JPWO2014034491A1 - 電力伝送装置及び電力伝送方法 - Google Patents

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Abstract

良導体媒質中において電力を無線で伝送する電力伝送装置は、無線で電力を送出する送電部と、送電部から送出された無線電力を送入する受電部とを備え、送電部及び受電部は、電力伝送用コイルと、電力伝送用コイルを覆う誘電体を有する包含部とを備え、送電部のインピーダンスと、受電部のインピーダンスと、良導体媒質のインピーダンスで定まる周波数で共振させて電力伝送を行う。

Description

本発明は、電力伝送装置及び電力伝送方法に関する。
近年、海中の資源探査用機器や、地震の早期発見のための海底地震センサー網の普及が進み、これらの機器への電力供給手段に対するニーズが高まっている。これらの機器への電力供給手段としては、周囲が海水であることから、無線電力伝送技術を用いることが望ましい。無線で電力を伝送することができれば、電力供給用の金属プラグを露出させる必要がなく、4S/m程度の導電率を有する海水中であってもショートする恐れがないからである。
一般的に、電力を無線で送受電する手段には、導線を複数巻きしたコイルを用いる。送電部のコイルに交流電力を印加することで、このコイルを鎖交する磁束が発生する。さらに、この磁束が、受電部のコイルと鎖交することで受電部のコイルに誘導電流を生じさせ、電力の伝送が行われる。
ところで、無線技術については、例えば、特許文献1には、無線のミリ波信号を利用して、端末装置本体とメモリーカード等の着脱可能の電子デバイスとの通信を行う技術が開示されている。また、磁性体を用いて、送電部と受電部のインダクタンス値を向上させ、電力伝送の長距離化を図る技術が特許文献2に開示されている。また、Q値の高いコイルを用いて、同一の周波数で共鳴(磁界共鳴)させることで、送電部と受電部の相互インダクタンスを向上させ、長距離化を図る技術が特許文献3に開示されている。
特開2011−022640号公報 特許第4772744号公報 特表2012−504387号公報
しかしながら、従来の電磁誘導技術を用いた無線電力伝送技術において、効率よく電力伝送を行うためには、送電部のコイルと受電部のコイルとの間の距離をほとんど密接させる必要があった。そのため、例えば、船舶の位置合わせを高精度に行わなければならず、安定的に電力供給することが困難である。
一方、上述した長距離化技術についても、大気中での長距離化技術を海水中に適用しようとしても、わずかな電力伝送効率しか得られないことが明らかとなっている。これは、空気と海水では、その導電率と誘電率が著しく異なり、大気中の電力伝送と海水中の電力伝送では、その媒質中における電力伝送のメカニズムが異なることに基づく。なお、空気の導電率は0S/m、比誘電率は約1であり、一方、海水の導電率は約4S/m、比誘電率は約81である。
ここで、無線電力が大気中を伝搬する場合と、海水中を伝搬する場合の物理的相違点について簡単に説明する。
まず、大気中の電力伝送の場合、その媒質(大気)の伝搬中に消費するエネルギーはほとんどない。この場合の電力伝送効率の低下の要因は、主に、コイルでの導体損失、送電部と受電部の間の整合損、漏れ磁束などの反射損、そして放射損からなる。特に、特許文献2では、Q値の高いコイルを用い、送受電部近傍にエネルギーを溜める非放射現象とすることで、この放射損を効果的に抑制している。
他方、媒質が海水の場合、海水が一定の導電性を有しているため、その媒質中をエネルギーが伝搬する際にも損失が生じる。このエネルギー損失の要因は、海水中の導電率と海水中に発生した電界に基づく。すなわち、この導電率と電界の積に比例した電位勾配が海水中で発生することで損失が生じる。また、海水は導電性が高いため、その海水中において、送電部から無指向にエネルギーを送出すると、対向する受電部に到達せずに消失するエネルギーが増加してしまう。したがって、海水中で効率よく電力伝送を行うためには、対向するコイル面同士を結ぶような指向性を持たせ、コイル面に対してほぼ垂直なエネルギーの流れを形成する必要がある。
上述した伝搬メカニズムの相違を考慮すると、特許文献1に示されたミリ波信号を、海水のような良導体媒質中で伝送させることは特に困難である。例えば、60GHzのミリ波の場合、海水中での減衰距離は100μm以下となるから、海水中に置いて10cm以上の伝搬を行うことは不可能である。
また、特許文献2に示すような、磁性体や共鳴を用いて海水中での長距離化を行った場合であっても、磁束が増加する一方で、その磁束に付随して、海水中に放射する電界成分も増し、結果として、電力伝送効率が上昇することはない。さらに非放射現象であるため、導電性の高い媒質中で、長距離化を実現することが根本的に難しい。
また、特許文献3に示すような、従来の磁界共鳴技術の場合、大気中では、送電部のコイルと受電部のコイルの共振周波数を等しくするだけで、効率の良いエネルギー伝送を行うことができた。しかしながら、海水中においては、その比誘電率が81と大きいため、送電部と受電部の間のインピーダンスの影響が高く、単純な送受電部の共鳴現象を用いただけでは、エネルギー伝送を行うことが難しい。
さらに、図27の表に示すような各種媒質も、比較的高い導電率と比誘電率を有している。したがって、海水中のほか、このような媒質中を無線で電力伝送しようとする場合にも、同様の問題が生じ得る。
そこでこの発明は、上記課題を解決する電力伝送装置及び電力伝送方法を提供する。
本発明は、上述の課題を解決すべくなされたものであり、良導体媒質中において電力を無線で伝送する電力伝送装置であって、無線で電力を送出する送電部と、前記送電部から送出された無線電力を送入する受電部と、を備え、前記送電部及び受電部は、電力伝送用コイルと、前記電力伝送用コイルを覆う誘電体を有する包含部と、を備え、前記送電部のインピーダンスと、前記受電部のインピーダンスと、前記良導体媒質のインピーダンスで定まる周波数で共振させて電力伝送を行うことを特徴とする電力伝送装置である。
また本発明は、良導体媒質中において電力を無線で伝送する電力伝送方法であって、包含部が、電力伝送用コイルを誘電体で覆い、送電部が、無線で電力を送出し、受電部が、送出された無線電力を送入し、前記送電部のインピーダンスと、前記受電部のインピーダンスと、前記良導体媒質のインピーダンスで定まる周波数で共振させて電力伝送を行うことを特徴とする電力伝送方法である。
本発明によれば、送電部と受電部が比較的離れた近傍界であっても、良導体媒質に拡散して消滅してしまう電磁エネルギーを最小限に抑えることができ、結果として、海水等の良導体媒質中における無線電力伝送で長距離化が可能となる。
本発明の第一実施形態に係わる電力伝送装置の構成を示す図である。 本発明の第一実施形態に係わる無線電力が送電部から受電部へ伝搬する場合における無線電力の等価回路図である。 本発明の第一実施形態に係わる送電部、受電部の容量成分及び送受電部間に生じる容量成分が、電力伝送効率に与える影響を示すグラフである。 本発明の第一実施形態に係わる送電用コイルの径と、送電側包含部の寸法比が電力伝送効率に与える影響を示すグラフである。 本発明の第一実施形態に係わる送電用コイルの径と、送電側包含部の寸法比を示す断面図である。 本発明の第一実施形態に係わる電力伝送装置における電界ベクトルと磁界ベクトルを示す図である。 本発明の第一実施形態に係わる電力伝送装置における電界ベクトルと磁界ベクトルに基づいて生じるポインティングベクトル(エネルギーの流れ)を示す図である。 本発明の第二実施形態に係わる電力伝送装置の構成を示す図である。 本発明の第二実施形態に係わる第一誘電体の誘電正接及び第二誘電体の誘電正接の比が電力伝送効率に与える影響を示したグラフである。 本発明の第二実施形態に係わる第一誘電体の比誘電率及び第二誘電体の比誘電率が電力伝送効率に与える影響を示したグラフである。 本発明の第三実施形態に係わる電力伝送装置の構成を示す図である。 本発明の第一実施形態における第一の実施例を示す図である。 本発明の第一実施形態における第二の実施例を示す図である。 本発明の第一実施形態における第三の実施例を示す図である。 本発明の第三実施形態における第一の実施例として、電力伝送装置の効果を実証するためのシミュレーション用のモデル図である。 本発明の第三実施形態の第一の実施例における送電部の上面概ほぼ図である。 本発明の第三実施形態の第一の実施例における電力伝送効率のシミュレーション結果を示すグラフである。 本発明の第三実施形態の第一の実施例における送電部、受電部近傍の電界ベクトルを示す側断面図である。 本発明の第三実施形態の第一の実施例における送電部、受電部近傍の電界ベクトルを示す平断面図である。 本発明の第三実施形態の第一の実施例における送電部、受電部近傍の磁界ベクトルを示す側断面図である。 本発明の第三実施形態の第一の実施例における送電部、受電部近傍の磁界ベクトルを示す平断面図である。 本発明の第三実施形態の第一の実施例における送電部、受電部近傍のポインティングベクトルを示す側断面図である。 本発明の第三実施形態の第一の実施例における送電部、受電部近傍のポインティングベクトルを示す平断面図である。 本発明の第三実施形態の第一の実施例における大気中におけるポインティングベクトルを示す側断面図である。 本発明の第三実施形態の第一の実施例における大気中におけるポインティングベクトルを示す平断面図である。 従来の磁界共鳴技術を用いた場合における大気中におけるポインティングベクトルを示す側断面図である。 従来の磁界共鳴技術を用いた場合における大気中におけるポインティングベクトルを示す平断面図である。 本発明の第三実施形態における第二の実施例として、電力伝送装置の効果を実証するためのシミュレーション用のモデル図である。 本発明の第三実施形態の第二の実施例におけるスパイラルコイルを上面から見たモデル図である。 本発明の第三実施形態の第二の実施例におけるスパイラルコイルを側面から見たモデル図である。 本発明の第三実施形態の第二の実施例におけるループコイルを、上面から見たモデル図である。 本発明の第三実施形態の第二の実施例におけるループコイルを、側面から見たモデル図である。 電力伝送に関係する各種媒質の導電率と比誘電率をまとめた表を示す図である。 本発明の第三実施形態における第三の実施例として、電力伝送装置6の効果を実証するためのシミュレーション用のモデル図である。 本発明の第三実施形態の第三の実施例における送電部の側面図である。 本発明の第三実施形態の第三の実施例におけるスパイラルコイルを、受電部側から見たモデル図である。 本発明の第三実施形態の第三の実施例におけるスパイラルコイルを、受電部側からから見たモデル図である。 本発明の第三の実施形態の第三の実施例におけるスパイラルコイルを、送電部側からから見たモデル図である。 本発明の第三実施形態の第三の実施例におけるスパイラルコイルを、送電部側からから見たモデル図である。 本発明の第三実施形態の第三の実施例における電力伝送効率のシミュレーション結果を示すグラフである。
<第一実施形態>
以下、本発明の第一実施形態による電力伝送装置を、図面を参照して説明する。
図1は第一実施形態による電力伝送装置の構成を示す図である。
この図において、電力伝送装置1は、送電部11及び受電部12を備えている。また、送電部11及び受電部12は、良導体媒質13に覆われている。送電部11は、送電用コイル111及び送電用コイル111を覆う誘電体からなる送電側包含部112を備えている。また、受電部12は、送電部11と同じく、受電用コイル121及び受電側包含部122を備えている。送電用コイル111、受電用コイル121は、銅線などの導体を複数回巻いたものであり、一般的に、ヘリカルコイル、スパイラルコイル等が用いられるが、本実施形態においては、これらに限定されることはない。
なお、ここでは、電力伝送装置における送電部及び受電部を総称して電力伝送部とする。また、送電用コイル及び受電用コイルを総称して電力伝送用コイルとする。ここで、送電部は、受電部としての機能を備えていてもよいし、受電部は送電部としての機能を備えていてもよい。また、送電部と受電部が、同一の構成であってもよい。
送電側包含部112、受電側包含部122は、例えば、ポリエチレン、ポリイミド、ポリアミド、フッ素樹脂、アクリルなどの、比誘電率が2〜10程度で、誘電正接が0.01以下の誘電体で構成する。
また、各実施形態において、良導体媒質は海水であることを前提として説明するが、本発明はこれに限定されない。例として、図27の表に示す河川、淡水、水道水、土、コンクリートのように、導電率が1×10−4S/m以上で、比誘電率が1より大きな物質であってもよい。
ここで、送電部11から送出された無線電力が受電部12へと伝搬する際の等価回路を図2に示す。
図2は、無線電力が送電部11から受電部12へ伝搬する際の、当該無線電力にとっての等価回路図である。
送電部11及び受電部12は、さらに、送電用コイル111又は受電用コイル121のインピーダンスを調整する送電側インピーダンス調整部113、受電側インピーダンス調整部123を備えている。ここで、送電部11における送電用コイル111のインピーダンスは、主に、誘導成分(インダクタンス成分)L1及び容量成分(キャパシタンス成分)C1からなり、これらは、コイルの形状、巻き数、銅線の太さ、及び、送電側包含部112を構成する誘電体の誘電率やそのサイズ等によって一意に定まる。同様に、受電部12における受電用コイル121のインピーダンスも、誘導成分L2及び容量成分C2からなる。
なお、本稿においては、送電側インピーダンス調整部及び受電側インピーダンス調整部を総称して、単にインピーダンス調整部とする。
送電部11に供給された交流電力は、上述したL1、L2、C1、C2と、L3、C3からなる等価回路を伝搬し、受電部12へと伝搬する。ここで、L3は、送電用コイル111と受電用コイル121における相互インダクタンス成分であり、C3は、送電部11と受電部12及び良導体媒質13で構成される容量成分である。
伝搬する際の伝送効率は、その伝搬路において、伝搬する交流電力の周波数でインピーダンス整合(共振)がとれているか否かが肝要である。そこで、図2に示すように、送電側インピーダンス調整部113として可変容量の容量成分C1’を、受電側インピーダンス調整部123として可変容量の容量成分C2’をそれぞれ付加して、任意の周波数でインピーダンス整合が得られるように調整することができる。このようにすれば、送電中に送電部11と受電部12の位置関係が変わり、C3の値が変動したとしても、その変動を補償するようにC1’、C2’を適宜調整すれば、共振を維持して安定的な電力を供給することができる。
容量の可変部には、バラクタダイオード(可変容量ダイオード)を用いることができるし、複数の容量をスイッチトランジスタと組み合わせて構成することもできる。
ここで、以降の説明においては、送電用コイル111自身が有する容量成分と可変容量の容量成分の合成容量成分を改めてC1とおき、これを、送電部11のインピーダンスを構成している容量成分C1として説明する。同様に、受電用コイル121自身の容量成分と可変容量の容量成分の合成容量成分を改めてC2とおき、これを、受電部12のインピーダンスを構成している容量成分C2として説明する。
ここで、第一実施形態の電力伝送装置1においては、送電部11のインピーダンスを構成している容量成分C1、受電部12のインピーダンスを構成している容量成分C2、送電部11、受電部12、及び、その間に存在する良導体媒質13で形成される容量成分C3、送電部と受電部との間隔距離dに関して、所定の条件を満たす場合に、特に高い電力伝送効率を得ることができる。
図3は、送電部11、受電部12の容量成分及び送受電部間に生じる容量成分が、電力伝送効率に与える影響を示すグラフである。
図3に示すグラフによると、上記C1[pF]、C2[pF],C3[pF],d[cm]は以下の条件を満たす場合に、特に高い電力伝送効率が得られることがわかる。

なお、3次元電磁界シミュレーションによれば、本実施形態においては、送電用コイル111、受電用コイル121が10cm〜30cm程度、送電部11と受電部12の距離dが5cm〜30cm程度の条件で、式(1)を満たすことができる。
また、第一実施形態においては、送電用コイル111と送電側包含部112の寸法比、及び、受電用コイル121と受電側包含部122の寸法比が所定の条件を満たす場合に、特に高い電力伝送効率を得ることができる。
図4Aは、送電用コイル111の外径と、送電側包含部112の寸法比が電力伝送効率に与える影響を示すグラフである。図4Aによると、送電側包含部112のコイル面に沿う方向の大きさd1と、送電用コイル111の外径d2(図4B)の関係が、比d1/d2を1.2以上にすることで、作製可能な最小比である1よりも5%以上の高い電力伝送効率を得ることができる。さらに、10%以上の高い電力伝送効率を得たい場合には、比d1/d2の値は1.4以上が好ましい。
なお、受電部12における受電用コイル121の径、及び、受電側包含部122の寸法比についても同様の効果を得ることができる。また、送電部11、受電部12ともに上記の条件を満たせば、より高い効果を得ることができる。
次に、本実施形態による電力伝送装置1の具体的な動作について順を追って説明する。
まず、送電部11において、交流電源(図示せず)が所定の周波数で交流電力を出力する。次に、出力された交流電力は送電用コイル111に供給され、送電用コイル111は、当該交流電力を、電磁エネルギーとして外部(良導体媒質13)へと送出する。次に、受電部12は、送出された電磁エネルギーを、受電用コイル121において送入する。ここで、送電側インピーダンス調整部113及び受電側インピーダンス調整部123は、送電部11、受電部12、良導体媒質13の各インピーダンスの合成インピーダンスが、伝送電力の周波数で共振するように調整されている。受電用コイル121によって送入された電力は、目的とする負荷(例えば、バッテリー等)に供給され、電力伝送が完了する。
第一実施形態による電力伝送装置1では、送電部11、受電部12、良導体媒質13の各インピーダンスの合成インピーダンスで共振させることで、受電用コイル121に送入される電力を最大とすることができる。また、送電側包含部112及び受電側包含部122は、良導体媒質13中への電界の拡がりを抑え、これにより、良導体媒質13中に拡散して消滅する電磁エネルギーを最小限に抑える効果がある。
図5は、第一実施形態による電力伝送装置1における電界ベクトルと磁界ベクトルを示す図であり、図6は、電界ベクトルと磁界ベクトルに基づいて生じるポインティングベクトル(エネルギーの流れ)を示す図である。
ここで、電力伝送時において、送電部11と受電部12の間に生じる電界と磁界のシミュレーション結果を示す模式図を図5及び図6に示す。図5に示すとおり、本実施形態の電力伝送装置1では、コイル面に対して、その電界と磁界をほぼ平行にすることができる。その結果、図6に示すとおり、送電部11から受電部12へのポインティングベクトル(電磁エネルギーの流れ)をほぼ垂直に生じさせることが可能となる。
以上より、第一実施形態による電力伝送装置1によれば、送電部11と受電部12が比較的離れた近傍界であっても、良導体媒質に拡散して消滅してしまう電磁エネルギーを最小限に抑えることができ、結果として、海水等の良導体媒質中における無線電力伝送で長距離化が可能となる。
<第二実施形態>
図7は本発明の第二実施形態による電力伝送装置の構成を示す図である。
次に、第二実施形態による電力伝送装置を、図面を参照しながら説明する。
この図において、電力伝送装置2は、送電部21及び受電部22を備えている。また、送電部21及び受電部22は、良導体媒質23に覆われている。送電部21は、送電用コイル211、送電用コイル211を覆う第一誘電体からなる第一送電側包含部212、及び、さらに第一送電側包含部212を覆う第二誘電体からなる第二送電側包含部213を備えている。また、受電部22は、送電部21と同じく、受電用コイル221及び第一受電側包含部222、第二受電側包含部223を備えている。
なお、本稿においては、第一送電側包含部及び第一受電側包含部を総称して第一包含部とし、第二送電側包含部及び第二受電側包含部を総称して第二包含部とする。
第一送電側包含部212、第二送電側包含部213、第一受電側包含部222及び第二受電側包含部223は、例えば、ポリエチレン、ポリイミド、ポリアミド、フッ素樹脂、アクリルなどの、比誘電率が2〜10程度で、誘電正接が0.01以下の誘電体で構成する。
また、第二実施形態の電力伝送装置2においては、第一送電側包含部212を構成する第一誘電体の比誘電率及び第二送電側包含部213を構成する第二誘電体の比誘電率は、異なっていてもよいし、同一であってもよい。また、第一送電側包含部212を構成する第一誘電体の誘電正接及び第二送電側包含部213を構成する第二誘電体の誘電正接は、異なっていてもよいし、同一であってもよい。第一受電側包含部222を構成する第一誘電体及び第二受電側包含部223を構成する第二誘電体についても同様である。
また、電力伝送装置2の構成を示す図7では、送電部21及び受電部22の両方を、第一包含部及び第二包含部を有する構造として記載しているが、第二実施の形態においては、送電部21か、受電部22のいずれか一方のみを第一包含部及び第二包含部を有する構造としてもよい。
なお、本実施形態の電力伝送装置2においても、第一実施形態で説明したインピーダンス調整部を備えていてもよい。
ここで、第二実施形態の電力伝送装置2においては、第一送電側包含部212及び第二送電側包含部213を構成する各誘電体の誘電正接が所定の条件を満たす場合に、さらに高い電力伝送効率を得ることができる。
図8は、第一誘電体の誘電正接及び第二誘電体の誘電正接の比が電力伝送効率に与える影響を示したグラフである。
図8が示すところによると、第二誘電体の誘電正接を第一誘電体の誘電正接よりも大きくすることで、より高い電力伝送効率が得られることがわかる。これは、第二送電側包含部213(第二受電側包含部223)を構成する第二誘電体によって、良導体媒質23への電界の拡がりを抑制する効果を得るとともに、第一送電側包含部212(第一受電側包含部222)を構成する第一誘電体の誘電正接を小さくすることで、送電用コイル211(受電用コイル221)近傍における誘電損失を低減させることができる効果に基づくものである。
また、第二実施形態の電力伝送装置2においては、第一送電側包含部212及び第二送電側包含部213を構成する各誘電体の誘電率が所定の条件を満たす場合にも、さらに高い電力伝送効率を得ることができる。
図9は、第一誘電体の比誘電率及び第二誘電体の比誘電率が電力伝送効率に与える影響を示したグラフである。
図9が示すところによると、第二誘電体の比誘電率を第一誘電体の比誘電率よりも大きくすることで、より高い電力伝送効率が得られることがわかる。
次に、第二実施形態による電力伝送装置2の具体的な動作について順を追って説明する。
まず、送電部21において、交流電源(図示せず)が所定の周波数で交流電力を出力する。次に、出力された交流電力は送電用コイル211に供給され、送電用コイル211は、当該交流電力を、電磁エネルギーとして外部(良導体媒質23)へと送出する。次に、受電部12は、送出された電磁エネルギーを、受電用コイル221において送入する。ここで、送電部21、受電部22、良導体媒質23の各インピーダンスの合成インピーダンスは、伝送電力の周波数で共振するように調整されている。受電用コイル221によって送入された電力は、目的とする負荷(例えば、バッテリー等)に供給され、電力伝送が完了する。
第二実施形態による電力伝送装置2では、送電部21、受電部22、良導体媒質23の各インピーダンスの合成インピーダンスで共振させることで、受電用コイル221に送入される電力を最大とすることができる。
また、第二送電側包含部213及び第二受電側包含部223は、良導体媒質23中への電界の拡がりを抑え、これにより、良導体媒質13中に拡散して消滅する電磁エネルギーを最小限に抑える効果がある。
そして、第一送電側包含部212及び第一受電側包含部222は、送電用コイル211及び受電用コイル221近傍における誘電損失を低減させる効果がある。
以上より、第二実施形態による電力伝送装置2は、第一実施形態による電力伝送装置1と同様に高い電力伝送効率を得ることができる。
<第三実施形態>
図10は本発明の第三実施形態による電力伝送装置の構成を示す図である。
次に、第三実施形態による電力伝送装置を、図面を参照しながら説明する。
図10において、電力伝送装置3は、送電部31及び受電部32を備えている。また、送電部31及び受電部32は、良導体媒質33に覆われている。送電部31は、送電用コイル311、送電用コイル311を覆う第一誘電体からなる第一送電側包含部312、第一送電側包含部312を覆う第二誘電体からなる第二送電側包含部313、及び、第二送電側包含部313を覆う第三誘電体からなる第三送電側包含部314を備えている。また、受電部32は、送電部31と同じく、受電用コイル321及び第一受電側包含部322、第二受電側包含部323及び第三受電側包含部324を備えている。
なお、本稿においては、第三送電側包含部及び第三受電側包含部を総称して、被覆部とする。
第一送電側包含部312、第三送電側包含部314、第一受電側包含部322及び第三受電側包含部324は、例えば、ポリエチレン、ポリイミド、ポリアミド、フッ素樹脂、アクリルなどの、比誘電率が2〜10程度で、誘電正接が0.01以下の誘電体で構成する。
また、第二送電側包含部313及び第二受電側包含部323は、良導体媒質33(海水)の比重と等しく、導電率の低い液体(例えば、純水、蒸留水)からなる。このようにすることで、第二送電側包含部313、第二受電側包含部323が、良導体媒質33中(海水中)において、中性浮力として働かせることができる。第二送電側包含部313又は第二受電側包含部323を中性浮力とすることができれば、例えば、電力伝送装置3を海水中に浮沈させる際に、特別な比重調整用の機構を設ける必要がなくなるため、低コスト化を図ることができる。
また、第三誘電体からなる第三送電側包含部314、第三受電側包含部324は、液体である第二送電側包含部313、第二受電側包含部323を物理的に閉じ込める。
また、第三実施形態の電力伝送装置3においては、第一送電側包含部312を構成する第一誘電体の比誘電率、第二送電側包含部313を構成する第二誘電体の比誘電率、並びに、第三送電側包含部314を構成する第三誘電体の比誘電率は、それぞれ異なっていてもよいし、同一であってもよい。また、第一送電側包含部312を構成する第一誘電体の誘電正接、第二送電側包含部313を構成する第二誘電体の誘電正接、並びに、第三送電側包含部314を構成する第三誘電体の誘電正接は、それぞれ異なっていてもよいし、同一であってもよい。第一受電側包含部322を構成する第一誘電体、第二受電側包含部323を構成する第二誘電体、並びに、第三受電側包含部324を構成する第三誘電体についても同様である。
また、電力伝送装置3の構成を示す図10では、送電部31及び受電部32の両方を、上記に説明した第一包含部、第二包含部及び第三包含部を有する構造として記載しているが、本実施の形態においては、送電部31か、受電部32のいずれか一方のみを第一包含部、第二包含部及び第三包含部を有する構造としてもよい。
なお、第三実施の形態による電力伝送装置3においても、第一の実施形態で説明したインピーダンス調整部を備えていてもよい。
次に、第三実施形態による電力伝送装置3の具体的な動作について順を追って説明する。
まず、送電部31において、交流電源(図示せず)が所定の周波数で交流電力を出力する。次に、出力された交流電力は送電用コイル311に供給され、送電用コイル311は、当該交流電力を、電磁エネルギーとして外部(良導体媒質33)へと送出する。次に、受電部32は、送出された電磁エネルギーを、受電用コイル321において送入する。ここで、送電部31、受電部32、良導体媒質33の各インピーダンスの合成インピーダンスは、伝送電力の周波数で共振するように調整されている。受電用コイル321によって送入された電力は、目的とする負荷(例えば、バッテリー等)に供給され、電力伝送が完了する。
第三実施形態による電力伝送装置3では、送電部31、受電部32、良導体媒質33の各インピーダンスの合成インピーダンスで共振させることで、受電用コイル321に送入される電力を最大とすることができる。
また、第二送電側包含部313及び第二受電側包含部323は、良導体媒質33中への電界の拡がりを抑え、これにより、良導体媒質33中に拡散して消滅する電磁エネルギーを最小限に抑える効果がある。
そして、第一送電側包含部312及び第一受電側包含部322は、送電用コイル311及び受電用コイル321近傍における誘電損失を低減させる効果がある。
さらに、第三実施の形態による電力伝送装置3では、第三送電側包含部314、第三受電側包含部324を具備しているので、第二送電側包含部313及び、第二受電側包含部323に、良導体媒質33(海水)の比重と等しく、導電率の低い液体(例えば、純水、蒸留水)を用いることができる。したがって、送電部31及び受電部32は、第二送電側包含部313及び第二受電側包含部323を中性浮力として働かせることができる。
以上より、第三実施の形態による電力伝送装置3は、特別な比重調整用の機構を設ける必要がないので、第一実施形態による電力伝送装置1及び第二実施形態による電力伝送装置2と同等に低コスト化を図ることができる。
次に、図11に、第三実施形態における第一実施例を示す。
図11では、電力伝送装置1の送電部11が電力供給源14に具備され、受電部12が潜水艇15に具備されている。本発明を用いることで、潮流が起こって電力供給源14と潜水艇15の位置関係が変動した場合であっても、安定して電力供給を行うことが可能になる。
また、図12に、第三実施形態における第二の実施例を示す。
図12では、電力伝送装置1の送電部11が潜水艇16に具備され、受電部12が潜水艇17に具備されている。本発明を用いることで、潮流が起こって潜水艇16と潜水艇17の位置関係が変動した場合であっても、安定して電力供給を行うことが可能になる。
また、潜水艇16と潜水艇17は、送電部11を受電部として用い、受電部12を送電部として用いることで、双方向に電力供給を行うことが可能である。あるいは、潜水艇16及び潜水艇17は、送電部11と受電部12の両方を具備しても良い。
なお、受電部12を備える潜水艇17は、船舶または海底に敷設されたセンサー装置等であってもよい。
次に、図13に、第三実施形態における第三実施例を示す。
送電部11が電源ケーブル18の接続部に具備され、受電部12が電源ケーブル19の接続部に具備されている。本発明を用いることで、海水中であっても、無線で電力供給をすることで、ケーブル間を非接触で接続することが可能になり、電源ケーブルの交換が容易になり、磨耗することなく信頼性も向上する。
また、電源ケーブル18と電源ケーブル19は、送電部11を受電部として用い、受電部12を送電部として用いることで、双方向に電力供給を行うことが可能である。さらに、前記電源ケーブル18と前記電源ケーブル19は、送電部11と受電部12を両方具備しても良い。
また、送電部11及び受電部12に無線で情報伝送する機能を搭載してもよい。送電部11を送信機として用い、受電部12を受信器として用いることで、無線通信用の機構を別途設ける必要がないため、小型で低コストのシステムとすることができる。
図14は、第三実施形態による電力伝送装置4の効果を実証するためのシミュレーション用のモデル図である。
本発明の第三実施形態の第一実施例として、その効果を実証した具体的なシミュレーションモデルについて、図14を参照しながら説明する。
図14において、電力伝送装置4は、送電部41及び受電部42を備えている。また、送電部41及び受電部42は、良導体媒質として海水43に覆われている。前記送電部41は、ヘリカルコイル(送電用コイル)411、内部誘電体(第一送電側包含部)412、外部誘電体(第二送電側包含部)413、被覆誘電体(第三送電側包含部)414を備えている。前記受電部42は、ヘリカルコイル(受電用コイル)421、内部誘電体(第一受電側包含部)422、外部誘電体(第二受電側包含部)423、被覆誘電体(第三受電側包含部)424を備えている。
図15は、第三実施形態の第一の実施例における送電部41の上面概略図である。
図15に示すヘリカルコイル411は、直径2mmの導線を、外径220mm、内径100mmで29巻きした単層コイルを2枚、距離3mm離して対向させた構造からなる。
この対抗させたヘリカルコイルに対して給電ポートから交流電力を印加する。内部誘電体412はフッ素樹脂で構成し、被覆誘電体414はアクリルで構成する。被覆誘電体414のサイズは、縦255mm、横255mm、高さ19mmである。前記電力伝送装置4の共振周波数は約1MHzである。ここで、本実施例では、ヘリカルコイルの外径のサイズd2と、被覆誘電体のサイズd1の比d1/d2が、1より大きい1.16であっても、充分高い電力伝送効率が得られている。ただし、d1/d2の比を、1.16より大きくすれば、さらに高い電力伝送効率が得られる。
受電部42は、送電部41と同じ構成としている。ただし、ここで示した構成は一例であって、送電部41と受電部42が同じ構成でなくても、同様の効果が得られる。
図16は、第三実施形態の第一の実施例における電力伝送効率のシミュレーション結果を示すグラフである。
送電部41と受電部42との間の距離dを10cmとし、海水中において電力伝送効率のシミュレーションを行ったところ、図16に示すとおり、伝送電力の周波数fが1MHz付近において、40%以上の高い電力伝送効率を得ることができた。
図17A,17B及び図18A、18Bは、それぞれ、第三実施形態の第一の実施例における送電部41、受電部42近傍の電界ベクトル及び磁界ベクトルを示す図であり、図19Aおよび19Bは、本実施例における送電部41、受電部42近傍のポインティングベクトルを示す図である。
上述した実施例による電力伝送装置4における電界、磁界、並びにポインティングベクトルに関して、詳細な三次元電磁界シミュレーションを行った結果について、図17A〜図19Bを参照しながら説明する。
第三実施形態の第一の実施例では、図17Aおよび17Bに示すとおり、電界の流れがコイル面と平行な面に沿って回転しており、かつ、図18Aおよび18Bで示すとおり、磁界の流れがコイル面と平行な面に沿って放射状に生成されている。このような電界と磁界の流れに基づいて、コイル面とほぼ垂直な方向にポインティングベクトル(エネルギーの流れ)が発生する(図19Aおよび19B)。この結果、送電部41と受電部42との間の距離が10cm程度離れた海水中であっても、コイル面に対してほぼ垂直な方向にエネルギーの流れが形成され、海水中での長距離化が可能となる。
図20Aおよび20Bは、第三実施形態の第一の実施例による電力伝送装置4の、大気中におけるポインティングベクトルを示す図である。
本実施例による電力伝送装置4の送電部41と受電部42を、大気中において、10cmの距離を離してシミュレーションを行った結果について、図20Aおよび20Bを参照しながら説明する。
図20Aおよび20Bに示すとおり、送受電部面に対して垂直なエネルギーの流れは生じず、エネルギーは螺旋を描くような流れとなっている。すなわち、コイル面に対してほぼ垂直なエネルギーの流れが生じる現象は、良導体媒質中を伝搬するエネルギー特有の現象であり、大気中を伝搬する際には生じない現象である。すなわち、本発明は、コイル面に対してほぼ垂直なエネルギーの流れが生じるという特有の現象を利用している。
図21Aおよび21Bは、従来の磁界共鳴技術を用いた場合の、大気中におけるポインティングベクトルを示す図である。
次に、従来の磁界共鳴技術を用いた、大気中でのシミュレーションを行った結果について、図21Aおよび21Bを参照しながら説明する。
図21Aおよび21Bに示すとおり、この場合も、図20A、20Bと同様、コイル面に対して垂直なエネルギーの流れは生じずに、エネルギーは螺旋を描くような流れとなっている。この場合における電力伝送効率は90%である。なお、既に述べたように、この従来技術による電力伝送装置を用いて、海水中において、無線電力伝送を試みても高い電力伝送効率は得られず、シミュレーションの結果では、10cmの距離で10%程度の電力伝送効率しか得られないことが分かった。
図18Aおよび18Bは、送電部41と受電部42のヘリカルコイル411、ヘリカルコイル421を貫く鎖交磁束が最大となる位相条件における磁界の様子を示している。
従来の磁界共鳴技術と、第三実施形態の第一の実施例による電力伝送装置4との物理的な相違点について、図18Aおよび18Bを参照しながら説明する。
図18Aおよび18Bに示すとおり、送電部41のヘリカルコイル411を貫く鎖交磁束と、受電部42のヘリカルコイル421を貫く鎖交磁束が互いに逆方向の向きとなることで、磁界が最大となり、コイル面に対して平行な磁界を生成している。
一方、磁界共鳴を用いた無線電力伝送技術では、密結合にした場合に共振周波数が2つに分割し、高い方の共振周波数において、送電部と受電部のコイルを貫く鎖交磁束の位相が逆相となることが一般に知られている。また、同技術において、共振周波数が分割しない疎結合の状態においては、送電部と受電部のコイルを貫く鎖交磁束の位相が同相となることが一般に知られている。
本発明は、密結合状態ではなく、共振周波数が分割しない疎結合の状態で、送電部と受電部のアンテナ・コイルを貫く鎖交磁束の位相が逆相となることが、従来の磁界共鳴技術との本質的な違いである。
図22は、第三の実施形態による電力伝送装置5の効果を実証するためのシミュレーション用のモデル図である。
次に、本発明の第三実施形態の第二実施例として、その効果を実証した具体的なシミュレーション結果について、図22を参照しながら説明する。
図22において、電力伝送装置5は、送電部51及び受電部52を備えている。また、送電部51及び受電部52は、良導体媒質として海水53に覆われている。前記送電部51は、スパイラルコイル5111、ループコイル5112、内部誘電体(第一送電側包含部)512、外部誘電体(第二送電側包含部)513、被覆誘電体(第三送電側包含部)514を備えている。前記受電部52は、スパイラルコイル5211、ループコイル5212、内部誘電体(第一受電側包含部)522、外部誘電体(第二受電側包含部)523、被覆誘電体(第三受電側包含部)524を備えている。
図23及び図24は、それぞれ、第三実施形態の第二の実施例におけるスパイラルコイル5111(スパイラルコイル5211)を上面及び側面から見たモデル図である。
スパイラルコイル5111は、フッ素樹脂からなる誘電体基板5113と金属配線からなるスパイラル配線5114で構成される。誘電体基板5113は厚さ1mm、縦270mm、横270mmで構成される。スパイラル配線5114は、縦260mm、横260mm、配線幅6mm、厚さ50μm、10巻きで構成される。
図25及び図26は、それぞれ、第三実施形態の第二の実施例におけるループコイル5112(ループコイル5212)を、上面及び側面から見たモデル図である。
ループコイル5112は、フッ素樹脂からなる誘電体基板5115と金属配線からなるループ配線5116で構成される。誘電体基板5115は厚さ1mm、縦270mm、横270mmで構成される。ループ配線5116は、縦260mm、横260mm、配線幅6mm、厚さ50μmで構成される。
スパイラルコイル5111とループコイル5112は、内部誘電体512内において3mmの距離を話している。前記送電部51と前記受電部52を、海水中で10cmの距離を離してシミュレーションしたところ、55%以上の高い電力伝送効率が得られた。なお、共振周波数は約1MHzである。
本実施例では、受電部52は、送電部51と同じ構成としている。ただし、ここで示した構成は一例であって、送電部51と受電部52が同じ構成でなくても、同様の効果が得られる。
第三実施形態の第二の実施例のように、誘電体基板上にコイルを形成することで量産性が増すとともに、作製精度が高まり、個体ごとの特性ばらつきを低減することができる。そうすると、送電部と受電部の共振周波数を同一にすることができ、より高い電力伝送効率を得ることが可能となる。
図28は本発明の第三実施形態による電力伝送装置6の効果を実証するためのシミュレーション用のモデル図である。
次に、本発明の第三実施形態の第三実施例として、その効果を実証した具体的なシミュレーション結果について、図28を参照しながら説明する。
図28において、電力伝送装置6は、送電部61及び受電部62を備えている。また、送電部61及び受電部62は、海水63に覆われている。送電部61は、スパイラルコイル6111とスパイラルコイル6112からなる送電用コイル、送電用コイルを覆う第一誘電体からなる第一送電側包含部612、第一送電側包含部612を覆う第二誘電体からなる第二送電側包含部613、及び、第二送電側包含部613を覆う第三誘電体からなる第三送電側包含部614を備えている。また、受電部62は、送電部61と同じく、スパイラルコイル6211とスパイラルコイル6212からなる受電用コイル及び第一受電側包含部622、第二受電側包含部623及び第三受電側包含部624を備えている。
ここで、第三実施形態の第三の実施例におけるシミュレーションモデルは、図28に示すとおり、第二送電側包含部613(第二受電側包含部623)が、第一送電側包含部612(第一受電側包含部622)の上面及び下面(コイル面と平行な面)のみを覆う構造となっている。すなわち、第一送電側包含部612(第一受電側包含部622)を、第二送電側包含部613(第二受電側包含部623)で挟み込むような態様となっている。一方、第一送電側包含部612(第一受電側包含部622)の側面(コイル面と垂直な面)は、直接、第三送電側包含部614(第三受電側包含部624)によって覆われる構造となっている。
図29は、第三実施形態の第三の実施例における送電部61を側面から見たモデル図である。
第一送電側包含部612は、縦250mm、横250mm、高さ4.5mmのフッ素樹脂で構成される。比誘電率は10.2、誘電正接は0.0023である。
また、第二送電側包含部613は、2つの、縦250mm、横250mm、高さ6mmのフッ素樹脂で構成される。比誘電率は6.2、誘電正接は0.0019である。
また、第三送電側包含部614は、縦260mm、横260mm、高さ26.5mm、厚さ5mmのアクリルで構成される。アクリルの比誘電率は3.3、誘電正接は0.04である。
なお、第三実施形態の第三の実施例においては、受電部62も、上述した送電部61と同じ構成としてシミュレーションを行っている。
図30及び図31は、それぞれ、第三実施形態の第三の実施例における送電部61のスパイラルコイル6111と6112を受電部側から見たモデル図である。
スパイラルコイル6111は、外周辺208mm、50巻の導体からなる配線で構成される。前記配線の直径は1mm、前記配線の間隔は1mmである。スパイラルコイル6112は、スパイラルコイル6111と同サイズとした。スパイラルコイル6111とスパイラルコイル6112は、0.5mmの距離を離して配置される。スパイラルコイル6111の最外周の端部と、スパイラルコイル6112の最外周の端部が、高周波電力の給電ポートとなる。スパイラルコイル6111の螺旋の向きと、スパイラルコイル6112の螺旋の向きは、給電ポートを介して、同じ方向に磁界が発生する向きで構成する。
図32及び図33は、それぞれ、第三実施形態の第三の実施例における受電部62のスパイラルコイル6211と6212を送電部側から見たモデル図である。
スパイラルコイル6211は、外周辺208mm、50巻の導体からなる配線で構成される。前記配線の直径は1mm、前記配線の間隔は1mmである。スパイラルコイル6212は、スパイラルコイル6211と同サイズとした。スパイラルコイル6211とスパイラルコイル6212は、0.5mmの距離を離して配置される。スパイラルコイル6211の最外周の端部と、スパイラルコイル6212の最外周の端部が、高周波電力の受電ポートとなる。スパイラルコイル6211の螺旋の向きと、スパイラルコイル6212の螺旋の向きは、受電ポートを介して、同じ方向に磁界が発生する向きで構成する。
前記送電部61と前記受電部62を、海水中で10cmの距離を離してシミュレーションしたところ、図34で示すように、72%以上の高い電力伝送効率が得られた。なお、共振周波数は約140kHzである。
第三実施形態の第三の実施例では、受電部62は、送電部61と同じ構成としている。ただし、ここで示した構成は一例であって、送電部61と受電部62が同じ構成でなくても、同様の効果が得られる。
第三実施形態の第三の実施例によるシミュレーションで示されたように、コイルを被覆する誘電体を複数で構成することで、誘電体内の損失を増加させずに、低周波化することが可能になり、高い電力伝送効率が得られる。
本願は、2012年8月31日に、日本に出願された特願2012−191649号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
海水等の良導体媒質中における無線電力伝送で長距離化が可能となる電力伝送装置を提供することができる。
1 電力伝送装置
11 送電部
111 送電用コイル
112 送電側包含部
113 送電側インピーダンス調整部
12 受電部
121 受電用コイル
122 受電側包含部
123 受電側インピーダンス調整部
13 良導体媒質
14 電力供給源
15 潜水艇
16 潜水艇
17 潜水艇
18 電源ケーブ
19 電源ケーブル
2 電力伝送装置
21 送電部
211 送電用コイル
212 第一送電側包含部
213 第二送電側包含部
22 受電部
221 受電用コイル
222 第一受電側包含部
223 第二受電側包含部
23 良導体媒質
3 電力伝送装置
31 送電部
311 送電用コイル
312 第一送電側包含部
313 第二送電側包含部
314 第三送電側包含部
32 受電部
321 受電用コイル
322 第一受電側包含部
323 第二受電側包含部
324 第三受電側包含部
33 良導体媒質
4 電力伝送装置
41 送電部
411 ヘリカルコイル
421 ヘリカルコイル
412 内部誘電体
422 内部誘電体
413 外部誘電体
423 外部誘電体
414 被膜誘電体
424 被膜誘電体
42 受電部
43 海水
5 電力伝送装置
51 送電部
5111 スパイラルコイル
5211 スパイラルコイル
5112 ループコイル
5212 ループコイル
5113 誘電体基板
5114 スパイラル配線
5115 誘電体基板
5116 ループ配線
512 内部誘電体
522 内部誘電体
513 外部誘電体
523 外部誘電体
514 被膜誘電体
524 被膜誘電体
52 受電部
53 海水
6 電力伝送装置
61 送電部
6111 スパイラルコイル
6112 スパイラルコイル
6211 スパイラルコイル
6212 スパイラルコイル
612 第一送電側包含部
613 第二送電側包含部
614 第三送電側包含部
62 受電部
622 第一受電側包含部
623 第二受電側包含部
624 第三受電側包含部
63 海水

Claims (17)

  1. 良導体媒質中において電力を無線で伝送する電力伝送装置であって、
    無線で電力を送出する送電部と、
    前記送電部から送出された無線電力を送入する受電部と、
    を備え、
    前記送電部及び受電部は、
    電力伝送用コイルと、
    前記電力伝送用コイルを覆う誘電体を有する包含部と、
    を備え、
    前記送電部のインピーダンスと、前記受電部のインピーダンスと、前記良導体媒質のインピーダンスで定まる周波数で共振させて電力伝送を行う電力伝送装置。
  2. 前記送電部のインピーダンスを構成するキャパシタンス成分(C1[pF])と、前記受電部のインピーダンスを構成するキャパシタンス成分(C2[pF])と、前記送電部、前記受電部、及び、その間に存在する前記良導体媒質で形成される容量のキャパシタンス成分(C3[pF])と、前記送電部と前記受電部との間隔距離(d[cm])が、30>C3・d/(C1+C2)>0.5の関係を満たす請求項1に記載の電力伝送装置。
  3. 前記送電部、前記受電部の少なくとも一方は、
    自己のインピーダンスを可変にするインピーダンス調整部と、
    を備えた請求項1または請求項2に記載の電力伝送装置。
  4. 前記包含部の電力伝送用コイル面に沿う方向の大きさ(d1[cm])と、前記電力伝送用コイルの外径(d2[cm])が、d1/d2>1.2の関係を満たす請求項1から請求項3の何れか一に記載の電力伝送装置。
  5. 前記包含部は、
    前記電力伝送用コイルを覆う第一誘電体を有する第一包含部と、
    前記第一包含部を覆う第二誘電体を有する第二包含部と、
    を備えた請求項1から請求項4の何れか一項に記載の電力伝送装置。
  6. 前記包含部は、
    さらに、前記第二包含部を覆う第三誘電体を有する被覆部と、
    を備えた請求項5に記載の電力伝送装置。
  7. 前記第二誘電体は、前記良導体媒質と比重が等しい誘電体からなる請求項5または請求項6に記載の電力伝送装置。
  8. 前記第一誘電体の誘電正接が、前記第二誘電体の誘電正接よりも低いか、又は、同一である請求項5から請求項7の何れか一項に記載の電力伝送装置。
  9. 前記第一誘電体の比誘電率が、前記第二誘電体の比誘電率よりも低いか、又は、同一である請求項5から請求項8の何れか一項に記載の電力伝送装置。
  10. 前記良導体媒質は、
    導電率が1×10−4より高く、かつ、比誘電率が1より高い請求項1から請求項9の何れか一項に記載の電力伝送装置。
  11. 前記良導体媒質が、海水、河川、淡水、水道水、土、コンクリートのいずれかである請求項1から請求項10の何れか一項に記載の電力伝送装置。
  12. 前記良導体媒質中に発生した電界の一部もしくは全部が、前記送電部または前記受電部の電力伝送用コイル面に対して略平行に回転しており、かつ、前記良導体媒質中に発生した磁界の一部もしくは全部が、前記送電部または前記受電部の電力伝送用コイル面に対して略平行に向いている請求項1から請求項11の何れか一項に記載の電力伝送装置。
  13. 前記送電部の電力伝送用コイルを貫く鎖交磁束と、前記受電部の電力伝送用コイルを貫く鎖交磁束が、磁界が最大となる位相条件で、互いに逆方向の向きとすることで、前記電力伝送用コイル面に対して平行な磁界を生成する請求項12に記載の電力伝送装置。
  14. 海水中に設置した電力供給源、船舶または潜水艇に前記送電部を搭載し、海水中に設置したセンサー、船舶または潜水艇に前記受電部を搭載し、前記送電部から前記受電部に無線で電力伝送を行う請求項1から請求項13の何れか一項に記載の電力伝送装置。
  15. 海水中に敷設された電源ケーブルの接続部に、前記送電部と前記受電部を用い、前記送電部から前記受電部に無線で電力伝送を行う請求項1から請求項14の何れか一項に記載の電力伝送装置。
  16. 前記送電部を情報伝送する送信機として用い、前記受電部を情報伝送する受信器として用いることで、電力伝送及び無線通信を同時に行う請求項1から請求項15の何れか一項に記載の電力伝送装置。
  17. 良導体媒質中において電力を無線で伝送する電力伝送方法であって、
    包含部が、電力伝送用コイルを誘電体で覆い、
    送電部が、無線で電力を送出し、
    受電部が、送出された無線電力を送入し、
    前記送電部のインピーダンスと、前記受電部のインピーダンスと、前記良導体媒質のインピーダンスで定まる周波数で共振させて電力伝送を行う電力伝送方法。
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