JPWO2013061520A1 - 多値振幅変調装置、多値振幅復調装置、および、それらを用いた伝送システム、ならびに、多値振幅変調方法、および、多値振幅復調方法 - Google Patents

多値振幅変調装置、多値振幅復調装置、および、それらを用いた伝送システム、ならびに、多値振幅変調方法、および、多値振幅復調方法 Download PDF

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Abstract

デジタルデータから4以上の信号レベルを有する多値振幅変調信号を生成し出力する多値振幅変調装置であって、予め用意した互いに異なる複数の符号語構成方法候補のうちから、既出力の多値振幅変調信号に含まれる既出力シンボルに送信すべきデジタルデータの符号語のシンボルを加えてなるシンボル列の平均信号レベルが4以上の信号レベルの中間電位に最も近くなる符号語構成方法を選択し、選択された符号語構成方法を示す選択信号を出力する平均レベル算出部と、選択信号が示す符号語構成方法に従ってデジタルデータの符号語を構成する信号変換部と、符号語を用いて多値振幅変調信号を生成し出力する多値変調部と、を有する多値振幅変調装置。

Description

技術分野は、データの変調および復調に関し、特に、1つのシンボルで複数ビット分の情報を伝送することができる多値振幅変調方式によるデータの変調および復調に関する。
テレビやレコーダなどのAV機器における信号処理は年々高速化し、これらの機器間のデータ伝送に要求される伝送速度も年々高速化している。そのため、限られた帯域の伝送路で効率よく大容量のデータを伝送する必要性が高まっている。
限られた帯域の伝送路を用いてより大容量のデータを伝送する方法の1つに、多値伝送方式がある。多値伝送方式の1つである多値振幅変調方式では、送信信号を構成するシンボルに4種類以上の振幅レベル(電圧レベル)を使用する。このような多値振幅変調方式によれば、1つのシンボルで複数ビット分の情報の伝送が可能である。例えば、4値振幅変調では、4種類の電圧レベルに2ビットの情報が対応付けされる。したがって4値振幅変調では、2値伝送の場合と比較して、同帯域幅で2倍のデータ伝送速度を達成することができる。
また、データ伝送の効率を高める別の方法として、オーバーヘッドの小さい符号化方式を用いる、という方法がある。オーバーヘッドの小さい符号化方式の一例としては、特許文献1において開示される64B66B符号がある。同文献の符号化方式では、2ビットのヘッダと64ビットのペイロードからなる符号語が用いられる。64B66B符号のヘッダには、レベル遷移のあるパターン(「01」または「10」)が用られ、受信側では、ヘッダを用いて符号語の同期およびデータの種類の検出が行われる。64B66B符号のペイロードには、送信データをスクランブルしたものが格納される。ここでのスクランブルの目的は、DCバランスの確保と、信号スペクトルの平坦化によるEMIの低減である。
64B66B符号のオーバーヘッドは、3.125%である。他方、符号化方式として広く用いられている8B10B符号のオーバーヘッドは、25%である。このように、64B66B符号のオーバーヘッドは、8B10B符号のそれと比較して大幅に少ない。この点において、64B66B符号は、データ伝送の効率化に有効である。
図22は、変調方式に4値振幅変調を採用し、符号化方式に64B66B符号を採用した変調器を備えた送信装置の構成例を示すブロック図である。図23は、図22の変調器に対応する復調器を備えた受信装置の構成例を示すブロック図である。
図22を参照すれば、送信装置900Tは、2ビットのデータを1つのシンボルで伝送するために、2系統の符号化機構(911a〜915aおよび911b〜915b)を備える。
先ず、128ビットの送信データ931が、2分割されて64ビットずつ、2つのスクランブラ911a、911bへ入力されてスクランブルされる。スクランブラ911a、911bによってスクランブルされたデータは、送信スクランブルデータ933a、933bとして、パラレル・シリアル変換部915a、915bへ入力される。パラレル・シリアル変換部915a、915bには、ヘッダ生成部913a、913bが生成した2ビットのヘッダビット935a、935bも入力される。なお、ヘッダ生成部913a、913bは、送信データの種類(通常のデータか、制御信号か)と対応させてヘッダビット935a、935bを生成する。64ビットの送信スクランブルデータ933a、933b、および、2ビットのヘッダビット935a、935bを受けたパラレル・シリアル変換部915a、915bは、それぞれ、入力をシリアル信号に変換して(上位ビット)変調入力信号937a、(下位ビット)変調入力信号937bを出力する。多値変調部917は、例えば、図24に示すような配置に従い、変調入力信号937aを上位ビットとし変調入力信号937bを下位ビットとして得られる2ビットのデータに対応する多値信号レベルを求め、そのようにして求めたレベルの振幅(電圧)を有する信号を多値振幅変調送信信号939として出力する。
次に、受信装置が変調信号を復調するときの動作について、図23を参照して説明する。受信装置900Rは、多値復調部957において受信信号979(図22における多値振幅変調された送信信号939)を受信する。多値復調部957は、例えば、図24に示すような配置に従って、受信信号979を復調し、(上位ビット)復調出力信号977a、(下位ビット)復調出力信号977bとして出力する。シリアル・パラレル変換部955a、955bは、それぞれ、復調出力信号977a、977bをパラレル信号に変換し、(上位ビット)受信パラレル信号975a、(下位ビット)受信パラレル信号975bとして出力する。パラレル信号同期部953は、先ず受信パラレル信号975a、975bからヘッダを検出し、これに基づいてビットの並び順を復元し、受信スクランブルデータ973a、973bとして出力する。デスクランブラ951a、951bは、受信スクランブルデータ973a、973bのスクランブルを解除して受信データ971として出力する。
特開2001−298490号公報
図22に例示した従来の構成では、送信信号939のDCバランスは、スクランブラ911a、911bの作用により、送信スクランブルデータ933a、933bにおいてビット「1」とビット「0」の出現確率が等しくなることで、確保されると考えられている。
確かに、スクランブラ911a、911bから出力される送信スクランブルデータ933a、933bにおけるビット「1」の出現確率とビット「0」の出現確率は、比較的長期的なスパンで見れば等しいと考えられる。しかしながら、短期的には、ビット「1」の出現確率とビット「0」の出現確率は、等しくなるとは限らない。よって、送信信号939において、望ましいDCバランスは、一般に、確保されるとは限らない。
さらに、図22に例示した従来の構成では、多値信号は、独立して動作する2以上のスクランブラからの出力データを組み合わせて多値信号を生成する。そのため、仮に各スクランブラからの出力においてビット「1」とビット「0」とが等確率で現れるとしても、多値変調部917から出力される多値信号の系列においてあらゆる信号レベルが等確率で現れることは、一般には、保証されない。したがって、図22に例示した従来の構成では、望ましいDCバランスの均衡は、一般には、確保されない。
このように、多値振幅変調と64B66B符号とを単純に組み合わせただけでは、送信信号939におけるDCバランスが確保されず、その信号レベルが変動してしまい、そのために、受信装置900Rが送信信号を正しく受信・復調できないことがあった。
本発明の各態様は、上記従来技術における課題を鑑み、効率よく安定的にデータ伝送可能な多値振幅変調方式の変調装置、復調装置、および、それらを用いた伝送システム、ならびに、多値振幅変調方法、および、多値振幅復調方法を提供する。
第1の態様は、デジタルデータから4以上の信号レベルを有する多値振幅変調信号を生成し出力する多値振幅変調装置であって、予め用意した互いに異なる複数の符号語構成方法候補のうちから、既出力の多値振幅変調信号に含まれる既出力シンボルに送信すべきデジタルデータの符号語のシンボルを加えてなるシンボル列の平均信号レベルが4以上の信号レベルの中間電位に最も近くなる符号語構成方法を選択し、選択された符号語構成方法を示す選択信号を出力する平均レベル算出部と、選択信号が示す符号語構成方法に従ってデジタルデータの符号語を構成する信号変換部と、符号語を用いて多値振幅変調信号を生成し出力する多値変調部と、を有する多値振幅変調装置である。
第2の態様は、4以上の信号レベルを有する多値振幅変調信号を復調してデジタルデータを出力する多値振幅復調装置であって、多値振幅変調信号を復調して符号語のヘッダを検出する同期部と、同期部が検出したヘッダの値に基づいて符号語の構成に用いられた符号語構成方法を特定し、該符号語構成方法に対応する逆変換を行うことによりデジタルデータを生成し出力する信号逆変換部と、を有する多値振幅復調装置である。
第3の態様は、第1の態様による多値振幅変調装置を備える送信装置と、第2の態様による多値振幅復調装置を備える受信装置と、を有する伝送システムである。
これらの概括的かつ特定の態様は、システム、方法、コンピュータプログラム並びにシステム、方法及びコンピュータプログラムの任意の組み合わせにより実現してもよい。
本発明の一態様に係る多値振幅変調装置においては、多値振幅変調信号の信号レベルの偏りがよく抑制され、望ましいDCバランスが確保され、高効率かつ安定的なデータ伝送が実現される。
第1の実施の形態に係る送信装置の構成を示すブロック図 第1の実施の形態における符号語の構成を示す模式図 送信装置が行う処理のフローチャート 直近の所定数の符号語のシンボルの平均信号レベルにもとづいて符号語構成方法を決定する例を示す図 符号語のシンボルの信号レベルと中間電位との差の累積値にもとづいて符号語構成方法を決定する例を示す図 第1の実施の形態に係る受信装置の構成を示すブロック図 受信装置が行う処理のフローチャート 第1の実施の形態に係る伝送システムの構成を示すブロック図 第2の実施の形態に係る送信装置の構成を示すブロック図 第2の実施の形態において用いるヘッダの例を示す図 直近の所定数の符号語のシンボルの平均信号レベルにもとづいて符号語構成方法を決定する例を示す図 第3の実施の形態に係る送信装置の構成を示すブロック図 第3の実施の形態において用いる、多値信号におけるデータの配置の例を示す図 第3の実施の形態における、符号語の構成を示す模式図 第3の実施の形態において用いるヘッダの例を示す図 直近の所定数の符号語のシンボルの平均信号レベルにもとづいて符号語構成方法を決定する例を示す図 第3の実施の形態において用いる、多値信号におけるデータの配置の別の例を示す図 第3の実施の形態に係る受信装置の構成を示すブロック図 第4の実施の形態における、符号語の構成を示す模式図 第4の実施の形態において用いるヘッダの例を示す図 直近の所定数の符号語のシンボルの平均信号レベルにもとづいて符号語構成方法を決定する例を示す図 従来技術による送信装置のブロック図 従来技術による受信装置のブロック図 多値信号におけるデータの配置の例を示す図
1.概要
以下の各実施の形態では、多値振幅変調方式による伝送システムについて説明する。各実施の形態の伝送システムは、変調装置を備えた送信装置と、復調装置を備えた受信装置とを含む。各実施の形態による変調装置および復調装置は、以下で説明する各実施の形態の多値振幅変調方法に従いデータを変調し、また、変調信号を復調することにより、データの伝送を行う。
各実施の形態に係る多値振幅変調方法においては、それまでに送信した送信信号(変調信号)に含まれるシンボルの信号レベルに基づいて、これから送信しようとするデータの符号語構成方法を、予め用意した複数の符号語構成方法候補のうちから選択する。本方法において、当該選択は、それまでに送信されたシンボルおよびこれから送信しようとするデータを表した符号語のシンボルの信号レベルの平均値が多値信号レベルの中間電位により近くなる符号語構成方法を選択するように、行われる。または、当該選択は、それまでに送信されたシンボルおよびこれから送信しようとするデータを表した符号のシンボルの中間電位との差の累積値がゼロにより近くなる符号語構成方法を選択するように、行われる。「それまでに送信されたシンボル」は、伝送システムにおいて信号伝送が開始された時からこれまでに送信された全てのシンボルを含んでよいが、直近の所定数のシンボルであってもよい。所定数は、信号伝送に使用する伝送路の低域の遮断周波数に応じて適切に決定すればよい。
そうすることによって、各実施の形態に係る多値振幅変調方法においては、変調信号の信号レベルの偏りがよく抑制され、望ましいDCバランスが確保される。
各実施の形態に係る伝送システムの変調装置は、各実施の形態に係る多値振幅変調方法を実施するためのプログラムと、当該プログラムを実行するプロセッサにより実現可能である。同様、本伝送システムの復調装置は、各実施の形態に係る多値振幅変調方法に対応する多値振幅復調方法を実施するためのプログラムと、当該プログラムを実行するプロセッサにより実現可能である。
即ち、実施の形態による変調装置は、デジタルデータから4以上の信号レベルを有する多値振幅変調信号を生成し出力する多値振幅変調装置である。この多値振幅変調装置は、予め用意した互いに異なる複数の符号語構成方法候補のうちから、既出力の多値振幅変調信号に含まれる既出力シンボルに送信すべきデジタルデータの符号語のシンボルを加えてなるシンボル列の平均信号レベルが4以上の信号レベルの中間電位に最も近くなる符号語構成方法を選択し、選択された符号語構成方法を示す選択信号を出力する平均レベル算出部と、選択信号が示す符号語構成方法に従ってデジタルデータの符号語を構成する信号変換部と、符号語を用いて多値振幅変調信号を生成し出力する多値変調部と、を有する。
実施の形態による復調装置は、4以上の信号レベルを有する多値振幅変調信号を復調してデジタルデータを出力する多値振幅復調装置である。この多値振幅復調装置は、多値振幅変調信号を復調して符号語のヘッダを検出する同期部と、同期部が検出したヘッダの値に基づいて符号語の構成に用いられた符号語構成方法を特定し、該符号語構成方法に対応する逆変換を行うことによりデジタルデータを生成し出力する信号逆変換部と、を有する。
実施の形態による伝送システムは、上記多値振幅変調装置を備える送信装置と、上記多値振幅復調装置を備える受信装置と、を有する。
また、実施の形態による多値振幅変調方法は、変調装置において、デジタルデータから4以上の信号レベルを有する多値振幅変調信号を生成し出力する多値振幅変調方法である。この多値振幅変調方法は、送信すべきデジタルデータを受けるステップと、予め用意した互いに異なる複数の符号語構成方法候補のうちから、既出力の多値振幅変調信号に含まれる既出力シンボルに、デジタルデータの符号語のシンボルを加えてなるシンボル列の平均信号レベルが4以上の信号レベルの中間電位に最も近くなる符号語構成方法を選択するステップと、選択するステップにおいて選択された符号語構成方法で構成されたデータの符号語を用いて多値振幅変調信号を生成し出力するステップと、を有する。
実施の形態による多値振幅復調方法は、復調装置において、4以上の信号レベルを有する多値振幅変調信号を復調してデジタルデータを出力する多値振幅復調方法である。この多値振幅復調方法は、多値振幅変調信号を受けるステップと、多値振幅変調信号を復調して符号語のヘッダを検出するステップと、ヘッダの値に基づいて符号語の構成に用いられた符号語構成方法を特定するステップと、符号語に対し、特定するステップにおいて特定された符号語構成方法に対応する逆変換を行うことによりデジタルデータを生成し出力するステップと、を有する。
なお以下では、送信信号の多値数を4(1シンボルで2ビットを伝送)、送信データ幅を128ビット(64ビット×2)として説明する。しかしながら、これら多値数及び送信データ幅はあくまでも一例であり、これ以外の値であってもよい。
また以下では、各符号語に含まれるヘッダ部は、2シンボルで構成されるが、ヘッダ部を構成するシンボルの数は、2に限定されない。
2.実施の形態1.
2−1. 送信装置について
実施の形態1に係る送信装置が備える変調器(多値振幅変調装置。以下、特に誤解のおそれがない場合には「送信装置」と略称する。)は、128ビットのデータを受けて、同データを多値数4のシンボル64個に符号化し、2シンボルのヘッダを加えて66シンボルの符号語を構成し、当該符号語の変調信号を出力する。本実施の形態の送信装置は、128ビットのデータから66シンボルの符号語を構成するための方法(符号語構成方法候補)を複数有し、所定の条件にしたがって、符号語構成方法を候補のなかから選択し、選択した構成方法を用いて128ビットのデータの符号語を構成する。
送信装置は、以下に示す条件Aまたは条件Bにしたがって、複数の符号語構成方法候補のうちから、データの符号化に使用する符号語構成方法を選択する。送信装置が従う条件は、条件Aまたは条件Bのいずれか一方でよい。いずれの条件に従うかは、データの伝送に先立って決定しておけばよい。
・条件A:送信済み符号語群に含まれるシンボルのうちで最近送信された(直近の)所定数のシンボルのそれぞれの信号レベル、および、次に送信するべきデータを符号語構成方法候補で符号化して構成される符号語のシンボルのそれぞれの信号レベル、の平均値が、他の符号語構成方法候補による符号化で得られる平均値よりも、中間電位により近くなる符号語構成方法を、当該送信するべきデータの符号語構成方法として選択すること。
・条件B:送信開始時より送信された全てのシンボルのそれぞれの信号レベルと中間電位との差、および、次に送信するべきデータを符号語構成方法候補で符号化して構成される符号語のシンボルのそれぞれの信号レベルと中間電位との差、の累積値が、他の符号語構成方法候補による符号化で得られる累積値よりも、ゼロにより近くなる符号語構成方法を、当該送信するべきデータの符号語構成方法として選択すること。
本実施の形態にかかる送信装置は、条件Aまたは条件Bに従って選択された符号語構成方法を用いて送信するべきデータの符号語を構成し、該符号語の変調信号を出力することにより、変調信号の信号レベルの偏りを低減し、望ましいDCバランスを確保することができる。
2−1−1.構成
図1は、実施の形態1に係る送信装置100Tの構成を示すブロック図である。本図においては、送信装置100Tが備える変調器の構成を中心に図示される。変調器以外の送信装置100Tの構成は、図の簡単化のため、適宜省略されている。
実施の形態1による送信装置100Tは、スクランブラ111a、111bと、平均レベル算出部112と、信号変換部114と、パラレル・シリアル変換部115a、115bと、多値変調部117と、を有する。
スクランブラ111a、111bは、それぞれ、送信すべき128ビットのデータ(送信データ131)を64ビットずつ受け取り、64ビットのデータをスクランブルし、スクランブルしたデータを送信スクランブルデータ133a、bとして出力する。
平均レベル算出部112は、送信スクランブルデータ133a、bを、符号語構成方法候補で符号化した場合に構成される符号語(ヘッダおよびペイロードを含む)に含まれるシンボルの平均信号レベルを各符号語構成方法候補について求め、当該平均信号レベルに基づいて、送信スクランブルデータ133a、bの符号化に用いる符号語構成方法候補を選択し、選択した符号語構成方法候補を示す選択信号134を出力する。
信号変換部114は、選択信号134に従い、送信スクランブルデータ113a、bを選択された符号語構成方法に基づいて変換して送信変換データ136a、bとして出力するとともに、選択された符号語構成方法に従って符号語のヘッダを生成しヘッダビット135a、bとして出力する。なお、選択された符号語構成方法に基づくかぎりにおいて信号変換部114が行う「変換」は、送信スクランブルデータ113a、bをそのまま送信変換データ136a、bとして出力する場合(無変換)を含んでよい。この場合であっても、信号変換部114は、選択された符号語構成方法に従って符号語のヘッダを生成しヘッダビット135a、bとして出力する。信号変換部114は、ヘッダビット135a、bを、送信データの符号化方法としていずれの符号語構成方法が選択されたかを示す情報を含むように構成することができる。信号変換部114は、選択された符号語構成方法に従って、ヘッダビット135a、135bの内容の一部または全部を構成することができる。変調信号を受ける受信側の機器は、変調信号のヘッダ部分を解析することで、容易に、いずれの符号語構成方法によって送信データが符号化されたかを知ることができる。
パラレル・シリアル変換部115aは、ヘッダビット135aおよび送信データ131の上位64ビットに対応する送信変換データ136aを入力してパラレル・シリアル変換を行ってシリアル信号(変調入力信号137a)を出力する。
パラレル・シリアル変換部115bは、ヘッダビット135bおよび送信データ131の下位64ビットに対応する送信変換データ136bを入力してパラレル・シリアル変換を行ってシリアル信号(変調入力信号137b)を出力する。
多値変調部117は、変調入力信号137a、bを入力し、これらの信号を用いて多値振幅変調を行い多値振幅変調信号(送信信号139)を出力する。多値変調部117は、例えば、変調入力信号137a(上位ビットに対応)に、変調入力信号137b(下位ビットに対応)の2倍の振幅を与え、その後両者を加算する回路により、実現することができる。
なお、スクランブラ111aおよびスクランブラ111bは、送信装置100Tにとって、必須の構成要素ではない。送信データ131が、十分にランダムに「0」のビットと「1」のビットを含むならば、スクランブラ111a、111bを省略してよい。
2−1−2.動作
以下、図2、図3、図4、および、図5を参照し、送信装置100Tの動作について説明する。
図2を参照すれば、送信装置100Tが出力する送信信号139に含まれる符号語の概略が示される。符号語は、2シンボルで構成されたヘッダ181と、64シンボルで構成されたペイロード183とを含んでなる。なお、ヘッダ181を構成するシンボル数、および、ペイロード183を構成するシンボル数、ならびに、それらの組み合わせは、上記に限定されるものではない。
図3は、送信装置100Tがする処理のフローチャートである。本図ならびに図4および図5を参照して送信装置100Tが、符号語構成方法を選択し、選択した符号語構成方法で送信信号を生成し出力するまでを説明する。
送信装置100Tの平均レベル算出部112は、これから送信するべきデータの送信スクランブルデータ133a、bを受けとり、これらを複数の符号語構成方法候補それぞれで符号語化する(S1)。これにより、互いに相異なる複数の符号語構成方法で構成された複数の符号語が構成される。
次に、上記条件A(:送信済みの直近の所定数のシンボル、および、次に送信するべきデータの符号語のシンボル、の平均値が、中間電位により近くなる符号語構成方法を、当該送信するべきデータの符号語構成方法として選択する。)にしたがって符号語構成方法を選択する場合、平均レベル算出部112は、構成した符号語それぞれについて、当該符号語に含まれるシンボルの信号レベル、および、これまでに送信した変調信号(送信信号139)系列に含まれるシンボルの信号レベルの、平均値を求める。あるいは、上記条件B(:送信済みのシンボルの信号レベルと中間電位との差、および、次に送信するべきデータの符号語のシンボルの信号レベルと中間電位との差、の累積値が、ゼロにより近くなる符号語構成方法を、当該送信するべきデータの符号語構成方法として選択すること。)にしたがって符号語構成方法を選択する場合、平均レベル算出部112は、構成した符号語それぞれについて、当該符号語に含まれるシンボルと中間電位との差、および、これまでに送信した変調信号(送信信号139)系列に含まれるシンボルの中間電位との差の、累積値を求める(S2)。
そして、平均レベル算出部112が上記条件Aにしたがって符号語構成方法を選択する場合には、求めた平均値(平均信号レベル)が、最も中間電位に近くなる符号語構成方法を、複数の符号語構成方法候補のなかから選択する。あるいは、平均レベル算出部112が上記条件Bにしたがって符号語構成方法を選択する場合には、求めた累積値が、最もゼロに近い符号語構成方法を、複数の符号語構成方法候補のなかから選択する(S3)。
ここで図4を参照し、上記条件Aにしたがって符号語構成方法を選択する場合に平均レベル算出部112がする処理について説明する。条件Bに従う場合については、後で図5を参照して説明する。
図4は、予め2種類の符号語構成方法候補(方法(a)および(b))が用意されている場合の例である。予め用意される符号語構成方法候補の数は、2に限定されず、複数であればよい。
なお、平均レベル算出部112は、送信したシンボルのうち直近の4符号語に含まれるシンボルについて、平均信号レベルを保持している。これは、以前のデータ送信において選択された符号語構成方法で構成された各符号語のシンボルの信号レベルの平均値を記憶しておくことで簡便に実現される。
平均レベル算出部112は、ステップS2において、次に送信するデータを符号語構成方法候補(a)で符号化した場合に構成される符号語に含まれるシンボルの信号レベルの平均値(0.04)と、同データを符号語構成方法候補(b)で符号化した場合に構成される符号語に含まれるシンボルの信号レベルの平均値(0.16)と、を求める。そして、平均レベル算出部112は、続けて、次に送信するデータに関する平均値と、直近の4符号語に関する平均値とを用いて、5符号語に含まれるシンボルの信号レベルの平均値を、符号語構成方法候補(a)および(b)それぞれについて求める。
次に、平均レベル算出部112は、ステップS3において、5符号語の信号レベル平均値を比較し、平均値が中間電位により近くなる符号語構成方法をこれから送信するべきデータの符号語構成方法として選択する。図4の例では、候補(a)が、これから送信するべきデータの符号語構成方法として選択される。
図4の例では、信号レベルの平均値の算出に用いるシンボルとして、直近の330シンボル(既に送信した4符号語(66シンボル×4)、および、これから送信する符号語(66シンボル))の信号レベルを用いたが、これはあくまでも一例であり、平均値の算出に用いるシンボルの数は他の値でもよい。平均値の算出に用いるシンボルの数は、伝送路の低域遮断周波数の逆数に相当する期間に含まれるシンボル数より大きい値とすることが望ましい。
次に、図5を参照し、上記条件Bにしたがって符号語構成方法を選択する場合に平均レベル算出部112がする処理について説明する。
図5は、図4と同様に、予め2種類の符号語構成方法候補(方法(a)および(b))が用意されている場合の例である。予め用意される符号語構成方法候補の数は、2に限定されず、複数であればよい。
平均レベル算出部112は、送信したシンボルと中間電位との差の累積値を保持している。これは、以前のデータ送信において選択された符号語構成方法で構成された符号語のシンボルと中間電位との差を累積的に記憶することで簡便に実現される。
平均レベル算出部112は、ステップS2において、次に送信するデータを符号語構成方法候補(a)で符号化した場合に構成される符号語に含まれる各シンボルの信号レベルと中間電位との差の合計値(0.10)と、同データを符号語構成方法候補(b)で符号化した場合に構成される符号語に含まれる各シンボルの信号レベルと中間電位との差の合計値(0.20)と、を求める。そして、平均レベル算出部112は、続けて、これまでに送信したシンボルの信号レベルと中間電位との差の累積値と、各構成方法候補により構成された符号語に含まれるシンボルの信号レベルと中間電位との差の合計値とを合計することにより、シンボルの信号レベルと中間電位との差の累積値を、符号語構成方法候補(a)および(b)それぞれについて求める。これにより、これまでに送信されたシンボルに次に送信されるシンボルを含めた、シンボルの信号レベルと中間電位との差の累積値が、各符号語構成方法候補について、求められる。
次に、平均レベル算出部112は、ステップS3において、累積値を比較し、累積値がゼロにより近くなる符号語構成方法をこれから送信するべきデータの符号語構成方法として選択する。図5の例では、候補(a)が、これから送信するべきデータの符号語構成方法として選択される。
図5の例では、信号レベルの累積値の算出に用いるシンボルとして、送信開始時からこれまでに送信された全てのシンボルを含めている。これは、伝送路の低域遮断周波数が十分に小さい場合に有利である。なお、これはあくまでも一例であり、累積値の算出に用いるシンボルの数は他の値でもよい。
図3に戻り、送信装置100Tの信号変換部114は、平均レベル算出部112から受けた選択信号134が示す符号語構成方法に従って、送信スクランブルデータ133a、bを変換するとともに、選択された符号語構成方法を示す情報を含んだヘッダビット135a、bを生成し、それぞれ、送信変換データ136a、b、ヘッダビット135a、bとして、パラレル・シリアル変換部115a、bへ送る。パラレル・シリアル変換部115a、bは、送信変換データ136a、b、および、ヘッダビット135a、bをシリアル信号に変換し、変調入力信号137a、bとして、多値変調部117へ送る。多値変調部117は、変調入力信号137aのビットを上位ビットとし、変調入力信号137bのビットを下位ビットとして構成される2ビットの情報について4値の多値振幅変調を行い、送信信号139として送出する(S4)。
以上のように、本実施の形態の送信装置100Tによれば、1符号語に対応するデータを変調するたびに、符号語構成方法を複数の符号語構成方法候補から選択する。当該選択は、信号レベルの偏りを低減する効果が最も大きくなるように、行われる。そうすることで、送信装置100Tは、送信信号のDCバランスを従来よりも望ましい状態に保持することが可能になっている。特に、送信装置100Tでは、短期的な(1符号語の送信に要する時間と同程度の時間スケールの)信号レベルの偏りを低減することが可能になっており、これにより、送信装置100Tにおいては、短期的なDCバランスの揺らぎをも低減することが可能になっている。
2−2. 受信装置について
次に実施の形態1に係る受信装置が備える復調器(多値振幅復調装置。以下、特に誤解のおそれがない場合には「受信装置」と略称する。)について説明する。該受信装置は、送信装置100Tが送信した送信信号を受信し、復調することができる受信装置である。
2−2−1.構成
図6は、実施の形態1に係る受信装置100Rの構成を示すブロック図である。本図においては、受信装置100Rが備える復調器の構成を中心に図示される。復調器以外の受信装置100Rの構成は、図の簡単化のため、適宜省略されている。
実施の形態1による受信装置100Rは、多値復調部157と、シリアル・パラレル変換部155a、155bと、パラレル信号同期部153と、信号逆変換部152と、デスクランブラ151a、151bとを有する。
多値復調部157は、多値振幅変調信号(受信信号179(図1における送信信号139))を入力して復調し、復調信号177a(上位ビット)、および、復調信号177b(下位ビット)を出力する。多値復調部157は、従来技術に基づいて構成可能である。
シリアル・パラレル変換部155aは、復調信号177aを入力してシリアル・パラレル変換を行い、受信パラレル信号175a(上位ビット)を出力する。シリアル・パラレル変換部155aは、従来技術に基づいて構成可能である。
シリアル・パラレル変換部155bは、復調信号177bを入力してシリアル・パラレル変換を行い、受信パラレル信号175b(下位ビット)を出力する。シリアル・パラレル変換部155bは、従来技術に基づいて構成可能である。
パラレル信号同期部153は、受信パラレル信号175a、bを入力し、信号175a、bに含まれるヘッダビットを検出し、ヘッダビット174cとして出力するとともに、検出したヘッダビットに基づいて信号175a、bのビットの並び順を復元し、受信変換データ174a、bとして出力する。パラレル信号同期部153は、従来技術に基づいて構成可能である。
信号逆変換部152は、ヘッダビット174cに基づいて符号語構成方法を特定し、該方法に対応した逆変換を、受信変換データ174a、bに適用する。結果得られたデータは、受信スクランブルデータ173a、bとして、デスクランブラ151a、bへ送られる。なお、特定された符号語構成方法に対応した逆変換に基づくかぎりにおいて信号逆変換部152が行う「変換」は、受信変換データ174a、bをそのまま受信スクランブルデータ173a、bとして出力する場合(無変換)を含んでよい。
デスクランブラ151a、151bは、それぞれ、受信スクランブルデータ173a、bを受け、デスクランブルして、受信データ171として出力する。デスクランブラ151a、151bは、従来技術に基づいて構成可能である。
なお、送信装置100Tにおいてスクランブラ111a、bが省略される場合には、デスクランブラ151a、bも省略される。
2−2−2.動作
以下、図7を参照し、受信装置100Rの動作について説明する。図7は、受信装置100Rがする処理のフローチャートである。
受信装置100Rが受信信号179を受信すると、そのパラレル信号同期部153が、受信信号179に対応したパラレル信号(受信変換データ174a、b、および、ヘッダビット174c)を、信号逆変換部152へ出力する(S11)。
信号逆変換部152は、ヘッダビット174cの値に基づいて、多値振幅変調信号の生成においてデータの符号化に用いられた符号語構成方法を特定する(S12)。
信号逆変換部152は、ステップS12において特定した符号語構成方法に対応した逆変換を、受信変換データ174a、bに対して行いその結果を受信スクランブルデータ173a、bとしてデスクランブラ151a、bへ送り、デスクランブラ151a、bが受信スクランブルデータ173a、bをデスクランブルして、その結果を受信データ171として出力する(S13)。
一般には、受信信号179で用いられた符号語構成方法が異なれば、同一の送信スクランブルデータ133a、b(図1)を多値振幅変調して生成された受信信号179から得られる受信変換データ174a、bは、互いに異なる。そこで、本実施の形態においては、送信装置100Tが、ヘッダに、選択し用いた符号語構成方法を示す情報を含めて符号語を構成し、受信装置100Rにおいては、ヘッダビット174cに含まれる符号語構成方法を示す情報に基づいて使用された符号語構成方法を特定し、該符号語構成方法に対応した逆変換を行うことにより、正しい受信変換データ174a、bを取得するようにしている。そうすることで、本実施の形態においては、受信信号179のDCバランスは、常時良好に保たれるから、受信装置100Rは、送信装置100Tが多値振幅変調方式により送出した信号から受信データ171を従来よりも確実に正しく生成することができる。
2−3. 伝送システムについて
2−3−1.構成
図8は、本実施の形態による伝送システム100Sの構成を示すブロック図である。伝送システム100Sは、送信装置100Tと、受信装置100Rと、を含んで構成される。なお、送信装置100Tから受信装置100Rへ送信信号139を伝送するための伝送路については、特に限定はない。
2−3−2.動作
送信装置100Tは、2−1.の項で説明したようにして、送信信号139を受信装置100Rへ送出する。受信装置100Rは、送信信号139を受信すると、2−2.の項で説明したようにして、受信データ171を生成する。
本伝送システム100Sにおいては、多値振幅変調信号の信号レベルの偏りが、1符号語の伝送に要する時間と同程度の時間スケールの周期で繰り返し低減されるので、多値振幅変調信号のDCバランスは、長期的にも短期的にも、望ましいバランスに維持される。そのため、本伝送システム100Sでは、従来よりも確実な、データ伝送が可能になっている。
3.実施の形態2.
3−1. 送信装置について
第2の実施の形態に係る送信装置は、それが予め用意する複数の符号語構成方法候補に顕著な特徴を有する。より具体的には、本実施の形態の各符号語構成方法候補は、ヘッダを構成するシンボルの信号レベルの平均値が、他の候補のそれと異なるヘッダを使用する。本実施の形態の送信装置は、上述の条件Aまたは条件Bのいずれかを満足するように符号語構成方法を選択、つまり、ヘッダを選択する。なお、以下の説明では、他の実施の形態と同様の構成・動作については、説明を適宜省略する。
3−1−1.構成
図9は、実施の形態2にかかる送信装置200Tの構成を示すブロック図である。
実施の形態2による送信装置200Tは、スクランブラ211a、211bと、平均レベル算出部212と、信号変換部2114(ヘッダ生成部213)と、パラレル・シリアル変換部215a、215bと、多値変調部217と、を有する。
スクランブラ211a、211bは、送信装置100Tのスクランブラ111a、111bと同様の構成を有せばよい。また、スクランブラ211a、211bは、実施の形態1と同様、省略可能である。
平均レベル算出部212は、実施の形態1の送信装置100Tの平均レベル算出部112と同様にして、送信スクランブルデータ233a、bの符号化に用いる符号語構成方法候補を選択し、選択した符号語構成方法候補を示す選択信号234を出力する。ただし、上述のように、本実施の形態における複数の符号語構成方法候補は、互いに、ヘッダを構成するシンボルの信号レベルの平均値が他の候補のそれと異なる点においてのみ相違し、ペイロードの構成方法等に差違はない。したがって、本実施の形態の平均レベル算出部212は、ヘッダを選択し、選択したヘッダを示す選択信号を出力するものである。
信号変換部2114(ヘッダ生成部213)は、実施の形態1の送信装置100Tの信号変換部114と同様にして、選択信号234に従い、送信スクランブルデータ213a、bを選択された符号語構成方法に基づいて変換して送信変換データとして出力するとともに、選択された符号語構成方法に従って符号語のヘッダを生成しヘッダビット235a、bとして出力する。ただし、本実施の形態においては、信号変換部2114は、選択信号234に従ってヘッダを構成し、ヘッダビット235a、bとして出力するとともに、いずれの符号語構成方法が選択された場合であっても、入力した送信スクランブルデータ233a、bをそのまま送信変換データとして出力する。なお、本実施の形態において、ヘッダは、いずれの符号語構成方法が選択されたかを示す情報を含まなくともよい。
パラレル・シリアル変換部215a、215bは、送信装置100Tのパラレル・シリアル変換部115a、115bと同様の構成を有せばよい。
多値変調部217は、送信装置100Tの多値変調部117と同様の構成を有せばよい。
3−1−2.動作
次に、図10および図11を参照し、本実施の形態による送信装置200Tの動作について説明する。本項においても、他の実施の形態と同様の構成については、適宜説明を省略する。
図10は、複数の符号語構成方法候補それぞれのヘッダの構成例を示す図である。符号語構成方法候補(a)のヘッダ281aは、それを構成するシンボルの信号レベルの平均値が中間電位よりも小さく、符号語構成方法候補(b)のヘッダ281bは、それを構成するシンボルの信号レベルの平均値が中間電位と等しく、符号語構成方法候補(c)のヘッダ281cは、それを構成するシンボルの信号レベルの平均値が中間電位よりも大きい。なお、本例では、3つの符号語構成方法候補に対応する3種類のヘッダは、その信号レベルの平均値が中間電位よりも小さいもの、中間電位と等しいもの、中間電位よりも大きいもの、を1つずつ含むが、複数の符号語構成方法候補に対応する複数種類のヘッダの組み合わせは、これに限定されるものではない。また、本例では、受信側の装置でヘッダを容易に検出してパラレル信号のビットの並び順を復元できるように、ヘッダには必ず信号遷移を含めている。
次に、図11を参照し、平均レベル算出部212が、複数の符号語構成方法候補のなかから上記条件Aを満足する符号語構成方法を選択する過程を説明する。
送信装置200Tの平均レベル算出部212は、これから送信するべきデータの送信スクランブルデータ233a、bを受けとり、これらを複数の符号語構成方法候補それぞれで、つまり、ヘッダのみを異ならせて、符号語化する(図3のS1)。これにより、互いに相異なる複数の符号語構成方法で(ヘッダで)構成された複数の符号語が構成される。
次に平均レベル算出部212は、構成した符号語それぞれについて、当該符号語に含まれるシンボルの信号レベル、および、これまでに送信した変調信号(送信信号239)系列に含まれるシンボルの信号レベルの、平均値(図11の最右列)を求める(図3のS2)。
そして、平均レベル算出部212は、求めた平均値(平均信号レベル)が、最も中間電位に近くなる符号語構成方法を、つまり、ヘッダを、複数の符号語構成方法候補(複数のヘッダ)のなかから選択する(図3のS3)。図11の例では、平均レベル算出部212は、候補(a)(図10)を、これから送信するべきデータのヘッダとして選択し、選択したヘッダを示す選択信号234を信号変換部2114(ヘッダ生成部213)へ送る。信号変換部2114のヘッダ生成部213は、選択信号234に従ってヘッダビット235a、bを生成し出力する。
なお、平均レベル算出部212が、複数の符号語構成方法候補のなかから上記条件Bを満足する符号語構成方法を選択する過程については説明を省略するが、実施の形態1と同様、平均レベル算出部212は、条件Bに従って複数の符号語構成方法候補のなかから上記条件Bを満足する符号語構成方法を選択することができる。
パラレル・シリアル変換部215a、bは、送信変換データ(送信スクランブルデータ233a、b)、および、ヘッダビット235a、bをシリアル信号に変換し、変調入力信号237a、bとして、多値変調部217へ送る。多値変調部217は、変調入力信号237aのビットを上位ビットとし、変調入力信号237bのビットを下位ビットとして構成される2ビットの情報について4値の多値振幅変調を行い、送信信号239として送出する(図3のS4)。
以上のように、本実施の形態の送信装置200Tによれば、各符号語について、データを変調する際に、符号語のヘッダを複数のヘッダから選択する。当該選択は、信号レベルの偏りを低減する効果が最も大きくなるように、行われる。そうすることで、送信装置200Tは、送信信号のDCバランスを従来よりも望ましい状態に保持することが可能になっている。送信装置200Tでは、極めて短期的な(1符号語の送信に要する時間と同程度の時間スケールの)信号レベルの偏りを低減することが可能になっており、これにより、送信装置200Tでは、短期的なDCバランスの揺らぎを低減することができる。特に、送信装置200Tは、ヘッダのみを変更することで信号レベルの偏りを低減するため、受信側の装置において、ヘッダを解析して、符号語構成方法を特定する必要がない点で有利である。
また、ヘッダは、ペイロードに格納されたデータの種類を識別容易にするための情報を含んでもよい。
3−2. 受信装置について
3−2−1.構成および動作
本実施の形態による送信装置200Tは、ヘッダのみを変更して信号レベルの偏りを低減するため、受信装置は、従来技術のみで構成可能である。例えば、本実施の形態の受信装置として、図23に例示した受信装置900Rを使用することが可能である。
3−3. 伝送システムについて
3−3−1.構成および動作
本実施の形態による伝送システムは、送信装置200Tと、例えば受信装置900Rとで、構成することが可能である。本実施の形態による伝送システムは、実施の形態1による伝送システム100Sと同様にして動作するため、ここでは、その説明を省略する。
本実施の形態による伝送システムにおいては、多値振幅変調信号の信号レベルの偏りが、1符号語の伝送に要する時間と同程度の時間スケールの周期で繰り返し低減されるので、多値振幅変調信号のDCバランスは、長期的にも短期的にも、望ましいバランスに維持される。そのため、本伝送システムでは、従来よりも確実な、データ伝送が可能になっている。また、本伝送システムは、受信装置の構成が伝送システム100Sと比較して簡単化可能である点で有利である。
4.実施の形態3.
4−1. 送信装置について
第3の実施の形態に係る送信装置は、それが予め用意する複数の符号語構成方法候補に顕著な特徴を有する。より具体的には、本実施の形態の各符号語構成方法候補は、データの多値信号レベル上への配置が、他の候補のそれと互いに異なる。本実施の形態の送信装置は、上述の条件Aまたは条件Bのいずれかを満足するように符号語構成方法を選択、つまり、データの多値信号レベルへの配置を選択する。また、ヘッダは、選択した配置を示す情報を含むようにして構成される。なお、以下の説明では、他の実施の形態と同様の構成・動作については、説明を適宜省略する。
4−1−1.構成
図12は、実施の形態3にかかる送信装置300Tの構成を示すブロック図である。
実施の形態3による送信装置300Tは、スクランブラ311a、311bと、平均レベル算出部312と、信号変換部3114(ヘッダ生成部313および多値レベル変換部314)と、パラレル・シリアル変換部315a、315bと、多値変調部317と、を有する。
スクランブラ311a、311bは、送信装置100T、200Tのそれと同様の構成を有せばよい。また、スクランブラ311a、311bは、他の実施の形態と同様、省略可能である。
平均レベル算出部312は、他の実施の形態のそれと同様にして、送信スクランブルデータ333a、bの符号化に用いる符号語構成方法候補を選択し、選択した符号語構成方法候補を示す選択信号334を出力する。上述のように、本実施の形態における複数の符号語構成方法候補は、互いに、データの多値信号レベル上への配置が他の候補のそれと異なる。本実施の形態の平均レベル算出部312は、データの多値信号レベル上への配置を選択し、選択した配置を示す選択信号334を出力するものである。
信号変換部3114(ヘッダ生成部313および多値レベル変換部314)は、他の実施の形態のそれと同様にして、選択信号334に従い、送信スクランブルデータ313a、bを選択された符号語構成方法(選択された配置)に基づいて変換して送信変換データ336a、bとして出力するとともに、選択された符号語構成方法に従って符号語のヘッダを生成しヘッダビット335a、bとして出力する。本実施の形態においては、第2の実施の形態と異なり、ヘッダは、いずれの符号語構成方法が選択されたかを示す情報を含むように構成される。
パラレル・シリアル変換部315a、315bは、送信装置100T、200Tのそれらと同様の構成を有せばよい。
多値変調部317は、送信装置100T、200Tのそれと同様の構成を有せばよい。
4−1−2.動作
次に、図13、図14、図15、および、図16を参照し、本実施の形態による送信装置300Tの動作について説明する。本項においても、他の実施の形態と同様の構成については、適宜説明を省略する。
図13は、複数の符号語構成方法候補それぞれのデータの多値信号レベル上への配置の例を示す図である。符号語構成方法候補(a)の配置1と、符号語構成方法候補(b)の配置2とは、データの信号レベル上への配置が中間電位について対称となる関係にある。なお、本例では、2つの符号語構成方法候補に対応する2種類の配置は、中間電位について互いに対称の関係にあるが、予め用意される複数種類の配置の組み合わせは、これに限定されるものではない。
図14は、送信装置300Tが出力する送信信号339に含まれる符号語の概略を示す図である。符号語は、2シンボルで構成されたヘッダ381と、64シンボルで構成されたペイロード383とを含んでなり、ヘッダ381は、常に、配置1(図13の方法(a))に従って構成され、ペイロード383で用いられる配置を示す情報を含んでいる。つまり、ヘッダ381で使用する配置は配置1に固定される。ペイロード383では、符号語単位で、使用する配置を切り替えることができる。
図15は、ヘッダ381の構成例を示す図である。上述のようにヘッダ381は、ペイロード383で使用される配置を示す情報を含むように構成される。本例では、ペイロード383で配置1を使用する場合には、ヘッダは、ヘッダ381aのように構成され、ペイロード383で配置2を使用する場合には、ヘッダは、ヘッダ381bのように構成される。こうすることによって、受信側の装置は、ヘッダを解析することによりペイロード383で使用されている配置を正しく認識することが可能になる。また、本例では、受信側の装置でヘッダを容易に検出できるように、ヘッダ381a、bには必ず信号遷移を含めている。
次に、図16を参照し、平均レベル算出部312が、複数の符号語構成方法候補のなかから上記条件Aを満足する符号語構成方法を選択する過程を説明する。
送信装置300Tの平均レベル算出部312は、これから送信するべきデータの送信スクランブルデータ333a、bを受けとり、これらを複数の符号語構成方法候補それぞれで、つまり、データの多値信号レベル上での配置を異ならせて、符号語化する(図3のS1)。これにより、互いに相異なる複数の符号語構成方法で(配置で)構成された複数の符号語が構成される。
次に平均レベル算出部312は、構成した符号語それぞれについて、当該符号語に含まれるシンボルの信号レベル、および、これまでに送信した変調信号(送信信号339)系列に含まれるシンボルの信号レベルの、平均値(図16の最右列)を求める(図3のS2)。
そして、平均レベル算出部312は、求めた平均値(平均信号レベル)が、最も中間電位に近くなる符号語構成方法を、つまり、配置を、複数の符号語構成方法候補(複数の配置)のなかから選択する(図3のS3)。図16の例では、平均レベル算出部312は、候補(b)の配置2(図13)を、これから送信するべきデータの多値信号レベル上への配置として選択し、選択した配置を示す選択信号334を信号変換部3114(ヘッダ生成部313および多値レベル変換部314)へ送る。信号変換部3114のヘッダ生成部313は、選択信号334に従ってヘッダビット335a、bを生成し出力する。信号変換部3114の多値レベル変換部314は、選択信号334に従ってペイロードを構成し、送信変換データ336a、bとして出力する。
図13のように、中間電位について対称の関係にある2種類の配置を使い分けてペイロードを構成するときには、例えば、平均レベル算出部が多値レベル変換部314に対し、配置1を使用する場合に値「0」の選択信号312を出力し、配置2を使用する場合に値「1」の選択信号312を出力するようにすればよい。そうすれば、多値レベル変換部314においては、送信スクランブルデータ333a、bの各ビットと、選択信号334との間で排他的論理和演算を行うことで、その結果を送信変換データ336a、bとして出力することができる。なぜなら、図13の例の配置1と配置2の各信号レベルには、互いに、データビットが反転されてなるデータが配置されているからである。なお、多値レベル変換部314の構成は、上記の例に限定されない。
なお、平均レベル算出部312が、複数の符号語構成方法候補のなかから上記条件Bを満足する符号語構成方法を選択する過程については説明を省略するが、他の実施の形態と同様、平均レベル算出部312は、条件Bに従って複数の符号語構成方法候補のなかから上記条件Bを満足する符号語構成方法を選択することができる。
パラレル・シリアル変換部315a、bは、送信変換データ336a、b、および、ヘッダビット335a、bをシリアル信号に変換し、変調入力信号337a、bとして、多値変調部317へ送る。多値変調部317は、変調入力信号337aのビットを上位ビットとし、変調入力信号337bのビットを下位ビットとして構成される2ビットの情報について4値の多値振幅変調を行い、送信信号339として送出する(図3のS4)。
なお、図13では中間電位に対して互いに対称となる2種類の信号レベル配置方法を符号語構成方法候補とする場合を示したが、データの多値信号レベル上への配置方法は、図13の例に限定されない。例えば、図17に示すように、配置1と配置2とでは、データの最上位ビットの値が、互いに反転した関係にある2つの配置を符号語構成方法候補として用いることも可能である。図17のような配置方法の組み合わせを用いることにより、信号レベルの偏りを低減する効果を保ちつつ、配置の選択の自由度が増すため、より柔軟に信号配置を設定することが可能となる。
また、配置方法(符号語構成方法候補)の数は、2種類に限定されるものではない。3種類以上の配置を符号語構成方法候補として用意して使用して構わない。この場合、ヘッダの種類も、配置方法の種類数に対応して増やせばよい。
さらに、以上で述べたヘッダのシンボル数及びヘッダの値はあくまでも一例であり、ヘッダを構成するシンボルの平均信号レベルが異なるヘッダを複数種類用意し、かつヘッダが必ず信号遷移を含むという条件が満たされていれば、値及びシンボル数の異なるヘッダを用いてもよい。また、制御信号などの種類の異なるデータを区別するために、ヘッダの種類を追加しても構わない。
以上のように、本実施の形態の送信装置300Tによれば、各符号語について、データを変調する際に、データの多値信号レベル上の配置を複数種類の配置から選択する。当該選択は、信号レベルの偏りを低減する効果が最も大きくなるように、行われる。そうすることで、送信装置300Tは、送信信号のDCバランスを従来よりも望ましい状態に保持することが可能になっている。送信装置300Tでは、極めて短期的な(1符号語の送信に要する時間と同程度の時間スケールの)信号レベルの偏りを低減することが可能になっており、これにより、送信装置300Tは、短期的なDCバランスの揺らぎを、低減することができる。
4−2. 受信装置について
次に実施の形態3に係る受信装置について説明する。該受信装置は、送信装置300Tが送信した送信信号を受信し、復調することができる受信装置である。
4−2−1.構成
図18は、実施の形態3に係る受信装置300Rの構成を示すブロック図である。本図においては、受信装置300Rが備える復調器の構成を中心に図示される。復調器以外の受信装置300Rの構成は、図の簡単化のため、適宜省略されている。
実施の形態3による受信装置300Rは、多値復調部357と、シリアル・パラレル変換部355a、355bと、パラレル信号同期部353と、信号逆変換部352と、デスクランブラ351a、351bとを有する。
多値復調部357は、受信装置100R等の多値復調部157と同様の構成を有せばよい。
シリアル・パラレル変換部355a、355bは、受信装置100Rのシリアル・パラレル変換部155a、155bと同様の構成を有せばよい。
パラレル信号同期部353は、受信装置100Rのパラレル信号同期部153と同様の構成を有せばよい。
多値レベル逆変換部(信号逆変換部)352は、ヘッダビット374cに基づいて、符号語構成方法(ペイロードで使用される配置)を特定し、該方法に対応した逆変換を、受信変換データ374a、bに適用する。結果得られたデータは、受信スクランブルデータ373a、bとして、デスクランブラ351a、bへ送られる。なお、特定された符号語構成方法に対応した逆変換に基づくかぎりにおいて多値レベル逆変換部(信号逆変換部)352が行う「変換」は、受信変換データ374a、bをそのまま受信スクランブルデータ373a、bとして出力する場合(無変換)を含んでよい。
デスクランブラ351a、351bは、受信装置100Rのデスクランブラ151a、151bと同様の構成を有せばよい。また、デスクランブラ351a、351bは、実施の形態1と同様、省略可能である。
4−2−2.動作
以下、受信装置300Rの動作について説明する。
受信装置300Rが受信信号379を受信すると、そのパラレル信号同期部353が、受信信号379に対応したパラレル信号(受信変換データ374a、b、および、ヘッダビット374c)を、多値レベル逆変換部352へ出力する(図7のS11)。
多値レベル逆変換部352は、ヘッダビット374cの値に基づいて、多値振幅変調信号の生成においてデータの符号化に用いられた符号語構成方法(ペイロードで使用された配置)を特定する(図7のS12)。
多値レベル逆変換部352は、図7のステップS12において特定した符号語構成方法(ペイロードで使用された配置)に対応した逆変換を、受信変換データ374a、bに対して行いその結果を受信スクランブルデータ373a、bとしてデスクランブラ351a、bへ送り、デスクランブラ351a、bが受信スクランブルデータ373a、bをデスクランブルして、その結果を受信データ371として出力する(図7のS13)。
図13のようにして、中間電位について対称の関係にある2種類の配置を使い分けてペイロードを構成し、図15のようにして、ヘッダを構成する場合には、多値レベル逆変換部352における逆変換は、ヘッダビット374cの上位ビットと、受信変換データ374a、bの各ビットとの間で排他的論理和演算を行い、その結果を受信スクランブルデータ373a、bとして出力することで実現できる。なお、多値レベル逆変換部352の構成は、上記の例に限定されない。
以上のように、本実施の形態の受信装置300Rは、送信装置300Tが多値振幅変調方式により送出した信号から、受信データ371を、従来よりも確実に正しく生成することが可能になっている。
4−3. 伝送システムについて
4−3−1.構成および動作
本実施の形態による伝送システムは、送信装置300Tと、受信装置300Rと、を含んで構成される。本実施の形態による伝送システムは、他の実施の形態による伝送システムと同様にして動作するため、ここでは、その説明を省略する。
5.実施の形態4.
5−1. 送信装置について
本実施の形態は、実施の形態3の変形例である。実施の形態4に係る送信装置は、実施の形態3による送信装置300Tと同様、複数の符号語構成方法候補として、データの多値信号レベル上への配置が他の候補のそれと互いに異なる配置を予め用意しているが、配置の切り替えを、符号語単位ではなく、ペイロードを複数に分割し、分割した単位毎に行う。また、ヘッダは、ペイロードの各部分について選択した配置を示す情報を含むようにして構成される。なお、以下の説明では、他の実施の形態と同様の構成・動作については、説明を適宜省略する。
5−1−1.構成
本実施の形態による送信装置の構成は、第3の実施の形態による送信装置300Tと同等の構成でよい。ただし、本実施の形態による送信装置は、平均レベル算出部および多値レベル変換部ならびにヘッダ生成部の動作が、送信装置300Tのそれと異なる。
5−1−2.動作
次に、図19、図20、および、図21を参照し、本実施の形態による送信装置の動作について説明する。本項においても、他の実施の形態と同様の構成については、適宜説明を省略する。
図19は、本実施の形態による送信装置が出力する送信信号に含まれる符号語の概略を示す図である。符号語は、2シンボルで構成されたヘッダ481と、64シンボルで構成されたペイロード483とを含んでなり、ヘッダ481は、常に、配置1(図13の方法(a))に従って構成され、ペイロード483の各部分で用いられる配置を示す情報を含んでいる。つまり、ヘッダ481で使用する配置は配置1に固定される。ペイロード483では、所定のペイロードの部分単位で、使用する配置を切り替えることができる。本例では、ペイロードは、半分(32シンボル)に分割され、ペイロード前半で使用する配置と、ペイロード後半で使用する配置とを独立的に選択することができる。なお、ペイロードの分割数は、2に限定されず、任意の複数であってよい。また、ペイロード部分は、互いに等シンボル数を含まなくともよい。
よって、本実施の形態においては、符号語単位では4通りの配置が可能になっている。つまり、本実施の形態による送信装置は、4つの符号語構成方法候補のうちの1つの符号語構成方法(配置方法)を選択して使用することができる。
本実施の形態では、ヘッダは、上記の4通りの配置の組み合わせを示す情報を含むように構成される。また、ヘッダには、受信側の装置でヘッダを容易に検出できるように、ヘッダに必ず信号遷移を含めている。
図20は、本実施の形態で使用するヘッダの例である。このように本実施の形態のヘッダ生成部は、平均レベル算出部が出力する選択信号に基づいて、ペイロードの各部分で使用された配置を示す情報を含むようにヘッダを構成する。
次に、図21を参照し、本実施形態の平均レベル算出部が、複数の符号語構成方法候補(複数種の配置およびその組み合わせ)のなかから上記条件Aを満足する符号語構成方法を選択する過程を説明する。
本実施形態の送信装置の平均レベル算出部は、これから送信するべきデータの送信スクランブルデータを受けとり、これらを複数の符号語構成方法候補それぞれで、つまり、ペイロードの各部分のデータの多値信号レベル上での配置、ならびに、符号語全体で使用する配置の組み合わせを異ならせて、符号語化する(図3のS1)。これにより、互いに相異なる複数の符号語構成方法で(配置およびその組み合わせで)構成された複数の符号語が構成される。
次に本実施形態の平均レベル算出部は、構成した符号語それぞれについて、当該符号語に含まれるシンボルの信号レベル、および、これまでに送信した変調信号(送信信号)系列に含まれるシンボルの信号レベルの、平均値(図21(b)の最右列)を求める(図3のS2)。
そして、本実施形態の平均レベル算出部は、求めた平均値(平均信号レベル)が、最も中間電位に近くなる符号語構成方法を、つまり、ペイロード各部分で使用する配置および符号語全体におけるそれらの組み合わせを、複数の符号語構成方法候補(複数の配置およびその組み合わせ)のなかから選択する(図3のS3)。図21の例では、平均レベル算出部は、候補(c)(ペイロード前半を配置2としペイロード後半を配置1とする組み合わせ)を、これから送信するべきデータの多値信号レベル上への配置として選択し、選択した配置を示す選択信号を信号変換部(ヘッダ生成部および多値レベル変換部)へ送る。信号変換部のヘッダ生成部は、選択信号に従ってヘッダビットを生成し出力する。信号変換部の多値レベル変換部は、選択信号に従ってペイロードを構成し、送信変換データとして出力する。
本実施形態においても、実施の形態3と同様、データの多値信号レベル上への配置方法は、図13の例に限定されない。また、また、配置方法は、2種類に限定されず、3種類以上を用意して切り替えてもよい。この場合には、ヘッダの種類も、配置方法に対応して増やせばよい。
なお、本実施形態の平均レベル算出部が、複数の符号語構成方法候補のなかから上記条件Bを満足する符号語構成方法を選択する過程については説明を省略するが、他の実施の形態と同様、平均レベル算出部は、条件Bに従って複数の符号語構成方法候補のなかから上記条件Bを満足する符号語構成方法を選択することができる。
本実施形態のパラレル・シリアル変換部は、送信変換データ、および、ヘッダビットをシリアル信号に変換し、変調入力信号として、多値変調部へ送る。多値変調部は、変調入力信号について4値の多値振幅変調を行い、送信信号として送出する(図3のS4)。
なお、以上ではペイロードを前半と後半に2分割する場合について説明したが、3つ以上に分割してもよく、その場合には、配置方法の組み合わせの数が増加するため、ヘッダも組み合わせの数に対応して種類を増やせばよい。
さらに、以上で述べたヘッダのシンボル数及びヘッダの値はあくまでも一例であり、ヘッダを構成するシンボルの平均信号レベルが互い異なるものを複数種類用意し、かつヘッダが必ず信号遷移を含むという条件が満たされていれば、値及びシンボル数の異なるヘッダを用いてもよい。また、制御信号などの、種類の異なるデータを区別するために、ヘッダの種類を追加しても構わない。
以上のように本実施の形態によれば、実施の形態3よりも小さい単位でデータの多値信号レベル上へ配置方法を切り替えることができるため、長い符号語を用いる場合においても効果的に信号レベルの偏りを打ち消すことができる。
5−2. 受信装置について
5−2−1.構成および動作について
本実施の形態による受信装置の構成および動作は、動作の一部を除き、第3の実施の形態による受信装置300Rと同等の構成および動作でよい。本実施の形態による受信送信装置の多値データ逆変換部は、ヘッダビットが示すペイロード各部分で使用されている配置の情報に基づいて、ペイロードの各部分について、逆変換の方法を切り替える点で、受信装置300Rと相違する。
本実施の形態の受信装置は、実施の形態3よりも小さい単位でデータの多値信号レベル上へ配置方法を切り替えて信号レベルの偏りより精緻に制御することができるため、長い符号語を用いる場合においても効果的に信号レベルの偏りを打ち消すことができ、送信装置が多値振幅変調方式により送出した信号から、受信データを、従来よりも確実に正しく生成することが可能になっている。
5−3. 伝送システムについて
5−3−1.構成および動作について
本実施の形態による伝送システムは、同実施形態による送信装置および受信装置を含んで構成される。本実施の形態による伝送システムは、他の実施の形態による伝送システムと同様にして動作するため、ここでは、その説明を省略する。
なお、上述の各実施形態においては、変調器(多値振幅変調装置)は、互いに異なる複数の符号語構成方法候補を予め用意してよい。このとき、複数の符号語構成方法候補は、同一のデータを符号語に変換した場合に、互いに異なる平均信号レベルを有するヘッダおよび同一のペイロードを生成する複数の符号語構成方法候補を含んでよい。
この構成によれば、受信側の装置において、ヘッダを解析して符号語構成方法を特定する必要がない。
なお、上述の各実施形態においては、変調器(多値振幅変調装置)は、互いに異なる複数の符号語構成方法候補を予め用意してよい。このとき、複数の符号語構成方法候補は、データ値の多値信号レベルへの配置が互いに異なる複数の符号語構成方法を含んでよい。この場合、変調器の信号変換部は、選択された符号語構成方法を示す情報を含むヘッダを生成する。
なお、上述の各実施形態においては、変調器(多値振幅変調装置)は、互いに異なる複数の符号語構成方法候補を予め用意してよい。このとき、複数の符号語構成方法候補は、符号語のペイロードを分割してなる複数のペイロード部分に格納されるデータ値に異なる多値信号レベル配置を適用する符号語構成方法を含んでよい。
なお、上述の各実施形態においては、変調器(多値振幅変調装置)は、互いに異なる複数の符号語構成方法候補を予め用意してよい。このとき、複数の符号語構成方法候補は、配置が前記中間電位について対称の関係にある複数の符号語構成方法を含んでよい。
なお、上述の各実施形態においては、変調器(多値振幅変調装置)は、互いに異なる複数の符号語構成方法候補を予め用意してよい。このとき、複数の符号語構成方法候補は、配置が、データ値の最上ビットの値について互いに反転した関係にある複数の符号語構成方法を含んでよい。
なお、上述の各実施形態においては、変調器(多値振幅変調装置)の平均レベル算出部は、既出力シンボルのうち直近の所定数の既出力シンボルに基づいて、中間電位に最も近くなる符号語構成方法を複数の符号語構成方法候補のうちから選択してよい。
なお、上述の各実施形態においては、変調器(多値振幅変調装置)の平均レベル算出部は、出力開始時からの全ての既出力シンボルに基づいて、中間電位に最も近くなる符号語構成方法を複数の符号語構成方法候補のうちから選択してよい。
なお、上述の各実施形態においては、変調器(多値振幅変調装置)の平均レベル算出部は、既出力シンボルのうち直近の所定数の既出力シンボルに基づいて、中間電位に最も近くなる符号語構成方法を複数の符号語構成方法候補のうちから選択してよい。この場合、所定数は、多値振幅変調信号が伝送される伝送路の低域遮断周波数の逆数に相当する期間に送信装置が送出するシンボルの数よりも多い数でよい。
なお、上述の各実施形態においては、変調器(多値振幅変調装置)の平均レベル算出部112,312の機能は、例えば、汎用プロセッサがメモリに格納されたプログラムを実行することにより実現されてよく、それに限定されない。あるいは、例えば、専用のプロセッサにより当該機能が実現されてもよい。
なお、上述の各実施形態においては、変調器(多値振幅変調装置)の信号変換部114,2114,3114の機能は、例えば、汎用プロセッサがメモリに格納されたプログラムを実行することにより実現されてよく、それに限定されない。あるいは、例えば、専用のプロセッサにより当該機能が実現されてもよい。
なお、上述の各実施形態においては、変調器(多値振幅変調装置)の多値変調部117,217,317の機能は、例えば、汎用プロセッサがメモリに格納されたプログラムを実行することにより実現されてよく、それに限定されない。あるいは、例えば、専用のプロセッサにより当該機能が実現されてもよい。
なお、上述の各実施形態においては、復調器(多値振幅復調装置)の同期部153,353の機能は、例えば、汎用プロセッサがメモリに格納されたプログラムを実行することにより実現されてよく、それに限定されない。あるいは、例えば、専用のプロセッサにより当該機能が実現されてもよい。
なお、上述の各実施形態においては、復調器(多値振幅復調装置)の信号逆変換部152,352(多値レベル逆変換部)の機能は、例えば、汎用プロセッサがメモリに格納されたプログラムを実行することにより実現されてよく、それに限定されない。あるいは、例えば、専用のプロセッサにより当該機能が実現されてもよい。
100T 送信装置
111a、b スクランブラ
112 平均レベル算出部
114 信号変換部
115a、b パラレル・シリアル変換部
117 多値変調部
100R 受信装置
151a、b デスクランブラ
152 信号逆変換部
153 パラレル信号同期部
155a、b シリアル・パラレル変換部
157 多値変調部
100S 伝送システム
200T 送信装置
211a、b スクランブラ
212 平均レベル算出部
213 ヘッダ生成部
2114 信号変換部
215a、b パラレル・シリアル変換部
217 多値変調部
300T 送信装置
311a、b スクランブラ
312 平均レベル算出部
313 ヘッダ生成部
314 多値レベル変換部
3114 信号変換部
315a、b パラレル・シリアル変換部
317 多値変調部
300R 受信装置
351a、b デスクランブラ
352 多値データ逆変換部
3152 信号逆変換部
353 パラレル信号同期部
355a、b シリアル・パラレル変換部
357 多値変調部

Claims (13)

  1. デジタルデータから4以上の信号レベルを有する多値振幅変調信号を生成し出力する多値振幅変調装置であって、
    予め用意した互いに異なる複数の符号語構成方法候補のうちから、既出力の多値振幅変調信号に含まれる既出力シンボルに送信すべきデジタルデータの符号語のシンボルを加えてなるシンボル列の平均信号レベルが前記4以上の信号レベルの中間電位に最も近くなる符号語構成方法を選択し、選択された符号語構成方法を示す選択信号を出力する平均レベル算出部と、
    前記選択信号が示す符号語構成方法に従って前記デジタルデータの符号語を構成する信号変換部と、
    前記符号語を用いて多値振幅変調信号を生成し出力する多値変調部と、を有する多値振幅変調装置。
  2. 前記予め用意した互いに異なる複数の符号語構成方法候補は、同一のデータを符号語に変換した場合に、互いに異なる平均信号レベルを有するヘッダおよび同一のペイロードを生成する複数の符号語構成方法候補を含む、請求項1に記載の多値振幅変調装置。
  3. 前記予め用意した互いに異なる複数の符号語構成方法候補は、データ値の多値信号レベルへの配置が互いに異なる複数の符号語構成方法を含み、
    前記信号変換部は、前記選択された符号語構成方法を示す情報を含むヘッダを生成する、請求項1に記載の多値振幅変調装置。
  4. 前記予め用意した互いに異なる複数の符号語構成方法候補は、符号語のペイロードを分割してなる複数のペイロード部分に格納されるデータ値に異なる多値信号レベル配置を適用する符号語構成方法を含む、請求項3に記載の多値振幅変調装置。
  5. 前記予め用意した互いに異なる複数の符号語構成方法候補は、前記配置が前記中間電位について対称の関係にある複数の符号語構成方法を含む、請求項3に記載の多値振幅変調装置。
  6. 前記予め用意した互いに異なる複数の符号語構成方法候補は、前記配置が、前記データ値の最上ビットの値について互いに反転した関係にある複数の符号語構成方法を含む、請求項3に記載の多値振幅変調装置。
  7. 前記平均レベル算出部は、前記既出力シンボルのうち直近の所定数の既出力シンボルに基づいて、前記中間電位に最も近くなる符号語構成方法を前記複数の符号語構成方法候補のうちから選択する、請求項1に記載の多値振幅変調装置。
  8. 前記平均レベル算出部は、出力開始時からの全ての前記既出力シンボルに基づいて、前記中間電位に最も近くなる符号語構成方法を前記複数の符号語構成方法候補のうちから選択する、請求項1に記載の多値振幅変調装置。
  9. 4以上の信号レベルを有する多値振幅変調信号を復調してデジタルデータを出力する多値振幅復調装置であって、
    前記多値振幅変調信号を復調して符号語のヘッダを検出する同期部と、
    前記同期部が検出した前記ヘッダの値に基づいて前記符号語の構成に用いられた符号語構成方法を特定し、該符号語構成方法に対応する逆変換を行うことによりデジタルデータを生成し出力する信号逆変換部と、を有する多値振幅復調装置。
  10. 請求項1に記載の多値振幅変調装置を備える送信装置と、
    請求項9に記載の多値振幅復調装置を備える受信装置と、を有する伝送システム。
  11. 前記送信装置の多値振幅変調装置の平均レベル算出部は、前記既出力シンボルのうち直近の所定数の既出力シンボルに基づいて、前記中間電位に最も近くなる符号語構成方法を前記複数の符号語構成方法候補のうちから選択し、
    前記所定数は、前記多値振幅変調信号が伝送される伝送路の低域遮断周波数の逆数に相当する期間に前記送信装置が送出するシンボルの数よりも多い、請求項10に記載の伝送システム。
  12. 変調装置において、デジタルデータから4以上の信号レベルを有する多値振幅変調信号を生成し出力する多値振幅変調方法であって、
    送信すべきデジタルデータを受けるステップと、
    予め用意した互いに異なる複数の符号語構成方法候補のうちから、既出力の多値振幅変調信号に含まれる既出力シンボルに、前記デジタルデータの符号語のシンボルを加えてなるシンボル列の平均信号レベルが前記4以上の信号レベルの中間電位に最も近くなる符号語構成方法を選択するステップと、
    前記選択するステップにおいて選択された符号語構成方法で構成された前記データの符号語を用いて多値振幅変調信号を生成し出力するステップと、を有する多値振幅変調方法。
  13. 復調装置において、4以上の信号レベルを有する多値振幅変調信号を復調してデジタルデータを出力する多値振幅復調方法であって、
    多値振幅変調信号を受けるステップと、
    前記多値振幅変調信号を復調して符号語のヘッダを検出するステップと、
    前記ヘッダの値に基づいて前記符号語の構成に用いられた符号語構成方法を特定するステップと、
    前記符号語に対し、前記特定するステップにおいて特定された符号語構成方法に対応する逆変換を行うことによりデジタルデータを生成し出力するステップと、を有する多値振幅復調方法。
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