JP2006104647A - 難燃性ポリエステル系人工毛髪用繊維 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 ポリアルキレンテレフタレートおよび/またはポリアルキレンテレフタレートを主体とした共重合ポリエステルからなるポリエステル(A)100重量部に対し、リン含有難燃剤(B)3〜30重量部を溶融混練して得られる組成物、または、それらに有機微粒子(C)および/または無機微粒子(D)を混合した組成物を溶融紡糸することにより得られた難燃性ポリエステル系人工毛髪用繊維。
【選択図】 なし
Description
インテスコ社製、INTESCO Model 201型を用いて、フィラメントの引張強伸度を測定した。長さ40mmのフィラメント1本をとり、フィラメントの両端10mmを、接着剤を糊付けした両面テープを貼り付けた台紙(薄紙)で挟み、一晩風乾させて、長さ20mmの試料を作製した。試験機に試料を装着し、温度24℃、湿度80%以下、荷重3.4×10-3N×繊度(dtex)、引張速度20mm/分で試験を行ない、強伸度を測定した。同じ条件で試験を10回繰り返し、平均値をフィラメントの強伸度とした。
繊度約50dtexのフィラメントを150mmの長さに切り、0.7gを束ね、一方の端をクランプで挟んでスタンドに固定して垂直に垂らす。有効長120mmの固定したフィラメントに20mmの炎を3秒間接炎させ、燃焼させる。燃焼性は、残炎時間が0秒(着火しない)を◎、3秒未満を○、3〜10秒を△、10秒以上を×とし、また、耐ドリップ性は、消火するまでのドリップ数が0を◎、5以下を○、6〜10を△、11以上を×として評価した。
長さ30cm、総繊度10万dtexのトウフィラメントを太陽光のもと、目視により評価した。
◎:人毛に等しいレベルに光沢が調整されている。
○:適度に光沢が調整されている。
△:若干光沢が多すぎる、または、若干光沢が少なすぎる。
×:光沢が多すぎる、または、光沢が少なすぎる。
長さ30cm、総繊度10万dtexのトウフィラメントを太陽光のもと、目視により評価した。
○:透明感があり、色の深み(鮮やかさ)がある。
△:若干不透明感(曇り)がある。
×:不透明感があり、色の深みがない。
長さ10cm、総繊度10万dtexのトウフィラメントをスチーム加工(120℃、相対湿度100%で1時間)した後に、室温で十分に乾燥する。スチーム加工前後の光沢、色相の変化を比較し、目視評価した。スチーム加工前後での変化が大きい程耐失透性が悪い。
◎:光沢、色相とも変化なし。
○:光沢変化なし、色相若干変化あり。
△:光沢、色相とも若干変化あり。
×:光沢、色相とも明確な変化あり。
蓑毛にしたフィラメントを直径32mmφのパイプに捲きつけ、120℃および相対湿度100%の条件にて60分間のスチーム加工条件でカールセットし、室温で60分間エイジングした後に、カールしたフィラメントの一端を固定し釣り下げ、カールの状態を目視評価した。これをカールの付きやすさの指標とし、長さが短く、形良くカールが付いているものが好ましい。
○:形良くカールが付いている。
△:若干カールが伸びている。
×:カールが伸びて、形が崩れている。
ヘアーアイロンによるカールセットのしやすさ、カール形状の保持性の指標である。フィラメントを180℃に加熱したヘアーアイロンにかるく挟み、3回扱き予熱した。このときのフィラメント間の融着、フィラメントの縮れ、糸切れを目視評価した。つぎに、予熱したフィラメントをヘアーアイロンに捲きつけ、10秒間保持し、アイロンを引き抜く。このときの抜きやすさ(ロッドアウト性)、抜いたときのカールの保持性を目視評価した。
−融着−
○:なし。
△:若干あり。
×:あり。
−縮れ/糸切れ−
○:なし。
△:若干あり。
×:あり。
−ロッドアウト−
○:アイロンロッドが抵抗なく抜ける。
△:若干抵抗がある。
×:抵抗があり、抜け難い。
−セット性−
○:セットが付きやすく、カールが安定している。
△:セットは付く安いが、若干カールが崩れる。
×:セットが付き難い、または、カールが崩れる。
水分量100ppm以下に乾燥したポリエチレンテレフタレート、リン含有難燃剤、有機微粒子または無機微粒子からなる表1に示す比率の組成物に、着色用ポリエステルペレットPESM6100 BLACK(大日精化工業(株)製、カーボンブラック含有量30%、ポリエステルは(A)成分に含まれる)2部を添加してドライブレンドした後、二軸押出機(日本製鋼所(株)製、TEX44)に供給し、シリンダ設定温度280℃にて溶融混練し、ペレット化した後に、水分量100ppm以下に乾燥させた。次いで、溶融紡糸機(シンコーマシナリー(株)製、SV30)を用いて、シリンダ設定温度280℃にて、ノズル径0.5mmφの丸断面ノズル孔を有する紡糸口金より溶融ポリマーを吐出し、口金下30mmの位置に設置した水温50℃の水浴中で冷却し、100m/分の速度で巻き取って未延伸糸を得た。得られた未延伸糸を80℃の温水浴中で延伸を行ない、4倍延伸糸とし、200℃に加熱したヒートロールを用いて、100m/分の速度で巻き取り、熱処理を行ない、親水性繊維処理剤水溶液(KWC−Q/加工剤No.29=50/50(丸菱油化工業(株)製、濃度:3%水溶液)を用いて、繊維処理剤付着量が0.2%omfになるように付着させ、単繊維繊度が50dtex前後のポリエステル系繊維(マルチフィラメント)を得た。
*2:ポリブチレンテレフタレート、KOLON社製
*3:ポリエチレンテレフタレートとポリシクロヘキシレンジメタクリレートの共重合ポ
リエステル、イーストマンケミカル社製
*4:
*9:架橋アクリル粒子、平均粒子径10μm、綜研化学(株)製)
*10:メラミン樹脂/シリカ複合体、平均粒子径1.9μm、日産化学(株)製)
*11:球状微粉末シリカ、平均粒子径4μm、富士シリシア(株)製)
水分量100ppm以下に乾燥したポリエチレンテレフタレート、リン含有難燃剤および無機微粒子からなる表3に示す比率の組成物に、着色用ポリエステルペレットPESM6100 BLACK(大日精化工業(株)製、カーボンブラック含有量30%、ポリエステルは(A)成分に含まれる)2部を添加してドライブレンドした後、二軸押出機(日本製鋼所(株)製、TEX44)に供給し、シリンダ設定温度280℃にて溶融混練し、ペレット化した後に、水分量100ppm以下に乾燥させた。次いで、溶融紡糸機(シンコーマシナリー(株)製、SV30)を用いてシリンダ設定温度280℃にてノズル径0.5mmφの丸断面ノズル孔を有する紡糸口金より溶融ポリマーを吐出し、口金下30mmの位置に設置した水温50℃の水浴中で冷却し、100m/分の速度で巻き取って未延伸糸を得た。得られた未延伸糸を80℃の温水浴中で延伸を行ない、4倍延伸糸とし、200℃に加熱したヒートロールを用いて、100m/分の速度で巻き取り、熱処理を行ない、親水性繊維処理剤水溶液(KWC−Q/加工剤No.29=50/50(丸菱油化工業(株)製、濃度:3%水溶液)を用いて、繊維処理剤付着量が0.2%omfになるように付着させ、単繊維繊度が50dtex前後のポリエステル系繊維(マルチフィラメント)を得た。
*10:メラミン樹脂/シリカ複合体、平均粒子径1.9μm、日産化学(株)製)
*12:反応型リン含有難燃剤を共重合した難燃ポリエステル樹脂、東洋紡績(株)製
*13:縮合リン酸エステル系難燃剤、大八化学工業(株)製
*14:
*16:シリカ、平均粒子径3μm、UNIMIN社製)
Claims (9)
- ポリエステル(A)が、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレンテレフタレートおよびポリブチレンテレフタレートよりなる群から選ばれた少なくとも1種のポリマーである請求項1記載の難燃性ポリエステル系人工毛髪用繊維。
- リン含有難燃剤(B)の数平均分子量が、2000〜30000である、請求項1記載の難燃性ポリエステル系人工毛髪用繊維。
- ポリエステル(A)100重量部およびリン含有難燃剤(B)3〜30重量部からなる組成物に、さらに、有機微粒子(C)および/または無機微粒子(D)0.1〜5重量部が混合された、請求項1〜3のいずれかに記載の難燃性ポリエステル系人工毛髪用繊維。
- 有機微粒子(C)が、ポリアリレート、ポリアミド、フッ素樹脂、シリコーン樹脂、架橋アクリル樹脂および架橋ポリスチレンよりなる群から選ばれた少なくとも1種である、請求項4記載の難燃性ポリエステル系人工毛髪用繊維。
- 無機微粒子(D)が、炭酸カルシウム、酸化ケイ素、酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化亜鉛、タルク、カオリン、モンモリロナイト、ベントナイトおよびマイカよりなる群から選ばれた少なくとも1種である、請求項4記載の難燃性ポリエステル系人工毛髪用繊維。
- 繊維が非捲縮生糸状である、請求項1〜6のいずれかに記載の難燃性ポリエステル系人工毛髪用繊維。
- 繊維が原着されている、請求項1〜7のいずれかに記載の難燃性ポリエステル系人工毛髪用繊維。
- 繊維の単繊維繊度が10〜100dtexである請求項1〜8のいずれかに記載の難燃性ポリエステル系人工毛髪用繊維。
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