JPWO2013133170A1 - 送信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】変調信号11を高効率かつ高線形に増幅して出力する送信装置10を提供する。【解決手段】送信装置10は、増幅器としての電力増幅器20、電源装置30及び遅延器40を備えている。電力増幅器20は、振幅変調成分12及び位相変調成分を含む変調信号11を入力する入力端子21と、電源電圧Voutを入力する電源端子22とを有し、電源電圧Voutを用いて変調信号11を増幅して出力する。電源装置30は、スイッチングアンプ部50と線形アンプ部60とを有し、変調信号11の振幅変調成分12の波形に追従した電源電圧Voutを電源端子22へ供給する。遅延器40は、電源端子22と入力端子21との間に接続され、スイッチングアンプ部50と線形アンプ部60との動作のタイミングずれを補償する。【選択図】図1

Description

本発明は、主として無線通信に用いられる送信装置に関し、特に、入力信号の大きさに応じて出力電圧が変化する機能を有する電源装置と、その電源装置の出力電圧を電源電圧として用いる増幅器とからなる、送信装置に関する。
携帯電話や無線LAN(Local Area Network)など、近年の無線通信に用いられているデジタル変調方式は、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)や多値QAM(Quadrature Amplitude Modulation)などの変調フォーマットが採用されている。このような変調フォーマットでは、一般にシンボル間の遷移時に信号の軌跡が振幅変調を伴う。そのため、マイクロ波帯のキャリア信号に重畳された高周波変調信号では、時間とともに信号の振幅(包絡線)が変化する。このとき、高周波変調信号のピーク電力と平均電力との比は、PAPR(Peak-to-Average Power Ratio)と呼ばれている。PAPRが大きい信号を増幅する場合、高い線形性を確保するために、ピーク電力に対しても波形が歪まないように電源から十分に大きな電力を増幅器に供給する必要がある。言い換えると、電源電圧で制限される飽和電力よりも十分低い電力領域で、余裕(バックオフ)を持たせて増幅器を動作させる必要がある。一般に、A級動作やB級動作をする線形増幅器では、その飽和出力電力付近で電力効率が最大になるので、バックオフが大きい領域で動作させると平均的な効率は低くなる。
次世代携帯電話や無線LAN、デジタルテレビ放送に採用されているマルチキャリアを用いた直交波周波数分割多重(OFDM:Orthogonal Frequency Division Multiplexing)方式では、PAPRが大きくなる傾向にあるので、増幅器の平均効率が更に低下する。したがって、増幅器の特性としては、バックオフの大きい電力領域でも高い効率を有していることが望ましい。
バックオフの大きい電力領域で広いダイナミックレンジに渡って高効率に信号を増幅する方式として、包絡線追跡(ET:Envelope Tracking)という送信方法が知られている。例えば、非特許文献1にその一例が報告されている。
ET方式の送信装置に用いる変調電源装置では、一般に、振幅変調成分をパルス変調信号に変換し、D級アンプなどを用いてスイッチング増幅する。しかし、広い帯域の変調電源装置を実現するためには、大電力で高速なスイッチング増幅が必要となる。そこで、高効率かつ広帯域に電源を変調する方法として、広帯域である一方効率の低い線形アンプと、狭帯域である一方効率の高いスイッチングアンプとを連動させる技術が提案されており、その一例が非特許文献2に記載されている。
非特許文献2に記載されたエンベロープトラッキング方式の送信装置の構成を、関連技術1として図9に示す。送信装置100は、電力増幅器120と電源装置130とからなる。電源装置130は、電流検出部140、スイッチングアンプ部150及び線形アンプ部160からなる。電源装置130では、広帯域であるものの電力効率の低い線形アンプ部160と、狭帯域であるものの電力効率の高いスイッチングアンプ部150とを連動させることによって、高効率かつ広帯域な電源電圧Vout(波形114)を電力増幅器120に供給している。
オペアンプ161で構成されたボルテージフォロア構成の線形アンプ部160にアナログ振幅信号112aが入力されると、線形アンプ部160から出力される電流Icは、電流検出用の抵抗器141で電圧に変換されて比較器142に入力される。この際、比較器142の出力は、線形アンプ部160から電流が流れ出る(Ic>0)ときがHigh、流れ込む(Ic<0)ときがLowとなるように極性を選ぶ。これにより、パルス幅変調信号113は、アナログ振幅信号112aの強度に応じた信号になる。このパルス幅変調信号113を、スイッチング素子152の制御信号として用いる。
スイッチング素子152は、ダイオード153とともにスイッチングコンバータを構成している。パルス幅変調信号113がHighの場合、スイッチング素子152はオン(導通状態)になる。このとき、スイッチング素子152は、負荷である電力増幅器120に向かって直流電源132から電流Imを流す。一方、パルス幅変調信号113がLowの場合、スイッチング素子152はオフ(非導通状態)になる。このとき、インダクタ154は、流れる電流を維持するために、グランド(以下「GND」という。)からダイオード153を介して電流Imを出力する。
そして、電源装置130は、電流Imと電流Icとを結合し、電力増幅器120へ電流Ioutを供給する。上記のスイッチング動作を繰り返すことにより、電力増幅器120には、主に直流電源132とGNDとから交互に電流Ioutが供給される。一方、電源電圧Vout(波形114)は、線形アンプ部160の動作によって、アナログ振幅信号112aの波形に追従した電圧波形になる。
また、高効率かつ広帯域に電源を変調する別の変調電源装置が、特許文献1に提案されている。特許文献1の電源回路の構成は、図9に示す非特許文献2の変調電源装置の構成の一部を変形したものである。特許文献1に記載されたエンベロープトラッキング方式の送信装置の構成を、関連技術2として図10に示す。
以下、関連技術2の送信装置200について図10を参照して説明する。デジタル変調信号生成部220には、高調波変調回路221を介して電力増幅器201が接続されている。高調波変調回路221は、デジタル変調信号生成部220と電力増幅器201との間に接続され、デジタル変調信号生成部220から出力されたベースバンド信号SBを高周波変調して高周波信号Hを生成し、高周波信号Hを電力増幅器201に送る。
電力増幅器201は、高調波変調回路221から出力される高周波信号Hを増幅出力する。電力増幅器201は、ドレイン電圧Vds及びドレイン電流Idsの大きさに応じて飽和出力電力が変化する。例えば、電力増幅器201は、ドレイン電圧Vdsが低下すると、飽和出力電力が小さくなり、ドレイン電圧Vdsが上昇すると、飽和出力電力が大きくなり、高周波信号Hの電力が変化しても飽和出力に近いレベルで動作して高効率化が図れる。電力増幅器201はFETからなる。
デジタル変調信号生成部220には、線形アンプ部213を介して電力増幅器201のドレイン端子が接続されている。線形アンプ部213は、デジタル変調信号生成部220から出力されるエンベロープ信号(第1の制御信号E)の振幅値に応じた第1のドレイン電圧を電力増幅器201に供給する。線形アンプ部213から電力増幅器201へに供給されるドレイン電流値は小さい。
デジタル変調信号生成部220には、時間補正回路222を介してスイッチングアンプ部223が接続されている。スイッチングアンプ部223は、スイッチドライバ回路224と、低速スイッチ電源216とからなる。スイッチドライバ回路224は、デジタル変調信号生成部220から出力されて時間補正回路222により時間的に早いタイミングに補正されたオン・オフ信号SHを入力し、このオン・オフ信号SHに応じて低速スイッチ電源216をオン・オフ動作する。低速スイッチ電源216は、電力増幅器201に大きな電流を供給するためのものである。低速スイッチ電源216の一端側には直流電源217が接続され、その他端側にはローパスフィルタ218を介して電力増幅器201のドレイン端子が接続されている。直流電源217は、電力増幅器201への電流量を補うために電力増幅器201に大きな電流を供給することを可能とするものである。
デジタル変調信号生成部220は、振幅信号の変化に追従する第1の制御信号Eを生成して線形アンプ部213へ出力するとともに、振幅信号に応じてオン・オフ制御する第2の制御信号Sを生成してスイッチングアンプ部223へ出力する。そして、電源装置230は、線形アンプ部213の出力電流とスイッチングアンプ部223の出力電流とを合計して、電力増幅器201に供給する。このような構成にすることより、線形アンプ部213に対するスイッチングアンプ部223のタイミングの遅れを抑え、高速かつ大電流の信号でも、ある程度正確に振幅信号をトラッキングする。
次に、特許文献2に開示されている技術を、関連技術3の送信装置として説明する。関連技術3の送信装置は、エンベロープトラッキング方式の高周波電力増幅装置において、増幅経路を切り替えることにより、高効率特性が得られる出力電力レベルを拡大するものである。そして、変調信号の経路に、変調信号と振幅信号とのタイミングを一致させるための遅延時間補正手段が設けられている。この遅延時間補正手段は、エンベロープトラッキング方式の高周波電力増幅装置では一般的なものである。
特開2011−66845号公報(段落0020〜0021」、図1) 特開2011−120142号公報
IEEE MTT−S Digest (2000年、Vol.2、pp.873−876、Fig.1) IEEE MTT−S Digest (2004年、Vol.3、pp.1543−1546、Fig.6)
しかしながら、図9に示す関連技術1の送信装置100には、次のような問題がある。その問題点とは、高速かつ大電力のアナログ振幅信号112aを入力すると、電源装置130の電力効率が低下したり、電源装置130がアナログ振幅信号112aを正確にトラッキングできなくなったりすることである。その結果、送信装置100全体の電力効率が低下したり、送信装置100の出力信号115が歪んだりする問題が発生する。この原因は、線形アンプ部160とスイッチングアンプ部150との動作のタイミングがずれることに起因する。その理由について、以下に説明する。
電源装置130の本来の動作原理では、線形アンプ部160に流れる電流Icの向きを比較器142で検知し、その結果に基づいてスイッチングアンプ部150を制御する。これによって、効率の低い線形アンプ部160に流れる電流Icが最小になるように、スイッチングアンプ部150と線形アンプ部160とが協調して動作する。スイッチングアンプ部150を構成するスイッチング素子152は、通常、FETが用いられるが、高効率で動作するためには、負荷抵抗に対して十分に低いオン抵抗を有する必要がある。そのため、高負荷(大電力)の用途では、素子サイズを大きくする必要があるので、FETの入力容量が大きくなる。
スイッチング素子152を矩形波からなるパルス変調信号113で駆動するために、一般にドライバアンプ151が必要になる。ドライバアンプ151の負荷であるスイッチング素子152の入力容量が大きいと、矩形波からなるパルス変調信号113の立ち上がり時間と立下り時間とが大きくなり、比較器142の検知結果がスイッチングアンプ部150に伝達されるまでに遅延が生じる。その結果、線形アンプ部160とスイッチングアンプ部150とが、協調動作しなくなる。そうなると、線形アンプ部160はアナログ振幅信号112aの波形をトラッキングするために大きな電流が必要になるので、電源装置130の電力効率が低下する。あるいは、線形アンプ部160が十分な電流を得られなくなるので、アナログ振幅信号112aの波形をトラッキングできなくなる。
また、図10に示す関連技術2の送信装置200には、次のような問題がある。その第1の問題点は、負荷の変動や、素子の特性のばらつきにより、電源装置230の電力効率が低下したり、電源装置230が振幅信号を正確にトラッキングできなくなったりすることである。その結果、送信装置200全体の電力効率が低下したり、送信装置200の出力信号が歪んだりする問題が発生する。この原因は、電源装置230では、線形アンプ部213、スイッチングアンプ部223及び電力増幅器201のいずれにもフィードバックがかかっていないことに起因する。その理由について、以下に説明する。
スイッチドライバ回路224の遅延を補償するべく、線形アンプ部213にスイッチングアンプ部223のタイミングが合うように、時間補正回路222がフィードフォワードで動作する。そのため、ある条件で線形アンプ部213とスイッチングアンプ部223とが理想的な動作をしていても、負荷の変動や素子の特性のばらつきによって条件がずれると、それを補償することができない。特に、大規模な送信装置では、共通の制御信号生成部220に、複数の送信装置を並列して接続する場合が考えられる。この場合、個々の部品のバラツキによって、遅延量も異なると考えられるが、個別に遅延調整ができないため、装置全体の電力効率が低下したり、振幅信号を正確にトラッキングできなくなったりする。
第2の問題点は、電源装置230に遅延が発生することである。そのため、スイッチドライバ回路224の遅延を補償するために、スイッチングアンプ部223に入力される第2の制御信号Sを、線形アンプ部213に入力される第1の制御信号Eよりも早く進める必要がある。実際には、事象を先読みすることはできないので、デジタル変調信号生成部220の中で、第1の制御信号Eを第2の制御信号Sに対して遅らせる必要がある。更に、第2の制御信号Sを生成するにも有限の時間を要するため、電源装置230の入出力に遅延が発生する。また、デジタル変調信号生成部220の規模や消費電力が大きくなるという問題もある。
そこで、本発明の目的は、入力信号の大きさに応じて出力電圧が変化する機能を有する電源装置と、その電源装置の出力電圧を電源電圧として用いる増幅器とからなる、高効率かつ高線形性の送信装置を提供することにある。
本発明に係る送信装置は、
振幅変調成分及び位相変調成分を含む変調信号を入力する入力端子と、電源電圧を入力する電源端子とを有し、前記電源電圧を用いて前記変調信号を増幅して出力する増幅器と、
スイッチングアンプ部と線形アンプ部とを有し、前記変調信号の振幅変調成分の波形に追従した前記電源電圧を前記電源端子に供給する電源装置と、
前記電源端子と前記入力端子との間に接続され、前記スイッチングアンプ部と線形アンプ部との動作のタイミングずれを補償する遅延器と、
を備える。
本発明によれば、増幅器の電源端子と入力端子との間に接続された遅延器によって、電源装置のスイッチングアンプ部と線形アンプ部との動作のタイミングずれを補償することにより、簡単かつ高精度に送信装置の効率化を図ることができる。
実施形態1の送信装置の概要を示すブロック図である。 実施形態1における電源装置の具体例を示す回路図である。 実施形態1における電力増幅器及び遅延器の具体例を示す回路図である。 関連技術1の送信装置(比較例)の理想的な動作を説明するための波形図であり、図4[A]はアナログ振幅信号とスイッチング素子の出力電圧とのタイミング関係を示し、図4[B]はスイッチングアンプ部から出力される電流と電力増幅器に流れる電流とのタイミング関係を示し、図4[C]は線形アンプ部に流れる電流を示す。 関連技術1の送信装置(比較例)の課題を説明するための波形図であり、図5[A]はアナログ振幅信号とスイッチング素子の出力電圧とのタイミング関係を示し、図5[B]はスイッチングアンプ部から出力される電流と電力増幅器に流れる電流とのタイミング関係を示し、図5[C]は線形アンプ部に流れる電流を示す。 実施形態1の送信装置の動作を説明するための波形図であり、図6[A]はアナログ振幅信号とスイッチング素子の出力電圧とのタイミング関係を示し、図6[B]はスイッチングアンプ部から出力される電流と電力増幅器に流れる電流とのタイミング関係を示し、図6[C]は線形アンプ部に流れる電流を示す。 実施形態2の送信装置の概要を示すブロック図である。 実施形態2における電源装置の具体例を示す回路図である。 関連技術1の送信装置を示す回路図である。 関連技術2の送信装置を示す回路図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明を実施するための形態(以下「実施形態」という。)について説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の構成要素については同一の符号を用いる。
図1は、実施形態1の送信装置の概要を示すブロック図である。図2は、実施形態1における電源装置の具体例を示す回路図である。図3は、実施形態1の送信装置における電力増幅器及び遅延器の具体例を示す回路図である。以下、これらの図面に基づき、本実施形態1の送信装置の概要を説明する。
本実施形態1の送信装置10は、増幅器としての電力増幅器20、電源装置30、及び、遅延器40を備えている。電力増幅器20は、振幅変調成分12及び位相変調成分を含む変調信号11を入力する入力端子21と、電源電圧Voutを入力する電源端子22とを有し、電源電圧Voutを用いて変調信号11を増幅して出力する。電源装置30は、スイッチングアンプ部50と線形アンプ部60とを有し、変調信号11の振幅変調成分12の波形に追従した電源電圧Voutを電源端子22へ供給する。遅延器40は、電源端子22と入力端子21との間に接続され、スイッチングアンプ部50と線形アンプ部60との動作のタイミングずれを補償する。
電源装置30は、制御信号生成部70を更に有する。制御信号生成部70は、振幅変調成分12を入力し、振幅変調成分12をアナログ表現した信号(アナログ振幅信号12a)を生成してスイッチングアンプ部50へ出力するとともに、振幅変調成分12をパルス変調した信号(パルス変調信号13)を生成して線形アンプ部60へ出力する。
スイッチングアンプ部50は、少なくとも一つのスイッチング素子52と、スイッチング素子52の出力電流を平滑化するインダクタ54と、を有するスイッチングコンバータ構成である。線形アンプ部60は、少なくとも一つのオペアンプ61と、オペアンプ61の出力信号を入力に戻すフィードバック経路と、を有するボルテージフォロア構成である。
遅延器40は、抵抗器41,42とキャパシタ43,44とを有し、抵抗器41,42の抵抗値R1,R2とキャパシタ43,44の容量値C1,C2との積(R1+R2)×(C1//C2)からなる時定数によって遅延量τが決定される。
本実施形態1によれば、電力増幅器20の電源端子22と入力端子21との間に接続された遅延器40によって、電源装置30のスイッチングアンプ部50と線形アンプ部60との動作のタイミングずれを補償することにより、簡単かつ高精度に送信装置10の効率化を図ることができる。
次に、本実施形態1の送信装置10について更に詳細に説明する。
図1は、本実施形態1の送信装置10の構成を示すブロック図である。
変調信号11は電力増幅器20に入力される。電力増幅器20は、増幅した変調信号15を出力する。変調信号11の振幅変調成分12は、スイッチングアンプ部50と線形アンプ部60とから構成される電源装置30に入力される。電源装置30から出力された電源電圧Voutは、電力増幅器20の電源端子22に供給される。電源電圧14は、電源電圧Voutの波形である。電源端子22は、遅延器40を介して入力端子21に接続される。
図2は、図1における電源装置30の構成をより具体的に示した図である。
変調信号11の振幅変調成分12は、制御信号生成部70に入力される。制御信号生成部70は、振幅変調成分12をアナログ変換したアナログ振幅信号12aと、振幅変調成分12をパルス変調したパルス変調信号13とを出力する。パルス変調信号13は、制御信号生成部70の中で、例えばパルス幅変調(PWM:Pulse Width Modulation)やデルタシグマ変調などによって生成される。アナログ振幅信号12aは、線形アンプ部60に入力される。線形アンプ部60は、オペアンプ61からなるボルテージフォロア構成をとり、振幅変調成分12のアナログ振幅信号12aの電圧波形に追従した波形を持つ電源電圧Voutを出力するとともに、これに伴い電流Icを出力する。
振幅変調成分12のパルス変調信号13は、ドライバアンプ51に入力される。ドライバアンプ51は、入力パルスをその波形を保ったまま増幅して、スイッチング素子52へ出力する。スイッチングアンプ部50は、ドライバアンプ51、スイッチング素子52、整流素子としてのダイオード53及びインダクタ54から構成されている。スイッチング素子52は、ドライバアンプ51の出力信号に従い、オン・オフ動作を行う。スイッチング素子52がオンのときは直流電源32から、スイッチング素子52がオフのときはダイオード53から、交互に電流が供給される。スイッチングアンプ部50は、インダクタ54によって平滑化された電流Imを出力する。
線形アンプ部60の出力側とスイッチングアンプ部50の出力側とは出力端子31で結合され、出力端子31は電力増幅器20の電源端子22に接続される。電源端子22は、遅延器40を介して電力増幅器20の入力端子21と接続される。電源装置30の出力端子31において、線形アンプ部60から出力された電流Icとスイッチングアンプ部50から出力された電流Imと電力増幅器20に流れる電流Ioutとの間に、Ic+Im=Ioutの関係が成り立つ。
図3は、図2における電力増幅器20及び遅延器40の構成をより具体的に示した図である。
電力増幅器20は、ソース端子24sが接地されたソース接地のFET24で構成されている。FET24のゲート端子24gには変調信号11が入力され、FET24のドレイン端子24dには電源端子22が接続される。ドレイン端子24dは、抵抗器41,42とキャパシタ43,44とで形成される遅延器40を介してゲート端子24gに接続される。すなわち、キャパシタ43と抵抗器41とからなる直列回路が電源端子22と入力端子21との間に接続され、抵抗器42とキャパシタ44とからなる直列回路が入力端子21とGNDとの間に接続されている。なお、図3では、直流バイアス電圧であるゲート電圧Vgも示している。ゲート電圧Vgは、インダクタ24L及び入力端子21を介してゲート端子24gに印加され、FET24の動作点を定める。
ここで、抵抗器41,42の抵抗値をR1,R2とし、キャパシタ43,44の容量値をC1,C2とする。このとき、ドレイン電圧である電源電圧Voutは、R2/(R1+R2)の減衰を受けて、およそτ=(R1+R2)×(C1//C2)で決まる時定数をもって、FET24の入力側へフィードバックされる。ソース接地のFET24は、ドレイン電流である電流Ioutが、ゲート−ソース間の電圧Vgsで決まる電圧制御電流源である。電圧Vgsの変化は、遅延器40によって、電源電圧Voutに対してτだけ遅れる。そのため、電流Ioutも電源電圧Voutに対してτだけ遅れる。
図2に示す電源装置30において、線形アンプ部60は広帯域かつ高線形である。そのため、線形アンプ部60が出力する電源電圧Voutは、高い精度で、アナログ振幅信号12aを追従した電圧波形になる。その一方で、線形アンプ部60は電力効率が低い。そこで、狭帯域であるものの電力効率の高いスイッチングアンプ部50から出力される電流Imを、アナログ振幅信号12aに同期するように供給することにより、線形アンプ部60から出力される電流Ic=Iout−Imが小さくなるように動作させることが望ましい。しかしながら、ドライバアンプ51は、通常、数10[ns]から数100[ns]程度の遅延を持つため、そのままでは、スイッチングアンプ部50から出力される電流Imは、線形アンプ部60から出力される電流Icから遅れる。その結果、電源装置30全体の電力効率が低下する。そこで、本実施形態1では、図3に示す遅延器40の遅延量τを調整して、ドライバアンプ51の遅延量と一致させることによって、電流Ioutと電流Imとのタイミングを合わせ、線形アンプ部60に流れる電流Ic=Iout−Imを小さくする。
図4及び図5に、比較例として、図9に示す関連技術1の送信装置100の波形図を示す。図6に、図2に示す本実施形態1の送信装置10の波形図を示す。以下、比較例と本実施形態1とを対比して説明する。
図4は、関連技術1の送信装置100の理想的な動作を説明するための波形図である。以下、図4及び図9に基づき説明する。図4[A]はアナログ振幅信号112aとスイッチング素子152の出力電圧Vswとのタイミング関係を示し、図4[B]はスイッチングアンプ部150から出力される電流Imと電力増幅器120に流れる電流Ioutとのタイミング関係を示し、図4[C]は線形アンプ部160に流れる電流Icを示す。
図4は、電源装置130に2[MHz]の正弦波を入力した場合の、理想的な電流及び電圧の波形である。アナログ振幅信号112aの振幅が大きくなる領域で、パルスがHighになるようなパルス変調信号113を生成する。そして、パルス変調信号113と同期するようにスイッチング素子152をオン・オフ動作させることにより、出力電圧Vswが得られる(図4[A])。その結果、インダクタ154で平滑化され、スイッチングアンプ部150から出力された電流Imと、電力増幅器120に流れる電流Ioutとは、互いに近い値をとる(図4[B])。効率の低い線形アンプ部160に流れる電流Icは、電流Imと電流Ioutとの差分であるため、小さな値しか流れないので、電源装置130全体の効率は高くなる。
図5は、関連技術1の送信装置100の課題を説明するための波形図である。以下、図5及び図9に基づき説明する。図5[A]はアナログ振幅信号112aとスイッチング素子152の出力電圧Vswとのタイミング関係を示し、図5[B]はスイッチングアンプ部150から出力される電流Imと電力増幅器120に流れる電流Ioutとのタイミング関係を示し、図5[C]は線形アンプ部160に流れる電流Icを示す。
図5は、電源装置130に2[MHz]の正弦波を入力した場合の、実際の電流及び電圧の波形である。アナログ振幅信号112aの振幅が大きくなる領域で、パルスがHighになるようなパルス変調信号113を生成しても、ドライバアンプ151が約50[ns]の遅延を持つため、スイッチング素子152の出力電圧Vswに遅れが生じる(図5[A])。その結果、電力増幅器120に流れる電流Ioutとスイッチングアンプ部150から出力される電流Imとの位相がずれる(図5[B])。線形アンプ部160に流れる電流Icは、電流Ioutと電流Imとの差分であるため、図5[C]に示すように大きな値となり、電源装置130全体の消費電力が大きくなる。あるいは、電流Icが線形アンプ部160の許容値を越えるため、電源装置130がアナログ振幅信号112aに追従できなくなる。
図6は、実施形態1の送信装置10の動作を説明するための波形図である。以下、図2及び図6に基づき説明する。図6[A]はアナログ振幅信号12aとスイッチング素子52の出力電圧Vswとのタイミング関係を示し、図6[B]はスイッチングアンプ部50から出力される電流Imと電力増幅器20に流れる電流Ioutとのタイミング関係を示し、図6[C]は線形アンプ部60に流れる電流Icを示す。
図6は、電源装置30に2[MHz]の正弦波を入力した場合の電流及び電圧の波形である。制御信号生成部70は、アナログ振幅信号12aの振幅が大きくなる領域でパルスがHighになるような、パルス変調信号13を生成する。しかし、ドライバアンプ51の約50[ns]の遅延によって、パルス変調信号13に遅れが生じる(図6[A])。しかしながら、遅延器40の作用により、電力増幅器20に流れる電流Ioutを電源電圧Voutに対して遅らせることができるので、電流Ioutとスイッチングアンプ部50から出力される電流Imとの位相を揃えることができる(図6[B])。その結果、線形アンプ部60に流れる電流Icは、電流Ioutと電流Imの差分であるため、図6[C]に示すように小さな値となり、電源装置30全体の消費電力が小さくなるという効果がもたらされる。
次に、別の比較例としての関連技術2と本実施形態1とを対比して説明する。
前述の特許文献1には、図10で説明すると、スイッチドライバ回路224での遅延を見越して、パルス信号(第2の制御信号S)の時間を時間補正回路222で時間的に早く進める、と記載されている。しかし、任意の信号が入力される実使用状態において、時間的に早く進めることは不可能である。また、相対的に、アナログ振幅信号(第1の制御信号E)を遅らせることでも同じ効果が得られるが、アナログ信号を数10[ns]から数100[ns]、歪みなく遅延させることは極めて難しい。アナログ振幅信号経路の線路長で遅延させる場合は、非常に長い線路が必要になるので、装置が大型化する。アナログ振幅信号経路にアナログフィルタを設け、遅延させる場合、波形歪みが生じ易い。デジタル変調信号生成部220内で、デジタルフィルタを用いて遅延させることは可能である。しかし、地デジ送信機など大電力用途で、共通のデジタル変調信号生成部220に複数の送信装置を並列して接続する場合、個々の部品のバラツキによって遅延量も異なると考えられるが、それらを個別に遅延調整ができない。
これに対し、本実施形態1の送信装置10では、小型、簡便、個別に遅延量τを生成でき、また、フィードバックによって遅延を発生させるので、波形歪みもほとんど生じないという効果が得られる。
次に、本実施形態1の送信装置100について、構成、作用及び効果を総括する。
[構成]本実施形態1の送信装置10は、入力した変調信号11の振幅変調成分12を高効率にスイッチング増幅するスイッチングアンプ部50と、振幅変調成分12を高精度に線形増幅する線形アンプ部60とを並列に設けた電源装置30を有し、更に、電源装置30から出力された電源電圧Voutを用いて変調信号11を増幅する電力増幅器20を有する。そして、送信装置10は、電力増幅器20の電源端子22と入力端子21とを接続する遅延器40を更に有し、遅延器40で得られる遅延量τによって、電源装置30の線形アンプ部60に対するスイッチングアンプ部50の遅延を補償する。
[作用]本実施形態1の送信装置10は、入力した変調信号11の振幅変調成分12の波形に追従した電源電圧Voutを出力する電源装置30と、電源電圧Voutによって動作して変調信号11を増幅する電力増幅器20とを備える。電源装置30は、振幅変調成分12を線形に増幅し、電流Icを出力する線形アンプ部60と、振幅変調成分12をスイッチング増幅し、電流Imを出力するスイッチングアンプ部50とを有し、両者の電流の合計Ic+Im=Ioutを電力増幅器20に出力する。電力増幅器20は、電圧制御電流源とみなすことができ、流れる電流Ioutは、入力端子21の平均電圧Vinによって決定される。本実施形態1の送信装置10では、電力増幅器20の電源電圧Voutに対して、入力端子21の平均電圧Vinが遅延器40によって、遅れて動作する。その結果、電力増幅器20の平均電流である電流Ioutも電源電圧Voutに対して遅れて流れる。本実施形態1における電源装置30において、線形アンプ部60の電流Icに対するスイッチングアンプ部50の電流Imの遅れを、電力増幅器20の電源端子22と入力端子21との間に接続した遅延器40による電源電圧Voutに対する電流Ioutの遅れで補償することにより、効率の低い線形アンプ部60の電流Ic(=Iout−Im)を小さく設定することができ、電源装置30すなわち送信装置10全体の電力効率を向上することができる。
[効果]第1の効果は、高い電力効率と高い線形性を有する送信装置10を提供することができることである。その理由は、エンベロープトラッキング方式の送信装置10において、電源装置30の線形アンプ部60に対するスイッチングアンプ部50の遅延を、電力増幅器20の電流Ioutを電源電圧Voutに対して遅延させることによって補償し、効率の低い線形アンプ部60に流れる電流Icを最小にすることができるためである。また、線形アンプ部60に流れる電流が小さいため、動作に余裕ができ、高い精度で、入力信号に追従することができる。
第2の効果は、電力増幅器20の負荷変動やばらつきに強いエンベロープトラッキング方式の送信装置10を提供することができることである。その結果、複数のET方式エンベロープトラッキング方式増幅器からなる大規模な送信装置を実現できる。その理由は、電力増幅器20の電源電圧Voutを入力側にフィードバックすることによって遅延を発生する、フィードバック制御を行うためである。また、電力増幅器20を電気的に閉じた状態にして遅延補償を行うため、複数の増幅器があっても、個別に自立的に遅延補償を行えるためである。
なお、本実施形態1では、変調信号11の振幅変調成分12をアナログ振幅信号12aで処理しているが、インターフェースはデジタルでもよく、振幅変調成分12をデジタル信号で処理にしてもよい。また、スイッチングアンプ部50も、図2に示した構成に限らず、例えば、ダイオード53をFETスイッチに置き換えた同期整流タイプのスイッチングコンバータ構成にしてもよいし、トランスを用いたフォワード型など、絶縁型のスイッチングコンバータ構成にしてもよい。
図7は、実施形態2の送信装置の概要を示すブロック図である。図8は、実施形態2における電源装置の具体例を示す回路図である。以下、これらの図面に基づき、実施形態1と異なる部分を中心に説明する。
本実施形態2の送信装置80は、実施形態1の送信装置に対して、電源装置35及び遅延器45が異なる。すなわち、遅延器45は、抵抗器の抵抗値とキャパシタの容量値との少なくとも一つを可変とすることにより、遅延量を可変とする機能を有する。図3で説明すると、抵抗器41,42の抵抗値R1,R2とキャパシタ43,44の容量値C1,C2との少なくとも一つを可変とする。例えば、抵抗器41,42をトランジスタの線形領域などの可変抵抗素子に置き換えたり、キャパシタ43,44をバラクタダイオードなどの可変容量素子に置き換えたりすればよい。電源装置35は、電源装置35の消費電力が小さくなるように遅延量τを制御する遅延量制御部90を更に有する。例えば、遅延量制御部90は、線形アンプ部60に供給される電流を検知し、その値が小さくなるように遅延量τを制御する。図7に示す遅延量制御部90は、線形アンプ部60へ電流を供給する直流電源91と、線形アンプ部60へ供給される電流の経路に設けられた抵抗器92と、抵抗器92の両端の電圧を入力する差動アンプからなる検出器93とを有する。検出器93の出力信号は、遅延器45に入力され、例えば可変抵抗素子や可変容量素子に印加される。
次に、本実施形態2の送信装置80について更に詳細に説明する。
図7は、本実施形態2の送信装置80の構成を示すブロック図である。本実施形態2では、遅延器45を可変遅延器で構成している。遅延器45の遅延量τは、電源装置35の状態に応じて可変される。
図8は、図7における電源装置35の構成をより具体的に示した図である。電力増幅器20の電源端子22は、遅延器45を介して、入力端子21と接続される。遅延器45は、電源装置35の線形アンプ部60に供給される電流を検出器93でモニタし、その電流が小さくなるように遅延量τを変化させる。遅延器45の機能は、図3に示す抵抗器41,42やキャパシタ43,44を可変抵抗素子や可変容量素子に置き換えることで実現される。本実施形態2では、線形アンプ部60の電流をモニタし、これが小さくなる方向に遅延器45の遅延量τを調整する。このような制御を行うと、電流Ioutと電流Imとのタイミングをより正確に合わせることができるので、線形アンプ部60に流れる電流Ic=Iout−Imをより小さくすることができ、これにより送信装置10全体の電力効率が向上する。
本実施形態2では、ドライバアンプ51の遅延に最も敏感な線形アンプ部60の電流をモニタして遅延量τを適応的に調整している。そのため、本実施形態2によれば、実施形態1の効果に加え、装置稼働中に経年劣化による部品の特性変動や、負荷インピーダンスの変動によって、最適な遅延量τが変化した場合でも、電力効率が劣化しないという相乗的な効果を奏する。更に、送信装置80においてローカルに閉じて遅延調整を行えるので、地デジ送信機など大電力用途で送信装置80を複数同時に使用する場合に、素子のバラツキなどによる遅延バラツキを個別に補正する必要がないという効果も奏する。
本実施形態2のその他の構成、作用及び効果は、実施形態1の構成、作用及び効果と同様である。
以上、上記各実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記各実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細については、当業者が理解し得るさまざまな変更を加えることができる。また、本発明には、上記各実施形態の構成の一部又は全部を相互に適宜組み合わせたものも含まれる。
上記の実施形態の一部又は全部は以下の付記のようにも記載され得るが、本発明は以下の構成に限定されるものではない。
[付記1]振幅変調成分及び位相変調成分を含む変調信号を入力する入力端子と、電源電圧を入力する電源端子とを有し、前記電源電圧を用いて前記変調信号を増幅して出力する増幅器と、
スイッチングアンプ部と線形アンプ部とを有し、前記変調信号の振幅変調成分の波形に追従した前記電源電圧を前記電源端子に供給する電源装置と、
前記電源端子と前記入力端子との間に接続され、前記スイッチングアンプ部と線形アンプ部との動作のタイミングずれを補償する遅延器と、
を備えた送信装置。
[付記2]前記電源装置は、前記振幅変調成分を入力し、この振幅変調成分をアナログ表現した信号を生成して前記スイッチングアンプ部へ出力するとともに、前記振幅変調成分をパルス変調した信号を生成して前記線形アンプ部へ出力する制御信号生成部を、更に有する、
付記1記載の送信装置。
[付記3]前記スイッチングアンプ部は、少なくとも一つのスイッチング素子と、このスイッチング素子の出力電流を平滑化するインダクタと、を有するスイッチングコンバータ構成である、
付記1又は2記載の送信装置。
[付記4]前記線形アンプは、少なくとも一つのオペアンプと、このオペアンプの出力信号を入力に戻すフィードバック経路と、を有するボルテージフォロア構成である、
付記1乃至3のいずれか一つに記載の送信装置。
[付記5]前記遅延器は、抵抗器とキャパシタとを有し、前記抵抗器の抵抗値と前記キャパシタの容量値との積からなる時定数によって遅延量が決定される、
付記1乃至4のいずれか一つに記載の送信装置。
[付記6]前記遅延器は、前記抵抗器の抵抗値と前記キャパシタの容量値との少なくとも一つを可変とすることにより、前記遅延量を可変とする機能を有し、
前記電源装置は、当該電源装置の消費電力が小さくなるように前記遅延量を制御する遅延量制御部を更に有する、
付記5記載の送信装置。
[付記7]前記遅延量制御部は、前記線形アンプ部に供給される電流を検知し、その値が小さくなるように前記遅延量を制御する、
付記6記載の送信装置。
この出願は2012年3月6日に出願された日本出願特願2012−049233を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
本発明は、例えば携帯電話、無線LAN、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)向けの端末、基地局、地上波デジタル放送局といった用途に利用可能である。
10 送信装置
11 変調信号
12 振幅変調成分
12a アナログ振幅信号
13 パルス変調信号
14 電源電圧
15 変調信号
20 電力増幅器(増幅器)
21 入力端子
22 電源端子
23 出力端子
24 FET
24g ゲート端子
24d ドレイン端子
24s ソース端子
24L インダクタ
30 電源装置
31 出力端子
32 直流電源
35 電源装置
40 遅延器
41,42 抵抗器
43,44 キャパシタ
45 遅延器
50 スイッチングアンプ部
51 ドライバアンプ
52 スイッチング素子
53 ダイオード(整流素子)
54 インダクタ
60 線形アンプ部
61 オペアンプ
70 制御信号生成部
80 送信装置
90 遅延量制御部
91 直流電源
92 抵抗器
93 検出器
Ic,Im,Iout 電流
Vout 電源電圧
Vsw 出力電圧
τ 遅延量

Claims (7)

  1. 振幅変調成分及び位相変調成分を含む変調信号を入力する入力端子と、電源電圧を入力する電源端子とを有し、前記電源電圧を用いて前記変調信号を増幅して出力する増幅器と、
    スイッチングアンプ部と線形アンプ部とを有し、前記変調信号の振幅変調成分の波形に追従した前記電源電圧を前記電源端子に供給する電源装置と、
    前記電源端子と前記入力端子との間に接続され、前記スイッチングアンプ部と線形アンプ部との動作のタイミングずれを補償する遅延器と、
    を備えた送信装置。
  2. 前記電源装置は、前記振幅変調成分を入力し、この振幅変調成分をアナログ表現した信号を生成して前記線形アンプ部へ出力するとともに、前記振幅変調成分をパルス変調した信号を生成して前記スイッチングアンプ部へ出力する制御信号生成部を、更に有する、
    請求項1記載の送信装置。
  3. 前記スイッチングアンプ部は、少なくとも一つのスイッチング素子と、このスイッチング素子の出力電流を平滑化するインダクタと、を有するスイッチングコンバータ構成である、
    請求項1又は2記載の送信装置。
  4. 前記線形アンプは、少なくとも一つのオペアンプと、このオペアンプの出力信号を入力に戻すフィードバック経路と、を有するボルテージフォロア構成である、
    請求項1乃至3のいずれか一つに記載の送信装置。
  5. 前記遅延器は、抵抗器とキャパシタとを有し、前記抵抗器の抵抗値と前記キャパシタの容量値との積からなる時定数によって遅延量が決定される、
    請求項1乃至4のいずれか一つに記載の送信装置。
  6. 前記遅延器は、前記抵抗器の抵抗値と前記キャパシタの容量値との少なくとも一つを可変とすることにより、前記遅延量を可変とする機能を有し、
    前記電源装置は、当該電源装置の消費電力が小さくなるように前記遅延量を制御する遅延量制御部を更に有する、
    請求項5記載の送信装置。
  7. 前記遅延量制御部は、前記線形アンプ部に供給される電流を検知し、その値が小さくなるように前記遅延量を制御する、
    請求項6記載の送信装置。
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