JPWO2013084448A1 - 撮像装置 - Google Patents

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Abstract

撮像装置(100)は、開口部(12a)を有し、内面が球帯状に形成されたケース(12)と、ケース(12)内を移動可能であって、ケース(12)外の被写体を開口部(12a)を通じて撮影するカメラ本体(2)撮像部とを備えている。カメラ本体(2)の撮影範囲(S)は、開口部(12a)内に限定されている。

Description

ここに開示される技術は、内面が球帯状に形成されたケース内に配置された撮像部を備えた撮像装置に関する。
特許文献1に係る撮像装置では、内面が球帯状に形成された球殻内に撮像部を配置している。球殻は、2つの部分に分割されている。該2つの部分は、撮像部をそれらの内部に収容した状態で互いに接合される。この撮像装置においては、撮像部を球殻の内面に沿って相対的に移動させることによって、撮像範囲を調整しながら撮影を行う。より具体的には、撮像部は、3つの駆動輪を有し、該駆動輪が球殻の内面に接触している。駆動輪が駆動されることによって、撮像部が球殻の内面に沿って移動する。撮像部は、球殻を通して、球殻外部の被写体を撮影する。
特開平9−254838号公報
しかしながら、特許文献1に係る撮像装置では、球殻の繋ぎ目、即ち、分割線が撮像部の撮像範囲を横切る場合がある。そのような場合には、該繋ぎ目が撮影画像に写り込む等して、画質が劣化する虞がある。
ここに開示される技術は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、内面が球帯状に形成されたケース内に撮像部が配置された撮像装置において画質劣化を低減することにある。
ここに開示される技術は、被写体を撮影する撮像装置が対象である。この撮像装置は、開口を有し、内面が球帯状に形成されたケースと、前記ケース内を移動可能であって、該ケース外の被写体を前記開口を通じて撮影する撮像部とを備え、前記撮像部の撮影範囲は、前記開口内に限定されているものとする。
ここに開示される技術によれば、画質劣化を低減することができる。
図1は、撮像装置の斜視図である。 図2は、撮像装置の断面図であり、(A)は、外殻1の中心を通り且つP軸に直交する平面で切断した撮像装置の断面図であり、(B)は(A)のB−B線における、撮像装置の断面図である。 図3は、カメラ本体を示し、(A)はカメラ本体の斜視図であり、(B)はカメラ本体の正面図である。 図4は、移動枠及び第1〜第3駆動部の分解斜視図である。 図5は、撮像装置の機能ブロック図である。 図6は、制御回路のフローチャート図である。 図7は、カメラ本体の回転規制説明図である。 図8は、撮像装置の使用形態説明図である。
〈1.外観〉
図1に撮像装置100の斜視図を示す。図2は、撮像装置100の断面図であり、(A)は、外殻1の中心Oを通り且つP軸に直交する平面で切断した撮像装置100の断面図であり、(B)は(A)のB−B線における、撮像装置100の断面図である。
撮像装置100は、略球状の外殻1と、該外殻1内に配置されたカメラ本体2とを備えている。カメラ本体2は、外殻1の内面に沿って外殻1に対して相対的に移動する。カメラ本体2は、外殻1内を移動しつつ、外殻1を通して外殻1の外部の被写体を撮影する。
〈2.外殻〉
外殻1は、カバー11とケース12とを有している。カバー11とケース12とは、互いに接合され、全体として略球状となっている。外殻1の内面は、略球面に形成されている。
カバー11は、外殻1の大円を含まない球冠状に形成されている。カバー11の内面は、ケース12の内面と曲率が略同一となっている。カバー11は、可視光に対し透明なアクリル製樹脂で形成されている。カバー11の光透過率は、ケース12の光透過率よりも高い。ここで、「球冠」とは、「球帯」のうち、開口を1つしか有さないものを意味する。
ケース12は、外殻1の大円を含む球冠状に形成されている。ケース12は、開口部12aを有し、その内面は球帯状に形成されている。開口部12aに、カバー11が接合される。ケース12は、第1ケース13と第2ケース14とに分割されている。
第1ケース13は、外殻1の大円を含む球帯状に形成され、2つの開口部12a,13aを有している。2つの開口部12a,13aは、外殻1の小円で構成され且つ大円と平行となっている。また、2つの開口部12a,13aは同じ径を有する。すなわち、開口部12aと大円との間隔は、開口部13aと大円との間隔と等しい。一方の開口部12aは、ケース12の開口部であり、前述の如く、カバー11が接合される。他方の開口部13aは、第2ケース14が接合される。第1ケース13の内面は、球帯状に形成されている。第1ケース13は、硬度が高い(例えば、カバー11よりも高度が高い)材料、例えば、セラミックス材料等で形成されている。これにより、後述する駆動子42との接触による磨耗を低減することができる。
第2ケース14は、外殻1の大円を含まない球冠状に形成されている。第2ケース14の内面は球冠状に形成されている。第2ケース14は、ポリカーボネイト樹脂で形成されている。第2ケース14の内面には、赤外光を反射する反射膜14aが設けられている。詳しくは、反射膜14aは、第2ケース14の内面における開口縁部に球帯状に塗装されている。
ここで、図1に示すように、外殻1の中心点(即ち、第1ケース13の中心)をO点、O点と第1ケース13の2つの開口部の中心とを通る直線をP軸、O点を通りP軸と直交する軸をQ軸と定義する。
〈3.カメラ本体〉
図3は、カメラ本体2を示し、(A)はカメラ本体2の斜視図であり、(B)はカメラ本体2の正面図である。図4は、移動枠21及び第1〜第3駆動部26A〜26Cの分解斜視図である。
カメラ本体2は、移動枠21と、レンズ鏡筒3と、移動枠21に取り付けられた第1〜第3駆動部26A〜26Cと、レンズ鏡筒3を移動枠21に取り付けるための取付板27と、カメラ本体2の制御を行う回路基板28とを有している。カメラ本体2は、静止画撮影及び動画撮影を行うことができる。ここで、レンズ鏡筒3の光軸20をZ軸とし、光軸20の被写体側を前側とする。カメラ本体2は、撮像部の一例である。
移動枠21は、正面から見たときに略正三角形状の枠体である。移動枠21は、三角形の三辺をなす第1〜第3側壁23a〜23cを含む外周壁22と、外周壁22の内側に形成された仕切壁24とを有する。仕切壁24の中央には、開口部25が形成されている。
レンズ鏡筒3は、光軸20を有する複数のレンズ31と、レンズ31を保持するレンズ枠32と、撮像素子33とを有している。レンズ枠32は、移動枠21の内部に配置され、光軸20が移動枠21の中心を通っている。レンズ鏡筒3の撮像素子33の裏側には取付板27が設けられている(図2(B)参照)。レンズ鏡筒3は、取付板27を介して移動枠21に取り付けられている。取付板27の、レンズ鏡筒3と反対側には、回路基板28が取り付けられている。
第1〜第3駆動部26A〜26Cは、移動枠21の外周面に設けられている。詳しくは、第1駆動部26Aは、第1側壁23aに設けられている。第2駆動部26Bは、第2側壁23bに設けられている。第3駆動部26Cは、第3側壁23cに設けられている。第1〜第3駆動部26A〜26Cは、Z軸回りにおいて略等間隔、即ち、略120°ごとに配置されている。ここで、図3(B)に示すように、Z軸と直交し、第3駆動部26Cを通る軸をY軸とし、Z軸及びY軸の両方に直交する軸をX軸とする。
第1駆動部26Aは、アクチュエータ本体4Aと第1支持機構5Aとを有している。第2駆動部26Bは、アクチュエータ本体4Bと第2支持機構5Bとを有している。第3駆動部26Cは、アクチュエータ本体4Cと第3支持機構5Cとを有している。
3つのアクチュエータ本体4A〜4Cは、共通の構成をしている。以下では、アクチュエータ本体4Aについてのみ説明し、アクチュエータ本体4B,4Cの説明を省略する。アクチュエータ本体4Aは、振動体41と、振動体41に取り付けられた2つの駆動子42と、振動体41を保持するホルダ43とを有している。
振動体41は、積層セラミックからなる圧電素子で形成されている。振動体41は、概ね直方体状に形成されている。振動体41の電極(図示省略)に所定の駆動電圧(交番電圧)を印加することによって、振動体41が長手方向への伸縮振動と短手方向への屈曲振動とを調和的に発生させる。
2つの駆動子42は、振動体41の一側面において、振動体41の長手方向に並んで取り付けられている。駆動子42は、セラミック製の球体であって、振動体41に接着されている。振動体41が前述の伸縮振動及び屈曲振動を行うことによって、2つの駆動子42はそれぞれ楕円運動を行う。駆動子42が楕円運動を行うことによって、振動体41の長手方向への駆動力が出力される。
ホルダ43は、ガラス入りポリカーボネイト製樹脂で形成されている。ホルダ43は、振動体41の積層方向(長手方向及び短手方向の両方に直交する方向)の両側から振動体41を挟み込んでいる。ホルダ43は、振動体41に接着されている。ホルダ43には、振動体41の積層方向に延びる回転軸44が外側に突出して設けられている。
第1支持機構5Aは、2つのL字型のブラケット51を有している。2つのブラケット51は、第1側壁23aの外面にネジ固定されている。2つのブラケット51は、アクチュエータ本体4Aを挟み込んだ状態で、ホルダ43の回転軸44を回転自在に支持している。こうして、アクチュエータ本体4Aは、Z軸に直交する平面に平行で且つ第1側壁23aに平行な軸回りに回転自在な状態で第1支持機構5Aに支持されている。このとき、アクチュエータ本体4Aの2つの駆動子42は、Z軸と平行に並んで配置されている。
第2支持機構5Bは、第1支持機構5Aと同様の構成であり、2つのL字型のブラケット51を有している。2つのブラケット51は、第2側壁23bの外面にネジ固定されている。2つのブラケット51は、アクチュエータ本体4Bを挟み込んだ状態で、ホルダ43の回転軸44を回転自在に支持している。こうして、アクチュエータ本体4Bは、Z軸に直交する平面に平行で且つ第2側壁23bに平行な軸回りに回転自在な状態で第2支持機構5Bに支持されている。このとき、アクチュエータ本体4Bの2つの駆動子42は、Z軸と平行に並んで配置されている。
第3支持機構5Cは、ホルダ43に取り付けられた保持板52と、アクチュエータ本体4Cの回転軸44を支持する2つの支持部53と、2つの付勢バネ54と、回転軸44の移動を規制するストッパ55とを有している。保持板52は、ホルダ43にネジ固定されている。保持板52は、振動体41の長手方向に延びる板状の部材であって、両端部に開口52aが設けられている。これら開口52aには、後述するピン23dの先端が挿通される。2つの支持部53は、第3側壁23cにおいて、Z軸方向と平行に並んで配置されている。支持部53の先端には、回転軸44が係合するガイド溝53aが形成されている。ガイド溝53aは、Z軸に直交する方向に延びている。ガイド溝53aには、ホルダ43の回転軸44が、ガイド溝53aの長手方向に進退自在で且つ該回転軸44回りに回転自在に嵌め込まれる。回転軸44の先端部は、支持部53からZ軸方向にはみ出している。第3側壁23cの外面には、2つのピン23dが設けられている。付勢バネ54は、該ピン23dに嵌められている。ストッパ55は、回転軸44の、ガイド溝53aの長手方向(即ち、ガイド溝53aが延びる方向)への移動を規制する第1規制部55aと、回転軸44の、Z軸と平行な方向への移動を規制する第2規制部55bとを有している。ストッパ55は、第3側壁23cにネジ固定される。第1規制部55aは、ストッパ55が第3側壁23cに取り付けられたときに、ガイド溝53aの先端に嵌り込むようになっている(図3(A)参照)。第2規制部55bは、ストッパ55が第3側壁23cに取り付けられたときに、ガイド溝53aに係合している回転軸44の先端と対向する位置に配置されるようになっている。
このように構成された第3支持機構5Cにおいて、アクチュエータ本体4Cは、ホルダ43の回転軸44をガイド溝53aに嵌めるようにして支持部53に設置される。このとき、保持板52と第3側壁23cとは、付勢バネ54を挟み込んで、付勢バネ54を圧縮変形させる。この状態で、ストッパ55が第3側壁23cにネジ固定される。アクチュエータ本体4Cは、付勢バネ54の弾性力により、Z軸に直交する方向であってZ軸から離れる側に付勢される。このとき、ガイド溝53aの先端は、ストッパ55の第1規制部55aにより塞がれてるので、回転軸44がガイド溝53aから抜け出ることが防止されている。また、回転軸44の先端と対向する位置にはストッパ55の第2規制部55bが位置しているので、アクチュエータ本体4CのZ軸方向への移動が第2規制部55bにより規制されている。つまり、アクチュエータ本体4Cは、ガイド溝53aの長手方向に移動可能であると共に、回転軸44を中心に回転可能に第3支持機構5Cによって支持されている。
図5に、撮像装置100の機能ブロック図を示す。回路基板28は、撮像素子33からの出力信号に基づいて映像信号処理を行う映像処理部61と、第1〜第3駆動部26A〜26Cの駆動制御を行う駆動制御部62と、無線信号の送受信を行うアンテナ63と、映像処理部61からの信号を送信信号に変換して、該送信信号をアンテナ63を介して送信する送信部64と、アンテナ63を介して無線信号を受信し、該無線信号を変換して駆動制御部62へ出力する受信部65と、バッテリ66と、カメラ本体2の角速度を検出するジャイロセンサ67と、カメラ本体2の位置を検出するための3つのフォトセンサ68とを有している。
ジャイロセンサ67は、3軸の検出軸を有している。つまり、ジャイロセンサ67は、X軸周りの回転角速度を検出するX軸ジャイロセンサと、Y軸周りの回転角速度を検出するY軸ジャイロセンサと、Z軸周りの角速度を検出するZ軸ジャイロセンサが1つのパッケージに収納されたセンサである。ジャイロセンサ67は、各検出軸回りの角速度に応じた信号を出力する。ジャイロセンサ67の出力信号に基づいて、カメラ本体2の回転移動を検出することができる。
フォトセンサ68は、赤外光を出力する発光部(図示省略)と、赤外光を受光する受光部(図示省略)とを有している。フォトセンサ68は、波長900nmの赤外光の受発光を行う。撮像素子33の前側にはIRカットフィルタが設けられているので、フォトセンサ68の光を赤外光とすることによって、撮影画像に不要な光が写り込むことを防止することができる。3つのフォトセンサ68は、回路基板28の移動枠21とは反対側の面において、それぞれ異なる位置に配置されている。各フォトセンサ68は、外殻1の内面に向かって赤外光を出力し、該内面からの反射光を受光するように配置されている。詳しくは後述するが、フォトセンサ68の出力信号に基づいて、外殻1内におけるカメラ本体2の位置を検出することができる。
映像処理部61は、撮像素子33からの出力信号の増幅及びA/D変換などを行う。駆動制御部62は、第1〜第3駆動部26A〜26Cのそれぞれに駆動電圧(制御信号)を出力する。駆動制御部62は、アンテナ63及び受信部65を介して入力される外部からの信号(指令)、ジャイロセンサ67からの出力信号、及びフォトセンサ68からの出力信号に基づいて駆動電圧を生成する。
〈4.カメラ本体の外殻内における配置〉
カメラ本体2は、図2に示すように、外殻1のケース12内に配置される。カメラ本体2のZ軸が外殻1のP軸と一致しているときを基準状態とする。すなわち、図2(A),(B)は、撮像装置100の基準状態を示す。第1〜第3駆動部26A〜26Cそれぞれの駆動子42は、第1ケース13の内面と接触している。レンズ鏡筒3は、カバー11の方を向いており、カメラ本体2は、該ケース12外の被写体を開口部12aを通じて撮影する。回路基板28は、基準状態においては、第2ケース14内に位置している。第3駆動部26Cは、Z軸を中心とする半径方向に移動可能であって且つ付勢バネ54によって該半径方向外側に付勢されている。そのため、第3駆動部26Cの駆動子42は、付勢バネ54の弾性力によって第1ケース13の内面に押圧された状態で接触しており、第1及び第2駆動部26A,26Bの駆動子42は、付勢バネ54の反力によって第1ケース13の内面に押圧された状態で接触している。また、基準状態においては、第1駆動部26Aの駆動子42は、P軸と平行に並んでいる。第2駆動部26Bの駆動子42は、P軸と平行に並んでいる。一方、第3駆動部26Cの駆動子42は、外殻1の大円の円周方向、即ち、P軸を中心とする周方向に並んでいる。ここで、第3駆動部26Cのアクチュエータ本体4CがZ軸を中心とする半径方向に移動可能であることに加えて、第1〜第3駆動部26A〜26Cのアクチュエータ本体4A〜4Cがそれぞれの回転軸44回りに回転自在に支持されているので、第1ケース13の内面の形状誤差及び各駆動部の組立誤差などが吸収される。
ここで、3つのフォトセンサ68は、回路基板28の、移動枠21とは反対側の面に設けられている。3つのフォトセンサ68は、Z軸回りに略120°ごとに配置され、Z軸回りの周方向位置が第1〜第3駆動部26A〜26Cと略一致している。基準状態においては、3つのフォトセンサ68は、第2ケース14の内面と対向しているものの、反射膜14aとは対向していない。尚、フォトセンサ68は、第2ケース14の内面とは接触していない。
反射膜14aは、第2ケース14の内面のうち開口縁部に設けられている。反射膜14aは、開口縁に近づくにつれて(即ち、第1ケース13に近づくにつれて)外殻1の中心Oを中心とする半径が小さくなる非球面形状となっている。すなわち、フォトセンサ68は、第2ケース14の開口縁に近づくほど、反射膜14aまでの距離が短くなる。フォトセンサ68は、フォトセンサ68と反射膜14aとの距離に応じた検出信号を出力する。そのため、該検出信号に基づいて、フォトセンサ68が第2ケース14の開口縁にどれだけ近接しているかを求めることができ、ひいては、外殻1のP軸に対するカメラ本体2のZ軸の傾きを求めることができる。
また、カバー11の内面の曲率半径R1は、第1ケース13の内面の曲率半径R2よりも小さくなっている。つまり、外殻1の内面において、カバー11と第1ケース13との境界には段差部15が形成されている。詳しくは後述するが、この段差部15にカメラ本体2の一部が当接することによって、カメラ本体2の移動が規制される。段差部15は、規制部の一例である。
〈5.カメラ本体の動作〉
第1〜第3駆動部26A〜26Cに駆動電圧が印加されると、それぞれの駆動子42が楕円運動を行う。駆動子42が楕円運動を行うと、第1駆動部26Aは、Z軸と平行な方向に駆動力を出力する。第2駆動部26Bは、Z軸と平行な方向に駆動力を出力する。第3駆動部26Cは、Z軸回りの周方向に駆動力を出力する。そのため、第1駆動部26Aの駆動力と第2駆動部26Bの駆動力とを組み合わせることによって、外殻1のP軸に対するカメラ本体2のZ軸を任意に調整することができる。さらに、第3駆動部26Cの駆動力によって、カメラ本体2をZ軸回りに回転させることができる。このように、第1〜第3駆動部26A〜26Cの駆動力を調整することによって、カメラ本体2を外殻1に対して回転移動させ、外殻1に対するカメラ本体2の姿勢を任意に調整することができる。
図6に、駆動制御のフローチャートを示す。
まず、駆動制御部62は、ステップS1において、3つのフォトセンサ68の出力が所定の設定値以下であるか否かを判別する。少なくとも1つのフォトセンサ68の出力が該設定値を超えている場合は、駆動制御部62は、ステップS2においてワーニング指令を出力する。
詳しくは、駆動制御部62は、カメラ本体2の回転範囲をフォトセンサ68に基づいて制御している。反射膜14aは、前述の如く、開口縁に近づくにつれて外殻1の中心Oを中心とする半径が小さくなっている。また、フォトセンサ68の出力は、反射対象物、即ち、反射膜14aに近接するほど大きくなる。つまり、駆動制御部62は、フォトセンサ68の出力に基づいて、フォトセンサ68が第2ケース14の開口縁にどれくらい近接しているかを求めることができる。フォトセンサ68が第2ケース14の開口縁に近づくことは、外殻1のP軸に対する光軸20の傾きが大きくなることを意味する。フォトセンサ68の出力を所定の設定値以下に制限することによって、カメラ本体2の回転範囲を所定の範囲に制限している。カメラ本体2の回転範囲については後述する。
ワーニング指令は、例えば、撮像装置100に設けられたスピーカ(図示省略)へ入力される。スピーカは、所定の音声を出力する。あるいは、駆動制御部62は、ワーニング指令をアンテナ63を介して外部機器(図示省略)へ無線通信するようにしてもよい。
3つのフォトセンサ68の出力が全て前記設定値以下である場合は、駆動制御部62は、ステップS3において、外部からの無線通信によるマニュアル指令の入力があるか否かを判定する。マニュアル指令は、例えば、特定の被写体の追尾指令、カメラ本体2の所定の角度でのパンニング(Y軸回りの回転)、チルティング(X軸回りの回転)、ローリング(Z軸回りの回転)等である。マニュアル指令がある場合には、駆動制御部62は、ステップS4へ進む一方、マニュアル指令が無い場合には、駆動制御部62は、ステップS5へ進む。
ステップS4においては、駆動制御部62は、マニュアル指令に基づいてマニュアル駆動指令値を生成する。マニュアル駆動指令値は、第1〜第3駆動部26A〜26Cのそれぞれに対する指令値である。その後、フローは、ステップS5へ進む。
ステップS5においては、駆動制御部62は、ジャイロセンサ67の出力に基づいて、外乱にようカメラ本体2の回転を打ち消すための指令値を生成する。詳しくは、駆動制御部62は、ジャイロセンサ67の検出信号に基づいて求められる、カメラ本体2のX軸、Y軸及びZ軸回りの回転を打ち消すように、X軸回りの回転指令値(以下、「X軸ジャイロ指令値」という)、Y軸回りの回転指令値(以下、「Y軸ジャイロ指令値」という)及びZ軸回りの回転指令値(以下、「Z軸ジャイロ指令値」という)を生成する。そして、X軸ジャイロ指令値とY軸ジャイロ指令値とが所定の比率で合成され、第1駆動部26Aへの駆動指令値が生成される。また、X軸ジャイロ指令値とY軸ジャイロ指令値とが所定の比率で合成され、第2駆動部26Bへの駆動指令値が生成される。第3駆動部26Cについては、Z軸ジャイロ指令値が駆動指令値となる。ここで、マニュアル駆動指令値がある場合には、ジャイロ指令値に基づいて生成された駆動指令値にマニュアル駆動指令値が加えられ、最終的な駆動指令値が生成される。駆動制御部62は、こうして生成された駆動指令値に応じた駆動電圧を第1〜第3駆動部26A〜26Cのそれぞれに印加する。
その結果、マニュアル指令が無い場合には、カメラ本体2に作用する外乱を打ち消すように第1〜第3駆動部26A〜26Cが作動し、カメラ本体2の姿勢、即ち、光軸20の向きが一定に維持される。一方、マニュアル指令がある場合には、カメラ本体2に作用する外乱を打ち消すと共にマニュアル指令に応じてカメラ本体2が移動するように第1〜第3駆動部26A〜26Cが作動する。
マニュアル指令の有無にかかわらず、ジャイロセンサ67の出力に基づいてカメラ本体2の回転ブレが抑制されるので、撮影画像における像ブレが抑制される。さらに、映像処理部61は、撮影される映像の動きベクトルを検出し、該動きベクトルに基づいて画像処理により像ブレを電子補正している。つまり、撮像装置100は、比較的大きく且つ低い周波数の像ブレをカメラ本体2の姿勢制御で抑制し、比較的小さく且つ高い周波数の像ブレを映像処理部51による電子補正により補正している。
〈6.カメラ本体の回転規制〉
図7に、カメラ本体2の回転が段差部15により規制されている状態の撮像装置100の断面図を示す。
駆動制御部62は、基本的には、駆動制御部62は、フォトセンサ68の出力に基づいて、カメラ本体2の撮影範囲Sをケース12の開口部12a内に限定するように、さらには、第1〜第3駆動部26A〜26Cの各駆動子42がケース12の内面と接触し、カバー11の内面と接触しないようにカメラ本体2の回転範囲を制限している。
すなわち、カメラ本体2は、レンズ鏡筒3に固有の撮影範囲Sを有している。この撮影範囲Sはケース12の開口部12aよりも小さい。カメラ本体2が回転して光軸20の向きが変わると、撮影範囲Sも光軸20に応じて移動する。カメラ本体2が大きく回転すると、撮影範囲S内にケース12の開口部12aが入り込む場合がある。その結果、撮影画像に開口部12aが写り込んでしまう。そこで、カメラ本体2の撮影範囲Sをケース12の開口部12a内(即ち、カバー11内)に限定するようにカメラ本体2の回転範囲を制限することによって、撮影画像の劣化を抑制することができる。すなわち、カメラ本体2の移動に伴う撮影範囲Sの移動軌跡は、ケース12の開口部12a内(即ち、カバー11内)に限定されている。
また、基準状態においては、第1〜第3駆動部26A〜26Cの各駆動子42はケース12の内面に接触している。しかし、カメラ本体2が大きく回転すると、各駆動子42がカバー11の内面に進入する虞がある。駆動子42がカバー11の内面に進入すると、カバー11の内面に駆動子42による摩耗痕が形成され、撮影画像に該摩耗痕が写り込む虞がある。そこで、各駆動子42がカバー11の内面と接触しないようにカメラ本体2の回転範囲を制限することによって、撮影画像の劣化を抑制することができる。すなわち、カメラ本体2の移動に伴う撮影範囲Sの移動軌跡に各駆動子42が進入しないようにカメラ本体2の回転範囲が制限されている。
ここで、本実施形態では、各駆動子42がカバー11の内面に接触しないカメラ本体2の回転範囲は、カメラ本体2の撮影範囲Sがケース12の開口部12a内に限定されるカメラ本体2の回転範囲よりも狭い。そのため、各駆動子42がカバー11の内面に接触しないようにカメラ本体2の回転範囲を制限することによって、同時に、カメラ本体2の撮影範囲Sをケース12の開口部12a内に限定するようにカメラ本体2の回転範囲を制限することができる。つまり、フォトセンサ68の出力の前記設定値は、各駆動子42がカバー11の内面に接触しない値に設定されている。これにより、カバー11の内面に摩耗痕が形成されることを防止すると共に、撮影画像に摩耗痕や開口部12aが写り込むことを防止することができる。
また、前記の制御的な回転規制に加えて、撮像装置100は、物理的な回転規制も行っている。詳しくは、外殻1の内面には、カバー11とケース12との境界に段差部15が設けられている。駆動子42がケース12の内面に沿ってカバー11の方へ移動したとしても、駆動子42が段差部15に当接し、駆動子42がカバー11の内面に進入することが防止される。撮像装置100に非常に大きな回転力や衝撃力が加わった場合には、前記の制御的な回転規制だけではカメラ本体2の回転を規制できない虞がある。しかし、駆動子42の移動を段差部15により規制することによって、撮像装置100に非常に大きな回転力や衝撃力が加わった場合であっても、カメラ本体2の回転を規制することができる。
尚、本実施形態においては、開口部12aと大円との間隔は、開口部13aと大円との間隔と等しいので、各駆動子42がカバー11内に進入しないように規制することによって、各駆動子42が第2ケース14内に進入しないように規制することができる。すなわち、1つの駆動子42がカバー11に接近するときには、残りの駆動子42の少なくとも1つは第2ケース14に接近することになる。そして、第1ケース13の形状は、外殻1の大円を含む平面に対して対称な形状をしているので、駆動子42がカバー11内に進入しないように規制することによって、残りの駆動子42が第2ケース14内に進入することを防止することができる。つまり、駆動子42は、第1ケース13の内面内で移動するようにカメラ本体2の回転が制限されている。
〈7.撮像装置の使用例〉
図8に撮像装置100の使用例を示す。
第1ケース13の外表面にピン81が設けられている。ピン81には、ストラップ82が取り付けられている。第2カバー14の外表面には面ファスナ(図示省略)が設けられている。
ユーザは、ストラップ82を首に掛け、撮像装置100を首からぶら下げた状態で使用する。このとき、面ファスナを衣服などに貼り付けることによって、歩行時などでも撮像装置100の大きな揺れを防止することができる。
パン、チルト、ロール方向へのカメラ本体2の操作は、例えば、スマートフォンなどの無線通信機器を介して行うことができる。さらに、ジャイロセンサ67により、歩行時の像ブレを抑制することができる。
〈8.効果〉
したがって、撮像装置100は、開口部12aを有し、内面が球帯状に形成されたケース12と、前記ケース12内を移動可能であって、該ケース12外の被写体を前記開口部12aを通じて撮影するカメラ本体2とを備え、前記カメラ本体2の撮影範囲Sは、前記開口部12a内に限定されている。
この構成によれば、カメラ本体2の撮影範囲S内に開口部12aが入り込むことが防止される。その結果、撮影画像に開口部12aが写り込んで画質が劣化することを防止することができる。
また、撮像装置100は、前記開口部12aを覆うカバー11をさらに備え、前記カメラ本体2は、前記ケース12の内面に接触した状態で該ケース12内を移動するように構成されており、前記カメラ本体2の移動範囲は、該カメラ本体2が前記カバー11の内面に接触しない範囲に限定されている。
この構成によれば、カメラ本体2がカバー11の内面に接触することが防止される。カメラ本体2がカバー11の内面に接触すると、カバー11の内面に摩耗痕が形成され得る。カメラ本体2は、カバー11を通してケース12外の被写体を撮影するため、カバー11に摩耗痕が存在すると、該摩耗痕が撮影画像に写り込む場合がある。それに対し、カメラ本体2がカバー11の内面に接触しないようにすることによって、カバー11に摩耗痕が発生することを防止し、摩耗混による画像劣化を防止することができる。
さらに、撮像装置100は、前記カメラ本体2が前記カバー11の内面に接触しないように該カメラ本体2の移動を規制する段差部15をさらに備えている。
この構成によれば、カメラ本体2の移動が段差部15により物理的に規制される。例えば、カメラ本体2の移動を制御的に規制する場合には、撮像装置100に非常に大きな外力が作用したときには、カメラ本体2の移動を所定の範囲に制限し切れない虞がある。それに対し、物理的な規制部である段差部15を設けることによって、カメラ本体2の移動を物理的に規制することができる。その結果、撮像装置100に非常に大きな外力が作用した場合であっても、カメラ本体2の移動を所定の範囲に制限することができる。
また、撮像装置100は、前記開口部12aを覆うカバー11をさらに備え、前記カバー11の光透過率は、前記ケース12の光透過率よりも高くなっている。
この構成によれば、カバー11を通して撮影を行う構成であっても、撮影画像の劣化を抑制することができる。
また、前記カバー11の内面は、前記ケース12の内面と曲率が略同一の球冠状に形成されている。
《その他の実施形態》
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、前記実施形態を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、適宜、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用可能である。また、上記実施形態で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。また、添付図面および詳細な説明に記載された構成要素の中には、課題解決のために必須な構成要素だけでなく、上記技術を例示するために、課題解決のためには必須でない構成要素も含まれ得る。そのため、それらの必須ではない構成要素が添付図面や詳細な説明に記載されていることをもって、直ちに、それらの必須ではない構成要素が必須であるとの認定をするべきではない。
上記実施形態について、以下のような構成としてもよい。
前記撮像装置100は、静止画撮影及び動画撮影を行うが、撮像装置は、静止画撮影のみを行うものであってもよいし、動画撮影のみを行うものであってもよい。
また、撮像装置100は、カバー11を有しているが、カバー11を有さない構成であってもよい。また、ケース12は、第1ケース13及び第2ケース14を有しているが、ケース12の構成はこれに限られるものではない。
また、前記第1〜第3駆動部26A,26Cは、圧電素子を含む振動型アクチュエータであるが、これに限られるものではない。例えば、駆動部は、ステッピングモータと駆動輪とを有し、駆動輪がケース12の内面に接触する構成であってもよい。
さらに、第1〜第3駆動部26A〜26Cは、Z軸周りに等間隔に配置されているが、等間隔でなくてもよい。また、駆動部の個数は、3つに限定されるものではなく、2つ以下であっても、4つ以上であってもよい。例えば、撮像装置100が4つの駆動部を備える場合、4つの駆動部を等間隔(90°ごとに)配置としてもよい。
さらには、前記実施形態では、フォトセンサ68を設けたり、段差部15を設けることによってカメラ本体2の回転範囲を限定しているが、これに限られるものではない。例えば、駆動制御部62は、前記基準状態のようなカメラ本体2の原点位置を記憶しておき、該原点位置からの移動量を制限することによってカメラ本体2の回転範囲を限定してもよい。また、カメラ本体2の回転を制御的に規制する構成と、カメラ本体2の回転を物理的に規制する構成との何れか一方だけを採用してもよい。
前記実施形態では、カメラ本体2の位置をフォトセンサ68により検出しているが、これに限られるものではない。例えば、マグネットとホールセンサによってカメラ本体2の位置を検出してもよいし、第2ケース14を金属製として、渦電流損失や静電容量変化を検出することによってカメラ本体2の位置を求めてもよい。カメラ本体2による第1ケース13の画像検出を利用してもよい。
また、カバー11の曲率半径を第1ケース13の曲率半径よりも小さくすることによって、カバー11と第1ケース13との境界に段差部15を形成しているが、段差部15はこの構成に限られるものではない。例えば、第1ケース13に段差部を形成してもよい。具体的には、第1ケース13の開口部12aの近傍に、開口部12aと平行に形成された環状の凸条を形成してもよい。また、段差部15は、駆動子42と当接するが、駆動子42以外の部材が段差部15に当接する構成であってもよい。例えば、移動枠21の一部が段差部15に当接することによってカメラ本体2の移動が規制される構成であってもよい。
また、フォトセンサ68によるカメラ本体2の回転規制及び段差部15によるカメラ本体2の回転規制は、カメラ本体2の回転範囲を各駆動子42がカバー11の内面に接触しない範囲に制限している。しかし、これに限られず、カメラ本体2の撮影範囲Sをケース12の開口部12a内に限定する範囲にカメラ本体2の回転範囲を制限してもよい。
また、撮影範囲Sにカバー11とケース12との境界が入り込むか否かにかかわらず、撮影範囲Sの軌跡内に駆動子42が進入しないようにカメラ本体2の回転範囲を制限してもよい。つまり、被写体を撮影する撮像装置100であって、内面が球帯状に形成された外殻1と、前記外殻1内を移動可能であって、該外殻1の外部の被写体を該外殻1を通じて撮影する撮像部(カメラ本体2)とを備え、前記撮像部は、前記外殻1内を移動する際に該外殻1の内面に接触する接触部(駆動子42)を有し、前記撮像部の移動範囲は、該撮像部の移動に伴う該撮像部の撮影範囲Sの移動軌跡内に前記接触部が進入しないように制限されているようにしてもよい。これにより、外殻1の内面のうち、撮像部(カメラ本体2)の撮像範囲Sの移動軌跡によって区画される領域には駆動子42が接触しないので、該領域に駆動子42による摩耗痕が形成されることを防止することができる。すなわち、撮像範囲Sの移動軌跡内に駆動子42による摩耗痕が形成されることを防止することができる。
また、前記実施形態では、反射膜14aを第2ケース14の開口縁部のみに設けているが、これに限られるものではない。例えば、第2ケース14の内面の全面に反射膜14aを設けてもよい。それにより、カメラ本体2の全移動領域において位置検出を行うことができる。また、反射膜14aを、第2ケース14以外の部分に設けてもよい。つまり、フォトセンサ68に応じて、フォトセンサ68と対向する位置に反射膜14aを設ければよい。例えば、反射膜14aを第1ケース13やカバー11に設けてもよい。
以上説明したように、ここに開示された技術は、内面が球帯状に形成されたケース内に配置された撮像部を備えた撮像装置について有用である。
100 撮像装置
1 外殻
11 カバー
12 ケース
12a 開口部
13 第1ケース
13a 開口部
14 第2ケース
14a 反射膜
15 段差部(規制部)
2 カメラ本体(撮像部)
20 光軸
21 移動枠
22 外周壁
23a 第1側壁
23b 第2側壁
23c 第3側壁
24 仕切壁
25 開口部
26A 第1駆動部
26B 第2駆動部
26C 第3駆動部
27 取付板
28 回路基板
3 レンズ鏡筒
32 レンズ枠
33 撮像素子
4A アクチュエータ本体
4B アクチュエータ本体
4C アクチュエータ本体
41 振動体
42 駆動子
43 ホルダ
44 回転軸
5A 第1支持機構
5B 第2支持機構
5C 第3支持機構
51 ブラケット
52 保持板
52a 開口
53 支持部
53a ガイド溝
54 付勢バネ
55 ストッパ
55a 第1規制部
55b 第2規制部
61 映像処理部
62 駆動制御部
63 アンテナ
64 送信部
65 受信部
66 バッテリ
67 ジャイロセンサ
68 フォトセンサ
81 ピン
82 ストラップ
S 撮影範囲
ここに開示される技術は、内面が球帯状に形成されたケース内に配置された撮像部を備えた撮像装置に関する。
特許文献1に係る撮像装置では、内面が球帯状に形成された球殻内に撮像部を配置している。球殻は、2つの部分に分割されている。該2つの部分は、撮像部をそれらの内部に収容した状態で互いに接合される。この撮像装置においては、撮像部を球殻の内面に沿って相対的に移動させることによって、撮像範囲を調整しながら撮影を行う。より具体的には、撮像部は、3つの駆動輪を有し、該駆動輪が球殻の内面に接触している。駆動輪が駆動されることによって、撮像部が球殻の内面に沿って移動する。撮像部は、球殻を通して、球殻外部の被写体を撮影する。
特開平9−254838号公報
しかしながら、特許文献1に係る撮像装置では、球殻の繋ぎ目、即ち、分割線が撮像部の撮像範囲を横切る場合がある。そのような場合には、該繋ぎ目が撮影画像に写り込む等して、画質が劣化する虞がある。
ここに開示される技術は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、内面が球帯状に形成されたケース内に撮像部が配置された撮像装置において画質劣化を低減することにある。
ここに開示される技術は、被写体を撮影する撮像装置が対象である。この撮像装置は、開口を有し、内面が球帯状に形成されたケースと、前記ケース内を移動可能であって、該ケース外の被写体を前記開口を通じて撮影する撮像部とを備え、前記撮像部の撮影範囲は、前記開口内に限定されているものとする。
ここに開示される技術によれば、画質劣化を低減することができる。
図1は、撮像装置の斜視図である。 図2は、撮像装置の断面図であり、(A)は、外殻1の中心を通り且つP軸に直交する平面で切断した撮像装置の断面図であり、(B)は(A)のB−B線における、撮像装置の断面図である。 図3は、カメラ本体を示し、(A)はカメラ本体の斜視図であり、(B)はカメラ本体の正面図である。 図4は、移動枠及び第1〜第3駆動部の分解斜視図である。 図5は、撮像装置の機能ブロック図である。 図6は、制御回路のフローチャート図である。 図7は、カメラ本体の回転規制説明図である。 図8は、撮像装置の使用形態説明図である。
〈1.外観〉
図1に撮像装置100の斜視図を示す。図2は、撮像装置100の断面図であり、(A)は、外殻1の中心Oを通り且つP軸に直交する平面で切断した撮像装置100の断面図であり、(B)は(A)のB−B線における、撮像装置100の断面図である。
撮像装置100は、略球状の外殻1と、該外殻1内に配置されたカメラ本体2とを備えている。カメラ本体2は、外殻1の内面に沿って外殻1に対して相対的に移動する。カメラ本体2は、外殻1内を移動しつつ、外殻1を通して外殻1の外部の被写体を撮影する。
〈2.外殻〉
外殻1は、カバー11とケース12とを有している。カバー11とケース12とは、互いに接合され、全体として略球状となっている。外殻1の内面は、略球面に形成されている。
カバー11は、外殻1の大円を含まない球冠状に形成されている。カバー11の内面は、ケース12の内面と曲率が略同一となっている。カバー11は、可視光に対し透明なアクリル製樹脂で形成されている。カバー11の光透過率は、ケース12の光透過率よりも高い。ここで、「球冠」とは、「球帯」のうち、開口を1つしか有さないものを意味する。
ケース12は、外殻1の大円を含む球冠状に形成されている。ケース12は、開口部12aを有し、その内面は球帯状に形成されている。開口部12aに、カバー11が接合される。ケース12は、第1ケース13と第2ケース14とに分割されている。
第1ケース13は、外殻1の大円を含む球帯状に形成され、2つの開口部12a,13aを有している。2つの開口部12a,13aは、外殻1の小円で構成され且つ大円と平行となっている。また、2つの開口部12a,13aは同じ径を有する。すなわち、開口部12aと大円との間隔は、開口部13aと大円との間隔と等しい。一方の開口部12aは、ケース12の開口部であり、前述の如く、カバー11が接合される。他方の開口部13aは、第2ケース14が接合される。第1ケース13の内面は、球帯状に形成されている。第1ケース13は、硬度が高い(例えば、カバー11よりも高度が高い)材料、例えば、セラミックス材料等で形成されている。これにより、後述する駆動子42との接触による磨耗を低減することができる。
第2ケース14は、外殻1の大円を含まない球冠状に形成されている。第2ケース14の内面は球冠状に形成されている。第2ケース14は、ポリカーボネイト樹脂で形成されている。第2ケース14の内面には、赤外光を反射する反射膜14aが設けられている。詳しくは、反射膜14aは、第2ケース14の内面における開口縁部に球帯状に塗装されている。
ここで、図1に示すように、外殻1の中心点(即ち、第1ケース13の中心)をO点、O点と第1ケース13の2つの開口部の中心とを通る直線をP軸、O点を通りP軸と直交する軸をQ軸と定義する。
〈3.カメラ本体〉
図3は、カメラ本体2を示し、(A)はカメラ本体2の斜視図であり、(B)はカメラ本体2の正面図である。図4は、移動枠21及び第1〜第3駆動部26A〜26Cの分解斜視図である。
カメラ本体2は、移動枠21と、レンズ鏡筒3と、移動枠21に取り付けられた第1〜第3駆動部26A〜26Cと、レンズ鏡筒3を移動枠21に取り付けるための取付板27と、カメラ本体2の制御を行う回路基板28とを有している。カメラ本体2は、静止画撮影及び動画撮影を行うことができる。ここで、レンズ鏡筒3の光軸20をZ軸とし、光軸20の被写体側を前側とする。カメラ本体2は、撮像部の一例である。
移動枠21は、正面から見たときに略正三角形状の枠体である。移動枠21は、三角形の三辺をなす第1〜第3側壁23a〜23cを含む外周壁22と、外周壁22の内側に形成された仕切壁24とを有する。仕切壁24の中央には、開口部25が形成されている。
レンズ鏡筒3は、光軸20を有する複数のレンズ31と、レンズ31を保持するレンズ枠32と、撮像素子33とを有している。レンズ枠32は、移動枠21の内部に配置され、光軸20が移動枠21の中心を通っている。レンズ鏡筒3の撮像素子33の裏側には取付板27が設けられている(図2(B)参照)。レンズ鏡筒3は、取付板27を介して移動枠21に取り付けられている。取付板27の、レンズ鏡筒3と反対側には、回路基板28が取り付けられている。
第1〜第3駆動部26A〜26Cは、移動枠21の外周面に設けられている。詳しくは、第1駆動部26Aは、第1側壁23aに設けられている。第2駆動部26Bは、第2側壁23bに設けられている。第3駆動部26Cは、第3側壁23cに設けられている。第1〜第3駆動部26A〜26Cは、Z軸回りにおいて略等間隔、即ち、略120°ごとに配置されている。ここで、図3(B)に示すように、Z軸と直交し、第3駆動部26Cを通る軸をY軸とし、Z軸及びY軸の両方に直交する軸をX軸とする。
第1駆動部26Aは、アクチュエータ本体4Aと第1支持機構5Aとを有している。第2駆動部26Bは、アクチュエータ本体4Bと第2支持機構5Bとを有している。第3駆動部26Cは、アクチュエータ本体4Cと第3支持機構5Cとを有している。
3つのアクチュエータ本体4A〜4Cは、共通の構成をしている。以下では、アクチュエータ本体4Aについてのみ説明し、アクチュエータ本体4B,4Cの説明を省略する。アクチュエータ本体4Aは、振動体41と、振動体41に取り付けられた2つの駆動子42と、振動体41を保持するホルダ43とを有している。
振動体41は、積層セラミックからなる圧電素子で形成されている。振動体41は、概ね直方体状に形成されている。振動体41の電極(図示省略)に所定の駆動電圧(交番電圧)を印加することによって、振動体41が長手方向への伸縮振動と短手方向への屈曲振動とを調和的に発生させる。
2つの駆動子42は、振動体41の一側面において、振動体41の長手方向に並んで取り付けられている。駆動子42は、セラミック製の球体であって、振動体41に接着されている。振動体41が前述の伸縮振動及び屈曲振動を行うことによって、2つの駆動子42はそれぞれ楕円運動を行う。駆動子42が楕円運動を行うことによって、振動体41の長手方向への駆動力が出力される。
ホルダ43は、ガラス入りポリカーボネイト製樹脂で形成されている。ホルダ43は、振動体41の積層方向(長手方向及び短手方向の両方に直交する方向)の両側から振動体41を挟み込んでいる。ホルダ43は、振動体41に接着されている。ホルダ43には、振動体41の積層方向に延びる回転軸44が外側に突出して設けられている。
第1支持機構5Aは、2つのL字型のブラケット51を有している。2つのブラケット51は、第1側壁23aの外面にネジ固定されている。2つのブラケット51は、アクチュエータ本体4Aを挟み込んだ状態で、ホルダ43の回転軸44を回転自在に支持している。こうして、アクチュエータ本体4Aは、Z軸に直交する平面に平行で且つ第1側壁23aに平行な軸回りに回転自在な状態で第1支持機構5Aに支持されている。このとき、アクチュエータ本体4Aの2つの駆動子42は、Z軸と平行に並んで配置されている。
第2支持機構5Bは、第1支持機構5Aと同様の構成であり、2つのL字型のブラケット51を有している。2つのブラケット51は、第2側壁23bの外面にネジ固定されている。2つのブラケット51は、アクチュエータ本体4Bを挟み込んだ状態で、ホルダ43の回転軸44を回転自在に支持している。こうして、アクチュエータ本体4Bは、Z軸に直交する平面に平行で且つ第2側壁23bに平行な軸回りに回転自在な状態で第2支持機構5Bに支持されている。このとき、アクチュエータ本体4Bの2つの駆動子42は、Z軸と平行に並んで配置されている。
第3支持機構5Cは、ホルダ43に取り付けられた保持板52と、アクチュエータ本体4Cの回転軸44を支持する2つの支持部53と、2つの付勢バネ54と、回転軸44の移動を規制するストッパ55とを有している。保持板52は、ホルダ43にネジ固定されている。保持板52は、振動体41の長手方向に延びる板状の部材であって、両端部に開口52aが設けられている。これら開口52aには、後述するピン23dの先端が挿通される。2つの支持部53は、第3側壁23cにおいて、Z軸方向と平行に並んで配置されている。支持部53の先端には、回転軸44が係合するガイド溝53aが形成されている。ガイド溝53aは、Z軸に直交する方向に延びている。ガイド溝53aには、ホルダ43の回転軸44が、ガイド溝53aの長手方向に進退自在で且つ該回転軸44回りに回転自在に嵌め込まれる。回転軸44の先端部は、支持部53からZ軸方向にはみ出している。第3側壁23cの外面には、2つのピン23dが設けられている。付勢バネ54は、該ピン23dに嵌められている。ストッパ55は、回転軸44の、ガイド溝53aの長手方向(即ち、ガイド溝53aが延びる方向)への移動を規制する第1規制部55aと、回転軸44の、Z軸と平行な方向への移動を規制する第2規制部55bとを有している。ストッパ55は、第3側壁23cにネジ固定される。第1規制部55aは、ストッパ55が第3側壁23cに取り付けられたときに、ガイド溝53aの先端に嵌り込むようになっている(図3(A)参照)。第2規制部55bは、ストッパ55が第3側壁23cに取り付けられたときに、ガイド溝53aに係合している回転軸44の先端と対向する位置に配置されるようになっている。
このように構成された第3支持機構5Cにおいて、アクチュエータ本体4Cは、ホルダ43の回転軸44をガイド溝53aに嵌めるようにして支持部53に設置される。このとき、保持板52と第3側壁23cとは、付勢バネ54を挟み込んで、付勢バネ54を圧縮変形させる。この状態で、ストッパ55が第3側壁23cにネジ固定される。アクチュエータ本体4Cは、付勢バネ54の弾性力により、Z軸に直交する方向であってZ軸から離れる側に付勢される。このとき、ガイド溝53aの先端は、ストッパ55の第1規制部55aにより塞がれてるので、回転軸44がガイド溝53aから抜け出ることが防止されている。また、回転軸44の先端と対向する位置にはストッパ55の第2規制部55bが位置しているので、アクチュエータ本体4CのZ軸方向への移動が第2規制部55bにより規制されている。つまり、アクチュエータ本体4Cは、ガイド溝53aの長手方向に移動可能であると共に、回転軸44を中心に回転可能に第3支持機構5Cによって支持されている。
図5に、撮像装置100の機能ブロック図を示す。回路基板28は、撮像素子33からの出力信号に基づいて映像信号処理を行う映像処理部61と、第1〜第3駆動部26A〜26Cの駆動制御を行う駆動制御部62と、無線信号の送受信を行うアンテナ63と、映像処理部61からの信号を送信信号に変換して、該送信信号をアンテナ63を介して送信する送信部64と、アンテナ63を介して無線信号を受信し、該無線信号を変換して駆動制御部62へ出力する受信部65と、バッテリ66と、カメラ本体2の角速度を検出するジャイロセンサ67と、カメラ本体2の位置を検出するための3つのフォトセンサ68とを有している。
ジャイロセンサ67は、3軸の検出軸を有している。つまり、ジャイロセンサ67は、X軸周りの回転角速度を検出するX軸ジャイロセンサと、Y軸周りの回転角速度を検出するY軸ジャイロセンサと、Z軸周りの角速度を検出するZ軸ジャイロセンサが1つのパッケージに収納されたセンサである。ジャイロセンサ67は、各検出軸回りの角速度に応じた信号を出力する。ジャイロセンサ67の出力信号に基づいて、カメラ本体2の回転移動を検出することができる。
フォトセンサ68は、赤外光を出力する発光部(図示省略)と、赤外光を受光する受光部(図示省略)とを有している。フォトセンサ68は、波長900nmの赤外光の受発光を行う。撮像素子33の前側にはIRカットフィルタが設けられているので、フォトセンサ68の光を赤外光とすることによって、撮影画像に不要な光が写り込むことを防止することができる。3つのフォトセンサ68は、回路基板28の移動枠21とは反対側の面において、それぞれ異なる位置に配置されている。各フォトセンサ68は、外殻1の内面に向かって赤外光を出力し、該内面からの反射光を受光するように配置されている。詳しくは後述するが、フォトセンサ68の出力信号に基づいて、外殻1内におけるカメラ本体2の位置を検出することができる。
映像処理部61は、撮像素子33からの出力信号の増幅及びA/D変換などを行う。駆動制御部62は、第1〜第3駆動部26A〜26Cのそれぞれに駆動電圧(制御信号)を出力する。駆動制御部62は、アンテナ63及び受信部65を介して入力される外部からの信号(指令)、ジャイロセンサ67からの出力信号、及びフォトセンサ68からの出力信号に基づいて駆動電圧を生成する。
〈4.カメラ本体の外殻内における配置〉
カメラ本体2は、図2に示すように、外殻1のケース12内に配置される。カメラ本体2のZ軸が外殻1のP軸と一致しているときを基準状態とする。すなわち、図2(A),(B)は、撮像装置100の基準状態を示す。第1〜第3駆動部26A〜26Cそれぞれの駆動子42は、第1ケース13の内面と接触している。レンズ鏡筒3は、カバー11の方を向いており、カメラ本体2は、該ケース12外の被写体を開口部12aを通じて撮影する。回路基板28は、基準状態においては、第2ケース14内に位置している。第3駆動部26Cは、Z軸を中心とする半径方向に移動可能であって且つ付勢バネ54によって該半径方向外側に付勢されている。そのため、第3駆動部26Cの駆動子42は、付勢バネ54の弾性力によって第1ケース13の内面に押圧された状態で接触しており、第1及び第2駆動部26A,26Bの駆動子42は、付勢バネ54の反力によって第1ケース13の内面に押圧された状態で接触している。また、基準状態においては、第1駆動部26Aの駆動子42は、P軸と平行に並んでいる。第2駆動部26Bの駆動子42は、P軸と平行に並んでいる。一方、第3駆動部26Cの駆動子42は、外殻1の大円の円周方向、即ち、P軸を中心とする周方向に並んでいる。ここで、第3駆動部26Cのアクチュエータ本体4CがZ軸を中心とする半径方向に移動可能であることに加えて、第1〜第3駆動部26A〜26Cのアクチュエータ本体4A〜4Cがそれぞれの回転軸44回りに回転自在に支持されているので、第1ケース13の内面の形状誤差及び各駆動部の組立誤差などが吸収される。
ここで、3つのフォトセンサ68は、回路基板28の、移動枠21とは反対側の面に設けられている。3つのフォトセンサ68は、Z軸回りに略120°ごとに配置され、Z軸回りの周方向位置が第1〜第3駆動部26A〜26Cと略一致している。基準状態においては、3つのフォトセンサ68は、第2ケース14の内面と対向しているものの、反射膜14aとは対向していない。尚、フォトセンサ68は、第2ケース14の内面とは接触していない。
反射膜14aは、第2ケース14の内面のうち開口縁部に設けられている。反射膜14aは、開口縁に近づくにつれて(即ち、第1ケース13に近づくにつれて)外殻1の中心Oを中心とする半径が小さくなる非球面形状となっている。すなわち、フォトセンサ68は、第2ケース14の開口縁に近づくほど、反射膜14aまでの距離が短くなる。フォトセンサ68は、フォトセンサ68と反射膜14aとの距離に応じた検出信号を出力する。そのため、該検出信号に基づいて、フォトセンサ68が第2ケース14の開口縁にどれだけ近接しているかを求めることができ、ひいては、外殻1のP軸に対するカメラ本体2のZ軸の傾きを求めることができる。
また、カバー11の内面の曲率半径R1は、第1ケース13の内面の曲率半径R2よりも小さくなっている。つまり、外殻1の内面において、カバー11と第1ケース13との境界には段差部15が形成されている。詳しくは後述するが、この段差部15にカメラ本体2の一部が当接することによって、カメラ本体2の移動が規制される。段差部15は、規制部の一例である。
〈5.カメラ本体の動作〉
第1〜第3駆動部26A〜26Cに駆動電圧が印加されると、それぞれの駆動子42が楕円運動を行う。駆動子42が楕円運動を行うと、第1駆動部26Aは、Z軸と平行な方向に駆動力を出力する。第2駆動部26Bは、Z軸と平行な方向に駆動力を出力する。第3駆動部26Cは、Z軸回りの周方向に駆動力を出力する。そのため、第1駆動部26Aの駆動力と第2駆動部26Bの駆動力とを組み合わせることによって、外殻1のP軸に対するカメラ本体2のZ軸を任意に調整することができる。さらに、第3駆動部26Cの駆動力によって、カメラ本体2をZ軸回りに回転させることができる。このように、第1〜第3駆動部26A〜26Cの駆動力を調整することによって、カメラ本体2を外殻1に対して回転移動させ、外殻1に対するカメラ本体2の姿勢を任意に調整することができる。
図6に、駆動制御のフローチャートを示す。
まず、駆動制御部62は、ステップS1において、3つのフォトセンサ68の出力が所定の設定値以下であるか否かを判別する。少なくとも1つのフォトセンサ68の出力が該設定値を超えている場合は、駆動制御部62は、ステップS2においてワーニング指令を出力する。
詳しくは、駆動制御部62は、カメラ本体2の回転範囲をフォトセンサ68に基づいて制御している。反射膜14aは、前述の如く、開口縁に近づくにつれて外殻1の中心Oを中心とする半径が小さくなっている。また、フォトセンサ68の出力は、反射対象物、即ち、反射膜14aに近接するほど大きくなる。つまり、駆動制御部62は、フォトセンサ68の出力に基づいて、フォトセンサ68が第2ケース14の開口縁にどれくらい近接しているかを求めることができる。フォトセンサ68が第2ケース14の開口縁に近づくことは、外殻1のP軸に対する光軸20の傾きが大きくなることを意味する。フォトセンサ68の出力を所定の設定値以下に制限することによって、カメラ本体2の回転範囲を所定の範囲に制限している。カメラ本体2の回転範囲については後述する。
ワーニング指令は、例えば、撮像装置100に設けられたスピーカ(図示省略)へ入力される。スピーカは、所定の音声を出力する。あるいは、駆動制御部62は、ワーニング指令をアンテナ63を介して外部機器(図示省略)へ無線通信するようにしてもよい。
3つのフォトセンサ68の出力が全て前記設定値以下である場合は、駆動制御部62は、ステップS3において、外部からの無線通信によるマニュアル指令の入力があるか否かを判定する。マニュアル指令は、例えば、特定の被写体の追尾指令、カメラ本体2の所定の角度でのパンニング(Y軸回りの回転)、チルティング(X軸回りの回転)、ローリング(Z軸回りの回転)等である。マニュアル指令がある場合には、駆動制御部62は、ステップS4へ進む一方、マニュアル指令が無い場合には、駆動制御部62は、ステップS5へ進む。
ステップS4においては、駆動制御部62は、マニュアル指令に基づいてマニュアル駆動指令値を生成する。マニュアル駆動指令値は、第1〜第3駆動部26A〜26Cのそれぞれに対する指令値である。その後、フローは、ステップS5へ進む。
ステップS5においては、駆動制御部62は、ジャイロセンサ67の出力に基づいて、外乱によカメラ本体2の回転を打ち消すための指令値を生成する。詳しくは、駆動制御部62は、ジャイロセンサ67の検出信号に基づいて求められる、カメラ本体2のX軸、Y軸及びZ軸回りの回転を打ち消すように、X軸回りの回転指令値(以下、「X軸ジャイロ指令値」という)、Y軸回りの回転指令値(以下、「Y軸ジャイロ指令値」という)及びZ軸回りの回転指令値(以下、「Z軸ジャイロ指令値」という)を生成する。そして、X軸ジャイロ指令値とY軸ジャイロ指令値とが所定の比率で合成され、第1駆動部26Aへの駆動指令値が生成される。また、X軸ジャイロ指令値とY軸ジャイロ指令値とが所定の比率で合成され、第2駆動部26Bへの駆動指令値が生成される。第3駆動部26Cについては、Z軸ジャイロ指令値が駆動指令値となる。ここで、マニュアル駆動指令値がある場合には、ジャイロ指令値に基づいて生成された駆動指令値にマニュアル駆動指令値が加えられ、最終的な駆動指令値が生成される。駆動制御部62は、こうして生成された駆動指令値に応じた駆動電圧を第1〜第3駆動部26A〜26Cのそれぞれに印加する。
その結果、マニュアル指令が無い場合には、カメラ本体2に作用する外乱を打ち消すように第1〜第3駆動部26A〜26Cが作動し、カメラ本体2の姿勢、即ち、光軸20の向きが一定に維持される。一方、マニュアル指令がある場合には、カメラ本体2に作用する外乱を打ち消すと共にマニュアル指令に応じてカメラ本体2が移動するように第1〜第3駆動部26A〜26Cが作動する。
マニュアル指令の有無にかかわらず、ジャイロセンサ67の出力に基づいてカメラ本体2の回転ブレが抑制されるので、撮影画像における像ブレが抑制される。さらに、映像処理部61は、撮影される映像の動きベクトルを検出し、該動きベクトルに基づいて画像処理により像ブレを電子補正している。つまり、撮像装置100は、比較的大きく且つ低い周波数の像ブレをカメラ本体2の姿勢制御で抑制し、比較的小さく且つ高い周波数の像ブレを映像処理部1による電子補正により補正している。
〈6.カメラ本体の回転規制〉
図7に、カメラ本体2の回転が段差部15により規制されている状態の撮像装置100の断面図を示す。
駆動制御部62は、基本的には、駆動制御部62は、フォトセンサ68の出力に基づいて、カメラ本体2の撮影範囲Sをケース12の開口部12a内に限定するように、さらには、第1〜第3駆動部26A〜26Cの各駆動子42がケース12の内面と接触し、カバー11の内面と接触しないようにカメラ本体2の回転範囲を制限している。
すなわち、カメラ本体2は、レンズ鏡筒3に固有の撮影範囲Sを有している。この撮影範囲Sはケース12の開口部12aよりも小さい。カメラ本体2が回転して光軸20の向きが変わると、撮影範囲Sも光軸20に応じて移動する。カメラ本体2が大きく回転すると、撮影範囲S内にケース12の開口部12aが入り込む場合がある。その結果、撮影画像に開口部12aが写り込んでしまう。そこで、カメラ本体2の撮影範囲Sをケース12の開口部12a内(即ち、カバー11内)に限定するようにカメラ本体2の回転範囲を制限することによって、撮影画像の劣化を抑制することができる。すなわち、カメラ本体2の移動に伴う撮影範囲Sの移動軌跡は、ケース12の開口部12a内(即ち、カバー11内)に限定されている。
また、基準状態においては、第1〜第3駆動部26A〜26Cの各駆動子42はケース12の内面に接触している。しかし、カメラ本体2が大きく回転すると、各駆動子42がカバー11の内面に進入する虞がある。駆動子42がカバー11の内面に進入すると、カバー11の内面に駆動子42による摩耗痕が形成され、撮影画像に該摩耗痕が写り込む虞がある。そこで、各駆動子42がカバー11の内面と接触しないようにカメラ本体2の回転範囲を制限することによって、撮影画像の劣化を抑制することができる。すなわち、カメラ本体2の移動に伴う撮影範囲Sの移動軌跡に各駆動子42が進入しないようにカメラ本体2の回転範囲が制限されている。
ここで、本実施形態では、各駆動子42がカバー11の内面に接触しないカメラ本体2の回転範囲は、カメラ本体2の撮影範囲Sがケース12の開口部12a内に限定されるカメラ本体2の回転範囲よりも狭い。そのため、各駆動子42がカバー11の内面に接触しないようにカメラ本体2の回転範囲を制限することによって、同時に、カメラ本体2の撮影範囲Sをケース12の開口部12a内に限定するようにカメラ本体2の回転範囲を制限することができる。つまり、フォトセンサ68の出力の前記設定値は、各駆動子42がカバー11の内面に接触しない値に設定されている。これにより、カバー11の内面に摩耗痕が形成されることを防止すると共に、撮影画像に摩耗痕や開口部12aが写り込むことを防止することができる。
また、前記の制御的な回転規制に加えて、撮像装置100は、物理的な回転規制も行っている。詳しくは、外殻1の内面には、カバー11とケース12との境界に段差部15が設けられている。駆動子42がケース12の内面に沿ってカバー11の方へ移動したとしても、駆動子42が段差部15に当接し、駆動子42がカバー11の内面に進入することが防止される。撮像装置100に非常に大きな回転力や衝撃力が加わった場合には、前記の制御的な回転規制だけではカメラ本体2の回転を規制できない虞がある。しかし、駆動子42の移動を段差部15により規制することによって、撮像装置100に非常に大きな回転力や衝撃力が加わった場合であっても、カメラ本体2の回転を規制することができる。
尚、本実施形態においては、開口部12aと大円との間隔は、開口部13aと大円との間隔と等しいので、各駆動子42がカバー11内に進入しないように規制することによって、各駆動子42が第2ケース14内に進入しないように規制することができる。すなわち、1つの駆動子42がカバー11に接近するときには、残りの駆動子42の少なくとも1つは第2ケース14に接近することになる。そして、第1ケース13の形状は、外殻1の大円を含む平面に対して対称な形状をしているので、駆動子42がカバー11内に進入しないように規制することによって、残りの駆動子42が第2ケース14内に進入することを防止することができる。つまり、駆動子42は、第1ケース13の内面内で移動するようにカメラ本体2の回転が制限されている。
〈7.撮像装置の使用例〉
図8に撮像装置100の使用例を示す。
第1ケース13の外表面にピン81が設けられている。ピン81には、ストラップ82が取り付けられている。第2カバー14の外表面には面ファスナ(図示省略)が設けられている。
ユーザは、ストラップ82を首に掛け、撮像装置100を首からぶら下げた状態で使用する。このとき、面ファスナを衣服などに貼り付けることによって、歩行時などでも撮像装置100の大きな揺れを防止することができる。
パン、チルト、ロール方向へのカメラ本体2の操作は、例えば、スマートフォンなどの無線通信機器を介して行うことができる。さらに、ジャイロセンサ67により、歩行時の像ブレを抑制することができる。
〈8.効果〉
したがって、撮像装置100は、開口部12aを有し、内面が球帯状に形成されたケース12と、前記ケース12内を移動可能であって、該ケース12外の被写体を前記開口部12aを通じて撮影するカメラ本体2とを備え、前記カメラ本体2の撮影範囲Sは、前記開口部12a内に限定されている。
この構成によれば、カメラ本体2の撮影範囲S内に開口部12aが入り込むことが防止される。その結果、撮影画像に開口部12aが写り込んで画質が劣化することを防止することができる。
また、撮像装置100は、前記開口部12aを覆うカバー11をさらに備え、前記カメラ本体2は、前記ケース12の内面に接触した状態で該ケース12内を移動するように構成されており、前記カメラ本体2の移動範囲は、該カメラ本体2が前記カバー11の内面に接触しない範囲に限定されている。
この構成によれば、カメラ本体2がカバー11の内面に接触することが防止される。カメラ本体2がカバー11の内面に接触すると、カバー11の内面に摩耗痕が形成され得る。カメラ本体2は、カバー11を通してケース12外の被写体を撮影するため、カバー11に摩耗痕が存在すると、該摩耗痕が撮影画像に写り込む場合がある。それに対し、カメラ本体2がカバー11の内面に接触しないようにすることによって、カバー11に摩耗痕が発生することを防止し、摩耗混による画像劣化を防止することができる。
さらに、撮像装置100は、前記カメラ本体2が前記カバー11の内面に接触しないように該カメラ本体2の移動を規制する段差部15をさらに備えている。
この構成によれば、カメラ本体2の移動が段差部15により物理的に規制される。例えば、カメラ本体2の移動を制御的に規制する場合には、撮像装置100に非常に大きな外力が作用したときには、カメラ本体2の移動を所定の範囲に制限し切れない虞がある。それに対し、物理的な規制部である段差部15を設けることによって、カメラ本体2の移動を物理的に規制することができる。その結果、撮像装置100に非常に大きな外力が作用した場合であっても、カメラ本体2の移動を所定の範囲に制限することができる。
また、撮像装置100は、前記開口部12aを覆うカバー11をさらに備え、前記カバー11の光透過率は、前記ケース12の光透過率よりも高くなっている。
この構成によれば、カバー11を通して撮影を行う構成であっても、撮影画像の劣化を抑制することができる。
また、前記カバー11の内面は、前記ケース12の内面と曲率が略同一の球冠状に形成されている。
《その他の実施形態》
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、前記実施形態を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、適宜、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用可能である。また、上記実施形態で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。また、添付図面および詳細な説明に記載された構成要素の中には、課題解決のために必須な構成要素だけでなく、上記技術を例示するために、課題解決のためには必須でない構成要素も含まれ得る。そのため、それらの必須ではない構成要素が添付図面や詳細な説明に記載されていることをもって、直ちに、それらの必須ではない構成要素が必須であるとの認定をするべきではない。
上記実施形態について、以下のような構成としてもよい。
前記撮像装置100は、静止画撮影及び動画撮影を行うが、撮像装置は、静止画撮影のみを行うものであってもよいし、動画撮影のみを行うものであってもよい。
また、撮像装置100は、カバー11を有しているが、カバー11を有さない構成であってもよい。また、ケース12は、第1ケース13及び第2ケース14を有しているが、ケース12の構成はこれに限られるものではない。
また、前記第1〜第3駆動部26A,26Cは、圧電素子を含む振動型アクチュエータであるが、これに限られるものではない。例えば、駆動部は、ステッピングモータと駆動輪とを有し、駆動輪がケース12の内面に接触する構成であってもよい。
さらに、第1〜第3駆動部26A〜26Cは、Z軸周りに等間隔に配置されているが、等間隔でなくてもよい。また、駆動部の個数は、3つに限定されるものではなく、2つ以下であっても、4つ以上であってもよい。例えば、撮像装置100が4つの駆動部を備える場合、4つの駆動部を等間隔(90°ごとに)配置としてもよい。
さらには、前記実施形態では、フォトセンサ68を設けたり、段差部15を設けることによってカメラ本体2の回転範囲を限定しているが、これに限られるものではない。例えば、駆動制御部62は、前記基準状態のようなカメラ本体2の原点位置を記憶しておき、該原点位置からの移動量を制限することによってカメラ本体2の回転範囲を限定してもよい。また、カメラ本体2の回転を制御的に規制する構成と、カメラ本体2の回転を物理的に規制する構成との何れか一方だけを採用してもよい。
前記実施形態では、カメラ本体2の位置をフォトセンサ68により検出しているが、これに限られるものではない。例えば、マグネットとホールセンサによってカメラ本体2の位置を検出してもよいし、第2ケース14を金属製として、渦電流損失や静電容量変化を検出することによってカメラ本体2の位置を求めてもよい。カメラ本体2による第1ケース13の画像検出を利用してもよい。
また、カバー11の曲率半径を第1ケース13の曲率半径よりも小さくすることによって、カバー11と第1ケース13との境界に段差部15を形成しているが、段差部15はこの構成に限られるものではない。例えば、第1ケース13に段差部を形成してもよい。具体的には、第1ケース13の開口部12aの近傍に、開口部12aと平行に形成された環状の凸条を形成してもよい。また、段差部15は、駆動子42と当接するが、駆動子42以外の部材が段差部15に当接する構成であってもよい。例えば、移動枠21の一部が段差部15に当接することによってカメラ本体2の移動が規制される構成であってもよい。
また、フォトセンサ68によるカメラ本体2の回転規制及び段差部15によるカメラ本体2の回転規制は、カメラ本体2の回転範囲を各駆動子42がカバー11の内面に接触しない範囲に制限している。しかし、これに限られず、カメラ本体2の撮影範囲Sをケース12の開口部12a内に限定する範囲にカメラ本体2の回転範囲を制限してもよい。
また、撮影範囲Sにカバー11とケース12との境界が入り込むか否かにかかわらず、撮影範囲Sの軌跡内に駆動子42が進入しないようにカメラ本体2の回転範囲を制限してもよい。つまり、被写体を撮影する撮像装置100であって、内面が球帯状に形成された外殻1と、前記外殻1内を移動可能であって、該外殻1の外部の被写体を該外殻1を通じて撮影する撮像部(カメラ本体2)とを備え、前記撮像部は、前記外殻1内を移動する際に該外殻1の内面に接触する接触部(駆動子42)を有し、前記撮像部の移動範囲は、該撮像部の移動に伴う該撮像部の撮影範囲Sの移動軌跡内に前記接触部が進入しないように制限されているようにしてもよい。これにより、外殻1の内面のうち、撮像部(カメラ本体2)の撮像範囲Sの移動軌跡によって区画される領域には駆動子42が接触しないので、該領域に駆動子42による摩耗痕が形成されることを防止することができる。すなわち、撮像範囲Sの移動軌跡内に駆動子42による摩耗痕が形成されることを防止することができる。
また、前記実施形態では、反射膜14aを第2ケース14の開口縁部のみに設けているが、これに限られるものではない。例えば、第2ケース14の内面の全面に反射膜14aを設けてもよい。それにより、カメラ本体2の全移動領域において位置検出を行うことができる。また、反射膜14aを、第2ケース14以外の部分に設けてもよい。つまり、フォトセンサ68に応じて、フォトセンサ68と対向する位置に反射膜14aを設ければよい。例えば、反射膜14aを第1ケース13やカバー11に設けてもよい。
以上説明したように、ここに開示された技術は、内面が球帯状に形成されたケース内に配置された撮像部を備えた撮像装置について有用である。
100 撮像装置
1 外殻
11 カバー
12 ケース
12a 開口部
13 第1ケース
13a 開口部
14 第2ケース
14a 反射膜
15 段差部(規制部)
2 カメラ本体(撮像部)
20 光軸
21 移動枠
22 外周壁
23a 第1側壁
23b 第2側壁
23c 第3側壁
24 仕切壁
25 開口部
26A 第1駆動部
26B 第2駆動部
26C 第3駆動部
27 取付板
28 回路基板
3 レンズ鏡筒
32 レンズ枠
33 撮像素子
4A アクチュエータ本体
4B アクチュエータ本体
4C アクチュエータ本体
41 振動体
42 駆動子
43 ホルダ
44 回転軸
5A 第1支持機構
5B 第2支持機構
5C 第3支持機構
51 ブラケット
52 保持板
52a 開口
53 支持部
53a ガイド溝
54 付勢バネ
55 ストッパ
55a 第1規制部
55b 第2規制部
61 映像処理部
62 駆動制御部
63 アンテナ
64 送信部
65 受信部
66 バッテリ
67 ジャイロセンサ
68 フォトセンサ
81 ピン
82 ストラップ
S 撮影範囲

Claims (5)

  1. 被写体を撮影する撮像装置であって、
    開口部を有し、内面が球帯状に形成されたケースと、
    前記ケース内を移動可能であって、該ケース外の被写体を前記開口部を通じて撮影する撮像部とを備え、
    前記撮像部の撮影範囲は、前記開口部内に限定されている撮像装置。
  2. 前記開口部を覆うカバーをさらに備え、
    前記撮像部は、前記ケースの内面に接触した状態で該ケース内を移動するように構成されており、
    前記撮像部の移動範囲は、該撮像部が前記カバーの内面に接触しない範囲に限定されている、請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記撮像部が前記カバーの内面に接触しないように該撮像部の移動を規制する規制部をさらに備える、請求項2に記載の撮像装置。
  4. 前記開口部を覆うカバーをさらに備え、
    前記カバーの光透過率は、前記ケースの光透過率よりも高い、請求項1に記載の撮像装置。
  5. 前記カバーの内面は、前記ケースの内面と曲率が略同一の球冠状に形成されている、請求項4に記載の撮像装置。
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