JPWO2014027609A1 - 固体燃料バーナ - Google Patents

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Abstract

固体燃料を供給する燃料ノズル8内に燃料流路の横断面を縮小させる絞り部を有するベンチュリー7と該ベンチュリー7の後流側にノズル8内の流れを外向きに変える燃料濃縮器6を備え、該ノズル8は、(a)ボイラ火炉壁面18の開口部32近傍における開口形状が扁平形状であり、(b)ノズル8の外周壁のノズル中心軸Cに直交する断面形状が、ベンチュリー7の絞り部まで横断面が円形であり、(c)前記絞り部から開口部32に至るまでの間は、徐々に扁平度合いが増大する部分を有し、(d)前記開口部32で扁平度合いが最大となる扁平形状となるように形成している。該ノズル8の出口において周方向での燃料濃度の均一化を図りながら、燃料の着火・保炎に十分な燃料濃度が得られ、燃焼排ガスの低NOx濃度化が達成できる固体燃料バーナが得られる。

Description

本発明は固体燃料バーナ、特に固体燃料の効率の良い低窒素酸化物(NOx)燃焼が可能なバーナに関する。
一般に固体燃料バーナの燃料ノズルの出口部の断面は円形又は正方形に近い形状をしており、火炉内において燃料含有流体噴流の外側で着火した火炎が燃料含有流体噴流の中心部まで伝播するにはかなりの距離を必要とする場合がある。燃料ノズルからの燃料含有流体の噴出方向における着火した火炎が燃料含有流体噴流の中心部まで伝播する距離、すなわち、未着火距離は燃料ノズルの直径又は外径部が大きくなるほど長くなり、未着火領域が拡大する。バーナ近傍の還元領域で燃焼を促進することが、燃焼ガス中のNOx発生を抑制する上で重要であるが、未着火領域の拡大は着火後の燃焼時間が短くなることを意味し、NOx抑制が不十分であったり、燃焼効率が低下したりする要因ともなる。
複数の固体燃料バーナを燃焼装置として備えたボイラプラントにおいて、バーナ容量の増加はコスト低減とバーナ本数削減による運用性向上のために有効な手法であるが、燃料ノズルの直径又は外径部の長さが長くなり、未着火領域が拡大して、NOxの増加と燃焼効率の低下の原因となる問題点があった。
この問題は、燃料含有流体噴流表面の着火領域から燃料含有流体噴流の中心部までの距離が大きいことが原因であった。
WO2008−038426A1(特許文献1)は、本出願人の発明に係わる先行技術であり、燃料ノズルの横断面の出口形状を長径部と短径部を有する矩形状、楕円形状又は略楕円形状とするバーナにより、バーナ容量を従来より大きくしながら、未着火領域の拡大を抑え、燃焼ガス中のNOx濃度の増加防止と燃料の燃焼効率の低下防止を図った発明が開示されている。
また、WO2009−125566A1にもこれに類似したバーナの開口形状が開示されている。
また、ボイラプラントにおいて、ボイラ火炉の固体燃料バーナにより得られる高温の排ガスにより複数の伝熱管内を流れる流体を加熱して得た蒸気を利用するための流体経路、さらに得られた蒸気を再利用するための複雑な流体経路を流体が通る場合に、各伝熱管が設置される伝熱部において流体への規定の伝熱量を得ることが重要であり、そのために各伝熱部に対して燃焼ガスの温度及び流体流量を制御する必要がある。そのため、火炉内での燃料の燃焼位置を変えることで各伝熱管内の流体への伝熱量を制御することができるという発明がある(WO2009−041081A1)。この発明に記載された例では、固体燃料バーナに設けた気体噴出ノズル出口を上下の2つに分割し、それぞれの空気流量を独立して調整することで燃料の燃焼位置を上下に変更することを可能にしている。
なお、一般に固体燃料を使用するボイラは、固体燃料として微粉炭を用いるので、このようなボイラを以下、微粉炭焚きボイラ、固体燃料バーナを微粉炭バーナということがある。微粉炭焚きボイラの起動時には、ファンを起動してボイラ火炉に設置された複数の微粉炭バーナおよび二段燃焼用空気口に燃焼用ガスとして空気を供給する。続いて、各バーナの点火トーチに火炎を形成させ、フレームディテクタ(以下FDという)でこの火炎を検知した後、点火トーチの火炎により点火バーナから噴出した液体燃料に着火させて点火バーナに火炎を形成する。点火バーナによる火炎が形成されたことをFDにより検知した後、点火トーチを消火して点火トーチ用ガンは焼損防止のため、炉外に取り除かれる。
次いで、点火バーナにより炉出口温度が設定温度に達するまで火炉を昇温した後、ミルを起動して徐々に微粉炭燃焼に切り替える。すなわち、微粉炭バーナにおいては、微粉炭に着火させるために、液体燃料等を用いた点火バーナを設置し、更にこの点火バーナを着火する点火トーチおよび火炎を検知するFDが設置されている。
微粉炭バーナの中には、中心に点火バーナを設置し、その周囲から微粉炭と搬送用ガスとしての一次空気を流して火炉内に噴出し、その周囲から燃焼用空気を供給する微粉炭バーナが用いられる。この場合、点火トーチとFDは、微粉炭の流れを乱して微粉炭のバーナ内での堆積や保炎不良を引き起こさないために、微粉炭出口部ではなく、周囲の燃焼用空気供給部に設置している。
従来技術と同様に燃焼用空気供給部にFDや点火トーチを設置した場合、設置場所によってFDでの火炎検知や、点火トーチによる点火バーナでの安定した着火保炎に影響を及ぼす状況があった。
また、微粉炭バーナにおいて三次空気流路内に火炎検知器を配置することも知られている(特開平4−268103号公報)。
WO2008−038426A1 WO2009−041081A1 WO2009−125566A1 特開平4−268103号公報
前記特許文献1は、本出願人の発明に係わる先行技術であり、燃料ノズルが横断面の出口形状を長径部と短径部を有する矩形状、楕円形状又は略楕円形状とするバーナを開示している。
このバーナによれば、燃料含有流体噴流表面の着火領域から燃料含有流体噴流の中心部までの距離を短縮することにより、未着火領域を縮小して着火後の燃焼時間を確保することができる。
しかし、本出願人による継続的研究の結果、燃料ノズルのボイラ火炉壁面開口部近傍における開口形状が「扁平形状」となるバーナでは、単に、燃料ノズルの開口形状を扁平とするのみでは、意図するように、燃料含有流体の噴流の着火源となる外周側から中心部側までの距離を短くして、形状が燃料ノズル開口と相似な扁平形状の火炎を形成することは難しいことが判明した。
これは、固体燃料バーナの場合、燃料粒子の慣性力が気体や液体に比べて大きく、必ずしもノズル内の短い距離で当該ノズル形状に沿って均一に拡散するとは限らないこと、同容量の真円状のノズルに比べ、燃料を幅方向に広く分散させることなどに起因するものと考えられる。特にバーナ出力を絞る低負荷領域では、燃料流量が低下するためにこの問題は顕著となる。その結果、ノズル周方向でみたときに部分的に着火の状態が不十分で、未燃分の生成増大につながる領域が生じる懸念があった。
これは、円筒状の搬送配管の接続部近傍で約25m/sと高速の燃料含有流体の噴流が短い燃料ノズル距離(軸方向の長さ;例えば約3m)で「扁平形状」に拡がるように流す必要があることによる。
すなわち、固体燃料は、搬送流体に比べて慣性力が大きく、燃料が流れやすい幅広方向の中央部では燃料濃度が高く、燃料が流れ難い幅広方向の両端部では燃料濃度が低いなど、燃料ノズル出口部開口断面内の幅広方向に燃料含有流体中の燃料濃度分布が生じやすいことが明らかになった。
燃料ノズルにおける燃料濃度が低い部分においては燃料/酸素量論比が過小、燃料濃度が高い部分においては燃料/酸素量論比が過大となるが、燃料濃度分布を燃料ノズル周方向に対してはほぼ均一にし、且つ外周(の燃焼用ガスノズル(主に二次空気ノズル))からの燃焼用ガスの燃料含有流体への混合も燃料ノズル外周部でほぼ均一にすることができる。
また、前記特許文献1には、燃料ノズルの入口部に、該ノズル内で燃料を均等に分配する流体分配板を設けたことを特徴とする構造についての記載がある。この流体分配板は、燃料含有流体を単純に衝突させて分散させることにより短径方向の燃料濃度の偏差の抑制には効果を有するものの、長径方向の燃料濃度を均一化させる機能は有していなかった。その結果、図18(c)と図18(d)に示すように、燃料ノズル出口部の燃料濃度は、長径方向の中心部で高く両端で低い分布となる。
また、固体燃料バーナから噴出する燃焼用ガス(空気)の流れは、バーナの構造、特に燃焼用ガスの流路の形態に大きく影響される。特に、固体燃料ノズルの流体の流れに直交する断面形状を偏平なものとする固体燃料バーナにおいては、偏流が発生しやすい。このように、偏流が生じると、バーナからの火炎の安定性が悪くなるといった課題がある。とりわけ、固体燃料ノズル出口外周部、もしくはそこに設置した保炎器近傍での流れが重要である。即ち、固体燃料ノズルの外周部から噴出する燃焼用ガスの噴流を周方向で均等に配分しつつ、燃料ノズルの中心軸から外周部へ向う径方向のノズル出口外周部ないし保炎器に近い領域(燃料ノズルの内壁近傍)には、燃料と搬送ガスとの混合流体を着火・保炎に十分な燃料濃度にまで濃縮させることが重要である。
また、前記特許文献3記載の発明において、FDや点火トーチは微粉炭供給ノズル外周の燃焼用空気供給部に設置しているが、周方向の設置箇所については特定していなかった。微粉炭ノズル及び燃焼用空気供給口が互いに同心円状であれば、問題にはならないが、微粉炭供給ノズル出口の形状が矩形状、楕円形状もしくは略楕円形状の場合には、安定した火炎の検知や、点火トーチからの点火バーナの着火が困難になる問題が生じる。
本発明の課題は、燃料ノズル出口において周方向での燃料濃度の均一化を図りながら、燃料の着火・保炎に十分な燃料濃度が得られ、燃焼排ガスの低NOx濃度化が達成できる固体燃料バーナを提供することである。
上記本発明の課題は次の解決手段により達成される。
請求項1記載の発明は、固体燃料と該固体燃料の搬送用ガスとの混合流体が流れる円筒状の燃料搬送配管(22)に接続する固体燃料流路(2)を有する火炉壁面(18)に開口した燃料ノズル(8)と、前記固体燃料の燃焼用ガスが流れる風箱(3)に連通し、前記燃料ノズル(8))の外周壁側に形成される単一もしくは複数の燃焼用ガスノズル(10,15)を有する固体燃料バーナであって、
前記燃料ノズル(8)内に当該ノズル(8)内の固体燃料流路(2)の横断面を縮小させる絞り部を有するベンチュリー(7)と当該ベンチュリー(7)の後流側に当該ノズル内の流れを外向きに変える燃料濃縮器(6)を備え、前記燃料ノズル(8)は、(a)ボイラ火炉壁面(18)の開口部(32)近傍における開口形状が扁平形状であり、(b)燃料ノズル(8)の外周壁のノズル中心軸(C)に直交する断面形状が、前記ベンチュリー(7)の絞り部まで横断面が円形であり、(c)前記ベンチュリー(7)の絞り部から前記ボイラ火炉壁面(18)に設けられた開口部(32)に至るまでの間は、徐々に扁平度合いが増大する部分を有し、(d)ボイラ火炉壁面(18)の開口部(32)において、扁平度合いが最大の扁平形状となるように形成されていることを特徴とする固体燃料バーナである。
請求項2記載の発明は、前記燃料ノズル(8)の外周壁の先端外周に保炎器(9)が設置されていることを特徴とする請求項1に記載の固体燃料バーナである。
請求項3記載の発明は、前記複数の燃焼用ガスノズル(10,15)の内で最も内側に設置される二次燃焼用ガスノズル(10)内に設けられる二次燃焼用ガス流路(4)は、該二次燃焼用ガスノズル(10)の外周壁の前記中心軸(C)に直交する断面形状が、二次燃焼用ガス流路(4)の出口部において扁平形状を成すことを特徴とする請求項1又は2記載の固体燃料バーナである。
請求項4記載の発明は、前記複数の燃焼用ガスノズル(10,15)の内で最も外側に設置される三次燃焼用ガスノズル(15)内の三次燃焼用ガス流路(5)は、三次燃焼用ガスノズル(15)の外周壁の前記中心軸(C)に直交する断面形状が、火炉壁面(18)近傍の三次燃焼用ガス流路(5)の出口部で円形であることを特徴とする請求項3に記載の固体燃料バーナである。
ここで、上記「扁平形状」とは、図1(a)の長方形、図1(b)の楕円形、図1(c)の半円形と長方形を組み合わせた形状、図1(d)の幅が広い多角形などの形状であり、長径や長辺Wと短径や短辺Hを有する平べったい形状と定義する。
図1(a)において、4つの角部の一部又は全部は曲線状であっても良い。同様に、図1(d)において、多角形の角部の一部又は全部が曲線状であっても良い。また、上記の各形状において、曲線部の曲率は一定の曲率であることに限定されない。
また、上記「扁平度合い」とは、長径や長辺Wと短径や短辺Hの比W/Hであると定義する。従って、徐々に扁平度合いが増加するとは、燃料ノズル(8)の中心軸(C)に直交する断面の比W/Hが少しずつ増加していくことを意味し、最大の扁平形状とは、燃料ノズル(8)の内で比W/Hが最も大きな部分の形状を指す。
実用上、燃料ノズル(8)の火炉開口部(32)における比W/Hは、1.5〜2.5の範囲に設定される。比W/Hが約1.5を下回ると、扁平度合い(率)の増加が十分ではなく、火炉(11)内での火炎の幅広方向への拡がりが小さいため、本発明による高効率で低NOxの燃焼性能を達成できない。また、比W/Hが約2.5を上回ると、燃料ノズル(8)の出口における長径や長辺Wの寸法が大きくなりすぎて、燃料ノズル(8)をバーナ開口部に設置するのが困難となる。
請求項5記載の発明は、二次燃焼用ガス流路(4)が、燃焼用ガス流入部(17)から火炉壁面(18)の開口部(32)に向かって流路断面積を順次縮小する構造としたことを特徴とする請求項3又は4に記載の固体燃料バーナである。
請求項6記載の発明は、二次燃焼用ガス流路(4)の燃焼用ガス流入部(17)のガス流入方向を火炉壁面(18)に垂直な向きに設け、該燃焼用ガス流入部(17)に複数の開口部(17aa,17ba)を有する平板(17a,17b)を配置したことを特徴とする請求項3又は4に記載の固体燃料バーナである。
請求項7記載の発明は、二次燃焼用ガス流路(4)の燃焼用ガス流入部(17)に配置される平板(17a,17b)の開口部(17aa,17ba)を二次燃焼用ガス流路(4)内での燃焼用ガスの流速が該流路(4)の周方向で均等になるように配置したことを特徴とする請求項5又は6記載の固体燃料バーナである。
請求項8記載の発明は、二次燃焼用ガス流路(4)の燃焼用ガス流入部(17)の断面積に対する平板(17a,17b)の開口部(17aa,17ba)の開口比率を0.05〜0.30としたことを特徴とする請求項5又は6記載の固体燃料バーナである。
請求項9記載の発明は、二次燃焼用ガス流路(4)の燃焼用ガス流入部(17)から出口部に向かって該二次燃焼用ガス流路(4)の流路断面積の縮小率を30%〜80%としたことを特徴とする請求項5又は6記載の固体燃料バーナである。
請求項10記載の発明は、フレームディテクタ(40)と点火トーチ(41)を、固体燃料と該固体燃料搬送用ガスを噴出する燃料ノズル(8)の出口の形状が矩形状の場合は長辺側の両端上に、該燃料ノズル(8)の出口の形状が楕円形状である場合は焦点上に、該燃料ノズル(8)の出口の形状が直線部と円周部を有する略楕円形状の場合は直線部の両端上に設置することを特徴とする請求項1記載の固体燃料バーナである。
請求項1記載の発明によれば、燃料含有流体は、燃料ノズル(8)の内壁近傍の燃料含有流体中の燃料濃度分布を均一に保ちながら火炉(11)に供給されるので、燃料ノズル(8)の内周壁近傍の酸素量論比が全内周にわたり適正となり、高効率で低NOx濃度の燃料の燃焼が達成される。
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明の効果に加えて、保炎器(9)の設置により燃料ノズル(8)の近傍での燃料の着火が促進され、高効率で低NOx濃度の燃料の燃焼がさらに促進される。
請求項3記載の発明によれば、請求項1又は2記載の発明の効果に加えて、二次燃焼用ガスが供給される保炎器(9)と二次燃焼用ガスノズル(10)の間の隙間を全周にわたって均一とするように、二次燃焼用ガスノズル(10)の外周壁の中心軸(C)に直交する断面形状を、ノズル出口部において扁平形状にすることで、燃料ノズル(8)の内周壁近傍に形成された均一な燃料濃度分布に応じて、二次燃焼用ガスも均一な供給が可能となる。すなわち、燃料ノズル(8)の内周壁近傍の燃料濃度が高い領域の燃料と、該領域を取り囲む外側の二次燃焼用ガスの局所的燃料/燃焼用ガス流量比率を燃料ノズル(8)の出口部全周域で均等とできるため、該全周域で最適な燃焼が得られる。
請求項4記載の発明によれば、請求項3記載の発明の効果に加えて、三次燃焼用ガスノズル(15)は円形の出口形状を有し、三次燃焼用ガス流路(5)が扁平形状の燃料ノズル(8)の長径又は長辺Wを挟んで上下に配置されるため、三次燃焼用ガスノズル(15)も燃料ノズル(8) 及び二次燃焼用ガスノズル(10)と同様の扁平形状とした場合に比べて三次燃焼用ガスと燃料の混合は抑制され、バーナ中心部の燃料過剰域(還元域)が拡大して、低NOx燃焼が促進される。
また、最外周の三次燃焼用ガスノズル(15)の出口形状を円形とすることで、新設バーナとしての適用のみならず、円形のバーナ開口部を有する既設バーナの改造への適用も容易である。
請求項5記載の発明によれば、請求項3又は4記載の発明の効果に加えて、前記二次空気流路(4)の燃焼用ガス流入部(17)から火炉(11)内への噴出口である出口部に向かって、該流路(4)の流路断面積を順次縮小していくことにより、二次空気流路(4)の出口部に向けて周方向で、順次均一の流速に近づく。
請求項6記載の発明によれば、請求項3又は4記載の発明の効果に加えて、二次空気流路(4)の燃焼用ガス流入部(17)のガス流入方向を火炉壁面(18)に垂直な向きに設け、複数の開口部(17aa,17ba)を有する平板(17a,17b)を配置したことにより、火炉(11)内での二次空気の噴出量を二次空気流路(4)の出口部の周方向で均等化できるため、火炎の安定化に寄与するとともに、燃焼性も良好となるためCOや燃料の未燃分の低減にも繋がる。特に、最外周部の三次空気流路(5)内の三次空気流量を火炉(11)の上下で変更できるバーナ(31)では、この二次空気流路(4)の出口部での二次空気の噴出量を周方向で均等化でき、この均等化が保炎強化の面から重要である。
請求項7記載の発明によれば、請求項5又は6記載の発明の効果に加えて、二次燃焼用ガス流路(4)の燃焼用ガス流入部(17)に配置される平板(17a,17b)の開口部(17aa,17ba)を二次燃焼用ガス流路(4)内での二次燃焼用ガスの流速が該流路(4)内の周方向で均等になるように配置したので、二次燃焼ガス流路(4)の出口部での二次空気の噴出量を周方向で均等化でき、保炎強化を図ることができる。
請求項8記載の発明によれば、請求項5又は6記載の発明の効果に加えて、二次燃焼用ガスの流速を二次燃焼用ガス流入部(17)の断面積に対する平板(17a,17b)の開口部(17aa,17ba)の開口比率を0.05〜0.30に設定することで最大流速と最小流速の比が2以下になるので二次燃焼用ガス流路(4)の出口部周方向における流速を均等化でき、二次燃焼用ガス流れの偏流が無くなる。
請求項9記載の発明によれば、請求項5又は6記載の発明の効果に加えて、二次燃焼用ガス流路(4)の燃焼用ガス流入部(17)から出口部に向かって該二次燃焼用ガス流路(4)の流路断面積の縮小率(定義は後述)を30%〜80%としたので、最大流速と最小流速の比があまり大きく変化しないので、二次燃焼用ガス流路(4)の出口部周方向における流速を均等化でき、二次燃焼用ガス流れの偏流が無くなる。
請求項10記載の発明によれば、請求項1記載の発明の効果に加えて、固体燃料バーナの燃焼性能を維持したまま、点火トーチ(41)の火炎を確実に検知することができるため、該固体燃料バーナを備えた燃焼装置などの起動操作などでの誤動作を無くすことができる。
本発明の一実施例に係る微粉炭ノズルの開口部の各種横断面形状を示す図である。 本発明の一実施例に係る微粉炭バーナの側断面図(図2(a))と火炉側から見た正面図(図2(b))と図2(a)のA−A線断面矢視図(図2(c))と微粉炭バーナの水平断面図(図2(d))である。 図2の微粉炭バーナの微粉炭ノズル内の微粉炭主流の流動状態を説明する図(図3(a)は側断面図)と火炉側から見た正面図(図3(b))と水平断面図(図3(c))と図2の微粉炭ノズル出口部の微粉炭濃度測定結果を示す図(図3(d))である。 一般的な微粉炭バーナの保炎器近傍の燃料濃度/平均燃料濃度と着火性の関係を示す図である。 本発明の一実施例の微粉炭バーナの二次空気流路の流入部に設けた平板の平面図(図5(a))と該平板の半分の斜視図(図5(b))である。 本発明の一実施例の微粉炭バーナの二次空気流入部に設けた平板の他の実施例であり、図6(a)は二次空気流入部の平板の平面図、図6(b)は該平板の半分の斜視図である。 本発明の一実施例の微粉炭バーナの二次空気流入部の開口比率と二次空気流路の出口部での流速分布との実測値の関係図である。 本発明の一実施例の微粉炭バーナの二次空気流入部の断面積に対する二次空気出口部の断面積の縮小率と二次空気流路での最大流速と最小流速の比の関係を示す図である。 本発明の一実施例の微粉炭バーナの二次空気流路の二次空気入口部に平板を設置しない場合(図9(a))と設置した場合(図9(b))における二次空気入口部の流速分布の模式図である。 本発明の一実施例の微粉炭バーナの側断面図である。 図10のB−B線断面矢視図である。 本発明の一実施例の微粉炭バーナの変形例(図10のB−B線断面矢視図)である。 本発明の一実施例の微粉炭バーナの変形例(図10のB−B線断面矢視図)である。 本発明の一実施例の微粉炭バーナの変形例(図10のB−B線断面矢視図)である。 本発明の一実施例の微粉炭バーナの火炉壁への配列例を示す図(図15(a)、図15(b))である。 図15(a)のバーナを配置した火炉全体の側断面図(図16(a))と図16(a)のA−A線断面矢視図(図16(b))である。 従来技術の扁平形状でなく横断面形状が円形の微粉炭ノズルを有するバーナを配置した火炉全体の側断面図(図17(a))と図17(a)のB−B線断面矢視図(図17(b))である。 従来技術の微粉炭バーナのノズルの水平断面図(図18(a))と図18(a)のA−A線断面矢視図(図18(b))と図18(a)の燃料ノズルの横幅方向における燃料濃度分布について平均濃度を1.0としたときの相対値で表した図(図18(c))と微粉炭ノズルの開口部出口断面における燃料濃度分布(領域)について平均濃度を1.0としたときの相対値で表した図(図18(d))である。
本発明の実施例を図面と共に説明する。
図2は本発明のバーナの最良な実施形態例を示す。
先ず固体燃料バーナ31(以下、微粉炭バーナ31ということがある。)の全体の構成について説明する。図2では、中心に油などを燃料とする起動用バーナ1、その周囲に搬送用ガス(空気など)によって搬送される固体燃料(微粉炭など)の流路2、さらにその周囲に燃焼用ガス(空気)を風箱3内で二分割して、二次燃焼用ガス(以下二次空気ということがある。)の流路4と三次燃焼用ガス(以下三次空気ということがある。)流路5が設置されている。上記固体燃料と搬送用ガスの混合流体の流路2には一旦流路を絞ってその後拡大するベンチュリー7および燃料濃縮器6を設け、燃料ノズル8(以下微粉炭ノズル8ということがある。)の出口部の外周には保炎器9が設置されている。
図2(b)には火炉11側から見た微粉炭バーナの火炉11側から見た正面図を示す。保炎器9は、該保炎器9の後流側に循環流を形成して着火性と保炎効果を高めるように微粉炭ノズル8の先端部にリング状に設けられる。図2(b)には、微粉炭ノズル8側にはさめ歯状の突起を形成した保炎器9を用いた例を図示している。
また、この微粉炭バーナ31の微粉炭ノズル8および二次空気ノズル10の形状は火炉11(図16参照)側から見て扁平形状となっている。二次空気流入部17から二次空気が二次空気流路4内に流入し、ボイラ火炉11側の出口から微粉炭ノズル8の周囲に燃焼用二次空気を供給する。
三次空気流入部12には開口面積を調節できる複数の開口部材13を設けている。また、火炉11側の出口部の三次空気ノズル15は外側に拡げられ、三次空気は火炉11内では外側に向けて供給される。
次に、微粉炭ノズル8の構造の詳細と本構造による特有の効果について説明する。
微粉炭と搬送用ガスとの混合流体21は燃料搬送配管22を通してバーナ導入部23に導かれる。バーナ導入部23以降の微粉炭と搬送用ガスとの混合流体流路2は、ベンチュリー7で一旦絞られた後、拡大する。ベンチュリー7の上下方向への拡大(H1)は、バーナ導入部23の微粉炭ノズル8の内径(D1)よりも小さい範囲に留まり、その後、混合流体流路2を構成する微粉炭ノズル8の上下壁は火炉11(図16参照)に向かった直進方向に延長される。ベンチュリー7付近での混合流体流路2の水平方向への拡大は、微粉炭ノズル8の出口近傍まで続き、拡大過程で微粉炭ノズル8の断面形状は円形から扁平形状へと変化し、水平方向への拡大に伴い扁平度合い(率)は少しずつ増加する。微粉炭ノズル8の水平方向への拡大終了後の直線部分は、保炎器9を取り付けるために設けられており、保炎器9の取り付け方法を工夫することにより、微粉炭ノズル8の水平方向の拡大は保炎器9の部分まで続けても良い。扁平度合い(率)は微粉炭ノズル8の出口部、すなわち保炎器9の領域で最大となる。
バーナ導入部23から微粉炭ノズル8の出口までの、微粉炭ノズル8内の微粉炭の主流の流れを図3に示す。図3(a)は微粉炭ノズル8の縦方向断面図であり、図3(b)は微粉炭ノズル8の水平方向断面図である。微粉炭ノズル8内のベンチュリー7以降の流れにおいて、図3の中で斑点模様を施した部分25は、微粉炭の濃縮された領域を模式的に表示したものである。
前記微粉炭と搬送ガスの混合流体はベンチュリー7の絞り過程において中心軸Cに向かって縮流となり、燃料濃縮器サポート管24に沿った円環状の流れを形成する。この流れが燃焼濃縮器6に到達すると、燃料濃縮器6の前面の傾斜部により外向きに流れが変えられる。
なお、燃料濃縮器6の構造例としては、燃料濃縮器サポート管24を中心軸として軸方向断面積が増大する円錐状の前面傾斜部と、その後流側に軸方向断面積がほぼ同一の円柱状の平行部、さらにその後流側に軸方向断面積が減少する円錐状の後面傾斜部が形成されたものが挙げられる。
後面傾斜部が位置する微粉炭ノズル8内の流路は、流路断面積が大きく増大することから流路拡大部と称することもある。
バーナ導入部23で微粉炭ノズル8内の微粉炭の流量分布が均一でない場合においても、ベンチュリー7の絞り部で燃料が一旦、中心軸C方向に集められ、その後、燃料濃縮器6で拡げられる過程で、周方向の燃料流量分布は均一化される。燃料濃縮器6で拡げられた微粉炭の流れの中で、鉛直方向成分の流れは図3(a)に示すようにすぐに上下の微粉炭ノズル8の内周壁の水平部に衝突して、直進方向に変えられ、水平方向成分の流れは燃料濃縮器6の前面の傾斜部で与えられた外向きの速度成分が微粉炭ノズル8の出口部まで保存され、微粉炭の主流は微粉炭ノズル8の出口以降の火炉11に流入後も拡がり続ける。
上記した微粉炭ノズル8の構造及びベンチュリー7と燃料濃縮器6の組合せにより、微粉炭の流れを扁平形状として扁平度合い(率)を微粉炭ノズル8の出口以降も拡大させるとともに、保炎器9の周りの微粉炭ノズル8の内周壁の近傍の燃料濃度分布を均一とすることができる。
図3(d)は図2の微粉炭ノズル8の出口部の微粉炭濃度測定結果を示す図であり、本実施例の微粉炭ノズル8の出口部で燃料濃度の分布を測定した一例を示す。微粉炭ノズル8の中央部の燃料濃度/平均燃料濃度は0.8倍以下と希薄で、外周部に近づくほど燃料濃度は濃くなり、最外周部の燃料濃度は、平均濃度の1.5倍程度に濃縮される。また、微粉炭ノズル8の周方向の濃度分布は均一であり、たとえば着火に重要な役割を果たす保炎器9に最も近い微粉炭ノズル8の最外周部の燃料濃度偏差は、燃料濃度/平均燃料濃度で±0.1倍程度に抑えられている。このように、微粉炭ノズル8の周方向で均一な燃料濃度が得られることにより、安定した着火保炎性が得られる。
ここで、上記した微粉炭ノズル8の構造及びベンチュリー7と燃料濃縮器6の組合せに該当しない図18に示す従来技術の燃料ノズル40の出口部での濃度分布を調べた。なお図18の燃料ノズル40は、前記特許文献1に示されたバーナ形状であり、図18(a)には微粉炭ノズル40の水平断面図を示し、図18(b)には図18(a)のA−A線断面矢視図を示す。
図18(c)は、図18(a)の微粉炭ノズル40の水平断面図に対応する微粉炭ノズル40の横幅方向における燃料濃度分布について平均濃度を1.0としたときの相対値で表した図であり、図18(d)は、微粉炭ノズル40の開口部出口断面における燃料濃度分布(領域)について平均濃度を1.0としたときの相対値で表した図である。
このように図18に示す比較例では水平方向(ノズル幅広方向)中央部の濃度が高く、両端部側へ離れるにしたがって燃料濃度が低下し、中央部から最も離れた両端部では平均値の0.5倍程度にまで低下してしまう。これは、空気の流れがノズル形状と同じように水平方向に広がるのに対し、固体粒子である微粉炭は水平方向などに分散せず、ノズル形状に沿って広がらずに中央部に集中するためである。従って、図3(c)に示す本発明の燃料噴流のような、水平に分散する噴流形状は得られない。
ここで仮に特許文献1の図等に示されたような、微粉炭ノズル40の幅広方向全域にわたって、微粉炭ノズル40の上下方向に燃料を濃縮させる形態の燃料濃縮器を設置したとしても、上下方向のノズル40の開口部上辺側および下辺側には燃料が濃縮されるものの、ノズル40の水平方向(横幅方向)中央部の微粉炭濃度が高く、両端部側へ離れるにしたがって微粉炭濃度が低下し、中央部から最も離れた両端部の微粉炭濃度が低いことには変わりがない。
微粉炭ノズル8の最外周部の燃料濃度と着火保炎性の関係は、燃料濃度が高いほど良好になる。従って、図18に示す微粉炭ノズル形状の場合、微粉炭ノズル40の最外周部のうち、燃料濃度が1.3以上になる中央部では着火保炎が保たれるが、燃料濃度/平均燃料濃度が1.0倍以下になる両端部での着火性は低下する。
一方、本発明になる微粉炭ノズル形状の場合、微粉炭ノズル8の最外周部の燃料濃度は、平均濃度の1.5倍程度に均一に濃縮されており、微粉炭ノズル8の全周で着火保炎性が良好になる。
微粉炭ノズル最外周部の燃料濃度を平均濃度よりも濃縮し、かつ周方向に均一に投入する利点として、以下が考えられる。一つ目は、先に述べたように着火保炎性を保つことにより、固体燃料の燃焼を促進することである。燃焼性を促進することで高効率燃焼が可能となる。
二つ目は、着火保炎性を向上することにより、低NOx燃焼により効果を生じることである。本発明による固体燃料バーナの場合、微粉炭ノズル出口で形成された火炎と3次空気などの外周空気はすぐには混合しない。燃料噴流と外周空気噴流の間には循環域を形成し、炉内のガスがバーナ近傍まで逆流する現象が生じる。この領域では、燃焼ガスが滞留しているため、酸素濃度が低く、微粉炭ノズル出口で形成された火炎で生じるNOxはこの領域で還元される。この状態を還元域と称す。微粉炭ノズル出口での着火を早めることで、還元域の滞留時間を十分に確保することができるため、燃焼ガス中のNOx濃度を低減することが可能となる。
図18に示す微粉炭ノズル形状の場合、微粉炭ノズル40出口での着火性は、周方向で不均一であり、両端部では着火保炎性が不良となり、還元域での滞留時間を確保できず、NOx濃度が高くなる。一方、本発明による微粉炭ノズル形状の場合、微粉炭ノズル8の最外周の燃料濃度は周方向で均一でかつ平均濃度よりも高いため、着火保炎性に優れ、還元域での滞留時間も十分に確保されることで、低NOx燃焼が可能となる。
次に、本発明の図2に示す実施例における二次空気ノズル10について説明する。図2の二次空気ノズル10は、保炎器9との間の隙間を全周にわたって均一とするような扁平形状としている(図2(c)参照)。
なお、本実施例では、二次空気ノズル10の内周壁は、微粉炭ノズル8(燃料ノズル)の外周壁に相当する。
図2(c)に示すように、二次空気ノズル10と保炎器9の間の隙間は全周にわたって、ほぼ均一となっている。従って、微粉炭ノズル8の内周壁近傍に形成された均一な燃料濃度分布に応じて、二次空気も周方向に均一に供給することができる。すなわち、微粉炭ノズル8の内周壁近傍の燃料濃度が高い領域の燃料と、該領域を取り囲む外側の二次空気の局所的燃料/燃焼用ガス流量比率を微粉炭ノズル8の出口部の全周域で均一にすることができるため、該全周域で最適な燃焼が得られる。
図2に示す本実施例においては、三次空気ノズル15は円形の出口形状を有しており、三次空気流路5は微粉炭ノズル8を挟んで上下に配置される(図2(c)参照)。その結果、三次空気と燃料の混合は抑制され、低NOx燃焼が促進される。
また、微粉炭バーナ31の最外周の三次空気ノズル15の出口形状を円形とすることで、新設バーナとしての適用のみならず、円形のバーナ開口部を有する既設バーナの改造への適用も容易となる。
火炉壁面18を構成する水壁管は、火炉壁面18のバーナ開口部32を迂回するように加工する必要があるが、その加工する度合いはバーナ31を大容量化するほど顕著になる。最外周の三次空気ノズル15の出口形状が円形であれば、バーナ開口部32を形成するために、湾曲状に加工される水壁管の曲率が比較的大きい滑らかな形状にできる。これにより当該水壁管の加工が行いやすく、曲げ加工時の応力集中を緩和できるほか、水壁管の内部を流れる内部流体の抵抗増大を抑制することができる。
次に2次空気流路4の2次空気ノズル10からの2次空気の噴出を周方向で均等化することで火炎の安定を図るための構成について説明する。
2次空気流路4は、2次空気流入部(2次空気入口部)17から火炉側の2次空気出口に向かって流路断面積が縮小する構造となっている。
まず、2次空気流路4の出口部での流速分布に対する2次空気流入部17の断面積と2次空気流路4の出口部付近の断面積との比の影響を検討した。
本発明者らが独自に組み上げた流動試験装置を用いて、前記断面積比率と2次空気流路4の出口部での流速分布との関係を実験から評価した。装置は図1に示す出口形状を有する微粉炭バーナ31と同形状のものを製作し、流入部17の断面積と出口部近傍の断面積の比を変えて、2次空気流路4の出口部を周方向で16等分して各部の流速を熱線風速計で測定した。なお、流体は常温の空気を用いた。流速の均等化を示す指標としては、最大流速と最小流速の比をとって評価した。最大流速と最小流速の比が1になれば、流速が均等化していることを示す。
図8に評価対象とした2次空気流入部17の断面積に対する2次空気出口部の断面積の縮小率と2次空気流路4での最大流速と最小流速の比の関係を示す。図8における横軸の断面積縮小率は下記で定義したものである。ただし、ここでは2次空気流入部17に平板17a、17bを設置していない。
また、2次空気流入部17の出口部断面積は保炎器9が無い状態、言い換えれば2次空気流路が保炎器9によって、縮小される直前の断面積を指す。
断面積縮小率=(1−出口部断面積/流入部断面積)×100(%)
この結果、縮小率約40%までは最大流速と最小流速の比が大きく減少し、それ以降は次第に減少して1に近づく。縮小率30%以上にすると、最大流速と最小流速の比が2以下であった。しかし、断面積縮小率をあまり大きくすると、後述する開口比率と同様に流入するガス量が減少してしまうため、2次空気流路4の断面積縮小率は、30〜80%に設定するのが望ましい。
次に、2次空気流路4の2次空気流入部17に設けた平板17aの形状に関する実施例を図5に示す。図5(a)には平板17aの平面図を示し、図5(b)には平板17aの半分の斜視図を示す。
図5(a)に示す実施例では、角丸長方形の平板17aに複数の円形開口部17aaを上下および左右対称に設けている。なお、内部の大きな円形開口部は微粉炭ノズル8との接触部である。また、この平板17aは取り付けやすくするために図10(b)に示すように、左右に半割り構造となっている。この実施例では、2次空気流入部17に設けた平板17aの開口比率は、約9%である。
図6には、2次空気流入部17に配置する平板の他の実施例を示す。図6(a)には2次空気流入部17に設けた平板17bの平面図を示し、図6(b)には平板17bの半分の斜視図を示す。2次空気流入部17に設けた平板17bの開口比率は約11%である。
なお、図5と図6に示す実施例では、2次空気流入部17の開口部に設ける平板17a、17bの開口部を開口部17aa、17baのように円形としたが、本発明はこのような形状に限定されなく、楕円形、四角形などの多角形としてもよい。また、2次空気流入部17の構造によって、平板17a,17bも角丸長方形だけでなく、円形、角型など様々な形状を採用することができる。しかし、2次空気流路4の出口部の横断面方向での流速を均等にするためには、2次空気流入部17の平板17a,17bの開口部の配置は上下および左右対称であることが望ましい。
この2次空気流入部17の平板17a,17bの開口比率について2次空気流路4の出口部での流速分布について前述と同様な流動試験で検討した結果を図7に示す。図7の結果から、前記開口比率0.10付近で2次空気流路4の出口部の最大流速と最小流速の比が最小となり、開口比率0.30以下において最大流速と最小流速の比が2以下であった。しかし、開口比率をあまり小さくすると、流入するガス量が極端に減少してしまうため、2次空気流入部17の開口比率は、0.05〜0.30に設定することが2次空気流路4の出口部での流速を均一にするために望ましい。
図9に、2次空気流路4の2次空気入口部17に図5や図6に示す開口部17aa,17ba付きの平板17a,17bを設置しない場合(図9(a))と設置した場合(図9(b))における2次空気入口部17の流速分布の模式図を示す。2次空気の流れる方向と強さを矢印の向きと長さで示す。
図9(a)に示す平板17a,17bを設置しない場合、ウインドボックス3内のガス流の方向により(図9に示す例では図面の左上方から2次空気が供給されている。)、2次空気流路4の2次空気入口部17に2次空気が流入すると偏流となり、流速分布も2次空気入口部17の断面で差異が生じてしまう。このような偏流や流速分布は、2次空気出口部の流速分布に影響する。一方、図9(b)に示す2次空気入口部17の開口部17aa,17ba付きの平板17a,17bを設置した場合は、平板17a,17bによる抵抗で、前記偏流や流速分布の差異は解消されて、2次空気入口部17に流入する空気流は、ほぼ均一流速の直進流のみとなる。
以下、二次空気ノズル10内には、フレームディテクタ(FD)40を設置して点火バーナ1からの火炎やバーナ31の出口での微粉炭火炎を検知する構成について説明する。また、点火トーチ41は点火バーナ1を確実に着火させるために設けられる。
図10に本発明の一実施例の微粉炭バーナ31の側断面図を示し、図11に図10のB−B線断面矢視図を示す。なお図10は図2に示す微粉炭バーナ31の側断面図と同一であるが、一部部材の図示を省略している。
図10,図11に示す微粉炭バーナ31の微粉炭ノズル8の出口形状は、短径部と長径部を有する矩形状、楕円形状もしくは直線部と円周部を有する略楕円形状になっており、その外周部は楕円もしくは略楕円形状の二次空気ノズル10があり、更に外周の三次空気ノズル15の形状は点火(起動用)バーナ1と同心円状である。
三次空気ノズル15には、バーナ中心水平断面の上下を分割する仕切り板14が挿入されており、上下に投入する三次空気流量を変化させることができる。
すなわち、二次空気ノズル10の外周壁と三次空気ノズル15の内周壁には仕切り板14が設置され、該仕切り板14で三次空気流路5を上下に二分割している。該仕切り板14はウインドボックス3内を上下に二分する仕切り板14でもある。そのため上下に二分割した三次空気流路5に導入するウインドボックス3から三次空気量を各々ダンパ30a〜30dで調整することにより、各々の流路を流れる燃焼用空気の運動量に偏差を与えることが可能となり、微粉炭バーナ31から噴出する火炎を火炉11内で上下方向に偏向させることができる。
微粉炭ノズル8の上側の二次空気ノズル10内には、FD40と点火トーチ41が設置されている。FD40はバーナ31の中心部に設置した点火バーナ1からの火炎や微粉炭火炎を検知する目的を有しており、ボイラ火炉11の前後側壁面18に設置されたバーナ31からの火炎が浮力及び上昇流により上向きに曲がるため、FD40はバーナ中心を含む水平線より上側に設置することが望ましい。
また、FD40には点火トーチ41の火炎を検知する目的もあるため、FD40と点火トーチ41は同じ面に設置することが望ましく、従って点火トーチ41もバーナ中心を含む水平線より上側に設置することが望ましい。
FD40や点火トーチ41は、燃焼用空気ノズル10,15内にパイプを通すため、設置位置によっては、外周空気の流れを阻害することになる。二次空気ノズル10の噴出口は、微粉炭ノズル8の長径部の外周で断面積が広くなっていることから、短径部の外周よりも長径部の外周壁の方が二次空気の流量は多い。
微粉炭ノズル8の短径部の外周壁にFD40や点火トーチ41を設置した場合、燃焼用空気の流れを阻害するため、短径部外周壁には空気が流れなくなる。
その場合、FD40や点火トーチ41を冷却するものがなくなるため、火炉11からの輻射熱によりFD40や点火トーチ41が焼損するおそれがある。一方、微粉炭ノズル8の長径部外周壁は空気流量が多いため、焼損の可能性は低減するが、例えば点火トーチ41の場合は、燃焼用空気の流量が多いと点火バーナ1へのトーチ火炎が吹き飛ばされるため、燃焼用空気量の多いところに設置するのは望ましくない。
点火トーチ41は、点火バーナ1を確実に着火させるためには、燃焼用空気流量が少ないところに設置することが望ましい。
FD40は、焼損防止の観点から燃焼用空気量の多いところに設置するのが望ましいが、微粉炭ノズル8の出口形状が矩形状や楕円形状、もしくは略楕円形状の場合、出口の両端上に燃料の濃い領域が形成されるため、FD40はなるべく燃料の濃い領域を見るように設置するほうが、火炎の検知感度が良好になる。
従って、FD40や点火トーチ41は、燃焼用空気量が少なく、燃料の濃い領域で、かつ焼損の可能性が低減できる領域に設置するのが望ましい。
図11に示す実施例は、微粉炭ノズル8の出口形状が直線部と円周部を有する略楕円形状の例であり、直線部の外周壁は二次空気流路4が広く、円周部の外周は二次空気流路4が狭いため、FD40や点火トーチ41は、前記直線部と円周部の接点上に設置することが望ましい。
図12に示す実施例(図10のB−B線断面矢視図)は、微粉炭ノズル8の出口形状が矩形状の場合であり、長径部側の二次空気流路4が広く、短径部側の二次空気流路4が狭くなっている。従って、微粉炭ノズル8の出口形状の長径部や短径部の中央に設置することは望ましくなく、長径部の両端の上に設置することが望ましい。
図13に示す実施例(図10のB−B線断面矢視図)は、微粉炭ノズル8の出口形状が楕円の場合であり、焦点間の外周は二次空気流路4が広く、焦点外の外周壁は二次空気流路4が狭くなっている。従って、この場合は、微粉炭ノズル8の焦点外の外周壁上にFD40や点火トーチ41を設置することが望ましい。
なお、図11〜図13において、微粉炭バーナ31を火炉11側から見たときにFD40を左上、点火トーチ41を右上に配置しているが、実際は逆でも問題は生じない。
図14に示す実施例(図10のB−B線断面矢視図)は、図11に示すバーナを90度回転させたときの例である。すなわち、微粉炭ノズル8の出口の外周壁を構成する円周部が上下に位置し、直線部が左右に位置している例である。この場合、FD40や点火トーチ41は、バーナ31の中心を含む水平線より上側に設置することが望ましい。
次に、図15(a)に本発明の一実施例のバーナ31の火炉壁面18への配列例を示す。本例では、バーナ31は火炉壁面18に3段4列に設置されており、バーナ全数において扁平形状の微粉炭ノズル8の幅広方向を水平としている。図16は従来技術適用時に比べ、図15(a)に示す微粉炭バーナ31を用いた場合には火炉11の空間を有効に活用できることを模式的に説明した図であり、図16(a)は図15(a)のバーナ31を配置した火炉11全体の側断面図と図16(a)のA−A線断面矢視図を図16(b)に示す。また、図17(図17(a)は扁平形状でなく横断面形状が円形の微粉炭ノズルを有するバーナを配置した火炉11全体の側断面図と図17(a)のA−A線断面矢視図を図17(b)に示す。)に従来技術の構成を示す。
図16に示すように微粉炭バーナ31の全数で、扁平形状の微粉炭ノズル8の幅広方向を水平に配置することにより燃料噴流は火炉11内で水平方向に分散されて、火炉11内の空間の有効活用が可能となり、燃料を高効率で、低NOx濃度で燃焼させることができる。
図16(a),図16(b)に示すように、火炉壁面18に配置するバーナ31の全数を扁平形状の微粉炭ノズル8の幅広方向を水平に配置することにより、図17に示す従来技術に比べて火炉11内で火炎は水平方向に拡がり、火炉11内の未活用空間が小さくなる。
すなわち、本実施例により火炉11内の水平断面で火炎が通過する断面の面積が大きくなり、火炎が火炉11内で滞留する時間が増加して、燃料効率がよくなり、燃焼ガスのNOx濃度を下げることができる。
前述の通り、本発明の微粉炭ノズル8の構造及びベンチュリー7と燃料濃縮器6の組合せに該当しない図18(a),図18(b)に示す従来技術の微粉炭ノズル40の場合、図18(c)と図18(d)に示すように水平方向両端部で燃料濃度が低い分布となる。よって、火炉内の水平方向、特に微粉炭ノズル40の幅方向への拡がり(中心軸に対する傾斜角度)を超えて外側へ燃料を拡散させ、火炎を水平方向に広げるようにすることが難しい。
これに比べ、本発明の実施例では、単に微粉炭ノズル8とその外周の二次空気ノズル10との隔壁側(保炎器9が設置される場合は、その近傍)に微粉炭燃料を濃縮させ、微粉炭ノズル8の開口部全周にわたって均一に着火できるようにするのみならず、微粉炭ノズル8の水平断面上(バーナ31を上下方向から見たとき)の燃料分布(特定の水平方向位置において上下方向の燃料を積分した値)は、水平方向(ノズル幅広方向)中央部付近よりも、両端部側の方が多くなる。
このため、炉内水平方向、特に微粉炭ノズル8の幅方向への拡がり(中心軸Cに対する傾斜角度)を超えて外側燃料を拡散させ、火炎を水平方向に広げるようにすることができる。
従って、バーナ単機容量が拡大して火炉水平方向に隣り合うバーナ31同士の距離が大きくなっても火炎の形成されない領域が拡大することなく、火炉空間を有効に利用できる。
図15(b)は本発明の他の実施例によるバーナ31の配列例を示す。本実施例では、バーナ31は火炉壁面18に3段4列に設置されており、火炉壁面18への灰付着の問題が起こりやすい側壁寄りのバーナ31は、微粉炭ノズル8の幅広方向が鉛直方向に向くように配置し、その他のバーナ31については扁平形状の微粉炭ノズル8の幅広方向を水平方向に向けて配置しており、灰付着の問題を抑制しつつ燃料を高効率で低NOx濃度燃焼させることができる。本実施例では側壁寄りのバーナ31の扁平形状の微粉炭ノズル8の幅広方向が鉛直方向を向くように配置しているが、側壁よりの一部のバーナ31のみ(例えば最上段バーナ31のみ)の扁平形状の微粉炭ノズル8の幅広方向を鉛直配置とし、他のバーナ31の扁平形状の微粉炭ノズル8の幅広方向は水平方向に向けて配置する構成としても良い。
なお、図15(a)及び図15(b)に示すバーナ31の配置例では、扁平形状の微粉炭ノズル8の幅広方向は完全に鉛直方向または水平方向としているが、バーナ31周りの他の構造物の影響などで完全に鉛直方向または水平方向に配置できない場合は、傾きを持たせた配置としても良い。
1 起動用バーナ 2 微粉炭の流路
3 風箱(ウィンドボックス) 4 二次空気の流路
5 三次空気の流路 6 燃料濃縮器
7 ベンチュリー 8 微粉炭ノズル
9 保炎器 10 二次空気ノズル
11 火炉 12 三次空気流入部
13 三次用開口部材 14 仕切り板
15 三次空気ノズル 17 二次空気流入部
18 火炉壁面 21 混合流体
22 燃料搬送配管 23 バーナ導入部
24 燃料濃縮器サポート管 28 バーナ火炎
29 二段燃焼用ガス供給口 31 固体燃料(微粉炭)バーナ
32 火炉開口部(バーナスロート部)
40 フレームディテクタ 41 点火トーチ
請求項7記載の発明は、二次燃焼用ガス流路(4)の燃焼用ガス流入部(17)に配置される平板(17a,17b)の開口部(17aa,17ba)を二次燃焼用ガス流路(4)内での燃焼用ガスの流速が該流路(4)の周方向で均等になるように配置したことを特徴とする請求項6記載の固体燃料バーナである。
請求項8記載の発明は、二次燃焼用ガス流路(4)の燃焼用ガス流入部(17)の断面積に対する平板(17a,17b)の開口部(17aa,17ba)の開口比率を0.05〜0.30としたことを特徴とする請求項6記載の固体燃料バーナである。
請求項7記載の発明によれば、請求項6記載の発明の効果に加えて、二次燃焼用ガス流路(4)の燃焼用ガス流入部(17)に配置される平板(17a,17b)の開口部(17aa,17ba)を二次燃焼用ガス流路(4)内での二次燃焼用ガスの流速が該流路(4)内の周方向で均等になるように配置したので、二次燃焼ガス流路(4)の出口部での二次空気の噴出量を周方向で均等化でき、保炎強化を図ることができる。
請求項8記載の発明によれば、請求項6記載の発明の効果に加えて、二次燃焼用ガスの流速を二次燃焼用ガス流入部(17)の断面積に対する平板(17a,17b)の開口部(17aa,17ba)の開口比率を0.05〜0.30に設定することで最大流速と最小流速の比が2以下になるので二次燃焼用ガス流路(4)の出口部周方向における流速を均等化でき、二次燃焼用ガス流れの偏流が無くなる。
バーナ導入部23から微粉炭ノズル8の出口までの、微粉炭ノズル8内の微粉炭の主流の流れを図3に示す。図3(a)は微粉炭ノズル8の縦方向断面図であり、図3(b)は微粉炭ノズル8の水平方向断面図である。微粉炭ノズル8内のベンチュリー7以降の流れにおいて、図3の中で斑点模様を施した部分35は、微粉炭の濃縮された領域を模式的に表示したものである。
ここで、上記した微粉炭ノズル8の構造及びベンチュリー7と燃料濃縮器6の組合せに該当しない図18に示す従来技術の燃料ノズル42の出口部での濃度分布を調べた。なお図18の燃料ノズル42は、前記特許文献1に示されたバーナ形状であり、図18(a)には微粉炭ノズル42の水平断面図を示し、図18(b)には図18(a)のA−A線断面矢視図を示す。
図18(c)は、図18(a)の微粉炭ノズル42の水平断面図に対応する微粉炭ノズル42の横幅方向における燃料濃度分布について平均濃度を1.0としたときの相対値で表した図であり、図18(d)は、微粉炭ノズル42の開口部出口断面における燃料濃度分布(領域)について平均濃度を1.0としたときの相対値で表した図である。
ここで仮に特許文献1の図等に示されたような、微粉炭ノズル42の幅広方向全域にわたって、微粉炭ノズル42の上下方向に燃料を濃縮させる形態の燃料濃縮器を設置したとしても、上下方向のノズル42の開口部上辺側および下辺側には燃料が濃縮されるものの、ノズル42の水平方向(横幅方向)中央部の微粉炭濃度が高く、両端部側へ離れるにしたがって微粉炭濃度が低下し、中央部から最も離れた両端部の微粉炭濃度が低いことには変わりがない。
微粉炭ノズル8の最外周部の燃料濃度と着火保炎性の関係は、燃料濃度が高いほど良好になる。従って、図18に示す微粉炭ノズル形状の場合、微粉炭ノズル42の最外周部のうち、燃料濃度が1.3以上になる中央部では着火保炎が保たれるが、燃料濃度/平均燃料濃度が1.0倍以下になる両端部での着火性は低下する。
図18に示す微粉炭ノズル形状の場合、微粉炭ノズル42出口での着火性は、周方向で不均一であり、両端部では着火保炎性が不良となり、還元域での滞留時間を確保できず、NOx濃度が高くなる。一方、本発明による微粉炭ノズル形状の場合、微粉炭ノズル8の最外周の燃料濃度は周方向で均一でかつ平均濃度よりも高いため、着火保炎性に優れ、還元域での滞留時間も十分に確保されることで、低NOx燃焼が可能となる。
前述の通り、本発明の微粉炭ノズル8の構造及びベンチュリー7と燃料濃縮器6の組合せに該当しない図18(a),図18(b)に示す従来技術の微粉炭ノズル42の場合、図18(c)と図18(d)に示すように水平方向両端部で燃料濃度が低い分布となる。よって、火炉内の水平方向、特に微粉炭ノズル42の幅方向への拡がり(中心軸に対する傾斜角度)を超えて外側へ燃料を拡散させ、火炎を水平方向に広げるようにすることが難しい。
請求項9記載の発明は、二次燃焼用ガス流路(4)の燃焼用ガス流入部(17)から出口部に向かって該二次燃焼用ガス流路(4)の流路断面積の縮小率を30%〜80%としたことを特徴とする請求項5記載の固体燃料バーナである。
請求項9記載の発明によれば、請求項5記載の発明の効果に加えて、二次燃焼用ガス流路(4)の燃焼用ガス流入部(17)から出口部に向かって該二次燃焼用ガス流路(4)の流路断面積の縮小率(定義は後述)を30%〜80%としたので、最大流速と最小流速の比があまり大きく変化しないので、二次燃焼用ガス流路(4)の出口部周方向における流速を均等化でき、二次燃焼用ガス流れの偏流が無くなる。

Claims (10)

  1. 固体燃料と該固体燃料の搬送用ガスとの混合流体が流れる円筒状の燃料搬送配管に接続する固体燃料流路を有する火炉壁面に開口した燃料ノズルと、前記固体燃料の燃焼用ガスが流れる風箱に連通し、前記燃料ノズルの外周壁側に形成される単一もしくは複数の燃焼用ガスノズルを有する固体燃料バーナであって、
    前記燃料ノズル内に当該ノズル内の固体燃料流路の横断面を縮小させる絞り部を有するベンチュリーと当該ベンチュリーの後流側に当該ノズル内の流れを外向きに変える燃料濃縮器を備え、
    前記燃料ノズルは、(a)ボイラ火炉壁面の開口部近傍における開口形状が扁平形状であり、(b)燃料ノズルの外周壁のノズル中心軸に直交する断面形状が、前記ベンチュリーの絞り部まで横断面が円形であり、(c)前記ベンチュリーの絞り部から前記ボイラ火炉壁面に設けられた開口部に至るまでの間は、徐々に扁平度合いが増大する部分を有し、(d)ボイラ火炉壁面の開口部において、扁平度合いが最大の扁平形状となるように形成されていることを特徴とする固体燃料バーナ。
  2. 前記燃料ノズルの外周壁の先端外周に保炎器が設置されていることを特徴とする請求項1に記載の固体燃料バーナ。
  3. 前記複数の燃焼用ガスノズルの内で最も内側に設置される二次燃焼用ガスノズル内に設けられる二次燃焼用ガス流路は、該二次燃焼用ガスノズルの外周壁の前記中心軸に直交する断面形状が、二次燃焼用ガス流路の出口部において扁平形状を成すことを特徴とする請求項1又は2記載の固体燃料バーナ。
  4. 前記複数の燃焼用ガスノズルの内で最も外側に設置される三次燃焼用ガスノズル内の三次燃焼用ガス流路は、三次燃焼用ガスノズルの外周壁の前記中心軸に直交する断面形状が、火炉壁面近傍の三次燃焼用ガス流路の出口部で円形であることを特徴とする請求項3に記載の固体燃料バーナ。
  5. 二次燃焼用ガス流路は、燃焼用ガス流入部から火炉壁面の開口部に向かって流路断面積を順次縮小する構造としたことを特徴とする請求項3又は4に記載の固体燃料バーナ。
  6. 二次燃焼用ガス流路の燃焼用ガス流入部のガス流入方向を火炉壁面に垂直な向きに設け、該燃焼用ガス流入部に複数の開口部を有する平板を配置したことを特徴とする請求項3又は4に記載の固体燃料バーナ。
  7. 二次燃焼用ガス流路の燃焼用ガス流入部に配置される平板の開口部を二次燃焼用ガス流路内での燃焼用ガスの流速が該流路の周方向で均等になるように配置したことを特徴とする請求項5又は6記載の固体燃料バーナ。
  8. 二次燃焼用ガス流路の燃焼用ガス流入部の断面積に対する平板の開口部の開口比率を0.05〜0.30としたことを特徴とする請求項5又は6記載の固体燃料バーナ。
  9. 燃焼用ガス流入部から出口部に向かって該二次燃焼用ガス流路の流路断面積の縮小率を30%〜80%としたことを特徴とする請求項5又は6記載の固体燃料バーナ。
  10. フレームディテクタと点火トーチを、固体燃料と該固体燃料搬送用ガスを噴出する燃料ノズルの出口の形状が矩形状の場合は長辺側の両端上に、該燃料ノズルの出口の形状が楕円形状である場合は焦点上に、該燃料ノズルの出口の形状が直線部と円周部を有する略楕円形状の場合は直線部の両端上に設置することを特徴とする請求項1記載の固体燃料バーナ。
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