JPWO2013128795A1 - 電磁共鳴結合器 - Google Patents

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    • H01P5/222180° rat race hybrid rings

Abstract

送信基板(101)上に設けられた、周回形状の一部が開放部によって開放された形状の送信共鳴器(106)、及び送信共鳴器(106)上の第一接続部に接続された第一の配線(111)と、受信基板(102)上に設けられた、受信共鳴器(107)、受信共鳴器(107)上の第二接続部に接続された第二の配線(112)、及び受信共鳴器(107)上の第三接続部に接続された第三の配線(113)とを備え、送信基板(101)の主面に垂直な方向から見た場合に、送信共鳴器(106)及び受信共鳴器(107)が点対称となり、かつ送信共鳴器(106)及び受信共鳴器(107)の輪郭が一致するように、送信基板(101)及び受信基板(102)は対向して設けられる。

Description

本発明は、非接触で高周波信号の電力の伝送を行う電磁共鳴結合器に関する。
一つの高周波信号(シングルエンド信号)を同振幅逆位相の二つの差動信号に変換するラットレース回路(例えば、特許文献1参照)は、マイクロ波帯の周波数変換器等の構成要素として広く使用されている。このようなラットレース回路を用いることで、1つの増幅器でシングルエンド信号を増幅することにより、差動信号のそれぞれを増幅することができる。
特開平8−279707号公報
上記のラットレース回路のようなシングルエンド信号を同振幅逆位相の二つの差動信号に分配するシングル・差動変換器では、装置の小型化が課題である。
そこで、本発明は、小型化が可能なシングル・差動変換器を提供する。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る電磁共鳴結合器は、第一の共鳴配線及び第二の共鳴配線間において高周波信号を非接触で伝送する電磁共鳴結合器であって、第一の基板と、前記第一の基板に対向して設けられた第二の基板とを備え、前記第一の基板上には、周回形状の一部が開放部によって開放された形状の前記第一の共鳴配線と、前記第一の共鳴配線上の第一接続部に接続された第一の入出力配線とが設けられ、前記第二の基板上には、前記第一の共鳴配線と同一の配線幅及び同一の形状の前記第二の共鳴配線と、前記第二の共鳴配線の一端から所定の距離に位置する前記第二の共鳴配線上の第二接続部に接続された第二の入出力配線と、及び前記第二の共鳴配線の他端から前記所定の距離に位置する前記第二の共鳴配線上の第三接続部に接続された第三の入出力配線とが設けられ、前記第一の基板の主面に垂直な方向から見た場合に、前記第一の共鳴配線及び前記第二の共鳴配線は、点対称に配置され、かつ前記第一の共鳴配線及び第二の共鳴配線の輪郭が一致し、前記電磁共鳴結合器に前記高周波信号が入力された場合に、前記第二接続部及び前記第三接続部における電力は、前記第二の共鳴配線の前記第一接続部に重なる位置における電力の2分の1であることを特徴とする。
本発明によれば、電磁共鳴結合を用いることにより、小型のシングル・差動変換器が実現される。
図1は、ラットレース回路の上面図である。 図2は、実施の形態1に係る電磁共鳴結合器の斜視図(透視図)である。 図3は、図2のX−X´線を通り基板の主面に垂直な平面で切断した場合の電磁共鳴結合器の断面図である。 図4は、送信共鳴器の上面図である。 図5は、受信共鳴器の上面図である。 図6は、共振状態における、受信共鳴器上での電圧、電流の関係を表す図である。 図7は、第一の端子に信号を入力した場合の、電磁共鳴結合器の信号伝送率を表す図である。 図8は、第一の端子に信号を入力した場合の、第二の端子及び第三の端子に出力される信号の位相を表す図である。 図9は、矩形状の送信共鳴器及び受信共鳴器を用いた電磁共鳴結合器の斜視図である。 図10は、図9のY−Y´線を通り基板の主面に垂直な平面で切断した場合の電磁共鳴結合器の断面図である。 図11は、矩形状の送信共鳴器の上面図である。 図12は、矩形状の受信共鳴器の上面図である。 図13は、送信共鳴器の周辺にコプレーナグラウンドを設けた例を示す図である。 図14は、受信共鳴器の周辺にコプレーナグラウンド及びアイソレーション配線を設けた例を示す図である。
(本発明の基礎となった知見)
背景技術で説明したように、特許文献1に記載されているようなラットレース回路は、一つの高周波信号(シングルエンド信号)を同振幅逆位相の二つの差動信号に変換することができる。
図1は、特許文献1に記載の分布定数型のラットレース回路の構造を示す図である。
それぞれの端子インピーダンスは、R0(一般的には50Ω)であり、各端子はインピーダンス√2・R0を持つ線路で結ばれている。
図1において、Aは入力端子、B及びDは出力端子、Cはアイソレーション端子である。端子A〜B間、端子B〜C間、端子C〜D間の距離(長さ)を動作周波数の1/4波長、端子A〜D間の距離を3/4波長とすることで、端子B及び端子Dから同振幅逆位相の信号が出力され、端子Cには信号は出力されない。
端子Aから高周波信号が入力された場合、端子Bには、端子Aから時計回りにλ/4リングを進んだ信号と、端子Aから反時計回りに5λ/4進んだ信号とが到達する。つまり、2つの信号は、同位相であるため、端子Bには、上記2つの信号が足し合わされて出力される。
また、同様に、端子Dは、端子Aから時計回りに3λ/4進んだ信号と、反時計回りに3λ/4進んだ信号とが到達し、これら2つの信号は、同位相であるため、足し合わされて出力される。
つまり、端子Aからの入力信号は端子Bと端子Dに分配されて出力され、端子Bから出力される信号の位相と、端子Dから出力される信号の位相とは逆相(180°位相が異なる)となる。
このように、ラットレース回路では、シングルエンド信号を差動信号に変換することができる。また、逆に、端子Bと端子Dとに、それぞれ同じ振幅で逆位相の信号を入力することで、端子Aには、端子B及び端子Dに入力した信号の振幅の2倍の振幅を有する信号が出力される。
上記のラットレース回路のようなシングルエンド信号を同振幅逆位相の二つの差動信号に分配するシングル・差動変換器では、装置の小型化が課題である。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る電磁共鳴結合器は、第一の共鳴配線及び第二の共鳴配線間において高周波信号を非接触で伝送する電磁共鳴結合器であって、第一の基板と、前記第一の基板に対向して設けられた第二の基板とを備え、前記第一の基板上には、周回形状の一部が開放部によって開放された形状の前記第一の共鳴配線と、前記第一の共鳴配線上の第一接続部に接続された第一の入出力配線とが設けられ、前記第二の基板上には、前記第一の共鳴配線と同一の配線幅及び同一の形状の前記第二の共鳴配線と、前記第二の共鳴配線の一端から所定の距離に位置する前記第二の共鳴配線上の第二接続部に接続された第二の入出力配線と、及び前記第二の共鳴配線の他端から前記所定の距離に位置する前記第二の共鳴配線上の第三接続部に接続された第三の入出力配線とが設けられ、前記第一の基板の主面に垂直な方向から見た場合に、前記第一の共鳴配線及び前記第二の共鳴配線は、点対称に配置され、かつ前記第一の共鳴配線及び第二の共鳴配線の輪郭が一致し、前記電磁共鳴結合器に前記高周波信号が入力された場合に、前記第二接続部及び前記第三接続部における電力は、前記第二の共鳴配線の前記第一接続部に重なる位置における電力の2分の1であることを特徴とする。
これにより、電磁共鳴結合を用いた非常に小型のシングル・差動変換器が実現される。また、本発明の電磁共鳴結合器では、信号の非接触伝送が可能であるので、入出力端子間のグラウンドを分離(絶縁)することができる。さらに、電磁共鳴結合を用いているため、損失が少ない非接触信号伝送装置を実現できる。
また、前記第一接続部は、前記第一の共鳴配線の一端から前記第一の共鳴配線の配線長の4分の1の長さに相当する位置に設けられ、前記第二接続部は、前記第二の共鳴配線の一端から前記第二の共鳴配線の配線長の8分の3の長さに相当する位置で設けられ、前記第三接続部は、前記第二の共鳴配線の他端から前記第二の共鳴配線の配線長の8分の3の長さに相当する位置に設けられてもよい。
また、前記第一の共鳴配線及び前記第二の共鳴配線の配線長は、当該第一の共鳴配線及び当該第二の共鳴配線内における前記高周波信号の波長の2分の1の長さであってもよい。
また、前記周回形状は、円形状であってもよい。
また、前記周回形状は、矩形状、または少なくとも5箇所以上の曲がり部を有する形状であってもよい。
これにより、共鳴配線を矩形とし、曲げ部を5箇所以上設けることで基板上において共鳴配線の占める面積をさらに小さくすることができる。つまり、本発明の電磁共鳴結合器は、さらに小型のシングル・差動変換器として動作する。
また、前記第一の基板の主面に垂直な方向における前記第一の共鳴配線と前記第二の共鳴配線との距離は、前記高周波信号の波長の2分の1以下であってもよい。
これにより、電磁共鳴結合の効果を強め、低損失なシングル・差動変換器が実現される。
また、前記第一の基板の前記第一の共鳴配線が設けられない側の面、または前記第二の基板の前記第二の共鳴配線が設けられない側の面には、前記高周波信号の基準電位を表すグラウンド配線が設けられてもよい。
また、前記第一の基板上の、前記第一の共鳴配線及び前記第一の入出力配線の周辺、並びに前記第二の基板上の、前記第二の共鳴配線、前記第二の入出力配線、及び前記第三の入出力配線の周辺には、前記高周波信号の基準電位を表すグラウンド配線が設けられてもよい。
また、前記第二の共鳴配線は、前記第二接続部と前記第三接続部との中点に接続された配線またはビアによって前記高周波信号の基準電位を表すグラウンド配線と接続されてもよい。
このように、適切にグラウンド配線を設けることで、伝送される信号の品質を向上することができる。
また、さらに、前記第一の基板及び前記第二の基板のいずれか一方に重ね合わされるカバー基板を備え、前記カバー基板の、前記第一の基板及び前記第二の基板のいずれか一方に重ね合わされない側の面には、前記高周波信号の基準電位を表すグラウンド配線が設けられてもよい。
このように、カバー基板を設置することで、不要な電磁放射を防ぐとともに、外部からのノイズに強いシングル・差動変換器が実現される。
また、前記第一の基板と前記第二の基板とは、一つの基板であり、前記基板の一方の面には、前記第一の共鳴配線、及び前記第一の入出力配線が設けられ、前記基板の他方の面には、前記第二の共鳴配線、前記第二の入出力配線、及び前記第三の入出力配線が設けられてもよい。
これにより、シングル・差動変換器をさらに小型化することが可能である。
なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的または具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
(実施の形態1)
以下、実施の形態1に係る電磁共鳴結合器ついて、図面を参照しながら説明する。
(構造)
まず、実施の形態1に係る電磁共鳴結合器100の構造について説明する。
図2は、実施の形態1に係る電磁共鳴結合器100の斜視図(透視図)である。
図3は、図2の電磁共鳴結合器100を基板の対角線を通る平面(図のX−X´線を通り基板の主面に垂直な平面)で切断した場合の断面図である。
実施の形態1に係る電磁共鳴結合器100は、6.0GHzの交流信号を非接触で伝送する電磁共鳴結合器である。つまり、電磁共鳴結合器100の動作周波数は、6.0GHzである。
電磁共鳴結合器100は、送信基板101(第一の基板)と、送信基板101に重ね合わされた受信基板102(第二の基板)とで構成される。
送信基板101、及び受信基板102は、誘電体基板であり、例えば、サファイア基板である。また、基板厚は、すべて0.2mmである。なお、各基板の間には、空気などの気体、液体、または他の誘電体材料があってもよい。
送信基板101の上面には、金属配線である第一の配線111(第一の入出力配線)、送信共鳴スリット(開放部)116により形状の一部が開放された円形状(オープンリング形状)の送信共鳴器106(第一の共鳴配線)が形成される。送信共鳴器106は、第一の配線111の一端と接続されており、第一の配線111の他端は、第一の端子121である。
受信基板102は、送信基板101の送信共鳴器106を覆うように送信基板101と重ね合わされる。
受信基板102の上面には、金属配線である第二の配線112(第二の入出力配線)、第三の配線113(第三の入出力配線)、受信共鳴スリット117により形状の一部が開放された円形状(オープンリング形状)の受信共鳴器107(第二の共鳴配線)が形成される。受信共鳴器107は、第二の配線112及び第三の配線113の一端と接続される。第二の配線112の他端は、第二の端子122であり、第三の配線113の他端は第三の端子123である。また、受信共鳴器107は、送信共鳴器106と同一の大きさ、同一の形状である。
上記金属配線の材料は、例えば、金であるが、その他の金属材料であっても良い。
また、送信基板101の裏面には、金属配線である裏面グラウンド104が形成されている。裏面グラウンド104は、電磁共鳴結合器100における信号の基準電位を表すグラウンド配線である。裏面グラウンド104の材料は、例えば、金である。
送信基板101と受信基板102とは、送信基板101の主面に垂直な方向から見た場合(上面視した場合)に送信共鳴器106の輪郭と受信共鳴器107の輪郭とが一致するように重ね合わされる。なおかつ、送信基板101と受信基板102とは、上面視した場合に送信共鳴器106と受信共鳴器107とが点対称の関係となるように重ね合わされる。
なお、送信共鳴器106の輪郭と受信共鳴器107の輪郭とが一致とは、送信共鳴器106の輪郭と受信共鳴器107の輪郭とが製造の誤差の範囲で異なる場合も含む。
ここで、送信共鳴器106の輪郭とは、次のように定義される。送信共鳴器106において送信共鳴スリット116が設けられず、送信共鳴器106が周回形状の閉じた配線であると仮定した場合に、この周回形状の閉じた配線は、当該周回形状の閉じた配線によって囲まれる領域を規定する内周側(内側)の輪郭と、上記内周側の輪郭と共に上記周回形状の閉じた配線の形状を規定する外周側(外側)の輪郭とを有する。送信共鳴器106の輪郭とは、これら2つの輪郭のうち外周側の輪郭を意味する。なお、言い換えれば、上記内周側の輪郭と、上記外周側の輪郭とは、送信共鳴器106の配線幅を規定し、外周側の輪郭は、送信共鳴器106の占有面積を規定する。なお、受信共鳴器107の輪郭についても同様に定義される。
すなわち、実施の形態1では、送信共鳴器106及び受信共鳴器107の輪郭とは、送信共鳴器106及び受信共鳴器107の最外形であり、円である。この場合、輪郭が一致するとは、送信共鳴スリット116及び受信共鳴スリット117に相当する部分は除いて一致することを意味する。
なお、輪郭が一致するとは、電磁共鳴結合器100の送信基板101と受信基板102との組み立てばらつきや、製造工程において発生する送信共鳴器106及び受信共鳴器107の大きさのばらつきを含めて実質的に一致することを意味する。つまり、輪郭が一致するとは、必ずしも完全に一致することを意味するわけではない。
次に、各基板について図4及び図5を用いて詳しく説明する。
図4は、送信共鳴器106の上面図である。
送信共鳴器106は、直径2.7mmの円形状であり、周回形状(閉曲線形状)の一部が送信共鳴スリット116によって開放された形状である。送信共鳴器106の配線長は、6.0GHzの交流信号の波長の2分の1の長さに相当する。送信共鳴器106の配線幅は、0.1mmである。
送信共鳴器106の配線長(円周の長さ)は、電磁共鳴結合器100で伝送される高周波信号の2分の1波長程度に相当する。このときの波長は配線材料による波長短縮率を考慮した波長である。
送信共鳴器106と、第一の配線111とは、物理的に接続されている。なお、送信共鳴器106と、第一の配線111とは、物理的に接続されていなくても電気的に接続されていればよい。具体的には、第一の配線111の一端は、送信共鳴器106の送信共鳴スリット116部分の一端から送信共鳴器106の配線長の4分の1の長さに相当する位置(点A1:第一接続部)に接続される。配線長の4分の1の長さは、言い換えれば、電磁共鳴結合器100で伝送される高周波信号の8分の1波長程度に相当する。
第一の配線111の送信共鳴器106と接続されていない他端は、第一の端子121である。第一の配線111の配線幅は0.1mmである。送信基板101の上面には受信基板102が重ね合わされる。
図5は、受信共鳴器107の上面図である。
受信共鳴器107は、直径2.7mmの円形状であり、周回形状(閉曲線形状)の一部が受信共鳴スリット117によって開放された形状である。受信共鳴器107の配線幅は、0.1mmである。つまり、受信共鳴器107は、送信共鳴器106と同一の大きさ、同一の形状である。
受信共鳴器107と、第二の配線112及び第三の配線113とは、物理的に接続されている。なお、受信共鳴器107と、第二の配線112及び第三の配線113とは、物理的に接続されていなくても電気的に接続されていればよい。
受信共鳴器107上の、第二の配線112及び第三の配線113が接続される位置は、受信共鳴スリット117に対し対称な位置関係にある。具体的には、第二の配線112の一端は、受信共鳴器107の受信共鳴スリット117部分の一端(点D)から受信共鳴器107の配線長の8分の3の長さに相当する位置(点B1:第二接続部)に接続される。配線長の8分の3の長さは、言い換えれば、電磁共鳴結合器100で伝送される高周波信号の16分の3波長に相当する。
また、第三の配線113は、受信共鳴器107の受信共鳴スリット117部分の一端(点D)から受信共鳴器107の配線長の8分の5の長さに相当する位置(点C1:第三接続部)に接続される。配線長の8分の5の長さは、言い換えれば、電磁共鳴結合器100で伝送される高周波信号の16分の5波長に相当する。
また、言い換えれば、第三の配線113は、受信共鳴器107の受信共鳴スリット117部分の他端(点E)から受信共鳴器107の配線長の8分の3の長さに相当する位置(点C1)に接続される。
なお、受信共鳴器107上の点A1´は、受信共鳴器107に重ね合わされる送信共鳴器106のA1に対応する点である。
第二の配線112の受信共鳴器107と接続されていない他端は、第二の端子122であり、第三の配線113の受信共鳴器107と接続されていない他端は、第三の端子123である。第二の配線112及び第三の配線113の配線幅は0.1mmである。
なお、第一の配線111と送信共鳴器106とが接続される点A1の位置は、実際には、入力インピーダンスや、製造ばらつき等を考慮し、微調整される。このため、点A1の位置は、図4で示されるような位置と完全に一致しなくてもよい。
同様に、第二の配線112と受信共鳴器107とが接続される点B1の位置及び第三の配線113と受信共鳴器107とが接続される点C1は、実際には、出力インピーダンスや、製造ばらつき等を考慮し、微調整される。このため、点B1及び点C1についても図5で示されるような位置と完全に一致しなくてもよい。
また、上記インピーダンスを考慮し、第二の配線112及び第三の配線113の配線幅を第一の配線111の配線幅よりも大きくしてもよい。例えば、第一の配線111の配線幅0.1mmに対し、第二の配線112及び第三の配線113の配線幅を0.2mmとしてもよい。なお、第二の配線112及び第三の配線113の配線幅は、これに限定されない。
また、送信共鳴器106と受信共鳴器107との距離は、受信基板102の基板厚である0.2mmである。これは、実施の形態1で電磁共鳴結合器100に入力される6.0GHzの交流信号の波長(動作波長)の2分の1以下である。このときの波長は、送信共鳴器106と受信共鳴器107との間の媒体(サファイア)による波長短縮率を考慮した波長である。このような条件では、言い換えれば、送信共鳴器106と受信共鳴器107とは、近傍界領域において電磁共鳴結合している。
なお、送信共鳴器106と受信共鳴器107との距離は、動作波長の2分の1以下に限定されない。これ以上であっても動作は可能である。しかしながら、送信共鳴器106と受信共鳴器107との距離は、動作波長の2分の1以下の場合に最も効果的に動作する。
(動作)
次に、実施の形態1に係る電磁共鳴結合器100の動作について説明する。
第一の端子121から入力された高周波信号は、第一の配線111を介して送信共鳴器106に入力される。上述のように、送信共鳴器106と受信共鳴器107とは、入力される高周波信号(動作周波数6.0GHz)の波長の2分の1以下の距離で重ね合わされており、電磁共鳴結合する。
送信共鳴器106は、配線の全長が動作波長の2分の1に設定されているため、送信共鳴器106に入力された高周波信号は、送信共鳴器106で共振した状態となり近傍の電磁界が励振される。送信共鳴器106で電磁界が励振されることによって、電磁共鳴結合している受信共鳴器107においても、同様に電磁界が励振される。つまり、受信共鳴器107においても、6.0GHzの高周波信号が共振している状態となる。これにより、交流信号は非接触で受信共鳴器107に伝送される。
なお、送信共鳴器106及び受信共鳴器107の配線の全長は、動作波長の2分の1の整数倍に設定されればよい。言い換えれば、動作波長をλ、nを整数とした場合、送信共鳴器106及び受信共鳴器107の配線の全長は、(λ/2)×nに設定されればよい。つまり、送信共鳴器106及び受信共鳴器107の配線の全長は、動作波長の2分の1に限定されない。
図5に示されるように、受信共鳴器107内では、受信共鳴器107の一端(点D)と受信共鳴器107の他端(点E)において、送信共鳴器106から伝送された交流信号が反射し、共振している状態である。
このとき、点C1における高周波信号は、点B1における高周波信号が、点Eで反射してC1に到達した信号であると考えられる。点B1から点Eを経由し点C1に到達するまでの経路の長さは、伝送される高周波信号の波長の2分の1に相当する。このため、点C1における高周波信号の波形は、点B1における高周波信号とは2分の1波長(180°)の位相差を持つ。つまり、点B1と点C1のそれぞれから、位相の反転した信号が取り出せる。
次に、第一の配線111と送信共鳴器106とが接続される位置(点A1)と、第二の配線112及び第三の配線113と受信共鳴器107とが接続される位置(点B1及び点C1)について説明する。
図6は、共振状態における、受信共鳴器107上での電圧、電流の関係を表す図である。
図6は、受信共鳴器107に6.0GHz高周波信号が入力された共振状態において、円形上の受信共鳴器107の配線を直線にした場合に、電圧と電流とがどのように分布するかを模式的に表した図である。
図中の点A1´、点B1、点C1、点D、及びEは、図5の同一の記号の点にそれぞれ対応する。送信共鳴器106の点A1に電力が入力された場合、送信共鳴器106と電磁共鳴結合している受信共鳴器107上の点A1´においても点A1に入力された電力と同じ電力が入力される。
共振状態の受信共鳴器107では、図6のような電圧、電流持つため、点A1´の電力を2つに分配する場合、電力値が半分になる点は、点B1及び点C1となる。点B1及び点C1は、上述のように受信共鳴スリット117に対し対称な位置関係にあり、点B1及び点C1に現れる信号の位相差は180°である。
以上により、電磁共鳴結合器100は、シングル・差動変換器として動作する。
次に、上記の電磁共鳴結合器100の動作についてデータ(図7及び図8)を用いて説明する。
図7は、第一の端子121に信号を入力した場合の、電磁共鳴結合器100の信号伝送率を表す図である。
図7のグラフの縦軸は、信号伝送率である。信号伝送率は、第一の端子121に入力された信号の電力に対する第二の端子122及び第三の端子123に出力される信号の電力の比をデシベルで表したものである。図7のグラフの横軸は、第一の端子121に入力された信号の周波数である。
図7に示されるように、第一の端子121に6.0GHzの高周波信号が入力された場合、第二の端子122及び第三の端子123には、それぞれ第一の端子に入力された信号の電力の50%(−3dB)程度の電力を有する信号が出力されることが分かる。
このように、実施の形態1では、第一の端子121に入力された電力を、第二の端子122及び第三の端子123に分配できることが分かる。
また、第二の端子122及び第三の端子123に出力される電力の差は小さく、第一の端子121に入力された電力は、第二の端子122及び第三の端子123に均等に分配されている。
図8は、第一の端子121に信号を入力した場合に、第二の端子122及び第三の端子123に出力される信号の位相を表す図である。
図8のグラフの縦軸は、第二の端子122及び第三の端子123に出力される信号の位相である。図8のグラフの横軸は、第一の端子121に入力された交流信号の周波数である。
図8に示されるように、6.0GHzの周波数帯において、第二の端子122に出力される信号の位相と、第三の端子123に出力される信号の位相との差は180°である。
以上、図7及び図8より、電磁共鳴結合器100において、シングルエンドの信号を同振幅逆位相の二つの差動信号に変換できることが分かる。
図1で示されるような、ラットレース回路の配線長(円周の長さ)は、入力される高周波信号の波長(動作波長)の3分の2の長さであるが、実施の形態1に係る電磁共鳴結合器100では、送信共鳴器106及び受信共鳴器107の配線長は、動作波長の2分の1の長さでよい。したがって、面積で比較した場合、送信共鳴器106及び受信共鳴器107の面積は、図1のラットレース回路の面積の9分の1である。
このように、本発明によれば、電磁共鳴結合を用いることにより、小型のシングル・差動変換器が実現される。
なお、第一の配線111が接続される第一接続部(点A1)、第二の配線112が接続される第二接続部(点B1)、第三の配線113が接続される第三接続部(点C1)の位置は、上記に限定されない。
なお、実施の形態1に係る電磁共鳴結合器100では、送信共鳴器106及び受信共鳴器107の基準電位を表す配線は、どちらも裏面グラウンド104である。送信共鳴器106及び受信共鳴器107は物理的に接続されていないため、送信基板101と受信基板102とで信号の基準電位は必ずしも同じでなくてよい。送信基板101と受信基板102とで別々の基準電位を表す配線を設けてもよい。
つまり、送信基板101と受信基板102とで、グラウンドを絶縁して信号を伝送することができる。具体的には、例えば、第一の端子121には、0V基準で信号を入力し、第二の端子122及び第三の端子123からは100V基準で信号出力することも可能である。
また、実施の形態1では、シングルエンド信号を差動信号に変換する例について説明したが、差動信号をシングルエンド信号に変換することも、もちろん可能である。具体的には、第二の端子122及び第三の端子123に同振幅逆位相の高周波信号を入力することで第一の端子からシングルエンドの高周波信号が出力される。
また、電磁共鳴結合器100では、電磁共鳴結合により、非常に低損失で信号を伝送できる。つまり、本発明により低損失の電力結合・分配器を実現することができる。
(実施の形態2)
次に、実施の形態2に係る電磁共鳴結合器について、図面を参照しながら説明する。実施の形態1では、送信共鳴器及び受信共鳴器が円形状である、いわゆるオープンリング形の電磁共鳴結合器100について説明したが、送信共鳴器及び受信共鳴器の形状は、矩形状であってもよい。実施の形態2では、このように、送信共鳴器及び受信共鳴器が矩形である場合の電磁共鳴結合器について説明する。
なお、以下の実施の形態2で説明する電磁共鳴結合器について、実施の形態1で説明した電磁共鳴結合器100と異なるのは、主に送信共鳴器及び受信共鳴器の形状である。その他の構成要素について、特に説明のない場合は、実施の形態1で説明したものと同一の機能をもち、動作をするものとする。
(構造)
図9は、矩形状の送信共鳴器及び受信共鳴器を用いた電磁共鳴結合器200の斜視図である。図9では、特に、基板上に形成された送信共鳴器506(第一の共鳴配線)及び受信共鳴器507(第二の共鳴配線)のみが模式的に図示されている。
また、図10は、図9のY−Y´線を通り基板の主面に垂直な平面で切断した場合の電磁共鳴結合器200の断面図である。
実施の形態2の電磁共鳴結合器200は、送信基板501(第一の基板)と、送信基板101に重ね合わされた受信基板502(第二の基板)と、受信基板502に重ね合わされたカバー基板503で構成される。
送信基板501、受信基板502、及びカバー基板503は、誘電体基板であり、例えば、サファイア基板である。基板の材料は、サファイアに限定されない。例えば、基板の材料は、シリコンであってもよい。また、送信基板501、受信基板502、及びカバー基板503はそれぞれ異なる材料の基板であってもよい。
送信基板501、受信基板502、及びカバー基板の基板厚は0.2mmであるが、これに限定されるものではない。送信基板501、受信基板502、及びカバー基板503はそれぞれの厚さは、異なってもよい。
送信基板501の裏面には、金属配線である裏面グラウンド504が形成される。裏面グラウンド504は、電磁共鳴結合器200における信号の基準電位を表すグラウンド配線である。裏面グラウンド504の材料は、例えば、金である。
送信基板501の上面(または、受信基板502の裏面)には、金属配線である第一の配線511(第一の入出力配線)、送信共鳴スリット(開放部)516により開放された矩形状(周回形状)の送信共鳴器106(第一の共鳴配線)が形成される。送信共鳴器506は、第一の配線511の一端と接続されており、第一の配線511の他端は、第一の端子521である。
受信基板502は、送信基板501の送信共鳴器506を覆うように送信基板501と重ね合わされる。送信基板501と受信基板502とは、上面視した場合に送信共鳴器506の輪郭と受信共鳴器507の輪郭とが一致するように重ね合わされる。なおかつ、送信基板501と受信基板502とは、上面視した場合に送信共鳴器506と受信共鳴器507とが点対称になるように重ね合わされる。
ここで、送信共鳴器506及び受信共鳴器507の輪郭とは、後述する図12において一点鎖線で表される形状である。この場合、輪郭が一致するとは、送信共鳴スリット516及び受信共鳴スリット517に相当する部分は除いて一致することを意味する。
受信基板502の上面(または、カバー基板503の裏面)には、金属配線である第二の配線512(第二の入出力配線)、第三の配線513(第三の入出力配線)、受信共鳴スリット517により開放された矩形状(周回形状)の受信共鳴器507(第二の共鳴配線)が形成される。受信共鳴器507は、第二の配線512及び第三の配線513の一端と接続される。第二の配線512の他端は、第二の端子522であり、第三の配線513の他端は第三の端子523である。
上記金属配線の材料は、例えば、金であるが、その他の金属材料であっても良い。
カバー基板503は、不要な電磁波の影響等を防ぐ目的で受信基板502に重ね合わされる。
カバー基板503の上面には、金属配線であるカバーグラウンド505が形成されている。カバーグラウンド505は、電磁共鳴結合器200における信号の基準電位を表すグラウンド配線である。カバーグラウンド505の材料は、例えば、金である。
なお、このようなカバー基板及びカバーグラウンドは、実施の形態1の電磁共鳴結合器100において設けられても、もちろんよい。
次に、送信共鳴器506及び受信共鳴器507について詳細に説明する。
まず、送信共鳴器506について説明する。
図11は、送信共鳴器506の上面図である。
送信基板501上に設けられた送信共鳴器506は、配線の一部が送信共鳴スリット516で開放された周回形状の配線である。送信共鳴器506は、5箇所以上の曲がり部を有する形状である。具体的には、送信共鳴器506は、合計12箇所の曲がり部を有する形状である。ここで、曲がり部は、図11に示されるように角状であってもよいし、曲線状であってもよい。
このように、曲がり部を有することで、電磁共鳴結合器200は、電磁共鳴結合器100よりもさらに小型化される。
送信共鳴器506は、内側に凹んだ部分を除いた外形(図11の破線)が矩形の配線であり、送信共鳴スリット516は、送信共鳴器506の上記外形(図11の破線)よりも内側に設けられている。
また、送信共鳴器506の周回形状は、送信共鳴スリット516の部分を除いて、その中心に対し、対称な形状である。送信共鳴器506の配線長は、6.0GHzの交流信号の波長の2分の1の長さに相当する。このときの波長は配線材料による波長短縮率を考慮した波長である。
なお、送信共鳴器506(受信共鳴器507)は、図11で示されるような形状に限定されない。例えば、図11の破線で示されるような矩形(正方形または長方形)であってもよい。
送信共鳴器506と、第一の配線511とは、物理的に接続されている。なお、送信共鳴器506と、第一の配線511とは、物理的に接続されていなくても電気的に接続されていればよい。
具体的には、第一の配線511の一端は、送信共鳴器506の送信共鳴スリット516部分の一端から送信共鳴器506の配線長の4分の1の長さに相当する位置に接続される。送信共鳴スリット516部分である一端から、送信共鳴器506の配線長の4分の1の長さに相当する位置に接続される。配線長の4分の1の長さは、言い換えれば、電磁共鳴結合器200で伝送される高周波信号の8分の1波長程度に相当する。
第一の配線511の他端(送信共鳴器506と接続されていない側の端)は、第一の端子521である。
送信基板501の上面には受信基板502が重ね合わされる。
次に、受信共鳴器507について説明する。
図12は、受信共鳴器507の上面図である。
受信基板502に設けられた受信共鳴器507は、配線の一部が受信共鳴スリット517で開放された周回形状の配線である。
受信共鳴器507は、送信共鳴器506と同一の大きさ、同一の形状である。
受信共鳴器507と、第二の配線512及び第三の配線513とは、物理的に接続されている。なお、受信共鳴器507と、第二の配線512及び第三の配線513とは、物理的に接続されていなくても電気的に接続されていればよい。
受信共鳴器507上の、第二の配線512及び第三の配線513が接続される位置は、受信共鳴スリット517に対し対称な位置関係にある。具体的には、第二の配線512の一端は、受信共鳴器507の一端(受信共鳴スリット517部分)から、受信共鳴器507の配線長の8分の3の長さ(動作波長の16分の3)に相当する位置に接続される。
また、第三の配線513の一端は、受信共鳴器507の他端(受信共鳴スリット517部分)から、受信共鳴器507の配線長の8分の3の長さ(動作波長の16分の3)に相当する位置に接続される。言い換えれば、第三の配線513の一端は、受信共鳴器507の一端から、受信共鳴器507の配線長の8分の5の長さ(動作波長の16分の5)に相当する位置に接続される。
第二の配線512の受信共鳴器507と接続されていない他端は、第二の端子522であり、第三の配線513の受信共鳴器507と接続されていない他端は、第三の端子523である。
送信基板501上の送信共鳴器506と受信基板502上の受信共鳴器507は、送信共鳴器506と受信共鳴器507の中心軸であって、送信共鳴器506と受信共鳴器507の中間の点を点対称とした関係である。
なお、実施の形態1と同様に、送信共鳴器506及び受信共鳴器507の配線幅は、0.1mmである。第一の配線511、第二の配線512及び第三の配線513の配線幅は、0.1mmである。また、送信共鳴器506及び受信共鳴器507の配線の外周の一辺は1.6mmである。
(動作)
電磁共鳴結合器200の動作原理、及び機能は、実施の形態1の電磁共鳴結合器100と同様であり、6.0GHzの高周波信号をシングル・差動変換して伝送することができる。
第一の端子521から入力された高周波信号(6.0GHz)は、第一接続部に接続された第一の配線511を介して送信共鳴器506に入力され、送信共鳴器506内で共振することで電磁界を励振する。
送信共鳴器506に電磁界が励振されると、受信共鳴器507にも同様に電磁界が励振される。これにより、受信共鳴器507に高周波信号が伝播される。伝播された高周波信号は、第二の配線512及び第三の配線513を介し、第二の端子522及び第三の端子523に出力される。
このとき、受信共鳴器507上の第二の配線512が接続されている第二接続部と、受信共鳴器507上の第三の配線513が接続されている第三接続部とには、実施の形態1で説明したように180°位相が異なった信号が出力される。また、実施の形態1で説明したように、出力された信号の振幅は、入力された高周波信号の振幅の2分の1である。
このように、矩形の共鳴器を用いても、シングルエンド信号を差動信号に変換する電磁共鳴結合器は、実現可能である。電磁共鳴結合器200は、実施の形態1で述べたオープンリング形の共鳴器を用いた場合よりも、さらに小型のシングル・差動変換機として動作する。
なお、電磁共鳴結合器200においても、送信基板501と受信基板502とで、グラウンドを絶縁して信号を伝送することができることは言うまでもない。また、電磁共鳴結合器200において、差動信号をシングルエンド信号に変換することも、もちろん可能である。
(補足)
また、電磁共鳴結合器100及び電磁共鳴結合器200において、送信共鳴器及び受信共鳴器の周辺には、伝送される高周波信号の基準電位を表すグラウンド配線(コプレーナグラウンド)が設けられてもよい。
また、電磁共鳴結合器100及び電磁共鳴結合器200において、受信共鳴器上の第二の配線が接続される第二接続部、及び第三の配線が接続される第三接続部との中点は、配線またはビアによってグラウンド配線と接続されてもよい。
図13は、送信共鳴器506の周辺にコプレーナグラウンドを設けた例を示す図である。
図14は、受信共鳴器507周辺にコプレーナグラウンド及びアイソレーション配線を設けた例を示す図である。
図13に示されるように、送信共鳴器506及び第一の配線511の周辺に沿って、金属導体で形成された送信コプレーナグラウンド536が設けられてもよい。
また、図14に示されるように、受信共鳴器507、第二の配線512及び第三の配線513の周辺に沿って、受信コプレーナグラウンド537が設けられてもよい。送信コプレーナグラウンド536及び受信コプレーナグラウンド537の材料は、他の配線同様、金であるが、これに限定されない。
このように、コプレーナグラウンドを設けることで、伝送される高周波信号の信号品質を向上させることができる。
また、送信コプレーナグラウンド536及び受信コプレーナグラウンド537は、いずれか一方のみが設けられる構成であっても良い。
また、図14のように、受信共鳴器507上の第二の配線512が接続される第二接続部と、第三の配線513が接続される第三接続部との中点に、アイソレーション配線540を設け、受信コプレーナグラウンド537と受信共鳴器507とを接続してもよい。
このように、アイソレーション配線を設けることで、第二の配線512及び第三の配線513に入出力される高周波信号の信号品質を向上させることができる。
また、受信共鳴器507上の第二接続部と、第三接続部との中点は、アイソレーション配線540に代えて、ビアホール等で基準電位を表すグラウンド配線と接続されてもよい。
なお、電磁共鳴結合器100及び電磁共鳴結合器200において、送信共鳴器及び受信共鳴器は、一つの基板のそれぞれの面に設けられてもよい。具体的には、基板の一方の面には、送信共鳴器、及び第一の配線が設けられ、基板の他方の面には、受信共鳴器、第二の配線、及び第三の配線が設けられてもよい。
以上、本発明の一態様に係る電磁共鳴結合器について実施の形態に基づいて説明した。
本発明によれば、小型のシングル・差動変換器として動作する電磁共鳴結合器が実現される。本発明の電磁共鳴結合器では、電磁共鳴結合の性質上、非常に低損失で信号を伝送することが可能である。また、入力信号と出力信号との基準電位を表すグラウンド同士を絶縁して信号を伝送することが可能である。
なお、本発明は、これらの実施の形態またはその変形例に限定されるものではない。本発明の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施の形態またはその変形例に施したもの、あるいは異なる実施の形態またはその変形例における構成要素を組み合わせて構築される形態も、本発明の範囲内に含まれる。
本発明に係る電磁共鳴結合器は、小型、低損失な高周波信号分配・結合器として用いることができ、例えば、シングルエンド信号と差動信号とを変換する変換器として有用である。
100、200 電磁共鳴結合器
101、501 送信基板
102、502 受信基板
104、504 裏面グラウンド
106、506 送信共鳴器
107、507 受信共鳴器
111、511 第一の配線
112、512 第二の配線
113、513 第三の配線
121、521 第一の端子
122、522 第二の端子
123、523 第三の端子
116、516 送信共鳴スリット
117、517 受信共鳴スリット
503 カバー基板
505 カバーグラウンド
536 送信コプレーナグラウンド
537 受信コプレーナグラウンド
540 アイソレーション配線

Claims (12)

  1. 第一の共鳴配線及び第二の共鳴配線間において高周波信号を非接触で伝送する電磁共鳴結合器であって、
    第一の基板と、
    前記第一の基板に対向して設けられた第二の基板とを備え、
    前記第一の基板上には、
    周回形状の一部が開放部によって開放された形状の前記第一の共鳴配線と、
    前記第一の共鳴配線上の第一接続部に接続された第一の入出力配線とが設けられ、
    前記第二の基板上には、
    前記第一の共鳴配線と同一の配線幅及び同一の形状の前記第二の共鳴配線と、
    前記第二の共鳴配線の一端から所定の距離に位置する前記第二の共鳴配線上の第二接続部に接続された第二の入出力配線と、
    及び前記第二の共鳴配線の他端から前記所定の距離に位置する前記第二の共鳴配線上の第三接続部に接続された第三の入出力配線とが設けられ、
    前記第一の基板の主面に垂直な方向から見た場合に、前記第一の共鳴配線及び前記第二の共鳴配線は、点対称に配置され、かつ前記第一の共鳴配線及び第二の共鳴配線の輪郭が一致し、
    前記電磁共鳴結合器に前記高周波信号が入力された場合に、前記第二接続部及び前記第三接続部における電力は、前記第二の共鳴配線の前記第一接続部に重なる位置における電力の2分の1である
    電磁共鳴結合器。
  2. 前記第一接続部は、前記第一の共鳴配線の一端から前記第一の共鳴配線の配線長の4分の1の長さに相当する位置に設けられ、
    前記第二接続部は、前記第二の共鳴配線の一端から前記第二の共鳴配線の配線長の8分の3の長さに相当する位置で設けられ、
    前記第三接続部は、前記第二の共鳴配線の他端から前記第二の共鳴配線の配線長の8分の3の長さに相当する位置に設けられる
    請求項1に記載の電磁共鳴結合器。
  3. 前記第一の共鳴配線及び前記第二の共鳴配線の配線長は、当該第一の共鳴配線及び当該第二の共鳴配線内における前記高周波信号の波長の2分の1の長さである
    請求項1または2に記載の電磁共鳴結合器。
  4. 前記周回形状は、円形状である
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の電磁共鳴結合器。
  5. 前記周回形状は、矩形状である
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の電磁共鳴結合器。
  6. 前記周回形状は、少なくとも5箇所以上の曲がり部を有する形状である
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の電磁共鳴結合器。
  7. 前記第一の基板の主面に垂直な方向における前記第一の共鳴配線と前記第二の共鳴配線との距離は、前記高周波信号の波長の2分の1以下である
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の電磁共鳴結合器。
  8. 前記第一の基板の前記第一の共鳴配線が設けられない側の面、または前記第二の基板の前記第二の共鳴配線が設けられない側の面には、前記高周波信号の基準電位を表すグラウンド配線が設けられる
    請求項1〜7のいずれか1項に記載の電磁共鳴結合器。
  9. 前記第一の基板上の、前記第一の共鳴配線及び前記第一の入出力配線の周辺、並びに前記第二の基板上の、前記第二の共鳴配線、前記第二の入出力配線、及び前記第三の入出力配線の周辺には、前記高周波信号の基準電位を表すグラウンド配線が設けられる
    請求項1〜8のいずれか1項に記載の電磁共鳴結合器。
  10. 前記第二の共鳴配線は、前記第二接続部と前記第三接続部との中点に接続された配線またはビアによって前記高周波信号の基準電位を表すグラウンド配線と接続される
    請求項1〜9のいずれか1項に記載の電磁共鳴結合器。
  11. さらに、前記第一の基板及び前記第二の基板のいずれか一方に重ね合わされるカバー基板を備え、
    前記カバー基板の、前記第一の基板及び前記第二の基板のいずれか一方に重ね合わされない側の面には、前記高周波信号の基準電位を表すグラウンド配線が設けられる
    請求項1〜10のいずれか1項に記載の電磁共鳴結合器。
  12. 前記第一の基板と前記第二の基板とは、一つの基板であり、
    前記基板の一方の面には、前記第一の共鳴配線、及び前記第一の入出力配線が設けられ、
    前記基板の他方の面には、前記第二の共鳴配線、前記第二の入出力配線、及び前記第三の入出力配線が設けられる
    請求項1〜11のいずれか1項に記載の電磁共鳴結合器。
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