JPWO2012131887A1 - 三次元映像表示装置 - Google Patents
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Abstract
三次元画像表示装置においては、観察者の位置に応じて、光学的開口部に割り当てられるサブ画素領域が定められ、サブ画素領域は、互いに隣接するサブ画素領域の境界でサブ画素を区分したサブ画素セグメントを含み、前記サブ画素セグメントは、互いに隣接するサブ画素領域に対応し、互いに隣接する光学的開口部を経由して観察され、前記サブ画素セグメントを構成するサブ画素には、互いに隣接するサブ画素領域に属する視差情報が混合されて表示される。
Description
実施の形態は、三次元映像表示装置に関する。
動画表示が可能な三次元映像表示装置、所謂、三次元ディスプレイには、種々の方式が知られている。近年、特にフラットパネルタイプで、且つ、専用のメガネ等を必要としない方式での三次元ディスプレイの開発が望まれている。専用のメガネを必要としないタイプの三次元映像表示装置には、直視型或いは投影型の液晶表示装置又はプラズマ表示装置等のように画素位置が固定されている表示パネル(表示装置)の直前に光線制御素子が設置され、表示パネルからの光線の射出方向が制御されて観察者に向けられる方式がある。
この方式における光線制御素子は、光線制御素子上の同一箇所を見ても見る角度により異なる映像が見えるように光線を制御する機能を有している。具体的には、左右視差(所謂水平視差)のみを与える場合には、光線制御素子として、スリットのアレイ(視差バリア)或いはかまぼこレンズのアレイ(レンチキュラーシート)が用いられ、上下視差(垂直視差)をも与える場合には、光線制御素子としてピンホールアレイ或いはレンズアレイが用いられる。
光線制御素子を用いる三次元ディスプレイの方式は、さらに2眼式、多眼式、超多眼式(多眼式の超多眼条件)、インテグラル・イメージング方式(以下、単にIIとも称する。)等に分類される。2眼式では、事前に定めた観察位置(視点位置)において両眼視差を両眼に与えて立体視を観察させている。多眼式、超多眼式等の方式(単に多眼方式と称する。)では、視点位置を複数にすることで、見える範囲を広げると同時に側面が見える(運動視差を与える)ようにしている。II方式は、100年程度前に発明され、三次元写真に応用されるインテグラル・フォトグラフィ(IP)の原理に基づいており、II方式の三次元映像表示装置は、下記特許文献1で知られている。多眼方式やII方式で観察される三次元映像は、程度の差はあるが運動視差を伴うことから、2眼式の立体映像と区別して三次元映像と呼ばれている。
光線制御素子と平面表示装置とが組み合わされた三次元映像表示装置では、一般に視点位置を仮定して設計する手法が採用されている。しかし、このように視点位置を仮定して設計する手法では、視点位置が限られる問題がある。また、視点位置を仮定しないで設計する手法では、視域がやや狭くなる問題がある。従って、表示される画像が工夫されることで、視点位置の制約がなくされて、しかも、最大限に視域が確保されることが望まれている。
実施の形態によれば、
第1の方向と前記第1の方向に直交する第2の方向とに沿ってサブ画素がマトリクス状に配列された表示部と、
前記表示部に対向して設置されて前記表示部からの光線を制御する光線制御素子であって、前記光線制御素子が前記第1及び第2の方向にマトリクス状に設けられた複数の第1タイプの光学的開口部、または前記第2の方向に沿って略直線状に延出され、前記第1の方向に沿って配列されている複数の第2タイプの光学的開口部のいずれかで構成されている光線制御素子と、
を備え、前記サブ画素に前記光学的開口部を経由して観察される視差画像情報を表示することにより、観察位置において三次元画像を視認することができる三次元画像表示装置において、
前記観察位置に応じて、前記光学的開口部に割り当てられるサブ画素領域を定めること、
前記サブ画素領域に含まれる、互いに隣接する前記サブ画素領域の境界で前記サブ画素を区分したサブ画素セグメントを特定し、
前記互いに隣接するサブ画素領域に対応し、互いに隣接する光学的開口部を経由して観察される前記サブ画素セグメントを構成するサブ画素には、前記互いに隣接するサブ画素領域に属する視差情報を混合させたサブ画素表示情報を生成する、
画像表示方法が提供される。
第1の方向と前記第1の方向に直交する第2の方向とに沿ってサブ画素がマトリクス状に配列された表示部と、
前記表示部に対向して設置されて前記表示部からの光線を制御する光線制御素子であって、前記光線制御素子が前記第1及び第2の方向にマトリクス状に設けられた複数の第1タイプの光学的開口部、または前記第2の方向に沿って略直線状に延出され、前記第1の方向に沿って配列されている複数の第2タイプの光学的開口部のいずれかで構成されている光線制御素子と、
を備え、前記サブ画素に前記光学的開口部を経由して観察される視差画像情報を表示することにより、観察位置において三次元画像を視認することができる三次元画像表示装置において、
前記観察位置に応じて、前記光学的開口部に割り当てられるサブ画素領域を定めること、
前記サブ画素領域に含まれる、互いに隣接する前記サブ画素領域の境界で前記サブ画素を区分したサブ画素セグメントを特定し、
前記互いに隣接するサブ画素領域に対応し、互いに隣接する光学的開口部を経由して観察される前記サブ画素セグメントを構成するサブ画素には、前記互いに隣接するサブ画素領域に属する視差情報を混合させたサブ画素表示情報を生成する、
画像表示方法が提供される。
以下、図面を参照して実施の形態に係る三次元映像表示装置について説明する。
図1は、一般的な裸眼式(メガネなし方式)、すなわち、多眼方式やII方式で三次元画像を観察可能な三次元画像表示装置の構造を概略的に示している。この三次元画像表示装置は、直視型或いは投影型の液晶表示装置又はプラズマ表示装置等のように画素位置が固定されている表示パネル(2次元画像表示装置)1を備え、この表示パネル1の直前に間隙(ギャップ)gを空けて光線制御素子2が設置されて全体がフラットなパネルタイプに構成されている。このフラットパネルタイプの三次元画像表示装置では、表示パネル1から光線が射出され、この光線の射出方向が光線制御素子2によって制御されて観察者に向けられている。表示パネル1には、良く知られるようにサブ画素(RGBのサブ画素)がマトリックス状(行列)に配列されている。光線制御素子2は、光線制御素子上の同一箇所を見ても見る角度により異なる映像が見えるように、例えば、図2に示されるように、光学的開口部3の背面にはそれぞれ複数のサブ画素からなるサブ画素領域4が設けられる。これによって、符号V1a、V1b及びV1cで示されるように観察位置に応じて光学的開口部3を経由して異なるサブ画素を視認し、観察者が光線制御素子2を介して観察位置に応じた表示画像を視認することによって三次元画像を表示装置の前方或いは後方で観察することができる。ちなみに、サブ画素領域4のサブ画素に同じ画像を表示すると、観察位置が変化しても表示画像が変わらなくなり、二次元画像を観察させることができる。
このような三次元画像表示装置の視域は、全ての光学的開口部3について観察位置に応じた表示画像を視認することができる範囲、すなわち、光学的開口部3を経由してサブ画素領域4が観察される視域が重畳した範囲6として規定される。すなわち、サブ画素領域4が決まれば、三次元画像表示装置の視域が決まる。
図1に示される三次元映像表示装置は、左右視差(所謂水平視差)のみが与えられて三次元映像が観察される方式であることから、光線制御素子2としてレンチキュラーシートが用いられている。レンチキュラーシートは、良く知られるように、かまぼこレンズのアレイで構成されている。各かまぼこレンズは、物理光学的には、光線を制御してその通過を許すことから光学的開口部3と称することができる。この複数のかまぼこレンズ(光学的開口部3)が夫々略第2の方向に、より具体的には、略垂直方向(図1のフラットパネルの短辺に相当する方向)に、直線的に延出され、複数のかまぼこレンズ(光学的開口部3)が第2の方向と直交する第1の方向(図1のフラットパネルの長辺に相当する方向)に沿って、より具体的には、水平方向に沿って、アレイ状に配列されている。
ここで、左右視差(所謂水平視差)のみが与えられる方式では、レンチキュラーシートに代えて、光学的開口部3でもある視差バリアとしてスリットアレイが採用されても良い。このスリットアレイ(視差バリア)は、第2の方向に、より具体的には、略垂直方向に、直線的に光学的開口部3としてのスリットが延出され、複数のスリットが第1の方向に沿って、より具体的には、水平方向に沿って、アレイ状に配列されている。
また、左右視差(所謂水平視差)のみでなく、上下視差(垂直視差)をも与えて上下方向からも方向に応じた立体視を与えることができる三次元映像表示装置では、光線制御素子として複数のピンホール(光学的開口部3)が配列されたピンホールアレイ或いは複数のレンズセグメント(光学的開口部3)が配列されたレンズアレイが用いられる。ピンホールアレイ或いはレンズアレイによる垂直方向視差の付与は、水平方向視差の付与と同様であるので、以下の説明において、水平方向視差の付与の説明が垂直方向視差の付与も説明を兼ねるものとしてその説明を省略する。
図1、図2に示される三次元映像表示装置は、II方式或いは多眼方式で三次元映像を表示することができる。但し、図3を参照して説明する多眼方式或いは図4から図7を参照して説明するII方式とでは、以下に説明するように設計手法及び画像表示手法が異なっていることに注意されたい。
尚、以下の説明において、多眼方式は、単なる多眼の方式のみを意味せず、2眼式を除く多眼式に加えて超多眼式(多眼式において超多眼条件を備えた方式)をも含むものとする。また、図8から図24を参照して説明されているこの実施の形態に係る三次元映像表示装置及び三次元映像を表示する方法は、視差番号で特定される複数の視点位置から撮影された多視点画像が取得されて三次元映像の為の画素情報(要素画像)に変換され、表示パネル1のサブ画素領域にその画素情報が与えられて表示されている。従って、この多視点画像が表示される観点からは、多眼方式及びII方式に明確に区別することなく適用可能である点に注意されたい。従って、図8から図24に示される実施の形態では、多眼方式及びII方式に区別することなく記載されている点に注意されたい。
図1に示される三次元映像表示装置は、好ましくは、表示パネル1の前方の観察者(図示せず)の位置を検出する観察位置を取得する位置センサ5を備えている。この位置センサ5からのセンサ信号は、表示パネルドライバ8に与えられて観察者の位置を特定するx、y、z座標で与えられる観察者座標に変換される。そして、表示パネルドライバ8は、観察者の位置に応じてサブ画素表示領域4を決め、これに従ってサブ画素に与える画素情報を生成して表示パネル1の画素領域にその画素情報を与え、観察者に対して3次元映像を観察するに最適な視域を与えている。観察者の位置(x、y、z)の基準位置を(0、0、L)としたときに、観察者が観察距離Lを基準とした面内(z=L)で視点をシフトする(x≠0、またはy≠0)場合に限らず、zがLより前方へ(z<L)或いは、後方へ(z>L)向けて移動し、また、移動した位置の面内で視点をシフト(x≠0、またはy≠0)する場合にあっても、z=Lで観察者が3次元映像を観察する場合と同様に、観察者の位置に応じてサブ画素領域4を決め、3次元映像を観察するに最適な視域を平面パネル1に与えることができる。
表示ドライバ8は、位置センサ5による観察者の位置が最適観察位置となるように表示パネル1のサブ画素領域4を設ける。より詳細には、そのサブ画素領域のサブ画素に視差番号で特定される視差情報が与えられて最適画像が表示パネル1に表示される。サブ画素領域の境界に属するサブ画素には、後に述べるように隣接するサブ画素領域のサブ画素に与えられる2つの視差情報が混合されて与えられる。ここで、混合される割合は、サブ画素領域の境界に属するサブ画素が隣接するサブ画素領域に属するように分けられて生じる2つのセグメントの面積或いは幅に応じて定められる。ここで、サブ画素領域の境界に属するサブ画素が隣接するサブ画素領域の一方にのみ属する場合には、他方のサブ画素領域のサブ画素に与えられる1つの視差情報の混合割合がゼロとなる。
尚、上述したサブ画素のセグメントは、明瞭に区分される領域として定まらず、単にサブ画素領域の幅或いは大きさから定まる概念上の領域である点に注意されたい。また、位置センサ5は、実施の形態の必須の構成要素ではなく、この位置センサ5に代えて外部から位置情報として固定位置(表示パネル1からの最適距離或いは観察者情報)が入力装置、例えば、三次元映像表示装置のリモコン(図示せず)で与えられても良く、この入力位置情報に応じてそのサブ画素領域のサブ画素に視差番号で特定される視差情報が与えられて最適画像が表示パネル1に表示されても良い。
図2には、図1に示されている一般的な三次元画像表示装置における水平面内における光線軌跡の一例が実線で、中央と両端の光学的開口部3の視域が破線で示されている。一例としたのは、該当する位置に物理的な画素がある場合として描いているからであり、本願では、サブ画素領域4が観察位置に応じて設けられることから、サブ画素領域3の該当する位置にサブ画素がある場合もない場合もある。図2に示される三次元画像表示装置おいては、ある開口ピッチPeで配列されている光学的開口部3とサブ画素領域4とが水平平面内において配置されている様子が示されている。表示パネル1は、表示パネル1で定められている画素ピッチで配置された複数のサブ画素(例えば、複数のR、G、Bのサブ画素)で構成され、各光学的開口部3に対応して各サブ画素領域4に区分されている。ここで、ある光学的開口部3に割り当てられるあるサブ画素領域4は、隣接して配置される光学的開口部3に対応するように隣接するある範囲(第1の比較例1及び第2の比較例2では、各サブ画素領域4が図3や図4に示すように整数個n、例えば、5個)に設定されているサブ画素で構成されている。図6及び図7を参照する第3の比較例3では、各サブ画素領域4が図3に示すように開口ピッチPeに相当する領域ピッチPで出現する整数個nのサブ画素から構成される複数のサブ画素領域4中に領域ピッチPを乱すように、ある周期で或いは規則性を有して(n+1)個のサブ画素から構成される特異サブ画素領域4Pが挿入されている。後に説明されるように、比較例に対比されるように、この実施の形態では、図9に示されるように実質的に(n+1)個のサブ画素から構成される特異サブ画素領域4Pがある周期で或いは規則性を有して挿入されていると同様に視域を広げることができるように、サブ画素領域4の境界のサブ画素がサブ画素の一部(一方のセグメント)及び残る部分(残存セグメント)に分けられている。また、そのサブ画素の一部(一方のセグメント)の一方が一方のサブ画素領域4に属するように配分され、残る部分(残存セグメント)が他方のサブ画素領域4に属するように配分されている。従って、図9に示されるようにこの実施の形態では、光学開口部3の開口ピッチPe(固定ピッチ)に対応して一定のサブ画素領域ピッチPでサブ画素領域4が配置されている。図12Aから図14Cを参照して説明されるように、観察者が平面パネル1に略平行な面内で移動(シフト)されると、光学開口部3に対してこのサブ画素領域4が相対的にシフトされる。また、観察者が平面パネル1に向かって近づくように或いは平面パネル1から離れるように移動(シフト)されると、このサブ画素領域4のピッチPは、観察者位置に応じてその幅が可変される。このサブ画素の一部(一方のセグメント)及び残る部分(残存セグメント)の幅の比率は、例えば、サブ画素の1/4に設定され、かつ、サブ画素を構成するサブ画素の基本の数を5とすると、一定の周期で、例えば、(5×4+1)サブ画素毎に同様のサブ画素の一部(一方のセグメント)及び残る部分(残存セグメント)の幅の比率が表れることとなる。
図3は、この実施の形態の理解を助ける為の一般的な多眼方式の第1の比較例1を示している。図3に示す第1の比較例1では、各サブ画素領域4が視差番号(-2〜2)を有するn個のサブ画素で構成され、表示パネル1の表示面上の領域には、このn個のサブ画素で構成される通常のサブ画素領域4が繰り返し配置されている。
このような比較例1に係る多眼方式の三次元映像表示装置では、以下のようにして各ディメンションが設定される。図2に示すように表示パネル(表示装置)1の表示面から光学的開口部3の主点(レンチュキュラーレンズの主点)までの距離g及び光学的開口部3の主点から視域基準面(視域面)までの距離Lとする。ここで、図2で示したように、有限の距離Lで全レンズからの光線群が視域基準面(視域面)で重畳するためには、サブ画素幅(pp=1)で規格化した光学的開口部のピッチPe(固定値)と、ある1つの光学的開口部3に対応したサブ画素領域4の平均幅Pとの関係は、
Pe=P×L/(L+g) ・・・(1)
を充足することが必要とされる。
Pe=P×L/(L+g) ・・・(1)
を充足することが必要とされる。
二眼式から発展した多眼式或いは稠密多眼式では、有限の距離Lで全ての光学的開口部3から射出される互いに対応する光線から構成される光線群が同一の領域に、眼間間隔(IPD)或いは眼間間隔の1/x倍の間隔を空けて入射(集光)されるように設計される。例えば、図2において光学的開口部3の主点を通る主光線(実線で示される。)から構成される光線群が視域基準面(視域面)に集光される。
比較例1では、視域基準面(視域面)が固定とされるに対して、この比較例に対しされる後に詳述する実施の形態においては、観察者がこの視域基準面(視域面)を基準として前後に移動(シフト)されてこのシフトに応じて観察位置が変化される系においては、(1)式において、シフト量Δzが導入されて(1)式は、
Pe=P×(Lref+Δz)/{(Lref+Δz)+g} ・・・(1−1)
に変形される。従って、後に詳述する実施の形態においては、観察者までの距離(Lref+Δz)に応じてサブ画素領域4の幅Pが可変とされる。距離Lrefは、視域基準面までの基準距離である。比較例1では、幅Pは、距離Lrefにおいて、画素ピッチ(画素幅にも相当する。)ppの整数倍に定められたとしても、実施の形態では、幅Pは、画素ピッチ(画素幅にも相当する。)ppの整数倍に限られず、非整数倍で定められる。
Pe=P×(Lref+Δz)/{(Lref+Δz)+g} ・・・(1−1)
に変形される。従って、後に詳述する実施の形態においては、観察者までの距離(Lref+Δz)に応じてサブ画素領域4の幅Pが可変とされる。距離Lrefは、視域基準面までの基準距離である。比較例1では、幅Pは、距離Lrefにおいて、画素ピッチ(画素幅にも相当する。)ppの整数倍に定められたとしても、実施の形態では、幅Pは、画素ピッチ(画素幅にも相当する。)ppの整数倍に限られず、非整数倍で定められる。
ここで、画素ピッチ(画素幅にも相当する。)がpp(規格化でpp=1)であるとすると、
pp:g=IPD/x:L (1≦x) ・・・(2)
P=n・pp (nは整数)
P=n (nは整数、規格化でpp=1) ・・・(3)
従って、(1)及び(3)式より
Pe=P×L/(L+g)=n×L/(L+g) ・・・(4)
となる。すなわち、比較例1に係る多眼方式では、サブ画素領域の幅Pは、画素幅pp(規格化pp=1)のn倍(nは整数)とし、光学的開口部のピッチPeを規格化した画素幅を有するサブ画素のn倍の幅(P=n)よりL/(L+g)倍だけ狭く設計している(Pe≠P)。この距離Lは、視域最適化距離に相当し、(2)〜(4)の設計を採用している方式が多眼方式と称せれている。
pp:g=IPD/x:L (1≦x) ・・・(2)
P=n・pp (nは整数)
P=n (nは整数、規格化でpp=1) ・・・(3)
従って、(1)及び(3)式より
Pe=P×L/(L+g)=n×L/(L+g) ・・・(4)
となる。すなわち、比較例1に係る多眼方式では、サブ画素領域の幅Pは、画素幅pp(規格化pp=1)のn倍(nは整数)とし、光学的開口部のピッチPeを規格化した画素幅を有するサブ画素のn倍の幅(P=n)よりL/(L+g)倍だけ狭く設計している(Pe≠P)。この距離Lは、視域最適化距離に相当し、(2)〜(4)の設計を採用している方式が多眼方式と称せれている。
この設計では、距離Lで眼間距離に集光点が発生するために、開口部に割り当てられている画素数nが比較的少なくても(例えば、2(=n)でも)、両眼視差により立体視が可能となる。しかしながら、図3に示すように整数個のサブ画素のみからなるサブ画素領域4のみを表示パネル1に表示することを前提とする多眼方式においては、視域を広げた観察距離Lが固定であるという問題が生ずる。しかし、(1−1)式に従い、図9及び図10を参照して詳細に説明するようにサブ画素領域4が非整数個のサブ画素領域で形成されてサブ画素幅Pが定められている本願の実施の形態では、この多眼方式における視域最適距離が固定される問題を解決することができる。
多眼方式に比較してより実際の物体からの光線に近い光線を再現する方式としてII方式がある。II方式では、物体からの光を再生することに主眼を置いているために、図4及び図5に示すように観察距離Lの視域面で集光点を発生させることはしないが、視域を広げた観察距離Lは任意に制御することができる。図4及び図5に示される第2の比較例2に係るII方式では、各光学的開口部3に対応して各サブ画素領域4(一例として視差番号-2〜2を有するサブ画素で構成される。)が同様に定められ、このサブ画素領域4がサブ画素領域として表示パネル4上に区分して表示さる。光学的開口部3は、同様に一定(固定)のピッチPeで配置され、サブ画素の幅ppで規格化(pp=1)した光学的開口部のピッチPeは、特許文献1に記載されるように、例えば、
Pe=n・pp
Pe=n (pp=1) ・・・(5)
に設定される。このII方式における設計方法の一例では、光学的開口部3のピッチPeは、基本的には、サブ画素の幅ppの整数倍に設定される。この設定によってサブ画素領域の幅Pも、多眼方式と同様に、P=n=5とすると、視域は狭いものの、図5に符号V1dで示されるように観察位置に応じて三次元映像が観察される。
Pe=n・pp
Pe=n (pp=1) ・・・(5)
に設定される。このII方式における設計方法の一例では、光学的開口部3のピッチPeは、基本的には、サブ画素の幅ppの整数倍に設定される。この設定によってサブ画素領域の幅Pも、多眼方式と同様に、P=n=5とすると、視域は狭いものの、図5に符号V1dで示されるように観察位置に応じて三次元映像が観察される。
一方、上述した多眼方式における説明と同様に、図6及び図7に示されるように、通常のサブ画素領域4及び特異サブ画素領域4Pを構成する画素の数をn及び(n+1)の2値に設定し、(n+1)画素からなるサブ画素領域4の発生頻度m(0≦m<1)を調節することで、有限の距離Lについて(1)式を満たすことができる。
この第3の比較例3では、上述したと同様に、n画素で構成される通常のサブ画素領域4の繰り返し領域に(n+1)画素が挿入されて一対の互いに隣接する特異サブ画素領域4Pが表示パネル1上にある周期或いはある定まった配置で配置されている。
すなわち(1)及び(5)式より、
P=(L+g)/L×Pe
=(L+g)/L×n
=n×(1−m)+(n+1)×m
ここで、両辺をnで割ると、
(L+g)/L=(n+m)/n ・・・(6)
を満たすようにmを設定すればよいこととなる。
P=(L+g)/L×Pe
=(L+g)/L×n
=n×(1−m)+(n+1)×m
ここで、両辺をnで割ると、
(L+g)/L=(n+m)/n ・・・(6)
を満たすようにmを設定すればよいこととなる。
(4)及び(5)式より、サブ画素領域の幅Pを
P≠n ・・・(7)
に設計すると、(1)式或いは(1−1)式を満たすことで、図7に示すように視域が図5に比べて拡大される。この拡大された視域内の観察位置で符号V1d、V1e及びV1fで示されるように異なる3次元映像を見ることができる。
P≠n ・・・(7)
に設計すると、(1)式或いは(1−1)式を満たすことで、図7に示すように視域が図5に比べて拡大される。この拡大された視域内の観察位置で符号V1d、V1e及びV1fで示されるように異なる3次元映像を見ることができる。
このように、観察距離Lで集光点を設けない方式(一例として集光点が無限遠に設定される。)は、この明細書において、II方式と称する。多眼方式との比較から明らかなように、多眼方式では、光学的開口部3を通る光線から構成される光線群が視域基準面に集光されるのに対して、II方式では、光学的開口部3を通る光線から構成される光線群が視域基準面で集光しない((5)式に基づいて集光点を無限遠に設定した場合は、図4のように平行に射出される。)
ここで、第2の比較例2として記載するように、サブ画素領域を構成する画素数をnのみにすると、全てのレンズから出る光線が重畳する距離は、観察距離Lとは異なり無限遠になることから、観察距離Lにおける視域は狭くなる。よって、比較例3として記載するように、nと(n+1)の2値に設定、即ち、(6)式を充足するように設定してそのサブ画素領域の平均値Pが(1)式を満たすようにすることで、有限の観察距離Lで視域(3D画像が見える範囲)を最大にすることができる。ここで、視域角度2θ、観察距離Lでの視域の幅VWLは以下で定義される。
ここで、第2の比較例2として記載するように、サブ画素領域を構成する画素数をnのみにすると、全てのレンズから出る光線が重畳する距離は、観察距離Lとは異なり無限遠になることから、観察距離Lにおける視域は狭くなる。よって、比較例3として記載するように、nと(n+1)の2値に設定、即ち、(6)式を充足するように設定してそのサブ画素領域の平均値Pが(1)式を満たすようにすることで、有限の観察距離Lで視域(3D画像が見える範囲)を最大にすることができる。ここで、視域角度2θ、観察距離Lでの視域の幅VWLは以下で定義される。
2θ=2×atan(P×pp/2/g)
=2×atan(VWL/2/L) ・・・(8)
ところが視域最適化を適用した状態では、視域幅が(8)式で与えられる値より若干狭くなることが明らかになっている。この比較例3における問題は、後に説明する実施の形態では、この視域の狭さを解消することができる。II方式において、この視域最適化によって視域が狭くなる現象について次に説明する。
=2×atan(VWL/2/L) ・・・(8)
ところが視域最適化を適用した状態では、視域幅が(8)式で与えられる値より若干狭くなることが明らかになっている。この比較例3における問題は、後に説明する実施の形態では、この視域の狭さを解消することができる。II方式において、この視域最適化によって視域が狭くなる現象について次に説明する。
始めに、多眼方式の視域について説明する。図3には、多眼方式の装置におけるP=n=5の場合について、一部のレンズとサブ画素を拡大して光線軌跡を示している。領域幅Pに比べて開口ピッチPeを若干小さい値にすることにより、観察距離Lで画素から出た光線が集光される。この光線が集光する様子は、サブ画素領域4の右端の画素(視差画像番号2)について示している。ここで、同一の視差画像番号、例えば、視差画像番号2が振られたサブ画素は、単一の視点画像(ある視点から撮影した画像)に由来することを意味している。視点画像が平行投影画像の場合は、同一の視差画像番号が振られていることは、同一の方向から撮影された画像であることを意味する。視点画像が透視投影画像の場合は、同一の視差画像番号が振られていることは、同一の位置から撮影された画像であることを意味する。いずれにしろ、同一の視差画像番号が振られたサブ画素と光学的開口部3の主点とを結んだ方向の交点が視点画像の取得位置に基本的に相当している。しかしながら、交点は、様々な画像処理を施す場合には、意図的に取得位置からずらされる場合もあることに注意されたい。図示はされていないが、他の視差画像番号が振られた光線も同様にそれぞれ観察距離Lで、(2)式で定まる間隔で集光点を形成している。
一方、図4には、(5)式を満たしたII方式の装置において、P=n=5の場合について、一部のレンズとサブ画素を拡大した光線軌跡を示している。サブ画素領域の右端の画素(視差画像番号2)からの光線は、観察距離Lでも間隔Peを維持したまま基準面に入射されている。この光線軌跡は、視点画像を平行光線で取得する必要があることを意味している。図8に示されるように、他の視差画像番号が振られた光線もそれぞれ観察距離Lで、間隔Peで視域基準面に入射される。すなわち、レンズからの光線が観察距離Lで入射する範囲は、互いに間隔Peだけずれて基準面に入射され、この結果、図5に示すように視域VAが非常に狭くなってしまう。図4と同様の構成のまま、視域最適化を施し、図6のように(n+1)画素からなる特異サブ画素領域が挿入した光線軌跡が図7に示されている。(n+1)画素からなる特異サブ画素領域4の両側において、サブ画素領域から射出される光線の方向をずらすことができる。図7には、(n+1)画素からなる特異サブ画素領域4の左側のサブ画素領域4からの光線に比較して右側のサブ画素領域4からの光線(破線で示されている。)がより左向きに射出している様子が示されている。結果として、図7に示されるように、視域を広げることができる。
基本のサブ画素領域4がn画素(例えば、視差番号-2〜2までの5画素)で構成されていると、サブ画素領域4からの光線が視域基準面に入射される入射範囲は、光学的開口部3の間隔Peだけ次々にシフトされることとなる。ここで、視域基準面上における入射位置範囲の設計値(VWL)からのずれの絶対値(|VWLshift|)が、
|VWLshift|>|P×pp×(L/g)×1/2|
となった場合に、(n+1)画素(ここでは6画素)からなるサブ画素領域が生じると、観察距離Lで1画素に相当する範囲(pp×L/g)だけ、光学的開口部3の間隔Peによる入射範囲のシフトを打ち消す方向にシフトされる。このシフトを繰り返すことにより視域を広げることができる半面、1視差分が光線の入射範囲のシフトで消費され、残りの(n−1)視差分が視域として利用されることとなる。すなわち、(8)式で定義される視域幅VWLのうち、実効的に視域として利用されるのは、VWL×(n−1)/nとなる。
|VWLshift|>|P×pp×(L/g)×1/2|
となった場合に、(n+1)画素(ここでは6画素)からなるサブ画素領域が生じると、観察距離Lで1画素に相当する範囲(pp×L/g)だけ、光学的開口部3の間隔Peによる入射範囲のシフトを打ち消す方向にシフトされる。このシフトを繰り返すことにより視域を広げることができる半面、1視差分が光線の入射範囲のシフトで消費され、残りの(n−1)視差分が視域として利用されることとなる。すなわち、(8)式で定義される視域幅VWLのうち、実効的に視域として利用されるのは、VWL×(n−1)/nとなる。
発明者は、以上の視域が狭くなるメカニズムを明らかにしたうえで、次の対策を加えた実施の形態が視域狭小を防止するに有効であることを確認している。即ち、全レンズからの光線の視域基準面への入射範囲をサブ画素単位で制御するのではなく、サブ画素に表示する画像情報で制御することに着目し、結果として、より高い精度で視域を制御することができる。より詳細には、既に説明したようにサブ画素を画素セグメントに分離し、当該セグメントで構成される画素には、混合した明度(画像情報)を与えている。この着想を適用した実施の形態と既存の方法との差異を明確にするべく、図8〜図10には、図1と(1)式から定まるサブ画素領域4の幅Pと、サブ画素ピッチppとの関係が模式的に示されている。
これまで説明したように、観察距離Lrefを固定し、仮に多眼方式で設計したとしても、観察者が観察距離Lrefを前後に外れた際にその観察距離Lで視域を最大にしようとするともはや(3)式を満たすことはできない。よって、以後は多眼方式、II方式問わず、(3)式を満たさない観察位置において視域を最大にするための処理について述べる。
図8は、サブ画素領域4の幅Pがサブ画素ピッチppの整数倍で構成される典型的な画像表示装置における光線軌跡を示している。サブ画素領域4の境界は、サブ画素の境界に一致する。サブ画素領域4からの光線は、対向する光学的開口部3に殆どが向けられ、この光学的開口部3を介して観察者に向けられている。全てのサブ画素領域4は、光学的開口部3の夫々に対応関係にあり、図8では光学的開口部のピッチPeがサブ画素ピッチppのn倍より僅かに狭く設定されていることから、有限の距離で光線が集光していると思われるが、これが観察位置Lに一致しているとは限らない。
図9及び図10は、図8に示す構造から定まる集光する距離、すなわち、P=nで決まる視域が最大になる距離より短い観察距離Lで視域最適化を適用した実施の形態を示している(II方式の設計の一例では、集光点が無限遠に設定されるので、有限の距離は全てこれに該当する。有限の距離に集光点が設定される多眼方式では、その距離より手前の距離が該当する)。説明の簡略化のために、この実施の形態では、サブ画素領域4の幅PがP=5.25(説明の便宜上無単位とする。)であるとした場合の領域幅とこれによる光学的開口部ごとの理想的な視域を破線で示した。P=5に設定した場合より、サブ画素領域4の幅Pは、開口ピッチPeよりさらに大きくなり(P>Peとなる。)、より近い距離で視域が最大にされる。このとき、各サブ画素領域4は、図8に示すように整数個のサブ画素で構成するのではなく、視域最適化処理によって、表示パネル1の領域は、図9に通常サブ画素領域4に実質的に特異サブ画素領域4Pが周期的に挿入されることで、実線で示すような特性を実現し、破線で示した特性に近づける。一方、本願では、図10に示すようにサブ画素幅Pの非整数倍のサブ画素領域4に破線20で示す区分を、5つのサブ画素に加えて1つのサブ画素の一部(セグメント)、或いは、4つのサブ画素に加えて1つのサブ画素の一部(セグメント)及び残る部分(残存するセグメント)で構成することにより、等ピッチPでの配置、すなわち、破線で示した特性を実現する。よって、特異サブ画素領域4Pが周期的に挿入されたときより高精度に、近い距離で視域を広くすることができる。サブ画素領域4の境界に位置するサブ画素Xaについては、物理的にはこれ以上分割できないが、分割できたと仮定して(セグメント)、そのセグメントが存在した場合に表示されるべき画素情報をセグメントの割合で混合された画素情報が与えられて表示される。
より具体的には、図9において、符号Xa2で特定されるサブ画素に着目すると、理想的には、サブ画素の半分の画素セグメント(0.5の割合)は、符号24で示すサブ画素領域4に含まれ。ここには視差番号-2が割り当てられる。一方、残る半分の画素セグメント(残る0.5の割合)は、符号23で示す隣接するサブ画素領域4に含まれ、ここには、視差画像番号3が割り当てられる。ところが、視域最適化処理においては、Sb>Scの場合は、サブ画素領域23に、Sb<Scの場合は、サブ画素領域24に含むとように、いずれかのサブ画素領域に含まれるように判定する(図9とは異なるが、Sb>SとSb<Scで場合分けしても良い)。 図9においては、左端に位置するサブ画素領域4の左端がサブ画素領域の幅Pの始点に定められ、サブ画素領域4の幅PがP=5.25に定められている。この図9に示す例を参照してより具体的に説明する。サブ画素領域の境界に位置するサブ画素のうち、図面中最も左の第1の画素Xa1は、Sb:Sc=0.25:0.75で区分されていることから、この第1のサブ画素Xa1は、右のサブ画素領域4(right)に属する。その次の第2の画素Xa2は、上述したようにSb:Sc=0.5:0.5で区分されていることから、この第2の画素Xa2は、右のサブ画素領域4(right)に属する。更に、その次の第3の画素Xaは、Sb:Sc=0.75:0.25に区分され、距離Sb及び距離Scの大小関係が逆転するので、この第3の画素Xa3は、左のサブ画素領域4(left)に属する。このようにサブ画素領域4が選定される結果、光線の入射範囲は、距離Lに定められた視域基準面で略一致される。
実施の形態に係る図10は、上述した実施の形態がサブ画素の境界Pの位置に応じてどちらのサブ画素領域に属するかを2値化判定していたのに対し、サブ画素の境界Pの位置に応じた割合で、両方のサブ画素領域に属する視差情報を混ぜて表示する手法を一般化して説明する為の模式図を示している。図8及び図9と同様の構造において、この実施の形態においては、構造から定まる視域が最大になる距離より短い距離Lに実施の形態に係る手法を適用している。図10を参照する説明を簡略化するために、このサブ画素領域PがP=5.25に設定されるものとする。
図10において、サブ画素領域4の境界に位置するサブ画素Xaについては、サブ画素領域4の境界と該当するサブ画素Xaとの相対関係によって、二つのサブ画素領域4のそれぞれに所属した場合におけるサブ画素Xaにおける画像を図9で説明したように混ぜる割合が定められる。すなわち、サブ画素Xaが二つのサブ画素領域4のそれぞれに所属しているとし、その混ぜる割合を、サブ画素をさらに分割したサブ画素Xaのセグメントの幅もしくは面積として定められる。図10に示す配分例においては、左端に位置するサブ画素領域4の左端がサブ画素領域の幅Pの始点に定められ、サブ画素領域4の幅PがP=5.25に定められている。図10においては、光学的開口3(h)〜3(m)が示され、この光学的開口3(h)〜3(m)に対応するサブ画素領域4がある。また、サブ画素領域4の境界には、サブ画素Xa1からXa6がある。そして、サブ画素Xa1からXa6には、下記に説明されるように括弧内に視差情報(ここで、数字は、視差番号を示し、添え字は、対応する光学的開口部を示している。)が混ぜられる旨が示されている。一例として、サブ画素Xa1(3h+(−2i))では、視差番号3の視差情報が光学開口3(h)を経由することを前提とするとともに視差番号(−2)の視差情報が光学開口3(i)を経由することを前提とすることを意味している。同様に、サブ画素Xa5(4l+(−1m))は、視差番号4の視差情報が光学開口3(l)を経由することを前提とするとともに視差番号(−1)の視差情報が光学開口3(m)を経由することを前提としていることを意味している。
この図10に示す実施の形態では、サブ画素領域の境界に位置するサブ画素Xaのうち、図面中最も左の第1の画素Xa1(3h+(−2i))は、Sb:Sc=0.25:0.75で区分されていることから、この第1のサブ画素Xa1が左のサブ画素領域4(left)に所属しているとする場合に、サブ画素領域4(left)内において第1のサブ画素Xa1に与えられるべき視差情報3(開口3hを経由することを前提とした情報)と、右のサブ画素領域4(right)に所属しているとした場合にサブ画素領域4(right)内において第1のサブ画素Xa1に与えられるべき視差情報−2(開口3iを経由することを前提とした情報)の割合が0.25:0.75、またはこれに視感度等を考慮した割合に設定され、この割合で混合される。その次の第2の画素Xa2(3i+(−2j))は、Sb:Sc=0.5:0.5で区分されていることから、同様に、この第2のサブ画素Xa2が左のサブ画素領域4(left)に所属しているとする場合に、サブ画素領域4(left)内において第2のサブ画素Xa2に与えられるべき視差情報3(開口iを経由することを前提とした情報)と、右のサブ画素領域4(right)に所属しているとした場合にサブ画素領域4(right)内において第2のサブ画素Xa2に与えられるべき視差情報−2(開口jを経由することを前提とした情報)の割合が0.5:0.5、またはこれに視感度等を考慮した割合に設定され、この割合で混合される。このような設定によって、光線の入射範囲は距離Lで一致するとともに、視域最適化適用時に視域幅が(n−1)/n倍に狭くなる現象も回避することができる。
図9から明らかなように、視域最適化時に(n+1)画素からなるサブ画素領域4に相当する位置に近いほど、サブ画素領域4の境界と実際の画素の境界が乖離することから(サブ画素領域4の境界がサブ画素の中央にくる)、視域を狭くする影響が大きいこととなる。この事実を考慮すると、視域最適化を適用した場合に(n+1)画素からなるサブ画素領域4が発生する位置からごく近傍のサブ画素Xaについてのみ、サブ画素領域4の境界と該当するサブ画素Xaの相対関係を反映して、二つのサブ画素領域のそれぞれに所属した場合の画像を混ぜるだけでも、視域を広げる効果を得ることができる。
図8〜図10で説明したように、この実施の形態に係るII方式((7)式の関係を有する方式)のみならず、多眼方式((3)式の関係を有する方式)にあっても適用することができる。すなわち、多眼方式にあっては、構造から決まる設定距離が視距離に一致しておりII式では異なっているが、これらの構造から決まる設定距離からはずれた観察距離Lにおいて、実施の形態に係る手法によって視域を広げることができる。また、(3)式で決まる関係において観察距離Lにいる観察者が、左右に移動し、これに応じて視域を連続的に(サブ画素単位より細かく)シフトさせたい場合には、本願の手法が多眼方式において有用である。図8でn=5だった場合と比較する為に、n=5のまま、サブ画素領域の幅Pを0.5サブ画素幅だけシフトさせた状態が図11に示されている。図11には、図10に示すと同様の符号を付していることから、図11に示す実施の形態に関しては、その説明を省略する。
図1〜図11においける実施の形態の説明では、第1の方向(水平方向、またはディスプレイ長辺方向)の面内(水平面内)についてのみ着目してサブ画素領域での画像表示を説明している。しかし、実際の光学的開口部3は、図1に示すように、第1の方向と略直交する第2の方向(垂直方向、またはディスプレイ短辺方向)に延伸されている。また、光学的開口部3の延伸方向がサブ画素の形成方向とある角度をなしている場合がある。このように光学的開口部3が延伸されていることを考慮した実施の形態について詳しく説明する。
図1に示された装置では、光学的開口部3が第2の方向(垂直方向)に延伸されている。サブ画素の形成方向も、一般的なフラットパネルディスプレイでは、第2の方向に延伸され、サブ画素領域4も第2の方向に延伸される。第2の方向の延伸されていることを考慮する場合には、既に述べた第1の方向に関する概念を第2の方向に適用してサブ画素領域4に画素情報を表示すれば良いこととなる。
図12A〜12Cには、垂直に延伸した光学的開口部3を有する光線制御子2を備える表示装置において、サブ画素領域3が概略的に示されている。図12A及び12Bに示すように、観察者30が表示装置から基準距離L0だけ離れた面内の基準位置に位置されている。ここで、図12Aには、水平断面内(第1の方向に沿った断面内)の光線軌跡を模示的に示し、図12Bは、垂直断面内(第2の方向に沿った断面内)の光線軌跡を模示的に示している。また、図12Cには、装置前面の光線制御素子2が取り除かれた状態におけるサブ画素領域3の形状が透視的に示されている。一つの光線制御素子3に該当するサブ画素領域3は、第2の方向に延伸される長方形状に形成される。第2の方向に延伸するサブ画素領域3に関しては、視域を最大にする距離L0で(3)式の関係を満たし、かつ、そのサブ画素領域3が画素境界に一致している場合のみ、上述した実施の形態の適用は不要である。視域を最大にしたい位置は、構造より既定される集光点の形成範囲より左右にずらしたい場合を含め、その他の場合は上述した実施の形態における処理の適用により視域を最大にすることができる。
図13A〜図13Cは、より近い観察位置で視域を最大にしたい場合、すなわち、観察者30が装置に近づいて観察距離L0より観察距離L1が短くなった場合における光線軌跡を示している。この観察者30の位置は、図1に示す位置センサ5によって検出され、(1)式に従って図13Cに示すようにサブ画素領域3の幅Pが大きく設定される。従って、サブ画素領域4の境界が実際のサブ画素の境界に一致しなくなり、視域を最大にしたい場合は、上述したようにサブ画素領域4の境界画素がセグメントに分割されてサブ画素領域4の幅Pが拡大される。
図14Aから図14Cには、例えば、図12Aに位置している観察者が図14Aの水平断面図において右に移動した場合を示している。同様に、観察者30の右への移動は、図1に示す位置センサ5によって検出される。この観察者の基準位置からのシフトΔxに対して、サブ画素領域4のシフトΔxpは、
Δxp=g/L×Δx ・・・(9)
で与えられ、図14Cに示すようにサブ画素領域4のシフト方向は、観察者の移動方向と逆方向となる。もし、多眼方式にて、P=nに設定されていたとしても、この観察者30のシフトによって、図11で既に説明したように、サブ画素領域4の境界が実際のサブ画素の境界に一致しなくなり、サブ画素領域4の境界画素がセグメントに分割されて上述した(1)式でサブ画素領域4の幅Pが設定される。
Δxp=g/L×Δx ・・・(9)
で与えられ、図14Cに示すようにサブ画素領域4のシフト方向は、観察者の移動方向と逆方向となる。もし、多眼方式にて、P=nに設定されていたとしても、この観察者30のシフトによって、図11で既に説明したように、サブ画素領域4の境界が実際のサブ画素の境界に一致しなくなり、サブ画素領域4の境界画素がセグメントに分割されて上述した(1)式でサブ画素領域4の幅Pが設定される。
図15は、更に他の実施の形態に係る3次元画像表示装置を示している。この図15に示す装置では、光線制御素子2の光学的開口部3が第1の方向(水平方向)に対して角度φを成すように配列されている。図16A及び図16Bには、図15に示す装置において、第1の方向(水平方向)に対して角度φを成して延伸した光学的開口部2を有する光線制御子2からの光線軌跡が示されている。この図16A及び16Bに示される装置では、図16Cに示されるように第1の方向に対してある角度を成すようにサブ画素領域4が延伸されている。ここで、図16Aは、水平断面図内における表示装置からの光線軌跡を示し、図16Bは、垂直断面図内における表示装置からの光線軌跡を示し、図16Cは、表示装置前面の光線制御素子2を取り除いた状態でのサブ画素領域3の形状を透視的に示している。一つの光線制御素子4に対応するサブ画素領域3は、平行四辺形をしていることから、サブ画素領域4が画素境界に一致することは決してない。よって、サブ画素領域4の境界画素がセグメントに分割されて、上述した(1)式でサブ画素領域4の幅Pにより導出された面積Sを用いて、視域の最大化が実現される。これについては、図22を用いて後段でより詳しく述べる。
図17A〜17Cには、より近い観察位置で視域を最大にしたい場合、すなわち、観察者30が装置に近づいて観察距離L0より観察距離L1が短くなった場合における光線軌跡を示している。この観察者30の位置は、図1に示す位置センサ5によって検出され、(1)式に従ってサブ画素領域3の幅Pが大きくなり、図17Cに示すようにサブ画素領域3の傾きも変化されることによって、視域を最大にすることができる。
図18A及び18Bは、図17Cに示すサブ画素領域4の変化をより詳しく説明するための模式図を示している。図18Aは、表示の垂直面内の光線軌跡を示し、図18Bは、サブ画素領域4を拡大して模示的に示している。図18A及び18Bおける、白丸は、観察者30が無限遠に位置している際における表示パネル1において観察されるあるサブ画素領域の位置を示しその下の双方向矢印は、白丸を決めた際の観察位置を中心として視域を最大にするためのサブ画素領域の範囲を示す。黒丸は、図17A及び図17Bに示すように観察者30が実線で示す位置に移動した際に同一の光学的開口部3を経由して、観察される表示パネル1における位置を、その下の双方向矢印は、その観察位置を中心として視域を最大にするためのサブ画素領域の範囲を示している。ここで、レンズの傾きをφ、視距離をLとすると、サブ画素領域4の傾きαは次のように求まる。
透視度を考慮しない場合(観察者30が無限遠に位置している場合)は、傾きαは、φに一致するが、有限の観察距離から観察する場合は、透視度を考慮すると、経由した光学的開口部の真後ろではなく、上または下にずれた位置を観察することとなる。有限の距離Lから観察した場合に、仮定した光学的開口部から透視度を考慮して視域を最大にするために設定するべきサブ画素領域3の範囲は、観察位置のy方向のずれsを考慮して黒丸の下に示した矢印の範囲になる。このとき、
(yd+s):yd=(L+g):L=tanα:tanφ・・・(10)
の関係が成立する。この関係に従って、サブ画素領域を変形させることで、短視距離でも垂直方向(第2の方向)で視域が狭くなる現象を抑えることができる。距離Lが大きい場合に、s≒0となり、α≒φとなる。距離Lが小さい場合に、s>0となり、α<φとなる(より垂直になる)。ここでは、サブ画素領域の傾きの初期値を無限遠から見た場合である角φとして計算しているが、有限の観察距離Lから、傾きφのサブ画素領域で視域が最大になるようにレンズの傾きを微調整したうえで、そこから視距離が前後に変化した場合のαを(10)式で与えても良い。
(yd+s):yd=(L+g):L=tanα:tanφ・・・(10)
の関係が成立する。この関係に従って、サブ画素領域を変形させることで、短視距離でも垂直方向(第2の方向)で視域が狭くなる現象を抑えることができる。距離Lが大きい場合に、s≒0となり、α≒φとなる。距離Lが小さい場合に、s>0となり、α<φとなる(より垂直になる)。ここでは、サブ画素領域の傾きの初期値を無限遠から見た場合である角φとして計算しているが、有限の観察距離Lから、傾きφのサブ画素領域で視域が最大になるようにレンズの傾きを微調整したうえで、そこから視距離が前後に変化した場合のαを(10)式で与えても良い。
図18Bに示したように、該当するサブ画素領域は、第1の方向(水平方向)だけではなく、第2の方向(垂直方向)に距離sだけシフトされることから、このシフトに応じて、視差画像を距離sだけシフトさせてもよいが、第2の方向にはもともと視差を与えていないのでシフトされても違和感は少ない。
図19Cには、例えば観察者が図19Aに示す水平断面内において右に移動した場合のサブ画素領域4が矢印shift(x)だけシフトされことを示している。ここで、図19Bに示されるように観察者は、垂直方向には、シフトされないものとする。図19Cに示されるサブ画素領域4のシフトshift(x)は、(9)式で与えられる。
図20A〜20Cには、観察者30が第2の方向(垂直方向)を含む面内において、矢印で示すようにシフトした際の表示パネル1上におけるサブ画素領域4のシフトを示している。図20Aは、第1の方向を含む面内(水平面内)における光線軌跡を示し、図20Bは、第2の方向(垂直方向)を含む面内(垂直面内)における光線軌跡を示している。図20Bに示すように観察者30が第2の方向にシフトされると、視域を最大化したい位置が、図20Cに示すように第1の方向(水平方向)にサブ画素領域4がシフトされる。
図21A及び21Bは、図20Cに示すサブ画素領域4の変化をより詳しく説明するための模式図を示している。図21Aは、表示の垂直面内の光線軌跡を示し、図21Bは、サブ画素領域4を拡大して模示的に示している。図21A及び21Bおける、白丸は、図20B及び図21Aに示すように観察者30が破線で示す基準位置に位置している際に表示パネル1において観察されるあるサブ画素領域の位置を示しその下の双方向矢印は、白丸を決めた際の観察位置を中心として視域を最大にするためのサブ画素領域の範囲を示す。黒丸は、図20B及び図21Aに示すように観察者30が実線で示す位置に移動した際に同一の光学的開口部3を経由して、観察される表示パネル1における位置を、その表示パネル1に沿って示した双方向の矢印は、その観察位置を中心として視域を最大にするためのサブ画素領域の範囲を示している。ここで、レンズの傾きをφ、視距離をLとすると、サブ画素領域のシフト量uは次のように求められる。
図21B及び図21Aに示す基準座標位置からの観察では、シフト量uを0とする。ここで、基準座標位置からから距離Δyだけ観察位置が第二の方向(垂直方向)にシフトされる場合、観察者30が観察する白丸に相当する画像は、黒丸で示されるようにシフトされて経由した光学的開口部3の真後ろではなく、上または下(ここでは下)にずれた位置で画像を観察することとなる。ここで、白丸で示した位置(y座標=0)を観察する光学的開口部3に対応した、初期のサブ画素領域3の範囲を白丸の下に示した矢印36で示す。有限の距離Lで観察位置がΔyだけずれた位置から観察した場合には、先ほどの光学的開口部3から透視度を考慮して設定するべきサブ画素領域3の幅は、矢印36で示す幅から黒丸の下に示した矢印の範囲38になる。y方向のずれをtとしたときにシフト量uは、
t:yo=g:L ・・・(11)
u=t/tanφ ・・・(12)
で与えられる。この関係に従って、サブ画素領域4を第1の方向にシフトさせることで、観察位置が第2の方向にずれたときに視域が狭くなる現象を抑えることができる。
t:yo=g:L ・・・(11)
u=t/tanφ ・・・(12)
で与えられる。この関係に従って、サブ画素領域4を第1の方向にシフトさせることで、観察位置が第2の方向にずれたときに視域が狭くなる現象を抑えることができる。
図22には、サブ画素領域4における具体的なマッピングの一例が示されている。サブ画素は、通常の平面パネルと同様に行列に沿った水平及び垂直方向(第1及び第2の方向に)に配列され、第1の方向と第2の方向との辺の長さの比は1:3に定められている。光学的開口部の傾きαを、α=atan(1/2)としたときに、図22では、光学的開口部hと光学的開口部iとに応じて4視差が画素に割り振られている。光学的開口部3に対する相対位置から、視差番号は、非整数(視差番号0.00000〜視差番号3.66670)で示されているが、これはPe=6であるのに対し、視差が4であることから、視差番号が、4/6=2/3ずつずれて割り当てられているためである。また、太線で囲んだ領域は、サブ画素領域の境界が画素をまたいでいるために本願の実施の形態を適用すべき領域で、図22では、視域最適化処理によって、サブ画素及びサブ画素のセグメント領域が符号h或いは符号iで指定される光学的開口部3のいずれかに属するかを一義的に決められている。図22には、上記実施の形態の手法を適用した例を拡大して示され、2つのサブ画素42、44の境界は、サブ画素領域の境界に一致せず、サブ画素領域の境界は、サブ画素42、44上を破線で示すように横切っている。ここでは、符号hで示される光学的開口部3に属する視差番号の画像情報、符号iで示される光学的開口部3に属する視差番号の画像情報をこの境界で分けられた面積に応じて混ぜて表示している。数字に添えたアルファベットは、その視差番号がどちらの光学的開口部3に属しているかを示している。また、符号So、Sp、Sq、Srは、面積を示している。一例として、符号So及びSpで示されるセグメント領域で構成される画素は、視差番号hで示される光学的開口部3に属する視差番号の画像情報と視差番号iで示される光学的開口部3に属する視差番号の画像情報とが面積So、Spの割合で混合されて表示されことを示している。
ここでは単純に面積で示したが、視感度を考慮することが好ましい。さらには、より多い視差情報を必要とする(ここでは面積qに割り当てられた視差番号4.3333など)という点で画像処理負荷が高まるという課題がある場合は、隣接した視差番号3.6670が代用されても、一定の効果が得られる。
以上、一例について述べたが、図1に示したように第2の方向に延伸した光学的開口部を設けつつ、サブ画素が例えばデルタ配列のように、行毎に第1の方向の座標がずれるような場合も、この実施の形態を適用するのが有効である。すなわち、サブ画素領域3とサブ画素の物理的な境界が一致しない場合全てに有用である。
図1に示される表示パネルドライバ8は、図23或いは図24に示すように画像処理部を備えて構成される。図23では、図24に示される観察位置を取得する観察位置取得部52を備えていない点が異なっていることから、図24を参照してこの画像処理部を説明する。
観察者30の位置は、図1に示す位置センサ5から信号が観察位置取得部52で処理されてx、y及びzの座標信号に変換される。この観察者30の座標信号は、観察位置の信号を保持する観察位置保持部54に与えられる。図23に示す監察位置保持部54では、予め外部からリモコン等で複数の位置、例えば、リビングにおいて、ソファーの位置が標準位置として登録され、それ以外、例えば、ダイニングの椅子の位置から視聴等の異なる位置が登録され、これらの位置を座標信号の情報として選択することが可能としている。
また、画像処理部は、三次元表示装置の特性を定める各種のパラメータ、例えば、ギャップg、開口ピッチPe、画素ピッチpp及び光学開口の傾きΦ又はこれらに類するパラメータ情報を保持する三次元表示装置情報保持部56が設けられている。観察位置保持部54に保持された観察者の位置情報及び三次元表示装置情報保持部56に保持された三次元画像表示装置の特性を定めるパラメータ情報から、光学的開口部3に割り当てられるサブ画素領域4の幅Pが式(1)、より具体的には、式(1−1)からサブ画素領域算出部58において算出され、また、図12Aから図14C並びに図16Aから図22を参照して説明したサブ画素領域4の傾き及びシフト量等のパラメータが算出される。サブ画素領域情報算出部58が算出したサブ画素領域に関するサブ画素領域4の幅P等のパラメータは、各サブ画素に表示する視差画像情報を生成する三次元画像情報生成部62に与えられる。この三次元画像情報生成部62には、視差画像を保持している視差画像保持部60から供給される視差画像データが与えられ、この視差画像データは、パラメータで処理されて図22に示すように実際にサブ画素として表示される画素情報に変換されて画素信号として表示部2に供給される。その結果、観察者30の位置に応じて最適な映像が表示パネル2に表示されて三次元映像が三次元映像装置によって観察可能に表示される。
位置情報は、センサ5で検出されるリアルタイムに計測した位置情報であっても良く、複数人数が観察する場合は、複数人数が視域内に入っても、サイドローブと呼ばれる、サブ画素領域の画像情報が隣接した光学的開口部から観察されることによる擬似的な視域に入っても良い。いずれにしろ、検出した位置情報を反映して、複数人数にとって視域が確保される状態を実現することが好ましい。ここで、多人数視聴である旨は、監察位置保持部54に与えられてサブ画素領域4の幅Pが決められ、また、三次元画像生成部62において、サブ画素領域4の境界に位置する画素Xaには、隣接した光学的開口部3を経由したことを仮定した情報をサブ画素領域の境界と画素の中心との相対関係を反映した割合で混ぜられることが好ましい。
この発明は、上記実施形態そのままに限定されるものでなく、実施段階では、その要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。特に、図を含めて一次元の方向についてのみ説明したが、二次元に展開しても良い。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合わせてもよい。
上述したように、光線制御素子と平面表示装置を組み合わせた、メガネ無しで三次元映像を観察可能な三次元映像表示装置において、表示画像を工夫することで、視点位置の制約をなくしながらも、最大限に視域を確保した三次元映像表示装置が提供される。
実施の形態によれば、
第1の方向と前記第1の方向に直交する第2の方向とに沿ってサブ画素がマトリクス状に配列された表示部と、
前記表示部に対向して設置されて前記表示部からの光線を制御する光線制御素子であって、前記光線制御素子が前記第1及び第2の方向にマトリクス状に設けられた複数の第1タイプの光学的開口部、または前記第2の方向に沿って略直線状に延出され、前記第1の方向に沿って配列されている複数の第2タイプの光学的開口部のいずれかで構成されている光線制御素子と、
を備え、前記サブ画素に前記光学的開口部を経由して観察される視差画像情報を表示することにより、観察位置において三次元画像を視認することができる三次元画像表示装置において、
観察位置に関する位置情報及び当該三次元表示装置の特性を定めるパラメータ情報から、前記光学的開口部の夫々に割り当てられるサブ画素領域の幅、傾き及びシフト量を算出し、
前記サブ画素領域に含まれる、互いに隣接する前記サブ画素領域の境界で、前記サブ画素を区分しているサブ画素セグメントを特定し、
前記互いに隣接するサブ画素領域に対応し、互いに隣接する光学的開口部を経由して観察される前記サブ画素セグメントを構成するサブ画素に与えられるサブ画素表示情報であって、前記互いに隣接するサブ画素領域に属する視差情報を混合させたサブ画素表示情報を生成する、
前記観察位置において三次元画像を視認させる三次元画像表示方法が提供される。
第1の方向と前記第1の方向に直交する第2の方向とに沿ってサブ画素がマトリクス状に配列された表示部と、
前記表示部に対向して設置されて前記表示部からの光線を制御する光線制御素子であって、前記光線制御素子が前記第1及び第2の方向にマトリクス状に設けられた複数の第1タイプの光学的開口部、または前記第2の方向に沿って略直線状に延出され、前記第1の方向に沿って配列されている複数の第2タイプの光学的開口部のいずれかで構成されている光線制御素子と、
を備え、前記サブ画素に前記光学的開口部を経由して観察される視差画像情報を表示することにより、観察位置において三次元画像を視認することができる三次元画像表示装置において、
観察位置に関する位置情報及び当該三次元表示装置の特性を定めるパラメータ情報から、前記光学的開口部の夫々に割り当てられるサブ画素領域の幅、傾き及びシフト量を算出し、
前記サブ画素領域に含まれる、互いに隣接する前記サブ画素領域の境界で、前記サブ画素を区分しているサブ画素セグメントを特定し、
前記互いに隣接するサブ画素領域に対応し、互いに隣接する光学的開口部を経由して観察される前記サブ画素セグメントを構成するサブ画素に与えられるサブ画素表示情報であって、前記互いに隣接するサブ画素領域に属する視差情報を混合させたサブ画素表示情報を生成する、
前記観察位置において三次元画像を視認させる三次元画像表示方法が提供される。
Claims (14)
- 第1の方向と前記第1の方向に直交する第2の方向とに沿ってサブ画素がマトリクス状に配列された表示部と、
前記表示部に対向して設置されて前記表示部からの光線を制御する光線制御素子であって、前記光線制御素子が前記第1及び第2の方向にマトリクス状に設けられた複数の第1タイプの光学的開口部、または前記第2の方向に沿って略直線状に延出され、前記第1の方向に沿って配列されている複数の第2タイプの光学的開口部のいずれかで構成されている光線制御素子と、
を備え、前記サブ画素に前記光学的開口部を経由して観察される視差画像情報を表示することにより、観察位置において三次元画像を視認することができる三次元画像表示装置において、
前記観察位置に応じて、前記光学的開口部に割り当てられるサブ画素領域を定めること、
前記サブ画素領域に含まれる、互いに隣接する前記サブ画素領域の境界で前記サブ画素を区分したサブ画素セグメントを特定し、
前記互いに隣接するサブ画素領域に対応し、互いに隣接する光学的開口部を経由して観察される前記サブ画素セグメントを構成するサブ画素には、前記互いに隣接するサブ画素領域に属する視差情報を混合させたサブ画素表示情報を生成する、
画像表示方法。 - 前記サブ画素領域は、前記第1の方向に沿う整数個のサブ画素及びサブ画素セグメントの組み合わせで構成されて、この第1の方向にはこのサブ画素領域の幅の非整数倍の幅を有する請求項1に記載の画像表示方法。
- 前記サブ画素セグメントは、前記第1の方向又は前記第1及び第2の方向に沿って一定幅を有するようにある周期で繰りかえされる請求項2に記載の画像表示方法。
- 前記サブ画素領域は、前記サブ画素の幅の整数倍の領域幅を有し、互いに隣接する前記サブ画素領域の境界は、前記サブ画素に定められている請求項1に記載の画像表示方法。
- 前記光学的開口部は、前記第1の方向或いは前記第2の方向に対してある角度を成すように前記第2の方向に沿って略直線状に延出され、この角度を成す延出方向が前記サブ画素を斜めに横切っている請求項1に記載の画像表示方法。
- 前記光学的開口部に割り当てられる前記サブ画素領域の幅を前記サブ画素幅で規格化した値Pは、前記観察位置からの光線制御素子までの距離L、前記開口部のピッチをサブ画素幅で規格化して表したPe、前記表示部の面と前記光線制御子の面との間の距離gより、
L:(L+g)=Pe:P
を満たすように定める請求項1に記載の画像表示方法。 - 三次元画像が見える範囲の角度2θは、前記サブ画素ピッチをpp、観察距離Lでの視域幅をVWとしたときに、
tanθ=(pp×P/2)/g=(VW/2/L)
で与えられ、前記二つのサブ画素領域の境界に位置する前記サブ画素には、角度2θだけ離れた方向から観察されるように視差画像情報が混ぜて表示される請求項1に記載の画像表示方法。 - 第1の方向と前記第1の方向に直交する第2の方向とに沿ってサブ画素がマトリクス状に配列された表示部と、
前記表示部に対向して設置されて前記表示部からの光線を制御する光線制御素子であって、前記光線制御素子が前記第1及び第2の方向にマトリクス状に設けられた複数の第1タイプの光学的開口部、または前記第2の方向に沿って略直線状に延出され、前記第1の方向に沿って配列されている複数の第2タイプの光学的開口部のいずれかで構成されている光線制御素子と、
観察位置に応じて、前記光学的開口部に割り当てられるサブ画素領域が定められ、サブ画素領域は、互いに隣接するサブ画素領域の境界でサブ画素を区分したサブ画素セグメントを含み、前記サブ画素セグメントは、前記互いに隣接するサブ画素領域に対応し、互いに隣接する光学的開口部を経由して観察され、前記サブ画素セグメントを構成するサブ画素には、前記互いに隣接するサブ画素領域に属する視差情報が混合されて表示させるようにサブ画素表示情報を生成する生成部と、
を備え、前記サブ画素に前記光学的開口部を経由して観察される視差画像情報を表示することにより、前記観察位置において三次元画像を視認することができる三次元画像表示装置。 - 前記サブ画素領域は、前記第1の方向に沿う整数個のサブ画素及びサブ画素セグメントの組み合わせで構成されて、この第1の方向にはこのサブ画素領域の幅の非整数倍の幅を有する請求項8に記載の三次元画像表示装置。
- 前記サブ画素セグメントは、前記第1の方向又は前記第1及び第2の方向に沿って一定幅を有するようにある周期で繰りかえされる請求項9に記載の三次元画像表示装置。
- 前記サブ画素領域は、前記サブ画素の幅の整数倍の領域幅を有し、互いに隣接する前記サブ画素領域の境界は、前記サブ画素に定められている請求項8に記載の三次元画像表示装置。
- 前記光学的開口部は、前記第1の方向或いは前記第2の方向に対してある角度を成すように前記第2の方向に沿って略直線状に延出され、この角度を成す延出方向が前記サブ画素を斜めに横切っている請求項8に記載の三次元画像表示装置。
- 前記光学的開口部に割り当てられる前記サブ画素領域の幅を前記サブ画素幅で規格化した値Pは、前記観察位置からの光線制御素子までの距離L、前記開口部のピッチをサブ画素幅で規格化して表したPe、前記表示部の面と前記光線制御子の面との間の距離gより、
L:(L+g)=Pe:P
を満たすように定める請求項8に記載の三次元画像表示装置。 - 三次元画像が見える範囲の角度2θは、前記サブ画素ピッチをpp、観察距離Lでの視域幅をVWとしたときに、
tanθ=(pp×P/2)/g=(VW/2/L)
で与えられ、前記二つのサブ画素領域の境界に位置する前記サブ画素には、角度2θだけ離れた方向から観察されるように視差画像情報が混ぜて表示される請求項8に記載の三次元画像表示装置。
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