JPWO2012165579A1 - プラスチックレンズ - Google Patents
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Abstract
本発明は、フォトクロミック膜を備えていながらも、変形を抑制できるプラスチックレンズを提供する。本発明のプラスチックレンズは、凹面と凸面を有するメニスカス形状のプラスチック基板と、プラスチック基板の凸面に設けられたフォトクロミック膜と、プラスチック基板の凹面に設けられた応力補正膜とを含む構成とする。
Description
本発明は、眼鏡用等のプラスチックレンズに関する。特に、フォトクロミック膜をレンズ基板に形成したフォトクロミックレンズに関する。
近年、有機フォトクロミック染料を応用したプラスチック製フォトクロミックレンズ(調光レンズともいう)が眼鏡用として市販されている。これらは明るい屋外で発色することにより高濃度のカラーレンズと同様な防眩効果を有し、室内に移ると高い透過率を回復するものである。
このフォトクロミック機能は、フォトクロミック色素を含む組成物からなる膜をレンズ表面に形成することで付与される。こうしたフォトクロミック膜を形成するにあたり、レンズ基板との密着性や膜強度を確保することが求められる。
例えば、下記特許文献1では、特定の成分及び配合比の組成物によりフォトクロミック膜を形成することで、光学基板に対する密着性や膜強度を向上させることができるとしている。
特にここでは紫外線硬化型のフォトクロミック膜をレンズ凸面に形成しており、その最適な膜厚は、10μm〜50μmとされている。
特にここでは紫外線硬化型のフォトクロミック膜をレンズ凸面に形成しており、その最適な膜厚は、10μm〜50μmとされている。
また、このように、フォトクロミック膜は従来よりレンズ凸面に設けられる。これは、殆どのレンズ基板には、使用者の目を保護するために紫外線吸収剤が含まれているからである。具体的には、波長400nmよりも短波長側の紫外線を吸収する紫外線吸収剤が含まれている。フォトクロミック膜は、紫外線の照射によってその調光作用を示す。したがってレンズ裏面(通常は凹面)にフォトクロミック膜を設けるとレンズ基板内の紫外線吸収剤等によって紫外線が吸収されてしまい、十分な紫外線がフォトクロミック膜に届かず、所望の調光作用が得られにくい。
このため、紫外線の吸収がされない対物側の面にフォトクロミック膜を設けることで、外環境からの紫外線を直接フォトクロミック膜に入射させ、外環境に応じた調光作用を発揮させることを可能としている。
このため、紫外線の吸収がされない対物側の面にフォトクロミック膜を設けることで、外環境からの紫外線を直接フォトクロミック膜に入射させ、外環境に応じた調光作用を発揮させることを可能としている。
ところが、1.60以上のプラスチックレンズ、特に屈折率が1.70以上のプラスチックレンズ基板に対してフォトクロミック膜を形成すると、製造時の加熱を必要とする工程において、プラスチックレンズ基板が変形してしまうことがあった。
例えば、図5に示すプラスチックレンズ110を用いて説明する。図5Aに示すプラスチックレンズ110は、プラスチック基板11の凸面側にフォトクロミック膜12が形成され、このフォトクロミック膜12上にハードコート層14が設けられている。また、プラスチック基板11の凹面にもハードコート層15が設けられている。
ハードコート層14,15の熱硬化時には、フォトクロミック膜12において重合反応が進行し、矢印A1,A2に示す方向にフォトクロミック膜12の収縮が生じる。これにより、プラスチック基板11は、フォトクロミック膜12から応力を受け、プラスチックレンズ110の屈折面は図5Bに示すように平面に近い形状に変形し、当初の屈折力が失われてしまう。
特に、屈折率が1.60以上のプラスチックレンズは、低屈折率のものに比べてレンズ厚が薄くなるので、上述の現象が生じやすくなる。
また、これを避けるためには、ハードコート層の硬化温度を低温化する必要があるが、低温でハードコート層を形成すると、十分な耐衝撃性(膜硬度)と、膜密着性を確保することが困難であった。
また、これを避けるためには、ハードコート層の硬化温度を低温化する必要があるが、低温でハードコート層を形成すると、十分な耐衝撃性(膜硬度)と、膜密着性を確保することが困難であった。
上述の点を鑑みて、本発明は、フォトクロミック膜を備えていながらも、変形を抑制できるプラスチックレンズを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明によるプラスチックレンズは、凹面と凸面を有するメニスカス形状のプラスチック基板と、プラスチック基板の凸面に設けられたフォトクロミック膜を有する。また、プラスチック基板の凹面に設けられた応力補正膜を有する。
本発明のプラスチックレンズによれば、プラスチック基板の凸面に設けられたフォトクロミック膜の収縮によって生じる応力を、プラスチック基板の凹面に設けられた応力補正膜の収縮によって生じる応力によって打ち消すことができる。
また、この応力補正膜にフォトクロミック色素を含有させてもよい。すなわち、応力補正膜を、プラスチック基板の凹面に設けたフォトクロミック膜としても用いることが可能である。
これにより、プラスチックレンズ全体としての発色濃度を向上させることができる。また、プラスチック基板の凸面に設けられたフォトクロミック膜が損傷しても、応力補正膜によって発色を維持することができる。
これにより、プラスチックレンズ全体としての発色濃度を向上させることができる。また、プラスチック基板の凸面に設けられたフォトクロミック膜が損傷しても、応力補正膜によって発色を維持することができる。
本発明によれば、プラスチック基板の凹面に設けられたフォトクロミック膜がプラスチック基板に加える応力を打ち消すことができる。このため、変形を抑制した高品質なプラスチックレンズを提供できる。
以下本発明を実施するための形態の例を説明するが、本発明は以下の例に限定されるものではない。説明は以下の順序で行う。
1.プラスチックレンズの実施の形態
(1)レンズ構成
(2)プラスチック基板
(3)プライマー層
(4)フォトクロミック膜
(5)応力補正膜
(6)ハードコート層
(7)反射防止膜
2.実施例
1.プラスチックレンズの実施の形態
(1)レンズ構成
(2)プラスチック基板
(3)プライマー層
(4)フォトクロミック膜
(5)応力補正膜
(6)ハードコート層
(7)反射防止膜
2.実施例
1.プラスチックレンズの実施の形態
(1)レンズ構成
図1は、本発明の実施の形態によるプラスチックレンズ100の断面構成の一例を示す概略構成図である。なお、この図では、構成の概略を示しており、各部位の寸法比等を限定するものではない。
本実施の形態によるプラスチックレンズ100は、例えば片方の面に凸面を有し、もう一方の面に凹面を有するメニスカスレンズ形状である。
(1)レンズ構成
図1は、本発明の実施の形態によるプラスチックレンズ100の断面構成の一例を示す概略構成図である。なお、この図では、構成の概略を示しており、各部位の寸法比等を限定するものではない。
本実施の形態によるプラスチックレンズ100は、例えば片方の面に凸面を有し、もう一方の面に凹面を有するメニスカスレンズ形状である。
本実施形態のプラスチックレンズ100は、片方の面に凸面を有し、もう一方の面に凹面を有するプラスチック基板1と、プラスチック基板1の凸面上に形成されたフォトクロミック膜2と、フォトクロミック膜2上に形成されたハードコート層4を備える。また、ハードコート層4上には、反射防止膜6が形成される。
また、本実施の形態によるプラスチックレンズ100は、プラスチック基板1の凹面上に設けられた応力補正膜3と、応力補正膜3上に形成されたハードコート層5を備える。
なお、反射防止膜6は必ずしも形成しなくてもよいし、またその他の付加的な機能を有する他の膜を設けてもよい。
なお、反射防止膜6は必ずしも形成しなくてもよいし、またその他の付加的な機能を有する他の膜を設けてもよい。
プラスチック基板1の材料は、特に限定されない。ハードコート層4,5や、反射防止膜6についても、特に限定するものではない。また、上述したプラスチック基板1や、各膜、各層の間に図示しないプライマー層を介在させても構わない。
また、応力補正膜3の材料は、フォトクロミック膜2と同じであってよいが、フォトクロミック色素は必ずしも含有している必要はない。ただし、少なくとも、重合反応によって硬化する硬化性成分と、この硬化性成分の重合を促す重合開始剤を含む。
また、フォトクロミック膜2上、及び応力補正膜3上には、例えば図1に示すように、ハードコート層4,5が積層される。ハードコート層4,5の厚さは、例えば1μm〜3μm程度あれば、フォトクロミック膜2や応力補正膜3の保護層として機能させることができる。
また、プラスチック基板1と応力補正膜3の密着性を高めるために、図示しないプライマー層をプラスチック基板1と応力補正膜3の間に介在させてもよい。
また、フォトクロミック膜2上、及び応力補正膜3上には、例えば図1に示すように、ハードコート層4,5が積層される。ハードコート層4,5の厚さは、例えば1μm〜3μm程度あれば、フォトクロミック膜2や応力補正膜3の保護層として機能させることができる。
また、プラスチック基板1と応力補正膜3の密着性を高めるために、図示しないプライマー層をプラスチック基板1と応力補正膜3の間に介在させてもよい。
このように、本実施の形態によるプラスチックレンズ100は、プラスチック基板1の凹面に応力補正膜3が設けられている。この応力補正膜3は、後述するように、フォトクロミック膜の硬化性成分と、重合開始剤を含んでいるので、例えばハードコート層4,5の熱硬化時において、応力補正膜3は、フォトクロミック膜2と同様に熱収縮を生じる。
このため、凸面に設けられたフォトクロミック膜2の熱収縮によりプラスチック基板11に加えられる応力を、凹面に設けられた応力補正膜3が熱収縮することにより生じる応力によって打ち消すことができる。したがって、レンズの変形を抑制することが可能となり、高品質なプラスチックレンズを提供できる。
このため、凸面に設けられたフォトクロミック膜2の熱収縮によりプラスチック基板11に加えられる応力を、凹面に設けられた応力補正膜3が熱収縮することにより生じる応力によって打ち消すことができる。したがって、レンズの変形を抑制することが可能となり、高品質なプラスチックレンズを提供できる。
また、応力補正膜3は、フォトクロミック色素を含有していてもよい。この場合には、プラスチック基板1の凸面及び凹面の両方にフォトクロミック膜が形成されることになる。
プラスチック基板1の凹面側にもフォトクロミック膜を設けることにより、フォトクロミック膜2において吸収されなかった紫外線を凹面側のフォトクロミック膜(応力補正膜3)によって吸収させることができる。
すなわち、応力補正膜3も発色させることで、プラスチックレンズ100に入射した紫外線の利用効率を高めることができ、またプラスチックレンズ100の発色濃度を向上させることが可能である。
例えば、プラスチック基板1の凸面のみにフォトクロミック膜を設けた場合には、プラスチックレンズ100に対する光の透過率は、グレーの色調で23℃の温度環境で約12±1%程度であるのに対し、プラスチック基板1の両面にフォトクロミック膜を設けた場合には、凹面側に入射する紫外線により凹面側のフォトクロミック層も発色し、約9±1%程度の透過率となり発色濃度が増加する。
プラスチック基板1の凹面側にもフォトクロミック膜を設けることにより、フォトクロミック膜2において吸収されなかった紫外線を凹面側のフォトクロミック膜(応力補正膜3)によって吸収させることができる。
すなわち、応力補正膜3も発色させることで、プラスチックレンズ100に入射した紫外線の利用効率を高めることができ、またプラスチックレンズ100の発色濃度を向上させることが可能である。
例えば、プラスチック基板1の凸面のみにフォトクロミック膜を設けた場合には、プラスチックレンズ100に対する光の透過率は、グレーの色調で23℃の温度環境で約12±1%程度であるのに対し、プラスチック基板1の両面にフォトクロミック膜を設けた場合には、凹面側に入射する紫外線により凹面側のフォトクロミック層も発色し、約9±1%程度の透過率となり発色濃度が増加する。
また、応力補正膜3をフォトクロミック膜として設けることにより、フォトクロミック膜2が損傷しても、応力補正膜3によって発色性能を維持することが可能である。
次に、このプラスチックレンズ100の各部の材料について説明する。
(2)プラスチック基板
本発明のプラスチックレンズに用いるプラスチック基板1の材料は、特に限定されるものではない。
例えば、メチルメタクリレート単独重合体、メチルメタクリレートと1種以上の他のモノマーとの共重合体、ジエチレングリコールビスアリルカーボネート単独重合体、ジエチレングリコールビスアリルカーボネートと1種以上の他のモノマーとの共重合体、イオウ含有共重合体、ハロゲン共重合体、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、不飽和ポリエステル、ポリエチレンテレフタレート、ポリウレタン、ポリチオウレタン、エピチオ基を有する化合物を材料とする重合体、スルフィド結合を有するモノマーの単独重合体、スルフィドと一種以上の他のモノマーとの共重合体、ポリスルフィドと一種以上の他のモノマーとの共重合体、ポリジスルフィドと一種以上の他のモノマーとの共重合体があげられる。
(2)プラスチック基板
本発明のプラスチックレンズに用いるプラスチック基板1の材料は、特に限定されるものではない。
例えば、メチルメタクリレート単独重合体、メチルメタクリレートと1種以上の他のモノマーとの共重合体、ジエチレングリコールビスアリルカーボネート単独重合体、ジエチレングリコールビスアリルカーボネートと1種以上の他のモノマーとの共重合体、イオウ含有共重合体、ハロゲン共重合体、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、不飽和ポリエステル、ポリエチレンテレフタレート、ポリウレタン、ポリチオウレタン、エピチオ基を有する化合物を材料とする重合体、スルフィド結合を有するモノマーの単独重合体、スルフィドと一種以上の他のモノマーとの共重合体、ポリスルフィドと一種以上の他のモノマーとの共重合体、ポリジスルフィドと一種以上の他のモノマーとの共重合体があげられる。
なお、基板の表面形状は、対物側(眼鏡用の場合眼とは反対側の面)に凸面状もしくは平面状、もう一方の面(眼鏡用の場合眼側の面)が凹面状とされたいわゆるメニスカス形状のプラスチック基板以外にも、両凸形状や両凹形状であっても、同様に変形を抑制する効果を得ることができる。
また、応力補正膜3を発色させ、紫外線の利用効率を高めるためには、プラスチック基板1には、紫外線吸収剤の含まれていないか又は紫外線吸収剤の含有量を通常よりも少なく調整した材料、または、紫外線透過性のある材料を用いることが好ましい。これにより、フォトクロミック膜2に吸収されなかった紫外線を応力補正膜3に到達させることができる。
例えば、プラスチック基板1を、少なくとも300nm〜420nmの波長域における積算透過率が14%以上となるように構成することが好ましく、300〜410nmの波長域における積算透過率が27%以上であるとより好ましい。
こうしたプラスチック基板1の材料としては、例えばジエチレングリコールビスアリルカーボネート(PPG社製 CR39)が挙げられる。
こうしたプラスチック基板1の材料としては、例えばジエチレングリコールビスアリルカーボネート(PPG社製 CR39)が挙げられる。
(3)プライマー層
また、プラスチック基板1やフォトクロミック膜2,3、ハードコート層4,5、反射防止膜6等の層間にプライマー層を必要に応じて適宜形成してもよい。
このプライマー層に用いる材料は、密着性や耐衝撃性を高め、またプラスチック基板を高屈折率材料により構成する場合は、光学特性に影響を及ぼさないものであれば特に限定しない。例えばポリオール、ポリイソシアネート、ポリイソシアネートのNCO基のブロッキング剤、またこれらに加えて金属酸化物を含む材料を用いることができる。
また、プラスチック基板1やフォトクロミック膜2,3、ハードコート層4,5、反射防止膜6等の層間にプライマー層を必要に応じて適宜形成してもよい。
このプライマー層に用いる材料は、密着性や耐衝撃性を高め、またプラスチック基板を高屈折率材料により構成する場合は、光学特性に影響を及ぼさないものであれば特に限定しない。例えばポリオール、ポリイソシアネート、ポリイソシアネートのNCO基のブロッキング剤、またこれらに加えて金属酸化物を含む材料を用いることができる。
ポリオールとしては、ポリカーボネートポリオール(例えば日本ポリウレタン工業(株)製「ニッポラン980番シリーズ(商品名)」、東亞合成(株)製「カルボジオール(商品名)」等)、ポリエーテルポリオール(例えば(株)ADEKA製「アデカポリエーテル(商品名)」、三井化学ポリウレタン(株)製「アクトコールPPG−Diolシリーズ(商品名)」等)、アクリルポリオール(例えば三井化学ポリウレタン(株)「タケラック(登録商標)」、DIC(旧大日本インキ化学工業)(株)製「アクリディック(登録商標)」等)、またはポリエステルポリオール(DIC(株)製「ポリライト(登録商標)」、(株)クラレ製「クラレポリオールシリーズ(商品名)」)等を用いることができる。
また、ポリイソシアネートとして、ポリイソシアネートヘキサメチレンジイソシアネート、1,3,3−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、4,4’−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、テトラメチルキシリレンジイシアネート、水添キシリレンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、水添ジフェニルメタンジイソシアネート、1,5−ナフタレンジイソシアネート、テトラメチルキシリレンジイソシアネート等のポリイソシアネートまたはこれらの変性体、イソシアヌレート、アロファネート、ビュレットまたはカルボジイミド、またはこれらの三量体などのアダクト体等を用いることができる。
ポリイソシアネートのNCO基のブロッキング剤としては、β−ジケトン、メチルエチルケトオキシムが好ましいが、アセチルアセトン、2,4−ヘキサンジオン、3,5−ヘプタンジオン、アセトオキシム、メチルエチルケトオキシムまたはカプロラクタム等を用いることができる。
またこのようなプライマー組成物に、屈折率を高めるために金属酸化物を添加してもよい。金属酸化物としては、Si,Al,Sn,Sb,Ta,Ce,La,Fe,Zn,W,Zr,In,Tiから選ばれる1種以上もしくは2種類以上の金属からなる金属酸化物、更に金属酸化物微粒子からなるゾルを用いることができる。
特に、ウレタン樹脂、ルチル型チタニアゾルを混合して成る材料より構成する場合は、密着性に優れ、また比較的高い屈折率となり、且つルチル結晶TiO2は光活性が抑制されるので耐候性の低下が抑制されるという利点を有する。
更に、ジルコニアゾルを混合して成る材料より構成する場合は、より耐候性の低下を抑制できるという利点がある。
更に、ジルコニアゾルを混合して成る材料より構成する場合は、より耐候性の低下を抑制できるという利点がある。
溶媒としては、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノプロピルエーテルアセテート、エチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノプロピルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノブチルエーテルアセテート、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールジプロピルエーテル、エチレングリコールジブチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールジプロピルエーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテル、プロピレングリコールジメチルエーテルまたはプロピレングリコールジエチルエーテル等のグリコール類等を用いることができる。
また、その他レベリング剤として、ポリオキシアルキレンとポリジメチルシロキサンの共重合体またはポリオキシアルキレンとフルオロカーボンとの共重合体等を用いることができる。
(4)フォトクロミック膜
フォトクロミック膜2は、フォトクロミック色素を有するコーティング液をプラスチック基板1上に塗布及び硬化することで成膜される。
コーティング液は、硬化性成分(マトリックス)、フォトクロミック色素、重合開始剤、及び、任意に添加される添加剤から構成することができる。コーティング液の調製方法は特に限定されず、所定量の各成分を秤取り、混合することにより行うことができる。
フォトクロミック膜2は、フォトクロミック色素を有するコーティング液をプラスチック基板1上に塗布及び硬化することで成膜される。
コーティング液は、硬化性成分(マトリックス)、フォトクロミック色素、重合開始剤、及び、任意に添加される添加剤から構成することができる。コーティング液の調製方法は特に限定されず、所定量の各成分を秤取り、混合することにより行うことができる。
このコーティング液は、25℃での粘度が20〜500cpであることが好ましく、50〜300cpであることがより好ましい。またさらには、60〜200cpであることが特に好ましい。この粘度範囲とすることにより、コーティング液の塗布が容易となり、所望の厚さのフォトクロミック膜を容易に得ることができる。
フォトクロミック膜形成のために使用可能な硬化性成分は、特に限定されず、例えば(メタ)アクリロイル基、(メタ)アクリロイルオキシ基、ビニル基、アリール基、スチリル基等のラジカル重合性基を有する公知の光重合性モノマーやオリゴマー、それらのプレポリマーを用いることができる。なお、(メタ)アクリロイルは、アクリロイルとメタクリロイルの両方を示す。
アクリル系材料の場合には、塗布後にUV硬化、ウレタン系材料の場合には熱硬化処理が施され、膜として完成する。
具体的な硬化性成分としては、特開2008−33223号公報、特開2007−77327号公報等に記載されている成分を使用することができる。
アクリル系材料の場合には、塗布後にUV硬化、ウレタン系材料の場合には熱硬化処理が施され、膜として完成する。
具体的な硬化性成分としては、特開2008−33223号公報、特開2007−77327号公報等に記載されている成分を使用することができる。
また、フォトクロミック色素化合物も特に限定するものではなく、公知のものを使用してもよい。
例えば、フルギミド化合物、スピロオキサジン化合物、クロメン化合物等のフォトクロミック色素化合物が挙げられる。
また、フォトクロミック色素としては、可視光の短波長側において光異性化反応を発現するものが好ましい。具体的な波長としては、420nm以下であり、好ましくは410nm以下である。この波長の光線は太陽光には多く含まれるが、室内や通常照明下の環境においては存在数が少ない。したがって、室内では本発明のプラスチックレンズの発色が抑制されるが、屋外環境では発色することができる。
例えば、フルギミド化合物、スピロオキサジン化合物、クロメン化合物等のフォトクロミック色素化合物が挙げられる。
また、フォトクロミック色素としては、可視光の短波長側において光異性化反応を発現するものが好ましい。具体的な波長としては、420nm以下であり、好ましくは410nm以下である。この波長の光線は太陽光には多く含まれるが、室内や通常照明下の環境においては存在数が少ない。したがって、室内では本発明のプラスチックレンズの発色が抑制されるが、屋外環境では発色することができる。
その他、添加剤として、フォトクロミック色素の耐久性の向上、発色速度の向上、退色速度の向上や成形性の向上等のために、界面活性剤、酸化防止剤、ラジカル捕捉剤、紫外線安定剤、紫外線吸収剤、離型剤、着色防止剤、帯電防止剤、蛍光染料、染料、顔料、可塑剤等の添加剤を添加してもよい。これらの添加剤としては、公知の化合物が特に制限されることなく使用可能である。
(5)応力補正膜
応力補正膜3は、重合反応により硬化する硬化性成分と、この硬化性成分の重合反応を促す重合開始剤を含んで構成される。特に、この硬化性成分は、ハードコート層4,5の熱硬化温度において、熱収縮を起こす材料が用いられる。これにより、フォトクロミック膜2の熱収縮によってプラスチック基板1に加えられる応力を、応力補正膜3の熱収縮によってプラスチック基板1に加えられる応力により打ち消すことが可能である。
応力補正膜3は、重合反応により硬化する硬化性成分と、この硬化性成分の重合反応を促す重合開始剤を含んで構成される。特に、この硬化性成分は、ハードコート層4,5の熱硬化温度において、熱収縮を起こす材料が用いられる。これにより、フォトクロミック膜2の熱収縮によってプラスチック基板1に加えられる応力を、応力補正膜3の熱収縮によってプラスチック基板1に加えられる応力により打ち消すことが可能である。
この硬化性成分及び重合開始剤は、いわゆるフォトクロミック膜の硬化性成分と重合開始剤と同様のものを用いることができる。したがって、上述したフォトクロミック膜2の硬化性成分及び重合開始剤の材料から適宜選択して用いてよい。
フォトクロミック膜2と応力補正膜3の硬化性成分と重合開始剤は、全く同一のものであってもよいし、異なっていてもよい。
また、応力補正膜3は、上述の添加剤を含有していてもよい。
フォトクロミック膜2と応力補正膜3の硬化性成分と重合開始剤は、全く同一のものであってもよいし、異なっていてもよい。
また、応力補正膜3は、上述の添加剤を含有していてもよい。
また、応力補正膜3は、フォトクロミック色素を含有していてもよく、プラスチック基板1の凹面側に設けられた第2のフォトクロミック膜として形成されてもよい。このフォトクロミック色素は、特に限定するものでなく、公知のものを用いることができる。
なお、この場合、応力補正膜3の構成は、フォトクロミック膜2の構成と同一としてもよい。これにより、フォトクロミック膜2と応力補正膜3を同一のフォトクロミック液によって形成することが可能であり、工程を簡易化することができる。
なお、この場合、応力補正膜3の構成は、フォトクロミック膜2の構成と同一としてもよい。これにより、フォトクロミック膜2と応力補正膜3を同一のフォトクロミック液によって形成することが可能であり、工程を簡易化することができる。
(6)ハードコート層
フォトクロミック膜2、応力補正膜3の上面には、それぞれ硬質膜としてハードコート層4,5が設けられる。
ハードコート層4,5の材料としては、特に限定されず、公知の有機ケイ素化合物及び金属酸化物コロイド粒子よりなるコーティング液を使用することができる。コーティング液を塗布した後、硬化処理によってハードコート層を得ることができる。
この有機ケイ素化合物としては、例えば下記一般式(I)で表される有機ケイ素化合物又はその加水分解物が挙げられる。
(R91)a’(R93)b’Si(OR92)4−(a’+b’)・・・(I)
(式中、R91は、グリシドキシ基、エポキシ基、ビニル基、メタアクリルオキシ基、アクリルオキシ基、メルカプト基、アミノ基、フェニル基等を有する有機基、R92は炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアシル基又は炭素数6〜10のアリール基、R93は炭素数1〜6のアルキル基又は炭素数6〜10のアリール基、a'及びb'はそれぞれ0又は1の整数を示す。)
フォトクロミック膜2、応力補正膜3の上面には、それぞれ硬質膜としてハードコート層4,5が設けられる。
ハードコート層4,5の材料としては、特に限定されず、公知の有機ケイ素化合物及び金属酸化物コロイド粒子よりなるコーティング液を使用することができる。コーティング液を塗布した後、硬化処理によってハードコート層を得ることができる。
この有機ケイ素化合物としては、例えば下記一般式(I)で表される有機ケイ素化合物又はその加水分解物が挙げられる。
(R91)a’(R93)b’Si(OR92)4−(a’+b’)・・・(I)
(式中、R91は、グリシドキシ基、エポキシ基、ビニル基、メタアクリルオキシ基、アクリルオキシ基、メルカプト基、アミノ基、フェニル基等を有する有機基、R92は炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアシル基又は炭素数6〜10のアリール基、R93は炭素数1〜6のアルキル基又は炭素数6〜10のアリール基、a'及びb'はそれぞれ0又は1の整数を示す。)
上記のR92の炭素数1〜4のアルキル基としては、例えば、直鎖又は分岐のメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基等が挙げられる。
また、上記のR92の炭素数1〜4のアシル基としては、例えば、アセチル基、プロピオニル基、オレイル基、ベンゾイル基等が挙げられる。
また、上記R92の炭素数6〜10のアリール基としては、例えば、フェニル基、キシリル基、トリル基等が挙げられる。
また、上記R93の炭素数1〜4のアルキル基としては、例えば、直鎖又は分岐のメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基等が挙げられる。
そして、上記R93の炭素数1〜10のアリール基としては、例えば、フェニル基、キシリル基、トリル基等が挙げられる。
また、上記のR92の炭素数1〜4のアシル基としては、例えば、アセチル基、プロピオニル基、オレイル基、ベンゾイル基等が挙げられる。
また、上記R92の炭素数6〜10のアリール基としては、例えば、フェニル基、キシリル基、トリル基等が挙げられる。
また、上記R93の炭素数1〜4のアルキル基としては、例えば、直鎖又は分岐のメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基等が挙げられる。
そして、上記R93の炭素数1〜10のアリール基としては、例えば、フェニル基、キシリル基、トリル基等が挙げられる。
金属酸化物コロイド粒子としては、例えば、酸化タングステン(WO3)、酸化亜鉛(ZnO)、酸化ケイ素(SiO2)、酸化アルミニウム(Al2O3)、酸化チタニウム(TiO2)、酸化ジルコニウム(ZrO2)、酸化スズ(SnO2)、酸化ベリリウム(BeO)、酸化アンチモン(Sb2O5)等が挙げられ、単独又は2種以上を併用することができる。
(7)反射防止膜
また、ハードコート層4,5上、特にプラスチック基板1の凸面上のハードコート層4上には、反射防止膜6を形成してもよい。この反射防止膜6の材質及び形成方法も特には限定されず、公知の無機酸化物により成る単層、多層膜を使用することができる。
この無機酸化物としては、例えば、二酸化ケイ素(SiO2)、酸化ジルコニウム(ZrO2)、酸化アルミニウム(Al2O3)、酸化ニオブ(Nb2O5)酸化イットリウム(Y2O3)等が挙げられる。
また、有機ケイ素化合物と無機微粒子によって構成され、無機微粒子の種類により屈折率が調整される単層又は多層の有機反射防止膜も使用することができる。
また、ハードコート層4,5上、特にプラスチック基板1の凸面上のハードコート層4上には、反射防止膜6を形成してもよい。この反射防止膜6の材質及び形成方法も特には限定されず、公知の無機酸化物により成る単層、多層膜を使用することができる。
この無機酸化物としては、例えば、二酸化ケイ素(SiO2)、酸化ジルコニウム(ZrO2)、酸化アルミニウム(Al2O3)、酸化ニオブ(Nb2O5)酸化イットリウム(Y2O3)等が挙げられる。
また、有機ケイ素化合物と無機微粒子によって構成され、無機微粒子の種類により屈折率が調整される単層又は多層の有機反射防止膜も使用することができる。
2.実施例
<実施例1>
以下に、本発明によるプラスチックレンズの実施例について説明する。
(1)フォトクロミック液の調製
まずプラスチック製容器にトリメチロールプロパントリメタクリレート20質量部、BPEオリゴマー(2,2−ビス(4−メタクリロイルオキシポリエトキシフェニル)プロパン)35質量部、EB6A(ポリエステルオリゴマーヘキサアクリレート)10質量部、平均分子量532のポリエチレングリコールジアクリレート10質量部、グリシジルメタクリレート10質量部からなるラジカル重合性単量体100質量部を用意した。
<実施例1>
以下に、本発明によるプラスチックレンズの実施例について説明する。
(1)フォトクロミック液の調製
まずプラスチック製容器にトリメチロールプロパントリメタクリレート20質量部、BPEオリゴマー(2,2−ビス(4−メタクリロイルオキシポリエトキシフェニル)プロパン)35質量部、EB6A(ポリエステルオリゴマーヘキサアクリレート)10質量部、平均分子量532のポリエチレングリコールジアクリレート10質量部、グリシジルメタクリレート10質量部からなるラジカル重合性単量体100質量部を用意した。
次に、フォトクロミック色素としてクロメンを3質量部、酸化防止剤としてLS765(ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケート、メチル(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケート)を5質量部、紫外線重合開始剤としてCGI−184(1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン)を0.4質量部、及びCGI403(ビス(2,6−ジメトキシベンゾイル−2,4,4−トリメチルペンチルフォスフィンオキサイド)を0.1質量部添加した。
(2)プライマー層の形成
プラスチック基板(EYRY(登録商標),S−2.00:HOYA社製)の凸面上に、ポリウレタン骨格にアクリル基を導入したポリウレタンの水分散液(ポリカーボネートポリオール系ポリウレタンエマルジョン)を1100rpmのスピンコーティングによって塗布し、70℃で90分間加熱硬化することによりプライマー層を形成した。その後、プラスチック基板の凹面上にも同じ水分散液を同様に塗布、熱硬化させることにより、プライマー層を形成した。
プラスチック基板(EYRY(登録商標),S−2.00:HOYA社製)の凸面上に、ポリウレタン骨格にアクリル基を導入したポリウレタンの水分散液(ポリカーボネートポリオール系ポリウレタンエマルジョン)を1100rpmのスピンコーティングによって塗布し、70℃で90分間加熱硬化することによりプライマー層を形成した。その後、プラスチック基板の凹面上にも同じ水分散液を同様に塗布、熱硬化させることにより、プライマー層を形成した。
(3)フォトクロミック膜及び応力補正膜の形成
[1]調整したフォトクロミック液を約2g秤取り、プライマー層が形成された上述のプラスチック基板の凸面に滴下した。そして、600rpmで5秒間スピンコーティングした後、UVランプにより紫外線を90秒照射し、フォトクロミック液を硬化した。
[2]次いで、このプラスチック基板の凹面に、上述のフォトクロミック液を滴下し、600rpmで7秒間スピンコーティングした後、UVランプにより紫外線を40秒照射してフォトクロミック液を硬化し、応力補正膜を形成した。
[1]調整したフォトクロミック液を約2g秤取り、プライマー層が形成された上述のプラスチック基板の凸面に滴下した。そして、600rpmで5秒間スピンコーティングした後、UVランプにより紫外線を90秒照射し、フォトクロミック液を硬化した。
[2]次いで、このプラスチック基板の凹面に、上述のフォトクロミック液を滴下し、600rpmで7秒間スピンコーティングした後、UVランプにより紫外線を40秒照射してフォトクロミック液を硬化し、応力補正膜を形成した。
(4)ハードコート層の形成
[3]その後、70℃で90分間のアニール処理を行った。
[4]次に、10℃〜15℃に保たれた攪拌機能のついたステンレス容器にSiO2濃度40%の水分散コロイダルシリカ(触媒化成工業(株)製カタロイドSI-40)を280重量部入れ攪拌しながら、0.6Nの塩酸4重量部、酢酸60重量部を添加した。そして、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン150重量部を滴下し、24時間攪拌を行った。更に、攪拌しながら、メチルセロソルブを100重量部、イソプロピルアルコール300重量部、n−ブタノール100重量部をこの順序で添加し、均一になった段階で硬化剤としてアルミニウムアセチルアセトン15重量部を添加し、更に1昼夜攪拌を行うことにより、ハードコート液を作製した。
そして、上述のプラスチック基板の凸面側、及び凹面側にこのハードコート液を塗布し、100℃・60分間の加熱硬化処理によってハードコート層を形成した。
[3]その後、70℃で90分間のアニール処理を行った。
[4]次に、10℃〜15℃に保たれた攪拌機能のついたステンレス容器にSiO2濃度40%の水分散コロイダルシリカ(触媒化成工業(株)製カタロイドSI-40)を280重量部入れ攪拌しながら、0.6Nの塩酸4重量部、酢酸60重量部を添加した。そして、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン150重量部を滴下し、24時間攪拌を行った。更に、攪拌しながら、メチルセロソルブを100重量部、イソプロピルアルコール300重量部、n−ブタノール100重量部をこの順序で添加し、均一になった段階で硬化剤としてアルミニウムアセチルアセトン15重量部を添加し、更に1昼夜攪拌を行うことにより、ハードコート液を作製した。
そして、上述のプラスチック基板の凸面側、及び凹面側にこのハードコート液を塗布し、100℃・60分間の加熱硬化処理によってハードコート層を形成した。
以上の工程により3枚のプラスチックレンズを製造し、フォトクロミック液の硬化直後におけるプラスチックレンズの曲率半径と、100℃・60分の加熱硬化処理後における曲率半径をそれぞれ測定した。
<実施例2>
プラスチック基板の凹面に、フォトクロミック液を900rpmで12.5秒間、スピンコーティングにより塗布し、応力補正膜を形成したこと以外は、実施例1と同様にして2枚のプラスチックレンズを製造し、上述の工程毎に、プラスチックレンズの屈折力の変化を調べた。
プラスチック基板の凹面に、フォトクロミック液を900rpmで12.5秒間、スピンコーティングにより塗布し、応力補正膜を形成したこと以外は、実施例1と同様にして2枚のプラスチックレンズを製造し、上述の工程毎に、プラスチックレンズの屈折力の変化を調べた。
<実施例3>
プラスチック基板の凹面に、フォトクロミック液を800rpmで12.5秒間、スピンコーティングにより塗布し、応力補正膜を形成したこと以外は、実施例2と同様にして2枚のプラスチックレンズを製造した。
プラスチック基板の凹面に、フォトクロミック液を800rpmで12.5秒間、スピンコーティングにより塗布し、応力補正膜を形成したこと以外は、実施例2と同様にして2枚のプラスチックレンズを製造した。
<実施例4>
プラスチック基板の凹面に、フォトクロミック液を700rpmで12.5秒間、スピンコーティングにより塗布し、応力補正膜を形成したこと以外は、実施例2と同様にして1枚のプラスチックレンズを製造した。
プラスチック基板の凹面に、フォトクロミック液を700rpmで12.5秒間、スピンコーティングにより塗布し、応力補正膜を形成したこと以外は、実施例2と同様にして1枚のプラスチックレンズを製造した。
<実施例5>
プラスチック基板の凹面に、フォトクロミック液を600rpmで12.5秒間、スピンコーティングにより塗布し、応力補正膜を形成したこと以外は、実施例2と同様にして1枚のプラスチックレンズを製造した。
プラスチック基板の凹面に、フォトクロミック液を600rpmで12.5秒間、スピンコーティングにより塗布し、応力補正膜を形成したこと以外は、実施例2と同様にして1枚のプラスチックレンズを製造した。
<比較例1>
プラスチック基板の凸面及び凹面のどちらにもフォトクロミック膜及び応力補正膜を形成しなかったこと以外は、実施例1と同様にして3枚のプラスチックレンズを製造した。
プラスチック基板の凸面及び凹面のどちらにもフォトクロミック膜及び応力補正膜を形成しなかったこと以外は、実施例1と同様にして3枚のプラスチックレンズを製造した。
<比較例2>
プラスチック基板の凸面のみにフォトクロミック膜を形成したこと以外は、実施例1と同様にして3枚のプラスチックレンズを製造した。
プラスチック基板の凸面のみにフォトクロミック膜を形成したこと以外は、実施例1と同様にして3枚のプラスチックレンズを製造した。
<比較例3>
プラスチック基板の凸面のみにフォトクロミック膜を形成したこと以外は、実施例2と同様にして2枚のプラスチックレンズを製造した。
プラスチック基板の凸面のみにフォトクロミック膜を形成したこと以外は、実施例2と同様にして2枚のプラスチックレンズを製造した。
3.実験結果
表1に、実施例1、比較例1,2のプラスチックレンズにおいて、ハードコート層の加熱硬化処理(100℃・60分間)を行う前と、行った後の曲率半径をそれぞれ測定した結果を示す。また、図2は表1における各実施例、比較例の平均値を表す棒グラフである。
なお、曲率半径は、プラスチックレンズの凸面側において、ハードコート層の厚さを含む値とした。
表1に、実施例1、比較例1,2のプラスチックレンズにおいて、ハードコート層の加熱硬化処理(100℃・60分間)を行う前と、行った後の曲率半径をそれぞれ測定した結果を示す。また、図2は表1における各実施例、比較例の平均値を表す棒グラフである。
なお、曲率半径は、プラスチックレンズの凸面側において、ハードコート層の厚さを含む値とした。
プラスチック基板の凸面及び凹面のいずれにもフォトクロミック膜を設けていない比較例1では、ハードコート層の加熱硬化処理においてプラスチック基板が受ける応力が小さい。このため、ハードコート層の加熱硬化処理前では平均で626.6mmであった曲率は、加熱硬化処理後において平均638.1mmであり、大きな変化は生じていない。
一方、プラスチック基板の凸面にのみフォトクロミック膜を設けた比較例2では、加熱硬化処理前において平均1261.1mmであった曲率は、加熱硬化処理後において平均2733.3mmとなり、大幅に大きくなっている。これは、プラスチック基板の凸面に設けられたフォトクロミック膜が、加熱硬化処理時において熱収縮を起こし、プラスチック基板の曲面を逆向きに反らせる方向に応力が生じたためである。
これに対して、プラスチック基板の凹面に応力補正膜を設けた実施例1では、加熱硬化処理前において平均値が775.2mmであった曲率半径は、加熱硬化処理後において755.5mmであった。プラスチック基板にフォトクロミック膜を設けていない比較例1と同様に、実施例1では曲率半径がほとんど変化していない。
このことから、プラスチック基板の凸面に設けられたフォトクロミック膜の熱収縮によって生じる応力を、プラスチック基板の凹面に設けられた応力補正膜の熱収縮により生じる応力によって打ち消せることがわかる。
このことから、プラスチック基板の凸面に設けられたフォトクロミック膜の熱収縮によって生じる応力を、プラスチック基板の凹面に設けられた応力補正膜の熱収縮により生じる応力によって打ち消せることがわかる。
また、表2及び図3に、比較例2及び実施例2から実施例5までにおいて、[1]プラスチック基板の凸面にフォトクロミック膜を形成した直後、[2]プラスチック基板の凹面に応力補正膜を形成した直後、[3]70℃・90分のアニールを行った直後、[4]ハードコート液を塗布し、100℃・60分の加熱硬化処理を行った直後、それぞれにおけるプラスチックレンズの屈折力の変化を調べたものを示す。
また、表3に、プラスチック基板の初期の曲率半径を示す。
また、表3に、プラスチック基板の初期の曲率半径を示す。
図3に示すように、プラスチック基板の凸面及び凹面に、フォトクロミック膜や応力補正膜を形成した直後においては、屈折力の変化がほとんど生じていない。
ところが、熱アニール直後において、シンボルa(線L1)、シンボルb(線L2)に示す比較例2では屈折力が小さくなり始め、ハードコート層の加熱硬化処理後では、屈折力が大幅に低下している。すなわち、ハードコート層の加熱硬化処理時において、フォトクロミック膜の収縮が生じていることがわかる。
ところが、熱アニール直後において、シンボルa(線L1)、シンボルb(線L2)に示す比較例2では屈折力が小さくなり始め、ハードコート層の加熱硬化処理後では、屈折力が大幅に低下している。すなわち、ハードコート層の加熱硬化処理時において、フォトクロミック膜の収縮が生じていることがわかる。
一方で、シンボルcからシンボルhに示す実施例2〜5では屈折力の変化が小さく、屈折力の低下を抑制できている。
実施例2から実施例5のプラスチックレンズでは、プラスチック基板の凹面に設けた応力補正膜の厚さがそれぞれ異なっている。この応力補正膜の厚さと、ハードコート層の過熱硬化処理後における屈折力の変化との関係を図4に示す。横軸は、応力補正膜の膜厚であり、縦軸は、ハードコート層を加熱硬化した直後のプラスチックレンズの屈折力の変化量である。
実施例2から実施例5のプラスチックレンズでは、プラスチック基板の凹面に設けた応力補正膜の厚さがそれぞれ異なっている。この応力補正膜の厚さと、ハードコート層の過熱硬化処理後における屈折力の変化との関係を図4に示す。横軸は、応力補正膜の膜厚であり、縦軸は、ハードコート層を加熱硬化した直後のプラスチックレンズの屈折力の変化量である。
表3及び図4に示すように、応力補正膜の膜厚と屈折力の変化量との関係は、プラスチック基板の曲率半径に関わらず、ほぼ線形に近くなっている。例えば、応力補正膜の膜厚が18μm以上であれば、屈折力の変化量は−0.015ディオプター未満となり、応力補正膜を設けていない場合に比べて、屈折力の変化量を1/2以下にできることがわかる。
このように、本発明によるプラスチックレンズでは、プラスチック基板の凹面に応力補正膜を設けているので、凸面に設けられたフォトクロミック膜の収縮による変形を抑制することが可能である。このため、高品質なプラスチックレンズを提供することができる。
また、応力補正膜をフォトクロミック膜によって構成する場合には、凸面と凹面に二重にフォトクロミック膜が配置されることになり、発色濃度を向上させることが可能である。
また、応力補正膜をフォトクロミック膜によって構成する場合には、凸面と凹面に二重にフォトクロミック膜が配置されることになり、発色濃度を向上させることが可能である。
以上、本発明によるプラスチックレンズの実施の形態及び実施例について説明した。本発明は上記実施の形態にとらわれることなく、特許請求の範囲に記載した本発明の要旨を逸脱しない限りにおいて、なお考えられる種々の形態を含むものであることは言うまでもない。
1,11・・・プラスチック基板、2,12・・・フォトクロミック膜、3・・・応力補正膜、4,5,14,15・・・ハードコート層、6・・・反射防止膜、100・・・レンズ
Claims (4)
- 凹面と凸面を有するメニスカス形状のプラスチック基板と、
前記プラスチック基板の凸面に設けられたフォトクロミック膜と、
前記プラスチック基板の凹面に設けられた応力補正膜と、
を備えた
プラスチックレンズ。 - 前記応力補正膜は、フォトクロミック膜の硬化性成分及び重合開始剤を含有する請求項1に記載のプラスチックレンズ。
- 前記フォトクロミック膜上に形成されたハードコート層を備えた請求項2に記載のプラスチックレンズ。
- 前記応力補正膜は、さらにフォトクロミック色素を含有する請求項1または2に記載のプラスチックレンズ。
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