JP6460745B2 - 振れ補正機能付き光学ユニット - Google Patents
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Description
ルが固定体側に配置されているので、コイルに給電した際に発生する熱が可動体に保持された光学素子に影響を及ぼしにくい。
(撮影用の光学ユニットの全体構成)
図1は、本発明の実施の形態1に係る振れ補正機能付きの光学ユニット100を携帯電話機等の光学機器1000に搭載した様子を模式的に示す説明図である。
図2は、本発明の実施の形態1に係る振れ補正機能付きの光学ユニット100の説明図であり、図2(a)、(b)は、光学ユニットを被写体側からみたときの斜視図、および光学ユニットの断面構成を模式的に示す説明図である。なお、図2(b)では、フレキシブル配線基板の引き出し方向、光軸Lおよび振れ検出センサを通る位置で切断した様子を示してある。図3は、本発明の実施の形態1に係る振れ補正機能付きの光学ユニット100の分解斜視図である。
1に突出した円筒部83とを有している。
図2および図3に示すように、ジンバル機構30は、可動体10の外側に配置された可動枠31と、固定体20のうち、可動枠31の外側に配置された固定枠23とを用いて構成されている。本形態において、可動枠31は、X軸方向で対向する辺部311、313と、Y軸方向で対向する辺部313、314を備えた矩形枠からなる。固定枠23は、外形は円形であるが、可動枠31の辺部311、312、313、314に沿って延在する辺部231、232、233、234を有しており、辺部231、233はX軸方向で対向し、辺部232、234はY軸方向で対向している。
バネ部材70は、金属板を所定形状に加工した板状バネであり、外形が円形状で内周形状が多角形の枠状の固定体側連結部71と、円環状の可動体側連結部72と、固定体側連結部71と可動体側連結部72とを連結する複数の板バネ部73とを有している。本形態において、板バネ部73は、固定体側連結部71の角部分から周方向の一方側から他方側に折り返しながら可動体側連結部72まで延在している。
溶接や接着等により固定されている。
図4は、本発明の実施の形態1に係る振れ補正機能付きの光学ユニット100の磁気駆動機構50の平面構成を示す説明図であり、図4(a)、(b)は、磁気駆動機構50の第1構成例を示す説明図、および磁気駆動機構50の第2構成例を示す説明図である。
図5は、本発明の実施の形態1に係る振れ補正機能付きの光学ユニット100に用いたフレキシブル配線基板60の説明図であり、図5(a)、(b)、(c)は、フレキシブル配線基板60を光軸方向前側L1からみた説明図、フレキシブル配線基板の斜視図、およびフレキシブル配線基板の展開図である。
位置する内側部分612と、固定体20の外側に位置する外側部分611とからなる。
再び図2において、本形態の光学ユニット100では、光軸Lに対して直交する方向からみたとき、各部位の光軸L方向における位置関係は、光軸方向後側L2から光軸方向前側L1に向かって、磁気駆動機構50、磁石52を除く可動体10の光軸L方向における中心C、フレキシブル配線基板60の固定体20からの引き出し位置(開口部215)、ジンバル機構30(第1揺動支持部36および第2揺動支持部37)、およびバネ部材70の順になっている。
本形態の光学ユニット100において、図1に示す光学機器1000が振れると、かかる振れは、ジャイロスコープ等の振れ検出センサ15によって検出され、制御用IC(図示せず)は、磁気駆動機構50を制御する。すなわち、振れ検出センサ15で検出した振れを打ち消すような駆動電流をコイル56に供給する。その際、4つのコイル56のうちの一部に通電し、他のコイル56には通電しない。または、4つのコイル56の全てに通電するが、4つのコイル56に供給する電流バランスを制御する。その結果、可動体10(光学モジュール1は、X軸周りまたはY軸周りに揺動し、手振れが補正される。あるいは、光学モジュール1は、X軸周りに揺動するとともに、Y軸周りに揺動し、手振れが補正される。
以上説明したように、本形態の光学ユニット100では、ジンバル機構30(第1揺動支持部36および第2揺動支持部37)、およびフレキシブル配線基板60の固定体20
からの引き出し位置(開口部215)は、磁石52を除く可動体10の中心Cより光軸方向前側L1に位置する。従って、フレキシブル配線基板60の固定体20からの引き出し位置(開口部215)をジンバル機構30に近づけることができる。このため、可動体10が揺動した際でも、フレキシブル配線基板60の固定体20からの引き出し位置付近でのフレキシブル配線基板60の変位が小さい。従って、可動体10が揺動した際にフレキシブル配線基板60が撓んでも、フレキシブル配線基板60から可動体10に加わる負荷を小さくすることができる。それ故、可動体10を適正に揺動させることができる。
図6は、本発明の実施の形態2に係る振れ補正機能付きの光学ユニット100の断面図であり、図2(b)と同様、フレキシブル配線基板60の引き出し方向、光軸Lおよび振れ検出センサ15を通る位置で切断した様子を示してある。なお、本形態および後述する形態はいずれも、基本的な構成が実施の形態1と同様であるため、共通する部分には同一の符号を付してそれらの説明を省略する。
機構30(第1揺動支持部36および第2揺動支持部37)より光軸方向前側L1に金属製のウエイト部材17が設けられている。このため、可動体10の重心をジンバル機構30に近づけることができるので、可動体10の自重による揺動を小さく抑えることができる。
図7は、本発明の実施の形態3に係る振れ補正機能付きの光学ユニット100の断面図であり、図2(b)と同様、フレキシブル配線基板60の引き出し方向、光軸Lおよび振れ検出センサ15を通る位置で切断した様子を示してある。図7に示すように、本形態の光学ユニット100において、可動体10には、レンズ1aを光軸L方向に駆動するフォーカシング用のレンズ駆動装置の磁石1fが搭載されている。このような場合、ホルダ8を磁性部材とすれば、ホルダ8をレンズ駆動装置のバックヨークとして利用することができる。また、磁気駆動機構50に用いた磁石52の磁界をレンズ駆動装置に利用することもできる。
図8は、本発明の実施の形態4に係る振れ補正機能付きの光学ユニット100の断面図であり、図2(b)と同様、フレキシブル配線基板60の引き出し方向、光軸Lおよび振れ検出センサ15を通る位置で切断した様子を示してある。図8に示すように、本形態の光学ユニット100において、可動体10は、光軸方向後側L2の端部88が光軸方向後側L2に向けて突出した凸曲面からなり、それ故、磁石52も、光軸方向後側L2に凸曲面を向けている。これに対して、固定体20のケース底部211は、光軸方向後側L2に向けて凹んだ凹曲面からなり、それ故、コイル56も、光軸方向後側L2に向けて凹んだ凹曲面からなる。
図9は、本発明の実施の形態5に係る振れ補正機能付きの光学ユニット100を携帯電話機等の光学機器1000に搭載した様子を模式的に示す説明図である。図9に示すように、本形態の光学ユニット100は、光軸L方向からみたとき、固定体20が矩形であり、図2等を参照して説明した第1揺動支持部36および第2揺動支持部37は、固定体20の角部分に配置されている。このため、可動体10の側面に振れ検出センサ15等を配置するスペースを容易に確保することができる。
上記実施の形態では、カメラ付き携帯電話機に用いる光学ユニット100に本発明を適用した例を説明したが、薄型のデジタルカメラ等に用いる光学ユニット100に本発明を適用してもよい。また、本発明の実施の形態1に係る振れ補正機能付きの光学ユニット100は、携帯電話機やデジタルカメラ等の他、冷蔵庫等、一定間隔で振動を有する装置内に固定し、遠隔操作可能にしておくことで、外出先、たとえば買い物の際に、冷蔵庫内部の情報を得ることができるサービスに用いることもできる。かかるサービスでは、姿勢安定化装置付きのカメラシステムであるため、冷蔵庫の振動があっても安定な画像を送信可能である。また、本装置を児童、学生のかばん、ランドセルあるいは帽子等の、通学時に装着するデバイスに固定してもよい。この場合、一定間隔で、周囲の様子を撮影し、あらかじめ定めたサーバへ画像を転送すると、この画像を保護者等が、遠隔地において観察することで、子供の安全を確保することができる。かかる用途では、カメラを意識することなく移動時の振動があっても鮮明な画像を撮影することができる。また、カメラモジュー
ルのほかにGPSを搭載すれば、対象者の位置を同時に取得することも可能となり、万が一の事故の発生時には、場所と状況の確認が瞬時に行える。さらに、本発明を適用した振れ補正機能付き光学ユニット100を自動車において前方が撮影可能な位置に搭載すれば、ドライブレコーダーとして用いることができる。また、本発明を適用した振れ補正機能付き光学ユニット100を自動車において前方が撮影可能な位置に搭載して、一定間隔で自動的に周辺の画像を撮影し、決められたサーバに自動転送してもよい。また、道路交通情報通信システム等の渋滞情報と連動させて、この画像を配信することで、渋滞の状況をより詳細に提供することができる。かかるサービスによれば、自動車搭載のドライブレコーダーと同様に事故発生時等の状況を、意図せずに通りがかった第三者が記録し状況の検分に役立てることも可能である。また、自動車の振動に影響されることなく鮮明な画像を取得できる。かかる用途の場合、電源をオンにすると、制御部に指令信号が出力され、かかる指令信号に基づいて、振れ制御が開始される。
Claims (10)
- 光学素子を保持する可動体と、
前記可動体の外側に配置され、第1揺動支持部を介して前記可動体を光軸に交差する第1軸線周りに揺動可能に支持する可動枠と、
前記可動枠の外側に配置され、第2揺動支持部を介して前記可動枠を前記光軸および前記第1軸線に交差する第2軸線周りに揺動可能に支持する固定体と、
前記可動体の光軸方向後側端部と該光軸方向後側端部と対向する前記固定体の底部との間に設けられ、前記可動体に前記第1軸線周りおよび前記第2軸線周りの駆動力を印加する磁気駆動機構と、
前記可動体に接続され、前記固定体の側面から外側に引き出されたフレキシブル配線基板と、
を有し、
前記光軸に対して直交する方向からみたとき、前記第1揺動支持部、前記第2揺動支持部、および前記フレキシブル配線基板の前記固定体からの引き出し位置は、前記可動体の中心より光軸方向前側に位置し、
前記フレキシブル配線基板は、前記引き出し位置と前記可動体への接続位置との間に、光軸方向後側に向けて延在する部分と光軸方向前側に向けて延在する部分との間で折り返された折り返し部分を複数有していることを特徴とする振れ補正機能付き光学ユニット。 - 前記光軸に対して直交する方向からみたとき、前記第1揺動支持部および前記第2揺動支持部は、前記引き出し位置より光軸方向前側に位置することを特徴とする請求項1に記載の振れ補正機能付き光学ユニット。
- 前記フレキシブル配線基板は、前記可動体との接続位置と前記引き出し位置との間に、前記可動体の側面に固定されずに、前記可動体の側面に沿って前記光軸周りに延在する延在部分を備えていることを特徴とする請求項1または2に記載の振れ補正機能付き光学ユニット。
- 前記固定体と前記可動体とに接続して、前記磁気駆動機構が休止しているときの前記可動体の姿勢を規定するバネ部材を備え、
前記光軸に対して直交する方向からみたとき、前記バネ部材は、前記第1揺動支持部お
よび前記第2揺動支持部より光軸方向前側で前記固定体および前記前記可動体に接続していることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の振れ補正機能付き光学ユニット。 - 前記光軸に対して直交する方向からみたとき、前記フレキシブル配線基板は、前記中心より光軸方向前側で前記固定体の側面に固定されていることを特徴とする請求項4に記載の振れ補正機能付き光学ユニット。
- 前記光軸に対して直交する方向からみたとき、前記フレキシブル配線基板の前記固定体への固定位置は、前記第1揺動支持部および前記第2揺動支持部より光軸方向後側に位置することを特徴とする請求項5に記載の振れ補正機能付き光学ユニット。
- 前記磁気駆動機構は、前記光軸方向後側端部に固定された磁石と、前記底部に固定されたコイルと、を備えていることを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載の振れ補正機能付き光学ユニット。
- 前記可動体には、前記光軸に対して直交する方向からみたときに前記第1揺動支持部および前記第2揺動支持部より光軸方向前側にウエイト部材を備えていることを特徴とする請求項1乃至7の何れか一項に記載の振れ補正機能付き光学ユニット。
- 前記光軸方向からみたとき、前記固定体は円形であることを特徴とする請求項1乃至8の何れか一項に記載の振れ補正機能付き光学ユニット。
- 前記光軸方向からみたとき、前記固定体は矩形であり、
前記第1揺動支持部および前記第2揺動支持部は、前記固定体の角部分に配置されていることを特徴とする請求項1乃至9の何れか一項に記載の振れ補正機能付き光学ユニット。
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