JPWO2012157561A1 - 人工毛髪用繊維、及び頭髪製品 - Google Patents

人工毛髪用繊維、及び頭髪製品 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2012157561A1
JPWO2012157561A1 JP2013515121A JP2013515121A JPWO2012157561A1 JP WO2012157561 A1 JPWO2012157561 A1 JP WO2012157561A1 JP 2013515121 A JP2013515121 A JP 2013515121A JP 2013515121 A JP2013515121 A JP 2013515121A JP WO2012157561 A1 JPWO2012157561 A1 JP WO2012157561A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fiber
artificial hair
hair
ratio
temperature
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013515121A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5914469B2 (ja
Inventor
篤 堀端
篤 堀端
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denka Co Ltd
Original Assignee
Denki Kagaku Kogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denki Kagaku Kogyo KK filed Critical Denki Kagaku Kogyo KK
Publication of JPWO2012157561A1 publication Critical patent/JPWO2012157561A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5914469B2 publication Critical patent/JP5914469B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A41WEARING APPAREL
    • A41GARTIFICIAL FLOWERS; WIGS; MASKS; FEATHERS
    • A41G3/00Wigs
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A41WEARING APPAREL
    • A41GARTIFICIAL FLOWERS; WIGS; MASKS; FEATHERS
    • A41G3/00Wigs
    • A41G3/0083Filaments for making wigs
    • DTEXTILES; PAPER
    • D01NATURAL OR MAN-MADE THREADS OR FIBRES; SPINNING
    • D01FCHEMICAL FEATURES IN THE MANUFACTURE OF ARTIFICIAL FILAMENTS, THREADS, FIBRES, BRISTLES OR RIBBONS; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED FOR THE MANUFACTURE OF CARBON FILAMENTS
    • D01F6/00Monocomponent artificial filaments or the like of synthetic polymers; Manufacture thereof
    • D01F6/58Monocomponent artificial filaments or the like of synthetic polymers; Manufacture thereof from homopolycondensation products
    • DTEXTILES; PAPER
    • D01NATURAL OR MAN-MADE THREADS OR FIBRES; SPINNING
    • D01FCHEMICAL FEATURES IN THE MANUFACTURE OF ARTIFICIAL FILAMENTS, THREADS, FIBRES, BRISTLES OR RIBBONS; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED FOR THE MANUFACTURE OF CARBON FILAMENTS
    • D01F6/00Monocomponent artificial filaments or the like of synthetic polymers; Manufacture thereof
    • D01F6/58Monocomponent artificial filaments or the like of synthetic polymers; Manufacture thereof from homopolycondensation products
    • D01F6/60Monocomponent artificial filaments or the like of synthetic polymers; Manufacture thereof from homopolycondensation products from polyamides
    • DTEXTILES; PAPER
    • D01NATURAL OR MAN-MADE THREADS OR FIBRES; SPINNING
    • D01FCHEMICAL FEATURES IN THE MANUFACTURE OF ARTIFICIAL FILAMENTS, THREADS, FIBRES, BRISTLES OR RIBBONS; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED FOR THE MANUFACTURE OF CARBON FILAMENTS
    • D01F6/00Monocomponent artificial filaments or the like of synthetic polymers; Manufacture thereof
    • D01F6/58Monocomponent artificial filaments or the like of synthetic polymers; Manufacture thereof from homopolycondensation products
    • D01F6/62Monocomponent artificial filaments or the like of synthetic polymers; Manufacture thereof from homopolycondensation products from polyesters

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Artificial Filaments (AREA)
  • Materials For Medical Uses (AREA)

Abstract

カールセット性に優れた人工毛髪を提供する。人工毛髪用繊維は一般に90〜150℃の温度領域で成形加工される。その成形温度領域での貯蔵弾性率E’の比、すなわち、90℃での貯蔵弾性率E’90と150℃での貯蔵弾性率E’150との比E’90/E’150が3〜20の値にされた人工毛髪用繊維は、溶融しない程度の力学的特性を維持しながら、十分にカール変形する。カール等の成形加工を自由に行うことができるので、消費者のファッションニーズに答えた頭髪製品を提供することができる。

Description

本発明は、人工毛髪用繊維及びそれを用いた頭髪製品に関する。
従来、かつらやヘアウィッグ等の頭髪製品には、合成繊維製の人工毛髪が用いられてきた。人工毛髪は、そのままでは直毛のものが多いが、近年、人工毛髪のファッション用途の拡大から、カール等の加工可能な人工毛髪用の繊維が求められている。
カールセット性に優れた人工毛髪用繊維としては、例えば難燃性ポリエステル系人工毛髪がある(特許文献1を参照)。この人工毛髪用繊維は、耐熱性が高いゆえに、ヘアアイロン等で高温加熱が可能であり、カール性が優れている。
しかし、頭髪製品製造者は、熱損傷を避けるために、ヘアアイロン等よりも低温90〜150℃でカール加工を行う場合が多く、上記のような難燃性人工毛髪用繊維は十分にカール加工できないという問題があった。
特開2009−235626号公報
そこで、本発明は、カール等の加工性の高い人工毛髪用繊維を提供することを主目的とする。
本発明は、人工毛髪用繊維及び人工毛髪用繊維を用いた製品を提供するものであり、温度に対する貯蔵弾性率E’において90℃での貯蔵弾性率E’90と150℃での貯蔵弾性率E’150との比E’90/E’150が3〜20の人工毛髪用繊維である。
前記温度に対する貯蔵弾性率E’の曲線は、該貯蔵弾性率E’が一定のガラス状態領域と、該ガラス状態領域よりも高温で、変化率が最大となる転移領域とを有する。この貯蔵弾性率E’の曲線に対する、ガラス状態領域を通る接線と転移領域を通る接線とが交差する交点の温度座標が、180〜240℃に位置するものが、より本発明に適している。
人工毛髪繊維は、ポリエステル樹脂と、ポリアミド樹脂の何れか一方又は両方の熱可塑性樹脂を主成分とする樹脂組成物から製造されたものがより好ましい。
また、前記樹脂組成物を、ノズル孔から溶融吐出して未延伸糸を製造した後、前記未延伸糸を延伸処理して製造された人工毛髪用繊維であって、溶融吐出から未延伸糸を製造する間に引き伸ばされた倍率Dと、延伸処理の間に引き伸ばされた倍率Dとの比D/Dが、1.5〜14.0になるものがより好ましい。
上記人工毛髪用繊維を用いて頭髪製品を製造することもできる。
本発明によれば、加工性の高い人工毛髪用繊維を提供することができる。
貯蔵弾性率と温度との関係を示すグラフである。 実施例の人工毛髪用繊維の粘弾性を示すグラフである。 比較例の人工毛髪用繊維の粘弾性を示すグラフである。
以下、本発明について詳細に説明するが、本発明は以下に示す各実施形態に限定されるものではない。
本発明は、カール性(スタイリング性、セット性)に優れた人工毛髪用繊維を提供するものである。人工毛髪用繊維は特に限定されず、例えば、樹脂組成物を紡糸して得られる合成繊維、または合成繊維に処理剤等を付着させたもの等である。
成形加工は、人工毛髪用繊維の製造者、頭髪製品への加工者、または、頭髪製品を購入した末端消費者の何れが行ってもよい。例えば、人工毛髪用繊維又は頭髪製品の製造者は、市販前に人工毛髪用繊維にカール等の成形加工を施す。成形加工は人工毛髪用繊維を頭髪製品に加工する前、頭髪製品に加工する途中、頭髪製品に加工した後の何れの段階で行ってもよい。なお、成形加工はカール(ウェーブ)に限定されず、ウェーブをストレート(直毛)にする場合も含まれる。
その成形方法は特に限定されず、ヘアアイロン等の加熱器具を人工毛髪用繊維に接触(押圧)させる方法、人工毛髪用繊維を巻芯(金属製の筒等)に巻き付けた状態で熱風に曝す方法、その巻き芯自体を加熱する方法等があるが、一般には、人工毛髪用繊維を巻き付けた巻き芯を、加熱炉(オーブン)内に配置して加熱する方法が用いられる。
成形用の加熱温度(成形温度)は特に限定されず、人工毛髪用繊維の原料等により適宜変更することもできるが、一般には90〜150℃の範囲(成形温度領域)である。
図1は、人工毛髪用繊維の粘弾的性質を説明するための模式図である。合成繊維は、加熱により貯蔵弾性率E’、損失弾性率E”が共に低下し、その変化率が大きい程、カール等の変形が容易である。従って、カール等の成形を行う成形温度領域(図1のオーブンカール温度領域)で、変化率が大きいものが人工毛髪用繊維に適している。
図1の符号cは市販の耐熱性人工毛髪の弾性率(E’、E”)の変化曲線である。耐熱性人工毛髪は、耐熱性ゆえに、成形温度での弾性率(E’、E”)の変化が小さく、カール等の成形性が悪い。図1の符号a、bのように、成形温度で弾性率(E’、E”)が大きく変化すれば、成形温度で容易に変形し、成形性も良好である。
成形温度で弾性率(E’、E”)の変化は、人工毛髪用繊維の原料となる樹脂組成物の配合を変えることで、調整可能である。例えば、ガラス転移温度の低い熱可塑性樹脂を主原料とすれば、成形温度で弾性率(E’、E”)を大きく変化させることができるが、耐熱性に劣るものになる。
成形加工の後(市販後)、末端消費者が、個人の好みに合わせて頭髪製品を加工することがある(後成形)。後成形には、市販の加熱器具(ヘアアイロン等)が用いられることが多く、その加熱温度は60〜240℃と様々であるが、消費者は短時間で強いセット性を好むため、市販前の成形加工よりも高温(180〜240℃、後成形温度領域)の傾向がある。
曲線bのように、成形温度領域での変化率が大きくても、後成形温度領域(図1のアイロンカール温度領域)に達する前に、繊維の溶融変形が始まるものは、ヘアアイロンによる高温加工に耐えられず、繊維の大きな収縮、繊維の痛み、切れ等が起こる場合がある。
従って、曲線aのように、後成形温度領域に達する前に溶融せず、かつ、成形温度領域と後成形温度領域では変化率が大きいものが最も好ましい。なお、弾性率(E’、E”)の変化は溶融時にも大きく、図1のa、cは後成形温度領域で溶融し、bは後成形温度領域に達する前に溶融している。通常の使用で、後加熱温度領域を超える高温で人工毛髪用繊維が加熱されることは無いので、後成形温度領域で変化率が大きければ、a、cのように、その領域で溶融が起こっても構わない。
人工毛髪の分野で多く用いられる成形温度は90〜150℃の領域、消費者が好む後成形温度は180〜240℃の領域にあり、すなわち、弾性率がこれらの領域で大きく変化するものが好ましい。
弾性率の変化は大きいほどカール性に優れるが、大きすぎる変化は繊維の収縮を意味する。例えば、温度(℃)に対する貯蔵弾性率E’において90℃での貯蔵弾性率E’90と150℃での貯蔵弾性率E’150との比E’90/E’150が3〜20であることが望ましく、より望ましくは4〜10である。
E’90/E’150が3未満であると、成形温度領域(90〜150℃)での弾性率の変化が小さいため、カールの成形が困難であり、カール性が不良となる。一方、E’90/E’150が20を超えると、繊維が収縮してしまうことから、カール性が不良となる。また、E’90/E’150が4〜10の場合、繊維が収縮せずに優れたカール性を実現できることから、特に好ましい。
また、後成形を考慮すると、耐熱性が高いものが好ましいが、耐熱性が高すぎると、後成形(アイロンカール)ができないので、結晶のガラス状態が崩れる変形温度が180〜240℃の範囲にあることが望ましい。変形温度は、例えば、貯蔵弾性率の曲線のうち、貯蔵弾性率が一定の領域(ガラス状態領域)を通る接線と、当該領域よりも高温側で、貯蔵弾性率の変化率が最も大きい転移領域(又は貯蔵弾性率の変化率が最も大きい転移点)を通る接線との交点が位置する温度である。
上記のような温度・粘弾性を満たす人工毛髪用繊維は、例えば、繊維の製造条件や、原料の配合を適宜調整することにより製造することができる。
<樹脂組成物>
樹脂組成物は、熱可塑性樹脂を主成分(含有量50質量%以上)とし、必要に応じて難燃剤、充填剤、着色剤、老化防止剤等の添加剤を含むものである。粘弾性(E’、E”等)は、例えば、2種類以上の熱可塑性樹脂の配合比率、又は熱可塑性樹脂と添加剤(難燃剤、フィラー等)の配合比率により調整することができる。特に、ガラス転移温度の異なる熱可塑性樹脂を2種類以上配合することで、成形温度領域と後成形温度領域の両方で弾性変化の大きい人工毛髪用繊維を得ることができる。
上記の方法以外にも、繊維の製造条件を調整することで、粘弾性を調整することもできる。例えば、ドラフト倍率と延伸倍率を適宜変更することで、粘弾性は調整可能である。なお、ドラフト倍率とは、ノズル孔から出た樹脂が冷却されるまでに引き伸ばされる倍率であり、延伸倍率とは、未延伸糸が引き伸ばされる倍率(延伸時の倍率)である。
ドラフト倍率と、延伸倍率について、以下により詳細に説明する。人工毛髪用繊維の製造工程においては、熱可塑性樹脂を含む組成物を加熱溶融してノズル孔から吐出し、必要に応じて加熱筒を通過させた後、冷却し、未延伸糸を得る。ノズル孔から吐出されてから、冷却されて未延伸糸なるまでに引き伸ばされる倍率がドラフト倍率である。なお、引き伸ばされる倍率は、ノズルからの吐出速度に対する、未延伸糸の引き取り速度の比により算出することができる。
未延伸糸は、繊維の引張強度を向上させるため、延伸処理が行われる。延伸処理は、一旦冷却された未延伸糸を、紡出時の加熱溶融温度よりも低い温度で加熱しながら、延伸する工程であり、未延伸糸(加熱延伸前)が、延伸処理されるまでに引き伸ばされる倍率が延伸倍率である。この場合の引き伸ばされる倍率は、未延伸糸の巻き出し速度と、延伸処理後の糸の巻き取り速度の比により算出することができる。
<熱可塑性樹脂>
熱可塑性樹脂は特に限定されず、塩化ビニル樹脂、アクリル樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリ乳酸樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂等を用いることができる。しかし、塩化ビニル樹脂等、耐熱性が低い樹脂だけを用いると、高温(180℃以上)の後成形で、繊維が熱損傷するので、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂等の耐熱性の樹脂を単独もしくは併用することが望ましい。
これらの樹脂の中でも、本発明は、特に、ポリアミド樹脂を主成分とするポリアミド系繊維、ポリエステル樹脂を主成分とするポリエステル系繊維が加工性、強度などの点で特に優れている。
ポリアミド系繊維、ポリエステル系繊維は、好ましくは、ポリアミド樹脂100重量部(又はポリエステル樹脂100重量部)と、リン系又は臭素系難燃剤5〜30重量部と溶融混練して得られる組成物から形成された繊維である。このような場合、樹脂と、所定割合のリン系又は臭素系難燃剤との組み合わせによって、難燃性が大幅に向上する。
ポリアミド系繊維に使用するポリアミド樹脂の種類は特に限定されないが、例えばナイロン6、ナイロン6,6、ナイロン4,6、ナイロン12、ナイロン6,10、及びナイロン6,12からなる群から選ばれた少なくとも1種の樹脂であるのが好ましく、特に好ましくはナイロン6,6である。ナイロン6,6を用いた場合、触感が特に良好になる。ポリアミドの重量平均分子量(Mw)は、例えば1万〜20万の範囲内の何れかの値であり、具体的には、1万、2万、4万、6万、8万、10万、15万、20万がある。
ポリエステル系繊維に使用するポリエステル樹脂の種類は特に限定されないが、ポリエチレンテレフタレート、ポリフェニレンエーテル、ポリプロピレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等があり、これらの中でも、耐熱性等の点で、ポリエチレンテレフタレートが最も適している。
上記リン系難燃剤の種類に特に限定はなく、一般に用いられているリン系難燃剤であれば使用することができる。具体例としては、ホスフェート系化合物、ホスホネート系化合物、ホスフィネート系化合物、ホスフィンオキサイド系化合物、ホスホナイト系化合物、ホスフィナイト系化合物、ホスフィン系化合物などが挙げられる。これらは一種類を単独で使用してもよいし、2種類以上を一緒に使用してもよい。
また、上記臭素系難燃剤に特に限定はなく、一般に用いられている臭素系難燃剤であれば使用することができる。具体例としては、ペンタブロモトルエン、ヘキサブロモベンゼン、デカブロモジフェニル、デカブロモジフェニルエーテル、ビス(トリブロモフェノキシ)エタン、テトラブロモ無水フタル酸、エチレンビス(テトラブロモフタルイミド)、エチレンビス(ペンタブロモフェニル)、オクタブロモトリメチルフェニルインダン、トリス(トリブロモネオペンチル)ホスフェートなどの臭素含有リン酸エステル系難燃剤、臭素化ポリスチレン系難燃剤、臭素化ポリベンジルアクリレート系難燃剤、臭素化エポキシ系難燃剤、臭素化フェノキシ系難燃剤、臭素化ポリカーボネート系難燃剤、テトラブロモビスフェノールA、テトラブロモビスフェノールA−ビス(2,3−ジブロモプロピルエーテル)、テトラブロモビスフェノールA−ビス(アリルエーテル)、テトラブロモビスフェノールA−ビス(ヒドロキシエチルエーテル)、テトラブロモビスフェノールA誘導体、トリス(トリブロモフェノキシ)トリアジンなどの臭素含有トリアジン系化合物、トリス(2,3−ジブロモプロピル)イソシアヌレートなどの臭素含有イソシアヌル酸系化合物などが挙げられる。これらは1種で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
上記リン系又は臭素系難燃剤の含有量は、ポリアミド100重量部(又はポリエステル樹脂100重量部)に対する割合が5〜30重量部となる量であり、5〜20重量部となる量であることがさらに好ましい。このような範囲内であれば、十分な難燃性を確保しつつ種々の物性の悪化を避けることができるからである。
更に、ポリアミド樹脂100重量部(又はポリエステル樹脂100重量部)に対する割合が0.1〜5重量部となる量の微粒子を含有させてもよい。微粒子をこのような割合で含ませると、繊維表面に凹凸が形成されることによって繊維表面の光沢や艶を調節することができるとともに、繊維表面の表面積を増大させてその結果、繊維の吸湿性を向上させることができるという特有の効果が得られるからである。ポリアミド樹脂100重量部(又はポリエステル樹脂100重量部)に対する微粒子の割合は、0.2〜3重量部がさらに好ましく、0.2〜2重量部がさらに好ましい。このような割合の場合、上記の効果が特に顕著であるからである。
上記微粒子の平均粒子径は、0.1〜15μmが好ましく、0.2〜10μmがより好ましく、0.5〜8μmがさらに好ましい。このような範囲であれば、光沢や艶の調節効果が十分に大きく、かつ、微粒子添加による繊維強度の低下が生じにくいからである。
上記微粒子は、有機微粒子であっても無機微粒子であってもよく、有機微粒子と無機微粒子の両方を含むものであってもよい。有機微粒子は、ポリアミド樹脂やポリエステル樹脂に対して少なくとも部分的に相溶しないものであればよく、例えば、架橋アクリル樹脂や架橋ポリエステル樹脂からなる微粒子が挙げられる。
上記架橋アクリル粒子は、アクリル系単量体と架橋剤を水分散させ、架橋硬化させることで得られる。ここで使用されるアクリル系の単量体としては、アクリル酸、アクリル酸の誘導体、例えば、アクリル酸メチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸ヘキシル、アクリル酸シクロヘキシル、アクリル酸ヒドロキシエチル、アクリロニトリル、アクリルアミド、N−メチロールアクリルアミド;あるいはメタクリル酸、メタクリル酸の誘導体、例えば、メタクリル酸メチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸ヘキシル、メタクリル酸グリシジル、メタクリル酸ベンジル、メタクリル酸シクロヘキシル、メタクリル酸N−ビニル−2−ピロリドン、メタクリロニトリル、メタクリルアミド、N−メチロールメタクリルアミド、メタクリル酸2−ヒドロキシエチルなどの1分子中に1個のビニル基を有するビニル系単量体が挙げられる。これらは1種で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
上記架橋ポリエステル粒子は、不飽和ポリエステルとビニル系単量体を水分散させ、架橋硬化させることで得られる。ここで使用される不飽和ポリエステルとしては、とくに限定はなく、例えば、α,β−不飽和酸もしくはそれと飽和酸との混合物と二価アルコールもしくは三価アルコールとを重合させたものなどを挙げることができる。不飽和酸としては、例えば、フマル酸、マレイン酸、イタコン酸などが、飽和酸としては例えば、フタル酸、テレフタル酸、コハク酸、グルタル酸、テトラヒドロフタル酸、アジピン酸、およびセバチン酸などが挙げられる。また、二価アルコールおよび三価アルコールとしては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ネオペンチルグリコール、1,3−プロパンジオール、1,6−ヘキサンジオール、トリメチロールプロパンなどが挙げられる。一方、ビニル系単量体としては、特に限定はなく、例えば、スチレン、クロルスチレン、ビニルトルエン、ジビニルベンゼン、アクリル酸、メチルアクリレート、アクリロニトリル、エチルアクリレート、およびジアリルフタレートなどが挙げられる。
また、上記架橋剤としては1分子中に2個以上のビニル基を有する単量体であれば何れでもよいが、1分子中に2個のビニル基を有するものが好ましい。架橋剤として好ましい単量体としては、例えば、ジビニルベンゼン、グリコールとメタクリル酸あるいはアクリル酸との反応生成物、例えばエチレングリコールジメタクリレート、ネオペンチルグリコールジメタクリレートなどがあるが、これらに限定されるものではない。架橋剤の添加量は、前記アクリル系単量体100重量部に対して0.02〜5重量部が好ましい。重合開始剤としては、過酸化物系ラジカル重合開始剤が好ましく、例えば、過酸化ベンゾイル、過安息香酸2−エチルヘキシル、過酸化ジtert−ブチル、クメンヒドロペルオキシド、メチルエチルケトンペルオキシドなどが挙げられる。ラジカル重合開始剤は、前記アクリル系単量体100重量部に対して0.05〜10重量部使用されるのが好ましい。
また、上記無機微粒子としては、繊維の透明性、発色性への影響から、ポリアミドおよび/またはリン含有難燃剤の屈折率に近い屈折率を有するものが好ましく、例えば、炭酸カルシウム、酸化ケイ素、酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化亜鉛、タルク、カオリン、モンモリロナイト、ベントナイト、マイカなどが挙げられる。
また、上述した微粒子や難燃剤以外にも、難燃助剤、耐熱剤、光安定剤、蛍光剤、酸化防止剤、帯電防止剤、可塑剤、潤滑剤、熱可塑性樹脂以外の樹脂等を含有させることができる。顔料等の着色剤を含有させることにより、予め着色された繊維(いわゆる原着繊維)を得ることができる。
<製造工程>
以下に、合成繊維の製造工程の一例を説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂などの熱可塑性樹脂に、上述した難燃剤や粒子等の添加剤を所望の割合で事前にドライブレンドした後、混練機を用いて溶融混練する。溶融混練するための装置としては、種々の一般的な混練機を用いることができる。溶融混練としては、たとえば一軸押出機、二軸押出機、ロール、バンバリーミキサー、ニーダーなどが挙げられる。これらのうちでは、二軸押出機が、混練度の調整、操作の簡便性の点から好ましい。溶融混練によって得られた混練物を溶融紡糸法によって溶融紡糸することによって製造することができる。
溶融紡糸は、例えば、押出機、ギアポンプ、口金などの溶融紡糸装置の温度を270〜310℃として溶融紡糸し、紡出糸条を、加熱筒を通過させたのち、ガラス転移点以下に冷却し、50〜5000m/分の速度で引き取ることにより紡出糸が得られる。また、紡出糸条を冷却用の水を入れた水槽で冷却し、繊度のコントロールを行ってもよい。加熱筒の温度や長さ、冷風塔の温度や吹付量、冷却水槽の温度、冷却時間、引取速度は、吐出量及び口金の孔数によって適宜調整することができる。
溶融紡糸の際、ノズル孔が特殊形状の紡糸ノズルを用い、人工毛髪用繊維の断面形状を繭型、Y型、H型、X型等の異形にすることもできる。
得られた未延伸糸は、繊維の引張強度を向上させるために熱延伸処理を行う。熱延伸処理は、未延伸糸を一旦ボビンに巻き取ってから溶融紡糸工程とは別の工程にて延伸する2工程法や、ボビンに巻き取ることなく溶融紡糸工程から連続して延伸する直接紡糸延伸法の何れの方法によってもよい。また、熱延伸処理は、1度で目的の延伸倍率まで延伸する1段延伸法、又は2回以上の延伸によって目的の延伸倍率まで延伸する多段延伸法で行なわれる。熱延伸処理における加熱手段としては、加熱ローラ、ヒートプレート、スチームジェット装置、温水槽などを使用することができ、これらを適宜併用することもできる。
合成繊維の繊度は、30〜80dtex、好ましくは35〜75dtexが、人工毛髪の用途に適している。合成繊維のうち、ポリアミド系繊維は、非捲縮生糸状の繊維であり、その繊度は、通常10〜100dtexであり、30〜80dtexがより好ましく、35〜75dtexであるのがさらに好ましい。
<後処理>
製造された合成繊維は、そのまま人工毛髪用繊維として用いてもよいが、シリコーン等の油剤を含む処理剤を塗布し、触感等を改良することもできる。処理剤の塗布は、合成繊維を頭髪製品に加工する前、加工する途中、又は加工後の何れの段階で行ってもよいが、頭髪製品へ加工する途中の塗布が、作業性、均一塗布性等の点でより適している。
人工毛髪用繊維は、単独で頭髪製品(頭飾製品)に用いてもよいが、人毛や他の人工毛髪を混合して用いてもよい。頭髪製品は、ウィッグ(かつら)、ヘアピース、ブレード、エクステンンョンヘアー、人形の頭髪等であり、人工毛髪用繊維の用途は特に限定されない。また、頭髪製品以外にも付け髭、付け睫毛、付け眉毛等に用いることもできる。
実施例により本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではない。
<製造工程>
以下、実施例にかかる毛髪用繊維束の製造方法について説明する。ポリアミド系繊維(又はポリエステル系繊維)は、以下の方法で製造した。先ず、含有する水分量が100ppm以下となるように、原料としてのポリアミド樹脂(又はポリエステル樹脂)、リン系又は臭素系難燃剤、及び微粒子をそれぞれ乾燥させた。
原料としては下記のものを用いた。
ナイロン6:宇部興産株式会社、1013B
ナイロン6,6:東レ株式会社、CM3001‐N
リン系難燃剤:大八化学工業株式会社、PX−200
臭素系難燃剤:アルベマール日本株式会社、HP−7010
微粒子:架橋アクリル粒子、平均粒子径1.8μm、綜研化学株式会社
ポリエステル(PET):三菱化学株式会社、BK‐2180
原料の配合(質量比)を下記表1に示す。
Figure 2012157561
次に、乾燥した原料に所定量の着色用ペレットを追加して、表1に示すそれぞれの混合種、混合割合をもってドライブレンドした。ドライブレンドされたものを280℃の温度にて溶融混練した。そして、混練物をペレット成型体として成型した。溶融混練、及びペレット成型は、二軸押出機にて実行した。
このペレット成型体を、含有する水分量が100ppm以下となるように乾燥した後、溶融紡糸機にて未延伸糸に成型した。より具体的には、溶融紡糸機における紡糸口金のノズルは、その孔が円形断面を呈しており、且つ、ノズル孔径が0.5mmであるものを使用した。この溶融紡糸機により、温度を280℃とした状態にて、上記ノズル孔よりペレット成型体の溶融ポリマを吐出した。そして、吐出した溶融ポリマは、口金下30mmに位置する50℃の水浴層にて冷却し、巻き取った。このようにして、未延伸糸を得た。ドラフト倍率は、未延伸糸の巻き取り速度を変えることで調整した。
次いで、得られた未延伸糸を4倍に延伸させた後、熱処理した。そして、30m/分の速度をもって巻き取ることで、ポリアミド(又はポリエステル)を主体として構成された繊維を得た。上記未延伸糸の延伸、及び熱処理においては、それぞれ85℃、及び200℃に加熱されたヒートロールを使用した。これにより、実施例1〜4及び比較例1〜2にかかる繊維を得た。なお、延伸倍率は、未延伸糸の巻き出し速度を変えることで調整した。
実施例1〜4、比較例1〜2の繊維について、下記の評価試験を行った。
<オーブンカール性>
オーブンカール性は、長さ50cmの繊維を束ねた繊維束2グラムを、20mmφのアルミ製筒に巻き付け乍ら両端を固定し、100℃の空気循環式オーブンに投入して30分間加熱した。次いで、アルミ筒(繊維を巻き付けたままで)を温度23℃、相対湿度50%の恒温室に24時間放置した。その後、ステンレス筒から繊維束を取り外し、一方の端を固定して吊り下げた。その根元から先端までの長さを、カール前の全長(50cm)で割った値で評価した。値が小さいほどカールがかかっている。評価は、以下の基準であり、優良と良が合格値である。
優良 値が0.75未満
良 値が0.75以上0.85未満
不良 値が0.85以上
<加工性>
加工性は、繊維の製造工程(紡糸、延伸)における糸切れの頻度を調べ、以下の基準で評価した。優良と良が合格値である。
優良 糸切れなし
良 30分に1回程度の糸切れはあるが、製品の品質上問題なし
不良 糸切れが多く製造困難
<物性>
JIS−L1069に準拠して10本の繊維をランダムに選択して引張試験を行い、平均値を求めた。試験温度は23℃、相対湿度は50%、引張速度は200mm/min、空間距離(チャック間距離)は200mmで行った。引張強度(cN/dtex)が1.0以上2.0以下のものを優良、引張強度(cN/dtex)が0.5以上3.0以下のものを良、引張強度(cN/dtex)が0.5未満、又は、3.0を超えるものを不良とした。
<動的粘弾性>
周波数1.0Hz、開始温度30℃、終了温度260℃、昇温速度2℃/分の測定条件で、動的粘弾性(伸張弾性率)を測定した。測定機器はエスアイアイ・ナノテクノロジー社製のDMS6100を用いた。なお、繊維は、チャック間距離を3mmとし、40本の繊維を並べた束を挟んで測定した。
上記各試験の測定結果を、樹脂の種類、ドラフト倍率、延伸倍率などの製造条件とともに、下記表2に記載する。
Figure 2012157561
ドラフト倍率Dの延伸倍率Dに対する比(ドラフト倍率/延伸倍率)を、1.5〜14.0にし、貯蔵弾性率の比(E’90/E’150)が3〜20であった実施例1〜4は、オーブンカール性、加工性だけでなく、強度も優れていた。これらの中でも、貯蔵弾性率の比(E’90/E’150)が4〜10の実施例1、4は、オーブンカール性において、特に良い結果が得られた。
ドラフト倍率Dの延伸倍率Dに対する比(D/D)が1.5未満であると、延伸時に未延伸糸を引き伸ばし過ぎて糸が切れやすくなることから、加工性が悪化する傾向になる。一方、ドラフト倍率Dの延伸倍率Dに対する比(D/D)が14.0を超えると、延伸処理(未延伸糸の引き伸ばし)が十分に行われないことから、引張強度は小さくなる傾向になる。
実施例5では、貯蔵弾性率の比(E’90/E’150)が3.6であり、オーブンカール性及び加工性は優良ではなく良であったが、この範囲でも十分に使用可能な範囲の特性を有している。また、実施例5は、ドラフト倍率Dの延伸倍率Dに対する比(D/D)が1.5でもあり、このドラフト倍率Dの延伸倍率Dに対する比(D/D)が1.5においても加工性が良の範囲であり、使用可能な範囲の特性を有している。
実施例6では、貯蔵弾性率の比(E’90/E’150)が18.5であり、オーブンカール性及び物性(引張強度)は優良ではなく良であったが、この範囲でも十分に使用可能な範囲の特性を有している。また、実施例6は、ドラフト倍率Dの延伸倍率Dに対する比(D/D)が12でもあり、このドラフト倍率Dの延伸倍率Dに対する比(D/D)が12においても引張強度(物性)が良の範囲であり、使用可能な範囲の特性を有している。
これに対し、貯蔵弾性率の比(E’90/E’150)が3未満の比較例1は、オーブンカール性に劣り、貯蔵弾性率の比(E’90/E’150)が20を超えた比較例2は、オーブンカール性だけでなく、強度も不良であった。
実施例1の動的粘弾性の測定結果を図2に、比較例1の動的粘弾性の測定結果を図3に示す。図3から分かるように、比較例1の人工毛髪用繊維は、240℃の高温でも溶融せず、貯蔵弾性率E’が保持され、耐熱性が非常に高いことが確認されたが、耐熱性が高すぎるため、成形温度領域(90〜150℃)だけでなく、後成形温度領域(180〜240℃)でも溶融せずに、貯蔵弾性率E’、損失弾性率E”の変化が小さかった。これに対し、実施例1の人工毛髪用繊維は、成形温度領域、後成形温度領域の何れも、変化率が大きく、成形性が非常に高いことが確認された。
図2、3の符号Mは、温度に対する貯蔵弾性率E’の曲線のうち、貯蔵弾性率E’が一定で、結晶状態がガラス状態の領域(ガラス状態領域)を通る接線を示し、同図の符号Mはガラス状態領域よりも高温側で、変化率が最大となる転移領域を通る接線を示している。この貯蔵弾性率E’の曲線に対する、ガラス状態領域を通る接線Mと転移領域を通る接線Mとが交差する交点Pで、結晶状態が崩れ、溶融が開始する。上記図2を見ると、実施例1の人工毛髪用繊維は、交点Pの温度座標が180〜240℃の範囲にあり、市販のヘアアイロン(加熱温度240℃以下)で加工が可能なことが分かる。これに対し、比較例1は交点Pの温度座標が240℃を超えた位置にあり、市販のヘアアイロンでは加熱変形し難いことが確認された。
本発明による人工毛髪用繊維の用途は特に限定されず、ウィッグ、ヘアピース、ブレード、エクステンンョンヘアー等の頭髪装飾用、または人形の頭髪(ドールヘア)用等の種々の頭髪製品に用いることができる。

Claims (5)

  1. 温度に対する貯蔵弾性率E’において90℃での貯蔵弾性率E’90と150℃での貯蔵弾性率E’150との比E’90/E’150が3〜20である人工毛髪用繊維。
  2. 前記温度に対する貯蔵弾性率E’の曲線は、該貯蔵弾性率E’が一定のガラス状態領域と、該ガラス状態領域よりも高温で、変化率が最大となる転移領域とを有し、
    前記貯蔵弾性率E’の曲線に対する、前記ガラス状態領域を通る接線と前記転移領域を通る接線とが交差する交点の温度座標が、180〜240℃に位置する請求項1記載の人工毛髪用繊維。
  3. ポリエステル樹脂と、ポリアミド樹脂の何れか一方又は両方の熱可塑性樹脂を主成分とする樹脂組成物から製造された請求項1又は請求項2記載の人工毛髪用繊維。
  4. 前記樹脂組成物を、ノズル孔から溶融吐出して未延伸糸を製造した後、前記未延伸糸を延伸処理して製造された人工毛髪用繊維であって、
    溶融吐出から未延伸糸を製造する間に引き伸ばされた倍率Dと、延伸処理の間に引き伸ばされた倍率Dとの比D/Dが、1.5〜14.0である請求項3記載の人工毛髪用繊維。
  5. 請求項1乃至請求項4の何れか1項記載の人工毛髪用繊維を用いた頭髪製品。
JP2013515121A 2011-05-13 2012-05-11 人工毛髪用繊維、及び頭髪製品 Active JP5914469B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011107896 2011-05-13
JP2011107896 2011-05-13
PCT/JP2012/062133 WO2012157561A1 (ja) 2011-05-13 2012-05-11 人工毛髪用繊維、及び頭髪製品

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2012157561A1 true JPWO2012157561A1 (ja) 2014-07-31
JP5914469B2 JP5914469B2 (ja) 2016-05-11

Family

ID=47176881

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013515121A Active JP5914469B2 (ja) 2011-05-13 2012-05-11 人工毛髪用繊維、及び頭髪製品

Country Status (8)

Country Link
US (1) US20140109924A1 (ja)
JP (1) JP5914469B2 (ja)
KR (1) KR101907049B1 (ja)
CN (1) CN103501647A (ja)
AP (1) AP2013007287A0 (ja)
SG (1) SG194688A1 (ja)
WO (1) WO2012157561A1 (ja)
ZA (1) ZA201308463B (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10385209B2 (en) * 2014-12-09 2019-08-20 Denka Company Limited Polyamide-based fiber for artificial hair having exceptional dripping resistance upon combustion

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016158773A1 (ja) 2015-03-30 2016-10-06 株式会社カネカ 人工毛髪用アクリル系繊維、その製造方法及びそれを含む頭飾製品
CN107708461B (zh) 2015-06-26 2019-05-28 株式会社钟化 人工毛发用丙烯酸系纤维、其制造方法及包含其的头饰制品
JP6682686B1 (ja) * 2019-08-02 2020-04-15 株式会社アデランス かつら用擬毛の製造方法及びかつら

Family Cites Families (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA745541A (en) * 1966-11-01 Sakajiri Shoichi Process for the production of reinforcing fibrous material
CA1198255A (en) * 1982-07-08 1985-12-24 Kazuyuki Kitamura High tenacity polyhexamethylene adipamide fiber
JP2569720B2 (ja) * 1988-05-09 1997-01-08 東レ株式会社 産業用ポリエステル繊維、その製造方法及びタイヤコード用処理コード
CN1138825C (zh) * 1995-07-12 2004-02-18 丸尾钙株式会社 合成树脂用添加剂及合成树脂组成物
JP3986564B2 (ja) * 1996-12-27 2007-10-03 丸尾カルシウム株式会社 合成樹脂組成物
JPH11217714A (ja) * 1997-11-21 1999-08-10 Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd 人工毛髪及びそれを用いた頭飾製品用繊維束
US6709742B2 (en) * 1998-05-18 2004-03-23 Dow Global Technologies Inc. Crosslinked elastic fibers
TW576719B (en) * 2001-01-29 2004-02-21 Kaneka Corp Artificial hair and its processing method
JP3926328B2 (ja) * 2001-07-19 2007-06-06 株式会社カネカ 人工毛髪
WO2003071014A1 (fr) * 2002-02-22 2003-08-28 Kaneka Corporation Fibre en polyester ignifuge et cheveu artificiel la renfermant
JP4180351B2 (ja) 2002-11-12 2008-11-12 株式会社アートネイチャー 人工毛髪およびその艶消し方法
JP2005042234A (ja) * 2003-07-25 2005-02-17 Kaneka Corp 難燃性ポリエステル系人工毛髪用繊維
JP2005076147A (ja) * 2003-09-01 2005-03-24 Kaneka Corp 難燃性ポリエステル系人工毛髪用繊維
KR101035603B1 (ko) * 2003-12-08 2011-05-19 가부시키가이샤 가네카 난연성 폴리에스테르계 인공 모발 섬유 및 그 제조 방법
US7504347B2 (en) * 2004-03-17 2009-03-17 Dow Global Technologies Inc. Fibers made from copolymers of propylene/α-olefins
WO2007049561A1 (ja) * 2005-10-28 2007-05-03 Kaneka Corporation ポリエステル系人工毛髪
JP5368709B2 (ja) * 2008-01-18 2013-12-18 株式会社カネカ ポリイミド繊維集合体及びその利用、並びに当該ポリイミド繊維集合体の製造方法
JP2009235626A (ja) 2008-03-27 2009-10-15 Kaneka Corp 難燃性ポリエステル系人工毛髪
US8578945B2 (en) * 2008-09-30 2013-11-12 Kaneka Corporation Hair extension, hair accessory using the same and method for producing hair extension
US8025969B2 (en) * 2008-10-21 2011-09-27 Voith Paper Holding Gmbh & Co. Kg PET yarns with improved loop tensile properties

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10385209B2 (en) * 2014-12-09 2019-08-20 Denka Company Limited Polyamide-based fiber for artificial hair having exceptional dripping resistance upon combustion

Also Published As

Publication number Publication date
SG194688A1 (en) 2013-12-30
ZA201308463B (en) 2015-01-28
KR101907049B1 (ko) 2018-10-11
KR20140022410A (ko) 2014-02-24
CN103501647A (zh) 2014-01-08
US20140109924A1 (en) 2014-04-24
WO2012157561A1 (ja) 2012-11-22
JP5914469B2 (ja) 2016-05-11
AP2013007287A0 (en) 2013-12-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7011581B2 (ja) 人工毛髪繊維
JP6843841B2 (ja) 人工毛用樹脂組成物及びその成形体
JP2019112761A (ja) 形状記憶及び形状復元機能を持つ人工毛髪用繊維、耐燃焼性に優れた人工毛髪用繊維、低光沢な外観を有する人工毛髪用繊維
JP5914469B2 (ja) 人工毛髪用繊維、及び頭髪製品
JP2006316395A (ja) 難燃性ポリエステル系人工毛髪
JP2007084952A (ja) 難燃性ポリエステル系人工毛髪
JP2005068576A (ja) 難燃性ポリエステル系人工毛髪用繊維
KR101084492B1 (ko) 인공모발용 폴리아미드계 섬유 및 그 제조 방법
JP2005120533A (ja) ポリエステル系人工毛髪用繊維
JPWO2006038447A1 (ja) 塩化ビニル系樹脂組成物、塩化ビニル系繊維及びその製造方法、並びに、人工毛髪用繊維
JP2006257607A (ja) 難燃性ポリエステル系人工毛髪
JP2006104647A (ja) 難燃性ポリエステル系人工毛髪用繊維
KR101562284B1 (ko) 인공모발섬유 및 그 제조방법
JP7289291B2 (ja) 人工毛髪用繊維束
OA16779A (en) Artificial hair fiber and hairpiece product.
JP2006104621A (ja) 難燃性ポリエステル系人工毛髪
JP5008370B2 (ja) 人工毛髪
JP2005273033A (ja) ポリエステル系人工毛髪用繊維
JP2006291394A (ja) 難燃性ポリエステル系人工毛髪
JP4854272B2 (ja) 人工頭髪用繊維
JP2007084951A (ja) 難燃性ポリエステル系人工毛髪
JP2007100237A (ja) 難燃性ポリエステル系人工毛髪
JP2004003089A (ja) 人工頭髪用繊維
JP2012012423A (ja) 樹脂組成物、繊維及びその用途
WO2006028113A1 (ja) 難燃性ポリエステル系人工毛髪用繊維

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20141218

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160315

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160404

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5914469

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250