JP2009295626A - 電子機器の放熱構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】マザーボード上に取り外し可能に取り付けられるカード上に、マザーボード上に取り付けられたヒートシンクに接続された発熱電子部品が実装される電子機器において、カードを容易に交換可能とする。
【解決手段】発熱電子部品5を実装したカード6がコネクタを介してマザーボード4に着脱可能に結合されている。発熱電子部品5には、受熱ブロック8と熱伝導部材12を介してヒートシンク9が接続されている。マザーボード4に取り外し可能に取り付けられた板状支持部材13にヒートシンク9とカード6が固定されている。
【選択図】図1

Description

本発明は電子機器の放熱構造に関し、特に、発熱量の大きいCPUのような発熱電子部品を搭載する小型のカードがマザーボードにコネクタを介して着脱可能に接続された電子機器の放熱構造に関する。
電子機器には、動作に伴って発熱する半導体素子などの電子部品が搭載されており、過熱による破損を防ぐために、放熱構造が設けられる場合が多い。種々の電子部品の中でも、CPUは、特に近年の高クロック周波数化に伴い、最も発熱量の大きい電子部品となっている。したがって、CPUに対しては、大面積の放熱フィンを持つ大型のヒートシンクを取り付けることが望ましい。
一方、CPUは、性能を向上させる必要が生じた時などに交換可能とするために、マザーボードに直接実装するのではなく、マザーボードに対して着脱が可能な小型のカード(CPUカード)に実装することが望まれるようになってきている。しかし、CPUカードは一般に小型であるため、CPUに対応する十分な放熱性能を有する前述のような大型のヒートシンクをCPUカードに搭載することは困難である。
したがって、CPUカードに搭載されるCPUに対しては、ヒートシンクをCPUカード外に配置し、CPUとヒートシンクを熱伝導部材によって熱的に接続した放熱構造を設ける必要がある。しかし、この場合、放熱構造のために、CPUカードの着脱が困難になるという問題がある。すなわち、CPUには、熱伝導部材に効率的に伝熱するために、熱伝導部材を少なくとも間接的に接触させるのが好ましいので、熱伝導部材を移動させてからでなければ、CPUカードを着脱できなくなる。
発熱部品に対してヒートシンクを備えながら、その発熱部品を容易に交換可能とする技術が特許文献1に開示されている。特許文献1では、発熱素子からヒートパイプのような熱伝導部材によって大型のヒートシンクに熱を伝達する構成をとっている。そして、熱伝導部材とヒートシンクの間に、熱伝導部材を着脱可能とする接続部を設けることによって、発熱部品を交換する際、熱伝導部材を接続部で外すことにより交換が容易になるようにしている。
また、特許文献2には、メイン基板上にサブ基板が搭載された電子機器における放熱構造が開示されている。特許文献2では、サブ基板をメイン基板上にスプリングを介して支持する構成としている。それによって、メイン基板に設けられた発熱素子とサブ基板に設けられた発熱素子との両方に、両者の間で高さや傾斜に誤差があったとしても、共通のヒートシンクに接続された受熱部材をそれぞれ無理なく密着させ、両者を良好に冷却可能としている。
特開平9−326579号公報 特開2007−34699号公報
上述の特許文献1,2に開示された装置では、大型のヒートシンクは、電子部品を搭載する基板とは別に、機器内に支持されている。したがって、装置の大型化を招き、あるいは、所定の大きさの装置内にヒートシンクを設置可能とするためには、基板の大きさが制限されることになる。また、基板上にヒートシンクを配置しても、ヒートシンクが基板上の広い面積を占有することになり、やはり、電子部品や配線を形成するのに利用できる面積が制限されて、配線密度の低下、あるいは基板の大面積化が必要となってしまう。特に、マザーボードには、合理的な配置により、配線密度の高い小さな基板で、高機能を実現することが求められ、ヒートシンクを配置することによって、大面積化や配線密度の低下を生じるのは、マザーボードに要求される特性に逆行するものである。
また、特許文献2に開示される装置では、メイン基板に対してサブ基板が可動であるため、装置に振動や衝撃が加わった場合、メイン基板に対してサブ基板が移動しようとする。このため、サブ基板上の発熱部品には、それに接触させられた受熱部材から応力が加わる。したがって、特に発熱部品が半導体デバイスである場合、応力が加わって特性の変動が生じたり、信頼性の低下を招いたりしないようにすることが望まれる。
また、受熱部材は、一般に、熱拡散効果を得るため、および接触熱抵抗を低減するために、一定の大きさと熱容量を有し、したがって、一定の質量を有している。一方、特許文献2に開示される装置では、サブ基板上の発熱部品に接触させられる受熱部材は、サブ基板と一緒に動くことができる。したがって、装置に振動や衝撃が加わると、ヒートシンクに対して受熱部材が移動しようとし、受熱部材とヒートシンクをつなぐ熱伝導部材に応力がかかる。熱伝導部材としては、ヒートパイプなどの、熱伝導性を高めた部材が用いられ、一般に、強度はあまり高くない。このため、熱伝導部材に応力が加わって損傷するなどの問題が生じないようにすることが望まれる。
本発明の主要な目的は、マザーボード上に取り外し可能に取り付けられるカード上に、ヒートシンクに接続された発熱電子部品が実装される電子機器において、カードを容易に交換可能とする新規な構成を有する電子機器の放熱構造を提供することにある。また、本発明の他の目的は、振動や衝撃が加わっても、発熱電子部品や、それとヒートシンクとの間に配置された熱伝導部材に応力が加わるのを抑制することができる電子機器の放熱構造を提供することにある。本発明のさらに他の目的は、ヒートシンクのために、装置が大型化したり、メインボードの面積または利用可能な領域が制限されたりするのを抑制することができる電子機器の放熱構造を提供することにある。
上述の目的を達成するため、本発明による電子機器の放熱構造は、発熱電子部品を実装したカードがコネクタを介してマザーボードに着脱可能に結合された電子機器の放熱構造において、ヒートシンクと、発熱電子部品に接触させられた受熱ブロックと、受熱ブロックとヒートシンクとに結合された熱伝導部材と、ヒートシンクとカードとに固定され、ヒートシンクとカードとに固定された状態を保ったままマザーボードから取り外すことができるようにマザーボードに取り付けられた板状支持部材と、を有することを特徴とする。
この構成によれば、ヒートシンクとカードとが板状支持部材に固定されているので、これらを、板状支持部材をマザーボードから取り外すことにより一括してマザーボードから取り外すことができる。また、板状支持部材を介して結合されたヒートシンクとカードとを、一括して取り付けることができる。この際、ヒートシンクとカードが板状支持部材を介して結合されているので、ヒートシンクとカードの相対位置が変化するのを抑制することができる。また、電子機器に衝撃や振動が加わった際にも、ヒートシンクとカードの相対位置が変化するのを抑制することができる。したがって、発熱電子部品や熱伝導部材に応力が加わるのを抑制することができる。
本発明の電子機器の放熱構造には、板状支持部材とマザーボードとに結合され、板状支持部材をマザーボードの表面から離して支持する第1の柱状支持部材を設けるのが好ましい。それによって、マザーボードの、板状支持部材が取り付けられた領域に一定の高さの電子部品などを配置することが可能となる。
カードは、通常、カードの裏面がマザーボードの表面から離れて支持される。この場合、カードの裏面とマザーボードの表面との間に結合されてカードを支持する第2の柱状支持部材をさらに設けるのが好ましい。それによって、カードをより安定して支持し、電子機器に衝撃や振動が加わった際、カードがヒートシンクに対して動くのを抑制することができる。
特に、第2の柱状支持部材は、カードの、板状支持部材が結合された領域に結合するのが好ましい。それにより、板状支持部材と第2の柱状支持部材とによって、カードを協働して支持し、安定させることができる。また、板状支持部材に求められる支持力が軽減されるので、板状支持部材とカードとの結合面積を減らすことができる。
板状支持部材は、カードより剛性の高い部材とするのが好ましい。それによって、カードの着脱時にカードが変形するのを抑制して発熱電子部品などに応力が加わるのを抑制することができる。
熱伝導部材としては、ヒートパイプを好適に用いることができる。本発明の放熱構造によれば、カードの着脱時や電子機器に衝撃や振動が加わった時に、熱伝導部材に応力が加わるのを抑制できるので、比較的強度の低いヒートパイプを用いても、それへの損傷などの悪影響を抑制することができる。
熱伝導部材としては、ヒートパイプのような棒状の部材が好適に用いられる。一方、受熱ブロックやヒートシンクとしては、通常、矩形の平面形状を有するものが用いられる。そこで、熱伝導部材は、受熱ブロックやヒートシンク中を、その矩形の辺に対して斜めに延びるように構成するのが好ましい。それによって、熱伝導部材と受熱ブロックやヒートシンクとの接触面積を広くし、伝熱の効率を向上させることができる。
第1の柱状支持部材を用い、板状支持部材を、カードの、マザーボードとは反対側の面に結合した構成とした場合、カードと板状支持部材の間と、板状支持部材と第1の柱状支持部材の間に、互いに厚さの等しいスペーサを配置してもよい。それによって、実装される発熱電子部品の厚さの異なるカードに対して、スペーサの高さを調整するだけで、その他は同一の構成の放熱構造を用いることが可能となる。
板状支持部材に結合され、受熱ブロックを発熱電子部品に押し付ける板状弾性部材をさらに設けるものも好ましい。それによって、受熱ブロックと発熱電子部品との間の接触熱抵抗を減らすことができる。
ヒートシンクは、その放熱フィンに嵌合し板状支持部材に結合された嵌合部材によって、板状支持部材に結合することができる。このような嵌合部材を用いることによって、ヒートシンクと板状支持部材との結合の、振動などに対する耐性をさらに高くすることができる。
受熱ブロックの、発熱電子部品に接触させられた面と反対側の面に他のヒートシンクを結合してもよい。それによって、放熱性能をさらに向上させることができる。
本発明によれば、板状支持部材を介在させることによって、カードをヒートシンクと一括して着脱可能とすることができ、カードを容易に交換可能とすることができる。また、着脱時や、電子機器に振動や衝撃が加わった時に、発熱電子部品や熱伝導部材に応力が加わるのを抑制することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1〜4は、本発明の一実施形態の放熱構造を備える電子機器1を示す模式図である。図1は、全体の斜視図であり、仮想的に透けて見えているかのうように筐体2の内部を示している。図2は、図1の電子機器1の種々の部品が搭載されたマザーボード4の平面図である。図3は、マザーボード4を図2の右側から見た図、図4は、マザーボード4を図2の下側から見た図である。なお、本実施形態では、便宜上、図3,4での上下関係を説明に用いる場合があるが、この上下関係は重力の方向と一致していなくてよい。
図1に示すように、本実施形態の電子機器1は、筐体2内にマザーボード4が保持された構成を有している。マザーボード4の表面には、種々の電子部品22a,22bなどが実装されており、この表面に沿って冷却風を発生できるように、送風ファン3が筐体2の側面に取り付けられている。
マザーボード4上には、他の電子部品22a,22b,22c,22dに比して特に発熱量の大きい発熱電子部品5が搭載されたカード6も取り付けられている。発熱電子部品5は、代表的にはCPUであり、この場合、カード6は、いわゆるCPUカードである。カード6上には、発熱電子部品5に加え、それに関係する他の電子部品22c,22dが実装されていてよい。
図3,4に示すように、カード6は、その下面に取り付けられたコネクタ7aがマザーボード4の表面に取り付けられたコネクタ7bに接続されて、マザーボード4と電気的に接続されている。コネクタ7a,7bは、それぞれほぼ直方体形状を有しており、互いに上下にぴったり重なって、重なったコネクタ7a,7bの上面でカード6の下面を支えることによって、カード6をマザーボード4と平行に支持するのにも役立っている。
発熱電子部品5の発熱量は非常に大きく、発熱電子部品5に対しては、過熱を回避して信頼性を確保するために、送風ファン3の送風による冷却のみでなく、さらなる放熱構造を設けることが望まれる。このために、矩形平板状のベース部11上に互いに平行に延びる矩形平板状の複数の放熱フィン10が突出するように形成された構造を有するヒートシンク9が設けられている。
ヒートシンク9は、高い放熱性能を確保するため大型であり、冷却対象である発熱電子部品5を搭載するカード6上に搭載するのには適していない。そこで、ヒートシンク9は、マザーボード4上の、カード6が取り付けられるのとは別の領域上に取り付けられている。
ヒートシンク9をこのような領域に取り付けるために、板状支持部材13と第1の柱状支持部材14が用いられている。板状支持部材13は、ヒートシンク9のベース部11の底面より少し広い矩形部を有し、この矩形部の上面上にヒートシンク9が固定されている。第1の柱状支持部材14は、板状支持部材13の、ヒートシンク9のベース部11が取り付けられた矩形部の底面の四隅に係止部材17によって取り付けられている。第1の柱状支持部材14の下端は、係止部材18によってマザーボード4に取り付けられている。
板状支持部材13は、ヒートシンク9のベース部11が取り付けられた矩形部からカード6の上面上へと延びる部分をさらに有し、係止部材16によってカード6に固定されている。カード6の、板状支持部材13が取り付けられた部分の裏側には、第2の柱状支持部材15が取り付けられている。第2の柱状支持部材15は、コネクタ7a,7bの高さの合計に相当する高さを有しており、コネクタ7a,7bと協働して、カード6をマザーボード4に平行に支持するのに役立っている。
係止部材16は、カード6を貫通して第2の柱状支持部材15内まで延び、第2の柱状支持部材15をカード6に固定するのにも役立っている。第2の柱状支持部材15の下端は、係止部材19によってマザーボード4に取り付けられている。
発熱電子部品5の上面には、発熱電子部品5の発生熱を効率的に取り出す働きをする受熱ブロック8が接触させられている。板状支持部材13には、係止部材20によって板状弾性部材24が取り付けられており、板状弾性部材24は、板状支持部材13から受熱ブロック8の上面上に延びている。板状弾性部材24は、その弾性力によって、受熱ブロック8を発熱電子部品5の上面に押し付け、それによって、受熱ブロック8と発熱電子部品5との間の密着性を高めて接触熱抵抗を低減する働きをしている。
受熱ブロック8とヒートシンク9の間には、受熱ブロック8からヒートシンク9に効率的に熱を伝達する働きをする熱伝導部材12が延びている。熱伝導部材12は、図に示す例では棒状の構造を有しており、ヒートパイプから構成するのが好適である。熱伝導部材12の両端部は、受熱ブロック8とヒートシンク9の内部にそれぞれ延びている。
受熱ブロック8は、発熱電子部品5の上面に、それとの間の接触熱抵抗を低減するために、熱伝導接着剤、熱伝導グリース、または熱伝導シートを介して接触させるのが好ましい。特に、熱伝導接着剤を介在させるのが、最も好ましい。
受熱ブロック8と発熱電子部品5との間に熱伝導接着剤を用いる場合、同じ熱伝導接着剤を用いて同時に、ヒートシンク9の底面と板状支持部材13の上面との間も接着して固定するのが好ましい。それによって、熱伝導部材12を介して結合されている受熱ブロック8とヒートシンク9とを、熱伝導部材12に無理な応力をかけることなく同時に固定することができる。
この際、熱伝導接着剤は、高い熱伝導率を確保することに重点が置かれ、必ずしも接着強度が強くない。そこで、放熱フィン10の一枚が嵌り込んだスロットを有する嵌合部材25を板状支持部材13に、ねじなどの係止部材21によって固定して、ヒートシンク9と板状支持部材13との間の結合の強度を高めて、振動や衝撃への耐性を高めている。図2に示すように、図示の例では、1枚の放熱フィン10の一端側と、他の1枚の放熱フィン10の他端側とに1つずつ、全部で2つの嵌合部材25が設けられている。
受熱ブロック8と発熱電子部品5との間の熱伝導接着剤は、接触熱抵抗を減らすために、できるだけ薄い層を形成するようにするのが好ましい。そのためには、熱伝導接着剤を受熱ブロック8と発熱電子部品5の間に塗布した後、受熱ブロック8を、発熱電子部品5に押し付けながら接合面に平行な方向に繰り返し往復運動あるいは回転反復運動させるのが好ましい。それによって、熱伝導接着剤を接合部周辺に押し出して、受熱ブロック8と発熱電子部品5の間に、一様な薄い熱伝導接着剤の層を形成することができる。
本実施形態における嵌合部材25は、上記のような処理をする上で好ましい。すなわち、嵌合部材25は、受熱ブロック8と発熱電子部品5の接着と同時に行われるヒートシンク9と板状支持部材13の接着後に取り付けることができるので、上記のような往復運動や回転反復運動を妨げることがない。
また、ヒートシンク9のベース部11に貫通穴を形成した場合、貫通穴は、上記の往復運動や回転反復運動時に接着剤によって塞がれてしまう恐れがある。したがって、ベース部11を、それに形成した貫通穴を通る係止部材によって板状支持部材13に取り付ける構成とするのは困難である。一方、このような困難は、嵌合部材25を用いた構成では生じない。
以上説明した本実施形態によれば、ヒートシンク9とカード6とが、板状支持部材13によって結合されているので、ヒートシンク9とカード6とを一括して取り外すことができる。この取り外しは、例えば、第1、第2の柱状支持部材14,15をマザーボード4上に固定している係止部材18,19を外すことによって実行できる。ヒートシンク9とカード6とを一括して取り外すことによって、熱伝導部材12などが邪魔になることもなく、カード6を容易に交換することができる。カード6を取り付ける時にも、板状支持部材13によってカード6とヒートシンク9を一体に結合したものをマザーボード4上に取り付けることができる。
この際、着脱作業時に、カード6とヒートシンク9の位置関係が板状支持部材13によって維持されるので、熱伝導部材12や発熱電子部品22に応力が加わって、これらの部品に悪影響が生じるのを抑制することができる。また、板状支持部材13は、カード6よりも剛性の高い部材とするのが好ましい。それによって、着脱時に加わる外力によってカード6が変形するのも抑制して、発熱電子部品22に応力が加わるのをさらに効果的に抑制することができる。
例えば、カード6は、エポキシ樹脂を主材料とし、電気配線回路として使用するためにパターニングされた銅箔層が表面あるいは内部に形成されたものである。これに対して、板状部材13の材料としては、厚さ3mm程度の比較的硬質で軽量なアルミニウム合金等(例えばジュラルミン等)が適している。
また、ヒートシンク9は、第1の柱状支持部材13によってマザーボード4から一定の間隔をおいて支持されている。したがって、マザーボード4の、ヒートシンク9が配置された領域を、第1の柱状支持部材13が配置されたわずかな領域以外では、一定の厚みのある電子部品22aの実装領域として使用することが可能であり、実装密度を高く維持できる。また、マザーボード4の、ヒートシンク9が配置された領域は、表面配線の形成領域などとしても利用可能である。
また、熱伝導部材12を用いることにより、ヒートシンク9を、その冷却対象である発熱電子部品5からある程度離れた所に配置することができ、ヒートシンク9の配置の自由度が高まる。そこで、ヒートシンク9を、背の高い電子部品22bの配置された領域を避けて配置することができ、マザーボード4の電子部品22a,22bの配置などに、ヒートシンク9を設けることによって制約が生じるのを抑えることができる。
また、本実施形態では、ヒートシンク9と、発熱電子部品22が実装されたカード6とが板状支持部材13を介して互いに結合されている。したがって、電子機器1に衝撃や振動が加わったとしても、ヒートシンク9と発熱電子部品22との相対的位置に変動が生じるのを抑制することができる。その結果、発熱電子部品22に接触するように保持された受熱ブロック8とヒートシンク9との相対的位置の変動も抑えられ、両者間に結合された熱伝導部材12に応力が加わるのを抑制することができる。このため、熱伝導部材12として、ヒートパイプのような強度のあまり高くない部材を用いても、その耐久性や信頼性を高めることができる。また、受熱ブロック8から発熱電子部品22に応力が加わるのも抑制でき、それによって、発熱電子部品22の信頼性を向上させることができる。
なお、上記の実施形態は本発明を例示するものであり、特許請求の範囲に記載する本発明の範囲内で種々の変更が可能である。例えば、受熱ブロック8を発熱電子部品5に熱伝導接着剤によって取り付けた場合、受熱ブロック8と発熱電子部品5との間の接触熱抵抗を十分に低く抑えられ、また機械的な接合の信頼性も十分に確保されれば、板状弾性部材24は省略してもよい。
また、板状支持部材3とカード6との結合強度を十分に確保できれば、第2の柱状支持部材15も省略してもよい。第2の柱状支持部材15を設けた構成には、板状支持部材3に求められるカード6に対する結合強度を軽減できるという利点がある。すなわち、第2の柱状支持部材15を設ければ、カード6のマザーボード4に対する固定強度が高まり、マザーボード4に取り付けられたヒートシンク9に対してカード6が変位しにくくなる。したがって、板状支持部材3とカード6の結合強度がそれほど高くなくても、ヒートシンク9とカード6の位置が相対的に変化して熱伝導部材12に応力が加わるのを抑制することができる。
カード6と板状支持部材3との必要結合強度を軽減することによって、カード6と板状支持部材3との接触面積を小さくすることができる。それによって、カード6の表面の、電子部品22c,22dの実装や配線の形成に利用できる領域を広く確保し、実装密度を高めることができる。また、カード6が、板状支持部材3との接触面積を確保するために大型化されるのを抑制することができる。特に、図示する例では、板状支持部材3は、カード6の、図2の右側の上下の角部の、係止部材16が取り付けられた部分のみでカード6に重なっており、重なりが最小限に抑えられている。
各部材の配置も、図示のものに限られることはないが、発熱電子部品5とヒートシンク9とは、図示のように、送風ファン3の送風方向に見て重ならないように配置するのが好ましい。それによって、発熱電子部品5とヒートシンク9にそれぞれ、他方で加熱されていない比較的低温のままの冷却風を供給して、効率的な放熱を可能とすることができる。
また、ヒートシンク9は、発熱量の比較的大きい他の電子部品が配置される領域を避けて配置するのが好ましい。それによって、その電子部品およびヒートシンク9での放熱の効率を向上させることができる。
熱伝導部材12は、図1,2に示すように、受熱ブロック8内において、受熱ブロック8の矩形の平面形状の対角線に沿って斜めに延びる配置とするのが好ましい。それによって、受熱ブロック8と熱伝導部材12の接触面積を広くして接触熱抵抗を小さくし、伝熱の効率を向上させることができる。
受熱ブロック8は、発熱電子部品5の周囲の比較的背の高い他の電子部品22dなどのために、面積をそれほど大きく取れない場合が多く、発熱電子部品5の外形に近い比較的小さな長方形とする必要がある場合が多い。そのため、熱伝導部材12と受熱ブロック8との接触面積は小さくなりがちであり、上記のように、受熱ブロック8に対して、熱伝導部材12を斜めに配置する効果は大きい。例えば、受熱ブロック8の平面形状が正方形の場合、その対角線に沿って熱伝導部材12を配置することによって、正方形の辺に平行に真っ直ぐに熱伝導部材12を配置する場合に比べて、接触面積を約√2倍に増やすことができ、接触熱抵抗を約1/√2に低減できる。
ヒートシンク9側でも、熱伝導部材12がヒートシンク9のベース部11内を、ベース部11の矩形の外形の対角線に沿って斜めに延びる配置とするのが好ましい。それによって、ヒートシンク9と熱伝導部材12の接触面積を広くして接触熱抵抗を小さくすることができる。また、熱伝導部材12が各放熱フィン10の直下を通るので、発熱電子部品5から、主要な放熱部として機能する各放熱フィン10までの間の熱抵抗を低減して、各放熱フィン10に効率的に熱を逃がし、放熱効率を向上させることができる。
図3,4に示す例では、板状支持部材3はカード6上に直接接触しているが、図5に示すように、カード6との間にスペーサ23aを介して配置してもよい。発熱電子部品5の高さに応じた高さのスペーサ23aを用いることにより、板状支持部材13、受熱ブロック8、ヒートシンク9、および熱伝導部材12の構成を変更することなく、種々の高さの発熱電子部品5に対応した構成を容易に実現することができる。また、第1の柱状支持部材14上にも、スペーサ23aと同じ高さのスペーサ23bを配置することによって、第1の柱状支持部材14としても、種々の高さの発熱電子部品5に対して共通の部材を用いることができる。高さ調節のために、スペーサを複数枚重ねて配置してもよい。
また、図6に示すように、受熱ブロック8の上面上に小型のヒートシンク26をさらに配置してもよい。ヒートシンク26を配置することによって、受熱ブロック8からの放熱を増やし、全体として、放熱特性を向上させることができる。さらに、受熱ブロック8とヒートシンク26で熱伝導部材12を包み込む構造になるため、受熱ブロック8とヒートシンク26で構成される受熱部と熱伝導部材12との間の接触熱抵抗を低減でき、放熱特性を一層改善する効果が得られる。
図3,4には、板状支持部材13は、全体が平坦な構造を有している例を示したが、図7に示すように、ヒートシンク9とカード6の間に段差を設けた構成としてもよい。例えば、マザーボード4の、ヒートシンク9が配置される領域に実装される電子部品22aの厚さが余り厚くない場合には、それに合わせて、図7のように、第1の柱状支持部材14の高さを低くして、板状支持部材13に段差を設けるのが好ましい。それによって、電子機器1の筐体2内のスペースをより有効に利用でき、例えば、より大きな放熱フィン10を有することにより、より高い放熱性能を有するヒートシンク9を設置することが可能になる。
本発明の一実施形態の放熱構造を有する電子機器の全体の斜視図であり、電子機器の筐体が透けているかのように内部も示している。 図1の電子機器の内部の電子部品が実装された配線基板の平面図である。 図2の右方向から見た側面図である。 図2に下方向から見た側面図である。 図1〜4に示す実施形態の変形例の、図3に対応する側面図である。 他の変形例の配線基板の斜視図である。 さらに他の変形例の、図3に対応する側面図である。
符号の説明
1 電子機器
2 筐体
3 送風ファン
4 マザーボード
5 発熱電子部品
6 (発熱電子部品を実装した)カード
7a,7b コネクタ
8 受熱ブロック
9,26 ヒートシンク
10 放熱フィン
11 ベース部
12 熱伝導部材
13 板状支持部材
14 第1の柱状支持部材
15 第2の柱状支持部材
16〜21 係止部材
22a〜22d 電子部品
23a,23b スペーサ
24 板状弾性部材
25 嵌合部材

Claims (12)

  1. 発熱電子部品を実装したカードがコネクタを介してマザーボードに着脱可能に結合された電子機器の放熱構造において、
    ヒートシンクと、
    前記発熱電子部品に接触させられた受熱ブロックと、
    前記受熱ブロックと前記ヒートシンクとに結合された熱伝導部材と、
    前記ヒートシンクと前記カードとに固定され、前記ヒートシンクと前記カードとに固定された状態を保ったまま前記マザーボードから取り外すことができるように前記マザーボードに取り付けられた板状支持部材と、
    を有することを特徴とする電子機器の放熱構造。
  2. 前記板状支持部材と前記マザーボードとに結合され、前記板状支持部材を前記マザーボードの表面から離して支持する第1の柱状支持部材をさらに有することを特徴とする、請求項1に記載の電子機器の放熱構造。
  3. 前記カードは、その裏面が前記マザーボードの表面から離れて支持されており、前記カードの裏面と前記マザーボードの表面との間に結合されて前記カードを支持する第2の柱状支持部材をさらに有することを特徴とする、請求項1または2に記載の電子機器の放熱構造。
  4. 前記第2の柱状支持部材は、前記カードの、前記板状支持部材が結合された領域に結合されていることを特徴とする、請求項3に記載の電子機器の放熱構造。
  5. 前記板状支持部材が前記カードより剛性の高い部材であることを特徴とする、請求項1から4のいずれか1項に記載の電子機器の放熱構造。
  6. 前記熱伝導部材がヒートパイプであることを特徴とする、請求項1から5のいずれか1項に記載の電子機器の放熱構造。
  7. 前記受熱ブロックは矩形の平面形状を有し、前記熱伝導部材は棒状であり、前記受熱ブロック内を前記受熱ブロックの矩形の辺に対して斜めに延びていることを特徴とする、請求項1から6のいずれか1項に記載の電子機器の放熱構造。
  8. 前記ヒートシンクは矩形の平面形状を有し、前記熱伝導部材は棒状であり、前記ヒートシンク内を前記ヒートシンクの矩形の辺に対して斜めに延びていることを特徴とする、請求項1から7のいずれか1項に記載の電子機器の放熱構造。
  9. 前記板状支持部材と前記マザーボードとに結合され、前記板状支持部材を前記マザーボードの表面から離して支持する第1の柱状支持部材をさらに有し、
    前記板状支持部材は、前記カードの、前記マザーボードとは反対側の面に結合され、
    前記カードと前記板状支持部材の間と、前記板状支持部材と前記第1の柱状支持部材の間に、互いに厚さの等しいスペーサがそれぞれ配置されていることを特徴とする、請求項1から8のいずれか1項に記載の電子機器の放熱構造。
  10. 前記板状支持部材に結合され、前記受熱ブロックを前記発熱電子部品に押し付ける板状弾性部材をさらに有することを特徴とする、請求項1から9のいずれか1項に記載の電子機器の放熱構造。
  11. 前記ヒートシンクの放熱フィンに嵌合し前記板状支持部材に結合された嵌合部材をさらに有することを特徴とする、請求項1から10のいずれか1項に記載の電子機器の放熱構造。
  12. 前記受熱ブロックの、前記発熱電子部品に接触させられた面と反対側の面に結合された他のヒートシンクを有することを特徴とする、請求項1から11のいずれか1項に記載の電子機器の放熱構造。
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