JPWO2013065212A1 - 放射線検出器 - Google Patents

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Abstract

FPD1のコンデンサ11は、5pF以上30pF以下の容量で構成されている。CdTeまたはCdZnTeの多結晶膜の半導体層2によって、X線の入射で多くの電荷が生成され、また、リーク電流による多くの電荷が発生する。それらの電荷をコンデンサ11に蓄積することができる。すなわち、高感度の半導体層(変換層)2を採用した場合でも多くの電荷を蓄積することができ、コンデンサ11の容量がオーバーフローすることを防止することができる。また、コンデンサ11の容量の大きくするとリセットノイズが大きくなる。しかしながら、リセットノイズよりも比較的に大きなX線量子ノイズに対し、リセットノイズを小さくすることで、S/N比に与える影響を抑えることができる。

Description

本発明は、医用(診断用)および異物検査等の産業用に用いられる放射線(X線、γ線等)を検出する放射線検出器に関する。
従来の放射線検出器として、例えば、被検体等を透過したX線を検出して2次元のX線画像を得るためのフラットパネル型X線検出器(以下適宜、「FPD」と略する)が挙げられる。FPDは、間接変換方式のものと、直接変換方式のものとがある(例えば、特許文献1および2参照)。
間接変換方式のFPDは、X線を光に変換するCsI(ヨウ化セシウム)等の蛍光体層と、その直下に行列状(マトリクス状)に配置され、光を電荷に変換する光電変換素子(フォトダイオード)と、光電変換素子で変換された電荷を蓄積するコンデンサと、コンデンサに蓄積された電荷を読み出すスイッチング素子としての薄膜トランジスタ(以下適宜、「TFT」と略する)と、を備えている。1画素は、それぞれ1つの光電変換素子、コンデンサおよびTFTで構成されている。
一方、直接変換方式のFPD101は、図9に示すように、X線に感応し入射線量に応じた電荷を直接変換する変換層102と、その直下に行列状に配置され、変換層102で変換された電荷を蓄積するコンデンサ111と、コンデンサ111に蓄積された電荷を読み出すスイッチング素子としてのTFT112と、を備えている。1画素は、それぞれ1つのコンデンサ111およびTFT112で構成されている。なお、変換層102には、a−Se(アモルファスセレン)、CdTe(テルル化カドミウム)またはCdZnTe(テルル化カドミウム亜鉛)の高抵抗半導体が用いられる。
画素電極125は、容量電極127と電気的に接続されている。コンデンサ111は、容量電極127とグランド層131とを有する。共通電極106にはバイアス電圧が印加されており、X線入射により変換された電荷は、変換層102から順番に正孔注入阻止層108、対向電極109、バンプ電極141、画素電極125、スルーホール133を通過して、コンデンサ111に蓄積される。コンデンサ111に蓄積された電荷は、TFT112の動作によりコンデンサ111から読み出される。
特開2000−349269号公報 特開2006−211693号公報
しかしながら、このような従来例の場合には、次のような問題がある。すなわち、変換層102が、CdTeまたはCdZnTeで構成される場合は、変換層102が高感度となる。これにより、例えばa−Se等の変換層102に比べ、X線入射により多くの電荷が変換される。また、X線入射により変換された電荷の他にも、a−Se等の変換層102に比べ、X線が照射されていないときのリーク電流による電荷も多く発生する。すなわち、X線入射により変換された電荷とリーク電流による電荷とがa−Se等の変換層102よりも多くコンデンサ111に蓄積される。そのため、従来のコンデンサ111では、長時間の撮影時にその容量がオーバーフローしてしまう。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、高感度の変換層を採用した場合でも多くの電荷を蓄積することが可能な放射線検出器を提供することを目的とする。
本発明者は、上記の問題を解決するために鋭意研究した結果、次のような知見を得た。コンデンサの容量Cは、C=ε×(S/d)の式に示すように、εは誘電率、Sは面積、dは電極間距離によって設定される。そのため、コンデンサの容量Cを増やすためには、誘電率εを大きくする、面積Sを広くする、電極間距離dを短く(薄く)することの少なくともいずれかを行って容量Cを設定すればよい。しかしながら、電極間の絶縁膜を薄く形成するには、膜厚を均一しなければならない問題がある。また、面積Sは、画素ピッチに影響され、その大きさに制限がある。
このような知見に基づく本発明は、次のような構成をとる。すなわち、本発明に係る放射線検出器は、入射した放射線に感応して電荷を生成するCdTeまたはCdZnTeの多結晶膜の半導体層と、マトリクス状に構成された複数の画素に個別に設けられる前記半導体層で生成された電荷を蓄積するコンデンサと、マトリクス状に構成された複数の画素に個別に設けられる前記コンデンサに蓄積された電荷を読み出すスイッチング素子と、を備え、前記コンデンサは、5pF以上30pF以下の容量で構成されることを特徴とするものである。
本発明に係る放射線検出器によれば、CdTeまたはCdZnTeの多結晶膜の半導体層は、入射した放射線に感応して電荷を生成し、コンデンサは半導体層で生成された電荷を蓄積する。スイッチング素子はコンデンサに蓄積された電荷を読み出す。コンデンサおよびスイッチング素子は、マトリクス状に構成された複数の画素に個別に設けられている。そして、コンデンサは、5pF以上30pF以下の容量で構成されている。CdTeまたはCdZnTeの多結晶膜の半導体層によって、放射線の入射で多くの電荷が生成され、また、リーク電流による多くの電荷が発生する。それらの電荷をコンデンサに蓄積することができる。すなわち、高感度の変換層を採用した場合でも多くの電荷を蓄積することができ、コンデンサの容量がオーバーフローすることを防止することができる。また、コンデンサの容量の大きくするとリセットノイズが大きくなる。しかしながら、リセットノイズよりも比較的に大きなX線量子ノイズに対し、リセットノイズを小さくすることで、S/N比に与える影響を抑えることができる。
また、本発明に係る放射線検出器において、前記コンデンサは、積層して設けられる互いに電気的に接続された複数の容量電極と、前記複数の容量電極の間に設けられるグランド層と、前記容量電極と前記グランド層との間に設けられる電極間絶縁膜とを有することが好ましい。これにより、電極間絶縁膜を挟んで対向する容量電極とグランド層との組合せが増えることになり、コンデンサの容量を形成する面積を増やすことができ、コンデンサの容量を大きくすることができる。そのため、高感度の変換層を採用した場合でも多くの電荷を蓄積することができ、コンデンサの容量がオーバーフローすることを防止することができる。
また、本発明に係る放射線検出器において、前記グランド層は、複数のグランド層が積層して設けられ、前記複数のグランド層は、互いに電気的に接続され、前記複数のグランド層の間には、前記複数の容量電極のいずれか1つが設けられることが好ましい。これにより、複数の容量電極と複数のグランド層とが交互に配置された積層構造とすることができる。そのため、コンデンサの容量を形成する面積を増やすことができる。
また、本発明に係る放射線検出器において、前記コンデンサの電極間絶縁膜は、Ta、Al、(Ba,Sr)TiO、SrTiOのいずれかで構成されることが好ましい。コンデンサの電極間絶縁膜に、高誘電体材料が用いられることにより、コンデンサの容量を大きくすることができる。
本発明に係る放射線検出器によれば、CdTeまたはCdZnTeの多結晶膜の半導体層は、入射した放射線に感応して電荷を生成し、コンデンサは半導体層で生成された電荷を蓄積する。スイッチング素子はコンデンサに蓄積された電荷を読み出す。コンデンサおよびスイッチング素子は、マトリクス状に構成された複数の画素に個別に設けられている。そして、コンデンサは、5pF以上30pF以下の容量で構成されている。CdTeまたはCdZnTeの多結晶膜の半導体層によって、放射線の入射で多くの電荷が生成され、また、リーク電流による多くの電荷が発生する。それらの電荷をコンデンサに蓄積することができる。すなわち、高感度の変換層を採用した場合でも多くの電荷を蓄積することができ、コンデンサの容量がオーバーフローすることを防止することができる。また、コンデンサの容量の大きくするとリセットノイズが大きくなる。しかしながら、リセットノイズよりも比較的に大きなX線量子ノイズに対し、リセットノイズを小さくすることで、S/N比に与える影響を抑えることができる。
実施例1に係るフラットパネル型X線検出器(FPD)の構成を示す縦断面図である。 フラットパネル型X線検出器(FPD)の対向基板の構成を示す縦断面図である。 (a)〜(c)は、図1中のA方向から見た、第1グランド層、容量電極および第1,第2スルーホールの一例を示す部分平面図である。 半導体層にCdZnTeとa−Seを用いたフラットパネル型X線検出器(FPD)の感度およびリーク電流量を比較した図である。 フラットパネル型X線検出器(FPD)の構成を示すブロック図である。 実施例2に係るフラットパネル型X線検出器(FPD)の構成を示す縦断面図である。 変形例に係るフラットパネル型X線検出器(FPD)の構成を示す縦断面図である。 変形例に係るフラットパネル型X線検出器(FPD)の構成を示す縦断面図である。 従来のフラットパネル型X線検出器(FPD)の構成を示す縦断面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施例1を説明する。本実施例では、フラットパネル型X線検出器(FPD)を放射線検出器の一例として説明する。なお、図1は、実施例1に係るフラットパネル型X線検出器(FPD)の構成を示す縦断面図である。図2は、フラットパネル型X線検出器(FPD)の対向基板の構成を示す縦断面図である。図3は、(a)〜(c)は、図1中のA方向から見た、第1グランド層、容量電極および第1,第2スルーホールの一例を示す部分平面図である。図4は、半導体層にCdZnTeとa−Seを用いたフラットパネル型X線検出器(FPD)の感度およびリーク電流量を比較した図である。図5は、フラットパネル型X線検出器(FPD)の構成を示すブロック図である。
図1および図2を参照する。フラットパネル型X線検出器(FPD)1は、入射したX線に感応して電荷(電子−正孔対キャリア)を生成する半導体層2を有する対向基板(検出基板ともいう)3と、生成された電荷を蓄積するとともに蓄積された電荷を読み出すアクティブマトリクス基板4とを備えている。
<対向基板>
対向基板3は、X線入射方向(図1および図2中の符号x)から順番に、半導体層2の基礎となる支持基板5と、支持基板5の下面に形成されるバイアス電圧印加用の共通電極6と、半導体層2への電荷(電子)の注入を阻止する電子注入阻止層7と、半導体層2と、半導体層2への電荷(正孔)の注入を阻止する正孔注入阻止層8と、電荷収集用の対向電極9と、が積層形成された構成となっている。
支持基板5は、X線の吸収係数が小さなものが好ましく、例えば、グラファイトや、セラミック(Al、AlN)、シリコン等が用いられる。共通電極6は、ITO(酸化インジウムスズ)や、Au(金)、Pt(白金)などの導電材料から構成され、支持基板5上に蒸着法やスパッタリング等で形成される。支持基板5にグラファイトのような導電性材料を用いる場合は、共通電極6を省略してもよい。
電子注入阻止層7は、ZnTe、Sb、またはSbTe等のp型半導体で構成され、共通電極6上に昇華法、蒸着もしくはスパッタリング、化学析出法、または電析法等によって形成される。
半導体層2は、CdTeまたはCdZnTeといった化合物半導体が用いられ、CdTeまたはCdZnTeは、多結晶膜で構成される。CdTeまたはCdZnTeの半導体層2は、近接昇華法により形成される。すなわち、CdTeまたはCdZnTeの半導体層2は、共通電極6および電子注入阻止層7が形成された支持基板5を、焼結体または混合焼結体に対向して近接配置し、減圧下で加熱して昇華させることにより形成される。焼結体または混合焼結体(これらをソースとも言う)は、例えば、CdTeの粉末材料の焼結体や、CdTeの粉末材料とZnTeの粉末材料との混合焼結体や、CdZnTeの粉末材料の焼結体を用いる。半導体層2は、近接昇華法により600〜700μmに形成され、500μm程の厚みに研磨される。
正孔注入阻止層8は、CdS(硫化カドミウム)、ZnS(硫化亜鉛)、ZnO(酸化亜鉛)、またはSb(硫化アンチモン)等のn型半導体で構成され、昇華法、蒸着法、スパッタリング、化学析出法、または電析法等で形成される。正孔注入阻止層8は、必要に応じてパターニングして画素ごとに分離して形成する。但し、正孔注入阻止層8が高抵抗で隣接画素リークによる空間解像度低下などの弊害が無ければ、分離して形成しなくてもよい。
なお、必要に応じて、電子注入阻止層7と正孔注入阻止層8との配置を交換した構成としてもよいし、また、電子注入阻止層7および正孔注入阻止層8のいずれか一方あるいは両方を形成しない構成としてもよい。
対向電極9は、共通電極6と同様に、ITOや、Au、Ptなどの導電材料から構成され、正孔注入阻止層8上に蒸着法やスパッタリング等で形成される。なお、必要に応じて、対向電極9を形成しない構成としてもよい。
<アクティブマトリクス基板>
一方、アクティブマトリクス基板4は、生成された電荷を蓄積するコンデンサ11と、コンデンサ11に蓄積された電荷を読み出す薄膜トランジスタ(TFT)12などを備えている。コンデンサ11とTFT12等は、絶縁基板13上に形成される。TFT12は、後述する第1容量電極27および絶縁膜15、データ線17、ゲートチャネル19、ゲート線21で構成されている。なお、絶縁膜23は保護膜として形成される。また、TFT12は、本発明のスイッチング素子に相当する。
コンデンサ11は、厚み方向24に積層して形成された、画素電極25、第1容量電極27、第1グランド層29、および第2グランド層31を有している。画素電極25と第1容量電極27は、第1スルーホール33によって、互いに電気的に接続されている。また、第1グランド層29と第2グランド層31は、第2スルーホール35によって、互いに電気的に接続されている。第1グランド層29と第2グランド層31は、アースされたり、予め設定された所定電圧が印加されていたりする。
また、画素電極25と第1グランド層29との間には、絶縁膜37が設けられている。同様に、第1グランド層29と第1容量電極27との間には、絶縁膜39が設けられ、第1容量電極27と第2グランド層31との間には、絶縁膜15が設けられている。
また、図3は、(a)〜(c)は、図1中のA方向から見た部分平面図である。図3(a)に示すように、第1スルーホール33は、第1グランド層29と重ならない(接続しない)位置に形成され、第2スルーホール35も第1容量電極27と重ならない位置に形成されている。図3(a)に示す形態に限らず、図3(b)に示すように、第1スルーホール33は、第1グランド層29の内側であって、第1グランド層29と接続しないように設けてもよい。また、図3(c)に示すように、平面視で対向する位置に第1スルーホール33および第2スルーホール35を設けてもよい。
図1に戻る。コンデンサ11は、画素電極25、第1容量電極27、第1グランド層29、第2グランド層31、第1スルーホール33、第2スルーホール35、および絶縁膜15,37,39を有している。なお、画素電極25および第1容量電極27は本発明の容量電極に相当し、第1グランド層29および第2グランド層31は本発明のグランド層に相当する。絶縁膜15,37,39が本発明の電極間絶縁膜に相当する。
ゲートチャネル19は、a−Si(アモルファスシリコン)やp−Si(ポリシリコン)を蒸着法で形成し、不純物を拡散させて例えばn+層としたもので構成される。データ線17、ゲート線21、画素電極25、第1容量電極27、第1グランド層29、第2グランド層31、第1スルーホール33、および第2スルーホール35は、Ta(タンタル)、Al(アルミニウム)、Mo(モリブデン)、Ti(チタン)等の金属膜で構成される。これらの金属膜は、蒸着法またはスパッタリング等で形成される。
絶縁膜15,23,35,37は、Ta(酸化タンタル)、Al(酸化アルミニウム)、TiO(酸化チタン)、(Ba,Sr)TiO(BST:チタン酸バリウムストロンチウム)、およびSrTiO(STO:チタン酸ストロンチウム)等のいずれか1つの高誘電体材料で構成される。これらの高誘電体材料は、CVD法またはスパッタリング等で形成される。また、絶縁膜15,23,35,37は、SiNxやSiOxで構成してもよい。この場合、絶縁膜15,23,35,37は蒸着法等で形成される。また、絶縁膜15,23,35,37は、無機膜の他にアクリルやポリイミド等で構成してもよい。
次に、コンデンサ11の容量について説明する。図4は、半導体層2にCdZnTeとa−Seを用いたFPDの感度およびリーク電流量を比較した図である。なお、感度は、1画素当たりのX線照射線量に対する生成(変換)された電子数を示した値で表す。例えば、CdZnTe膜は、a−Se膜に対し、4〜7倍程度の感度を示す。さらに、a−Se膜の100倍程度のリーク電流量を示す。そのため、長時間撮影時には、半導体層2でX線入射により生成(変換)された電荷のみならず、リーク電流による電荷を考慮してコンデンサ11の容量を設定しなければならない。
コンデンサ11の容量は、まず、一般撮影の条件(例えば、腰椎、側面)でX線照射を行い、コンデンサ11に蓄積される電荷を求める。蓄積電荷Qは、半導体層2でX線入射により変換された電荷とリーク電流による電荷とを加算した電荷とで求められる。コンデンサ11に加わる電圧Vは、ゲート線21の入力電圧Vgl(−10V)の3〜5分の1程度が好ましく、式(1)から求められる。この式(1)により、コンデンサ11の容量Cは、5pF以上であることが好ましい。
Q/C=V<Vgl/(3〜5) …(1)
また、TFT12のオン抵抗によるリセットノイズは、コンデンサ11の容量が大きいほど大きくなる。リセットノイズは、TFT12をOFFにした後に現れるノイズである。リセットノイズは、不規則なゆらぎ成分であるランダムノイズであり、このランダムノイズのうち、比較的大きいX線量子ノイズnよりも小さいことが望まれる。リセットノイズnがX線量子ノイズnよりも大きくなると、S/N比が悪くなる。リセットノイズは、式(2)により求められ、式(3)のような関係となるように、コンデンサ11の容量Cが設定される。なお、リセットノイズnおよびX線量子ノイズnは、ノイズ電子数で表される。また、kはボルツマン定数、Tは絶対温度、Cは容量、qは電荷素量を示す。これら式(2)および式(3)により、コンデンサ11の容量Cは、30pF未満であることが好ましい。
=√(2×k×T×C/q) …(2)
<n …(3)
すなわち、コンデンサ11は、5pF以上30pF以下の容量で構成されることが好ましい。
次に、対向基板3とアクティブマトリクス基板4との貼り合わせ等について説明する。対向基板3とアクティブマトリクス基板4は、図1に示すように、対向基板3の対向電極9とアクティブマトリクス基板4の画素電極25とがバンプ電極41で接合されることにより、貼り合わされている。
バンプ電極41は、導電性ペーストで構成され、例えば、ゴムを主成分とした母材に、カーボンを主成分とした導電性材料と、常温で放置することにより有機物質が徐々に揮発して硬化する、あるいは空気中の水分と縮合反応して硬化するバインダー樹脂とを配合したもので構成される。この導電性ペーストに含まれる導電性材料については、導電性を有していれば、適宜材料を選択しても良い。また、例えば、母材の主成分をゴムと例示したが、その他の高分子材料でもよい。バインダー樹脂についても、必ずしも樹脂に限定されず、接着性および硬化性を有する素材の混合物であってもよい。
また、導電性ペーストには、例えば、バインダー樹脂のように常温で放置することにより有機物質が徐々に揮発して硬化する、あるいは空気中の水分と縮合反応して硬化する素材が含まれていることが好ましいが、温度変化(100℃程度まで)を与えることにより硬化する物質が含まれていてもよい。
対向基板3の対向電極9とアクティブマトリクス基板4の画素電極25上に形成されたバンプ電極41とを接合する。これにより、対向基板3とアクティブマトリクス基板4とが貼り合われる。接合は、予め設定された所定の圧力を加えながら、常温放置、あるいは必要に応じて加熱することにより行われる。また、バンプ電極41以外にも、異方導電性フィルム(ACF)を用いて接合(接続)してもよい。
図1は、1つのX線検出素子を示しており、X線検出素子での検出が1画素に相当する。X線検出素子DUは、図5に示すように、2次元マトリクス状に配置され、例えば1500×1500個程度(230×230mm程度)で構成される。X線検出素子DUは、図示の便宜上3×3個で構成されている。すなわち、コンデンサ11およびTFT12は、マトリクス状に構成された3×3のX線検出素子DU(画素)に個別に設けられている。
図5において、ゲート線21は、行(X)方向のX線検出素子DUで共通に接続するように構成されており、データ線17は、列(Y)方向のX線検出素子DUで共通に接続するように構成されている。また、ゲート線21は、ゲート駆動部43と接続しており、データ線17は、順番に電荷電圧変換アンプ45、マルチプレクサ47と接続している。ゲート駆動部43、電荷電圧変換アンプ45およびマルチプレクサ47は、駆動制御部49で制御されるようになっており、例えば図示しない外部装置からの信号で駆動される。
次に、図1および図5を参照して、FPD1の動作を簡単に説明をする。X線管から被検体に向けてX線が照射され(X線管と被検体は共に図示しない)、被検体を透過したX線はFPD1に入射する。半導体層2にX線が入射すると、光導電効果により半導体層2で電荷が生成される。このとき、コンデンサ11と半導体層2は、正孔注入阻止層8、対向電極9およびバンプ電極41により直列に接続された構成となっている。そのため、共通電極6にバイアス電圧(Vh)を印加しておくと、半導体層2内で生成された電荷が移動する。そして、生成された電荷は、対向電極9で収集されてコンデンサ11に蓄積される。
コンデンサ11に蓄積された電荷は、TFT12により読み出される。ゲート駆動部43は、例えば図5の上側のゲート線21から1行ずつ順番に電圧を印加して信号を送信することで、TFT12を接続(ON)の状態にし、コンデンサ11に蓄積された電荷をデータ線17から読み出す。電荷電圧変換アンプ45は、データ線17を通じて取り出された電荷を電圧に変換して電圧信号として出力する。マルチプレクサ47は、複数の電圧信号から1つの電圧信号を選択して出力する。このようにして出力された電圧信号に基づいてX線画像が取得される。
上述した実施例1に係るFPD1によれば、CdTeまたはCdZnTeの多結晶膜の半導体層2は、入射したX線に感応して電荷を生成し、コンデンサ11は半導体層2で生成された電荷を蓄積する。TFT12はコンデンサ11に蓄積された電荷を読み出す。コンデンサ11およびTFT12は、マトリクス状に構成された複数の画素に個別に設けられている。そして、コンデンサ11は、5pF以上30pF以下の容量で構成されている。CdTeまたはCdZnTeの多結晶膜の半導体層2によって、X線の入射で多くの電荷が生成され、また、リーク電流による多くの電荷が発生する。しかしながら、それらの電荷をコンデンサ11に蓄積することができる。すなわち、高感度の半導体層(変換層)2を採用した場合でも多くの電荷を蓄積することができ、コンデンサ11の容量がオーバーフローすることを防止することができる。また、コンデンサ11の容量の大きくするとリセットノイズが大きくなる。しかしながら、リセットノイズよりも比較的に大きなX線量子ノイズに対し、リセットノイズを小さくすることで、S/N比に与える影響を抑えることができる。
また、コンデンサ11は、積層して設けられる互いに電気的に接続された画素電極25および第1容量電極27と、画素電極25と第1容量電極27との間に設けられる第1グランド層29と、画素電極25と第1グランド層29との間、および第1グランド層29と第1容量電極27との間に設けられる絶縁膜37,39とを有している。これにより、絶縁膜37,39を挟んで対向する容量電極とグランド層との組合せが増えることになり、コンデンサ11の容量を形成する面積(画素電極25と第1グランド層29との間、および第1グランド層29と第1容量電極27との間)を増やすことができ、コンデンサ11の容量を大きくすることができる。そのため、高感度の半導体層2を採用した場合でも多くの電荷を蓄積することができ、コンデンサ11の容量がオーバーフローすることを防止することができる。
また、第1グランド層29および第2グランド層31は積層して設けられ、第1グランド層29および第2グランド層31は互いに電気的に接続されている。第1グランド層29と第2グランド層31との間には、第1容量電極27が設けられている。これにより、画素電極25および第1容量電極27と、第1グランド層29および第2グランド層31とが交互に配置された積層構造とすることができる。そのため、コンデンサ11の容量を形成する面積(さらに第1容量電極27と第2グランド層31との間)を増やすことができる。
また、絶縁膜15,37,39は、Ta、Al、(Ba,Sr)TiO、SrTiOのいずれかで構成されている。絶縁膜15,37,39に、高誘電体材料が用いられることにより、コンデンサ11の容量を大きくすることができる。
次に、図面を参照して本発明の実施例2を説明する。図6は、実施例2に係るフラットパネル型X線検出器(FPD)の構成を示す縦断面図である。なお、各実施例と重複する部分の説明は省略する。実施例2のコンデンサ61は、実施例1よりも多く容量電極およびグランド層が積層して形成されている。
図6を参照する。FPD60のコンデンサ61は、第2グランド層31と絶縁基板13との間に、第2容量電極63および第3グランド層65を備えている。第1容量電極27と第2容量電極63は、第3スルーホール67によって、互いに電気的に接続されている。また、第2グランド層31と第3グランド層65は、第4スルーホール69によって、互いに電気的に接続されている。また、第2グランド層31と第2容量電極63との間には、絶縁膜71が設けられ、第2容量電極63と第3グランド層65との間には、絶縁膜73が設けられている。
すなわち、コンデンサ61は、実施例1のコンデンサ11の構成に加え、第2容量電極63、第3グランド層65、第3スルーホール67、第4スルーホール69および絶縁膜71,73を有している。なお、第2容量電極63は本発明の容量電極に相当し、第3グランド層65は本発明のグランド層に相当する。絶縁膜71,73は本発明の電極間絶縁膜に相当する。
画素電極25、第1容量電極27、第2容量電極63、第1スルーホール33、および第3スルーホール67は、第1〜第3グランド層29,31,65、第2スルーホール35および第4スルーホール69と、電気的に接続していない。
また、実施例1と同様に、第2容量電極63、第3グランド層65、第3スルーホール67、および第4スルーホール69は、Ta、Al、Mo、Ti等の金属膜で構成される。これらの金属膜は、蒸着法またはスパッタリング等で形成される。絶縁膜71,73は、Ta、Al、TiO、(Ba,Sr)TiO、およびSrTiO等のいずれか1つの高誘電体材料で構成される。これらの高誘電体材料は、CVD法またはスパッタリング等で形成される。
なお、TFT12は、第1容量電極27からコンデンサ61に蓄積された電荷を読み出すように絶縁膜15,39の層に形成されている。しかしながら、TFT12は、第2容量電極63からコンデンサ61に蓄積された電荷を読み出すように絶縁膜71,73の層に形成されてもよい。
上述した実施例2に係るFPD60によれば、実施例1に対し、コンデンサ61の容量を形成する面積(さらに第2グランド層31と第2容量電極63との間、第2容量電極63と第3グランド層65との間)をさらに増やすことができる。そのため、コンデンサ61の容量を増やすことができる。
本発明は、上記実施形態に限られることはなく、下記のように変形実施することができる。
(1)上述した実施例2において、第3グランド層65と絶縁基板13との間に、第2容量電極63とスルーホールにより電気的に接続された容量電極と、第3グランド層65とスルーホールにより電気的に接続されたグランド層と、容量電極とグランド層との間に設けられた絶縁膜とを設けてもよい。これにより、さらに容量電極とグランド層とを多くすることができ、コンデンサの容量を増やすことができる。
(2)上述した各実施例および変形例(1)において、コンデンサ11(61)は、容量電極とグランド層とが同数の層で構成されている。しかしながら、例えば、図7に示すように、コンデンサ81は、容量電極として、画素電極25、第1容量電極27および第2容量電極63の3層と、グランド層として、第1グランド層29および第2グランド層31の2層とを有するようにしてもよい。
(3)上述した各実施例および各変形例において、図8に示すように、コンデンサ83は、図6のコンデンサ61における画素電極25、第1グランド層29、第1スルーホール33、第2スルーホール35、および絶縁膜37,39を省略する構成としてもよい。この場合、第1容量電極27が画素電極25として機能する。
(4)上述した各実施例および各変形例において、半導体層2は、CdTeまたはCdZnTeの多結晶膜で構成されるが、これに限定されない。半導体層2は、例えばa−Seと比較して高感度な材料であれば適応可能である。
(5)上述した各実施例および各変形例において、入射したX線に感応して直接電荷を生成する半導体層2を変換層として採用している。しかしながら、変換層は、X線を光に変換するCsI(ヨウ化セシウム)等の蛍光体層と、光を電荷に変換する光電変換素子(フォトダイオード)と、を備えるものでもよい。
(6)上述した各実施例および各変形例において、図5に示すように、FPD1(60)は、X線検出素子DU(画素)を2次元マトリクス(アレイ)状に配置し、2次元のX線画像を取得するように構成される。しかしながら、1次元のX線画像を取得するように構成してもよい。
(7)上述した各実施例および各変形例において、コンデンサ11に代えて、図9のコンデンサ111を用いてもよい。この場合、容量電極127とグランド層131との間に設けられた絶縁層(電極間絶縁膜)115は、Ta、Al、TiO、(Ba,Sr)TiO、およびSrTiO等のいずれか1つの高誘電体材料で構成される。
1,60 … フラットパネル型X線検出器(FPD)
2 … 半導体層
11,61,81,83 … コンデンサ
12 … 薄膜トランジスタ(TFT)
15,23,37,39,71,73 … 絶縁膜
25 … 画素電極
27 … 第1容量電極
29 … 第1グランド層
31 … 第2グランド層
33 … 第1スルーホール
35 … 第2スルーホール
63 … 第2容量電極
65 … 第3グランド層
67 … 第3スルーホール
69 … 第4スルーホール
このような知見に基づく本発明は、次のような構成をとる。すなわち、本発明に係る放射線検出器は、入射した放射線に感応して電荷を生成するCdTeまたはCdZnTeの多結晶膜の半導体層と、マトリクス状に構成された複数の画素に個別に設けられる前記半導体層で生成された電荷を蓄積するコンデンサと、マトリクス状に構成された複数の画素に個別に設けられる前記コンデンサに蓄積された電荷を読み出すスイッチング素子と、を備え、前記コンデンサの容量は、CdTeまたはCdZnTeの多結晶膜の半導体層で放射線の入射により変換された電荷と、CdTeまたはCdZnTeの多結晶膜の半導体層のリーク電流による電荷とを加算した電荷に基づいて設定されることを特徴とするものである。
本発明に係る放射線検出器によれば、CdTeまたはCdZnTeの多結晶膜の半導体層は、入射した放射線に感応して電荷を生成し、コンデンサは半導体層で生成された電荷を蓄積する。スイッチング素子はコンデンサに蓄積された電荷を読み出す。コンデンサおよびスイッチング素子は、マトリクス状に構成された複数の画素に個別に設けられている。そして、コンデンサの容量は、CdTeまたはCdZnTeの多結晶膜の半導体層で放射線の入射により変換された電荷と、CdTeまたはCdZnTeの多結晶膜の半導体層のリーク電流による電荷とを加算した電荷に基づいて設定される。CdTeまたはCdZnTeの多結晶膜の半導体層によって、放射線の入射で多くの電荷が生成され、また、リーク電流による多くの電荷が発生する。それらの電荷をコンデンサに蓄積することができる。すなわち、高感度の変換層を採用した場合でも多くの電荷を蓄積することができ、コンデンサの容量がオーバーフローすることを防止することができる。また、コンデンサの容量の大きくするとリセットノイズが大きくなる。しかしながら、リセットノイズよりも比較的に大きなX線量子ノイズに対し、リセットノイズを小さくすることで、S/N比に与える影響を抑えることができる。
また、本発明に係る放射線検出器において、前記コンデンサの容量は、さらに、前記スイッチング素子のオン抵抗によるリセットノイズがX線量子ノイズよりも小さくなる関係を有するように設定されることが好ましい。コンデンサの容量の大きくするとリセットノイズが大きくなる。しかしながら、リセットノイズよりも比較的に大きなX線量子ノイズに対し、リセットノイズを小さくすることで、S/N比に与える影響を抑えることができる。
本発明に係る放射線検出器によれば、CdTeまたはCdZnTeの多結晶膜の半導体層は、入射した放射線に感応して電荷を生成し、コンデンサは半導体層で生成された電荷を蓄積する。スイッチング素子はコンデンサに蓄積された電荷を読み出す。コンデンサおよびスイッチング素子は、マトリクス状に構成された複数の画素に個別に設けられている。そして、コンデンサの容量は、CdTeまたはCdZnTeの多結晶膜の半導体層で放射線の入射により変換された電荷と、CdTeまたはCdZnTeの多結晶膜の半導体層のリーク電流による電荷とを加算した電荷に基づいて設定される。CdTeまたはCdZnTeの多結晶膜の半導体層によって、放射線の入射で多くの電荷が生成され、また、リーク電流による多くの電荷が発生する。それらの電荷をコンデンサに蓄積することができる。すなわち、高感度の変換層を採用した場合でも多くの電荷を蓄積することができ、コンデンサの容量がオーバーフローすることを防止することができる。また、コンデンサの容量の大きくするとリセットノイズが大きくなる。しかしながら、リセットノイズよりも比較的に大きなX線量子ノイズに対し、リセットノイズを小さくすることで、S/N比に与える影響を抑えることができる。

Claims (4)

  1. 入射した放射線に感応して電荷を生成するCdTeまたはCdZnTeの多結晶膜の半導体層と、
    マトリクス状に構成された複数の画素に個別に設けられる前記半導体層で生成された電荷を蓄積するコンデンサと、
    マトリクス状に構成された複数の画素に個別に設けられる前記コンデンサに蓄積された電荷を読み出すスイッチング素子と、を備え、
    前記コンデンサは、5pF以上30pF以下の容量で構成されることを特徴とする放射線検出器。
  2. 請求項1に記載の放射線検出器において、
    前記コンデンサは、積層して設けられる互いに電気的に接続された複数の容量電極と、前記複数の容量電極の間に設けられるグランド層と、前記容量電極と前記グランド層との間に設けられる電極間絶縁膜とを有することを特徴とする放射線検出器。
  3. 請求項2に記載の放射線検出器において、
    前記グランド層は、複数のグランド層が積層して設けられ、
    前記複数のグランド層は、互いに電気的に接続され、
    前記複数のグランド層の間には、前記複数の容量電極のいずれか1つが設けられることを特徴とする放射線検出器。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の放射線検出器において、
    前記コンデンサの電極間絶縁膜は、Ta、Al、(Ba,Sr)TiO、SrTiOのいずれかで構成されることを特徴とする放射線検出器。
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