JPWO2016021069A1 - 化粧用ブラシ - Google Patents

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Abstract

液体化粧料の保持能力を高めることができると共に、睫毛に対するきめ細やかな調整を、一層容易に行うことができる化粧用ブラスを提供する。芯線部(32)と、芯線部(32)に該芯線部(32)の軸線を中心として放射状に取付けられつつ該芯線部(32)の軸線方向に螺旋状態をもって連続するブリストル群(30)と、を備えている。ブリストル群(30)の各ブリストル(31)は、複数の構成繊維(31Aa)を束ねて構成される基本繊維(31A)と、基本繊維(31A)の外周面に螺旋状に巻回されている巻回繊維(31B)と、を一体化することにより構成されている。

Description

本発明は、マスカラ等の液体化粧料の塗布に用いられる化粧用ブラシに関する。
マスカラ等の液体化粧料の塗布に用いられる化粧用ブラシは、一般に、特許文献1に示すように、芯線部と、その芯線部にその芯線部の軸線を中心として放射状に取付けられつつその芯線部の軸線方向に螺旋状態をもって連続するブリストル群(ブラシ毛群、針毛群)と、を備えている。
このものにおいては、ブリストル群が略円柱状のブラシ部を構成することになり、そのブリストル群を液体化粧料に浸漬することにより、その液体化粧料を、そのブリストル群における各ブリストルに付着させると共に、各隣り合うブリストル間に保持させることができる。このため、そのブリストル群の側面を睫毛等の塗布対象に当てれば、そのブリストル群に保持されている液体化粧料を塗布対象に塗布することができる。
特許5507676号
しかし、上記化粧用ブラシにおいては、ブリストル群の各ブリストルの外周面が滑らかな連続面としてそれぞれ形成されており、液体化粧料に対する各ブリストル自体、及び各隣り合うブリストル間の空間での保持能力は十分と言えるほどまで高くはなく、睫毛のボリュームアップ等を図る観点から、液体化粧料の保持能力を高めることが望まれる。
また、上記化粧用ブラシにおいて、各ブリストルの外周面が滑らかな連続面としてそれぞれ形成されていることは、睫毛に対する捕捉性、捕捉保持性(キャッチ性)を十分に高めることにならず、睫毛に対するカール付けや、睫毛のボリュームアップ等のきめ細やかな調整を容易に行うことに関し、限界をもたらしている。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたもので、その目的は、液体化粧料の保持能力を高めることができると共に、睫毛に対するきめ細やかな調整を、一層容易に行うことができる化粧用ブラシを提供することにある。
前記目的を達成するために本発明(請求項1に係る発明)にあっては、
芯線部と、該芯線部に該芯線部の軸線を中心として放射状に取付けられつつ該芯線部の軸線方向に螺旋状態をもって連続するブリストル群と、を備えている化粧用ブラシにおいて、
前記ブリストル群における各ブリストルが、基本繊維と、該基本繊維の外周面に螺旋状に巻回されている巻回繊維と、を一体化した状態をもって構成されている構成とされている。この請求項1の好ましい態様としては、請求項2以下の記載の通りである。
本発明(請求項1に係る発明)によれば、各ブリストルが、基本繊維と、該基本繊維の外周面に螺旋状に巻回されている巻回繊維と、を一体化した状態をもって構成されていることから、基本繊維の外周面に巻回繊維により螺旋状の凸部が形成されることになり、各ブリストルの比表面積(液体化粧料の付着面積(単位体積又は単位重量当たりの表面積))を、各ブリストルの外周面に凸部が形成されていない場合に比して増大させることができると共に、各ブリストルにおける螺旋状の凸部により各隣り合うブリストル間に多数の細かな保持空間を形成できる。このため、当該化粧用ブラシにおいては、液体化粧料の保持能力を高めることができる。
また、芯線部に該芯線部の軸線を中心として放射状に取付けられつつ該芯線部の軸線方向に螺旋状態をもって連続するブリストル群の下で、その各ブリストルにおいて、基本繊維の外周面に巻回繊維により螺旋状の凸部が形成されていることから、ブリストル群の螺旋状態と、その各ブリストルにおける凸部(巻回繊維)の螺旋状態の両方が有効に利用されて、各ブリストルにおける凸部は、方々の方向に向けて突出することになり、当該化粧用ブラシの使用において、睫毛に対する各ブリストルの捕捉性、捕捉保持性(キャッチ性)を高めることができる。このため、当該化粧用ブラシを用いれば、睫毛に対する各ブリストルの接触時間(関与時間)を高めることができ、睫毛に対する各ブリストルによる処理時間、液体化粧料の塗布時間、塗布量を増大させることができる。これにより、睫毛に対するカール付けや、睫毛のボリュームアップ等、きめ細かな調整を、一層容易に行うことができる。
さらに、各ブリストルにおいて、基本繊維の外周面に巻回繊維が螺旋状に巻回されて、螺旋状の凸部が形成されていることから、液体化粧料として、繊維が含有されているものを使用する場合には、その液体化粧料中にブリストル群を浸漬する際、その液体化粧料中の含有繊維を、各ブリストルにおける螺旋状の凸部(巻回繊維)に絡み易くすることができる。このため、当該化粧用ブラシを用いれば、繊維を含有する液体化粧料をブリストル群に的確に保持できる。
さらにまた、各ブリストルにおいて、基本繊維の外周面に巻回繊維が螺旋状に巻回されて、補強構造が採られていることから、各ブリストルの強度、剛性を高めることができる。
請求項2に係る発明によれば、基本繊維が、複数の構成繊維を束状にすることにより構成され、基本繊維の外周面に、各隣り合う構成繊維間において溝状の凹所がそれぞれ形成され、巻回繊維が、束状の複数の構成繊維に対して螺旋状に巻回されていることから、前記請求項1と同様の作用効果を生じるだけでなく、基本繊維の外周面における各隣り合う構成繊維間の溝状の凹所により、各ブリストルにおける基本繊維において、その外周面の比表面積(液体化粧料の付着面積)を増大させることができる。このため、当該化粧用ブラシにおいては、液体化粧料の保持能力を、一層高めることができる。
しかもこの場合、上記各溝状の凹所内に液体化粧料が保持され易くなるが、その各溝状の凹所として、基本繊維の軸線方向に伸びるものが、基本繊維の外周面に、その周回り方向において順次、配置されていることから、その各凹所内に液体化粧料が保持されることにより、基本繊維の全外周面に偏りなく多量の液体化粧料を保持できる。
また、各ブリストルにおいて、基本繊維の外周面に巻回繊維が螺旋状に巻回されて、複数の構成繊維を巻回繊維により強く束ねていることから、各構成繊維間に大きな摩擦力等を発生させることができ、この観点から、各ブリストルの強度、剛性を高めることができる。このため、前述のように、ブリストル群において液体化粧料の保持能力が向上するとしても(液体化粧量を多量に保持できる場合であっても)、それに対して的確に対応できる強度、剛性を各ブリストルに確保できると共に、ブリストルの櫛歯としての機能を向上させることができる。
請求項3に係る発明によれば、基本繊維としての複数の構成繊維が、該基本繊維の軸線を中心としてねじられていることから、これに伴い、基本繊維(複数の構成繊維)の外周面において、各隣り合う構成繊維間が形成する溝状の凹所も、ねじられた状態となり、その各凹所の伸び量は、基本繊維の全長が等しい条件の下で、溝状の凹所が基本繊維の軸線方向に真っ直ぐに伸びるものよりも増大させることができる。このため、そのような溝状の凹所を有する基本繊維においては、液体化粧料の付着面積を一層、増大させることができることになり、液体化粧料に対する各ブリストルの保持能力を一段と向上させることができる。
また、基本繊維としての束状の複数の構成繊維がねじられていることから、その外周側の構成繊維が内周側の構成繊維の束を締め付けることになり、内周側の構成繊維を外周側の構成繊維によっても強く束ねることができる。このため、各構成繊維間に複数の構成繊維のねじりにより大きな摩擦力等を発生させて、各ブリストルの剛性、強度を一層、高めることができ、液体化粧料の保持能力が向上するとしても、それに伴い、各ブリストルの強度等をより確実に対応させることができる。
請求項4に係る発明によれば、巻回繊維と各構成繊維とが、該巻回繊維の螺旋方向と該各構成繊維のねじれ方向とに基づき、交差するように配置され、巻回繊維と各構成繊維とは、該両者の各交差点から基本繊維の周方向に遠のくに従って該基本繊維の軸線方向において互いに離れるように伸ばされていることから、外周側の構成繊維に対する巻回繊維の効果的な締め付けを通じて、複数の構成繊維全体を締め付けることができ、基本繊維をなす複数の構成繊維全体を強く束ねることができる。このため、各ブリストルの強度、剛性をより一層、高めることができ、液体化粧料の保持能力が向上するとしても、それに伴い、強度等の観点から対応するものとして好ましいものを提供できる。
実施形態に係るマスカラブラシが用いられたマスカラ用塗布具を示す縦断面図。 実施形態に係るマスカラブラシの要部を示す拡大正面図。 実施形態に係るマスカラブラシにおけるブラシ部の一部を拡大して示す写真図。 実施形態に係るマスカラブラシにおけるブラシ部のブリストル群を拡大して示す写真図。 実施形態に係るブラシ部のブリストルの一部を拡大して示す図。 実施形態に係るブリストルの一部を示す拡大断面図。 実施形態に係るマスカラブラシ(ブラシ部)の製造方法を説明する説明図。
以下、本発明の実施形態について説明する。
図1において、符号1は、マスカラ用塗布具を示している。このマスカラ用塗布具1は、化粧料容器10と、その化粧料容器10内に挿着される化粧用ブラシとしてのマスカラブラシ20と、を備えている。
化粧料容器10は、図1に示すように、全体的に細長い有底円筒形状に形成されており、その内部には、液体化粧料であるマスカラ液12が収容されている。
マスカラブラシ20は、図1〜図3に示すように、本実施形態においては、芯線部32と、芯線部32の基端部に対して一端部が取付けられる筆軸部22と、芯線部32に、その芯線部32の基端部よりも伸び方向内方側から先端部にかけて形成されるブリストル群30と、を備えている。
芯線部32は、本実施形態においては、図1〜図3に示すように、一対の金属線材40を捻り合わせることにより構成されており、その捻り合わされた一対の金属線材40は、一定長さをもって真っ直ぐに伸ばされている。
筆軸部22は、図1に示すように、ユーザが把持する部分であり、その筆軸部22の他端部には、芯線部32及び筆軸部22の一端部側を化粧料容器10内に挿入したとき、その化粧料容器10の開口部に挿着できるキャップ23が備えられている。
ブリストル群30は、図1〜図3に示すように、全体形状略円柱状のブラシ部を形成すべく、多数(複数)のブリストル(ブラシ毛、針毛)31により構成されている。多数のブリストル31は、その存在領域(芯線部32の基端部よりも伸び方向内方側から先端部にかけての領域)において、芯線部32に、その芯線部32の軸線を中心として放射状に取付けられていると共に、そのブリストル31の放射状の状態が、芯線部32の軸線方向に螺旋状態をもって連続することになっている。しかも、その連続するブリストル31の螺旋状態は、芯線材32の軸線方向に乱されており、ブリストル31は、本来の螺旋状態ではブリストルが存在しない領域において、芯線材32の軸線方向にばらけた状態で配置されている(図2参照)。
このため、このようなブリストル群30を芯線部32に形成するに際しては、図7に示すように、十分に長い長さの製造用ブリストル42を多数用意し、その多数の製造用ブリストル42の伸び方向中央部を、芯線部32を構成する一対の金属線材40、40間に挟み、その一対の金属線材40を図7矢印方向に捻ることが行われる。この場合、ブリストル31が、本来の螺旋状態ではブリストルが存在しない領域において、芯線材32の軸線方向にばらけた状態で配置される構造については、後述のブリストル31の異形断面と同様の異形断面を有する製造用ブリストル42と、そのブリストル42を一対の金属線材40、40により捻ることとが関与する。
前記各ブリストル31は、図4、図5に示すように、基本繊維31Aと、該基本繊維31Aの外周面に巻回されている巻回繊維31Bと、を一体化した状態をもって構成されている。
基本繊維31Aは、その全長(芯線部32から基本繊維31A先端までの長さ)が3mm前後程度に設定され、その基本繊維31Aの直径は、0.07〜0.13mm程度に設定されている。この基本繊維31Aは、本実施形態においては、複数の構成繊維31Aaを束状とすることにより構成されており、その各構成繊維31Aaは、図6に示すように、溶着により一体化されている。これにより、基本繊維31Aの外周面においては、各隣り合う構成繊維31Aa間に微細な溝状の凹所33が形成され、その各微細な溝状の凹所33は、基本繊維31Aの周回り方向に順次、配置された状態をもって、基本繊維31Aの軸線方向全長に亘って伸びている。
しかもこの場合、複数の構成繊維31Aaが、基本繊維31Aの軸線を中心としてねじられている。このため、前記微細な溝状の凹所33は、基本繊維31Aの外周面において螺旋状態を形成しつつ該基本繊維31Aの軸線方向に向けて伸ばされ、その微細な溝状の凹所33の伸び量は、基本繊維31Aの全長を等しくする条件の下で、基本繊維31Aの軸線方向に真っ直ぐに伸びるものの場合よりも長くなっており、各ブリストル31における基本繊維31A外周面の比表面積は、その複数の微細な凹所33の存在により、基本繊維31Aを1本の構成繊維(滑らかな外周面を有するもの)により構成する場合よりもかなり大きくなっている。
また、複数の構成繊維31Aaが、基本繊維31Aの軸線を中心としてねじられていることに伴い、複数の構成繊維31Aaのうち、外周側の構成繊維31Aaが、内周側の構成繊維31Aaの束を締め付けることになっている。このため、外周側の構成繊維31Aaが内周側の構成繊維31Aaを強く束ねることになり、各構成繊維31Aa間に大きな摩擦力等が発生して、各ブリストル31の剛性、強度は一段と高いものとなっている。このような各構成繊維31Aaとしては、PET樹脂(ポリエチレンテレフタレート)等の既知のものが用いられている。
前記巻回繊維31Bは、図4、図5に示すように、前記基本繊維31A(複数の構成繊維31Aa)に対して螺旋状に巻回されている。
巻回繊維31Bと基本繊維31Aとは、溶着により一体化されており、基本繊維31Aの外周面には巻回繊維31Bにより螺旋状の凸部(以下、巻回繊維31Bと同符号を用いる)が形成されている。これにより、各ブリストル31の比表面積(マスカラ液12の付着面積)は、前述の基本繊維31A外周面自体による比表面積の増大(複数の微細な溝状の凹所33に基づくもの)だけでなく、基本繊維31A外周面上の螺旋状の凸部31Bによっても増大されることになっており、各ブリストル31の比表面積は、各ブリストル31の外周面に螺旋状の凸部31Bが形成されていない場合に比して大きくされている。
この巻回繊維31Bとしては、PET樹脂(ポリエチレンテレフタレート)等の既知のものが用いられ、その直径としては、睫毛に対する各ブリストル31の捕捉性、捕捉保持性(キャッチ性)を高める観点から、さらには、各隣り合うブリストル31間に多数の細かな保持空間を形成する観点から、各ブリストル31外周面に形成される螺旋状の凸部31B(突出量)を好ましいものとするために適宜のものを選択することができる。
また、上記巻回繊維31Bの螺旋ピッチPとしては、睫毛の梳き、案内等の観点から設定するのが好ましい。これにより、睫毛に対する梳き、案内機能は、各ブリストル31の他に、各ブリストル31における螺旋状の巻回繊維(螺旋状の凸部)31B(巻回繊維31Bの螺旋ピッチ)によっても発揮されることになり、梳き、案内機能を高めることができる。
さらに本実施形態においては、図5に示すように、巻回繊維31Bと各構成繊維31Aaとが、該巻回繊維31Bの螺旋方向と該各構成繊維31Aaのねじれ方向とに基づき、交差するように配置され、巻回繊維31Bと各構成繊維31Aaとは、該両者31B,31Aaの各交差点から基本繊維31Aの周方向に遠のくに従って該基本繊維31Aの軸線方向において互いに離れるように伸ばされている(たすき状又は略X字状に交差)。これにより、巻回繊維31Bは、複数の構成繊維31Aaをそのねじれを効果的に抑制するように締め付けることになり、基本繊維31Aをなす複数の構成繊維31Aa全体は強固に束ねられることになっている。このため、各構成繊維31Aa間においては、より大きな摩擦力等が発生することになり、各ブリストル31の剛性、強度は、著しく高いものとなっている。
このようなマスカラブラシ20を使用するに際しては、マスカラブラシ20のブリストル群(ブラシ部)30をマスカラ液12に浸漬して、ブリストル群30にマスカラ液を保持させた後、ブリストル群30側面側を睫毛の下側に配置し、筆軸部22を回転させつつ上方へ移動させる操作を行う。これにより、睫毛にマスカラ液12を塗布できることになる。
この場合、基本繊維31A(複数の構成繊維31Aa)外周面において螺旋状に伸びる複数の微細な溝状の凹所33、基本繊維31A外周面上の巻回繊維31Bにより、各ブリストル31の比表面積が著しく高められていることから、マスカラ液12に対する各ブリストルの付着面積を増大させることができる。また、各ブリストル31において、基本繊維31A外周面上の巻回繊維31Bにより螺旋状の凸部31Bが形成されて、各隣り合うブリストル31間に多数の細かな保持空間を形成できることになる。このため、ブリストル群30においては、マスカラ液12の保持能力をこれまで以上に高めることができることになり、ブリストル群30をマスカラ液12に頻繁に浸漬する必要性をなくして、操作性を高めることができると共に、睫毛に対するマスカラ液12の多量の塗布を可能として、睫毛をボリュームアップすることを容易に行うことができる。
また、芯線部32に該芯線部32の軸線を中心として放射状に取付けられつつ該芯線部32の軸線方向に螺旋状態をもって連続するブリストル群30の下で、その各ブリストル31において、基本繊維31Aの外周面に巻回繊維31Bにより螺旋状の凸部31Bが形成されていることから、ブリストル群30の螺旋状態と、その各ブリストル31における凸部(巻回繊維)31Bの螺旋状態とが有効に利用されて、各ブリストル31における凸部31Bは、方々の方向に向けて突出することになり、マスカラブラシ20の使用において、睫毛に対する各ブリストル31の捕捉性、捕捉保持性(キャッチ性)を高めることができる。このため、マスカラブラシ20を用いれば、睫毛が各ブリストル31から簡単には離脱しないようにして、睫毛に対する各ブリストル31の接触時間(関与時間)を高めることができ、睫毛に対する各ブリストル31による処理時間、液体化粧料の塗布時間、塗布量を増大させることができる。これにより、睫毛に対するカール付けや、睫毛のボリュームアップ等、きめ細かな調整を、一層容易に行うことができる。
さらに、各ブリストル31においては、基本繊維31Aがねじられた複数の構成繊維31Aaにより構成され、その複数の構成繊維31Aa(基本繊維31A)の外周面に巻回繊維31Bが螺旋状に巻回されていることから、複数の構成繊維31Aaを強く束ねた状態(各構成繊維31Aa間に大きな摩擦力を発生させている状態)で、それらが溶着一体化されており、各ブリストル31の強度、剛性は高いものとなっている。このため、各ブリストル31において、マスカラ液12の保持能力に応じた高い強度、剛性を確保できると共に、ブリストル31の櫛歯としての機能を向上させることができる。
しかもこの場合、巻回繊維31Bが、複数の構成繊維31Aaを、そのねじれが効果的に抑制するように締め付けて、各構成繊維31Aa間に、より大きな摩擦力等を発生させさせており、各ブリストル31の強度、剛性は、著しく高いものとなっている。このため、マスカラ液12の保持能力が向上するとしても、それに伴い、強度等の観点から対応するものとして好ましいものを提供できる。
さらにまた、マスカラ液12として、繊維が含有されているものを使用する場合には、そのマスカラ液12にマスカラブラシ20のブリストル群30を浸漬する際、そのマスカラ液12中の含有繊維は、各ブリストル31における螺旋状の凸部(巻回繊維)に絡み易くなる。このため、当該マスカラブラシ20を用いれば、繊維を含有するマスカラ液12をブリストル群30に的確に保持して、それを睫毛等に塗布できる。
以上実施形態について説明したが本発明にあっては、次の態様を包含する。
(1)マスカラ液以外の液体化粧料用の化粧用ブラシとして用いること。
(2)マスカラブラシ(化粧用ブラシ)20Aを、筆軸部22を省いて、芯線部32と、ブリストル群30とにより構成すること。
20 マスカラブラシ(化粧用ブラシ)
30 ブリストル群
31 ブリストル
31A 基本繊維
31B 巻回繊維
31Aa 構成繊維
32 芯線部
33 微細な溝状の凹所(溝状の凹所)

Claims (4)

  1. 芯線部と、該芯線部に該芯線部の軸線を中心として放射状に取付けられつつ該芯線部の軸線方向に螺旋状態をもって連続するブリストル群と、を備えている化粧用ブラシにおいて、
    前記ブリストル群における各ブリストルが、基本繊維と、該基本繊維の外周面に螺旋状に巻回されている巻回繊維と、を一体化した状態をもって構成されている、
    ことを特徴とする化粧用ブラシ。
  2. 請求項1において、
    前記基本繊維が、複数の構成繊維を束状にすることにより構成され、
    前記基本繊維の外周面に、各隣り合う前記構成繊維間において溝状の凹所がそれぞれ形成され、
    前記巻回繊維が、前記束状の複数の構成繊維に対して螺旋状に巻回されている、
    ことを特徴とする化粧用ブラシ。
  3. 請求項2において、
    前記基本繊維としての複数の構成繊維が、該基本繊維の軸線を中心としてねじられている、
    ことを特徴とする化粧用ブラシ。
  4. 請求項3において、
    前記巻回繊維と前記各構成繊維とが、該巻回繊維の螺旋方向と該各構成繊維のねじれ方向とに基づき、交差するように配置され、
    前記巻回繊維と前記各構成繊維とは、該両者の各交差点から前記基本繊維の周方向に遠のくに従って該基本繊維の軸線方向において互いに離れるように伸ばされている、
    ことを特徴とする化粧用ブラシ。
JP2014556671A 2014-08-08 2014-08-08 化粧用ブラシ Active JP5736093B1 (ja)

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