JPWO2012160982A1 - アンテナ装置 - Google Patents

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JPWO2012160982A1
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尾仲 健吾
健吾 尾仲
宏弥 田中
宏弥 田中
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

アンテナ装置(100)は、金属キャビティ(10)と、この金属キャビティ(10)の内部に配置されたアンテナ(20)とを備えている。金属キャビティ(10)は一部に絶縁体または誘電体のスロット(11)を備えている。アンテナ(20)はスロット(11)を励振する位置に配置されている。スロット(11)の間隙方向はアンテナ(20)の主偏波の面に直交している。そのため、スロット(11)はアンテナ(20)によって励振され、スロットアンテナとして作用する。これにより、シールドケースやシールド機能を備えた金属キャビティに備えることのできるアンテナ装置を構成する。

Description

本発明は金属キャビティを有する電子機器に備えられるアンテナ装置に関するものである。
シールドケースやシールド機能を備えた筐体にアンテナ装置を設ける場合、アンテナ装置としてはスロットアンテナが適している。特許文献1にはスロットアンテナが示されている。また特許文献2にはスロットアンテナを備えた無線装置が示されている。
特許文献1のスロットアンテナは、プリント基板に設けられたL字型のマイクロストリップ線路と、このマイクロストリップ線路に対して直角に重なるスロットが形成された導体板とで構成されている。
特許文献2の無線装置は、無線回路のシールドケースにスロットを形成し、そのスロットに給電する手段を設けることによってスロットアンテナを備える無線装置が構成されている。
特開平7−221538号公報 特開2004−159029号公報
特許文献1に示されているような一般的なスロットアンテナにおいては、スロットに対して誘電体を挟んで反対側からストリップラインで給電する必要があるため、構造上の制約が大きい。また、共振周波数を決定するのはスロットのサイズであり、ストリップラインは給電と整合の役割を担っている。そのため、スロットのサイズに制約が生じる。さらに、整合をとるためにL字スタブが必要である。
特許文献2の無線装置においては、シールドケースにスロットを形成する際に、立体的な溝を形成する必要があり、製造上の難易度が高い。この特許文献2では給電方法が明確でないが、切り欠き部(スロット)の間に直接給電するためには構造上の制約が生じる。また、切り欠き部にプリント配線基板の表面を密着させる必要があり、切り欠き部に面するプリント基板部分を絶縁部として形成する必要がある。
本発明は上記の問題を解決すべき課題とし、その目的は、構造上は簡素でありながら通信性能が高く、シールドケースやシールド機能を備えた金属キャビティに備えることのできるアンテナ装置を提供することにある。
本発明のアンテナ装置は次のように構成する。
(1)金属キャビティと、この金属キャビティの内部に配置されたアンテナとを備え、
前記金属キャビティは、一部に絶縁体または誘電体のスロットを備え、
前記スロットの間隙方向は前記アンテナの主偏波の面に直交または非平行の方向であり、
前記アンテナは前記スロットを励振することを特徴とする。
ここで「主偏波」とは、主にアンテナ利得の高い偏波を指す。
(2)前記スロットは空気より誘電率の高い誘電体であることが好ましい。
(3)前記アンテナと前記スロットとの間隔は、適用周波数帯での(1/10)波長以下であることが好ましい。
(4)前記スロットが形成された前記金属キャビティの面を、この面の法線方向に見た状態で、前記スロットが前記アンテナの一部に重なることが好ましい。
本発明によれば、内部にアンテナを収納する金属キャビティにスロットを設けるだけで通信性能を確保できる。また、スロットは金属キャビティの一部としての誘電体で構成できるので、デザイン性が高く、強度が高く、小型化できる。
図1は本発明の実施の形態であるアンテナ装置100の斜視図である。 図2(A)はアンテナ20の平面図である。図2(B)は、スロット11が形成された金属キャビティ10の面を、この面の法線方向に見た図(正面図)である。 図3はアンテナ20の指向性を示す図である。 図4は、スロット11の大きさと、給電回路から見たアンテナ装置のリターンロス特性である。 図5はスロット11の形状と寸法を示す斜視図である。 図6(A)は適用周波数帯でのスロットの高さ寸法Tに対するアンテナ効率、図6(B)はリターンロスの周波数特性をそれぞれ示す図である。 図7(A)は適用周波数帯でのスロットの幅寸法Wに対するアンテナ効率、図7(B)はリターンロスの周波数特性をそれぞれ示す図である。 図8(A)は適用周波数帯でのスロットの全幅方向寸法Lに対するアンテナ効率、図8(B)はリターンロスの周波数特性をそれぞれ示す図である。 図9(A)は適用周波数帯でのスロットの全幅方向寸法Lに対するアンテナ効率、図9(B)はリターンロスの周波数特性をそれぞれ示す図である。 図10(A)はアンテナのサイズに対するアンテナ効率、図10(B)はアンテナのサイズに対するリターンロスの周波数特性をそれぞれ示す図である。 図11(A)はスロット11とアンテナ20との間隔に対するアンテナ効率、図11(B)はその間隔に対するリターンロスの周波数特性をそれぞれ示す図である。 図12(A)はスロット11とアンテナ20との間隔に対するアンテナ効率、図12(B)はその間隔に対するリターンロスの周波数特性をそれぞれ示す図である。 図13(A)は金属キャビティの奥行き寸法CD(図1参照)に対するアンテナ効率、図13(B)はその寸法CDに対するリターンロスの周波数特性をそれぞれ示す図である。 図14(A)は金属キャビティの幅寸法CW(図1参照)に対するアンテナ効率、図14(B)はその寸法CWに対するリターンロスの周波数特性をそれぞれ示す図である。 図15(A)は金属キャビティの高さ寸法CH(図1参照)に対するアンテナ効率、図15(B)はその寸法CHに対するリターンロスの周波数特性をそれぞれ示す図である。 図16(A)はスロット11を誘電体で埋めるとともに、その誘電率を変えたときのアンテナ効率、図16(B)はその誘電率に対するリターンロスの周波数特性をそれぞれ示す図である。 図17(A)は図8の(3)の特性を得たアンテナ装置の真上から見た指向性を示す図である。
本発明の実施の形態であるアンテナ装置について、各図を参照して順次説明する。
図1は本発明の実施の形態であるアンテナ装置100の斜視図である。このアンテナ装置100は、金属キャビティ10と、この金属キャビティ10の内部に配置されたアンテナ20とを備えている。金属キャビティ10は一部に絶縁体または誘電体のスロット11を備えている。アンテナ20はスロット11を励振する位置に配置されている。
金属キャビティ10は例えばディジタルスチールカメラ(DSC)等の電子機器の金属キャビティであり、殆ど全体が金属で構成されている。したがって、内部の電子回路は電気的には金属キャビティ10でシールドされる。そして、スロット11は金属キャビティ10に部分的に形成された電磁気的な開口として作用する。
図2(A)はアンテナ20の平面図である。このアンテナ20は基板21と、この基板21に形成された導体パターンとで構成されている。基板21にはグランド導体23が形成されていて、このグランド導体の非形成部にL字型のアンテナ素子(放射素子)22が形成されている。アンテナ素子22の根元部が給電点FPである。基板21にはこの給電点に対して給電する回路を備えている。このアンテナ20は例えばGPS用アンテナである。
図2(B)は、スロット11が形成された金属キャビティ10の面を、この面の法線方向に見た図(正面図)である。この方向に見たとき、スロット11はアンテナ20の一部に重なっている。スロット11の間隙方向はアンテナ20の主偏波の面に直交している。
図3はアンテナ20の指向性を示す図である。図2(A)に示した基板21の主面の面内で基板21の長手方向をx軸、基板21の短手方向をy軸、基板21の主面に対する法線方向をz軸としている。アンテナ20の三次元方向の指向性を立体で表すと、穴が最小化されたドーナツ型の指向性パターンである。図3中の複数の楕円はこのドーナツの幾つかの放射角方向での断面形状を表している。
アンテナ20は、アンテナ素子22とグランド導体23の組み合わせによる、x軸方向に延びるモノポールアンテナと見なすことができるので、x軸方向の利得は最低でありx軸を中心とする放射方向(y−z面の面内方向)の利得は最大となる。そのため、図3に示したとおり、穴が最小化されたドーナツ型の指向性パターンとなる。
また、アンテナ素子22の給電点FPに近い電流強度の高い部分で生じる電界の偏波方向はx軸方向であるので、図2(B)に示したスロット11の間隙幅方向に電界が掛かり、スロット11が励振されることになる。
[スロットの間隙Tとリターンロス]
図4は、スロット11の大きさと、給電回路から見たアンテナ装置のリターンロス特性である。スロット11の寸法を図1に示した記号で表すと、条件は次のとおりである。
(1)D=8.5mm,W=25mm,T=1mm
(2)D=8.5mm,W=25mm,T=5mm
(3)D=8.5mm,W=25mm,T=10mm
(4)D=8.5mm,W=25mm,T=20mm
金属キャビティ10の各部の寸法は、図1に示した記号で表すと、CD=100mm、CH=50mm、CW=25mmである。また、金属キャビティ10の壁厚は1mmである。この条件は以降に示す各種寸法をパラメータにした場合について共通である。
また、前記条件でのアンテナ効率は次のとおりである。ここで0dBの効率は100%である。以降出てくるアンテナ効率についても同じ扱いである。
(1)−1.67dB
(2)−0.73dB
(3)−0.55dB
(4)−0.66dB
このように、スロット11の間隙Tが大きくなるにつれて広帯域に亘って放射することがわかる。しかし、Tを大きくしすぎるとリターンロスが全体に大きくなる。これはスロット11からの電磁波の放射効率が低下するからであると考えられる。したがって、スロット11が放射効率の良好なスロットアンテナとして作用するように、スロット11の間隙Tを定める。
[スロットの間隙Tとアンテナ効率]
次に、スロット11の幅Wが、金属キャビティ10のスロット形成面のエッジにまで達していない状態で、スロット11の間隙(高さ)寸法Tを変化させたときのアンテナ効率およびリターンロスの変化について示す。
図5はスロット11の形状と寸法を示す斜視図である。図6(A)は適用周波数帯でのスロットの高さ寸法Tに対するアンテナ効率、図6(B)はリターンロスの周波数特性をそれぞれ示す図である。但し、図6(A)のアンテナ効率は給電回路とアンテナ装置との間で完全整合をとった値を示しているが、図6(B)ではT=45mmで整合がとれる状態のまま寸法Tを変化させている。図6(B)中の各特性とスロット11の寸法との関係は図5に示した記号で表すと次のとおりである。
(1)W=10mm,T=15mm
(2)W=10mm,T=30mm
(3)W=10mm,T=45mm
このように、スロット11の幅Wが小さいままであると、スロット11の間隙(高さ)Tを大きくしてもアンテナ効率はせいぜい−10dBであり、あまり大きくはならないことがわかる。
[スロットの幅Wとアンテナ効率]
次に、スロット11の高さTを大きくしたまま、スロット11の幅Wが金属キャビティ10のスロット形成面のエッジにまで達しない範囲で、スロット11の幅Wを変化させたときのアンテナ効率およびリターンロスの変化について示す。
図7(A)は適用周波数帯でのスロットの幅寸法Wに対するアンテナ効率、図7(B)はリターンロスの周波数特性をそれぞれ示す図である。但し、図7(A)のアンテナ効率は給電回路とアンテナ装置との整合をとっているが、図7(B)ではW=10mmで整合がとれる状態のまま寸法Wを変化させている。図7(B)中の各特性とスロット11の寸法との関係は図5に示した記号で表すと次のとおりである。
(1)W=1mm,T=45mm
(2)W=5mm,T=45mm
(3)W=10mm,T=45mm
このように、スロット11の幅Wが小さいままであると、アンテナ効率はせいぜい−10dBであり、あまり大きくはならないことがわかる。
[スロットの幅Wに対するアンテナ効率およびBW]
次に、スロット11の高さTを修正して、スロット11の幅Wを変化させたときのアンテナ効率とリターンロスなどの特性変化について示す。
図8(A)は適用周波数帯でのスロットの全幅方向寸法Lに対するアンテナ効率、図8(B)はリターンロスの周波数特性をそれぞれ示す図である。全幅方向寸法Lは図1に示した記号で表すとL=W+2*Dで表される寸法である。図8(A)のアンテナ効率は給電回路とアンテナ装置との間で完全整合をとった値を示しているが、図8(B)ではL=45mmで整合がとれる状態のまま寸法Wを変化させている。図8(B)中の各特性とスロット11の寸法との関係は図5に示した記号で表すと次のとおりである。
(1)L=15mm,T=10mm
(2)L=30mm,T=10mm
(3)L=45mm,T=10mm
(4)L=60mm,T=10mm
なお、金属キャビティの幅(図1に示した寸法CW)は25mmであるので、L=15mmの場合は、スロット11は金属キャビティの側面に達していない。
図8(A)に表れているように、スロット11の全幅方向寸法Lが45mm以上であれば、アンテナ効率はほぼ0dBであり、非常に高い効率が得られる。また、スロット11の全幅方向寸法Lが45mmのとき、広帯域に亘って良好なリターンロスが得られる。すなわち帯域幅BWの大きな特性が得られる。
[スロットの高さTに対するアンテナ効率およびリターンロス]
次に、スロット11の全幅方向寸法Lを最適にしたまま、スロット11の高さTを変化させたときのアンテナ効率およびリターンロスの変化について示す。
図9(A)は適用周波数帯でのスロットの全幅方向寸法Lに対するアンテナ効率、図9(B)はリターンロスの周波数特性をそれぞれ示す図である。図9(B)中の各特性とスロット11の寸法との関係は図1に示した記号で表すと次のとおりである。
(1)L=45mm,T=1mm
(2)L=45mm,T=5mm
(3)L=45mm,T=10mm
図9(B)に表れているように、スロット11の間隙(高さ)Tを小さくするほどアンテナのQ値が高くなり、リターンロスも増大することがわかる。このことからも、スロット11が放射素子として作用していることがわかる。
[アンテナ長に対するアンテナ効率およびリターンロス]
次に、アンテナのサイズを変化させたときのアンテナ効率およびリターンロスの変化について示す。
図10(A)はアンテナのサイズに対するアンテナ効率、図10(B)はアンテナのサイズに対するリターンロスの周波数特性をそれぞれ示す図である。図10(B)中の各特性とスロット11の寸法との関係は図2に示した記号で表すと次のとおりである。
(1)GL=7.5mm,NGL=5mm
(2)GL=15mm,NGL=5mm
(3)GL=25mm,NGL=5mm
なお、スロット11に対するアンテナ素子22の位置関係は一定である。すなわち、グランド導体23の長さを変えることによってアンテナサイズを変更している。
図10(A)から明らかなように、アンテナ長(GL+NGL)を短くするほどアンテナ効率が低下する。また、図10(B)から明らかなように、アンテナ長を短くするほどリターンロスが悪化する。このように、アンテナ20はスロット11に対する単なる給電部としてだけではなく、アンテナ20はアンテナ装置の性能に寄与する。したがって、アンテナ20の設計によってもアンテナ性能を定めることができる。
[スロットとアンテナとの間隔に対するアンテナ効率およびリターンロス]
次に、スロット11と金属キャビティ内部のアンテナとの間隔を変化させたときのアンテナ効率およびリターンロスの変化について示す。
図11(A)はスロット11とアンテナ20との間隔に対するアンテナ効率、図11(B)はその間隔に対するリターンロスの周波数特性をそれぞれ示す図である。図11(B)中の各特性と前記間隔dの寸法との関係は次のとおりである。
(1)d=1mm
(2)d=5mm
(3)d=10mm
スロット11の寸法は、図1に示した記号で表すと、L(=W+2*D)=45mm,T=10mmである。
ここで、スロット11とアンテナ20との間隔dは、アンテナ20によるスロット11の励振作用を考慮すると、適用周波数帯2.45GHzでの波長(=120mm)の1/10以下であることが好ましい。
図11(A)から明らかなように、スロット11とアンテナ20との間隔dが5mmを超えるとアンテナ効率は大きく低下する。また、図11(B)から明らかなように、スロット11とアンテナ20との間隔dが小さいほど広帯域となる。すなわち、スロット11とアンテナ20との間隔dが小さいほどスロット11は励振しやすいことがわかる。
[金属キャビティにおけるスロットの位置に対するアンテナ効率およびリターンロス]
次に、金属キャビティ10におけるスロット11の位置を変化させたときのアンテナ効率およびリターンロスの変化について示す。
図12(A)はスロット11とアンテナ20との間隔に対するアンテナ効率、図12(B)はその間隔に対するリターンロスの周波数特性をそれぞれ示す図である。図12(A)の横軸はスロット11が金属キャビティの中央高さにあるときを0とし、スロット11が中央から低くなる方向がプラス、高くなる方向がマイナスである。図12(B)中の各特性とスロット11の高さHとの関係は次のとおりである。
(1)H=−10mm
(2)H=0mm
(3)H=+10mm
なお、アンテナ20の位置は固定している。
図12(A)から明らかなように、スロット11の高さHが金属キャビティの中央高さにあるときアンテナ効率は最大となる。また、図12(B)から明らかなように、スロット11の高さHが金属キャビティの中央高さにあるとき、リターンロス特性は最も良好となる。
[金属キャビティの奥行き寸法に対するアンテナ効率およびリターンロス]
次に、金属キャビティ10の奥行き寸法CDを変化させたときのアンテナ効率およびリターンロスの変化について示す。
図13(A)は金属キャビティの奥行き寸法CD(図1参照)に対するアンテナ効率、図13(B)はその寸法CDに対するリターンロスの周波数特性をそれぞれ示す図である。図13(B)中の各特性と金属キャビティの奥行き寸法CDとの関係は次のとおりである。
(1)CD=50mm
(2)CD=75mm
(3)CD=100mm
図13(A)、図13(B)から明らかなように、金属キャビティの奥行き寸法CDの変化に対するアンテナ特性の変化は小さい。すなわち、金属キャビティの奥行き寸法CDはスロットアンテナとしての特性に影響が無く、アンテナの特性に寄与しているのはやはりスロット11およびアンテナ20の配置領域であることがわかる。
[金属キャビティの幅寸法に対するアンテナ効率およびリターンロス]
次に、金属キャビティ10の幅寸法CWを変化させたときのアンテナ効率およびリターンロスの変化について示す。
図14(A)は金属キャビティの幅寸法CW(図1参照)に対するアンテナ効率、図14(B)はその寸法CWに対するリターンロスの周波数特性をそれぞれ示す図である。図14(B)中の各特性と金属キャビティの幅寸法CWとの関係は次のとおりである。
(1)CW=15mm
(2)CW=25mm
(3)CW=35mm
図14(A)、図14(B)から明らかなように、金属キャビティの幅寸法CWが小さいほどアンテナ特性は向上する。これは金属キャビティの幅寸法CWが小さいほど、スロットの切り込みが相対的に深くなるためであると考えられる。
[金属キャビティの高さ寸法に対するアンテナ効率およびリターンロス]
次に、金属キャビティ10の高さ寸法CHを変化させたときのアンテナ効率およびリターンロスの変化について示す。
図15(A)は金属キャビティの高さ寸法CH(図1参照)に対するアンテナ効率、図15(B)はその寸法CHに対するリターンロスの周波数特性をそれぞれ示す図である。図15(B)中の各特性と金属キャビティの高さ寸法CHとの関係は次のとおりである。
(1)CH=40mm
(2)CH=50mm
(3)CH=60mm
図15(A)から明らかなように、金属キャビティの高さ寸法CHが大きいほどアンテナ効率は高い。また、図15(B)から明らかなように、金属キャビティの高さ寸法CHが大きいほど広帯域化することがわかる。
[スロットの誘電率に対するアンテナ効率およびリターンロス]
次に、スロット11の誘電率を変化させたときのアンテナ効率およびリターンロスの変化について示す。
図16(A)はスロット11を誘電体で埋めるとともに、その誘電率を変えたときのアンテナ効率、図16(B)はその誘電率に対するリターンロスの周波数特性をそれぞれ示す図である。図16(B)中の各特性と誘電体の比誘電率εrとの関係は次のとおりである。
(1)εr=1
(2)εr=20
(3)εr=40
(4)εr=60
図16(A)、図16(B)から明らかなように、スロット11の誘電率が所定の誘電率(この例ではεr=40)のときアンテナ特性は最も向上する。これはスロット11に共振周波数特性があって、適用周波数がその共振周波数に一致するからであるものと考えられる。したがって、スロット11の寸法に応じてアンテナ装置の適用周波数で共振するようにスロット11の誘電率を定めればよい。
[アンテナ装置の指向特性]
図17(A)は図8の(2)の特性を得たアンテナ装置の真上から見た指向性を示す図である。図17(B)は図16の(3)の特性を得たアンテナ装置の真上から見た指向性を示す図である。ここで、金属キャビティのスロット形成面の法線方向(前方)が90°に相当する。
いずれもスロット11の形成側に強く放射することがわかる。
なお、以上に示した例では、スロット11の間隙方向(間隙Tの方向)はアンテナ20の主偏波の面に直交するものであった。このようにスロット11の間隙方向がアンテナ20の主偏波の面に直交すればスロット11を効率よく励振できるが、スロット11の間隙方向はアンテナ20の主偏波の面に非平行であればよい。そのことによってスロット11はアンテナ20で励振される。
本発明によれば、例えばディジタルスチールカメラ(DSC)等のように、殆ど全体が金属で囲まれる金属キャビティ内にアンテナを配置せざるを得ない場合でも、通信性能を確保できる。また、スロットは金属キャビティの一部としての誘電体で構成できるので、デザイン性が高く、強度が高く、且つ小型化できる。
FP…給電点
10…金属キャビティ
11…スロット
20…アンテナ
21…基板
22…アンテナ素子
23…グランド導体
100…アンテナ装置

Claims (4)

  1. 金属キャビティと、この金属キャビティの内部に配置されたアンテナとを備え、
    前記金属キャビティは、一部に絶縁体または誘電体のスロットを備え、
    前記スロットの間隙方向は前記アンテナの主偏波の面に直交または非平行の方向であり、
    前記アンテナは前記スロットを励振することを特徴とするアンテナ装置。
  2. 前記スロットは空気より誘電率の高い誘電体である、請求項1に記載のアンテナ装置。
  3. 前記アンテナと前記スロットとの間隔は、適用周波数帯での(1/10)波長以下である、請求項1または2に記載のアンテナ装置。
  4. 前記スロットが形成された前記金属キャビティの面を、この面の法線方向に見た状態で、前記スロットが前記アンテナの一部に重なっている、請求項1〜3のいずれかに記載のアンテナ装置。
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