JP6940470B2 - スライドファスナー用テープおよびスライドファスナー - Google Patents

スライドファスナー用テープおよびスライドファスナー Download PDF

Info

Publication number
JP6940470B2
JP6940470B2 JP2018208264A JP2018208264A JP6940470B2 JP 6940470 B2 JP6940470 B2 JP 6940470B2 JP 2018208264 A JP2018208264 A JP 2018208264A JP 2018208264 A JP2018208264 A JP 2018208264A JP 6940470 B2 JP6940470 B2 JP 6940470B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tape
fastener
fastener tape
slide fastener
threads
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018208264A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019098158A (ja
Inventor
剛 高荷
剛 高荷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
YKK Corp
Original Assignee
YKK Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from CN201721651179.2U external-priority patent/CN207693087U/zh
Priority claimed from CN201711249063.0A external-priority patent/CN109864398B/zh
Application filed by YKK Corp filed Critical YKK Corp
Publication of JP2019098158A publication Critical patent/JP2019098158A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6940470B2 publication Critical patent/JP6940470B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A44HABERDASHERY; JEWELLERY
    • A44BBUTTONS, PINS, BUCKLES, SLIDE FASTENERS, OR THE LIKE
    • A44B19/00Slide fasteners
    • A44B19/24Details
    • A44B19/34Stringer tapes; Flaps secured to stringers for covering the interlocking members
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A44HABERDASHERY; JEWELLERY
    • A44BBUTTONS, PINS, BUCKLES, SLIDE FASTENERS, OR THE LIKE
    • A44B19/00Slide fasteners
    • A44B19/24Details
    • A44B19/34Stringer tapes; Flaps secured to stringers for covering the interlocking members
    • A44B19/346Woven stringer tapes
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A44HABERDASHERY; JEWELLERY
    • A44BBUTTONS, PINS, BUCKLES, SLIDE FASTENERS, OR THE LIKE
    • A44B19/00Slide fasteners
    • A44B19/10Slide fasteners with a one-piece interlocking member on each stringer tape
    • A44B19/12Interlocking member in the shape of a continuous helix

Landscapes

  • Slide Fasteners (AREA)
  • Woven Fabrics (AREA)

Description

本発明はスライドファスナー用テープに関する。本発明は更に上記スライドファスナー用テープを備えるスライドファスナーに関する。
スライドファスナーは、日常品として、各分野に広く使用されており、特に衣料品、バッグ等の物品に大量に応用されている。現在、スライドファスナーには、主にナイロンファスナー、樹脂ファスナー、および金属ファスナーの3種類があり、どのようなタイプのスライドファスナーであっても、テープ、エレメント、スライダー等の主な部材を有する。スライドファスナーは、機能面から言えば、主に物品の開閉を実現するのに用いられるが、一部の業界では、特に衣料品業界にて、時には必要性に応じてスライドファスナーには、例えば、軽量化といったその他の機能を備えることが求められる。特許文献1には、テープを構成する糸の経糸の繊度、経糸の繊密度(つまり経糸の繊度・密度)、緯糸の繊度、および緯糸の繊密度(つまり緯糸の繊度・密度)を設定することで、軽さと強度とを兼ね備えたスライドファスナー用テープ(つまりテープ)を開示している。しかし、技術の進歩に伴って、テープについては一層の軽量化が求められており、明らかに、従来技術におけるテープでは一層の軽量化の要求を満たすことはできなくなっている。また、テープの長さはテープの幅よりも遥かに長いため、上記テープを有するスライドファスナーが物品に取り付けられると、テープはその幅方向で受ける力が大きく、そしてテープ軽量化の設計により、その横引強度が非常に弱く、ひいてはテープの耐久性が非常に劣ってしまう。
中国特許出願第201080069345.2号明細書
上記した従来技術の欠点に鑑み、本発明の目的は、一層の軽量化を実現すると同時に、テープの横引強度を効果的に引き上げることができるスライドファスナー用テープおよびスライドファスナーを提供するところにある。
上記目的を実現するために、本発明は、ファスナーテープを構成する糸の経糸の繊度を22dTex〜28dTexとし、前記経糸の織密度を205本/インチ〜231本/インチとし、ファスナーテープを構成する糸の緯糸の繊度を81dTex〜87dTexとし、前記緯糸の織密度を42本/インチ〜48本/インチとし、かつ前記緯糸は、33本〜39本のモノフィラメントを束ねて形成されるマルチフィラメントである、スライドファスナー用テープを提供する。当該スライドファスナー用テープにおいて、ファスナーテープを構成する糸の経糸の繊度、経糸の織密度、緯糸の繊度、緯糸の織密度、および緯糸のマルチフィラメント構造を設定することにより、一層軽量化したファスナーテープが得られるとともに、ファスナーテープ自体の強度、特にファスナーテープの幅方向の横引強度を効果的に引き上げ、ファスナーテープの耐用性を大きく向上させ、ファスナーテープが薄さ、軽さおよび強度を兼備して、多方面の要求を満たすようにする。
上記スライドファスナー用テープの好ましい手法は、前記経糸の繊度を25dTexとし、前記経糸の織密度を210本/インチ〜226本/インチとし、前記緯糸の繊度を84dTexとし、前記緯糸の織密度を43本/インチ〜46本/インチとし、前記緯糸は、36本のモノフィラメントを束ねて形成されるマルチフィラメントである。
上記設定した特徴でテープを編むと、前記テープの厚みは0.1〜0.2mmであり、従来技術におけるテープより薄く、ひいてはテープの一層の軽量化を実現することができる。
さらに、糸でテープを編むとき、経糸および緯糸は1本ずつ互いに絡み、最終的に編まれたテープが平織組織になることで、テープの強度および耐久性を保証する。しかも、経糸および緯糸は非常に細く、平織組織のテープは依然として優れた柔軟性を有し、ひいてはテープの質感を保証する。
上記設定された特徴でテープを編むと、テープはかなり薄いため、透明な糸を使用せずとも、テープに透明感を持たせることができ、本実施例においては、前記テープの光の透過率は15%〜30%となる。
好ましくは、テープの光の透過率を更に高めるために、前記テープの材質は、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、及びポリアミドのいずれか1つである。
上記スライドファスナー用テープの好ましい手法では、前記ファスナーテープの外周にテープ縁部を有し、前記テープ縁部が超音波切断により得られるものであり、テープが縫製糸を設ける必要がないという前提で、さらにテープ縁部の箇所での糸の緩みを効果的に防止することができ、かつテープ縁部の厚みがテープの残りの部分の厚みに非常に近くなることをさらに保証している。
さらに、本発明では、2列のファスナーストリンガーと、スライダーと、一対の前記のファスナーテープと、を備えるスライドファスナーであって、前記一対のファスナーテープの内側縁のそれぞれに、1列の前記ファスナーストリンガーが設けられ、前記スライダーが2列のファスナーストリンガー上に挟持されて、2列のファスナーストリンガーの噛合又は分離を実現するスライドファスナーを提供する。
上記スライドファスナーの好ましい手法では、前記スライドファスナーはナイロンファスナーであり、前記ファスナーストリンガーは螺旋コイル状を呈し、かつエレメント縫製糸により前記ファスナーテープに縫合固定される。
上記ナイロンファスナーの好ましい手法では、前記ファスナーテープの内側縁がファスナーテープの幅方向に折り返されて折り返し部が形成され、前記折り返し部およびファスナーテープ上の折り返し部と重なる部分がファスナーテープのエレメント取付部を構成し、前記ファスナーストリンガーは、エレメント縫製糸により前記エレメント取付部に縫合固定され、ファスナーテープの幅方向に沿って、エレメント取付部に縫い付けるエレメント縫製糸がエレメント取付部の両端の間に位置しており、ひいてはファスナーストリンガーを縫製しやすくしている。
上記したように、本発明に係るスライドファスナー用テープおよびスライドファスナーは以下の有益な効果を備える。
上記スライドファスナー用テープおよびスライドファスナーにおいて、ファスナーテープを構成する糸の経糸の繊度、経糸の織密度、緯糸の繊度、緯糸の織密度、および緯糸のマルチフィラメント構造を設定することにより、一層軽量化したファスナーテープが得られるとともに、ファスナーテープ自体の強度、特にファスナーテープの幅方向の横引強度を効果的に引き上げ、ファスナーテープの耐用性を大きく向上させ、ファスナーテープが薄さ、軽さおよび強度を兼備して、多方面の要求を満たすようにする。
また、本発明によれば、ファスナーテープは、エレメント取付部と、エレメント取付部以外の残りの部分であるテープ本体部と、を有し、ファスナーテープの内側縁がファスナーテープの幅方向に折り返されて折り返し部が形成され、折り返し部およびファスナーテープ上の折り返し部と重なる部分がファスナーテープのエレメント取付部を構成し、ファスナーストリンガーは、エレメント縫製糸によりエレメント取付部に縫合固定されており、ファスナーテープの幅方向に沿って、エレメント取付部に縫い付けるエレメント縫製糸がエレメント取付部の両端の間に位置している。このため、エレメント取付部が上下2層構造になっているので、エレメント取付部の厚みおよび硬さを高めることができ、ファスナーストリンガーをファスナーテープに縫製しやすくすることができる。
本願におけるテープの構造概略図である。 本願におけるテープが黒色および白色の2種類の色であるときの光の透過率と光波長との相対的な関係図である。 本願におけるナイロンファスナーの構造概略図である。 図3の断面図である。
以下、特定の具体的な実施例により、本発明の実施形態を説明するが、当業者であれば本明細書に開示する内容により、本発明のその他の長所および効果を容易に理解することができる。
知っておくべきは、本明細書の図面に図示する構造、比率、サイズ等は、いずれも明細書に開示する内容に合せて、当業者が理解し閲読しやすくするためのものに過ぎず、本発明で実施可能な限定条件を限定するためのものではないため、技術上の実質的な意味を持たず、如何なる構造の付加、比率関係の変更またはサイズの調整も、本発明で発生する効果および達成可能な目的に影響がないという前提において、いずれも本発明で開示する技術内容でカバーされ得る範囲内に収まるものであるということである。同時に、本発明中で引用する例えば「上」、「下」、「左」、「右」、「中間」および「1つ」などの用語は記述を明瞭にするためのものに過ぎず、本発明で実施可能な範囲を限定するためのものではなく、その相対関係の変更または調整が技術内容を実質的に変更しないという前提において、本発明が実施可能な範疇と見なす。
以下の実施例において、各方向の定義は以下の通りである:スライドファスナーの長手方向を前後方向と定義し、スライドファスナーの幅方向を左右方向と定義し、前後方向と左右方向のいずれとも直交する方向を上下方向とし、しかも、スライダー5がスライドファスナーが上止部7寄りに移動する方向を前方向とし、スライダー5がスライドファスナーの下止部8寄りに移動する方向を後方向とする。よって、前記前後方向とスライドファスナーにおけるスライダー5の移動方向とが一致し、前記上下方向とスライドファスナーにおけるテープ3の厚さ方向とが一致している。または、図3に示すように、紙面の上側が前方向、紙面の下側が後方向、紙面の左側が左方向、紙面の右側が右方向、紙面の表面が上方向、紙面の裏面が下方向となる。
本発明は、スライドファスナー用テープ3を提供して、テープ3の一層の軽量化、薄型化を実現すると同時に、テープ3の強度、特にテープ3のその幅方向上の横引強度を確保することができる。前記スライドファスナー用テープ3は、以下の構造を採用する:図1に示すように、ファスナーテープ3を構成する糸の経糸1(つまり前後に延びる縦糸)の繊度を22dTex〜28dTexとし、前記経糸1の織密度を205本/インチ〜231本/インチ(つまり80本/cm〜91本/cm)とし、ファスナーテープ3を構成する糸の緯糸2(つまり左右に延びる横糸)の繊度を81dTex〜87dTexとし、前記緯糸2の織密度を42本/インチ〜48本/インチ(つまり16本/cm〜19本/cm)とし、かつ前記緯糸2は33本〜39本のモノフィラメントを束ねて形成されるマルチフィラメントである。
当該スライドファスナー用テープ3において、テープ3を構成する糸の経糸の繊度、経糸の織密度、緯糸の繊度、緯糸の織密度、および緯糸のマルチフィラメント構造を設定することにより、テープ3をより薄く、軽量とする。
特に、テープ3は、前後方向の長さが長く、左右方向の幅が短いため、スライドファスナーを衣料品等の物品上に取り付けると、スライドファスナーにかかる力は主にスライドファスナーの幅方向に由来する、または、テープ3は、主にその幅方向上の横引強度を受ける。
そして、本願においては、ファスナーテープ3を構成する糸において、緯糸2は常に経糸1よりも太く、かつ各々の緯糸2はいずれも33本〜39本のモノフィラメントを束ねて形成されるマルチフィラメントとして設定すると、テープ3の幅方向の横引強度を大幅に増大できることから、非常に軽量で、薄いテープ3は長期間の耐久性を持つ。
よって、本願に係るスライドファスナー用テープ3は薄さ、軽さおよび強度を兼備して、多方面の要求を満たすことができる。
上記スライドファスナー用テープの好ましい手法は、前記経糸1の繊度を25dTex(つまり22.5D)とし、前記経糸1の織密度を210本/インチ〜226本/インチ(つまり83本/cm〜89本/cm)とし、前記緯糸2の繊度を84dTexとし、前記緯糸2の織密度を43本/インチ〜46本/インチ(つまり17本/cm〜18本/cm)とし、前記経糸1はモノフィラメントであり、前記緯糸2は36本のモノフィラメントを束ねて形成されるマルチフィラメントであって、テープ3の強度を保証するという前提において、テープ3の薄さを最大にすることができる。
さらに、糸でテープ3を編むとき、経糸1および緯糸2は1本ずつ互いに絡み、最終的に編まれたテープ3全体が平織組織となることで、テープ3の強度および耐久性を保証し、更にはテープ3の外観を統一している。しかも、経糸1および緯糸2は非常に細く、テープ3の全体が平織組織であっても、テープ3はなお優れた柔軟性を有し、ひいてはテープ3の質感を保証している。
テープ3を製造するとき、まず経糸1と緯糸2とを編んでなる布生地を得て、その後必要なテープ3のサイズに基づいて布生地を超音波で切断し、テープ3を得るが、前記テープ3の前縁、後縁、左縁及び右縁はいずれもテープ縁部31であり、前記テープ縁部31は布生地を超音波で切断して得られるため、テープ縁部31は非常に滑らかで、しかもテープ縁部31に毛羽立ち、ほつれ、変形等の現象は発生せず、しかも、テープ3は縫製糸を設ける必要がないという前提で、テープ縁部31箇所での糸の緩みを効果的に防止することができる。
また、テープ3は非常に薄いため、超音波切断後のテープ3のテープ縁部31の箇所の厚みはテープ3の残りの部分の厚みに非常に近いことから、視覚的にもテープ縁部31の厚みとテープ3の残りの部分の厚みとの差を視認することはできず、テープ3の外観の統一性および美感を極度に高めている。
上記設定した特徴でテープ3を編むと、前記テープ3の厚みは0.1〜0.2mmであり、従来技術におけるテープより薄く、ひいてはテープの一層の軽量化を実現することができる。
また、テープ3はかなり薄いため、透明な糸を使用せずとも、テープ3に透明感を持たせることができる。黒色テープ3及び白色テープ3に対して、分光光度計を用いてそれぞれ光の透過率の実験を行い、実験結果を表1〜表50および図2に示した。
図2において、グラフA1は黒色テープ3の実験結果のグラフであり、グラフA2は白色テープ3の実験結果のグラフであって、これから分かるように、テープ3の光の透過率は15%〜30%であり、黒色テープ3の光の透過率は20.22%前後であり、白色テープ3の光の透過率は24.53%前後であった。
表1〜表50は、異なる波長の光照射の下での黒色のテープおよび白色のテープの対応する光の透過率を示している。
Figure 0006940470
Figure 0006940470
Figure 0006940470
Figure 0006940470
Figure 0006940470
Figure 0006940470
Figure 0006940470
Figure 0006940470
Figure 0006940470
Figure 0006940470
Figure 0006940470
Figure 0006940470
Figure 0006940470
Figure 0006940470
Figure 0006940470
Figure 0006940470
Figure 0006940470
Figure 0006940470
Figure 0006940470
Figure 0006940470
Figure 0006940470
Figure 0006940470
Figure 0006940470
Figure 0006940470
Figure 0006940470
Figure 0006940470
Figure 0006940470
Figure 0006940470
Figure 0006940470
Figure 0006940470
Figure 0006940470
Figure 0006940470
Figure 0006940470
Figure 0006940470
Figure 0006940470
Figure 0006940470
Figure 0006940470
Figure 0006940470
Figure 0006940470
Figure 0006940470
Figure 0006940470
Figure 0006940470
Figure 0006940470
Figure 0006940470
Figure 0006940470
Figure 0006940470
Figure 0006940470
Figure 0006940470
Figure 0006940470
Figure 0006940470
テープ3の光の透過率を更に高めるために、前記テープ3の材質は、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリプロピレン(PP)、及びポリアミド(PA)のいずれか1つである。
本発明は、更にスライドファスナーを提供し、図3に示すように、前記スライドファスナーは、主に、上記した一対のテープ3と、2列のファスナーストリンガー4と、スライダー5と、引手6と、上止部7と、下止部8と、を備えている。
このうち、一対のテープ3における2枚のテープ3は、前後に延び、左右に並列して設けられている。
2列のファスナーストリンガー4は、各々のテープ3の内側縁にそれぞれ設けられており、各々の列のファスナーストリンガー4は、前後に配置されている複数のエレメントから構成されている。
スライダー5は、2列のファスナーストリンガー4の噛合又は分離を実現するために、2列のファスナーストリンガー4上に挟持されて、ファスナーストリンガー4が延びる方向で前後に移動する。
引手6は、使用者が引手6を持ってスライダー5の前後移動をさせやすくするために、スライダー5に取り付けられている。
上止部7は、スライドファスナーを閉じるときに、スライダー5がファスナーストリンガー4の前端から前に向けてファスナーストリンガー4から外れるのを制限するために、ファスナーストリンガー4の前端に設けられている。
下止部8は、スライドファスナーを開くときに、スライダー5がファスナーストリンガー4の後端から後に向けてファスナーストリンガー4から外れるのを制限するために、ファスナーストリンガー4の後端に設けられており、かつ下止部8は、2列のファスナーストリンガー4が噛合したときにその後端が分離しないようにしている。
好ましくは、前記スライドファスナーは、ナイロンファスナー、またはコイルファスナーである。ナイロンファスナーでは、図3および図4に示すように、前記ファスナーストリンガー4は、螺旋コイル状を呈し、かつエレメント縫製糸9により前記ファスナーテープ3に縫合固定されている。
さらに、各々のテープ3は、いずれもエレメント取付部32と、テープ本体部33と、を有しており、エレメント取付部32は、ファスナーストリンガー4を取り付けるために、テープ3の内側に位置して前後に延びており、テープ3上のエレメント取付部32以外の残りの部分はテープ本体部33を構成しており、そしてナイロンファスナーでは、ファスナーストリンガー4は、エレメント縫製糸9によりエレメント取付部32に縫合固定されている。
テープ3は非常に薄いため、ファスナーストリンガー4を縫製しやすくするために、前記エレメント取付部32は上下2層構造となっている。具体的には、図4に示すように、テープ3の内側縁は、テープ3の幅方向で折り返された後に折り返し部34を形成し、折り返し部34は下方側に位置しており、前記折り返し部34、およびテープ3上の折り返し部34と重なる部分はテープ3のエレメント取付部32を共同して構成しているため、テープ3上の折り返し部34の上方に位置し、かつ折り返し部34と重なる部分がエレメント取付部32の上層構造を構成しており、折り返し部34がエレメント取付部32の下層構造を構成しており、上下2層構造のエレメント取付部32の厚みおよび硬さが明らかに高まり、ひいてはファスナーストリンガー4が縫製しやすくなっている。
しかも、図4に示すように、テープ3の幅方向に沿って、エレメント取付部32に縫い付けるエレメント縫製糸9がエレメント取付部32の両端の間に位置しており、つまりエレメント取付部32の幅は、エレメント取付部32に縫い付ける左右2本のエレメント縫製糸9の間の間隔よりも大きく、つまり、エレメント取付部32の左端は左向きにエレメント取付部32における左側エレメント縫製糸91を越え、かつエレメント取付部32の右端は右向きにエレメント取付部32における右側エレメント縫製糸92を越えている。
上記をまとめるに、本発明は従来技術における数々の欠点を効果的に克服して、高い産業上の利用価値を持っている。
上記実施例は、単に本発明を例示的に説明するためのものに過ぎず、本発明の限定に用いるものではない。当業者であれば、本発明の精神及び範疇に違わないで、上記実施例に付加又は変更を行うことができる。よって、当業者が本発明に開示する精神と技術思想から離れることなく完成したすべての等価の付加又は変更は、いずれも本発明の特許請求の範囲に含まれるものである。
1 経糸
2 緯糸
3 テープ
31 テープ縁部
32 エレメント取付部
33 テープ本体部
34 折り返し部
4 ファスナーストリンガー
5 スライダー
6 引手
7 上止部
8 下止部
9 エレメント縫製糸
91 左側エレメント縫製糸
92 右側エレメント縫製糸

Claims (9)

  1. ファスナーテープ(3)を構成する糸の経糸(1)の繊度を22dTex〜28dTexとし、
    前記経糸(1)の織密度を205本/インチ〜231本/インチとし、
    ファスナーテープ(3)を構成する糸の緯糸(2)の繊度を81dTex〜87dTexとし、
    前記緯糸(2)の織密度を42本/インチ〜48本/インチとし、
    かつ前記緯糸(2)は、33本〜39本のモノフィラメントを束ねて形成されるマルチフィラメントであり、
    前記ファスナーテープ(3)は、エレメント取付部(32)と、前記エレメント取付部(32)以外の残りの部分であるテープ本体部(33)と、を有し、
    前記ファスナーテープ(3)の内側縁がファスナーテープ(3)の幅方向に折り返されて折り返し部(34)が形成され、
    前記折り返し部(34)およびファスナーテープ(3)上の折り返し部(34)と重なる部分がファスナーテープ(3)の前記エレメント取付部(32)を構成し、
    前記ファスナーストリンガー(4)は、エレメント縫製糸(9)により前記エレメント取付部(32)に縫合固定されており、
    ファスナーテープ(3)の幅方向に沿って、エレメント取付部(32)に縫い付けるエレメント縫製糸(9)がエレメント取付部(32)の両端の間に位置しており、
    前記エレメント取付部(32)のみが、前記折り返し部(34)を有して、2層構造となっており、
    前記エレメント取り付け部(32)以外の残りの部分である前記テープ本体部(33)は、前記折り返し部(34)を有さず、1層構造となっている
    ことを特徴とするスライドファスナー用テープ。
  2. 前記経糸(1)の繊度を25dTexとし、
    前記経糸(1)の織密度を210本/インチ〜226本/インチとし、
    前記緯糸(2)の繊度を84dTexとし、
    前記緯糸(2)の織密度を43本/インチ〜46本/インチとし、
    前記緯糸(2)は、36本のモノフィラメントを束ねて形成されるマルチフィラメントであることを特徴とする請求項1に記載のスライドファスナー用テープ。
  3. 前記ファスナーテープ(3)の厚みが0.1〜0.2mmであることを特徴とする請求項1に記載のスライドファスナー用テープ。
  4. 前記ファスナーテープ(3)が平織組織であることを特徴とする請求項1に記載のスライドファスナー用テープ。
  5. 前記ファスナーテープ(3)の光の透過率が15%〜30%であることを特徴とする請求項1に記載のスライドファスナー用テープ。
  6. 前記ファスナーテープ(3)の外周にテープ縁部(31)を有し、前記テープ縁部(31)が超音波切断により得られることを特徴とする請求項1に記載のスライドファスナー用テープ。
  7. 前記ファスナーテープ(3)の材質が、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、及びポリアミドのいずれか1つであることを特徴とする請求項1に記載のスライドファスナー用テープ。
  8. 2列のファスナーストリンガー(4)およびスライダー(5)を備えるスライドファスナーにおいて、一対の請求項1〜7のいずれか1項に記載のファスナーテープ(3)をさらに備え、
    前記一対のファスナーテープ(3)の内側縁のそれぞれに、1列の前記ファスナーストリンガー(4)が設けられ、
    前記スライダー(5)が2列のファスナーストリンガー(4)上に挟持されて、2列のファスナーストリンガー(4)の噛合又は分離を実現することを特徴とするスライドファスナー。
  9. 前記スライドファスナーは、ナイロンファスナーであり、
    前記ファスナーストリンガー(4)は、螺旋コイル状を呈し、かつエレメント縫製糸(9)により前記ファスナーテープ(3)に縫合固定されることを特徴とする請求項8に記載のスライドファスナー。
JP2018208264A 2017-12-01 2018-11-05 スライドファスナー用テープおよびスライドファスナー Active JP6940470B2 (ja)

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
CN201721651179.2U CN207693087U (zh) 2017-12-01 2017-12-01 一种拉链用布带以及拉链
CN201711249063.0A CN109864398B (zh) 2017-12-01 2017-12-01 一种拉链用布带以及拉链
CN201721651179.2 2017-12-01
CN201711249063.0 2017-12-01

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019098158A JP2019098158A (ja) 2019-06-24
JP6940470B2 true JP6940470B2 (ja) 2021-09-29

Family

ID=66658576

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018208264A Active JP6940470B2 (ja) 2017-12-01 2018-11-05 スライドファスナー用テープおよびスライドファスナー

Country Status (2)

Country Link
US (1) US11147346B2 (ja)
JP (1) JP6940470B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6940470B2 (ja) * 2017-12-01 2021-09-29 Ykk株式会社 スライドファスナー用テープおよびスライドファスナー
US11779086B2 (en) * 2021-04-06 2023-10-10 Ykk Corporation Flame and heat-resistant fastener chain and methods of manufacturing the same

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5326170B2 (ja) 1972-09-01 1978-07-31
US4149569A (en) * 1975-09-10 1979-04-17 Opti Patent-, Forschungs- Und Fabrikations-Ag Process and apparatus for the manufacture of slide fasteners
GB1597215A (en) 1978-04-24 1981-09-03 Vesuvius Int Corp Device for replacing pouring tubes
JP3414110B2 (ja) * 1996-02-29 2003-06-09 ワイケイケイ株式会社 隠し織込みスライドファスナー
JP2004016688A (ja) * 2002-06-20 2004-01-22 Ykk Corp スライドファスナー
JP4387124B2 (ja) * 2003-05-30 2009-12-16 Ykk株式会社 スライドファスナー用テープと同テープを使ったスライドファスナー用ストリンガー
JP2006175129A (ja) 2004-12-24 2006-07-06 Solotex Corp スライドファスナー用基布及びスライドファスナー
JP5527897B2 (ja) 2008-04-25 2014-06-25 旭化成せんい株式会社 薄地織物
JP5667200B2 (ja) 2010-09-28 2015-02-12 Ykk株式会社 スライドファスナー用の織物製テープ
CN103781378B (zh) * 2011-09-09 2017-05-24 Ykk株式会社 拉链用链带及拉链
CN104519768B (zh) 2012-07-20 2016-11-23 Ykk株式会社 拉链链带及拉链
JP6060030B2 (ja) 2013-04-23 2017-01-11 東洋紡Stc株式会社 薄地織物
JP6940470B2 (ja) * 2017-12-01 2021-09-29 Ykk株式会社 スライドファスナー用テープおよびスライドファスナー

Also Published As

Publication number Publication date
US20190166959A1 (en) 2019-06-06
US11147346B2 (en) 2021-10-19
JP2019098158A (ja) 2019-06-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5667200B2 (ja) スライドファスナー用の織物製テープ
JP5808414B2 (ja) スライドファスナー用ファスナーテープ及びスライドファスナー
JP4387124B2 (ja) スライドファスナー用テープと同テープを使ったスライドファスナー用ストリンガー
TW201828853A (zh) 附有拉鏈之製品及鏈齒構件、以及附有拉鏈之製品之製造方法
JP6940470B2 (ja) スライドファスナー用テープおよびスライドファスナー
KR100529697B1 (ko) 슬라이드 파스너용 경편테이프
KR900004875B1 (ko) 연신 슬라이드 파스너
CN113337947A (zh) 一种编织包及其制造方法
CN109864398B (zh) 一种拉链用布带以及拉链
JP5615929B2 (ja) 編物製テープを備えたファスナーストリンガー
TWI583321B (zh) Zipper chain and zipper chain
TWI620528B (zh) 織入鏈帶及縫製品
TW201406313A (zh) 鏈帶及拉鏈
CN107637925B (zh) 一种拉链用布带以及拉链
CN207693087U (zh) 一种拉链用布带以及拉链
JP7017545B2 (ja) ファスナーストリンガー、スライドファスナー及びスライドファスナーを備えた物品
WO2016016952A1 (ja) ファスナーテープ無しストリンガー、ファスナーテープ無しスライドファスナー、及びスライドファスナー付き物品
CN212426346U (zh) 一种编织包
JP7496003B2 (ja) ファスナーストリンガー及びファスナーストリンガーの製造方法
WO2021074992A1 (ja) 編込みファスナーストリンガー、ファスナーチェーン、及び編込みファスナーストリンガーの製造方法
US12016435B2 (en) Knitted fastener stringer, fastener chain, and method for manufacturing knitted fastener stringer
CN114232192A (zh) 一种针织包

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181106

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181116

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20191011

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20191023

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191220

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20200602

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200817

C60 Trial request (containing other claim documents, opposition documents)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C60

Effective date: 20200817

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20200826

C21 Notice of transfer of a case for reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C21

Effective date: 20200901

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20201016

C211 Notice of termination of reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C211

Effective date: 20201020

C22 Notice of designation (change) of administrative judge

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C22

Effective date: 20210525

C23 Notice of termination of proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C23

Effective date: 20210629

C03 Trial/appeal decision taken

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C03

Effective date: 20210803

C30A Notification sent

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C3012

Effective date: 20210803

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210902

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6940470

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150