JP6066767B2 - 内燃機関用燃焼圧センサ及びその製造方法。 - Google Patents

内燃機関用燃焼圧センサ及びその製造方法。 Download PDF

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本発明は圧力センサに関し、詳しくは内燃機関の燃焼室に付設される機能部品に装着され、燃焼室内の圧力を検出することができる燃焼圧センサに関する。
従来、内燃機関の燃焼室に付設されて燃焼室内の圧力を検出する装置として、圧電素子を圧力検出部に使用した燃焼圧センサが提案されている。この種の燃焼圧センサにはシリンダヘッドの所定位置に形成した貫通穴に単独で付設する構成のものと、内燃機関に付設する機能部品であるインジェクタや点火プラグなどに装着した状態でシリンダヘッドに付設するように構成したものが知られている。
ここで、例えば特許文献1に示すような内燃機関に付設する機能部品である点火プラグに装着してシリンダヘッドに付設するように構成した燃焼圧センサが提案されている。特許文献1に開示される圧力センサ内臓スパークプラグは、リング形に構成した燃焼圧センサを点火プラグの外周に装着し、燃焼圧センサをシリンダヘッドの外側に点火プラグとともに締め付けることにより、燃焼圧を検出し、燃焼圧に対応して内燃機関の制御をおこなうように構成したものである。特許文献1の図2に示す従来の燃焼圧センサ付き点火プラグの断面図をここでは図14に示す。以下に、図14を用いて、その従来例について説明する。尚、理解し易いように発明の主旨を外さない範囲において、部品名称を本願にそろえている。
図14において、燃焼圧センサ付き点火クプラグユニット300における燃焼圧センサ45は、点火プラグ46の主体金具46aの外周にリング形に形成されている。点火プラグ46の外周に形成された燃焼圧センサ45は、シリンダヘッド48に設けられた点火プラグの装着孔48aに点火プラグ46を挿入し締め付けることで、ガスケット30と共にシリンダヘッド48の外側の面48bに固定される。この燃焼圧センサ45において、燃焼室C内に発生する燃焼圧はガスケット30を介してセンサケース31の底面から板パッキン32を経て円周上に配列された複数の圧電素子33に伝達する。これら複数の圧電素子33から発生する電気信号は、複数の圧電素子群として合算され電極板34から電極板34の端子部34aと、端子部34aと信号線47の導体部との接合部を経由して、点火プラグユニット300の外部に取り出すことができる。さらに、電気信号は信号処理部を経由して制御装置に送られ、内燃機関の制御をおこなう構成になっている。また、点火プラグ46を締め付けるときの締め付け力や燃焼室内の圧力により圧電素子の上下面には大きな応力がかかる。そのとき、電極板34の形状によっては圧電素子33に応力集中が起きて圧電素子33が破損する恐れがある。これらの防止策として圧電素子33、電極板34、収容部材35、絶縁板36の形状を工夫した構成になっている。
特開2000−277233号公報 (図2)
特許文献1に記載された従来の燃焼圧センサ付き点火プラグユニット300は、点火プラグ46をシリンダヘッド48に締めつけることにより、燃焼圧センサ45がシリンダヘッド48の外側の面48bに固定される構成になっている。一般に、圧電素子を用いた圧力検出装置においては、その組立時に、圧電素子の感度と直線性を高めるために、予め定められた荷重(予荷重)を加えておく必要がある。特許文献1に記載の従来例では、予荷重を加えるための詳細な条件に関する記述は無いものの、燃焼圧センサ45は点火プラグ46を構成する主体金具46aの外周に固定する時点で予荷重を加えると思われる。さらに、燃焼圧センサ付き点火プラグユニット300をシリンダヘッド48の外側の面48bに締め付けることにより発生する締め付け荷重が加算されて、予荷重を加える構成になっているものと思われる。そして燃焼室C内において混合気の燃焼に伴い発生する圧力は点火プラグ45の先端部に作用し、点火プラグ45を締め付ける荷重とは逆の方向に作用する。これにより燃焼圧センサ45は、この点火プラグ45の締め付け荷重の変動を燃焼圧として検出する構成になっている。
しかしながら、従来例では、点火プラグ46の主体金具46aの外周の段差部に対してセンサケース31を装着する構造になっている。そのために、加えられる予荷重は燃焼圧センサ45の各構成部品の厚さ方向の寸法バラツキと主体金具46aの段差部の寸法バラツキに影響され、精度の高い予荷重が得られないという懸念がある。また、点火プラグの交換等によりその締め付け荷重が変化するので合算した予荷重が変化してしまう懸念もある。また、円周上に配列した複数の圧電素子33に加えられた予荷重のバランスが崩れてしまうという懸念もある。いずれの場合も、感度のバラツキが発生し精度の高い燃焼圧の検出を安定的に確保する点では改善の余地があった。
(発明の目的)
そこで本発明の目的は、上記問題点を解決しようとするものであり、圧電素子に高精度の予荷重を加え、感度のバラツキが小さく、高精度の圧力信号を安定的に得られる内燃機関用燃焼圧センサ及びその製造方法を提供することである。
本発明における内燃機関用燃焼圧センサの製造方法は下記の通りである。
ハウジングと、前記ハウジングの前方に設けられ、前面が受圧面となる受圧部と、前記ハウジング内に配置され前記受圧部からの圧力を検出する圧電素子と、前記ハウジングの後方に設けられ、前記圧電素子を支持する支持部とを備え、前記受圧部と前記支持部とにより前記圧電素子に対して予荷重を加えた燃焼圧センサの製造方法において、前記受圧面にセッチング処理を行うセッチング処理工程を有することを特徴とする。また、前記支持部は、前記ハウジングに対し燃焼圧の圧力軸方向にスライド可能なスライド可能領域を有し、前記支持部を圧力軸方向にスライドさせることにより前記圧電素子に加える予荷重を調整する予荷重調整工程と、前記予荷重の調整後に前記ハウジングに前記支持部を固定する固定工程と、を有してもよい。また、前記ハウジングは燃焼圧センサの外周面を構成する外筒部、及び内周面を構成する内筒部からなるハウジングユニットであり、前記受圧部は前面が受圧面となる環状の受圧リングブロック部であり、前記支持部は環状の支持リングブロック部であってもよい。
上記製造方法によれば、燃焼圧センサを構成する各部品の圧力軸方向の寸法精度にバラツキがあっても予荷重を調整してから固定できるので、高精度の予荷重を加えることができる。これにより、感度のバラツキが小さく高精度の圧力信号を得られる燃焼圧センサを製造することができる。
荷重調整工程において受圧リングブロック部の受圧部にセッチング処理を施すことで、受圧リングブロック部の受圧部の弾性域を拡大し予荷重の調整範囲を拡大することができるので、製造の歩留まりを向上させることができる。
本発明における内燃機関用燃焼圧センサの構成は下記の通りである。
ハウジングと、前記ハウジングの前方に設けられ、前面が受圧面となる受圧部と、前記ハウジング内に配置され前記受圧部からの圧力を検出する圧電素子と、前記ハウジングの後方に設けられ、前記圧電素子を支持する支持部とを備え、前記受圧部と前記支持部とにより前記圧電素子に対して予荷重を加えた燃焼圧センサであって、前記受圧部にセッチング処理が施されることにより前記受圧部の弾性域が拡大していることを特徴とする。また、前記支持部は前記ハウジングに対し燃焼圧の圧力軸方向にスライド可能なスライド可能領域を有し、前記支持部を前記スライド可能領域内にて前記ハウジングに固定し前記圧電素子に対して予荷重を加えてもよい。また、前記ハウジングは燃焼圧センサの外周面を構成する外筒部、及び内周面を構成する内筒部からなるハウジングユニットであり、前記受圧部は前面が受圧面となる環状の受圧リングブロック部であり、前記支持部は環状の支持リングブロック部であってもよい。
上記構成によれば、ハウジングユニットの外筒部及び内筒部に対して、支持リングブロック部が燃焼圧の圧力軸方向に対してスライド領域を設け、そのスライド領域内で支持リングブロック部を固定できるようにしたので、部品精度に頼らずに高精度の予荷重を設定し固定できる。これにより、感度のバラツキが小さく高精度の圧力信号を得られる燃焼圧センサを提供することができる。
また、ハウジングユニットの外筒部及び内筒部に対して、支持リングブロック部が調整可能なスライド可能領域の距離は、受圧リングブロック部の受圧部をセッチング処理することが可能な距離であるとよい。
これにより、支持リングブロック部の予荷重の調整可能なスライド距離はセッチング処理のために必要な距離に含まれるようにしたため、セッチング処理と予荷重調整を同じ工程内で行うことができる。その結果、低コストで高精度の圧力信号を得られる燃焼圧センサを提供することができる。
また、受圧リングブロック部において、受圧部にセッチング処理が施されることにより受圧部の弾性域が拡大するとよい。
これにより、受圧リングブロック部の受圧部の弾性域を拡大することができる。また、弾性域の拡大にともない予荷重の調整範囲が拡大するため調整が容易になり歩留まりを向上させることができる。また、弾性域が拡大すると同時に受圧部に残留応力層が形成され、疲れ強度の向上が期待できる。
ハウジングユニットの外周面を構成する外筒部、及び内周面を構成する内筒部に対して、支持リングブロック部を固定する手段は溶接であるとよい。
これにより、ハウジングユニットの外筒部及び内筒部に対して、支持リングブロック部の位置調整を行うと同時に、その場で溶接固定することができるので、燃焼圧センサの製造工程において設定した予荷重が変化することがない。
本発明の製造方法によれば、予荷重手段はスライド可能領域を有し、支持リングブロック部を圧力軸方向にスライドさせることにより圧電素子に加える予荷重を調整する予荷重調整工程と、予荷重の調整後に支持リングブロック部を固定する固定工程とを設けたことにより、圧力検出部を構成する各部品の圧力軸方向の寸法精度に頼らずに予荷重を調整してから固定できる。また、予荷重調整工程に受圧リングブロック部の受圧部に施すセッチング処理工程を設けることにより、受圧リングブロック部の受圧部の弾性域を拡大させ、予荷重の調整を容易にして歩留まりを向上させることができる。この結果、感度のバラツキが小さく高精度の圧力信号を安定して得られる内燃機関用燃焼圧センサの製造方法を提供するこができる。
また、本発明の構成によれば、燃焼圧センサの圧力検出部に予荷重を調整するためのスライド可能領域を設け、そのスライド可能領域内で溶接固定できる構成にしたことにより、予荷重調整と固定を精度よく行えるようになった。また、スライド領域にセッチングが可能な距離を加えることにより、同じ工程内でセッチング処理と予荷重調整ができる。この結果、感度のバラツキが小さく高精度の圧力信号を安定して得られる内燃機関用燃焼圧センサ及び機能部品ユニットを提供するこができる。
本発明の第1〜第4の実施形態に係わる内燃機関の概略構成図である。 図1のS部拡大図である。 図2の8A部をインジェクタに装着する構造を示す分解斜視図である。 図3の8A部の分解斜視図である。 第1の実施形態の燃焼圧センサ(インジェクタユニット)の断面図である。 図5のT部詳細図、U部詳細図及びV−V断面図である。 第1の実施形態の圧力検出部の製造手順を示す断面図である。 圧力検出部の製造装置の構成を示す斜視図である。 圧力検出部の製造装置の断面図及び接続構成を示す構成図である。 第1の実施形態の予荷重調整工程と固定工程を示す説明図である。 本発明の第2の実施形態のセッチング工程を示すグラフである。 セッチング工程を示すグラフに対応するセッチング工程図である。 セッチング工程を示すグラフに対応する予荷重調整工程図である。 本発明の第3の実施形態の製造装置を示す構成図である。 第3の実施形態の予荷重調整工程と固定工程を示す説明図である。 本発明の第4の実施形態の燃焼圧センサの断面図である。 従来の燃焼圧センサを装着した点火プラグユニットの拡大断面図である。
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を詳述する。ただし、以下に示す実施の形態は、本発明の思想を具体化するための燃焼圧センサを例示するものであって、本発明は以下の構成に特定しない。特に実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は特定的な記載がない限りは本発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく単なる説明例に過ぎない。また、各図面が示す部材の大きさや位置関係等は説明を明確にするために誇張していることがある。また、以下の説明において同一部品、同一構成要素には同一の名称、符号を付し詳細説明を適宜省略することがある。
〔各実施形態の特徴〕
まず、本発明の各実施形態の特徴について説明する。
第1の実施形態の特徴は、本発明の基本的な構成及び製造方法の例であり、インジェクタに装着する筒内型の燃焼圧センサにおいて、圧電素子に対して予荷重を加える予荷重手段と固定手段を有しスライド構造により予荷重を調整及び固定できるようにした構成及びその製造方法の例である。第2の実施形態の特徴は、第1実施形態と同じ構成であって、予荷重調整工程にセッチング処理工程を設けた製造方法の例である。第3の実施形態の特徴は、第1実施形態と同じ構成であって、荷重変化工程と圧電検出工程を設けた製造方法の例である。第4の実施形態の特徴は、本発明による燃焼圧センサを点火プラグに適用した構成及び製造方法の例である。
[第1〜第4の実施形態に係わる内燃機関の概略構成の説明:図1、図2]
まず、本発明の第1〜第4の実施形態の燃焼圧センサが組み込まれる内燃機関の概略構成を図1、図2を用いて説明する。図1は内燃機関1の概略構成図であり、図2は図1のS部拡大図である。尚、ここでは、第1の実施形態の燃焼圧センサを組み込む例を説明するが、後述する第2及び第3の実施形態の燃焼圧センサも同様に組み込むことができる。また、第4の実施形態は燃焼圧センサを点火プラグに適用した点火プラグユニットの例であるが、シリンダヘッドに装着して燃焼圧を検出する点では同様である。
図1において、符号1は本発明の内燃機関用燃焼圧センサを装着したインジェクタユニット6Aが組み込まれる内燃機関である。この内燃機関1は、シリンダ2aを有するシリンダブロック2と、シリンダ2a内を往復動するピストン3とシリンダブロック2に締結されてシリンダ2a及びピストン3などとともに燃焼室Cを構成するシリンダヘッド4を備えている。
また、内燃機関1はガソリンエンジンなどの場合、通常、シリンダヘッド4に付設されて燃焼室C内に燃料を噴射するインジェクタユニット6Aと、シリンダヘッド4に付設されて燃焼室C内の混合気を燃焼させるための点火プラグ5(一点鎖線にて図示)とを備えている。インジェクタユニット6Aはインジェクタ7Aの先端部に筒内型に構成した燃焼圧センサ8Aが装着されて一体化されている。また、インジェクタユニット6Aはセンサ部が燃焼室Cの近くに位置するように装着されている。
次に、図2を用いてインジェクタユニット6Aをシリンダヘッド4に付設する構成について説明する。図2において、シリンダヘッド4には、インジェクタユニット6Aを付設するための燃焼室Cと外部とを連通する連通孔4aが設けられている。連通孔4aの形状は、燃焼室C側から第1の孔部4bと、第1の孔部4bの孔径よりも大きい第2の孔部4cと、第2の孔部4cの孔径よりも大きい第3の孔部4dとを有している。インジェクタユニット6Aは連通孔4aに貫通した状態で取り付けられ、第1の孔部4bの燃焼室Cの近くに燃焼圧センサ8Aが位置するように構成されていて、第1の孔部4bの孔径よりも燃焼圧センサ8Aの外径は少し小さくなっている。
また、第2の孔部4cにはインジェクタユニット6Aの胴体部6aがガスケット60とともに挿入され、すきまばめで嵌合している。また、第3の孔部4dにはインジェクタユニット6Aのフランジ部6bが挿入されている。インジェクタユニット6Aはシリンダヘッド4の外側に設けられたクランプ装置(図示なし)によってフランジ部6b部をクランプし、ガスケット60とともにガスケット60を圧縮して固定される。これにより、燃焼室C側から混合気や燃焼ガスが漏れないように気密を保つことができる。
また、図1において、インジェクタユニット6Aは、先端部外周に取り付けられた燃焼圧センサ8Aが検出した圧力信号を外部に伝送し接続するための電気コネクタ部70と、インジェクタ7Aに燃料を供給するための燃料コネクタ部80を備えている。また、内燃機関1は圧電素子から得られる微弱な電荷である電気信号を受けて増幅処理する信号処理部100を備え、さらに、処理した信号を受け取り内燃機関に所定の制御を指示するための制御装置200を備えている。
〔第1の実施形態〕
[燃焼圧センサ及びインジェクタユニットの構成説明:図3〜図6]
第1の実施形態の圧力検出部10、燃焼圧センサ8A及びインジェクタユニット6Aの構成について図3〜図6を用いて説明する。図3は図2における機能部品の一つであるインジェクタ7Aに燃焼圧センサ8Aを装着する構造を示す斜視図である。図4は燃焼圧センサ8Aの分解斜視図であり、図5は燃焼圧センサ8Aをインジェクタ7Aに装着した状態(インジェクタユニット6A)の断面図であり、図6は図5のT部詳細図、U部詳細図及びV−V断面図である。
[燃焼圧センサとインジェクタとの取り付けの説明:図3、図4、図5]
まず、図3、図4、図5を用いて燃焼圧センサ8Aと、インジェクタ7Aとを好適に装着するための構成について説明する。
図3において、インジェクタ7Aの先端部には段差が設けられていて、その段差部に対応して燃焼圧センサ8Aの開口部10aが嵌合する構成になっている。また、燃焼圧センサ8Aの圧力検出部10から信号を伝送する伝送ユニット50が後端面に向けて延出していて、インジェクタ7Aに設けられた導孔内を通過させる。このとき、図4において、後述する封止部57a、57bにより接続端子52及び伝送電線51は導孔内で封止される。これにより、伝送ユニット50は圧力検出部10及びインジェクタ7Aに対して封止される。また、図5において、インジェクタ7Aに設けられた複数の段差部にはそれぞれ、燃焼圧センサ8Aの内側部に設けられた複数の各段差がすきまばめで勘合するようになっていて、後述する溶接(溶接5、6)によって固定され封止される。これにより、燃焼室C内で発生する高圧の燃焼ガス等が溶接部5、溶接部6から圧力検出部10の内部に侵入することを防止し、同時に、インジェクタ7Aの信号線用の導孔を通じてシリンダヘッドの外側に漏れることも防止できる。尚、圧力検出部10の各部の溶接(溶接1〜4)については後述する。
また、以下の説明図では、固定手段として、レーザ溶接などを用いた「溶接部」には便宜状「●」印を付しているが実際の溶接形状を示すものではなく単に「溶接部」を示す印である。また、以下の説明において、図3の左端に示す燃焼室C側を燃焼圧センサの先端面側と呼び、反対側を後端面側と呼ぶ。また、図3に示す中心線に沿った方向を中心線方向と呼ぶ。
[圧力検出部の構成の説明:図4、図5、図6]
次に、圧力検出部10の構成について図4、図5、図6を用いて説明する。図4において、燃焼圧センサ8Aは、圧力を検出する機能を備えた圧力検出部10と、圧力検出部10で検出した圧力を電気信号として外部に伝送する伝送ユニット50とを備える。圧力検出部10は、全体として円筒形状を呈しており、前端面側から後端面側に貫通し、インジェクタ7Aの先端部を収容する開口部10aが設けられている。伝送ユニット50は、中心線方向に沿って延びるとともに、前端面側の端部が圧力検出部10内に収容され、後端面側は伝送電線51としてインジェクタ7Aに設けられた信号線用の導孔を通りインジェクタ7Aの電気コネクタ部70に接続(図2参照)している。
また、圧力検出部10は、円筒状の形状を有するフロント外側筐体11と、円筒状の形状を有し且つフロント外側筐体11の内側にフロント外側筐体11と同心状に配置されるフロント内側筐体12と、円筒状の形状を有し、フロント外側筐体11及びフロント内側筐体12の背面側に取り付けられるリア筐体13と、環状の形状を有するとともにフロント外側筐体11及びフロント内側筐体12の前端面側に取り付けられ、外部からの圧力を受ける受圧リング14とを備えている。これにより、フロント外側筐体11、フロント内側筐体12、リア筐体13及び受圧リング14を組み立て調整後に要部を固定したものが、圧力検出部全体の筐体としての機能を有している。
次に、図5において、この圧力検出部10には、これらフロント外側筐体11、フロント内側筐体12、リア筐体13及び受圧リング14によって囲まれた内部空間10bが形成されている。そして、この圧力検出部10は、この内部空間10bに、リング状の形状を有するとともに受圧リング14の後端面側に配置され、受圧リング14からの圧力をさらに後端面側に伝達する圧力伝達リング15と、圧力伝達リング15の後端面とリア筐体13の前端面との間に配置され、圧力伝達リング15から伝達した圧力を電荷信号に変換する圧電素子群16とを備えている。また、図6(c)において本実施形態では圧電素子群16は、圧力伝達リング15の後端面側において円周方向に60°間隔で設けられた第1の圧電素子16〜第6の圧電素子16が配設されている。
尚、本実施形態では、各圧電素子16はそれぞれが圧力を受けて電荷を発生する圧電機能を有するが、複数の圧電素子群16として加算された圧電機能を有している。また、図6(c)において圧力検出部10には上述した各圧電素子16の間にスペーサ群17が円周方向に60°間隔で配設されている。このように、各圧電素子16の間を埋めるようにスペーサ群17を配設することにより、圧力検出部の組立時に圧電素子群16のアライメント調整を補助してアライメント調整を容易にし、且つ、正確に行うことができる。
[圧力検出部の筐体の構成の説明:図4、図5、図6]
次に、図4、図5を用いて、圧力検出部10の筐体の構成について詳しく説明する。フロント外側筐体11は、円筒状の形状を有しており、その前端面側の端部内側には、受圧リング14の受圧部14aの外側端部をはめ込むための切り欠きが形成されている。フロント内側筐体12は、同様に円筒状の形状を有しており、その外径は、フロント外側筐体11の内径よりも小さい。また、フロント内側筐体12の前端面側の端部外側には、受圧リング14の受圧部14aの内側端部をはめ込むための切り欠きが形成されている。
また、図6(a)において、フロント外側筐体11の後端面側の端部内側と、切欠きが形成されたフロント内側筐体12の後端面側の端部外側との間には、リア筐体13の前段部131をはめ込むための空間が形成されている。また、リア筐体13はフロント外側筐体11及びフロント内側筐体12に対して圧力軸方向に隙間sが設けられていて圧力軸方向に必要量を移動できるようになっている。これにより、リア筐体13に対して中心線方向に荷重を変化させることにより圧電素子群16及び圧力伝達リング15を介して受圧リング14の受圧部14aに荷重をかけることができる。また、荷重変化にともない、受圧リング14の受圧部14aは荷重に応じて変位するようになっている。
次に、図5、図6を用いて筐体の溶接固定について詳しく説明する。受圧リング14の受圧部14aの外側端部は、フロント外側筐体11の前端面側の端部内側に設けられた切り欠きに嵌め込まれた状態で、一周にわたってレーザ溶接が施され固定される(溶接1)。また、受圧リング14の受圧部14aの内側端部は、フロント内側筐体12の前端面側の端部外側に設けられた切り欠きに嵌め込まれた状態で、一周にわたってレーザ溶接が施され固定される(溶接2)。これにより、フロント外側筐体11、フロント内側筐体12、受圧リング14からなる筐体の前部側が構成される。尚、レーザ溶接では、一周にわたって連続的に溶接を行うことにより溶接部を封止することができる。
また、リア筐体13は前段部131と、前段部131の背面側においてフロント外側筐体11の外径とほぼ同じ外径に設定された後段部132とを有している。前段部131はフロント外側筐体11の後端面側の端部内側及びフロント内側筐体12の後端面側の端部外側にはめ込まれた状態で、後述する予荷重の調整後に、溶接により固定される。そのとき、リア筐体13の前端面側の切り欠き部はフロント外側筐体11の後端面側の端部内側に嵌めこまれた状態で一周にわたってレーザ溶接が施され固定される(溶接3)。また、リア筐体13の前端面側の内側凸部はフロント内側筐体12の後端面側の切り欠き部に嵌めこまれた状態で一周にわたってレーザ溶接が施され固定される(溶接4)。そして同様にレーザ溶接では、一周にわたって連続的に溶接を行うことにより、溶接部を封止することができる。これにより、フロント外側筐体11、フロント内側筐体12、リア筐体13及び受圧リング14によって構成される筐体の全体が溶接によって固定されるとともに、構成部品に囲まれた内部空間10bは貫通穴13c(図6(b)参照)を除いてすべての接合部を封止できる。
次に、図6(a)において、リア筐体13は、全体として円筒状の形状を有するリア筐体本体13aと、リア筐体本体13aの前端面側となる端面に設けられ、圧電素子群16の接地電極として機能する接地電極層13bとを備えている。この接地電極層13bは、リア筐体本体13aの前段部131における前面側の端面に、ほぼ一周にわたって形成されている。
リア筐体13に設けられた接地電極層13bは、導電性の高い金属薄膜を、リア筐体本体13aに対し単層あるいは複数層積層して構成されている。このような接地電極層13bとしては、リア筐体本体13a上に例えば密着強化層としてTiを用いた内層を積層し、内層の上に例えば拡散防止層としてPtを用いた中間層を積層し、中間層の上となる最上層に、例えばAuを用いた接合層を積層して構成するとよい。
ここで、フロント外側筐体11、フロント内側筐体12及びリア筐体13は、燃焼室Cに面する位置または燃焼室Cの近傍に位置し高温になるため、少なくとも、−40℃〜350℃の使用温度環境に耐える材料を用いることが望ましい。また、本実施形態では、後述するように、圧力検出部10を構成する圧電素子群16の接地電極となり、また、インジェクタなどの機能部品と溶接されることから導電性を有する金属材料を用いて製作することが望ましい。具体的には、耐熱性が高く、且つ、導電性があるステンレス鋼材、例えばJIS規格のSUS630、SUS316、SUS430等を用いて構成するとよい。
[受圧リングの説明:図4、図5]
次に、図4、図5を用いて受圧リング14について説明する。受圧リング14は、同心状に配設したフロント外側筐体11及びフロント内側筐体12によって前端面側に形成されるリング状の空間を塞ぐように設けられる。この受圧リング14は、燃焼室C側に露出することで燃焼室からの燃焼圧を受ける受圧部14aと、受圧部14aの背面側において受圧部14aが受けた圧力を圧力伝達リング15に伝達する伝達部14bとが一体化して構成されている。
また、受圧リング14に設けられた伝達部14bは、フロント外側筐体11の内周面及びフロント内側筐体12の外周面の両者に接触しないように、これら両者に対する位置決めがなされる。尚、受圧リング14を構成する材料としては、高温、且つ、高圧となる燃焼室C内に露出することを考慮し、弾性が高く、且つ、耐久性、耐熱性、耐食性に優れる合金製であることが望ましく、例えばSUH660等を用いるとよい。
[圧力伝達リングの説明:図5、図6]
次に、図5、図6を用いて圧力伝達リング15について説明する。圧力伝達リング15は、前述したように環状の形状を有する圧力伝達リング本体15aと、圧力伝達リング本体15aにおいて後端面側となる端面に設けられ、圧電素子群16からの電荷信号を出力するための出力電極として機能する出力電極層15bとを備える。そして、出力電極層15bは、圧力伝達リング本体15aにおける後端面側の端面に、一周にわたって形成されている。
ここで、圧力伝達リング本体15aの断面は矩形であり、圧力伝達リング本体15aの外径はフロント外側筐体11の内径よりも小さく、圧力伝達リング本体15aの内径はフロント内側筐体12の外径よりも大きい。尚、本実施形態において、圧力伝達リング本体15aは、耐熱性及び絶縁性を有するアルミナ等のセラミック材料で構成されている。
また、圧力伝達リング15に設けられる出力電極層15bは、導電性の高い金属薄膜を、圧力伝達リング本体15aに対し単層あるいは複数層積層して構成されている。このような出力電極層15bとしては、圧力伝達リング本体15a上に例えば密着強化層としてTiを用いた内層を積層し、内層の上に例えば拡散防止層としてPtを用いた中間層を積層し、中間層の上となる最上層に、例えばAuを用いた接合層を積層して構成するとよい。また、出力電極層15bとして、接合層の上にさらに例えばAu−Snを含んだ、圧電素子群16のアライメントを調整するためのアライメント調整層を形成してもよい。
[圧電素子群の説明:図6]
次に、図6を用いて圧電素子群16について説明する。図6(a)は、図5のT部拡大図、(b)は図5のU部拡大図であり、(c)は図5のV−V断面図である。図6において、圧電素子群16は、第1圧電素子16〜第6圧電素子16を備える。ここで、第1圧電素子61〜第6圧電素子16は共通の構成を有しており、それぞれが、直方体状に加工された圧電体16aと、圧電体16aにおける前端面側の端面に形成されたフロント側電極16bと、圧電体16aにおける後端面側の端面に形成されたリア側電極16cとを備えている。
圧電素子群16は、圧電縦効果の圧電作用を示す圧電体を用いている。圧電縦効果とは、圧電体の電荷発生軸と同一方向の応力印加軸に外力を作用させると、電荷発生軸方向の圧電体の表面に電荷が発生する作用をいう。本実施形態に係る圧電素子群16は、中心線方向が応力印加軸の方向となるように各筐体により構成される内部空間10b内に収納されている。尚、圧電素子群16に圧電横効果を用いて構成してもよい。圧電横効果とは、圧電体の電荷発生軸に対して直交する位置にある応力印加軸に外力を作用させると、電荷発生軸方向の圧電体の表面に電荷が発生する作用をいう。薄板状に形成した圧電体を複数枚積層して構成しても良く、このように積層することで、圧電体に発生する電荷を効率的に集めてセンサの感度を上げることができる。
また、圧電体としては、圧電縦効果及び圧電横効果を有するランガサイト系結晶(ランガサイト、ランガテイト、ランガナイト、LGTA)や水晶、ガリウムリン酸塩などを用いるとよい。尚、本実施形態の圧電素子群16には、圧電体としてランガサイト単結晶を用いている。
一方、フロント側電極16b及びリア側電極16cは、圧電体16aの前端面側の端面及び後端面側の端面に対し、導電性の高い金属薄膜を単層あるいは複数層積層して構成されている。このようなフロント側電極16b及びリア側電極16cとしては、圧電体16a上に例えば密着強化層としてTiを用いた内層を積層し、内層の上に例えば拡散防止層としてPtを用いた中間層を積層し、中間層の上となる最上層に、例えばAuを用いた接合層を積層して構成するとよい。
第1圧電素子16〜第6圧電素子16のそれぞれにおいて、各フロント側電極16bは圧力伝達リング15に設けられた出力電極層15bと接触し、各リア側電極16cは、リア筐体13に設けられた接地電極層13bと接触する。また、本実施形態では、第1圧電素子16〜第6圧電素子16が、各フロント側電極16bを介して、出力電極層15bに接合されており、圧力伝達リング15と圧電素子群16とが一体化された構成になっている。また、複数の圧電素子群16として加算された圧電機能を有している。
[伝送ユニットの説明:図5]
次に、図6を用いて伝送ユニット50の構成について説明する。図6(b)において、伝送ユニット50は、圧力検出部10からインジェクタ7Aに向けて電荷信号を伝送する伝送電線51と、伝送電線51よりも前面側に設けられ、圧力検出部10の圧力伝達リング15に設けられた出力電極層15bと電気的に接続される接続端子52と、伝送電線51よりも前端面側で、且つ接続端子52よりも後端面側に設けられ、伝送電線51及び接続端子52を電気的に接続する接続パイプ53とを備えている。また、伝送ユニット50はOリング57a及びOリング57bによって覆われている。Oリング57aは圧力検出部10側で接続端子52側を封止し、Oリング57bはインジェクタ7A側で接続パイプ53及び伝送電線51を封止する。また、伝送電線51の後端面側は、インジェクタ7Aの電気コネクタ部70に接続される。
[接続端子の説明:図6]
次に、図6を用いて接続端子52について説明する。図6(b)において接続端子52は耐熱性及び導電性を有する金属製の棒状体で構成されており、前端面側の端部が圧力伝達リング15に設けられた出力電極層15bに接続する突き当て部52aと、突き当て部52aの後側に位置する柱状部52bと、柱状部52bのさらに後側に位置する接続部52cとからなり一体化している。そして、接続端子52の突き当て部52aの外径は、スペーサ群17の一つであるガイド穴付きのスペーサ17(図6(c)参照)の穴の内径よりも小さく、柱状部52bの外径は、突き当て部52aの外径よりも小さく、接続部52cの外径は、柱状部52bの外径よりも小さい。
[接続パイプの説明:図6]
次に、図6を用いて接続パイプ53について説明する。図6(b)において、接続パイプ53は耐熱性及び導電性を有する金属製の筒状体で構成されており、接続パイプ53に設けられた貫通孔の内径は、伝送電線51における導体部51aの外径及び接続端子52における接続部52cの外径よりも大きい。接続パイプ53には、信号線の導孔の後端面側から伝送電線51の導体部51aの端部が、また、貫通孔13cの前端面側から接続端子52の接続部52cの後側の端部が、それぞれ挿入されている、そして、この状態で、接続パイプ53を外周面側からかしめることで、接続パイプ53が、導体部51aと接続端子52とを、電気的に接続するとともに固定する。
[位置決めチューブの説明:図6]
次に、図6を用いて位置決めチューブ55について説明する。図6(b)において、位置決めチューブ55はアルミナセラミック製の筒状体で構成されており、前端面側に位置するフロント側筒状部55aと、フロント側筒状部55aの後側に位置するリア側筒状部55bとを有している。ここで、位置決めチューブ55におけるフロント側筒状部55aの外径は、リア側筒状部55bの外径よりも大きく、内部空間10bにおける径方向の隙間よりも小さい。また、位置決めチューブ55の内径は、接続端子52の柱状部52bの外径よりも大きい。
[コイルスプリングの説明:図6(b)]
次に、図6を用いてコイルスプリング56について説明する。図6(b)において、コイルスプリング56は、接続端子52の突き当て部52aの後側端面と、位置決めチューブ55のフロント側筒状部55aの前側端面との間に配設される。ここで、コイルスプリング56は耐熱性を有する金属で構成されており、前端面側の端部が接続端子52における突き当て部52aの後側端面に突き当たり、後端面側の端部が位置決めチューブ55のフロント側筒状部55aの前側の端面に突き当たる。また、コイルスプリング56の内径は、接続端子52における柱状部52bの外径より少し大きい。
また、コイルスプリング56は、元の状態よりも圧縮された状態に設定される。ここで、位置決めチューブ55は、リア筐体13によって後端面側への移動が規制されるので、接続端子52は、コイルスプリング56によって前端面側に押しつけられる。その結果、接続端子52の突き当て部52aの前端面側の端面が、圧力伝達リング15に設けられた出力電極層15bに圧接する。尚、後述する予荷重の調整においては、リア筐体13が中心線方向に移動するのでコイルスプリング56の荷重は少し変化するが、突き当て部52aが出力電極層15bに圧接して電気的接続するためには影響がないようにバネ設計がなされている。
[封止部の説明:図6]
次に、図6を用いて封止部57について説明する。図6(b)において、封止部57はリア筐体13の貫通穴13cの後端面側出口に位置するフロント側Oリング57aと、インジェクタ7A側の導孔入口に位置するリア側Oリング57bとを備える。尚、フロント側Oリング57a及びリア側Oリング57bは、ともにPFA(フッ素系樹脂)で構成されている。また、フロント側Oリング57a及びリア側Oリング57bの外径は、リア筐体13に設けられた貫通孔13c、または、インジェクタに設けられた信号線の導孔の内径よりも大きく設定され、フロント側Oリング57a及びリア側Oリング57bの内径は、接続端子52の柱状部52b、または、伝送電線51の樹脂絶縁層51bの外径より小さく設定されている。
これにより、装着後のフロント側Oリング57a及びリア側Oリング57bは、ともに径方向に圧縮された状態となり、フロント側Oリング57aは接続端子52の柱状部52bとリア筐体13の貫通穴13cの間を封止し、また、リア側Oリング57bは接続パイプ53及び伝送電線51の樹脂絶縁層51bの外径と、インジェクタ7Aに設けられた信号線の導孔との間を封止する。尚、Oリング57a及びOリング57bの材質にPFAを用いることにより、接続端子52及び伝送電線51は封止部57(Oリング57a及びOリング57b)に対して摺動性が確保されるので、接続端子52の突き当て部52aの前端面側の端面が圧力伝達リング15に設けられた出力電極層15bに圧接し電気的接続がなされる。
[インジェクタユニットの構成の説明:図5]
次に、図5を用いて本実施形態におけるインジェクタユニット6Aの構成について説明する。図5において、インジェクタ7Aの先端部外周面に燃焼圧センサ8Aを装着した状態を示している。インジェクタ7Aの先端部には段差が設けられていて、その段差部に対して燃焼圧センサ8Aの内周面が嵌合している。また、燃焼圧センサ8Aの圧力検出部10から信号を伝送する伝送ユニット50が後端面に向けて延出していて、インジェクタ7Aに設けられた信号線の導孔内を通過し、インジェクタ7Aの電気コネクタ部70に接続するようになっている。また、このとき、封止部57a、57bにより信号線と導孔とが封止されている。
また、インジェクタ7Aと燃焼圧センサ8Aとが互いに接する2か所の接する点がシ−ル部であり、この2ヶ所のシール部を一周にわたってレーザ溶接する(溶接5、溶接6)。レーザ溶接では、一周にわたって連続的に溶接を行うことにより、溶接面を封止することができる。これにより、インジェクタ7Aに燃焼圧センサ8Aが装着された状態において、燃焼室C内で発生する高圧の混合ガスや燃焼ガスが、2ヶ所の溶接部から内部へ漏れることを防止でき、圧力検出部の内部空間10bに漏出することを防止できる。同時に、インジェクタ7Aに形成された信号線の導孔を経由してシリンダヘッド4の外側に漏れることを防ぐことができる。これにより、燃焼圧センサ8Aとインジェクタ7Aが一体化したインジェクタユニット6Aを得る。
[インジェクタユニットの電気的な構成及び検出動作の説明:図1、図2、図5、図6]
次に、インジェクタユニット6Aの電気的な構成及び動作について、図1、図2、図5、図6を用いて説明する。まず、図5、図6において、圧電素子群16を構成する第1圧電素子16〜第6圧電素子16に設けられた各圧電体16aの後端面側の端面は、それぞれに設けられたリア側電極16cを介して、リア筐体13に設けられた接地電極層13bと電気的に接続される。これにより、圧電素子群16のリア側電極16cは、リア筐体13を構成するリア筐体本体13aと電気的に接続され接地される。
一方、圧電素子群16を構成する第1圧電素子16〜第6圧電素子16の前端面側に設けられた各圧電体16aの端面は、それぞれに設けられたフロント側電極16bを介して、圧力伝達リング15に設けられた出力電極層15bと電気的に接続される。これにより、圧電素子群16の各フロント側電極16bは、圧力伝達リング15の後端面側の面にリング状に形成された出力電極層15b上で電気的に接続される。
また、圧力伝達リング15に設けられた出力電極層15bは、接続端子52の突き当て部52aを介して、コイルスプリング56のバネ圧により接続端子52と電気的に接続される。さらに、接続端子52は、その接続部52cから接続パイプ53を介して、伝送電線51における導体部51aと電気的に接続される。
そして、接続端子52から接続パイプ53を介して導体部51aへと至る電荷信号の伝送経路、そして、導体部51aから伝送電線51を経由してインジェクタ7Aの電気コネクタ部70の接続部に至るまでの経路において、それぞれが絶縁体で構成された位置決めチューブ55、封止部57、及び、伝送電線51における樹脂絶縁層51bによって、金属にて構成されたフロント外側筐体11、フロント内側筐体12、リア筐体13及びインジェクタ7Aと電気的に絶縁される。
以上のように構成されたインジェクタユニット6Aは、図1または、図2に示す内燃機関1のシリンダヘッド4に取り付けた際、少なくともシリンダヘッド4に設けられた連通孔4aにおいて、インジェクタ7Aの外周部に設けられたフランジ部6bが連通孔4eに設けられた第3の孔4dの端面にクランプされ固定されることにより、シリンダヘッド4に電気的に接続され、車体に接地される。
そして、内燃機関1が作動すると、燃焼室Cに発生する燃焼圧が燃焼圧センサ8Aの先端の受圧リング14に作用し、圧力伝達リング15を介してそれぞれの圧電素子群16に伝達し、燃焼圧に応じた電荷が生じる。第1圧電素子16〜第6圧電素子16を構成する各圧電体16aに発生した電荷は、各圧電体16aにおける前端面側の端面から、各フロント側電極16bを介して、圧力伝達リング15に設けられた出力電極層15bに伝送される。そして、出力電極層15bに伝送された電荷信号は、圧接された接続端子52から接続パイプ53を介して、伝送電線51の導体部51aに伝送される。そして、導体部51aに伝送された電荷信号は、インジェクタ7Aの電気コネクタ部70を経由し、信号処理部100に供給される。次に、信号処理部100に供給された電荷信号は信号処理がなされ、その電荷に応じた電圧が制御装置200に供給される。これにより、制御装置200はインジェクタユニット6Aを構成するインジェクタ7Aなどの機能部品を含む内燃機関に対して燃焼圧に応じた所定の制御をおこなう。
[第1の実施形態による燃焼圧センサの効果]
以上説明した本発明の第1の実施形態によれば、次に示す効果が得られる。
(効果1)
圧力検出部にスライド調整が可能な予荷重手段を設けたので、適正な予荷重に調整し固定することができ、高精度の圧力信号を得られる。これにより、感度のバラツキが小さく、高精度の圧力信号を得られる内燃機関用燃焼圧センサ及びインジェクタユニットを提供できる。
(効果2)
また、固定手段に溶接を用いることにより、ハウジングユニットの外筒部及び内筒部に対して、リア筐体(支持リングブロック部)の位置調整後、その場で溶接固定することができる。これにより、設定した予荷重が変化することがなく、安定的な圧力信号を得られる内燃機関用燃焼圧センサ及びインジェクタユニットを提供できる。
(効果3)
また、機能部品に装着する筒内型センサの構成により、内燃機関の燃焼室内にて直接圧力を検出できるため検出精度が高い。また、シリンダヘッドに燃焼圧センサのための専用スペースを確保する必要がない。また、機能部品の締め付け荷重や締め付け具合によって設定した予荷重が影響されることがなく安定的な圧力検出が可能である。また、圧電素子が円周方向に複数配置されることで、圧力をバランスよく均一に検出できる。この結果、高性能の内燃機関用燃焼圧センサ及びインジェクタユニットを提供するこができる。
尚、本実施形態では、燃焼圧センサ8Aに設けられる圧電素子群16を、6個の圧電素子で構成していたが、かかる形態に限定されず、複数個であればよい。また、本実施形態では、圧電素子群16を構成する複数個の圧電素子を、周方向に等間隔で配置していたが、かかる形態に限定されず、非等間隔であってもよい。また、本実施形態では、各圧電素子群16の間にスペーサ群17を配設したが、かかる形態に限定されず、スペーサ群17はなくてもよい。また、本実施形態では信号処理部200をインジェクタユニット6Aの外部に設けたが、係る形態に限定されず内部に設けてもよい。また、インジェクタユニット6Aのシリンダヘッドへの取り付け方法において、インジェクタユニット6Aのフランジ部6b部をクランプするとしたが係る形態に限定されず、他の部分のクランプやネジ止めなど他の方法により固定してもよい。
[第1の実施形態の製造方法の説明]
[圧力検出部の製造方法の説明:図7〜図9]
次に、圧力検出部10及び燃焼圧センサ8Aの製造方法について図7〜図9を用いて説明する。図7は第1〜第4の実施形態に係わる圧力検出部10の製造手順を示し、図8は圧力検出部10の製造装置の概要を示す斜視図及び断面図を示す。また、図9は受圧リング14の受圧部14aの荷重・変位特性とそれに対応する予荷重調整手順を示す説明図である。
[圧力検出部の組立手順の説明:図7]
まず、図7(a)を参照して、圧力検出部10の組立手順を説明する。図7(a)において、筐体ユニット40はフロント外側筐体11とフロント内側筐体12及び受圧リング14から構成される。位置決め治具(図示なし)によって、受圧リング14の受圧部14aの外側端部は、フロント外側筐体11の前端面側の端部内側に設けられた切り欠きに嵌め込まれた状態で、一周にわたってレーザ溶接が施され固定される(溶接1)。また、受圧リング14の受圧部14aの内側端部は、フロント内側筐体12の前面側の端部外側に設けられた切り欠きに嵌め込まれた状態で、一周にわたってレーザ溶接が施され固定される(溶接2)。これにより、フロント外側筐体11、フロント内側筐体12、受圧リング14からなる筐体ユニット40が構成される。尚、レーザ溶接では、一周にわたって連続的に溶接を行うことにより溶接部を封止することができる。
次に、素子ユニット30の組立手順を説明する。素子ユニット30は別のユニット化を行う工程(図示なし)において、装置や治具等を用いて圧力伝達リング15の上に圧電素子群16及びスペーサ群17をそれぞれ円周上に等間隔に位置決めし固定する。尚、圧力伝達リング15の表面、圧電素子群16の表面、及びスペーサ群17の各表面には電極層、アライメント調整層及び接合層などを形成してあり、所定の圧力条件、所定の温度環境のもとでアライメントを調整し接合することができるが、ここでは、詳しい説明は省略する。
次に、筐体ユニット40の内部に構成された空間10b内に前述の素子ユニット30を挿入する。このとき、素子ユニット30を構成する圧力伝達リング15の両側面、圧電素子群16の両側面及びスペーサ群17の両側面はフロント外側筐体11の内側面とフロント内側筐体の外側面には接触しないように位置決めし、同時に圧力伝達リング15の下面は受圧リング14の伝達部14b(図5参照)の上面に当接させる。
次に、リア筐体13の貫通穴13cに、位置決めチューブ55a、位置決めチューブ55bをガイドにして接続端子52を仮組みする。このときコイルスプリング56を接続端子52の突きあて部52aと位置決めチューブ55aの間に組み付けておく。その状態で素子ユニット30上のスペーサ17(ガイド穴付き)のガイド穴とリア筐体13の貫通穴13cとを円周方向で一致させる。そして、リア筐体13の前段部131をフロント外側筐体11の後端面側の端部内側及びフロント内側筐体12の後端面側の端部外側により形成される空間に嵌めこむ。この一連の手順は位置決め治具などを利用するとよい。これにより、図7(b)に示す圧力検出部10を得る。
次に図7(b)を参照して圧力検出部10について説明する。圧力検出部10において、リア筐体13は筐体ユニット40に対してすきまばめの勘合になっており、リア筐体13と筐体ユニット40とはこの段階では溶接固定されていない。そして、リア筐体13とフロント外側筐体11との間に一周にわたって隙間sが形成されている。また、リア筐体13の前段部131とフロント内側筐体12との間にも一周にわたって隙間sが形成されている。この状態において、リア筐体13側から荷重をかけることにより、リア筐体13は隙間sだけスライド可能であり、素子ユニット30を介して受圧リング14の受圧部を隙間sの距離だけ変位させることができる。
[予荷重装置及び予荷重調整手順の説明:図8、図9]
次に、図8、図9を参照して予荷重製造装置及び圧力検出部10の予荷重調整の手順を説明する。図8(a)は圧力検出部10に予荷重を加え調整し固定するための予荷重装置の斜視図を示し、図8(b)は図8(a)のP−P断面図及び付属の検出装置を接続した接続構成及び溶接固定用のレーザ溶接機の一部(レーザ光出射部)を示している。また、図9は圧力検出部10の予荷重調整手順を示し、(a)は受圧リング14の受圧部の荷重・変位特性グラフを、(b)は(a)のグラフ上の各点に対応した受圧リング14の受圧部の変位を工程ごとに部分断面図で示している。
[予荷重装置の説明:図8]
まず、図8(a)を用いて予荷重製造装置400の概要及び圧力検出部10を予荷重製造装置400に組み込む手順を説明する。予荷重製造装置400は基本的に、圧力検出部10の位置決めと荷重を受ける機能を有するベース401と、圧力検出部10に荷重を加えるプランジャー403とから構成される。ベース401には圧力検出部10を位置決めするための円柱状の突起401a、受圧リング14の変位を妨げないためのリング状の溝401b、受圧リング14の変位を検出するための検出ニードル402と検出ニードル402をガイドするためのガイド穴401cが形成されている。尚、実施例では受圧リング14の変位を円周上で均一に検出するために、検出ニードル402及びガイド穴401cは120°間隔で3か所設けている。
まず、圧力検出部10は開口部10aをベース401の円柱状の突起401aをガイドにしてベース401にセットする。次に、プランジャー403の先端部403a(図8(b)参照)をリア筐体13の上面の凹部に静かに当接させる。尚、レーザ溶接機のレーザ光出射部405は、リア筐体13とフロント外側筐体11との勘合部であるレーザ溶接部(溶接3:図5参照)に対向して円周上に複数か所を照射できるようになっている。
次に、図8(b)を用いて予荷重装置400の全体の構成について説明する。図8(b)において、プランジャー403は、荷重装置406にロードセル407を介して連結しており、圧力検出部10のリア筐体13に対して荷重を均一に加えられるようになっている。また、荷重を加えることによりロードセル407から出力される電荷信号を信号処理部407aにて信号処理を行い荷重値の出力450を得ることができる。また、プランジャー403には逃げ穴403bが設けられていて、圧力検出部10から伸延する接続端子52の先端部を破損させないようになっている。
次に、ベース401には前述した円柱状の突起401aと、円柱状の突起401aと同心円上に設けられた溝401bが設けられている。また、溝401b内にはガイド穴401cが120°間隔に3ケ所形成され、それぞれが貫通している。これらのガイド穴401cには変位センサ408に付属する検出ニードル402がそれぞれ挿入されている。検出ニードル402はスライド可能になっていて、受圧リング14の受圧部の中央部に所定の圧力でそれぞれ当接している。荷重装置406によりプランジャー403に荷重が加えられるとリア筐体13が素子ユニット30を押す(図7参照)。これにより、素子ユニット30を介して受圧リング14の受圧部が変形して検出ニードル402を押し下げる。この結果、変位センサ408が変位を検出し、変位センサ408の出力を信号処理部408aにて信号処理を行い、変位値の出力460を得ることができる。
変位センサ408は円周上に等間隔で3ケ所設けられており、それぞれの変位出力(出力1、出力2、出力3)の平均値を変位値として使用している。尚、実施例では、変位計を3ケ所に配設したが、かかる形態に限定されず、1か所以上複数あれば良く、求める予荷重の精度によって決めると良い。また、変位出力を3ケ所の平均値としたが、かかる形態に限定されず、個別に使用してもよい。
次に、レーザ溶接について説明する。荷重値と変位値が所定の数値になった時、その荷重値を保持した状態でレーザ溶接機のレーザ光出射部405からレーザ光405aを照射して溶接することができる。レーザ光出射部405は予荷重装置400の中で高さ位置と照射距離が一定になる様にガイドされていて(図示なし)、円周方向で複数か所をスポット溶接できるようになっている。これにより、圧力検出部10は所定の予荷重に正確に調整された状態で仮溶接し固定できる。その後、予荷重装置400から仮溶接された圧力検出部10を取り出し、別の溶接装置(図示なし)を用いて本溶接することができる。
[荷重・変位グラフの説明:図9]
次に、図9(a)を用いて荷重・変位グラフについて説明する。図9(a)は受圧リング14の受圧部にかかる荷重とそれにともなう変位の相関を示すグラフである。縦軸は荷重値〔N〕を示し、横軸は変位値〔μm〕を示している。実施例では、荷重が0N〜600N近辺においては、変位は直線的な変化を示し弾性領域であることを示している。また、荷重600Nを越えると変位は直線から曲線に変わり塑性領域になることを示している。つまり、弾性領域内では、受圧部は荷重に比例して変位し、荷重を取り去ればもとの位置に戻る。一方、塑性領域では、塑性変形をおこして、もとの位置にはもどることができない。これらのことを考慮して、圧電素子に加える予荷重は、弾性領域内の所定の荷重値に設定するようになっている。
[予荷重調整手順の説明:図9]
次に、図9(a)及び(b)を用いて予荷重調整手順について説明する。図9(b)は図9(a)の荷重・変位グラフに示す各点に対応した変位の状態を各工程図として示しており、図8(b)のW部の拡大図である。例えば、図9(a)のグラフ上の点1:A1(P1、a1)においては、点1は符号A1とし、P1は荷重を示し、a1はその時の変位を示している。一方で、図9(b)では、点1に対応した工程1を示し、その時、リア筐体13には荷重P1が加わり、受圧リング14の受圧部の中央部の変位はa1であることを示している。また、点2、点3についても同様である。
次に、圧電素子の感度と直線性を高めるために、前述の弾性領域内の所定の点に荷重を設定し予荷重を加える手順について説明する。尚、予荷重の最適値は設計の諸条件により変わるので、ここでは所定の予荷重は便宜上、点Ax(Px、ax)として説明する。
(工程1:最小荷重値1:A1(P1、a1)の確認)
まず、図8(b)に示すように予荷重製造装置400に圧力検出部10をセットして荷重装置406により荷重をかけられるようにする。荷重を少しかけて、図9(a)の荷重変位曲線上の最小荷重値1において、A1(P1、a1)であることを確認する。このとき、図9(b)の工程1が対応しており、荷重P1に対して変位a1であることを図示している。この工程は、受圧部の変位の始まる点を確認するために行う。
(工程2:弾性域上限荷重値2:A2(P2、a2)の確認)
次に、荷重を上げて、図9(a)の荷重変位曲線上の弾性域上限荷重値2において、A2(P2、a2)であることを確認する。このとき、図9(b)の工程2が対応しており、荷重P2に対して変位a2であることを図示している。また、リア筐体13が受圧リング14の受圧部をより押し下げていることを示している。この工程は、荷重値2が弾性領域内にあることを確認するために行う。
(工程3:所定の予荷重値3:Ax(Px、ax)の設定及び固定)
次に、荷重を下げて、図9(a)の荷重変位曲線上の弾性域の所定の荷重値3:Pxを所定値として荷重を固定する。このとき、図9(b)の工程3が対応しており、荷重Pxに対して変位axであることを図示している。そして、この位置において図8(b)に示すようにレーザ光出射部405からレーザ光405aを所定の条件で照射し1か所を溶接固定する。同様に圧力検出部10の他の所定部を複数か所照射して仮固定する。次に、圧力検出部10を装置から外して別工程(図示なし)において一周にわたってレーザ溶接を施し(溶接3、溶接4)、固定し封止する。これにより、予荷重を精度よく調整した圧力検出部10Aを得る。
(燃焼圧センサとインジェクタの一体化:図5)
次に、図5を用いて、燃焼圧センサ8Aとインジェクタ7Aとの一体化について説明する。上述の手順で得た圧力検出部10Aに伝送ユニット50を組み付けた燃焼圧センサ8Aをインジェクタ7Aに組み付ける。そして所定部を溶接により固定する(溶接5、溶接6)。これにより、燃焼圧センサ8Aを固定したインジェクタユニット6Aを得る。
尚、実施例では、予荷重調整手順において、荷重を最小荷重値1から弾性域上限荷重値2までを確認してから所定の予荷重値3に調整をしたが、受圧リング14の弾性域のバラツキが小さく安定していると判断できれば、かかる形態に限定されず、初期より所定の予荷重値3に調整してもよい。
[第1の実施形態の燃焼圧センサの製造方法による効果]
以上説明した本発明の第1の実施形態の燃焼圧センサの製造方法によれば、次に示す効果が得られる。
(効果1)
予荷重手段はスライド可能領域を有し、スライドさせることによる予荷重調整工程と、予荷重の調整後にリア筐体(支持リングブロック部)を固定する固定工程とを設けたことにより、圧力検出部を構成する各部品の圧力軸方向の寸法精度に頼らずに予荷重を調整してから固定できる。この結果、感度のバラツキが小さく高精度の圧力信号を安定して得られる内燃機関用燃焼圧センサ及びインジェクタユニットの製造方法を提供するこができる。
〔第2の実施形態〕
次に、第2の実施形態の燃焼圧センサとその製造方法について説明する。第2の実施形態は、第1の実施形態の燃焼圧センサの製造方法において、予荷重の調整範囲の拡大を目的として圧力検出部の予荷重調整工程にセッチング処理工程を設けたものである。従って調整手順のみが異なり燃焼圧センサの構成と製造装置は第1の実施形態と同様であるので、ここでは、構成及び製造装置に関する説明は省略して圧力検出部の製造方法について説明する。
[第2の実施形態におけるセッチング処理手順と予荷重調整手順の説明:図10]
図10を用いて第2の実施形態におけるセッチング処理手順と予荷重調整手順について説明する。図10(a)において、実線で示すグラフは受圧リング14の受圧部の通常の荷重・変位曲線であり、前述した図9(a)に示すグラフと同一である。また、一点鎖線で示すグラフはセッチング処理により特性が変化した荷重・変位曲線を示している。また、図10(b)は図10(a)の荷重・変位グラフに示すセッチング処理工程の各点に対応した各工程図を示している。また、図10(c)は図10(a)の荷重・変位グラフに示すセッチング処理後の予荷重調整において、荷重・変位曲線の各点に対応した各工程図を示している。
(工程4:最小荷重値4:A1(P1、a1)の確認)
まず、図8(b)に示すように予荷重製造装置400に圧力検出部10をセットして荷重装置406により荷重をかけられるようにする。荷重を上げて、図10(a)において実線で示す荷重変位曲線上の最小荷重値4において、A1(P1、a1)であることを確認する。このとき、図10(b)の工程4が対応しており、荷重P1に対して変位a1であることを図示している。この工程は受圧部の変位の始まる点を確認するために行い、前述の手順における工程1と同一である。
(工程5:塑性域荷重値5:A3(P3、a3)の設定(セッチング処理))
次に、荷重を上げて、図10(a)において実線で示す荷重変位曲線上の塑性域荷重値5において、A3(P3、a3)であることを確認する。このとき、図10(b)の工程5が対応しており、荷重P3に対して変位a3であることを図示している。ここで、リア筐体13が受圧リング14の受圧部をより大きく押し下げている。この塑性領域まで荷重をかけることにより受圧リング14の受圧部にセッチング処理が行われる。これにより、図10(a)の実線に示す特性から一点鎖線に示すような特性に変化する。このことは、受圧部において塑性変形が発生し、その塑性変形に相当する変位t分がオフセットされ、同時に弾性域が拡大することを示している。この工程は受圧部にセッチング処理を行うために行う。
(工程6:セッチング処理後の荷重値(ゼロ)6:B0(P0、b0)の確認)
次に、荷重をゼロにして、図10(a)において一点鎖線で示すセッチング処理後の荷重変位曲線上の荷重値(ゼロ)6において、B0(P0、b0)であることを確認する。このとき、図10(b)の工程6が対応しており、P0は荷重値=0Nであることを示し、荷重値=0においても塑性変形t(b0)分がオフセットしていることを図示している。この工程は、オフセット分の確認のために行う。
(工程7:セッチング処理後の最小荷重値7:B1(P1、b1)の確認)
次に、荷重を上げて、図10(a)において一点鎖線で示すセッチング処理後の荷重変位曲線上の最小荷重値7において、B1(P1、b1)であることを確認する。このとき、図10(c)の工程7が対応しており、荷重P1に対して変位b1であることを図示している。この工程はセッチング処理後の受圧部の変位の始まる点を確認するために行う。
(工程8:セッチング処理後の弾性域上限荷重値8:A3(P3、a3)の確認)
次に、荷重を上げて、図10(a)において一点鎖線で示すセッチング処理後の荷重変位曲線上の弾性域上限荷重値8において、A3(P3、a3)であることを確認する。このとき、図10(c)の工程8が対応しており、荷重P3に対して変位a3であることを図示している。ここで、リア筐体13が受圧リング14の受圧部をより押し下げている。この工程は、弾性域上限荷重値8であってもセッチング処理後は弾性領域内に含まれることを確認するために行う。
(工程9:所定の予荷重値9:Bx(Px、bx)の設定及び固定)
次に、荷重を下げて、図10(a)において一点鎖線で示すセッチング処理後の荷重変位曲線上の弾性域上の所定の荷重値9:Bx(Px、bx)において荷重装置を固定する。このとき、図10(c)の工程9が対応しており、荷重Pxに対して変位bxであることを図示している。この位置において図8に示すようにレーザ光出射部405からレーザ光405aを所定の条件で照射し溶接固定する。同様に、圧力検出部10の他の所定部を複数か所照射して固定する。その後、別工程において一周にわたってレーザ溶接を施し(溶接3、溶接4)、固定し封止する。この結果、セッチング処理により弾性域が拡大し、また、予荷重を精度よく調整した圧力検出部10Bを得る。
尚、実施例では、荷重を最小値7から弾性域上限8までを確認してから所定の予荷重9に調整をしたが、受圧リング14の弾性域のバラツキが小さく安定していると判断できれば、かかる形態に限定されず、初期より所定の予荷重値3に調整してもよい。また、本実施形態においては、図6(a)に示す隙間sはセッチング処理に必要な変位値a3を若干上回る距離を確保しておくことが望ましい。
[第2の実施形態の効果]
以上説明した本発明の第2の実施形態の製造方法によれば、次に示す効果が得られる。
(効果1)
予荷重調整工程に受圧リング(受圧リングブロック部)の受圧部に施すセッチング処理工程を設けることにより、受圧リングの受圧部の弾性域を拡大させ、予荷重の調整を容易にして歩留まりを向上させることができる。この結果、感度のバラツキが小さく高精度の圧力信号を安定して得られる内燃機関用燃焼圧センサの製造方法を提供するこができる。
(効果2)
受圧リングの受圧部にセッチング処理を施すことで、受圧部の弾性域を拡大できると同時に残留応力層が形成され、疲れ強度の向上が期待できる。
(効果3)
スライド可能距離に予めセッチングが可能な距離を加えておくことにより、予荷重調整工程内でセッチング処理と予荷重調整ができる。これにより、効率の良い製造方法の提供ができる。また、簡単な構造による感度のバラツキが小さく高精度の圧力信号を安定して得られる内燃機関用燃焼圧センサ及びインジェクタユニットを提供するこができる。
〔第3の実施形態〕
次に、第3の実施形態の燃焼圧センサとその製造方法について説明する。第3の実施形態は、第1の実施形態の圧力検出部の予荷重調整工程において、荷重変化工程と圧電素子からの出力を利用した圧電検出工程を設けたものである。従って、製造装置と調整手順のみが異なり燃焼圧センサの構成は第1の実施形態と同様であるので、ここでは、構成に関する説明は省略して圧力検出部の製造装置と製造方法について説明する
[第3の実施形態における予荷重装置及び予荷重調整手順の説明:図11、図12]
図11、図12を用いて第3の実施形態における予荷重装置及び予荷重調整手順について説明する。図11は第3の実施形態の予荷重調整を行う為の予荷重装置を示し、図12は第3の実施形態による予荷重調整手順を示す。
[予荷重装置の説明:図11]
まず、図11を用いて予荷重製造装置500の構成について説明する。図11において、予荷重装置500が前述の予荷重装置400と異なるところは、荷重を検出するためのロードセル及び信号処理部を有していない点である。また、変位を検出するための変位センサ及びその信号処理部を有していない点である。さらに、変位検出手段として圧力検出部10の圧電素子群の出力を信号処理して利用する点である。他の基本的な構成は第1の実施形態と同様であるので同一要素には同一番号を付し重複する説明は一部省略する。
まず、図11において、予荷重製造装置500は基本的に、圧力検出部10の位置決め及び荷重を受けるためのベース401と、圧力検出部10に荷重を加えるプランジャー403とから構成される。ベース401には圧力検出部10を位置決めするための円柱状の突起401a、受圧リング14の変位を妨げないためのリング状の溝401bが設けられている。圧力検出部10は開口部10aをベース401の円柱状の突起401aをガイドにしてベース401にセットし位置決めする。次に、プランジャー403の先端部403aをリア筐体13の上面に形成された凹部に当接させるようになっている。
次に、プランジャー403は荷重を加える荷重装置406に連結しており圧力検出部10を構成するリア筐体13に対して荷重を均一に加えるようになっている。また、プランジャー403には圧力検出部10から伸延する接続端子52に対応した位置に貫通穴403bが設けられており、貫通穴403bには信号線404が設けられている。プランジャー403が下降してリア筐体13に接触すると、信号線404の導体部先端が接続端子52の先端部に接触するようになっている。これにより、圧電素子群16から出力される信号を信号線に取り出すことができる。信号線404から出力された圧電素子群からの電荷信号を信号処理部409にて信号処理し、出力470を感度として得ることができる。尚、信号線404はバネ装置(図示なし)を設けて接続端子52に安定した接触ができるようにしてもよい。
次に、所定の感度にて圧力検出部10の固定を行う。溶接装置は第1の実施形態と同様であり、圧力検出部10の予荷重調整が終了した時点で図11に示すようにレーザ光出射部405からレーザ光405aを所定の条件で照射し溶接固定する。同様に圧力検出部10の円周上の他の所定部を複数か所照射して固定する。その後、別工程において一周にわたってレーザ溶接を施し(溶接3、溶接4)、固定し封止することができる。
[予荷重調整手順の説明:図12]
次に、図12を用いて予荷重調整手順について説明する。図12(a)は図11に示す圧電素子群16から出力される電荷信号を信号処理部409にて信号処理を行い、得た出力470を感度とし、受圧部にかかる荷重との関係をグラフにしたものである。図12(b)は図12(a)のグラフにもとづいて、感度から所定の予荷重値を設定した状態の圧力検出部を示している。
まず、図12(a)の感度・荷重特性を示すグラフについて説明する。図11に示す第3の実施形態の製造装置において、発明者らは実験的に図8(b)に示す構成と同様に予荷重装置500の荷重装置にロードセルを連結し、その信号を信号処理して得られる荷重値の出力と、圧力検出部10から得られる感度出力470についてデータを積み重ね考察した。その結果、予荷重装置500における荷重と感度出力470との間に相関があり、荷重に対して感度出力470がほぼ比例することを見いだした。これにより、圧電素子群16の出力を信号処理してその出力を検出することにより予荷重値を精度よく予測できることが分かった。つまり、感度出力470のみで荷重値を設定できるようになった。
次に、上述の実験結果にもとづいて、予荷重装置500における予荷重調整手順について説明する。図12(a)において、感度と荷重の相関図から、点10:Cx(Vx、Px)を所定の予荷重値として設定を行う。このとき、図12(b)は工程10が対応しており、感度Vxに対して荷重Pxであることを図示している。この時、予荷重装置500には荷重計は無いので、荷重値Pxはグラフから読み取った値である。この結果、予荷重装置500において、荷重検出部(ロードセル)及び変位検出部がなくても精度よく予荷重を設定できる。次に、その状態を保持して、レーザ光出射部405からレーザ光405aを所定の条件で照射し溶接固定する。同様に、圧力検出部10の他の所定部を複数か所照射して固定する。その後、別工程において一周にわたってレーザ溶接を施し(溶接3、溶接4)、固定し封止する。この結果、予荷重を精度よく調整した圧力検出部10Cを得る。
[第3の実施形態の効果]
以上説明した本発明の第3の実施形態の製造方法によれば、次に示す効果が得られる。
(効果1)
予荷重調整工程において、荷重変化工程と、圧電素子からの出力を利用した圧電検出工程を設けることにより、荷重の変化に伴う圧電素子からの出力電荷を信号処理し、その出力電圧を利用することにより高精度な予荷重を設定することができる。これにより、感度のバラツキが小さい高精度の圧力信号を得られる燃焼圧センサを製造することができる。また、専用の荷重検出部や変位検出部を必要としないので製造方法や製造装置を簡素化できる。尚、実施例では直接、所定の感度値(予荷重値)10に設定したが、最小感度値を確認して、次に弾性域上限感度値を確認し、次に所定の予荷重感度値に設定する工程としてもよい。
〔第4の実施形態〕
次に、第4の実施形態について説明する。第4の実施形態の構成は本発明の各実施形態で得た燃焼圧センサ8Aを別の機能部品である点火プラグに適用したものであり、第4の実施形態が第1の実施形態と異なるところは、燃焼圧センサのサイズと形状を点火プラグに合わせて変更した点である。従って、燃焼圧センサ8Aの基本の構成は同様であり、また、圧力検出部10の製造方法における予荷重調整方法及び手順も同様であるので同一要素には同一番号を付し、重複する説明は一部省略する。
[第4の実施形態における燃焼圧センサ及び点火プラグユニットの説明:図13]
図13を用いて第4の実施形態における燃焼圧センサ8Aを他の機能部品である点火プラグに装着した点火プラグユニットの構成について説明する。図13において、圧力検出部10Dは第1の実施形態の圧力検出部10に対して、そのフロント内側筐体12の開口部の形状が一部異なり、点火プラグ5の先端部外側の形状に合わせた形状になっている。ここで、筐体ユニット、素子ユニット、リア筐体の基本構成は第1の実施形態のものと同様である。また、圧力検出部10Dの製造手順及び点火プラグへの取り付け手順も第1の実施形態のものと同様である。これにより、燃焼圧センサ8A及び点火プラグユニット5Aを得る。
[第4の実施形態の効果]
以上説明した本発明の第4の実施形態によれば、次に示す効果が得られる。
(効果1)
第1の実施形態の燃焼圧センサ及びインジェクタユニットで得られた効果を点火プラグに適用することができる。これにより、感度のバラツキが小さく、安定的な圧力信号を得られる内燃機関用燃焼圧センサ及び点火プラグユニットと、その製造方法を提供できる。
1 内燃機関
2 シリンダブロック
2a シリンダ
3 ピストン
4 シリンダヘッド
4a 連通孔
C 燃焼室
5 点火プラグ(機能部品)
5A 点火プラグユニット(機能部品ユニット)
6A インジェクタユニット(機能部品ユニット)
7A インジェクタ(機能部品)
8A 燃焼圧センサ
10、10A、10B、10C 圧力検出部
10a 開口部
10b 内部空間
11 フロント外側筐体(外筒部)
12 フロント内側筐体(内筒部)
13 リア筐体(支持リングブロック部)
14 受圧リング(受圧リングブロック部)
15 圧力伝達リング
16 圧電素子群
17 スペーサ群
30 素子ユニット
40 筐体ユニット
50 伝送ユニット
51 伝送電線
52 接続端子
53 接続パイプ
55、55a、55b 位置決めチューブ
56 コイルスプリング
57、57a、57b 封止部(Oリング)
70 電気コネクタ部
80 燃料コネクタ部
100 信号処理部
200 制御装置
300 従来例(圧力センサ内蔵スパークプラグ)
400、500 予荷重製造装置

Claims (3)

  1. 燃焼圧センサの外周面を構成する外筒部、及び内周面を構成する内筒部からなるハウジングユニットと、前記ハウジングユニットの前方に設けられ、前面が受圧面となる受圧リングブロック部と、前記ハウジングユニット内に配置され前記受圧リングブロック部からの圧力を検出する複数の圧電素子と、前記ハウジングユニットの後方に設けられ、前記圧電素子を支持する支持リングブロック部と、前記圧電素子に対して予荷重を加える予荷重手段と、を備えた燃焼圧センサの製造方法において、
    前記予荷重手段は前記ハウジングユニットの外筒部及び内筒部に対して、前記支持リングブロック部が燃焼圧の圧力軸方向にスライド可能領域を有し、前記支持リングブロック部を圧力軸方向にスライドさせることにより前記圧電素子に加える予荷重を調整する予荷重調整工程と、前記予荷重の調整後に前記ハウジングユニットに対して前記支持リングブロック部を固定する固定工程と、を有し、
    前記予荷重の調整工程は、前記受圧面にセッチング処理を行うセッチング処理工程を有することを特徴とする内燃機関用燃焼圧センサの製造方法。
  2. 燃焼圧センサの外周面を構成する外筒部、及び内周面を構成する内筒部からなるハウジングユニットと、前記ハウジングユニットの前方に設けられ、前面が受圧面となる受圧リングブロック部と、前記ハウジングユニット内に配置され前記受圧リングブロック部からの圧力を検出する複数の圧電素子と、前記ハウジングユニットの後方に設けられ、前記圧電素子を支持する支持リングブロック部と、前記圧電素子に対して予荷重を加える予荷重手段を備えた燃焼圧センサであって、
    前記ハウジングユニットの外筒部及び内筒部に対して、前記支持リングブロック部が燃焼圧の圧力軸方向に対してスライド可能領域を有し、前記ハウジングユニットの外筒部及び内筒部に対して、前記支持リングブロック部が、前記スライド可能領域内にて固定されており、
    前記受圧リングブロック部にセッチング処理が施されることにより前記受圧リングブロック部の弾性域が拡大していることを特徴とする内燃機関用燃焼圧センサ。
  3. 前記ハウジングユニットに対して、前記支持リングブロック部を固定する手段は溶接であることを特徴とする請求項に記載の内燃機関用燃焼圧センサ。
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