JPWO2012042595A1 - スライドファスナー用の織物製テープ - Google Patents

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Abstract

本発明によれば、エレメント取付部(A)及びテープ主体部(B)を有するスライドファスナー用織物製テープであって、テープ主体部(B)を構成する糸は経糸(101)を繊度30〜100dTex、織密度100〜220本/インチ(2.54cm)とし、緯糸(102)を繊度60〜180dTex、織密度30〜80本/インチ(2.54cm)とし、テープ主体部(B)の経糸(101)の全本数に対する平織組織を構成する経糸(101)の本数の割合が40%以上であるテープが提供される。本発明に係るスライドファスナー用の織物製テープは軽さと強度を兼備することができる。

Description

本発明はスライドファスナー用の織物製テープに関する。また、本発明は当該織物製テープを備えたスライドファスナーチェーン及びスライドファスナーに関する。
スライドファスナーは衣料品、鞄類、靴類及び雑貨品といった日用品はもちろんのこと、貯水タンク、漁網及び宇宙服といった産業用品においても利用されている物品の開閉具である。
スライドファスナーは一般に、一対の長尺テープ、各テープの一側縁に沿って縫着されるファスナーの噛合部分である多数のエレメント、及びエレメントを噛合及び分離することによりファスナーの開閉を制御するスライダーの三つの部分から主に構成される。
スライドファスナー用のテープとしては、経糸及び緯糸を織成することにより得られる織物製テープが多用されている。スライドファスナー用の織物製テープの基本構造を図5に示す。これは、実公平5−42731号公報(特許文献1)に記載されている第1図であり、経糸2及び緯糸3で織成されたエレメント取付部A及びテープ主体部Bより構成される。エレメント取付部Aはエレメントを取り付ける部分であり、テープ主体部Bは物品の本体部分に縫着される。エレメント取付部Aには取付糸5によってエレメント1が取り付けられる。また、テープ主体部Bの端部はほつれ防止用の耳糸8を設けることができる。
スライドファスナー用の織物製テープにおいて重視されてきた課題というのは、低コスト化、目ずれ防止、テープ強度向上、パッカリング防止、エレメントの取り付け安定性向上、柔軟性向上、及びファッション性向上等であり、これらの課題を解決するために種々の工夫が提案されてきた。
例えば、上記の実公平5−42731号公報(特許文献1)では、低コスト化、目ずれ及びパッカリングの防止、更にはエレメントの取り付け安定性向上を目的として、エレメント取付部Aは密に編織した組織部とし、テープ主体部Bは経糸又は緯糸の少なくともいずれかにマルチフィラメント糸を芯材としその表面が合成樹脂によりコーティングされた糸を使用し、各糸の交差部を溶着した粗なるメッシュ状の組織部としたことが記載されている。
特許第3618243号公報(特許文献2)では、スライドファスナーにおける全てのファスナーエレメントの取付けに適用することができ、しかもファッション性に富んだファスナーテープを提供することを目的として、ファスナーテープの側縁部に複数本の柔軟性を備えた糸を長手方向に織込んでエレメント取付部を形成し、柔軟性を備えた糸は柔軟性を有する合成繊維のマルチフィラメント糸をテクスチャード加工した加工糸から形成し、該加工糸は経糸よりも太く嵩高に形成したことが記載されている。
特開2004−351085号公報(特許文献3)では、柔軟性とドレープ性に富んだ生地に対して、スライドファスナーの縫製時にも、また縫製後においても、生地に良く馴染み、しかもスライドファスナーとしてのテープ強度や噛合強度が確保される柔軟性とソフト感とを兼ね備えたファスナーテープを提供することを目的としている。当該目的を達成するべく、特許文献3には、ファスナーテープの構成糸条である経糸及び緯糸をマルチフィラメント糸条とし、前記経糸の構成フィラメントの単繊維繊度を1.0〜2.0dTexとし、前記緯糸の構成フィラメントの単繊維繊度を2.0〜5.0dTexとすることが記載されている。
実公平5−42731号公報 特許第3618243号公報 特開2004−351085号公報
このように、スライドファスナー用の織物製テープに対して各種技術改良が施されてきたが、スライドファスナーの軽量化に着目した技術改良は本発明者の知る限りほとんどない。ランニング、サイクリング及びトレッキングといったアウトドアスポーツに利用される携帯用ウィンドブレーカーや、婦人用レース、乳幼児用カーディガンなどは軽さが重要視されており、強度を保持しながらスライドファスナーを軽量化することができれば有利であろう。
そこで、本発明は軽さと強度を兼ね備えたスライドファスナー用の織物製テープを提供することを課題の一つとする。本発明はそのような織物製テープを備えたスライドファスナーを提供することを別の課題の一つとする。本発明はそのようなスライドファスナーが縫着された物品を提供することを更に別の課題の一つとする。
通常、スライドファスナー用の織物製テープ(以下、単に「ファスナーテープ」という。)を構成する糸の繊度及び織密度は、経糸が繊度150〜170dTex、織密度70〜110本/インチ(2.54cm)であり、緯糸が繊度300〜350dTex、織密度40〜50本/インチ(2.54cm)である。緯糸は強度を保持するために経糸よりも太いのが一般である。このような仕様の糸を利用してきたのは、強度確保、製造性、製造コスト等の観点で優れているからである。
本発明者は上記課題を解決するために、繊度を変えることなく、織密度を低減することでファスナーテープの軽量化を当初試みたが、テープが見た目スカスカの状態となって外観に劣るだけでなく、十分な強度が得られないことが分かった。
次に、本発明者はファスナーテープの軽量化を図るために細い糸を使用することを試みた。しかしながら、細い糸では強度低下、風合い低下、目ずれ増加、見た目スカスカによる外観不良、テープ厚が薄くなることによるエレメントの取り付け安定性低下等、種々の問題が噴出した。
本発明者はこのような状況の下で鋭意検討を重ねたところ、従来に比べて細い、すなわち低繊度の糸を使用しながら逆に織密度を高めると共に、平織組織の比率を多用することで軽量化及び強度保持の両者を満足することのできるファスナーテープが得られることを見出した。
以上の知見を基礎として完成した本発明は一側面において、エレメント取付部(A)及びテープ主体部(B)を有するスライドファスナー用織物製テープ(100)であって、テープ主体部(B)を構成する糸は経糸(101)を繊度30〜100dTex、織密度100〜220本/インチ(2.54cm)とし、緯糸(102)を繊度60〜180dTex、織密度30〜80本/インチ(2.54cm)とし、テープ主体部(B)の経糸(101)の全本数に対する平織組織を構成する経糸(101)の本数の割合が40%以上のテープである。
本発明に係るテープの一実施形態においては、エレメント取付部(A)が2本以上の経糸(103)を引き揃えた経糸列を有し、隣り合う経糸列の間には織位置をずらした1本の経糸(104)が配置される。
本発明に係るテープの別の一実施形態においては、エレメント取付部(A)を構成する糸は経糸(101)を繊度60〜100dTex、織密度60〜100本/インチ(2.54cm)とし、緯糸(102)を繊度140〜180dTex、織密度30〜70本/インチ(2.54cm)とする。
本発明に係るテープの更に別の一実施形態においては、テープ主体部(B)の経糸(101)の全本数に対する平織組織を構成する経糸(101)の本数の割合が60%以上80%以下である。
本発明に係るテープの更に別の一実施形態においては、テープの面密度が140〜160g/m2である。
本発明に係るテープの更に別の一実施形態においては、テープ主体部(B)のテープの厚みが0.2〜0.4mmである。
本発明に係るテープの更に別の一実施形態においては、エレメント取付部(A)のテープ厚みがテープ主体部の厚みよりも厚い。
本発明は別の一側面において、本発明に係るスライドファスナー用織物製テープ(100)を備えたスライドファスナーである。
本発明は更に別の一側面において、本発明に係るスライドファスナーが縫着された物品である。
本発明によれば、軽さと強度を兼ね備えたスライドファスナー用の織物製テープが提供される。また、本発明に係るスライドファスナーは従来に比べて細い糸を使用したことで、テープの柔軟性が向上するという効果も得られる。
本発明の一実施形態にかかるファスナーテープのテープ主体部(B)の部分拡大図である。 本発明の一実施形態にかかるファスナーテープのエレメント取付部(A)の部分拡大図である。 本発明の一実施形態にかかるファスナーストリンガーの正面図である。 図2の矢印方向の断面図である。 本発明の一実施形態にかかるスライドファスナーの正面図である。 実公平5−42731号公報(特許文献1)の第1図に記載されているスライドファスナー用の織物製テープの構造を示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照しながら詳細に説明する。ただし、本発明は下記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内において種々の改変が可能である。
図1−1及び図1−2は、本発明に係るファスナーテープ(100)の一実施形態に係るテープ主体部(B)及びエレメント取付部(A)の部分拡大図をそれぞれ示している。
<1.テープ主体部>
1−1.繊度及び織密度
本発明に係るファスナーテープは、テープ主体部(B)を構成する糸について、低繊度の糸を高織密度で織成することを基本とし、この構造がファスナーテープを軽量化しながら強度を保持するための土台の役割をする。低繊度、すなわち細い糸というのはコスト高になりやすく、製造不良の割合も高いことから、ファスナーテープの材料としてはこれまで敬遠されてきた経緯があり、そのような細い糸をあえて使用しているのが本発明の特徴の一つといえる。
具体的には、経糸を繊度30〜100dTex、織密度100〜220本/インチ(2.54cm)とし、緯糸を繊度60〜180dTex、織密度30〜80本/インチ(2.54cm)としている。糸はモノフィラメント及びマルチフィラメントの何れを使用しても良いが、一本の糸はモノフィラメントから構成されることもでき、2本以上のモノフィラメントを束ねてできたマルチフィラメントから構成されることもでき、更には複数のマルチフィラメントから構成されることもできる。例えば、5dTexのモノフィラメントを50本束ねたマルチフィラメント2本によって構成される糸は500dTexの1本の糸である。使用する織機にもよるが、緯糸は一般に2本のマルチフィラメントから構成される。
図1−1に記載のテープ主体部(B)は、経糸(101)を繊度84dTex、織密度175本/インチ(2.54cm)とし、緯糸(102)を繊度167dTex、織密度52本/インチ(2.54cm)としている。緯糸(102)は繊度84dTexのマルチフィラメント2本から構成される。
1−2.平織組織の割合
本発明に係るファスナーテープは、更に平織組織の割合を通常のファスナーテープに比べて高めている点でも特徴的である。平織組織は経糸と緯糸が1本ずつ交互に交錯している組織であり、経糸、緯糸の交錯点が多いので強度や耐久性に優れているが、風合いがでない。このため、従来のファスナーテープにおいては、経糸の全本数に対する平織組織を構成する経糸の本数の割合は0〜40%程度と低くしていた。
ところが、本発明では上述したように細い糸を使用していることから平織組織としても柔軟性に富んでおり、平織組織の割合を高めても大きく風合いを損なうことがない。そのため、平織り組織の比率を高めることで強度を向上させながらも、風合いの低下を抑えることが可能となる。そこで、本発明に係るファスナーテープにおいては、テープ主体部を構成する糸について、経糸の全本数に対する平織組織を構成する経糸の本数の割合を40%以上、好ましくは50%以上、より好ましくは60%以上と高く設定して強度を確保する。
強度と風合いの良好なバランスを得る上では、平織組織を100%にするよりも、風合いを出すための平織組織以外の組織と混ぜることが好ましい。平織組織は他の組織に比べて長い糸が必要となるため、全体重量が重くなる。そのため、ファスナーテープ軽量化の観点からも、平織組織以外の組織を入れることが好ましい。具体的には、テープ主体部を構成する糸について、経糸の全本数に対する平織組織を構成する経糸の本数の割合が90%以下であるのが好ましく、80%以下であるのがより好ましい。風合いを出すための平織組織以外の組織とは、綾織組織や朱子織組織などの2本以上の緯糸を跨いでいる経糸を有する織組織である。綾織組織の例としては、緯糸が経糸の上を2本乗り、次いで2本沈む2/2の綾織(経糸/緯糸)のほか、2/1、1/2、1/3、3/1等の綾織が挙げられる。
図1−1に記載のテープ主体部(B)の例では、テープ主体部(B)を構成する経糸(101)の本数が10であり、これに対する平織組織を構成する経糸(101)の本数が6であるから平織組織の割合は60%である。残りは2/2の綾織組織である。本実施形態では図示されていない部分についても同様の織組織で構成されていることから、テープ主体部(B)の経糸(101)の全本数に対する平織組織を構成する経糸(101)の本数の割合は約60%となる。テープ主体部(B)の経糸(101)の全本数に対する平織組織を構成する経糸(101)の本数の割合は、図示例に限定されない。テープ主体部(B)を構成する経糸(101)の本数が10に対し、平織組織を構成する経糸(101)の本数を5とすることで、平織組織の割合を約50%とすることができる。また、平織組織を構成する経糸(101)の本数を4とすることで、平織組織の割合を約40%とすることができる。また、平織組織を構成する経糸(101)の本数は、テープの幅寸法の変更に応じて適宜設定され得る。例えば、テープの幅寸法(図1−1の左右方向の寸法)が11〜13mmである場合、テープ主体部(B)の経糸(101)の全本数に対する平織組織を構成する経糸(101)の本数の割合は60%以上である。一方、テープの幅寸法が14〜17mmである場合、平織組織の経糸の本数は増やさずに、平織組織以外の組織の経糸を増やすことで、テープ主体部(B)の経糸(101)の全本数に対す平織組織を構成する経糸の割合を50%以上、または40%以上とすることができる。
1−3.テープの厚み
上記のように繊度、織密度及び織組織を規定した結果、本発明に係るファスナーテープの一実施形態においては、テープ主体部の厚みを0.2〜0.4mmすることができる。図1−1に記載のテープ主体部(B)は、厚みが0.3mmである。図3には、ファスナーテープにエレメント(201)を取り付けたファスナーストリンガー(200)の断面図が記載されている。図3中、Tで示される距離がテープの厚みとなる。
テープの厚みの測定はJIS−L−1096の方法によって行う。
1−4.糸の素材
本発明に係るスライドファスナーに使用する糸の素材としては、従来スライドファスナーに使用されてきたポリエステル、ナイロン、ポリプロピレン、アクリル等を使用することができるが縫工性が良く、材料強度が高い等の理由からポリエステルが好ましい。
<2.エレメント取付部>
2−1.引き揃え糸を使用した織組織
ファスナーテープを一体的に製造する観点から、エレメント取付部に使用する緯糸はテープ主体部に使用する糸と同一であり、織密度も同一であるのが通常である。一方、経糸については自由度が高く、エレメント取付部における糸の繊度や織密度をテープ主体部のそれらと必ずしも同一にする必要はない。しかしながら、本発明の目的であるスライドファスナーの軽量化と強度の両立に照らせば、エレメント取付部における糸の繊度や織密度はテープ主体部の説明箇所で述べた範囲の繊度及び織密度とすることが好ましく、糸の素材としてはポリエステルを使用することが好ましい。
この場合、エレメント取付部を構成する糸もテープ主体部と同様に細くなるのでファスナーテープの厚みが小さくなるが、エレメントの取付形態の安定性及び取付強度が低下するという問題が生じる。そこで、エレメント取付部の厚みを大きくしてエレメントとテープの間に隙間が生じないようにすることが望ましい。エレメント取付部の厚みを大きくする方法としては、エレメント取付部に2本以上の経糸を引き揃えた経糸列を使用することが挙げられる。厚みを大きくする上では引き揃え糸の本数を増やすことが好ましいが、引き揃え糸の本数を過度に増やすと今度は目ずれが生じたり、テープが厚くなりすぎる問題がある。そこで、一つの経糸列に含まれる引き揃え糸の本数は2〜4本とするのが好ましく、3本とするのがより好ましい。そして、隣り合う経糸列の間には織位置をずらした1本の経糸を配置することにより、糸の過度な浮き上がり及び織組織のずれを防止することが望ましい。
エレメント取付部においては、経糸が緯糸の上を1本乗り、次いで1本沈む1/1(経糸/緯糸)組織よりも、経糸が2本以上の緯糸を跨ぐ2/2、2/1、1/2、1/3、3/1等の織組織とするのが必要な厚みを確保するために好ましい。
図1−2に記載のエレメント取付部(A)は、3本の経糸(103)を引き揃えた2/2の織組織の経糸列を有し、隣り合う経糸列の間には織位置をずらした2/2の織組織の経糸(104)が1本配置されている。経糸(104)は繊度84dTex、織密度175本/インチ(2.54cm)であり、緯糸(105)は繊度167dTex、織密度50本/インチ(2.54cm)である。
なお、エレメント取付部は、必ずしもテープ主体部と同一の繊度及び材質の糸を使用する必要はなく、テープ主体部とエレメント取付部で使用する糸を変更してもよい。織密度についても同様に、テープ主体部とエレメント取付部で異なる仕様としてもよい。ただし、軽量化及び強度の両立という観点からは、テープ主体部の説明箇所で述べた範囲の繊度及び織密度とすることが好ましく、糸の素材としてはポリエステルを使用することが好ましい。
2−2.テープの厚み
上記のような引き揃え糸を使用した織組織とすることで、本発明に係るファスナーテープの一実施形態においては、エレメント取付部の厚みをテープ主体部の厚みに比べ厚く、典型的には1.1〜1.2倍ほど厚くすることができ、例えば2.2〜4.8mmとすることができる。
<3.ファスナーテープの特性>
3−1.面密度
本発明に係るファスナーテープは以上のように軽量化のための工夫が施されているため、典型的には従来のファスナーテープの50〜70%の重量とすることができる。具体的には、本発明に係るファスナーテープは面密度を140〜160g/m2とすることができる。
3−2.強度
本発明に係るファスナーテープは上述した構造を有していることから、細い糸を使用しているにも拘わらず十分な強度を有することができる。図1−1及び図1−2に記載の実施形態にかかるファスナーテープ(100)に対してコイル状の樹脂製エレメントを取り付けてできたファスナーチェーンに対してJIS−S3015に準拠して横引き強度を検査したところ、530Nであった。この値はファスナーテープとして従来型の太糸を使用したファスナーテープに比べて遜色ない値である。
<4.スライドファスナーチェーン>
ファスナーテープのエレメント取付部にエレメントが取り付けられるとファスナーストリンガーとなり、左右のストリンガーを噛合させるとファスナーチェーンとなる。エレメントの種類に制限はなく、例えば、金属製エレメント及びテープに射出成型された樹脂製エレメントに代表される単独エレメント、並びにコイル状の樹脂製エレメントに代表される連続エレメントが挙げられる。中でも、軽量で柔軟性のあるコイル状の樹脂製エレメントが好ましい。
図2は、コイル状エレメント(201)が縫合糸(202、203)によってエレメント取付部(A)に縫工されてできたファスナーストリンガー(200)の模式図を表している。図3は図2の矢印方向の断面図である。縫合糸(202、203)の種類に特に制限はないが、ファスナーテープの軽量化を図り、更には柔軟性を向上させる上では、160〜350dTexの縫合糸を使用することが好ましい。このような細い糸を縫合糸に使用する場合には、エレメントの取付強度を補完するためにも複数のニードル糸を使用することが好ましく、例えば、複数のニードル糸に1本のルーパー糸を使用する二重環下飾り縫いが好ましい。図2及び図3の実施形態では、コイル状エレメント(201)が2本のニードル糸(202)と1本のルーパー糸(203)によってエレメント取付部(A)に縫着されている。
スライドファスナーチェーン301にスライダー302及び上下止具303、304を取り付け、例えば図4に記載のようなスライドファスナー305が完成する。本発明に係るスライドファスナーは各種の物品に縫着することで、物品の開閉具として使用することができ、中でも軽さが要求されるレース、カーディガン、ウィンドブレーカーなどの物品に好適に使用することができる。
100 ファスナーテープ
101 テープ主体部の経糸
102 テープ主体部の緯糸
103 エレメント取付部の引き揃え糸
104 エレメント取付部の経糸
105 エレメント取付部の緯糸
200 ファスナーストリンガー
201 エレメント
202 ニードル糸
203 ルーパー糸
A エレメント取付部
B テープ主体部
301 スライドファスナーチェーン
302 スライダー
303 上止具
304 下止具

Claims (9)

  1. エレメント取付部(A)及びテープ主体部(B)を有するスライドファスナー用織物製テープであって、テープ主体部(B)を構成する糸は経糸(101)を繊度30〜100dTex、織密度100〜220本/インチ(2.54cm)とし、緯糸(102)を繊度60〜180dTex、織密度30〜80本/インチ(2.54cm)とし、テープ主体部(B)の経糸(101)の全本数に対する平織組織を構成する経糸(101)の本数の割合が40%以上であるテープ。
  2. エレメント取付部(A)が2本以上の経糸(103)を引き揃えた経糸列を有し、隣り合う経糸列の間には織位置をずらした1本の経糸が配置される請求項1記載のテープ。
  3. エレメント取付部(A)を構成する糸は経糸(101)を繊度60〜100dTex、織密度60〜100本/インチ(2.54cm)とし、緯糸(102)を繊度140〜180dTex、織密度30〜70本/インチ(2.54cm)とする請求項1又は2記載のテープ。
  4. テープ主体部(B)の経糸(101)の全本数に対する平織組織を構成する経糸(101)の本数の割合が60%以上80%以下である請求項1〜3何れか一項記載のテープ。
  5. テープの面密度が140〜160g/m2である請求項1〜4何れか一項記載のテープ。
  6. テープ主体部(B)のテープの厚みが0.2〜0.4mmである請求項1〜5何れか一項記載のテープ。
  7. エレメント取付部(A)のテープ厚みがテープ主体部の厚みよりも厚い請求項1〜6何れか一項記載のテープ。
  8. 請求項1〜7何れか一項記載のテープを備えたスライドファスナー。
  9. 請求項8記載のスライドファスナーが縫着された物品。
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