JP2016195675A - 液塗布具 - Google Patents

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Abstract

【課題】塗布対象毛に均一に塗布液を塗布するようにする。
【解決手段】変形加工治具部21の変形加工線条体21Bの線体間に、常温のブラシ本体5Xの糸材4AX1、4AX2を挿入して、ブラシ本体5Xを保持するシャフト3Xを上下動及び又は回転動させることにより、ブラシ本体5Xの糸材4AX1、4AX2が変形加工線条体21Bに当たる際の当たり方が偶発的であるため、ブラシ本体5Xの糸材4AX1、4AX2の変形が空間的に360[°]の方向に向うことを利用してブラシ本体5Xに保持された塗布液を均一に保持することができ、かくしてら旋状溝6Xを有する中間ブラシ材料13Xから、塗布対象毛に塗布液を均一に塗布できる液塗布具を作ることができる。
【選択図】図5

Description

本発明は液塗布具に関し、特にマスカラブラシや毛染め用ブラシのような塗布対象毛にマスカラ液や毛染め液等の塗布液を塗布する場合に適用して好適なものである。
従来この種の液塗布具、例えばマスカラブラシとして、一対の線材間にブラシ毛材を構成する多数の糸材をねじり合わせた芯材に保持させることにより、糸材を、芯材を中心として外方に突出させるようにしたブラシ型の液塗布具が提案されており、塗布対象毛に対して塗布液を塗布する操作をしたとき、できるだけ均一に塗布液を塗布できるような工夫が提案されている(特許文献1、2及び3参照)。
特開平5−228018号公報 特開平4−158805号公報 特開平5−31006号公報
この種の液塗布具は、中心線材としての2本の線材間に糸材を挟み込んで中心線材をねじることにより塗布用ブラシを構成しているために、中心線材のねじり合わせ面にブラシ毛材を保持することにより棒状のブラシを形成する際に、ブラシ毛材は中心線材のねじりに応じて当該中心線材を中心としてブラシ毛材をら旋状に配列させる。
従って、当該棒状のブラシを用いて塗布液を塗布対象毛に塗布しようとしたとき、ら旋状の溝に塗布液が溜まることになるので、塗布液を塗布対象毛に均一に塗り付けることが困難な基本構成をもっている。
塗布液をできるだけ均一に塗布対象毛に塗り付けるため、ブラシ毛材として溶解温度が異なるブラシ素材を用いてブラシ毛材の先端に凹凸を付けるような手法(特許文献1)や、棒状のブラシ毛材に対して熱板を回転させながら押し付けることによりブラシ毛材の先端を広げるような手法(特許文献2)や、2本の中心線材によってブラシ毛材をねじり込んだ後に一旦これをねじり戻してブラシ毛材の配列をしごくことにより配列を乱した後に再度中心線材をねじり直す手法(特許文献3)が提案されている。
しかしながら従来の棒状ブラシは、保持した塗布液を塗布対象毛に塗り付ける際に、塗布対象毛に対して塗布液を実用上均一性良く塗布することが実際上なかなか難しいのが現実である。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、塗布対象毛の状態に応じてほぼ均一に塗布液を塗布できるようにした液塗布具を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するための本発明においては、ねじり加工によってシャフト3を構成する線材11A及び11Bの間に熱可塑性を有する糸材4AXを挟み込んだブラシ毛材4Xを有する中間ブラシ材料13を、変形加工線条体21Bの線体21BXを内方に突出させてなる発熱筐体21Aを有する変形加工治具部21に挿入すると共に、シャフト3Xを上下動及び又は回転動させることにより、ブラシ毛材4Xの糸材4AXをばらけ変形加工したブラシ本体5Xを具えた液塗布具1であって、ばらけ変形加工は、発熱筐体21A内において、挿入されたブラシ毛材4Xの各糸材4AX1、4AX2が近くの変形加工線条体21Bの線体21BXに当たったときの当該変形加工線条体21Bの線体21BXの表面と各糸材4AX1、4AX2の表面との当たり方に応じてシャフト3Xに対して立体的に360[°]の方向にばらけるように糸材4AX1、4AX2を変形させるようになされ、各糸材4AX1、4AX2は、常温の状態で変形加工線条体21Bの線体21BXの間に挿入された後発熱筐体21A内の加熱温度によって軟化して可撓性を生ずることにより、変形加工線条体21Bの線体21BXに対する当たりによって変形加工され、当該変形加工状態において変形加工治具部21から引き抜かれた常温状態で冷却されることにより当該変形加工状態を保持するようにする。
本発明によれば、変形加工治具部の変形加工線条体の線体間に、常温のブラシ本体の糸材を挿入して、ブラシ本体を保持するシャフトを上下動及び又は回転動させることにより、ブラシ本体の糸材が変形加工線条体の線体に当たる際の当たり方が偶発的であるため、ブラシ本体の糸材の変形が空間的に360[°]の方向にばらけるように変形することを利用してブラシ本体の表面部に塗布液を均一に保持することができ、かくしてら旋状溝を有する中間ブラシ材料から、塗布対象毛に均一に塗布液に塗布できる液塗布具を作ることができる。
(A)、(B)及び(C)はブラシ本体の全体構成を示す斜視図、A−A断面を示す略線図、及びB−B断面を示す略線図である。 (A)及び(B)は中間ブラシ材料の作成手順を示す略線的斜視図である。 中間ブラシ材料13から実施の形態に係る中間ブラシ材料13Xを得るための説明に供する斜視図である。 中間ブラシ材料を示す斜視図である。 ばらけ加工の説明に供する略線的斜視図である。 (A)及び(B)は変形加工治具部の平面構成、及び縦断面構成を示す略線的平面図及び略線的縦断面図である。 実施の形態による液塗布具の使用態様の説明に供する斜視図である。 (A1)〜(A3)及び(B)は第2の実施の形態の変形加工治具部を示す略線的平面図及び略線的縦断面図である。 (A)及び(B)は他の実施の形態を示す略線的平面図及び略線的縦断面図である。 (A)及び(B)は他の実施の形態を示す略線的平面図及び略線的縦断面図である。 (A)、(B)及び(C)は他の実施の形態を示す略線的縦断面図、シャフトの概略図及び略線的横断面図である。
以下図面について、本発明の一実施の形態を詳述する。
(1)第1の実施の形態
図1において、1は全体として液塗布具を示し、円筒形状の支持部2からその中心線上に突出するシャフト3から横方向にブラシ毛材4を突出させてなるブラシ本体5が形成されている。
ブラシ毛材4は熱可塑性を有する合成樹脂材料(ナイロン、ポリエステル、テトロン、テフロン(登録商標)、ユリア、エポキシ、FRP等)でなる多数の糸材4Aを図2に示す手法でシャフト3に挟着保持される。
ブラシ本体5は図2(A)に示すように、1本のステンレス線を折り返すことにより、1対の線材11A及び11Bを用意し、当該線材11A及び11Bの間に糸材4Aを配列させた状態で、線材11A及び11Bを矢印bで示す方向にねじり合わせることにより、図2(B)に示すように、互いにねじり合わされた線材11A及び11B間に形成されるら旋状保持面12に沿うように、1本又は複数本の糸材4Aを横方向に外方に突出させる状態で挟着保持した中間ブラシ材料13を形成する。
かくして形成された中間ブラシ材料13は互いにねじり合わされた線材11A及び11Bでなるシャフト3Xを中心として円筒形状を有すると共に、ら旋状保持面12がら旋形状を呈することに従って当該ら旋状保持面12から外方に糸材4Aを放射状に突出させることにより、図3に示すように、シャフト3Xを中心として外観形状が円筒状のブラシ本体5Xが形成される。
このブラシ本体5Xは、図3に示すように、シャフト3Xのら旋状保持面12間に糸材4AXが存在しない空間によってら旋状溝6Xが形成される。
図3に示す中間ブラシ材料13をそのまま直接液塗布具11Xとして使用した場合は、ブラシ本体5Xのブラシ毛材4Xとしてら旋状に配列した糸材4AXが実際上束になって塗布対象毛に対する塗布部材として機能することにより、シャフト3Xを持ったユーザがブラシ本体5Xを横方向に構えて塗布対象毛であるまつ毛に塗布液を塗り付けようとすると、ら旋状に突出する糸材4AXに保持された塗布液と比較してら旋状溝6Xに保持された塗布液が多量であるため、まつ毛に対して均一に塗布液を塗布することができずにまだらになる問題がそのまま残っていることになる。
図1の第1の実施の形態の場合の液塗布具1は、図4に示すように、図3の中間ブラシ材料13のブラシ毛材4Xを一部切り落とすことにより、切り落とされずに残ったシャフト3Xからの長さが長い糸材4AXでなる長い糸材部4AX1と、切り落とし加工されることによりシャフト3からの長さが短くなった糸材4AXでなる短い糸材部4AX2が形成され、これによりブラシ本体5Xが成形加工された中間ブラシ材料13Xが作られる。
このようにして成形加工された中間ブラシ材料13Xは図5に示すばらけ加工装置20によってブラシ本体5Xのブラシ毛材4Xを構成する長い糸材部4AX1及び短い糸材部4AX2をばらけ加工する。
ここでばらけ加工とは、シャフト3Xから外方に一定の規則性をもってまとまって突出している糸材を当該まとまっている状態から各糸材4AXをシャフト3Xから立体的に360[°]の角度の方向に曲がるような突出状態に変形させるような加工方法をいう。
この実施の形態の場合、『立体的に360[°]の角度の方向に曲がるような突出状態』は、シャフト3Xから横方向に突出させた各糸材4AXを、シャフト3Xの先端側に向う方向に、又は根元側に向う方向に、又は斜め先端側に向う方向ないし斜め根元側に向う方向に、又は先端側斜め横方向に、又は根元側斜め横方向に、曲がるように、突出方向を変更させる加工方法をいう。
ばらけ加工装置20は変形加工治具部21を加熱保持部22内に設けた構成を有する。
変形加工治具部21は上下方向に延長する中心軸線L1を有する円筒形状の発熱筐体21Aの内側面から、中心軸線L1の方向に多数の線体21BXを突出させてなる変形加工線条体21Bを有する。
発熱筐体21Aは図6に示すように、円筒部の底面を閉塞した例えば鉄製の発熱板によって構成され、その上端部及び下端部間に加熱電源23を接続することにより発熱し、当該発熱エネルギーを、直接円筒内部空間に放出すると共に、変形加工線条体21Bの線体21BXを通って周囲に放出させながら中心軸線L1上に形成された中心孔21Cの方向に熱伝導させる。
この実施の形態の場合、変形加工線条体21Bは、剛性が大きいが柔軟性を有する細い線材であって熱伝導率が大きい金属材料(例えばダングステン材料、ピアノ線材料、ステンレス材料、鉄材料、アルミ材料、銅材料、真鍮材料等)でなる線体21BXによって全体として線条体を構成している。
この実施の形態の場合の変形加工線条体21Bは、円筒状の発熱筐体21Aの円周内面に、中心軸線L1の方向に向って、各層ごとに、16本の線体21BXを、角等間隔を保って放射状に突出するように植立させ、その内方突出端によって中心孔21Cを形成させている。
この16本の線体21BXの層は、発熱筐体21Aの上方開放端から下方閉塞端まで縦方向に重なり合うように順次形成され、これにより発熱筐体21Aの中心軸線L1に沿って上方から中心孔21Cに中間ブラシ材料13Xが挿入されたとき、ブラシ本体5Xを構成するブラシ毛材4X(従って長い糸材部4AX1及び短い糸材部4AX2)の各糸材4AXが加熱されながら各層の各線体21BXに当たるようになされている。
かかる構成の変形加工治具部21は、内部にヒータ25を有すると共に、板状断熱部材で構成されかつ上方端が開放された加温筐体26を有する加温部27内に設けられ、これにより発熱筐体21Aによって発熱された発熱温度を加温部27内においてさらに高温状態に維持するようになされている。
図5及び図6の構成のばらけ加工装置20において、変形加工治具部21に対して、中心軸線L1の上方からばらけ加工処理対象となる中間ブラシ材料13Xを、シャフト3Xを把持した変形挿入操作機構30によって変形加工治具部21の中心孔21Cに挿入させることにより、中間ブラシ材料13Xのブラシ本体5Xを構成するブラシ毛材4Xの各糸材4AXに対して加熱変形加工を行う。
中間ブラシ材料13Xの変形加工治具部21への挿入操作は、変形挿入操作機構30がシャフト3Xを小刻みに上下動させると共に小刻みに往復回転動させることにより、以下に述べる複数の変形操作を繰り交ぜることにより、ブラシ毛材4AXを構成する長い糸材部4AX1及び短い糸材部4AX2の各糸材4AXが、それぞれ立体的に360[°]の方向にばらばらにばらけるような変形を与える。
ここでシャフト3Xを上下動及び回転動させると、ら旋状に配列された各糸材4AXがシャフト3Xの移動動作に対応して近くにある変形加工線条体21Bの線体21BXに当るが、このとき当たった変形加工線条体21Bの線体21BXは順次押された方向にしなると共に、当りがはずれた時当該しなりが戻って隣接する糸材4AXをあたかもむちを打つように叩く。
このとき叩かれた糸材4AXは発熱筐体21Aの線体21BXが加熱されて軟化した時、叩かれた方向に叩かれた力の分だけ倒れるように変形する。
以上の構成において、図3について上述したように全体として円筒形状の外周面上にら旋状溝6Xを有するように加工された中間ブラシ材料13から、図4に示すように、その一部を切り取り変形することにより、長い糸材部4AX1と短い糸材部4AX2とをシャフト3Xから横方向に外方に突出させてなる中間ブラシ材料13Xを、変形加工治具部21の中心孔21Cに挿入することによりばらけ加工処理を行う。
このとき中間ブラシ材料13Xは変形挿入操作機構30によって、小刻みに、上下動及び往復回転動が与えられることによりばらけ加工処理される。
ここで、変形加工治具部21に挿入された中間ブラシ材料13Xの各糸材4AXは、挿入開始時の常温硬化状態から変形加工治具部21によって加熱されると共に、加温部27によって当該加熱された温度が保持されることにより軟化状態に変化して行くと共に、変形挿入操作機構30による小刻みな上下動及び往復回転動によって変形加工治具部21内において変形加工線条体21Bの線体21BXとの当り状態が変化することにより、立体的に360[°]の角度の方向に、四方八方に、ばらけ変形をする。
この糸材4AXの変形の程度は、長い糸材部4AX1及び短い糸材部4AX2について同じように、その表面に変形加工線条体21Bの線体21BXがしなりながら打ち当たることにより、糸材4AXの長短の区別なく同じような変形が与えられる。
このとき長い糸材部4AX1及び短い糸材部4AX2を構成する糸材4AXはシャフト3Xが小刻みに上下動及び往復回転動する間にそれぞれ近くに来る変形加工線条体21Bの線体21BXの表面に偶発的に当たることにより、その当たり方に応じて立体的に360[°]の範囲にわたって変形される。
ここで、変形加工線条体21Bに中間ブラシ材料13Xが挿入された変形加工開始時に、各糸材4AXはその本来の剛性によって変形加工線条体21Bの線体21BXの間に挟まった状態で、小刻みに上下動及び往復回転動するので、各糸材4AXが当る近くの線体21BXは小刻みに偶発的に入れ替ると共に、各糸材4AXの面が当該近くの線体21BXの面に当たる角度も、偶発的に変化し、従って軟化していく各糸材4AXに対して当たった線体21BXから与えられる力の方向及び大きさは、偶発的に変化する。
この結果、各糸材4AXは線体21BXが偶発的に当たるごとに、当った角度及び力の大きさに従って、立体的に360[°]のいずれかの方向に変形加工される。
具体的に当該各糸材4AXに対する変形加工(従ってこの実施の形態のばらけ加工)は、シャフト3Xの上下動及び回転動に応じて、シャフト3Xの先端側に向う方向であるか、又は根元側に向う方向であるか、又は斜め先端側に向う方向ないし斜め根元側に向う方向であるか、又は先端側斜め横方向ないし根元側斜め横に向う方向であるか、いずれかの方向に偶発的に加工されることになる。
この結果、ら旋状溝6Xが形成されるブラシ毛材4X(図4)の各糸材4AXが当該ら旋状溝6Xに沿うような規則正しい配列状態から立体的に360[°]の方向にばらけるように変形され、その変形の態様はシャフト3Xが時々刻々上下動及び回転動した程度に応じて決まることになる。
かくして変形されたブラシ毛材4AXは、変形挿入操作機構30がシャフト3Xを上方に引き抜くことにより、ブラシ本体5Xが変形加工治具部21から引き抜かれて外気温に触れることにより温度が急速に低下したとき、当該変形状態をほぼ維持する。
因みに、ブラシ本体5Xが変形加工治具部21の中心孔21Cに上方から挿入されていくとき、挿入時にはブラシ本体5Xが外気温の常温と同じ温度であるので各糸材4AXが合成樹脂材料本来の剛性をもっているため、各糸材4AXは変形加工治具部21の変形加工線条体21Bに当たるたびにその表面で滑ってこれから逃げるように変形していく。
この変形は当たりが外れれば元に戻るような剛性を各糸材4AXが有する状態にある。
これに対して、ブラシ本体5Xが変形加工治具部21内に押し込まれることにより変形加工治具部21内の高い温度に上昇していくと、各糸材4AXが軟化していくことにより変形加工線条体21Bの線体21BXによって変形されて、元に戻らずに変形状態を維持するようになる。
この現象の変化はシャフト3Xが変形挿入操作機構30によって上下動すると共に回転動している間にも生じているので、変形加工治具部21の内部でブラシ毛材4AXが軟化すると、当該上下動ないし回転動によって各糸材4AXに対する当たりが変化していけばこれに応じて各糸材4AXがそれぞれ変形していく。
やがて変形加工時間が過ぎて変形挿入操作機構30がシャフト3Xを変形冶具部21から外部に引き抜くと、ブラシ本体5Xの各糸材4AXが急速に常温に戻っていくので、各糸材4AXは硬化していくことによりほぼ変形状態を維持する。
以上の構成によれば、ら旋状溝6Xを有する中間ブラシ材料13Xが外気温と同じ常温の状態で変形加工治具部21に挿入されたとき、各糸材4AXは変形加工線条体21Bの各線体21BXの間に線体21BXに当たることより押しのけられるような力をうけながら変形加工治具部21に押し込まれていくが、変形加工治具部21内の温度が高温であることによりブラシ本体5Xの各糸材4AXが軟化していくことによりシャフト3Xの上下動ないし回転動に応じた変形加工線条体21Bの各線体21BXの表面への当たり方によって決まる方向に変形していく。
このときの変形は、各糸材4AXがシャフト3Xの上下動ないし回転動によって当たる変形加工線条体21Bの線体21BXが偶発的に入れ替わることにより、両者の当り角度及び強さは偶発的に決まることによって、各糸材4AXの変形の仕方は、上下方向、斜め方向、横方向に、立体的にほぼ360[°]の範囲にばらけていくことにより、もはや、ら旋状溝6Xに沿って並ぶような規則正しい配列状態は維持できなくなる。
実験によれば、変形加工線条体21Bの各線体21BXによる各糸材4AXの変形方向及び変形量は、各糸材4AXの表面と変形加工線条体21Bの各線体21BXの表面との当り方によって、両者の当り角度に応じたばらけた方向に、当った線体21BXから受けた押圧力に応じた量だけ、変形することを確認できた。
また実験によれば、変形加工治具部21の加工温度が350[℃]で加工時間が20[秒]、140[℃]で2[分]で、十分なばらけ変形加工をすることができた。
この糸材4AXに対する変形加工処理は、シャフト3Xに保持されている糸材4AX全体に同じような条件で変形を与えるので、ブラシ毛材4Xの長い糸材部4AX1及び短い糸材部4AX2の各糸材4AXに対して同じように立体的に360[°]の方向にばらけたような変形を与えることになる。
このようにして変形加工治具部21によって変形加工されたブラシ本体5Xは、図1のブラシ本体5として用いられて、図7に示すように塗布液であるマスカラ液を収納している塗布液容器41に取出口42のしごき部材43を通して差し込まれることによりブラシ本体5に塗布液を浸した上で、ユーザが支持部2を把持してしごき部材43によって余分な塗布液をしごき落としながら外部に取り出して塗布液対象であるまつ毛に塗布液であるマスカラを塗布するような操作をする。
このときブラシ毛材4の長い糸材部4AX1及び短い糸材部4AX2は、同じようにばらけた状態に変形加工されていることにより、ほぼ同じ状態でばらけた糸材4Aの表面に塗布液を一様に保持した状態になっている。
従ってユーザは、ばらけた状態に変形加工された短い糸材部4AXによって比較的適正な量の塗布液を塗布対象毛であるまつ毛に一様に塗ることができる。
因みに短い糸材部4AX2は糸の長さが短い分ばらけた表面がシャフト3に近いことから、シャフト3の近傍に保持されている多量の塗布液を使用して塗布対象毛に塗布液をボリューム塗りすることができる。
これに対してブラシ毛材4の長い糸材部4AX1の表面には同じようにばらけ加工された表面に一様に塗布液を保持した状態にあるが、長い糸材部4AX1の糸材4AXは糸の長さが長いので、シャフト3より遠い位置に塗布液を保持する表面があることにより、塗布できる塗布液の量が少なくなることにより、短い糸材部4AX2のようにボリューム塗りをすることはできないが、薄いがむらなく一様に塗布液を塗布することができる。
因みに長い糸材部4AX1のようにばらけ加工処理がされていない従来のブラシ毛材であれば、糸材4Aの長さが長いことにより、表面の塗布液をまつ毛に塗った後にまつ毛を糸材4Aの間を通ってシャフト3Xの方向に入り込むことにより一旦まつ毛に塗られた塗布液が間の糸材4Aによって拭い取られるような動作が生ずることにより、まつ毛に対する塗布量が結果として薄くなるが、図1のブラシ本体5によれば、当該長い糸材部4AX1によっても適正な液量の塗布液をまつ毛に一様に通常通りの通常塗りに塗布することができる。
(2)第2の実施の形態
図8は第2の実施の形態を示すもので、図6との対応部分に同一符号を付して示す。
第2の実施の形態における変形加工治具部21は、発熱筐体21Aの内部に形成されている変形加工線条体21Bに設けられる中心孔21Cの位置が、図6の場合は中心軸線L1上に重なるように設けられているのに対して、図8の場合は、図8(A1)〜(A3)に示すように、発熱筐体21Aの高さ方向の位置によって横方向にずれた複数種(この実施の形態の場合左右方向に3種類)の位置に設けられている点が、図6の場合と相違する。
図8(A1)の場合は、中心孔21Cの中心位置21C1Xが中心軸線L1に対して正面から見て左方向の位置に第1の中心孔21C1として設けられてる。
また図8(A2)の場合は、中心孔21Cの中心位置21C2Xが中心軸線L1上の第2の中心孔21C2として設けられている。
また図8(A3)の場合は、中心孔21Cの中心位置21C3Xが中心軸線L1より右側の位置に第3の中心孔21C3として設けられている。
これら第1、第2及び第3の中心孔21C1、21C2及び21C3は、図8(B)に示すように、発熱筐体21Aの高さ方向について順位不動に入れ替えるように設けられている。
この実施の形態の場合、第1〜第3の中心孔21C1〜21C3は変形加工線条体21Bの順次隣り合う2本の線体ごとに中心孔の位置が決められており、これにより変形加工治具部21に対して上方から中間ブラシ材料13Xのシャフト3Xが上方から挿入されたとき、横方向外方に突出している各糸材4AXが2本の変形加工線条体21Bの2本線体21BXに順次当たっていくことになる。
以上の構成において、変形加工治具部21の発熱筐体21Aに外部から常温の中間ブラシ材料13Xが中心軸線L1に沿って挿入されたとき、ブラシ本体5Xの各糸材4AXは常温であるため本来の剛性をもった状態で中心孔21C1X〜21C3Xを通って下方に押し込まれている。
このとき変形加工線条体21Bの各線体21BXは各糸材4AXに当たったときその剛性に負けてしなるので、当該当たった糸材4AXは横方向に逃げるように曲がりながら下方に押し込まれていく。
このとき第1〜第3の中心孔21C1〜21C3の全部が中心軸線L1上に並んでいるわけではないので、各糸材4AXは変形加工線条体21Bに対する当たり方が大きく違っていることにより、いろいろな方向に曲げられながら変形加工線条体21Bの間をすり抜けるように下方に押し込まれていく。
このようにして発熱筐体21A内に押し込まれた各糸材4AXは、やがて発熱筐体21A及び加熱保持部22による高い温度に加熱されていくことにより軟化する状態になると共に、シャフト3Xが上下方向に繰り返し上下動すると共に回転方向に往復運動することにより、その都度、各糸材4AXは、近くにある変形加工線条体21Bの線体21BXに入れ替わりながら当たることにより、その当たり方に応じていろいろな方向に曲げ加工される。
このとき中心孔21Cとして3種類の中心孔21C1、21C2及び21C3の位置が横方向に互いに異なるように設けられていることにより、変形加工線条体21Bの各線体21BXと各糸材4AXとの当たり方の偶発性は大きくなり、隣り合う糸材4AX同士であってもシャフト3Xに対して立体的に全く異なる方向に強制的に変形されることもある。
このようにして、いろいろな方向に曲げ加工された各糸材4AXはシャフト3Xが発熱筐体21Aから引き抜かれると、ほぼ加工された形態のまま引き抜かれていく。
ただし引き抜かれていくときの各糸材4AXは発熱筐体21A内の高い温度によって軟化しているとはいえ、当該軟化の程度に応じた腰をもっているので、若干はシャフト3Xに取り付けられた形態に戻ろうとするが、すぐに常温の硬化状態になることにより、糸材4AXが全体としてほぼ発熱筐体21A内部でばらけ加工された形態のまま残ることになる。
かくして変形加工治具部21によって加工された中間ブラシ材料13Xの各糸材4AXは、変形加工線条体21Bの各線体21BXの表面との当たり方によって偶発的に決まる方向に、シャフト3Xに対して立体的に360[°]方向に曲げ加工された結果、ブラシ本体5の各糸材4AXがばらけ加工によって様々な方向に変形されていることにより、ブラシ毛材4Xの表面には、図4の中間ブラシ材料13Xに残っていたら旋状溝6X(図4)がなくなった状態に変形加工され、これにより図7について上述したように、マスカラ液が入れられた塗布液容器41からマスカラ液を引き出したとき、ブラシ本体5Xが全体として一様に塗布液を保持できる状態になる。
この一様な塗布液の保持は、糸材4AXが長い糸材部4AX1であっても、短い糸材部4AX2であっても、ばらけ加工それ自体は糸材4AXの長さの違いを条件とせずに同じようにばらけ処理されることにより、塗布液の保持の一様性はほぼ同じになる。
ただ短い糸材部4AX2の表面に保持された各糸材の長さが短い分、シャフト3X部分に保持されている塗布液に近いので、ユーザが当該短い糸材部4AX2を使ってまつ毛にマスカラ液を塗布したときシャフト3X周りの多量な塗布液をまつ毛に塗布できることによりボリューム塗りをすることができる。
これに対して長い糸材部4AX1の表面に保持された塗布液をまつ毛に塗るときは、表面の塗布液を一旦まつ毛に塗布した後、まつ毛がさらに長い糸材4AXの間を通ってシャフト3Xまで深く進入した後、再度長い糸材4AXの間を通って糸材部4AX1の表面に出たとき、表面及びシャフト3X位置において、一旦まつ毛に塗った塗布液を拭い去るような動作を行わせることができることにより、まつ毛に対する塗布量が少なくなるようにコントロールすることができ、これによりボリューム塗りとは異なる薄い通常塗りを実現できる。
かくしてユーザは塗布対象毛であるまつ毛に対して濃くボリューム塗りするか、薄い通常塗りにするかを簡易に選択しながら塗布操作をすることができる。
(3)他の実施の形態
(3−1)図9〜図11は他の実施の形態を示すもので、図4との対応部分に同一符号を付して示すように、ばらけ加工装置20によってばらけ加工処理をする中間ブラシ材料13Xとして、図9の場合は、仮想線K1で示す長い糸材4AXを有する長い糸材部4AX1をシャフト3Xを中心として90[°]の角間隔を保って4箇所設けると共に、仮想線K2で示す短い糸材4AXを有する短い糸材部4AX2を、長い糸材部4AX1の間に形成する。
図9の中間ブラシ材料13Xを用いても、当該中間ブラシ材料13Xを図5の変形加工治具部21によってばらけ加工処理をすれば、長い糸材部4AX1及び短い糸材部4AX2を同じようにばらけ加工処理をすることができることにより、短い糸材部4AX2によって濃いボリューム塗りをすることができると共に、長い糸材部4AX1によって薄い通常塗りができるような液塗布具を実現できる。
図10の場合は、図9との対応部分に同一符号を付して示すように、シャフト3X上に180[°]の角間隔を保って2箇所に長い糸材部4AX1を形成すると共に、その間の2箇所に短い糸材部4AX2を形成する。
この場合も図9について上述したように、短い糸材部4AX2によって濃いボリューム塗りができると共に、長い糸材部4AX1によって薄い通常塗り方ができる液塗布具を実現できる。
図11の場合は、長い糸材部4AX1及び短い糸材部4AX2を図4について上述したと同様にして形成してなるシャフト3Xを、図11(B)に示すように、支持部2からループ状に折り曲げ形成した構成を有する。
この構成によれば、図11(C)に横断面として示すように、ループ状に形成したシャフト3Xの外側に短い糸材部4AX2を形成すると共に、内側に長い糸材部4AX1を形成したことにより、当該外側の短い糸材部4AX2を使って濃いボリューム塗りができると共に、内側の長い糸材部4AX1を使って薄い通常塗りができるような亀の子型の液塗布具を実現できる。
この場合も長い糸材部4AX1及び短い糸材部4AX2を同じ手法でばらけ加工処理ができることにより、液塗布具1を全体としてむらなく均一に塗布できる液塗布具を実現できる。
(3−2)図5及び図6のばらけ加工処理は、中間ブラシ材料13Xのシャフト3Xを変形挿入操作機構30を用いて自動的に上下動及び回転動を行うようにした場合について述べたが、当該変形挿入操作機構30を用いずにシャフト3Xの操作を手動で行うようにしても、上述の場合と同様のばらけ加工処理をすることができる。
(3−3)上述の実施の形態においては、図5及び図6のばらけ加工処理において中間ブラシ材料13Xを変形加工治具部21に対して小刻みに上下動及び回転動を行わせるようにした場合について述べたが、上下動又は回転動の1方のみを実行するようにしても、実用上糸材4AXを3次元的に360[°]の方向にばらけ加工することができる。
このようにできるのは、シャフト3Xを変形加工治具部21に挿入したとき、各糸材4AXの表面が変形加工線条体21Bの線体21BXの表面に対して偶発的な当たり方をし、当該当たり方によって変形方向がばらける効果を得ることができることによる。
(3−4)図5及び図6について上述したばらけ加工処理においては、変形加工治具部21の発熱筐体21Aを上方に開放した場合について述べたが、これに代え、中心軸線L1に相当する位置に挿通孔を設けた板状の蓋部材を取り付けると共に、当該挿通孔を通して中間ブラシ材料13Xを押し込み又は引き出すようにしてもよい。
このようにすれば、変形加工治具部21内の加熱温度を閉じ込めることができると共に、中間ブラシ材料13Xのブラシ本体5Xが挿通孔を通る際に押し込み方向又は引き出し方向若しくは往復回転方向に対して反対側に倒れるような加工が行われることにより、糸材4AXの根元までばらけ加工を施すことができる。
(3−5)図5及び図6の実施の形態においては、発熱筐体21Aを円筒形状としたが、これに代え角筒形状にしても、上述の場合と同様の効果を得ることができる。
(3−6)上述の実施の形態においては、本発明をマスカラブラシに適用した場合について述べたが、これに限らず、毛染めブラシなどのように、シャフトにら旋形状に配列されたブラシ毛材を中間ブラシ材料として用いて塗布対象毛に塗布液を塗布する場合に広く本発明を適応し得る。
(3−7)上述の実施の形態においては、図5及び図6において上述したように、中間ブラシ材料13Xとして図4に示すように、長い糸材部4AX1と短い糸材部4AX2とを有する構成のものについてばらけ加工を施すようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、図3について上述したように、ブラシ本体5Xとして円筒形状のブラシ毛材4Xを有する中間ブラシ材料13に対して図5及び図6のばらけ加工処理を行うようにしても、上述の場合と同様の効果を得ることができる。
このように図4のブラシ毛材4Xに代えて図3のブラシ毛材4Xを用いて図5及び図6について上述したばらけ加工を行うと、変形挿入操作機構30によってブラシ本体5Xが変形加工治具部21に上下動及び回転動を与えながら挿入ないし引き出し操作をすると、すべて長い糸材部で構成されている各糸材4AXが近くにある変形加工線条体21Bに当たることにより、その当たり方によって変形方向が変わるように変形加工される。
この変形加工時に各糸材4Aは、中間ブラシ材料13Xのシャフト3Xに対して空間的に360[°]の方向に向くように変形されるから、かかるばらけ加工処理した結果得られる液塗布具により塗布対象毛に塗布液を塗布した際には、塗布を均一に薄い通常塗りすることができる。
(3−8)上述の実施の形態においては、変形加工線条体21Bとして、熱伝導性が良い金属線でなる線体21BXを発熱筐体21Aの内部に突出させるように構成したが、これに代え、糸状又は棒状の金属材料でなる線体を設けたり、合成樹脂材料でなる線状又は糸状又は棒状の線体を設けるようにしても、上述の場合と同様の効果を得ることができる。
(3−9)図5及び図6について上述した実施の形態において、変形加工治具部21に挿入した中間ブラシ材料13Xを上下動又は回転動させるにつき、上下動速度又は回転動速度は必要に応じて選定すれば良く、要はばらけ加工した結果得られるブラシ本体5のブラシ毛材4として、表面にら旋状溝6Xがなく均一に塗布液を保持できるものを、経験則に基づいて決めるようにすれば良い。
(3−10)図8の実施の形態においては、中間ブラシ材料13Xを挿入・引き出す中心孔21C1を設ける位置を、平面から見て中心軸線L1から左右方向にずらせるようにした場合について述べたが、これに限らず、要は線体21BXの各層の中心孔21C1を中心軸線L1からずらすことにより中間ブラシ材料13Xの糸材4AXに対する変形加工線条体21Bの線体21BXの当たり方の偶発性を増大させるような位置に中心孔21C1を設けるようにすれば良い。
塗布液を塗布対象毛に塗布する形態の液塗布具に利用できる。
1……液塗布具、2……支持部、3、3X……シャフト、4……ブラシ毛材、4A、4AX……糸材、4AX1……長い糸材部、4AX2……短い糸材部、5、5X……ブラシ本体、6X……ら旋状溝、13、13X……中間ブラシ材料、20……ばらけ加工装置、21……変形加工治具部、21A……発熱筐体、21B……変形加工線条体、21C……中心孔、21C1、21C2、21C3……第1、第2、第3の中心孔、22……加熱保持部、23……加熱電源、26……加温筐体、27……加温部、41……塗布液容器、42……取出口、43……しごき部材。

Claims (5)

  1. ねじり加工によってシャフトを構成する一対の線材の間に熱可塑性を有する糸材を挟み込んだブラシ毛材を有する中間ブラシ材料を、変形加工線条体の線体を内方に突出させてなる発熱筐体を有する変形加工治具部に挿入すると共に、上記シャフトを上下動及び又は回転動させることにより、上記ブラシ毛材の上記糸材をばらけ変形加工したブラシ本体を具えた液塗布具であって、
    上記ばらけ変形加工は、上記発熱筐体内において、挿入された上記ブラシ毛材の上記各糸材が近くの上記変形加工線条体の線体に当たったとき当該変形加工線条体の線体の表面と上記各糸材の表面との当たり方に応じて上記シャフトに対して立体的に360[°]の方向にばらけるように上記糸材を変形させるようになされ、
    上記各糸材は、常温の状態で上記変形加工線条体の上記線体間に挿入された後上記発熱筐体内の加熱温度によって軟化して可撓性を生ずることにより、上記変形加工線条体の線体に対する当りによって変形加工され、当該変形加工状態において上記変形加工治具部から引き抜かれた常温状態で冷却されることにより当該変形加工状態を保持する
    ことを特徴とする液塗布具。
  2. ねじり加工によってシャフトを構成する一対の線材の間に熱可塑性を有する糸材を挟み込んだブラシ毛材を有する中間ブラシ材料を、変形加工線条体の線体を内方に突出させてなる発熱筐体を有する変形加工治具部に挿入すると共に、上記シャフトを上下動及び又は回転動させることにより、上記ブラシ毛材の上記糸材をばらけ変形加工したブラシ本体を具えた液塗布具であって、
    上記ブラシ毛材は、上記シャフトから外方への突出長さが長い糸材でなる長い糸材部と、上記シャフトから外方への突出長さが短い糸材でなる短い糸材部とで構成され、上記ばらけ変形加工は、上記発熱筐体内において、挿入された上記ブラシ毛材の上記長い糸材部及び上記短い糸材部の上記各糸材が近くの上記変形加工線条体の線体に当たったときの当該変形加工線条体の線体の表面と上記各糸材の表面との当たり方に応じて上記長い糸材部及び上記短い糸材部共に、上記シャフトに対して立体的に360[°]の方向にばらけるように上記糸材を変形させるようになされ、
    上記長い糸材部及び上記短い糸材部の上記各糸材は、常温の状態で上記変形加工線条体の線体の間に挿入された後上記発熱筐体内の加熱温度によって軟化して可撓性を生ずることにより、上記変形加工線条体の線体に対する当たりによって変形加工され、当該変形加工状態において上記変形加工治具部から引き抜かれた常温状態で冷却されることにより当該変形加工状態を保持し、
    これにより上記長い糸材部の上記糸材は上記シャフトとの間の距離が遠いことにより塗布液を塗布対象毛に対して通常塗りできるようにし、かつ上記短い糸材部の上記糸材は上記シャフトとの間の距離が近いことにより塗布液を塗布対象毛に対してボリューム塗りできるようにした
    ことを特徴とする液塗布具。
  3. ねじり加工によってシャフトを構成する一対の線材の間に熱可塑性を有する糸材を挟み込んだブラシ毛材を有する中間ブラシ材料を、変形加工線条体の線体を内方に突出させてなる発熱筐体を有する変形加工治具部に挿入すると共に、上記シャフトを上下動及び又は回転動させることにより、上記ブラシ毛材の上記糸材をばらけ変形加工したブラシ本体を具えた液塗布具であって、
    上記ばらけ変形加工は、上記発熱筐体内において、挿入された上記ブラシ毛材の上記各糸材が近くの上記変形加工線条体の線体に当たったとき当該変形加工線条体の線体の表面と上記各糸材の表面との当たり方に応じて上記シャフトに対して立体的に360[°]の方向にばらけるように上記糸材を変形させるようになされ、
    上記各糸材を、常温の状態で上記変形加工線条体の線体間に挿入した後上記発熱筐体内の加熱温度によって可撓性を生じさせることにより、上記変形加工線条体の線体に対する当たりによって変形加工し、当該変形加工状態において上記変形加工治具部から引き抜いて常温状態に冷却させることにより当該変形加工状態を保持させる
    ことを特徴とする液塗布具の製造方法。
  4. 上記発熱筐体の上下方向の中心軸線上に、層状の上記変形加工線条体の線体の複数の中心孔を重ねるように設け、当該複数の中心孔を挿通させるように、上記シャフトを上記変形加工線条体の各層の線体に対して、上下動及び又は回転動させながら挿通し引き抜く
    ことを特徴とする請求項3に記載の液塗布具の製造方法。
  5. 層状の上記変形加工線条体の線体の中心孔の位置を互いに横方向にずらすことにより、上記中間ブラシ材料を上記変形加工治具部に挿入する際に、上記中間ブラシ材料の毛材の各糸材が上記変形加工線条体に当たる当たり方の偶発性に基づいて、上記各糸材の変形の仕方をばらかすようにした
    ことを特徴とする請求項3に記載の液塗布具の製造方法。
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