JPWO2014050999A1 - 内燃機関用燃焼圧センサ付き機能部品ユニット - Google Patents

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Abstract

内燃機関の燃焼室に付設された機能部品の先端部外周面に、リング形の燃焼圧センサを装着して、外筒部及び内筒部からなるハウジングユニットと、受圧リングブロック部と、受圧リングブロック部からの圧力を検出する圧電素子と、ハウジングユニットの後方で圧電素子を支持する支持リングブロック部とを備え、燃焼圧センサが機能部品の先端部外周面に装着された状態で、機能部品に接する燃焼圧センサの外周面及び内周面にそれぞれシーリング手段を設けるように構成した。

Description

本発明は、圧力センサに関し、詳しくは内燃機関の燃焼室に付設される機能部品に燃焼圧センサを装着することにより、燃焼室内の圧力を検出する内燃機関用燃焼圧センサ付き機能部品ユニットに関する。
内燃機関の燃焼室に付設されて燃焼室内の圧力を検出する装置として、圧電素子を圧力検出部に使用した燃焼圧センサが提案されている。この種の燃焼圧センサにはシリンダヘッドの所定位置に形成した貫通穴に単独で付設する構成のものと、内燃機関に付設する機能部品であるインジェクタや点火プラグなどに装着したものをシリンダヘッドに付設するように構成したものが知られている。
ここで、内燃機関に付設する機能部品である点火プラグなどに装着するように構成した燃焼圧センサの一例として特許文献1を挙げる。特許文献1に開示される圧力センサ内臓スパークプラグは、リング形に構成した燃焼圧センサを点火プラグの外周に装着し、燃焼圧センサをシリンダヘッドの外側に点火プラグとともに締め付けることにより、燃焼圧を検出し、燃焼圧に対応して内燃機関の制御をおこなうように構成したものである。特許文献1の(図2)に示す従来の燃焼圧センサ付き点火プラグの断面図を図13に示す。以下に、図13を用いて、その構成を説明する。なお、理解し易いように発明の主旨を外さない範囲において、部品名称を本願にそろえている。
図13において、燃焼圧センサ付き点火クプラグユニット300における燃焼圧センサ45は、点火プラグ46の主体金具46aの外周にリング形に形成されている。点火プラグ46の外周に形成された燃焼圧センサ45は、シリンダヘッド48に設けられた点火プラグの装着孔48aに点火プラグ46を挿入し締め付けることで、ガスケット30と共にシリンダヘッドの外側に固定される。この燃焼圧センサ45において、燃焼室C内に発生する燃焼圧はガスケット30を介してセンサケース31の底面から板パッキン32を経て圧電素子33に伝達する。この圧電素子33から発生する電気信号は、電極板34から電極板34の端子部34aと、端子部34aと信号線47との接合部を経由して、点火プラグユニット300の外部に取り出すことができる。さらに、電気信号は信号処理部を経由して制御装置に送られ、内燃機関の制御をおこなう構成になっている。また、点火プラグ46を締め付けることなどが原因で、燃焼圧センサ45内の電極板34による圧電素子33への応力集中により圧電素子が破損することを防止するために、電極板34、収容部材35、絶縁板36の形状を工夫した構成になっている。
特開2000−277233号公報
特許文献1に記載された従来の燃焼圧センサ付き点火プラグユニットは、点火プラグの締め付けにより、燃焼圧センサ部がシリンダヘッドの外側面48bに固定される構成であるため、圧電素子から発生した電気信号はシリンダヘッドを通さないで直接シリンダヘッドの外側へ取り出すことができる。そのため、信号線部を封止しなくても信号線部を通じて混合ガスや燃焼ガスがシリンダヘッドの外部に漏れる懸念はない。しかしながら、燃焼圧センサ45がシリンダヘッドの外側に点火プラグ46により共締めされる構成になっているため、締め付け荷重の変動により、検出する信号が影響され変動する懸念がある。
一般に、圧電素子を用いた圧力検出装置においては、その組立時に、圧電素子の感度と直線性を高めるために、予め定められた荷重(予荷重)をかける必要がある。従来例では、燃焼圧センサ45は点火プラグ46を構成する主体金具46aの外周に固定された状態でシリンダヘッド48の外側面48bに締め付け、固定され予荷重がかけられている。従来例では、燃焼室において混合気の燃焼に伴う圧力は点火プラグ45の先端部に作用し、点火プラグを締め付ける荷重と逆の方向に作用する。燃焼圧センサ45は、この点火プラグの締め付け荷重の変動を燃焼圧として検出する構成になっている。
しかしながら、点火プラグは消耗品であり、電極部が放電により消耗し性能が劣化するため交換が必要であり、消費者や業者など不特定の作業者により行われる。そのため、従来例に示す燃焼圧センサ付き点火プラグユニットでは、点火プラグユニットを交換する毎に締め付け荷重が変動する懸念がある。その場合、圧電素子にかける予荷重が変動し、検出信号が影響を受け、燃焼室内の圧力を検出する手段としては、信頼性が低下するという問題がある。また、締め付け過ぎによって、圧力検出部が破損する懸念もある。
本発明の目的は、上記問題点を解決しようとするものであり、内燃機関に付設される燃焼圧センサ付き機能部品ユニットであって、機能部品の締め付け荷重に性能が影響され難く検出部内部やシリンダヘッド外部へ混合ガスや燃焼ガスが漏れることを防止する手段を備えた信頼性に優れた内燃機関用燃焼圧センサ付き機能部品ユニットを提供することにある。
本発明に係る内燃機関用燃焼圧センサ付き機能部品ユニットは、上述した課題を解決するため、内燃機関の燃焼室に付設された機能部品の先端部外周面に、リング形に構成した燃焼圧センサを装着することにより燃焼室の内圧を検出する機能部品ユニットにおいて、燃焼圧センサの外周面を構成する外筒部及び内周面を構成する内筒部からなるハウジングユニットと、このハウジングユニットの燃焼室側の前方に設けられ、前面が受圧面となる受圧リングブロック部と、ハウジングユニット内に配置され、受圧リングブロック部からの圧力を検出する圧電素子と、ハウジングユニットの後方に設けられ、圧電素子を支持する支持リングブロック部とを備えた燃焼圧センサであって、燃焼圧センサが機能部品の先端部外周面に装着された状態において、機能部品に接する燃焼圧センサの外周面及び内周面にそれぞれシーリング手段を設けたことを特徴とする。
この場合、発明の好適な態様により、圧電素子は、ハウジングユニットの内部の周方向に沿って一又は複数配置するとともに、この圧電素子は、スペーサを介して当該スペーサと交互に配置することができる。一方、機能部品に接する燃焼圧センサの外周面及び内周面にそれぞれ設けられたシーリング手段には溶接を用いることができる。この際、溶接としてレーザ溶接を用いるとともに、一周にわたって連続的に溶接することが望ましい。なお、溶接を行う燃焼圧センサの外周面及び内周面には、当該外周面及び内周面の端縁部を含ませることができる。また、燃焼圧センサの内周面から中心方向に突出したリング状の突起部を形成することにより機能部品の外周面と燃焼圧センサの内周面との間に段差部を設け、当該突起部の先端と機能部品の外周面を溶接することができる。他方、機能部品に接する燃焼圧センサの外周面及び内周面にそれぞれ設けられたシーリング手段は、一方を溶接とし、他方にガスケットを用いることができる。この際、ガスケットは、所定の厚さ及び弾性を有する金属製又は非金属製であって、全体をリング状に形成することができる。また、ガスケットを装着するに際しては、機能部品の外周面に段差部を形成し、この段差部と燃焼圧センサの端面間にガスケットを介在させてもよいし、或いは燃焼圧センサの内周面に段差部を形成し、この段差部と機能部品の外周面に形成した第二の段差部間にガスケットを介在させてもよい。なお、機能部品には、燃焼室内に燃料を噴射するインジェクタ又は燃焼室内にて混合気に点火する点火プラグの適用が好適である。
このような構成を有する本発明に係る内燃機関用燃焼圧センサ付き機能部品ユニットによれば、次のような顕著な効果を奏する。
(1) 本発明によれば、内燃機関の燃焼室内に付設される機能部品の先端部外周面にリング形に構成した燃焼圧センサを装着した機能部品ユニットにおいて、機能部品に接する燃焼圧センサの外周面及び内周面にそれぞれシーリング手段を設けたことにより、機能部品と燃焼圧センサとの間を封止することができ、信号線の導孔を通じて、検出素子部やシリンダヘッド外部への混合ガスや燃焼ガスが漏れることを防止することができる。また、機能部品の先端部に燃焼圧センサを装着する構成により、機能部品の締め付け荷重によって検出性能が影響されない。この結果、ガス漏れがなく締め付け荷重に影響されない信頼性に優れた内燃機関用燃焼圧センサ付き機能部品ユニットを提供することができる。
(2) 好適な態様により、圧電素子を、ハウジングユニットの内部の周方向に沿って複数配置するとともに、この圧電素子を、スペーサを介して当該スペーサと交互に配置すれば、圧力をバランス良く均一に検出でき、高精度の圧力検出が可能になる。一方、圧電素子が一個の場合であっても、C形状に形成されるスペーサと共に配置することにより、その配置位置を正確かつ容易に組み込むことが可能になるとともに、圧電素子に対して損失のない圧力伝達が可能となる。さらに、応力バランスをとることで圧電素子のカケや割れが発生せず、圧電素子の数量削減によるコストダウンが可能となる。
(3) 好適な態様により、機能部品に接する燃焼圧センサの外周面及び内周面にそれぞれ設けられたシーリング手段として溶接を用いれば、機能部品と燃焼圧センサ間のシーリングに加え、燃焼圧センサを機能部品に対して確実に取付(固定)できる。
(4) 好適な態様により、溶接としてレーザ溶接を用いるとともに、一周にわたって連続的に溶接するようにすれば、確実に封止できるとともに、シーリング性能及び取付強度を高めることができる。
(5) 好適な態様により、溶接を行う燃焼圧センサの外周面及び内周面に、当該外周面及び内周面の端縁部を含ませれば、例えば、機能部品の外周面の先端が燃焼圧センサの内周面の先端よりも前方に位置するような形態であっても、燃焼圧センサにおける内周面の端縁部と端面が組合わさることにより確実に固定することができる。
(6) 好適な態様により、燃焼圧センサの内周面から中心方向に突出したリング状の突起部を形成することにより機能部品の外周面と燃焼圧センサの内周面との間に段差部を設け、当該突起部の先端と機能部品の外周面を溶接するようにすれば、検出部から離れた位置で機能部品との溶接を行うことができるため、溶接熱による燃焼圧センサの内周面における熱歪の発生を抑制し、高精度の圧力信号を保つことができる。
(7) 好適な態様により、機能部品に接する燃焼圧センサの外周面及び内周面にそれぞれ設けられたシーリング手段として、一方を溶接とし、他方にガスケットを用いれば、溶接工程を削減でき、組立工数を削減できる。
(8) 好適な態様により、ガスケットは、機能部品の外周面に段差部を形成し、この段差部と燃焼圧センサの端面間に介在させてもよいし、燃焼圧センサの内周面に段差部を形成し、この段差部と機能部品の外周面に形成した第二の段差部間に介在させてもよい。このように、ガスケットは、燃焼圧センサの外周面と内周面のいずれの面側においても使用可能であり、柔軟に対応できるとともに、設計自由度を高めることができる。
本発明に係る第1実施形態におけるインジェクタユニットを内燃機関に付設した状態を示す概念図である。 図1のS部拡大図である。 図1の燃焼圧センサの装着構成を示す斜視図である。 図1の燃焼圧センサの装着構成を示す断面図である。 図3に示す燃焼圧センサの分解斜視図である。 図2に示すインジェクタユニットの部分断面図である。 図6のT部詳細図及びU部詳細図である。 図6のV−V断面図である。 本発明に係る第2実施形態におけるインジェクタユニットの部分断面図である。 本発明に係る第3実施形態におけるインジェクタユニットの部分断面図である。 本発明に係る第4実施形態におけるインジェクタユニットの部分断面図である。 本発明に係る第5実施形態における点火プラグユニットの部分断面図である。 背景技術に係る燃焼圧センサ付き点火プラグユニットの構成を示す断面図である。
1:内燃機関,2:シリンダブロック,2a:シリンダ,3:ピストン,4:シリンダヘッド,4a:連通孔,C:燃焼室,P、Q:機能部品の外周角部,h:機能部品の外周面,i:燃焼圧センサの外周面,j:燃焼圧センサの内周面,p:燃焼圧センサの外周角部,5:点火プラグ(機能部品),5A:点火プラグユニット(機能部品ユニット),6、6A、6B、6C、6D:インジェクタユニット(機能部品ユニット),7、7A、7B、7C、7D:インジェクタ(機能部品),8、8A、8B、8C、8D:燃焼圧センサ,10:圧力検出部,10a:開口部,11:フロント外側筐体(外筒部),12:フロント内側筐体(内筒部),13:リア筐体(支持リングブロック),14:受圧リング(受圧リングブロック),15:圧力伝達リング,16:圧電素子(圧電素子群),17:スペーサ(スペーサ群),50:伝送部,51:伝送電線,52:接続端子,53:接続パイプ,55、55a、55b:位置決めチューブ,56:コイルスプリング,57、57a、57b:封止部,60、61、62:ガスケット,70:電気コネクタ部,80:燃料コネクタ部,100:信号処理部,200:制御装置,300:従来の燃焼圧センサ付き点火プラグユニット
次に、本発明に係る最良実施形態を挙げ、図面に基づき詳細に説明する。
なお、以下に説明する実施形態における燃焼圧センサは、エンジンの機能部品であるインジェクタに取り付けられた例で説明する。
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を詳述する。ただし、以下に示す実施形態は、本発明の思想を具体化するための燃焼圧センサを例示するものであって、本発明は以下の構成に特定しない。特に実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は特定的な記載がない限りは本発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく単なる説明例に過ぎない。また、各図面が示す部材の大きさや位置関係等は説明を明確にするために誇張していることがある。また、以下の説明において同一部品、同一構成要素には同一の名称、符号を付し詳細説明を適宜省略することがある。
まず、本発明の各実施形態の特徴を説明する。
内燃機関の燃焼室に付設される機能部品としては、一般にインジェクタ、点火プラグ、グロープラグなどが想定されるが、本発明の各実施形態では、便宜上、機能部品としてインジェクタ又は点火プラグを想定して燃焼圧センサを装着したインジェクタユニット又は点火プラグユニットとして以下に説明する。
第1実施形態の特徴は、本発明の基本的な構成例であり、インジェクタに接する燃焼圧センサの外周面及び内周面のシール部をそれぞれ溶接により封止して信号線の導孔からの燃焼ガス漏れを防止したインジェクタユニットである。第2実施形態の特徴は、シール部の一方にガスケットを設けて燃焼ガス漏れを防止したインジェクタユニットである。第3の実施形態の特徴は、燃焼圧センサの内周面との間に段差部を設け、段差部にガスケットを配設することで燃焼ガス漏れを防止したインジェクタユニットである。第4実施形態の特徴は、燃焼圧センサの内周面にリング状の突起部を設けて溶接熱による歪を抑制したインジェクタユニットである。第5実施形態の特徴は、燃焼圧センサを点火プラグの先端部外周面に取り付けた点火プラグユニットである。
第1実施形態
まず、本発明の第1実施形態として、インジェクタユニットを一般的な内燃機関に付設した概略構成について、図1〜図2を用いて説明する。図1は内燃機関1の概略構成図であり、図2は図1のS部拡大図である。
図1中、符号1は本発明の内燃機関用燃焼圧センサ付きインジェクタユニット6Aが組み込まれる内燃機関である。この内燃機関1は、シリンダ2aとシリンダヘッド4とが締結されたシリンダブロック2と、シリンダブロック2内を往復動するピストン3などから構成され、シリンダブロック2とピストン3などにより燃焼室Cを構成している。
また、内燃機関1はガソリンエンジンなどの場合、通常、シリンダヘッド4に付設されて燃焼室C内の混合気を燃焼させるための点火プラグ5(一点鎖線にて図示)と、シリンダヘッド4に付設されて燃焼室C内に燃料を噴射するインジェクタユニット6Aとを備えている。インジェクタユニット6Aはインジェクタ7Aの先端部にリング形に構成した燃焼圧センサ8Aが装着されて一体化されている。また、インジェクタユニット6Aはセンサ部が燃焼室Cの近くに位置するように装着されている。
次に、インジェクタユニット6Aをシリンダヘッド4に付設する構成について図2を用いて説明する。図2において、シリンダヘッド4には、インジェクタユニット6Aを付設するための燃焼室Cと外部とを連通する連通孔4aが設けられている。連通孔4aの形状は、燃焼室C側から第1の孔部4bと、第1の孔部4bの孔径よりも大きい第2の孔部4cと、第2の孔部4cの孔径よりも大きい第3の孔部4dとを有している。インジェクタユニット6Aは連通孔4aに貫通した状態で取り付けられ、第1の孔部4bの燃焼室Cの近くに燃焼圧センサ8が位置するように構成されていて、第1の孔部4bの孔径よりも燃焼圧センサ8の外径は少し小さくなっている。
また、第2の孔部4cにはインジェクタユニット6Aの胴体部6aがガスケット60とともに挿入され、すきまばめで嵌合している。また、第3の孔部4dにはインジェクタユニット6Aのフランジ部6bが挿入されている。インジェクタユニット6Aはシリンダヘッド4の外側に設けられたクランプ部(図示なし)によってフランジ部6b部をクランプし、ガスケット60とともに固定される。これにより、燃焼室C側から混合気や燃焼ガスが漏れないように気密を保つことができる。
また、図1において、インジェクタユニット6Aは、先端部外周に取り付けられた燃焼圧センサ8Aが検出した圧力信号を外部に伝送し接続するための電気コネクタ部70と、インジェクタ7A部に燃料を供給するための燃料コネクタ部80を備えている。また、内燃機関1は圧電素子から得られる微弱な電荷である電気信号を受けて増幅処理する信号処理部100を備え、さらに、処理した信号を受け取りインジェクタ7Aに所定の制御を指示するための制御装置200を備えている。これにより、インジェクタユニット6Aは燃焼圧に応じて制御装置からの指示により所定の燃料噴射を行う構成になっている。
次に、インジェクタユニット6Aの構成について図3〜図8を用いて説明する。図3は図2における機能部品の一つであるインジェクタ7Aに燃焼圧センサ8Aを装着する構成を示す斜視図であり、図4は同構成を示す断面図である。図5は燃焼圧センサ8Aの分解斜視図であり、図6は燃焼圧センサ8Aをインジェクタ7Aに装着した状態(インジェクタユニット6A)の断面図であり、図7は燃焼圧センサ8AのT部詳細図及びU部詳細図であり、図8は図6のV−V断面図である。
次に、図3及び図4を用いて燃焼圧センサ8Aと、インジェクタ7Aとを好適に装着するための構成について説明する。図3は、インジェクタ7Aの先端部外周に燃焼圧センサ8Aを装着する様子を示す斜視図であり、図4は、燃焼圧センサ8Aとインジェクタ7Aとを組立てる際に、燃焼圧センサ8Aとインジェクタ7Aがどのように接するかを示す断面図である。
図3において、インジェクタ7Aの先端部には段差が設けられていて、その段差部に対して燃焼圧センサ8Aの開口部10aが嵌合する構成になっている。また、燃焼圧センサ8Aの圧力検出部10から信号を伝送する伝送部50が後端面に向けて延出していて、インジェクタ7に設けられた信号線の導孔内を通過させる。このとき、後述する封止部57a、57bにより信号線の導孔部が封止される。
次に、図4において、前述のインジェクタ7Aの先端部外周面に対して燃焼圧センサ8Aの内周面と外周面が接する状況について詳しく説明する。インジェクタ7Aの先端部に示す一点鎖線はその外周面hを示し、燃焼圧センサ8Aの外側と内側に示す一点鎖線はそれぞれ、外周面iと内周面jを示している。したがって、外周面iと内周面j間における両側に位置する面は、燃焼圧センサの端面となる。また、インジェクタ7Aの外周面hにおける点P、Qはそれぞれ段差部の角部を示し、燃焼圧センサ8Aの外周面iにおける点pは燃焼圧センサ8Aの筐体の角部を示している。インジェクタ7Aの先端部に燃焼圧センサ8Aが嵌合したとき、インジェクタ7Aの角部Pと燃焼圧センサ8の角部pは接し、インジェクタ7Aの角部Qは燃焼圧センサ8Aの内周面jに接している。この2か所の接する点がシール部である。通常、信号線の導孔内で信号線を封止部材にて封止するが完全な封止は難しい。しかし、この2ヶ所にシール部を設けることによって、信号線の導孔部へ混合気や燃焼ガスが漏れないように封止することができる。これにより、燃焼圧センサ8Aをインジェクタ7Aに装着し封止することができる。
なお、上述した、「接する」とは、シーリング手段(溶接やガスケットなど)によるシールが可能な範囲の接触を言い、例えば、径方向や中心線方向に少し位置がズレていてもシールが可能であれば問題ない。また、以下の説明では、シーリング手段として、レーザ溶接などを用いた「溶接部」には便宜状「●」印を付しているが実際の形状を示すものではなく単に「溶接部」を示す印である。また、以下の説明において、図3又は図4の左端に位置する燃焼圧センサ8A側を先端面側と呼び、右端側を後端面側と呼ぶ。また、図3又は図4に示す中心線に沿った方向を中心線方向と呼ぶ。
次に、圧力検出部10の構成について、図5〜図8を用いて説明する。燃焼圧センサ8Aは、圧力を検出する機能を備えた圧力検出部10と、圧力検出部10で検出した圧力を電気信号として外部に伝送する伝送ユニット50とを備える。圧力検出部10は、全体として円筒形状を呈しており、前端面側から後端面側に貫通し、インジェクタ7の先端部を収容する開口部10aが設けられている。伝送ユニット50は、中心線方向に沿って延びるとともに、前端面側の端部が圧力検出部10内に収容され、後端面側は伝送電線51としてインジェクタ7に設けられた信号線の導孔を通りインジェクタ7の電気コネクタ部70に接続されている(図2参照)。
圧力検出部10は、円筒状の形状を有するフロント外側筐体11と、円筒状の形状を有し且つフロント外側筐体11の内側にフロント外側筐体11と同心状に配置されるフロント内側筐体12と、円筒状の形状を有し、フロント外側筐体11およびフロント内側筐体12の背面側に取り付けられるリア筐体13と、環状の形状を有するとともにフロント外側筐体11およびフロント内側筐体12の前端面側に取り付けられ、外部からの圧力を受ける受圧リング14とを備えている。これにより、フロント外側筐体11、フロント内側筐体12、リア筐体13および受圧リング14を組み立てたものが、圧力検出部全体の筐体としての機能を有している。
また、この圧力検出部10には、これらフロント外側筐体11、フロント内側筐体12、リア筐体13および受圧リング14によって囲まれた内部空間10bが形成されている。そして、この圧力検出部10は、この内部空間10bに、リング状の形状を有するとともに受圧リング14の後端面側に配置され、受圧リング14からの圧力をさらに後端面側に伝達する圧力伝達リング15と、圧力伝達リング15の後端面とリア筐体13の前端面との間に配置され、圧力伝達リング15から伝達した圧力を電荷信号に変換する圧電素子群16とをさらに備えている。本実施形態では圧電素子群16は、圧力伝達リング15の後端面側において円周方向に60°間隔で設けられた、第1の圧電素子16〜第6の圧電素子16が配設されている。なお、本実施形態では、6個の圧電素子16〜16が略等間隔で配置されているが、圧電素子群16の数は6個より少なくてもよいし、多くてもよい。したがって、1個であってもよい。
なお、本実施形態では、各圧電素子16はそれぞれが圧力を受けて電荷を発生する圧電機能を有するが、複数の圧電素子群16として加算された圧電機能を有している。また、圧力検出部10には上述した各圧電素子16の間にスペーサ群17が円周方向に60°間隔で配設されている。このように、各圧電素子16の間を埋めるように各スペーサ17〜17を配設することにより、圧力検出部の組立時に圧電素子群16のアライメント調整を補助してアライメント調整を容易にし、且つ、正確に行うことができる。
次に、各筐体の構成について、図5〜図8を用いて説明する。フロント外側筐体11は、円筒状の形状を有しており、その前端面側の端部内側には、受圧リング14の受圧部14aの外側端部をはめ込むための切り欠きが形成されている。フロント内側筐体12は、同様に円筒状の形状を有しており、その外径は、フロント外側筐体11の内径よりも小さい。また、フロント内側筐体12の前端面側の端部外側には、受圧リング14の受圧部14aの内側端部をはめ込むための切り欠きが形成され、フロント内側筐体12の後端面側の端部外側には、リア筐体13の前端面側の端部内側をはめ込むための切り欠きが形成されている。
リア筐体13は、全体として円筒状の形状を有するリア筐体本体13aと、リア筐体本体13aの前端面側となる端面に設けられ、圧電素子群16の接地電極として機能する接地電極層13bとを備えている。ここで、リア筐体本体13aは、前端面側においてフロント外側筐体11の内径より少し大きい径に設定された前段部131と、前段部131の背面側においてフロント外側筐体11の外径とほぼ同じ外径に設定された後段部132とを有している。そして、上述した接地電極層13bは、リア筐体本体13aの前段部131における前面側の端面に、ほぼ一周にわたって形成されている。これにより、リア筐体本体13aの前段部131は、フロント外側筐体11とフロント内側筐体12の後端面側に形成された凹部に嵌めこむことができる。また、リア筐体本体13aの前段部131および後段部132には、中心線方向に平行でリア筐体本体13aを貫通する貫通孔13cが1つ形成されている。
リア筐体13に設けられた接地電極層13bは、導電性の高い金属薄膜を、リア筐体本体13aに対し単層あるいは複数層積層して構成されている。このような接地電極層13bとしては、リア筐体本体13a上に例えば密着強化層としてTiを用いた内層を積層し、内層の上に例えば拡散防止層としてPtを用いた中間層を積層し、中間層の上となる最上層に、例えばAuを用いた接合層を積層して構成するとよい。
ここで、フロント外側筐体11、フロント内側筐体12およびリア筐体13は、燃焼室Cに面する位置又は燃焼室Cの近傍に位置し高温になるため、少なくとも、−40℃〜350℃の使用温度環境に耐える材料を用いることが望ましい。また、本実施形態では、後述するように、圧力検出部10を構成する圧電素子群16の接地電極となる。この場合、インジェクタなどの機能部品と溶接されることから導電性を有する金属材料を用いて製作することが望ましい。具体的には、耐熱性が高く、且つ、導電性があるステンレス鋼材、例えばJIS規格のSUS630、SUS316、SUS430等を用いて構成するとよい。
次に、フロント外側筐体11の後端面側の端部は、リア筐体本体13aの前端面側の端部外側に設けられた切り欠きにはめ込まれた状態で、一周にわたってレーザ溶接が施され固定される。また、フロント内側筐体12の後端面側の端部は、リア筐体本体13aの前端面側の端部内側に設けられた突出部がはめ込まれた状態で、一周にわたってレーザ溶接が施され固定される。なお、レーザ溶接では、一周にわたって連続的に溶接を行うことにより溶接面を確実に封止できるとともに、シーリング性能及び取付強度を高めることができる。
受圧リング14は、図5及び図6に示すように、同心状に配設したフロント外側筐体11およびフロント内側筐体12によって前端面側に形成されるリング状の空間を塞ぐように設けられる。この受圧リング14は、燃焼室C側に露出することで燃焼室からの燃焼圧を受ける受圧部14aと、受圧部14aの背面側において受圧部14aが受けた圧力を圧力伝達リング15に伝達する伝達部14bとが一体化して構成されている。
また、受圧リング14の受圧部14aの外側端部は、フロント外側筐体11の前端面側の端部内側に設けられた切り欠きに嵌め込まれた状態で、一周にわたってレーザ溶接が施されて固定される。また、受圧リング14の受圧部14aの内側端部は、フロント内側筐体12の前面側の端部外側に設けられた切り欠きに嵌め込まれた状態で、一周にわたってレーザ溶接が施されて固定される。なお、レーザ溶接では、一周にわたって連続的に溶接を行うことにより、溶接面を封止することができる。これにより、フロント外側筐体11、フロント内側筐体12、リア筐体13および受圧リング14によって囲まれた内部空間10bは貫通孔13c部を除いてすべての接合部を封止することができる。
また、受圧リング14に設けられた伝達部14bは、フロント外側筐体11の内周面およびフロント内側筐体12の外周面の両者に接触しないように、これら両者に対する位置決めがなされる。なお、受圧リング14を構成する材料としては、高温、且つ、高圧となる燃焼室C内に露出することを考慮し、弾性が高く、且つ、耐久性、耐熱性、耐食性に優れる合金製であることが望ましく、例えばSUH660等を用いるとよい。
上述した圧力伝達リング15は、図6〜図8に示すように、環状の形状を有する圧力伝達リング本体15aと、圧力伝達リング本体15aにおいて後端面側となる端面に設けられ、圧電素子群16からの電荷信号を出力するための出力電極として機能する出力電極層15bとを備える。そして、出力電極層15bは、圧力伝達リング本体15aにおける後端面側の端面に、一周にわたって形成されている。
ここで、圧力伝達リング本体15aの断面は矩形であり、圧力伝達リング本体15aの外径はフロント外側筐体11の内径よりも小さく、圧力伝達リング本体15aの内径はフロント内側筐体12の外径よりも大きい。なお、本実施形態において、圧力伝達リング本体15aは、耐熱性および絶縁性を有するアルミナ等のセラミック材料で構成されている。
また、圧力伝達リング15に設けられる出力電極層15bは、導電性の高い金属薄膜を、圧力伝達リング本体15aに対し単層あるいは複数層積層して構成されている。このような出力電極層15bとしては、圧力伝達リング本体15a上に例えば密着強化層としてTiを用いた内層を積層し、内層の上に例えば拡散防止層としてPtを用いた中間層を積層し、中間層の上となる最上層に、例えばAuを用いた接合層を積層して構成するとよい。また、出力電極層15bとして、接合層の上にさらに例えばAu−Snを含んだ、圧電素子群16のアライメントを調整するためのアライメント調整層を形成してもよい。
次に、図7(a),(b)及び図8を用いて圧電素子群16について説明する。図7(a)は、図6のT部拡大図、図7(b)は図6のU部拡大図であり、図8は図6のV−V断面図である。図7及び図8において、圧電素子群16は、第1圧電素子16〜第6圧電素子16を備える。ここで、第1圧電素子61〜第6圧電素子16は共通の構成を有しており、それぞれが、直方体状に加工された圧電体16aと、圧電体16aにおける前端面側の端面に形成されたフロント側電極16bと、圧電体16aにおける後端面側の端面に形成されたリア側電極16cとを備えている。
圧電素子16は、圧電縦効果の圧電作用を示す圧電体を用いている。圧電縦効果とは、圧電体の電荷発生軸と同一方向の応力印加軸に外力を作用させると、電荷発生軸方向の圧電体の表面に電荷が発生する作用をいう。本実施形態に係る圧電素子16は、中心線方向が応力印加軸の方向となるように各筐体の内部空間10b内に収納されている。なお、圧電素子16に圧電横効果を用いて構成してもよい。圧電横効果とは、圧電体の電荷発生軸に対して直交する位置にある応力印加軸に外力を作用させると、電荷発生軸方向の圧電体の表面に電荷が発生する作用をいう。薄板状に形成した圧電体を複数枚積層して構成しても良く、このように積層することで、圧電体に発生する電荷を効率的に集めてセンサの感度を上げることができる。
また、圧電体としては、圧電縦効果及び圧電横効果を有するランガサイト系結晶(ランガサイト、ランガテイト、ランガナイト、LGTA)や水晶、ガリウムリン酸塩などを用いるとよい。なお、本実施形態の圧電素子10には、圧電体としてランガサイト単結晶を用いている。
一方、フロント側電極16bおよびリア側電極16cは、圧電体16aの前端面側の端面および後端面側の端面に対し、導電性の高い金属薄膜を単層あるいは複数層積層して構成されている。このようなフロント側電極16bおよびリア側電極16cとしては、圧電体16a上に例えば密着強化層としてTiを用いた内層を積層し、内層の上に例えば拡散防止層としてPtを用いた中間層を積層し、中間層の上となる最上層に、例えばAuを用いた接合層を積層して構成するとよい。
第1圧電素子16〜第6圧電素子16のそれぞれにおいて、各フロント側電極16bは、圧力伝達リング15に設けられた出力電極層15bと接触し、各リア側電極16cは、リア筐体13に設けられた接地電極層13bと接触する。また、本実施形態では、第1圧電素子16〜第6圧電素子16が、各フロント側電極16bを介して、出力電極層15bに接合されており、圧力伝達リング15と圧電素子群16とが一体化された構成になっている。さらに、複数の圧電素子群16として加算された圧電機能を有している。
次に、伝送ユニット50の構成について、図6、図7(a)、(b)を用いて説明する。図7(b)において、伝送ユニット50は、圧力検出部10からインジェクタ7に向けて電荷信号を伝送する伝送電線51と、伝送電線51よりも前面側に設けられ、圧力検出部10の圧力伝達リング15に設けられた出力電極層15bと電気的に接続される接続端子52と、伝送電線51よりも前端面側で、且つ接続端子52よりも後端面側に設けられ、伝送電線51および接続端子52を電気的に接続する接続パイプ53とを備えている。また、伝送ユニット50は、伝送電線51の外周及び接続パイプ53の外周面がOリング57a及びOリング57bによって覆われている。Oリング57aは圧力検出部10側で接続端子52側を封止し、Oリング57bはインジェクタ7側で伝送電線51を封止する構成になっている。さらに、伝送電線51の後端面側は、インジェクタ7の電気コネクタ部70に接続される。
接続端子52は、耐熱性および導電性を有する金属製の棒状体で構成されており、前端面側の端部が圧力伝達リング15に設けられた出力電極層15bに突き当たる突き当て部52aと、突き当て部52aの後側に位置する柱状部52bと、柱状部52bのさらに後側に位置する接続部52cとからなり一体化して構成されている。そして、接続端子52の突き当て部52aの外径は、筐体の内部空間10bにおける径方向の隙間よりも小さく、柱状部52bの外径は、突き当て部52aの外径よりも小さく、接続部52cの外径は、柱状部52bの外径よりも小さい。
接続パイプ53は、耐熱性および導電性を有する金属製の筒状体で構成されており、接続パイプ53に設けられた貫通孔の内径は、伝送電線51における導体部51aの外径および接続端子52における接続部52cの外径よりも大きい。接続パイプ53には、信号線の導孔の後端面側から伝送電線51の導体部51aの端部が、また、貫通孔13cの前端面側から接続端子52の接続部52cの後側の端部が、それぞれ挿入されている、そして、この状態で、接続パイプ53を外周面側からかしめることで、接続パイプ53が、導体部51aと接続端子52とを、電気的に接続するとともに固定する。
位置決めチューブ55は、アルミナセラミック製の筒状体で構成されており、前端面側に位置するフロント側筒状部55aと、フロント側筒状部55aの後側に位置するリア側筒状部55bとを有している。ここで、位置決めチューブ55におけるフロント側筒状部55aの外径は、リア側筒状部55bの外径よりも大きく、内部空間10bにおける径方向の長さよりも小さい。また、位置決めチューブ55の内径は、接続端子52の柱状部52bの外径よりも大きい。
コイルスプリング56は、接続端子52の突き当て部52aの後側端面と、位置決めチューブ55のフロント側筒状部55aの前側の端面との間に配設される。ここで、コイルスプリング56は耐熱性を有する金属で構成されており、前端面側の端部が接続端子52における突き当て部52aの後側端面に突き当たり、後端面側の端部が位置決めチューブ55のフロント側筒状部55aの前側の端面に突き当たる。また、コイルスプリング56の内径は、接続端子52における柱状部52bの外径より少し大きい。
また、コイルスプリング56は、元の状態よりも圧縮された状態に設定される。ここで、位置決めチューブ55は、リア筐体13によって後端面側への移動が規制されるので、接続端子52は、コイルスプリング56によって前端面側に押しつけられる。その結果、接続端子52の突き当て部52aの前端面側の端面が、圧力伝達リング15に設けられた出力電極層15bに圧接する。
封止部57は、リア筐体13の貫通穴13cの後端面側出口に位置するフロント側Oリング57aと、インジェクタ7側の導孔入口に位置するリア側Oリング57bとを備える。なお、フロント側Oリング57aおよびリア側Oリング57bは、ともにPFA(フッ素系樹脂)で構成されている。また、フロント側Oリング57aおよびリア側Oリング57bの外径は、リア筐体13に設けられた貫通孔13c、又は、インジェクタに設けられた信号線の導孔の内径よりも大きく設定され、フロント側Oリング57aおよびリア側Oリング57bの内径は、接続端子52の柱状部52b、又は、伝送電線51の被覆部外径よりも小さく設定されている。
これにより、装着後のフロント側Oリング57aおよびリア側Oリング57bは、ともに径方向に圧縮された状態となり、フロント側Oリング57aは接続端子52の柱状部52bとリア筐体13の貫通穴13cの間を封止し、また、リア側Oリング57bは伝送電線51の被覆外径とインジェクタ7に設けられた信号線の導孔の間が封止される。なお、Oリング57a及びOリング57bの材質にPFAを用いることにより、接続端子52及び伝送電線51は封止部57(リング57a及びOリング57b)に対して摺動性が確保されるので、接続端子52の突き当て部52aの前端面側の端面が圧力伝達リング15に設けられた出力電極層15bに圧接し電気的接続がなされる。
次に、図6を用いて本実施形態における燃焼圧センサ8Aと、インジェクタ7Aとを装着した構成について説明する。図6において、インジェクタ7Aの先端部外周面に燃焼圧センサ8Aを装着した状態を示している。インジェクタ7Aの先端部には段差が設けられていて、その段差部に対して燃焼圧センサ8Aの内周面が嵌合している。また、燃焼圧センサ8Aの圧力検出部10から信号を伝送する伝送ユニット50が後端面に向けて延出していて、インジェクタ7Aに設けられた信号線の導孔内を通過し、インジェクタ7Aの電気コネクタ部70に接続する構成になっている。このとき、封止部57a、57bにより信号線と導孔とが封止される構成になっている。
次に、図4を参照して、前述したインジェクタ7Aの先端部外周面に対して燃焼圧センサ8Aの内周面と外周面が接する状況について説明する。インジェクタ7Aの先端部に示す一点鎖線はその外周面hを示し、燃焼圧センサ8Aの外側と内側に示す一点鎖線はそれぞれ、外周面iと内周面jを示している。また、インジェクタ7Aの外周面hにおける点P、Qはそれぞれ外周面の段差部の角部を示し、燃焼圧センサ8Aの外周面iにおける点pは外周面の角部を示している。インジェクタ7Aの先端部に燃焼圧センサ8Aを挿入したとき、インジェクタ7Aの角部Pと燃焼圧センサ8の外周部の角部pは接した状態になる。同時に、インジェクタ7Aの外周部の角部Qは燃焼圧センサ8の内周面jに接している。
図6において、この2か所の接する点がシシール部であり、シール部は「●」印によって示す。この2ヶ所のシール部を一周にわたってレーザ溶接する(溶接1、溶接2)。レーザ溶接では、一周にわたって連続的に溶接を行うことにより、溶接面を封止することができる。これにより、インジェクタ7Aに燃焼圧センサ8Aが装着された状態において、燃焼室C内で発生する高圧の混合ガスや燃焼ガスが、2ヶ所の溶接部から内部へ漏れることを防止でき、信号線の導孔や圧力検出部の内部空間10bに漏出することを防止できる。以上説明した構成により、焼圧センサが一体化されたインジェクタユニット6Aを得ることができる。
次に、インジェクタユニット6Aの電気的な構成および動作について、図1、図6〜図8を用いて説明する。まず、圧電素子群16を構成する第1圧電素子16〜第6圧電素子16に設けられた各圧電体16aの後端面側の端面は、それぞれに設けられたリア側電極16cを介して、リア筐体13に設けられた接地電極層13bと電気的に接続される。これにより、圧電素子群16のリア側電極16cは、リア筐体13を構成するリア筐体本体13aと電気的に接続され接地される。
一方、圧電素子群16を構成する第1圧電素子16〜第6圧電素子16の前端面側に設けられた各圧電体16aの端面は、それぞれに設けられたフロント側電極16bを介して、圧力伝達リング15に設けられた出力電極層15bと電気的に接続される。これにより、圧電素子群16の各フロント側電極16bは、圧力伝達リング15の後端面側の面にリング状に形成された出力電極層15b上で電気的に接続される。
また、圧力伝達リング15に設けられた出力電極層15bは、接続端子52の突き当て部52aを介して、コイルスプリング56のバネ圧により接続端子52と電気的に接続される。さらに、接続端子52は、その接続部52cから接続パイプ53を介して、伝送電線51における導体部51aと電気的に接続される。
そして、接続端子52から接続パイプ53を介して導体部51aへと至る電荷信号の伝送経路、及び、導体部51aから伝送電線51を経由してインジェクタ7の電気コネクタ部70の接続部(図示なし)に至るまでの経路は、それぞれが絶縁体で構成された位置決めチューブ55、封止部57、及び、伝送電線51における樹脂絶縁層51bによって、金属にて構成されたフロント外側筐体11、フロント内側筐体12およびリア筐体13と電気的に絶縁される。
以上のように構成されたインジェクタユニット6Aは、図1に示す内燃機関1のシリンダヘッド4にインジェクタユニット7Aを取り付けた際、少なくともシリンダヘッド4に設けられた連通孔4aにおいて、インジェクタ7Aの外周部に設けられたフランジ部6Cが連通孔4eに設けられた第3の孔部4cの端面にクランプされ固定されることにより、シリンダヘッドに電気的に接続され、車体に接地される。
そして、内燃機関1が作動すると、燃焼室Cに発生する燃焼圧が燃焼圧センサ8Aの先端の受圧リング14に作用し、圧力伝達リング15を介してそれぞれの圧電素子群16に作用し、燃焼圧に応じた電荷が生じる。第1圧電素子16〜第6圧電素子16を構成する各圧電体16aに発生した電荷は、各圧電体16aにおける前端面側の端面から、各フロント側電極16bを介して、圧力伝達リング15に設けられた出力電極層15bに伝送される。そして、出力電極層15bに伝送された電荷信号は、圧接された接続端子52から接続パイプ53を介して、伝送電線51の導体部51aに伝送される。そして、導体部51aに伝送された電荷信号は、インジェクタ7Aの電気コネクタ部70を経由し、信号処理部100に供給される。信号処理部100に供給された電荷信号は増幅処理がなされ、その電荷に応じた電圧が制御装置200に供給される。これにより、制御装置200はインジェクタ6Aを構成するインジェクタ7Aなどの機能部品に対して燃焼圧に応じた所定の制御をおこなう。
本発明の第1実施形態によれば、次に示す効果が得られる。
第一に、リング形の燃焼圧センサをインジェクタの先端部外周面に装着した状態において、インジェクタに接する燃焼圧センサの外周面及び内周面に設けた2ヶ所のシール部を溶接により封止することにより、機能部品と燃焼圧センサとの間を封止できるとともに、加えて、燃焼圧センサをインジェクタに対して確実に取付(固定)することができる。これにより、信号線の導孔を通じて検出素子部やシリンダヘッド外部への混合ガスや燃焼ガスが漏れることを防止し、信頼性に優れた内燃機関用燃焼圧センサ付きインジェクタユニットを提供することができる。
第二に、燃焼圧センサはインジェクタの先端部に溶接固定されるので、インジェクタの締め付け荷重が変動しても、その検出性能は影響を受けない。また、締め付け過ぎによりセンサ部が破損する懸念もない。
なお、本実施形態では、燃焼圧センサ8Aに設けられる圧電素子群16を、6個の圧電素子で構成していたが、かかる形態に限定されず、複数個であればよい。また、本実施形態では、圧電素子群16を構成する複数個の圧電素子を、周方向に等間隔で配置していたが、かかる形態に限定されず、非等間隔であってもよい。さらに、本実施形態では、各圧電素子群16の間にスペーサ群17を配設したが、かかる形態に限定されず、スペーサ群17はなくてもよい。また、本実施形態では信号処理部200をインジェクタユニット6Aの外部に設けたが、係る形態に限定されず内部に設けてもよい。さらに、インジェクタユニット6Aのシリンダヘッドへの取り付け方法において、インジェクタユニット6Aのフランジ部6b部をクランプするとしたが係る形態に限定されず、他の部分をクランプしてもよい。
第2実施形態
次に、第2実施形態のインジェクタユニット6Bの構成について、図9を用いて説明する。図9は第2実施形態の燃焼圧センサ8Bをインジェクタ7Bに装着したインジェクタユニット6Bの断面図である。第2実施形態の燃焼圧センサ8Bは、第1実施形態の燃焼圧センサ8Aにおいて、2ヶ所のシール部のうち、一方のシール部をガスケットとすることにより信号線の導孔からの燃焼ガスの漏れを防止したものであるが、他の基本的な構成は、第1実施形態と同様であるので同一要素、同一行程には同一番号を付し、重複する説明は一部省略する。
図9において、燃焼圧センサ8Bをインジェクタ7Bの先端部外周に装着した状態において、インジェクタ7Bと燃焼圧センサ8Bの接触面Xには隙間が設けられている。燃焼圧センサ8Bをインジェクタ7Bに対して後端面方向に押しつけた時に、燃焼圧センサ8Bは内周面に設けた段差部Yにおいて係止されることで、接触面Xに所定の隙間ができるように構成されている。そして、接触面Xの隙間より少し厚い全体がリング状のガスケット61を挿入することにより、ガスケット61は所定量圧縮されて、接触面Xは封止される。一方、燃焼圧センサ8Bの内周面と、インジェクタ7Bの先端部外周面との接触部はレーザ溶接によって固定(溶接1)する。これにより、インジェクタ7Bと燃焼圧センサ8Bが接する2ヶ所のシール部の内、一方はガスケットによって封止され、他方は溶接により封止される。以上の構成により、インジェクタユニット6Bを得る。
本発明の第2実施形態によれば、次に示す効果が得られる。
第一に、リング形の燃焼圧センサをインジェクタの先端部外周面に装着した状態において、インジェクタに接する燃焼圧センサの外周面及び内周面に設けた2ヶ所のシール部のうち、一方は溶接により、他方はガスケットにより、それぞれシールする構成においても、インジェクタと燃焼圧センサとの間を封止することができ、信号線の導孔を通じて、検出素子部やシリンダヘッド外部への混合ガスや燃焼ガスの漏れを防止した信頼性に優れたインジェクタユニットを提供ことができる。
第二に、シーリング手段として、一方は溶接を用い、他方はガスケット用いることにより、溶接工程の工数を削減することができる。これにより、製造コストを抑制できる。
なお、ガスケット61の材質は金属製でも非金属製でもよく、必要とする封止レベルに合わせて選択し、且つ、所定の耐熱性を備えた材質であればよい。また、ガスケット61の断面形状は所定の弾性を有し、所定量を圧縮することによって所定の封止効果が得られるものであればよい。
第3実施形態
次に、第3実施形態の燃焼圧センサ8Cの構成について、図10を用いて説明する。図10は第3実施形態の燃焼圧センサ8Cをインジェクタ7Cに装着したインジェクタユニット6Cの断面図である。第3実施形態の燃焼圧センサ8Cは、第2実施形態の燃焼圧センサ8Bと同様に、2ヶ所のシール部のうち、一方のシール部をガスケットとすることにより信号線の導孔からの燃焼ガスの漏れを防止したものであるが、他の基本的な構成は、第2実施形態と同様であるので同一要素、同一行程には同一番号を付し、重複する説明は一部省略する。
図10において、燃焼圧センサ8Cをインジェクタ7Cの先端部外周に装着した状態において、燃焼圧センサ8Cの内周面に設けた段差部Yに隙間が設けられている。燃焼圧センサ8Cをインジェクタ7Cに対して後端面方向に押しつけた時に、段差部Yに所定の隙間ができるように構成されている。そして、段差部Yの隙間より少し厚いリング状のガスケット62を挿入することにより、ガスケット62は所定量圧縮されて、段差部Yは封止される。即ち、燃焼圧センサ8Cの内周面に段差部(Y)を形成し、この段差部(Y)とインジェクタ7Cの外周面に形成した段差部(第二の段差部)(Y)間にガスケット62を介在させる。一方、燃焼圧センサ8Cの外周面と、インジェクタ7Cの先端部外周面との接触部は、レーザ溶接によって封止する(溶接1)。これにより、インジェクタ7Cと燃焼圧センサ8Cが接する2ヶ所のシール部の内、段差部はガスケット62によって封止され、他方は溶接により封止される。以上の構成により、インジェクタユニット6Cを得る。
本発明の第3実施形態に示すシーリング構造によれば、第2実施形態に示したシーリング構造と同様の効果が得られる。このように、ガスケットは、インジェクタユニットの外周面に段差部を形成し、この段差部と燃焼圧センサの端面間に介在させる形態(第2実施形態)であってもよいし、燃焼圧センサの内周面側に段差部(Y)を形成し、この段差部(Y)とインジェクタユニットの外周面に形成した第二の段差部(Y)間に介在させてもよい。このように、ガスケットは、燃焼圧センサの外周面と内周面のいずれの面側においても使用可能であり、柔軟に対応できるとともに、設計自由度を高めることができる。
第4実施形態
次に、第4実施形態の燃焼圧センサ8Dの構成について、図11を用いて説明する。図11は第4実施形態の燃焼圧センサ8Dをインジェクタ7Dに装着したインジェクタユニット6Dの断面図である。第4実施形態の燃焼圧センサ8Dは、第1実施形態の燃焼圧センサ8Aにおいて2ヶ所の溶接部のうち燃焼室C側に位置する溶接部の位置を変えて、圧力検出部から離れた位置を溶接することにより、フロント内側筐体12(内筒部)の溶接熱による熱歪の発生を抑制したものである。他の基本的な構成は、第1実施形態と同様であるので同一要素、同一行程には同一番号を付し、重複する説明は一部省略する。
図11において、燃焼圧センサ8Dをインジェクタ7Dの先端部外周に装着した状態において、燃焼圧センサ8Dの外周面とインジェクタ7Dの先端部外周面の接触部は溶接により固定されている(溶接1)。また、燃焼圧センサ8Dのフロント内側筐体12には、内周面にリング状の突起部12aが設けられ、インジェクタ7Dの先端部にはリング状の突起部12aに合わせて段差が設けられている。このリング状の突起部12aの先端部と、インジェクタ7Dとの係合部を溶接する(溶接2)。これにより、2ヶ所のシール部が溶接により封止される。これにより、インジェクタと燃焼圧センサとの間を封止することができ、信号線の導孔を通じて、検出素子部やシリンダヘッド外部への混合ガスや燃焼ガスの漏れを防止することができる。また、フロント内側筐体12の溶接熱による熱歪の発生を抑制できる。以上の構成により、インジェクタユニット6Dを得る。
本発明の第4実施形態によれば、次に示す効果が得られる。
リング形の燃焼圧センサをインジェクタの先端部外周面に装着した状態において、インジェクタに接する燃焼圧センサの外周面及び内周面に設けた2ヶ所のシール部を溶接により封止し、先端面側の溶接部はリング状の突起を設けて溶接位置を検出部から離れた位置にすることにより、信号線の導孔を通じて、検出素子部やシリンダヘッド外部への混合ガスや燃焼ガスの漏れを防止すると同時に、フロント内側筐体12(内筒部)の溶接熱による熱歪の発生を抑制し、圧力検出部10の歪による検出性能劣化を防止し、信頼性に優れたインジェクタユニットを提供ことができる。
なお、燃焼圧センサ8Dのフロント内側筐体12の内周面に設けた、リング状の突起部12aは、その断面形状を矩形としたが、係る形態に限定されない。断面形状は台形形状でもよく、インジェクタユニットとの溶接が容易な形状で有ればよい。さらに、第2実施形態に示したシーリング構成と同様にどちらか一方のシール部にガスケットを用いてもよい。
第5実施形態
次に、第5実施形態として、機能部品の一つである点火プラグ5に燃焼圧センサ8Aを装着した点火プラグユニット5Aの構成について、図12を用いて説明する。図12は点火プラグユニット5Aの断面図である。第5実施形態において、点火プラグ5の先端部外周面に燃焼圧センサ8Aを装着する基本的な構成は、第1実施形態のインジェクタ7に装着する場合と同様であるので、同一要素、同一行程には同一番号を付し、重複する説明は省略する。これにより、点火プラグユニット5Aを得る。
本発明の第5実施形態によれば、次に示す効果が得られる。
第一に、リング形に構成した燃焼圧センサを点火プラグに適用した構成において、点火プラグの先端部外周面と接する燃焼圧センサの外周面及び内周面に設けた2ヶ所のシール部を溶接することにより(溶接1、溶接2)、点火プラグと燃焼圧センサとの間を封止することができ、信号線の導孔を通じて、検出素子部やシリンダヘッド外部への混合ガスや燃焼ガスの漏れを防止し、信頼性に優れた点火プラグユニットを提供できる。
第二に、燃焼圧センサは点火プラグの先端部に溶接固定されるので、点火プラグの締め付け荷重が変動しても、その検出性能は影響を受けない。また、締め付け過ぎによりセンサ部が破損する懸念もない。
なお、本実施形態では、燃焼圧センサと点火プラグの2ヶ所のシール部を溶接するとしたが、かかる形態に限定されない。第2、第3実施形態に示した構成と同様のシーリング構成にして、一方は溶接を用い、他方はガスケット用いてもよい。
以上、各種実施形態について詳細に説明したが、本発明は、このような実施形態に限定されるものではなく、細部の構成,形状,素材,数量等において、本発明の精神を逸脱しない範囲で、任意に変更,追加,削除することができる。例えば、本発明における各実施形態では機能部品として、インジェクタ又は点火プラグを対象にした構成を説明したが、係る形態に限定されない。内燃機関に付設されるインジェクタや点火プラグ以外の機能部品に取り付けて構成してもよい。また、本発明の各実施形態における燃焼圧センサの取り付け位置では、機能部品の先端面と燃焼圧センサの先端面をほぼ一致させているが、係る形態に限定されない。機能部品及び燃焼圧センサの先端面は一致していなくてもよい。したがって、溶接を行う燃焼圧センサの外周面及び内周面には、当該外周面及び内周面の端縁部(端面との境界部分)も含まれる。このように、溶接を行う燃焼圧センサの外周面及び内周面に、当該外周面及び内周面の端縁部を含ませれば、機能部品の外周面の先端が燃焼圧センサの内周面の先端よりも前方に位置するような形態(図12参照)であっても、燃焼圧センサにおける内周面の端縁部と端面が組合わさることにより確実に固定することができる。
本発明に係る内燃機関用燃焼圧センサ付き機能部品ユニットは、エンジンの燃焼室内の圧力測定、特に、点火プラグ,インジェクタ等の先端外周部に装着して燃焼圧を検出する際に利用することができる。

Claims (12)

  1. 内燃機関の燃焼室に付設された機能部品の先端部外周面に、リング形に構成した燃焼圧センサを装着することにより燃焼室の内圧を検出する機能部品ユニットにおいて、
    前記燃焼圧センサの外周面を構成する外筒部及び内周面を構成する内筒部からなるハウジングユニットと、前記ハウジングユニットの燃焼室側の前方に設けられ、前面が受圧面となる受圧リングブロック部と、前記ハウジングユニット内に配置され前記受圧リングブロック部からの圧力を検出する圧電素子と、前記ハウジングユニットの後方に設けられ、前記圧電素子を支持する支持リングブロック部とを備えた燃焼圧センサであって、
    前記燃焼圧センサが前記機能部品の先端部外周面に装着された状態において、前記機能部品に接する前記燃焼圧センサの外周面及び内周面にそれぞれシーリング手段を設けたことを特徴とする内燃機関用燃焼圧センサ付き機能部品ユニット。
  2. 前記圧電素子は、前記ハウジングユニットの内部の周方向に沿って一又は複数配置するとともに、この圧電素子は、スペーサを介して当該スペーサと交互に配置することを特徴とする請求項1記載の内燃機関用燃焼圧センサ付き機能部品ユニット。
  3. 前記機能部品に接する前記燃焼圧センサの外周面及び内周面にそれぞれ設けられたシーリング手段は溶接であることを特徴とする請求項1記載の内燃機関用燃焼圧センサ付き機能部品ユニット。
  4. 前記溶接は、レーザ溶接を用いるとともに、一周にわたって連続的に溶接することを特徴とする請求項3記載の内燃機関用燃焼圧センサ付き機能部品ユニット。
  5. 前記溶接を行う前記燃焼圧センサの外周面及び内周面には、当該外周面及び内周面の端縁部を含むことを特徴とする請求項3又は4記載の内燃機関用燃焼圧センサ付き機能部品ユニット。
  6. 前記燃焼圧センサの内周面から中心方向に突出したリング状の突起部を形成することにより前記機能部品の外周面と前記燃焼圧センサの内周面との間に段差部を設け、前記突起部の先端と前記機能部品の外周面を溶接することを特徴とする請求項3,4又は5記載の内燃機関用燃焼圧センサ付き機能部品ユニット。
  7. 前記機能部品に接する前記燃焼圧センサの外周面及び内周面にそれぞれ設けられたシーリング手段は一方が溶接であり、他方はガスケットであることを特徴とする請求項1記載の内燃機関用燃焼圧センサ付き機能部品ユニット。
  8. 前記ガスケットは、所定の厚さ及び弾性を有する金属製又は非金属製であって、全体をリング状に形成することを特徴とする請求項7記載の内燃機関用燃焼圧センサ付き機能部品ユニット。
  9. 前記機能部品の外周面に段差部を形成し、この段差部と前記燃焼圧センサの端面間に前記ガスケットを介在させることを特徴とする請求項7又は8記載の内燃機関用燃焼圧センサ付き機能部品ユニット。
  10. 前記燃焼圧センサの内周面に段差部を形成し、この段差部と前記機能部品の外周面に形成した第二の段差部間に前記ガスケットを介在させることを特徴とする請求項7又は8記載の内燃機関用燃焼圧センサ付き機能部品ユニット。
  11. 前記機能部品は燃焼室内に燃料を噴射するインジェクタであることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の内燃機関用燃焼圧センサ付き機能部品ユニット。
  12. 前記機能部品は燃焼室内にて混合気に点火する点火プラグであることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の内燃機関用燃焼圧センサ付き機能部品ユニット。
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