JPWO2012015051A1 - 燃料電池バンドルおよびこれを備えた燃料電池モジュール - Google Patents

燃料電池バンドルおよびこれを備えた燃料電池モジュール Download PDF

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Abstract

【課題】燃料電池セルスタックに十分な量の反応ガスを効率良く供給することができる。【解決手段】第1の方向に延びる柱状の複数の燃料電池セルスタック3を、該燃料電池セルスタック3の側面同士が対向するように間隔をあけて配列してなり、燃料電池セルスタック3は、第1の方向に沿って第1ガス流路12を有しており、かつ、第1の方向と交差する第2の方向に並んで配置されるとともに直列接続される複数の燃料電池セル13を有しており、隣接する燃料電池セルスタック3間に、隣接する燃料電池セルスタック3の燃料電池セル13同士を電気的に接続する接続部材21と、該接続部材21との間に第1ガス流路12に沿った第2ガス流路23を形成するための第2ガス流路規制部材21とを備えてなる。【選択図】図4

Description

本発明は、燃料電池バンドルおよびこれを備えた燃料電池モジュールに関する。
近年、次世代エネルギーとして、燃料電池セルを複数接続してなる燃料電池セルスタックを、接続部材を介して複数個電気的に接続した燃料電池バンドルが提案されている。
このような燃料電池セルスタックとしては、複数の燃料電池セルを、インターコネクタを介して電気的に接続したものが知られている。燃料電池セルは、電気絶縁性の支持体の側面上に燃料極、固体電解質および空気極がこの順に積層されている。そして、複数の燃料電池セルスタックを千鳥状に配設し、隣接する燃料電池セルスタック同士を接続部材を介して電気的に接続した燃料電池バンドルが知られている(特許文献1参照)。
特開2007−134230号公報
しかしながら、上記特許文献1のように、千鳥状に燃料電池セルスタックを配設し、燃料電池セルスタック間に反応ガスを大量に供給したとしても、隣接する燃料電池セルスタック間に供給された反応ガスが燃料電池セルスタック間から側方へ流出し、十分な量の反応ガスを燃料電池セルスタックを構成する燃料電池セルに効率良く供給できず、燃料電池バンドルの発電効率を高めることが難しいといった課題があった。
それゆえ、本発明は、燃料電池セルスタックに十分な量の反応ガスを効率良く供給することができる燃料電池バンドルおよびこれを備えた燃料電池モジュールを提供することにある。
本発明の燃料電池バンドルは、第1の方向に延びる柱状の複数の燃料電池セルスタックを、該燃料電池セルスタックの側面同士が対向するように間隔をあけて配列してなり、前記燃料電池セルスタックは、前記第1の方向に沿って第1ガス流路を有しており、かつ、前記第1の方向と交差する第2の方向に並んで配置されるとともに直列接続される複数の燃料電池セルを有しており、隣接する前記燃料電池セルスタック間に、前記隣接する燃料電池セルスタックの燃料電池セル同士を電気的に接続する接続部材と、該接続部材との間に前記第1ガス流路に沿った第2ガス流路を形成するための第2ガス流路規制部材とを備えてなることを特徴とする。
また、本発明の燃料電池モジュールは、上記の燃料電池バンドルを、収納容器内に収納してなるものである。
本発明によれば、燃料電池セルスタックを構成する燃料電池セルに十分な量の反応ガスを効率的に供給することができ、燃料電池バンドルの発電出力を向上させることができる。
燃料電池バンドルを構成する燃料電池セルスタックを示す正面図である。 図1に示す燃料電池セルスタックのA−A線横断面図である。 燃料電池セルの詳細な構造を示す拡大断面図である。 (a)は第1の形態の燃料電池バンドルの断面図、(b)は(a)の燃料電池バンドルの側面図である。 最も側方に配置された燃料電池セルよりも外方に接続部材、第2ガス流路規制部材を配置した第2の形態を示す燃料電池バンドルの断面図である。 接続部材と第2ガス流路規制部材との間にスペーサを配置した第3の形態を示す断面図である。 隣接する燃料電池セルスタックを示すもので、(a)は隣接する燃料電池セルスタックの対向する側面の燃料電池セルを、それぞれ間に位置するように配置した第4の形態の燃料電池バンドルを示す説明図、(b)は隣接する燃料電池セルスタックの対向面に、燃料電池セルを対向するように配置した第5の形態の燃料電池バンドルを示す説明図である。 2個の燃料電池バンドルを、接続部材が内側となるように並置した状態を示す断面図である。
図1、2を用いて、燃料電池バンドルに用いられる燃料電池セルスタック3について説明する。なお、図1では、セル間接続部材の記載は省略している。図1〜図8において、理解を容易にするために、厚み、長さ、幅等を拡大縮小して示している場合がある。
図1、2において、燃料電池セルスタック3は第1の方向に延びる柱状であり、細長い中空板状の支持体11の側面に、この支持体11の長さ方向に沿って、矩形形状の複数の燃料電池セル13を、第1の方向と交差する第2の方向に並んで形成してなるものである。従って、燃料電池セルスタック3の長さ方向が第1の方向となる。なお、図2では、支持体11は断面であるが、斜線を省略した。また、第1の方向と第2の方向は必ずしも直交する必要はない。
この形態では、燃料電池セル13は、中空板状の支持体11の一方の側面に2個、他方の側面に2個、合計4個形成されている。
複数の燃料電池セル13は、図1に示すように正面視でそれぞれ長辺と短辺とを有する細長い長方形状であり、その長辺の延びる方向が支持体11の長さ方向になっている。そして、燃料電池セル13の隣り合う複数の長辺同士が対向している。支持体1の長さ方向が第1の方向でもあるため、第1の方向を支持体11の長さ方ということもある。また、支持体11の幅方向が第1の方向と交差する第2の方向でもあるため、第2の方向を支持体1の幅方向ということもある。
支持体11は、図2に示すように、一対の互いに対向する平坦な側面を有し、それぞれの側面の両側方を孤状面により接続されており、楕円柱状の形状をしている。その内部に支持体11の長さ方向の一端部から他端部にわたり貫通した一流路以上(図中では6個)の独立した第1ガス流路12が、支持板11の長さ方向(図2の紙面に垂直な方向)に設けられている。そしてこの第1ガス流路12の内部を支持板11の長さ方向の一端部から他端部にかけて燃料ガス(水素ガス)を流すことにより、支持板11のそれぞれの側面に設けられた燃料電池セル13に燃料ガスを供給する。支持体11は、燃料電池セル13同士の電気的短絡を防止する観点から絶縁性材料により形成されている。
なお、図1において、支持体11の幅寸法(両端の弧状面間の距離に相当)Dは、例えば15mm〜80mm、好ましくは30mm〜80mmの範囲であり、その長さ寸法Lは、例えば100mm〜300mm、好ましくは150mm〜250mmの範囲である。
また、支持体11は多孔質とされ、その開気孔率が、例えば、25%以上、好ましくは、30%〜45%の範囲に設定するとよい。これにより、第1ガス流路12内の燃料ガスを、燃料極17の表面まで導入することができる。なお、図1は、燃料電池セルスタックであるが、この図で支持体11の幅D、長さLを示した。
燃料電池セル13は、内側電極としての燃料極17、固体電解質19、及び外側電極としての空気極18を積層して構成されており、燃料極17、固体電解質19、空気極18が重なった部分が発電部として機能する。燃料電池セル13は、支持体11の側面に積層されている。固体電解質19には燃料電池セル13の長手方向に沿って開口部が設けられており、ここに導電性のインターコネクタ14が形成され、支持体11に設けられた燃料極17と接続されている。インターコネクタ14は、燃料電池セル13により生じた電流を、隣接する燃料電池セル13の表面に引き出す機能を有する。
燃料電池セル13の空気極18と、この燃料電池セル13と隣接する燃料電池セル13のインターコネクタ14とは、セル接続部材15により接続され、4個の燃料電池セル13が電気的に直列に接続されている。支持体11の表裏の燃料電池セル13を電気的に接続するため、図2では、左側の弧状面の部分にセル接続部材15が形成されている。また、燃料電池セルスタック3において、直列に接続された両端の燃料電池セルのインターコネクタ14と、空気極18とには、隣接する燃料電池セルスタック3と電気的に接続するためのセルスタック接続部材16が接続されている。
燃料電池セル13の詳細な構造について、図3を用いて説明する。図3は、燃料電池セル13の詳細な構造を示す拡大断面図である。
支持体11全体の表面には、支持体材料の拡散を防止するための拡散防止層11aが形成されている。その上に、燃料電池セル13の形状に合わせて、水素ガスを透過させる燃料極17が形成されている。燃料極17は、この例では、集電燃料極17aと活性燃料極17bとの2層で構成されている。
さらに燃料極17の上には固体電解質19が形成されている。この固体電解質19は、後述するインターコネクタ14を設ける開口部以外の燃料極17および支持体11を覆うように形成されており、隣接する燃料電池セル13との間にも形成されている。それにより、支持体11に設けられた第1ガス流路12を流れる燃料ガスがガスリークすることを低減することができる。
固体電解質19には燃料電池セル13の長辺に沿った方向に延びる開口部が設けられており、この開口部に、燃料極17から電気を取り出すためのインターコネクタ14が形成されている。インターコネクタ14は、図3では、金属層14aと、金属ガラス層14bとの二層構造からなる。
なお、図3では、金属ガラス層14bを用いたが、金属ガラス層14bの代わりに従来公知の電気伝導性酸化物材料である、例えば、(La,Sr)CrO、(La,Sr)(Co,Fe)O、(La,Sr)MnO等を用いることができる。
さらに、固体電解質19の上には、空気極18と固体電解質19との反応を防止するための反応防止層20を介して、空気極18が形成されている。この空気極18とインターコネクタ14とから、燃料電池セル13の正負の電気を取り出すので、空気極18とインターコネクタ14とは接触しないように配置される。
さらにこの上に、多孔質のセル接続部材15が形成されている。セル接続部材15は、1つの燃料電池セル13の空気極18と、これに隣接する他の燃料電池セル13のインターコネクタ14とを接続するための導電性の部材である。このセル接続部材15は、燃料電池セル13の長手方向に沿って延びる一枚の部材であってもよく、燃料電池セル13同士の複数箇所を接続する複数の部材からなっていてもよい。このセル接続部材15により、支持体11の長手方向の一端部から他端部にかけて配置された燃料電池セル13同士が電気的に直列に接続される。
そして、燃料電池セルスタック3の右側の側部に位置する燃料電池セル13の上には、隣接する燃料電池セルスタック3と電気的に接続するための、多孔質のセルスタック接続部材16が形成されている。セルスタック接続部材16は、上述したセル接続部材15と同等の材質のものを用いることができ、第1の燃料電池セルスタック3の右側の側部に位置する燃料電池セル13と、第2の燃料電池セルスタック3の右側の側部に位置する燃料電池セル13とを、セルスタック接続部材16、後述する接続部材21を介して電気的に接続することができる。
なお、図2に示すように、支持体11の上面に設けられ、左側の最も側部に配置された燃料電池セル13と、同じ下面に設けられ、左側の最も側部に配置された燃料電池セル13とは、インターコネクタ14を介してセル接続部材15を回り込むように配置することによって、電気的に接続される。このような支持体11の上下面に設けられた燃料電池セル13であっても、それらがセル接続部材15で接続されるならば、互いに隣接した関係にあるという。
以上説明したように、上記形態の燃料電池セルスタック3において、隣接する燃料電池セル13同士は、セル接続部材15により電気的に接続されている。すなわち、一方の燃料電池セル13の燃料極17はインターコネクタ14を介して、セル接続部材15により、隣接する他方の燃料電池セル13の空気極18と接続される構造となっている。
なお、図2に示すように、支持体11の右側の燃料電池セル13のインターコネクタ14′は、隣に配置される燃料電池セルスタック3に接続されるための極となる。また、図2に示すように、同じ支持体11の右側の燃料電池セル13の空気極18′も、隣の燃料電池セルスタック3に接続されるための極となる。これらの極をつなぐために、詳しくは後述するが、接続部材(図示せず)が形成されている。
ここで、従来のように、支持体の長さ方向に燃料電池セルを複数個配列した燃料電池セルスタックの場合、燃料ガスの下流に位置する燃料電池セルに供給される燃料ガスの量が、上流に位置する燃料電池セルの発電に使用され、燃料ガスの上流に位置する燃料電池セル13に供給される燃料ガスの量よりも少なくなる燃料枯れが生じるおそれがあった。
これに対して、上記した燃料電池セルスタック3では、支持体11の側面上に一端部から他端部にわたって設けられた燃料電池セル13の長辺同士が、支持体11の幅方向に、セル接続部材15やセルスタック接続部材16により接続されているので、電流の流れる方向は、支持体11の長さ方向すなわち燃料ガスの流れる方向とほぼ直角の方向になる。したがって、燃料電池セル13の下流側へのガス供給量が減少する燃料枯れが起って、燃料電池セル13の下流側の発電量が低下しても、燃料電池セルスタック3全体として、電流の流れる経路は確保されることになる。したがって、直ちに全体の発電能力の低下に結びつくことはなくなり、燃料電池セルスタック3の寿命が長くなる。
この燃料電池セルスタック3では、第1ガス流路12内に水素を含む燃料ガスを流して支持体11を還元雰囲気に曝し、かつ、詳しくは後述するが空気極18の表面に空気などの酸素含有ガスを流して空気極18を酸化雰囲気に曝すことにより、燃料極17及び空気極18で、電極反応が生じ、両極間に電位差が発生し、発電することができる。
また、この燃料電池セルスタック3は、1つの燃料電池セルスタック3あたり、複数の燃料電池セル13を形成しているので、その数に応じて、燃料電池セルスタック3当りの発電電圧を高くすることができる。そのため、少ない数の燃料電池セルスタック3で高い電圧を得ることができる。
また、支持体11は板状の形状を有し、燃料電池セル13をその両側面に配置しているので、燃料電池セルスタック3の体積当たりの燃料電池セル13の面積を大きくし、その結果、燃料電池セルスタック3の体積当たりの発電量を大きくすることができる。そのため、必要とする発電量を得るための燃料電池セルスタック3の個数を低減することができる。その結果、構造が簡易になり、組み立てが簡単になるとともに、燃料電池セルスタック3の信頼性を向上することができる。
以下、燃料電池セルスタック3の材料・組成を説明する。
支持体11の組成として、次のような例を挙げることができる。支持体11は、Niを、NiO換算で6〜22mol%含有し、Y及び/又はYbを、Y又はYb換算で5〜15mol%含有し、Mgを、MgO換算で68〜84mol%含有している。このような組成としたのは、固体電解質19との収縮率差を小さくでき、固体電解質19の割れを防止することができるからである。
集電燃料極17aは、主に発電した電流をインターコネクタ14、セル接続部材15、セルスタック接続部材16に流すための機能を有するもので、多孔質の導電性サーメットから形成されている。この多孔質の導電性サーメットは、例えば、Niと希土類元素酸化物から構成されている。希土類元素酸化物としては特にY、Ybが望ましい。
活性燃料極17bは、多孔質の導電性サーメットから形成されている。この多孔質の導電性サーメットは、例えば、希土類元素が固溶しているZrO(安定化ジルコニア)と、Ni及び/又はNi酸化物(NiOなど)とからなっている。また、安定化ジルコニアとしては、固体電解質19の材料と同様のものを用いることもできる。
活性燃料極17bにおいて、安定化ジルコニア(部分安定化ジルコニアを含む)の配合割合は、活性燃料極17bの総量に対して、35体積%〜65体積%の範囲が好ましく、Ni及び/又はNi酸化物の配合割合は、活性燃料極17bの総量に対して、35体積%〜65体積%の範囲が好ましい。また、活性燃料極17bは、その開気孔率が、例えば、15%以上、さらには、20%〜40%の範囲であり、厚さは、良好な集電性能を発揮させるため、例えば、1μm〜100μmの範囲である。
固体電解質19は、希土類又はその酸化物を固溶させた安定化ZrO2からなる緻密質
のセラミックスで形成されている。ここで、固溶させる希土類元素又はその酸化物としては、Sc、Y、La、Ce、Pr、Nd、Pm、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、Luなど、又は、これらの酸化物などが挙げられる。Y、Yb、又は、これらの酸化物を用いることで原料コストの低減ができる。
具体的には、固体電解質19として、8モル%のYが固溶している安定化ZrO2(8mol% Yttria Stabilized Zirconia、以下「8YSZ」とする)が挙げられる。また、収縮率が8YSZとほぼ等しいランタンガレート系(LaGaO系)固体電解質を挙げることもできる。
固体電解質19は、例えば、厚さが10μm〜100μmであり、例えば、アルキメデス法による相対密度が93%以上、好ましくは、95%以上の範囲に設定される。
このような固体電解質19は、電極間の電子の橋渡しをする電解質としての機能を有するとともに、燃料ガス又は酸素含有ガスのリーク(ガス透過)を防止するためにガス遮断性を有している。
空気極18は、多孔質の導電性セラミックスから形成されている。導電性セラミックスとしては、例えば、ABO型のペロブスカイト型酸化物が挙げられる。このようなペロブスカイト型酸化物としては、例えば、遷移金属型ペロブスカイト酸化物、好ましくは、LaMnO系酸化物、LaFeO系酸化物、LaCoO系酸化物など、特にAサイトにLaを有する遷移金属型ペロブスカイト酸化物を挙げることができる。さらに好ましくは、600℃〜1000℃程度の比較的低温での電気伝導性が高いという観点から、LaCoO系酸化物が挙げられる。また、前記したペロブスカイト型酸化物において、AサイトにLa及びSrが共存してもよく、また、BサイトにFe、Co及びMnが共存してもよい。このような空気極18は、電極反応を生ずることができる。
また、空気極18は、その開気孔率が、例えば、20%以上、好ましくは、30%〜50%の範囲に設定される。開気孔率が前記した範囲内にあれば、空気極18が良好なガス透過性を有することができる。
また、空気極18は、その厚さが、例えば、30μm〜100μmの範囲に設定することができ、空気極18が良好な集電性を有することができる。
インターコネクタ14は、一方の燃料電池セル13の燃料極17と他方の燃料電池セル13の空気極18とを電気的に接続するものであり、インターコネクタ14は、金属層14aと、ガラスの入った金属ガラス層14bとの二層構造からなる。金属ガラス層14bの代わりに、上記したように、従来公知の電気伝導性酸化物材料からなる層を用いることができる。電気伝導性酸化物材料としては、ランタンクロマイト系酸化物等をあげることができる。
なお、燃料電池セルスタックの構成部材の材料について説明したが、これに限定されるものではない。また、前記した形態においては、燃料電池セル13の内側電極が燃料極17であって、外側電極が空気極18である多層構造を有しているが、両電極の位置関係を逆としてもよい。すなわち、支持体11の側面に、空気極18、固体電解質19、燃料極17を順次積層された燃料電池セルを形成することもできる。この場合、支持体11の第1ガス流路内には、空気などの酸素含有ガスが流され、外側電極としての燃料極17の表面には、水素などの燃料ガスが流されることになる。
図4を用いて、前記した燃料電池セルスタック3が接続された第1の形態の燃料電池バンドル4について説明する。
複数の燃料電池セルスタック3は、図4に示すように、同じ方向に向けて幅を揃えた状態で直線状に配列されており、隣接する燃料電池セルスタック3の右側の側部間に、支持体11の長さ方向に沿って導電性の接続部材21を備えている。この接続部材21は、燃料電池セルスタック3同士を電気的に接続している。また、隣接する燃料電池セルスタック3の左側の側部間に、支持体11の長さ方向に沿って第2ガス流路規制部材22が設けられている。
言い換えれば、第1の方向に延びる柱状の複数の燃料電池セルスタック3が、該燃料電池セルスタック3の側面同士が対向するように所定間隔をおいて一列に配列しており、隣接する燃料電池セルスタック3間に、隣接する燃料電池セルスタック3の燃料電池セル13同士を電気的に接続する接続部材21と、該接続部材21との間に第1ガス流路12に沿った第2ガス流路23を形成するための第2ガス流路規制部材22とが、それぞれ支持体11の長さ方向に設けられている。
そして、各燃料電池セルスタック3の下端部は、一方向に細長く延びる直方体形状の燃料ガスタンク2に挿入され固定されている。燃料ガスタンク2の上壁には1つの開口2aが設けられ、開口2aの内側に燃料電池バンドル4が配置され、開口部2aが耐熱性のガラス等のシール材24によりガスシールされている。
なお、燃料電池バンドル4の燃料ガスタンク2への固定方法としては、燃料ガスタンク2の上壁に、短手方向に延びる複数個のスリットを形成し、燃料電池セルスタック3をそれぞれ挿入して、ガラス等によりガスシールしてもよい。シール材24に用いられるガラスの材料として、例えばホウケイ酸ガラス等の耐熱ガラスを用いることができる。
燃料ガスタンク2には、図示していないが、燃料ガスを燃料ガスタンク2に供給するための燃料ガス供給管が接続されており、燃料ガス供給管から供給された燃料ガスを各燃料電池セルスタック3に供給する。そして、前述したとおり、支持体11の内部に設けられた第1ガス流路12を通り、燃料電池セルスタック3の内部を燃料ガスが、燃料電池セルスタック3の下端部から上端部にかけて流れることとなる。
燃料電池セルスタック3内の電気の流れを説明すると、燃料電池セル13Aにより発電された電流は、インターコネクタ14およびセル接続部材15を介して燃料電池セル13Bに流れ込む。燃料電池セル13Bに流れ込んだ電流および燃料電池セル13Bにより発電された電流は、インターコネクタ14およびセル接続部材15を介して燃料電池セル13Cに流れ込む。同様に、燃料電池セル13Cに流れ込んだ電流および燃料電池セル13Cにより発電された電流は、インターコネクタ14およびセル接続部材15を介して燃料電池セル13Dに流れ込むことで、燃料電池セルスタック3を電流が流れる。その後、燃料電池セル13Dに流れ込んだ電流および燃料電池セル13Dにより発電された電流は、セルスタック接続部材16および接続部材21を介して、隣接する上方の燃料電池セルスタック3の燃料電池セル13に流れることとなる。このようにして、燃料電池バンドル4は、燃料電池セルスタック3を電気的に直列に接続して構成されている。
そのため、燃料電池セルスタック3を流れる電流が、支持体11の長さ方向に対して垂直方向に流れることとなり、燃料電池セル13の燃料枯れにより、燃料電池セルスタック3の燃料ガスの下流側に位置する部位の燃料電池セル13が劣化した場合においても、燃料ガスの上流側に位置する部位の燃料電池セル13により、従来の横縞型の燃料電池に比して、燃料電池バンドル4の劣化を低減することができ、燃料電池バンドル4の発電効率を向上できる。
また、燃料電池セルスタック3を千鳥状に配列せず直線状に配列したことから、燃料電池バンドル4が支持体11の幅方向に広くなることを低減することができ、コンパクトな燃料電池バンドル4とすることができる。
ここで、前述したように、燃料電池セルスタック3の表面に空気(酸素含有ガス)が供給され、燃料電池セル13は発電することができる。そのため、燃料電池バンドル4の側方に、図4の破線で示すように空気を導入する空気導入部材(図示せず)を設けることで、燃料電池セルスタック3間に空気を供給することができる。その場合、燃料電池セルスタック3の燃料ガスの上流側に位置する燃料電池セル13に空気を供給するために空気導入部材の吹き出し口は、接続部材21、第2ガス流路規制部材22が設けられていない部位で、かる燃料電池セルスタック3の下方側に設ければよい。そして、燃料電池セルスタック3の下方側に供給された空気は、隣接する燃料電池セルスタック3間を上方に向けて流れることとなる。
すなわち、燃料電池バンドル4は、隣接する燃料電池セルスタック3の右側の側部間に、接続部材21が支持体11の長さ方向に沿って設けられ、隣接する燃料電池セルスタック3の左側の側部間に、第2ガス流路規制部材22が支持体11の長さ方向に沿って設けられているため、燃料電池セルスタック3と、接続部材21と、第2ガス流路規制部材22とにより囲まれた空間が第2ガス流路23となり、酸素含有ガス(空気ということもある)が供給される場合は、酸素含有ガス流路となる。
このように、燃料電池セルスタック3と、接続部材21と、第2ガス流路規制部材22とにより、燃料電池セルスタック3間に第2ガス流路23が形成されていることから、一旦、燃料ガスタンク2上面と接続部材21、第2ガス流路規制部材22との間から、燃料電池セルスタック3間に供給された空気が、燃料電池セルスタック3の外部に流出することを低減し、燃料電池セル13に十分な量の空気を効率良く供給することができる。
さらに、燃料電池セルスタック3を互い違いに千鳥状に配置した従来の場合には、左右それぞれの燃料電池セルスタック3の間の広い空間に酸素含有ガスを大量に供給しなければならず、均一に効率良く酸素含有ガスを供給することが難しいが、本形態では、燃料電池バンドル4のように燃料電池セルスタック3を直線状に配列し、その間を第2ガス流路23とすることにより、各燃料電池セルスタック3に酸素含有ガスを同程度に効率良く供給することができ、空気利用率を向上できる。なお、燃料電池セルスタック3の幅を揃えた状態で、湾曲するように燃料電池セルスタック3を配列してもよい。
また、燃料電池セルスタック3の上端部側にて、発電に使用されなかった燃料ガスと、発電に使用されなかった空気とを燃焼させる構成の燃料電池装置においては、燃料電池バンドル4に供給される燃料ガスおよび空気の量が少ない場合でも、効率よく空気を燃料電池セルスタック3の上端側に供給することができ、燃料電池装置が失火することを低減することができる。
接続部材21の材質は、燃料電池セルスタック3同士を電気的に接続するものであれば特に制限されず、例えば、セル接続部材15と同様の材料から形成される。
なお、セルスタック接続部材16と接続部材21との接続部に、AgやPtなどの貴金属を含有するペーストなどの導電性接着剤を塗布することにより、接続信頼性を向上させることもできる。また、導電性接着剤としては、経済的な観点から、好ましくは、Ni金属を含有するペーストが挙げられる。
第2ガス流路規制部材22の材質は、第2ガス流路23を規定するものであり、絶縁性を有することが望ましい。例えば、アルミナや燃料電池装置に使用される断熱材を用いてもよい。
接続部材21および第2ガス流路規制部材22の長さは、燃料電池セル13の長さ方向の長さと同等かそれ以上とすることができる。それにより、燃料電池セル13に空気を十分に供給することができるように第2ガス流路23を形成することができる。なお、接続部材21および第2ガス流路規制部材22の長手方向の長さを、燃料電池セル13の長辺の長さと等しくすることにより、接続部材21および第2ガス流路規制部材22のコストを抑えつつ、酸素含有ガスの流出を効果的に抑制することができる。
接続部材21および第2ガス流路規制部材22と、燃料電池セルスタック3とは、セラミックスやガラス等により適宜接続することができるが、接続部材21を接合する場合、導電性を有するものにより接続する必要がある。接続部材21および第2ガス流路規制部材22を燃料電池セルスタック3と空気が流出しないように隙間なく接合することで、さらに反応ガスを燃料電池セル13に供給することができる。なお、第2ガス流路規制部材22は、必ずしも燃料電池セルスタック3と接合する必要はない。
また、接続部材21または第2ガス流路規制部材22は、支持体11の長さ方向に複数に分割された部材により形成することができる。その場合においては、複数の部材を所定の間隔をあけて支持体11の長さ方向に配置して、接続部材21または第2ガス流路規制部材22とすることができる。それにより、燃料電池セルスタック3に接合した際に、接続部材21または第2ガス流路規制部材22との間に生じる応力を低減することができる。
また、接続部材21または第2ガス流路規制部材22は、長さ方向に沿って配置された一つの部材により形成することができる。その場合においては、第2ガス流路23を流れる酸素含有ガスが燃料電池セルスタック3間から流出することをさらに低減することができる。
図5を用いて第2の形態の燃料電池バンドル4′について説明する。なお、図5においては、断面である部材であっても斜線等の記載を省略したものがある。
燃料電池バンドル4′は、第2ガス流路規制部材22および接続部材21が燃料電池セルスタック3a、3bの最も側方に配置された燃料電池セル13よりも外方に設けられている。その他の構成は図4に示した燃料電池バンドル4と同様であり、同一の部材については同一の図番号を付している。
より具体的には、燃料電池バンドル4′は、燃料電池セルスタック3bのセル接続部材15の下方に位置する空気極18bよりも燃料電池セルスタック3bの幅方向における左側に、第2ガス流路規制部材22が配置されており、燃料電池セルスタック3aのセルスタック接続部材16の下方に位置する空気極18aよりも燃料電池セルスタック3aの幅方向における右側に、接続部材21が配置されている。
第2の形態の燃料電池バンドル4′では、上記の構成を有することから、空気極18a,18bのすべての部位を第2ガス流路23の内部に配置することができ、空気極18に空気をさらに供給することができる。この場合、接続部材21、第2ガス流路規制部材22を緻密体とすることができる。接続部材21を緻密体とすることにより、電気抵抗を小さくすることができる。
燃料電池バンドル4、4′を複数集合して、発電ユニットを組み立てる。この発電ユニットに、発電ユニットで発生した電力を燃料電池外に取り出すための電極を取り付けて、収容容器に収容して、燃料電池を製作する。
燃料電池の使用時、水素を含む燃料ガスを、導入管を通して燃料ガスタンクに導入する。一方、燃料電池バンドル4、4′の表面には、酸素を含む空気を導入する。燃料電池セル13を所定温度に加熱すれば、直列に接続された燃料電池セル13によって効率よく発電することができる。使用された燃料ガス、酸素含有ガスは、収納容器外に排出される。
本発明は、前記の形態に限定されるものではない。たとえば、図1に示した燃料電池セルでは、中空板状以外に中空円筒状などの形状をしていてもよい。また、中空板状の支持体11の一方の側面に2個、他方の側面に2個、合計4個形成したが、この数に限定されるものではない。
図6は、燃料電池バンドルの第3の形態を示すもので、この第3の形態では、隣接する燃料電池セルスタック3間であって、接続部材21と第2ガス流路規制部材22との間に、スペーサ25が支持体11の長さ方向に2本設けられている。これらのスペーサ25は絶縁性とされており、スペーサ25と燃料電池セルスタック3との間が接着剤で接合されている。
発電から発電停止を繰り返した場合には、燃料電池セルスタック3に変形が生じ、燃料電池セルスタック3間を接続部材21、第2ガス流路規制部材22で接合したとしても、この接合部分が経時劣化を生じ、燃料電池セルスタック3間が剥離し易くなる。
これに対して、接続部材21と第2ガス流路規制部材22との間に、スペーサ25を支持体11の長さ方向に設け、隣接する燃料電池セルスタック3に接合することにより、隣接する燃料電池セルスタック3間の間隔を確実に保持できるとともに、燃料電池セルスタック3間を第2ガス流路規制部材22、スペーサ25および接続部材21で確実に接合することができ、発電から発電停止を繰り返した場合でも燃料電池セルスタック3間の接合固定を長期間維持できる。
図7(a)は、燃料電池バンドルの第4の形態を示すもので、この第4の形態では、隣接する第1の燃料電池セルスタック3と第2の燃料電池セルスタック3との対向する側面に、燃料電池セル13がそれぞれの間に位置するように配置されている。なお、図7では、燃料電池セルスタックを模式的に記載した。
すなわち、隣接する燃料電池セルスタック3において、第1の燃料電池セルスタック3の燃料電池セル13は、第2の燃料電池セルスタック3の第1の燃料電池セルスタック3側の側面に形成された燃料電池セル13間に位置するように配置されている。
このような燃料電池バンドルでは、第1の燃料電池セルスタック3の燃料電池セル13は、第2の燃料電池セルスタック3の燃料電池セル13間に位置するため、第1の燃料電池セルスタック3と第2の燃料電池セルスタック3との間の第2ガス流路23の間隙がほぼ同一となるため、隣接する燃料電池セルスタック3の対向する測面に形成された燃料電池セル13に、ほぼ同程度に空気を供給することができ、燃料電池セルスタック3における複数の燃料電池セル13間の発電性能を均一化でき、一部の燃料電池セル13の劣化を低減できる。
一方、図7(b)に示すように、第1の燃料電池セルスタック3の燃料電池セル13と、第2の燃料電池セルスタック3の燃料電池セル13とを、第1、第2の燃料電池セルスタック3間で対向させた場合には、第1、第2の燃料電池セルスタック3の対向面に形成された燃料電池セル13はそれぞれ対面しているため、第1の燃料電池セルスタック3と第2の燃料電池セルスタック3の対向する側面には、第2ガス流路23において、燃料電池セル13が形成されていない部分が対向しており、その部分が広い間隙となっており、この広い間隙を空気が流れることになり、空気利用率が低下し易いが、その一方で対向する燃料電池セル13同士が反応熱で加熱し合い、発電性能を向上できる。なお、セル接続部材15は、燃料電池セル13の外面形状を反映した形状となり、燃料電池セル13が形成された部分と、形成されていない部分とは高低差が明確に生じる。
図8は、2個の燃料電池バンドルを有する燃料電池モジュールの形態を示すもので、この形態では、図4に示した燃料電池バンドルを収納容器内に2個並置した状態を示している。なお、収納容器の記載は省略している。
この燃料電池モジュールでは、接続部材21が内側となるように燃料電池バンドル4が2個並置されている。言い換えると、燃料電池セルスタック3の配列方向が平行となるように、2個の燃料電池バンドル4が並置されており、それぞれの燃料電池バンドル4において、接続部材21が内側に位置し、第2ガス流路規制部材22が外側に位置している。
さらに言い換えると、燃料電池セルスタック3には、燃料電池セルスタック3の一方の側面(下面)から他方の側面(上面)まで形成されたセル接続部材15を有する側と、有しない側とがあり、図8では、右側の燃料電池バンドル4では燃料電池セルスタック3の右側に、左側の燃料電池バンドル4では燃料電池セルスタック3の左側に、表裏面の燃料電池セル13を接続するセル接続部材15が形成されている。
このような燃料電池モジュールでは、表裏面のセルを接続するセル接続部材15は長さが長いため発熱量が大きいが、2個並置された燃料電池バンドルの外側に、表裏面の燃料電池セル13を接続するセル接続部材15が位置するため、収納容器内の温度分布を低減できる。
2 燃料ガスタンク
3 燃料電池セルスタック
4、4′ 燃料電池バンドル
11 支持体
12 第1ガス流路
13,13A,13B,13C,13D 燃料電池セル
14 インターコネクタ
15 セル接続部材
16 セルスタック接続部材
17 燃料極
18 空気極
19 固体電解質
21 接続部材
22 第2ガス流路規制部材
23 第2ガス流路
25 スペーサ

Claims (11)

  1. 第1の方向に延びる柱状の複数の燃料電池セルスタックを、該燃料電池セルスタックの側面同士が対向するように間隔をあけて配列してなり、
    前記燃料電池セルスタックは、前記第1の方向に沿って第1ガス流路を有しており、かつ、前記第1の方向と交差する第2の方向に並んで配置されるとともに直列接続される複数の燃料電池セルを有しており、
    隣接する前記燃料電池セルスタック間に、前記隣接する燃料電池セルスタックの燃料電池セル同士を電気的に接続する接続部材と、該接続部材との間に前記第1ガス流路に沿った第2ガス流路を形成するための第2ガス流路規制部材とを備えてなることを特徴とする燃料電池バンドル。
  2. 前記第2ガス流路規制部材は絶縁性を有することを特徴とする請求項1に記載の燃料電池バンドル。
  3. 前記接続部材が、前記第1の方向に分割された複数の部材からなることを特徴とする請求項1または2に記載の燃料電池バンドル。
  4. 前記接続部材が、前記第1の方向に沿って設けられた一つの部材からなることを特徴とする請求項1または2に記載の燃料電池バンドル。
  5. 前記第2ガス流路規制部材が、前記第1の方向に分割された複数の部材からなることを特徴とする請求項1乃至4のうちいずれかに記載の燃料電池バンドル。
  6. 前記第2ガス流路規制部材が、前記第1の方向に沿って設けられた一つの部材からなることを特徴とする請求項1乃至4のうちいずれかに記載の燃料電池バンドル。
  7. 前記第2ガス流路規制部材および前記接続部材が、前記燃料電池セルスタックの最も側方に配置された前記燃料電池セルよりも外方に設けられていることを特徴とする請求項1乃至6のうちいずれかに記載の燃料電池バンドル。
  8. 隣接する前記燃料電池セルスタック間であって、前記接続部材と前記第2ガス流路規制部材との間に、スペーサを設けてなることを特徴とする請求項1乃至7のうちいずれかに記載の燃料電池バンドル。
  9. 隣接する前記燃料電池セルスタックにおいて、第1の前記燃料電池セルスタックの前記燃料電池セルは、第2の前記燃料電池セルスタックの前記第1の燃料電池セルスタック側の側面に形成された燃料電池セル間に位置するように配置されていることを特徴とする請求項1乃至8のうちいずれかに記載の燃料電池バンドル。
  10. 請求項1乃至9のうちいずれかに記載の燃料電池バンドルを、収納容器内に収納してなることを特徴とする燃料電池モジュール。
  11. 前記収納容器内に、接続部材が内側となるように前記燃料電池バンドルを2個並置してなることを特徴とする請求項12に記載の燃料電池モジュール。
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