JPWO2012025956A1 - ナビゲーション装置 - Google Patents

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Abstract

表示装置の画面と略同一の表示サイズを有し、半透明に形成された縮尺インジケータの画像を地図画面上に重畳表示し、縮尺インジケータへの操作に応じた縮尺の地図画像を表示装置の画面に表示する。

Description

この発明は、地図縮尺の変更に関する視覚的な操作性を向上させたナビゲーション装置に関するものである。
従来のナビゲーション装置では、一般的に、画面枠に設置されたハードキーを押下するか、画面上に常時表示させた縮尺変更用のソフトスイッチを操作することで、地図縮尺を変更していた。ハードキーを利用する場合、操作性はよいが、ダッシュボードでナビゲーション装置の表示画面を配置できるスペースは限られているので、画面枠にハードキーを設ける分だけ画面自体を小さくしなければならない。また、縮尺変更用のソフトスイッチを利用する場合には、地図画面上で常に当該スイッチを表示させる必要があり、地図表示が隠れて邪魔である。
上述のような不具合を解消しようとする従来の技術として、例えば、特許文献1に開示されるナビゲーション装置がある。この装置では、画面左端又は右端を縮尺変更用の感応領域とし、当該感応領域で上下方向に指をスライドさせたときのみ、地図の縮尺が変更される。画面上に余計な部品が表示されないため、地図が見やすくなる利点がある。
また、特許文献2には、画面上に縮尺変更インジケータを示すポップアップメニューを表示させるナビゲーション装置が開示されている。この装置では、画面上の任意の場所を長押しすると、この場所を基点として縮尺変更インジケータがポップアップ表示される。このインジケータ上で指をスライドさせて所望の縮尺を設定することで、縮尺変更と地図スクロールを同時に実行することができる。
しかしながら、特許文献1に代表される従来の装置では、感応領域に縮尺変更の基準となるインジケータが表示されないため、どの程度スライドさせると所望の縮尺になるのかを視認できない。スライド量と縮尺との対応は、使い込むうちにある程度の予測はつけられるが、意図しない縮尺に変更される可能性は否めない。また、画面端のみの狭い領域が感応領域であり、さらに感応領域であることを視認できないため、スライド途中で指が感応領域から逸脱する可能性が高い。この場合には、ユーザは所望の量だけスライドさせていても、縮尺変更が途切れて所望の縮尺に変更されない。
特許文献2に代表される従来の装置は、地図を拡大する場合に有用性が高いが、地図を縮小する場合には、ポップアップインジケータをどの場所に表示するのかが明確に規定されていない。また、画面の端の方が長押しされた場合、ポップアップインジケータの全てを画面内に表示する場所がなく、インジケータの一部が欠けるか、全く表示できない可能性がある。このため、特許文献1,2の発明をそのまま実用化するのは困難である。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、地図縮尺の変更に関する視覚的な操作性を向上させることができるナビゲーション装置を得ることを目的とする。
特開2002−328040号公報 特開平10−141974号公報
この発明に係るナビゲーション装置は、地図情報に基づいて地図画像を表示装置の画面に表示する表示処理部と、表示装置の画面と略同一の表示サイズを有し、半透明に形成された地図縮尺変更用インジケータの画像を画面に重畳表示する重畳表示部と、地図縮尺変更用インジケータへの操作を受け付ける操作部と、操作部でなされた地図縮尺変更用インジケータへの操作の内容を判定し、表示処理部に対して地図縮尺変更用インジケータへの操作に応じた縮尺の地図画像を表示装置の画面に表示するよう制御する制御部とを備えるものである。
この発明によれば、表示装置の画面と略同一の表示サイズを有し、半透明に形成された地図縮尺変更用インジケータの画像を地図画面上に重畳表示し、地図縮尺変更用インジケータへの操作に応じた縮尺の地図画像を表示装置の画面に表示するので、地図縮尺の変更に関する視覚的な操作性を向上させることができるという効果がある。
この発明の実施の形態1によるナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。 縮尺インジケータを表示する操作内容の設定の一例を示す図である。 各機能と操作内容との対応付け設定の一例を示す図である。 実施の形態1のナビゲーション装置による動作の流れを示すフローチャートである。 縮尺インジケータの表示画面の一例を示す図である。 図5中の符号Aで示す領域を拡大した図である。 縮尺インジケータ表示画面の他の例を示す図である。 この発明の実施の形態2によるナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。 縮尺インジケータ及び音量インジケータの表示画面及びその操作の一例を示す図である。 実施の形態2のナビゲーション装置による動作の流れ(その1)を示すフローチャートである。 実施の形態2のナビゲーション装置による動作の流れ(その2)を示すフローチャートである。
以下、この発明をより詳細に説明するため、この発明を実施するための形態について、添付の図面に従って説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1によるナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。図1において、実施の形態1のナビゲーション装置1は、地図情報取得部2、画面表示部(表示処理部)3、操作入力部(操作部)4、操作判定部(制御部)5、縮尺インジケータ重畳表示部(重畳表示部)6及び設定記憶部7を備える。
地図情報取得部2は、地図データベースを記憶するハードディスクやDVD−ROM等の不図示の記憶媒体から地図情報を取得する構成部である。地図情報取得部2によって取得された地図情報は、画面表示部3及び操作判定部5へ出力される。
画面表示部3は、地図情報取得部2に取得された地図情報が示す地図及び縮尺インジケータ重畳表示部6から入力した縮尺インジケータ(地図縮尺変更用インジケータ)を表示装置の画面上に表示する構成部である。操作入力部4は、画面に対する操作内容に応じた情報入力が行われる入力装置であり、ハードキー又はソフトキー、タッチパネル等で実現される。また、操作入力部4は、ユーザの発話を音声認識して操作入力とする音声認識処理部であってもよい。
操作判定部5は、操作入力部4で受け付けられた操作内容から、当該操作に応じて実行すべき処理内容を判定する構成部である。例えば、操作内容に応じて縮尺インジケータを表示するよう縮尺インジケータ重畳表示部6へ指示したり、縮尺インジケータを基に実行された縮尺指定の情報を縮尺インジケータ重畳表示部6へ出力する。
図2は、縮尺インジケータを表示する操作内容の設定の一例を示す図である。図2に示すように、操作判定部5は、画面表示部3を制御して、操作入力部4における操作内容と縮尺インジケータの表示可否との対応付けを行うための設定画面3aを表示装置に表示させる。ユーザは、設定画面3aを参照しながら縮尺インジケータを表示させる操作を設定することができる。
設定画面3aでは、操作入力部4で行える各操作に対して、ON(有効)又はOFF(無効)で縮尺インジケータの表示可否を設定することが可能である。操作入力部4で行える操作としては、例えば画面枠に設けたファンクションキー(ハードキー)を押下する、縮尺変更ボタン(縮尺インジケータを参照して行う縮尺変更の契機となるボタン)をタッチする、画面を上下になぞる、画面を2回続けてタッチする、画面の2点を同時にタッチする、縮尺インジケータ表示コマンドとなる発話(“縮尺変更”“縮変”等)を音声認識すること等が挙げられる。
また、操作判定部5は、上述した縮尺インジケータの表示可否の他に、ナビゲーション装置1の各種機能と操作入力部4の操作内容との対応情報を設定記憶部7へ記憶する。
操作判定部5は、操作入力部4が受け付けた操作内容が、設定記憶部7に記憶した操作内容に合致する場合、この操作内容に対応する機能を実行するように、不図示のナビゲーション処理部へ指示する。
図3は、各機能と操作内容との対応付け設定の一例を示す図である。操作判定部5は、画面表示部3を制御して、図3に示すようなナビゲーション装置1の各種機能と操作入力部4の操作内容との対応付けを行う設定画面3bを表示装置に表示し、ユーザが設定画面3bを参照して入力した機能と操作内容との対応情報を設定記憶部7へ記憶する。
図3に示す設定画面3bは、チェックボタンを介して機能と操作とを対応付けており、チェックボタンをチェックした操作が行われると、対応する機能が実行される。
なお、1つの操作に対しては1つの機能を割り当てることとし、複数の機能を割り当てることはしない。
設定画面3bでは、チェックボタンをチェックすることで、画面枠に設けたファンクションキー(ハードキー)を押下する操作とメニュー画面に遷移する機能とが対応付けられている。つまり、当該ファンクションキーが押下されると、メニュー画面に遷移する機能が起動する。また、ファンクションキー以外に、設定画面3bにおいて、操作入力部4で行える操作として、画面内の汎用ボタンのタッチ、画面を上下になぞる、画面を2回続けてタッチする、画面の2点を同時にタッチする操作を例示している。
縮尺インジケータ重畳表示部6は、操作判定部5からの指示に従って画面表示部3を制御して、表示装置の画面上に縮尺インジケータを重畳表示する構成部である。縮尺インジケータは、図5を用いて後述するように、操作入力部4を用いた操作入力に連動して変更後の縮尺を特定する縮尺変更用スイッチの機能も有する。
また、この縮尺インジケータは、画面表示した地図の上層レイヤとして重畳されるが、縮尺インジケータの構成パーツを半透明で表示することによって、縮尺インジケータ越しに地図を視認することができる。
なお、縮尺インジケータは、視覚的な操作性を向上させるため、全画面又は画面のほぼ全体の表示サイズとする。例えば、常時表示が必要な事物(アイコン等)を画面端部に配置し、これら事物と重畳しない程度に、縮尺インジケータを画面の中央部に大きく表示する。
設定記憶部7は、操作判定部5からの設定内容(ナビゲーション処理の機能と操作入力部4の操作内容との対応関係)を保持するとともに、操作判定部5が、縮尺インジケータの操作に対応した処理内容を判定するための根拠となる設定値も保持する。
例えば、縮尺インジケータの各縮尺表示ボタンに対応する縮尺値を設定記憶部7に設定しておき、縮尺表示ボタンがタッチ操作されると、操作判定部5は、当該縮尺表示ボタンに対応する縮尺を設定記憶部7から読み出し、当該縮尺に地図を変更するよう縮尺インジケータ重畳表示部6を経由して画像表示部3へ指示する。これにより、画像表示部3が、当該縮尺表示ボタンの縮尺に地図を変更する。
次に動作について説明する。
図4は、実施の形態1のナビゲーション装置による動作の流れを示すフローチャートであり、地図縮尺の変更動作の詳細を示している。
先ず、画面表示部3は、ナビゲーション処理部の制御に従い、地図情報取得部2に取得された地図情報が示す地図を表示装置の画面上に表示する。このとき、操作判定部5は、操作入力部4で受け付けられた操作内容と設定記憶部7に記憶した操作内容とを照合し、操作入力部4が受け付けた操作が縮尺インジケータの表示処理であると、縮尺インジケータ重畳表示部6に対して、縮尺インジケータを表示するよう指示する。縮尺インジケータ重畳表示部6は、操作判定部5からの指示に従って画面表示部3を制御して、表示装置の画面に縮尺インジケータを重畳表示する(ステップST1)。
図5は、縮尺インジケータの表示画面の一例を示す図である。図5に示すように、縮尺インジケータ6aは、画面3cのほぼ全体を占めるサイズで表示される。また、縮尺インジケータ6aは、各縮尺の地図情報にそれぞれ対応する複数の半透明の矩形状の縮尺表示ボタンから構成されており、これらの縮尺表示ボタンを縮尺順に画面3c上の一方向(図5では、上下方向)に並べて配置している。図5の例では、上に行くほど広域縮尺、下に行くほど詳細縮尺で縮尺変更されるように配置されている。また、縮尺表示ボタンには、対応する縮尺で画面3cに表示される地図画像の縦横の距離範囲(X×Y)が表記されており、ユーザは、当該表記を目安にして地図表示範囲を判断し、感覚的に縮尺変更を行うことができる。
縮尺インジケータを表示させている間、操作判定部5は、引き続き、操作入力部4で受け付けられた操作内容がいずれの処理に対応するかを判定する。特に、縮尺インジケータを半透明としているが、縮尺インジケータの表示がない場合よりは、地図の視認性が落ちる。このため、操作判定部5は、縮尺インジケータ表示を強制的に消去する所定の操作が操作入力部4で受け付けられたか否かを判定する(ステップST2)。縮尺インジケータ表示を強制的に消去する所定の操作としては、例えば、縮尺インジケータが表示された部分以外の画面をタッチする操作等が考えられる。
上記所定の操作がなされると(ステップST2;YES)、操作判定部5は、表示を消去するよう、縮尺インジケータ重畳表示部6へ指示する。これにより、縮尺インジケータ重畳表示部6は、操作判定部5からの指示に従って画面表示部3を制御して、表示装置の画面から縮尺インジケータを消去する。この後、ステップST1の処理へ戻る。
また、上記所定の操作が実行されなければ(ステップST2;NO)、ステップST3へ移行する。
ステップST3において、操作判定部5は、縮尺インジケータを重畳表示させてから、操作入力部4で操作を受け付けることなく、所定の時間が経過したか否かを判定する。
所定の時間としては、縮尺インジケータ表示操作が行なわれたことを契機にタイマ計時を開始し、ユーザが操作を行う意思がないであろうと判断できる時間(例えば、3秒)が挙げられる。
所定の時間が経過した場合(ステップST3;YES)、操作判定部5は、表示を消去するよう、縮尺インジケータ重畳表示部6へ指示する。これにより、縮尺インジケータ重畳表示部6は、操作判定部5からの指示に従って画面表示部3を制御して、表示画面から縮尺インジケータを消去する。この後、ステップST1の処理へ戻る。
一方、所定の時間が経過していなければ(ステップST3;NO)、操作判定部5は、操作が縮尺ダイレクトタッチか又は指スライドであるかを判定する(ステップST4)。なお、指スライドとは、図5で示した複数の縮尺表示ボタンをその並び方向へスライドタッチする操作である。また、縮尺ダイレクトタッチとは、個々の縮尺表示ボタンを直接タッチする操作である。
操作が指スライドであると(ステップST4;スライド)、操作判定部5は、指スライドで連続的にタッチされた縮尺表示ボタンの縮尺を設定記憶部7から読み出し、縮尺インジケータ重畳表示部6を介して画面表示部3へ順次出力する。画面表示部3は、連続的にタッチされた縮尺表示ボタンの縮尺を順次入力すると、縮尺に応じた地図情報を地図情報取得部2から順次取得して表示装置に表示する(ステップST5)。このようにして複数の縮尺表示ボタンを並び方向にスライドタッチした操作に応じて段階的に地図の拡大又は縮小(ズーム)を行う。
ユーザは、複数の縮尺表示ボタンを並び方向にスライドタッチしながら、半透明の縮尺インジケータ越しに地図を視認することができ、さらに縮尺表示ボタンに文字表記された縮尺を確認してスライドタッチを止めることで、所望の縮尺に地図縮尺を変更することが可能である。
また、操作が縮尺ダイレクトタッチであると(ステップST4;タッチ)、操作判定部5は、タッチされた縮尺表示ボタンの縮尺を設定記憶部7から読み出し、縮尺インジケータ重畳表示部6を介して画面表示部3へ出力する。画面表示部3は、タッチされた縮尺表示ボタンの縮尺を入力すると、縮尺に応じた地図情報を地図情報取得部2から取得して表示装置に表示する(ステップST6)。このようにして、地図の縮尺が、ダイレクトタッチされた縮尺表示ボタンの縮尺に即座に変更される。
図5は、対応する縮尺で画面に表示される地図画像の縦横の距離範囲が“7.5km×5.0km”である縮尺表示ボタンをダイレクトタッチした場合を示している。また、図6は、図5中の符号Aで示す領域を拡大した図である。図5及び図6に示すように、現在の地図の縮尺に対応する縮尺表示ボタンを、未タッチの他の縮尺表示ボタンとは異なる色で表示することによって、ユーザによる縮尺の視認性を向上できる。
縮尺変更が完了すると、操作判定部5は、再び、縮尺インジケータ表示を強制的に消去する所定の操作が操作入力部4で受け付けられたか否かを判定する(ステップST7)。
上記所定の操作がなされると(ステップST7;YES)、操作判定部5は、表示を消去するよう、縮尺インジケータ重畳表示部6へ指示する。これにより、縮尺インジケータ重畳表示部6は、操作判定部5からの指示に従って画面表示部3を制御して、表示装置の画面から縮尺インジケータを消去する。この後、ステップST9の処理へ移行する。
また、上記所定の操作が実行されなければ(ステップST7;NO)、ステップST8へ移行する。
ステップST8において、操作判定部5は、ステップST5又はステップST6における縮尺変更が行われてから、操作入力部4で操作を受け付けることなく、所定の時間(例えば、3秒)が経過したか否かを判定する。
所定の時間が経過した場合(ステップST8;YES)、操作判定部5は、現在の地図の縮尺に確定する旨を画面表示部3へ通知する。これにより、画面表示部3は、現在の地図縮尺を確定する(ステップST9)。
この後、操作判定部5は、縮尺インジケータ表示が消去されていなければ、縮尺インジケータ表示を消去するよう縮尺インジケータ重畳表示部6へ指示する。縮尺インジケータ重畳表示部6は、操作判定部5からの指示に従って画面表示部3を制御して、表示画面から縮尺インジケータを消去する(ステップST10)。この後、ステップST1の処理へ戻る。
一方、ステップST8において、所定の時間が経過していなければ(ステップST8;NO)、操作判定部5は、ユーザが縮尺インジケータを用いた地図縮尺の変更を継続する意思があると判断して、ステップST4の処理へ戻る。
なお、縮尺インジケータとともに、対応する縮尺で画面に表示される地図画像の縦横の距離範囲を示す数直線を画面端に表示してもよい。
図7は、上述の数直線を表示した縮尺インジケータ表示画面を示す図である。縮尺に関連するデータとして、当該数直線Bの値を示すデータを地図情報に含ませておき、画面表示部3が、縮尺インジケータ重畳表示部6を介して指示される縮尺に応じて数直線データを特定する。このようにすることで、図7に示す数直線Bは、地図縮尺に応じてリアルタイムに目盛りの間隔が伸び縮みする。これにより、ユーザは、画面3cに表示されている地図範囲が縦横何km(又はm)であるかを容易に視認することができる。なお、見やすさを考慮して拡大又は縮小に応じて適宜目盛りの間隔を間引くようにしてもよい。
以上のように、この実施の形態1によれば、表示装置の画面と略同一の表示サイズを有し、半透明に形成された縮尺インジケータの画像を地図画面上に重畳表示し、縮尺インジケータへの操作に応じた縮尺の地図画像を表示装置の画面に表示するので、視認性及び操作性のよいマンマシンインタフェースを提供することができる。
従来の縮尺変更用スイッチは、通常、指先程度の大きさで、スイッチを外さないようにタッチするために、顔を近付けたり、画面を注視したりする必要性があり、車載のナビゲーション装置としては安全上好ましくなかった。また、スイッチからずれた場所をタッチすると反応しなかったり地図スクロールしてしまうという不具合もあった。
これに対して、本発明のように、表示装置の画面と略同一の表示サイズで、かつ半透明に形成した縮尺インジケータを用いれば、通常の運転姿勢のまま、片手を伸ばすだけで、容易かつ安全に縮尺変更操作が可能となる。
また、この実施の形態1によれば、縮尺インジケータ重畳表示部6が、最大縮尺から最小縮尺までの各縮尺に対応した縮尺表示ボタンを、表示装置の画面の一方向に縮尺順に並べて配置した縮尺インジケータの画像を画面に重畳表示し、操作判定部5が、操作入力部4を用いて縮尺表示ボタンが選択されると、画面表示部3に対して当該縮尺表示ボタンの縮尺の地図画像を画面に表示するよう制御する。例えば、縮尺表示ボタンとして、細長い棒状のパーツを10〜15本並べた構成とし、大縮尺(例えば1/500)から小縮尺(例えば1/1000万)まで順番に並べて縮尺インジケータを構成する。個々の縮尺表示ボタンを独立した縮尺変更用スイッチとすることで、いずれかの縮尺表示ボタンをタッチすると、即座に当該縮尺表示ボタンに対応する縮尺に縮尺変更される。また、並んだ縮尺表示ボタンの上で指をスライドさせると、それに追随して地図を拡大又は縮小することが可能である。いずれの場合も、縮尺インジケータの表示が消去されるまでは何度でも縮尺変更できる。
さらに、この実施の形態1によれば、縮尺インジケータ重畳表示部6が、縮尺表示ボタンごとに、対応する縮尺で画面に表示される地図画像の縦横の距離範囲を表記するので、ユーザが、当該表記を目安にして地図表示範囲を判断し、感覚的に縮尺変更を行うことが可能となる。
さらに、この実施の形態1によれば、縮尺インジケータ重畳表示部6が、地図画像の縦横の距離範囲を示す数直線を画面に表示するので、画面に表示されている地図の範囲が何km×何kmなのかを、ユーザが感覚的に把握することができる。この数直線は、縮尺変更に追随してリアルタイムで伸び縮みし、現在どの程度の範囲が表示されているのか判断する一助となる。
さらに、この実施の形態1によれば、操作判定部5が、操作入力部4でなし得る所定の複数の操作がなされると、縮尺インジケータ重畳表示部6に対して、縮尺インジケータの画像を画面に重畳表示するよう制御する。このようにすることで、ユーザの好みにより、複数の操作で縮尺インジケータを表示させることができる。
さらに、この実施の形態1によれば、操作判定部5が、表示装置に表示した設定画面を介してユーザとの間で対話的に操作を選択させることにより、縮尺インジケータの重畳表示を実行させる操作を設定する。このようにすることで、縮尺インジケータの表示操作を予め選択することができる。
実施の形態2.
図8は、この発明の実施の形態2によるナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。図8において、実施の形態2のナビゲーション装置1Aは、地図情報取得部2、画面表示部3、操作入力部4、操作判定部5A、縮尺インジケータ重畳表示部6、音量インジケータ重畳表示部6A、設定記憶部7A、オーディオ再生部8、オーディオ音量調節部9及びオーディオ音声出力部10を備える。なお、図8において、図1と同一構成要素には、同一符号を付して説明を省略する。
操作判定部5Aは、操作入力部4で受け付けられた操作内容から、当該操作に応じて実行すべき処理内容を判定する構成部であり、上記実施の形態1と同様に、操作内容に応じて縮尺インジケータを表示するよう縮尺インジケータ重畳表示部6へ指示したり、縮尺インジケータを基に実行された縮尺指定の情報を、縮尺インジケータ重畳表示部6へ出力する。また、実施の形態2に特有な処理として、操作判定部5Aは、操作内容に応じて音量インジケータを表示するよう音量インジケータ重畳表示部6Aへ指示したり、音量インジケータを基に実行された音量指定の情報を音量インジケータ重畳表示部6Aへ出力する。
音量インジケータ重畳表示部6Aは、操作判定部5Aからの指示に従って画面表示部3を制御して、表示装置の画面上に音量インジケータを重畳表示する構成部である。音量インジケータは、図9を用いて後述するように、操作入力部4を用いた操作入力に連動して変更後の音量を特定する音量変更用スイッチの機能も有する。
また、音量インジケータは、画面表示した地図の上層レイヤとして重畳されるが、音量インジケータの構成パーツを半透明で表示することによって、音量インジケータ越しに地図を視認することができる。
なお、音量インジケータは、視覚的な操作性を向上させるため、全画面又は画面のほぼ全体の表示サイズとする。例えば、常時表示が必要な事物(アイコン等)を画面端部に配置し、これら事物と重畳しない程度に、音量インジケータを画面の中央部に大きく表示する。
設定記憶部7Aは、操作判定部5Aからの設定内容(ナビゲーション処理の機能と操作入力部4の操作内容との対応関係)を保持するとともに、操作判定部5Aが、縮尺インジケータ及び音量インジケータの操作にそれぞれ対応した処理内容を判定するための根拠となる設定値も保持する。
例えば、図9を用いて後述する音量インジケータを構成する各矩形パーツに対応する音量値を設定記憶部7Aに設定しておき、音量インジケータがスライド操作されると、操作判定部5Aは、スライド操作された矩形パーツに対応する音量を設定記憶部7Aから読み出し、当該音量にオーディオ音声出力を変更するようにオーディオ音量調節部9へ指示する。これにより、オーディオ音声出力部10が、音量インジケータを操作量に対応する音量でオーディオ音声を出力する。
オーディオ再生部8は、オーディオソースを再生する構成部である。オーディオソースとしては、例えば、受信したラジオ放送、CDやDVDから読み出したオーディオデータ等が挙げられる。オーディオ音量調節部9は、操作判定部5Aの指示に従って、オーディオ再生部8で再生されたオーディオデータの音量を調節する構成部である。なお、オーディオ音量調節部9で調節された音量の値は、音量インジケータ重畳表示部6に即座にフィードバックされる。これにより、音量インジケータ重畳表示部6は、調節後の音量を示す音量インジケータ画像(例えば、調節後の音量に相当する数値を示す画像)を、画面表示部3に重畳表示させる。オーディオ音声出力部10は、オーディオ音量調節部9で調節された音量でオーディオ音声を出力するスピーカ等の構成部である。
図9は、縮尺インジケータ及び音量インジケータの表示画面及びその操作の一例を示す図である。図9に示すように、実施の形態2のナビゲーション装置1Aでは、画面3dを上下になぞれば、縮尺インジケータ6aが重畳表示された画面3cへ遷移し、画面3dを左右になぞれば、音量インジケータ10aが重畳表示された画面3eへ遷移する。なお、画面3dは、地図表示画面である。このように、実施の形態2では、画面3dの操作、すなわち操作入力部4の操作に応じて、異なる機能を起動させる。ここでの音量インジケータ10aは、縮尺インジケータ6aと同様のインタフェースを介してユーザに提示され、縮尺インジケータ6aと同様の操作で音量を変更することができる。
次に動作について説明する。
図10は、実施の形態2のナビゲーション装置による動作の流れ(その1)を示すフローチャートであり、地図縮尺の変更動作の詳細を示している。
先ず、画面表示部3は、ナビゲーション処理部の制御に従い、地図情報取得部2に取得された地図情報が示す地図を表示装置の画面上に表示する。
このとき、操作判定部5Aは、操作入力部4で受け付けられた操作内容と設定記憶部7Aに記憶した操作内容とを照合し、操作入力部4が受け付けた操作が音量インジケータの表示処理であると、音量インジケータ重畳表示部6Aに対して、音量インジケータを表示するよう指示する。音量インジケータ重畳表示部6Aは、操作判定部5Aからの指示に従って画面表示部3を制御して、表示装置の画面に音量インジケータを重畳表示し、(2)へ移行する。
一方、操作入力部4が受け付けた操作が縮尺インジケータの表示処理であると、操作判定部5Aは、縮尺インジケータ重畳表示部6に対して、縮尺インジケータを表示するよう指示する。縮尺インジケータ重畳表示部6は、操作判定部5からの指示に従って画面表示部3を制御して、表示装置の画面に縮尺インジケータを重畳表示する。ここまでの処理がステップST1aに相当する。この後のステップST2aからステップST10aまでの処理は、図4のステップST2からステップST10までの処理と同様である。
図11は、実施の形態2のナビゲーション装置による動作の流れ(その2)を示すフローチャートであり、オーディオ音量の変更動作の詳細を示している。
音量インジケータを表示させている間、操作判定部5Aは、引き続き、操作入力部4で受け付けられた操作内容がいずれの処理に対応するか判定を行う。特に、音量インジケータを半透明としているが、音量インジケータの表示がない場合よりは、地図の視認性が落ちるため、操作判定部5Aは、音量インジケータ表示を強制的に消去する所定の操作が操作入力部4で受け付けられたか否かを判定する(ステップST1b)。音量インジケータ表示を強制的に消去する所定の操作としては、例えば音量インジケータが表示された部分以外の画面をタッチする操作等が考えられる。
上記所定の操作がなされると(ステップST1b;YES)、操作判定部5Aは、表示を消去するよう、音量インジケータ重畳表示部6Aへ指示する。これにより、音量インジケータ重畳表示部6Aは、操作判定部5Aからの指示に従って画面表示部3を制御して、表示装置の画面から音量インジケータを消去する。この後、図10の(1)へ戻る。
また、上記所定の操作が実行されなければ(ステップST1b;NO)、ステップST2bへ移行する。
ステップST2bにおいて、操作判定部5Aは、音量インジケータを重畳表示させてから、操作入力部4で操作を受け付けることなく、所定の時間が経過したか否かを判定する。所定の時間としては、縮尺インジケータの場合と同様に、操作が行われたことを契機にタイマ計時をスタートさせ、ユーザが操作を行う意思がないであろうと判断できる時間(例えば、3秒)が挙げられる。
所定の時間が経過した場合(ステップST2b;YES)、操作判定部5Aは、表示を消去するよう、音量インジケータ重畳表示部6Aへ指示する。これにより、音量インジケータ重畳表示部6Aは、操作判定部5Aからの指示に従って画面表示部3を制御して、表示装置の画面から音量インジケータを消去する。この後、図10の(1)へ戻る。
一方、所定の時間が経過していなければ(ステップST2b;NO)、操作判定部5Aは、操作入力部4を用いた操作が、消音ボタンタッチ又は指スライドであるかを判定する(ステップST3b)。なお、指スライドとは、図9で示した音量インジケータ10aを構成する複数の矩形パーツをその並び方向へスライドタッチする操作である。また、消音ボタンタッチとは、図9の画面3eの音量インジケータ10aの端部に設けた消音ボタン(ソフトボタン)をタッチする操作である。
操作が指スライドであると(ステップST3b;スライド)、操作判定部5Aは、指スライドで連続的にタッチされた各矩形パーツに対応する音量の値を設定記憶部7Aから順次読み出して、当該音量の値に音声出力を調節するようにオーディオ音量調節部9へ指示するとともに、音量インジケータ重畳表示部6Aを介して画面表示部3へ出力する。
画面表示部3は、現在の矩形パーツ及びこれに対応する音量値を示す情報に基づいて、現在の音量に対応する矩形パーツ及びその左右にある矩形パーツ群を色分け表示し、対応する音量値を音量インジケータの中央部に表示する。
また同時に、オーディオ音量調節部9は、操作判定部5Aの指示に従って、オーディオ再生部8で再生されたオーディオデータの音量を、最後にタッチされた矩形パーツに対応する音量の値に調節する。オーディオ音声出力部10は、オーディオ音量調節部9で調節された音量でオーディオ音声を出力する。ここまでの処理が、ステップST4bに相当する。このようにして、複数の矩形パーツを並び方向にスライドタッチした操作に応じて段階的に音量の変更を行う。
ユーザは、複数の矩形パーツを並び方向にスライドタッチしながら、半透明の音量インジケータ越しに地図を視認することができ、所望の音量でスライドタッチを止めることで容易に音量を変更することが可能である。
音量変更が完了すると、操作判定部5Aは、再び、音量インジケータ表示を強制的に消去する所定の操作が操作入力部4で受け付けられたか否かを判定する(ステップST5b)。上記所定の操作がなされると(ステップST5b;YES)、操作判定部5Aは、表示を消去するよう音量インジケータ重畳表示部6Aへ指示する。これにより、音量インジケータ重畳表示部6Aは、操作判定部5Aからの指示に従って画面表示部3を制御して、表示装置の画面から音量インジケータを消去する。この後、ステップST7bの処理へ移行する。また、上記所定の操作が実行されなければ(ステップST5b;NO)、ステップST6bへ移行する。
ステップST6bにおいて、操作判定部5Aは、ステップST4bの音量変更が行われてから、操作入力部4で操作を受け付けることなく、所定の時間(例えば、3秒)が経過したか否かを判定する。
所定の時間が経過した場合(ステップST6b;YES)、操作判定部5Aは、現在の音量を確定する旨をオーディオ音量調節部9へ通知する。これにより、オーディオ音量調節部9は、現在の音量を確定する(ステップST7b)。この後、操作判定部5Aは、音量インジケータ表示が消去されていなければ、音量インジケータ表示を消去するよう音量インジケータ重畳表示部6Aへ指示する。これにより、音量インジケータ重畳表示部6Aは、操作判定部5Aからの指示に従って画面表示部3を制御して、表示画面から音量インジケータを消去する(ステップST8b)。この後、図10の(1)へ戻る。
一方、所定の時間が経過していなければ(ステップST6b;NO)、操作判定部5Aは、ユーザが音量インジケータを用いた音量変更を継続する意思があると判断して、ステップST3bの処理へ戻る。
また、操作が消音ボタンタッチであると(ステップST3b;タッチ)、操作判定部5Aは、消音するようにオーディオ音量調節部9へ指示する。オーディオ音量調節部9は、操作判定部5Aの指示に従って、オーディオ再生部8で再生されたオーディオ音声の音量を消音に調節する。オーディオ音声出力部10は、オーディオ音量調節部9による調節結果に応じて、オーディオ音声を消音する(ステップST9b)。
このように、ナビゲーション装置1Aでは、消音ボタンがタッチされるか、連続的に矩形パーツがスライドタッチされた場合のみ、音量の変更を許可している。これは、音量インジケータが画面上に重畳表示されているとき、矩形パーツの誤タッチや物が画面に当たる等して、ユーザが意図しない大音量が出力されることを防止するためである。
この後、操作判定部5Aは、音量インジケータ表示を強制的に消去する所定の操作が操作入力部4で受け付けられたか否かを判定する(ステップST10b)。上記所定の操作がなされると(ステップST10b;YES)、操作判定部5Aは、音量インジケータの表示を消去するよう、音量インジケータ重畳表示部6Aへ指示する。これにより、音量インジケータ重畳表示部6Aは、操作判定部5Aからの指示に従って画面表示部3を制御して、表示画面から音量インジケータを消去する。この後、ステップST14bの処理へ移行する。また、上記所定の操作が実行されなければ(ステップST10b;NO)、ステップST11bへ移行する。
ステップST11bにおいて、操作判定部5Aは、消音ボタンがタッチされてオーディオ音声を消音してから、操作入力部4で操作を受け付けることなく、所定の時間が経過したか否かを判定する。所定の時間が経過した場合(ステップST11b;YES)、操作判定部5Aは、ステップST14bの処理へ移行する。
一方、所定の時間が経過していなければ(ステップST11b;NO)、操作判定部5Aは、ユーザが音量インジケータを用いた音量変更を継続する意思があると判断して、操作入力部4を用いた操作が、消音ボタンタッチ又は指スライドであるかを判定する(ステップST12b)。ここで、操作が消音ボタンタッチであると(ステップST12b;タッチ)、操作判定部5Aは、元の音量に戻すようにオーディオ音量調節部9へ指示する。オーディオ音量調節部9は、操作判定部5Aの指示に従って、オーディオ再生部8で再生されたオーディオ音声を元の音量に調節する。オーディオ音声出力部10は、オーディオ音量調節部9で調節された音量でオーディオ音声を出力する(ステップST13b)。この後、ステップST5bへ戻る。また、操作が指スライドであると(ステップST12b;スライド)、ステップST4bへ戻る。
ステップST14bにおいて、操作判定部5Aは、消音に確定する旨をオーディオ音量調節部9へ通知する。これにより、オーディオ音量調節部9は、元の音量を不図示のメモリに保存してから、現在の音量を消音で確定する。この後、操作判定部5Aは、音量インジケータ表示が消去されていなければ、音量インジケータ表示を消去し、消音アイコンを点滅表示するよう、音量インジケータ重畳表示部6Aへ指示する。これにより、音量インジケータ重畳表示部6Aは、操作判定部5からの指示に従って画面表示部3を制御して、表示画面から音量インジケータを消去するとともに、消音アイコンを点滅表示する(ステップST15b)。なお、消音アイコンとは、消音中に音量インジケータの強制消去が実行されるか、音量インジケータの表示がタイムアウトされたときに一時的に表示され、現在のオーディオ音声が消音中であることをユーザに視覚的に知らしめるためのアイコンである。消音アイコンの代わりに、元の音量を示す数値を画面のいずれかに表示するようにしてもよい。このとき、当該数値を点滅表示させてもよい。
続いて、操作判定部5Aは、操作入力部4において消音アイコンのタッチ操作が受け付けられると(ステップST16b)、オーディオ音量調節部9に対して、オーディオ音声の音量を元に戻すよう指示するとともに、消音アイコンの表示を消去するよう音量インジケータ重畳表示部6Aへ指示する。これにより、オーディオ音量調節部9は、操作判定部5Aの指示に従って、オーディオ再生部8で再生されたオーディオ音声を元の音量に調節する。オーディオ音声出力部10は、オーディオ音量調節部9で調節された音量でオーディオ音声を出力する。さらに、音量インジケータ重畳表示部6Aが、操作判定部5Aからの指示に従って画面表示部3を制御して、表示画面から消音アイコンを消去する。ここまでの処理がステップST17bに相当する。
以上のように、この実施の形態2によれば、オーディオ音声を出力するオーディオ音声出力部10と、オーディオ音声出力部10で出力するオーディオ音声の音量を調節するオーディオ音量調節部9と、表示装置の画面と略同一の表示サイズを有し、半透明に形成された音量インジケータの画像を画面に重畳表示する音量インジケータ重畳表示部6Aとを備え、操作判定部5Aが、操作入力部4でなされた音量インジケータへの操作の内容を判定し、オーディオ音量調節部9に対して音量インジケータへの操作に応じた音量に調節するよう制御する。このようにすることで、地図縮尺の変更に加え、オーディオ音声出力の音量変更についても視覚的な操作性を向上させることができる。
なお、本願発明は、その発明の精神の範囲内において各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは変形が可能である。
この発明に係るナビゲーション装置は、地図縮尺の変更に関する視覚的な操作性を向上させることができるので、ユーザが画面を注視できない車載のナビゲーション装置に好適である。
この発明は、地図縮尺の変更に関する視覚的な操作性を向上させたナビゲーション装置に関するものである。
従来のナビゲーション装置では、一般的に、画面枠に設置されたハードキーを押下するか、画面上に常時表示させた縮尺変更用のソフトスイッチを操作することで、地図縮尺を変更していた。ハードキーを利用する場合、操作性はよいが、ダッシュボードでナビゲーション装置の表示画面を配置できるスペースは限られているので、画面枠にハードキーを設ける分だけ画面自体を小さくしなければならない。また、縮尺変更用のソフトスイッチを利用する場合には、地図画面上で常に当該スイッチを表示させる必要があり、地図表示が隠れて邪魔である。
上述のような不具合を解消しようとする従来の技術として、例えば、特許文献1に開示されるナビゲーション装置がある。この装置では、画面左端又は右端を縮尺変更用の感応領域とし、当該感応領域で上下方向に指をスライドさせたときのみ、地図の縮尺が変更される。画面上に余計な部品が表示されないため、地図が見やすくなる利点がある。
また、特許文献2には、画面上に縮尺変更インジケータを示すポップアップメニューを表示させるナビゲーション装置が開示されている。この装置では、画面上の任意の場所を長押しすると、この場所を基点として縮尺変更インジケータがポップアップ表示される。このインジケータ上で指をスライドさせて所望の縮尺を設定することで、縮尺変更と地図スクロールを同時に実行することができる。
しかしながら、特許文献1に代表される従来の装置では、感応領域に縮尺変更の基準となるインジケータが表示されないため、どの程度スライドさせると所望の縮尺になるのかを視認できない。スライド量と縮尺との対応は、使い込むうちにある程度の予測はつけられるが、意図しない縮尺に変更される可能性は否めない。また、画面端のみの狭い領域が感応領域であり、さらに感応領域であることを視認できないため、スライド途中で指が感応領域から逸脱する可能性が高い。この場合には、ユーザは所望の量だけスライドさせていても、縮尺変更が途切れて所望の縮尺に変更されない。
特許文献2に代表される従来の装置は、地図を拡大する場合に有用性が高いが、地図を縮小する場合には、ポップアップインジケータをどの場所に表示するのかが明確に規定されていない。また、画面の端の方が長押しされた場合、ポップアップインジケータの全てを画面内に表示する場所がなく、インジケータの一部が欠けるか、全く表示できない可能性がある。このため、特許文献1,2の発明をそのまま実用化するのは困難である。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、地図縮尺の変更に関する視覚的な操作性を向上させることができるナビゲーション装置を得ることを目的とする。
特開2002−328040号公報 特開平10−141974号公報
この発明に係るナビゲーション装置は、地図情報に基づいて地図画像を表示装置の画面に表示する表示処理部と、表示装置の画面と略同一の表示サイズを有し、半透明に形成された地図縮尺変更用インジケータの画像を画面に重畳表示する縮尺インジケータ重畳表示部と、表示装置の画面と略同一の表示サイズを有し、半透明に形成された音量変更用インジケータの画像を画面に重畳表示する音量インジケータ重畳表示部と、地図縮尺変更用インジケータ及び音量変更用インジケータへの操作を受け付ける操作部と、操作部でなされた操作が地図縮尺変更用インジケータへの操作である場合は、操作の内容を判定し、表示処理部に対して地図縮尺変更用インジケータへの操作に応じた縮尺の地図画像を表示装置の画面に表示するよう制御する制御部とを備え、表示装置の画面を第一の方向になぞれば、音量インジケータ重畳表示部により音量変更用インジケータが重畳表示された画面へ遷移し、表示装置の画面を第一の方向と異なる第二の方向になぞれば、縮尺インジケータ重畳表示部により地図縮尺インジケータが重畳表示された画面へと遷移することを特徴とするものである。
この発明によれば、表示装置の画面と略同一の表示サイズを有し、半透明に形成された地図縮尺変更用インジケータの画像を地図画面上に重畳表示し、地図縮尺変更用インジケータへの操作に応じた縮尺の地図画像を表示装置の画面に表示するので、地図縮尺の変更に関する視覚的な操作性を向上させることができるという効果がある。
この発明の実施の形態1によるナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。 縮尺インジケータを表示する操作内容の設定の一例を示す図である。 各機能と操作内容との対応付け設定の一例を示す図である。 実施の形態1のナビゲーション装置による動作の流れを示すフローチャートである。 縮尺インジケータの表示画面の一例を示す図である。 図5中の符号Aで示す領域を拡大した図である。 縮尺インジケータ表示画面の他の例を示す図である。 この発明の実施の形態2によるナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。 縮尺インジケータ及び音量インジケータの表示画面及びその操作の一例を示す図である。 実施の形態2のナビゲーション装置による動作の流れ(その1)を示すフローチャートである。 実施の形態2のナビゲーション装置による動作の流れ(その2)を示すフローチャートである。
以下、この発明をより詳細に説明するため、この発明を実施するための形態について、添付の図面に従って説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1によるナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。図1において、実施の形態1のナビゲーション装置1は、地図情報取得部2、画面表示部(表示処理部)3、操作入力部(操作部)4、操作判定部(制御部)5、縮尺インジケータ重畳表示部(重畳表示部)6及び設定記憶部7を備える。
地図情報取得部2は、地図データベースを記憶するハードディスクやDVD−ROM等の不図示の記憶媒体から地図情報を取得する構成部である。地図情報取得部2によって取得された地図情報は、画面表示部3及び操作判定部5へ出力される。
画面表示部3は、地図情報取得部2に取得された地図情報が示す地図及び縮尺インジケータ重畳表示部6から入力した縮尺インジケータ(地図縮尺変更用インジケータ)を表示装置の画面上に表示する構成部である。操作入力部4は、画面に対する操作内容に応じた情報入力が行われる入力装置であり、ハードキー又はソフトキー、タッチパネル等で実現される。また、操作入力部4は、ユーザの発話を音声認識して操作入力とする音声認識処理部であってもよい。
操作判定部5は、操作入力部4で受け付けられた操作内容から、当該操作に応じて実行すべき処理内容を判定する構成部である。例えば、操作内容に応じて縮尺インジケータを表示するよう縮尺インジケータ重畳表示部6へ指示したり、縮尺インジケータを基に実行された縮尺指定の情報を縮尺インジケータ重畳表示部6へ出力する。
図2は、縮尺インジケータを表示する操作内容の設定の一例を示す図である。図2に示すように、操作判定部5は、画面表示部3を制御して、操作入力部4における操作内容と縮尺インジケータの表示可否との対応付けを行うための設定画面3aを表示装置に表示させる。ユーザは、設定画面3aを参照しながら縮尺インジケータを表示させる操作を設定することができる。
設定画面3aでは、操作入力部4で行える各操作に対して、ON(有効)又はOFF(無効)で縮尺インジケータの表示可否を設定することが可能である。操作入力部4で行える操作としては、例えば画面枠に設けたファンクションキー(ハードキー)を押下する、縮尺変更ボタン(縮尺インジケータを参照して行う縮尺変更の契機となるボタン)をタッチする、画面を上下になぞる、画面を2回続けてタッチする、画面の2点を同時にタッチする、縮尺インジケータ表示コマンドとなる発話(“縮尺変更”“縮変”等)を音声認識すること等が挙げられる。
また、操作判定部5は、上述した縮尺インジケータの表示可否の他に、ナビゲーション装置1の各種機能と操作入力部4の操作内容との対応情報を設定記憶部7へ記憶する。
操作判定部5は、操作入力部4が受け付けた操作内容が、設定記憶部7に記憶した操作内容に合致する場合、この操作内容に対応する機能を実行するように、不図示のナビゲーション処理部へ指示する。
図3は、各機能と操作内容との対応付け設定の一例を示す図である。操作判定部5は、画面表示部3を制御して、図3に示すようなナビゲーション装置1の各種機能と操作入力部4の操作内容との対応付けを行う設定画面3bを表示装置に表示し、ユーザが設定画面3bを参照して入力した機能と操作内容との対応情報を設定記憶部7へ記憶する。
図3に示す設定画面3bは、チェックボタンを介して機能と操作とを対応付けており、チェックボタンをチェックした操作が行われると、対応する機能が実行される。
なお、1つの操作に対しては1つの機能を割り当てることとし、複数の機能を割り当てることはしない。
設定画面3bでは、チェックボタンをチェックすることで、画面枠に設けたファンクションキー(ハードキー)を押下する操作とメニュー画面に遷移する機能とが対応付けられている。つまり、当該ファンクションキーが押下されると、メニュー画面に遷移する機能が起動する。また、ファンクションキー以外に、設定画面3bにおいて、操作入力部4で行える操作として、画面内の汎用ボタンのタッチ、画面を上下になぞる、画面を2回続けてタッチする、画面の2点を同時にタッチする操作を例示している。
縮尺インジケータ重畳表示部6は、操作判定部5からの指示に従って画面表示部3を制御して、表示装置の画面上に縮尺インジケータを重畳表示する構成部である。縮尺インジケータは、図5を用いて後述するように、操作入力部4を用いた操作入力に連動して変更後の縮尺を特定する縮尺変更用スイッチの機能も有する。
また、この縮尺インジケータは、画面表示した地図の上層レイヤとして重畳されるが、縮尺インジケータの構成パーツを半透明で表示することによって、縮尺インジケータ越しに地図を視認することができる。
なお、縮尺インジケータは、視覚的な操作性を向上させるため、全画面又は画面のほぼ全体の表示サイズとする。例えば、常時表示が必要な事物(アイコン等)を画面端部に配置し、これら事物と重畳しない程度に、縮尺インジケータを画面の中央部に大きく表示する。
設定記憶部7は、操作判定部5からの設定内容(ナビゲーション処理の機能と操作入力部4の操作内容との対応関係)を保持するとともに、操作判定部5が、縮尺インジケータの操作に対応した処理内容を判定するための根拠となる設定値も保持する。
例えば、縮尺インジケータの各縮尺表示ボタンに対応する縮尺値を設定記憶部7に設定しておき、縮尺表示ボタンがタッチ操作されると、操作判定部5は、当該縮尺表示ボタンに対応する縮尺を設定記憶部7から読み出し、当該縮尺に地図を変更するよう縮尺インジケータ重畳表示部6を経由して画像表示部3へ指示する。これにより、画像表示部3が、当該縮尺表示ボタンの縮尺に地図を変更する。
次に動作について説明する。
図4は、実施の形態1のナビゲーション装置による動作の流れを示すフローチャートであり、地図縮尺の変更動作の詳細を示している。
先ず、画面表示部3は、ナビゲーション処理部の制御に従い、地図情報取得部2に取得された地図情報が示す地図を表示装置の画面上に表示する。このとき、操作判定部5は、操作入力部4で受け付けられた操作内容と設定記憶部7に記憶した操作内容とを照合し、操作入力部4が受け付けた操作が縮尺インジケータの表示処理であると、縮尺インジケータ重畳表示部6に対して、縮尺インジケータを表示するよう指示する。縮尺インジケータ重畳表示部6は、操作判定部5からの指示に従って画面表示部3を制御して、表示装置の画面に縮尺インジケータを重畳表示する(ステップST1)。
図5は、縮尺インジケータの表示画面の一例を示す図である。図5に示すように、縮尺インジケータ6aは、画面3cのほぼ全体を占めるサイズで表示される。また、縮尺インジケータ6aは、各縮尺の地図情報にそれぞれ対応する複数の半透明の矩形状の縮尺表示ボタンから構成されており、これらの縮尺表示ボタンを縮尺順に画面3c上の一方向(図5では、上下方向)に並べて配置している。図5の例では、上に行くほど広域縮尺、下に行くほど詳細縮尺で縮尺変更されるように配置されている。また、縮尺表示ボタンには、対応する縮尺で画面3cに表示される地図画像の縦横の距離範囲(X×Y)が表記されており、ユーザは、当該表記を目安にして地図表示範囲を判断し、感覚的に縮尺変更を行うことができる。
縮尺インジケータを表示させている間、操作判定部5は、引き続き、操作入力部4で受け付けられた操作内容がいずれの処理に対応するかを判定する。特に、縮尺インジケータを半透明としているが、縮尺インジケータの表示がない場合よりは、地図の視認性が落ちる。このため、操作判定部5は、縮尺インジケータ表示を強制的に消去する所定の操作が操作入力部4で受け付けられたか否かを判定する(ステップST2)。縮尺インジケータ表示を強制的に消去する所定の操作としては、例えば、縮尺インジケータが表示された部分以外の画面をタッチする操作等が考えられる。
上記所定の操作がなされると(ステップST2;YES)、操作判定部5は、表示を消去するよう、縮尺インジケータ重畳表示部6へ指示する。これにより、縮尺インジケータ重畳表示部6は、操作判定部5からの指示に従って画面表示部3を制御して、表示装置の画面から縮尺インジケータを消去する。この後、ステップST1の処理へ戻る。
また、上記所定の操作が実行されなければ(ステップST2;NO)、ステップST3へ移行する。
ステップST3において、操作判定部5は、縮尺インジケータを重畳表示させてから、操作入力部4で操作を受け付けることなく、所定の時間が経過したか否かを判定する。
所定の時間としては、縮尺インジケータ表示操作が行なわれたことを契機にタイマ計時を開始し、ユーザが操作を行う意思がないであろうと判断できる時間(例えば、3秒)が挙げられる。
所定の時間が経過した場合(ステップST3;YES)、操作判定部5は、表示を消去するよう、縮尺インジケータ重畳表示部6へ指示する。これにより、縮尺インジケータ重畳表示部6は、操作判定部5からの指示に従って画面表示部3を制御して、表示画面から縮尺インジケータを消去する。この後、ステップST1の処理へ戻る。
一方、所定の時間が経過していなければ(ステップST3;NO)、操作判定部5は、操作が縮尺ダイレクトタッチか又は指スライドであるかを判定する(ステップST4)。なお、指スライドとは、図5で示した複数の縮尺表示ボタンをその並び方向へスライドタッチする操作である。また、縮尺ダイレクトタッチとは、個々の縮尺表示ボタンを直接タッチする操作である。
操作が指スライドであると(ステップST4;スライド)、操作判定部5は、指スライドで連続的にタッチされた縮尺表示ボタンの縮尺を設定記憶部7から読み出し、縮尺インジケータ重畳表示部6を介して画面表示部3へ順次出力する。画面表示部3は、連続的にタッチされた縮尺表示ボタンの縮尺を順次入力すると、縮尺に応じた地図情報を地図情報取得部2から順次取得して表示装置に表示する(ステップST5)。このようにして複数の縮尺表示ボタンを並び方向にスライドタッチした操作に応じて段階的に地図の拡大又は縮小(ズーム)を行う。
ユーザは、複数の縮尺表示ボタンを並び方向にスライドタッチしながら、半透明の縮尺インジケータ越しに地図を視認することができ、さらに縮尺表示ボタンに文字表記された縮尺を確認してスライドタッチを止めることで、所望の縮尺に地図縮尺を変更することが可能である。
また、操作が縮尺ダイレクトタッチであると(ステップST4;タッチ)、操作判定部5は、タッチされた縮尺表示ボタンの縮尺を設定記憶部7から読み出し、縮尺インジケータ重畳表示部6を介して画面表示部3へ出力する。画面表示部3は、タッチされた縮尺表示ボタンの縮尺を入力すると、縮尺に応じた地図情報を地図情報取得部2から取得して表示装置に表示する(ステップST6)。このようにして、地図の縮尺が、ダイレクトタッチされた縮尺表示ボタンの縮尺に即座に変更される。
図5は、対応する縮尺で画面に表示される地図画像の縦横の距離範囲が“7.5km×5.0km”である縮尺表示ボタンをダイレクトタッチした場合を示している。また、図6は、図5中の符号Aで示す領域を拡大した図である。図5及び図6に示すように、現在の地図の縮尺に対応する縮尺表示ボタンを、未タッチの他の縮尺表示ボタンとは異なる色で表示することによって、ユーザによる縮尺の視認性を向上できる。
縮尺変更が完了すると、操作判定部5は、再び、縮尺インジケータ表示を強制的に消去する所定の操作が操作入力部4で受け付けられたか否かを判定する(ステップST7)。
上記所定の操作がなされると(ステップST7;YES)、操作判定部5は、表示を消去するよう、縮尺インジケータ重畳表示部6へ指示する。これにより、縮尺インジケータ重畳表示部6は、操作判定部5からの指示に従って画面表示部3を制御して、表示装置の画面から縮尺インジケータを消去する。この後、ステップST9の処理へ移行する。
また、上記所定の操作が実行されなければ(ステップST7;NO)、ステップST8へ移行する。
ステップST8において、操作判定部5は、ステップST5又はステップST6における縮尺変更が行われてから、操作入力部4で操作を受け付けることなく、所定の時間(例えば、3秒)が経過したか否かを判定する。
所定の時間が経過した場合(ステップST8;YES)、操作判定部5は、現在の地図の縮尺に確定する旨を画面表示部3へ通知する。これにより、画面表示部3は、現在の地図縮尺を確定する(ステップST9)。
この後、操作判定部5は、縮尺インジケータ表示が消去されていなければ、縮尺インジケータ表示を消去するよう縮尺インジケータ重畳表示部6へ指示する。縮尺インジケータ重畳表示部6は、操作判定部5からの指示に従って画面表示部3を制御して、表示画面から縮尺インジケータを消去する(ステップST10)。この後、ステップST1の処理へ戻る。
一方、ステップST8において、所定の時間が経過していなければ(ステップST8;NO)、操作判定部5は、ユーザが縮尺インジケータを用いた地図縮尺の変更を継続する意思があると判断して、ステップST4の処理へ戻る。
なお、縮尺インジケータとともに、対応する縮尺で画面に表示される地図画像の縦横の距離範囲を示す数直線を画面端に表示してもよい。
図7は、上述の数直線を表示した縮尺インジケータ表示画面を示す図である。縮尺に関連するデータとして、当該数直線Bの値を示すデータを地図情報に含ませておき、画面表示部3が、縮尺インジケータ重畳表示部6を介して指示される縮尺に応じて数直線データを特定する。このようにすることで、図7に示す数直線Bは、地図縮尺に応じてリアルタイムに目盛りの間隔が伸び縮みする。これにより、ユーザは、画面3cに表示されている地図範囲が縦横何km(又はm)であるかを容易に視認することができる。なお、見やすさを考慮して拡大又は縮小に応じて適宜目盛りの間隔を間引くようにしてもよい。
以上のように、この実施の形態1によれば、表示装置の画面と略同一の表示サイズを有し、半透明に形成された縮尺インジケータの画像を地図画面上に重畳表示し、縮尺インジケータへの操作に応じた縮尺の地図画像を表示装置の画面に表示するので、視認性及び操作性のよいマンマシンインタフェースを提供することができる。
従来の縮尺変更用スイッチは、通常、指先程度の大きさで、スイッチを外さないようにタッチするために、顔を近付けたり、画面を注視したりする必要性があり、車載のナビゲーション装置としては安全上好ましくなかった。また、スイッチからずれた場所をタッチすると反応しなかったり地図スクロールしてしまうという不具合もあった。
これに対して、本発明のように、表示装置の画面と略同一の表示サイズで、かつ半透明に形成した縮尺インジケータを用いれば、通常の運転姿勢のまま、片手を伸ばすだけで、容易かつ安全に縮尺変更操作が可能となる。
また、この実施の形態1によれば、縮尺インジケータ重畳表示部6が、最大縮尺から最小縮尺までの各縮尺に対応した縮尺表示ボタンを、表示装置の画面の一方向に縮尺順に並べて配置した縮尺インジケータの画像を画面に重畳表示し、操作判定部5が、操作入力部4を用いて縮尺表示ボタンが選択されると、画面表示部3に対して当該縮尺表示ボタンの縮尺の地図画像を画面に表示するよう制御する。例えば、縮尺表示ボタンとして、細長い棒状のパーツを10〜15本並べた構成とし、大縮尺(例えば1/500)から小縮尺(例えば1/1000万)まで順番に並べて縮尺インジケータを構成する。個々の縮尺表示ボタンを独立した縮尺変更用スイッチとすることで、いずれかの縮尺表示ボタンをタッチすると、即座に当該縮尺表示ボタンに対応する縮尺に縮尺変更される。また、並んだ縮尺表示ボタンの上で指をスライドさせると、それに追随して地図を拡大又は縮小することが可能である。いずれの場合も、縮尺インジケータの表示が消去されるまでは何度でも縮尺変更できる。
さらに、この実施の形態1によれば、縮尺インジケータ重畳表示部6が、縮尺表示ボタンごとに、対応する縮尺で画面に表示される地図画像の縦横の距離範囲を表記するので、ユーザが、当該表記を目安にして地図表示範囲を判断し、感覚的に縮尺変更を行うことが可能となる。
さらに、この実施の形態1によれば、縮尺インジケータ重畳表示部6が、地図画像の縦横の距離範囲を示す数直線を画面に表示するので、画面に表示されている地図の範囲が何km×何kmなのかを、ユーザが感覚的に把握することができる。この数直線は、縮尺変更に追随してリアルタイムで伸び縮みし、現在どの程度の範囲が表示されているのか判断する一助となる。
さらに、この実施の形態1によれば、操作判定部5が、操作入力部4でなし得る所定の複数の操作がなされると、縮尺インジケータ重畳表示部6に対して、縮尺インジケータの画像を画面に重畳表示するよう制御する。このようにすることで、ユーザの好みにより、複数の操作で縮尺インジケータを表示させることができる。
さらに、この実施の形態1によれば、操作判定部5が、表示装置に表示した設定画面を介してユーザとの間で対話的に操作を選択させることにより、縮尺インジケータの重畳表示を実行させる操作を設定する。このようにすることで、縮尺インジケータの表示操作を予め選択することができる。
実施の形態2.
図8は、この発明の実施の形態2によるナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。図8において、実施の形態2のナビゲーション装置1Aは、地図情報取得部2、画面表示部3、操作入力部4、操作判定部5A、縮尺インジケータ重畳表示部6、音量インジケータ重畳表示部6A、設定記憶部7A、オーディオ再生部8、オーディオ音量調節部9及びオーディオ音声出力部10を備える。なお、図8において、図1と同一構成要素には、同一符号を付して説明を省略する。
操作判定部5Aは、操作入力部4で受け付けられた操作内容から、当該操作に応じて実行すべき処理内容を判定する構成部であり、上記実施の形態1と同様に、操作内容に応じて縮尺インジケータを表示するよう縮尺インジケータ重畳表示部6へ指示したり、縮尺インジケータを基に実行された縮尺指定の情報を、縮尺インジケータ重畳表示部6へ出力する。また、実施の形態2に特有な処理として、操作判定部5Aは、操作内容に応じて音量インジケータを表示するよう音量インジケータ重畳表示部6Aへ指示したり、音量インジケータを基に実行された音量指定の情報を音量インジケータ重畳表示部6Aへ出力する。
音量インジケータ重畳表示部6Aは、操作判定部5Aからの指示に従って画面表示部3を制御して、表示装置の画面上に音量インジケータを重畳表示する構成部である。音量インジケータは、図9を用いて後述するように、操作入力部4を用いた操作入力に連動して変更後の音量を特定する音量変更用スイッチの機能も有する。
また、音量インジケータは、画面表示した地図の上層レイヤとして重畳されるが、音量インジケータの構成パーツを半透明で表示することによって、音量インジケータ越しに地図を視認することができる。
なお、音量インジケータは、視覚的な操作性を向上させるため、全画面又は画面のほぼ全体の表示サイズとする。例えば、常時表示が必要な事物(アイコン等)を画面端部に配置し、これら事物と重畳しない程度に、音量インジケータを画面の中央部に大きく表示する。
設定記憶部7Aは、操作判定部5Aからの設定内容(ナビゲーション処理の機能と操作入力部4の操作内容との対応関係)を保持するとともに、操作判定部5Aが、縮尺インジケータ及び音量インジケータの操作にそれぞれ対応した処理内容を判定するための根拠となる設定値も保持する。
例えば、図9を用いて後述する音量インジケータを構成する各矩形パーツに対応する音量値を設定記憶部7Aに設定しておき、音量インジケータがスライド操作されると、操作判定部5Aは、スライド操作された矩形パーツに対応する音量を設定記憶部7Aから読み出し、当該音量にオーディオ音声出力を変更するようにオーディオ音量調節部9へ指示する。これにより、オーディオ音声出力部10が、音量インジケータを操作量に対応する音量でオーディオ音声を出力する。
オーディオ再生部8は、オーディオソースを再生する構成部である。オーディオソースとしては、例えば、受信したラジオ放送、CDやDVDから読み出したオーディオデータ等が挙げられる。オーディオ音量調節部9は、操作判定部5Aの指示に従って、オーディオ再生部8で再生されたオーディオデータの音量を調節する構成部である。なお、オーディオ音量調節部9で調節された音量の値は、音量インジケータ重畳表示部6に即座にフィードバックされる。これにより、音量インジケータ重畳表示部6は、調節後の音量を示す音量インジケータ画像(例えば、調節後の音量に相当する数値を示す画像)を、画面表示部3に重畳表示させる。オーディオ音声出力部10は、オーディオ音量調節部9で調節された音量でオーディオ音声を出力するスピーカ等の構成部である。
図9は、縮尺インジケータ及び音量インジケータの表示画面及びその操作の一例を示す図である。図9に示すように、実施の形態2のナビゲーション装置1Aでは、画面3dを上下になぞれば、縮尺インジケータ6aが重畳表示された画面3cへ遷移し、画面3dを左右になぞれば、音量インジケータ10aが重畳表示された画面3eへ遷移する。なお、画面3dは、地図表示画面である。このように、実施の形態2では、画面3dの操作、すなわち操作入力部4の操作に応じて、異なる機能を起動させる。ここでの音量インジケータ10aは、縮尺インジケータ6aと同様のインタフェースを介してユーザに提示され、縮尺インジケータ6aと同様の操作で音量を変更することができる。
次に動作について説明する。
図10は、実施の形態2のナビゲーション装置による動作の流れ(その1)を示すフローチャートであり、地図縮尺の変更動作の詳細を示している。
先ず、画面表示部3は、ナビゲーション処理部の制御に従い、地図情報取得部2に取得された地図情報が示す地図を表示装置の画面上に表示する。
このとき、操作判定部5Aは、操作入力部4で受け付けられた操作内容と設定記憶部7Aに記憶した操作内容とを照合し、操作入力部4が受け付けた操作が音量インジケータの表示処理であると、音量インジケータ重畳表示部6Aに対して、音量インジケータを表示するよう指示する。音量インジケータ重畳表示部6Aは、操作判定部5Aからの指示に従って画面表示部3を制御して、表示装置の画面に音量インジケータを重畳表示し、(2)へ移行する。
一方、操作入力部4が受け付けた操作が縮尺インジケータの表示処理であると、操作判定部5Aは、縮尺インジケータ重畳表示部6に対して、縮尺インジケータを表示するよう指示する。縮尺インジケータ重畳表示部6は、操作判定部5からの指示に従って画面表示部3を制御して、表示装置の画面に縮尺インジケータを重畳表示する。ここまでの処理がステップST1aに相当する。この後のステップST2aからステップST10aまでの処理は、図4のステップST2からステップST10までの処理と同様である。
図11は、実施の形態2のナビゲーション装置による動作の流れ(その2)を示すフローチャートであり、オーディオ音量の変更動作の詳細を示している。
音量インジケータを表示させている間、操作判定部5Aは、引き続き、操作入力部4で受け付けられた操作内容がいずれの処理に対応するか判定を行う。特に、音量インジケータを半透明としているが、音量インジケータの表示がない場合よりは、地図の視認性が落ちるため、操作判定部5Aは、音量インジケータ表示を強制的に消去する所定の操作が操作入力部4で受け付けられたか否かを判定する(ステップST1b)。音量インジケータ表示を強制的に消去する所定の操作としては、例えば音量インジケータが表示された部分以外の画面をタッチする操作等が考えられる。
上記所定の操作がなされると(ステップST1b;YES)、操作判定部5Aは、表示を消去するよう、音量インジケータ重畳表示部6Aへ指示する。これにより、音量インジケータ重畳表示部6Aは、操作判定部5Aからの指示に従って画面表示部3を制御して、表示装置の画面から音量インジケータを消去する。この後、図10の(1)へ戻る。
また、上記所定の操作が実行されなければ(ステップST1b;NO)、ステップST2bへ移行する。
ステップST2bにおいて、操作判定部5Aは、音量インジケータを重畳表示させてから、操作入力部4で操作を受け付けることなく、所定の時間が経過したか否かを判定する。所定の時間としては、縮尺インジケータの場合と同様に、操作が行われたことを契機にタイマ計時をスタートさせ、ユーザが操作を行う意思がないであろうと判断できる時間(例えば、3秒)が挙げられる。
所定の時間が経過した場合(ステップST2b;YES)、操作判定部5Aは、表示を消去するよう、音量インジケータ重畳表示部6Aへ指示する。これにより、音量インジケータ重畳表示部6Aは、操作判定部5Aからの指示に従って画面表示部3を制御して、表示装置の画面から音量インジケータを消去する。この後、図10の(1)へ戻る。
一方、所定の時間が経過していなければ(ステップST2b;NO)、操作判定部5Aは、操作入力部4を用いた操作が、消音ボタンタッチ又は指スライドであるかを判定する(ステップST3b)。なお、指スライドとは、図9で示した音量インジケータ10aを構成する複数の矩形パーツをその並び方向へスライドタッチする操作である。また、消音ボタンタッチとは、図9の画面3eの音量インジケータ10aの端部に設けた消音ボタン(ソフトボタン)をタッチする操作である。
操作が指スライドであると(ステップST3b;スライド)、操作判定部5Aは、指スライドで連続的にタッチされた各矩形パーツに対応する音量の値を設定記憶部7Aから順次読み出して、当該音量の値に音声出力を調節するようにオーディオ音量調節部9へ指示するとともに、音量インジケータ重畳表示部6Aを介して画面表示部3へ出力する。
画面表示部3は、現在の矩形パーツ及びこれに対応する音量値を示す情報に基づいて、現在の音量に対応する矩形パーツ及びその左右にある矩形パーツ群を色分け表示し、対応する音量値を音量インジケータの中央部に表示する。
また同時に、オーディオ音量調節部9は、操作判定部5Aの指示に従って、オーディオ再生部8で再生されたオーディオデータの音量を、最後にタッチされた矩形パーツに対応する音量の値に調節する。オーディオ音声出力部10は、オーディオ音量調節部9で調節された音量でオーディオ音声を出力する。ここまでの処理が、ステップST4bに相当する。このようにして、複数の矩形パーツを並び方向にスライドタッチした操作に応じて段階的に音量の変更を行う。
ユーザは、複数の矩形パーツを並び方向にスライドタッチしながら、半透明の音量インジケータ越しに地図を視認することができ、所望の音量でスライドタッチを止めることで容易に音量を変更することが可能である。
音量変更が完了すると、操作判定部5Aは、再び、音量インジケータ表示を強制的に消去する所定の操作が操作入力部4で受け付けられたか否かを判定する(ステップST5b)。上記所定の操作がなされると(ステップST5b;YES)、操作判定部5Aは、表示を消去するよう音量インジケータ重畳表示部6Aへ指示する。これにより、音量インジケータ重畳表示部6Aは、操作判定部5Aからの指示に従って画面表示部3を制御して、表示装置の画面から音量インジケータを消去する。この後、ステップST7bの処理へ移行する。また、上記所定の操作が実行されなければ(ステップST5b;NO)、ステップST6bへ移行する。
ステップST6bにおいて、操作判定部5Aは、ステップST4bの音量変更が行われてから、操作入力部4で操作を受け付けることなく、所定の時間(例えば、3秒)が経過したか否かを判定する。
所定の時間が経過した場合(ステップST6b;YES)、操作判定部5Aは、現在の音量を確定する旨をオーディオ音量調節部9へ通知する。これにより、オーディオ音量調節部9は、現在の音量を確定する(ステップST7b)。この後、操作判定部5Aは、音量インジケータ表示が消去されていなければ、音量インジケータ表示を消去するよう音量インジケータ重畳表示部6Aへ指示する。これにより、音量インジケータ重畳表示部6Aは、操作判定部5Aからの指示に従って画面表示部3を制御して、表示画面から音量インジケータを消去する(ステップST8b)。この後、図10の(1)へ戻る。
一方、所定の時間が経過していなければ(ステップST6b;NO)、操作判定部5Aは、ユーザが音量インジケータを用いた音量変更を継続する意思があると判断して、ステップST3bの処理へ戻る。
また、操作が消音ボタンタッチであると(ステップST3b;タッチ)、操作判定部5Aは、消音するようにオーディオ音量調節部9へ指示する。オーディオ音量調節部9は、操作判定部5Aの指示に従って、オーディオ再生部8で再生されたオーディオ音声の音量を消音に調節する。オーディオ音声出力部10は、オーディオ音量調節部9による調節結果に応じて、オーディオ音声を消音する(ステップST9b)。
このように、ナビゲーション装置1Aでは、消音ボタンがタッチされるか、連続的に矩形パーツがスライドタッチされた場合のみ、音量の変更を許可している。これは、音量インジケータが画面上に重畳表示されているとき、矩形パーツの誤タッチや物が画面に当たる等して、ユーザが意図しない大音量が出力されることを防止するためである。
この後、操作判定部5Aは、音量インジケータ表示を強制的に消去する所定の操作が操作入力部4で受け付けられたか否かを判定する(ステップST10b)。上記所定の操作がなされると(ステップST10b;YES)、操作判定部5Aは、音量インジケータの表示を消去するよう、音量インジケータ重畳表示部6Aへ指示する。これにより、音量インジケータ重畳表示部6Aは、操作判定部5Aからの指示に従って画面表示部3を制御して、表示画面から音量インジケータを消去する。この後、ステップST14bの処理へ移行する。また、上記所定の操作が実行されなければ(ステップST10b;NO)、ステップST11bへ移行する。
ステップST11bにおいて、操作判定部5Aは、消音ボタンがタッチされてオーディオ音声を消音してから、操作入力部4で操作を受け付けることなく、所定の時間が経過したか否かを判定する。所定の時間が経過した場合(ステップST11b;YES)、操作判定部5Aは、ステップST14bの処理へ移行する。
一方、所定の時間が経過していなければ(ステップST11b;NO)、操作判定部5Aは、ユーザが音量インジケータを用いた音量変更を継続する意思があると判断して、操作入力部4を用いた操作が、消音ボタンタッチ又は指スライドであるかを判定する(ステップST12b)。ここで、操作が消音ボタンタッチであると(ステップST12b;タッチ)、操作判定部5Aは、元の音量に戻すようにオーディオ音量調節部9へ指示する。オーディオ音量調節部9は、操作判定部5Aの指示に従って、オーディオ再生部8で再生されたオーディオ音声を元の音量に調節する。オーディオ音声出力部10は、オーディオ音量調節部9で調節された音量でオーディオ音声を出力する(ステップST13b)。この後、ステップST5bへ戻る。また、操作が指スライドであると(ステップST12b;スライド)、ステップST4bへ戻る。
ステップST14bにおいて、操作判定部5Aは、消音に確定する旨をオーディオ音量調節部9へ通知する。これにより、オーディオ音量調節部9は、元の音量を不図示のメモリに保存してから、現在の音量を消音で確定する。この後、操作判定部5Aは、音量インジケータ表示が消去されていなければ、音量インジケータ表示を消去し、消音アイコンを点滅表示するよう、音量インジケータ重畳表示部6Aへ指示する。これにより、音量インジケータ重畳表示部6Aは、操作判定部5からの指示に従って画面表示部3を制御して、表示画面から音量インジケータを消去するとともに、消音アイコンを点滅表示する(ステップST15b)。なお、消音アイコンとは、消音中に音量インジケータの強制消去が実行されるか、音量インジケータの表示がタイムアウトされたときに一時的に表示され、現在のオーディオ音声が消音中であることをユーザに視覚的に知らしめるためのアイコンである。消音アイコンの代わりに、元の音量を示す数値を画面のいずれかに表示するようにしてもよい。このとき、当該数値を点滅表示させてもよい。
続いて、操作判定部5Aは、操作入力部4において消音アイコンのタッチ操作が受け付けられると(ステップST16b)、オーディオ音量調節部9に対して、オーディオ音声の音量を元に戻すよう指示するとともに、消音アイコンの表示を消去するよう音量インジケータ重畳表示部6Aへ指示する。これにより、オーディオ音量調節部9は、操作判定部5Aの指示に従って、オーディオ再生部8で再生されたオーディオ音声を元の音量に調節する。オーディオ音声出力部10は、オーディオ音量調節部9で調節された音量でオーディオ音声を出力する。さらに、音量インジケータ重畳表示部6Aが、操作判定部5Aからの指示に従って画面表示部3を制御して、表示画面から消音アイコンを消去する。ここまでの処理がステップST17bに相当する。
以上のように、この実施の形態2によれば、オーディオ音声を出力するオーディオ音声出力部10と、オーディオ音声出力部10で出力するオーディオ音声の音量を調節するオーディオ音量調節部9と、表示装置の画面と略同一の表示サイズを有し、半透明に形成された音量インジケータの画像を画面に重畳表示する音量インジケータ重畳表示部6Aとを備え、操作判定部5Aが、操作入力部4でなされた音量インジケータへの操作の内容を判定し、オーディオ音量調節部9に対して音量インジケータへの操作に応じた音量に調節するよう制御する。このようにすることで、地図縮尺の変更に加え、オーディオ音声出力の音量変更についても視覚的な操作性を向上させることができる。
なお、本願発明は、その発明の精神の範囲内において各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは変形が可能である。

Claims (7)

  1. 地図情報に基づいて地図画像を表示装置の画面に表示する表示処理部と、
    前記表示装置の画面と略同一の表示サイズを有し、半透明に形成された地図縮尺変更用インジケータの画像を前記画面に重畳表示する重畳表示部と、
    前記地図縮尺変更用インジケータへの操作を受け付ける操作部と、
    前記操作部でなされた前記地図縮尺変更用インジケータへの操作の内容を判定し、前記表示処理部に対して前記地図縮尺変更用インジケータへの操作に応じた縮尺の地図画像を前記表示装置の画面に表示するよう制御する制御部とを備えたナビゲーション装置。
  2. 前記重畳表示部は、最大縮尺から最小縮尺までの各縮尺に対応した縮尺表示ボタンを、前記表示装置の画面の一方向に縮尺順に並べて配置した前記地図縮尺変更用インジケータの画像を前記画面に重畳表示し、
    前記制御部は、前記操作部を用いて前記縮尺表示ボタンが選択されると、前記表示処理部に対して、当該縮尺表示ボタンの縮尺の地図画像を前記表示装置の画面に表示するよう制御することを特徴とする請求項1記載のナビゲーション装置。
  3. 前記重畳表示部は、前記縮尺表示ボタンごとに、対応する縮尺で前記画面に表示される地図画像の縦横の距離範囲を表記することを特徴とする請求項2記載のナビゲーション装置。
  4. 前記重畳表示部は、前記地図画像の縦横の距離範囲を示す数直線を前記画面に表示することを特徴とする請求項2記載のナビゲーション装置。
  5. 前記制御部は、前記操作部でなし得る所定の複数の操作がなされると、前記重畳表示部に対して、前記地図縮尺変更用インジケータの画像を前記表示装置の画面に重畳表示するよう制御することを特徴とする請求項1記載のナビゲーション装置。
  6. 前記制御部は、前記表示装置に表示した設定画面を介してユーザとの間で対話的に操作を選択させることにより、前記地図縮尺変更用インジケータの重畳表示を実行させる操作を設定することを特徴とする請求項5記載のナビゲーション装置。
  7. 出力するオーディオ音声の音量を調節する音量調節部と、
    前記表示装置の画面と略同一の表示サイズを有し、半透明に形成された音量変更用インジケータの画像を前記画面に重畳表示する音量インジケータ重畳表示部とを備え、
    前記制御部は、前記操作部でなされた前記音量変更用インジケータへの操作の内容を判定し、前記音量調節部に対して前記音量変更用インジケータへの操作に応じた音量に調節するよう制御することを特徴とする請求項1記載のナビゲーション装置。
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