JPWO2013065701A1 - シール構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】当接面の位置にバラツキが生じてもシールの性能低下を抑制できるとともに部品の小型化およびレイアウトの自由度の向上が可能なシール構造を提供する。【解決手段】シール構造4は、第1パネル5と、第2パネル6と、グロメット体7と、を有している。第1パネル5は、開口50と、当接面52と、を有している。グロメット体7は、固定部73および75と、本体部70と、外縁部72と、第1シール74と、第2シール76と、を有している。第1シール74は、弾性材料により本体部70を取り囲むように外縁部72から当接面52に延び、当接面52と当接する。第2シール76は、弾性部材により第1シール74を取り囲むように外縁部72から当接面52に延び、当接面52と当接する。第1シール74の先端74bと第2シール76の先端76bとの間隔W2は、第1シール74の基端74aと第2シール76の基端76aとの間隔W1よりも広い。【選択図】図10

Description

本発明は、ケーブルを通すための開口を有するパネルに設けられるシール構造に関する。
従来、車両の室内に配置されたシフトレバーと室外に配置されたトランスミッションとを接続するために、ケーブルが利用されている。このケーブルは、運転者がシフトレバーに入力した操作をトランスミッションに伝達する。ケーブルは車両の室内と室外とを仕切るパネルに形成された開口を通じて、室内から室外へ導かれる。開口の周辺にシール構造を形成することにより、開口を通るケーブルを支持するとともに、開口を通じて室外から室内へと水、埃、排気ガスなどの異物および異音が侵入することを防止する技術が知られている。
例えば、特許文献1には、トランスミッションのコントロールケーブルための支持構造が開示されている。この支持構造は、コントロールケーブルが挿入される挿入孔を有するグロメットと、グロメットを車両のパネルに取り付けるためのリテーナと、を有している。リテーナによりグロメットが車両のパネルに取り付けられると、車両のパネルに形成された開口がグロメットによりシールされる。
このように、シール構造の構成部品として、グロメットが使用されている。そして、車両のパネルとの間にシールを形成するための構成を有したグロメットが提案されている。例えば、特許文献2に記載のグロメットは、ワイヤハーネスを挿通可能な挿通孔を有する筒状小径部と、筒状小径部から外方に突出するフランジ部と、車両のパネルに対向するフランジ部の表面に形成された凹凸部と、を有している。グロメットが車両のパネルに取り付けられた状態では、凹凸部が車両のパネルに形成された開口の周縁に接触する。
また、特許文献3に記載されたグロメットは、円板状の基板を有するグロメット本体と、基板の内周面に配置された外環側のリップおよび内環側のリップと、を有している。グロメットが車両のパネルに取り付けられた状態では、リップがパネルに押圧され、防水性が確保される。
特開平9−240303 特開2000−289547 特開平8−316658
向き合うように配置された第1パネルと第2パネルとを有するパネルユニットの開口にグロメットを取り付けるシール構造では、グロメットが固定されるパネルとグロメットが当接する当接面を有するパネルとが同一でないパネルユニットの製造において、第1および第2パネル間の距離にバラツキが生じ得る。当接面の位置にバラツキがあると、従来のグロメットの構造では、シールの性能が低下するおそれがある。
例えば、特許文献2に記載のグロメットでは、第2パネルにグロメットが固定された状態で、グロメットのフランジ部と第1パネルとの間の距離が大きい場合には、フランジ部に形成された凹凸部と第1パネルの当接面との間に隙間が生じ得る。一方、特許文献3に記載のグロメットでは、2つのリップが同じ向きに傾いているので、互いに干渉しないようにある程度の間隔を空けて2つのリップを配置する必要がある。また、当接面の位置のバラツキに対応するために大きいリップを設けると、2つのリップを配置するためにより大きなスペースが必要となる。その結果、グロメットが大型化し、製造コストが増大する。さらに、リップが当接する当接面を大きくする必要があるため、レイアウトの自由度が減少する。
本発明は、当接面の位置にバラツキが生じてもシールの性能低下を抑制できるとともに部品の小型化およびレイアウトの自由度の向上が可能となる、シール構造を提供することを目的とする。
ここに開示されるシール構造は、第1パネルと、第2パネルと、グロメット体と、を有している。第1パネルは、開口と、開口の周囲に形成された当接面と、を有している。第2パネルは、第1パネルの当接面側に配置されている。グロメット体は、固定部と、本体部と、外縁部と、第1シールと、第2シールと、を有している。固定部は、第2パネルに固定されている。本体部は、ケーブルが挿入される貫通孔が形成され開口に挿入されている。外縁部は、本体部の周囲に配置され当接面と向き合う。第1シールは、弾性材料により本体部を取り囲むように外縁部から当接面に向かって延び、当接面と当接する。第2シールは、弾性部材により第1シールを取り囲むように外縁部から当接面に向かって延び、当接面と当接する。第1シールの先端と第2シールの先端との間隔は、第1シールの基端と第2シールの基端との間隔よりも広くなっている。
このシール構造では、第1シールが弾性部材により本体部を取り囲むように外縁部から当接面に向かって延び、第2シールが弾性部材により第1シールを取り囲むように外縁部から当接面に向かって延びているので、外縁部および当接面の間の距離に応じて、第1および第2シールが柔軟に変形する。これにより、当接面の位置のバラツキに対応することができ、シールの性能低下を抑制することができる。
また、このシール構造では、第1シールおよび第2シールが当接面に当接した状態において、第1シールの先端と第2シールの先端との間隔が第1シールの基端と第2シールの基端との間隔よりも広くなっているため、第1および第2シールの干渉が防止される。これにより、第1および第2シールを互いに近付けて配置することができるので、外縁部を小さくすることが可能となる。その結果、グロメット体の小型化が可能となる。さらに、当接面を小さくすることができるので、レイアウトの自由度が向上する。
このように、このシール構造によれば、当接面の位置にバラツキが生じてもシールの性能低下を抑制できるとともに部品の小型化およびレイアウトの自由度の向上が可能である。
シール構造の分解斜視図。 (A)パネルユニットの斜視図、(B)図2(A)のIIB−IIB断面図。 グロメット体の側面図。 (A)グロメットの側面図、(B)図4(A)のIVB−IVB矢視図。 (A)図4(A)のVA−VA矢視図、(B)図5(A)のVB−VB断面図。 図5(B)の部分拡大図。 リテーナの平面図。 (A)リテーナ側から見た場合のグロメット体の平面図、(B)グロメット側から見た場合のグロメット体の平面図。 (A)シール構造の斜視図、(B)図9(A)のIX−IX断面図、(C)図9(A)のIX−IX断面図、(D)図9(A)のIX−IX断面図。 グロメット体がパネルユニットに取り付けられた状態での、図6に相当する断面図。
〔1:全体構成〕
図1は、本実施形態に係るシール構造4の分解斜視図である。
図1に示すように、車両の室内にはシフトレバー1が配置され、室外にはトランスミッション2が配置される。シフトレバー1とトランスミッション2とは、ケーブル3により接続されている。
ケーブル3は、運転者がシフトレバー1に入力した操作をトランスミッション2に伝達するコントロールケーブルである。具体的には、ケーブル3は、シフトケーブル30とセレクトケーブル32とを有している。シフトケーブル30は、シフトレバー1の縦方向の動きをトランスミッション2に伝達する。セレクトケーブル32は、シフトレバー1の横方向の動きをトランスミッション2に伝達する。
シフトケーブル30は、管状のアウターケーシング30aと、アウターケーシング30aの内側に通されたインナーケーブル30bと、を有している。運転者がシフトレバー1を縦方向に動かすと、インナーケーブル30bがアウターケーシング30a内でシフトレバー1側に引っ張られるか、またはトランスミッション2側に押される。これにより、運転者がシフトレバー1に入力した縦方向の操作がトランスミッション2に伝達される。
同様に、セレクトケーブル32は、管状のアウターケーシング32aと、アウターケーシング32aの内側に通されたインナーケーブル32bと、を有している。運転者がシフトレバー1を横方向に動かすと、インナーケーブル32bがアウターケーシング32a内でシフトレバー1側に引っ張られるか、またはトランスミッション2側に押される。これにより、運転者がシフトレバー1に入力した横方向の操作がトランスミッション2に伝達される。
そして、トランスミッション2にインナーケーブル30bおよびインナーケーブル32bを介して入力された駆動力により、トランスミッション2においてギアチェンジが実行される。
ケーブル3が室内から室外へ導かれる位置には、シール構造4が形成されている。シール構造4は、第1パネル5と、第2パネル6と、グロメット体7と、を有している。シール構造4には、ケーブル3が挿入される貫通孔8が形成されている。
〔2:パネルユニット〕
図2(A)はパネルユニット10の斜視図であり、図2(B)はパネルユニット10の断面図である。
図2(A)および(B)に示すように、パネルユニット10は、第1パネル5と、第2パネル6と、ボルト12と、ナット14と、を有している。
第1パネル5は、開口50と、開口50の周囲に形成された当接面52と、を有している。本実施形態では、第1パネル5はスチールで形成されている。
第2パネル6は、第1パネル5の当接面52側に配置されている。第2パネル6は、開口60を有している。本実施形態では第2パネル6はスチールで形成されている。
第2パネル6はパネルユニット10の基本となるフレームである。第1パネル5は第2パネル6を補強する部材である。第1パネル5および第2パネル6は互いに対して固定されており、向き合っている。また、第1パネル5および第2パネル6は、隙間を空けて配置されている。そして、第1パネル5の開口50と第2パネル6の開口60とは重なり合う位置に配置されている。開口60の大きさは開口50よりも大きいので、グロメット体7が取り付けられていない状態では、当接面52は開口60から室内側に露出している。
ボルト12は、グロメット体7をパネルユニット10に固定するための部材である。ボルト12は、雄ネジが第2パネル6の室内側に突出するように第2パネル6に固定されている。本実施形態では、ボルト12は溶接ボルトであり、開口60の周辺の2箇所に配置されている。
ナット14は、グロメット体7をパネルユニット10に固定するための部材である。ナット14は、ボルト12の雄ネジに嵌め込まれる雌ネジを有しており、ボルト12に取付可能である。
〔3:グロメット体〕
次に、グロメット体7について説明する。図3から図8に示すように、グロメット体7は、固定部73および75と、本体部70と、外縁部72と、第1シール74と、第2シール76と、を有している。以下、より詳細にグロメット体7について説明する。
図3はグロメット体7の側面図である。図3に示すように、グロメット体7は、グロメット7aと、リテーナ7bと、を有している。また、グロメット体7に形成された貫通孔8は、シフトケーブル30が挿入される第1貫通孔80と、セレクトケーブル32が挿入される第2貫通孔82と、を有している。
<3.1:グロメット>
図4(A)はグロメット7aの側面図であり、図4(B)は図4(A)の矢印IVBに沿って見たグロメット7aの平面図である。
グロメット7aは、本体部70と、外縁部72と、第1シール74と、第2シール76と、を有している。また、グロメット7aは、本体部70および外縁部72により形成された受け面70aを有している。グロメット7aは、弾性材料で形成されている。本実施形態では、グロメット7aはエチレン−プロピレン−ジエンゴム(EPDM)により一体成形されている。EPDMは弾性材料の一例である。本体部70、外縁部72、第1シール74、および第2シール76の詳細については後述する。なお、図4(A)では、第1シール74が破線で示されている。
《連結部》
グロメット7aは、さらに、連結部78を有している。連結部78は、本体部70および外縁部72の少なくともいずれか一方に形成される。本実施形態では、連結部78は、外縁部72に形成されており、同一形状の第1連結部78a、第2連結部78b、および第3連結部78cを含んでいる。
連結部78は、それぞれ、柱状部780と、ストッパ782と、を有している。柱状部780は、受け面70aから受け面70aに概ね垂直な方向に突出している。ストッパ782は、柱状部780から径方向に突出する部分であり、柱状部780の外周を一周するように形成されている。ストッパ782は、掛け面782aと、テーパー面782bと、を有している。掛け面782aは、受け面70aと向き合っている。掛け面782aと受け面70aとの間には、リテーナ7bの厚みと概ね等しい寸法の隙間が形成されている。テーパー面782bは、ストッパ782の掛け面782aとは反対側に形成されている。
《本体部》
図5(A)および(B)を用いて本体部70について説明する。図5(A)は、図4(A)の矢印VAに沿って見たグロメット7aの平面図であり、図5(B)は、図5(A)のVB−VB断面図である。
本体部70は、ケーブル3が挿入される貫通孔8が形成され、開口50および開口60に挿入される。本体部70は、ケーブル保持部700と、移動規制部702と、を有している。
ケーブル保持部700は、ケーブル3を保持するための部分である。ケーブル保持部700には、貫通孔8(つまり、第1貫通孔80および第2貫通孔82)が形成されている。貫通孔8は、第1シール74および第2シール76の配置されたグロメット7aのシール側と受け面70a側とを連通している。
第1貫通孔80は、中心線80aに沿って延びており、受け面側リブ800と、シール側リブ802と、を有している。受け面側リブ800およびシール側リブ802は、それぞれ、第1貫通孔80の内壁に形成されており、中心線80aと平行な方向に沿って並ぶ複数の環状の突起である。受け面側リブ800およびシール側リブ802は、第1貫通孔80に挿入されたシフトケーブル30の外周面と密着する。これにより、第1貫通孔80を通じて室外から室内へ異物や異音が侵入することが抑制される。また、アウターケーシング30aの第1貫通孔80内での移動が抑制され、シフトケーブル30がグロメット7aにより保持される。
第2貫通孔82は第1貫通孔80と同様の構成を有しているので、第2貫通孔82についての詳細は省略する。ここで、第2貫通孔82の中心線は、第1貫通孔80の中心線80aと概ね平行である。
ケーブル保持部700は中心線80aに平行な方向に沿って延びている。中心線80aは、受け面70aに垂直な方向に対して傾いている。このように、ケーブル3をパネルユニット10に沿うように室外から室内へ導くために、ケーブル保持部700は、受け面70aに垂直な方向に対して傾けられている。
移動規制部702は、グロメット7aのシール側に突出する部分である。移動規制部702は、本体部70の周囲に配置されており、外周面702aと、内周面702bと、を有している。グロメット体7がパネルユニット10に取り付けられた状態では、移動規制部702は、第1パネル5の開口50に挿入される。外周面702aは、外縁部72のシール面720と接続しており、本体部70側に傾いている。内周面702bは、外周面702aとケーブル保持部700との間に形成されている。内周面702bとケーブル保持部700との間には凹部70bが形成されている。
《外縁部》
外縁部72は、本体部70の周囲に配置され当接面52と向き合う。外縁部72は、本体部70からフランジ状に突出した部分であり、板状に形成されている。外縁部72は、シール側に配置されたシール面720を有している。外縁部72のシール面720と反対側は、受け面70aの一部を構成している。シール面720は、受け面70aと概ね平行になるように形成されている。
《第1シールおよび第2シール》
第1シール74は、弾性材料により本体部70を取り囲むように形成された部分である。第1シール74は、外縁部72から延びる筒状の部分である。第1シール74の内側には、本体部70が配置されている。
第2シール76は、弾性部材により第1シール74を取り囲むように形成された部分である。第2シール76は、外縁部72から延びる筒状の部分であり、第2シール76の内側には、第1シール74および本体部70が配置されている。
図6を用いて、第1シール74および第2シール76について説明する。図6は、図5(B)における第1シール74および第2シール76の周辺を拡大した図である。図6は、後述する周方向A1または周方向A2に垂直な断面の一例を示している。
図6に示すように、グロメット体7を第1パネル5および第2パネル6へ取り付ける前の状態において、第1シール74および第2シール76は、先端部742および762に向かうにつれて徐々に間隔が広がるように形成されている。さらに、第1シール74の先端部742と第2シール76の先端部762とは、互いに離反する方向へ反っている。
第1シール74は、基端74aと、先端74bと、第1テーパー部740と、先端部742と、を有している。また、第1シール74は、第1テーパー部740および先端部742により形成された第1内壁面74cと、第1外壁面74dと、を有している。
第1シール74は、基端74aにおいて外縁部72と接続されている。より詳細には、第1シール74の第1内壁面74cは、外縁部72のシール面720と接続している。第1内壁面74cとシール面720との境界B1は、本体部70を囲む閉じた曲線を形成しており、この曲線に平行な方向として、周方向A1(図5(A)参照)が定まる。先端74bは、第1シール74の基端74aとは反対側の端である。また、シール面720に正対した状態で見ると、先端74bは、基端74aよりも本体部70側に配置されている。
第1テーパー部740は、シール面720に垂直な厚み方向に沿って外縁部72から延びる筒状の部分である。また、シール面720に正対した状態で見ると、第1テーパー部740は、基端74aよりも本体部70側に延びている。
先端部742は、第1シール74の先端74b側に形成されている。第1シール74の周方向A1に垂直な断面において、先端部742は弧状に湾曲しており、弧の内側が第1シール74の内側を向いている。別の表現では、先端部742は、第2シール76から離れるように反っている。
第2シール76は、基端76aと、先端76bと、第2テーパー部760と、先端部762と、を有している。また、第2シール76は、第2テーパー部760および先端部762により形成された第2内壁面76cと、第2外壁面76dと、を有している。
第2シール76は、基端76aにおいて外縁部72と接続されている。より詳細には、第2シール76の第2外壁面76dは、外縁部72のシール面720と接続している。第2外壁面76dとシール面720との境界B2は、本体部70を囲む閉じた曲線を形成しており、この曲線に平行な方向として、周方向A2(図5(A)参照)が定まる。先端76bは、第1シール74の基端74aとは反対側の端である。シール面720に正対した状態で見ると、先端76bは、基端76aに対して本体部70とは反対側に配置されている。
第2テーパー部760は、シール面720に垂直な厚み方向に沿って外縁部72から延びる筒状の部分である。シール面720に正対した状態で見ると、第2テーパー部760は、基端76aの本体部70とは反対側に延びている。
先端部762は、第2シール76の基端76aとは反対側に形成されている。第2シール76の周方向A2に垂直な断面において、先端部762は弧状に湾曲しており、弧の内側が第2シール76の外側を向いている。別の表現では、先端部762は、本体部70および第1シール74から離れるように反っている。
第1シール74の基端74aと第2シール76の基端76aとは近接している。この部分では、第1シール74の第1外壁面74dと第2シール76の第2内壁面76cとが連続しており、この二つの面の間にV字形状の溝が形成されている。
また、第1シール74および第2シール76は、第1シール74の基端74aと第2シール76の基端76aとの間を通りシール面720と垂直な中間線CLに対して、所定の関係を有している。具体的には、周方向A1もしくはA2に垂直な断面において、第1シール74は中間線CLの本体部70側に配置され、第2シール76は中間線CLの本体部70とは反対側に配置される。また、第1シール74および第2シール76は、それぞれ先端部742および先端部762に向かうにつれて中間線CLから徐々に離れるように形成されている。つまり、第1シール74および第2シール76との間隔は、先端部742および先端部762に向かうにつれて、徐々に広がる。
<3.2:リテーナ>
図7は、リテーナ7bの平面図である。グロメット体7は、グロメット7の外縁部72に形成された連結部78により連結され固定部73および75が形成されたリテーナ7bを含んでいる。なお、連結部78は、本体部70および外縁部72の少なくともいずれか一方に形成されていればよい。
リテーナ7bは、グロメット7aをパネルユニット10に固定するための板状の部材である。リテーナ7bは、押圧部71と、固定部73および75と、を有している。また、リテーナ7bは、押圧部71と固定部73および75とにより形成された、室内側面77と、室内側面77とは反対側の押圧面79と、を有している。本実施形態では、リテーナ7bはスチールにより成形されている。
押圧部71は、グロメット7aが連結される部分である。押圧部71は、グロメット7aの形状に対応する形状を有しており、概ね矩形の部分である。押圧部71は、開口710と、第1位置決め孔71aと、第2位置決め孔71bと、第3位置決め孔71cと、を有している。開口710は、押圧部71の概ね中央に形成されている。開口710は、グロメット7aのケーブル保持部700を挿入するために設けられている。第1〜第3位置決め孔71a〜71cは、同一形状の3つの孔であり、開口710の周囲に形成されている。第1〜第3位置決め孔71a〜71cは、それぞれグロメット7aの第1〜第3連結部78a〜78cを挿入するために設けられている。
固定部73および75は、第2パネル6に固定される。固定部73は、押圧部71から延びる翼部73aと、翼部73aに形成された孔73bと、を有している。また、固定部75は、押圧部71から延びる翼部75aと、翼部75aに形成された孔75bと、を有している。固定部73および75の幅は押圧部71から端部へ向かうにつれて狭くなっており、孔73bおよび75bはそれぞれの端部に形成されている。孔73bおよび75bは、パネルユニット10のボルト12を挿入するために設けられている。孔75bは、遊びを持たせるために、円形ではなく、円形を一方向に延ばした形状を有している。
〔4:シール構造の形成〕
図8(A)はリテーナ7b側から見た場合のグロメット体7の平面図であり、図8(B)はグロメット7a側から見た場合のグロメット体7の平面図である。
シール構造4を形成するために、グロメット体7が組み立てられる。グロメット体7を組み立てるために、連結部78を介してグロメット7aとリテーナ7bとが連結される。具体的には、グロメット7aの第1〜第3連結部78a〜78cが、リテーナ7bの第1〜第3位置決め孔71a〜71cに挿入される。第1〜第3位置決め孔71a〜71cは、それぞれ、第1〜第3連結部78a〜78cにおけるストッパ782の掛け面782aと受け面70aとの間の隙間に嵌り込む。第1〜第3位置決め孔71a〜71cの径はストッパ782の径よりも小さくなるように設定されているが、ストッパ782は弾性材料で形成されているので、ストッパ782の変形により、第1〜第3位置決め孔71a〜71cにストッパ782を通過させることができる。このとき、テーパー面782bが形成されているので、第1〜第3位置決め孔71a〜71cをよりスムースに連結部78に嵌め込むことができる。また、リテーナ7bの移動が掛け面782aにより規制されるので、リテーナ7bからのグロメット7aの抜け落ちが起こりにくくなる。
グロメット7aにリテーナ7bが取り付けられると、グロメット7aの受け面70aとリテーナ7bの押圧面79とが突き合わされた状態となる。また、グロメット7aのケーブル保持部700は、リテーナ7bの開口710に挿入される。
次に、グロメット体7がパネルユニット10に取り付けられ、シール構造4が形成される。図9(A)は、シール構造4の外観を示した斜視図である。
グロメット体7の貫通孔8には、ケーブル3が挿入される。ケーブル3はさらに第1パネル5の開口50および第2パネル6の開口60に挿入される。そして、グロメット体7がパネルユニット10に固定される。具体的には、リテーナ7bの孔73bおよび75bにボルト12が挿入され、ボルト12にナット14が螺合される。つまり、第2パネル6に固定部73および75が固定される。このとき、グロメット7aの本体部70は、第1パネル5の開口50に挿入される。そして、リテーナ7bの押圧面79からグロメット7aの受け面70aに圧力が加わり、第1シール74および第2シール76が、第1パネル5の当接面52に押し付けられる。
以上のように、シール構造4が形成され、シール構造4により、水や埃などの異物が開口50を通じて侵入することが抑制される。
〔5:シール構造における各部の配置〕
《パネルユニットの配置》
図9(B)〜(D)は、図9(A)におけるIX−IX断面図である。図9(B)〜(D)においては、それぞれ、第1パネル5および第2パネル6の間が距離D1、距離D2、および距離D3だけ離れている。ここで、距離D2<距離D1<距離D3である。パネルユニット10の製造においては、第1パネル5と第2パネル6とを互いに固定する際に、第1パネル5および第2パネル6の間の距離にバラツキが生じ得る。距離D1〜D3は、パネルユニット10における第1パネル5および第2パネル6の間の距離の一例である。本実施形態では、距離D1が設計値である。パネル間の距離にはバラツキを考慮した許容範囲が定められており、距離D2およびD3は許容範囲内の値である。
グロメット体7が第2パネル6に固定されると、グロメット体7の第1パネル5に対する位置が決まる。ここで、第1シール74および第2シール76の高さは、パネル間の距離が許容範囲内で最大になった場合に対応できるように設定されている。つまり、第1シール74および第2シール76がシールの性能が確保できる程度の圧力で第1パネル5の当接面52に当接できるように、第1シール74および第2シール76の高さが設定されている。これにより、図9(D)に示すように、2枚のパネルが距離D3だけ離れており、パネル間の距離が設計値である距離D1より大きい場合であっても、性能を低下させることなくシールが形成される。
なお、第1シール74の高さとは、外縁部72のシール面720を基準とした場合の、シール面720に垂直な方向(つまり、厚み方向)における第1シール74の寸法である。第2シール76の高さも同様に定義される。本実施形態では、第1シール74の高さは第2シール76の高さと概ね等しい。
また、第1シール74および第2シール76は、第1パネル5に押し付けられると、互いに反対の方向へ広がる。これにより、図9(C)に示すように、2枚のパネルが距離D2だけ離れており、パネル間の距離が設計値である距離D1よりも小さい場合であっても、第1シール74と第2シール76との干渉が生じない。
《第1および第2シールの周辺の構造》
図10を用いて、シール構造4における各部の配置についてさらに説明する。図10はシール構造4における第1シール74および第2シール76周辺の断面を示している。
第1シール74は、弾性材料により本体部70を取り囲むように外縁部72から当接面52に向かって延び、当接面52と当接する。第2シール76は、弾性部材により第1シール74を取り囲むように外縁部72から当接面52に向かって延び、当接面52と当接する。第1シール74の先端74bと第2シール76の先端76bとの間隔W2は、第1シール74の基端74aと第2シール76の基端76aとの間隔W1よりも広くなっている。
グロメット体7が第2パネル6に固定され、シール構造4が形成された状態では、外縁部72は当接面52と向き合う。より詳細には、シール面720は、当接面52と向き合う。また、シール面720は、当接面52と概ね平行に配置される。
一方で、移動規制部702は第1パネル5の開口50に挿入されている。このとき、外周面702aは、開口50と近接するもしくは接する位置に配置される。つまり、グロメット7aにケーブル3を介して力が作用した場合であっても、外周面702aと開口50とが接触することにより、グロメット7aの移動が規制される。
前述のように、グロメット体7を第1パネル5および第2パネル6へ取り付ける前の状態において、第1シール74および第2シール76は、先端部742および762に向かうにつれて、徐々に間隔が広がるように形成されている。さらに、先端部742と先端部762とは、互いに離反する方向へ反っている。この構成により、グロメット体7を第1パネル5および第2パネル6に取り付けると、第1シール74の第1外壁面74dおよび第2シール76の第2内壁面76cが、当接面52に当接する。そして、第1テーパー部740および第2テーパー部760がたわむことにより、先端74bと先端76bとの間隔が押し広げられる。シール構造4が形成された状態では、第1シール74の第1外壁面74dおよび第2シール76の第2内壁面76cが当接面52に押し付けられ、密着している。
シール構造4が形成された状態においても、第1シール74および第2シール76は、グロメット体7を第1パネル5および第2パネル6へ取り付ける前と同様の関係を有している。つまり、当接面52に正対した状態で見ると、第1シール74の先端74bは基端74aよりも本体部70側に配置され、第2シール76の先端76bは基端76aに対して本体部70とは反対側に配置されている。また、当接面52に正対した状態で見ると、第1シール74は基端74aよりも本体部70側に延びており、第2シール76は基端76aに対して本体部70とは反対側に延びている。そして、周方向A1もしくはA2に垂直な断面において、第1シール74は中間線CLの本体部70側に配置され、第2シール76は中間線CLの本体部70とは反対側に配置される。また、第1シール74および第2シール76は、それぞれ、先端部742および先端部762に向かうにつれて中間線CLから離れる。
〔6:実施形態の作用効果〕
ここで、シール構造4の作用効果についてまとめる。
(1)
このシール構造4では、第1シール74が弾性部材により本体部70を取り囲むように外縁部72から当接面52に向かって延び、第2シール76が弾性部材により第1シール74を取り囲むように外縁部72から当接面52に向かって延びているので、外縁部72および当接面52の間の距離に応じて、第1シール74および第2シール76が柔軟に変形する。これにより、当接面52の位置のバラツキに対応することができ、シールの性能低下を抑制することができる。
また、このシール構造4では、第1シール74の先端74bと第2シール76の先端76bとの間隔W2が第1シール74の基端74aと第2シール76の基端76aとの間隔W1よりも広くなっているため、第1シール74および第2シール76の干渉が防止される。これにより、第1シール74および第2シール76を互いに近付けて配置することができるので、外縁部72を小さくすることが可能となる。その結果、グロメット体7の小型化が可能となり、コストダウンが可能になる。さらに、当接面52を小さくすることができるので、レイアウトの自由度が向上する。
このように、このシール構造4によれば、当接面52の位置にバラツキが生じてもシールの性能低下を抑制できるとともに部品の小型化およびレイアウトの自由度の向上が可能である。
(2)
シール構造4では、グロメット体7を第1パネル5および第2パネル6へ取り付ける前の状態において、第1シール74および第2シール76は、先端部742および762に向かうに従って徐々に間隔が広がるように形成されている。
これにより、グロメット体7が第1パネル5および第2パネル6へ取り付けられた状態では、第1シール74および第2シール76は、先端部742および762における間隔が取り付け前よりも広がるように変形する。したがって、第1シール74および第2シール76の干渉をより確実に防止できる。
(3)
シール構造4では、第1シール74の先端部742と第2シール76の先端部762とは、互いに離反する方向へ反っている。
これにより、第1シール74および第2シール76が当接面52に当接したときに、先端部742および762は互いに離れる方向により確実に案内される。したがって、第1シール74および第2シール76の干渉をより確実に防止できる。
(4)
シール構造4では、グロメット体7は、外縁部72に形成された連結部78により連結され固定部73および75が形成されたリテーナ7bを含んでいる。
このように、固定部73および75は独立した部材であるリテーナ7bに形成されているので、グロメット体7を第2パネル6に固定すると同時に、第1シール74および第2シール76を第1パネル5に押し付けることができる。さらに、リテーナ7bを独立した部材とすることにより、リテーナ7bを第1シール74および第2シール76を形成する弾性材料とは異なる材料で形成することができる。これにより、グロメット体7の強度の確保および保護が可能となる。
(5)
シール構造4では、外縁部72は、第1シール74が発生する弾性力により第2シール76に向かって押されるとともに、第2シール76が発生する弾性力により第1シール74に向かって押される。このように、第1シール74と第2シール76とが互いに押し合うので、当接面52に平行な方向において、第1シール74および第2シール76から外縁部72に作用する力の打消し合いが生じる。したがって、外縁部72と当接面52との間には、第1シール74および第2シール76が同じ向きに傾いている場合に比べて、当接面52に垂直な方向に沿った力が作用しやすくなる。その結果、当接面52の位置のバラツキにより外縁部72に強い圧力が作用しても、外縁部72の歪みを抑制することができる。
このような効果が得られる理由について、従来技術との比較により、具体的に説明する。図9(C)に示したように、第1パネル5および第2パネル6の間の距離のバラツキにより、当接面52に強く押し付けられた状態でグロメット体7が第2パネル6に固定される場合が生じ得る。このとき、従来技術として例えば特許文献3に記載のグロメットを用いると、グロメットとパネルユニットとの間に形成されたシールの性能が低下するおそれがある。
特許文献3に記載のグロメットでは、グロメットが第1パネル5に押し付けられると、当接面52とグロメット本体の基板との間でリップが圧縮され、リップが元の形状に戻ろうとする弾性力により基板が押される。ここで、リップは基板から斜めに延びているので、リップが基板を押す力が増加すると、基板に歪みが生じる場合がある。基板が歪むと、当接面52とグロメットとの間に隙間が生じやすくなるので、シールの性能が低下する。さらに、2つのリップが同じ向きに延びているため、それぞれのリップが基板を押す力が合わさることにより、リップが1つである場合に比べてリップが基板を押す力が大きくなり、基板の歪みが生じやすくなる。
しかしながら、本実施形態に係るシール構造4では、当接面52の位置のバラツキにより外縁部72に強い圧力が作用しても、外縁部72の歪みを抑制することができるので、シールの性能低下を抑制しつつ、第1シール74および第2シール76を設けることが可能である。
〔7:他の実施形態〕
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。特に、本明細書に書かれた複数の実施形態および変形例は必要に応じて任意に組み合せ可能である。
(A)
前述の実施形態では、グロメット体7は互いに別部材であるグロメット7aとリテーナ7bとを有していたが、グロメット7aとリテーナ7bとが別部材に分かれていなくてもよい。例えば、グロメット体7は、グロメット7aの有する機能とリテーナ7bの有する機能とを具備する一体の部材であってもよく、第2パネル6に固定される固定部をグロメット7aが有していてもよい。
(B)
前述の実施形態では、連結部78は外縁部72に形成されていたが、連結部78は本体部70に形成されていてもよい。また、連結部78が本体部70および外縁部72に形成されていてもよい。
(C)
前述の実施形態では、ケーブル3はシフトレバー1とトランスミッション2とを接続するコントロールケーブルであったが、ケーブル3はこれ以外のケーブルであってもよい。例えば、ケーブル3は、パーキングブレーキとパーキングブレーキを作動させるための荷重を供給するアクチュエータとを接続するコントロールケーブルであってもよい。
(D)
前述の実施形態では、グロメット体7を第1パネル5および第2パネル6へ取り付ける前の状態において、第1シール74は基端74aから先端部742に向かうに従って徐々に間隔が広がるように形成され、第2シール76は基端76aから先端部762に向かうに従って徐々に間隔が広がるように形成されているが、グロメット体7を第1パネル5および第2パネル6へ取り付け、第1シール74および第2シール76が当接面52に当接したときに、第1シール74および第2シール76の先端部742および762における間隔が取り付け前よりも広がるように変形することができれば、グロメット体7を第1パネル5および第2パネル6へ取り付ける前の状態において、第1シール74を基端74aから先端部742に向かうに従って徐々に間隔が広がるように形成しなくてもよく、第2シール76を基端76aから先端部762に向かうに従って徐々に間隔が広がるように形成しなくてもよい。
前述の実施形態では、グロメット体7を第1パネル5および第2パネル6へ取り付ける前の状態において、第1シール74の先端部742と第2シール76の先端部762とは、互いに離反する方向へ反っているが、グロメット体7を第1パネル5および第2パネル6へ取り付け、第1シール74および第2シール76が当接面52に当接したときに、先端部742および762が互いに離れる方向に案内されれば、グロメット体7を第1パネル5および第2パネル6へ取り付ける前の状態において、第1シール74の先端部742と第2シール76の先端部762とは、互いに離反する方向へ反っていなくてもよい。
また、前述の実施形態では、本体部70にはケーブル3の挿入される第1貫通孔80および第2貫通孔82が形成されていたが、貫通孔の個数は2つに限定されない。貫通孔が1つのみ形成されていてもよいし、3つ以上の貫通孔が形成されていてもよい。
ここに開示された技術は、向き合った2枚のパネルを有するパネルユニットおよびグロメットを有するシール構造に利用でき、シールの性能の低下を抑制することができるので、有用である。
3 ケーブル
4 シール構造
5 第1パネル
6 第2パネル
7 グロメット体
7b リテーナ
8 貫通孔
50 開口
52 当接面
70 本体部
72 外縁部
73 固定部
74 第1シール
74a 基端
74b 先端
75 固定部
76 第2シール
76a 基端
76b 先端
78 連結部
742 先端部
762 先端部

Claims (4)

  1. 開口と、前記開口の周囲に形成された当接面と、を有する第1パネルと、
    前記第1パネルの前記当接面側に配置された第2パネルと、
    前記第2パネルに固定された固定部と、ケーブルが挿入される貫通孔が形成され前記開口に挿入される本体部と、前記本体部の周囲に配置され前記当接面と向き合う外縁部と、弾性材料により前記本体部を取り囲むように前記外縁部から前記当接面に向かって延び、前記当接面と当接する第1シールと、弾性部材により前記第1シールを取り囲むように前記外縁部から前記当接面に向かって延び、前記当接面と当接する第2シールと、を有し、前記第1シールの先端と前記第2シールの先端との間隔は、前記第1シールの基端と前記第2シールの基端との間隔よりも広くなっている、グロメット体と、
    を備えるシール構造。
  2. 前記グロメット体を前記第1パネルおよび前記第2パネルへ取り付ける前の状態において、前記第1シールおよび前記第2シールは、先端部に向かうに従って徐々に間隔が広がるように形成されている、
    請求項1に記載のシール構造。
  3. 前記第1シールの先端部と前記第2シールの先端部とは、互いに離反する方向へ反っている、
    請求項1または2に記載のシール構造。
  4. 前記グロメット体は、前記本体部および前記外縁部の少なくともいずれか一方に形成された連結部により連結され、前記固定部が形成されたリテーナを含む、
    請求項1から3のいずれかに記載のシール構造。
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