JPWO2012150640A1 - 液塗布ブラシ - Google Patents

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Abstract

使用者が誰でもボリューム塗りができるようにする。芯材(2)から放射状に外方に突出する毛材(3)の一部を芯材(2)の塗布操作方向と交差する方向に毛倒れさせて互いに重積させてなる補助毛材部(3B)を形成すると共に、塗布液を塗布対象毛(20)に塗布操作する際に当該塗布対象毛(20)を補助毛材部(3B)の先端部配列(3BX)に干渉させることにより塗布対象毛(20)を塗布毛材部(3A)の毛材(3)の毛元に入り込ませないようにし、これにより常に塗布対象毛(20)に対するボリューム塗りを実現できる。

Description

本発明は液塗布ブラシに関し、特に捻りブラシ型のものに適用して好適なものである。
捻りブラシ型の液塗布ブラシとして、2本の線材の間に合成樹脂繊維材料でなる毛材を挟んで捻り合せることにより、当該2本の線材の捻り合せ面に挟着保持された毛材の毛が、先端に行くに従ってら線形状を呈しながら、外方に、放射状に、突出したマスカラブラシが用いられている(特許文献1参照)。
特願2003−189930公報
この種の捻りブラシ型の液塗布ブラシを用いた液塗布具R1は、図1に基本的構成を示すように、塗布液容器R2の取出口R3から、キャップR4に固着されたシャフトR5の先端に設けられた捻りブラシ型のマスカラブラシを構成する液塗布ブラシR6を出し入れすることにより、液塗布ブラシR6を塗布液、例えばマスカラ液に浸して外部に取り出すようになされている。
取出口R3の内側には、柔軟性をもったゴム材料でなる円環状のしごき部材R7が設けられ、液塗布ブラシR6を取出口R3から引き抜くとき、シャフトR5及び液塗布ブラシR6の周囲に付着している余分な塗布液を、しごき部材R7のしごき孔によってしごき落すことにより、外部に取り出したシャフトR5や液塗布ブラシR6から塗布液をぼた落ちさせないように構成されている。
ところが、実際上、当該捻りブラシ型のマスカラブラシを構成する液塗布ブラシR6に付着した塗布液を液塗布対象毛としてのまつ毛に塗布する際に、使用者によって塗布量にばらつきがあり、多量の塗布液によって濃く塗布しようとするとき(これをボリューム塗りという)、一般には、思うようには行い得ない問題がある。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、捻りブラシ型の液塗布ブラシに付着している塗布液を、どの使用者が操作しても、十分に塗布対象毛に塗布できるようにした液塗布ブラシを提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため、請求項1の発明においては、芯材2から放射状に外方に第1の毛材3を突出させてなる塗布毛材部3Aと、芯材2から放射状に外方に第2の毛材3を突出させると共に、当該第2の毛材3の突出部分の毛を、芯材2の延長方向に沿う方向に毛倒れさせると共に、当該毛倒れした毛を毛倒れ方向に互いに重積させてなる補助毛材部3Bとを具え、補助毛材部3Bの毛倒れして互いに重積させた毛の先端部配列3BXを塗布毛材部3Aの毛材3の毛の根元側において芯材の塗布操作方向と交差させるように配設すると共に、塗布液を塗布すべきまつ毛20を当該先端部配列3BXに干渉させることにより塗布毛材部3Aの毛元への入り込みを防止するようにする。
また請求項2の発明においては、芯材2から放射状に外方に毛材3を丸棒状に突出させてなる塗布毛材部3Aと、丸棒状の毛材3の外周面において、芯材2の塗布操作方向と交差する方向に延長する毛倒れ溝(25X1、25X2)、(25Y1〜25Y4)を形成し、毛材3のうち、毛倒れ溝(25X1、25X2)、(25Y1〜25Y4)に対応する毛を当該毛倒れ溝(25X1、25X2)、(25Y1〜25Y4)に沿う方向に互いに重積するように毛倒れさせることにより、当該毛倒れした毛の先端部配列3BXを毛倒れ溝(25X1、25X2)、(25Y1〜25Y4)の底面に形成し、塗布液を塗布すべき塗布対象毛20を当該先端部配列3BXに干渉させることにより丸棒状の毛材3の毛元への入り込みを防止する補助毛材部3Bとを有する。
本発明によれば、芯材から放射状に外方に突出する毛材の一部を芯材の塗布操作方向と交差する方向に毛倒れさせて互いに重積させてなる補助毛材部を形成すると共に、塗布液を塗布対象毛に塗布操作する際に当該塗布対象毛を補助毛材部の先端部配列に干渉させることにより塗布対象毛を塗布毛材部の毛材の毛元に入り込ませないようにし、これにより常に塗布対象毛に対するボリューム塗りを実現できる。
図1は、液塗布具の基本構成を示す斜視図である。
図2は、(A)、(B)及び(C)は第1の実施の形態の第1実施例によるマスカラブラシを示す側面図、部分側面図及び断面図である。
図3は、(A)及び(B)は捻りブラシ基材の構成を示す側面図及びその部分的拡大図である。
図4は、(A)及び(B)は毛倒れした毛でなる補助毛材部の説明に供する側面図及び断面図である。
図5は、図1のマスカラブラシを得るための熱可塑加工治具を示す斜視図である。
図6は、(A)、(B)及び(C)は、まつ毛に対する使用の説明に供する断面図である。
図7は、第1の実施の形態の(A)第2実施例及び(B)第3実施例を示す断面図である。
図8は、(A)、(B)、(C)及び(D)は第2の実施の形態の第1実施例を示す断面図及び使用の説明に供する断面図である。
図9は、(A)、(B)及び(C)は第2の実施の形態の第2、第3及び第4実施例を示す断面図である。
図10は、(A)、(B)及び(C)は第3の実施の形態の第1実施例を示す側面図及び断面図である。
図11は、第1実施例の熱可塑加工治具を示す側面図である。
図12は、第1実施例のまつ毛に対する使用の説明に供する断面図である。
図13は、(A)及び(B)は第3の実施の形態の第2実施例及びその使用の説明に供する断面図である。
図14は、(A)、(B)及び(C)は第3の実施の形態の第3実施例を示す側面図、部分側面図及び断面図である。
図15は、第3実施例のまつ毛に対する使用の説明に供する断面図である。
図16は、(A)、(B)及び(C)は第4の実施の形態の第1実施例を示す側面図、断面図及び使用の説明に供する断面図である。
図17は、(A)、(B)及び(C)は第4の実施の形態の第2実施例を示す側面図、断面図及び使用の説明に供する断面図である。
図18は、熱可塑加工治具の他の実施例を示す側面図である。
図19は、(A)、(B)及び(C)は熱可塑加工治具の毛倒れ成型面の説明に供する略線図である。
図20は、(A)、(B)及び(C)は毛倒れ形状の説明に供する略線図である。
以下図面について、本発明の一実施の形態を詳述する。
(1)第1の実施の形態
(1−1)第1実施例
図2において、1は、第1の実施の形態の第1実施例によるマスカラブラシを示し、捻り合された線材でなる芯材2から、放射方向に、外方に、突出する合成樹脂繊維材料の毛でなる毛材3により塗布毛材部3A及び補助毛材部3Bが構成されている。
塗布毛材部3Aは、塗布対象であるまつ毛に塗布液としてのマスカラ液を塗布するために用いられる毛材3で構成されているのに対して、補助毛材部3Bはまつ毛を、多量の塗布液を塗布するボリューム塗りに適する適正位置に保持するために用いられる毛材3によって構成されている。
マスカラブラシ1を構成するために用いられる捻りブラシ基材1Xは、図3(A)に示すように、1本のステンレス線を折り返すことにより一対の直線状の線材2A及び2Bを用意し、当該一対の線材2A及び2Bの間に細い合成樹脂繊維材料の毛でなる毛材3を矢印aで示す先端方向に、間に隙間が生じないように一段又は複数段並べた状態で、両端を互いに捻り合せることにより、当該捻り合された線材2A及び2B間のら線状保持面4に合成樹脂繊維材料の毛が、放射状に、外方に、突出するように、毛材3として、挟着保持されている。
このようにして芯材2に挟着保持された毛材3の毛は、挟着保持されているら線状保持面4が矢印aに行くに従ってら線形状を呈するように形が変わって行くので、毛材3の互いに隣り合う毛は、図3(B)に示すように、互いに「V」字形状を呈するように、互いに横方向に拡がる角度をもって、ら線状保持面4からその延長する方向にも外方に拡がるような形態で、突出している。
従って、毛材3の互いに隣合う毛の間隔は、毛材3が挟着保持されているら線状保持面4に近い、低い高さレベル位置になればなる程(毛元に近づけば近づく程)、狭くなるのに対して、遠い、高い高さレベル位置になればなる程(先端側に遠くなればなる程)、広くなる。
そこで図3(A)に示すような基本構成の捻りブラシ基材1Xを用いて、まつ毛7を梳くような塗布操作をしたとき、まつ毛7(7A)を芯材2に近い位置にまで押し付ければ、図3(B)に示すように、当該まつ毛7(7A)は隣合う2本の毛の間の狭い空所に押し付けられることにより、両側からしごかれる状態になるため、周囲の塗布液をまつ毛7(7A)に塗布することができなくなる(この領域をボリューム塗り不適領域ARAと呼ぶ)。
これに対して、ら線状保持面4より遠い位置にまつ毛7(7B)を保持しながら毛材3によって梳くような操作をすれば、まつ毛7(7B)の両側にある隣合う2本の毛の間隔が広くなるので、まつ毛7(7B)の周囲の空所に残っている塗布液が、しごかれることなく、多量に、塗布されることになる(この領域をボリューム塗り領域ARBと呼ぶ)。
図2に示す、毛材3のうち補助毛材部3Bは、図3(B)のまつ毛7(7B)のような状態で、広い空所の塗布液を塗布できる位置に常に保持するように機能する。
このような機能を実現するため、補助毛材部3Bは、図4(A)に示すように、毛材3のうち、放射状に、外方に、突出する毛でなる塗布毛材部3Aを残して、その他の毛を補助毛材部3Bを構成する毛として、芯材2の延長方向に沿う矢印aの方向に、毛倒れ加工されている。
図2の第1実施例の場合、塗布毛材部3Aは、図2(C)に示すように、横方向から見て、芯材2からほぼ上下方向に突出する毛材3の毛を用いると共に、その他の毛を補助毛材部3Bを構成する毛として芯材2に沿う方向に毛倒れさせ、その結果毛倒れされた毛の先端部は、芯材2から放射方向外方の位置に、互いに重なり合いながら並ぶ。この先端部の並び部分を先端部配列3BXと呼ぶ。
補助毛材部3Bを構成する毛材3の毛倒れ形状は、図5に示す熱可塑加工治具11の毛倒れ成型金具13によって成型される。
毛倒れ成型金具13は、電熱ヒータを含む加熱部12上に立設された一対の毛倒れ成型金具部材13A及び13Bを有する。
毛倒れ成型金具部材13A及び13Bは半円筒形状の一対の円筒加熱部材15A及び15Bでなり、当該円筒加熱部材15A及び15Bの中心線上に捻りブラシ基材1Xの芯材2を配設した状態で、先端側から下方に押し込んで加熱処理をする。
この一対の円筒加熱部材15A及び15Bの両端は互いに離間していることにより、当該離間間隔を通って捻りブラシ基材1Xの芯材2から、放射状に、外方に、突出する毛材3の毛部分を円筒加熱部材15A及び15Bの加熱処理を受けないように外方に突出させ、これにより塗布毛材部3Aを形成する。
これに対して、円筒加熱部材15A及び15Bの内壁面でなる円筒状毛倒れ成型面15AX及び15BXは塗布毛材部3Aを形成する毛材3を除く他の毛に干渉しながら上方から下方に押し込まれて行き、これにより当該毛を芯材2の延長方向に沿う方向に、根元側に互いに重積させながら毛倒れさせる。
この実施の形態の場合、相対向する毛倒れ成型面15AX及び15BXと干渉した補助毛材部3Bの毛は、図4(A)に示すように、芯材2のら線状保持面4から出た位置で折り曲げられた後、先端まで直線状に延長するような毛倒れ形態で熱可塑加工される。
その結果、毛材3のうち毛倒れ成型面15AX及び15BXと干渉した毛の部分が、毛倒れした状態で熱可塑加工されることにより、その円筒状内壁面の位置に先端部配列3BXを形成させる。
このようにして形成された先端部配列3BXは、図2(B)及び(C)に示すように、塗布毛材部3Aの毛以外の毛が芯材2の延長方向に沿う各位置においてら線状に、放射状に、外方に突出していることにより、芯材2を取り囲み、かつ芯材2から毛倒れ成型面15AX及び15BXまでの間隔だけ離れた高さレベルの位置において、マスカラブラシ1の化粧操作方向(芯材2の回転方向)と交差する方向であって、芯材2を取り囲む方向(この実施の形態の場合芯材2の延長方向に対して直交する方向に)に連続的に延長する。
芯材2から先端部配列3BXまでの間隔は、図3(B)について上述したボリューム塗り領域ARBとボリューム塗り不適領域ARAに対して、その中間位置にボリューム塗り確保領域ARCとして選定される。
かくして、図2(C)に示すように、塗布毛材部3Aに対して、補助毛材部3Bの先端部配列3BXをボリューム塗り不適領域ARAより外側にあるボリューム塗り確保領域ARCの位置に形成したことにより、ボリューム塗り領域ARB側の位置にある塗布毛材部3Aの外側部分を使ってまつ毛に対する塗布操作ができるようになる。
以上の構成において、使用者は、マスカラブラシ1をまつ毛20と交差する方向に構えて、まつ毛に対する塗布化粧操作をするため、芯材2を中心線を中心として回転させながら毛材3を梳くことにより、当該毛材3内に溜まった塗布液をまつ毛に塗り付ける操作をする。
このとき、塗布毛材部3Aをまつ毛に強く押しつけると、図6(A)及び(C)に示すように、補助毛材部3Bの先端部配列3BXがまつ毛20と干渉することにより、まつ毛20は塗布毛材部3Aの芯材2に近い、毛元の低いレベル位置にあるボリューム塗り不適領域ARAに入り込もうとしても入り込めないように抑止される。
かくしてまつ毛20は、図2(C)のボリューム塗り確保領域ARCより外側の高いレベル位置にあるボリューム塗り領域ARBの位置に保持され、これによりまつ毛20には、図3(B)について上述したように、毛材3の隣接する毛の間にある広い空所に溜まった塗布液を用いて十分に濃くボリューム塗り化粧をすることができる。
これに対して、使用者が、図6(B)に示すように、塗布毛材部3Aのボリューム塗り領域ARBを通すようにマスカラブラシ1を操作すれば、そのままボリューム塗り化粧操作をすることができる。
以上の構成によれば、マスカラブラシ1の使用者がいろいろな化粧操作をしても、まつ毛20と交差する方向に設けられた補助毛材部3Bによって、塗布毛材部3Aの毛の低いレベル高さ位置において隣合う毛の間隔が狭いボリューム塗り不適領域ARAにまつ毛20が入り込むのを抑止できることにより、当該隣合う毛に挟まれてまつ毛20に塗布された塗布液がしごき落されるような状態を生じさせないようにできる。
かくして上述の構成のマスカラブラシによれば、使用者が誰でも常にボリューム塗り化粧操作を行うことができるマスカラブラシを実現できる。
(1−2)他の実施例
図7(A)及び(B)において、1A及び1Bは第1の実施の形態の第2及び第3の実施例を示す。
図7(A)の第2の実施例のマスカラブラシ1Aは、毛材として芯材2の90〔°〕の角等間隔位置に、放射方向に、外方に、突出する4枚の塗布毛材部3Aを有する。
当該4枚の塗布毛材部3A間の位置には、毛倒れ部材でなる4本の補助毛材部3Bが芯材2の外側を覆うように形成されている。
図7(A)の第2の実施例のマスカラブラシ1Aによれば、図6について上述したと同様に、塗布化粧操作の際に、塗布対象毛のまつ毛が塗布毛材部3Aの芯材2に近いボリューム塗り不適領域ARA(図3(B))に入り込もうとしても、これを4本の補助毛材部3Bが干渉して4枚の塗布毛材部3Aのボリューム塗り領域ARBに保持させる。
かくするにつき、塗布液を4箇所の補助毛材部3Bによってしごき落すことなく塗布できることにより、一段と多量の塗布液をまつ毛に塗布することができる。
図7(B)のマスカラブラシ1Bは、6枚の塗布毛材部3Aを、芯材2の周りに60〔°〕の角等間隔を保ちながら、放射方向に、外方に突出させる。
これと共に、当該6枚の塗布毛材部3A間には、6本の補助毛材部3Bが芯材2を覆うように設けられている。
図7(B)の第3の実施例によれば、図6について上述と同様にしてまつ毛を芯材2の近傍のボリューム塗り不適領域ARAに入り込ませることなく塗布毛材部3Aのボリューム塗り領域ARBを使ってボリューム塗りを行うことができる。
かくするにつき、6本の補助毛材部3Bに残っている一段と多量の塗布液を使って有効にかつ少ない回転操作によって容易にボリューム塗り化粧操作をすることができる。
(2)第2の実施の形態
図8は第2の実施の形態によるマスカラブラシを示し、図2との対応部分に同一符号を付して示すように、芯材2から外方に、放射方向に、突出する毛材3の毛でなる塗布毛材部3Aの断面形状を工夫することにより、ボリューム塗りを容易にしようとするものである。
(2−1)第1実施例
図8(A)において、第2の実施の形態の第1実施例によるマスカラブラシ1は、塗布毛材部3Aの断面形状を四角形状に成型したものである。
この実施例の場合、4枚の塗布毛材部3Aが断面四角形状の4つの頂角に向かって突出するように構成され、当該4枚の塗布毛材部3A間に4枚の補助毛材部3Bが形成されている。
この補助毛材部3Bは、図4について上述したように、芯材2から外方に突出した毛材3の毛を芯材2に沿う方向に毛倒れするように熱可塑加工がされている。
かくして補助毛材部3Bは、断面四角形状の4枚の塗布毛材部3Aの間の位置において、芯材2を囲むようなボリューム塗り確保領域ARCを形成するような先端部配列3BXを形成させる。
以上の構成において、マスカラブラシ1の使用者は、図8(B)に示すように、断面四角形状の頂角に形成されている塗布毛材部3Aの先端部分を利用してこれを矢印cで示すように芯材2を回転させることにより、塗布毛材部3Aの毛材3の毛によってまつ毛20を梳くような操作をし、これにより、塗布毛材部3A内にしごき落されずに残った塗布液によって塗布操作をする。
このとき塗布毛材部3Aの先端部はボリューム塗り確保領域ARCの外側にあるので、芯材2からV字状に突出する隣合う毛の間に広い空所を形成していることにより、当該毛材3の隣合う毛によってしごき落されることなく多量の塗布液をまつ毛20に塗ることができる。
かくして使用者がまつ毛20に対するボリューム塗り化粧操作をすることができる。
このような化粧操作をするとき、まつ毛20に対して塗布毛材部3Aが強く押しつけられても、図8(C)及び(D)に示すように、化粧操作中にまつ毛20に補助毛材部3Bが干渉する状態になる。
このとき補助毛材部3Bの先端部配列3BXはボリューム塗り確保領域ARCの外側に設けられていることにより、まつ毛20が塗布毛材部3Aの毛材3の毛の間隔が狭いV字状の根元まで差し込まれる状態になることを抑止できる。
図8の構成によれば、ボリューム塗り化粧操作をする際に、塗布毛材部3Aの毛材3の相互間隔が狭くなるV字状の根元にまで入ることを防止できることにより、どの使用者が使用しても常にボリューム塗り化粧をすることができるマスカラブラシ1を実現できる。
(2−2)他の実施例
図9(A)、(B)及び(C)はマスカラブラシ1の断面形状がそれぞれ三角形、六角形及びV字型に成型した場合の他の実施例を示す。
これらの場合も、それぞれ3枚、6枚及び2枚の塗布毛材部3A間に3本、6本及び2本の補助毛材部3Bが設けられている。
これらの場合の補助毛材部3Bの先端部配列3BXは、それぞれ芯材2の周囲における内側にボリューム塗り確保領域ARCが設けられていることにより、マスカラブラシ1の使用者がどのような操作をしても塗布毛材部3Aのボリューム塗り確保領域ARCを用いてまつ毛に対するボリューム塗り操作をすることができる。
(3)第3の実施の形態
(3−1)第1実施例
図10は第3の実施の形態の第1実施例を示し、図2との対応部分に同一符号を付して示す。
この実施の形態の場合、先端部配列3Yは、図2について上述したと同様に、毛材3のうち、塗布毛材部3Aを構成する上下方向に突出する毛以外の毛であって、芯材2に沿う方向に毛倒れさせた先端部配列部材3BX1と、その外側においてら線形状に毛倒れさせた先端部配列部材3BX2とで構成されている。
図10のマスカラブラシ1は、図11に示すように、図3の構成の捻りブラシ基材1Xを用いて、当該平板状の加工治具部材21Aをら線形状を描くように成型してなる熱可塑加工治具21の中心孔に、矢印dで示す方向に捻じ込んだ状態を得、この状態で熱可塑加工治具21を加熱することにより、熱可塑加工治具21の内面のら線形状の平板面によって、先端部配列部材3BX1の外側に先端部配列部材3BX2を重ね合せた構成の先端部配列3Yを形成する。
因に、加工治具部材21Aに対して、捻りブラシ基材1Xを、左端から矢印dの方向に、芯材2に沿う方向に捻じ込んで行く際に、板状の加工治具部材21Aの内面に当接した毛材3が加工治具部材21Aの捻じ込み方向に、ら線状に、毛倒れした状態が得られる。
このように毛倒れした状態の毛材に対して熱可塑加工治具21によって加熱熱可塑が行われると、塗布毛材部3Aの一部であった毛材3が毛倒れ状態に加工され、これにより、ら線状に、放射方向に、外方に突出する毛材3でなる塗布毛材部3Aの間に、図10(B)に示すように、外側がら線形状の補助毛材部3Bを形成する。
かくして補助毛材部3Bの先端部配列部材3BX2は、図10(C)に示すように、芯材2から放射状に外方に突出する毛材3の毛でなる塗布毛材部3Aの内部に、その毛の延長方向に対して斜めに交差する方向(従ってマスカラブラシ1の化粧操作方向である、芯材2の回転方向と交差する方向)に毛倒れすることにより、芯材2をら線形状の内部空所に抱え込むような状態に構成される。
図10の構成のマスカラブラシ1において、使用者が芯材2を回転操作しながら塗布毛材部3Aに溜まった塗布液をまつ毛20に塗布しようとする際に、芯材2を中心としてら線状に外方に突出している塗布毛材部3Aに隣接する位置には必ず毛倒れ部でなるら線状の補助毛材部3Bが芯材2のどの位置においても存在する。
従って、芯材2に沿う方向の任意の位置において、図12に示すように、使用者が塗布毛材部3Aに溜まった塗布液をまつ毛20に塗布しようとする際に、まつ毛20が補助毛材部3Bのら線形状の先端部配列部材3BX1に干渉することによってまつ毛20が塗布毛材部3Aの根元に入り込むことができないことにより、まつ毛20に対してボリューム塗りをすることができる。
この結果、使用者が誰であっても常にボリューム塗りができるマスカラブラシ1を実現できる。
(3−2)第2実施例
図13は第3の実施の形態の第2実施例を示し、図10〜図12との対応部分に同一符号を付して示す。
図10〜図12の第1実施例の場合には2枚の塗布毛材部3Aを形成するにつき、図2の構成のものを用いたのに対して、図13の場合は、捻りブラシ基材1Xを用いる際に、断面円形の捻りブラシ基材1Xの左右両側縁部を切り落とした後、当該左右の毛材を芯材2に沿う方向に毛倒れさせ、それを補助毛材部3Bとして用いて、これに図11について上述したように、2枚の塗布毛材部3Aの一部を加工治具部材21Aによってら線方向に毛倒れさせることにより、先端部配列部材3BX2の周りにら線形状に巻き付くように先端部配列部材3BX2を形成させる。
かくして図13の第2実施例によれば、図10〜図12の第1実施例の場合と比較して、左右方向の寸法が薄くなったことを除いて図10〜図12の場合と同様のマスカラブラシ1を得ることができ、これにより図13(B)に示すように、2本の塗布毛材部3Aを使ってまつ毛20に塗布操作をするとき、外周面に形成された先端部配列部材3BX2にまつ毛20を干渉させることにより、まつ毛20を常に塗布毛材部3Aのボリューム塗り領域ARBに確保できるようなマスカラブラシ1を実現できる。
(3−3)第3実施例
図14は第3の実施の形態の第3実施例を示し、図10との対応部分に同一符号を付して示すように、図10の場合は塗布毛材部3Aが2枚に構成されているのに対して、図13の場合は、図3(A)について上述した捻りブラシ基材1Xをそのまま用いることにより、芯材2から突出する毛の全体を利用する、いわゆる丸棒のブラシ構成を有する。
図14の場合も、図11について上述したと同様に、板状のら線形状の加工治具部材21Aを有する熱可塑加工治具21を用いて、符号dで示すように芯材2に沿う方向に捻じ込んだ状態で加熱加工をすることにより、図14(C)に示すように、芯材2の長手方向の全体に亘って、当該芯材2から、放射状に、外方に、突出する毛でなる毛材3内に、ら線形状を有する塗布毛材部3Aを形成すると共に、当該塗布毛材部3Aに沿うように毛倒れ部材でなる、ら線形状を有する補助毛材部3Bを形成する。
図14の構成において、芯材2に沿う方向に、ら線状に形成されている塗布毛材部3Aの近傍には、芯材2の化粧操作方向(すなわち芯材2の回転方向)と斜めに交差するように毛倒れ部材でなる補助毛材部3Bが形成されていることにより、使用者がまつ毛に対する化粧操作をするとき、図15に示すように、まつ毛20が補助毛材部3Bの先端部配列3BXに干渉する。
これによりまつ毛20が、塗布毛材部3Aの芯材2に近い毛の根元部まで入り込むことはなく、常にボリューム塗り確保領域ARC(図3(B))位置に保持することができることにより、ボリューム塗り領域ARBによって十分に塗布液を塗布することができる。
この結果、図14の構成によれば、誰が操作しても常にボリューム塗りを行うことができるマスカラブラシ1を実現できる。
(4)第4の実施の形態
(4−1)第1実施例
図16は、第4の実施の形態の第1実施例によるマスカラブラシ1を示し、図2との対応部分に同一符号を付して示すように、図3(A)について上述した捻りブラシ基材1Xをそのまま用いることにより、芯材2から突出する毛の全体を利用する、いわゆる丸棒のブラシ構成の塗布毛材部3Aの外周面に対する補助毛材部3Bとして、塗布毛材部3Aの周縁部に芯材2を中心としてら線形状を有する2本の補助毛材部材3BX11及び3BX12を形成している。
補助毛材部材3BX11及び3BX12は、図4及び図5の毛倒れ成型金具13について、円筒加熱部材15A及び15Bを互いに間隙をもたない円筒形状に変更すると共に、毛倒れ成型面15AX及び15BXの内面にら線形状の突起を有するように変更した熱可塑加工治具内にねじ込むことによって、芯材2から放射状に外方に突出する毛材3の毛を毛倒れさせ、これにより、当該毛倒れした毛が丸棒状の塗布毛材部3Aの外周面上にら線状に形成された毛倒れ溝25X1及び25X2内に溝に沿う方向に重積されている。
図16の構成において、マスカラブラシ1の使用者が、図16(C)に示すように、まつ毛20に対して芯材2を中心として矢印eの方向に回転操作することによって塗布毛材部3Aによってまつ毛20に塗布をするとき、丸棒状の塗布毛材部3Aの外周面に芯材2に沿う方向に全体に亘ってマスカラブラシ1の化粧操作方向、すなわち芯材2の回転方向と交差する方向に、ら線状の毛倒れ溝25X1及び25X2が形成されていることにより、まつ毛20がその補助毛材部材3BX11及び3BX12に干渉されて芯材2の近傍のボリューム塗り不適領域ARA(図3)に入り込ませないようにできる。
かくしてまつ毛20は、常に塗布毛材部3Aのボリューム塗り領域ARB(図3)に保持できることにより誰が操作してもボリューム塗りを行うことができるマスカラブラシ1を実現できる。
かくするにつき、毛倒れ溝25X1及び25X2が塗布毛材部3Aの全長に亘って芯材2の延長方向に斜めに形成されていることにより、使用者が塗布毛材部3Aのどの部分を使っても確実にボリューム塗り化粧操作をすることができる。
(4−2)第2実施例
図17は、第4の実施の形態の第2実施例を示し、図16との対応部分に同一符号を付して示すように、芯材2から、放射状に、外方に、突出する毛材3の毛でなる丸棒状の塗布毛材部3Aの外周面上に、芯材2を中心として90〔°〕の角等間隔を保つように、芯材2の延長方向と斜めに交差する4本の毛倒れ溝25Y1〜25Y4が設けられている。
当該4本の毛倒れ溝25Y1〜25Y4は、図16について上述したと同様にして、間隙をもたない円筒加熱部材15A及び15Bの内壁面に90〔°〕の角等間隔を保つように斜め方向に形成された断面四角形状の凸状でなる毛倒れ形成面によって、塗布毛材部3Aの外表面に形成される。
これら4本の毛倒れ溝25Y1〜25Y4には、芯材2から放射状に外方に突出した毛材3の毛が毛倒れ溝25Y1〜25Y4に沿う方向に重積層を形成している。
図17の構成において、マスカラブラシ1の使用者が、図17(C)において矢印eで示す方向に芯材2を回転操作させることにより、まつ毛20に塗布液を塗布操作しようとするとき、塗布毛材部3Aの毛の間に入り込んだまつ毛20は毛倒れ溝25Y1〜25Y4内に形成された補助毛材部材3BY1〜3BY4に干渉することにより、それ以上に、低い高さレベルに、入り込むのを妨げる。
かくして塗布毛材部3Aのボリューム塗り領域ARB(図3(B))に溜まっている塗布Aがまつ毛20に濃くボリューム塗りされる。
かくするにつき、マスカラブラシ1を誰が操作しても、まつ毛20を、毛倒れ溝25Y1〜25Y4内に形成された毛倒れ部材でなる補助毛材部材3BY1〜3BY4によってボリューム塗り領域ARBに保持できることにより、誰がやっても一様なボリューム塗り化粧を行うことができるマスカラブラシ1を実現できる。
(5)他の実施の形態
(5−1)熱可塑加工治具について
図18において、11Xは熱可塑加工治具の他の実施の形態を示し、図5との対応部分に同一符号を付して示すように、図18の熱可塑加工治具11Xは捻りブラシ基材1Xを毛倒れ成型金具13に設けられている捻りブラシ基材挿通孔25に挿通させたとき、捻りブラシ基材の塗布毛材部3Aが塗布毛材部挿通孔22において毛倒れ成型処理を受けずにそのまま通り抜ける。
これに対して捻りブラシ基材のうち補助毛材部3Bは毛倒れ成型金具13の一対の毛倒れ成型面15AX及び15BX間に形成されている補助毛材部挿通孔23を通る際に、熱可塑加工処理を受けて下方に引き出される。
図18の構成の熱可塑加工治具11Xによれば、捻りブラシ基材を捻りブラシ基材挿通孔25を通り抜けさせるような簡易な処理工程によって熱可塑加工をするだけで、塗布毛材部3Aとまつ毛を狭い毛の間に入り込ませないように阻止する補助毛材部3Bとを形成することができる。
(5−2)毛倒れ成型面について
図5及び図18の実施の形態の熱可塑加工治具11及び11Xにおいては、毛倒れ成型面15AX及び15BXを、図19(A)に示すように、断面円形状にすることにより、補助毛材部3Bの先端部配列3BXが芯材2に対して断面円形状に突出して、当該円形の突出面によってまつ毛が塗布毛材部3A内に入り込むことを防止するようになされている。
これに対して、図19(B)に示すように、毛倒れ成型金具13の毛倒れ成型面15AX(15BX)を平面にすれば、補助毛材部3Bの先端部配列3BXは、芯材2に対して直線状に配設されることにより、当該直線状の先端部配列3BXによってまつ毛が塗布毛材部3Aに入り込むのを防止できる(図16及び図17について上述したように)。
これと共に、図19(C)に示すように、毛倒れ成型金具13の毛倒れ成型面15AX(15BX)を平坦面の左右両縁部を外方に突出するようにすれば、補助毛材部3Bの先端部配列3BXは、芯材2に対して直線的に配設された部分と、その両端部が芯材2側に折り曲がるような形状で配設される。
このようにしても、先端部配列3BXは、平坦部と共に両端の折れ曲がり部によってまつ毛が塗布毛材部3Aに入り込ませないようにすることができる。
(5−3)毛倒れ形状について
上述の実施の形態においては、補助毛材部3Bは図20(A)に示すように、芯材2から、放射状に、外方に、突出した毛材3の毛を、芯材2の根元から塗布毛材部3Aと交差するような方向に毛倒れ加工されている。
この補助毛材部3Bの毛の毛倒れ角度θは、芯材2を基準にして、0〔°〕から最大70〔°〕の範囲において選定することができる。
かくして毛倒れ角度θが最大70〔°〕〜0〔°〕までの範囲にされたとき、補助毛材部3Bの先端部配列3BXの芯材2からの高さレベルを、L1、L2、L3、L4のように、必要に応じて選定することができる。
この毛倒れ角度θの大きさは、塗布液であるマスカラ液の粘度の硬軟や、塗布液に含まれている粒子の種類や、速乾性の処方などに応じて、塗布化粧操作に適正な値を選定し、これにより毛倒れしない塗布毛材部3Aの毛材3との関係において、まつ毛20に対するボリューム塗り確保領域ARC(図3(B)及び図4(A))を適正な高さに選定する。
補助毛材部3Bの毛の毛倒れ形状としては、図20(A)について上述したように直線状に折り曲げることの外、図20(B)に示すように曲線状(例えば放射線状)に毛倒れさせたり、図20(C)に示すように芯材2から外方に突出させた後直線状に折り曲げるようにしたりしても良く、この結果まつ毛20に対してボリューム塗りをするのに適正な高さレベルL11〜L14及びL21〜L24に先端部配列3BXを設定できるようにする。
このように毛倒れ形状を工夫することにより、塗布液としてもマスカラの内容液に応じてボリューム塗りするのに最適な条件を選択し得る。
(5−4)適用対象について
上述の実施の形態においては、本発明をマスカラブラシに適用した場合について述べたが、本発明はこれに限らず、捻りブラシ型のブラシを用いて、塗布液を塗布対象毛に対して、多量に塗布する場合に広く適用できる。
適用対象毛としては、部分毛染め、アイブロがある。
また、まつ毛、部分毛染め毛及びアイブロに対して多量の洗浄液を塗布する場合にも適用できる。
本発明は塗布対象毛に対して多量の塗布液を塗布する場合に用いる捻りブラシ型の塗布液ブラシに適用できる。
1……マスカラブラシ(液塗布ブラシ)、2……芯材、3……毛材、3A……塗布毛材部、3B……補助毛材部、3BX……先端部配列、3BX1、3BX2……先端部配列部材、3BX11、3BX12、3BY1〜3BY4……補助毛材部材、4……ら線状保持面、7、7A、7B……まつ毛、13……毛倒れ成型金具、13A、13B……毛倒れ成型金具部材、15A、15B……円筒加熱部材、15AX、15BX……毛倒れ成型面、20……まつ毛、21……熱可塑加工治具、21A……加工治具部材、25X1、25X2、25Y1、25Y2……毛倒れ溝
本発明は液塗布ブラシに関し、特に捻りブラシ型のものに適用して好適なものである。
捻りブラシ型の液塗布ブラシとして、2本の線材の間に合成樹脂繊維材料でなる毛材を挟んで捻り合せることにより、当該2本の線材の捻り合せ面に挟着保持された毛材の毛が、先端に行くに従ってら線形状を呈しながら、外方に、放射状に、突出したマスカラブラシが用いられている(特許文献1参照)。
特願2003−189930公報
この種の捻りブラシ型の液塗布ブラシを用いた液塗布具R1は、図1に基本的構成を示すように、塗布液容器R2の取出口R3から、キャップR4に固着されたシャフトR5の先端に設けられた捻りブラシ型のマスカラブラシを構成する液塗布ブラシR6を出し入れすることにより、液塗布ブラシR6を塗布液、例えばマスカラ液に浸して外部に取り出すようになされている。
取出口R3の内側には、柔軟性をもったゴム材料でなる円環状のしごき部材R7が設けられ、液塗布ブラシR6を取出口R3から引き抜くとき、シャフトR5及び液塗布ブラシR6の周囲に付着している余分な塗布液を、しごき部材R7のしごき孔によってしごき落すことにより、外部に取り出したシャフトR5や液塗布ブラシR6から塗布液をぼた落ちさせないように構成されている。
ところが、実際上、当該捻りブラシ型のマスカラブラシを構成する液塗布ブラシR6に付着した塗布液を液塗布対象毛としてのまつ毛に塗布する際に、使用者によって塗布量にばらつきがあり、多量の塗布液によって濃く塗布しようとするとき(これをボリューム塗りという)、一般には、思うようには行い得ない問題がある。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、捻りブラシ型の液塗布ブラシに付着している塗布液を、どの使用者が操作しても、十分に塗布対象毛に塗布できるようにした液塗布ブラシを提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため、請求項1の発明においては、芯材2から放射状に外方に第1の毛材3を突出させてなる塗布毛材部3Aと、芯材2から放射状に外方に第2の毛材3を突出させると共に、当該第2の毛材3の突出部分の毛を、芯材2の延長方向に沿う方向に毛倒れさせると共に、当該毛倒れした毛を毛倒れ方向に互いに重積させてなる補助毛材部3Bとを具え、補助毛材部3Bの毛倒れして互いに重積させた毛の先端部配列3BXを塗布毛材部3Aの毛材3の毛の根元側において芯材の塗布操作方向と交差させるように配設すると共に、塗布液を塗布すべきまつ毛20を当該先端部配列3BXに干渉させることにより塗布毛材部3Aの毛元への入り込みを防止するようにする。
また請求項2の発明においては、芯材2から放射状に外方に毛材3を丸棒状に突出させてなる塗布毛材部3Aと、丸棒状の毛材3の外周面において、芯材2の塗布操作方向と交差する方向に延長する毛倒れ溝(25X1、25X2)、(25Y1〜25Y4)を形成し、毛材3のうち、毛倒れ溝(25X1、25X2)、(25Y1〜25Y4)に対応する毛を当該毛倒れ溝(25X1、25X2)、(25Y1〜25Y4)に沿う方向に互いに重積するように毛倒れさせることにより、当該毛倒れした毛の先端部配列3BXを毛倒れ溝(25X1、25X2)、(25Y1〜25Y4)の底面に形成し、塗布液を塗布すべき塗布対象毛20を当該先端部配列3BXに干渉させることにより丸棒状の毛材3の毛元への入り込みを防止する補助毛材部3Bとを有する。
本発明によれば、芯材から放射状に外方に突出する毛材の一部を芯材の塗布操作方向と交差する方向に毛倒れさせて互いに重積させてなる補助毛材部を形成すると共に、塗布液を塗布対象毛に塗布操作する際に当該塗布対象毛を補助毛材部の先端部配列に干渉させることにより塗布対象毛を塗布毛材部の毛材の毛元に入り込ませないようにし、これにより常に塗布対象毛に対するボリューム塗りを実現できる。
図1は、液塗布具の基本構成を示す斜視図である。 図2は、(A)、(B)及び(C)は第1の実施の形態の第1実施例によるマスカラブラシを示す側面図、部分側面図及び断面図である。 図3は、(A)及び(B)は捻りブラシ基材の構成を示す側面図及びその部分的拡大図である。 図4は、(A)及び(B)は毛倒れした毛でなる補助毛材部の説明に供する側面図及び断面図である。 図5は、図1のマスカラブラシを得るための熱可塑加工治具を示す斜視図である。 図6は、(A)、(B)及び(C)は、まつ毛に対する使用の説明に供する断面図である。 図7は、第1の実施の形態の(A)第2実施例及び(B)第3実施例を示す断面図である。 図8は、(A)、(B)、(C)及び(D)は第2の実施の形態の第1実施例を示す断面図及び使用の説明に供する断面図である。 図9は、(A)、(B)及び(C)は第2の実施の形態の第2、第3及び第4実施例を示す断面図である。 図10は、(A)、(B)及び(C)は第3の実施の形態の第1実施例を示す側面図及び断面図である。 図11は、第1実施例の熱可塑加工治具を示す側面図である。 図12は、第1実施例のまつ毛に対する使用の説明に供する断面図である。 図13は、(A)及び(B)は第3の実施の形態の第2実施例及びその使用の説明に供する断面図である。 図14は、(A)、(B)及び(C)は第3の実施の形態の第3実施例を示す側面図、部分側面図及び断面図である。 図15は、第3実施例のまつ毛に対する使用の説明に供する断面図である。 図16は、(A)、(B)及び(C)は第4の実施の形態の第1実施例を示す側面図、断面図及び使用の説明に供する断面図である。 図17は、(A)、(B)及び(C)は第4の実施の形態の第2実施例を示す側面図、断面図及び使用の説明に供する断面図である。 図18は、熱可塑加工治具の他の実施例を示す側面図である。 図19は、(A)、(B)及び(C)は熱可塑加工治具の毛倒れ成型面の説明に供する略線図である。 図20は、(A)、(B)及び(C)は毛倒れ形状の説明に供する略線図である。
以下図面について、本発明の一実施の形態を詳述する。
(1)第1の実施の形態
(1−1)第1実施例
図2において、1は、第1の実施の形態の第1実施例によるマスカラブラシを示し、捻り合された線材でなる芯材2から、放射方向に、外方に、突出する合成樹脂繊維材料の毛でなる毛材3により塗布毛材部3A及び補助毛材部3Bが構成されている。
塗布毛材部3Aは、塗布対象であるまつ毛に塗布液としてのマスカラ液を塗布するために用いられる毛材3で構成されているのに対して、補助毛材部3Bはまつ毛を、多量の塗布液を塗布するボリューム塗りに適する適正位置に保持するために用いられる毛材3によって構成されている。
マスカラブラシ1を構成するために用いられる捻りブラシ基材1Xは、図3(A)に示すように、1本のステンレス線を折り返すことにより一対の直線状の線材2A及び2Bを用意し、当該一対の線材2A及び2Bの間に細い合成樹脂繊維材料の毛でなる毛材3を矢印aで示す先端方向に、間に隙間が生じないように一段又は複数段並べた状態で、両端を互いに捻り合せることにより、当該捻り合された線材2A及び2B間のら線状保持面4に合成樹脂繊維材料の毛が、放射状に、外方に、突出するように、毛材3として、挟着保持されている。
このようにして芯材2に挟着保持された毛材3の毛は、挟着保持されているら線状保持面4が矢印aに行くに従ってら線形状を呈するように形が変わって行くので、毛材3の互いに隣り合う毛は、図3(B)に示すように、互いに「V」字形状を呈するように、互いに横方向に拡がる角度をもって、ら線状保持面4からその延長する方向にも外方に拡がるような形態で、突出している。
従って、毛材3の互いに隣合う毛の間隔は、毛材3が挟着保持されているら線状保持面4に近い、低い高さレベル位置になればなる程(毛元に近づけば近づく程)、狭くなるのに対して、遠い、高い高さレベル位置になればなる程(先端側に遠くなればなる程)、広くなる。
そこで図3(A)に示すような基本構成の捻りブラシ基材1Xを用いて、まつ毛7を梳くような塗布操作をしたとき、まつ毛7(7A)を芯材2に近い位置にまで押し付ければ、図3(B)に示すように、当該まつ毛7(7A)は隣合う2本の毛の間の狭い空所に押し付けられることにより、両側からしごかれる状態になるため、周囲の塗布液をまつ毛7(7A)に塗布することができなくなる(この領域をボリューム塗り不適領域ARAと呼ぶ)。
これに対して、ら線状保持面4より遠い位置にまつ毛7(7B)を保持しながら毛材3によって梳くような操作をすれば、まつ毛7(7B)の両側にある隣合う2本の毛の間隔が広くなるので、まつ毛7(7B)の周囲の空所に残っている塗布液が、しごかれることなく、多量に、塗布されることになる(この領域をボリューム塗り領域ARBと呼ぶ)。
図2に示す、毛材3のうち補助毛材部3Bは、図3(B)のまつ毛7(7B)のような状態で、広い空所の塗布液を塗布できる位置に常に保持するように機能する。
このような機能を実現するため、補助毛材部3Bは、図4(A)に示すように、毛材3のうち、放射状に、外方に、突出する毛でなる塗布毛材部3Aを残して、その他の毛を補助毛材部3Bを構成する毛として、芯材2の延長方向に沿う矢印aの方向に、毛倒れ加工されている。
図2の第1実施例の場合、塗布毛材部3Aは、図2(C)に示すように、横方向から見て、芯材2からほぼ上下方向に突出する毛材3の毛を用いると共に、その他の毛を補助毛材部3Bを構成する毛として芯材2に沿う方向に毛倒れさせ、その結果毛倒れされた毛の先端部は、芯材2から放射方向外方の位置に、互いに重なり合いながら並ぶ。この先端部の並び部分を先端部配列3BXと呼ぶ。
補助毛材部3Bを構成する毛材3の毛倒れ形状は、図5に示す熱可塑加工治具11の毛倒れ成型金具13によって成型される。
毛倒れ成型金具13は、電熱ヒータを含む加熱部12上に立設された一対の毛倒れ成型金具部材13A及び13Bを有する。
毛倒れ成型金具部材13A及び13Bは半円筒形状の一対の円筒加熱部材15A及び15Bでなり、当該円筒加熱部材15A及び15Bの中心線上に捻りブラシ基材1Xの芯材2を配設した状態で、先端側から下方に押し込んで加熱処理をする。
この一対の円筒加熱部材15A及び15Bの両端は互いに離間していることにより、当該離間間隔を通って捻りブラシ基材1Xの芯材2から、放射状に、外方に、突出する毛材3の毛部分を円筒加熱部材15A及び15Bの加熱処理を受けないように外方に突出させ、これにより塗布毛材部3Aを形成する。
これに対して、円筒加熱部材15A及び15Bの内壁面でなる円筒状毛倒れ成型面15AX及び15BXは塗布毛材部3Aを形成する毛材3を除く他の毛に干渉しながら上方から下方に押し込まれて行き、これにより当該毛を芯材2の延長方向に沿う方向に、根元側に互いに重積させながら毛倒れさせる。
この実施の形態の場合、相対向する毛倒れ成型面15AX及び15BXと干渉した補助毛材部3Bの毛は、図4(A)に示すように、芯材2のら線状保持面4から出た位置で折り曲げられた後、先端まで直線状に延長するような毛倒れ形態で熱可塑加工される。
その結果、毛材3のうち毛倒れ成型面15AX及び15BXと干渉した毛の部分が、毛倒れした状態で熱可塑加工されることにより、その円筒状内壁面の位置に先端部配列3BXを形成させる。
このようにして形成された先端部配列3BXは、図2(B)及び(C)に示すように、塗布毛材部3Aの毛以外の毛が芯材2の延長方向に沿う各位置においてら線状に、放射状に、外方に突出していることにより、芯材2を取り囲み、かつ芯材2から毛倒れ成型面15AX及び15BXまでの間隔だけ離れた高さレベルの位置において、マスカラブラシ1の化粧操作方向(芯材2の回転方向)と交差する方向であって、芯材2を取り囲む方向(この実施の形態の場合芯材2の延長方向に対して直交する方向に)に連続的に延長する。
芯材2から先端部配列3BXまでの間隔は、図3(B)について上述したボリューム塗り領域ARBとボリューム塗り不適領域ARAに対して、その中間位置にボリューム塗り確保領域ARCとして選定される。
かくして、図2(C)に示すように、塗布毛材部3Aに対して、補助毛材部3Bの先端部配列3BXをボリューム塗り不適領域ARAより外側にあるボリューム塗り確保領域ARCの位置に形成したことにより、ボリューム塗り領域ARB側の位置にある塗布毛材部3Aの外側部分を使ってまつ毛に対する塗布操作ができるようになる。
以上の構成において、使用者は、マスカラブラシ1をまつ毛20と交差する方向に構えて、まつ毛に対する塗布化粧操作をするため、芯材2を中心線を中心として回転させながら毛材3を梳くことにより、当該毛材3内に溜まった塗布液をまつ毛に塗り付ける操作をする。
このとき、塗布毛材部3Aをまつ毛に強く押しつけると、図6(A)及び(C)に示すように、補助毛材部3Bの先端部配列3BXがまつ毛20と干渉することにより、まつ毛20は塗布毛材部3Aの芯材2に近い、毛元の低いレベル位置にあるボリューム塗り不適領域ARAに入り込もうとしても入り込めないように抑止される。
かくしてまつ毛20は、図2(C)のボリューム塗り確保領域ARCより外側の高いレベル位置にあるボリューム塗り領域ARBの位置に保持され、これによりまつ毛20には、図3(B)について上述したように、毛材3の隣接する毛の間にある広い空所に溜まった塗布液を用いて十分に濃くボリューム塗り化粧をすることができる。
これに対して、使用者が、図6(B)に示すように、塗布毛材部3Aのボリューム塗り領域ARBを通すようにマスカラブラシ1を操作すれば、そのままボリューム塗り化粧操作をすることができる。
以上の構成によれば、マスカラブラシ1の使用者がいろいろな化粧操作をしても、まつ毛20と交差する方向に設けられた補助毛材部3Bによって、塗布毛材部3Aの毛の低いレベル高さ位置において隣合う毛の間隔が狭いボリューム塗り不適領域ARAにまつ毛20が入り込むのを抑止できることにより、当該隣合う毛に挟まれてまつ毛20に塗布された塗布液がしごき落されるような状態を生じさせないようにできる。
かくして上述の構成のマスカラブラシによれば、使用者が誰でも常にボリューム塗り化粧操作を行うことができるマスカラブラシを実現できる。
(1−2)他の実施例
図7(A)及び(B)において、1A及び1Bは第1の実施の形態の第2及び第3の実施例を示す。
図7(A)の第2の実施例のマスカラブラシ1Aは、毛材として芯材2の90〔°〕の角等間隔位置に、放射方向に、外方に、突出する4枚の塗布毛材部3Aを有する。
当該4枚の塗布毛材部3A間の位置には、毛倒れ部材でなる4本の補助毛材部3Bが芯材2の外側を覆うように形成されている。
図7(A)の第2の実施例のマスカラブラシ1Aによれば、図6について上述したと同様に、塗布化粧操作の際に、塗布対象毛のまつ毛が塗布毛材部3Aの芯材2に近いボリューム塗り不適領域ARA(図3(B))に入り込もうとしても、これを4本の補助毛材部3Bが干渉して4枚の塗布毛材部3Aのボリューム塗り領域ARBに保持させる。
かくするにつき、塗布液を4箇所の補助毛材部3Bによってしごき落すことなく塗布できることにより、一段と多量の塗布液をまつ毛に塗布することができる。
図7(B)のマスカラブラシ1Bは、6枚の塗布毛材部3Aを、芯材2の周りに60〔°〕の角等間隔を保ちながら、放射方向に、外方に突出させる。
これと共に、当該6枚の塗布毛材部3A間には、6本の補助毛材部3Bが芯材2を覆うように設けられている。
図7(B)の第3の実施例によれば、図6について上述と同様にしてまつ毛を芯材2の近傍のボリューム塗り不適領域ARAに入り込ませることなく塗布毛材部3Aのボリューム塗り領域ARBを使ってボリューム塗りを行うことができる。
かくするにつき、6本の補助毛材部3Bに残っている一段と多量の塗布液を使って有効にかつ少ない回転操作によって容易にボリューム塗り化粧操作をすることができる。
(2)第2の実施の形態
図8は第2の実施の形態によるマスカラブラシを示し、図2との対応部分に同一符号を付して示すように、芯材2から外方に、放射方向に、突出する毛材3の毛でなる塗布毛材部3Aの断面形状を工夫することにより、ボリューム塗りを容易にしようとするものである。
(2−1)第1実施例
図8(A)において、第2の実施の形態の第1実施例によるマスカラブラシ1は、塗布毛材部3Aの断面形状を四角形状に成型したものである。
この実施例の場合、4枚の塗布毛材部3Aが断面四角形状の4つの頂角に向かって突出するように構成され、当該4枚の塗布毛材部3A間に4枚の補助毛材部3Bが形成されている。
この補助毛材部3Bは、図4について上述したように、芯材2から外方に突出した毛材3の毛を芯材2に沿う方向に毛倒れするように熱可塑加工がされている。
かくして補助毛材部3Bは、断面四角形状の4枚の塗布毛材部3Aの間の位置において、芯材2を囲むようなボリューム塗り確保領域ARCを形成するような先端部配列3BXを形成させる。
以上の構成において、マスカラブラシ1の使用者は、図8(B)に示すように、断面四角形状の頂角に形成されている塗布毛材部3Aの先端部分を利用してこれを矢印cで示すように芯材2を回転させることにより、塗布毛材部3Aの毛材3の毛によってまつ毛20を梳くような操作をし、これにより、塗布毛材部3A内にしごき落されずに残った塗布液によって塗布操作をする。
このとき塗布毛材部3Aの先端部はボリューム塗り確保領域ARCの外側にあるので、芯材2からV字状に突出する隣合う毛の間に広い空所を形成していることにより、当該毛材3の隣合う毛によってしごき落されることなく多量の塗布液をまつ毛20に塗ることができる。
かくして使用者がまつ毛20に対するボリューム塗り化粧操作をすることができる。
このような化粧操作をするとき、まつ毛20に対して塗布毛材部3Aが強く押しつけられても、図8(C)及び(D)に示すように、化粧操作中にまつ毛20に補助毛材部3Bが干渉する状態になる。
このとき補助毛材部3Bの先端部配列3BXはボリューム塗り確保領域ARCの外側に設けられていることにより、まつ毛20が塗布毛材部3Aの毛材3の毛の間隔が狭いV字状の根元まで差し込まれる状態になることを抑止できる。
図8の構成によれば、ボリューム塗り化粧操作をする際に、塗布毛材部3Aの毛材3の相互間隔が狭くなるV字状の根元にまで入ることを防止できることにより、どの使用者が使用しても常にボリューム塗り化粧をすることができるマスカラブラシ1を実現できる。
(2−2)他の実施例
図9(A)、(B)及び(C)はマスカラブラシ1の断面形状がそれぞれ三角形、六角形及びV字型に成型した場合の他の実施例を示す。
これらの場合も、それぞれ3枚、6枚及び2枚の塗布毛材部3A間に3本、6本及び2本の補助毛材部3Bが設けられている。
これらの場合の補助毛材部3Bの先端部配列3BXは、それぞれ芯材2の周囲における内側にボリューム塗り確保領域ARCが設けられていることにより、マスカラブラシ1の使用者がどのような操作をしても塗布毛材部3Aのボリューム塗り確保領域ARCを用いてまつ毛に対するボリューム塗り操作をすることができる。
(3)第3の実施の形態
(3−1)第1実施例
図10は第3の実施の形態の第1実施例を示し、図2との対応部分に同一符号を付して示す。
この実施の形態の場合、先端部配列3Yは、図2について上述したと同様に、毛材3のうち、塗布毛材部3Aを構成する上下方向に突出する毛以外の毛であって、芯材2に沿う方向に毛倒れさせた先端部配列部材3BX1と、その外側においてら線形状に毛倒れさせた先端部配列部材3BX2とで構成されている。
図10のマスカラブラシ1は、図11に示すように、図3の構成の捻りブラシ基材1Xを用いて、当該平板状の加工治具部材21Aをら線形状を描くように成型してなる熱可塑加工治具21の中心孔に、矢印dで示す方向に捻じ込んだ状態を得、この状態で熱可塑加工治具21を加熱することにより、熱可塑加工治具21の内面のら線形状の平板面によって、先端部配列部材3BX1の外側に先端部配列部材3BX2を重ね合せた構成の先端部配列3Yを形成する。
因に、加工治具部材21Aに対して、捻りブラシ基材1Xを、左端から矢印dの方向に、芯材2に沿う方向に捻じ込んで行く際に、板状の加工治具部材21Aの内面に当接した毛材3が加工治具部材21Aの捻じ込み方向に、ら線状に、毛倒れした状態が得られる。
このように毛倒れした状態の毛材に対して熱可塑加工治具21によって加熱熱可塑が行われると、塗布毛材部3Aの一部であった毛材3が毛倒れ状態に加工され、これにより、ら線状に、放射方向に、外方に突出する毛材3でなる塗布毛材部3Aの間に、図10(B)に示すように、外側がら線形状の補助毛材部3Bを形成する。
かくして補助毛材部3Bの先端部配列部材3BX2は、図10(C)に示すように、芯材2から放射状に外方に突出する毛材3の毛でなる塗布毛材部3Aの内部に、その毛の延長方向に対して斜めに交差する方向(従ってマスカラブラシ1の化粧操作方向である、芯材2の回転方向と交差する方向)に毛倒れすることにより、芯材2をら線形状の内部空所に抱え込むような状態に構成される。
図10の構成のマスカラブラシ1において、使用者が芯材2を回転操作しながら塗布毛材部3Aに溜まった塗布液をまつ毛20に塗布しようとする際に、芯材2を中心としてら線状に外方に突出している塗布毛材部3Aに隣接する位置には必ず毛倒れ部でなるら線状の補助毛材部3Bが芯材2のどの位置においても存在する。
従って、芯材2に沿う方向の任意の位置において、図12に示すように、使用者が塗布毛材部3Aに溜まった塗布液をまつ毛20に塗布しようとする際に、まつ毛20が補助毛材部3Bのら線形状の先端部配列部材3BX1に干渉することによってまつ毛20が塗布毛材部3Aの根元に入り込むことができないことにより、まつ毛20に対してボリューム塗りをすることができる。
この結果、使用者が誰であっても常にボリューム塗りができるマスカラブラシ1を実現できる。
(3−2)第2実施例
図13は第3の実施の形態の第2実施例を示し、図10〜図12との対応部分に同一符号を付して示す。
図10〜図12の第1実施例の場合には2枚の塗布毛材部3Aを形成するにつき、図2の構成のものを用いたのに対して、図13の場合は、捻りブラシ基材1Xを用いる際に、断面円形の捻りブラシ基材1Xの左右両側縁部を切り落とした後、当該左右の毛材を芯材2に沿う方向に毛倒れさせ、それを補助毛材部3Bとして用いて、これに図11について上述したように、2枚の塗布毛材部3Aの一部を加工治具部材21Aによってら線方向に毛倒れさせることにより、先端部配列部材3BX2の周りにら線形状に巻き付くように先端部配列部材3BX2を形成させる。
かくして図13の第2実施例によれば、図10〜図12の第1実施例の場合と比較して、左右方向の寸法が薄くなったことを除いて図10〜図12の場合と同様のマスカラブラシ1を得ることができ、これにより図13(B)に示すように、2本の塗布毛材部3Aを使ってまつ毛20に塗布操作をするとき、外周面に形成された先端部配列部材3BX2にまつ毛20を干渉させることにより、まつ毛20を常に塗布毛材部3Aのボリューム塗り領域ARBに確保できるようなマスカラブラシ1を実現できる。
(3−3)第3実施例
図14は第3の実施の形態の第3実施例を示し、図10との対応部分に同一符号を付して示すように、図10の場合は塗布毛材部3Aが2枚に構成されているのに対して、図13の場合は、図3(A)について上述した捻りブラシ基材1Xをそのまま用いることにより、芯材2から突出する毛の全体を利用する、いわゆる丸棒のブラシ構成を有する。
図14の場合も、図11について上述したと同様に、板状のら線形状の加工治具部材21Aを有する熱可塑加工治具21を用いて、符号dで示すように芯材2に沿う方向に捻じ込んだ状態で加熱加工をすることにより、図14(C)に示すように、芯材2の長手方向の全体に亘って、当該芯材2から、放射状に、外方に、突出する毛でなる毛材3内に、ら線形状を有する塗布毛材部3Aを形成すると共に、当該塗布毛材部3Aに沿うように毛倒れ部材でなる、ら線形状を有する補助毛材部3Bを形成する。
図14の構成において、芯材2に沿う方向に、ら線状に形成されている塗布毛材部3Aの近傍には、芯材2の化粧操作方向(すなわち芯材2の回転方向)と斜めに交差するように毛倒れ部材でなる補助毛材部3Bが形成されていることにより、使用者がまつ毛に対する化粧操作をするとき、図15に示すように、まつ毛20が補助毛材部3Bの先端部配列3BXに干渉する。
これによりまつ毛20が、塗布毛材部3Aの芯材2に近い毛の根元部まで入り込むことはなく、常にボリューム塗り確保領域ARC(図3(B))位置に保持することができることにより、ボリューム塗り領域ARBによって十分に塗布液を塗布することができる。
この結果、図14の構成によれば、誰が操作しても常にボリューム塗りを行うことができるマスカラブラシ1を実現できる。
(4)第4の実施の形態
(4−1)第1実施例
図16は、第4の実施の形態の第1実施例によるマスカラブラシ1を示し、図2との対応部分に同一符号を付して示すように、図3(A)について上述した捻りブラシ基材1Xをそのまま用いることにより、芯材2から突出する毛の全体を利用する、いわゆる丸棒のブラシ構成の塗布毛材部3Aの外周面に対する補助毛材部3Bとして、塗布毛材部3Aの周縁部に芯材2を中心としてら線形状を有する2本の補助毛材部材3BX11及び3BX12を形成している。
補助毛材部材3BX11及び3BX12は、図4及び図5の毛倒れ成型金具13について、円筒加熱部材15A及び15Bを互いに間隙をもたない円筒形状に変更すると共に、毛倒れ成型面15AX及び15BXの内面にら線形状の突起を有するように変更した熱可塑加工治具内にねじ込むことによって、芯材2から放射状に外方に突出する毛材3の毛を毛倒れさせ、これにより、当該毛倒れした毛が丸棒状の塗布毛材部3Aの外周面上にら線状に形成された毛倒れ溝25X1及び25X2内に溝に沿う方向に重積されている。
図16の構成において、マスカラブラシ1の使用者が、図16(C)に示すように、まつ毛20に対して芯材2を中心として矢印eの方向に回転操作することによって塗布毛材部3Aによってまつ毛20に塗布をするとき、丸棒状の塗布毛材部3Aの外周面に芯材2に沿う方向に全体に亘ってマスカラブラシ1の化粧操作方向、すなわち芯材2の回転方向と交差する方向に、ら線状の毛倒れ溝25X1及び25X2が形成されていることにより、まつ毛20がその補助毛材部材3BX11及び3BX12に干渉されて芯材2の近傍のボリューム塗り不適領域ARA(図3)に入り込ませないようにできる。
かくしてまつ毛20は、常に塗布毛材部3Aのボリューム塗り領域ARB(図3)に保持できることにより誰が操作してもボリューム塗りを行うことができるマスカラブラシ1を実現できる。
かくするにつき、毛倒れ溝25X1及び25X2が塗布毛材部3Aの全長に亘って芯材2の延長方向に斜めに形成されていることにより、使用者が塗布毛材部3Aのどの部分を使っても確実にボリューム塗り化粧操作をすることができる。
(4−2)第2実施例
図17は、第4の実施の形態の第2実施例を示し、図16との対応部分に同一符号を付して示すように、芯材2から、放射状に、外方に、突出する毛材3の毛でなる丸棒状の塗布毛材部3Aの外周面上に、芯材2を中心として90〔°〕の角等間隔を保つように、芯材2の延長方向と斜めに交差する4本の毛倒れ溝25Y1〜25Y4が設けられている。
当該4本の毛倒れ溝25Y1〜25Y4は、図16について上述したと同様にして、間隙をもたない円筒加熱部材15A及び15Bの内壁面に90〔°〕の角等間隔を保つように斜め方向に形成された断面四角形状の凸状でなる毛倒れ形成面によって、塗布毛材部3Aの外表面に形成される。
これら4本の毛倒れ溝25Y1〜25Y4には、芯材2から放射状に外方に突出した毛材3の毛が毛倒れ溝25Y1〜25Y4に沿う方向に重積層を形成している。
図17の構成において、マスカラブラシ1の使用者が、図17(C)において矢印eで示す方向に芯材2を回転操作させることにより、まつ毛20に塗布液を塗布操作しようとするとき、塗布毛材部3Aの毛の間に入り込んだまつ毛20は毛倒れ溝25Y1〜25Y4内に形成された補助毛材部材3BY1〜3BY4に干渉することにより、それ以上に、低い高さレベルに、入り込むのを妨げる。
かくして塗布毛材部3Aのボリューム塗り領域ARB(図3(B))に溜まっている塗布Aがまつ毛20に濃くボリューム塗りされる。
かくするにつき、マスカラブラシ1を誰が操作しても、まつ毛20を、毛倒れ溝25Y1〜25Y4内に形成された毛倒れ部材でなる補助毛材部材3BY1〜3BY4によってボリューム塗り領域ARBに保持できることにより、誰がやっても一様なボリューム塗り化粧を行うことができるマスカラブラシ1を実現できる。
(5)他の実施の形態
(5−1)熱可塑加工治具について
図18において、11Xは熱可塑加工治具の他の実施の形態を示し、図5との対応部分に同一符号を付して示すように、図18の熱可塑加工治具11Xは捻りブラシ基材1Xを毛倒れ成型金具13に設けられている捻りブラシ基材挿通孔25に挿通させたとき、捻りブラシ基材の塗布毛材部3Aが塗布毛材部挿通孔22において毛倒れ成型処理を受けずにそのまま通り抜ける。
これに対して捻りブラシ基材のうち補助毛材部3Bは毛倒れ成型金具13の一対の毛倒れ成型面15AX及び15BX間に形成されている補助毛材部挿通孔23を通る際に、熱可塑加工処理を受けて下方に引き出される。
図18の構成の熱可塑加工治具11Xによれば、捻りブラシ基材を捻りブラシ基材挿通孔25を通り抜けさせるような簡易な処理工程によって熱可塑加工をするだけで、塗布毛材部3Aとまつ毛を狭い毛の間に入り込ませないように阻止する補助毛材部3Bとを形成することができる。
(5−2)毛倒れ成型面について
図5及び図18の実施の形態の熱可塑加工治具11及び11Xにおいては、毛倒れ成型面15AX及び15BXを、図19(A)に示すように、断面円形状にすることにより、補助毛材部3Bの先端部配列3BXが芯材2に対して断面円形状に突出して、当該円形の突出面によってまつ毛が塗布毛材部3A内に入り込むことを防止するようになされている。
これに対して、図19(B)に示すように、毛倒れ成型金具13の毛倒れ成型面15AX(15BX)を平面にすれば、補助毛材部3Bの先端部配列3BXは、芯材2に対して直線状に配設されることにより、当該直線状の先端部配列3BXによってまつ毛が塗布毛材部3Aに入り込むのを防止できる(図16及び図17について上述したように)。
これと共に、図19(C)に示すように、毛倒れ成型金具13の毛倒れ成型面15AX(15BX)を平坦面の左右両縁部を外方に突出するようにすれば、補助毛材部3Bの先端部配列3BXは、芯材2に対して直線的に配設された部分と、その両端部が芯材2側に折り曲がるような形状で配設される。
このようにしても、先端部配列3BXは、平坦部と共に両端の折れ曲がり部によってまつ毛が塗布毛材部3Aに入り込ませないようにすることができる。
(5−3)毛倒れ形状について
上述の実施の形態においては、補助毛材部3Bは図20(A)に示すように、芯材2から、放射状に、外方に、突出した毛材3の毛を、芯材2の根元から塗布毛材部3Aと交差するような方向に毛倒れ加工されている。
この補助毛材部3Bの毛の毛倒れ角度θは、芯材2を基準にして、0〔°〕から最大70〔°〕の範囲において選定することができる。
かくして毛倒れ角度θが最大70〔°〕〜0〔°〕までの範囲にされたとき、補助毛材部3Bの先端部配列3BXの芯材2からの高さレベルを、L1、L2、L3、L4のように、必要に応じて選定することができる。
この毛倒れ角度θの大きさは、塗布液であるマスカラ液の粘度の硬軟や、塗布液に含まれている粒子の種類や、速乾性の処方などに応じて、塗布化粧操作に適正な値を選定し、これにより毛倒れしない塗布毛材部3Aの毛材3との関係において、まつ毛20に対するボリューム塗り確保領域ARC(図3(B)及び図4(A))を適正な高さに選定する。
補助毛材部3Bの毛の毛倒れ形状としては、図20(A)について上述したように直線状に折り曲げることの外、図20(B)に示すように曲線状(例えば放射線状)に毛倒れさせたり、図20(C)に示すように芯材2から外方に突出させた後直線状に折り曲げるようにしたりしても良く、この結果まつ毛20に対してボリューム塗りをするのに適正な高さレベルL11〜L14及びL21〜L24に先端部配列3BXを設定できるようにする。
このように毛倒れ形状を工夫することにより、塗布液としてもマスカラの内容液に応じてボリューム塗りするのに最適な条件を選択し得る。
(5−4)適用対象について
上述の実施の形態においては、本発明をマスカラブラシに適用した場合について述べたが、本発明はこれに限らず、捻りブラシ型のブラシを用いて、塗布液を塗布対象毛に対して、多量に塗布する場合に広く適用できる。
適用対象毛としては、部分毛染め、アイブロがある。
また、まつ毛、部分毛染め毛及びアイブロに対して多量の洗浄液を塗布する場合にも適用できる。
本発明は塗布対象毛に対して多量の塗布液を塗布する場合に用いる捻りブラシ型の塗布液ブラシに適用できる。
1……マスカラブラシ(液塗布ブラシ)、2……芯材、3……毛材、3A……塗布毛材部、3B……補助毛材部、3BX……先端部配列、3BX1、3BX2……先端部配列部材、3BX11、3BX12、3BY1〜3BY4……補助毛材部材、4……ら線状保持面、7、7A、7B……まつ毛、13……毛倒れ成型金具、13A、13B……毛倒れ成型金具部材、15A、15B……円筒加熱部材、15AX、15BX……毛倒れ成型面、20……まつ毛、21……熱可塑加工治具、21A……加工治具部材、25X1、25X2、25Y1、25Y2……毛倒れ溝
特開2003−189930公報
図7(B)のマスカラブラシ1Bは、枚の塗布毛材部3Aを、芯材2の周りに45〔°〕の角等間隔を保ちながら、放射方向に、外方に突出させる。
これと共に、当該枚の塗布毛材部3A間には、本の補助毛材部3Bが芯材2を覆うように設けられている。
かくするにつき、本の補助毛材部3Bに残っている一段と多量の塗布液を使って有効にかつ少ない回転操作によって容易にボリューム塗り化粧操作をすることができる。

Claims (3)

  1. 芯材から放射状に外方に第1の毛材を突出させてなる塗布毛材部と、
    上記芯材から放射状に外方に第2の毛材を突出させると共に、当該第2の毛材の突出部分の毛を、上記芯材の延長方向に沿う方向に毛倒れさせると共に、当該毛倒れした毛を毛倒れ方向に互いに重積させてなる補助毛材部と
    を具え、上記補助毛材部の毛倒れして互いに重積させた毛の先端部配列を上記塗布毛材部の毛材の毛の根元側において上記芯材の塗布操作方向と交差させるように配設すると共に、塗布液を塗布すべき塗布対象毛を当該先端部配列に干渉させることにより上記塗布毛材部の毛元への入り込みを防止する
    ことを特徴とする液塗布ブラシ。
  2. 芯材から放射状に外方に毛材を丸棒状にトッシュツサセテなる塗布毛材部と、
    上記丸棒状の毛材の外周面において、上記芯材の塗布操作方向と交差する方向に延長する毛倒れ溝を形成し、
    上記毛倒れ溝は、上記毛材のうち、上記毛倒れ溝に対応する毛を当該毛倒れ溝に沿う方向に互いに重積するように毛倒れさせることにより、当該毛倒れした毛の先端部配列を上記毛倒れ溝の底面に形成し、
    塗布液を塗布すべき塗布対象毛を当該先端部配列に干渉させることにより上記丸棒状の毛材の毛元への入り込みを防止する補助毛材部と
    を具えることを特徴とする液塗布ブラシ。
  3. 上記先端部配列を、上記塗布毛材部の上記芯材に近い位置にあるボリューム塗り不適領域と、当該塗布毛材部の上記ボリューム塗り不適領域の外側の位置にあるボリューム塗り領域との間の高さレベルに設定する
    ことを特徴とする請求項1又は2いずれかに記載の液塗布ブラシ。
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