JPWO2012137481A1 - 誘導加熱調理器 - Google Patents

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泰史 森本
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Abstract

本体を構成する本体外郭と、本体の天面に配され被加熱調理器具を載置する天板と、本体外郭に固定され、天板を少なくとも下方より支持するアンダーフレームと、天板の下方に設けられた加熱コイルユニットと、を備えている。さらに、加熱コイルユニットは、加熱コイルと、加熱コイルを載置するコイル支持体と、を有し、加熱コイルは、コイル支持体を介して、本体外郭の内部に取り付けられた弾性体によって下方から上方に付勢されるとともに、加熱コイルユニットの上端がアンダーフレームの下面もしくは本体外郭の内部に固定された受け部に押し当てられる構成を有する。これにより、天板とアンダーフレームの間の接着剥がれを抑制できる。

Description

本発明は、一般家庭の台所や業務用の厨房などで使用される、誘導加熱調理器に関する。
従来、この種の誘導加熱調理器は、以下に図12を用いて説明する構成を有している(例えば、特許文献1参照)。図12は、従来の誘導加熱調理器の主要構成部品を示す図である。
図12に示すように、従来の誘導加熱調理器は、本体外郭110と、本体の天面に配置され被加熱物を載置する天板102と、トップフレーム103と、天板102の下方に設けられたアンダーフレーム116と、天板102の下方に設けられた加熱コイル105と、加熱コイル105を載置するコイルケース106とを備えている。また、コイルケース106は本体外郭110内部に取り付けられた弾性体107によって下方から上方に付勢され、天板102の下面に押し当てられる構成を備えている。
そして、トップフレーム103と天板102およびアンダーフレーム116とは互いに接着もしくは、かしめることにより一体となるように形成され、天板102とアンダーフレーム116の外周を覆うトップフレーム103によって、天板102を挟持し、固定していた。
しかしながら、一般的な誘導加熱調理器の構成では、弾性体107がコイルケース106を持ち上げる力を、コイルケース106を介して天板102の下面で受けている。そのため、天板102とアンダーフレーム116の間の接着を剥がす方向に力が、常に働いていた。
そこで、特許文献1の誘導加熱調理器では、天板102とアンダーフレーム116の周囲に機械的な締め付けを行うトップフレーム103や保持部材などを取り付けることにより、天板102とアンダーフレーム116の間の接着剥がれを抑制していた。
しかし、トップフレーム103と天板102の天面との隙間に汚れが溜まるため、清掃時において作業性が悪いという課題があった。また、誘導加熱調理器の構成部品としてトップフレームが必要となるため、構成部品の数が増加するとともに、外観上のデザインに制約が生じるという課題があった。
特開2010−210163号公報
上記従来の課題を解決するために、本発明の誘導加熱調理器は、本体を構成する本体外郭と、本体の天面に配され被加熱調理器具を載置する天板と、本体外郭に固定され、天板を少なくとも下方より支持するアンダーフレームと、天板の下方に設けられた加熱コイルユニットと、を備えている。さらに、加熱コイルユニットは、加熱コイルと、加熱コイルを載置するコイル支持体と、を有し、加熱コイルは、コイル支持体を介して、本体外郭の内部に取り付けられた弾性体によって下方から上方に付勢されるとともに、加熱コイルユニットの上端がアンダーフレームの下面もしくは本体外郭の内部に固定された受け部に押し当てられる構成を有する。
これにより、天板とアンダーフレームを挟持するトップフレームや保持部材を必ずしも設ける必要がなくなる。その結果、トップフレームや保持部材を必要としない、外観上、すっきりしたデザイン性と、清掃性に優れた誘導加熱調理器を実現できる。
図1は、本発明の実施の形態1における誘導加熱調理器を備えたキッチンの外観を示す斜視図である。 図2は、同実施の形態における誘導加熱調理器の主要部品の構成を示す分解斜視図である。 図3は、同実施の形態における誘導加熱調理器の要部の構成を示す図2の3−3断面図である。 図4は、本発明の実施の形態2における誘導加熱調理器の主要部品の構成を示す分解斜視図である。 図5は、同実施の形態における誘導加熱調理器の要部の構成を示す図4の5−5断面図である。 図6は、本発明の実施の形態3における誘導加熱調理器の主要部品の構成を示す分解斜視図である。 図7は、同実施の形態3における誘導加熱調理器の要部の構成を示す図6の7−7断面図である。 図8は、本発明の実施の形態4における誘導加熱調理器の要部の構成を示す断面図である。 図9は、本発明の実施の形態5における誘導加熱調理器の要部の構成を示す拡大斜視図である。 図10は、本発明の実施の形態6における誘導加熱調理器の要部の構成を示す断面図である。 図11は、本発明の実施の形態7における誘導加熱調理器の要部の構成を示す部分切り欠き分解斜視図である。 図12は、従来の誘導加熱調理器の主要構成部品を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。また、実施の形態の説明順序は上記に記載の発明の順序とは異なる場合がある。
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態の誘導加熱調理器について、図1から図3を用いて説明する。
図1は、本発明の実施の形態1における誘導加熱調理器を備えたキッチンの外観を示す斜視図である。図2は、同実施の形態における誘導加熱調理器の主要部品の構成を示す分解斜視図である。図3は、同実施の形態における誘導加熱調理器の要部の構成を示す図2の3−3断面図である。なお、本実施の形態の説明において、不要な構成要素については、主要構成要素であっても省略している。
図1に示すように、本実施の形態の誘導加熱調理器は、一般に、被加熱調理器具22を載置する天板2が、誘導加熱調理器の本体1の天面に配置され、キッチン21に組み込まれている。天板2は、誘導加熱調理器で発生する電磁誘導によって加熱されない、例えば高耐熱性を有するガラスなどの材質で構成されている。
そして、図2と図3に示すように、本実施の形態の誘導加熱調理器の本体1は、少なくとも天面に開口部4aを有する本体外郭4と、開口部4aを覆うように設けられた天板2と、開口部3aを有するアンダーフレーム3とを備えている。そして、本体外郭4には、加熱コイル5を収納し支持ばね8で支持されるコイルベース6を有する加熱コイルユニットと、コイルベース6を支持する支持板7と、コイルベース6に設けられた防振部材9と、電源回路10と、操作ユニット12と、冷却ファン11とが収納されて構成されている。
天板2は、開口部3aが形成されたアンダーフレーム3で下方から支持されている。このとき、天板2とアンダーフレーム3の少なくとも外周部の近傍は、例えばシリコーンなどの接着剤で接合されている。これにより、天板2とアンダーフレーム3との水密性を保持している。
そして、アンダーフレーム3は、例えば板状で、加熱コイル5に対応する位置に開口部3aが形成され、天板2の下面に設けられている。このとき、アンダーフレーム3の少なくとも一部は、本体外郭4の開口部4aと対向する位置に存在する。また、アンダーフレーム3は本体外郭4と固定する固定部3bを有し、アンダーフレーム3と本体外郭4は、例えばネジなどからなる固定部3bを介して固定される。なお、アンダーフレーム3の固定部3bは、図3に示すように、アンダーフレーム3をアンダーフレーム3の天板との接着面より下方に、例えば凹ませて、下から上にネジ(図示せず)によって固定する構成としてもよい。また、アンダーフレーム3の一部を本体外郭4の内側で本体外郭4に沿って下方に延在させ、本体外郭4とアンダーフレーム3を側方からネジによって固定する構成としてもよい。
加熱コイルユニットを構成する加熱コイル5は、例えば4つ設けられ、天板2の下方で天板2に近接して設けられている。それぞれの加熱コイル5は、例えばコイル支持体である有底円筒形状のコイルベース6に収納されている。そして、コイルベース6は、複数の圧縮自在の弾性体である支持ばね8により、本体1を構成する本体外郭4に水平に固定して収納された支持板7上に弾性的に支持されている。このとき、支持ばね8は、コイルベース6の下面の外周近傍の、例えば3箇所に設けられ、コイルベース6を下方向から支持している。
また、コイルベース6の上面の外周周辺には、例えばゴムなどからなる防振部材9が、円周方向に等間隔で、例えば3箇所で、アンダーフレーム3に対向する位置(開口部3a以外の位置)に取り付けられている。これにより、加熱コイル5を収容するコイルベース6は、支持ばね8で上方に付勢され、防振部材9を介してアンダーフレーム3の下面に圧接され保持される。
つまり、加熱コイルユニットのコイルベース6の上端に設けられた防振部材9が、アンダーフレーム3の下面に押し当てられるように構成されている。ここで、コイルベース6が常に上方に付勢されて、アンダーフレーム3の下面に押し当てられることで、コイルベース6と天板2との間の距離が一定となる。これにより、コイルベース6に設けられた加熱コイル5と天板2上に載置される被加熱調理器具22との間の距離を、一定に保つことができる。その結果、安定した加熱性能を有する誘導加熱調理器を実現できる。
そして、加熱コイル5は、本体外郭4の内部に配置された電源回路10によって高周波電力が供給され、加熱制御される。このとき、本体外郭4内に配置された加熱コイル5および電源回路10から発生する熱は、冷却ファン11の送風によって冷却される。
また、誘導加熱調理器の操作は、例えば本体外郭4の内部に設けられた操作ユニット12の上方に設けられた操作スイッチや、天板2に印刷された、タッチパネルなどで構成される操作部13を介して実行される。なお、操作ユニット12は、外部操作により誘導加熱調理器の運転を制御するための信号入力部、および誘導加熱調理器の運転状態を表示する表示部などを有する制御回路などを収納している。
以上のように構成された本実施の形態の誘導加熱調理器の動作および作用について、以下で説明する。
本実施の形態によれば、コイルベース6は、支持板7上で3箇所に配設された支持ばね8により下方から上方に付勢され、アンダーフレーム3の下面に押し当てられる構成を有している。そのため、支持ばね8の付勢力は、アンダーフレーム3に作用し、天板2に直接作用しない。これにより、コイルベース6が天板2を直接押し上げることを防止できる。その結果、天板2とアンダーフレーム3の間の接着剥がれを抑制し、誘導加熱調理器の信頼性が向上する。
さらに、天板2とアンダーフレーム3の周囲を、別部材などで挟持することなく、天板2とアンダーフレーム3の間の接着剥がれを抑制できる。これにより、天板2とアンダーフレーム3の周囲を挟持するトップフレームや保持部材を必ずしも設ける必要はなくなる。その結果、トップフレームや保持部材を必要としない、外観上、すっきりしたデザイン性と、清掃性に優れた誘導加熱調理器を実現できる。
また、本実施の形態によれば、それぞれのコイルベース6の下面の外周近傍の3箇所に設けた支持ばね8で、コイルベース6を下方向から支持する構成を有している。これにより、少ない支持ばね8でコイルベース6の水平方向のバランスを保ったままアンダーフレーム3の下面にコイルベース6を押し当てることができる。その結果、天板2と加熱コイル5の間の間隔のばらつきを抑え、安定した加熱性能を有する誘導加熱調理器を実現できる。
また、本実施の形態によれば、支持ばね8が載置される支持板7に、多少の反りなどの変形がある場合でも、支持ばね8の反発力によりコイルベース6を上方向に押し上げることができる。これにより、アンダーフレーム3に押し当てる際に、支持板7の反りなどを支持ばね8で吸収して、変形による影響を抑制できる。その結果、天板2と加熱コイル5の間の間隔のばらつきを抑えることができる。
また、本実施の形態によれば、コイルベース6の上面に備えたゴム性の防振部材9を介してコイルベース6をアンダーフレーム3の下面に押し当てる構成を有している。これにより、本体外郭4に内蔵される冷却ファン11などから発生する振動を、防振部材9で吸収することができる。その結果、発生した振動がコイルベース6からアンダーフレーム3を経由して天板2に伝播するのを防止して、天板2に伝わる振動を抑制し、不要な音の発生などを防止できる。
さらに、防振部材9の高さを調整することにより、コイルベース6の形状を変更せずに、加熱コイル5と天板2との間隔を平行(水平)かつ一定の距離に保つことができる。
また、本実施の形態によれば、防振部材9をコイルベース6の外周付近の3箇所に、円周方向に等間隔に設置して構成している。これにより、少ない防振部材9で、コイルベース6を天板2の下方に、バランスよく、かつガタツキなく当接することができる。
さらに、誘導加熱調理器の運搬時などにおいて、本体1が振動する状況でも、アンダーフレーム3とコイルベース6との間に設けたゴム性の防振部材9の摩擦力により、振動などによるコイルベース6の水平方向のずれを抑制できる。
また、本実施の形態によれば、加熱コイル5を配置する位置に、アンダーフレーム3の開口部3aを設けた構成を有する。これにより、加熱コイル5に対するアンダーフレーム3での受け面を、加熱コイル5周辺の任意の位置に設けることができ、かつ剛性も高まる。
さらに、天板2の天面から下方向に強い力が加わった場合でも、天板2の変形を支えるアンダーフレーム3の受け面の面積が増えているため、より強い力に耐え、天板2の変形や破損などを防止できる。これにより、天板2とアンダーフレーム3の周囲を挟持するトップフレームや保持部材を必ずしも設ける必要はなくなる。
なお、本実施の形態では、アンダーフレーム3の開口部3aの内側に、加熱コイル5を設けた例で説明したが、これに限られない。例えば、ラジエントヒーターなどの電気加熱装置を配置してもよい。これにより、汎用性に優れた誘導加熱調理器を実現できる。
また、本実施の形態では、例えば図2に示すように、加熱コイル5を4つ設けた例で説明したが、これに限られない。例えば4つ以外の、加熱コイル5を有する誘導加熱調理器であってもよいことはいうまでもない。
(実施の形態2)
以下に、本発明の実施の形態2における誘導加熱調理器について、図4と図5を用いて説明する。なお、本実施の形態2の基本構成において、実施の形態1と同様な部分の説明は省略し、実施の形態1との相違点を中心に説明する。また、実施の形態1と同じ機能については、説明を省略する。
図4は、本発明の実施の形態2における誘導加熱調理器の主要構成部品を示す分解斜視図である。また、図5は同実施の形態における誘導加熱調理器の要部の構成を示す5−5断面図である。
つまり、図4と図5に示すように、本実施の形態の誘導加熱調理器は、加熱コイルユニットとして、コイルベース6を載置する、例えばアルミニウムなどで構成された金属製の遮熱ケース14を、さらに備えている点で、実施の形態1とは異なる。
そして、図4と図5に示すように、遮熱ケース14は、例えば略長方形(長方形を含む)の箱型で形成されている。そして、遮熱ケース14は、支持板7に取り付けられた、例えば3つの支持ばね8によって支持されるとともに、アンダーフレーム3に向かって下方から上方に付勢されている。
また、コイルベース6の上面の外周周辺には、例えばゴムなどからなる防振部材9が、円周方向に等間隔で、例えば6箇所で、アンダーフレーム3に対向する位置(開口部3a以外の位置)に取り付けられている。これにより、加熱コイル5とコイルベース6を収納する遮熱ケース14は、支持ばね8で上方に付勢され、防振部材9を介してアンダーフレーム3の下面に圧接され保持される。
以上のように構成された本実施の形態の誘導加熱調理器の動作および作用について、以下で説明する。
本実施の形態によれば、加熱コイル5とコイルベース6を収納する遮熱ケース14を非磁性の金属で構成している。これにより、加熱コイル5に周期的な電流を流す際に発生する磁束をカットすることができる。その結果、加熱コイル5の駆動により発生する磁束の影響を抑制し、遮熱ケース14の下方に配置される制御回路などの、例えば誤動作などの発生を防止して誘導加熱調理器の信頼性を向上できる。
また、本実施の形態によれば、遮熱ケース14を、アルミニウムなどの熱伝導性が高く、かつ非磁性の金属材料で構成している。これにより、加熱コイル5で発生する熱を効率よく、誘導加熱調理器から外部に放熱できる。
このとき、例えば加熱コイル5とコイルベース6との間に、例えばフェライト板などを配置し、フェライト板の下面に、例えばシリコーンオイルを基油にアルミナなどの金属酸化物を配合したグリース状のオイルコンパウンドなど、熱伝導性のコンパウンドを塗布して遮熱ケース14と密着させる構成としてもよい。これにより、加熱コイル5で発生する発熱を、フェライト板を介して効率よく遮熱ケース14に伝え、遮熱ケース14に伝熱された熱を冷却ファン11の冷却風によって放熱することができる。その結果、加熱コイル5の過度な温度上昇を抑制し、温度上昇による加熱コイル5の品質の低下を防ぎ、誘導加熱調理器の信頼性を向上させることができる。
なお、本実施の形態では、遮熱ケース14を3つの支持ばね8によって下方から支える構成を例に説明したが、これに限られない。例えば、遮熱ケース14の4隅を4つの支持ばね8で支持する構成でもよく、遮熱ケース14のバランスを保ち、安定性を高めることができる場合には、他の部品との位置関係を考慮しながら、支持ばねを任意の数で構成してもよい。
また、本実施の形態では、遮熱ケース14を略長方形で構成された例で説明したが、これに限られず、例えば有底円筒形状でもよい。この場合、コイルベース6の外径より、遮熱ケースの内径を大きくする必要がある。
また、本実施の形態では、防振部材9をコイルベース6の外周付近の6箇所に、円周方向に等間隔に設置した例で説明したが、これに限られない。例えば、コイルベース6を天板2の下方に、バランスよく、かつガタツキなく当接できれば、防振部材の数は任意でよい。
また、本実施の形態では、図4に示すように、アンダーフレーム3に略長方形状の開口部3aを設けた例で説明したが、これに限られない。例えば、加熱コイルの外径より大きく、コイルベース6の内径より小さければ、円形形状でもよい。
(実施の形態3)
以下に、本発明の実施の形態3における誘導加熱調理器について、図6と図7を用いて説明する。なお、本実施の形態3の基本構成において、上記各実施の形態と同様な部分の説明は省略し、相違点を中心に説明する。また、上記各実施の形態と同じ機能については、説明を省略する。
図6は、本発明の実施の形態3における誘導加熱調理器の主要構成部品を示す分解斜視図である。また、図7は同実施の形態における誘導加熱調理器の要部の構成を示す7−7断面図である。
つまり、図6と図7に示すように、本実施の形態の誘導加熱調理器は、防振部材9として、防振性が高い、例えば合成ゴムなどからなる汎用ゴムや、ゴム系発泡体などのシール材を用い、遮熱ケース14の上面に貼り付けて防振部材を設ける点で、上記各実施の形態と異なる。
このとき、図6と図7に示すように、遮熱ケース14は、本体外郭4の内部に取り付けられた支持ばね8(弾性体)によって下方から上方に付勢される。そして、遮熱ケース14の上面に貼り付けられた防振部材9であるシール材を介して、遮熱ケース14をアンダーフレーム3の下面に押し当てる構成を有している。
以上のように構成された誘導加熱調理器の動作および作用について、以下で説明する。
本実施の形態によれば、遮熱ケース14の上面に貼り付けられたシール材からなる防振部材9を介して遮熱ケース14をアンダーフレーム3の下面に押し当てる構成を備えている。このとき、コイルベース6よりも外側に位置する遮熱ケース14の上面が、防振部材9を介してアンダーフレーム3の下面に押し当てられる。これにより、剛性が高くひずみにくいアンダーフレーム3の外周に近い位置で、かつ広い面積で当接された防振部材9を介して、支持ばね8(弾性体)の付勢力を受け止めることができる。その結果、支持ばね8(弾性体)の付勢力により、アンダーフレーム3を介して天板2に作用する応力を低減できる。さらに、アンダーフレーム3自身の変形も抑制できる。
また、本実施の形態によれば、防振部材9を遮熱ケース14の上面の全面に設けて構成している。これにより、広い面積で防振部材9とアンダーフレーム3とを、バランスよく、かつガタツキなく当接させることができる。その結果、天板2と加熱コイル5の間の間隔のばらつきを抑え、安定した加熱性能を有する誘導加熱調理器を実現できる。
(実施の形態4)
以下に、本発明の実施の形態4における誘導加熱調理器について、図8を用いて説明する。なお、本実施の形態4の基本構成において、上記各実施の形態と同様な部分の説明は省略し、相違点を中心に説明する。また、上記各実施の形態と同じ機能については、説明を省略する。
図8は、本発明の実施の形態4における誘導加熱調理器の要部の構成を示す断面図である。
つまり、図8に示すように、本実施の形態の誘導加熱調理器は、アンダーフレーム3の下面に、例えばポリプロピレン(PP)などからなる耐熱性を有する樹脂製の受け部15を設けた点で、上記実施の形態3と異なる。これにより、実施の形態3の防振部材9を省略できる。
このとき、図8に示すように、受け部15は、アンダーフレーム3に、例えばビス留めなどにより固定されている。そして、受け部15の下面に遮熱ケース14の上面を押し当てることにより、支持ばね8の付勢力を介して遮熱ケース14が保持される。
以上のように構成された誘導加熱調理器の動作および作用について、以下で説明する。
本実施の形態によれば、アンダーフレーム3の下面に設けた受け部15を介して遮熱ケース14を当接させる構成を備えている。これにより、天板2とアンダーフレーム3との間に接着剥がれを発生させる力が作用しない。その結果、天板2とアンダーフレーム3の間の接着剥がれを抑制し、誘導加熱調理器の信頼性が向上する。
また、安価な樹脂製の受け部15をアンダーフレーム3の下面に取り付けることにより、アンダーフレーム3の大幅な形状の変更をする必要がない。その結果、低コストで、生産性に優れた誘導加熱調理器を実現できる。
また、アンダーフレーム3と加熱コイル5との間に受け部15を設けることにより、アンダーフレーム3と加熱コイル5との間の電気的な絶縁距離を確保して、信頼性に優れた誘導加熱調理器を実現できる。
(実施の形態5)
以下に、本発明の実施の形態5における誘導加熱調理器について、図9を用いて説明する。なお、本実施の形態5の基本構成において、上記各実施の形態と同様な部分の説明は省略し、相違点を中心に説明する。また、上記各実施の形態と同じ機能については、説明を省略する。
図9は、本発明の実施の形態5における誘導加熱調理器の要部の構成を示す拡大斜視図である。
つまり、図9に示すように、本実施の形態の誘導加熱調理器は、実施の形態4の受け部15を、支持板7に固定し、遮熱ケース14を保持する点で、実施の形態4と異なる。
このとき、受け部15の上面が、アンダーフレーム3の下面と当接する。
以上のように構成された誘導加熱調理器の動作および作用について、以下で説明する。
本実施の形態によれば、受け部15を支持板7に固定する構成を有している。これにより、アンダーフレーム3に受け部15を取り付けるための、例えば切り起こし、絞りや穴開けなどの加工が必要でなくなる。
さらに、実施の形態4のように受け部15をアンダーフレーム3を裏返して付ける必要がない。その結果、受け部の取り付け作業性が向上し、生産性に優れた誘導加熱調理器を実現できる。
また、本実施の形態によれば、受け部15が樹脂製の材料で構成されている。これにより、実施の形態4と同様に、アンダーフレーム3と加熱コイル5との間の電気的な絶縁距離を確保して、信頼性に優れた誘導加熱調理器を実現できる。
なお、本実施の形態では、受け部15を支持板7に取り付けた例で説明したが、これに限られず、本体外郭4の内側などに固定してもよいことはいうまでもない。
(実施の形態6)
以下に、本発明の実施の形態6における誘導加熱調理器について、図10を用いて説明する。なお、本実施の形態6の基本構成において、上記各実施の形態と同様な部分の説明は省略し、相違点を中心に説明する。また、上記各実施の形態と同じ機能については、説明を省略する。
図10は、本発明の実施の形態6における誘導加熱調理器の要部の構成を示す断面図である。
つまり、図10に示すように、本実施の形態の誘導加熱調理器は、アンダーフレーム3に絞り部16を設け、絞り部16の下面に遮熱ケース14の上面を押し当てて、遮熱ケース14を保持する点で、上記各実施の形態と異なる。このとき、絞り部16は、図10に示すように、断面が、例えば凹部形状を有し、凹部で空気層が形成される。
以上のように構成された誘導加熱調理器の動作および作用について、以下で説明する。
本実施の形態によれば、アンダーフレーム3に絞り部16を設けた構成を有している。このとき、天板2とアンダーフレーム3の絞り部16との間に空気層が形成される。これにより、加熱コイル5などからアンダーフレーム3を介して天板2に伝わる熱の伝導を抑制できる。その結果、安全性をより高め、信頼性に優れた誘導加熱調理器を実現できる。
また、本実施の形態によれば、凹部形状の絞り部16を設けることにより、アンダーフレーム3自体の剛性を高めて、アンダーフレーム3の変形を抑制できる。これにより、高い形状安定とともに、信頼性に優れた誘導加熱調理器を実現できる。
なお、本実施の形態では、アンダーフレーム3に絞り部16を設けた例で説明したが、これに限られない。例えば、アンダーフレーム3の加熱コイルユニットと当接しない部分に、ビードを形成してもよい。この場合においても、アンダーフレーム3自体の剛性を高めて、アンダーフレーム3の変形を抑制できる。
また、アンダーフレーム3に絞り部16およびビードの両方を形成してもよい。これにより、さらにアンダーフレーム3の剛性を高めて、アンダーフレーム3の変形をより抑制できる。
なお、本実施の形態では、遮熱ケース14の上面を、アンダーフレーム3の絞り部16の下面に押し当てる構成を例に説明したが、これに限られない。例えば、アンダーフレーム3の絞り部16の下面に、コイルベース6の上面を押し当てる構成でもよい。このとき、コイルベース6の上面や遮熱ケース14の上面に防振部材9を設け、防振部材9を介してアンダーフレーム3の絞り部16の下面と当接させてもよい。これにより、防振部材9で、コイルベース6や遮熱ケース14をアンダーフレーム3の絞り部16の下面に、バランスよく、かつガタツキなく当接できるとともに、振動などによる水平方向のずれを抑制できる。
(実施の形態7)
以下に、本発明の実施の形態7における誘導加熱調理器について、図11を用いて説明する。なお、本実施の形態7の基本構成において、上記各実施の形態と同様な部分の説明は省略し、相違点を中心に説明する。また、上記各実施の形態と同じ機能については、説明を省略する。
図11は、本発明の実施の形態7における誘導加熱調理器の要部の構成を示す部分切り欠き分解斜視図である。
つまり、図11に示すように、本実施の形態の誘導加熱調理器は、加熱コイル5の上面に絶縁部材17aを、さらに設けて加熱コイルユニットを構成している。この場合、絶縁部材17aは、例えばマイカ(ケイ酸塩化合物)などで形成され、温度センサー30の位置を避けるように、例えば中央部に開口を備えた構成を有している。
そして、加熱コイル5は、絶縁部材17aの上方に設けられた防振部材9を介してアンダーフレーム3の下面に押し当てられて固定される。
以上のように構成された誘導加熱調理器の動作および作用について、以下で説明する。
本実施の形態によれば、加熱コイル5の上面に絶縁部材17aを設けることにより、加熱コイル5とアンダーフレーム3との間の絶縁を確保できる。その結果、高い安全性とともに、信頼性に優れた誘導加熱調理器を実現できる。
なお、本実施の形態では、絶縁部材17aとアンダーフレーム3の下面とを、絶縁部材17aの上面に設けた防振部材9を介して当接した構成を例に説明したが、これに限られない。例えば、絶縁部材17aを、直接、アンダーフレーム3の下面に押し当てる構成としてもよい。これにより、構成を簡略化できる。
また、本実施の形態では、加熱コイル5とアンダーフレーム3との間に、絶縁部材17aを設けた例で説明したが、これに限られない。例えば、図11に示すように、さらに加熱コイル5と絶縁部材17aの間に、例えばグラスウールなどからなる断熱部材18を設けてもよい。これにより、加熱コイル5で発生する熱が、アンダーフレーム3を介して天板2に伝わることを抑制できる。その結果、安全性をより高め、信頼性に優れた誘導加熱調理器を実現できる。
なお、上記各実施の形態では、略長方形の開口部3aをアンダーフレーム3に設けた例で説明したが、これに限られない。例えば、図11に示すように、アンダーフレーム3に、加熱コイル5の外周に略一致(一致を含む)するような形状の開口部19を形成してもよい。これにより、加熱コイル5で、被加熱調理器具22を効率的に加熱できる。その結果、省エネルギーで、さらに加熱効率に優れた誘導加熱調理器を実現できる。
このとき、開口部19の内側に向かって張り出す張り出し部20をアンダーフレーム3に設けて、加熱コイルユニットの上端が張り出し部20の下面に押し当てられる構成としてもよい。また、加熱コイルユニットの上端の外周(外径)よりも、アンダーフレーム3の開口部19の内周(内径)を小さくして、加熱コイルユニットの上端がアンダーフレーム3の開口部19の内周(内径)近傍の下面に押し当てられる構成としてもよい。これにより、簡単な構成で、天板2と加熱コイル5の間の間隔のばらつきを抑え、安定した加熱性能を有する誘導加熱調理器を実現できる。
また、上記各実施の形態では、複数の加熱コイルユニットを個別に支持ばねを介して支持する構成で説明したが、これに限られない。例えば、図11に示すように、コイル支持体として複数の加熱コイルユニットを一体的に載置するコイルベース6aを用い、コイルベース6aを支持ばね8で下方から上方に付勢する構成としてもよい。これにより、少ない支持ばね8で簡単な構成の誘導加熱調理器を実現できる。このとき、金属製のプレートでコイルベース6aを構成した場合、図11に示すように、加熱コイル5とコイルベース6aとの間に、さらに絶縁部材17bを設けてもよい。これにより、加熱コイル5とコイルベース6aとの絶縁を確保できる。また、金属製のプレートからなるコイルベース6aを介して加熱コイル5の放熱が促進されるため、加熱コイル5の冷却性能を高めることができる。その結果、高い安全性とともに、信頼性に優れた誘導加熱調理器を実現できる。
以上で説明したように、本発明の誘導加熱調理器は、本体を構成する本体外郭と、本体の天面に配され被加熱調理器具を載置する天板と、本体外郭に固定され天板を少なくとも下方より支持するアンダーフレームと、天板の下方に設けられた加熱コイルユニットと、を備えている。さらに、加熱コイルユニットは、加熱コイルと、加熱コイルを載置するコイル支持体と、を有し、加熱コイルは、コイル支持体を介して、本体外郭の内部に取り付けられた弾性体によって下方から上方に付勢されるとともに、加熱コイルユニットの上端がアンダーフレームの下面もしくは本体外郭の内部に固定された受け部に押し当てられる構成を有する。
この構成によれば、コイル支持体が弾性体によって上方に持ち上げられる力をアンダーフレームの下面もしくは受け部で受けることができる。そのため、コイル支持体が、直接、天板を押し上げないので、天板とアンダーフレームとの間の接着剥がれを抑制できる。これにより、天板とアンダーフレームを挟持するトップフレームや保持部材を必ずしも設ける必要がなくなる。その結果、トップフレームや保持部材を必要としない、外観上、すっきりしたデザイン性と、清掃性に優れた誘導加熱調理器を実現できる。
また、本発明の誘導加熱調理器は、加熱コイルユニットの上端が、絶縁部材を介してアンダーフレームの下面に押し当てられる。
この構成によれば、加熱コイルの上面に絶縁部材を設けることにより、加熱コイルとアンダーフレームとの間の絶縁を確保できる。その結果、高い安全性とともに、信頼性に優れた誘導加熱調理器を実現できる。
また、本発明の誘導加熱調理器は、アンダーフレームは、板状に形成されるとともに、アンダーフレームの一部が本体外郭の内側に配置される。
この構成によれば、天板の強度を補強するとともに、アンダーフレームの下面に、加熱コイルユニットの受け面を構成することができる。
また、本発明の誘導加熱調理器は、アンダーフレームが、加熱コイルに対応する位置に、加熱コイルの外周に一致する開口部を有する。
この構成によれば、加熱コイルで、被加熱調理器具を効率的に加熱できる。その結果、省エネルギーで、さらに加熱効率に優れた誘導加熱調理器を実現できる。
また、本発明の誘導加熱調理器は、アンダーフレームの開口部が、加熱コイルユニットの上端の外周よりも小さい構成を有する。
この構成によれば、確実に加熱コイルユニットの上端がアンダーフレームの下面に当接される。これにより、天板と加熱コイルユニットとの距離を一定に保ち、安定した加熱性能を有する誘導加熱調理器を実現できる。
また、本発明の誘導加熱調理器は、アンダーフレームの開口部が、開口部の内側に張り出す張り出し部を有する。
この構成によれば、開口部の内側に向かって張り出す張り出し部をアンダーフレームに設けて、加熱コイルユニットの上端が張り出し部の下面に押し当てられる弾性体の付勢力を受ける。これにより、簡単な構成で、天板2と加熱コイル5の間の間隔のばらつきを抑え、安定した加熱性能を有する誘導加熱調理器を実現できる。
また、本発明の誘導加熱調理器は、本体外郭の内側に配置されたアンダーフレームにビードを形成した構成を有する。
この構成によれば、アンダーフレームの本体外郭の開口部と対向する面にビードを形成して、アンダーフレーム自体の剛性を高めることにより、アンダーフレームおよび天板の変形を抑制できる。
また、本発明の誘導加熱調理器は、加熱コイルユニットの上端に防振部材が配置されている。
この構成によれば、加熱コイルユニットからアンダーフレームを経由して天板に伝わる振動を抑えることができる。また、防振部材を加熱コイルユニットの外周付近に配置することで加熱コイルユニットをバランスよく天板に当接できる。
また、本発明の誘導加熱調理器は、加熱コイルユニットが、コイル支持体を収納する遮熱ケースを、さらに備えている。
この構成によれば、コイル支持体は遮熱ケースに収納され、遮熱ケースは本体外郭内部に取り付けられた弾性体によって下方から上方に付勢され、コイル支持体の上面がアンダーフレームの下面に押し当てられる。これにより、遮熱ケースによって、加熱コイルに周期的な電流を流す際に発生する磁束をカットすることができ、下方に配置される制御回路などへの加熱コイルによる磁束の影響を抑えることができる。
また、本発明の誘導加熱調理器は、アンダーフレームの下面に、加熱コイルユニットの上端からの付勢力を受ける受け部を設けている。
この構成によれば、アンダーフレームの大幅な形状変更がコストなどの制約により困難な場合においても、別部材の受け部を設けることで、アンダーフレームに取り付けることによって本発明の構成を実現することができる。また、受け部を樹脂製とすることで、安価に構成できるとともに、受け部によってアンダーフレームと加熱コイルとの間の電気的な絶縁距離を確保することができる。
また、本発明の誘導加熱調理器は、アンダーフレームの受け部が本体外郭の内部に固定されている。
この構成によれば、受け部を支持板に固定する。これにより、アンダーフレームに受け部を取り付けるための、例えば切り起こし、絞りや穴開けなどの加工が必要でなくなる。さらに、受け部を、アンダーフレームを裏返して付ける必要がない。その結果、受け部の取り付け作業性が向上し、生産性に優れた誘導加熱調理器を実現できる。
また、本発明の誘導加熱調理器は、アンダーフレームに絞り部を、さらに設け、絞り部で弾性体による付勢力を受ける。
この構成によれば、天板とアンダーフレームの絞り部との間に空気層が形成される。これにより、加熱コイルなどからアンダーフレームを介して天板に伝わる熱の伝導を抑制できる。その結果、安全性をより高め、信頼性に優れた誘導加熱調理器を実現できる。また、絞り部を設けることにより、アンダーフレーム自体の剛性を高めて、アンダーフレームの変形を抑制できる。これにより、高い形状安定性とともに、信頼性に優れた誘導加熱調理器を実現できる。
本発明の誘導加熱調理器は、天板とアンダーフレームの間の接着剥がれを抑制して、安全性や清掃性の向上が図れるため、天板の外周を枠体で囲う形態の加熱調理機器全般に対して有用である。
1 本体
2,102 天板
3,116 アンダーフレーム
3a,4a,19 開口部
3b 固定部
4,110 本体外郭
5,105 加熱コイル
6,6a コイルベース
7 支持板
8 支持ばね
9 防振部材
10 電源回路
11 冷却ファン
12 操作ユニット
13 操作部
14 遮熱ケース
15 受け部
16 絞り部
17a,17b 絶縁部材
18 断熱部材
20 張り出し部
21 キッチン
22 被加熱調理器具
30 温度センサー
103 トップフレーム
106 コイルケース
107 弾性体
本発明は、一般家庭の台所や業務用の厨房などで使用される、誘導加熱調理器に関する。
従来、この種の誘導加熱調理器は、以下に図12を用いて説明する構成を有している(例えば、特許文献1参照)。図12は、従来の誘導加熱調理器の主要構成部品を示す図である。
図12に示すように、従来の誘導加熱調理器は、本体外郭110と、本体の天面に配置され被加熱物を載置する天板102と、トップフレーム103と、天板102の下方に設けられたアンダーフレーム116と、天板102の下方に設けられた加熱コイル105と、加熱コイル105を載置するコイルケース106とを備えている。また、コイルケース106は本体外郭110内部に取り付けられた弾性体107によって下方から上方に付勢され、天板102の下面に押し当てられる構成を備えている。
そして、トップフレーム103と天板102およびアンダーフレーム116とは互いに接着もしくは、かしめることにより一体となるように形成され、天板102とアンダーフレーム116の外周を覆うトップフレーム103によって、天板102を挟持し、固定していた。
しかしながら、一般的な誘導加熱調理器の構成では、弾性体107がコイルケース106を持ち上げる力を、コイルケース106を介して天板102の下面で受けている。そのため、天板102とアンダーフレーム116の間の接着を剥がす方向に力が、常に働いていた。
そこで、特許文献1の誘導加熱調理器では、天板102とアンダーフレーム116の周囲に機械的な締め付けを行うトップフレーム103や保持部材などを取り付けることにより、天板102とアンダーフレーム116の間の接着剥がれを抑制していた。
しかし、トップフレーム103と天板102の天面との隙間に汚れが溜まるため、清掃時において作業性が悪いという課題があった。また、誘導加熱調理器の構成部品としてトップフレームが必要となるため、構成部品の数が増加するとともに、外観上のデザインに制約が生じるという課題があった。
特開2010−210163号公報
上記従来の課題を解決するために、本発明の誘導加熱調理器は、本体を構成する本体外郭と、本体の天面に配され被加熱調理器具を載置する天板と、本体外郭に固定され、天板を少なくとも下方より支持するアンダーフレームと、天板の下方に設けられた加熱コイルユニットと、を備えている。さらに、加熱コイルユニットは、加熱コイルと、加熱コイルを載置するコイル支持体と、を有し、加熱コイルは、コイル支持体を介して、本体外郭の内部に取り付けられた弾性体によって下方から上方に付勢されるとともに、加熱コイルユニットの上端がアンダーフレームの下面もしくは本体外郭の内部に固定された受け部に押し当てられる構成を有する。
これにより、天板とアンダーフレームを挟持するトップフレームや保持部材を必ずしも設ける必要がなくなる。その結果、トップフレームや保持部材を必要としない、外観上、すっきりしたデザイン性と、清掃性に優れた誘導加熱調理器を実現できる。
図1は、本発明の実施の形態1における誘導加熱調理器を備えたキッチンの外観を示す斜視図である。 図2は、同実施の形態における誘導加熱調理器の主要部品の構成を示す分解斜視図である。 図3は、同実施の形態における誘導加熱調理器の要部の構成を示す図2の3−3断面図である。 図4は、本発明の実施の形態2における誘導加熱調理器の主要部品の構成を示す分解斜視図である。 図5は、同実施の形態における誘導加熱調理器の要部の構成を示す図4の5−5断面図である。 図6は、本発明の実施の形態3における誘導加熱調理器の主要部品の構成を示す分解斜視図である。 図7は、同実施の形態3における誘導加熱調理器の要部の構成を示す図6の7−7断面図である。 図8は、本発明の実施の形態4における誘導加熱調理器の要部の構成を示す断面図である。 図9は、本発明の実施の形態5における誘導加熱調理器の要部の構成を示す拡大斜視図である。 図10は、本発明の実施の形態6における誘導加熱調理器の要部の構成を示す断面図である。 図11は、本発明の実施の形態7における誘導加熱調理器の要部の構成を示す部分切り欠き分解斜視図である。 図12は、従来の誘導加熱調理器の主要構成部品を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。また、実施の形態の説明順序は上記に記載の発明の順序とは異なる場合がある。
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態の誘導加熱調理器について、図1から図3を用いて説明する。
図1は、本発明の実施の形態1における誘導加熱調理器を備えたキッチンの外観を示す斜視図である。図2は、同実施の形態における誘導加熱調理器の主要部品の構成を示す分解斜視図である。図3は、同実施の形態における誘導加熱調理器の要部の構成を示す図2の3−3断面図である。なお、本実施の形態の説明において、不要な構成要素については、主要構成要素であっても省略している。
図1に示すように、本実施の形態の誘導加熱調理器は、一般に、被加熱調理器具22を載置する天板2が、誘導加熱調理器の本体1の天面に配置され、キッチン21に組み込まれている。天板2は、誘導加熱調理器で発生する電磁誘導によって加熱されない、例えば高耐熱性を有するガラスなどの材質で構成されている。
そして、図2と図3に示すように、本実施の形態の誘導加熱調理器の本体1は、少なくとも天面に開口部4aを有する本体外郭4と、開口部4aを覆うように設けられた天板2と、開口部3aを有するアンダーフレーム3とを備えている。そして、本体外郭4には、加熱コイル5を収納し支持ばね8で支持されるコイルベース6を有する加熱コイルユニットと、コイルベース6を支持する支持板7と、コイルベース6に設けられた防振部材9と、電源回路10と、操作ユニット12と、冷却ファン11とが収納されて構成されている。
天板2は、開口部3aが形成されたアンダーフレーム3で下方から支持されている。このとき、天板2とアンダーフレーム3の少なくとも外周部の近傍は、例えばシリコーンなどの接着剤で接合されている。これにより、天板2とアンダーフレーム3との水密性を保持している。
そして、アンダーフレーム3は、例えば板状で、加熱コイル5に対応する位置に開口部3aが形成され、天板2の下面に設けられている。このとき、アンダーフレーム3の少なくとも一部は、本体外郭4の開口部4aと対向する位置に存在する。また、アンダーフレーム3は本体外郭4と固定する固定部3bを有し、アンダーフレーム3と本体外郭4は、例えばネジなどからなる固定部3bを介して固定される。なお、アンダーフレーム3の固定部3bは、図3に示すように、アンダーフレーム3をアンダーフレーム3の天板との接着面より下方に、例えば凹ませて、下から上にネジ(図示せず)によって固定する構成としてもよい。また、アンダーフレーム3の一部を本体外郭4の内側で本体外郭4に沿って下方に延在させ、本体外郭4とアンダーフレーム3を側方からネジによって固定する構成としてもよい。
加熱コイルユニットを構成する加熱コイル5は、例えば4つ設けられ、天板2の下方で天板2に近接して設けられている。それぞれの加熱コイル5は、例えばコイル支持体である有底円筒形状のコイルベース6に収納されている。そして、コイルベース6は、複数の圧縮自在の弾性体である支持ばね8により、本体1を構成する本体外郭4に水平に固定して収納された支持板7上に弾性的に支持されている。このとき、支持ばね8は、コイルベース6の下面の外周近傍の、例えば3箇所に設けられ、コイルベース6を下方向から支持している。
また、コイルベース6の上面の外周周辺には、例えばゴムなどからなる防振部材9が、円周方向に等間隔で、例えば3箇所で、アンダーフレーム3に対向する位置(開口部3a以外の位置)に取り付けられている。これにより、加熱コイル5を収容するコイルベース6は、支持ばね8で上方に付勢され、防振部材9を介してアンダーフレーム3の下面に圧接され保持される。
つまり、加熱コイルユニットのコイルベース6の上端に設けられた防振部材9が、アンダーフレーム3の下面に押し当てられるように構成されている。ここで、コイルベース6が常に上方に付勢されて、アンダーフレーム3の下面に押し当てられることで、コイルベース6と天板2との間の距離が一定となる。これにより、コイルベース6に設けられた加熱コイル5と天板2上に載置される被加熱調理器具22との間の距離を、一定に保つことができる。その結果、安定した加熱性能を有する誘導加熱調理器を実現できる。
そして、加熱コイル5は、本体外郭4の内部に配置された電源回路10によって高周波電力が供給され、加熱制御される。このとき、本体外郭4内に配置された加熱コイル5および電源回路10から発生する熱は、冷却ファン11の送風によって冷却される。
また、誘導加熱調理器の操作は、例えば本体外郭4の内部に設けられた操作ユニット12の上方に設けられた操作スイッチや、天板2に印刷された、タッチパネルなどで構成される操作部13を介して実行される。なお、操作ユニット12は、外部操作により誘導加熱調理器の運転を制御するための信号入力部、および誘導加熱調理器の運転状態を表示する表示部などを有する制御回路などを収納している。
以上のように構成された本実施の形態の誘導加熱調理器の動作および作用について、以下で説明する。
本実施の形態によれば、コイルベース6は、支持板7上で3箇所に配設された支持ばね8により下方から上方に付勢され、アンダーフレーム3の下面に押し当てられる構成を有している。そのため、支持ばね8の付勢力は、アンダーフレーム3に作用し、天板2に直接作用しない。これにより、コイルベース6が天板2を直接押し上げることを防止できる。その結果、天板2とアンダーフレーム3の間の接着剥がれを抑制し、誘導加熱調理器の信頼性が向上する。
さらに、天板2とアンダーフレーム3の周囲を、別部材などで挟持することなく、天板2とアンダーフレーム3の間の接着剥がれを抑制できる。これにより、天板2とアンダーフレーム3の周囲を挟持するトップフレームや保持部材を必ずしも設ける必要はなくなる。その結果、トップフレームや保持部材を必要としない、外観上、すっきりしたデザイン性と、清掃性に優れた誘導加熱調理器を実現できる。
また、本実施の形態によれば、それぞれのコイルベース6の下面の外周近傍の3箇所に設けた支持ばね8で、コイルベース6を下方向から支持する構成を有している。これにより、少ない支持ばね8でコイルベース6の水平方向のバランスを保ったままアンダーフレーム3の下面にコイルベース6を押し当てることができる。その結果、天板2と加熱コイル5の間の間隔のばらつきを抑え、安定した加熱性能を有する誘導加熱調理器を実現できる。
また、本実施の形態によれば、支持ばね8が載置される支持板7に、多少の反りなどの変形がある場合でも、支持ばね8の反発力によりコイルベース6を上方向に押し上げることができる。これにより、アンダーフレーム3に押し当てる際に、支持板7の反りなどを支持ばね8で吸収して、変形による影響を抑制できる。その結果、天板2と加熱コイル5の間の間隔のばらつきを抑えることができる。
また、本実施の形態によれば、コイルベース6の上面に備えたゴム性の防振部材9を介してコイルベース6をアンダーフレーム3の下面に押し当てる構成を有している。これにより、本体外郭4に内蔵される冷却ファン11などから発生する振動を、防振部材9で吸収することができる。その結果、発生した振動がコイルベース6からアンダーフレーム3を経由して天板2に伝播するのを防止して、天板2に伝わる振動を抑制し、不要な音の発生などを防止できる。
さらに、防振部材9の高さを調整することにより、コイルベース6の形状を変更せずに、加熱コイル5と天板2との間隔を平行(水平)かつ一定の距離に保つことができる。
また、本実施の形態によれば、防振部材9をコイルベース6の外周付近の3箇所に、円周方向に等間隔に設置して構成している。これにより、少ない防振部材9で、コイルベース6を天板2の下方に、バランスよく、かつガタツキなく当接することができる。
さらに、誘導加熱調理器の運搬時などにおいて、本体1が振動する状況でも、アンダーフレーム3とコイルベース6との間に設けたゴム性の防振部材9の摩擦力により、振動などによるコイルベース6の水平方向のずれを抑制できる。
また、本実施の形態によれば、加熱コイル5を配置する位置に、アンダーフレーム3の開口部3aを設けた構成を有する。これにより、加熱コイル5に対するアンダーフレーム3での受け面を、加熱コイル5周辺の任意の位置に設けることができ、かつ剛性も高まる。
さらに、天板2の天面から下方向に強い力が加わった場合でも、天板2の変形を支えるアンダーフレーム3の受け面の面積が増えているため、より強い力に耐え、天板2の変形や破損などを防止できる。これにより、天板2とアンダーフレーム3の周囲を挟持するトップフレームや保持部材を必ずしも設ける必要はなくなる。
なお、本実施の形態では、アンダーフレーム3の開口部3aの内側に、加熱コイル5を設けた例で説明したが、これに限られない。例えば、ラジエントヒーターなどの電気加熱装置を配置してもよい。これにより、汎用性に優れた誘導加熱調理器を実現できる。
また、本実施の形態では、例えば図2に示すように、加熱コイル5を4つ設けた例で説明したが、これに限られない。例えば4つ以外の、加熱コイル5を有する誘導加熱調理器であってもよいことはいうまでもない。
(実施の形態2)
以下に、本発明の実施の形態2における誘導加熱調理器について、図4と図5を用いて説明する。なお、本実施の形態2の基本構成において、実施の形態1と同様な部分の説明は省略し、実施の形態1との相違点を中心に説明する。また、実施の形態1と同じ機能については、説明を省略する。
図4は、本発明の実施の形態2における誘導加熱調理器の主要構成部品を示す分解斜視図である。また、図5は同実施の形態における誘導加熱調理器の要部の構成を示す5−5断面図である。
つまり、図4と図5に示すように、本実施の形態の誘導加熱調理器は、加熱コイルユニットとして、コイルベース6を載置する、例えばアルミニウムなどで構成された金属製の遮熱ケース14を、さらに備えている点で、実施の形態1とは異なる。
そして、図4と図5に示すように、遮熱ケース14は、例えば略長方形(長方形を含む)の箱型で形成されている。そして、遮熱ケース14は、支持板7に取り付けられた、例えば3つの支持ばね8によって支持されるとともに、アンダーフレーム3に向かって下方から上方に付勢されている。
また、コイルベース6の上面の外周周辺には、例えばゴムなどからなる防振部材9が、円周方向に等間隔で、例えば6箇所で、アンダーフレーム3に対向する位置(開口部3a以外の位置)に取り付けられている。これにより、加熱コイル5とコイルベース6を収納する遮熱ケース14は、支持ばね8で上方に付勢され、防振部材9を介してアンダーフレーム3の下面に圧接され保持される。
以上のように構成された本実施の形態の誘導加熱調理器の動作および作用について、以下で説明する。
本実施の形態によれば、加熱コイル5とコイルベース6を収納する遮熱ケース14を非磁性の金属で構成している。これにより、加熱コイル5に周期的な電流を流す際に発生する磁束をカットすることができる。その結果、加熱コイル5の駆動により発生する磁束の影響を抑制し、遮熱ケース14の下方に配置される制御回路などの、例えば誤動作などの発生を防止して誘導加熱調理器の信頼性を向上できる。
また、本実施の形態によれば、遮熱ケース14を、アルミニウムなどの熱伝導性が高く、かつ非磁性の金属材料で構成している。これにより、加熱コイル5で発生する熱を効率よく、誘導加熱調理器から外部に放熱できる。
このとき、例えば加熱コイル5とコイルベース6との間に、例えばフェライト板などを配置し、フェライト板の下面に、例えばシリコーンオイルを基油にアルミナなどの金属酸化物を配合したグリース状のオイルコンパウンドなど、熱伝導性のコンパウンドを塗布して遮熱ケース14と密着させる構成としてもよい。これにより、加熱コイル5で発生する発熱を、フェライト板を介して効率よく遮熱ケース14に伝え、遮熱ケース14に伝熱された熱を冷却ファン11の冷却風によって放熱することができる。その結果、加熱コイル5の過度な温度上昇を抑制し、温度上昇による加熱コイル5の品質の低下を防ぎ、誘導加熱調理器の信頼性を向上させることができる。
なお、本実施の形態では、遮熱ケース14を3つの支持ばね8によって下方から支える構成を例に説明したが、これに限られない。例えば、遮熱ケース14の4隅を4つの支持ばね8で支持する構成でもよく、遮熱ケース14のバランスを保ち、安定性を高めることができる場合には、他の部品との位置関係を考慮しながら、支持ばねを任意の数で構成してもよい。
また、本実施の形態では、遮熱ケース14を略長方形で構成された例で説明したが、これに限られず、例えば有底円筒形状でもよい。この場合、コイルベース6の外径より、遮熱ケースの内径を大きくする必要がある。
また、本実施の形態では、防振部材9をコイルベース6の外周付近の6箇所に、円周方向に等間隔に設置した例で説明したが、これに限られない。例えば、コイルベース6を天板2の下方に、バランスよく、かつガタツキなく当接できれば、防振部材の数は任意でよい。
また、本実施の形態では、図4に示すように、アンダーフレーム3に略長方形状の開口部3aを設けた例で説明したが、これに限られない。例えば、加熱コイルの外径より大きく、コイルベース6の内径より小さければ、円形形状でもよい。
(実施の形態3)
以下に、本発明の実施の形態3における誘導加熱調理器について、図6と図7を用いて説明する。なお、本実施の形態3の基本構成において、上記各実施の形態と同様な部分の説明は省略し、相違点を中心に説明する。また、上記各実施の形態と同じ機能については、説明を省略する。
図6は、本発明の実施の形態3における誘導加熱調理器の主要構成部品を示す分解斜視図である。また、図7は同実施の形態における誘導加熱調理器の要部の構成を示す7−7断面図である。
つまり、図6と図7に示すように、本実施の形態の誘導加熱調理器は、防振部材9として、防振性が高い、例えば合成ゴムなどからなる汎用ゴムや、ゴム系発泡体などのシール材を用い、遮熱ケース14の上面に貼り付けて防振部材を設ける点で、上記各実施の形態と異なる。
このとき、図6と図7に示すように、遮熱ケース14は、本体外郭4の内部に取り付けられた支持ばね8(弾性体)によって下方から上方に付勢される。そして、遮熱ケース14の上面に貼り付けられた防振部材9であるシール材を介して、遮熱ケース14をアンダーフレーム3の下面に押し当てる構成を有している。
以上のように構成された誘導加熱調理器の動作および作用について、以下で説明する。
本実施の形態によれば、遮熱ケース14の上面に貼り付けられたシール材からなる防振部材9を介して遮熱ケース14をアンダーフレーム3の下面に押し当てる構成を備えている。このとき、コイルベース6よりも外側に位置する遮熱ケース14の上面が、防振部材9を介してアンダーフレーム3の下面に押し当てられる。これにより、剛性が高くひずみにくいアンダーフレーム3の外周に近い位置で、かつ広い面積で当接された防振部材9を介して、支持ばね8(弾性体)の付勢力を受け止めることができる。その結果、支持ばね8(弾性体)の付勢力により、アンダーフレーム3を介して天板2に作用する応力を低減できる。さらに、アンダーフレーム3自身の変形も抑制できる。
また、本実施の形態によれば、防振部材9を遮熱ケース14の上面の全面に設けて構成している。これにより、広い面積で防振部材9とアンダーフレーム3とを、バランスよく、かつガタツキなく当接させることができる。その結果、天板2と加熱コイル5の間の間隔のばらつきを抑え、安定した加熱性能を有する誘導加熱調理器を実現できる。
(実施の形態4)
以下に、本発明の実施の形態4における誘導加熱調理器について、図8を用いて説明する。なお、本実施の形態4の基本構成において、上記各実施の形態と同様な部分の説明は省略し、相違点を中心に説明する。また、上記各実施の形態と同じ機能については、説明を省略する。
図8は、本発明の実施の形態4における誘導加熱調理器の要部の構成を示す断面図である。
つまり、図8に示すように、本実施の形態の誘導加熱調理器は、アンダーフレーム3の下面に、例えばポリプロピレン(PP)などからなる耐熱性を有する樹脂製の受け部15を設けた点で、上記実施の形態3と異なる。これにより、実施の形態3の防振部材9を省略できる。
このとき、図8に示すように、受け部15は、アンダーフレーム3に、例えばビス留めなどにより固定されている。そして、受け部15の下面に遮熱ケース14の上面を押し当てることにより、支持ばね8の付勢力を介して遮熱ケース14が保持される。
以上のように構成された誘導加熱調理器の動作および作用について、以下で説明する。
本実施の形態によれば、アンダーフレーム3の下面に設けた受け部15を介して遮熱ケース14を当接させる構成を備えている。これにより、天板2とアンダーフレーム3との間に接着剥がれを発生させる力が作用しない。その結果、天板2とアンダーフレーム3の間の接着剥がれを抑制し、誘導加熱調理器の信頼性が向上する。
また、安価な樹脂製の受け部15をアンダーフレーム3の下面に取り付けることにより、アンダーフレーム3の大幅な形状の変更をする必要がない。その結果、低コストで、生産性に優れた誘導加熱調理器を実現できる。
また、アンダーフレーム3と加熱コイル5との間に受け部15を設けることにより、アンダーフレーム3と加熱コイル5との間の電気的な絶縁距離を確保して、信頼性に優れた誘導加熱調理器を実現できる。
(実施の形態5)
以下に、本発明の実施の形態5における誘導加熱調理器について、図9を用いて説明する。なお、本実施の形態5の基本構成において、上記各実施の形態と同様な部分の説明は省略し、相違点を中心に説明する。また、上記各実施の形態と同じ機能については、説明を省略する。
図9は、本発明の実施の形態5における誘導加熱調理器の要部の構成を示す拡大斜視図である。
つまり、図9に示すように、本実施の形態の誘導加熱調理器は、実施の形態4の受け部15を、支持板7に固定し、遮熱ケース14を保持する点で、実施の形態4と異なる。
このとき、受け部15の上面が、アンダーフレーム3の下面と当接する。
以上のように構成された誘導加熱調理器の動作および作用について、以下で説明する。
本実施の形態によれば、受け部15を支持板7に固定する構成を有している。これにより、アンダーフレーム3に受け部15を取り付けるための、例えば切り起こし、絞りや穴開けなどの加工が必要でなくなる。
さらに、実施の形態4のように受け部15をアンダーフレーム3を裏返して付ける必要がない。その結果、受け部の取り付け作業性が向上し、生産性に優れた誘導加熱調理器を実現できる。
また、本実施の形態によれば、受け部15が樹脂製の材料で構成されている。これにより、実施の形態4と同様に、アンダーフレーム3と加熱コイル5との間の電気的な絶縁距離を確保して、信頼性に優れた誘導加熱調理器を実現できる。
なお、本実施の形態では、受け部15を支持板7に取り付けた例で説明したが、これに限られず、本体外郭4の内側などに固定してもよいことはいうまでもない。
(実施の形態6)
以下に、本発明の実施の形態6における誘導加熱調理器について、図10を用いて説明する。なお、本実施の形態6の基本構成において、上記各実施の形態と同様な部分の説明は省略し、相違点を中心に説明する。また、上記各実施の形態と同じ機能については、説明を省略する。
図10は、本発明の実施の形態6における誘導加熱調理器の要部の構成を示す断面図である。
つまり、図10に示すように、本実施の形態の誘導加熱調理器は、アンダーフレーム3に絞り部16を設け、絞り部16の下面に遮熱ケース14の上面を押し当てて、遮熱ケース14を保持する点で、上記各実施の形態と異なる。このとき、絞り部16は、図10に示すように、断面が、例えば凹部形状を有し、凹部で空気層が形成される。
以上のように構成された誘導加熱調理器の動作および作用について、以下で説明する。
本実施の形態によれば、アンダーフレーム3に絞り部16を設けた構成を有している。このとき、天板2とアンダーフレーム3の絞り部16との間に空気層が形成される。これにより、加熱コイル5などからアンダーフレーム3を介して天板2に伝わる熱の伝導を抑制できる。その結果、安全性をより高め、信頼性に優れた誘導加熱調理器を実現できる。
また、本実施の形態によれば、凹部形状の絞り部16を設けることにより、アンダーフレーム3自体の剛性を高めて、アンダーフレーム3の変形を抑制できる。これにより、高い形状安定とともに、信頼性に優れた誘導加熱調理器を実現できる。
なお、本実施の形態では、アンダーフレーム3に絞り部16を設けた例で説明したが、これに限られない。例えば、アンダーフレーム3の加熱コイルユニットと当接しない部分に、ビードを形成してもよい。この場合においても、アンダーフレーム3自体の剛性を高めて、アンダーフレーム3の変形を抑制できる。
また、アンダーフレーム3に絞り部16およびビードの両方を形成してもよい。これにより、さらにアンダーフレーム3の剛性を高めて、アンダーフレーム3の変形をより抑制できる。
なお、本実施の形態では、遮熱ケース14の上面を、アンダーフレーム3の絞り部16の下面に押し当てる構成を例に説明したが、これに限られない。例えば、アンダーフレーム3の絞り部16の下面に、コイルベース6の上面を押し当てる構成でもよい。このとき、コイルベース6の上面や遮熱ケース14の上面に防振部材9を設け、防振部材9を介してアンダーフレーム3の絞り部16の下面と当接させてもよい。これにより、防振部材9で、コイルベース6や遮熱ケース14をアンダーフレーム3の絞り部16の下面に、バランスよく、かつガタツキなく当接できるとともに、振動などによる水平方向のずれを抑制できる。
(実施の形態7)
以下に、本発明の実施の形態7における誘導加熱調理器について、図11を用いて説明する。なお、本実施の形態7の基本構成において、上記各実施の形態と同様な部分の説明は省略し、相違点を中心に説明する。また、上記各実施の形態と同じ機能については、説明を省略する。
図11は、本発明の実施の形態7における誘導加熱調理器の要部の構成を示す部分切り欠き分解斜視図である。
つまり、図11に示すように、本実施の形態の誘導加熱調理器は、加熱コイル5の上面に絶縁部材17aを、さらに設けて加熱コイルユニットを構成している。この場合、絶縁部材17aは、例えばマイカ(ケイ酸塩化合物)などで形成され、温度センサー30の位置を避けるように、例えば中央部に開口を備えた構成を有している。
そして、加熱コイル5は、絶縁部材17aの上方に設けられた防振部材9を介してアンダーフレーム3の下面に押し当てられて固定される。
以上のように構成された誘導加熱調理器の動作および作用について、以下で説明する。
本実施の形態によれば、加熱コイル5の上面に絶縁部材17aを設けることにより、加熱コイル5とアンダーフレーム3との間の絶縁を確保できる。その結果、高い安全性とともに、信頼性に優れた誘導加熱調理器を実現できる。
なお、本実施の形態では、絶縁部材17aとアンダーフレーム3の下面とを、絶縁部材17aの上面に設けた防振部材9を介して当接した構成を例に説明したが、これに限られない。例えば、絶縁部材17aを、直接、アンダーフレーム3の下面に押し当てる構成としてもよい。これにより、構成を簡略化できる。
また、本実施の形態では、加熱コイル5とアンダーフレーム3との間に、絶縁部材17aを設けた例で説明したが、これに限られない。例えば、図11に示すように、さらに加熱コイル5と絶縁部材17aの間に、例えばグラスウールなどからなる断熱部材18を設けてもよい。これにより、加熱コイル5で発生する熱が、アンダーフレーム3を介して天板2に伝わることを抑制できる。その結果、安全性をより高め、信頼性に優れた誘導加熱調理器を実現できる。
なお、上記各実施の形態では、略長方形の開口部3aをアンダーフレーム3に設けた例で説明したが、これに限られない。例えば、図11に示すように、アンダーフレーム3に、加熱コイル5の外周に略一致(一致を含む)するような形状の開口部19を形成してもよい。これにより、加熱コイル5で、被加熱調理器具22を効率的に加熱できる。その結果、省エネルギーで、さらに加熱効率に優れた誘導加熱調理器を実現できる。
このとき、開口部19の内側に向かって張り出す張り出し部20をアンダーフレーム3に設けて、加熱コイルユニットの上端が張り出し部20の下面に押し当てられる構成としてもよい。また、加熱コイルユニットの上端の外周(外径)よりも、アンダーフレーム3の開口部19の内周(内径)を小さくして、加熱コイルユニットの上端がアンダーフレーム3の開口部19の内周(内径)近傍の下面に押し当てられる構成としてもよい。これにより、簡単な構成で、天板2と加熱コイル5の間の間隔のばらつきを抑え、安定した加熱性能を有する誘導加熱調理器を実現できる。
また、上記各実施の形態では、複数の加熱コイルユニットを個別に支持ばねを介して支持する構成で説明したが、これに限られない。例えば、図11に示すように、コイル支持体として複数の加熱コイルユニットを一体的に載置するコイルベース6aを用い、コイルベース6aを支持ばね8で下方から上方に付勢する構成としてもよい。これにより、少ない支持ばね8で簡単な構成の誘導加熱調理器を実現できる。このとき、金属製のプレートでコイルベース6aを構成した場合、図11に示すように、加熱コイル5とコイルベース6aとの間に、さらに絶縁部材17bを設けてもよい。これにより、加熱コイル5とコイルベース6aとの絶縁を確保できる。また、金属製のプレートからなるコイルベース6aを介して加熱コイル5の放熱が促進されるため、加熱コイル5の冷却性能を高めることができる。その結果、高い安全性とともに、信頼性に優れた誘導加熱調理器を実現できる。
以上で説明したように、本発明の誘導加熱調理器は、本体を構成する本体外郭と、本体の天面に配され被加熱調理器具を載置する天板と、本体外郭に固定され天板を少なくとも下方より支持するアンダーフレームと、天板の下方に設けられた加熱コイルユニットと、を備えている。さらに、加熱コイルユニットは、加熱コイルと、加熱コイルを載置するコイル支持体と、を有し、加熱コイルは、コイル支持体を介して、本体外郭の内部に取り付けられた弾性体によって下方から上方に付勢されるとともに、加熱コイルユニットの上端がアンダーフレームの下面もしくは本体外郭の内部に固定された受け部に押し当てられる構成を有する。
この構成によれば、コイル支持体が弾性体によって上方に持ち上げられる力をアンダーフレームの下面もしくは受け部で受けることができる。そのため、コイル支持体が、直接、天板を押し上げないので、天板とアンダーフレームとの間の接着剥がれを抑制できる。これにより、天板とアンダーフレームを挟持するトップフレームや保持部材を必ずしも設ける必要がなくなる。その結果、トップフレームや保持部材を必要としない、外観上、すっきりしたデザイン性と、清掃性に優れた誘導加熱調理器を実現できる。
また、本発明の誘導加熱調理器は、加熱コイルユニットの上端が、絶縁部材を介してアンダーフレームの下面に押し当てられる。
この構成によれば、加熱コイルの上面に絶縁部材を設けることにより、加熱コイルとアンダーフレームとの間の絶縁を確保できる。その結果、高い安全性とともに、信頼性に優れた誘導加熱調理器を実現できる。
また、本発明の誘導加熱調理器は、アンダーフレームは、板状に形成されるとともに、アンダーフレームの一部が本体外郭の内側に配置される。
この構成によれば、天板の強度を補強するとともに、アンダーフレームの下面に、加熱コイルユニットの受け面を構成することができる。
また、本発明の誘導加熱調理器は、アンダーフレームが、加熱コイルに対応する位置に、加熱コイルの外周に一致する開口部を有する。
この構成によれば、加熱コイルで、被加熱調理器具を効率的に加熱できる。その結果、省エネルギーで、さらに加熱効率に優れた誘導加熱調理器を実現できる。
また、本発明の誘導加熱調理器は、アンダーフレームの開口部が、加熱コイルユニットの上端の外周よりも小さい構成を有する。
この構成によれば、確実に加熱コイルユニットの上端がアンダーフレームの下面に当接される。これにより、天板と加熱コイルユニットとの距離を一定に保ち、安定した加熱性能を有する誘導加熱調理器を実現できる。
また、本発明の誘導加熱調理器は、アンダーフレームの開口部が、開口部の内側に張り出す張り出し部を有する。
この構成によれば、開口部の内側に向かって張り出す張り出し部をアンダーフレームに設けて、加熱コイルユニットの上端が張り出し部の下面に押し当てられる弾性体の付勢力を受ける。これにより、簡単な構成で、天板2と加熱コイル5の間の間隔のばらつきを抑え、安定した加熱性能を有する誘導加熱調理器を実現できる。
また、本発明の誘導加熱調理器は、本体外郭の内側に配置されたアンダーフレームにビードを形成した構成を有する。
この構成によれば、アンダーフレームの本体外郭の開口部と対向する面にビードを形成して、アンダーフレーム自体の剛性を高めることにより、アンダーフレームおよび天板の変形を抑制できる。
また、本発明の誘導加熱調理器は、加熱コイルユニットの上端に防振部材が配置されている。
この構成によれば、加熱コイルユニットからアンダーフレームを経由して天板に伝わる振動を抑えることができる。また、防振部材を加熱コイルユニットの外周付近に配置することで加熱コイルユニットをバランスよく天板に当接できる。
また、本発明の誘導加熱調理器は、加熱コイルユニットが、コイル支持体を収納する遮熱ケースを、さらに備えている。
この構成によれば、コイル支持体は遮熱ケースに収納され、遮熱ケースは本体外郭内部に取り付けられた弾性体によって下方から上方に付勢され、コイル支持体の上面がアンダーフレームの下面に押し当てられる。これにより、遮熱ケースによって、加熱コイルに周期的な電流を流す際に発生する磁束をカットすることができ、下方に配置される制御回路などへの加熱コイルによる磁束の影響を抑えることができる。
また、本発明の誘導加熱調理器は、アンダーフレームの下面に、加熱コイルユニットの上端からの付勢力を受ける受け部を設けている。
この構成によれば、アンダーフレームの大幅な形状変更がコストなどの制約により困難な場合においても、別部材の受け部を設けることで、アンダーフレームに取り付けることによって本発明の構成を実現することができる。また、受け部を樹脂製とすることで、安価に構成できるとともに、受け部によってアンダーフレームと加熱コイルとの間の電気的な絶縁距離を確保することができる。
また、本発明の誘導加熱調理器は、アンダーフレームの受け部が本体外郭の内部に固定されている。
この構成によれば、受け部を支持板に固定する。これにより、アンダーフレームに受け部を取り付けるための、例えば切り起こし、絞りや穴開けなどの加工が必要でなくなる。さらに、受け部を、アンダーフレームを裏返して付ける必要がない。その結果、受け部の取り付け作業性が向上し、生産性に優れた誘導加熱調理器を実現できる。
また、本発明の誘導加熱調理器は、アンダーフレームに絞り部を、さらに設け、絞り部で弾性体による付勢力を受ける。
この構成によれば、天板とアンダーフレームの絞り部との間に空気層が形成される。これにより、加熱コイルなどからアンダーフレームを介して天板に伝わる熱の伝導を抑制できる。その結果、安全性をより高め、信頼性に優れた誘導加熱調理器を実現できる。また、絞り部を設けることにより、アンダーフレーム自体の剛性を高めて、アンダーフレームの変形を抑制できる。これにより、高い形状安定性とともに、信頼性に優れた誘導加熱調理器を実現できる。
本発明の誘導加熱調理器は、天板とアンダーフレームの間の接着剥がれを抑制して、安全性や清掃性の向上が図れるため、天板の外周を枠体で囲う形態の加熱調理機器全般に対して有用である。
1 本体
2,102 天板
3,116 アンダーフレーム
3a,4a,19 開口部
3b 固定部
4,110 本体外郭
5,105 加熱コイル
6,6a コイルベース
7 支持板
8 支持ばね
9 防振部材
10 電源回路
11 冷却ファン
12 操作ユニット
13 操作部
14 遮熱ケース
15 受け部
16 絞り部
17a,17b 絶縁部材
18 断熱部材
20 張り出し部
21 キッチン
22 被加熱調理器具
30 温度センサー
103 トップフレーム
106 コイルケース
107 弾性体

Claims (12)

  1. 本体を構成する本体外郭と、前記本体の天面に配され被加熱調理器具を載置する天板と、前記本体外郭に固定され前記天板を少なくとも下方より支持するアンダーフレームと、前記天板の下方に設けられた加熱コイルユニットと、を備え
    前記加熱コイルユニットは、
    加熱コイルと、前記加熱コイルを載置するコイル支持体と、を有し、
    前記加熱コイルは、前記コイル支持体を介して、前記本体外郭の内部に取り付けられた弾性体によって下方から上方に付勢されるとともに、
    前記加熱コイルユニットの上端が前記アンダーフレームの下面もしくは前記本体外郭の内部に固定された受け部に押し当てられる構成を有する誘導加熱調理器。
  2. 前記加熱コイルユニットの上端は、絶縁部材を介して前記アンダーフレームの下面に押し当てられる請求項1に記載の誘導加熱調理器。
  3. 前記アンダーフレームは、板状に形成されるとともに、前記アンダーフレームの一部が前記本体外郭の内側に配置される請求項1に記載の誘導加熱調理器。
  4. 前記アンダーフレームは、前記加熱コイルに対応する位置に、前記加熱コイルの外周に一致する開口部を有する請求項1に記載の誘導加熱調理器。
  5. 前記アンダーフレームの前記開口部は、前記加熱コイルユニットの上端の外周よりも小さい請求項4に記載の誘導加熱調理器。
  6. 前記アンダーフレームの前記開口部は、前記開口部の内側に張り出す張り出し部を有する請求項4に記載の誘導加熱調理器。
  7. 前記本体外郭の内側に配置された前記アンダーフレームにビードを形成した請求項3に記載の誘導加熱調理器。
  8. 前記加熱コイルユニットの上端に防振部材が配置された請求項1に記載の誘導加熱調理器。
  9. 前記加熱コイルユニットは、前記コイル支持体を収納する遮熱ケースを、さらに備えている
    請求項1に記載の誘導加熱調理器。
  10. 前記アンダーフレームの下面に、前記加熱コイルユニットの上端からの付勢力を受ける受け部を設けた請求項2に記載の誘導加熱調理器。
  11. 前記アンダーフレームの前記受け部は前記本体外郭の内部に固定された請求項10に記載の誘導加熱調理器。
  12. 前記アンダーフレームに絞り部を、さらに設け、前記絞り部で前記弾性体による付勢力を受ける請求項1に記載の誘導加熱調理器。
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