライン溝107と外側スプライン溝109の間に介在させる。
次に軸102に対してスリーブ108を軸102の軸方向へ移動させると、移動距離が(A0/2)となる。基準ボール113の外径d0は既知である。移動距離(A0/2)と外径d0とから幾何学的に計算することで、そのときのボール111の外径(正確には内側スプライン溝107と外側スプライン溝109の内接円の直径)dを計算する。
得られた外径に近似するボール111を選択して、内側スプライン溝107と外側スプライン溝109に嵌める。
すなわち、特許文献1の技術は、ボール111の最適外径を決定する技術である。移動距離(A0/2)を稼ぐために、小径の基準ボール113を用いて、移動距離を計測することを基本とする。
先ず、外径の異なる多数のボール111を準備する必要があり、多数のボール111の保管及び区分けが大変である。誤組みもある確率で発生する。
また、基準ボール113を入れて計測し、計測後、基準ボール113を取外し、その後に選択したボール111を入れるため、工程数が増し、生産能率が低下する。
そこで、基準ボールを使用することなく、迅速にバックラッシュが計測可能である技術が求められる。
特開平11−142101号公報
本発明は、基準ボールを使用することなく、迅速にバックラッシュが計測可能な技術を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明によれば、ワークを構成する第1パーツとこの第1パーツに噛み合う第2パーツとの間に存在するバックラッシュを測定するバックラッシュ測定装置であって、
基盤に固定される装置フレームと、
この装置フレームに取付けられ前記第1パーツを固定するパーツ固定機構と、
前記装置フレームに回転可能に取付けられ前記第2パーツを支えるパーツ支持機構と、
このパーツ支持機構に取付けられ回転中心を通過するようにして前記回転中心から等距離延びている左押圧片及び右押圧片と、
前記左押圧片を押す左押圧機構及び前記右押圧片を押す右押圧機構と、
前記右押圧片に当接し前記左押圧片の変位量と前記右押圧片の変位量を測る変位量検出機構と、
前記変位量検出機構で検出した左変位量及び右変位量とに基づいてバックラッシュを求める演算部とを備えているバックラッシュ測定装置が提供される。
請求項2に係る発明では、好ましくは、前記第2パーツは、内側スプライン溝を有している軸部材であり、
前記第1パーツは、前記内側スプライン溝に対応する外側スプライン及びこの外側スプラインに嵌るボールを有しているスリーブであり、
前記外側スプライン溝と前記内側スプライン溝の間に前記ボールを介在させ、このボールに起因するバックラッシュを測定する。
請求項3に係る発明では、好ましくは、前記パーツ支持機構は、前記軸部材を把持する軸部材把持機構と、この軸部材把持機構を支えると共に前記軸部材の軸端を囲うカップ部材と、このカップ部材と前記装置フレームの間に置かれ前記カップ部材を回転可能に保持する保持機構とからなる。
請求項4に係る発明では、好ましくは、前記パーツ支持機構は、前記軸部材を把持する軸部材把持機構と、この軸部材把持機構と前記装置フレームの間に置かれ前記軸部材把持機構を回転可能に保持する保持機構とからなり、
前記軸部材把持機構は、前記軸部材を通す穴を有し前記軸部材と共に回転する回転板と、前記穴に接するように延ばされロックアームと、このロックアームの先端を前記回転板に止める支持ピンと、前記ロックアームの基部から延ばされる屈曲リンクと、この屈曲リンクの先端を前記回転板に止める止めピンと、ピストンロッドが前記ロックアームに沿って延びるようにして前記回転板に止められピストンロッドの先端が前記屈曲リンクの屈曲点に連結されているロック用シリンダとを備えている。
請求項5に係る発明では、好ましくは、前記軸部材は、鉛直に配置される。
請求項6に係る発明では、好ましくは、前記保持機構は、上面が平坦な下部ドーナツ板と、この下部ドーナツ板の前記上面に載せられる複数の玉と、これらの玉のピッチや軌道を保つために前記玉を保持するリテーナーと、前記玉に載せられ下面が平坦な上部ドーナツ板とからなる。
請求項7に係る発明では、好ましくは、前記軸部材は、ベルト式無段変速装置の固定シーブであり、前記スリーブは前記ベルト式無段変速装置の可動シーブである。
請求項8に係る発明では、好ましくは、前記第1パーツは、第1ギヤであり、
前記第2パーツは、前記第1ギヤに噛み合う第2ギヤである。
請求項9に係る発明では、好ましくは、前記左押圧機構及び前記右押圧機構は、各々、シリンダユニットと、このシリンダユニットのピストンロッドの先に付設されるロードセルとからなる。
請求項10に係る発明では、好ましくは、前記シリンダユニットは、電動シリンダユニットである。
請求項11に係る発明によれば、請求項9記載のバックラッシュ測定装置を用いて実施するバックラッシュ測定方法であって、
計測に先だって前記ワークに要求されるトルク値を、前記ロードセルの荷重に換算し、左所定荷重及び右所定荷重を定めるロードセル荷重決定工程と、
前記変位量検出機構で左変位量を検出する左変位量検出工程と、
左の前記ロードセルの検出荷重が前記左所定荷重に到達した後に、前記左変位量を左有効変位量として前記演算部に記憶させる左有効変位量記憶工程と、
前記変位量検出機構で右変位量を検出する右変位量検出工程と、
右の前記ロードセルの検出荷重が前記右所定荷重に到達した後に、前記右変位量を右有効変位量として前記演算部に記憶させる右有効変位量記憶工程と、
前記左有効変位量と前記右有効変位量に基づいて前記演算部でバックラッシュを演算させる演算工程とからなるバックラッシュ測定方法が提供される。
請求項1に係る発明では、パーツ支持機構に取付けられ回転中心を通過するようにして前記回転中心から等距離延びている左押圧片及び右押圧片と、前記左押圧片を押す左押圧機構及び前記右押圧片を押す右押圧機構と、前記右押圧片に当接し前記左押圧片の変位量及び前記右押圧片の変位量を測る変位量検出機構と、前記変位量検出機構で検出した左変位量と右変位量とに基づいてバックラッシュを求める演算部とを備えている。
よって、基準ボールを用いることなく、ワークの全数についてバックラッシュを測定することができる技術が提供される。
請求項2に係る発明によれば、ボールスプライン機構を有するワークのバックラッシュの測定が可能となる。
請求項3に係る発明では、パーツ支持機構は、前記軸部材を把持する軸部材把持機構と、この軸部材把持機構を支えると共に前記軸部材の軸端を囲うカップ部材と、このカップ部材と前記装置フレームの間に置かれ前記カップ部材を回転可能に保持する保持機構とを備えている。カップ部材で軸部材の軸端を囲うため、前記軸端に左押圧片及び右押圧片を接近して配置することができ、バックラッシュ測定装置の小型化が図れる。
請求項4に係る発明では、パーツ支持機構は、軸部材把持機構と、保持機構とからなり、前記軸部材把持機構は、回転板と、ロックアームと、このロックアームの先端を前記回転板に止める支持ピンと、前記ロックアームの基部から延ばされる屈曲リンクと、この屈曲リンクの先端を前記回転板に止める止めピンと、ピストンロッドが前記ロックアームに沿って延びるようにして前記回転板に止められピストンロッドの先端が前記屈曲リンクの屈曲点に連結されているロック用シリンダとを備えている。
1本のロックアームで軸部材を固定する。ロックアームが1本であるため、軸部材把持機構が簡単な構造になる。
請求項5に係る発明では、軸部材を地面に対して鉛直に配置する。鉛直軸に対称に左押圧機構と右押圧機構が配置できる。
請求項6に係る発明では、保持機構は、上面が平坦な下部ドーナツ板と、この下部ドーナツ板に載せられる複数の玉と、これらの玉に載せられ下面が平坦な上部ドーナツ板とを備えている。ドーナツ板が平坦であるため、軸部材は、軸直角方向へ移動が許容される。
請求項7に係る発明によれば、本発明をベルト式無段変速装置に適用することができる。ベルト式無段変速装置のバックラッシュを、全数検査可能であり、ベルト式無段変速装置の信頼性をより高めることができる。更に生産ライン内での検査(インライン検査)が可能となり、製造工程の短縮が可能となる。
請求項8に係る発明によれば、第1ギヤと第2ギヤの間に存在するバックラッシュ、すなわちギヤのバックラッシュを測定することできるバックラッシュ測定装置が提供される。
請求項9に係る発明では、押圧機構にシリンダユニットを採用し、シリンダユニットのピストンロッドの先端にロードセルを付設したので、トルクを正確に測定することができる。
請求項10に係る発明では、シリンダユニットは、電動シリンダユニットである。シリンダユニットは、油圧シリンダやエアシリンダも適用可能であるが、コストと位置精度の点から、電動シリンダユニットが好適である。
請求項11に係る発明によれば、ロードセルにより変位量を有効変位量とし、有効変位量に基づいてバックラッシュを演算させることができる。
ロードセルが無いときに比較して、シリンダユニットのトルクを正確に測定できると共に迅速な演算が可能となる。
したがって、本発明によれば、基準ボールを使用することなく、迅速にバックラッシュが計測可能な技術が提供される。
代表的なワークの断面図である。 図1の2−2線断面図である。 本発明に係るバックラッシュ測定装置の正面図である。 図4(a)は図3、図9、図17の4矢視図であり、図4(b)は図4(a)のb部拡大図である。 左押圧機構の作用図である。 右押圧機構の作用図である。 要求トルクとシリンダ設定との相関図である。 本発明方法に係るフロー図である。 本発明に係るバックラッシュ測定装置の変更例を示す図である。 図9の10−10矢視図である。 図9の11部拡大図である。 自在軸継手の分解斜視図である。 図9の13−13矢視図である。 図13の14矢視図である。 固定機構の作用図である。 図15の16矢視図である。 本発明に係るバックラッシュ測定装置の更なる変更例を示す図である。 従来のベルト式無段変速装置の要部の断面図である。 従来のバックラッシュ計測の基本原理を説明する図である。
以下、本発明の好ましい実施例について、添付した図面に基づいて説明する。
図1に示されるように、ワーク10は、第1パーツとしてのスリーブ12と、このスリーブ12に噛み合う第2パーツとしての軸部材11とを備えている。スリーブ12は、ホールスプライン機構20を介して、軸部材11に嵌められている。
軸部材11は、好ましくは、ベルト式無段変速装置の主要素の一つである固定プーリである。
スリーブ12は、好ましくは、ベルト式無段変速装置の主要素の別の一つである可動プーリである。
図2に示されるように、ボールスプライン機構20は、軸部材11に設けられる内側スプライン溝21と、スリーブ12に設けられる外側スプライン溝22と、これらの溝21、22間に設けられるボール(又はローラ、ニードル)23とを備えている。
軸部材11に対してスリーブ12は図面表裏方向へ移動可能である。ボール23を介して、軸部材11からスリーブ12へ回転力が伝達される。又はスリーブ12から軸部材11へ回転力が伝達される。
軸部材11とボール23とスリーブ12との間に、バックラッシュが存在する。このバックラッシュを測定する装置の好ましい例を次に説明する。
図3に示されるように、バックラッシュ装置30は、基盤31に固定される装置フレーム32と、この装置フレーム32に取付けられ、第1パーツとしてのスリーブ12を固定するパーツ固定機構33と、装置フレーム32に回転可能に取付けられ、第2パーツとしての軸部材11を支えるパーツ支持機構35と、このパーツ支持機構35に取付けられ回転中心を通過するようにして回転中心から等距離延びている左押圧片37L(Lは左示す添え字。以下同様)と、装置フレーム32に設けられ左押圧片37Lを押す左押圧機構38Lと、右押圧片37R(Rは右を示す添え字。以下同様)と、装置フレーム32に設けられ右押圧片37Rを押す右押圧機構38Rと、装置フレーム32に設けられ左押圧片37L及び右押圧片37Rの変位量を検出する変位量検出機構39とを備えている。
図4(a)に示されるように、左押圧片37L(底面図であるためLとRが逆になる。)は、回転中心としての軸中心41から一方へ放射状に延びている。右押圧片37Rは、軸中心41から他方へ放射状に延びている。本実施例では、1個のバー42の一方を左押圧片37L、他方を右押圧片37Rとした。左押圧片37Lと右押圧片37Rを互いに独立して設けることもできるが、本実施例の方が、安価になる。
左押圧機構38Lと右押圧機構38Rが、油圧シリンダ又はエアシリンダである場合を例に説明する。
なお、油圧源又は空気源44から送られる高圧流体は、左減圧弁45Lで所望の圧に減圧され、左方向切替弁46Lを介して左押圧機構38Lに送られる。ピストンロッド47Lが前進又は後退する。
同様に、油圧源又は空気源44から送られる高圧流体は、右減圧弁45Rで所望の圧に減圧され、右方向切替弁46Rを介して右押圧機構38Rに送られれる。ピストンロッド47Rが前進又は後退する。
先ず、左押圧機構38Lと右押圧機構38Rで、左押圧片37Lと右押圧片37Rを原点位置(図4(a)の位置)に戻す。
左押圧機構38Lを作動させる場合には、予め、右押圧機構38Rのピストンロッド47Rを後退させておく。そして、左押圧機構38Lのピストンロッド47Lを前進させる。ピストンロッド47Lの先端に左ロードセル48Lを備える。ロードセル48Lは荷重を電気信号に変換する電気品である。
右押圧機構38Rを作動させる場合には、予め、左押圧機構38Lと右押圧機構38Rで、左押圧片37Lと右押圧片37Rを原点位置し、次に、左押圧機構38Lのピストンロッド47Lを後退させておく。そして、右押圧機構38Rのピストンロッド47Rを前進させる。ピストンロッド47Rの先端に右ロードセル48Rを備える。ロードセル48Rは荷重を電気信号に変換する電気品である。
左ロードセル48Lの電気信号と右ロードセル48Rの電気信号は、演算部49へ送られる。この演算部49へは変位量検出機構39の検出信号が送られる。
図4(b)は、図4(a)のb部拡大図であり、ロードセル48Lと左押圧片37Lとの間に、圧縮ばね43Lが置かれている。左押圧機構38Lで発生した押力が、仮に変動しても、この変動を圧縮ばね43Lで吸収させることができ、押力を安定化させることができる。同様の理由で、ロードセル48Rと右押圧片37Rとの間に圧縮ばね43Rを配置した。
図5(a)に示されるように、左押圧片37Lを左押圧機構38Lで押圧すると、左押圧片37Lは反図面時計回りに回転する。左押圧機構38Lの押力は、常時、左ロードセル48Lで計測される。回転によって発生する変位量は変位量検出機構39で計測される。
図5(b)に示されるように変位量がδ1であれば、(δ1×r/R)の式を計算することにより、変位量がδ1はボール23の部位での変位量に換算される。
同様に、図6(a)に示されるように、右押圧片37Rを右押圧機構38Rで押圧すると、右押圧片37Rは図面時計回りに回転する。右押圧機構38Rの押力は、常時、右ロードセル48Rで計測される。回転によって発生する変位量は変位量検出機構39で計測される。
図6(b)に示されるように変位量がδ2であれば、(δ2×r/R)の式を計算することにより、変位量がδ2はボール23の部位での変位量に換算される。
演算部(図4、符号49)で、(δ1×r/R+δ2×r/R)=バックラッシュ量の演算を行う。ただし、変位量を検出するタイミングが重要になる。この点を以下、詳しく説明する。
図7(a)は理想な形態を示すグラフである。すなわち、シリンダユニットの押力設定を、要求トルク(バックラッシュを測定する際に予め定められるトルク)と等しくした。
原点0から点P1までは、ボールと軸部材又はスリーブとの隙間が詰められる領域である。点P1で隙間が0になった。
点P1から点P2までは、ボールと軸部材又はスリーブの弾性変形領域である。点P2で反力と押力が釣り合う。
理想的には、点P2に到達したら、左又は右の変位量が測定可能となる。しかし、現実には、シリンダ内面とピストンの摩擦抵抗などがあり、点P2が要求トルクに達しない。そこで、シリンダ設定を高めにすることが通常行われる。
図7(b)に示されるように、例えば、シリンダ設定を要求トルクの1.2倍にする。すると、点P2よりトルクが高まり、点P3で反力と押力が釣り合う。
理論的には、点P2に到達したら、左又は右の変位量が測定可能となる。しかし、点P2から点P3までのカーブが立っているため、測定は困難である。そこで、安定した点P3以降で測定することになる。
ただし、点P3以降で測定すると、左又は右の変位量が大きくなり、合格品を不合格とする判定することがあり、改善が求められる。
図7(c)に示されるように、本発明では、ロードセルを装備した。点P2をロードセルで検出する。このロードセルの検出信号に基づいて、点P2から演算を開始することができる。
加えて、ロードセルを装備したために(a)と(b)の中間にシリンダ設定を行うことができる。ロードセルで監視することにより、点P2が要求トルクに到達することが保証される。したがって、シリンダ設定を要求トルクの1.05倍にすることが可能となる。
1.05倍にすると、点P1から点P3までのカーブが寝る(水平に近くなる)。そのため、点P2で測定することができるようになり、合格品を不合格とする頻度は激減する。
さらには、図7(b)に示される点P3と図7(c)に示される点P2は時間的に大差が無く、測定時間は図7(c)の方が、図7(b)と同じか又は短くなる。
次に、バックラッシュ測定装置の総合的な作用を、図8に基づいて説明する。
図中、STはステップ番号を示す。
要求トルクと荷重は次元が異なるため、要求トルクに対応する荷重(所定荷重)を決定する。すなわち、要求トルクに基づき、左ロードセルに対する左所定荷重を決定し設定する(ST01)。同様に右ロードセルに対する右所定荷重を決定し設定する(ST02)。ST01とST02で、ロードセル荷重決定工程が実施される。
次に、変位量検出機構で左変位量を検出する(ST03、左変位量検出工程)。
そして、左のロードセルの検出荷重が左所定荷重に到達したか否かを調べる(ST04)。到達したら、左変位量を左有効変位量とする(ST05)。そして、左有効変位量を演算部に記憶させる(ST06、左有効変位量記憶工程)。
同様に、変位量検出機構で右変位量を検出する(ST07、右変位量検出工程)。
そして、右のロードセルの検出荷重が右所定荷重に到達したか否かを調べる(ST08)。到達したら、右変位量を右有効変位量とする(ST09)。そして、右有効変位量を演算部に記憶させる(ST10、右有効変位量記憶工程)。
左有効変位量と右有効変位量に基づいて演算部でバックラッシュを演算させる(ST11、演算工程)。最後に、演算部で合否判定をさせる(ST12)。合否の表示は、ディスプレー、記録紙、ランプ、ブザーの何れか又は組み合わせで行えばよい。
次に、バックラッシュ装置30を構成する要素について、それらの構造を詳しく説明する。
図3に示されるように、バーツ支持機構35は、軸部材11を把持する軸部材把持機構51、51と、これらの軸部材把持機構51、51を支えると共に軸部材11の下端を囲うカップ部材52と、このカップ部材52と装置フレーム32の間に置かれカップ部材52を回転可能に保持する保持機構53とを備えている。
装置フレーム32は、単純な形状の例を示したが、複数の装置フレームや複雑な形状のフレームであっても差し支えない。
スリーブ把持機構33及び軸部材把持機構51は、把持力の大きな油圧シリンダが好適である。
保持機構53は、軸受が好適である。
左押圧機構38Lと右押圧機構38Rは、電動シリンダユニット、油圧シリンダユニット、エアシリンダユニットが適用できる。エアシリンダユニットは安価であるが、位置精度に難がある。一方、油圧シリンダユニットは位置精度は良好であるが、油圧発生装置及び油圧配管を必要とし高価である。
電動シリンダユニットは、配線をはわせるだけで済み油圧シリンダユニットよりは安価であり、ねじ軸を使うため位置精度は良好である。
したがって、コストと位置精度の点から、電動シリンダユニットが推奨される。
変位量検出機構39は、電子マイクロメータなど移動距離を電気信号に変換する機構であれば種類は問わない。
本発明に係る変更例を、図9〜図16に基づいて説明する。
図9に示されるように、バックラッシュ装置30は、基盤31に固定される装置フレーム32と、この装置フレーム32に取付けられ、第1パーツとしてのスリーブ12を固定するパーツ固定機構33と、装置フレーム32に回転可能に取付けられ、第2パーツとしての軸部材11を支えるパーツ支持機構35と、このパーツ支持機構35に取付けられ回転中心を通過するようにして回転中心から等距離延びている左押圧片37Lと、装置フレーム32に設けられ左押圧片37Lを押す左押圧機構38Lと、パーツ支持機構35に取付けられ回転中心を通過するようにして回転中心から等距離延びている右押圧片37Rと、装置フレーム32に設けられ右押圧片37Rを押す右押圧機構38Rと、装置フレーム32に設けられ左押圧片37Lの変位量及び右押圧片37Rの変位量を検出する変位量検出機構39と、変位量検出機構39で検出した左変位量及び右変位量とに基づいてバックラッシュを求める演算部(図4、符号49)とを備えている。
この例では、パーツ支持機構35は、軸部材11を把持する軸部材把持機構51と、この軸部材把持機構51を装置フレーム32に回転可能に保持させる保持機構53とを備えている。
軸部材把持機構51は、下へ延びる軸部55を有している。この軸部55は自在軸継手56で、下位の連結軸57に繋がれる。この連結軸57は、軸受58、58を介して装置フレーム32に回転自在に支持されている。連結軸57の下端に左押圧片37Lと右押圧片37Rが固定されている。
図10に示されるように、軸部材把持機構51は、軸部材11を通す穴61を有し軸部材11と共に回転する回転板62と、穴61に接するように延ばされロックアーム63と、このロックアーム63の先端を回転板62に止める支持ピン64と、ロックアーム63の基部から延ばされる屈曲リンク65と、この屈曲リンク65の先端を回転板62に止める止めピン66と、ピストンロッド67がほぼロックアーム63に沿って延びるようにして回転板62に止められると共にピストンロッド67の先端が屈曲リンク65の屈曲点68に連結されるロック用シリンダ69とを備えている。
ロック用シリンダ69を伸動させると、屈曲リンク65がV字からI字へ変化する。この変化により、ロックアーム63が支持ピン64を中心にして、図面反時計回りに回転する。ロックアーム63の一部が穴61に被さるように回転する。
ロック用シリンダ69を縮動させると、屈曲リンク65がI字からV字へ変化する。この変化により、ロックアーム63が支持ピン64を中心にして、図面時計回りに回転する。ロックアーム63が穴61から離れるように回転する。
穴61に軸部材11を差し込んだ状態で、ロック用シリンダ69を伸動させることで、軸部材11をロックアーム63で拘束することができる。拘束した状態では軸部材11と回転板62が同期して回転する。
軸部材把持機構51は、1本のロックアーム63を主要素とするため、構造が単純で、部品点数が少なく、安価となる。反面、次に述べる問題点を有する。
すなわち、軸部材11の外径に対して穴61の径は、若干大きく設定される。隙間が無いと穴61に軸部材11を挿入することができないからである。ロックアーム63で軸部材11を軸直角方向に押すため、穴61に対して軸部材11が寄る。結果、穴61の中心と軸部材11の中心との間にずれが発生する。
このずれに対応するように、保持機構53を改良した。
図11に示されるように、保持機構53は、上面が平坦な下部ドーナツ板71と、この下部ドーナツ板71の上面に載せられる複数の玉72と、これらの玉72のピッチや軌道を保つために玉72を保持するリテーナー73と、玉72に載せられ下面が平坦な上部ドーナツ板74とを備えている。
下部ドーナツ板71に対して、相対的に上部ドーナツ板74が軸直角方向へ移動可能であるため、軸部55は軸直角方向へ移動する。結果、軸部材11の軸直角方向への移動が許容される。
図9にて、連結軸57は、軸受58、58を介して装置フレーム32に取付けられているため、回転は自在であるが、軸直角方向への移動は不可能である。そこで、軸部55と連結軸57との間に、自在軸継手56を介在させた。
図12に示されるように、自在軸継手56は、x軸ピン76、76及びこのx軸ピン76、76に直交するy軸ピン77、77を有する十字部材78と、x軸ピン76、76に嵌る一方のアイプレート79、79を備える一方のハブ81と、この一方のハブ81に対向するように設けられy軸ピン77、77に嵌る他方のアイプレート82、82を備える他方のハブ83とを備えている。なお、他方のハブ83に、ボルト84で、他方のアイプレート82、82が固定される。
一方のアイプレート79はx軸ピン76に沿って移動可能であり、他方のアイプレート82はy軸ピン77に沿って移動可能である。よって、他方のハブ83に対して一方のハブ81は、相対的に軸直角方向へ移動し得る。移動中であっても他方のハブ83から一方のハブ81へ回転力が伝達される。
図13に示されるように、パーツ固定機構33は、装置フレーム32に水平に敷設される横レール86、86と、これらの横レール86、86に移動自在に取付けられるスライダ87、87と、これらのスライダ87、87の先端に取付けられスリーブ12に当たるVブロック88、88と、装置フレーム32に回転自在に支持されると共にスリーブ12に向かって延びている回転軸89と、この回転軸89の先端に取付けられている駆動プレート91と、装置フレーム32に取付けられ回転軸89を回す拡縮用シリンダ92とを備えている。
さらに、図14に示されるように、駆動プレート91はI字形状を呈している。駆動プレート91の両端に、ピン93、93でV字リンク94、94の一端が連結される。V字リンク94、94の他端は、スライダ87、87に連結される。
図16に示されるように、駆動プレート91を角度θだけ回すと、想像線で示されるV字リンク94、94が、実線で示される位置へ移動する。この移動により、スライダ87がδだけ移動する。
結果、図15に示されるように、Vブロック88、88が、スリーブ12から離れる。図15にて、拡縮用シリンダ92で回転軸89を逆回転させることで、隙間δがゼロに近づき、図13の状態にすることができる。図13では、Vブロック88、88でスリーブ12が固定される。
本発明に係る更なる変更例を、図17に基づいて説明する。
図17に示されるように、バックラッシュ装置30は、基盤31に固定される装置フレーム32と、この装置フレーム32に取付けられ、第1パーツとしての第1ギヤ12を固定するパーツ固定機構33と、装置フレーム32に回転可能に取付けられ、第2パーツとしての第2ギヤ11を支えるパーツ支持機構35と、このパーツ支持機構35に取付けられ回転中心を通過するようにして回転中心から等距離延びている左押圧片37Lと、装置フレーム32に設けられ左押圧片37Lを押す左押圧機構38Lと、パーツ支持機構35に取付けられ回転中心を通過するようにして回転中心から等距離延びている右押圧片37Rと、装置フレーム32に設けられ右押圧片37Rを押す右押圧機構38Rと、装置フレーム32に設けられ左押圧片37Lの変位量及び右押圧片37Rの変位量を検出する変位量検出機構39と、変位量検出機構39で検出した左変位量及び右変位量とに基づいてバックラッシュを求める演算部(図4、符号49)とを備えている。
パーツ固定機構33は、装置フレーム32に縦向きに取付けられる第1レール96と、この第1レール96に沿って移動する第1スライダ97と、この第1スライダ97を昇降する第1昇降シリンダ98と、第1スライダ97に取付けられ、第1ギヤ12の上端を把持する第1チャック機構99と、装置フレーム32に固定される第1ギヤ12の下端を把持する第2チャック機構101とを備えている。
パーツ支持機構35は、縦向きに且つ第1レール96と平行になるようにして装置フレーム32に取付けられる第2レール102と、この第2レール102に沿って移動する第2スライダ103と、この第2スライダ103を昇降する第2昇降シリンダ104と、第2スライダ103に軸受105を介して回転可能に取付けられ、第2ギヤ11の上端を把持する第3チャック機構106と、装置フレーム32に軸受107を介して回転可能に取付けられ、第2ギヤ11の下端を把持する第4チャック機構108と、この第4チャック機構108から下へ延びているカップ109とを備えている。このカッパ109に左押圧片37L及び右押圧片37Rが取付けられている。
第1チャック機構99は、V字形状を呈するテーパ面111、111を有するハウジング112と、このハウジング112に収納されテーパ面111、111に接する斜面113、113を有し分割されているクランプ爪114、114と、これらのクランプ爪114、114を開放側へ付勢する圧縮ばね115と、クランプ爪114、114を軸方向へ移動するクランプシリンダ116とを備えている。
クランプシリンダ116を伸動すると、テーパ面111に沿って斜面113が前進するため、クランプ爪114、114は互いに接近する。結果、クランプ爪114、114で第1ギヤ12の上端を把持することができる。
第2〜第4チャック機構101、106、108は、第1チャック機構99と同様であるので、符号を流用して詳細な説明は省略する。
第1ギヤ12を回転しないように固定し、第2ギヤ11を回転可能に支えることで、第1ギヤ12と第2ギヤ11との間に存在するバックラッシュを計測することができる。
尚、本発明は、ベルト式無段変速装置のバックラッシュ測定に好適である。しかし、内側スプライン溝を備える軸部材と、外側スプライン溝を備えるスリーブと、両スプライン溝に介在させるボール又はニードルからなるワークであれば、ワークの種類は問わない。
さらにまた、実施例では軸部材は地面に対して鉛直に配置した。しかし、軸部材を水平や斜めに配置することは差し支えない。
また、カップ部材は、便宜上の呼称であり、フォーク部材でもよく、同等の機能を発揮する部材であれば形状を変更することは差し支えない。
本発明は、ベルト式無段変速装置のバックラッシュ測定に好適である。
10…ワーク、11…第2パーツ(軸部材、第2ギヤ)、12…第1パーツ(スリーブ、第1ギヤ)、20…ボールスプライン機構、21…内側スプライン溝、22…外側スプライン溝、23…ボール、30…バックラッシュ測定装置、31…基盤、32…装置フレーム、33…パーツ固定機構、35…パーツ支持機構、37L、37R…押圧片、38L、38R…押圧機構、39…変位量検出機構、41…回転中心(軸中心)、47L、47R…ピストンロッド、48L、48R…ロードセル、49…演算部、51…軸部材把持機構、52…カップ部材、53…保持機構、61…穴、62…回転板、63…ロックアーム、64……支持ピン、65…屈曲リンク、66…止めピン、67…ピストンロッド、68…屈曲点、69…ロック用シリンダ、71…下部ドーナツ板、72…玉、73…リテーナー、74…上部ドーナツ板。

Claims (11)

  1. ワークを構成する第1パーツとこの第1パーツに噛み合う第2パーツとの間に存在するバックラッシュを測定するバックラッシュ測定装置であって、
    基盤に固定される装置フレームと、
    この装置フレームに取付けられ前記第1パーツを固定するパーツ固定機構と、
    前記装置フレームに回転可能に取付けられ前記第2パーツを支えるパーツ支持機構と、
    このパーツ支持機構に取付けられ回転中心を通過するようにして前記回転中心から等距離延びている左押圧片及び右押圧片と、
    前記左押圧片を押す左押圧機構及び前記右押圧片を押す右押圧機構と、
    前記右押圧片に当接し前記左押圧片の変位量と前記右押圧片の変位量を測る変位量検出機構と、
    前記変位量検出機構で検出した左変位量及び右変位量とに基づいてバックラッシュを求める演算部とを備えているバックラッシュ測定装置。
  2. 前記第2パーツは、内側スプライン溝を有している軸部材であり、
    前記第1パーツは、前記内側スプライン溝に対応する外側スプライン及びこの外側スプラインに嵌るボールを有しているスリーブであり、
    前記外側スプライン溝と前記内側スプライン溝の間に前記ボールを介在させ、このボールに起因するバックラッシュを測定する請求項1記載のバックラッシュ測定装置。
  3. 前記パーツ支持機構は、前記軸部材を把持する軸部材把持機構と、この軸部材把持機構を支えると共に前記軸部材の軸端を囲うカップ部材と、このカップ部材と前記装置フレームの間に置かれ前記カップ部材を回転可能に保持する保持機構とからなる請求項2記載のバックラッシュ測定装置。
  4. 前記パーツ支持機構は、前記軸部材を把持する軸部材把持機構と、この軸部材把持機構と前記装置フレームの間に置かれ前記軸部材把持機構を回転可能に保持する保持機構とからなり、
    前記軸部材把持機構は、前記軸部材を通す穴を有し前記軸部材と共に回転する回転板と、前記穴に接するように延ばされロックアームと、このロックアームの先端を前記回転板に止める支持ピンと、前記ロックアームの基部から延ばされる屈曲リンクと、この屈曲リンクの先端を前記回転板に止める止めピンと、ピストンロッドが前記ロックアームに沿って延びるようにして前記回転板に止められピストンロッドの先端が前記屈曲リンクの屈曲点に連結されているロック用シリンダとを備えている請求項2記載のバックラッシュ測定装置。
  5. 前記軸部材は、鉛直に配置される請求項2記載のバックラッシュ測定装置。
  6. 前記保持機構は、上面が平坦な下部ドーナツ板と、この下部ドーナツ板の前記上面に載せられる複数の玉と、これらの玉のピッチや軌道を保つために前記玉を保持するリテーナーと、前記玉に載せられ下面が平坦な上部ドーナツ板とからなる請求項5記載のバックラッシュ測定装置。
  7. 前記軸部材は、ベルト式無段変速装置の固定シーブであり、前記スリーブは前記ベルト式無段変速装置の可動シーブである請求項2項記載のバックラッシュ測定装置。
  8. 前記第1パーツは、第1ギヤであり、
    前記第2パーツは、前記第1ギヤに噛み合う第2ギヤである請求項1項記載のバックラッシュ測定装置。
  9. 前記左押圧機構及び前記右押圧機構は、各々、シリンダユニットと、このシリンダユニットのピストンロッドの先に付設されるロードセルとからなる請求項1記載のバックラッシュ測定装置。
  10. 前記シリンダユニットは、電動シリンダユニットである請求項9記載のバックラッシュ測定装置。
  11. 請求項9記載のバックラッシュ測定装置を用いて実施するバックラッシュ測定方法であって、
    計測に先だって前記ワークに要求されるトルク値を、前記ロードセルの荷重に換算し、左所定荷重及び右所定荷重を定めるロードセル荷重決定工程と、
    前記変位量検出機構で左変位量を検出する左変位量検出工程と、
    左の前記ロードセルの検出荷重が前記左所定荷重に到達した後に、前記左変位量を左有効変位量として前記演算部に記憶させる左有効変位量記憶工程と、
    前記変位量検出機構で右変位量を検出する右変位量検出工程と、
    右の前記ロードセルの検出荷重が前記右所定荷重に到達した後に、前記右変位量を右有効変位量として前記演算部に記憶させる右有効変位量記憶工程と、
    前記左有効変位量と前記右有効変位量に基づいて前記演算部でバックラッシュを演算させる演算工程とからなることを特徴とするバックラッシュ測定方法。
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