JPWO2013157117A1 - 冷却システムを備えた電子計算機 - Google Patents
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Abstract
本発明は、モジュール基板の裏面側半導体素子の熱をサーモサイフォンへ伝えてモジュール全体を冷却することにより、省電力で低騒音の冷却システムを備えた電子計算機を提供することにある。そのため本発明は半導体素子を両面に実装したモジュール基板と、このモジュール基板を複数枚実装したマザーボードと、このマザーボードを複数枚搭載したラックキャビネットとを備えた電子計算機において、前記モジュール基板の片面に実装された前記半導体素子と熱的に接続されたサーモサイフォンと、前記モジュール基板の一方の面に実装された前記半導体素子と熱的に接続された金属板とを備えるとともに、前記モジュール基板の一方の面に実装された前記半導体素子の熱を伝熱した前記金属板の熱を前記サーモサイフォンに伝熱させるための熱伝導部材と、前記サーモサイフォンと前記金属板とを前記モジュール基板に実装された前記半導体素子に押圧するための押圧部材を設けた。
Description
本発明は、冷却システムを備えた電子計算機に関する。
IT機器では数個のCPU、メモリ、及びコントロール素子を基板に実装し、ラック背面にあるバックプレーンにより、その基板への電源供給と信号授受が行われている。
近年、莫大なデータを処理して能力を向上させるために、CPUとメモリの高密度実装が必要不可欠になってきている。そのためCPU、メモリ、及びコントロール素子を基板に両面実装化したモジュール基板を、大型のマザーボードに百枚単位で実装する構成となっている。そのため、CPUとメモリのメンテナンスや保守の観点から、それらのモジュール基板を着脱する必要がある。
このようなモジュール基板に関する従来技術として、放熱面のばらつきがなくなり、効率のよい放熱が可能となるとともに装置の小型・軽量化が可能となり、かつ組立性が良好となる放熱構造体及びその製造方法が開示された特開2009−16605公報(特許文献1)がある。
また、電子回路基板表面に設置される電子部品の全体を覆うように逆皿状の第1の電子部品熱伝導カバーを備え、さらに裏面側には電子部品の全体を覆うように逆皿状の第2の電子部品熱伝導カバーを備えている従来技術として、特開2005−223099公報(特許文献2)がある。
また、回路基板は、上からヒートパイプが取り付けられた第1の放熱板と、下から第2の放熱板とで挟むように保持する従来技術として、特開2008−010768公報(特許文献3)がある。
また、配線板上に搭載された主な発熱源となるCPUが、サーモサイフォンの一方の外部側面に熱的に接続され、サーモサイフォンの他方の外部側面には、複数のヒートパイプが取り付けられ、かつ、各ヒートパイプの一端は、発熱量の小さな素子の表面に取り付けられ、熱的に接続する従来技術として、特開2010−080507公報(特許文献4)がある。
さらに、プリント基板に内層される金属コアを介して発熱部品を冷却し、プリント基板とガイド部の間に設けられる固定部材と、ガイド部と熱的に接続し、流体に熱を伝熱する冷却プレートとを設け、プリント基板をガイド部に固定してプリント基板の金属コアをガイド部に熱的に接続する従来技術として、特開平08−12537公報(特許文献5)がある。
上述したように、IT機器では数個のCPU、メモリ、及びコントロール素子を基板に実装し、ラック背面にあるバックプレーンにより、その基板への電源供給、信号授受は行われている。
一方、上述したように、近年莫大なデータを処理するために、CPU、メモリ、及びコントロール素子を基板の両面に実装したモジュール基板が主流となっている。このモジュール基板を大型のマザーボードに百枚単位で実装し、メンテナンス、保守の観点からそれらのモジュール基板を着脱する必要がある。
すなわち、両面実装モジュール基板をマザーボードに実装した場合のモジュール基板の熱を屋外等の遠隔まで運び、かつモジュール基板を容易に着脱できる冷却構造を提供することが必要である。
これに対して、前述の特許文献1〜5に記載の技術においては、空気冷却の場合、狭小空間となるため、大型送風ファンが必要となったり、両面実装モジュール基板の場合、裏面半導体素子の冷却がサーモサイフォンでは不可であったりする。このサーモサイフォンはCPUにネジで固着されるため、モジュール基板の着脱が不可能であったりして、これの問題に関しては何ら配慮されているものではなかった。
本発明の目的は、モジュール基板の裏面側半導体素子の熱をサーモサイフォンへ伝えてモジュール全体を冷却することにより、省電力で低騒音の冷却システムを備えた電子計算機を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明は、半導体素子を両面に実装したモジュール基板と、このモジュール基板を複数枚実装したマザーボードと、このマザーボードを複数枚搭載したラックキャビネットとを備えた電子計算機において、前記モジュール基板の片面に実装された前記半導体素子と熱的に接続されたサーモサイフォンと、前記モジュール基板の一方の面に実装された前記半導体素子と熱的に接続された金属板とを備えるとともに、前記モジュール基板の一方の面に実装された前記半導体素子の熱を伝熱した前記金属板の熱を前記サーモサイフォンに伝熱させるための熱伝導部材と、前記サーモサイフォンと前記金属板とを前記モジュール基板に実装された前記半導体素子に押圧するための押圧部材を設けたものである。
また上記目的を達成するために本発明は好ましくは、前記押圧部材は前記サーモサイフォンを貫通し、前記前記金属板に設けられた突起部を前記サーモサイフォンの面に引き寄せて接触させるネジで構成すると良い。
また上記目的を達成するために本発明は好ましくは、前記押圧部材は前記サーモサイフォンと前記前記金属板を挟み込むクリップで構成すると良い。
また上記目的を達成するために本発明は好ましくは、前記クリップはばね性を備えた金属部材で、かつU字状のヘアピン形状であると良い。
また上記目的を達成するために本発明は好ましくは、前記押圧部材は前記前記金属板と前記マザーボードとの間に介在された板ばねで構成すると良い。
また上記目的を達成するために本発明は好ましくは、前記板ばねはばね性を備えた金属部材で、かつ前記金属板と接触する面が平坦面であると良い。
本発明によれば、モジュール基板の裏面側半導体素子の熱をサーモサイフォンへ伝えてモジュール全体を冷却することにより、省電力で低騒音の冷却システムを備えた電子計算機を提供できる。
以下、本発明における実施形態について、図面を用いて詳細に説明する。
図1はCPUボードの形状を表したものであり、図1(a)は表面から見た斜視図である。図1(b)は裏面から見た斜視図である。図1(c)は図1(a)のA−A断面図である。本明細書では、少なくともCPUを実装したモジュール基板をCPUボードと称する。
図1(a)において、CPUボード1の表面5にはCPU2、メモリ3、コントローラ素子4が実装されている。
図1(b)において、CPUボード1の裏面6にはメモリ3が露出している。これは図1(c)で示すようにメモリ3がCPUボード1の表面5と裏面6との両面に実装されているからである。
図2は図1で説明したCPUボードが多数枚搭載されたマザーボードを示す斜視図である。
図2において、多数枚の光モジュール10と多数枚のCPUボード10が搭載されてマザーボード7が構成されている。このマザーボード7は正面側12方向から挿入方向11に抜き差しできるようになっている。そのためマザーボード7の背面側8には光コネクタ14と信号コネクタ9と電源コネクタ13が取り付けられ、他のマザーボード間との接続を背面側8で行うようになっている。
マザーボード7の挿入方向11は正面側12方向から行うようになっている。CPUボード1のメンテナンスを行う際には、マザーボード7の正面側12方向から引き出し行うことが出来る。
図3は図2で説明したマザーボード7をラック19に搭載状態を上面斜め方向から見た部分斜視図である。
図3において、ラック19には給電用の電源ユニット16がラックの両側面に搭載されている。マザーボード7にはサーモサイフォン17が搭載されている。また、電源ユニット16の内側に気化熱で熱輸送するサーマルハイウェイ18が実装されている。上記サーモサイフォン17はCPUボード1の4枚分を一括して冷却できるようになっている。つまり、4枚のCPUボード1に対して1枚のサーモサイフォン17が熱的に接触しながら覆っている。本実施例では8枚のサーモサイフォン17が開示されているためCPUボード1は総数32枚となる。
また、一つのサーマルハイウェイ18は上記サーモサイフォン17の2台分を纏めて熱輸送できるように、サーモサイフォン17の2台分の幅まで広げられている。なお、本実施例ではCPUボード1の4枚分を1台のサーモサイフォン17で、サーモサイフォン17の2台分を1台のサーマルハイウェイ18で対応し、熱輸送しているが、枚数、台数に関して増減は構造上の観点で有り得る。なお、本図では12が正面方向となる。
図4は図3で説明したラック19を側面から見た斜視図である。
図4において、ラック19には無数のマザーボード7が上下方向に搭載されている。ラック19の背面側8には電源用バスバー30があり、マザーボード7への効率的な給電を行っている。正面側12にはマザーボード7を容易に着脱できるように構造物は搭載されていない。また、ラック19のトップには熱交換器20が設けられ、ラック19の側面に実装したサーマルハイウェイ18と熱的に接続されている。
この熱的接続の例として、サーマルハイウェイ18側の蒸気、トップの熱交換20の単相液相により行われるようになっている。なお、本図では12が正面方向となる。
図5はCPUボード挿入前のマザーボード周りを、正面側から見た図である。
図5において、マザーボード7の上部には平型ヒートパイプまたは金属板23(以下、金属板23という)が取り付けられる。この金属板23の上部にはサーモサイフォン17が空間23bを有して実装される。また、金属板23とサーモサイフォン17との対面、及び金属板23の突起部23aには熱伝導シート31が設けられている。
マザーボード7とサーモサイフォン17との間の高さ方向の長さは固定されており、金属板23がマザーボード7とサーモサイフォン17の間で動くようになっている。
図6はCPUボード挿入後のマザーボード周りを正面から見た図である。
図6において、サーモサイフォン17にはネジ25が取り付けられている。このネジ25の場所はサーモサイフォン17の下に位置する金属板23から上方向に突き出た突起部23aと対向する位置となる。また、CPUボード1に実装されているCPU2、メモリ3、コントローラ素子4(図示せず)の上、もしくは下には、図5で説明した熱伝導シート31が接触しあうように配置されている。
つまり、図6に示すように、まずマザーボード7とサーモサイフォン17との間の空間23bに金属板23を介在させる。この金属板23は突起部23aが設けられ所定高さの空間23bが形成される。この空間23bにCPUボード1が挿入されることになる。突起部23aはネジ25によってサーモサイフォン17に固定される。
したがって、ネジ25を締め付けることによって金属板23の突起部23aはサーモサイフォン17に引き寄せられるとともに、CPUボード1表面のCPU2とメモリ3はサーモサイフォン17に熱的に接触する。一方、CPUボード1裏面にあるメモリ3は伝熱シート31を介して金属板23と熱的に接触することになる。
図7は実施例1においてCPUボード実装後のマザーボード周りを正面側から見た図である。
図7において、ネジ25にて締め付けることにより、金属板23がマザーボード7側からサーモサイフォン17側へ移動する。サーモサイフォン17に貼り付けられた伝熱シート31と金属板23に貼り付けられた熱伝導シート31を介して、CPUボード1の上面(表面)側はサーモサイフォン17に熱的に接合され、CPUボード1の下面(裏面)側は金属板23に熱的に接合される。さらに、金属板23はその突起部23aによってサーモサイフォン17と熱的に接合される。
以上のことから、CPUボード1の上面側の半導体素子(CPU1、メモリ2、コントローラ素子4)の熱はサーモサイフォン17に熱輸送できる。さらに、CPUボード1の下面側の半導体素子(メモリ2)の熱は金属板23から突起部23aを介してサーモサイフォン17に熱輸送することができる。
このように本実施例によれば、CPUボード1の裏面に取り付けられたメモリ3の熱は金属板23から突起部23aを経由してサーモサイフォン17に伝熱することができるので、簡単な構造にして効率良くメモリ3を冷却することができる。
なお、CPUボード1の交換或いはメンテナンスのために引き抜く場合にはネジ25を緩めることによって金属板23が下降し、空間23bを広げることができる。この空間23bが広がることによってCPUボード1を簡単に引く抜くことができる。
図8(a)は実施例2に係るマザーボード周りの正面図であり、図8(b)はクリップの側面図である。
図8(a)において、本実施例では、サーモサイフォン17と金属板23とを熱的に接続させるものとしてクリップ26を設けたものである。このクリップ26は図8(b)に示すようにU字状のヘアピン形状となっており、サーモサイフォン17と金属板23とをクリップ26で挟み込み、サーモサイフォン17と金属板23とでサンドイッチされたCPUボード1を加圧するものである。
CPUボード1の上面側の半導体素子(CPU1、メモリ2、コントローラ素子4)と接触するサーモサイフォン17の面には伝熱シート31が貼り付けられている。また、CPUボード1の下面側の半導体素子(メモリ2)と接触する金属板23の面にも伝熱シート31が貼り付けられている。
図9は実施例2おいてCPUボード実装後のマザーボード周りを、正面側から見た図である。
図9において、クリップ26水平方向から挿入することにより、金属板23がマザーボード7側からサーモサイフォン17側へ移動する。本実施例は図7の場合と同様に、サーモサイフォン17と平型ヒートパイプまたは金属板23により、熱伝導シート31を介して、CPUボード1の上面(表面)側はサーモサイフォン17に熱的に接合され、CPUボード1の下面(裏面)側は平型ヒートパイプまたは金属板23に熱的に接合される。さらに、平型ヒートパイプまたは金属板23はその突起部でサーモサイフォン17と熱的に接合される。
以上のことから、CPUボード1の上面側の半導体素子(CPU1、メモリ2、コントローラ素子4)の熱はサーモサイフォン17に熱輸送できる。さらに、CPUボード1の下面側の半導体素子(メモリ2)の熱は平型ヒートパイプまたは金属板23を介して、サーモサイフォン17に熱輸送できる。
このように、本実施例によれば、メモリ3の熱は金属板23からクリップ26へと伝熱され、クリップ26からサーモサオフォン17へと伝熱されるため効果的にメモリ3の放熱を行うことができる。また本実施例ではサーモサイフォン17と金属板23の熱的な接続をクリップ26で行うようにしたので、その取り付け取り外し作業が極めて簡単であるばかりでなく、安価な構成となる。
なお、本実施例ではクリップ26の形状をU字状としたが、この形状に限定されるものではなく、コ字状であっても良い。
図10(a)は実施例3に係るマザーボード周りの正面図であり、図10(b)は板ばねの形状を示す図である。
図10(a)において、本実施例では、金属板23とマザーボード7との間に板ばね27を挿入したものである。この板ばね27の場所は金属板23全面、もしくは金属板23の突起部23aを有している箇所である。また、図6、6の場合と同様にCPUボード1に実装されているCPU2、メモリ3、コントローラ素子4の上、もしくは下には、図5で説明した熱伝導シート31があうように配置されている。
板ばね27は図10(b)に示すように、ばね性を有する金属板を山型に折り曲げたものである。本実施例では平板上の金属板23を押し上げる必要があることから、金属板23と面接触するように平面部27aとなっている。この板ばね27を金属板23とマザーボード7との間に挿入する際は、板ばね23を圧縮した状態で挿入することにより金属板23を常に押し上げる状態となる。
なお、板ばね27については図10(b)の形状に限定されるものではなく、金属板23を押し上げるものであればどのような形状であっても構わない。
図11は実施例3において、CPUボード実装後のマザーボード周りを、正面側から見た図である。
図11において、板ばね27のばね性による押し上げ性によって金属板23がマザーボード7側からサーモサイフォン17側へ移動すると突起部23aがサーモサイフォン17に接触する。サーモサイフォン17に貼り付けられた伝熱シート31と金属板23に貼り付けられた熱伝導シート31を介して、CPUボード1の上面(表面)側はサーモサイフォン17に熱的に接合され、CPUボード1の下面(裏面)側は金属板23に熱的に接合される。さらに、金属板23はその突起部23aによってサーモサイフォン17と熱的に接合される。
以上のことから、CPUボード1の上面側の半導体素子(CPU1、メモリ2、コントローラ素子4)の熱はサーモサイフォン17に熱輸送できる。さらに、CPUボード1の下面側の半導体素子(メモリ2)の熱は平型ヒートパイプまたは金属板23を介して、サーモサイフォン17に熱輸送できる。
本実施例によれば、板ばね27によって金属板23が押し上げられるため金属板23の突起部23aがサーモサイフォン17と接触しメモリ3の熱を放熱することができる。
図12は実施例1〜3において、CPUボード実装後のマザーボード周りを、上面側から見た図である。
図12において、本図では上述した実施例1〜3のネジ25、クリップ26、板ばね27は記載していないが、熱コネクタ29はサーモサイフォン17と金属板23の突起部23aとの接合する箇所となる。信号コネクタ9、電源コネクタ13はCPUボード1とマザーボードとの間の信号、電源を繋ぐものである。信号コネクタ9と電源コネクタ13の向きと、熱コネクタ29の向きとは、CPUボード1の挿入方向11で干渉しないようになっている。これにより、CPUボード1の着脱を容易に行うことができる。
上記のような構成とすることによって、サーバ、記憶装置、ネットワーク機器等で、処理用のCPU、メモリ、及びコントローラ素子を搭載したモジュール基板を大型の基板に実装する電子計算機に対し、モジュール基板の着脱を容易にできる、冷却システムを提供できる。
以上のごとく発明によれば、冷却システム及びそれを搭載した電子計算機は、冷却用のファンを用いないため、省エネが図られ、ファンにより騒音を低減できる。また、モジュール基板の裏面側半導体素子の熱をサーモサイフォンへ伝え、モジュール全体を冷却することができる。さらに、ネジ、またはクリップ、または板ばねを取り付け、取り外すことで、モジュール基板を容易に着脱することができる電子計算機を提供できる。
また本発明は、サーバ、記憶装置、ネットワーク機器等で、処理用のCPU、メモリ、及びコントローラ素子を搭載したモジュール基板を大型の基板に実装する電子計算機に対し、モジュール基板の着脱を容易に行うことができるものである。
1…CPUボード、2…CPU、3…メモリ、4…コントローラ素子、5…表面、6…裏面、7…マザーボード、8…背面側、9…信号コネクタ、10…光モジュール、11…挿入方向、12…正面側、13…電源コネクタ、14…光コネクタ、16…電源ユニット、17…サーモサイフォン、18…サーマルハイウェイ、19…ラック、20…熱交換器、23…金属板、23a…突起部、23b…空間、25…ネジ、26…クリップ、27…板ばね、27a…平面部、29…熱コネクタ、30…電源用バスバー、31…熱伝導シート。
Claims (6)
- 半導体素子を両面に実装したモジュール基板と、このモジュール基板を複数枚実装したマザーボードと、このマザーボードを複数枚搭載したラックキャビネットとを有する冷却システムを備えた電子計算機において、
前記モジュール基板の片面に実装された前記半導体素子と熱的に接続されたサーモサイフォンと、前記モジュール基板の一方の面に実装された前記半導体素子と熱的に接続された金属板とを備えるとともに、
前記モジュール基板の一方の面に実装された前記半導体素子の熱を伝熱した前記金属板の熱を前記サーモサイフォンに伝熱させるための熱伝導部材と、前記サーモサイフォンと前記金属板とを前記モジュール基板に実装された前記半導体素子に押圧するための押圧部材を設けたことを特徴とする冷却システムを備えた電子計算機。 - 請求項1記載の冷却システムを備えた電子計算機において、
前記押圧部材は前記サーモサイフォンを貫通し、前記前記金属板に設けられた突起部を前記サーモサイフォンの面に引き寄せて接触させるネジで構成されていることを特徴とする冷却システムを備えた電子計算機。 - 請求項1記載の冷却システムを備えた電子計算機において、
前記押圧部材は前記サーモサイフォンと前記前記金属板を挟み込むクリップで構成されていることを特徴とする冷却システムを備えた電子計算機。 - 請求項3記載の冷却システムを備えた電子計算機において、
前記クリップはばね性を備えた金属部材で、かつU字状のヘアピン形状であることを特徴とする冷却システムを備えた電子計算機。 - 請求項1記載の冷却システムを備えた電子計算機において、
前記押圧部材は前記前記金属板と前記マザーボードとの間に介在された板ばねで構成されていることを特徴とする冷却システムを備えた電子計算機。 - 請求項5記載の冷却システムを備えた電子計算機において、
前記板ばねはばね性を備えた金属部材で、かつ前記金属板と接触する面が平坦面となっていることを特徴とする冷却システムを備えた電子計算機。
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