JP2011052871A - 燃焼装置 - Google Patents

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Yusuke Ochi
佑介 越智
Kimiharu Kuramasu
公治 倉増
Kenji Kiyama
研滋 木山
Hirofumi Okazaki
洋文 岡▲崎▼
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Abstract

【課題】バーナ19の火炎の向きを負荷などの燃焼条件に応じて火炉上下方向に可変として、後部伝面の設計温度を従来と同等にできる燃焼装置を提供すること。
【解決手段】燃料とその搬送気体との混合物を噴出させる筒状の燃料ノズル3とノズル3の外周に設けられる2次空気ノズル8を有するバーナ19およびノズル8に燃焼用空気を供給する流路を有する風箱12とを備えた燃焼装置であり、外炉壁に配置されるダクト内部又は外部に設けた風箱12は2次空気が並進して流れる平行な複数の流路を形成するように仕切板14で区画され、仕切板14で区画された複数の空気流路のうち、一部は2次空気ノズル8の上側、残りはノズル8の下側に接続され、それぞれ独立に燃焼用気体の流量を調整する流量調整ダンパ15を設けダンパ15の開度を調整することで、バーナ19のノズルから噴出する燃焼用空気の運動量をバーナ19の上下で独立に調節できる。
【選択図】図4

Description

本発明は微粉炭焚きボイラの微粉炭バーナに関する。
微粉炭焚きボイラの微粉炭バーナを用いる燃焼方法には、燃焼排ガス中の窒素酸化物(以下NOxと記す)排出量を低減するために、燃料を空気不足の状態で燃焼させた後、完全燃焼用の空気をアフタエアポートから供給する二段燃焼法が適用されている。
より一層、火炉出口の排ガス中のNOx濃度を低減させるためには、以下のような手段を取り得る。
(1)アフタエアポートの火炉設置位置を高くし、バーナからアフタエアポートのNOx還元域に至る間の燃焼ガスの滞留時間を増加する。
(2)空気過剰率(投入空気量/理論空気量)をできるだけ低減してサーマルNOxを従来より減少させる。
しかし、上記(1)の技術は、完全燃焼域が火炉の下流域(火炉の上方部)に移行するため、(2)については、理論空気量に近接するほど燃焼温度が増加することから、火炉出口の排ガス温度が上昇する。このため、ボイラの後部伝面の蒸気温度及びメタル温度が上昇し、材料、伝面配置等を従来のままとした設計では、チューブリークが発生する可能性が高くなる。従って、後部伝面の設計温度を従来よりも高く設計しなければならず、強度及び耐熱性の面から材料の高品質化を図る必要に迫られるという問題がある。
上述のバーナからアフタエアポートのNOx還元域に至る間の燃焼ガスの滞留時間を増加させたり、空気過剰率(投入空気量/理論空気量)を従来より低減するようなNOx低減策を採りつつ、後部伝面の設計温度を従来と同等にするため、バーナの火炎の向きを負荷などの燃焼条件に応じて火炉上下方向に可変とすることが考えられる。即ち、バーナ火炎の向きを火炉下向きとして、バーナからアフタエアポートのNOx還元域における燃焼ガスの滞留時間を増加させるようにすれば、アフタエアポートの火炉設置位置は従来と同等でも良く、バーナ火炎の燃焼温度が高温となっても、その位置は従来よりも火炉の下側となるので、火炉出口の排ガス温度は従来と同等にすることができる。
特開2008−121924号公報には、可動式のノズルを有するバーナが開示されている。このような火炉に直面した輻射熱の大きな部位において、部材を可動式とした場合、炉内に付着したクリンカの落下による損傷や、可動性の確保に対する配慮が必要である。
また、特開2002−147713号公報には、バーナの周方向で空気流量に偏差を与えることで、火炎の向き(燃焼領域)を変化させるバーナが示されている。
ここで示されている空気流入方向が少なくとも2方向以上ある燃焼用空気流路を有するバーナは、火炉外壁において複数のバーナのそれぞれの流路をダクトで接続し、共通のウィンドボックスを設けるのにダクトの取り回しが複雑になる。
特開2008−121924号公報 特開2002−147713号公報
特開2008−121924号公報記載の可動式のノズルを有するバーナを用いる場合は、火炉に直面した輻射熱の大きな部位において、部材を可動式とした場合に炉内に付着したクリンカの落下による損傷や、可動性の確保に対する配慮が必要である。
また、特開2002−147713号公報記載の空気流入方向が少なくとも2方向以上ある燃焼用空気流路を有するバーナは、火炉外壁において複数のバーナのそれぞれの流路をダクトで接続し、共通のウィンドボックスを設けるのにダクトの取り回しが複雑になる。
本発明の課題は、バーナの火炎の向きを負荷などの燃焼条件に応じて火炉上下方向に可変として、後部伝面の設計温度を従来と同等にできる燃焼装置を提供することにある。
上記課題は、次の解決手段で解決される。
請求項1記載の発明は、燃料とその搬送気体との混合物を火炉内に噴出させる筒状の燃料ノズルと前記燃料ノズルの外周に設けられた燃焼用気体を火炉内に噴出させる筒状の燃焼用気体ノズルとを有するバーナ19を複数個火炉壁面に並べて設置し、前記バーナ19の燃焼用気体ノズルに燃焼用気体を供給する流路を有するウィンドボックスとを備えた燃焼装置であって、前記ウィンドボックスは前記バーナ19の軸方向に対して垂直方向に向いた一つの方向から燃焼用気体が流入する空気流入用開口部を有し、該空気流入用開口部から燃焼用気体が並進して流入する平行な複数の流路を形成するように区画され、該複数の流路のうち、一部の流路は前記燃焼用気体ノズルの上側、残りの流路は燃焼用気体ノズルの下側に接続され、前記複数の流路には、それぞれ独立に燃焼用気体の流量を調整する流量調整手段が設けられていることを特徴とする燃焼装置である。
請求項2記載の発明は、前記ウィンドボックスに燃焼用気体を供給するダクトをボイラ外炉壁面に設置したことを特徴とする請求項1記載の燃焼装置である。
請求項3記載の発明は、外炉壁面に設置されて外部から燃焼用気体が供給されるダクトの内部又は外部に前記ウィンドボックスを複数個、火炉壁面に向けて並べて設置したことを特徴とする請求項1記載の燃焼装置である。
(作用)複数の燃焼用空気流路にはそれぞれ、燃焼用気体流量の調整ダンパを設けているので、ダンパ開度を調整することで、バーナのノズルから噴出する燃焼用気体の運動量を上下独立に調節できる。例えば、上記ダンパを調整し2次空気ノズル又は3次空気ノズルから火炉内に噴出する空気流量をバーナ上側に比べて下側からの運動量(空気噴出流量)を増加することで、火炎を下向きに偏向することができる。火炎を下向きに偏向することで火炉の最大熱負荷域が下方に移行するので火炉の熱吸収が増加し、火炉出口排ガス温度を低減できる。また、下方に火炎を偏向することでバーナ燃焼域を下方に移行し、バーナからアフタエアポート間のNOx還元域の滞留時間を延長し、排ガス中のNOx濃度が従来より低減する。
本発明によれば、バーナにおいて燃焼用空気に運動量の偏差を与えることで火炎を偏向し、火炉の熱吸収を制御することができる。これにより、後部伝面の制御機器の削減が可能となる。また既設の燃焼装置を改造する場合に後部伝面の蒸気温度及びメタル温度の従来と変えずに、アフタエアポート設置位置及び空気過剰率の変更によるNOx低減技術適用することを可能となる。また、燃焼装置の下方に向けて火炎を偏向することでバーナ燃焼域を下方に移行し、バーナからアフタエアポート間のNOx還元域の滞留時間を延長し、排ガス中のNOx濃度を従来より低減する。
本発明による微粉炭ボイラシステムを示す概略図である。 本発明の一実施例に係わる微粉炭バーナ断面図である。 本発明の一実施例のウインドボックスの斜視図(図3(a))と該ウインドボックスに係わる風洞試験結果を示す図(図3(b))である。 図2のA−A線断面図(図4(a))と図2のB−B線断面図(図4(b))の一例である。 図2のA−A線断面図(図4(a))と図2のB−B線断面図(図4(b))のウィンドボックスの一例である。 本発明の一実施例に係わるウィンドボックスを燃焼気体搬送用ダクトと接続し、燃焼用空気の供給方法を示す図である。 本発明の一実施例に係わるウィンドボックスを燃焼気体搬送用ダクト内に設置し、燃焼用空気の供給方法を示す図でる。 図2のA−A線断面図のウィンドボックスの一例である。 図2のA−A線断面図のウィンドボックスの一例である。 本発明の一実施例に係わるウィンドボックスを燃焼気体搬送用ダクトと接続し、燃焼用空気の供給方法を示す図である。 本発明の一実施例に係わるウィンドボックスを燃焼気体搬送用ダクト内に設置し、燃焼用空気の供給方法を示す図でる。 図2のA−A線断面図のウィンドボックスの一例である。 図2のA−A線断面図のウィンドボックスの一例である。 本発明の一実施例に係わるウィンドボックスを燃焼気体搬送用ダクトと接続し、燃焼用空気の供給方法を示す図である。 本発明の一実施例に係わるウィンドボックスを燃焼気体搬送用ダクト内に設置し、燃焼用空気の供給方法を示す図でる。
図1には本発明に係る微粉炭ボイラシステムを示し、図2には図1の微粉炭ボイラシステムに係わる微粉炭バーナの断面図であり、図3には微粉炭バーナのウインドボックスの斜視図(図3(a))と該ウインドボックスに係わる風洞試験結果を示す図(図3(b))である。
図1に示す微粉炭ボイラシステムは、ボイラ火炉18の炉壁10に複数段設けられたバーナ19に微粉炭と燃焼用空気を供給してに微粉炭を燃焼させて炉壁10を構成する図示しない水管壁及び火炉内に設けられた図示しない過熱器などの熱交換器を加熱して水蒸気を発生させる。
バーナ19に供給する微粉炭はバンカ20内の石炭をミル21で粉砕して微粉炭とし、ブロア23で微粉炭を気流搬送してバーナ19に供給する。またバーナ19とアフターエアポート24に供給する燃焼用空気はブロア25によりダクト16を経由して供給され、微粉炭バーナ19にはボイラ炉壁10の外側に配置されたウィンドボックス12から燃焼用空気が供給される。
微粉炭バーナ19の中心軸に油噴霧ノズル7とその外周に微粉炭と搬送用空気との固気二相流1が流れる1次空気ノズル3を配置、該1次空気ノズル3の外周に燃焼用空気2を噴出する2次空気ノズル8と3次空気ノズル11が設けられる。油噴霧ノズル7はバーナ19起動時または低負荷燃焼時に助燃のために使用する。1次空気ノズル3のノズル内径を狭めるためのベンチュリ6を1次空気ノズル3の内周壁に配置する。微粉炭濃縮器5を1次空気ノズル3の出口部付近の油噴霧ノズル7の外周に設ける。1次空気ノズル3と2次空気ノズル8を隔てる隔壁の先端(ノズル3,8の出口部)に保炎器4を設け、また2次空気ノズル8と3次空気ノズル11を隔てる隔壁の先端(ノズル8,11の出口部)に流体をバーナ19の中心軸から拡散する方向に向けたガイドスリーブ13を設けている。
以下、図面を用いて説明するが、本発明はそれらの構造に限定されるものではない。
本実施例の微粉炭バーナ19のウインドボックス12の斜視図を図3(a)に示し、図2のA−A線断面図(図4(a))と図2のB−B線断面図(図4(b))を図4に示す。
なお、図4には重油ノズル7、微粉炭ノズル3は示してなく、ウインドボックス12の円筒状の貫通孔内に重油ノズル7と微粉炭ノズル3が設置される。該貫通孔の壁面は2次空気用ノズル8の外壁8aを構成する。
図4に示すように、微粉炭バーナ19の中心軸方向に対して垂直方向に燃焼用空気の入口12a、12bを設けたウィンドボックス12が配置され、該ウィンドボックス12に設けた貫通孔にあたかも挿入されたような構成で微粉炭バーナ19が配置されている。
またウィンドボックス12には、2つの燃焼用空気入口12a,12bが設けられ、2つの燃焼用空気入口12a,12bを仕切る仕切板14が設けられ、該仕切板14はウインドボックス12の前記貫通孔を構成する2次空気ノズル外壁8aを2分する箇所の外壁8aの外側に接続している。
仕切板14で上下に2分されたウィンドボックス12の内部の燃焼用空気入口12a,12bの近傍にはウィンドボックス12内に導入される燃焼用空気の流れを横断する方向に回転軸を有し、燃焼用空気の流れる面積を変更する上下のダンパ15a,15bをそれぞれ設け、2つのダンパ15a,15bの回転角度をそれぞれ別々に調整することで微粉炭バーナ19から噴出する燃焼用空気の運動量をウィンドボックス12の内部の上下で偏差を与えることができる。
例えば、上方のダンパ15aを閉動作し、下方のダンパ15bを開動作することで、バーナ19の下方の燃焼用空気の噴出量が増加し、バーナ19の下方の燃焼用空気の運動量が増加することでボイラ火炉内での火炎を下向きに偏向することができる。
風洞試験により3次空気ノズル11から火炉内に噴出する3次空気のバーナ19上下の運動量に偏差を与える試験をした結果を図3(b)に示す。この風洞試験により上下の回動式ダンパ15a,15bを調整することでバーナ19下方の燃焼用空気の運動量を増加することを確認できた。バーナ19の上側の火炉内に火炎を偏向する場合には、上方の回動式ダンパ15aを開動作し、下方の回動式ダンパ15bを閉動作することで可能となる。
微粉炭バーナ19にはガイドスリーブ13を先端に有する2次空気ノズル8を設けているので燃焼用空気を段階的に噴出できる構造となっている。上記2次空気ノズル8の外周部にはウィンドボックス12内に空気が流通する開口部8aaを上下に2つ設けており、図2に示すように前記開口部8aaによりウィンドボックス12から2次空気ノズル8内への空気量を調整できるスライド式ダンパ9a,9b等のような空気量調整機構を設けていることが望ましい。
例えば上側の回動式ダンパ15aを閉動作し、下側の回動式ダンパ15bを開動作することでバーナ19の下側からの燃焼用空気の噴出量が増加する際に、2次空気ノズル8の上部開口部8aaをスライド式ダンパ9aで全閉することで、上側の2次空気ノズル8と3次空気ノズル11への空気流入を防ぎ、2次空気ノズル8から火炉内に噴出する空気の運動量は周方向にほぼ均一に保つことができ、保炎性を保持することができる。
なお、2次空気ノズル8の上部開口部をスライド式ダンパ9aを全閉にしても、しなくても2次空気ノズル8にどこかから燃焼用空気が流入してさえいれば、2次空気ノズル8から火炉18内に噴出する空気の運動量は2次空気ノズル8の周方向にほぼ均一に保つことができるが、火炉18内での火炎の下側への偏向を弱くしたくないために2次空気ノズル8の上部開口部8aaをスライド式ダンパ9aで全閉することが必要である。
上記燃焼用空気の運転により保炎性を保ちつつ、バーナ19の上半分と下半分の燃焼用空気の運動量に偏差を与えるだけで、火炉内の火炎の向きを偏向させることが可能となる。これらの構造及び運転方法は図5のようにウインドボックス12内のダンパ15の員数を増やした場合も同じ効果を得ることができる。
図6に示すように前記ウィンドボックス12を有するバーナ19をボイラ外炉壁10に設置し、外部からの燃焼用空気の供給方法としてダクト16に接続できる構造を特徴とする。ただし、ダクト16の配置はボイラ構造及び前記バーナ19設置角度に依存する。また、図7に示すように前記ウィンドボックス12を有するバーナ19をダクト16の内部にそれぞれ配置しても同様の運用方法を可能とする。
前記バーナ19の中心軸方向に対して垂直方向の上方からの1方向からのみ燃焼用空気が流入するウィンドボックス12内に複数の仕切板14及び回動式ダンパ15を設け、ダンパ15を調整することで火炉内に噴出する燃焼用空気の運動量を上下に偏差を与える構造を有する本実施例を図8及び図9に示す。
図8に示すように本実施例は前記バーナ19の中心軸方向に対して垂直方向の上方の燃焼用空気入口12a,12bからの1方向から燃焼用空気が流入するウィンドボックス12を3分割するように仕切板14を設けた構造である。さらに上記ウィンドボックス12の3分割された空気流入路の上流側に空気量調整器のダンパ15a,15b,15bを設けている。そのためバーナ19の上側にはウィンドボックス12の中央部から空気が流入し、バーナ19の下側にはウィンドボックス12の左右から空気が流入する。
図9に示す実施例は前記バーナ19の中心軸方向に対して垂直方向の上方の燃焼用空気入口12a,12bからの1方向から燃焼用空気が流入するウィンドボックス12を4分割するように仕切板14を2個設けた構造である。さらに上記ウィンドボックス12の中央部の燃焼用空気入口12aを2分割して、それぞれの空気流入路の上流側に空気量調整器のダンパ15b,15aa,15ab,15bを設けている。図9に示す場合もバーナ19の上側にはウィンドボックス12の上側中央部から空気が流入し、バーナ19の下側にはウィンドボックス12の左右から空気が流入する。
図8と図9の構成のウィンドボックス12において、例えば中央部の燃焼用空気入口12aの近くのダンパ15a又はダンパ15aa,15abを閉動作し、左右の燃焼用空気入口12b,12bの近くの他の2つのダンパ15b,15bを開動作することでバーナ19の下部の燃焼用空気の噴出量が増加し、バーナ19の下側への運動量が増加することで火炉内での火炎を下向きに変更することができる。風洞試験にて3次空気のバーナ19上下の運動量に偏差を与える試験をした結果は図3に示した通りである。
このように3つ又は4つのダンパ15によるウインドボックス12内への燃料用空気の流入量の調整により、火炉内のバーナ19の下側の運動量を増加できることが確認できる。火炉内のバーナ19の上側に火炎を偏向する場合も上記運転の逆の動作を行うことで対応できる。
ウィンドボックス12内にはガイドスリーブ13を先端に有する2次空気ノズル8を設けており、燃焼用空気を段階的に噴出できる構造となっている。上記2次空気ノズル8の外壁8aには開口部(図示せず)を設けており、2次空気ノズル8への空気量を調整できる図2に示すスライド式ダンパ9のような空気量調整機構を設けることが望ましい。例えば中央部の燃焼用空気入口12aの近くのダンパ15aを閉動作し、左右の燃焼用空気入口12b,12bの近くの2つのダンパ15b,15bを開動作することで下部の燃焼用空気の噴出量が増加する際に、ウィンドボックス12の上側にある2次空気ノズル8の開口部8aaをスライド式ダンパ9により全閉することで、バーナ19上部の3次空気流路への流入を防ぎ、2次空気流路からの噴出する空気の運動量は周方向にほぼ均一に保つことができ、保炎性を保持することができる。
上記運転により保炎性を保ちつつ、3次空気のバーナ19上下の運動量に偏差を与えるだけで、火炎を偏向することを可能とする。これらの構造及び運転方法は図9に示すようにウィンドボックス12の中央部の燃焼用空気入口12aを2分割して、その近くにダンパ15aa,15abを設けた場合もダンパ調整方法により同じ効果を得ることができる。
図10に示すように前記ウィンドボックス12を有するバーナ19をボイラ火炉の外炉壁に設置し、外部からの燃焼用空気をダクト16に図示の流入方向から入れる構造を特徴とする。ただし、ダクト16の配置はボイラ構造及び前記バーナ19設置角度に依存する。また、図11に示すように前記ウィンドボックス12を有するバーナ19をダクト16の内部にそれぞれ配置しても同様の運用方法を可能とする。
図12及び図13に示す本実施例は、前記バーナ19の中心軸方向に対して垂直方向の下方の燃焼用空気入口12a,12bの1方向から燃焼用空気が流入するウィンドボックス12内を複数の仕切板14で仕切り、仕切板14で仕切られたウインドボックス12の各燃焼用空気流路内にダンパ15b、15a,15bをそれぞれ設け、該ダンパ15b,15a,15bの開閉度を調整することでバーナ19から火炉に向けて噴出する燃焼用空気の運動量をバーナ19の上下に偏差を与える構造を有する。
図12に示すように本実施例はバーナ19の中心軸方向に対して垂直方向の下側からの1方向から燃焼用空気が流入するウィンドボックス12を3分割するように仕切板14,14を設けた構造となっている。さらに上記ウィンドボックス12の3分割された空気流入路12b,12a,12bの上流部に空気量調整器のダンパ15b,15a,15bをそれぞれ設けている。そのためバーナ19の下側にはウィンドボックス12の中央部の燃焼用空気入口12aからの空気が流入し、バーナ19の上側にはウィンドボックス12の左右の燃焼用空気入口12b,12bから空気が流入する。
こうして、例えばウィンドボックス12の中央部の燃焼用空気入口12aの近くのダンパ15aを開動作し、左右の燃焼用空気入口12b,12bの近くのダンパ15b,15bを閉動作することでバーナ19の下側の燃焼用空気の噴出量が増加し、バーナ19の下側への運動量が増加することで火炉18内の火炎を下向きに変更することができる。風洞試験にて3次空気の上下の運動量に偏差を与え試験した結果は図3に示す通りである。
これより3つのダンパ15b,15a,15bの開閉度を調整することでバーナ19の下側の運動量を増加できることが確認できる。火炉内でバーナ19の上側に火炎を偏向する場合も上記運転の逆の動作を行うことで対応できる。
ウィンドボックス12内にはガイドスリーブ11を有する2次空気ノズル8を設けており、燃焼用空気を段階的に噴出できる構造となっている。また上記2次空気ノズル8は開口部(図示せず)を設けており、図2に示すスライド式ダンパ9のような空気量調整機構を設けていることが望ましい。例えばウィンドボックス12の中央部の燃焼用空気入口12aの近くのダンパ15aを閉動作し、左右の燃焼用空気入口12b,12bの近くのダンパ15b,15bを開動作することで上部の燃焼用空気の噴出量が増加する際に、ウィンドボックス12の下側にある2次空気ノズル8の図示しない開口部をスライド式ダンパ9により全閉することで、バーナ19の下側の3次空気ノズル11への流入を防ぎ、2次空気ノズル8から火炉内に向けて噴出する空気の運動量は周方向にほぼ均一に保つことができ、保炎性を保持することができる。上記運転により保炎性を保ちつつ、3次空気の上下の運動量に偏差を与えるだけで、火炎を偏向することを可能とする。これらの構造及び運転方法は図13のようにウィンドボックス12の下側両側に燃焼用空気入口12b,12bを設け、中央部の燃焼用空気入口12aを2分割して、それぞれの空気流入路の上流側に空気量調整器のダンパ15b,15aa,15ab,15bを設けた場合もダンパ調整方法により同じ効果を得ることができる。
図14に示すように前記ウィンドボックス12を有するバーナ19をボイラ外炉壁に設置し、外部からの燃焼用空気の供給方法としてダクト16に接続できる構造を特徴とする。ただし、ダクト16の配置はボイラ構造及び前記バーナ19設置角度に依存する。また、図15に示すように前記ウィンドボックス12を有するバーナ19をダクト16の内部にそれぞれ配置しても同様の運用方法を可能とする。
上記実施例で説明した本発明によれば、火炉内の火炎を下向きに偏向することで火炉の最大熱負荷域が下方に移行するので火炉の熱吸収が増加し、火炉出口排ガス温度を低減でき、さらにバーナ19燃焼域を下方に移行し、バーナ19からアフタエアポート間のNOx還元域の滞留時間を延長してNOx濃度を低減できる微粉炭バーナ19を提供できる。
本発明は火炎偏向と熱吸収制御機能の付加することで、さらに産業上の利用可能性が高まる。
1 固気二相流 2 燃焼用空気
3 1次空気ノズル 4 保炎器
5 微粉炭濃縮器 6 ベンチュリ
7 重油ノズル 8 2次空気ノズル
9 スライド式ダンパ 10 ボイラ炉壁
11 3次空気ノズル 12 ウィンドボックス(ケーシング)
13 ガイドスリーブ 14 仕切板
15 ダンパ 16 ダクト
18 ボイラ火炉 19 バーナ
20 バンカ 21 ミル
23 ブロア 24 アフターエアポート
25 ブロア

Claims (3)

  1. 燃料とその搬送気体との混合物を火炉内に噴出させる筒状の燃料ノズルと前記燃料ノズルの外周に設けられた燃焼用気体を火炉内に噴出させる筒状の燃焼用気体ノズルとを有するバーナを複数個火炉壁面に並べて設置し、前記バーナの燃焼用気体ノズルに燃焼用気体を供給する流路を有するウィンドボックスとを備えた燃焼装置であって、
    前記ウィンドボックスは前記バーナの軸方向に対して垂直方向に向いた一つの方向から燃焼用気体が流入する空気流入用開口部を有し、該空気流入用開口部から燃焼用気体が並進して流入する平行な複数の流路を形成するように区画され、該複数の流路のうち、一部の流路は前記燃焼用気体ノズルの上側、残りの流路は燃焼用気体ノズルの下側に接続され、前記複数の流路には、それぞれ独立に燃焼用気体の流量を調整する流量調整手段が設けられていることを特徴とする燃焼装置。
  2. 前記ウィンドボックスに燃焼用気体を供給するダクトを燃焼装置外壁面に設置したことを特徴とする請求項1記載の燃焼装置。
  3. 燃焼装置外壁面に設置されて外部から燃焼用気体が供給されるダクトの内部又は外部に前記ウィンドボックスを複数個、火炉壁面に向けて並べて設置したことを特徴とする請求項1記載の燃焼装置。
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JP2014055759A (ja) * 2012-08-14 2014-03-27 Babcock-Hitachi Co Ltd 固体燃料バーナを備えた燃焼装置
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