JPWO2013115229A1 - 溶接用台車 - Google Patents

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Abstract

非磁性体からなる横板(C)に対し略垂直に配置された立板(D)の交差部位を溶接する溶接用台車であって、立板(D)の一方の面に対向して第1の台車(A)が、他方の面に対向して第2の台車(B)が配置されており、第1の台車(A)には、第1の磁石(2)が配置されると共に、駆動ローラー(6)と該駆動ローラー(6)を駆動する駆動部材と横板(C)と接触して回転するガイドローラー(10)が設けられており、第2の台車(B)には、立板(D)の他方の面と対向すると共に第1の台車(A)に配置された第1の磁石(2)と対向し、且つ該第1の磁石(2)の極に対し引き合う極を対向させた第2の磁石(22)が配置され、更に、立板(D)と接触して従動回転するローラー(23)と横板(C)と接触して回転するガイドローラー(10)とが設けられている。

Description

本発明は、略垂直に配置された非磁性体からなる第1の被溶接材と第2の被溶接材が交差する隅部を隅肉溶接する際に用いて有利な溶接用台車に関するものである。
直交して配置された2枚の鋼板の交差部を隅肉溶接する場合、水平に配置されている鋼板上に走行可能で溶接トーチ及びガイドローラーを搭載し、ガイドローラーを垂直に配置されている鋼板の表面に圧接させた状態を保持しつつ走行させると共に、溶接トーチを稼働して溶接し得るように構成した溶接用台車が利用されるのが一般的である(例えば特許文献1参照)。
特許文献1に記載された溶接用台車では、直交して配置された2枚の鋼板によって構成された隅部の一方の隅部しか溶接することができない。このため、本件特許出願人は垂直に配置された鋼板の両側を同時に溶接することができる溶接用台車を提案している(特許文献2参照)。
特許文献2に記載された溶接用台車では、駆動台車と従動台車は接続部材を介して接続されている。そして、垂直に配置された鋼板(立板)の両側に形成された隅部を溶接する際には、夫々の台車に設けた磁石を立板に接近させて該立板に吸着させることで、駆動台車の駆動ローラー及び従動台車の従動ローラーを立板に圧接させ、且つ駆動台車及び従動台車の荷重を夫々のガイドローラーを介して水平に配置された鋼板(横板)によって支持させるように構成されている。
そして、駆動ローラーを駆動すると、駆動台車が立板に沿って走行を開始し、この走行は接続部材を介して従動台車に伝えられ、従動台車も立板に沿って走行する。従って、溶接用台車はこの立板に案内されて走行することができ、この走行に伴って溶接トーチを稼働させることで、立板と横板の交差部位の両側を同時に隅肉溶接することができる。
上記の如く、特許文献2に記載された溶接用台車では、駆動台車と従動台車に設けた磁石を鋼板からなる立板に吸着させている。従って、駆動台車と従動台車は夫々独立して立板に吸着して安定した姿勢を保持することができる。そして、駆動台車の磁石を立板に吸着させた状態で駆動ローラーを回転させることで立板に沿って走行させ、この走行に伴って接続部材を介して接続された従動台車を従動させることができる。このように、駆動台車と従動台車に設けた磁石は夫々が独立して安定した状態で立板に吸着し得れば良く、互いの配置位置や極性に特別な考慮はなされていない。
一方、構造材としてアルミニウムを利用した構造物が構成されており、このような構造物の製造過程でアルミニウム板どうしの溶接が行われている。従来よりアルミニウムの溶接は作業員による手作業で行われており、作業員の技能に影響を受けることが多いという問題を有している。
特許第3400290号公報 WO2009/125460
2台の台車を、鋼板(立板)の両側に並走させて立板を挟んで走行させて作業を行う場合に、一方の台車を他方の台車に追従させ、立板の片側もしくは両側で作業を行うことができる溶接用台車の開発が要求されていた。特に、立板がアルミニウムに代表される2枚の非磁性体である場合、立板を略直角に配置して交差部位を隅肉溶接しようとして、特許文献1又は特許文献2に記載された溶接用台車を利用しても立板に吸着することができずに該立板との位置関係を保持することが困難である。従って、特許文献1又は特許文献2に記載された溶接用走行台車を非磁性体の溶接に利用することができないという問題がある。このため、非磁性体に対して合理的に溶接を行えるような溶接用台車の開発が要求されていた。
本発明の目的は、装備される磁石の極性により一方の台車を他方の台車に追従させて駆動させることで、走行同期制御が不要な溶接用台車を提供することにあり、特に垂直に配置された非磁性体からなる被溶接材に対する隅肉溶接を行うことができる溶接用台車を提供することにある。
上記課題を解決するために本発明に係る溶接用台車は、非磁性体からなる第1の被溶接材と該第1の被溶接材に対し略垂直に配置された非磁性体からなる第2の被溶接材に於ける第1の被溶接材と第2の被溶接材の交差部位を溶接する溶接用台車であって、前記第2の被溶接材の一方の面に対向して第1の台車が配置されると共に他方に面に対向して第2の台車が配置されており、前記第1の台車には、前記第2の被溶接材の一方の面に対向させて第1の磁石が配置されると共に、該一方の面と接触して駆動回転する駆動ローラーと該駆動ローラーを駆動する駆動部材と前記第1の被溶接材と接触して回転するガイドローラーが設けられており、前記第2の台車には、前記第2の被溶接材の他方の面と対向すると共に前記第1の台車に配置された第1の磁石と対向し、且つ該第1の磁石の極に対し引き合う極を対向させた第2の磁石が配置され、更に、前記第2の被溶接材の他方の面と接触して従動回転するローラーと前記第1の被溶接材と接触して回転するガイドローラーとが設けられており、少なくとも前記第1の台車若しくは前記第2の台車のいずれか一方には溶接トーチが搭載されているものである。
前記第2の台車には駆動部材を搭載していないことが望ましい。また、前記第2の台車に搭載される第2の磁石は、極性の向きを変更可能に固定されていることが望ましい。また、上記溶接用台車に於いて、前記第1の台車と第2の台車が接続部材を介して接続されていることが好ましい。さらに、前記第1の台車、前記第2の台車ともに前記溶接トーチを搭載する台車であってもよい。
本発明に係る溶接用台車では、非磁性体からなる第1の被溶接材(以下「横板」という)と前記横板に対し略垂直に配置された非磁性体からなる第2の被溶接材(以下「立板という)との交差部位に対し、安定した状態で隅肉溶接することができる。即ち、立板の一方の面に対向して第1の台車が配置されると共に他方の面に第2の台車が配置されており、第1の台車には立板の一方の面に対向させて第1の磁石が配置され、第2の台車には立板の他方の面と対向すると共に第1の磁石と対向し且つ該第1の磁石の極に対し引き合う極を対向させた第2の磁石が配置されている。このため、立板を挟んで第1の台車と第2の台車を対向させたとき、第1の磁石と第2の磁石が互いに引き合うように作用して互いを拘束することができる。
このため、第1の台車と第2の台車は、立板を間にした磁石どうしの吸着によって互いに安定した姿勢を保持することができ、この状態で、第1の台車の駆動ローラーを駆動することで、該第1の台車を立板に沿って走行させることができる。そして、第1の台車の走行に伴う第1の磁石の移動に伴って、第2の磁石が吸引されて移動し、この移動に伴って第2の台車も従動して移動する。特に、第1の台車と第2の台車は夫々ガイドローラーを横板に接触させることで、該横板からの距離を保持しながら走行することでできるため、第1の磁石と第2の磁石の横板からの距離に変動が生じることがない。
そして、第1の台車と第2の台車の走行に伴って溶接トーチを稼動させることで、立板と横板とが交差する部位に対し隅肉溶接を行うことができ、第1の台車に設けた駆動ローラー、及び第2の台車に設けたローラーが立板に圧接し、且つ第1の台車及び第2の台車の荷重はガイドローラーを介して横板によって支持されるため、立板に曲がりが生じていても、溶接用台車はこの立板に案内されて走行することができる。
また第1の台車と第2の台車を接続部材によって接続することで、第1の台車が走行する際の駆動力を接続部材を介して伝えることができる。このため、第1の磁石と第2の磁石の間には、第1の台車の走行に伴う位置ずれが生じることがなく、互いの吸引による立板への拘束機能を十分に発揮させることができる。
溶接用台車の構成を説明する平面図である。 溶接用台車の構成を説明する正面図である。 溶接用台車の構成を説明する側面図である。 第1の台車と第2の台車に配置された磁石を模式的に説明する図である。
以下、本発明に係る溶接用台車について図を用いて説明する。図に示す溶接用台車は、第1の台車Aと、第2の台車Bを有している。そして、水平に配置された非磁性体からなる第1の被溶接材となる横板に対し、略垂直に配置された非磁性体からなる第2の被溶接材となる立板Dが交差した部位を円滑に隅肉溶接し得るように構成されている。
非磁性体としての材料を特に限定するものではないが、溶接が要求されるような材であれば用いることが可能である。非磁性体であって溶接が要求される材料としては、例えばアルミニウムや銅がある。
本発明に係る溶接用台車を構成する第1の台車A及び第2の台車Bには、これらの台車A、Bを横板Cにガイドローラーを接触させると共に立板Dを挟んで両側に配置したとき、互いに対向する位置であって、且つ互いに引き合うように極性を持つように設定された第1の磁石と第2の磁石が夫々配置されている。
即ち、本発明に係る溶接用台車を構成する第1の台車Aに配置された第1の磁石、第2の台車Bに配置された第2の磁石は、立板Dに吸着することを目的とするのではなく、立板Dの反対側にある台車に配置された磁石と引き合うことを目的としている。このため、各台車A、Bに配置された二つの磁石は極性が互いに引き合うように設定されており、且つ横板Cからの距離が同じ位置になるように設定されている。
従って、横板Cと立板Dの交差部位を溶接する際に、立板Dを挟んで両面に第1の台車A、と第2の台車Bに配置することで、夫々の台車A、Bに配置された互いの磁石が互いに引き合って互いを拘束し、安定した姿勢を保持することが可能となる。このため、第1の台車Aに設けた駆動ローラーと、第2の台車Bに設けたローラーは、磁石の吸引力に対応して立板Dに圧接する。
そして、上記状態で第1の台車Aの駆動ローラーを回転させると、該第1の台車Aは駆動ローラーの回転に伴って走行を開始し、第2の台車Bは第2の磁石と第1の台車Aに配置された第1の磁石との吸引力によって引きずられるようにして走行を開始する。このような第1の台車Aの走行に伴って、該第1の台車Aに搭載した溶接トーチEを稼働させることで、横板Cと立板Dとが交差した部位に隅肉溶接を行うことが可能である。
上記の如く、第1の台車Aと第2の台車Bは、夫々の台車A、Bに配置した磁石が立板Dに吸着して安定した姿勢を保持するのではなく、磁石どうしが引き合い、このときに作用する力によって立板Dを挟み込んで安定した姿勢を保持するものである。このため、磁石どうしが引き合う力と、立板Dの材質及び厚さの間には一定の関連性が生じ、立板Dを無制限に厚くし得るものではない。従って、予め設計段階で、要求された立板Dの厚さに対応させて磁石の磁力の大きさが設定されている。
本発明に於いて、2台の台車A、Bの何れかが駆動台車(第1の台車A)であることは必須であり、各台車A、Bに設けた二つの磁石の吸引力が従動台車(第2の台車B)に対する牽引力として作用する。このため、従動台車である第2の台車Bは、駆動台車である第1の台車Aの走行よりも僅かに遅れることとなる。
溶接トーチEが第1の台車Aに搭載されているため、溶接速度は第1の台車Aの走行速度に依存する。このため、第2の台車Bの走行が第1の台車Aの走行との間に遅れが生じたとしても問題ではない。即ち、第2の台車Bは、第1の台車Aを立板Dに対し、走行時に充分な摩擦が生じる程度の力で引き付けておく機能を発揮し得れば良い。
しかし、立板Dの両面側の横板Cとの交差部位を同時に溶接することが要求されることがある。この場合、溶接トーチEは第1の台車Aと、第2の台車Bに夫々搭載されることとなるため、第1の台車Aと第2の台車Bの両方共駆動台車とするか、第1の台車Aと第2の台車Bを接続部材を介して接続することが好ましい。
横板C、立板Dの形状や寸法について限定するものではないが、アルミニウム製の船舶の場合、横板Cは船殻材のように面積の大きい板によって構成され、立板Dは断面や寸法が他種類にわたるものが適用される。また、横板Cと立板Dとの交差部位に対する溶接は、立板Dの片側のみの溶接、或いは立板Dの両側面に対する溶接がある。
以下溶接用台車の構成を具体的に説明する。図に示すように本実施例に於いて、第1の台車Aは溶接トーチEを搭載した駆動台車として構成されており、第2の台車Bは溶接トーチEを搭載することなく、第1の台車Aの走行に伴って牽引されつつ、該第1の台車Aを立板D側に引き付けておくための従動台車として構成されている。
第1の台車Aはケーシング1を有しており、このケーシング1の内部に第1の磁石となる磁石2が配置されている。磁石2は、レバー3をケーシング1に対して回動させることによって、該ケーシング1の内部で移動し得るように構成されている。即ち、レバー3を回動させることによって、磁石2を図4に示す矢印a方向に移動させて立板Dに接近させ又は矢印b方向に移動させて立板Dから離隔させるように構成されている。
第1の台車Aに配置した磁石2の極性は特に限定するものではなく、立板Dに対向させてN極或いはS極の何れかが配置されていれば良い。しかし、第2の台車Bに配置する第2の磁石の極性との関係が、互いに引き合う極性を持つことが必須であり、第1の台車Aに磁石2を装着する際には立板Dに対向する極がN極であるか、S極であるかを明確するしておくことが必要である。本実施例では、第1の台車Aに配置された磁石2は立板Dに対向させてS極が設定されている。
第1の台車Aを構成するケーシング1の走行方向(図1の矢印c、d方向、以下同じ)の両端部側で且つ上下に夫々駆動ローラー6が配置されている。また、ケーシング1の内部には駆動モーター、減速装置、変速装置、歯車列やチェーン或いはタイミングベルト等の伝動部材によって構成された駆動部材15が配置されている。
従って、ケーシング1に設けた操作盤7に配置された走行方向を指定するスイッチ7aや走行速度を設定するダイヤル7bを操作して、走行方向、走行速度を設定して駆動モーターを回転させると、この回転に伴って4個の駆動ローラー6が回転し、第1の台車Aは設定された走行方向に設定された走行速度で走行する。
駆動ローラー6は、立板Dの表面に接触して回転して溶接用台車を走行させるものである。このため、立板Dの表面に対し十分な接触摩擦を生じる材質によって構成されている。このような材質は表面にローレット加工した鋼ローラー、ゴムローラー等のローラーがあり、何れも好ましく利用することが可能である。また、駆動ローラー6は立板Dに対し安定した接触状態を保持することが必要であるため、表面が平坦な面によって構成されていることが好ましい。
ケーシング1の下面であって走行方向の両端部分には夫々支持アーム9が設けられており、該支持アーム9の下端には横板Cに接触して第1の台車Aの重量を支持するガイドローラー10が回転可能に取り付けられている。このガイドローラー10は自由回転可能に構成されており、横板Cの表面に接触して第1の台車Aの走行に伴って回転し得るように構成されている。特に、ガイドローラー10は横板Cと接触する部位がゴムによって構成されており、第1の台車Aの走行に伴って生じる微少な振動を吸収し得るように構成されている。
ガイドローラー10を支持する支持アーム9は、ケーシング1に対し該ケーシング1とガイドローラー10との距離を調整し得るように長穴9aが形成され、この長穴9aを利用してボルト9bによってケーシング1に固定し得るように構成されている。
第1の台車Aの走行方向の一方側(本実施例では図1の矢印c方向側)に溶接トーチEが配置されている。この溶接トーチEは、ケーシング1の端部に設けたトーチホルダー11に保持されており、高さ調整部材12のハンドル12aによって立板Dに対する接近位置又は離隔位置を調整し得るように構成され、またハンドル12bによって横板Cに対する接近位置又は離隔位置を調整し得るように構成されている。従って、高さ調整部材12を操作することによって、溶接トーチEの横板Cからの距離(高さ)及び立板Dからの距離(高さ)を調整して最適な溶接距離を設定することが可能である。
また、ケーシング1に於ける走行方向の一方側の端部には取っ手13が設けられており、作業員が第1の台車Aを移動させる際に手で保持し得るように構成されている。
第2の台車Bは、駆動部材を有することなく、第1の台車Aに牽引されて同方向に走行し得るように構成されている。また、第2の台車Bのケーシング21は、第1の台車Aと異なり駆動系を有していないが、第1の台車Aのケーシング1と略同じ形状を有している。
第2の台車Bのケーシング21の内部に駆動台車Aに設けた磁石2と同様の第2の磁石となる磁石22が配置されている。この磁石22は、ケーシング21の内部に極性が第1の台車Aに設けた磁石2と引き合うようにして配置されている。即ち、第1の台車Aに配置された磁石2は立板Dに対向する極がS極として設定されているため、磁石22は立板Dに対向する極がN極として設定されている。極性はその反対の組み合わせでももちろんよい。
上記磁石22は、第1の台車Aに配置された磁石2と立板Dを挟んで対向し得る位置に配置され、この位置を保持した状態でケーシング21に固定されている。しかし、磁石22を必ずしもケーシング21に固定しておく必要はなく、第1の台車Aに配置された磁石2と同様にハンドルの回転操作に応じてケーシング21の内部を、立板Dに接近する方向又は離隔する方向に移動し得るように構成されていても良い。なお、第2の台車Bの磁石22はボルト等などにより、固定方向(S極、N極のいずれかを被切断材に向けるかを決定する方向)を変更可能な構造としてもよい。第1の台車Aを単独で所有し単体の溶接用台車として使用する場合があり、後日、第2の台車Bを調達して、本発明の溶接用台車として使用する場合は、第1の台車Aに装着した磁石2の極性の方向に合わせて磁石22の極性方向を選択する場合があるからである。
ケーシング21の走行方向の両端部側で且つ上下方向に夫々ローラー23が配置されている。ローラー23はケーシング21に対して自由回転可能に構成されており、立板Dの表面との接触摩擦によって回転することが可能である。またローラー23の構造や形状は特に限定するものではないが、第1の台車Aに設けた駆動ローラー6と同じものを利用することが好ましい。
ケーシング21の下面であって走行方向の両端部分には、第1の台車Aに設けたガイドローラー10と同一のガイドローラー10が支持アーム9に対し自由回転可能に配置されている。
なお、上述のように、第2の台車Bは駆動装置を有してないため、重量が軽く取り回しが容易となる。また、第1の台車Aに追従する際、走行負荷が小さくなるというメリットを有する。
上記の如く構成された第1の台車Aと第2の台車Bを有する溶接用台車では、両台車A、Bを立板Dを挟んで対向させて配置し、夫々のガイドローラー10を横板Cに接触させて設置する。このとき、両台車A、Bに配置されている磁石2、22が同じ高さで互いに対向するように、支持アーム9の長さを調整する。
第1の台車Aのレバー3を回動させて磁石2を矢印a方向に移動させて立板Dに接近させると、対向した位置にある第2の台車Bに配置された磁石22と引き合って大きい吸引力が作用する。この吸引力によって第1の台車Aと第2の台車Bは立板Dを挟んで互いに吸引しあい、立板Dが非磁性体であるにも関わらず、駆動ローラー6とローラー23を立板Dに圧接させて安定した姿勢を保持することが可能となる。
そして、第1の台車Aの操作盤7を操作して該第1の台車Aの例えば矢印c方向への走行を開始させると、この走行に伴って磁石2が矢印c方向に位置を変化させる。このとき、磁石22との間に僅かなずれが生じるものの、磁石22は磁石2の位置の変化に応じて牽引され、この牽引に伴って第2の台車Bが矢印c方向への走行を開始する。
上記の如く、磁石2と磁石22との間に作用する吸引力は、第1の台車Aと第2の台車Bを立板Dを挟んで該立板Dに駆動ローラー6、ローラー23を圧接させて拘束する作用と共に、第1の台車Aの走行に伴って第2の台車Bを牽引する作用もはたすことになる。
上記の如く作用する磁石2と磁石22の吸引力は特に限定するものではないが、溶接用台車の重量、及び溶接トーチFに作用するケーブル類やホース類の重量、立板Dの厚さ等の条件を考慮して設定することが好ましい。
上記の如く、第2の台車Bは磁石2と磁石22との吸引力によって第1の台車Aに牽引されて走行する。このため、第2の台車Bが単に第1の台車Aを立板D側に吸引して拘束する作用のみを期待されている場合には上記構成で充分である。しかし、横板C、立板Dが船殻材である場合、立板Dの両側を同時に溶接することを要求されることがある。
このような場合、第2の台車Bにも溶接トーチを搭載することとなる。しかし前述したように、磁石2と磁石22との吸引により、第2の台車Bは第1の台車に牽引されるため走行速度が不安定になる虞がある。このため、溶接速度の安定化をはかることを目的として、第2の台車Bも駆動台車として構成することが好ましい。この場合、ケーシング21として第1の台車Aのケーシング1と同一構造のものを用いて内部に駆動部材を配置すると共にローラー23に代えて駆動ローラー6を配置し、更に、外部に高さ調整部材12を配置し、この高さ調整部材12に溶接トーチEを取り付けたトーチホルダー11を装着して第2の台車Bを構成することが好ましい。
上記の如く、第2の台車Bに駆動部材及び溶接トーチEを配置することで、第2の台車Bも独立して駆動される台車としての機能を発揮することが可能となり、第1の台車Aと第2の台車Bに配置された磁石2と磁石22は、各台車A、Bを互いに立板D側に吸引して互いに拘束する機能を発揮する。第2の台車Bをこのように構成することで溶接用台車は立板Dに沿って走行することが可能である。
上記の如く構成された溶接用台車では、立板Dの高さ寸法の如何に関わらず、該立板Dの一方の面側に第1の台車Aを、他方の面側に第2の台車Bを、夫々配置して磁石2、磁石22によって互いに拘束しつつ走行し、この走行過程で横板Cとの何れか一方側又は両側の交差部位を同時に隅肉溶接することが可能である。
第1の台車Aと第2の台車Bを夫々駆動台車として構成する場合、互いの台車A、Bの走行速度を略一致させる必要がある。例えば、第1の台車Aと第2の台車Bの走行速度が大幅に異なってしまったような場合、第1の台車Aと第2の台車Bとの間に位置ずれが生じ、磁石2と磁石22との引き合いが不安定になる虞がある。
また、第2の台車Bにも溶接トーチEを搭載して立板Dの両側を同時に溶接し得る溶接用台車とする場合、第2の台車Bに駆動部材を設けることなく、接続部材を介して第1の台車Aと接続しても良い。この場合、第1の台車Aの走行は、磁石2と磁石22との吸引による牽引に加えて、接続部材を介して第2の台車Bに伝えられることとなる。しかし、第1の台車Aと第2の台車Bを接続する接続部材は立板Dを跨ぐ必要があり、立板Dの高さによって制限を受けることになる。
接続部材の構造は特に限定するものではなく、立板Dを跨いで第1の台車Aと第2の台車Bを接続し得るように構成されていれば良い。このような構成としては、例えば特許文献1に記載された構造があり、好ましく適用することが可能である。
このような接続部材は、複数のアーム部材を互いに回動及び固定し得るように接続して構成することが可能である。例えば、4本のアーム部材を回動可能に及び固定可能に接続すると共に、4本のアーム部材のうち一方の端部側に配置されたアーム部材を第1の台車Aに接続し、他方の端部側に配置されたアーム部材を第2の台車Bに接続することで、これらの第1の台車Aと第2の台車Bを接続することが可能である。
そして、4本のアーム部材の略中央の接続部分に吊り輪或いはフックを設けておき、該吊り輪或いはフックを利用して溶接用台車全体をクレーンで吊り上げることが可能なように構成しておくことが好ましい。このような接続部材では、4本のアーム部材の長さを適宜設定することで、立板Dの高さに対応させることが可能である。
なお、上述した実施形態では、第2の台車Bに駆動部材が搭載されておらず、第1の台車Aのみを駆動台車しているが、第2の台車Bも駆動台車とすることができる。その場合、第2の台車Bを円滑に第1の台車Aに追従させるために、第2の台車Bの駆動装置とローラ23との間の接続を遮断し、ローラ23を自由回転する従動ローラとする構造とすることができる。
2台の台車を被溶接材を挟んで磁石により連結し、一方の台車を駆動し、他方の台車を従動させることで、同期機構不要で両者を並走させることができる。また、被切断材が非磁性体である場合も、磁石により固定することができるため、被溶接材が非磁性体であっても溶接作業を容易に行うことができる。
本発明の溶接用台車は、アルミニウムを構造部材とするT型の構造物、例えばアルミニウム製の船殻部材にアルミニウム製のロンジ材を溶接する際に利用して有利である。
A トーチ調整装置
B 台車
1 ケーシング
1a カバー
2 車輪
3 ソケット
4 押ボタンスイッチ
5 ダイヤル
6 LED
7a ガイドローラ
7b アーム
8a 磁石
8b ハンドル
15 駆動部材
20 取付ブラケット
20a 長穴
21 ねじ
22 ねじ軸
22a ハンドル
23 ブラケット
23a 水平片
23b 垂下片
23c 回動軸
24 ねじ部材
24a ハンドル
25 回動部材
25a 長穴
25b 支持アーム
26 ナット部材
27 トーチホルダー
27a、27b 起立片
27c 連結片
27d、27f 孔
27e 長穴
28 取付部材
28a 基部
28b 挟持部
28c 固定部

Claims (5)

  1. 非磁性体からなる第1の被溶接材と該第1の被溶接材に対し略垂直に配置された非磁性体からなる第2の被溶接材に於ける第1の被溶接材と第2の被溶接材の交差部位を溶接する溶接用台車であって、
    前記第2の被溶接材の一方の面に対向して第1の台車が配置されると共に他方に面に対向して第2の台車が配置されており、
    前記第1の台車には、前記第2の被溶接材の一方の面に対向させて第1の磁石が配置されると共に、該一方の面と接触して駆動回転する駆動ローラーと該駆動ローラーを駆動する駆動部材と前記第1の被溶接材と接触して回転するガイドローラーが設けられており、
    前記第2の台車には、前記第2の被溶接材の他方の面と対向すると共に前記第1の台車に配置された第1の磁石と対向し、且つ該第1の磁石の極に対し引き合う極を対向させた第2の磁石が配置され、更に、前記第2の被溶接材の他方の面と接触して従動回転するローラーと前記第1の被溶接材と接触して回転するガイドローラーとが設けられており、
    少なくとも前記第1の台車若しくは前記第2の台車のいずれか一方に、溶接トーチが搭載されていることを特徴とする溶接用台車。
  2. 前記第2の台車には駆動部材が搭載されていないことを特徴とする請求項1に記載した溶接用台車。
  3. 前記第2の台車に搭載される第2の磁石は、極性の向きを変更可能に固定されていることを特徴とする請求項1に記載した溶接用台車。
  4. 前記第1の台車と前記第2の台車とが接続部材を介して接続されていることを特徴とする請求項1に記載した溶接用台車。
  5. 前記第1の台車及び前記第2の台車の両方に溶接トーチが搭載されることを特徴とする請求項1に記載した溶接用台車。
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