JP4555538B2 - 操作コマンド処理プログラムおよびナビゲーションシステム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、操作コマンド処理プログラムおよびこの操作コマンド処理プログラムを搭載したナビゲーションシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
最近、道路案内を行うナビゲーションシステム、たとえば自動車搭載用のいわゆるカーナビゲーションシステムが普及してきている。このカーナビゲーションシステムは、道路案内だけでなく、自動車や道路に関する様々な情報をも提供可能なシステムとなってきており、今後、さらなる普及が期待されると考えられる。
【0003】
この種のカーナビゲーションシステム10の大まかな構成を図10に示す。図10に示すように、従来のカーナビゲーションシステム10は、各種の入力や操作を行う入力操作部10Aと、自動車の位置検出のための位置検出部10Bと、入力操作部10Aや位置検出部10B等からの入力信号に基づいて各種の信号処理等を行う制御部10Cとを有するシステムとなっている。
【0004】
入力操作部10Aは、ディスプレイを兼ねるタッチパネル11と、このタッチパネル11の一部を構成し、タッチパネル11の所定位置にユーザが指などでタッチすることで、そのタッチ位置を座標値の信号として出力するタッチパネルセンサ12と、種々の設定を行うためのデータ入力は勿論、操作コマンドの入力も可能な入力キー13と、カーナビゲーションシステム10に直接触れることなく操作コマンド入力や種々の設定が可能となるリモートコントロール(以下では、リモコンという)端末14と、このリモコン端末14から発せられる操作コマンドを受信するリモコン信号受信部15とを有している。なお、タッチパネル11は、上述したタッチパネルセンサ12と、このタッチパネルセンサ12の背面に配置されるモニタ(図示省略)とを有するものとされている。
【0005】
位置検出部10Bは、衛星からの位置情報を受け取るGPS(Global Positioning System)レシーバ16と、車の方向等を検出するジャイロセンサ17とを有している。
【0006】
制御部10Cは、地図データなどが記憶されたDVDやHDDなどの記録媒体18と、カーナビゲーションシステム10としての動作プログラムが記憶されているROMなどの記憶部19と、タッチパネル11上での情報表示制御を行う描画制御部20と、上述した各構成要素との間での信号授受を行うとともに記憶部19に記憶されている動作プログラムに従ってカーナビゲーションシステム10としての動作を実行するコンピュータとなる信号処理部21を有した構成となっている。
【0007】
なお、タッチパネルセンサ12は、たとえば、抵抗膜式タッチセンサであって、指などでタッチパネル11上のある位置をタッチすると、そのタッチされた位置のX座標およびY座標に対応した電圧値を得て、それを信号処理部21が信号処理することで、X−Y座標上における座標値信号として出力されるようになっている。
【0008】
このようなカーナビゲーションシステム10においては、このカーナビゲーションシステム10を搭載した自動車の現在位置(以下では自車位置という)を1画面表示から2画面表示とすることが可能となっているものがあるが、このような切り替え表示をする際は、次のようになされる。たとえば、現在の表示状態が、ある範囲を拡大した地図中における自車位置を示す表示状態であったとすると、その表示画面を2分割表示、つまり、2画面表示に切り替える。このとき、タッチパネル11の左半分の表示画面は、1画面表示と同じ縮尺の地図中の自車位置を示し、右半分の表示画面はそれよりも広範囲を示す地図を表示してその中の自車位置を示すといった表示となる。
【0009】
このような画面表示の切り替えを実行させるには、画面表示切り替え、すなわち、1画面表示から2画面表示への切り替えを実行させるための操作コマンドを入力する必要がある。この操作コマンドの入力は、たとえば、上述した入力キー13を操作することによって行う方法、リモコン端末14によって行う方法、タッチパネル11上を指などでタッチすることによって行う方法などいくつかの方法がある。
【0010】
これらいずれの方法によっても画面表示切り替えは可能であるが、いずれの方法であっても、所定の手順に従った操作コマンド入力を行うこととなる。
【0011】
図11は、その操作コマンドの入力手順を説明する図であり、この図11からもわかるように、幾つもの操作を行って、所望とする2画面表示に到達する。なお、この図11において、画面上に表示されている三角形のマークMは自車位置を示している。
【0012】
この図11は、タッチパネル11にタッチすることで、画面表示切り替えを行う例であり、まず、図11(A)に示すような1画面表示の状態において、「メニュー」の部分Q1をタッチすると、(B)に示すように、項目選択の可能な項目選択画面が現れ、この画面からある項目(この例では、図示の上から2番目の項目Q2とする)をタッチすると、その項目Q2に属する幾つかの項目が表示される。
【0013】
そして、この項目の中からある1つの項目(図11の例では図示の上から3番目の項目Q3とする)をタッチすると、(D)に示すような表示画面を選択する画面となる。この表示画面を選択する画面から「2画面」の部分Q4をタッチすると、(E)に示すように、左半分の表示画面A1と右半分の表示画面A2でなる2画面表示となる。
【0014】
なお、この図11(E)において、タッチパネル11の左半分の表示画面A1は、図11(A)で示す1画面表示の場合と同じ縮尺の地図中における自車位置Mを示す表示画面であり、右半分の表示画面A2はそれよりも広範囲の地図中における自車位置Mを表示する表示画面となる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
このように、従来のカーナビゲーションシステム10は、タッチパネル11上における自車位置Mを表示させる表示画面を、1画面表示から2画面表示へと切り替える場合、図11(A)から(E)で説明したように、幾つもの段階を経た操作を行う必要がある。上述した例は、タッチパネル11を指などでタッチして切り替える場合について説明したが、リモコン端末14や入力キー13によって切り替える場合にも同様の操作手順が必要となり、いずれの場合も、多くの段階を経てやっと所望とする画面にたどり着くことができる。
【0016】
なお、上述の例は、表示画面を1画面表示から2画面表示へと切り替える場合の操作コマンド入力手順についてであったが、このような1画面表示から2画面表示へと切り替える操作を含め、ある特定の動作を行わせるための操作コマンド入力は、どれも同じように、いくつかの手順を段階的に行う必要があり、それによって、やっと、その操作コマンドに対する動作がなされるのが一般的である。
【0017】
一般に、カーナビゲーションシステムの操作は、運転者自らが運転中に行うことも多く、運転に支障を与えないに簡単な操作で行えることが重要である。これに対処するために、たとえば、ショートカットキーなどを画面上に設けることも考えられる。これによって、確かに、操作性の向上は期待できるが、ショートカットキーが画面上に表示されていると、そのショートカットキーの表示によって、表示されている地図の一部が隠れてしまい、操作者から見えなくなる部分が発生してしまう。このため、カーナビゲーションシステム本来の役目に支障をきたすという問題が生ずる。
【0018】
本発明は、ある特定の動作を実行させるために複数段階の入力手順を必要とする操作コマンド入力を不要とし、単純な操作で同等の機能を達成可能とする操作コマンド処理プログラムおよびこの操作コマンド処理プログラムを搭載することによって、使い勝手に優れたナビゲーションシステムを提供することを目的としている。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために、本発明の操作コマンド処理プログラムは、ディスプレイ画面を兼ねるタッチパネル上のある位置へのタッチがなされると、そのタッチ位置の座標情報に基づく信号処理を行うことで、コンピュータに画面分割の動作を実行可能とさせるためのカーナビゲーションシステム用の操作コマンド処理プログラムにおいて、タッチパネル上のある位置へのタッチがなされたか否かを監視する第1の処理手順と、この第1の処理手順によって、タッチパネル上のある位置へのタッチがなされたことが検出されると、そのタッチ位置を基点にそのタッチ状態のあらかじめ定めた方向への移動を監視し、そのタッチ状態の移動の状況によって、タッチパネル上のある位置へのタッチ操作が画面分割の動作を行わせるための操作コマンド入力操作であるか否かを判定し、その判定の際、タッチパネル上のあらかじめ定めた方向への単位時間当たりの移動量を求め、その単位時間当たりの移動量が予め設定された閾値より大きいか否かで判定し、当該単位時間当たりの移動量が上記閾値より大きい場合に、画面分割の動作に対する操作コマンドであると判定する第2の処理手順と、この第2の処理手順によって、タッチパネル上のある位置へのタッチ操作が画面分割の動作を行わせるための操作コマンド入力操作であると判定された場合は、タッチ状態の移動方向に応じた方向における画面分割の動作を実行する第3の処理手順と、タッチパネル上での操作コマンド入力操作によってある特定の動作がなされた後に、その特定の動作をなすための操作コマンド入力操作と同方向の移動操作を行うと、画面分割の動作を行わせる前の動作状態に復帰させる手順と、をコンピュータに実行させるものである。
【0020】
他の発明の操作コマンド処理プログラムは、ディスプレイ画面を兼ねるタッチパネル上のある位置へのタッチがなされると、そのタッチ位置の座標情報に基づく信号処理を行うことで、コンピュータに画面分割の動作を実行可能とさせるためのカーナビゲーションシステム用の操作コマンド処理プログラムにおいて、タッチパネル上のある位置へのタッチがなされたか否かを監視する第1の処理手順と、この第1の処理手順によって、タッチパネル上のある位置へのタッチがなされたことが検出されると、そのタッチ位置を基点にそのタッチ状態のあらかじめ定めた方向への移動を監視し、そのタッチ状態の移動の状況によって、タッチパネル上のある位置へのタッチ操作が画面分割の動作を行わせるための操作コマンド入力操作であるか否かを判定し、その判定の際、タッチパネル上のあらかじめ定めた方向への単位時間当たりの移動量を求め、その単位時間当たりの移動量が予め設定された閾値より大きいか否かで判定し、当該単位時間当たりの移動量が上記閾値より大きい場合に、画面分割の動作に対する操作コマンドであると判定する第2の処理手順と、この第2の処理手順によって、タッチパネル上のある位置へのタッチ操作が画面分割の動作を行わせるための操作コマンド入力操作であると判定された場合は、タッチ状態の移動方向に応じた方向における画面分割の動作を実行する第3の処理手順と、タッチパネル上での操作コマンド入力操作によってある特定の動作がなされた後に、その特定の動作をなすための操作コマンド入力操作と逆方向の移動操作を行うと、画面分割の動作を行わせる前の動作状態に復帰させる手順と、をコンピュータに実行させるものである。
【0023】
また、タッチパネル上での操作コマンド入力操作によってある特定の動作がなされた後に、その特定の動作をなすための操作コマンド入力操作と同方向の移動操作を行うと、画面分割の動作を行わせる前の動作状態に復帰させる手順を含むようにするのが好ましい。
【0024】
また、本発明のナビゲーションシステムは、ディスプレイを兼ねるタッチパネルと、このタッチパネル上に道路地図を表示して自身の現在位置や目的地までの道順を示す処理の実行が可能であるとともに、そのタッチパネル上から、画面分割の動作を行わせるための操作コマンドが入力されると、予め搭載されている動作プログラムに従ってその操作コマンドに対する処理の実行が可能な信号処理部を構成要素として含むナビゲーションシステムにおいて、信号処理部が実行する動作プログラムは、前述した操作コマンド処理プログラムを含んだプログラムとしている。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について説明する。まず、本発明の操作コマンド処理プログラムの実施の形態としてその具体的な処理内容について説明し、そのあとで、この操作コマンド処理プログラムを搭載したナビゲーションシステムについての実施の形態を説明する。
【0026】
図1は、本発明の操作コマンド処理プログラムが動作プログラムに組み込まれる情報機器の構成を説明するものである。この情報機器の概略的な構成としては、液晶モニタなどのモニタ1aと後述するタッチパネルセンサ2とを有し、ディスプレイを兼ねるタッチパネル1と、このタッチパネル1をユーザが指などでタッチすると、その座標位置を検出するタッチパネルセンサ2と、動作プログラムなどを記憶するROMなどの記憶部3と、タッチパネル1上に表示すべき情報が格納されている表示情報記憶部4と、タッチパネル1上で情報表示制御を行う描画制御部5と、これら各構成要素との間での信号の授受を行うとともに記憶部3に記憶されている動作プログラムに従って表示情報記憶部4に記憶されている情報を表示させるなどの動作を実行するコンピュータとなる信号処理部6などを有した構成となっている。
【0027】
なお、タッチパネルセンサ2は、モニタ1aの表示部前面を覆うように配置される。このタッチパネルセンサ2は、図10で説明したタッチパネルセンサ12と同様、たとえば、抵抗膜式タッチセンサであって、指などでタッチパネル1上のある位置をタッチすると、そのタッチされた位置のX座標およびY座標に対応した電圧値を得て、それを信号処理部6が信号処理することで、X−Y座標上における座標値信号として出力されるようになっている。
【0028】
このように構成された情報機器において、その動作プログラムに組み込まれた本発明の操作コマンド処理プログラムの処理内容について説明する。
【0029】
ここでは、タッチパネル1上には、ある情報の表示がなされているとし、その情報の表示状態において、ある特定の動作を行わせる場合について考える。ここで言うある特定の動作は、特に限定されるものではないが、この実施の形態では画面を2分割表示する動作(前述したように、たとえば、1画面表示から2画面表示に切り替える動作)であるとする。
【0030】
このようなある特定の動作を行わせるには、従来では、前述したように、現在の表示画面に表示されている「メニュー」の表示部を指などでタッチし、次に、項目選択といった複数段階の操作手順を行う必要があるが(図11参照)、本発明の実施の形態では、これを単純な操作で実現する。
【0031】
まず、このようなある特定の動作を行わせるための操作コマンド入力としては、図2に示すように、ユーザがタッチパネル1上のある位置Psを指でタッチして、そのタッチした指をそのままタッチパネル1上におけるX−Y座標の、たとえば、Y軸方向に沿ってなぞる。この場合、なぞる方向は、たとえば矢印yで示すように、上から下方向とする。
【0032】
このユーザの操作状態を信号処理部6が監視し、そのY軸方向へのユーザの操作状態がある条件を満たしたとき、その操作は、特定の動作を行わせるための操作コマンド入力操作であると判定し、それに対応した動作(この場合、画面を2分割して2画面表示とする動作)を行う。
【0033】
これによって、ユーザは、タッチパネル1上のある位置に指でタッチしてそのまま、その指を下方向へ移動させるだけの大雑把で単純な操作を行うだけで、この場合、画面を2分割表示とすることができる。なお、タッチパネル1にタッチするのは指でなくても良い(たとえばペンでも良い)ことは勿論であるが、この実施の形態では指でタッチするものとして説明する。
【0034】
ところで、上述した信号処理部6が監視する操作状態の条件とは、次の3つの条件をすべて満足するか否かである。第1の条件は、タッチパネル1に指がタッチされた場合、そのY軸方向への移動が一定時間以内になされたか否かである。第2の条件は、タッチパネル1にタッチした指のY軸方向の移動量が一定量以上であるか否かである。第3の条件は、タッチパネル1上に指がタッチされた後、そのタッチ状態がそのままY軸方向に移動した(なぞれらた)ときの単位時間当たりの移動量が、予め設定した閾値を超えたか否かである。
【0035】
このように、一定時間内の操作の有無、移動の絶対量および単位時間当たりの移動量の大きさによって、その操作がある特定の動作を行わせるための操作コマンド入力操作であるのか、通常のタッチ操作であるかを判定する。
【0036】
たとえば、Y軸方向の上から下方向への移動量として、図2におけるタッチ位置PsのX−Y座標値と、そのタッチ位置Psを基点にしてなぞった後に指を離した位置PeのX−Y座標値から移動量を求め、求められた移動量をΔYとすれば、移動に要した時間をΔtとしたとき、単位時間当たりの移動量ΔDyは、
ΔDy=ΔY/Δt ……… (1)
で求められる。
【0037】
タッチ位置Psにタッチした時刻から位置Pe方向へ指が動き出した時刻までの時間△tAを閾値Th1と比較する。また、移動量△Yを移動量の閾値Th2と比較する。さらに、単位時間当たりの移動量ΔDyを、予め設定された閾値Th3と比較する。
【0038】
そして、△tA<Th1で、△Y>Th2でかつΔDy>Th3であるときは、ユーザの行った操作は、ある特定の動作を行わせるための操作コマンドの入力操作であると判定し、△tA≧Th1、△Y≦Th2またはΔDy≦Th3のいずれか1つを満足するときは、ある特定の動作を行わせるための操作コマンドの入力操作ではなく、通常のタッチ動作であると判定する。
【0039】
信号処理部6が△tA<Th1で、△Y>Th2でかつΔDy>Th3であるか否かを判定した結果、これらの条件をすべて満足したものであったとすれば、ユーザの行った操作は、ある特定の動作を行わせるための操作コマンドの入力操作であると判定し、ある特定の動作を行う。この場合、ある特定の動作は、画面を2分割して2画面表示とする動作であるので、タッチパネル1の画面を2分割して2画面表示とする動作を行う。
【0040】
これを図3により説明すると、図3(A)におけるある位置Ps1にタッチして、そのタッチ位置Ps1からまったく指を動かさずにそのままタッチパネル1上から離したり、図3(B)に示すように、タッチした指をそのままy方向にごくわずかな距離だけゆっくり移動してPe1の位置でタッチパネル1から指を離した場合は、△tAが閾値Th1より大きくなったり、△Yが閾値Th2より小さくなったりする。また、(1)式で求められる単位時間当たりの移動量ΔDyは、閾値Th3よりも大きくならない。このため、ユーザの行ったそれらのタッチ操作は、ある特定の動作を行わせるための操作コマンド入力操作ではなく、それ以外の通常のタッチ動作であると判定する。
【0041】
一方、図3(C)に示すように、タッチした指をそのままy方向に十分な距離をすばやく移動し、Pe2の位置でタッチパネル1から指を離した場合は、動き出すまでの時間△tAは、閾値Th1より小さくなり、移動量△Yは、閾値Th2より大きくなり、かつ(1)式で求められる単位時間当たりの移動量ΔDyは、閾値Th3よりも大きくなる。この結果、ユーザの行ったタッチ操作は、ある特定の動作を行わせるための操作コマンド入力操作であると判定し、この場合は、その特定の動作として、画面を1画面表示から2画面表示へと切り替える動作を行う。
【0042】
これによって、タッチパネル1上の画面は、図3(D)に示すように、画面が左右に2分割されて、第1の表示画面A1と第2の表示画面A2が形成される。なお、ユーザの行った操作が、ある特定の動作を行わせるための操作コマンド入力操作であるか否かの判断は、指が動き出すまでの時間、指の移動量および単位時間当たりの指の移動量の大きさから判断するので、タッチした指の移動方向は、Y軸方向に平行でなくても、多少斜めになっても何ら差し支えない。
【0043】
なお、この図3以降のタッチパネル1が描かれる各図において、タッチパネル1におけるX−Y座標のX軸方向およびY軸方向は図2と同様であるので、説明上特に必要でない限り、図2で示したようなX−Y座標のX軸およびY軸の図示は省略する。
【0044】
ところで、上述した一連の動作を実行させるには、上述の動作を実行可能とするプログラム(ここでは操作コマンド処理プログラムという)を作成しておき、その操作コマンド処理プログラムを、記憶部3に記憶されている通常の動作プログラムに組み込んでおけば、あとは、信号処理部6がその動作プログラムに沿った動作を行うことで実現できる。一般に、タッチパネル1上から操作コマンド入力を可能とするこの種のシステムの場合、信号処理部6は、常にユーザのタッチ位置を監視するルーチンが動作プログラムの中に組み込まれているので、そのルーチンに上述の操作コマンドに対する処理(操作コマンド処理プログラム)を組み込むことは容易である。
【0045】
図4は、この実施の形態における機能を実現するための処理手順を説明するフローチャートである。この図4によって、上述した操作コマンド処理動作の手順を再度説明するが、その詳細な説明はすでになされているので、ここでは全体的な処理の流れについてのみを簡単に説明するにとどめる。
【0046】
図4において、まず、信号処理部6は、タッチパネル1上のある位置にタッチ動作がなされたか否かを監視し(ステップS1)、タッチ動作がなされなければ、タッチ動作がなされるまでその監視状態を保持する。そして、タッチ動作がなされた場合、信号処理部6は、指が動き出すまでの時間△tAを求める(ステップS2)。この場合、予め定められた方向へ動き出すまでの時間としても良いが、この実施の形態ではどのような方向であっても、この時間△tAを求めるようにしている。その後、信号処理部6は、この時間△tAが予め定められた閾値Th1よりも小さいか否かを判定する(ステップS3)。
【0047】
次に、信号処理部6は、タッチ位置から予め定められた方向(上述の例ではY軸方向に沿って上から下方向)への一定量以上の移動があるか否かを検出する。すなわち、Y軸方向の移動量△Yを信号処理部6は計算する(ステップS4)。この予め定められた方向への一定量以上の移動があるか否かは、指をタッチした位置と指を離した位置の各XY座標から求めた移動量△Yが予め定められた閾値Th2より大きいか否かで判断する(ステップS5)。この判断も信号処理部6が実行する。
【0048】
次に、信号処理部6は、指をタッチした時刻と指を離した時刻から計算により求めた、指がタッチパネル1をタッチしている時間△tと、先程の移動量△Yとから(1)式に基づいて単位時間当たりの指の移動量△Dyを求める(ステップS6)。信号処理部6は、次に、単位時間当たりの移動量△Dyが予め定められた閾値Th3よりも大きいか否かを判定する(ステップS7)。
【0049】
そして、このステップS7でYesのとき、すなわち単位時間当たりの移動量△Dyが予め定められた閾値Th3よりも大きければ、信号処理部6は、ユーザの行った操作は、ある特定の動作を行わせるための操作コマンドの入力操作であると判定し、当該ある特定の動作(たとえば、1画面表示から2画面表示への画面切り替え動作など)を行う(ステップS8)。
【0050】
一方、指が動き出すまでの時間△tAが予め定められた閾値Th1以上のとき(ステップS3でNo)、指の移動量△Yが予め定められた閾値Th2以下のとき(ステップS5でNo)、単位時間当たりの移動量△Dyが予め定められた閾値Th3以下のとき(ステップS7でNo)のいずれの場合も、信号処理部6は、ユーザの行った操作は、通常のタッチ動作と判定する(ステップS9)。
【0051】
このように、ユーザは、タッチパネル1上のある位置に指でタッチしてそのままその指を下方向へ移動させるだけの大雑把で単純な操作を行うだけで、ユーザの所望とする動作(画面の2分割表示動作)を行わせることができる。
【0052】
なお、上述の例では、ある特定の動作を行わせるために行うユーザの操作は、タッチパネル1上のある位置を指でタッチして、そのままY軸上に沿って上から下方向(矢印y方向)になぞる操作であったが、これに限られるものではない。たとえば、タッチした位置からX軸方向へなぞるようにしてもよい。この場合、上述のステップS1からステップS9を行うことになるが、移動量はY方向ではなく、X軸方向の△Xを求めることとなると共に、タッチした位置からX軸方向への単位時間当たりの移動量ΔDxを求めることとなる。そして、移動量△Xが閾値Th2より大きく、しかも、単位時間当たりの移動量ΔDxが予め設定した閾値Th3より大きい場合には、ユーザの行った操作は、ある特定の操作を行わせるための操作コマンド入力であると判定する。
【0053】
この場合、ある特定の動作が画面を2分割して2画面表示する動作であるとすれば、ある位置にタッチした後、そのままY軸方向に沿ってなぞったときは、画面を左右に2分割し、X軸方向に沿ってなぞったときは、画面を上下に2分割するというような設定としてもよい。
【0054】
また、ある特定の動作が、画面を2分割して2画面表示する動作であるとしたとき、2分割されて得られるそれぞれの画面は同じ面積でなくてもよく、たとえば、タッチパネル1上でのタッチ位置によって、2分割された画面の大きさを任意に変えることもできる。一例としては、Y軸方向になぞって左右に2分割するとした場合、タッチパネル1上のタッチ位置で2分割することも可能である。図5および図6にこのような場合の例を示す。
【0055】
図5(A)に示すように、たとえば、まず、タッチパネル1におけるX軸方向の中央部から左端側に寄ったある位置(Ps1とする)にタッチする。そして、そのPs1の位置を基点にそのままY軸方向に沿って、矢印y方向にPe2の位置まで指でなぞったとする。このような場合、図5(B)に示すように、そのPs1の位置の座標(X1,Y1)におけるX1の点を通りX軸に直交する直線で、画面を左右に2分割するようにする。
【0056】
また、図6(A)に示すように、タッチパネル1におけるX軸方向の中央部付近のある位置(Ps3とする)にタッチして、そのPs3の位置を基点にそのままY軸方向に沿って、矢印y方向にPe3の位置までなぞったとする。このような場合、そのPs3の位置の座標(X3,Y3)におけるX3の点を通りX軸に直交する直線で、画面を左右に2分割するというような分割の仕方を行う。
【0057】
なお、上下に2分割する場合も同様であり、ここでは図示しないが、タッチパネル1におけるY軸方向の中央部から上端側に寄ったある位置にタッチしてそのままX軸方向に沿ってなぞったとすれば、その位置のY座標点を通りY軸に直交する直線で画面を上下に2分割することができる。また、タッチパネル1におけるY軸方向の中央部付近のある位置にタッチしてそのままX軸方向に沿ってなぞったとすれば、その位置のY座標点を通りY軸に直交する直線で画面を左右に2分割することもできる。
【0058】
これによって、ユーザの所望とする任意の位置で画面を2分割することができ、2分割して得られた2つの画面の表示面積を種々設定できるので、一方の画面をより大きくして表示したい場合などに便利であり、使い勝手に優れたものとなる。たとえば、図5の例では、右側の表示画面A2の方が左側の表示画面A1よりも面積が大きな画面となるので、この右側の画面A2を主画面、左側の画面を従画面として使用することもできる。
【0059】
また、上述した例では、画面を左右に2分割する場合は、タッチ位置からY軸方向に上から下方向へなぞり、画面を上下に2分割する場合は、タッチ位置からX軸方向に左から右方向になぞるようにして、画面を左右または上下に2分割して2画面表示としたが、このような2画面表示とした後、2分割するときと逆の動作、つまり、下から上方向または右から左方向へなぞることで、元の画面(1画表示)に戻すことができるようにすることも可能である。
【0060】
たとえば、図7(A)に示すように、タッチ位置Ps1からY軸方向に沿って、矢印y方向に上から下方向へPe2の位置までなぞることによって、図7(B)に示すように、画面を左右に2分割して、表示画面A1と表示画面A2の2画面表示とした状態が得られる。この状態で、今度は、逆に、画面の下部のある位置Ps4にタッチし、そのタッチ位置Ps4を基点にそのまま上方向、つまり、Y軸方向に沿って、矢印w方向に下から上方向へPe4の位置までなぞる操作を行う。すると、信号処理部6が、指が動き出すまでの時間△tW、指の移動量△Wおよび下から上方向への単位時間当たりの移動量(これをΔDwで表す)を求める。そして、指が動き出すまでの時間△tW、指の移動量△Wおよび単位時間当たりの移動量ΔDwがあらかじめ設定されたそれぞれの閾値Th1,Th2,Th3よりも大きいか否かを判定する。
【0061】
そして、△tw<Th1で、△w>Th2でかつΔDw>Th3であると判定されたとすると、ユーザの行った操作は、画面を元に戻すための操作コマンド入力操作であると判定し、図7(C)に示すように、画面を元の画面表示(1画面表示)とする。
【0062】
このような動作を行わせる場合にも、前述したように、その動作を行わせるための操作コマンド処理プログラムを作成して、その操作コマンド処理プログラムを、もともと搭載されている動作プログラムに組み込むことで対応できる。
【0063】
この実施の形態では、ある特定の動作を行わせようとするとき、その特定の動作を行わせるための操作コマンド入力操作としては、タッチパネル1上をタッチして、そのまま、ある方向へなぞるといった大雑把で単純な操作を行うだけの操作で済むので、従来のように、操作コマンドの入力を複数段階に渡って行う必要がなくなり、ほぼワンタッチの操作で所望とする動作を行わせることができる。
【0064】
また、この実施の形態では、なぞる操作の単位時間当たりの移動量を求め、その単位時間当たりの移動量がある閾値より大きい場合のみ、ある特定の動作に対する操作コマンドであると判定可能としているので、ユーザの行った操作が、ある特定の動作を行わせるための操作コマンドの入力操作であるのか、通常のタッチ操作であるのかを明確に区別することができる。このため、単に誤ってタッチパネルに触れただけなのに、ある特定の動作を行ってしまうといった不具合を確実に防止することができる。また、単位時間当たりの移動量の他に、指が動き出すまでの時間や指が動いた量も判定の要素としているので、一層確実にその不具合を防止することができる。
【0065】
さらに、この実施の形態では、画面の表示状態を1画面表示から2画面表示へと切り替えようとするとき、従来のように複数段階の操作を行うことなく、タッチパネル1上をタッチしてなぞるといった大雑把で単純な操作を行うだけで済む。また、このような画面切り替えは、カーナビゲーションシステムでは頻繁に行われることが多く、特に、運転中に運転者自らがこのような画面切り替えを行うことも多いので、この実施の形態で示した技術をカーナビゲーションシステムに適用すれば、使い勝手のよいものとすることができる。
【0066】
また、上述の実施の形態では、ディスプレイ画面の表示状態を1画面表示の状態から2画面表示とする際、タッチ位置によって、分割された2つの画面の面積を任意に変えることができる。このため、たとえば、一方の画面を主画面とし、他方の画面を従画面として見るような場合に、主画面を大きく、従画面を小さくするということも可能となり、使い勝手のよいものとなる。
【0067】
さらに、この実施の形態では、元の動作状態に戻すときにもタッチパネル1上をタッチして逆方向になぞるだけの大雑把で単純な操作を行うだけでよいので、頻繁に画面切り替えを行う必要のある場合にはきわめて便利なものとなる。なお、1画面から2画面への切り替えと2画面から1画面への切り替えを、逆方向にタッチパネル1をなぞることで行うのではなく、両切り替えを同じ方向、たとえば共に上から下へタッチパネル1を指でなぞることで切り替えることができるようにしても良い。すなわち、1つの同じ動作でトグル動作(1画面のときは2画面への切り替え、2画面のときは1画面への切り替え)を行うようにしても良い。
【0068】
また、上述の例では、3つの条件、すなわちタッチパネル1にタッチしてから指が動き出すまでの時間、所定方向への指の移動量および指の単位時間当たりの移動量のそれぞれを予め定められた各閾値Th1,Th2,Th3と比較して、全てをクリアして初めて特定の動作と判定するようにしている。しかし、この3つの条件のいずれか1つもしくはいずれか2つの条件を満足すれば特定の動作であると判定するようにしても良い。
【0069】
また、上述の例では、指の動く方向を、ステップS4の指の移動量を求める際に併せて検出するようにしているが、ステップS2の時間△tAを求める際やステップS6の単位時間当たりの移動量△Dyを求める際に、併せて指の移動方向を検出するようにしても良い。さらには、図4のフローのステップS1からステップS8の間のいずれかに方向検出ステップを追加するようにしても良い。
【0070】
また、上述の例では、特定の動作としては、画面を2分割して2画面表示とする例について説明したが、2画面表示だけではなく、他のアプリケーションへの切り替えなどの動作を特定の動作として設定することもできる。これは、たとえば、ユーザがタッチパネル1上をタッチし、そのまま、Y軸に沿って上から下方向へなぞった際の指が動き出すまでの時間、指の所定方向への移動量または単位時間当たりの移動量のいずれか1つもしくはいずれか2つまたは全てが各閾値よりも大きい場合には、予め設定されたある特定の動作を行わせるための操作コマンドの入力がなされたと判定し、それに対応する特定の動作を行うといったプログラムを設定しておくことで実現できる。
【0071】
以上、本発明の実施の形態に係る操作コマンド処理プログラムの一般的な動作例について説明したが、次に、この操作コマンド処理プログラムを、ナビゲーションシステムとして、現在、広く普及しつつある自動車搭載用のいわゆるカーナビゲーションシステムの動作プログラムに組み込んだ例について説明する。この場合、ある特定の動作としては、ナビゲーションシステムのディスプレイ画面(タッチパネル)を1画面表示から2画面表示に切り替える動作であるとして説明する。
【0072】
このカーナビゲーションシステムのハードウエア構成は、従来のカーナビゲーションシステム10のハードウエア構成(図10参照)をそのまま用いることができる。そして、図10で示した信号処理部21がもともと持っている動作プログラムに、これまで説明したある特定の動作を行わせるための操作コマンド処理プログラムを組み込むだけで、本発明のナビゲーションシステム(この実施の形態ではカーナビゲーションシステム)を実現できる。以下、本発明の実施の形態であるカーナビゲーションシステムについて説明する。
【0073】
このカーナビゲーションシステムでは、それを搭載した自動車の自車位置を表示する際、タッチパネル1の画面を1画面表示から2分割表示、つまり、2画面表示に切り替えることができる。2画面表示としては、たとえば、タッチパネル1の左半分の表示画面は、1画面表示の場合と同じ縮尺の地図中の自車位置を表示する表示画面とし、右半分の表示画面はそれよりも広範囲を示す地図を表示してその地図中の自車位置を表示する表示画面とする場合であり、以下ではこの場合の操作例について説明する。
【0074】
まず、図8(A)に示すように、図10で示したタッチパネル11の表示が1画面表示となっている状態において、ユーザがそのタッチパネル11の画面上の、ある位置Ps1を指でタッチし、そのまま画面の下方向、つまり、X−Y座標上におけるY軸方向に沿うように矢印y方向に上から下方向へPe2の位置までなぞる操作を行ったとする。
【0075】
この操作を信号処理部21が監視し、指が動くまでの時間△tA、指のy方向の移動量△Yおよび単位時間当たりの移動量ΔDyを求め、その各値があらかじめ設定された閾値Th1,Th2,Th3よりも大きいか否かを判定する。そして△tA<Th1で、△>Th2でかつΔDy>Th1であると信号処理部21によって判定されたとすると、ユーザの行った操作は、画面表示を1画面表示から2画面表示に切り替えるための操作コマンド入力操作であると判定し、たとえば、画面を図8(B)に示すような2画面表示とする。この図8(B)の場合、画面は左右ほぼ2等分され、左半分の表示画面A1は、図8(A)に表示されているものと同じ縮尺の地図中における自車位置Mを示し、右半分の表示画面A2は、それよりも広範囲な地図中における自車位置Mを示すものとなっている。
【0076】
また、その2画面表示を元の画面表示(1画面表示)に戻す場合は、図9(A)に示すように、2画面表示状態のある位置(Ps4とする)にタッチして、そのまま下から上方向(矢印w方向に)へなぞる操作を行えばよい。これによって、信号処理部21が、前述の各値を計算し、指が動き出すまでの時間△tW、指のw方向への移動量△Wおよび単位時間当たりの移動量△Dwを求め、各値△tW、△W、△Dwが、あらかじめ設定された各閾値Th1,Th2,Th3よりも大きいか否かを判定する。
【0077】
そして、Δtw<Th1でかつ△W>Th2でかつ△Dw>Th3であると判定されたとすると、ユーザの行った操作は、画面を元に戻すための操作コマンド入力操作であると判定し、画面を図9(B)に示すような元の画面表示(1画面表示)とする。
【0078】
このように、タッチパネル11上のある位置にタッチし、そのままタッチパネル11上を上から下方向へなぞる操作を行うだけで、簡単に画面を1画面表示から2画面表示切り替えることができる。また、その2画面表示の状態で、今度は逆方向になぞる操作を行うことによって、簡単に元の画面表示に戻すことができる。なお、1画面から2画面への切り替えと2画面から1画面への切り替えを、逆方向にタッチパネル1をなぞることで行うのではなく、1つの同じ動作でトグル動作(1画面のときは2画面への切り替え、2画面のときは1画面への切り替え)を行うようにしても良い。すなわち、両切り替えを、同じ方向、たとえば共に上から下へタッチパネル1を指でなぞることで切り替えることができるようにしても良い。
【0079】
すなわち、従来では、このような画面切り替えを行うには、図11で説明したように複数の手順を行って始めて所望とする画面表示にたどり着くといった複雑な操作が必要となっている。しかし、この実施の形態によれば、タッチパネル11上のある位置にタッチしそのままタッチパネル11上をなぞるといった大雑把で単純な操作を行うだけで、1画面表示を2画面表示に切り替えたり、元の画面に戻したりといったことが可能となるので、運転中に運転者自らがこのような操作を行う場合であっても、運転に支障を与えることなく、容易に所望とする画面表示への切り替えが可能となる。
【0080】
また、このカーナビゲーションシステムにおいても、画面を1画面表示から2画面表示とする際、その操作コマンドの入力の仕方としては、タッチパネル11上のある位置を指でタッチして、そのままY軸上に沿って下方向になぞる操作に限られるものではなく、タッチした位置からX軸方向へなぞるようにしてもよく、この場合、画面を上下に2分割するような設定とすることもできる。
【0081】
また、2分割されるそれぞれの画面は同じ面積でなくてもよく、たとえば、タッチパネル11上でのタッチ位置によって、2分割された画面の大きさを変えることもできる。一例としては、Y軸方向になぞって左右に2分割するとした場合、タッチパネル11上のタッチ位置で2分割することも可能である。この動作については図5および図 によって説明したので、ここではその説明は省略する。
【0082】
これによって、ユーザの所望とする任意の位置で画面を2分割することができ、2分割して得られた2つの画面の表示面積を種々設定できるので、一方の画面をより大きくして、より広い範囲の地図を表示したい場合などに便利であり、使い勝手に優れたものとなる。
【0083】
なお、このカーナビゲーションシステムにおいて、上述の実施の形態では、ある特定の動作として、画面を1画面表示から2画面表示とする例について説明したが、このような画面切り替えだけでなく他の動作を行わせることもできる。また、2画面に分割された各画面を同じ方法を採用することによって、さらに分割することもできる。たとえば、図8(B)に示した左半分の表示画面A1と右半分の表示画面A2のいずれか一方または両者をさらに左右に分割したり、上下に分割できるようなプログラムを組み込んでも良い。
【0084】
なお、上述した操作コマンド処理プログラムを、ナビゲーションシステムがもともと搭載している動作プログラムに組み込むのではなく、動作プログラム以外の他のプログラムに組み込んだり、それらのプログラムとは別個に設けるようにしても良い。
【0085】
また、上述の実施の形態では、カーナビゲーションシステムについて説明したが、カーナビゲーションシステムに限られるものではなく、コンピュータを内蔵すると共にタッチパネルを有する全ての機器に本発明を適用することができる。
たとえば、最近、普及しつつあるナビゲーション機能を有した携帯電話機やPDA(Personal Digital Assistant)などの携帯情報機器などのナビゲーションシステムや、テレビ、ビデオ等のオーディオビジュアル機器にも適用することができる。
【0086】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の操作コマンド処理プログラムによれば、コンピュータにある特定の動作を行わせようとするとき、ユーザはタッチパネル上をタッチしてなぞるといった大雑把で単純な操作を行うだけでよく、従来のように、操作コマンドの入力を複数段階に渡って行う必要がなくなり、ほぼワンタッチの操作で所望とする動作を行わせることができる。
【0087】
また、本発明のナビゲーションシステムは、上述した本発明の操作コマンド処理プログラムを、そのナビゲーションシステムがもともと搭載している動作プログラムに組み込むことにより、たとえば、ある特定の動作として、画面の表示状態を1画面表示から2画面表示に切り替えるための操作コマンド入力を行うような場合、画面上のある位置にタッチしそのまま画面上を上から下方向へなぞる操作を行えばよいので、簡単に画面を1画面表示から2画面表示切り替えることができる。
【0088】
このように、本発明のナビゲーションシステムは、単純で大雑把な操作を行うだけで、ある特定の動作、たとえば1画面表示を2画面表示に切り替えたり、元の画面に戻したりすることが可能となる。このため、たとえば、本発明のナビゲーションシステムを自動車搭載用のいわゆるカーナビゲーションシステムに適用することによって、運転者自身が所望とする動作を行わせるための操作コマンドを入力する場合でも、運転に支障を与えることなく、操作コマンドの入力が可能となり、使い勝手に優れたナビゲーションシステムとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の操作コマンド処理プログラムが適用される情報機器の構成を説明するブロック図である。
【図2】コンピュータが組み込まれている図1に示す情報機器にある特定の動作を行わせるための操作コマンド入力操作の仕方を説明する図である。
【図3】ユーザの行ったタッチ操作が図1に示す情報機器に対してある特定の動作を行わせるための操作コマンド入力操作であるか否かを判定する動作を説明する図である。
【図4】図3の動作を説明するフローチャートである。
【図5】図1に示す情報機器を構成するタッチパネル上でのタッチ位置によって、画面を1画面表示から2画面表示へと切り替える際の画面分割の位置を任意に設定可能とする例を説明する図であり、タッチ位置をタッチパネルにおけるY軸方向の左端に近い位置とした例を説明する図である。
【図6】図1に示す情報機器を構成するタッチパネル上でのタッチ位置によって、画面を1画面表示から2画面表示へと切り替える際の画面分割の位置を任意に設定可能とする例を説明する図であり、タッチ位置をタッチパネルにおけるY軸方向の中央付近とした例を説明する図である。
【図7】図1に示す情報機器の画面を1画面表示から2画面表示とし、そのあと、元の1画面表示に戻すための操作コマンド入力操作について説明する図である。
【図8】本発明の実施の形態に係るナビゲーションシステムにおいて、画面を1画面表示から2画面表示へと切り替える動作を行わせるための操作コマンド入力操作を説明する図である。
【図9】図8で説明した画面を1画面表示から2画面表示へと切り替える操作によって2画面表示となった画面を元に戻すための操作コマンド入力操作について説明する図である。
【図10】従来から一般的に用いられているカーナビゲーションシステムの概略的な構成を示すブロック図である。
【図11】従来のカーナビゲーションシステムにおいて、画面を1画面表示から2画面表示へと切り替える場合の操作手順を説明する図である。
【符号の説明】
1,11 タッチパネル
2,12 タッチパネルセンサ(タッチパネルの一部)
3,19 記憶部
6,21 信号処理部(コンピュータ)
Ps,Ps1,Ps3,Ps4 タッチ位置
Pe,Pe1,Pe2,Pe3 Pe4 タッチを離した位置
y,w 移動方向(なぞる方向)
A1 2画面表示となったときの左半分の表示画面
A2 2画面表示となったときの右半分の表示画面
M 自車位置
Claims (3)
- ディスプレイ画面を兼ねるタッチパネル上のある位置へのタッチがなされると、そのタッチ位置の座標情報に基づく信号処理を行うことで、コンピュータに画面分割の動作を実行可能とさせるためのカーナビゲーションシステム用の操作コマンド処理プログラムにおいて、
上記タッチパネル上のある位置へのタッチがなされたか否かを監視する第1の処理手順と、
この第1の処理手順によって、上記タッチパネル上のある位置へのタッチがなされたことが検出されると、そのタッチ位置を基点にそのタッチ状態のあらかじめ定めた方向への移動を監視し、そのタッチ状態の移動の状況によって、上記タッチパネル上のある位置へのタッチ操作が上記画面分割の動作を行わせるための操作コマンド入力操作であるか否かを判定し、その判定の際、上記タッチパネル上のあらかじめ定めた方向への単位時間当たりの移動量を求め、その単位時間当たりの移動量が予め設定された閾値より大きいか否かで判定し、当該単位時間当たりの移動量が上記閾値より大きい場合に、上記画面分割の動作に対する上記操作コマンドであると判定する第2の処理手順と、
この第2の処理手順によって、上記タッチパネル上のある位置へのタッチ操作が上記画面分割の動作を行わせるための操作コマンド入力操作であると判定された場合は、上記タッチ状態の移動方向に応じた方向における画面分割の動作を実行する第3の処理手順と、
上記タッチパネル上での操作コマンド入力操作によってある特定の動作がなされた後に、その特定の動作をなすための操作コマンド入力操作と同方向の移動操作を行うと、上記画面分割の動作を行わせる前の動作状態に復帰させる手順と、
をコンピュータに実行させることを特徴とする操作コマンド処理プログラム。 - ディスプレイ画面を兼ねるタッチパネル上のある位置へのタッチがなされると、そのタッチ位置の座標情報に基づく信号処理を行うことで、コンピュータに画面分割の動作を実行可能とさせるためのカーナビゲーションシステム用の操作コマンド処理プログラムにおいて、
上記タッチパネル上のある位置へのタッチがなされたか否かを監視する第1の処理手順と、
この第1の処理手順によって、上記タッチパネル上のある位置へのタッチがなされたことが検出されると、そのタッチ位置を基点にそのタッチ状態のあらかじめ定めた方向への移動を監視し、そのタッチ状態の移動の状況によって、上記タッチパネル上のある位置へのタッチ操作が上記画面分割の動作を行わせるための操作コマンド入力操作であるか否かを判定し、その判定の際、上記タッチパネル上のあらかじめ定めた方向への単位時間当たりの移動量を求め、その単位時間当たりの移動量が予め設定された閾値より大きいか否かで判定し、当該単位時間当たりの移動量が上記閾値より大きい場合に、上記画面分割の動作に対する上記操作コマンドであると判定する第2の処理手順と、
この第2の処理手順によって、上記タッチパネル上のある位置へのタッチ操作が上記画面分割の動作を行わせるための操作コマンド入力操作であると判定された場合は、上記タッチ状態の移動方向に応じた方向における画面分割の動作を実行する第3の処理手順と、
上記タッチパネル上での操作コマンド入力操作によってある特定の動作がなされた後に、その特定の動作をなすための操作コマンド入力操作と逆方向の移動操作を行うと、上記画面分割の動作を行わせる前の動作状態に復帰させる手順と、
をコンピュータに実行させることを特徴とする操作コマンド処理プログラム。 - ディスプレイを兼ねるタッチパネルと、このタッチパネル上に道路地図を表示して自身の現在位置や目的地までの道順を示す処理の実行が可能であるとともに、そのタッチパネル上から、画面分割の動作を行わせるための操作コマンドが入力されると、予め搭載されている動作プログラムに従ってその操作コマンドに対する処理の実行が可能な信号処理部を構成要素として含むナビゲーションシステムにおいて、
上記信号処理部が実行する動作プログラムは、前記請求項1または2に記載の操作コマンド処理プログラムを含むことを特徴とするナビゲーションシステム。
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