JPWO2013153711A1 - 携帯型電子機器及び表示制御方法 - Google Patents

Abstract

本発明によれば、機器の複数の機能をそれぞれ設定する際に、複数の設定用アイコンとページ用アイコンとを含む複数のアイコンが２次元配列された一覧画面を表示させ、この一覧画面上で任意の設定用アイコンが選択され、かつ選択された設定用アイコンに対応するパラメータの設定の指示入力を受け付けると、指示入力に対応するパラメータの設定内容を設定用アイコン上に表示させ、一方、ページ用アイコンの操作に基づいてページを切り替えることができるようにした。これにより一覧画面の画面遷移を伴わずに、かつ全てのパラメータの内容を一覧画面上で確認しながらパラメータの設定変更を行うことができ、また、機器の使用条件等が変化しても所望のページのパラメータを一括して設定すること、又は一部のパラメータのみを修正して設定することができ、従って最小限の操作で複数のパラメータを迅速に、かつ適切なものに設定することができる。

Description

本発明は携帯型電子機器及び表示制御方法に係り、特に機器の複数の機能をそれぞれ設定するための複数のパラメータを素早く、かつ適正に設定可能な携帯型電子機器及び表示制御方法に関する。

従来、画面上に設定項目に対応する複数のアイコンを表示させ、所望の設定項目に対応するアイコンが選択されると、選択されたアイコンに対応するサブメニューを画面上に表示させ、このサブメニューの中から所望とする設定が選択されると、選択されたアイコンが指標する設定を、選択された設定に変更（更新）するようにした画像表示装置が提案されている（特許文献１）。

具体的には、特許文献１に記載の画像表示装置は、デジタルカメラ等の撮像装置に適用されており、撮影モード時にカメラ背面の液晶画面にライブビュー画像とともにカメラの機能に係る複数のアイコン（画像サイズの設定に係るアイコン、セルフタイマ設定に係るアイコン等）を表示させ、タッチパネル等により所望のアイコンが選択されると、そのアイコンに係る設定を選択するためのサブメニューを液晶画面上に表示させ、このサブメニュー上で所望の設定が選択されると、カメラの機能を選択された設定になるようにしている。

例えば、液晶画面上のタッチパネルにより、複数のアイコンのうちの画像サイズの設定に係るアイコン（アイコンボタン）がタップされると、撮影する静止画の画像サイズの一覧を示すサブメニュー（複数の画像サイズに対応するボタン）が液晶画面に表示され、このサブメニュー上で所望の画像サイズに対応するボタンがタップされると、そのボタンに対応する画像サイズの設定が行われ、その後、サブメニューを消し、元の液晶画面に戻すようにしている。

また、特許文献２に記載の画面表示方法は、メニュー項目選択画面に第１階層（大分類）の複数の第１のホームポジションアイコンを表示し、所望の第１のホームポジションアイコンが選択されると、第２階層（小分類）の複数の第２のホームポジションアイコンを表示し、所望の第２のホームポジションアイコンが選択されると、第２階層の下位項目で構成された第３階層のメニューをサブメニュー画面に表示し、サブメニュー画面上でメニュー項目の選択、決定を行うことができるようにしている。

特開２００９−１０７７５号公報 特開２００３−１０８２８０号公報

デジタルカメラ、携帯電話、携帯情報端末等の携帯型電子機器は、その表示器の画面が小さいため、一度の多くの情報を表示することができないという問題がある。

特許文献１に記載の発明は、機器の複数の機能（設定項目）対応する複数のアイコンを画面に表示させ、所望の設定項目に対応するアイコンが選択されると、そのアイコンに対応するサブメニューを、選択されたアイコンに関連付けて画面上に表示させ、このサブメニューの中から所望とする設定を選択するようにしたため、小さい画面であっても画面内での選択操作だけで、所望の設定を行うことができるが、複数のアイコンとともにサブメニューを同一の画面上に表示するようにしたため、一度に表示できるアイコンの数を多くすることができないという問題がある。

一方、画面全体にアイコンを配置することにより、多くアイコンを表示させることが考えられるが、この場合には、サブメニューを表示させると、そのサブメニューにより一部のアイコンが隠れてしまい、隠れたアイコンでの設定内容を確認することができないという問題がある。特に、複数のアイコンでの設定内容に関連性がある場合、互いに関連するアイコンでの設定内容を確認しながら、設定対象のアイコンでの設定を行うことができず、使い勝手が悪くなる。

また、ユーザが好みに応じて機器の複数の機能をそれぞれ設定（カスタマイズ）しても、機器の使用条件等が変化すると、再度カスタマイズする必要がある。例えば、デジタルカメラにおいて、人物モードでの撮影に適するようにカメラ機能の各種のパラメータをカスタマイズしても、風景モードでの撮影時には、再度カスタマイズした方がよい場合が考えられるが、この場合には、頻繁に設定を行わなければならず、煩雑になる。特許文献１には、このような場合に、アイコンが指標する各種設定並びにその変更等を簡易かつ迅速に行う技術を示す記載がない。

一方、特許文献２に記載の発明も特許文献１に記載の発明と同様に、メニュー項目の選択、決定時にサブメニュー画面を表示させるため、表示画面の遷移が発生し、特許文献１に記載の発明と同様の問題がある。

本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、機器の複数の機能をそれぞれ設定するための複数のパラメータを、その設定用の一覧画面の画面遷移を伴わずに、かつ全てのパラメータの内容を確認しながら設定することができるとともに、機器の使用条件等が変化しても最小限の操作で適切な設定を行うことができる携帯型電子機器及び表示制御方法を提供することを目的とする。

前記目的を達成するために本発明の一の態様に係る携帯型電子機器は、表示部と、機器の複数の機能をそれぞれ設定するための複数のパラメータを１ページとして、複数ページ分のパラメータを記憶する記憶部と、複数の機能の各々に対応した複数の設定用アイコンと単一のページ用アイコンとを含む複数のアイコンが２次元配列された一覧画面であって、複数ページ間で同じ配列パターンを持つ一覧画面を表示部に表示でき、複数ページのうちのいずれかのページを選択する指示入力を受け付けると、記憶部から選択されたページに対応する複数のパラメータを読み出し、複数の設定用アイコンにそれぞれ読み出した複数のパラメータの内容を表示させ、かつページ用アイコンに現在の一覧画面のページ情報を表示させる第１の表示制御部と、表示部に表示された複数のアイコンのうちのいずれか１つを選択する指示入力を受け付け、選択されたアイコンと選択されていないアイコンとを識別可能に表示させる第２の表示制御部と、複数の設定用アイコンのうちの１つの設定用アイコンが選択され、選択された設定用アイコンに対応するパラメータの設定の指示入力を受け付けると、設定用アイコンに指示入力に対応するパラメータの設定内容を表示させ、ページ用アイコンが選択され、ページを選択する指示入力を受け付けると、ページ用アイコンに選択されたページのページ情報を表示させる第３の表示制御部と、記憶部に記憶されている複数ページのうちの表示部に現在表示されている一覧画面のページに対応する複数のパラメータを、パラメータの設定内容に基づいて更新するパラメータ設定部と、を備えている。

記憶部は、機器の複数の機能をそれぞれ設定するための複数のパラメータを１ページとして、複数ページ分のパラメータを記憶することができ、これにより、ユーザがカスタマイズした複数のパラメータを１ページ（１組）として、複数ページ（複数組）記憶することができる。ユーザは機器の使用状況等に応じて所望のページを読み出し、そのページの複数のパラメータにより機器の複数の機能をそれぞれ設定することができる。

第１の表示制御部は、複数の機能の各々に対応した複数の設定用アイコンと単一のページ用アイコンとを含む複数のアイコンが２次元配列された一覧画面であって、複数ページ間で同じ配列パターンを持つ一覧画面を、表示部に表示できる。複数のアイコンは、表示部の画面全体にマトリクス状に２次元配列することが好ましく、これにより小さい画面であっても多くのアイコンを配置することができる。また、第１の表示制御部は、複数ページのうちのいずれかのページに対応する複数のパラメータを記憶部から読み出し、複数の設定用アイコンにそれぞれ読み出した複数のパラメータの内容を表示させ、かつページ用アイコンに現在の一覧画面のページ情報を表示させ、パラメータ等の現在の設定内容をユーザが視認できるようにしている。

第２の表示制御部は、表示部に表示された複数のアイコンのうちのいずれか１つを選択する指示入力を受け付けると、選択されたアイコンと選択されていないアイコンとを識別可能に表示させ、いずれのアイコンが選択されたか（アクティブ状態か）をユーザが確認できるようにしている。

第３の表示制御部は、選択された設定用アイコンに対応するパラメータの設定の指示入力を受け付けると、設定用アイコンに指示入力に対応するパラメータの設定内容を表示させる。パラメータの設定内容は、設定アイコン上に数字、文字、記号、絵文字等により表される情報であり、前記パラメータの設定内容の設定変更時に、一覧画面を表示した状態で（即ち、一覧画面の画面遷移を行うことなく）、ユーザがパラメータの設定を指示することができる。即ち、ユーザは、一覧画面に表示された各設定用アイコンでの設定内容を確認しながら、所望の設定用アイコンに関連するパラメータを最小限の操作で適切に設定変更することができる。また、第３の表示制御部は、ページを選択する指示入力を受け付けると、ページ用アイコンに選択されたページのページ情報（何ページ目かを示す情報など）を表示させる。

そして、パラメータ設定部は、記憶部に記憶されている複数ページのうちの表示部に現在表示されている一覧画面のページに対応する複数のパラメータを、上記のようにして設定したパラメータの設定内容により設定更新する。携帯型電子機器は、ユーザにより指定されたページ、又は最新に設定されたページの複数のパラメータが、複数の機能に対するパラメータとして設定され、その設定されたパラメータにしたがって各機能が動作することになる。

このようにして本発明の上記態様に係る携帯型電子機器では、機器の複数の機能をそれぞれ設定するための複数のパラメータを、その設定用の一覧画面の画面遷移を伴わずに、かつ全てのパラメータの内容を確認しながら設定することができるとともに、機器の使用条件等が変化しても最小限の操作で適切な設定を行うことができる。

本発明の他の態様に係る携帯型電子機器において、表示部に一覧画面を表示させるための第１の操作部を備え、第１の表示制御部は、第１の操作部から指示入力を受け付けると、前回の最後に操作または表示したページの複数のパラメータに対応する２次元配列されたアイコンの一覧画面を表示部に表示させることが好ましい。ここで、「前回の最後に操作または表示したページ」は、必ずしもパラメータの更新設定がされたページでなくてもよい。

本発明の更に他の態様に係る携帯型電子機器において、２次元配列されたアイコンのいずれかを選択するための第２の操作部と、第２の操作部により選択されたアイコンによる設定内容を切り替えるための第３の操作部と、一覧画面に表示されている複数のパラメータを確定させるための第４の操作部と、を備え、第２の表示制御部は、第２の操作部からの操作入力に基づいて選択されたアイコンと選択されていないアイコンとを識別可能に表示させ、第３の表示制御部は、第３の操作部からの操作入力に基づいて選択されたアイコンに表示される設定内容を切り替え、パラメータ設定部は、第４の操作部からの操作入力に基づいて、記憶部に記憶されている複数ページのパラメータのうちの表示部に現在表示されているページに対応するパラメータを、パラメータの設定内容に基づいて更新し、かつパラメータの設定内容を機器に適用するパラメータとして設定するようにしている。第４の操作部からの操作入力があると、設定用アイコンに対応して設定されたパラメータは確定し、記憶部に記憶されている、対応するページのパラメータが当該確定したパラメータにより更新される。

本発明の更に他の態様に係る携帯型電子機器において、２次元配列されたアイコンのいずれかを選択するための第２の操作部と、第２の操作部により選択されたアイコンによる設定内容を切り換えるための第３の操作部と、を備え、第１の表示制御部は、第２の操作部の操作によりページ用アイコンが選択され、第３の操作部の操作によりページを選択する指示入力を受け付けると、記憶部に記憶されている複数ページのパラメータのうちの選択されたページに対応する複数のパラメータを読み出し、複数の設定用アイコンにそれぞれ読み出した複数のパラメータの内容を表示させ、かつページ用アイコンに選択されたページのページ情報を表示させるようにしている。即ち、ページ用アイコンの操作によるページを選択する指示入力を受け付けると、ページ用アイコンに表示されるページ情報が切り替えられるとともに、記憶部からは選択されたページに対応する複数のパラメータが読み出され、一覧画面の各設定用アイコンの表示内容が切り替えられる。

本発明の更に他の態様に係る携帯型電子機器において、第３の表示制御部は、複数の設定用アイコンのいずれかについてパラメータ設定の指示入力がされた場合において、指示入力されたパラメータの設定内容が、いずれかの設定用アイコン以外の設定用アイコンについて設定されているパラメータのいずれかと同時に設定し得ない内容であるときは、表示部にその旨を示す情報を表示し、指示入力がされたパラメータの設定内容を設定用アイコンに表示しないか、または警告表示をすることが好ましい。これにより、誤ったパラメータの設定を未然に防止することができる。なおここでいう「表示」は文字・図形・記号・色彩等による視覚的な表示の他、音声の出力を含み、ユーザが認識可能な態様であればよい。

本発明の更に他の態様に係る携帯型電子機器において、第１の表示制御部は、複数の設定用アイコン及びページ用アイコンがそれぞれ重ならないように２次元に配列して表示させることが好ましい。これにより、全てのアイコンの表示内容（アイコン別に設定されているパラメータ）を確認することができ、特に設定しようとするパラメータと関連する他のパラメータを見ながら、適切なパラメータの設定が可能になる。

本発明の更に他の態様に係る携帯型電子機器において、第１の表示制御部は、ページ用アイコンを一覧画面の四隅のいずれかに表示させることが好ましい。

本発明の更に他の態様に係る携帯型電子機器において、第１の表示制御部は、複数ページに共通する複数のパラメータに対応する複数の共通アイコンを、一覧画面に表示させることが好ましい。ページ毎に異なるパラメータをもつ必要がないパラメータもあるからである。

本発明の更に他の態様に係る携帯型電子機器において、第１の表示制御部は、複数の共通アイコンを一覧画面の周辺部にまとめて表示させることが好ましい。設定用アイコンと共通アイコンとは、それぞれ一覧画面上の異なる領域にまとめて表示させることが好ましく、共通アイコンは、一覧画面の周辺部（例えば、一覧画面の下部）にまとめて表示するようにしている。

本発明の更に他の態様に係る携帯型電子機器において、表示部の一覧画面に２次元配列されたアイコンのいずれかが選択されると、選択されたアイコンを反転表示させることが好ましい。これにより、選択されたアイコンと選択されていないアイコンとを容易に識別することができる。

本発明の更に他の態様に係る携帯型電子機器において、第２の表示制御部は、表示部の一覧画面に２次元配列されたアイコンのいずれかが選択されると、選択されたアイコンにより設定されるパラメータを示す情報を、一覧画面の上部に表示させることが好ましい。個々のアイコンの表示領域は小さいため、パラメータの種類を示す十分な情報を表示することができないからである。

本発明の更に他の態様に係る携帯型電子機器において、複数ページは、複数の設定用アイコンに対応するパラメータとして、機器により自動設定されるパラメータからなるページを含むことが好ましい。このページを選択することにより、機器により自動設定されるパラメータを、機器の機能に対応するパラメータとして設定することができる。自動設定されるパラメータは、予め設定されたデフォルトのパラメータと、機器自身が適宜の信号処理により得たパラメータとのうちの少なくとも一方を含む。

本発明の更に他の態様に係る携帯型電子機器において、第１の表示制御部は、機器により自動設定されるパラメータからなるページを表示するときは、機器により自動設定されるパラメータに対応する設定用アイコンに、パラメータが自動設定されるパラメータであることを示す情報を表示することが好ましい。これにより、ユーザは、上記ページを選択した場合、任意にパラメータを変更することができないことを確認することができる。

本発明の更に他の態様に係る携帯型電子機器は、撮影光学系と該撮影光学系を介して被写体像が結像される撮像素子とを含む撮像部と、撮像部から出力される画像を処理する画像処理部と、画像処理部により処理された画像を記録する画像記録部と、を備え、複数のパラメータは、撮像部での撮影時に設定されるパラメータまたは画像処理部における画像処理に対して設定されるパラメータを含んでいる。

本発明の更に他の態様に係る発明は、表示部と、機器の複数の機能をそれぞれ設定するための複数のパラメータを１ページとして、複数ページ分のパラメータを記憶する記憶部と、を備える携帯型電子機器の表示制御方法であって、複数の機能の各々に対応した複数の設定用アイコンと単一のページ用アイコンとを含む複数のアイコンが２次元配列された一覧画面であって、複数ページ間で同じ配列パターンを持つ一覧画面を表示部に表示でき、複数ページのうちのいずれかのページを選択する指示入力を受け付けると、記憶部から選択されたページに対応する複数のパラメータを読み出し、複数の設定用アイコンにそれぞれ読み出した複数のパラメータの内容を表示させ、かつページ用アイコンに現在の一覧画面のページ情報を表示させる第１の表示制御ステップと、表示部に表示された複数のアイコンのうちのいずれか１つを選択する指示入力を受け付け、選択されたアイコンと選択されていないアイコンとを識別可能に表示させる第２の表示制御ステップと、複数の設定用アイコンのうちの１つの設定用アイコンが選択され、選択された設定用アイコンに対応するパラメータの設定の指示入力を受け付けると、設定用アイコンに前記指示入力に対応するパラメータの設定内容を表示させ、ページ用アイコンが選択され、ページを選択する指示入力を受け付けると、ページ用アイコンに選択されたページのページ情報を表示させる第３の表示制御ステップと、記憶部に記憶されている複数ページのうちの表示部に現在表示されている一覧画面のページに対応する複数のパラメータを、パラメータの設定内容に基づいて更新するパラメータ設定ステップと、を含んでいる。

本発明の上記態様に係る表示制御方法では、本発明に係る携帯型電子機器と同様に、機器の複数の機能をそれぞれ設定するための複数のパラメータを、その設定用の一覧画面の画面遷移を伴わずに、かつ全てのパラメータの内容を確認しながら設定することができるとともに、機器の使用条件等が変化しても最小限の操作で適切な設定を行うことができる。

本発明によれば、機器の複数の機能（各機能の設定に係るパラメータ）をそれぞれ設定する際に、複数の設定用アイコンとページ用アイコンとを含む複数のアイコンが２次元配列された一覧画面を表示させ、この一覧画面上で任意の設定用アイコンが選択され、かつ選択された設定用アイコンに対応するパラメータの設定の指示入力を受け付けると、指示入力に対応するパラメータの設定内容を設定用アイコン上に表示させ、一方、ページ用アイコンの操作に基づいてページ（複数のパラメータ）を切り替えることができるようにした。これにより一覧画面の画面遷移を伴わずに、かつ全てのパラメータの内容を一覧画面上で確認しながらパラメータの設定変更を行うことができ、また、機器の使用条件等が変化しても所望のページのパラメータを一括して設定すること、又は一部のパラメータのみを修正して設定することができ、従って最小限の操作で複数のパラメータを迅速に、かつ適切なものに設定することができる。

図１は、本発明の第１の実施形態に係る撮像装置１００の正面斜視図である。 図２は、撮像装置１００の背面図である。 図３は、撮像装置１００の要部構成を示すブロック図である。 図４は、メインＣＰＵ２５１の機能を模式的に示す図である。 図５は、撮像装置１００における撮影条件設定画面の例を示す図である。 図６は、ページ及びページに含まれるパラメータの階層構造を示す図である。 図７は、パラメータ設定処理を示すフローチャートである。 図８は、パラメータ設定処理の際の画面表示の例を示す図である。 図９は、パラメータ設定処理の際の画面表示の例を示す他の図である。 図１０は、パラメータ設定処理におけるエラー処理を示す図である。 図１１は、パラメータ設定処理におけるエラー発生時の画面例を示す図である。 図１２は、パラメータの設定頻度に応じたアイコンの強調表示の例を示す図である。 図１３は、本発明の第２の実施形態に係るスマートフォン５００の外観図である。 図１４は、スマートフォン５００の要部構成を示すブロック図である。 図１５は、スマートフォン５００における撮影条件設定画面の例を示す図である。 図１６は、第２の実施形態の変形例に係るスマートフォン６００における撮影条件設定画面の例を示す図である。

以下、添付図面に従って本発明に係る携帯型電子機器及びその表示制御方法を実施するための形態について詳細に説明する。

＜第１の実施の形態＞
＜撮像装置の構成＞
図１は、本発明の一の実施の形態に係るレンズ交換式カメラである撮像装置１００（携帯型電子機器）の正面斜視図であり、図２は、撮像装置１００の背面図である。撮像装置１００は、カメラ本体２００と、カメラ本体２００に交換可能に装着される交換レンズ３００（撮影光学系、撮像部）と、から構成される。カメラ本体２００と交換レンズ３００とは、カメラ本体２００に備えられたマウント２５６（カメラマウント）と、マウント２５６に対応する交換レンズ３００側のマウント３４６（図３参照）とが結合されることにより交換可能に装着される。

カメラ本体２００の前面には、マウント２５６の他、ファインダ２４０（詳細は後述）のファインダ窓２４１、ファインダ切り替えレバー２１４等が設けられている。ファインダ切り替えレバー２１４を矢印ＳＷ方向に回動させると、ファインダ２４０で視認可能な像が光学像と電子像との間で切り換わるようになっている（後述）。なお、ファインダ２４０の光軸Ｌ２は、交換レンズ３００の光軸Ｌ１とは異なる光軸である。また、カメラ本体２００の上面には、主としてレリーズボタン２１１（レリーズボタン）及び撮影モード設定用のダイヤル２１２が設けられている。

カメラ本体２００の背面には、主として、ファインダ２４０のファインダ接眼部２４２、モニター２１３、Ｑボタン２２１、十字キー２２２（方向指示ボタン）、回転ダイヤル２２３、ＭＥＮＵ／ＯＫキー２２４、ＤＩＳＰ／ＢＡＣＫボタン２２５、再生ボタン２２６が設けられている。

Ｑボタン２２１（第１の操作部、第４の操作部）は、２次元マトリクス状に配列された複数のアイコン（後述）をモニター２１３の画面上に表示させる指令を行うボタンとして機能する。十字キー２２２（第２の操作部）は、各アイコンに対応するパラメータ設定（後述）の際に、カーソル位置を上下左右に移動させてアイコンを選択する操作に用いられる。また十字キー２２２の上／下キーは撮影時のズームスイッチあるいは再生モード時の再生ズームスイッチとしても機能し、左／右キーは再生モード時のコマ送り（順方向／逆方向送り）ボタンとしても機能する。回転ダイヤル２２３（第３の操作部）は、パラメータ設定（後述）の際に、選択したアイコンの表示を所望の状態に変更するのに用いられる。ＭＥＮＵ／ＯＫキー２２４（第４の操作部）は、モニター２１３の画面上にメニューを表示させる指令を行うためのメニューボタンとしての機能と、選択内容の確定及び実行などを指令するＯＫボタンとしての機能とを兼備した操作キーである。ＤＩＳＰ／ＢＡＣＫボタン２２５は、選択項目など所望の対象の消去や指示内容の取消し、あるいは１つ前の操作状態に戻らせるときなどに使用される。再生ボタン２２６は、記録された画像の再生（モニター２１３への表示）を指示するために用いられる。

モニター２１３（表示部）は、撮影モード時のライブビュー画像表示や再生モード時の再生画像表示に用いられる他、各種パラメータを設定するためのアイコンが２次元マトリクス状に配置された一覧画面の表示に用いられる（後述）。

ファインダ２４０は、ファインダ窓２４１、ファインダ接眼部２４２、液晶シャッタ２４３、ファインダ変倍レンズ２４４、対物レンズ２４５の他、図示せぬプリズム、接眼レンズ、液晶板、液晶板用レンズ等により構成される。

ファインダ窓２４１、ファインダ接眼部２４２、液晶シャッタ２４３、対物レンズ２４５、及びプリズム、接眼レンズは光軸Ｌ２上に配置され、ファインダ窓２４１、液晶シャッタ２４３、対物レンズ２４５、及びプリズムを透過した被写体光は、接眼レンズによりファインダ接眼部２４２に導かれる。この結果、被写体の光学像がファインダ接眼部２４２から視認される。すなわち、ファインダ窓２４１、ファインダ接眼部２４２、液晶シャッタ２４３、対物レンズ２４５、プリズム、及び接眼レンズは、光学ファインダとして機能する。

ファインダ変倍レンズ２４４は、光軸Ｌ２を外れた位置と光軸Ｌ２上の位置との間で平行移動自在に設けられ、ファインダ変倍レンズ２４４が光軸Ｌ２上にない状態から光軸Ｌ２上にある状態へ変更されると、ファインダ接眼部２４２から観察される光学像が拡大される。

液晶シャッタ２４３は、ファインダ窓２４１から入射した被写体光の光軸と垂直となるようにファインダ窓２４１の背面に設けられている。液晶シャッタ２４３は、一対の基板間に封止された液晶層を有し、液晶層に印加する電圧により偏光方向が変化する液晶パネルであり、例えば１６００×９００画素の解像度を有する液晶パネルである。液晶シャッタ２４３は、液晶シャッタ制御部２３９（図３参照）の制御によりファインダ窓２４１から入射した被写体光を遮光する遮光状態と、被写体光を透過させる透過状態（非遮光状態）とを画素毎に切り替え可能に構成されている。この切り替えは、上述したファインダ切り替えレバー２１４の回動操作に応じて行われる。

液晶板２４８は、液晶シャッタ２４３の表示解像度と同じ１６００×９００画素の解像度を有する液晶パネルである。液晶板２４８には、表示制御部２１０（図３参照）の制御により、交換レンズ３００の焦点距離（画角）に基づいて、撮像素子２０２（撮像素子、撮像部）の受光面に入射した被写体光の範囲である撮影範囲を示すフレーム枠が表示される。また、液晶板２４８には、表示制御部２１０の制御により、被写体像を反転した画像や各種撮影情報（露出モード、画像サイズ・画質モード、ＩＳＯ感度等）を示す文字・記号の反転像を表示することもできる。

液晶板２４８に表示された画像は、光軸Ｌ３上に設けられた液晶板用レンズを透過してプリズムに入射される。プリズムは、第１プリズムと第２プリズムとから構成されており、第１プリズムと第２プリズムとの接合部分には、ハーフミラー面が形成されている。このハーフミラー面は、液晶板用レンズの光軸Ｌ３に対して４５°傾けられて設置される。液晶板２４８に表示された画像は、液晶板用レンズによって拡大され、ハーフミラー面によって左右が反転されて図面右方向に反射される。ハーフミラー面によって反射された画像（正立正像）は、接眼レンズを透過してファインダ接眼部２４２に導かれる。

したがって、液晶シャッタ２４３を全面透過状態にするとともに液晶板２４８にフレーム枠や各種撮影情報を表示することで、ファインダ２４０を光学式ファインダとして用いることができ、一方液晶シャッタ２４３を全面遮光状態とするとともに液晶板２４８に被写体像の反転画像及び各種撮影情報を示す文字・記号の反転像を表示させることで、ファインダ２４０を電子式ファインダとして利用できる。このような光学式／電子式の切換は、ファインダ切り替えレバー２１４の回動操作（図１中の矢印ＳＷ方向）に応じて行われる。

図３は撮像装置１００の要部構成を示すブロック図である。撮像装置１００の動作は、カメラ本体２００のメインＣＰＵ２５１及び交換レンズ３００のレンズＣＰＵ３４０によって統括制御されている。

メインＣＰＵ２５１は、フラッシュＲＯＭ２３１に記憶されたカメラ制御プログラムをＳＤＲＡＭ２３２に展開し、ＳＤＲＡＭ２３２をワークメモリとして使用しながら各種処理を実行する。また、レンズＣＰＵ３４０は、ＲＯＭ３４４に記憶されたカメラ制御プログラムをＲＡＭ３４２に展開し、ＲＡＭ３４２をワークメモリとして使用しながら各種処理を実行する。ＳＤＲＡＭ２３２は、メインＣＰＵ２５１の演算作業用領域として利用されると共に、画像データの一時記憶領域としても利用される。フラッシュＲＯＭ２３１（記憶部）には、メインＣＰＵ２５１が実行する制御プログラム及び制御に必要な各種データの他、撮像装置１００の複数の機能をそれぞれ設定するための複数のパラメータを一組（１ページ）とした複数ページ分のパラメータ、及びその更新情報が記憶されている。これらのパラメータは、各パラメータに対応するアイコンの表示を切り換えることで設定を変更することができるようになっている（後述）。なお更新情報の記録態様としては、各パラメータの更新回数のみを記録する態様の他、最後に更新されたパラメータを記録する態様、あるいは更新タイミング及び更新内容を記録する態様を用いるようにしてよい。ＲＯＭ２２８には、ユーザ設定情報等の撮像装置１００の動作に関する各種設定情報等が格納されている。

ユーザによりＱボタン２２１、十字キー２２２、回転ダイヤル２２３、ＭＥＮＵ／ＯＫキー２２４、ＤＩＳＰ／ＢＡＣＫボタン２２５等を含む操作部２２０が操作されると、操作部２２０からの信号はメインＣＰＵ２５１に入力され、メインＣＰＵ２５１は入力信号に基づいてカメラ本体２００の各回路を制御すると共に、後述するようにマウント２５６及びマウント通信部２５０を介して交換レンズ３００との間で信号を送受信する。

マウント２５６には端子２５７が設けられており、マウント３４６には端子３４７が設けられていて、交換レンズ３００をカメラ本体２００に装着すると、対応する端子２５７と端子３４７とが接触して通信が可能となる（なお、図１及び図２における端子２５７、端子３４７は概念的に示したものであり、本発明における端子の位置、個数はこれに限定されるものではない）。カメラ本体２００と交換レンズ３００との間では駆動指令、各種制御ステータス（レンズ駆動開始／完了通知等）、レンズの設定情報等の通信が行われる。上述した端子には例えば接地用端子、同期信号用端子、シリアル通信用端子、制御ステータス通信用端子、及びカメラ本体２００のバッテリ２５２から交換レンズ３００の各部への電源供給用端子が含まれる。

交換レンズ３００は、主として、ズームレンズＺＬ、フォーカスレンズＦＬ、絞りＩ、レンズＣＰＵ３４０等から構成される。

ズームレンズＺＬ及びフォーカスレンズＦＬは、同じ光軸上を前後移動し、ズーム及びフォーカスを行う。ズームレンズＺＬは、ズームレンズ制御部３１０により駆動されて焦点距離が変更される。メインＣＰＵ２５１は、ユーザが行ったズームレバー（不図示）の操作に応じて、交換レンズ３００内のズームレンズＺＬを移動させて焦点距離を変更する。フォーカスレンズＦＬは、フォーカスレンズ制御部３２０により駆動される。

絞りＩは、撮像素子２０２へ入射する光量を制御し、シャッタスピードと共に露出の制御を行う。絞りＩは、例えば、５枚の絞り羽根からなり、絞り値Ｆ1.4〜Ｆ11まで１ＡＶ刻みで６段階に絞り制御される。絞りＩは、絞り制御部３３０によって駆動され、開口量が調整される。

レンズＣＰＵ３４０は、位置センサ（図示せず）によって検出されたズームレンズＺＬ及びフォーカスレンズＦＬの光軸方向の現在位置とレンズ目標位置と、ＲＯＭ３４４からＲＡＭ３４２に展開された交換レンズ３００の設定情報のうちのレンズ調整値に基づいてズームレンズＺＬ及びフォーカスレンズＦＬの移動量を決定する。

ズームレンズ制御部３１０は、レンズＣＰＵ３４０からの指令に従い、ズームレンズＺＬを光軸方向に移動させて撮影倍率を可変する。また、フォーカスレンズ制御部３２０は、レンズＣＰＵ３４０からの指令に従い、フォーカスレンズＦＬを光軸方向に沿って前後に移動させて被写体に合焦させる。絞り制御部３３０は、レンズＣＰＵ３４０からの指令に従い、絞りＩの絞り値を変更する。

撮像素子２０２は、ズームレンズＺＬ、フォーカスレンズＦＬ及び絞りＩの後段に配置されており、ズームレンズＺＬ、フォーカスレンズＦＬ及び絞りＩを透過した被写体光を受光する。撮像素子２０２は、多数の受光素子がマトリクス状に配列された受光面を備えている。ズームレンズＺＬ、フォーカスレンズＦＬ及び絞りＩを透過した被写体光は、この撮像素子２０２の受光面上に結像され、各受光素子によって電気信号に変換される。なお、撮像素子２０２としては、ＣＭＯＳ、ＣＣＤ等の様々な光電変換素子を用いることができる。

この撮像素子２０２は、撮像素子制御部２０１（撮像部）から供給される垂直転送クロック及び水平転送クロックに同期して、各画素に蓄積された電荷を１ラインずつシリアルな画像信号として出力する。メインＣＰＵ２５１は、撮像素子制御部２０１を制御して、撮像素子２０２の駆動を制御する。

なお、各画素の電荷蓄積時間（露出時間）は、撮像素子制御部２０１から与えられる電子シャッタ駆動信号によって決められる。メインＣＰＵ２５１は、撮像素子制御部２０１に対して電荷蓄積時間を指示する。

また、撮像装置１００が撮影モードにセットされると、モニター２１３にライブビュー画像を表示するため、画像信号の出力が開始される。このライブビュー画像用の画像信号の出力は、本撮影の指示が行われると一旦停止され、本撮影が終了すると再度開始される。

撮像素子２０２から出力される画像信号は、アナログ信号であり、このアナログの画像信号は、アナログ信号処理部２０３に取り込まれる。

アナログ信号処理部２０３（画像処理部）は、相関二重サンプリング回路（ＣＤＳ）、及び自動ゲインコントロール回路（ＡＧＣ）を含んで構成される。ＣＤＳは、画像信号に含まれるノイズの除去を行い、ＡＧＣは、ノイズ除去された画像信号を所定のゲインで増幅する。このアナログ信号処理部２０３で所要の信号処理が施されたアナログの画像信号は、Ａ／Ｄ変換器２０４（画像処理部）に取り込まれる。

Ａ／Ｄ変換器２０４は、取り込んだアナログの画像信号を所定ビットの階調幅を持ったデジタルの画像信号に変換する。この画像信号は、いわゆるＲＡＷデータであり、画素毎Ｒ、Ｇ、Ｂの濃度を示す階調値を有している。なお、撮像素子２０２がＭＯＳ型撮像素子である場合は、Ａ／Ｄ変換器２０４は撮像素子２０２内に内蔵されていることが多く、また上記相関二重サンプリングは必要としない。

画像入力コントローラ２０５（画像処理部）は、所定容量のラインバッファを内蔵しており、Ａ／Ｄ変換器２０４から出力された１コマ分の画像信号を蓄積する。この画像入力コントローラ２０５に蓄積された１コマ分の画像信号は、ＳＤＲＡＭ２３２に格納される。

ＳＤＲＡＭ２３２に格納された１コマ分の画像信号は、点順次（画素の順番）にデジタル信号処理部２０６（画像処理部）に取り込まれる。

デジタル信号処理部２０６は、点順次に取り込んだＲ、Ｇ、Ｂの各色の画像信号に対して所定の信号処理を施し、輝度信号Ｙと色差信号Ｃｒ、Ｃｂとからなる画像信号（Ｙ／Ｃ信号）を生成する。

ＡＦ検出部２２７は、メインＣＰＵ２５１の指令に従い、ＳＤＲＡＭ２３２に格納されたＲ、Ｇ、Ｂの画像信号を取り込み、ＡＦ（Automatic Focus）制御に必要な焦点評価値を算出する。このＡＦ検出部２２７は、Ｇ信号の高周波成分のみを通過させるハイパスフィルタ、絶対値化処理部、画面に設定された所定のフォーカス領域（以下、ＡＦエリアという）内の信号を切り出すＡＦエリア抽出部、及び、ＡＦエリア内の絶対値データを積算する積算部を含み、この積算部で積算されたＡＦエリア内の絶対値データを焦点評価値としてメインＣＰＵ２５１に出力する。焦点評価値に基づくフォーカスレンズＦＬの制御方式としては、焦点評価値が極大となる位置をサーチし、その位置にフォーカスレンズＦＬを移動させる方式や、フォーカスレンズＦＬを焦点評価値が増加する方向に移動させて行き、焦点評価値が減少し始める点を検出するとその位置にフォーカスレンズ群を設定する山登り方式を用いることができる。

フォーカスレンズＦＬの制御方式としては、上記の方式の他、位相差方式を用いてもよい。位相差ＡＦ処理を行う場合には、画像データのうちの所定のフォーカス領域内の複数の位相差を持った画素を用いて算出した位相差データから求めたデフォーカス量が０になるように、交換レンズ３００内のフォーカスレンズＦＬを制御する。なお位相差方式を用いる場合、位相差ＡＦ用の撮像素子を別途配設し、位相差ＡＦ用の撮像素子により検出された位相差を用いてＡＦを行うようにしてもよい。

ＡＥ／ＡＷＢ検出部２２９は、ＳＤＲＡＭ２３２に格納されたＲ、Ｇ、Ｂの画像信号を取り込み、画面全体のＧ信号を積算し、又は画面中央部と周辺部とで異なる重みづけをしたＧ信号を積算し、そのＡＥ制御に必要な積算値をメインＣＰＵ２５１に出力する。メインＣＰＵ２５１は、積算値から輝度値を算出し、輝度値から露出値を求める。また露出値から所定のプログラム線図に従って、絞り値及びシャッタ速度を決定する。

また、ＡＥ／ＡＷＢ検出部２２９は、ＡＷＢ制御に必要な物理量として、１画面を複数のエリア（例えば、１６×１６）に分割し、分割したエリア毎にＲ、Ｇ、Ｂの画像信号の色別の平均積算値を算出する。メインＣＰＵ２５１は、得られたＲの積算値、Ｂの積算値、Ｇの積算値から分割エリア毎にＲ／Ｇ及びＢ／Ｇの比を求め、求めたＲ／Ｇ、Ｂ／Ｇの値のＲ／Ｇ、Ｂ／Ｇの色空間における分布等に基づいて光源種判別を行う。そして、判別された光源種に適したホワイトバランス調整値に従って、例えば各比の値がおよそ１（つまり、１画面においてＲＧＢの積算比率がＲ：Ｇ：Ｂ＝１：１：１）になるように、ホワイトバランス調整回路のＲ、Ｇ、Ｂ信号に対するゲイン値（ホワイトバランス補正値）を決定する。ＡＥ／ＡＷＢ検出部２２９は、ＳＤＲＡＭ２３２に格納された一コマ分の画像信号に光源種に応じたデジタルゲインをかけることでホワイトバランス調整を行うと共に、ガンマ（階調特性）処理及びシャープネス処理を行ってＲ、Ｇ、Ｂ信号を生成する。

圧縮・伸張処理部２０８（画像処理部）は、メインＣＰＵ２５１からの指令に従ってデジタル信号処理部２０６で生成された画像データに所定の圧縮処理を施し、圧縮画像データを生成する。また、圧縮された画像データに所定の伸張処理を施して、非圧縮の画像データを生成する。

メディア制御部２３４（画像記録部）は、メインＣＰＵ２５１からの指令に従い、撮影により得られた画像データをメモリカード２３６（画像記録部）に記録し、また、記録済み画像をメモリカード２３６から読み出す。

表示制御部２１０（表示部）は、メインＣＰＵ２５１からの指令に従いモニター２１３（表示部）及び液晶板２４８への表示を制御する。

ファインダ制御部２３８は、ファインダ変倍レンズ２４４を駆動して、ファインダ変倍レンズ２４４の光軸上への挿脱を行う。

液晶シャッタ制御部２３９は、液晶シャッタ２４３の遮光、非遮光状態を制御する。

カメラ本体２００と交換レンズ３００とは、カメラ本体２００のマウント２４６及びマウント通信部２５０、交換レンズ３００のマウント３４６及びマウント通信部３５０、並びにマウント２４６及びマウント３４６に設けられた端子を介して通信を行い、レンズ移動指令や絞り変更指令等の各種指令及びその応答を送受信する。カメラ本体２００と交換レンズ３００との間では上記の他、制御ステータス通信用端子を介して各種制御ステータスの通信が行われる。

＜メインＣＰＵ２５１の機能構成＞
撮像装置１００では、撮像装置１００の各種の機能（例えば、感度設定機能、画素数設定機能、画質設定機能、等）の各々に対応した複数のアイコンが２次元マトリクス状に配置されてモニター２１３に表示され、これらのアイコンの表示を切り換えることで各機能のパラメータの設定（例えば感度設定機能におけるＩＳＯ感度の値の設定）を行うことができるようになっている（後述）。このようなアイコン表示やパラメータの設定は主としてメインＣＰＵ２５１の制御により行われるが、メインＣＰＵ２５１はそのような制御を行うための以下の機能を有する。

図４はメインＣＰＵ２５１の機能のうちアイコン表示やパラメータの設定に関するものを示すブロック図であり、メインＣＰＵ２５１は図４に示すように第１〜第３の表示制御機能ｆ１〜ｆ３、及びパラメータ設定機能ｆ４を有している。以下、各機能の概略を説明する。

第１の表示制御機能ｆ１（第１の表示制御部）は、Ｑボタン２２１の押下げやページ用アイコン（後述）を介した操作により、複数ページの内からいずれかのページが選択されると、複数の機能の各々に対応した複数の設定用アイコンが２次元マトリクス状に配列された一覧画面をモニター２１３に表示するとともに、それら複数の設定用アイコンに対応するパラメータの設定内容を各設定用アイコンに表示させる機能である。

第２の表示制御機能ｆ２（第２の表示制御部）は、第１の表示制御機能ｆ１により２次元マトリクス状に配列された設定用アイコンの内からいずれかの設定用アイコンを選択すると、該選択されたアイコンと選択されていないアイコンとを識別可能に表示させる機能である。

第３の表示制御機能ｆ３（第３の表示制御部）は、選択された設定用アイコンに対してパラメータ設定の指示が入力されると、入力されたパラメータの設定内容を当該選択された設定用アイコンに表示し、ページ用アイコンを介した操作によりいずれかのページが選択されると、選択されたページのページ情報（ユーザによるカスタム設定が可能なページか否か、ページ番号、等）を当該ページ用アイコンに表示する機能である。

パラメータ設定機能ｆ４（パラメータ設定部）は、設定用アイコンに現在表示されている内容で、パラメータの設定を更新する機能である。

これらの機能に基づく制御の詳細は後述する。なお上記機能ｆ１〜ｆ４はメインＣＰＵ２５１の機能のうちアイコン表示やパラメータの設定に関する主要機能を示したものであり、メインＣＰＵ２５１の機能は上記ｆ１〜ｆ４に限られるものではない。

＜アイコンの画面表示＞
次に、アイコンの画面表示について説明する。図５は、２次元マトリクス状に配列されたページ用アイコン及び設定用アイコンをモニター２１３に表示した状態の例を示す図である。

図５に示す画面は、複数の領域に分かれている。画面最上部の左側は、現在選択されているアイコンにより設定されるパラメータの内容を示す文字及び記号情報を示す第１の領域４０１であり、図５の例では感度設定用アイコン４１２が選択されているので、画面左上に「感度」と文字表示されている。その隣の記号は、感度がＩＳＯ感度であることを示す記号である。個々のアイコンの表示領域は限られているため、パラメータの種類を示す十分な情報を表示することが困難な場合もあるが、撮像装置１００ではパラメータの内容を示す文字・記号情報を画面に表示することで、アイコンが表すパラメータの内容を容易に把握できるようにしている。

第１の領域４０１の下側は２次元マトリクス状に配列された複数のアイコンを表示する第２の領域４０２である。第２の領域４０２は、さらに３つの領域に分かれている。

第２の領域４０２の１つ目は領域４０２−１であり、第２の領域４０２の左上の領域である。ここには、ページ用アイコン４０４が配置（位置は固定）される。ページ用アイコン４０４の表示は回転ダイヤル２２３を回転操作することで切り換えることができ、表示を切り換えると、当該切り換えられた表示に対応した一のページが選択されて、上述した第１の表示制御機能ｆ１がフラッシュＲＯＭ２３１から選択されたページに対応する複数のパラメータを読み出し、各設定用アイコンにそれぞれ読み出したパラメータの内容を表示させるとともに、ページ用アイコン４０４に現在の一覧画面のページ情報を表示させる。なお、図５の例では領域４０２−１を第２の領域４０２の左上に配置しているが、左上に限らず左下や、右上・右下等第２の領域４０２の四隅のいずれかであってもよい。

第２の領域４０２の２つ目は領域４０２−２であり、ここには参照符号４１２〜４３２で示される複数の個別設定用アイコン（設定用アイコン）が２次元マトリクス状に配列されて表示される。これらの個別設定用アイコンはページ毎に異なる内容を設定可能なパラメータに対応するものであり、カスタム設定可能なページにおいて各アイコンを選択してアイコンの表示を切り換える操作を行うと、アイコンに対応するパラメータの設定内容が変更される（後述）。図５の例では参照符号４１２〜４３２は、感度（ＩＳＯ感度）設定用アイコン４１２、ダイナミックレンジ（の広さ）設定用アイコン４１４、ホワイトバランス（光源の種類）設定用アイコン４１６、ノイズリダクション（ノイズ除去処理の強度）設定用アイコン４１８、画像サイズ設定用アイコン４２０、画質モード（記録画像の圧縮率）設定用アイコン４２２、フィルムシュミレーション（撮影する画像の発色や階調、カラー／モノクロ、フィルタ有無等の変更）設定用アイコン４２４、ハイライトトーン（画像のハイライト部の調子を柔らかくする度合）設定用アイコン４２６、シャドウトーン（画像のシャドウ部の調子を柔らかくする度合）設定用アイコン４２８、カラー（画像の色の濃さ）設定用アイコン４３０、シャープネス（輪郭強調の度合）設定用アイコン４３２をそれぞれ示す。

上記個別設定用アイコンはアイコンが表すパラメータの関連度に応じて配列されている。例えば図５においては、関連度が高い感度設定用アイコン４１２とダイナミックレンジ設定用アイコン４１４、画像サイズ設定用アイコン４２０と画質モード設定用アイコン４２２、ハイライトトーン設定用アイコン４２６とシャドウトーン設定用アイコン４２８、がそれぞれ左右に隣接して配置されており、関連するパラメータの設定を迅速かつ容易に行えるようになっている。

第２の領域４０２の３つ目は領域４０２−３であり、ここには参照符号４３４〜４４０で示される複数の共通設定用アイコン（共通アイコン）がまとめて表示される。これらの共通設定用アイコンは８つのページで共通の内容となるパラメータを設定するためのアイコンであり、上記個別設定用アイコンと同様に、各アイコンを選択してアイコンの表示を切り換える操作を行うと、アイコンに対応するパラメータの設定内容が変更される（後述）。図５の例では参照符号４３４〜４４０は、セルフタイマー（タイマー設定時間）設定用アイコン４３４、ＡＦモード（ＡＦエリアの選択方法）設定用アイコン４３６、フラッシュモード（強制発光、発光禁止、等）設定用アイコン４３８、モニター２１３の明るさ設定用アイコン４４０をそれぞれ表す。なお領域４０２−３は上記領域４０２−１，２と異なる色で表示されており、共通設定用アイコンが配置されていることを容易に識別できるようになっている。

なお、以上説明した第２の領域におけるアイコンの配置は、全てのページ間で同じ配列パターンを持つ。

画面最下部の左側は、パラメータを設定するための操作を示す情報を表示する第３の領域４０３である。図５の例では、回転ダイヤル２２３を回転させる様子を示す記号と共に「設定」と表示されており、現在選択されているアイコン（図５の例では感度設定用アイコン４１２）が示すパラメータ（ここでは、感度）を設定するためには回転ダイヤル２２３を回転させればよいことを示している。このように撮像装置１００では、パラメータを設定するための操作を示す情報を画面表示することで、パラメータの設定を容易に行えるようにしている。

＜ページの階層構造＞
図６は、ページの階層構造の例を示す図である。上述のように本実施形態に係る撮像装置１００ではページ数が８であり、パラメータの内容が撮像装置１００により自動設定されるページが１ページ（ページ用アイコン４０４の表示は“ＢＡＳＩＣ”）と、撮像装置１００のユーザが各パラメータを設定できるページが７ページ（ページ用アイコン４０４の表示は“Ｃ１”〜“Ｃ７”）と、からなる。ここでパラメータの内容が「自動設定される」とは、固定された一つの内容が設定される場合、及び複数の値から選択した内容が設定される場合を含み、パラメータの内容が自動設定されるページであることを示す情報として、本実施の形態ではページ用アイコン４０４の表示を“ＢＡＳＩＣ”としている。

各ページは、撮像装置１００の複数の機能をそれぞれ設定するための複数のパラメータを一組にしたものであり、複数の個別設定用アイコンの各々が当該複数の機能の各々に対応している。各個別設定用アイコンは第１の表示制御機能ｆ１により、当該アイコンが対応するパラメータの設定内容に応じて異なる表示がされるが、アイコンの配置は全てのページ間で同じ配列パターンを持つ。

このような階層構造の情報は、フラッシュＲＯＭ２３１に記録されている。

なお“ＢＡＳＩＣ”のページで自動設定されるパラメータと固定的に設定されるパラメータとがあるのは、感度やホワイトバランス等、固定的に設定するよりも撮影シーンに合わせて複数の選択肢の中から選択されるようにすることが好ましいパラメータがあるためであり、カスタム設定ページでもパラメータの設定内容に“ＡＵＴＯ（自動設定）”を設けているのは、ユーザが一部のパラメータのみの設定を行いたい場合を考慮したためである。

＜パラメータ設定処理＞
次に、個別設定用アイコン及び共通設定用アイコンを介したパラメータ設定処理について具体的に説明する。図７はパラメータ設定処理を示すフローチャートである。撮像装置１００が撮影モードに設定されている場合（Ｓ１００でＹ）はモニター２１３にライブビュー画像を表示し（Ｓ１０２）、Ｑボタン２２１が押下げられると（Ｓ１０４でＹ）、第１の表示制御機能ｆ１により、図５の例のように単一のページ用アイコン４０４と複数の個別設定用アイコン（参照符号４１２〜４３２）と複数の共通設定用アイコン（４３４〜４４０）とが２次元マトリクス状に配列されてモニター２１３に一覧表示される（Ｓ１０６：第１の表示制御ステップ）。この際各アイコンは互いに重ならないように表示され、またフラッシュＲＯＭ２３１に記録された更新情報に基づき、前回の最後に操作または表示したページの最後に選択されたアイコンが選択された状態で表示される。なお選択されたアイコンは第２の表示制御機能ｆ２により反転表示されるとともに、選択されたことを示すカーソル（図５の例では長方形の記号、及び当該長方形の記号の四辺に配置された上下左右方向を示す三角形の記号）がアイコンに重畳されて表示され、選択されたアイコンと選択されていないアイコンとが識別可能に表示される（第２の表示制御ステップ）。

上述のようにアイコンがモニター２１３に表示された状態で十字キー２２２を構成する上下左右キーのいずれかが押下げられると（Ｓ１０８でＹ）、押下げられたキーに応じてカーソルが上下左右方向に移動し、選択されるアイコンが切り換えられる（Ｓ１１０）。十字キー２２２の押下げがされなければ（Ｓ１０８でＮ）、アイコンの選択状態が継続する。

このようにしていずれかのアイコンが選択された状態で回転ダイヤル２２３が回転操作されると（Ｓ１１２でＹ）、第３の表示制御機能ｆ３により、回転操作された回数に応じて選択されたアイコンの表示が切り換えられる（Ｓ１１４：第３の表示制御ステップ）。この際第３の表示制御機能ｆ３は、選択されたアイコンがページ用アイコン４０４であるときは、ページ用アイコン４０４の表示（ページ情報）を“ＢＡＳＩＣ”及び“Ｃ１”〜“Ｃ７”の範囲で順次切り換え、選択されたアイコンが個別設定用アイコンまたは共通設定用アイコンであるときは、アイコンに表示するパラメータの内容を上記回転操作の回数に応じて順次切り換える。なお回転ダイヤル２２３の所定の角度の回転を１回の操作とみなし、回転角度に応じた切り替えを行うようにしてもよい。回転ダイヤル２２３が１度も回転操作されない場合は（Ｓ１１２でＮ）、アイコン表示の切換は行われない（Ｓ１１４をスキップする）。

Ｓ１１２またはＳ１１４までの処理が行われた状態でＱボタン２２１またはＭＥＮＵ／ＯＫキー２２４が押下げられると（Ｓ１１６でＹ）、パラメータ設定機能ｆ４は、現在選択されているページに対応するパラメータの設定内容を、モニター２１３に表示されているパラメータの設定内容に基づいて更新し（Ｓ１１８：パラメータ設定ステップ）、ライブビュー画像表示状態（Ｓ１０２）に戻る。

このように本実施の形態に係る撮像装置１００では、パラメータの設定は、選択されたアイコンだけでなく１つのページに含まれるアイコンが全て一覧表示された状態で行われ、パラメータ設定を行う際に他の画面に遷移したり、設定対象以外のアイコンの表示が隠されたりすることがない。したがって一つのパラメータの設定を、他の全てのパラメータの設定内容を同時に確認しながら行うことができ、撮影条件を変更する場合でも最小限の操作で適切な設定を行うことができる。

＜パラメータ設定処理時の画面表示＞
次に、上記パラメータ設定処理を行う際の画面表示の様子を説明する。図８及び図９は画面表示の例を示す図であり、画面表示は矢印の方向に変化する。なお図８及び図９は、丸印中にＡ，Ｂの書かれた記号の部分で連続している。

図８（ａ）は撮像装置１００が撮影モードに設定されている場合（図７のフローチャートでＳ１００に対応、以下同様）のモニター２１３の表示例であり、ライブビュー画像（図示せず）及び各種撮影情報が表示されている（Ｓ１０２）。この状態でＱボタン２２１を押下げると（Ｓ１０４でＹ）、画面表示は図８（ｂ）のように変化する（Ｓ１０６）。撮像装置１００では上述のように、前回の最後に操作または表示したページの最後に選択されたアイコンが選択された状態で表示されるようになっており、図８（ｂ）では前回最後にパラメータ設定された、カスタムページ１（Ｃ１）の感度設定用アイコン４１２が選択されて反転表示された状態の例を示している。

図８（ｂ）の状態で回転ダイヤル２２３を回転操作すると（Ｓ１１２でＹ）、その回数に応じて感度設定用アイコン４１２の表示が切り換わる（Ｓ１１４）。図８（ｃ）は感度表示がＩＳＯ２００に切り換えられた状態であり、図８（ｄ）はＩＳＯ２５６００に切り換えられた状態である。

一方、図８（ｂ）の状態で十字キー２２２を構成する上下左右キーのいずれかが押下げられると（Ｓ１０８）、押下げに応じてカーソルが移動し（Ｓ１１０）、図８（ｆ）のように別のアイコンが選択された状態となる。図８（ｆ）は画像サイズ設定用アイコン４２０が選択された状態であり、この状態で十字キー２２２を構成する左右キーを操作すると（Ｓ１１２）、図８（ｅ），（ｇ），（ｈ）のようにカーソルが移動して別のアイコンが選択された状態となる。

また、図８（ｆ）の状態（画像サイズ設定用アイコン４２０が選択された状態）で十字キー２２２を構成する下方向キーが押下げされると図９（ｊ）のようにシャドウトーン設定用アイコン４２８が選択された状態となる。図９（ｊ）の状態で十字キー２２２を構成する右方向キーの押下げと上方向キーの押下げ（２回）がされると、カーソルが移動して図９（ｋ）のようにページ用アイコン４０４が選択された状態となる。また図９（ｊ）の状態で十字キー２２２を構成する左方向キーが押下げられると、カーソルが移動して図９（ｉ）のようにハイライトトーン設定用アイコン４２６が選択された状態となる。

図９（ｋ）の状態で回転ダイヤル２２３が回転操作されると、回転操作の回数に応じてページ用アイコン４０４の表示が別ページを示す表示に切り換わり、このページ表示に対応して個別設定用アイコンの表示が切り換わる。図９（ｌ）はカスタムページ２（Ｃ２）が選択され、個別設定用アイコンの表示がカスタムページ２における設定に対応して切り替えられた状態を示している。図９（ｎ），（ｏ）はカスタムページ２内でのカーソルの移動及びこれに伴う選択対象となるアイコンが変化する様子を示している。

ここまでの説明はページ用アイコン４０４及び個別設定用アイコンの選択・切換についてのものであるが、図９（ｊ）の状態で十字キー２２２を構成する下方向キーが押下げされると、カーソルが移動して図９（ｍ）のようにＡＦモード設定用アイコン４３６が選択された状態となる。この状態で回転ダイヤル２２３が回転操作されると、ページ用アイコン４０４及び個別設定用アイコンの場合と同様に、ＡＦモード設定用アイコン４３６の表示状態が変化する。

図８（ｂ）〜（ｈ）及び図９（ｉ）〜（ｏ）の状態において、Ｑボタン２２１またはＭＥＮＵ／ＯＫキー２２４が押下げられると、それらボタンが押下げられた時点で選択されているページに対応するパラメータの設定内容を、モニター２１３に表示されているパラメータの設定内容に基づいて更新して図８（ａ）のライブビュー画像表示状態に戻り、ＤＩＳＰ／ＢＡＣＫボタン２２５が押下げられると、パラメータの設定内容を更新せずにライブビュー画像表示状態に戻る。なおパラメータの設定内容が更新される場合は、フラッシュＲＯＭ２３１の記憶内容も併せて更新される。

［エラー処理］
次に、上記設定用アイコンを使用した各種のパラメータ設定時のエラー処理について説明する。

図１０はメインＣＰＵ２５１によるパラメータ設定時のエラー処理を含む処理動作を示すフローチャートである。

図１０において、図５の例のように複数の個別設定用アイコン等が２次元配列されてモニター２１３に一覧表示され、この一覧画面上で所望のアイコン（パラメータ設定を行うアイコン）が選択されると、その選択されたアイコンに対応する機能のパラメータの設定が可能になる（Ｓ２００）。

続いて、選択されたアイコンの切換操作（回転ダイヤル２２３による回転操作）が行われたか否かを判別する（Ｓ２０２）。操作されない場合には、ステップＳ２１０に遷移させ、操作された場合には、ステップＳ２０４に遷移させる。

ステップＳ２０４では、ステップＳ２０２における切換操作によりアイコン表示とともに切り換えられたパラメータの設定内容が、他の設定用アイコンに関連付けて設定されているパラメータの設定内容と同時に設定できる内容かどうか（組合せエラーになるか否か）が判別される。

例えば、感度設定用アイコン４１２により高ＩＳＯ感度（ＩＳＯ１６００以上）が設定されている場合、画素加算（画素混合）により感度増大を図る処理が実施されるとすると、撮影可能な画像サイズが制限され、最大画像サイズの画像の撮影記録を行うことができない。したがって、選択された個別設定アイコンが画像サイズ設定用アイコン４２０であり感度設定用アイコン４１２によりＩＳＯ１６００以上が設定されている場合において、画像サイズ設定用アイコン４２０によるパラメータの設定内容が最大画像サイズに対応する場合には、両者のパラメータの組合せは同時に設定できないため、組合せエラーとなる。

ステップＳ２０４において、組合せエラーが判別されると、ステップＳ２０６に遷移させ、エラー表示を行わせる。例えば、上記の例の組合せエラーの場合には、図１１に示すように一覧画面上にエラーメッセージ４５０を表示し、ユーザに設定の誤りを知らせる。

一方、ステップＳ２０４において、組合せエラーが判別されないと、ステップＳ２０８に遷移し、十字キー２２２の操作による他の設定用アイコンの選択（切換え）が可能になる。

その後、Ｑボタン２２１、またはＭＥＮＵ／ＯＫキー２２４が押下されたか否かが判別され（Ｓ２１０）、押下されない場合には、ステップＳ２０２に遷移し、押下された場合には、ステップＳ２１２に遷移する。ステップＳ１２では、設定用アイコンを使用した設定内容を確定させ、フラッシュＲＯＭ２３１の現在の一覧画面に対応するページの内容（パラメータ）を更新させる。

なお、パラメータ設定の組合せエラーが発生するアイコン切換操作を入力した場合には、アイコン表示を切り換えない（設定できない）ようにしてもよく、また、エラーメッセージを文字で表示する替わりに、警告音や音声により表示（通知）するようにしてもよい。

［アイコンの強調表示］
この実施形態の撮像装置１００は、モニター２１３に表示される２次元配列された複数のアイコンを、その更新情報に応じて自動的に強調表示させる強調表示機能を有している。

この強調表示機能は、図１２に示すように上記個別設定用アイコン等に対応する各パラメータの更新情報（更新頻度、更新履歴等）を記録するフラッシュＲＯＭ２３１と、フラッシュＲＯＭ２３１に記録された更新情報に基づいて各設定用アイコンの表示形態を変化（強調度合いを変化）させる表示制御機能（第１の表示制御部）と、を備えている。

メインＣＰＵ２５１は、各設定用アイコンに対応するパラメータの設定内容が更新されると、そのパラメータの更新頻度（更新回数）を、各設定用アイコンに関連付けてフラッシュＲＯＭ２３１に記録する。

メインＣＰＵ２５１の表示制御機能は、各設定用アイコンの一覧をモニター２１３に表示させる際に、フラッシュＲＯＭ２３１に記録された設定用アイコン毎の更新頻度に応じて、更新頻度の高いパラメータに対応する設定用アイコンを他の設定用アイコンよりも強調表示させる。

図１２に示す例では、感度設定用アイコン４１２’の文字及び枠の太さが、他の設定用アイコンの文字及び枠の太さよりも太くなるように強調表示されている。

これにより、ユーザの設定項目の検索性を向上させることができる。なお、ここでの強調表示は、文字等の太さに限らず、アイコンの大きさ、彩度、コントラストの高低等により強調表示するようにしてもよい。

また、強調表示するアイコンは、更新頻度が最も高いアイコンのみに限らず、例えば、アイコン毎の更新頻度を大、中、小に分類に、その分類毎に強調表示の高低を変えて表示するようにしてもよい。更に、パラメータの更新頻度に限らず、例えば、パラメータの更新履歴に基づいて、前回更新されたパラメータと同じパラメータに対応するアイコンを強調表示するようにしてもよい。

＜第２の実施形態＞
以上、本発明に係る携帯型電子機器の実施形態として、撮像装置（デジタルカメラ）１００について説明してきたが、携帯型電子機器の構成はこれに限定されない。本発明のその他の携帯型電子機器としては、例えば、内蔵型又は外付け型のＰＣ用カメラ、或いは、以下に説明するような、撮影機能を有する携帯端末装置とすることができる。

本発明に係る携帯型電子機器の第２の実施形態である携帯端末装置としては、例えば、携帯電話機やスマートフォン、PDA(Personal Digital Assistants)、携帯型ゲーム機が挙げられる。以下、スマートフォンを例に挙げ、図面を参照しつつ、詳細に説明する。

＜スマートフォンの構成＞
図１３は、本発明に係る携帯型電子機器の他の実施形態であるスマートフォン５００の外観を示すものである。図１３に示すスマートフォン５００は、平板状の筐体５０２を有し、筐体５０２の一方の面に表示部としての表示パネル５２１と、入力部としての操作パネル５２２とが一体となった表示入力部５２０を備えている。また、筐体５０２は、スピーカ５３１と、マイクロホン５３２、操作部５４０と、カメラ部５４１とを備えている。なお、筐体５０２の構成はこれに限定されず、例えば、表示部と入力部とが独立した構成を採用したり、折り畳み構造やスライド機構を有する構成を採用することもできる。

図１４は、図１３に示すスマートフォン５００の構成を示すブロック図である。図１４に示すように、スマートフォンの主たる構成要素として、無線通信部５１０と、表示入力部５２０と、通話部５３０と、操作部５４０と、カメラ部５４１と、記憶部５５０と、外部入出力部５６０と、ＧＰＳ(Global Positioning System)受信部５７０と、モーションセンサ部５８０と、電源部５９０と、主制御部５０１とを備える。また、スマートフォン５００の主たる機能として、基地局装置ＢＳと移動通信網ＮＷとを介した移動無線通信を行う無線通信機能を備える。

無線通信部５１０は、主制御部５０１の指示にしたがって、移動通信網ＮＷに収容された基地局装置ＢＳに対し無線通信を行うものである。この無線通信を使用して、音声データ、画像データ等の各種ファイルデータ、電子メールデータなどの送受信や、Ｗｅｂデータやストリーミングデータなどの受信を行う。

表示入力部５２０は、主制御部５０１の制御により、画像（静止画像および動画像）や文字情報などを表示して視覚的にユーザに情報を伝達するとともに、表示した情報に対するユーザ操作を検出する、いわゆるタッチパネルであって、表示パネル５２１と、操作パネル５２２とを備える。

表示パネル５２１は、LCD(Liquid Crystal Display)、OELD(Organic Electro-Luminescence Display)などを表示デバイスとして用いたものである。操作パネル５２２は、表示パネル５２１の表示面上に表示される画像を視認可能に載置され、ユーザの指や尖筆によって操作される一又は複数の座標を検出するデバイスである。このデバイスをユーザの指や尖筆によって操作すると、操作に起因して発生する検出信号を主制御部５０１に出力する。次いで、主制御部５０１は、受信した検出信号に基づいて、表示パネル５２１上の操作位置（座標）を検出する。

図１３に示すように、スマートフォン５００の表示パネル５２１と操作パネル５２２とは一体となって表示入力部５２０を構成しているが、操作パネル５２２が表示パネル５２１を完全に覆うような配置となっている。この配置を採用した場合、操作パネル５２２は、表示パネル５２１外の領域についても、ユーザ操作を検出する機能を備えてもよい。換言すると、操作パネル５２２は、表示パネル５２１に重なる重畳部分についての検出領域（以下、表示領域と称する）と、それ以外の表示パネル５２１に重ならない外縁部分についての検出領域（以下、非表示領域と称する）とを備えていてもよい。

なお、表示領域の大きさと表示パネル５２１の大きさとを完全に一致させても良いが、両者を必ずしも一致させる必要は無い。また、操作パネル５２２が、外縁部分と、それ以外の内側部分の２つの感応領域を備えていてもよい。更に、外縁部分の幅は、筐体５０２の大きさなどに応じて適宜設計されるものである。更にまた、操作パネル５２２で採用される位置検出方式としては、マトリクススイッチ方式、抵抗膜方式、表面弾性波方式、赤外線方式、電磁誘導方式、静電容量方式などが挙げられ、いずれの方式を採用することもできる。

通話部５３０は、スピーカ５３１やマイクロホン５３２を備え、マイクロホン５３２を通じて入力されたユーザの音声を主制御部５０１にて処理可能な音声データに変換して主制御部５０１に出力したり、無線通信部５１０あるいは外部入出力部５６０により受信された音声データを復号してスピーカ５３１から出力するものである。また、図１３に示すように、例えば、スピーカ５３１を表示入力部５２０が設けられた面と同じ面に搭載し、マイクロホン５３２を筐体５０２の側面に搭載することができる。

操作部５４０は、キースイッチなどを用いたハードウェアキーであって、ユーザからの指示を受け付けるものである。例えば、図１３に示すように、操作部５４０は、スマートフォン１の筐体５０２の表示部の下部、下側面に搭載され、指などで押下されるとオンとなり、指を離すとバネなどの復元力によってオフ状態となる押しボタン式のスイッチである。

記憶部５５０は、主制御部５０１の制御プログラムや制御データ、アプリケーションソフトウェア、通信相手の名称や電話番号などを対応づけたアドレスデータ、送受信した電子メールのデータ、ＷｅｂブラウジングによりダウンロードしたＷｅｂデータや、ダウンロードしたコンテンツデータを記憶し、またストリーミングデータなどを一時的に記憶するものである。また、記憶部５５０は、スマートフォン内蔵の内部記憶部５５１と着脱自在な外部メモリスロットを有する外部記憶部５５２により構成される。なお、記憶部５５０を構成するそれぞれの内部記憶部５５１と外部記憶部５５２は、フラッシュメモリタイプ（flash memory type）、ハードディスクタイプ（hard disk type）、マルチメディアカードマイクロタイプ（multimedia card micro type）、カードタイプのメモリ（例えば、Micro SD（登録商標）メモリ等）、ＲＡＭ（Random Access Memory）、ＲＯＭ（Read Only Memory）などの格納媒体を用いて実現される。

外部入出力部５６０は、スマートフォン５００に連結される全ての外部機器とのインターフェースの役割を果たすものであり、他の外部機器に通信等（例えば、ユニバーサルシリアルバス（ＵＳＢ）、IEEE1394など）又はネットワーク（例えば、インターネット、無線ＬＡＮ、ブルートゥース（Bluetooth）（登録商標）、ＲＦＩＤ（Radio Frequency Identification）、赤外線通信（Infrared Data Association：ＩｒＤＡ）（登録商標）、ＵＷＢ（Ultra Wideband）（登録商標）、ジグビー（ZigBee）（登録商標）など）により直接的又は間接的に接続するためのものである。

スマートフォン５００に連結される外部機器としては、例えば、有／無線ヘッドセット、有／無線外部充電器、有／無線データポート、カードソケットを介して接続されるメモリカード（Memory card）やＳＩＭ(Subscriber Identity Module Card)／ＵＩＭ(User Identity Module Card)カード、オーディオ・ビデオＩ／Ｏ（Input/Output）端子を介して接続される外部オーディオ・ビデオ機器、無線接続される外部オーディオ・ビデオ機器、有／無線接続されるスマートフォン、有／無線接続されるパーソナルコンピュータ、有／無線接続されるPDA、有／無線接続されるパ・BR>[ソナルコンピュータ、イヤホンなどがある。外部入出力部は、このような外部機器から伝送を受けたデータをスマートフォン５００の内部の各構成要素に伝達することや、スマートフォン５００の内部のデータが外部機器に伝送されるようにすることができる。

ＧＰＳ受信部５７０は、主制御部５０１の指示にしたがって、GPS衛星ＳＴ１〜ＳＴｎから送信されるGPS信号を受信し、受信した複数のGPS信号に基づく測位演算処理を実行し、当該スマートフォン５００の緯度、経度、高度からなる位置を検出する。ＧＰＳ受信部５７０は、無線通信部５１０や外部入出力部５６０（例えば、無線ＬＡＮ）から位置情報を取得できる時には、その位置情報を用いて位置を検出することもできる。

モーションセンサ部５８０は、例えば、３軸の加速度センサなどを備え、主制御部５０１の指示にしたがって、スマートフォン５００の物理的な動きを検出する。スマートフォン５００の物理的な動きを検出することにより、スマートフォン５００の動く方向や加速度が検出される。この検出結果は、主制御部５０１に出力されるものである。

電源部５９０は、主制御部５０１の指示にしたがって、スマートフォン５００の各部に、バッテリ（図示しない）に蓄えられる電力を供給するものである。

主制御部５０１は、マイクロプロセッサを備え、記憶部５５０が記憶する制御プログラムや制御データにしたがって動作し、スマートフォン５００の各部を統括して制御するものである。また、主制御部５０１は、無線通信部５１０を通じて、音声通信やデータ通信を行うために、通信系の各部を制御する移動通信制御機能と、アプリケーション処理機能を備える。

アプリケーション処理機能は、記憶部５５０が記憶するアプリケーションソフトウェアにしたがって主制御部５０１が動作することにより実現するものである。アプリケーション処理機能としては、例えば、外部入出力部５６０を制御して対向機器とデータ通信を行う赤外線通信機能や、電子メールの送受信を行う電子メール機能、Webページを閲覧するWebブラウジング機能などがある。

また、主制御部５０１は、受信データやダウンロードしたストリーミングデータなどの画像データ（静止画像や動画像のデータ）に基づいて、映像を表示入力部５２０に表示する等の画像処理機能を備える。画像処理機能とは、主制御部５０１が、上記画像データを復号し、この復号結果に画像処理を施して、画像を表示入力部２０に表示する機能のことをいう。

更に、主制御部５０１は、表示パネル５２１に対する表示制御と、操作部５４０、操作パネル５２２を通じたユーザ操作を検出する操作検出制御を実行する。

表示制御の実行により、主制御部５０１は、アプリケーションソフトウェアを起動するためのアイコンや、スクロールバーなどのソフトウェアキーを表示したり、あるいは電子メールを作成するためのウィンドウを表示する。なお、スクロールバーとは、表示パネル２１の表示領域に収まりきれない大きな画像などについて、画像の表示部分を移動する指示を受け付けるためのソフトウェアキーのことをいう。

また、操作検出制御の実行により、主制御部５０１は、操作部５４０を通じたユーザ操作を検出したり、操作パネル５２２を通じて、上記アイコンに対する操作や、上記ウィンドウの入力欄に対する文字列の入力を受け付けたり、あるいは、スクロールバーを通じた表示画像のスクロール指示を受け付ける。

更に、操作検出制御の実行により主制御部５０１は、操作パネル５２２に対する操作位置が、表示パネル５２１に重なる重畳部分（表示領域）か、それ以外の表示パネル５２１に重ならない外縁部分（非表示領域）かを判定し、操作パネル５２２の感応領域や、ソフトウェアキーの表示位置を制御するタッチパネル制御機能を備える。

また、主制御部５０１は、操作パネル５２２に対するジェスチャ操作を検出し、検出したジェスチャ操作に応じて、予め設定された機能を実行することもできる。ジェスチャ操作とは、従来の単純なタッチ操作ではなく、指などによって軌跡を描いたり、複数の位置を同時に指定したり、あるいはこれらを組み合わせて、複数の位置から少なくとも１つについて軌跡を描く操作を意味する。

カメラ部５４１は、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)やCCD(Charge-Coupled Device)などの撮像素子を用いて電子撮影するデジタルカメラである。また、カメラ部５４１は、主制御部５０１の制御により、撮像によって得た画像データを例えばJPEG(Joint Photographic coding Experts Group)などの圧縮した画像データに変換し、記憶部５５０に記録したり、入出力部５６０や無線通信部５１０を通じて出力することができる。図１３に示すにスマートフォン５００において、カメラ部５４１は表示入力部５２０と同じ面に搭載されているが、カメラ部５４１の搭載位置はこれに限らず、表示入力部５２０の背面に搭載されてもよいし、あるいは、複数のカメラ部５４１が搭載されてもよい。なお、複数のカメラ部５４１が搭載されている場合には、撮影に供するカメラ部５４１を切り替えて単独にて撮影したり、あるいは、複数のカメラ部５４１を同時に使用して撮影することもできる。

また、カメラ部５４１はスマートフォン５００の各種機能に利用することができる。例えば、表示パネル５２１にカメラ部５４１で取得した画像を表示することや、操作パネル５２２の操作入力のひとつとして、カメラ部５４１の画像を利用することができる。また、ＧＰＳ受信部５７０が位置を検出する際に、カメラ部５４１からの画像を参照して位置を検出することもできる。更には、カメラ部５４１からの画像を参照して、３軸の加速度センサを用いずに、或いは、３軸の加速度センサと併用して、スマートフォン５００のカメラ部５４１の光軸方向を判断することや、現在の使用環境を判断することもできる。勿論、カメラ部５４１からの画像をアプリケーションソフトウェア内で利用することもできる。

その他、静止画又は動画の画像データにＧＰＳ受信部５７０により取得した位置情報、マイクロホン５３２により取得した音声情報（主制御部等により、音声テキスト変換を行ってテキスト情報となっていてもよい）、モーションセンサ部５８０により取得した姿勢情報等などを付加して記憶部５５０に記録したり、外部入出力部５６０や無線通信部５１０を通じて出力したりすることもできる。

図１５は、上記構成のスマートフォン５００の平面図であり、特に図５に示した撮影メニューの画面（複数のアイコンが２次元配列された一覧画面）と同様の一覧画面が表示されている場合に関して示している。

この一覧画面の表示は、例えば、スマートフォン５００の初期画面（図示せず）でカメラ機能を選択し、続いて操作部５４０をワンプッシュすることにより表示させることができる。この場合の操作部５４０は、前述したＱボタン２２１と同じ役割を果たす。

一覧画面上でのアイコンの選択は、操作パネル５２２における選択しようとするアイコンに対応する領域をタッチすることにより行うことができる。また、所望の設定用アイコンが選択された後、その設定用アイコンに対応する操作パネル５２２の領域を再度タッチするタッチ入力があると、主制御部５０１は、設定用アイコンの表示を他のパラメータの設定内容に順次切り換える。

このようにして、各設定用アイコンに対応する各機能のパラメータの設定が行われた後、操作部５４０が押されると、設定用アイコンを使用した設定内容が確定し、また表示パネル５２１の表示は、メニューの一覧画面からカメラ機能に対応する画面（例えば、ライブビュー画像を表示する画面）に復帰する。

＜スマートフォンの他の構成＞
図１６はスマートフォンの他の構成例を示す平面図である。

図１６に示すスマートフォン６００は、図１５に示したスマートフォン５００とは、ＵＩ（ユーザインターフェース）が異なるだけであり、他の構成はスマートフォン５００と同一である。

図１６に示すスマートフォン６００は、タッチ入力が可能な表示入力部５２０、操作部５４０の替わりに、タッチ入力不能なモニター６２０、十字キー６０２、ＭＥＮＵ／ＯＫキー６０４、及び回転ダイヤル６０６が設けられている。

ここで、モニター６２０、十字キー６０２、ＭＥＮＵ／ＯＫキー６０４、及び回転ダイヤル６０６は、図２に示した撮像装置１００のモニター２１３、十字キー２２２、ＭＥＮＵ／ＯＫキー２２４、及び回転ダイヤル２２３に対応するものである。

これらのモニター６２０、十字キー６０２、ＭＥＮＵ／ＯＫキー６０４、及び回転ダイヤル６０６を使用することにより、撮像装置１００と同様に各設定用アイコンに対応する各機能のパラメータの設定を行うことができる。

［その他］
第２の実施形態では、携帯型電子機器が有する撮像部での撮影時に発揮される機能の設定に使用されるパラメータや、撮影された画像の画像処理時に発揮される機能の設定に使用されるパラメータについて説明したが、本発明により設定変更されるパラメータの種類はこの実施形態に限定されず、種々のものが考えられ、携帯型電子機器の各種の機能の設定に使用されるパラメータであればいかなるものでもよい。

また、本発明は上述した第１，第２の実施形態に限定されず、本発明の精神を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であることは言うまでもない。

１００…撮像装置、２００…カメラ本体、２０２…撮像素子、２０６…デジタル信号処理部、２１１…レリーズボタン、２１３、６２０…モニター、２２０、５４０…操作部、２２１…Ｑボタン、２２２、６０２…十字キー、２２３、６０６…回転ダイヤル、２２４、６０４…ＭＥＮＵ／ＯＫキー、２２５…ＤＩＳＰ／ＢＡＣＫボタン、２２８…ＲＯＭ、２３１…フラッシュＲＯＭ、２３２…ＳＤＲＡＭ、２３４…メディア制御部、２３６…メモリカード、２５１…メインＣＰＵ、３００…交換レンズ、４０１…第１の領域、４０２…第２の領域、４０２−１〜４０２−３…領域、４０３…第３の領域、４０４…ページ用アイコン、４１２〜４３２…個別設定アイコン、４３４〜４４０…共通設定用アイコン、５００、６００…スマートフォン、５０１…主制御部、５２０…表示入力部、５２１…表示パネル、５２２…操作パネル、５４１…カメラ部、５５０…記憶部

ファインダ２４０は、ファインダ窓２４１、ファインダ接眼部２４２、液晶シャッタ２４３、ファインダ変倍レンズ２４４の他、図示せぬプリズム、接眼レンズ、対物レンズ、液晶板、液晶板用レンズ等により構成される。

ファインダ窓２４１、ファインダ接眼部２４２、液晶シャッタ２４３、対物レンズ、及びプリズム、接眼レンズは光軸Ｌ２上に配置され、ファインダ窓２４１、液晶シャッタ２４３、対物レンズ、及びプリズムを透過した被写体光は、接眼レンズによりファインダ接眼部２４２に導かれる。この結果、被写体の光学像がファインダ接眼部２４２から視認される。すなわち、ファインダ窓２４１、ファインダ接眼部２４２、液晶シャッタ２４３、対物レンズ、プリズム、及び接眼レンズは、光学ファインダとして機能する。

液晶板２４８に表示された画像は、光軸上に設けられた液晶板用レンズを透過してプリズムに入射される。プリズムは、第１プリズムと第２プリズムとから構成されており、第１プリズムと第２プリズムとの接合部分には、ハーフミラー面が形成されている。このハーフミラー面は、液晶板用レンズの光軸に対して４５°傾けられて設置される。液晶板２４８に表示された画像は、液晶板用レンズによって拡大され、ハーフミラー面によって左右が反転されて図面右方向に反射される。ハーフミラー面によって反射された画像（正立正像）は、接眼レンズを透過してファインダ接眼部２４２に導かれる。

メインＣＰＵ２５１は、フラッシュＲＯＭ２３１に記憶されたカメラ制御プログラムをＳＤＲＡＭ２３２に展開し、ＶＲＡＭ２３０及びＳＤＲＡＭ２３２をワークメモリとして使用しながら各種処理を実行する。また、レンズＣＰＵ３４０は、ＲＯＭ３４４に記憶されたカメラ制御プログラムをＲＡＭ３４２に展開し、ＲＡＭ３４２をワークメモリとして使用しながら各種処理を実行する。ＳＤＲＡＭ２３２は、メインＣＰＵ２５１の演算作業用領域として利用されると共に、画像データの一時記憶領域としても利用される。フラッシュＲＯＭ２３１（記憶部）には、メインＣＰＵ２５１が実行する制御プログラム及び制御に必要な各種データの他、撮像装置１００の複数の機能をそれぞれ設定するための複数のパラメータを一組（１ページ）とした複数ページ分のパラメータ、及びその更新情報が記憶されている。これらのパラメータは、各パラメータに対応するアイコンの表示を切り換えることで設定を変更することができるようになっている（後述）。なお更新情報の記録態様としては、各パラメータの更新回数のみを記録する態様の他、最後に更新されたパラメータを記録する態様、あるいは更新タイミング及び更新内容を記録する態様を用いるようにしてよい。ＲＯＭ２２８には、ユーザ設定情報等の撮像装置１００の動作に関する各種設定情報等が格納されている。

カメラ本体２００と交換レンズ３００とは、カメラ本体２００のマウント２５６及びマウント通信部２５０、交換レンズ３００のマウント３４６及びマウント通信部３５０、並びにマウント２５６及びマウント３４６に設けられた端子を介して通信を行い、レンズ移動指令や絞り変更指令等の各種指令及びその応答を送受信する。カメラ本体２００と交換レンズ３００との間では上記の他、制御ステータス通信用端子を介して各種制御ステータスの通信が行われる。

図１４は、図１３に示すスマートフォン５００の構成を示すブロック図である。図１４に示すように、スマートフォンの主たる構成要素として、無線通信部５１０と、表示入力部５２０と、通話部５３０と、操作部５４０と、カメラ部５４１と、記憶部５５０と、外部入出力部５６０と、ＧＰＳ(Global Positioning System)受信部５７０と、モーションセンサ部５８０と、電源部５９０と、主制御部５０１とを備える。また、スマートフォン５００の主たる機能として、基地局装置と移動通信網とを介した移動無線通信を行う無線通信機能を備える。

無線通信部５１０は、主制御部５０１の指示にしたがって、移動通信網に収容された基地局装置に対し無線通信を行うものである。この無線通信を使用して、音声データ、画像データ等の各種ファイルデータ、電子メールデータなどの送受信や、Ｗｅｂデータやストリーミングデータなどの受信を行う。

また、主制御部５０１は、受信データやダウンロードしたストリーミングデータなどの画像データ（静止画像や動画像のデータ）に基づいて、映像を表示入力部５２０に表示する等の画像処理機能を備える。画像処理機能とは、主制御部５０１が、上記画像データを復号し、この復号結果に画像処理を施して、画像を表示入力部５２０に表示する機能のことをいう。

表示制御の実行により、主制御部５０１は、アプリケーションソフトウェアを起動するためのアイコンや、スクロールバーなどのソフトウェアキーを表示したり、あるいは電子メールを作成するためのウィンドウを表示する。なお、スクロールバーとは、表示パネル５２１の表示領域に収まりきれない大きな画像などについて、画像の表示部分を移動する指示を受け付けるためのソフトウェアキーのことをいう。

Claims (12)

1. 表示部と、
   機器の複数の機能をそれぞれ設定するための複数のパラメータを１ページとして、複数ページ分のパラメータを記憶する記憶部と、
   前記複数の機能の各々に対応した複数の設定用アイコンと単一のページ用アイコンとを含む複数のアイコンが２次元配列された一覧画面であって、前記複数ページの間で同じ配列パターンを持つ一覧画面を前記表示部に表示でき、前記複数ページのうちのいずれかのページを選択する指示入力を受け付けると、前記記憶部から前記選択されたページに対応する複数のパラメータを読み出し、前記複数の設定用アイコンにそれぞれ前記読み出した複数のパラメータの内容を表示させ、かつ前記ページ用アイコンに現在の一覧画面のページ情報を表示させる第１の表示制御部と、
   前記表示部に表示された複数のアイコンのうちのいずれか１つを選択する指示入力を受け付け、該選択されたアイコンと選択されていないアイコンとを識別可能に表示させる第２の表示制御部と、
   前記複数の設定用アイコンのうちの１つの設定用アイコンが選択され、選択された設定用アイコンに対応するパラメータの設定の指示入力を受け付けると、該設定用アイコンに前記指示入力に対応するパラメータの設定内容を表示させ、前記ページ用アイコンが選択され、ページを選択する指示入力を受け付けると、該ページ用アイコンに選択されたページのページ情報を表示させる第３の表示制御部と、
   前記記憶部に記憶されている複数ページのうちの前記表示部に現在表示されている一覧画面のページに対応する複数のパラメータを、前記パラメータの設定内容に基づいて更新するパラメータ設定部と、
   を備えた携帯型電子機器。
2. 前記表示部に前記一覧画面を表示させるための第１の操作部を備え、
   前記第１の表示制御部は、前記第１の操作部から指示入力を受け付けると、前回の最後に操作または表示したページの複数のパラメータに対応する前記２次元配列されたアイコンの一覧画面を前記表示部に表示させる請求項１に記載の携帯型電子機器。
3. 前記２次元配列されたアイコンのいずれかを選択するための第２の操作部と、前記第２の操作部により選択されたアイコンによる設定内容を切り替えるための第３の操作部と、前記一覧画面に表示されている複数のパラメータを確定させるための第４の操作部と、を備え、
   前記第２の表示制御部は、前記第２の操作部からの操作入力に基づいて選択されたアイコンと選択されていないアイコンとを識別可能に表示させ、
   前記第３の表示制御部は、前記第３の操作部からの操作入力に基づいて前記選択されたアイコンに表示される設定内容を切り替え、
   前記パラメータ設定部は、前記第４の操作部からの操作入力に基づいて、前記記憶部に記憶されている複数ページのパラメータのうちの前記表示部に現在表示されているページに対応するパラメータを、前記パラメータの設定内容に基づいて更新し、かつ該パラメータの設定内容を機器に適用するパラメータとして設定する請求項１又は２に記載の携帯型電子機器。
4. 前記２次元配列されたアイコンのいずれかを選択するための第２の操作部と、前記第２の操作部により選択されたアイコンによる設定内容を切り換えるための第３の操作部と、を備え、
   前記第１の表示制御部は、前記第２の操作部の操作によりページ用アイコンが選択され、前記第３の操作部の操作によりページを選択する指示入力を受け付けると、前記記憶部に記憶されている複数ページのパラメータのうちの前記選択されたページに対応する複数のパラメータを読み出し、前記複数の設定用アイコンにそれぞれ前記読み出した複数のパラメータの内容を表示させ、かつ前記ページ用アイコンに前記選択されたページのページ情報を表示させる請求項１から３のいずれか１項に記載の携帯型電子機器。
5. 前記第３の表示制御部は、
   前記複数の設定用アイコンのいずれかについてパラメータ設定の指示入力がされた場合において、当該指示入力されたパラメータの設定内容が、当該いずれかの設定用アイコン以外の設定用アイコンについて設定されているパラメータのいずれかと同時に設定し得ない内容であるときは、
   前記表示部にその旨を示す情報を表示し、前記指示入力がされたパラメータの設定内容を前記設定用アイコンに表示しないか、または警告表示をする、
   請求項１から４のいずれかに記載の携帯型電子機器。
6. 前記第１の表示制御部は、前記複数の設定用アイコン及びページ用アイコンがそれぞれ重ならないように２次元に配列して表示させる請求項１から５のいずれか１項に記載の携帯型電子機器。
7. 前記第１の表示制御部は、前記ページ用アイコンを前記一覧画面の四隅のいずれかに表示させる請求項１から６のいずれか１項に記載の携帯型電子機器。
8. 前記表示部の一覧画面に２次元配列されたアイコンのいずれかが選択されると、当該選択されたアイコンにより設定されるパラメータを示す情報を、前記一覧画面の上部に表示させる請求項１から７のいずれか１項に記載の携帯型電子機器。
9. 前記複数ページは、前記複数の設定用アイコンに対応するパラメータとして、機器により自動設定されるパラメータからなるページを含む請求項１から８のいずれか１項に記載の携帯型電子機器。
10. 前記第１の表示制御部は、前記機器により自動設定されるパラメータからなるページを表示するときは、前記機器により自動設定されるパラメータに対応する前記設定用アイコンに、当該パラメータが自動設定されるパラメータであることを示す情報を表示する、請求項１から９のいずれか１項に記載の携帯型電子機器。
11. 撮影光学系と該撮影光学系を介して被写体像が結像される撮像素子とを含む撮像部と、
    前記撮像部から出力される画像を処理する画像処理部と、
    前記画像処理部により処理された画像を記録する画像記録部と、を備え、
    前記複数のパラメータは、前記撮像部での撮影時に設定されるパラメータまたは前記画像処理部における画像処理に対して設定されるパラメータを含む請求項１から１０のいずれか１項に記載の携帯型電子機器。
12. 表示部と、機器の複数の機能をそれぞれ設定するための複数のパラメータを１ページとして、複数ページ分のパラメータを記憶する記憶部と、を備える携帯型電子機器の表示制御方法であって、
    前記複数の機能の各々に対応した複数の設定用アイコンと単一のページ用アイコンとを含む複数のアイコンが２次元配列された一覧画面であって、前記複数ページの間で同じ配列パターンを持つ一覧画面を前記表示部に表示でき、前記複数ページのうちのいずれかのページを選択する指示入力を受け付けると、前記記憶部から前記選択されたページに対応する複数のパラメータを読み出し、前記複数の設定用アイコンにそれぞれ前記読み出した複数のパラメータの内容を表示させ、かつ前記ページ用アイコンに現在の一覧画面のページ情報を表示させる第１の表示制御ステップと、
    前記表示部に表示された複数のアイコンのうちのいずれか１つを選択する指示入力を受け付け、該選択されたアイコンと選択されていないアイコンとを識別可能に表示させる第２の表示制御ステップと、
    前記複数の設定用アイコンのうちの１つの設定用アイコンが選択され、選択された設定用アイコンに対応するパラメータの設定の指示入力を受け付けると、該設定用アイコンに前記指示入力に対応するパラメータの設定内容を表示させ、前記ページ用アイコンが選択され、ページを選択する指示入力を受け付けると、該ページ用アイコンに選択されたページのページ情報を表示させる第３の表示制御ステップと、
    前記記憶部に記憶されている複数ページのうちの前記表示部に現在表示されている一覧画面のページに対応する複数のパラメータを、前記パラメータの設定内容に基づいて更新するパラメータ設定ステップと、
    を備えた表示制御方法。