JPWO2013125689A1 - カーボンナノチューブ生成用触媒 - Google Patents

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Abstract

本発明は、繊維長が長く、導電性に優れたカーボンナノチューブを、連続的に大量生産することが可能なカーボンナノチューブ生成用触媒を提供する。本発明のカーボンナノチューブ生成用触媒は、金属酸化物を含んで構成されるとともに内部に空隙を有する担体粒子と、この担体粒子に担持された金属触媒とを含み、水銀圧入法によって得られた担体粒子の細孔分布曲線において、0.1μm以上の細孔径を有する細孔の容積の積算値を、担体粒子の単位質量あたりの空隙の容積としたときに、空隙の容積が0.6〜2.2cm3/gの範囲とされている。

Description

本発明は、カーボンナノチューブを生成するための触媒に関するものであり、特に、導電性フィラーとして好適なカーボンナノファイバを流動層で生成する際に用いられる、カーボンナノチューブ生成用触媒に関する。
本願は、2012年2月22日に、日本に出願された特願2012−36249号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
カーボンナノチューブは、黒鉛(グラファイト)シートが円筒状に閉じた構造を有するチューブ状の炭素多面体である。このカーボンナノチューブには、黒鉛シートが円筒状に閉じた多層構造を有する多層ナノチューブと、黒鉛シートが円筒状に閉じた単層構造を有する単層ナノチューブとがある。
ここで、多層ナノチューブは、1991年に飯島により、アーク放電法の陰極に堆積した炭素の塊の中に、多層ナノチューブが存在することが発見されたものである(非特許文献1を参照)。その後、多層ナノチューブの研究が積極的に行われ、近年では多層ナノチューブを大量に合成できるまでにもなっている。
これに対して、単層ナノチューブは、概ね0.4〜10ナノメータ(nm)程度の内径を有しており、その合成は、1993年に飯島とIBMのグループにより同時に報告された。単層ナノチューブの電子状態は理論的に予測されており、ラセンの巻き方により電子物性が金属的性質から半導体的性質まで変化すると考えられている。従って、単層ナノチューブは、未来の電子材料として有望視されている。このような単層ナノチューブの、その他の用途としては、ナノエレクトロニクス材料、電界電子放出エミッタ、高指向性放射源、軟X線源、一次元伝導材、高熱伝導材、水素貯蔵材等が考えられている。また、表面の官能基化、金属被覆、異物質内包により、単層ナノチューブの用途はさらに広がると考えられている。
従来、単層のカーボンナノチューブを大量に製造する方法として、本発明者等は、流動層を用いた製造方法をいくつか提案している(例えば、特許文献1を参照)。特許文献1に記載の方法によれば、担体に活性触媒金属を担持させた造粒触媒を用い、流動層を使用してカーボンナノチューブを大量に生成することができる。
また、上記方法で得られたカーボンナノチューブと樹脂とを混合し、基板上に成膜することで導電性膜を製造することも行われている(例えば、特許文献2を参照)。特許文献2に記載の方法によれば、流動気相CVD(化学蒸着)法と呼ばれる方法で、まず、触媒、反応促進剤及び炭素源等からなる原料源を反応領域に供給することで、カーボンナノチューブを生成する。
また、六角網面柱状部を有する繊維状物の一端又は両端に官能基を導入し、繊維状物における官能基と他の繊維状物における官能基とを反応させることで複数の繊維状物を相互に連結し、カーボンナノチューブを製造する方法も提案されている(例えば、特許文献3を参照)。
特開2007−230816号公報 国際公開第2009/008291号 特開2008−280222号公報
S, Iijima, Nature, 354,56 (1991)
しかしながら、特許文献2、3に記載の従来の方法でカーボンナノチューブを製造した場合、高い導電性が得られにくいという問題があった。これは、カーボンナノチューブ生成用触媒において、担体に担持させた金属触媒から生成するカーボンナノチューブの長さが十分でないことが原因として考えられる。このため、導電性に優れたカーボンナノチューブを大量生産することが可能となる触媒の出現が望まれていた。
本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、繊維長が長く、導電性に優れたカーボンナノチューブを、連続的に大量生産することが可能なカーボンナノチューブ生成用触媒を提供することを目的とする。
本発明者等は上記課題を解決するために、カーボンナノチューブの製造に用いる触媒について鋭意検討を行った。その結果、まず、高い導電性を得るためには、生成されるカーボンナノチューブの繊維長を0.1μm以上とすることが必要であることを知見した。このように、繊維長が0.1μm以上のカーボンナノチューブを生成するためには、まず、カーボンナノチューブが生成する空間(成長空間)の大きさ、即ち、造粒触媒の細孔の大きさが所定以上である必要があると考察した。そして、サイズの大きな細孔を得るためには、(1)粒子径を揃えて造粒触媒を製造した後の細孔容積を増大させる、(2)担体粒子の形状を扁平状とする、(3)担体粒子と気孔材とを混合させて成型した後、気孔材を除去する、等の方法が有効であることを見出し、本発明を完成させた。
即ち、本発明に係るカーボンナノチューブ生成用触媒は、金属酸化物を含んで構成されるとともに内部に空隙を有する担体粒子と、前記担体粒子に担持された金属触媒とを含み、水銀圧入法によって得られた前記担体粒子の細孔分布曲線において、0.1μm以上の細孔径を有する細孔の容積の積算値を、前記担体粒子の単位質量あたりの前記空隙の容積としたときに、前記空隙の容積が0.6〜2.2cm/gの範囲であることを特徴とする。
係る構成のカーボンナノチューブ生成用触媒によれば、担体粒子の細孔の容積、即ち空隙の容積を上記範囲とすることにより、カーボンナノチューブが成長できる十分な空間を確保することができる。これにより、担体粒子の表面に担持された金属触媒から生成するカーボンナノチューブの繊維長が増大し、このカーボンナノチューブの導電性が向上する。
また、上記構成のカーボンナノチューブ生成用触媒において、担体粒子を扁平状の金属酸化物粒子が凝集されてなる構成とした場合には、さらに十分なカーボンナノチューブの成長空間を確保できることから、繊維長の長いカーボンナノチューブがより確実に得られ、導電性が向上する。
また、本発明に係るカーボンナノチューブ生成用触媒の製造方法は、金属酸化物粒子(触媒担体)をアルコール中に分散させるにあたり、前記金属酸化物粒子が前記アルコール(市販の特級アルコール:99.9%以上)で充分に含浸できる程度に該アルコールを添加して金属酸化物溶液を調整した後、該金属酸化物溶液を乾燥させ、さらに焼成することにより、金属酸化物を含んで構成されるとともに内部に空隙を有する担体粒子を得る工程と、前記担体粒子を乾燥、焼成する前に、金属触媒をアルコール中に分散させてナノメタル溶液を調整する工程と、次いで、前記ナノメタル溶液を担体粒子の表面に被覆し、乾燥させた後、さらに焼成する工程と、を備え、前記担体粒子を得る工程は、水銀圧入法によって得られた前記担体粒子の細孔分布曲線において、0.1μm以上の細孔径を有する細孔の容積の積算値を、前記担体粒子の単位質量あたりの前記空隙の容積としたときに、前記空隙の容積を0.6〜2.2cm/gの範囲に制御しながら、金属酸化物溶液の乾燥及び焼成を行うことを特徴とする。
係る構成のカーボンナノチューブ生成用触媒の製造方法によれば、特に、金属酸化物溶液におけるアルコール添加量や、この金属酸化物溶液を乾燥、焼成させる工程を適正化することにより、担体粒子の細孔の容積、即ち空隙の容積を上記範囲に制御することが可能となる。これにより、カーボンナノチューブが成長できる十分な空間を確保することができるので、担体粒子の表面に担持された金属触媒から生成するカーボンナノチューブの繊維長が増大し、導電性に優れたカーボンナノチューブを製造することが可能となる。
本発明のカーボンナノチューブ生成用触媒によれば、水銀圧入法によって得られた担体粒子の細孔分布曲線において、0.1μm以上の細孔径を有する細孔の容積の積算値を、担体粒子の単位質量あたりの空隙の容積とし、この空隙の容積を上記範囲とすることにより、カーボンナノチューブが成長できる十分な空間を確保することができる。これにより、担体粒子の表面に担持された金属触媒から生成するカーボンナノチューブの繊維長が増大するので、このカーボンナノチューブAの導電性が向上する。従って、導電性に優れたカーボンナノチューブを、生産性良く得ることが可能となる。
また、本発明のカーボンナノチューブ生成用触媒の製造方法によれば、金属酸化物溶液におけるアルコール添加量や、この金属酸化物溶液を乾燥、焼成させる工程を適正化することにより、担体粒子の細孔の容積、即ち空隙の容積を上記範囲に制御することが可能となる。これにより、カーボンナノチューブが成長できる十分な空間を確保することができるので、担体粒子の表面に担持された金属触媒から生成するカーボンナノチューブの繊維長が増大する。従って、導電性に優れたカーボンナノチューブを、効率的に大量生産することが可能となる。
担体粒子と金属触媒とからなるカーボンナノチューブ生成用触媒について説明する図であり、金属触媒からカーボンナノチューブが生成される状態を示す模式図である。 図1に示すカーボンナノチューブ生成用触媒を製造する方法について説明する模式図である。 金属触媒から生成するカーボンナノチューブの繊維長を説明する電子顕微鏡写真である。 担体粒子の細孔径と微分細孔容量との関係からなる細孔分布曲線を示すグラフである。 担体粒子の細孔径と細孔容積との関係を示すグラフである。 流動層にカーボンナノチューブ生成用触媒を充填し、原料ガスを供給してカーボンナノチューブを生成する工程を説明する模式図である。 担体粒子の空隙について説明する図であり、一次粒子が凝集した二次粒子において、一次粒子間に空隙が存在する状態を示す模式図である。 担体粒子の粒度分布を説明するグラフである。 扁平状の金属酸化物粒子が凝集されてなる担体粒子の一例を示す電子顕微鏡写真である。 担体粒子の粒子輪郭である円形度と空間率との関係を示すグラフである。 0.1μm以上の細孔径を有する細孔の容積の積算値と、カーボンナノチューブの表面抵抗率との関係を示すグラフである。
以下、本発明に係るカーボンナノチューブ生成用触媒について、図面を適宜参照しながら詳しく説明する。
図1〜11は、本発明に係るカーボンナノチューブ生成用触媒の実施の形態を説明する図であり、図1は、MgOを含む担体と、この担体に担持された金属触媒とからなるカーボンナノチューブ生成用触媒を示す図である。図2は、図1に示すカーボンナノチューブ生成用触媒を製造する方法の一例を説明する図である。図3は、金属触媒から生成するカーボンナノチューブの繊維長を説明する電子顕微鏡写真である。図4は、担体粒子の細孔径と微分細孔容量との関係からなる細孔分布曲線を示すグラフである。図5は、担体粒子の細孔径と細孔容積との関係を示すグラフである。図6は、流動層にカーボンナノチューブ生成用触媒を充填し、原料ガスを供給して、図1に示すカーボンナノチューブを生成させる工程を説明する図である。図7は、担体粒子の一次粒子が凝集した二次粒子において、一次粒子間に空隙が存在する状態を示す図である。図8は、担体粒子の粒度分布を説明するグラフである。図9は、扁平状の金属酸化物粒子が凝集されてなる担体粒子の一例を示す電子顕微鏡写真である。図10は、担体粒子の粒子輪郭である円形度と空間率との関係を示すグラフである。図11は、0.1μm以上の細孔径を有する細孔の容積の積算値と、カーボンナノチューブの表面抵抗率との関係を示すグラフである。
上述したように、本発明者等は、流動層を用いてカーボンナノチューブを製造するにあたり、導電性に優れたカーボンナノチューブを得るために鋭意検討を重ねた。この結果、カーボンナノチューブの導電性を高めるためには、生成されるカーボンナノチューブの繊維長を0.1μm以上とすることが必要であることを知見した。そして、繊維長が0.1μm以上のカーボンナノチューブを生成するためには、このカーボンナノチューブが生成する空間の大きさ、即ち、造粒触媒の細孔の大きさが所定以上である必要があると考察して研究を重ね、本発明を完成させたものである。
即ち、図1に示すように、本実施形態のカーボンナノチューブ生成用触媒(以下、単に触媒と略称することがある)1は、金属酸化物を含んで構成されるとともに内部に空隙11b(図7を参照)を有する担体粒子11と、この担体粒子11に担持された金属触媒12とを含み、水銀圧入法によって得られた担体粒子11の細孔分布曲線において、0.1μm以上の細孔径を有する細孔の容積の積算値を、担体粒子11の単位質量あたりの空隙11bの容積としたときに、空隙11bの容積Vが0.6〜2.2cm/gの範囲とされ、概略構成されている。
以下、本実施形態の触媒1の成分について詳述する。
本実施形態の触媒1を構成する担体粒子11は、金属酸化物を含んでなる。この金属酸化物としては、例えば、アルミナ、シリカ、アルミン酸ナトリウム、ミョウバン、リン酸アルミニウム等のアルミニウム化合物、酸化カルシウム、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム等のカルシウム化合物、リン酸カルシウム、リン酸マグネシウム等のアパタイト系等があり、さらに、マグネシウム化合物においても、水酸化マグネシウム、酸化マグネシウム、硫酸マグネシウム等があり、適宜採用することが可能である。また、生成されたカーボンナノチューブの導電性や生成効率等を考慮した場合には、本実施形態で説明する高純度の酸化マグネシウム(MgO)を用いることが好ましい。
ここで、アパタイトとは、M2+ 10(Z5− の組成をもつ鉱物でM、ZO、Xに対して次のような各元素が単独あるいは2種類以上の固溶状態で入るものをいう。
M:Ca、Pb、Ba、Sr、Cd、Zn、Ni、Mg、Na、K、Fe、Al、その他
ZO:PO、AsO、VO、SO、SiO、CO
X:F、OH、Cl、Br、O、I
本発明において触媒1をなす担体粒子11は、図7に例示する模式図のように、内部に空隙11bを有する。この空隙11bは、MgO等の金属酸化物の一次粒子が凝集してなる二次粒子において、各々の一次粒子間に形成される空隙である。そして、本発明においては、水銀圧入法によって得られた担体粒子11の細孔分布曲線において、0.1μm以上の細孔径を有する細孔の容積の積算値を、担体粒子11の単位質量あたりの空隙11bの容積Vとしたときに、空隙11bの容積が0.6〜2.2cm/gの範囲とされている。
本発明者等が鋭意実験を繰り返し、良好な導電性を発現しているカーボンナノチューブの物性を調べたところ、十分な導電性を得るためには、図3のTEM(透過型電子顕微鏡)写真に示すように、カーボンナノチューブの繊維長を0.1μm以上とすることが必要であることを突き止めた。これに基づき、本発明者等は、繊維長が0.1μm以上のカーボンナノチューブを得るためには、カーボンナノチューブが生成する成長空間、即ち、担体粒子11の空隙11bの大きさを0.1μm以上とする必要があると考えた。そして、0.1μm以上の細孔を有する造粒触媒を用いてカーボンナノチューブを生成したところ、このカーボンナノチューブの導電性が向上することが明らかとなった。
図11のグラフに、細孔容積の積算値(0.1μm以上の径の細孔)と、カーボンナノチューブの表面抵抗率との関係を示す。図11に示すように、0.1μm以上の細孔径を有する細孔の容積の積算値が大きくなるほど、触媒から生成されるカーボンナノチューブの表面抵抗率が下がり、導電性が向上し、細孔容積が0.5〜1.3cm/gの範囲では、この容積に比例して表面低下率が低下することがわかる。
カーボンナノチューブAの表面抵抗率(導電率)の測定方法としては、JIS K 7194で規定される方法に基づき、上記手順で得られたカーボンナノチューブとポリアニリンとを所定量で混合し、この混合液で厚さ2μmの薄膜を形成した後、この薄膜の表面抵抗を測定する方法が挙げられる。
ここで、図4の細孔分布グラフに示すように、担体粒子の細孔径が0.1μm以上の場合には、単位質量あたりの微分細孔容量が顕著に大きくなり、担体粒子の空隙、即ち、カーボンナノチューブが生成可能な成長空間を大きく確保できることがわかる。これに対し、担体粒子の細孔径が0.1μm未満だと、担体粒子の空隙を十分に確保できないことがわかる。なお、図5のグラフにおいては、細孔径が1μmを超えると、細孔容積に寄与していないことがわかる。
また、本発明者等が研究を重ねたところ、繊維長が0.1μm以上のカーボンナノチューブAを生成するための、サイズの大きな細孔を得るためには、
(1)粒子径を揃えて造粒触媒を製造した後の細孔容積を増大させる、
(2)担体粒子の形状を扁平状とする、
(3)担体粒子と有機テンプレート(気孔材)とを混合させて成型した後、有機テンプレートを除去する、
等の各方法が有効であることを突き止めた。
まず、上記(1)の如く、図8の粒度分布グラフにも示すように、平均粒子径が0.1μm以上の範囲で粒子径を揃えることで、造粒後の担体粒子11の細孔容積を増大させる方法が挙げられる。ここで、一般に、担体粒子の一次粒子の平均粒径の分布が広がるほど、担体粒子の一次粒子が二次粒子中で密に充填され、カーボンナノチューブの成長空間である細孔容積が十分にできないという問題がある。図8のグラフに示すように、平均粒子径を揃えることで粒度分布を一定範囲内とすることで、担体粒子11の細孔容積を十分に確保することが可能となる。ここで、図8のグラフ中において、サンプルKは本発明に係る例であり、サンプルLは従来例である。
また、上記(2)のように、担体粒子11を、図9のTEM写真に示すような扁平状の金属酸化物粒子が凝集されてなる構成とすることで、造粒後の担体粒子11の細孔容積を増大させる方法が挙げられる。図10のグラフに、担体粒子11の粒子輪郭である円形度と、担体粒子11中に確保される空隙11bの大きさを示す空間率との関係を示す。図10に示すように、担体粒子を構成する金属酸化物粒子が扁平状となる程、空間率が向上し、細孔容積が増大することがわかる。
本発明においては、上述のように、担体粒子11を、扁平状の金属酸化物粒子が凝集されてなる構成とすることにより、細孔容積が増大し、カーボンナノチューブの成長空間を十分に確保できる。
また、上記(3)のように、担体粒子と有機テンプレート(気孔材)とを混合させて成型した後、有機テンプレートを除去する方法、即ち、担体粒子と樹脂とを混合させ、成型後に樹脂を除去することで、造粒後の担体粒子の細孔容積を増大させる方法も考えられる。
なお、本発明において、担体粒子11の空隙11bの容積を表す指標となる細孔分布曲線は、従来から知られている水銀圧入法によって測定することで得られるものである。ここで、例えば、担体粒子の空隙の容積を比表面積法によって表した場合、0.1μm以下の細孔の影響を受けることから、細孔容積を表す指標としては好ましくない。即ち、本発明においては、水銀圧入法を用いることで、担体粒子11における空隙11b、即ち、細孔の存在割合を正確に評価している。
本発明の触媒1によれば、担体粒子11の細孔の容積、即ち空隙11bの容積を上記範囲とすることにより、カーボンナノチューブAが成長できる十分な空間を確保することができる。これにより、担体粒子11の表面11aに担持された金属触媒12から生成するカーボンナノチューブAの繊維長が増大し、導電性が向上する。また、触媒1によって得られるカーボンナノチューブAを樹脂と混合させ、成型して用いた場合の導電性が顕著に向上するという効果が得られる。
本実施形態の触媒1を構成し、上記の担体粒子11の表面11aに担持される金属触媒12としては、例えば、V、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Znの何れか1種、又は、これらを組合せて採用することができる。また、金属触媒12としては、上記の中でも、特に、Feを採用することが、カーボンナノチューブAの導電性や収率等を向上させる観点から好ましい。
次に、上述したカーボンナノチューブ生成用触媒1を製造する方法の一例を、図2を参照して説明する。
本発明に係るカーボンナノチューブ生成用触媒1の製造方法は、金属酸化物粒子をアルコール中に分散させるにあたり、前記金属酸化物粒子が前記アルコール(市販の特級アルコール:99.9%以上)で充分に含浸できる程度に該アルコールを添加して金属酸化物溶液を調整した後、Fe触媒を添加したこの金属酸化物溶液を乾燥させ、さらに焼成することにより、金属酸化物を含んで構成されるとともに内部に空隙11bを有する担体粒子11を得る工程と、次いで、金属触媒12をアルコール中に分散させてナノメタル溶液20を調整する工程と、次いで、ナノメタル溶液20を担体粒子11の表面11aに被覆し、乾燥させた後、さらに焼成する工程と、を備えてなる。そして、上記の担体粒子11を得る工程は、水銀圧入法によって得られた担体粒子11の細孔分布曲線において、0.1μm以上の細孔径を有する細孔の容積の積算値を、担体粒子11の単位質量あたりの空隙11bの容積としたときに、空隙11bの容積を0.6〜2.2cm/gの範囲に制御しながら、金属酸化物溶液の乾燥及び焼成を行う方法である。
まず、図示略の金属酸化物粒子をアルコール中に分散させるにあたり、金属酸化物粒子が、市販の特級アルコール(99.9%以上)で充分に浸る程度に、該アルコールを添加することで金属酸化物溶液を調整する。その後、この金属酸化物溶液を乾燥させ、さらに焼成することにより、金属酸化物を含んで構成されるとともに内部に空隙11bを有する担体粒子11を製造する。
本実施形態においては、上記の担体粒子を得る工程に関し、金属酸化物とアルコールとの体積比率は概略1:1となる。そして、調整した金属酸化物溶液をエバポレータで回転しながら蒸発、乾燥させる。さらに、本実施形態では、乾燥後の焼成条件を、加熱温度を800℃、加熱時間を1時間とし、水素を1%含む雰囲気(バランスガスとして、窒素、Ar、He等の不活性ガスを含む)の条件として担体粒子11を製造する。これにより、担体粒子11中における空隙11bを十分に確保し、水銀圧入法によって得られた細孔分布曲線において、0.1μm以上の細孔径を有する細孔の容積の積算値を、担体粒子11の単位質量あたりの空隙11bの容積とした際の、この空隙11bの容積Vを0.6〜2.2cm/gの範囲に制御することが可能となる。
次いで、ナノメタル溶液20を調整する工程においては、金属触媒12を、図示略の混合槽等を用いてアルコール中に分散させる。
次いで、ナノメタル溶液20を担体粒子11の表面11aに被覆した後に乾燥させる。そして、これを焼成することで、担体粒子11の表面11aに金属触媒(Fe)12であるナノメタルを担持することができる。この際、担体粒子11及び金属触媒12としては、上記した材料を採用することができる。
上述のような方法で触媒1を製造した場合、特に、金属酸化物溶液のアルコール混合率を上記範囲とするとともに、この金属酸化物溶液を乾燥、焼成させる工程を、上記条件で適正化することにより、担体粒子11の細孔の容積、即ち空隙11bの容積Vを上記範囲に制御することが可能となる。これにより、カーボンナノチューブAが成長できる十分な空間を確保することができるので、担体粒子11の表面11aに担持された金属触媒12から生成するカーボンナノチューブAの繊維長が増大し、導電性に優れたカーボンナノチューブAを製造することが可能となる。
次に、上述したカーボンナノチューブ生成用触媒1を用いてカーボンナノチューブAを生成、製造する方法の一例を、図6を参照して説明する。
カーボンナノチューブAを製造する場合には、図6に例示するような流動層5を用いることができる。この流動層5は、内部に触媒1が充填され、下部の原料ガス供給口51から原料ガス(炭素源)Gが供給される構成とされている。そして、原料ガスGの内、未反応のガスと余剰分のガスは、排気口52から排出されるように構成されている。
このような流動層5を用いてカーボンナノチューブAを製造する場合には、まず、流動層5の内部に、流動材であるカーボンナノチューブ生成用触媒1を入れて流動させながら、原料ガスGを原料ガス供給口51から供給して反応させる。これにより、図1に示すように、担体粒子11の表面11aに担持され、微細化された金属触媒12から、ナノオーダーのチューブ状であるカーボン材料が順次成長する。これにより、触媒1からカーボンナノチューブAを生成することができる。
なお、本実施形態の触媒1を用いて、流動層方式によってカーボンナノチューブAを製造するにあたり、触媒1の平均粒径は、収率を向上させる観点から、0.1〜10mmの範囲であることが好ましく、0.5〜2mmの範囲であることがより好ましい。
また、炭素源である原料ガスGとしては、炭素を含有する化合物であれば、特に限定されるものではないが、例えば、CO、COの他、メタン、エタン、プロパン及びヘキサン等のアルカン類、エチレン、プロピレン及びアセチレン等の不飽和有機化合物、ベンゼン、トルエン等の芳香族化合物、アルコール類、エーテル類、カルボン酸類等の含酸素官能基を有する有機化合物、ポリエチレン、ポリプロピレン等の高分子材料、又は石油や石炭(石炭転換ガスを含む)等を挙げることができる。また、酸素濃度制御の観点からは、含酸素炭素源であるCO、CO2、H2O、アルコール類、エーテル類、カルボン酸類等と、酸素を含まない炭素源とを、2つ以上で組み合わせて供給することも可能である。
また、カーボンナノチューブAを製造する際には、流動層5の内部を300℃〜1300℃の範囲の温度とすることが好ましく、400℃〜1200℃の範囲とすることがより好ましい。このように、流動層5の内部を適正温度で一定とし、メタン等の炭素原料である原料ガスGを、不純物炭素分解物の共存環境下で一定時間、触媒1に接触させることにより、図1に示すように、担体粒子11に担持された金属触媒12からカーボンナノチューブAを生成する。
以上説明したような、本発明に係るカーボンナノチューブ生成用触媒1によれば、水銀圧入法によって得られた担体粒子11の細孔分布曲線において、0.1μm以上の細孔径を有する細孔の容積の積算値を、担体粒子11の単位質量あたりの空隙11bの容積とし、この空隙11bの容積Vを上記範囲とすることにより、カーボンナノチューブが成長できる十分な空間を確保することができる。これにより、担体粒子11の表面11aに担持された金属触媒12から生成するカーボンナノチューブAの繊維長が増大するので、このカーボンナノチューブAの導電性が向上する。従って、導電性に優れたカーボンナノチューブAを、生産性良く得ることが可能となる。
また、本発明に係るカーボンナノチューブ生成用触媒1の製造方法によれば、金属酸化物溶液におけるアルコール添加量や、この金属酸化物溶液を乾燥、焼成させる工程を適正化することにより、担体粒子11の細孔の容積、即ち空隙11bの容積Vを上記範囲に制御することが可能となる。これにより、カーボンナノチューブAが成長できる十分な空間を確保することができるので、担体粒子11の表面11aに担持された金属触媒12から生成するカーボンナノチューブAの繊維長が増大する。従って、導電性に優れたカーボンナノチューブAを、効率的に大量生産することが可能となる。
以下、実施例を示して、本発明のカーボンナノチューブ生成用触媒を更に詳しく説明するが、本発明はこの実施例に限定されるものでは無い。
[供試材(触媒のサンプル)の製造]
本実施例では、まず、触媒粒子として、MgO粒子からなる触媒粒子を製造した。この際、まず、金属酸化物粒子であるMgO粒子を、Feを溶解したアルコール中に分散させた。その後、これを焼成することにより、MgO担体粒子の表面にナノメタル(金属触媒:Fe)が担持されてなる、本発明の実施例、及び、比較例のカーボンナノチューブ生成用触媒を作製した。
[評価試験項目]
上記手順によって作製した供試材について、以下に説明するような項目の各種評価試験を実施した。
「担体粒子の空隙の容積」
上記手順によるカーボンナノチューブ生成用触媒を作製する際、MgOからなる担体粒子を作製した段階において、この担体粒子の空隙の容積Vを調べた。この際、空隙の容積は、水銀圧入法を用いて測定した。
まず、上記手順で得られた担体粒子に関し、従来公知の水銀圧入法を用いて細孔容積を調べ、このデータを基に、図4のグラフに示すような細孔分布曲線を得た。そして、この細孔分布曲線から、0.1μm以上の細孔径を有する細孔の容積の積算値を求め、この数値を、担体粒子の単位質量あたりの空隙の容積とした。
「カーボンナノチューブの導電性」
上記手順で作製した触媒の供試材を用い、製造装置として図6に示すような流動層5を使用してカーボンナノチューブを製造し、このカーボンナノチューブの導電率を調べた。
まず、流動層5の内部に、流動材として供試材の触媒を入れて流動させながら、原料ガスGとしてメタンガスを原料ガス供給口51から供給した。この際の流動層5の内部の温度は860℃で一定とし、また、メタンガスの流通時間を10分〜60分(1時間)とした。このような条件及び手順により、メタンガスを供試材である触媒に接触させることで、図1に示すように、担体に担持された金属触媒からカーボンナノチューブAを生成させ、連続製造を行った。
そして、上記手順で得られたカーボンナノチューブの導電性を調べた。この際、生成したカーボンナノチューブの表面抵抗率(Ω/sq)を測定することにより、導電性を評価した。カーボンナノチューブの表面抵抗率は、JIS K 7194で規定される方法に基づき、上記手順で得られたカーボンナノチューブ0.2gとポリアニリン25gとを混合し、この混合液で厚さ2μmの薄膜を形成した後、この薄膜の表面抵抗を測定した。
[評価結果]
上記評価試験の結果、本発明で規定する条件及び手順で作製した担体粒子は、その空隙の容積が0.6〜2.2cm/gと、本発明の規定範囲内であった。
また、このような空隙の容積を有する担体粒子を用いたカーボンナノチューブ生成用触媒を使用して、流動層法でカーボンナノチューブを製造した場合には、表面抵抗率が低く、導電性に優れたカーボンナノチューブが得られることが明らかとなった。
以上説明した各評価試験の結果より、本発明に係るカーボンナノチューブ生成用触媒が、導電性に優れたカーボンナノチューブを生成することが可能であることが明らかである。
上述したような、本発明に係るカーボンナノチューブ生成用触媒によれば、水銀圧入法によって得られた前記担体粒子の細孔分布曲線において、0.1μm以上の細孔径を有する細孔の容積の積算値を、担体粒子の単位質量あたりの空隙の容積としたときに、空隙の容積を0.6〜2.2cm/gの範囲としたので、この触媒を用いて製造するカーボンナノチューブの導電性が顕著に向上することから、純度が高く導電性に優れたカーボンナノチューブの大量生産化が実現できる。
1 カーボンナノチューブ生成用触媒(触媒)
11 担体粒子
11a 表面(担体)
11b 空隙(担体)
12 金属触媒
20 ナノメタル溶液
A カーボンナノチューブ

Claims (2)

  1. 金属酸化物を含んで構成されるとともに内部に空隙を有する担体粒子と、前記担体粒子に担持された金属触媒とを含み、
    水銀圧入法によって得られた前記担体粒子の細孔分布曲線において、0.1μm以上の細孔径を有する細孔の容積の積算値を、前記担体粒子の単位質量あたりの前記空隙の容積としたときに、前記空隙の容積が0.6〜2.2cm/gの範囲であることを特徴とするカーボンナノチューブ生成用触媒。
  2. 金属酸化物粒子をアルコール中に分散させるにあたり、前記金属酸化物粒子が前記アルコールに含浸できる量で該アルコールを添加して金属酸化物溶液を調整した後、該金属酸化物溶液を乾燥させ、さらに焼成することにより、金属酸化物を含んで構成されるとともに内部に空隙を有する担体粒子を得る工程と、
    次いで、金属触媒をアルコール中に分散させてナノメタル溶液を調整する工程と、
    次いで、前記ナノメタル溶液を担体粒子の表面に被覆し、乾燥させた後、さらに焼成する工程と、を備え、
    前記担体粒子を得る工程は、水銀圧入法によって得られた前記担体粒子の細孔分布曲線において、0.1μm以上の細孔径を有する細孔の容積の積算値を、前記担体粒子の単位質量あたりの前記空隙の容積としたときに、前記空隙の容積を0.6〜2.2cm/gの範囲に制御しながら、金属酸化物溶液の乾燥及び焼成を行うことを特徴とするカーボンナノチューブ生成用触媒の製造方法。
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