JPWO2014038157A1 - 振動発電装置の設置方法 - Google Patents

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Abstract

本発明の振動発電装置1の設置方法は、外周に磁石11を保持する円筒状のインナーヨーク10と、インナーヨーク10の外周に所定のギャップを持って配置される円筒状のアウターヨーク20とを備え、アウターヨーク20に対してインナーヨーク10が往復動作を行う振動発電装置1の設置方法であって、振動源2と固定部3との間に、振動源2の振動を減衰する減衰手段4を有し、振動発電装置1が、インナーヨーク10に固定される第1の構造物取付部12と、アウターヨーク20に固定される第2の構造物取付部23とを有し、第1の構造物取付部12及び第2の構造物取付部23によって、振動発電装置1を減衰手段4に並列又は直列に設置する。従って、耐久性にも優れ、わずかな振動でも発電が可能である。

Description

本発明は、機械装置、車輌、原動機、橋梁、電柱、排気ダクト、アンテナ、信号機、又は梁などの構造物に固定することで構造物の振動から発電を行う振動発電装置の設置方法に関する。
屋外における発電装置としては、太陽光発電や風力発電が利用されているが、人が歩行する際に生じる圧力のエネルギー又は車や電車が走行する際に生じる振動エネルギーを利用して発電するものが提案されている。
例えば特許文献1では、板状の圧電セラミックスの両主面に電極が形成された圧電素子と、圧電素子を一方主面側から押圧する押圧部材と、圧電素子を他方主面側で支持する支持部材とを備えた発電部材を提案する。支持部材は圧電素子の周辺部を支持する。押圧部材は圧電素子を支持部材の内側で平面状の押圧面により押圧する。従って、人が歩行する際に生じる圧力のエネルギーや車等が走行する際に生じる振動エネルギーによって、圧電セラミックスが十分に撓み、大きなひずみを得ることができるとともに、発生する電荷の相殺を少なくすることができるので、高い電力を効率よく得ることができる。
また特許文献2では、高速陸橋に固定される発電街路灯を提案する。発電街路灯は、表示部を支持する中空筒状の街路灯本体と、この街路灯本体の内部に配置された発電ユニットを備える。発電ユニットは、高速陸橋の振動によって表示部の電力を発電する圧電素子を有する。例えば、発電ユニットは、街路灯本体の内壁に対して直交する向きで固定された可撓性を有する振動板を備え、この振動板の側面に圧電素子を固定している。
特開2010−153777号公報 特開2010−15705号公報
特許文献1、2は、いずれも圧電素子を利用するものであるが、耐久性の点で課題を有している。
そこで、本発明は、耐久性にも優れ、わずかな振動でも発電が可能であり、インナーヨークとアウターヨークが往復動作を行う、振動発電装置の設置方法を提供することを目的とする。
請求項1記載の本発明の振動発電装置の設置方法は、外周に磁石を保持する円筒状のインナーヨークと、前記インナーヨークの外周に所定のギャップを持って配置される円筒状のアウターヨークとを備え、前記アウターヨークに対して前記インナーヨークが往復動作を行う振動発電装置の設置方法であって、振動源と固定部との間に、前記振動源の振動を減衰する減衰手段を有し、前記振動発電装置が、前記インナーヨークに固定される第1の構造物取付部と、前記アウターヨークに固定される第2の構造物取付部とを有し、前記第1の構造物取付部及び前記第2の構造物取付部によって、前記振動発電装置を前記減衰手段に並列又は直列に設置することを特徴とする。
請求項2記載の本発明は、請求項1に記載の振動発電装置の設置方法において、前記振動発電装置を、前記減衰手段と並列に設置し、前記第1の構造物取付部又は前記第2の構造物取付部のどちらか一方を、前記減衰手段と前記振動源との間に存在する振動源側構造物又は前記振動源に固定し、前記第1の構造物取付部又は前記第2の構造物取付部の残りの一方を、前記減衰手段と前記固定部との間に存在する固定部側構造物又は前記固定部に固定することを特徴とする。
請求項3記載の本発明は、請求項1に記載の振動発電装置の設置方法において、前記振動発電装置を、前記振動源と前記減衰手段との間に直列に設置し、前記第1の構造物取付部又は前記第2の構造物取付部のどちらか一方を、前記振動発電装置と前記振動源との間に存在する振動源側構造物又は前記振動源に固定し、前記第1の構造物取付部又は前記第2の構造物取付部の残りの一方を、前記振動発電装置と前記減衰手段との間に存在する減衰手段側構造物又は前記減衰手段に固定することを特徴とする。
請求項4記載の本発明は、請求項1から請求項3のいずれかに記載の振動発電装置の設置方法において、前記減衰手段が、防振ゴム、ダンパー、又は機械バネであることを特徴とする。
請求項5記載の本発明は、請求項1から請求項3のいずれかに記載の振動発電装置の設置方法において、前記振動源が、前記固定部に固定される固定端から自由端までが所定長さを有することで前記自由端に揺れを生じる、電柱、排気ダクト、アンテナ、信号機、又は梁などの柱状構造物の自由端であり、前記減衰手段が、前記柱状構造物の自由端と前記固定部とをつなぐワイヤーであることを特徴とする。
請求項6記載の本発明は、請求項1に記載の振動発電装置の設置方法において、前記振動発電装置を、前記減衰手段に代えて前記振動源と前記固定部との間に設置したことを特徴とする。
請求項7記載の本発明は、請求項1から請求項6のいずれかに記載の振動発電装置の設置方法において、前記第1の構造物取付部を、前記インナーヨークの中心に固定されたシャフトで構成し、前記シャフトは、一対のリニアボールベアリングによって前記第2の構造物取付部に対して往復動作を行うことを特徴とする。
本発明によれば、インナーヨークとアウターヨークが往復動作を行う振動発電装置を用いて、高効率な発電を行うことができる。
本発明の一実施例による振動発電装置の側断面概略図 本発明の一実施例による振動発電装置の設置方法を示す概念図 同実施例において、減衰手段として防振ゴムを用いた場合の振動発電装置の設置方法を示す概念図 本発明の他の実施例による振動発電装置の設置方法を示す概念図 同実施例において、減衰手段としてダンパーを用いた場合の振動発電装置の設置方法を示す概念図 本発明の更に他の実施例による振動発電装置の設置方法を示す概念図 本発明の更に他の実施例による振動発電装置の設置方法を示す概念図 本発明の更に他の実施例による振動発電装置の設置方法を示す概念図
1 振動発電装置
2 振動源
3 固定部
4 減衰手段
5 振動源側構造物
5a 振動源側構造物
5b 減衰手段側構造物
6 固定部側構造物
7 柱状構造物(電柱)
7a 自由端
7b 固定端
8 柱状構造物(梁)
8a 自由端
8b 固定端
10 インナーヨーク
11 磁石
12 第1の構造物取付部(シャフト)
20 アウターヨーク
21 巻線
22 ケーシング
23 第2の構造物取付部
31 リニアボールベアリング
32 リニアボールベアリング
本発明の第1の実施の形態による振動発電装置の設置方法は、振動源と固定部との間に、振動源の振動を減衰する減衰手段を有し、振動発電装置が、インナーヨークに固定される第1の構造物取付部と、アウターヨークに固定される第2の構造物取付部とを有し、第1の構造物取付部及び第2の構造物取付部によって、振動発電装置を減衰手段に並列又は直列に設置するものである。本実施の形態によれば、振動発電装置を減衰手段に並列又は直列に設置することで、インナーヨークとアウターヨークが往復動作を行う振動発電装置を用いて、高効率な発電を行うことができる。
本発明の第2の実施の形態は、第1の実施の形態による振動発電装置の設置方法において、振動発電装置を、減衰手段と並列に設置し、第1の構造物取付部又は第2の構造物取付部のどちらか一方を、減衰手段と振動源との間に存在する振動源側構造物又は振動源に固定し、第1の構造物取付部又は第2の構造物取付部の残りの一方を、減衰手段と固定部との間に存在する固定部側構造物又は固定部に固定するものである。本実施の形態によれば、振動発電装置に過度の振動が加わることなく、発電を行うことができる。
本発明の第3の実施の形態は、第1の実施の形態による振動発電装置の設置方法において、振動発電装置を、振動源と減衰手段との間に直列に設置し、第1の構造物取付部又は第2の構造物取付部のどちらか一方を、振動発電装置と振動源との間に存在する振動源側構造物又は振動源に固定し、第1の構造物取付部又は第2の構造物取付部の残りの一方を、振動発電装置と減衰手段との間に存在する減衰手段側構造物又は減衰手段に固定するものである。本実施の形態によれば、並列に接続する場合と比較して、多くの発電量を得ることができる。
本発明の第4の実施の形態は、第1から第3の実施の形態による振動発電装置の設置方法において、減衰手段が、防振ゴム、ダンパー、又は機械バネである。本実施の形態によれば、防振ゴム、ダンパー、又は機械バネを用いる減衰手段を設けた箇所に、振動発電装置を設置することができる。
本発明の第5の実施の形態は、第1から第3の実施の形態による振動発電装置の設置方法において、振動源が、固定部に固定される固定端から自由端までが所定長さを有することで自由端に揺れを生じる、電柱、排気ダクト、アンテナ、信号機又は梁などの柱状構造物の自由端であり、減衰手段が、柱状構造物の自由端と固定部とをつなぐワイヤーである。本実施の形態によれば、車輌からの振動や風力による揺れを発電に利用することができる。
本発明の第6の実施の形態は、第1の実施の形態による振動発電装置の設置方法において、振動発電装置を、減衰手段に代えて振動源と固定部との間に設置したものである。本実施の形態のように、減衰手段に代えて振動発電装置を設置してもよい。
本発明の第7の実施の形態は、第1から第6の実施の形態による振動発電装置の設置方法において、第1の構造物取付部を、インナーヨークの中心に固定されたシャフトで構成し、シャフトは、一対のリニアボールベアリングによって第2の構造物取付部に対して往復動作を行うものである。本実施の形態によれば、インナーヨークとアウターヨークとのギャップを極めて小さくでき、高効率な発電を実現することができる。
以下本発明の一実施例について図面とともに詳細に説明する。
図1は本実施例による振動発電装置の側断面概略図である。
本実施例による振動発電装置1は、外周に磁石11を保持する円筒状のインナーヨーク10を備えている。また、振動発電装置1は、インナーヨーク10の外周に所定のギャップを持って配置される円筒状のアウターヨーク20を備えている。
インナーヨーク10は、筒状の外周に凹部を形成して、この凹部に磁石11を保持している。インナーヨーク10の中心には、シャフト12が固定されている。シャフト12は第1の構造物取付部12を構成している。
アウターヨーク20は、内周側凹部に巻線21を備えている。アウターヨーク20はケーシング22に固定され、このケーシング22には、第2の構造物取付部23が固定されている。
第1の構造物取付部12は、一対のリニアボールベアリング31、32によって、ケーシング22に対して、すなわち第2の構造物取付部23に対して往復動作を行う。
インナーヨーク10の両端面、又はシャフト12には、オーバーストローク用弾性材33、34が設けられている。
インナーヨーク10及びアウターヨーク20はケーシング22で覆われている。ケーシング22の一端には、第1の構造物取付部12が突出し、ケーシング22の他端には第2の構造物取付部23が設けられている。このように、振動発電装置1は、インナーヨーク10に固定される第1の構造物取付部12と、アウターヨーク20に固定される第2の構造物取付部23とを有している。
上記構成によって、インナーヨーク10はアウターヨーク20に対して往復動作を行う。
アウターヨーク20はケーシング22に固定され、インナーヨーク10に固定されている第1の構造物取付部12は、ケーシング22と一対のリニアボールベアリング31、32によって保持される。従って、インナーヨーク10とアウターヨーク20とのギャップは、極めて小さくすることができ、高効率な発電を実現することができる。
また、インナーヨーク10とアウターヨーク20との間に、大きな変位が加わった場合には、オーバーストローク用弾性材33、34によってインナーヨーク10の移動が規制される。
図2及び図3は、本発明の一実施例による振動発電装置の設置方法を示す概念図である。
振動源2と固定部3との間に、振動源2の振動を減衰する減衰手段4を有している。本実施例は、振動発電装置1を、減衰手段4と並列に設置している。図3では、減衰手段4として防振ゴムを示している。
ここで、振動源2は、例えば、機械装置、車輌、原動機、又は橋梁であり、振動の発生源となる構造物である。固定部3は、例えば、地面や位相発生端となる構造物である。減衰手段4は、例えば、防振ゴム、ダンパー、又は機械バネである。
減衰手段4と振動源2との間には、振動源側構造物5が存在する場合がある。また、減衰手段4と固定部3との間には、固定部側構造物6が存在する場合がある。
本実施例では、第1の構造物取付部12又は第2の構造物取付部23のどちらか一方を、減衰手段4と振動源2との間に存在する振動源側構造物5又は振動源2に固定する。また、第1の構造物取付部12又は第2の構造物取付部23の残りの一方を、減衰手段4と固定部3との間に存在する固定部側構造物6又は固定部3に固定する。
すなわち、図2において、第1の構造物取付部12を、減衰手段4と振動源2との間に存在する振動源側構造物5に固定した場合には、第2の構造物取付部23を、減衰手段4と固定部3との間に存在する固定部側構造物6に固定する。
また、図2において、第2の構造物取付部23を、減衰手段4と振動源2との間に存在する振動源側構造物5に固定した場合には、第1の構造物取付部12を、減衰手段4と固定部3との間に存在する固定部側構造物6に固定する。
また、図3において、第1の構造物取付部12を、振動源2に固定した場合には、第2の構造物取付部23を、固定部3に固定する。
また、図3において、第2の構造物取付部23を、振動源2に固定した場合には、第1の構造物取付部12を、固定部3に固定する。
本実施例によれば、振動発電装置1に振動源2から過度の振動が加わることなく、発電を行うことができる。
本実施例における振動発電装置1は、第1の構造物取付部12に加わる質量が、第2の構造物取付部23に加わる質量よりも小さい。そのため、第2の構造物取付部23を振動源側構造物5又は振動源2に固定する場合が、第1の構造物取付部12を振動源側構造物5又は振動源2に固定する場合に比較して、多くの発電量を得ることができる。
なお、第1の構造物取付部12を、振動源側構造物5又は振動源2に固定する場合には、所定の質量の可動マスを第1の構造物取付部12に付加することで発電量を増加することができる。
図4及び図5は、本発明の他の実施例による振動発電装置の設置方法を示す概念図である。なお、上記実施例と同一構成には同一符号を付して説明を一部省略する。
振動源2と固定部3との間に、振動源2の振動を減衰する減衰手段4を有している。本実施例は、振動発電装置1を、減衰手段4と直列に設置している。図5では、減衰手段4としてダンパーを示している。
振動発電装置1と振動源2との間には振動源側構造物5aが存在する場合がある。また、振動発電装置1と減衰手段4との間には減衰手段側構造物5bが存在する場合がある。
本実施例では、第1の構造物取付部12又は第2の構造物取付部23のどちらか一方を、振動発電装置1と振動源2との間に存在する振動源側構造物5a又は振動源2に固定する。また、第1の構造物取付部12又は第2の構造物取付部23の残りの一方を、振動発電装置1と減衰手段4との間に存在する減衰手段側構造物5b又は減衰手段4に固定する。
すなわち、図4において、第1の構造物取付部12を、振動発電装置1と振動源2との間に存在する振動源側構造物5aに固定し、第2の構造物取付部23を、振動発電装置1と減衰手段4との間に存在する減衰手段側構造物5bに固定する。
また、図4において、第2の構造物取付部23を、振動発電装置1と振動源2との間に存在する振動源側構造物5aに固定し、第1の構造物取付部12を、振動発電装置1と減衰手段4との間に存在する減衰手段側構造物5bに固定する。
また、図5において、第1の構造物取付部12を、振動源2に固定し、第2の構造物取付部23を、減衰手段4に固定する。
また、図5において、第2の構造物取付部23を、振動源2に固定し、第1の構造物取付部12を、減衰手段4に固定する。
本実施例における振動発電装置1は、第1の構造物取付部12に加わる質量が、第2の構造物取付部23に加わる質量よりも小さい。そのため、第2の構造物取付部23を振動源側構造物5a又は振動源2に固定する場合が、第1の構造物取付部12を振動源側構造物5a又は振動源2に固定する場合に比較して、多くの発電量を得ることができる。
なお、第1の構造物取付部12を、振動源側構造物5a又は振動源2に固定する場合には、所定の質量の可動マスを第1の構造物取付部12に付加することで発電量を増加することができる。
本実施例によれば、並列に接続する場合と比較して、多くの発電量を得ることができる。
図6は、本発明の更に他の実施例による振動発電装置の設置方法を示す概念図である。なお、上記実施例と同一構成には同一符号を付して説明を一部省略する。
本実施例は、振動発電装置1を、減衰手段4に代えて振動源2と固定部3との間に設置している。なお、減衰手段4と振動発電装置1との間には、振動源側構造物5が存在する場合がある。また、振動発電装置1と固定部3との間には、固定部側構造物6が存在する場合がある。
本実施例における振動発電装置1は、第1の構造物取付部12に加わる質量が、第2の構造物取付部23に加わる質量よりも小さいため、第2の構造物取付部23を振動源側構造物5又は振動源2に固定する場合が、第1の構造物取付部12を振動源側構造物5又は振動源2に固定する場合に比較して、多くの発電量を得ることができる。
なお、第1の構造物取付部12を、振動源側構造物5又は振動源2に固定する場合には、所定の質量の可動マスを第1の構造物取付部12に付加することで発電量を増加することができる。
本実施例のように、減衰手段4に代えて振動発電装置1を設置してもよい。
図7及び図8は、本発明の更に他の実施例による振動発電装置の設置方法を示す概念図である。なお、上記実施例と同一構成には同一符号を付して説明を一部省略する。
図7では、振動源2を電柱7の自由端7aとした場合を示している。図8では、振動源2を標識を支える梁8の自由端8aとした場合を示している。
本実施例では、振動源2は柱状構造物7、8の自由端7a、8aである。柱状構造物7、8とは、例えば、電柱、排気ダクト、アンテナ、信号機、梁である。柱状構造物7、8はまた、固定部3に固定される固定端7b、8bから自由端7a、8aまでが所定長さを有することで自由端7a、8aに揺れを生じる構造物である。
また本実施例では、減衰手段4は、柱状構造物7、8の自由端7a、8a側と固定部3とをつなぐワイヤー(支線)である。支線(ワイヤー)は、一般には制振手段又は除振手段として設置される。しかし、支線(ワイヤー)は、制振又は除振の結果として減衰機能を有することから、本発明においては減衰手段4とする。
振動発電装置1は、減衰手段(ワイヤー)4に並列又は直列に設置する。
柱状構造物7、8の自由端7a、8a側と固定部3とをつなぐ減衰手段(ワイヤー)4に、振動発電装置1を並列又は直列に設置することで、車輌からの振動や風力による揺れなどを発電に利用することができる。
本実施例における振動発電装置1は、第1の構造物取付部12に加わる質量が、第2の構造物取付部23に加わる質量よりも小さい。そのため、第2の構造物取付部23を柱状構造物7、8の自由端7a、8a側に固定する場合が、第1の構造物取付部12を柱状構造物7、8の自由端7a、8a側に固定する場合に比較して、多くの発電量を得ることができる。
なお、第1の構造物取付部12を、柱状構造物7、8の自由端7a、8a側に固定する場合には、所定の質量の可動マスを第1の構造物取付部12に付加することで発電量を増加することができる。
また、図示のように、減衰手段(ワイヤー)4は、自由端7a、8aから所定の距離離れている。この場合よりも、柱状構造物7、8の自由端7a、8aに設けることが好ましい。減衰手段(ワイヤー)4を自由端7a、8aに設けることで、大きな加速度を得ることができ、発電量を大きくすることができる。
本発明の振動発電装置を、機械装置、車輌、原動機、橋梁、電柱、排気ダクト、アンテナ、信号機、又は梁などの構造物に取り付けて、振動や風力による揺れを利用して発電を行うことができる。

Claims (7)

  1. 外周に磁石を保持する円筒状のインナーヨークと、前記インナーヨークの外周に所定のギャップを持って配置される円筒状のアウターヨークとを備え、前記アウターヨークに対して前記インナーヨークが往復動作を行う振動発電装置の設置方法であって、
    振動源と固定部との間に、前記振動源の振動を減衰する減衰手段を有し、
    前記振動発電装置が、前記インナーヨークに固定される第1の構造物取付部と、前記アウターヨークに固定される第2の構造物取付部とを有し、
    前記第1の構造物取付部及び前記第2の構造物取付部によって、前記振動発電装置を前記減衰手段に並列又は直列に設置することを特徴とする振動発電装置の設置方法。
  2. 前記振動発電装置を、前記減衰手段と並列に設置し、
    前記第1の構造物取付部又は前記第2の構造物取付部のどちらか一方を、前記減衰手段と前記振動源との間に存在する振動源側構造物又は前記振動源に固定し、前記第1の構造物取付部又は前記第2の構造物取付部の残りの一方を、前記減衰手段と前記固定部との間に存在する固定部側構造物又は前記固定部に固定することを特徴とする請求項1に記載の振動発電装置の設置方法。
  3. 前記振動発電装置を、前記振動源と前記減衰手段との間に直列に設置し、
    前記第1の構造物取付部又は前記第2の構造物取付部のどちらか一方を、前記振動発電装置と前記振動源との間に存在する振動源側構造物又は前記振動源に固定し、前記第1の構造物取付部又は前記第2の構造物取付部の残りの一方を、前記振動発電装置と前記減衰手段との間に存在する減衰手段側構造物又は前記減衰手段に固定することを特徴とする請求項1に記載の振動発電装置の設置方法。
  4. 前記減衰手段が、防振ゴム、ダンパー、又は機械バネであることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の振動発電装置の設置方法。
  5. 前記振動源が、前記固定部に固定される固定端から自由端までが所定長さを有することで前記自由端に揺れを生じる、電柱、排気ダクト、アンテナ、信号機、又は梁などの柱状構造物の自由端であり、前記減衰手段が、前記柱状構造物の自由端と前記固定部とをつなぐワイヤーであることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の振動発電装置の設置方法。
  6. 前記振動発電装置を、前記減衰手段に代えて前記振動源と前記固定部との間に設置したことを特徴とする請求項1に記載の振動発電装置の設置方法。
  7. 前記第1の構造物取付部を、前記インナーヨークの中心に固定されたシャフトで構成し、
    前記シャフトは、一対のリニアボールベアリングによって前記第2の構造物取付部に対して往復動作を行うことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の振動発電装置の設置方法。
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