JPWO2014034336A1 - 液体クロマトグラフ装置 - Google Patents

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Abstract

本発明に関わる液体クロマトグラフ装置(1)は、溶離液を吸引するポンプ(3p)を有するポンプ室(3)と、溶離液にサンプルを注入するオートサンプラ(4)と、サンプルを成分ごとに分離するカラムオーブン(5)と、分離された各成分を検出する検出器(6)とを備え、ポンプ室(3)、オートサンプラ(4)、カラムオーブン(5)、および検出器(6)のそれぞれは、筐体(3k、4k、5k、6k)を具備し、各筐体(3k、4k、5k、6k)は、相互に上下方向に積層または水平方向に並設できるように構成され、オートサンプラ(4)よりも下方に廃液を回収する廃液回収室(7)を備え、廃液回収室(7)の筐体(7k)の内部に着脱可能に設けられる廃液ボトル(9)を有している。

Description

本発明は、液体クロマトグラフ装置に関する。
従来、サンプルの液体の成分をクロマトグラフィーを用いて検出し定量する液体クロマトグラフ装置101は、図21に示すように、配置される現状にある。
台109の上には、装置本体102とクロマトグラフィー(Chromatography)による成分分析を行うパソコンなどのデータ処理装置103とが載置される。
データ処理装置103であるパソコンは、パソコン本体103hと、入力装置のキーボード103kおよびマウス103mと、出力装置のディスプレイ103dとを有している。
一方、装置本体102からの溶媒の廃液が、ゴムやビニールなどの廃液ホース104を介して集液される廃液瓶105は、床108上や机の下などに載置される。
本願に係る文献公知発明としては、特許文献1がある。
特許第3029365号公報
ところで、廃液瓶105が床108上や机の下などに載置されることから、通路の障害となる場合がある。
例えば、ユーザが廃液瓶105や廃液ホース104に足がかかりつまずくケースがある。また、廃液ホース104がユーザの足にかかり、装置本体102から抜けたり、傷つく可能性がある。
さらに、サンプルの液体に加える溶離液に有機溶剤を使用する場合があり、廃液ホース104や廃液瓶105が配置される場所によっては、有機溶剤が漏出するおそれがある。
さらに、廃液瓶105内の廃液を捨てる際に労力が必要となっている。
本発明は上記実状に鑑み、レイアウト的に扱い易く、貯留槽(廃液ボトル)の取り換えが容易な液体クロマトグラフ装置の提供を目的とする。
本発明の請求項1に関わる液体クロマトグラフ装置は、溶離液を吸引するポンプを有するポンプ室と、前記溶離液にサンプルを注入するオートサンプラと、前記サンプルを成分ごとに分離するカラムオーブンと、分離された各成分を検出する検出器とが、筐体をそれぞれ具備して備わっている。前記各筐体は、相互に上下方向に積層または水平方向に並設できるように構成されている。そして、前記オートサンプラよりも下方に廃液を回収する廃液回収室を備え、当該廃液回収室の筐体の内部に着脱可能に設けられる廃液ボトルを有している。
本発明の請求項16に関わる液体クロマトグラフ装置は、ポンプを有するポンプ室とオートサンプラと検出器とが下から順に積層して配置されており、該検出器と前記オートサンプラの側方に設けられ、サンプルを成分ごとに分離するカラムオーブンと、前記ポンプ室の側方であって、前記カラムオーブンの下方に積層される廃液回収室とを備えている。前記廃液回収室は、前記オートサンプラよりも下方に配置され、その内部に着脱可能に設けられる廃液ボトルを有している。
本発明によれば、レイアウト的に扱い易く、貯留槽(廃液ボトル)の取り換えが容易な液体クロマトグラフ装置を実現できる。
本発明に係る実施形態の液体クロマトグラフ装置を示す前面図。 実施形態の液体クロマトグラフ装置を、各扉を開放して内部を前方から見た図。 ニードルを洗浄する洗浄槽の構造を表す拡大断面図。 (a)は廃液回収室周り示す廃液回収室の前面図、(b)は廃液ボトルの構成を拡大して示す廃液ボトルの拡大断面図、(c)は排気孔が廃液ボトルに形成された例を示す部分断面図。 液体クロマトグラフ装置のシステム原理図。 (a)は変形例1の廃液ボトルへの廃液の流れを示す模式図であり、(b)は変形例1の廃液ボトル周りを示す斜視図。 (a)は変形例1において1つのコックで構成した場合の模式図、(b)〜(d)はそれぞれコックの切り換え位置を廃液ボトル側とした場合、コックの切り換え位置を両廃液ボトルとした場合、コックの切り換え位置を廃液ボトル側とした場合の模式図。 変形例2の廃液ボトルを廃液回収室内に収納した場合を示す斜め前方から見た斜視図。 変形例2の廃液ボトルを廃液回収室内に収納した場合を示す斜め後方から見た斜視図。 廃液回収室内に廃液ボトルを収納してない状態を示す廃液回収室内を示す側面図。 廃液ボトルを廃液回収室内への収納中の状態を示す廃液ボトルの中央部を長手方向に切った側断面図。 廃液ボトルが廃液回収室内の手前側に押入れ収納され廃液リザーバタンクが閉栓された状態を示す廃液ボトルの中央部を長手方向に切った断面図。 廃液ボトルが廃液回収室内に完全に装着され廃液リザーバタンクが開栓された状態を示す廃液ボトルの中央部を長手方向に切った断面図。 (a)、(b)はオートサンプラ、廃液回収室を対角線上の上下に配置し、空いたスペースにポンプ室とカラムオーブンとを配置したレイアウト図。 (a)、(b)はオートサンプラを中心に、上下にポンプ室とカラムオーブンとの何れかを配置し、最下部に廃液回収室を配置したレイアウト図。 (a)、(b)はオートサンプラ4を中心に上下に隣接してポンプ室とカラムオーブンとの何れかを配置し、オートサンプラの内部に廃液回収室を配置したレイアウト図。 オートサンプラを中心に、左右にポンプ室とカラムオーブンとの何れかを配置し、下方に廃液回収室を配置したレイアウト図。 (a)、(b)はオートサンプラ、ポンプ室を横方向(水平方向)に並べ、その上のオートサンプラに隣接する位置にカラムオーブンを配置し、下方に廃液回収室を配置したレイアウト図。 (a)、(b)はオートサンプラ、カラムオーブンを横方向(水平方向)に並べ、その上のオートサンプラに隣接する位置にポンプ室を配置し、下方に廃液回収室を配置したレイアウト図。 (a)は廃液回収室のチューブ収納部に廃液チューブを収納した状態を示す廃液回収室を斜め前上方から見た斜視図、(b)は廃液回収室のチューブ収納部から廃液チューブを引き出した状態を示す廃液回収室を斜め前上方から見た斜視図。 従来の液体クロマトグラフ装置の配置を示す斜視図。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。
図1は、本発明に係る実施形態の液体クロマトグラフ装置1を示す前面図である。
図2は、実施形態の液体クロマトグラフ装置1を、各扉を開放して内部を前方から見た図である。なお、図2において、破線は溶液の流れを示し、一点鎖線は廃液の流れを示す。
実施形態の(高速または超高速)液体クロマトグラフ装置1は、分析対象のサンプル(液)の成分を、クロマトグラフィーを用いて検出し定量する装置である。
液体クロマトグラフ装置1は、溶離液や洗浄液などが収容される試薬瓶2b(2b1,2b2)が載置されるオーガナイザ2と、ポンプ室3と、オートサンプラ4と、カラムオーブン5と、検出器6と、廃液が回収される廃液回収室7とを備えている。また、液体クロマトグラフ装置1の制御を担う不図示の制御装置を備えている。
また、液体クロマトグラフ装置1は、検出器6の分析データを受信し、分析処理するデータ処理装置8を備えている。データ処理装置8は分析データの記録や演算処理を行い、各種分析データのグラフ作成を行う。データ処理装置8は、制御装置、記憶装置、入力装置、および出力装置の表示装置8d、不図示のプリンタを有している。データ処理装置8は、例えば、パソコンが使用される。
オーガナイザ2、ポンプ室3、オートサンプラ4、カラムオーブン5、検出器6、および廃液回収室7は、それぞれ各室の外郭を成すそれぞれの筐体2k、3k、4k、5k、6k、および7kで画成されている。
ポンプ室3、オートサンプラ4、カラムオーブン5は、互いにそれぞれ近接して配置され、溶離液、サンプルなどの溶液が流れる配管長を短くして、配管の圧力損失を低減している。つまり、オートサンプラ4とポンプ室3とは隣接して配置され、オートサンプラ4とカラムオーブン5とは隣接して配置されている。
オーガナイザ2、ポンプ室3、オートサンプラ4、カラムオーブン5、および検出器6は、その前部が開閉自在な扉2d、3d、4d、5d、6dにより閉塞されている。
<ポンプ室3>
ポンプ室3内には、試薬瓶2b内の溶離液や洗浄液などを吸引するポンプ3pと、当該液の脱気を担う脱気装置3doと、試薬瓶2b内から吸引される溶離液や洗浄液などの流路を切り替えるソルベントセレクタ3fとが収納されている。
さらに、ポンプ室3内には、脱気された溶離液の圧力を高める複数のシリンダ3sと、溶離液の圧力を計測する複数の圧力センサ3psとが収納されている。そして、ポンプ室3内には、高圧の溶離液を集液したり、廃液として排出するオートパージバルブ3oと、オートパージバルブ3oからの高圧の溶離液を混合し送液するミキサ3mとが収納されている。
<オートサンプラ4>
オートサンプラ4は、溶離液にサンプル(液)を注入するものである。
オートサンプラ4内には、サンプル(液)が入ったサンプル容器4yが載置されるサンプルラック4rが配設されている。検出するサンプル(液)のサンプル容器4y1は、不図示の移動手段により、採取位置に移動される。
また、オートサンプラ4内には、溶離液を送液するポンプ4aと、サンプル容器4y1内のサンプル(液)を、ニードル4nを介して採取して計量する計量シリンジ4sと、サンプル(液)と溶離液とを混合してカラムオーブン5に送出する切り換えバルブ4iとが配設されている。
切り換えバルブ4iは、ポンプ4aからカラム5c(5c1,5c2)まで直接通過する第1モードと、ポンプ4aからループ4i1(図5参照)を介してカラム5cまで通過する第2モード(サンプル(液)と溶離液とを混合するモード)とを有している。
さらに、オートサンプラ4内には、採取後のニードル4nを洗浄するための洗浄槽4wと、ポンプ室3から送られる溶離液を切り換えバルブ4iと洗浄槽4wとに送液する洗浄ポンプ4aとが配設されている。
計量シリンジ4sによって、ニードル4nを用いて第1ポジションp1で採取されたサンプル容器4y1内のサンプル(液)は、ニードル4nで運ばれ、第2ポジションp2で切り換えバルブ4i内に注液される。切り換えバルブ4i内でサンプル(液)は、溶離液と混合された溶液とされ、カラムオーブン5へ送液される。
図3は、ニードル4nを洗浄する洗浄槽4wの構造を表す拡大断面図である。
使用後のニードル4nは、洗浄槽4w内でオーバーフローされる洗浄液に、図2の破線、図3のニ点鎖線に示すように、浸漬されて洗浄される。洗浄時のニードル4nの先端縁4n1の位置は、廃液ボトル9より上方に位置している。このように、廃液回収室7が、洗浄時のニードル4nの先端縁4n1の位置よりも下方および洗浄槽4wよりも下方に位置することで、ニードル4nを洗浄した洗浄液が自然落下により、廃液ボトル9内に流入でき、良好に洗浄水を回収できる。
さらに、オートサンプラ4の最下部には、結露水を受ける上方が開口された薄い厚さ寸法をもつ直方体状の水受け部4uが配設されている。水受け部4uに、オートサンプラ4内の結露水が受けられ貯留される。水受け部4uの上には不図示のスノコ状の部材が配置され、結露水が水受け部4uに滴下する構成である。
水受け部4uが廃液回収室7よりも上方に配置することで、水受け部4uに貯留する結露水を自然落下により廃液回収室7の廃液ボトル9内に流入させ、回収できる。
<カラムオーブン5>
カラムオーブン5は、サンプル(液)を成分ごとに分離するものである。
カラムオーブン5内には、カラム5c(5c1、5c2)と、成分分離を適温により促進する不図示のヒータとが配設されている。
カラム5cは、固定される固定相と、オートサンプラ4から送られる溶液(サンプル(液))との親和性により、サンプル(液)の成分が分離される。
カラム5cで分離されたサンプル(液)の成分は、時間差を有して検出器6に送られる。
<検出器6>
検出器6は、サンプル(液)の成分を検出し定量するものである。
検出器6は、光源ランプ6pと、光源ランプ6pの光を分光する不図示のプリズムと、カラム5cから送られるサンプル(液)の成分に光を透過させるフローセル6fとが配設されている。
フローセル6fにおいて、プリズムにより分光された光の透過度合いによって、成分が分析され、成分の検出量が定量される。
<廃液回収室7>
図4(a)は、廃液回収室7周りを示す廃液回収室7の前面図であり、図4(b)は、廃液ボトル9の構成を拡大して示す廃液ボトルの拡大断面図であり、図4(c)は、排気孔が廃液ボトル9に形成された例を示す部分断面図である。
廃液回収室7には、ポンプ室3、洗浄槽4w、および検出器6からの各廃液3h、4h、6hがそれぞれ廃液チューブ3t、4t、6tを介して送液され、回収される廃液ボトル9が、着脱可能に配置される。
廃液ボトル9は、透明または半透明の材料で形成され、目盛りが付けられている。
ポンプ室3からの廃液3h、洗浄槽4wからの廃液4h、および検出器6からの廃液6hは、それぞれ廃液チューブ3t、4t、6tを通過して廃液ボトル9に回収される。
図2に示すように、廃液回収室7には、廃液ボトル9よりも高い位置に、ポンプ室3、オートサンプラ4から排出される廃液3h、4hがそれぞれ流れる廃液チューブ3t、4tが挿通する穴部7a1と、検出器6から排出される廃液6hが流れる廃液チューブ6tが挿通する穴部7a2とが形成されている。廃液ボトル9よりも高い位置に、ポンプ室3、オートサンプラ4、および検出器6から排出される廃液3h、4h、6hが流れる廃液チューブ3t、4t、6tが挿通する穴部7a1、7a2を有するので、廃液が円滑に廃液ボトル9に流入する。
廃液ボトル9を蓋するゴム栓9bには、廃液から発生する排気ガスを排出する排気孔9b2が穿孔されている。なお、排気孔9b2はゴム栓9bに設けることなく、図4(c)に示すように、廃液ボトル9に排気孔9aを形成してもよい。
廃液回収室7には、図2に示すように、廃液から発生するガスを外部に排出する穴部7a3や不図示のファンなどの排気手段が設けられる。排気手段により廃液から発生するガスを装置外に排出できる。
さらに、廃液回収室7には、廃液ボトル9内の廃液量を検出するセンサが設けられている。例えば、廃液回収室7の廃液ボトル9が載置される床板に半導体歪ゲージが設けられる。半導体歪ゲージの出力信号により、廃液ボトル9内の廃液の量を検出できる。或いは、光学式センサにより、廃液ボトル9内の廃液による光の反射による検出信号により、廃液量を検出してもよい。
廃液ボトル9内の廃液の残量を検出した半導体歪ゲージや光学式センサの検出信号は、データ処理装置8に送信される。データ処理装置8では、廃液ボトル9内の廃液の有無を検出信号を基に比重計算などを用いて容量(容積)に換算して、廃液ボトル9内の廃液量を検出する。そして、廃液ボトル9内の廃液の残量に応じて、廃液ボトル9が一杯であることや、廃液ボトル9の交換時期を、任意の装置筐体側のインジケータ(不図示)やデータ処理装置8の表示部8dに表示を出力したり、音声メッセージとして出力し、ユーザに報知している。
図1、図2に示す液体クロマトグラフ装置1のレイアウト、つまりポンプ室3、オートサンプラ4、カラムオーブン5は、互いにそれぞれ近接して配置されることにより、ポンプ室3、オートサンプラ4、カラムオーブン5、検出器6の溶液の流路の配管が最短にできる。そのため、配管のねじれや破損が抑制でき、性能アップにつながる。
カラムオーブン5の下方に廃液回収室7を設けているので、液体クロマトグラフ装置1の構造が安定化し、安定設置が可能である。
<液体クロマトグラフ装置1のシステム>
図5は、液体クロマトグラフ装置1のシステム原理図である。
次に、液体クロマトグラフ装置1の分析処理について説明する。
オーガナイザ2(図2参照)に載置される試薬瓶2b内の溶離液や洗浄液は、ポンプ室3内のソルベントセレクタ3fにより流路が切り替えられるとともに、ポンプ室3内のポンプ3pの吸引により、ポンプ室3内の脱気装置3doに送られる。
脱気装置3doで脱気された溶離液は、複数のシリンダ3sで高圧にされ、オートパージバルブ3oを介して、ミキサ3mに送られ、ミキサ3mにて混合され、オートサンプラ4内の洗浄ポンプ4aに送られる。
オートサンプラ4に送られた溶離液は、洗浄ポンプ4aから、切り換えバルブ4iと洗浄槽4wとに送液される。
ニードル4nは、第1ポジションp1で、計量シリンジ4sにより適量のサンプル容器4y1内のサンプル(液)を採取後、移動し、第2ポジションp2で切り換えバルブ4iにサンプル(液)を注入する。
切り換えバルブ4iにおいて、前記の第2モードで、サンプル(液)と溶離液とがループ4iを通過することで混合された後、カラムオーブン5のカラム5c(5c1、5c2)に溶離液と混合されたサンプル(液)が送られる。
カラムオーブン5の温度調整されたカラム5c内を、溶離液と混合されたサンプル(液)が通過し、サンプル(液)の成分が分離され、時間差を有して検出器6に送られる。
検出器6のフローセル6fにおいて、サンプル(液)の成分に光源ランプ6pのプリズムで分光された光が透過される。そして、この透過のデータが、データ処理装置8に送信され、データ処理装置8にて、サンプル(液)の成分が分析され定量されたデータが取得される。
上記構成によれば、カラムオーブン5と廃液回収室7とを、別に設けることで、ポンプ室3のサイズに自由度がでる。廃液回収室7と、他ユニットとは、隔絶して構成するので、揮発性の廃液のサンプル(液)への混入を抑制できる。
また、廃液回収室7を、カラムオーブン5の下方に配置することで装置全体が省スペース化できる。
また、廃液回収室7内に廃液ボトル9を納めることで、液体クロマトグラフ装置1とともに廃液ボトル9を卓上に載置できる。そのため、女性でも容易に廃液ボトル9を運び、廃液を捨てることができる。
従って、廃液の貯留槽である廃液ボトル9が装置内に配置され、レイアウト的に扱い易く、廃液ボトル9の取り換えが容易な液体クロマトグラフ装置1を実現できる。
<変形例1の廃液ボトル19>
次に、変形例1の廃液ボトル19について、説明する。
図6(a)は、変形例1の廃液ボトル19への廃液の流れを示す模式図であり、図6(b)は、変形例1の廃液ボトル19周りの斜視図である。
変形例1の廃液ボトル19は、廃液ボトルを2連の廃液ボトル19A、19Bの構成とし、廃液の種類によってコック17k1、17k2の動作位置にて廃液の排出を廃液ボトル19Aまたは廃液ボトル19Bまたは両廃液ボトル19A、19Bに切り換える構成としている。
変形例1の液体クロマトグラフ装置1は、複数の廃液ボトル19A、19Bのそれぞれの内部への廃液の排出有無を制御するコック17k1、17k2を有している。
図6の場合、コック17k1、17k2は、前記複数の廃液ボトル19A、19B毎に設けられている。これにより、廃液ボトル19A、19B毎の廃液の流入の開閉を制御できる。
廃液回収室7には、ポンプ室3からの廃液3hが排出される廃液チューブ3tと、洗浄槽4wからの廃液4hが排出される廃液チューブ4tと、検出器6からの廃液6hが排出される廃液チューブ6tとが、廃液集合部の継ぎ手17により合流される。そして、廃液が、廃液集合部の継ぎ手17の排出孔17oにより、プレタンク17y内に排出される。なお、図6(b)では、プレタンク17yは皿状の場合を示しているが、深さのある容器状に形成し、廃液が漏出しない構成としてもよい。
プレタンク17yには、コック17k1により開閉される排出孔17y1と、コック17k2により開閉される排出孔17y2とが開口されている。換言すれば、廃液がコック17k1、17k2に到達する前に、当該廃液を保持するプレタンク17yを備えている。プレタンク17yを備えることで、コック17k1、17k2を開放する前に廃液をプレタンク17yに一時的に貯留できる。
コック17k1、17k2は、それぞれ開位置と閉位置との2つの動作位置を有している。
廃液ボトル19Aには、ユーザが、廃液ボトル19Aを廃液回収室7に収納、または、廃液回収室7から取り出す際にユーザが把持するハンドル(取っ手)19A1と、廃液入り口19A2が形成されている。廃液入り口19A2は、廃液ボトル19Aの持ち運びの際には、不図示のキャップで閉栓される。
同様に、廃液ボトル19Bは、ユーザが、廃液ボトル19Bを廃液回収室7に収納、または、廃液回収室7から取り出す際にユーザが把持するハンドル(取っ手)19B1と、廃液入り口19B2が形成されている。廃液入り口19B2は、廃液ボトル19Bの持ち運びの際には、不図示のキャップで閉栓される。
本構成により、廃液の種類によって、コック17k1を開栓するとともに、コック17k2を閉栓して、廃液ボトル19Aに廃液を排出し、廃液ボトル19Bに廃液を排出しないことができる。
これに反して、廃液の種類によって、コック17k2を開栓するとともに、コック17k1を閉栓して、廃液ボトル19Bに廃液を排出し、廃液ボトル19Aに廃液を排出しないことができる。
或いは、両コック17k1、k2を開栓し、両廃液ボトル19A、19Bに廃液を回収することもできる。
上記構成によれば、廃液の種類によって、コック17k1、17k2で廃液の排出を、廃液ボトル19Aまたは廃液ボトル19Bまたは両廃液ボトル19A、19Bに切り換えることが可能である。
上述の例では、廃液回収室7内の廃液ボトル19A、19Bが2連の構成の場合を例示したが、3連以上としてもよい。廃液回収室7の内部に複数の廃液ボトル19A、19Bが配置されていることで、廃液の種類により、廃液ボトル19A、19Bを切り換えることができる。また、複数の廃液ボトル19A、19Bのうちから選択が可能である。
次に、変形例1で説明したコック17k1、17k2を1つのコック17k3で構成する場合を説明する。
図7(a)は、変形例1においてコック17k3を1つで構成した場合の模式図であり、図7(b)〜図7(d)は、それぞれコック17k3の切り換え位置を廃液ボトル19B側とした場合、コック17k3の切り換え位置を両廃液ボトル19A、19Bとした場合、コック17k3の切り換え位置を廃液ボトル19A側とした場合の模式図である。
図7に示すように、プレタンク17yの排出孔17y1を開閉するコック17k3を1つで構成し、コック17k3の切り換え位置により、プレタンク17y内の廃液を、廃液ボトル19Aにのみ排出するケース、廃液ボトル19Bにのみ排出するケース、両廃液ボトル19A、19Bに排出するケースに切り換えるように構成したものである。
廃液が1つのコック17k3に到達する前に、当該廃液を保持するプレタンク17yを備えている。プレタンク17yを備えることで、廃液がコック17k3に到達する前に廃液を一時的に貯留できる。
図7に示す液体クロマトグラフ装置1は、複数の廃液ボトル19A、19Bのそれぞれの内部への廃液の排出有無を制御する1つのコック17k3を有している。コック17k3により、複数の廃液ボトル19A、19Bのうちから選択して、廃液の排出を制御できる。
図7(b)では、コック17k3を、廃液が廃液ボトル19Bに排出するように、切り換えたケースを示している。
図7(c)では、コック17k3を、廃液が両廃液ボトル19A、19Bに排出するように、切り換えたケースを示している。
図7(d)では、コック17k3を、廃液が廃液ボトル19Aに排出するように、切り換えたケースを示している。
上記構成によれば、コック17k3を一つで構成したので、廃液が必ず廃液ボトル19A、19Bのいずれかまたは両廃液ボトル19A、19Bに流れるので、ユーザの開け忘れが抑制できる。また、コック17k3の操作誤りを可及的に抑制できる。
さらに、ユーザによるコック17k3の廃液の排出の操作が容易である。
<変形例2の廃液ボトル29>
次に、変形例2の廃液ボトル29の構成について、説明する。
変形例2では、廃液ボトル29を廃液回収室7内にセットすることで、ワンタッチで着脱、廃液できる着脱ロック機構を設けた場合である。
図8は、変形例2の廃液ボトル29A、29Bを廃液回収室7内に収納した場合を示す斜め前方から見た斜視図であり、図9は、変形例2の廃液ボトル29A、29Bを廃液回収室7内に収納した場合を示す斜め後方から見た斜視図である。
廃液回収室7内には廃液ボトル29A、29Bが収納されている。
廃液ボトル29Aは、手前側に廃液ボトル29Aを廃液回収室7に収納、または、廃液回収室7から取り出す際にユーザが把持するハンドル(取っ手)29A1が形成されている。また、廃液ボトル29Aは、上部に栓状の廃液入り口29A2が設けられ、手前側上角部に凹形状の第1被ロック凹部29A3および手前側上部に凹形状の第2被ロック凹部29A4が形成されている。廃液入り口29A2は、廃液ボトル29Aの持ち運びの際には、不図示のキャップで閉栓される。
同様に、廃液ボトル29Bは、手前側に廃液ボトル29Bを廃液回収室7に収納、または、廃液回収室7から取り出す際にユーザが把持するハンドル(取っ手)29B1が形成されている。また、廃液ボトル29Aは、上部に栓状の廃液入り口29B2が設けられ、手前側上角部に凹形状の第1被ロック凹部29B3および手前側上部に凹形状の第2被ロック凹部29B4が形成されている。廃液入り口29B2は、廃液ボトル29Bの持ち運びの際には、不図示のキャップで閉栓される。
一方、廃液回収室7内の手前側には、廃液ボトル29A、29Bがそれぞれ廃液回収室7内に収納された場合に、所定位置にロックする廃液ボトルロックレバー10r、10lが、不図示の弾性材(圧縮コイルバネなど)により下方に付勢(図9の矢印α3)され設けられている。つまり、廃液ボトルロックレバー10r、10lは、それぞれ下方に位置し、上方への力を受けることで弾性力に抗して上方位置に移動し、上方への力がなくなることで弾性力により下方位置に復帰する。
つまり、廃液回収室7内に、複数の廃液ボトル29A、29Bを廃液回収室7の所定の位置に着脱可能に設置させるロック機構である廃液ボトルロックレバー10r、10lを備えている。ロック機構の廃液ボトルロックレバー10r、10lにより廃液ボトル29A、29Bを所定の位置に着脱可能に設置できる。
廃液ボトルロックレバー10rは、凸状の第1ロック部10r1と凸状の第2ロック部10r2とが、下方に突出して形成されている。同様に、廃液ボトルロックレバー10lは、凸状の第1ロック部10l1と凸状の第2ロック部10l2とが、下方に突出して形成されている。
また、廃液回収室7の上部には廃液リザーバタンク27が、設けられている。上述のロック機構は、前記廃液ボトル29A、29B内に廃液が到達する前に廃液を保持する廃液リザーバタンク27を備えている。廃液リザーバタンク27により、廃液が廃液ボトル29A、29B内に流入する前に廃液を貯留することが可能である。
廃液リザーバタンク27には、ポンプ室3からの廃液3hが排出される廃液チューブ3tと、洗浄槽4wからの廃液4hが排出される廃液チューブ4tと、検出器6からの廃液6hが排出される廃液チューブ6tとがそれぞれ接続される入り口栓27a、27b、27c(図9参照)が形成されており、廃液リザーバタンク27に廃液が集合される。
廃液リザーバタンク27の下部には、廃液ボトル29A、29Bに向けて廃液を排出する排出栓27d、27e(図12参照)が有底円筒状に形成されている。
排出栓27dの底板には、廃液を排出するための小孔である排出孔27d1(図11、図12参照)が開口されている。同様に、排出栓27eの底板には、廃液を排出するための小孔である排出孔27e1(図11、図12参照)が開口されている。
廃液回収室7の奥部には、廃液リザーバタンク27の排出栓27dを開放、閉塞する流路開放ロックレバー28rと、廃液リザーバタンク27の排出栓27eを開放、閉塞する流路開放ロックレバー28lとが、それぞれ回動軸28r1、28l1の周りに、α1方向にネジリコイルバネなどで付勢され、回動自在に支持されている。
図10〜図13は、流路開放ロックレバー28rの動作を示す図である。
図10は、廃液回収室7内に廃液ボトル29Aを収納してない状態を示す廃液回収室7内を示す側面図である。図11は、廃液ボトル29Aを廃液回収室7内へ収納する途中の状態を示す廃液ボトル29Aの中央部を長手方向に切った側断面図である。図12は、廃液ボトル29Aが廃液回収室7内の手前側に押入れ収納され廃液リザーバタンク27が閉栓された状態を示す廃液ボトル29Aの中央部を長手方向に切った側断面図である。図13は、廃液ボトル29Aが廃液回収室7内に完全に装着され廃液リザーバタンク27が開栓された状態を示す廃液ボトル29Aの中央部を長手方向に切った側断面図である。
流路開放ロックレバー28lの構造は、流路開放ロックレバー28rと同様な構造であるから、流路開放ロックレバー28rについて説明を行い、流路開放ロックレバー28lの説明は省略する。
流路開放ロックレバー28rの下部の一方端部には、廃液ボトル29Aの奥壁29A6が当接し押圧されるボトル当接部28r2が設けられている。
流路開放ロックレバー28rの上部の他方端部には、廃液リザーバタンク27の排出栓27dの排出孔27d1を閉塞または開放するための上部が開口される有底円筒状の開閉栓28r3が設けられている。開閉栓28r3には、底板に排出孔28r4が開口されている。排出栓27dの排出孔27d1と開閉栓28r3の排出孔28r4は平面上の位置をずらして配置されている。
このように、廃液リザーバタンク27の排出栓27d、27eとロック機構のロック部の流路開放ロックレバー28r、28lの開閉栓28r3、28l3とがそれぞれ接続可能な構成である。これにより、廃液リザーバタンク27の排出栓27d、27eをロック部の流路開放ロックレバー28r、28lの開閉栓28r3、28l3でそれぞれ開閉制御できる。
開閉栓28r3の上部と、廃液リザーバタンク27の排出栓27dとの間には、不図示のゴムや樹脂材などのシール材が設けられており、開閉栓28r3の上部と廃液リザーバタンク27の排出栓27dとの間は水密にシールされ、廃液が外部に漏出しない構成である。
そして、ロック機構のロック部の流路開放ロックレバー28r、28lは、複数の廃液ボトル29A、29Bの開口部の廃液入り口29A2、29B2と接続可能である。流路開放ロックレバー28r、28lの開閉栓28r3、28l3により、それぞれ廃液ボトル29A、29Bの廃液入り口29A2、29B2への廃液の排出の可否を制御できる。
上記構成において、廃液回収室7内に廃液ボトル29Aが収納してない状態においては、図10の状態である。
廃液ボトルロックレバー10rは、弾性力により押圧され(図10の矢印α3)下方の位置にある。
ユーザが廃液ボトル29Aのハンドル29A1を把持して、廃液ボトル29Aを廃液回収室7内に押し入れると、図11に示すように、廃液回収室7内の手前側の廃液ボトルロックレバー10rが上方(図11の矢印α4)に弾性力に抗して移動し、廃液ボトル29Aが廃液回収室7内に収納される。
更に、ユーザが廃液ボトル29Aを廃液回収室7内に押し入れると、図12に示すように、廃液ボトル29Aの第1被ロック凹部29A3に廃液ボトルロックレバー10rの凸状の第1ロック部10r1が嵌入されるとともに、廃液ボトル29Aの第2被ロック凹部29A4に廃液ボトルロックレバー10rの凸状の第2ロック部10r2が嵌入され、廃液ボトル29Aが第1の所定位置に位置決めされる。この際、流路開放ロックレバー28rは、回動することなく廃液リザーバタンク27の排出栓27dの排出孔27d1は、流路開放ロックレバー28rの開閉栓28r3により閉栓されている。
更に、ユーザが廃液ボトル29Aを廃液回収室7内に押し入れると、図13に示すように、廃液ボトルロックレバー10rの凸状の第2ロック部10r2が廃液ボトル29Aの第1被ロック凹部29A3に嵌入される。
また、廃液ボトル29Aの奥壁29A6が廃液ボトルロックレバー10rのボトル当接部28r2に当接して押圧し、廃液ボトルロックレバー10rが、弾性力に抗して矢印α2方向に回動する。
これにより、廃液ボトルロックレバー10rの他方端部の開閉栓28r3が下方に移動し、廃液リザーバタンク27の排出栓27dの排出孔27d1が開栓され、廃液リザーバタンク27の廃液が、廃液ボトルロックレバー10rの開閉栓28r3の排出孔28r4から、廃液ボトル29Aの廃液入り口29A2を介して、廃液ボトル29A内に流入する。この際、廃液ボトルロックレバー10rの開閉栓28r3の下面が廃液ボトル29Aの廃液入り口29A2の上部に押圧されるため、開閉栓28r3の下面と廃液ボトル29Aの廃液入り口29A2の上部とが密着し、廃液が外部に漏出することがない。
一方、ユーザが廃液ボトル29Aを廃液回収室7から取り出すに際しては、廃液ボトル29Aの手前のハンドル29A1を把持して手前に引き出すことで、廃液ボトル29Aの奥壁29A6が、廃液ボトルロックレバー10rのボトル当接部28r2から外れる方向に移動し、廃液ボトルロックレバー10rが、矢印α1方向に回動し、廃液ボトルロックレバー10rの開閉栓28r3が廃液リザーバタンク27の排出栓27dの排出孔27d1を閉塞し、廃液リザーバタンク27からの廃液の排出が停止する。
さらに、ユーザが廃液ボトル29Aを廃液回収室7から引き出すことで、図11、図10の過程を経て、廃液ボトル29Aを廃液回収室7から引き出すことができる。
上記構成によれば、ワンタッチでの廃液ボトル29A、29Bの着脱ロック機構を設けたので、廃液ボトル29A、29Bの挿し忘れや不完全な廃液回収室7内への挿入を抑制できる。
また、廃液ボトル29A、29Bを廃液回収室7の奥に押し込むことで、廃液ボトル29A、29Bが廃液回収室7内にロックされるとともに、廃液リザーバタンク27の排出栓27d、27eが、廃液ボトル29A、29Bの廃液入り口29A2、29B2に密着し廃液の流路が開くので、ワンタッチで廃液ボトル29A、29Bの設置と、廃液が流入する廃液ボトル29A、29Bへの開栓とを行うことが可能である。
なお、廃液ボトルロックレバー10r、10lは、圧縮コイルバネなどを用いて上下方向に直線移動する場合を例示したが、ネジリコイルバネなどを用いた回転運動により、廃液ボトル29A、29Bをロックする構成としてもよい。
上述の例では、廃液回収室7内における廃液ボトル29A、29Bが2連の構成の場合を例示したが、3連以上としてもよい。
<液体クロマトグラフ装置1のレイアウトのバリエーション>
図14〜図19は、液体クロマトグラフ装置1におけるポンプ室3と、オートサンプラ4と、カラムオーブン5と、廃液回収室7との配置例を示す図である。
図14(a)、(b)は、オートサンプラ4、廃液回収室7を対角線上の上下に配置し、空いたスペースにポンプ室3とカラムオーブン5とを配置したレイアウトである。
実際の実施形状の配置としては、厳密にはカラムオーブン5が上下方向に長いため、カラムオーブン5を配置した箇所が上方に突出する形状となる。
廃液回収室7が最下部に位置するので、廃液の流れが自然落下によりスムーズである。
図15(a)、(b)は、オートサンプラ4を中心に、上下にポンプ室3とカラムオーブン5との何れかを配置し、最下部に廃液回収室7を配置したレイアウトである。
廃液回収室7が最下部に位置するので、廃液の流れが自然落下によりスムーズである。
図16(a)、(b)は、図15(a)、(b)の配置のバリエーションであり、オートサンプラ4を中心に、上下に隣接してポンプ室3とカラムオーブン5との何れかを配置し、オートサンプラ4の内部に廃液回収室7を配置したレイアウトである。
廃液回収室7が真ん中下部に位置されるので、ユーザによる廃液ボトル9の廃液回収室7への挿入や、廃液ボトル9の廃液回収室7からの取り出しが、容易である。
図17は、オートサンプラ4を中心に、左右にポンプ室3とカラムオーブン5との何れかを配置し、下方に廃液回収室7を配置したレイアウトである。
廃液回収室7が最下部に位置するので、廃液の流れが自然落下によりスムーズである。
図18(a)、(b)は、オートサンプラ4、ポンプ室3を横方向(水平方向)に並べ、その上のオートサンプラ4に隣接する位置にカラムオーブン5を配置し、下方に廃液回収室7を配置したレイアウトである。
廃液回収室7が最下部に位置するので、廃液の流れが自然落下によりスムーズである。
図19は、オートサンプラ4、カラムオーブン5を横方向(水平方向)に並べ、その上のオートサンプラ4に隣接する位置にポンプ室3を配置し、下方に廃液回収室7を配置したレイアウトである。
廃液回収室7が最下部に位置するので、廃液の流れが自然落下によりスムーズである。
<廃液回収室7の廃液チューブのチューブ収納部>
液体クロマトグラフ装置1は、図14〜図19に示すレイアウトを、ポンプ室3、オートサンプラ4、カラムオーブン5、廃液回収室7間の配管を変更することで、採用することができる。
ここで、レイアウトを変更するためには、廃液チューブtu(3t、4t、6t)は最も長い長さを有する必要があり、レイアウトによっては、廃液チューブtuが短く済み、液体クロマトグラフ装置1の外部に出ることになる。この場合、廃液チューブtuの始末に手間がかかる。なお、廃液チューブtuは、廃液チューブ3t、4t、6tをまとめたものである。
そこで、本液体クロマトグラフ装置1では、図20(a)、(b)に示すように、廃液回収室7の上部に棚状のチューブ収納部7iを設けている。
図20(a)は、廃液回収室7のチューブ収納部7iに廃液チューブtuを収納した状態を示す廃液回収室7を斜め前上方から見た斜視図であり、図20(b)は、廃液回収室7のチューブ収納部7iから廃液チューブtuを引き出した状態を示す廃液回収室7を斜め前上方から見た斜視図である。なお、図20では、1つの穴部7a1を形成した場合を示している。
これにより、廃液チューブtuが余るレイアウトでは、図20(a)に示すように、余った廃液チューブtuがチューブ収納部7iに収納できる。一方、長い廃液チューブtuを用いるレイアウトでは、図20(b)に示すように、チューブ収納部7iから廃液チューブtuを、穴部7a1を挿通させて引き出して使用できる。
廃液回収室7内にチューブ収納部7iを設けることで、液体クロマトグラフ装置1のレイアウトによって、廃液チューブtuが余った場合に、廃液チューブtuをチューブ収納部7iに収納することで、液体クロマトグラフ装置1内に廃液チューブtuを収めることができ、廃液チューブtuの取り扱いが容易である。
以上、本発明の様々な実施形態を述べたが、本発明の範囲内で様々な修正と変更が可能である。すなわち、本発明は発明の趣旨を変更しない範囲において適宜、任意に変更可能である。
1 液体クロマトグラフ装置
3 ポンプ室
3k、4k、5k、6k、7k 筐体
3p ポンプ
3t、4t、6t、tu 廃液チューブ
4 オートサンプラ
4n ニードル
4n1 ニードルの先端縁
4u 水受け部(結露水受部)
4w 洗浄槽(洗浄ポート)
6 検出器
7 廃液回収室
7a1、7a2 穴部
5 カラムオーブン
7a3 穴部(排気手段)
7i チューブ収納部(廃液チューブ収納部)
9、19A、19B、29A、29B 廃液ボトル
10r、10l 廃液ボトルロックレバー(ロック機構)
17k1、17k2、17k3 コック
17y プレタンク
27 廃液リザーバタンク(リザーバタンク)
27d、27e 排出栓
28r、28l 流路開放ロックレバー(ロック部)
28r3、28l3 開閉栓(ロック部)
29A2、29B2 廃液入り口(開口部)
本発明の請求項1に関わる液体クロマトグラフ装置は、溶離液を吸引するポンプを有するポンプ室と、前記溶離液にサンプルを注入するオートサンプラと、前記サンプルを成分ごとに分離するカラムオーブンと、分離された各成分を検出する検出器とが、筐体をそれぞれ具備して備わっている。前記各筐体は、相互に上下方向に積層または水平方向に並設できるように構成されている。そして、前記オートサンプラよりも下方に廃液を回収する廃液回収室を備え、当該廃液回収室の筐体の内部に着脱可能に設けられる複数の廃液ボトルを有するとともに、前記複数の廃液ボトル内部への廃液の排出有無を制御するコックを有し、前記廃液が前記コックに到達する前に、当該廃液を保持するプレタンクを備えている。

Claims (16)

  1. 溶離液を吸引するポンプを有するポンプ室と、前記溶離液にサンプルを注入するオートサンプラと、
    前記サンプルを成分ごとに分離するカラムオーブンと、分離された各成分を検出する検出器とを備え、
    前記ポンプ室、前記オートサンプラ、前記カラムオーブン、および前記検出器のそれぞれは、筐体を具備し、
    前記各筐体は、相互に上下方向に積層または水平方向に並設できるように構成され、
    前記オートサンプラよりも下方に廃液を回収する廃液回収室を備え、
    当該廃液回収室の筐体の内部に着脱可能に設けられる廃液ボトルを有する
    ことを特徴とする液体クロマトグラフ装置。
  2. 請求項1に記載の液体クロマトグラフ装置において、
    前記廃液ボトルよりも高い位置に、前記ポンプ室、前記オートサンプラ、および前記検出器から排出される廃液が流れる廃液チューブが挿通する穴部を有する
    ことを特徴とする液体クロマトグラフ装置。
  3. 請求項1に記載の液体クロマトグラフ装置において、
    前記廃液回収室に、内部のガスを外部に排気する排気手段が設けられる
    ことを特徴とする液体クロマトグラフ装置。
  4. 請求項1に記載の液体クロマトグラフ装置において、
    前記オートサンプラは、前記サンプルを採取するニードルが洗浄される洗浄ポートを内部に備え、
    前記廃液回収室は、前記洗浄ポートよりも下方に配置されている
    ことを特徴とする液体クロマトグラフ装置。
  5. 請求項1に記載の液体クロマトグラフ装置において、
    前記オートサンプラは、前記サンプルを採取するニードルが洗浄される洗浄ポートを内部に備え、
    前記廃液回収室は、前記ニードルが前記洗浄ポート内で洗浄される際の前記ニードルの先端縁の位置よりも下方に配置されている
    ことを特徴とする液体クロマトグラフ装置。
  6. 請求項1に記載の液体クロマトグラフ装置において、
    前記オートサンプラは結露水受部を内部に備え、前記廃液回収室は前記結露水受部よりも下方に配置されている
    ことを特徴とする液体クロマトグラフ装置。
  7. 請求項1に記載の液体クロマトグラフ装置において、
    前記廃液回収室の上方に前記カラムオーブンが配置されている
    ことを特徴とする液体クロマトグラフ装置。
  8. 請求項7に記載の液体クロマトグラフ装置において、
    前記オートサンプラと、前記ポンプ室および前記カラムオーブンは近接して配置されている
    ことを特徴とする液体クロマトグラフ装置。
  9. 請求項1に記載の液体クロマトグラフ装置において、
    前記廃液回収室の内部に複数の廃液ボトルが配置されている
    ことを特徴とする液体クロマトグラフ装置。
  10. 請求項9に記載の液体クロマトグラフ装置において、
    前記複数の廃液ボトル内部への廃液の排出有無を制御するコックを有する
    ことを特徴とする液体クロマトグラフ装置。
  11. 請求項10に記載の液体クロマトグラフ装置において、
    前記コックは、前記複数の廃液ボトル毎に設けられている
    ことを特徴とする液体クロマトグラフ装置。
  12. 請求項10に記載の液体クロマトグラフ装置において、
    前記廃液が前記コックに到達する前に、当該廃液を保持するプレタンクを備える
    ことを特徴とする液体クロマトグラフ装置。
  13. 請求項9に記載の液体クロマトグラフ装置において、
    前記廃液回収室内に、前記複数の廃液ボトルを当該廃液回収室の所定の位置に着脱可能に設置させるロック機構を備える
    ことを特徴とする液体クロマトグラフ装置。
  14. 請求項13に記載の液体クロマトグラフ装置において、
    前記ロック機構は前記複数の廃液ボトルの開口部と接続可能なロック部を備える
    ことを特徴とする液体クロマトグラフ装置。
  15. 請求項14に記載の液体クロマトグラフ装置において、
    前記ロック機構は、前記廃液ボトル内に廃液が到達する前に廃液を保持するリザーバタンクを備え、
    当該リザーバタンクの排出栓と前記ロック部とが接続可能である
    ことを特徴とする液体クロマトグラフ装置。
  16. ポンプを有するポンプ室とオートサンプラと検出器とが下から順に積層して配置され、
    該検出器と前記オートサンプラの側方に設けられ、サンプルを成分ごとに分離するカラムオーブンと、
    前記ポンプ室の側方であって、前記カラムオーブンの下方に積層される廃液回収室とを備え、
    前記廃液回収室は、
    前記オートサンプラよりも下方に配置され、その内部に着脱可能に設けられる廃液ボトルを有する
    ことを特徴とする液体クロマトグラフ装置。
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