JPWO2011125260A1 - θZ駆動装置およびステージ装置 - Google Patents

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Abstract

このθZ駆動装置(110)では、少なくとも3つのコイル部(43a、43bおよび43c)は、ステージ(30)を、Z方向と、水平面内のX方向を回転中心線とする回転方向であるθx方向と、X方向と直交する水平面内のY方向を回転中心線とする回転方向であるθy方向とに駆動可能なように配置されている。

Description

この発明は、θZ駆動装置およびステージ装置に関し、特に、上下方向(Z方向)および回転方向(θz方向)に駆動されるステージを備えたθZ駆動装置およびステージ装置に関する。
従来、上下方向(Z方向)および回転方向(θz方向)に駆動されるステージを備えたθZ駆動装置およびステージ装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1によるステージ装置のθZ駆動部では、θz駆動アクチュエータ(ボイスコイルモータ)が設けられているとともに、このθz駆動アクチュエータによってステージをZ方向の軸回り(θz方向)に±2度の範囲で回動させることが可能なように構成されている。また、θZ駆動部には、ステージを挟んで対向するように一対のZ軸アクチュエータ(ボイスコイルモータ)が設けられているとともに、このZ軸アクチュエータによってステージをZ方向に昇降させるように構成されている。このように、特許文献1によるステージ装置のθZ駆動部は、Z軸アクチュエータとθz駆動アクチュエータとによって、Z方向とθz方向とにステージを駆動することが可能なように構成されている。
このようなステージ装置は、半導体製造分野における露光装置や半導体検査装置などに設けられた光学系の機器に対して、半導体ウエハなどの基板を精密に位置決めするために用いられる。一方、近年、半導体ウエハなどの基板は薄型化するとともに大径化する傾向にあり、このような基板には反りや歪みが発生し易い。基板保持機構を介してステージ上に載置される基板に反りなどが発生している場合には、光学系の機器に対して基板が僅かに傾いてしまう。ここで、ステージ装置(θZ駆動装置)は、露光装置や半導体検査装置などに用いられる場合、数nmという水準での基板の位置決め精度が要求されるため、水平面に対して基板が僅かに傾くような場合でも、露光や検査などのプロセスに支障をきたす場合がある。
特開2007−27659号公報
しかしながら、上記特許文献1によるステージ装置のθZ駆動部では、ステージをZ方向とθz方向とに駆動することが可能な一方、水平面内で直交するX方向およびY方向の各軸回りのθx方向およびθy方向にステージを駆動させることができない。このため、ステージ上に載置された基板が水平面に対して僅かに傾く場合などに、ステージを駆動させて傾きを調整することができないという問題点がある。また、上記特許文献1において、θx方向およびθy方向の駆動を行う機構を追加することも考えられるが、その場合には、装置が大型化するという問題点が新たに発生すると考えられる。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、装置の大型化を抑制しながら、ステージの水平面に対する傾きを調整することが可能なθZ駆動装置およびステージ装置を提供することである。
課題を解決するための手段および発明の効果
上記目的を達成するために、この発明の第1の局面によるθZ駆動装置は、ベース部と、ベース部に対して上下方向であるZ方向およびZ方向を回転中心線とする回転方向であるθz方向に駆動されるステージと、ベース部に対してステージを少なくともZ方向に駆動する1つのアクチュエータとを備え、1つのアクチュエータは、複数の永久磁石を有する可動子と、永久磁石と水平方向に対向するように設けられ、ステージをZ方向に駆動するためのZ方向駆動用コイルを有する固定子とを含み、1つのアクチュエータのZ方向駆動用コイルは、互いに独立して電流を供給することが可能な少なくとも3つのコイル部に分割されているとともに、少なくとも3つのコイル部は、ステージを、Z方向と、水平面内のX方向を回転中心線とする回転方向であるθx方向と、X方向と直交する水平面内のY方向を回転中心線とする回転方向であるθy方向とに駆動可能なように配置されている。
この第1の局面によるθZ駆動装置では、上記のように、1つのアクチュエータのZ方向駆動用コイルを、互いに独立して電流を供給することが可能な少なくとも3つのコイル部に分割するとともに、ステージを、Z方向と、水平面内のX方向を回転中心線とする回転方向であるθx方向と、X方向と直交する水平面内のY方向を回転中心線とする回転方向であるθy方向とに駆動可能なように少なくとも3つのコイル部を配置することによって、少なくとも3つのコイル部に独立して供給される電流に応じて、ステージをZ方向と、水平面内のX方向を回転中心線とする回転方向であるθx方向と、X方向と直交する水平面内のY方向を回転中心線とする回転方向であるθy方向とに駆動することができる。これにより、基板保持機構を介してステージ上に載置される基板が水平面に対して僅かに傾く場合などにも、アクチュエータにより、ステージ(基板)の水平面に対する傾きを調整することができる。また、1つのアクチュエータにより、ステージをZ方向に加えて、θx方向およびθy方向にも駆動させることができるので、θx方向およびθy方向の駆動を行う機構を追加した場合にも装置が大型化するのを抑制することができる。したがって、この第1の局面によるθZ駆動装置では、装置の大型化を抑制しながら、ステージの水平面に対する傾きを調整することができる。
この発明の第2の局面によるステージ装置は、θZ駆動部と、θZ駆動部を水平面内のX方向に駆動するX方向駆動部と、θZ駆動部をX方向と直交する水平面内のY方向に駆動するY方向駆動部とを備え、θZ駆動部は、ベース部と、ベース部に対して上下方向であるZ方向およびZ方向を回転中心線とする回転方向であるθz方向に駆動されるステージと、ベース部に対してステージを少なくともZ方向に駆動する1つのアクチュエータとを備え、1つのアクチュエータは、複数の永久磁石を有する可動子と、永久磁石と水平方向に対向するように設けられ、ステージをZ方向に駆動するためのZ方向駆動用コイルを有する固定子とを含み、1つのアクチュエータのZ方向駆動用コイルは、互いに独立して電流を供給することが可能な少なくとも3つのコイル部に分割されているとともに、少なくとも3つのコイル部は、ステージを、Z方向と、水平面内のX方向を回転中心線とする回転方向であるθx方向と、X方向と直交する水平面内のY方向を回転中心線とする回転方向であるθy方向とに駆動可能なように配置されている。
この第2の局面によるステージ装置では、上記のように、θZ駆動部の1つのアクチュエータのZ方向駆動用コイルを、互いに独立して電流を供給することが可能な少なくとも3つのコイル部に分割するとともに、ステージを、Z方向と、水平面内のX方向を回転中心線とする回転方向であるθx方向と、X方向と直交する水平面内のY方向を回転中心線とする回転方向であるθy方向とに駆動可能なように少なくとも3つのコイル部を配置することによって、少なくとも3つのコイル部に独立して供給される電流に応じて、θZ駆動部のステージをZ方向と、水平面内のX方向を回転中心線とする回転方向であるθx方向と、X方向と直交する水平面内のY方向を回転中心線とする回転方向であるθy方向とに駆動することができる。これにより、基板保持機構を介してステージ上に載置される基板が水平面に対して僅かに傾く場合などにも、θZ駆動部のアクチュエータにより、ステージ(基板)の水平面に対する傾きを調整することができる。また、1つのアクチュエータにより、ステージをZ方向に加えて、θx方向およびθy方向にも駆動させることができるので、θx方向およびθy方向の駆動を行う機構を追加した場合にも装置が大型化するのを抑制することができる。したがって、この第2の局面によるステージ装置では、装置の大型化を抑制しながら、θZ駆動部のステージの水平面に対する傾きを調整することができる。
本発明の第1実施形態によるθZステージユニットを含むXYθZステージの全体構成を示す斜視図である。 図1に示した第1実施形態によるXYθZステージのθZステージユニットの内部構造を示した縦断面図である。 図1に示した第1実施形態によるXYθZステージのθZステージユニットの内部構造を示した斜視図である。 図3に示した第1実施形態によるθZステージユニットのフレームおよび回転テーブルを取り外した状態の構造を模式的に示した斜視図である。 図2に示した第1実施形態によるθZステージユニットの内部構造を説明するための内部平面図である。 図2に示した第1実施形態によるθZステージユニットに用いるアクチュエータの固定子および可動子を拡大して模式的に示した縦断面図である。 図6に示したアクチュエータの固定子および可動子を拡大して模式的に示した平面図である。 図2に示した第1実施形態によるθZステージユニットに用いるアクチュエータのθ駆動用コイルおよびZ駆動用コイルを説明するための斜視図である。 図8に示したZ駆動用コイルのコイル部の構造を説明するための図である。 図2に示した第1実施形態によるθZステージユニットに用いるアクチュエータを駆動するためのドライバを説明するための模式図である。 図2に示した第1実施形態によるθZステージユニットに用いるアクチュエータの固定子および可動子を説明するための斜視図である。 図2に示した第1実施形態によるθZステージユニットの重量補償部を拡大して示した縦断面図である。 本発明の第2実施形態によるXYθZステージのθZステージユニットの内部構造を示した縦断面図である。 図13に示した第2実施形態によるθZステージユニットに用いるアクチュエータの固定子および可動子を拡大して模式的に示した縦断面図である。 図13に示した第2実施形態によるθZステージユニットに用いるアクチュエータのθ駆動用コイルおよびZ駆動用コイルを説明するための斜視図である。 図13に示した第2実施形態によるθZステージユニットに用いるアクチュエータを駆動するためのドライバを説明するための模式図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
まず、図1〜図12を参照して、本発明の第1実施形態によるθZステージユニット110を含むXYθZステージ100の構造について説明する。なお、第1実施形態では、半導体ウエハの露光装置や検査装置などの位置決め用ステージとして用いられるθZステージユニット110を含む6軸のXYθZステージ100に本発明を適用した例について説明する。なお、θZステージユニット110は、本発明の「θZ駆動装置」および「θZ駆動部」の一例であり、XYθZステージ100は、本発明の「ステージ装置」の一例である。
図1に示すように、第1実施形態によるXYθZステージ100は、外乱による影響を受けにくい定盤130上に搭載されている。また、XYθZステージ100は、θZステージユニット110とXYステージユニット120とを備えている。θZステージユニット110は、ステージ30を鉛直上下方向(Z方向)および鉛直の中心軸(O、Z方向)回りの回転方向(θz方向)に駆動することにより、ステージ30上に載置された半導体ウエハなどの位置決め(Z方向およびθz方向の位置決め)を行うためのユニットである。第1実施形態では、θZステージユニット110は、Z方向およびθz方向に加えて、水平面内のX方向を回転中心線とする回転方向であるθx方向と、X方向と直交する水平面内のY方向を回転中心線とする回転方向であるθy方向との合成により表される水平面に対する傾きを微調整するように、ステージ30を駆動することが可能なように構成されている。
XYステージユニット120は、定盤130上に設けられるとともに、可動部123をX方向およびY方向に移動させることが可能なように構成されている。XYステージユニット120は、それぞれリニアモータなどからなるX方向駆動部121と、Y方向駆動部122とを含んでいる。X方向駆動部121は、θZステージユニット110が設けられた可動部123をX方向に直線状に移動させるように構成されている。また、Y方向駆動部122は、X方向駆動部121に固定された可動部をY方向に直線状に移動させることにより、θZステージユニット110およびX方向駆動部121をY方向に移動させるように構成されている。これにより、XYステージユニット120は、θZステージユニット110をX方向およびY方向に移動させてXY方向の所定位置に配置(位置決め)することが可能なように構成されている。なお、第1実施形態においては、XYステージユニット120には公知の構成を採用可能である。したがって、XYステージユニット120の詳細な説明は省略する。
以下、θZステージユニット110の構造について詳細に説明する。図1に示すように、θZステージユニット110は、直径D1および高さ範囲H1の略円板形状を有している。また、図2に示すように、θZステージユニット110は、ベース部10と、フレーム20と、半導体ウエハなどの基板を保持するための基板保持機構(図示せず)などが上面に載置されるステージ30と、ステージ30を駆動する1つのアクチュエータ40と、ステージ30の上下方向(Z方向)の位置を検出するための昇降検出部50(図3参照)と、ステージ30の回転方向(θz方向)の位置を検出するための回転検出部60と、重量補償部70(図4参照)と、排気機構80とを備えている。なお、昇降検出部50は、本発明の「Z方向位置検出部」の一例である。
ベース部10は、XYステージユニット120(図1参照)の可動部123(図1参照)上に固定的に設けられるとともに、θZステージユニット110の各部が配置される基部としての機能を有する。ベース部10は、図4および図5に示すように、ステージ30よりも大きく、平面的に見て略矩形状に形成されている。このベース部10が、θZステージユニット110の下面側を構成している。
図2および図3に示すように、フレーム20は、円筒形状を有するとともに、ベース部10上に固定的に設置されている。フレーム20は、θZステージユニット110の外側面部を構成している。また、フレーム20の上端には環状の板部材からなるカバー21が設けられている。カバー21は、フレーム20の上端から中心方向(ステージ30側)に向かって延びるように設けられるとともに、ステージ30の後述する回転テーブル31との間に僅かな間隙が形成されるように設けられている。なお、図2および図3では、カバー21と回転テーブル31とは、ほぼ接するように図示している。
ステージ30は、直径D2の円板形状(図2参照)を有するとともに、θZステージユニット110の上面側を構成する回転テーブル31と、回転テーブル31をθz方向に回転可能に支持する昇降テーブル32とを含んでいる。ステージ30は、後述する第1ガイド部34および第2ガイド部35によって上下方向(Z方向)と中心軸O(Z軸)回りの回転方向(θz方向)とに移動可能で、かつ、XY方向(図1参照)には移動不可能なように規制(ガイド)されている。そして、ステージ30は、アクチュエータ40によりベース部10に対して上下方向(Z方向)および回転方向(θz方向)に駆動されるとともに、ベース部10に対して傾く方向(θx方向およびθy方向)にも駆動されることが可能なように構成されている。なお、後述するように、ステージ30は、ステージ30を回転方向(θz方向)に駆動する場合には回転テーブル31のみが移動する一方、ステージ30を上下方向(Z方向)に駆動する場合には回転テーブル31と昇降テーブル32とが一体的に移動するように構成されている。
また、上記のようにθZステージユニット110の上面および下面を、それぞれステージ30の回転テーブル31およびベース部10により構成するとともに、この回転テーブル31の上面とベース部10の下面との間の上下方向(Z方向)の高さ範囲H1の範囲内に、昇降テーブル32と、アクチュエータ40と、昇降検出部50と、回転検出部60と、重量補償部70と、排気機構80との全てが配置されている。さらに、昇降テーブル32、昇降検出部50、回転検出部60、重量補償部70および排気機構80を含む各部の高さが、アクチュエータ40の配置高さ範囲H2の範囲内に収まるように構成されている。これにより、θZステージユニット110の高さ(全高)を小さくするとともに、装置全体が小型化されている。
回転テーブル31は、平面的に見て円環形状を有するとともに、フレーム20に設けられた環状のカバー21に外周を取り囲まれるようにして配置されている。この回転テーブル31の上面に基板保持機構(図示せず)が装着されるとともに、図示しない半導体ウエハなどの基板が基板保持機構(図示せず)を介して保持されるように構成されている。回転テーブル31の中央部には穴部31cが形成されており、回転テーブル31は、平面的に見て、後述する第1ガイド部34を取り囲むように形成されている。この穴部31cと第1ガイド部34との間隙を覆うようにカバー31dが設けられている。また、回転テーブル31は、最外周部で下方(矢印Z2方向)に突出する円筒形状の保持部31aと、保持部31aよりも内側(中心側)で下方に突出する略円筒形状の取付部31bとを含んでいる。
保持部31aには、外周面の所定の高さ位置において、アクチュエータ40の後述する可動子40bが固定的に取り付けられている。また、取付部31bの凹形状の断面を有する内周面に、ベアリング33が嵌めこまれている。そして、回転テーブル31の取付部31bは、このベアリング33を介して昇降テーブル32の支持部32eによりθz方向に回転可能に支持されている。これにより、回転テーブル31が昇降テーブル32に対してθz方向に回転することが可能である。
昇降テーブル32は、図4および図5に示すように、θZステージユニット110の中心部に設けられた第1ガイド部34と、昇降テーブル32の周囲を取り囲むように設けられた第2ガイド部35とに対して、上下方向に移動可能で、かつ、回転方向(θz方向)には移動不可能なように係合している。昇降テーブル32は、図2に示すように、θZステージユニット110の中心側から外側に延びる軸受部32aと、軸受部32aの外周部から下方向(矢印Z2方向)に延びる円筒形状の内側筒部32bと、内側筒部32bの下端から外側に延びた後、上方向(矢印Z1方向)に折り返すように突出する円筒形状の外側筒部32cとを一体的に含んでいる。軸受部32aには、第1ガイド部34のスプライン34aが穴部32dに挿入された状態で固定的に取り付けられている。また、内側筒部32bの上端には、上述のベアリング33を保持するために凹んだ形状を有する支持部32eが形成されている。この内側筒部32bの支持部32eによって、ベアリング33および回転テーブル31が支持されている。また、外側筒部32cは、昇降テーブル32の外周部を構成している。この外側筒部32cには、第2ガイド部35のスライドレール35a(図3参照)などが固定的に取り付けられている。
第1ガイド部34は、図2および図3に示すように、昇降テーブル32の軸受部32aにネジ34cにより固定的に取り付けられたスプライン34aと、θZステージユニット110の中心部でベース部10から上方(矢印Z1方向)に突出するように固定的に設けられたスプラインシャフト34bとを含んでいる。スプライン34aにはスプラインシャフト34bが挿入されており、スプライン34aは、スプラインシャフト34bに対して上下方向(Z方向)に移動可能で、かつ、回転方向(θz方向)には回転不可能なように規制されている。これにより、第1ガイド部34は、スプライン34aが取り付けられた昇降テーブル32を、θZステージユニット110の中心部で上下方向(Z方向)に移動可能で、かつ、回転方向(θz方向)には回転不可能なように規制している。
また、第2ガイド部35は、図5に示すように、平面的に見て、昇降テーブル32の周囲に角度φ1(約120度)の等角度間隔で3つ設けられているとともに、昇降テーブル32の外側筒部32cと回転テーブル31の保持部31aとの間の領域(図3参照)にそれぞれ配置されている。3つの第2ガイド部35は、それぞれ同一の構成を有している。具体的には、図3に示すように、第2ガイド部35は、昇降テーブル32の外側筒部32cの外周面に上下方向(Z方向)に延びるように設けられた直線状のスライドレール35aと、ブラケット35cを介してベース部10に固定されたガイドブロック35bとを含んでいる。スライドレール35aとガイドブロック35bとは、スライドレール35aの延びる方向(Z方向)にのみ相対的に移動可能に係合している。この結果、移動側のスライドレール35aが設けられた昇降テーブル32は、3つの第2ガイド部35によって、上下方向に移動可能で、かつ、回転方向(θz方向)には移動不可能なように規制されている。
このように昇降テーブル32は、中心部の第1ガイド部34と、外周部の3つの第2ガイド部35とによって、上下方向に移動可能で、かつ、回転方向(θz方向)には移動不可能なように規制されている。なお、昇降テーブル32の中心に軸(第1ガイド部34)を設けることによって、水平面に対する傾き方向(θx方向およびθy方向)の外力(モーメント)に対する剛性を高めることが可能であるとともに、昇降テーブル32の外周部を3つの第2ガイド部35で係止(係合)することにより、回転方向(θz方向)の外力(モーメント)に対する剛性を高めることが可能である。
このようにして、ステージ30は、回転(θz方向移動)時にはベアリング33を介して支持された回転テーブル31が単独で駆動されるとともに、昇降(Z方向移動)時には、第1ガイド部34および第2ガイド部35によって規制(ガイド)された昇降テーブル32と回転テーブル31とが、一体的に駆動される。
第1実施形態では、アクチュエータ40は、図2および図3に示すように、ステージ30の外周部近傍(フレーム20の内側)において、θZステージユニット110の全周にわたって円環状に配置されている。アクチュエータ40は、フレーム20の内周面に固定的に設けられた固定子40aと、回転テーブル31の保持部31aの外周面に固定的に設けられた可動子40bとを含んでいる。また、アクチュエータ40の固定子40aと可動子40bとは、半径方向(水平方向)に所定の間隔を隔てて互いに対向するように配置されている。
図6および図7に示すように、固定子40aは、コア41と、ステージ30(回転テーブル31)をθz方向に回転駆動するためのθ駆動用コイル42と、ステージ30をZ方向に駆動するためのZ駆動用コイル43とを含んでいる。また、コア41とθ駆動用コイル42とZ駆動用コイル43とは、それぞれ図示しない絶縁紙を介して一体的に接合されている。なお、θ駆動用コイル42およびZ駆動用コイル43は、それぞれ、本発明の「θz方向駆動用コイル」および「Z方向駆動用コイル」の一例である。
コア41は、電磁鋼板を積層して構成されるとともに円筒形状を有する。また、コア41の外周面が円筒形状のフレーム20の内周面に嵌合されることにより固定されている。
図7に示すように、θ駆動用コイル42は、コア41の内周面に固定されているとともに、円周方向(C方向、図7参照)に等間隔で並ぶように複数配列されたコイルにより構成されている。図8に示すように、個々のコイルは、それぞれ導線が略長方形状に巻かれた薄型の扁平形状を有する。なお、図8では、コア41の図示を省略している。θ駆動用コイル42は、それぞれ複数のθ−U相コイル42a、θ−W相コイル42bおよびθ−V相コイル42cを含み、これらのコイルが円周方向(C方向、図7参照)にθ−U相コイル42a、θ−W相コイル42b、θ−V相コイル42cの順で配列されている。θ駆動用コイル42のコイル(θ−U相コイル42a、θ−W相コイル42bおよびθ−V相コイル42c)の総数は3の倍数になるように構成されている。
また、図10に示すように、θ駆動用コイル42のθ−U相コイル42a、θ−W相コイル42bおよびθ−V相コイル42cは、それぞれ、3相(U−W−V相)電流を供給可能なθドライバ91に接続されている。なお、図10では便宜的に、θドライバ91とθ駆動用コイル42の全体とを接続しているように示している。
第1実施形態では、図8に示すように、Z駆動用コイル43は、θ駆動用コイル42の内周面に図示しない絶縁紙を介して固定されているとともに、互いに独立して電流を供給することが可能な3つのコイル部43a、43bおよび43cに分割されている。3つのコイル部43a〜43cは、それぞれ、Z方向から見て円弧形状を有するとともに、円周方向(C方向、図7参照)に沿って互いに電気的に分離するように円状に配置されている。
図10に示すように、3つのコイル部43a〜43cは、Z方向から見て、角度φ2(約120度)の等角度間隔で配置されているとともに、互いに僅かな隙間を空けて配置されている。また、図8および図9に示すように、3つのコイル部43a〜43cは、それぞれ、Z方向から見て円弧形状を有するとともに3相電力に対応して設けられた複数の要素コイル部(431〜436)を上下方向(Z方向)に積み重ねて配置することにより構成されている。
具体的には、図9に示すように、3つのコイル部43a〜43cは、それぞれ、U相要素コイル部431、W相要素コイル部432、V相要素コイル部433、U相要素コイル部434、W相要素コイル部435、V相要素コイル部436という順で下方から上方に積層された6つのコイルにより構成されている。これらの要素コイル部(431〜436)は、上下方向(Z方向)に扁平な環状形状を有する。このような構成により、3つのコイル部43a〜43cを含むZ駆動用コイル43は、全体として円筒形状となるように形成されている。なお、U相要素コイル部431、W相要素コイル部432、V相要素コイル部433、U相要素コイル部434、W相要素コイル部435およびV相要素コイル部436は、本発明の「要素コイル部」の一例である。
また、図10に示すように、3つのコイル部43a〜43cは、それぞれ、3相(U−W−V相)電流を個別に供給可能なZaドライバ92、Zbドライバ93およびZcドライバ94に接続されることにより、個別に駆動されるように構成されている。これらのZaドライバ92、Zbドライバ93およびZcドライバ94は、それぞれ、U相要素コイル部431および434と、W相要素コイル部432および435と、V相要素コイル部433および436とに対して、対応するU相、W相およびV相の電流を供給するように構成されている。なお、Zaドライバ92、Zbドライバ93およびZcドライバ94は、本発明の「電流供給制御部」の一例である。
図11に示すように、可動子40bは、円筒形状を有するヨーク44と、それぞれ複数の永久磁石からなる第1磁石列45、第2磁石列46、第3磁石列47および第4磁石列48とを含んでいる。円筒形状のヨーク44は、回転テーブル31の保持部31a(図2参照)の外周面に内周面が嵌め込まれるようにして固定されている。第1磁石列45〜第4磁石列48は、それぞれ、円筒形状のヨーク44の外周面に設けられるとともに、周方向に永久磁石(49aまたは49b)の列が配列されるように上下に4段に配置されている。図6に示すように、上下4段に配置された第1磁石列45〜第4磁石列48は、固定子40a(θ駆動用コイル42およびZ駆動用コイル43)と半径方向に対向するように所定の高さ位置に配置されている。なお、第1磁石列45および第3磁石列47は、本発明の「第1磁石列」の一例であるとともに、第2磁石列46および第4磁石列48は、本発明の「第2磁石列」の一例である。
図11に示すように、第1磁石列45は、ヨーク44の上部に配置され、4つの磁石列の最上段に位置している。第1磁石列45は、円環状のヨーク44の全周にわたって円周方向に沿って所定の間隔(ピッチp)を隔てて配列された複数の永久磁石49aからなる。これらの永久磁石49aは、半径方向から見て横長の(周方向に長い)略矩形形状を有するとともに、固定子40aと対向する外側の表面がN極となるように着磁されている。なお、永久磁石49aおよびN極は、それぞれ、本発明の「第1永久磁石」および「第1の極性」の一例である。
第2磁石列46は、4つの磁石列の上から2段目に位置している。第2磁石列46は、円環状のヨーク44の全周にわたって円周方向に沿って所定の間隔(ピッチp)を空けて配列された複数の永久磁石49bからなる。これらの永久磁石49bは、半径方向から見て略矩形形状を有するとともに、永久磁石49aとは逆に固定子40aと対向する外側の表面がS極となるように着磁されている。また、第1磁石列45の永久磁石49aと第2磁石列46の永久磁石49bとは、周方向に半ピッチ(p/2)だけずれて配列されている。したがって、図7に示すように、第1磁石列45の永久磁石49aと第2磁石列46の永久磁石49bとは、Z方向から見て、永久磁石49aと永久磁石49bとが交互に現れるように配置されている。なお、永久磁石49bおよびS極は、それぞれ、本発明の「第2永久磁石」および「第2の極性」の一例である。
図11に示すように、第3磁石列47は、4つの磁石列の上から3段目に位置している。第3磁石列47は、第1磁石列45と同様に構成されている。すなわち、固定子40aと対向する外側の表面がN極となるように着磁された永久磁石49aが、Z方向から見て第1磁石列45と同じ位置に同じ間隔(ピッチp)で配列されている。
また、第4磁石列48は、ヨーク44の下部に配置され、4つの磁石列の最下段(4段目)に位置している。第4磁石列48は、第2磁石列46と同様に構成されている。すなわち、固定子40aと対向する外側の表面がS極となるように着磁された永久磁石49bが、Z方向から見て第2磁石列46と同じ位置に同じ間隔(ピッチp)で配列されている。
このように、第1磁石列45および第3磁石列47は、外側の表面がN極となるように着磁された永久磁石49aが等ピッチpで配列され、第2磁石列46および第4磁石列48は、外側の表面がS極となるように着磁された永久磁石49bが第1磁石列45(第3磁石列47)とは半ピッチ(p/2)ずれた位置に等ピッチpで配列されている。このような構成によって、図6および図7に示すように、第1磁石列45および第3磁石列47の永久磁石49a(N極)から放出される磁力線は、対向する固定子40aのZ駆動用コイル43(コイル部43a、43bまたは43c)と、θ駆動用コイル42(θ−U相コイル42a、θ−W相コイル42bまたはθ−V相コイル42c)とを貫通し、コア41内を通って第2磁石列46および第4磁石列48の永久磁石49b(S極)に到達する。そして、磁力線は、第2磁石列46および第4磁石列48の永久磁石49bからヨーク44を通過して、半ピッチ(p/2)ずれた第1磁石列45および第3磁石列47の永久磁石49aに戻るという斜めに傾いたループを形成する。したがって、第1磁石列45〜第4磁石列48により形成される磁力線は、水平な周方向(θz方向)に延びるZ駆動用コイル43と交差(鎖交)するとともに、垂直なZ方向に延びるθ駆動用コイル42とも交差(鎖交)する。
これにより、固定子40aのθ駆動用コイル42(θ−U相コイル42a、θ−W相コイル42bまたはθ−V相コイル42c)に対してθドライバ91から電流を供給することによって、θ駆動用コイル42と可動子40b(第1磁石列45〜第4磁石列48)との間で電磁力(推力)を発生させることができるので、可動子40bを円周方向(C方向)に移動させることが可能である。また、固定子40aのZ駆動用コイル43(コイル部43a、43bおよび43c)に対してZaドライバ92、Zbドライバ93およびZcドライバ94から電流を供給することによって、各コイル部43a〜43cと可動子40b(第1磁石列45〜第4磁石列48)との間で電磁力(推力)を発生させることができるので、可動子40bを上下方向(Z方向)に移動させることが可能である。また、第1実施形態では、コイル部43a、43bおよび43cに対して、それぞれ独立したZaドライバ92、Zbドライバ93およびZcドライバ94から電流を供給することによって、コイル部43a、43bおよび43cを独立して駆動させることが可能である。
図5に示すように、昇降検出部50は、平面的に見て、昇降テーブル32の周囲に角度φ3(約120度)の等角度間隔で3つ設けられているとともに、昇降テーブル32の外側筒部32cと回転テーブル31の保持部31aとの間の領域にそれぞれ配置されている。3つの昇降検出部50は、平面的に見て、Z駆動用コイル43の3つの円弧形状のコイル部43a〜43cの略中央の位置A、BおよびCに対応する回転角度位置に、それぞれ配置されている。したがって、3つの昇降検出部50は、それぞれ、3つのコイル部43a〜43cに対応する位置(回転角度位置)A、BおよびCにおけるステージ30(昇降テーブル32)の上下方向(Z方向)の位置および速度を検出する機能を有する。
図3に示すように、3つの昇降検出部50は、それぞれ、昇降テーブル32の外側筒部32cの外周面に上下方向(Z方向)に延びるように設けられたリニアスケール51と、ブラケット53を介してベース部10に固定的に設けられた検出ヘッド52とを含んでいる。検出ヘッド52には、光学式や、磁気式などの原理の検出ヘッドを用いることができる。これにより、ステージ30(昇降テーブル32)がZ方向に移動する際に、検出ヘッド52に対するリニアスケール51の相対的な位置を検出することにより、ステージ30の上下方向(Z方向)の位置および速度を検出することが可能なように構成されている。なお、図4に示すように、位置A、BおよびCにそれぞれ配置された3つの昇降検出部50(検出ヘッド52)からの検出信号は、それぞれ対応するコイル部43a〜43cを駆動するZaドライバ92、Zbドライバ93およびZcドライバ94に入力されるように構成されている。Zaドライバ92、Zbドライバ93およびZcドライバ94はそれぞれ、各位置A、BおよびCにおける検出位置に基づいて、対応するコイル部43a、43bおよび43cに供給する電流を制御するように構成されている。これにより、各位置A、BおよびCにおける検出位置に基づいて、ステージ30を上下方向(Z方向)に均等に駆動させることによりステージ30をZ方向の所定位置に位置決めすることが可能であるとともに、各位置A、BおよびCにおいてステージ30の上下方向(Z方向)の駆動量(変位量)をそれぞれ異ならせることにより、ステージ30の水平面に対する傾き(θxおよびθy方向の位置)を調整することが可能なように構成されている。
図2に示すように、回転検出部60は、エンコーダディスク61と、検出ヘッド62とを含むとともに、回転テーブル31のθz方向の回転角度位置を検出する機能を有する。エンコーダディスク61は、円環状の板状形状を有するとともに、取付部31bの外側面に設けられたフランジ部31eに取り付けられている。検出ヘッド62には、光学式や、磁気式などの原理の検出ヘッドを用いることができる。これにより、エンコーダディスク61は、回転テーブル31と一体的にθz方向に回転するように構成されている。また、検出ヘッド62は、昇降テーブル32の外側筒部32cの上部に取り付けられている。ステージ30がθz方向に回転する場合には、回転テーブル31が昇降テーブル32に対して回転するので、検出ヘッド62に対するエンコーダディスク61の相対的な位置を検出することにより、ステージ30のθz方向の回転角度位置および回転速度を検出することが可能である。なお、図4に示すように、回転検出部60からの検出信号は、θ駆動用コイル42を駆動するθドライバ91に入力されるように構成されている。これにより、回転検出部60による検出位置(回転角度位置)に基づいて、ステージ30(回転テーブル31)をθz方向に回転駆動することによって、ステージ30をθz方向の所定位置に位置決めすることが可能なように構成されている。
図5に示すように、重量補償部70は、平面的に見て、昇降テーブル32の周囲に角度φ4(約120度)の等角度間隔で3つ設けられているとともに、昇降テーブル32の外側筒部32cと回転テーブル31の保持部31aとの間の領域にそれぞれ配置されている。このように、昇降テーブル32の外側筒部32cと回転テーブル31の保持部31aとの間の領域には、3つの第2ガイド部35と、3つの昇降検出部50と、3つの重量補償部70とが、それぞれ約120度(角度φ1、φ3およびφ4)の等角度間隔で、互いに回転角度位置をずらした位置に配置されている。
重量補償部70は、ステージ30、ベアリング33、第1ガイド部34のスプライン34aおよび第2ガイド部35のスライドレール35aなどの自重や、回転テーブル31の上面に装着される基板保持機構(図示せず)などの重量を支持するために設けられている。これにより、アクチュエータ40は、ステージ30を駆動するために必要な推力だけを発生させればよく、ステージ30などの重量を支える必要がないように構成されている。
図12に示すように、3つの重量補償部70は、それぞれ、下端がベース部10の上面に当接する補償バネ71と、補償バネ71の上面側と当接する押圧部材72と、押圧部材72の調節ネジ73と螺合して押圧部材72を昇降テーブル32の外側筒部32cに対して固定するためのバネ座74と、調節ネジ73の緩み止めのためのナット75と、補償バネ71の内側に配置されたバネ支柱76とを含む。バネ支柱76は、ベース部10から上方に立てるように固定されており、補償バネ71が座屈するのを防止するように構成されている。
ステージ30の重量は、昇降テーブル32の外側筒部32cに固定的に設けられたバネ座74と、バネ座74に螺合する調節ネジ73を有する押圧部材72とを介して、補償バネ71に伝達される。ベース部10と押圧部材72との間で圧縮される補償バネ71は、圧縮に対する反発力によって、アクチュエータ40の駆動力が作用しない自然状態においてステージ30を所定の高さ位置で、上下方向(Z方向)に移動可能な状態で支持するように構成されている。このステージ30の高さ位置は、調節ネジ73の送り量(バネ座74に対する押圧部材72の位置)を変更することによって、調節することが可能なように構成されている。また、ステージ30の高さ位置の調節後、調節ネジ73に螺合するナット75を締め付けることにより、調節ネジ73の緩みを防止するように構成されている。
図2に示すように、排気機構80は、θZステージユニット110の内部の空気を排気孔81から排気することにより、θZステージユニット110の内部の圧力を負圧に保つために設けられている。排気孔81は、フレーム20の下端部に設けられ、フレーム20の内部(θZステージユニット110の内部)と外部とを連通するように構成されている。また、排気孔81の外部側は、継手82を介して図示しない排気装置が接続されている。上記のように、θZステージユニット110には、下面側のベース部10と、側面側のフレーム20と、上面側の回転テーブル31およびカバー21とによって、回転テーブル31とカバー21との僅かな間隙を除いて略閉鎖された内部空間が形成されている。このため、略閉鎖されたθZステージユニット110の内部の空気を排気機構80によって排気することにより、θZステージユニット110の稼動に伴ってベアリング33や第2ガイド部35から発生する微細なパーティクル(粒子)が外部に流出するのを防止することが可能である。これにより、ステージ30に搭載された半導体ウエハなどの基板に微細なパーティクルが付着するのを抑制することが可能である。
次に、図1〜図7および図10〜図12を参照して、第1実施形態によるXYθZステージ100のθZステージユニット110の動作を説明する。
まず、図6に示すように、ステージ30を上下方向に駆動する場合には、アクチュエータ40の固定子40aのZ駆動用コイル43に電流が供給されることにより、可動子40bに上方向(矢印Z1方向)または下方向(矢印Z2方向)の推力が発生する。具体的には、図10に示すように、Zaドライバ92、Zbドライバ93およびZcドライバ94により、Z駆動用コイル43の各コイル部(コイル部43a、43bおよび43c)に適切な位相の3相電流(U−W−V相)が供給される。これにより、電流の向きおよび磁界の向きの関係から、Z駆動用コイル43の各コイル部(コイル部43a、43bおよび43c)と可動子40bとの間に上方(矢印Z1方向)または下方(矢印Z2方向)の電磁力(推力)を発生させることができる。このとき、重量補償部70の補償バネ71(図12参照)の復元力よりも大きい推力が発生することにより、可動部40b(回転テーブル31)が上方向(矢印Z1方向)または下方向(矢印Z2方向)に移動を開始する。
ステージ30が上下方向に移動する場合には、回転テーブル31と昇降テーブル32とが一体的に移動する。このため、図3および図5に示すように、第1ガイド部34と、外周部の3つの第2ガイド部35とによって昇降テーブル32が上下方向(Z方向)にガイドされた状態で、ステージ30全体が上方向(矢印Z1方向)または下方向(矢印Z2方向)に移動する。この際、図4に示すように、昇降テーブル32のZ方向の変位が、3つの昇降検出部50(検出ヘッド52)によりそれぞれ検出されるとともに、対応するZaドライバ92、Zbドライバ93およびZcドライバ94に入力される。検出した昇降テーブル32のZ方向の位置に基づき、可動子40bの位置を得ることができる。
これにより、図6および図10に示すように、Zaドライバ92、Zbドライバ93およびZcドライバ94によって、各コイル部(コイル部43a、43bおよび43c)のU相要素コイル部431および434と、W相要素コイル部432および435と、V相要素コイル部433および436とに流す3相電流の位相を、取得した可動子40bのZ方向の位置に応じて制御することにより、ステージ30を所望の高さ位置に位置決めすることが可能である。
また、ステージ30の傾き(θx方向およびθy方向の位置)を調整する場合には、Zaドライバ92、Zbドライバ93およびZcドライバ94により、Z駆動用コイル43のコイル部43a、43bおよび43cにそれぞれ位相の異なる3相電流(U−W−V相)を流すことにより、コイル部43a、43bおよび43cに対応する可動子40bのZ方向の変位量を個別に制御する。この場合、図5に示すように、各コイル部43a、43bおよび43cに対応する位置A、BおよびCにおけるZ方向の変位量が、それぞれ3つの昇降検出部50(検出ヘッド52)によって検出される。これらの位置A、BおよびCにおいて検出された変位量に基づき、コイル部43a、43bおよび43cに供給する3相電流の位相を適切に制御することによって、位置A、BおよびCのそれぞれにおけるステージ30の高さ位置を個別に制御することができるので、ステージ30の傾き(θx方向およびθy方向の位置)を調整することが可能である。この結果、第1ガイド部34および3つの第2ガイド部35と昇降テーブル32との間に存在する僅かなガタと、第1ガイド部34および3つの第2ガイド部35の剛性との関係からステージ30が移動することが可能な微小な範囲内で、ステージ30の水平面に対する傾き(θx方向およびθy方向の移動)を微調整することができる。第1実施形態では、位置A、BおよびCのそれぞれにおけるステージ30の高さ位置(Z方向から見て120度の回転角度間隔で位置する3点の高さ位置)を制御することによって、ステージ30を水平面内の任意の軸回りに傾けるように駆動(微調整)することが可能である。
また、図7に示すように、ステージ30をθz方向(回転方向)に駆動する場合には、アクチュエータ40の固定子40aのθ駆動用コイル42に電流が供給されることにより、可動子40bにθz方向の推力が発生する。具体的には、θドライバ91(図10参照)により、θ駆動用コイル42の複数のθ−U相コイル42a、θ−W相コイル42bおよびθ−V相コイル42cのそれぞれに適切な位相の3相電流が供給されることにより、電流の向きおよび磁界の向きの関係から、θ駆動用コイル42と可動子40bとの間にθz方向の電磁力(推力)を発生させることができる。この場合、ステージ30の回転テーブル31が昇降テーブル32にベアリング33を介してθz方向に回転可能に支持されているので、回転テーブル31のみが単独でθz方向に移動する。
この際、図2および図4に示すように、回転テーブル31のθz方向の変位が、回転検出部60(検出ヘッド62)により検出されるとともに、対応するθドライバ91に入力される。検出した回転テーブル31のθz方向の位置に基づき、可動子40bの位置を得ることができる。これにより、θドライバ91によって、θ駆動用コイル42のθ−U相コイル42a、θ−W相コイル42bおよびθ−V相コイル42cに供給する3相電流の位相を、取得した可動子40bのθz方向の位置に応じて制御することにより、ステージ30を所望の回転角度位置(θz方向の位置)に位置決めすることが可能である。
また、図1に示すように、θZステージユニット110は、XYθZステージ100のXYステージユニット120により、X方向およびY方向に移動されてXY方向の所定位置に配置される。このようにして、ステージ30のX、Y、Zおよびθz方向の位置決めと、θx方向およびθy方向の傾きの微調整が行われる。
第1実施形態では、上記のように、1つのアクチュエータ40のZ駆動用コイル43を、互いに独立して電流を供給することが可能な3つのコイル部43a、43bおよび43cに分割するとともに、ステージ30を、Z方向と、θx方向と、θy方向とに駆動可能なように3つのコイル部43a、43bおよび43cを配置することによって、3つのコイル部43a、43bおよび43cに独立して供給される電流に応じて、ステージ30をZ方向と、θx方向と、θy方向とに駆動することができる。これにより、基板保持機構を介してステージ30上に載置される基板が水平面に対して僅かに傾く場合などにも、アクチュエータ40により、ステージ30(基板)の水平面に対する傾き(θx方向およびθy方向の位置)を調整することができる。また、1つのアクチュエータ40により、ステージ30をZ方向に加えて、θx方向およびθy方向にも駆動させることができるので、θx方向およびθy方向の駆動を行う機構を追加した場合にも装置が大型化するのを抑制することができる。したがって、第1実施形態によるθZステージユニット110では、装置の大型化を抑制しながら、ステージ30の水平面に対する傾き(θx方向およびθy方向の位置)を調整することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、Z駆動用コイル43を構成する3つのコイル部43a、43bおよび43cにそれぞれ対応するように設けられ、3つのコイル部43a、43bおよび43cに個別に電流を供給する3つのZaドライバ92、Zbドライバ93およびZcドライバ94を設けることによって、Zaドライバ92、Zbドライバ93およびZcドライバ94により、対応するそれぞれのコイル部43a、43bおよび43cに対して互いに独立して電流を供給することができるので、容易に、Z方向に加えてθx方向およびθy方向の駆動を行うことができる。
また、第1実施形態では、上記のように、コイル部43a、43bおよび43cに対応する3つの昇降検出部50を設けるとともに、3つの昇降検出部50の位置検出結果(位置A、BおよびCにおけるZ方向の位置検出結果)に基づいて、対応するコイル部43a、43bおよび43cに供給する電流を制御するように構成することによって、3つのコイル部43a、43bおよび43cにそれぞれ対応する部分のZ方向の位置検出結果(位置A、BおよびCにおけるZ方向の位置検出結果)によりステージ30の水平面に対する傾きを検出することができるので、これらの位置A、BおよびCにおけるZ方向の位置検出結果に基づいて、高精度にステージ30の水平面に対する傾き(θx方向およびθy方向の位置)を調整することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、Z駆動用コイル43を構成する3つのコイル部43a、43bおよび43cを、それぞれ、Z方向からみて円弧形状を有しているとともに、円周方向に沿って互いに電気的に分離するように円状に配置することによって、全てのコイル部43a、43bおよび43cを駆動させた場合には、円状に配置された各コイル部43a、43bおよび43cによりステージ30に対して略全周(円の略全周)にわたって駆動力を作用させることができる。これにより、ステージ30の全体を高精度にZ方向へ移動させることができる。
また、第1実施形態では、上記のように、Z方向からみて円弧形状を有するとともに3相電力に対応して設けられた6つの要素コイル部(U相要素コイル部431、W相要素コイル部432、V相要素コイル部433、U相要素コイル部434、W相要素コイル部435およびV相要素コイル部436)をZ方向に積み重ねて配置することにより3つのコイル部43a、43bおよび43cをそれぞれ構成することによって、Z方向に積み重ねて配置されたそれぞれの要素コイル部(U相要素コイル部431、W相要素コイル部432、V相要素コイル部433、U相要素コイル部434、W相要素コイル部435およびV相要素コイル部436)に供給する電流の位相を制御することにより、それぞれのコイル部43a、43bおよび43cによる可動子40bのZ方向の駆動制御を容易に行うことができる。
また、第1実施形態では、上記のように、Z駆動用コイル43を構成する3つのコイル部43a、43bおよび43cを、約120度の等回転角度間隔で配置することによって、これらのコイル部43a、43bおよび43cを個別に駆動する際に、ステージ30に作用する駆動力(電磁力)がθz方向の回転角度位置によってばらつくことがない。
また、第1実施形態では、上記のように、アクチュエータ40の固定子40aに、Z駆動用コイル43に加えてθz方向にステージ30を回転させるためのθ駆動用コイル42をさらに設け、Z駆動用コイル43とθ駆動用コイル42とを一体的に設けるとともに円環状に配置し、アクチュエータ40を、ステージ30をZ方向とθx方向とθy方向とθz方向とに駆動可能なように構成する。このように構成することによって、Z方向、θx方向およびθy方向へのステージ30の駆動だけでなく、θz方向へのステージ30の駆動を1つのアクチュエータ40により行うことができる。これにより、ステージ30を各方向(Z、θx、θy、θz)に駆動するためのアクチュエータを別個に設ける場合と比較して、θZステージユニット110の小型化を図ることができる。
また、第1実施形態では、上記のように、Z駆動用コイル43とθ駆動用コイル42とを、絶縁紙を介して一体的に接合することによって、Z駆動用コイル43とθ駆動用コイル42とを電気的に分離しながら一体化することができるので、アクチュエータ40の固定子40aを小型化することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、円環状の円周方向に沿って同一のピッチpで配置され、Z駆動用コイル43とθ駆動用コイル42とに対向する部分の表面がN極に着磁された複数の永久磁石49aを含む第1磁石列45および第3磁石列47と、第1磁石列45および第3磁石列47に対してZ方向に隣接するとともに、円環状の円周方向に沿って同一のピッチpで配置され、Z駆動用コイル43とθ駆動用コイル42とに対向する部分の表面がS極に着磁された複数の永久磁石49bを含む第2磁石列46および第4磁石列48とをアクチュエータ40の可動子40bに設けるとともに、Z方向から見て、円周方向に沿って永久磁石49aと永久磁石49bとが交互に現れるように配置する。このように構成することによって、第1磁石列45および第3磁石列47と第2磁石列46および第4磁石列48とにより形成される磁力線を水平方向のコイル(Z駆動用コイル43)と鎖交(交差)させてZ方向の電磁力を発生させることができるとともに、第1磁石列45および第3磁石列47と第2磁石列46および第4磁石列48とにより形成される磁力線をZ方向のコイル(θ駆動用コイル42)とも鎖交(交差)させてθz方向の電磁力を発生させることができる。これにより、可動子40b側の永久磁石(49aおよび49b)をZ駆動用コイル43とθ駆動用コイル42との両方で共用することができるので、アクチュエータ40の可動子40bの小型化を図りながら、共通の永久磁石(49aおよび49b)によりZ方向およびθz方向の駆動を実現することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、アクチュエータ40を、ステージ30の外周部近傍に円環状に配置することによって、直径D1を有するステージ30の大きさの範囲内でアクチュエータ40を最大限大型化することができる。これにより、θZステージユニット110全体を大型化することなく、アクチュエータ40の駆動力(電磁力)を大きくすることができる。
また、第1実施形態では、上記のように、Z駆動用コイル43を、互いに独立して電流を供給することが可能な3つのコイル部43a、43bおよび43cにより構成することによって、Z方向、θx方向およびθy方向の駆動を行うために必要な最小限のコイル数(3つ)でZ駆動用コイル43を構成することができるので、θZステージユニット110の小型化を図ることができる。
また、第1実施形態では、上記のように、θZステージユニット110を水平面内のX方向に駆動するX方向駆動部121と、θZステージユニット110をY方向に駆動するY方向駆動部122とを設けることによって、Z方向、θz方向、θx方向およびθy方向に加えて、水平面内のX方向およびY方向にステージ30を移動させることができる。これにより、ステージ30の水平面に対する傾き(θx方向およびθy方向の位置)を調整することにより精密な位置決めが可能なXYθZステージ100を提供することができる。
(第2実施形態)
次に、図13〜図16を参照して、第2実施形態について説明する。この第2実施形態では、上記アクチュエータが1つの可動子を有する上記第1実施形態と異なり、アクチュエータが2つの可動子を有する。
図13に示すように、第2実施形態によるθZステージユニット200は、ベース部210と、フレーム220と、半導体ウエハなどの基板を保持するための基板保持機構(図示せず)などが上面に載置されるステージ230と、ステージ230を駆動する1つのアクチュエータ240とを備えている。フレーム220は、円筒形状を有するとともに、ベース部210上に固定的に設置されている。フレーム220は、θZステージユニット200の外側面部を構成している。
ステージ230は、θZステージユニット200の上面側を構成する回転テーブル231と、回転テーブル231をθz方向に回転可能に支持する昇降テーブル232とを含んでいる。また、回転テーブル231は、外周部で下方(矢印Z2方向)に突出する円筒形状の保持部233と、保持部233よりも外側の最外周部で下方に突出する円筒形状の保持部234とを含んでいる。
また、アクチュエータ240は、ステージ230の外周部近傍(フレーム220の内側)において、θZステージユニット200の全周にわたって円環状に配置されている。アクチュエータ240は、ベース部210の表面に設けられる固定子241と、回転テーブル231の保持部233の外周面に固定的に設けられた可動子242と、保持部234の内周面に固定的に設けられた可動子243とを含んでいる。また、アクチュエータ240の固定子241と、可動子242(可動子243)とは、半径方向(水平方向)に所定の間隔を隔てて互いに対向するように配置されている。
図14に示すように、固定子241は、コア244と、保持部233と対向するように設けられ、ステージ230(回転テーブル231)をθz方向に回転駆動するためのθ駆動用コイル245とを含んでいる。また、固定子241は、保持部233と対向するように設けられ、ステージ230をZ方向に駆動するためのZ駆動用コイル246と、保持部234と対向するように設けられ、ステージ230をZ方向に駆動するためのZ駆動用コイル247とを含んでいる。また、コア244とθ駆動用コイル245とZ駆動用コイル246とZ駆動用コイル247とは、それぞれ図示しない絶縁紙を介して一体的に接合されている。なお、θ駆動用コイル245は、本発明の「θz方向駆動用コイル」の一例である。また、Z駆動用コイル246は、本発明の「Z方向駆動用コイル」および「内側Z方向駆動用コイル」の一例である。また、Z駆動用コイル247は、本発明の「Z方向駆動用コイル」および「外側Z方向駆動用コイル」の一例である。
コア244は、電磁鋼板を積層して構成されるとともに円筒形状を有する。また、コア244は、ベース部210の表面上に固定されている。
また、θ駆動用コイル245の詳細な構成は、図7に示す上記第1実施形態のθ駆動用コイル42と同様である。また、図15および図16に示すように、Z駆動用コイル246は、θ駆動用コイル245の内周面に図示しない絶縁紙を介して固定されているとともに、互いに独立して電流を供給することが可能な3つのコイル部246a、246bおよび246cに分割されている。3つのコイル部246a、246bおよび246cは、それぞれ、Z方向から見て円弧形状を有するとともに、円周方向に沿って互いに電気的に分離するように円状に配置されている。また、Z駆動用コイル247は、コア244の外周面に図示しない絶縁紙を介して固定されているとともに、互いに独立して電流を供給することが可能な3つのコイル部247a、247bおよび247cに分割されている。3つのコイル部247a、247bおよび247cは、それぞれ、Z方向から見て円弧形状を有するとともに、円周方向に沿って互いに電気的に分離するように円状に配置されている。
図16に示すように、3つのコイル部246a、246bおよび246cは、Z方向から見て、角度φ2(約120度)の等角度間隔で配置されているとともに、互いに僅かな隙間を空けて配置されている。また、3つのコイル部247a、247bおよび247cも同様に、Z方向から見て、角度φ2(約120度)の等角度間隔で配置されているとともに、互いに僅かな隙間を空けて配置されている。また、図15に示すように、3つのコイル部246a、246bおよび246c(コイル部247a、247bおよび247c)は、それぞれ、Z方向から見て円弧形状を有するとともに3相電力に対応して設けられた複数の要素コイル部501、502、503、504、505および506(511、512、513、514、515および516)を上下方向(Z方向)に積み重ねて配置することにより構成されている。
また、図16に示すように、θ駆動用コイル245は、3相(U−W−V相)電流を供給可能なθドライバ291に接続されている。また、Z駆動用コイル246の3つのコイル部246a、246bおよび246cは、それぞれ、3相(U−W−V相)電流を個別に供給可能なZaドライバ292、Zbドライバ293およびZcドライバ294に接続されることにより、個別に駆動されるように構成されている。また、Z駆動用コイル247の3つのコイル部247a、247bおよび247cも同様に、それぞれ、3相(U−W−V相)電流を個別に供給可能なZaドライバ292、Zbドライバ293およびZcドライバ294に接続されることにより、個別に駆動されるように構成されている。なお、Zaドライバ292、Zbドライバ293およびZcドライバ294は、本発明の「電流供給制御部」の一例である。
また、可動子242の構造は、図11に示す上記第1実施形態の可動子40bと同様である。すなわち、図14に示すように、内側の可動子242は、円筒形状を有するヨーク251と、それぞれ複数の永久磁石からなる第1磁石列252、第2磁石列253、第3磁石列254および第4磁石列255とを含んでいる。円筒形状のヨーク251は、回転テーブル231の保持部233の外周面に内周面が嵌め込まれるようにして固定されている。第1磁石列252〜第4磁石列255は、それぞれ、円筒形状のヨーク251の外周面に設けられるとともに、周方向に永久磁石256(または永久磁石257)の列が配列されるように上下に4段に配置されている。また、上下4段に配置された第1磁石列252〜第4磁石列255は、固定子241(θ駆動用コイル245およびZ駆動用コイル246)と半径方向に対向するように所定の高さ位置に配置されている。なお、第1磁石列252および第3磁石列254は、本発明の「第1磁石列」の一例であるとともに、第2磁石列253および第4磁石列255は、本発明の「第2磁石列」の一例である。また、永久磁石256は、本発明の「内側永久磁石」および「第1永久磁石」の一例である。また、永久磁石257は、本発明の「内側永久磁石」および「第2永久磁石」の一例である。
また、第1磁石列252(第3磁石列254)は、図11に示す上記第1実施形態と同様に、円環状のヨーク251の全周にわたって円周方向に沿って所定の間隔(ピッチp)を隔てて配列された複数の永久磁石256からなる。これらの、永久磁石256は、固定子241と対向する外側の表面がN極となるように着磁されている。また、第2磁石列253(第4磁石列255)は、図11に示す上記第1実施形態と同様に、円環状のヨーク251の全周にわたって円周方向に沿って所定の間隔(ピッチp)を隔てて配列された複数の永久磁石257からなる。これらの、永久磁石257は、固定子241と対向する外側の表面がS極となるように着磁されている。
また、外側の可動子243は、円筒形状を有するヨーク261と、略円環状の複数の永久磁石からなる永久磁石262、永久磁石263、永久磁石264および永久磁石265を含んでいる。円筒形状のヨーク261は、回転テーブル231の保持部234の内周面に外周面が嵌め込まれるようにして固定されている。永久磁石263〜永久磁石265は、それぞれ、円筒形状のヨーク261の内周面に設けられるとともに、上下に4段に配置されている。また、上下4段に配置された永久磁石262〜永久磁石265は、固定子241(Z駆動用コイル247)と半径方向に対向するように所定の高さ位置に配置されている。また、永久磁石262および永久磁石264は、固定子241と対向する外側の表面がN極となるように着磁されている。また、永久磁石263および永久磁石265は、固定子241と対向する外側の表面がS極となるように着磁されている。なお、永久磁石262(永久磁石264)は、本発明の「外側永久磁石」および「第3永久磁石」の一例である。また、永久磁石263(永久磁石265)は、本発明の「外側永久磁石」および「第4永久磁石」の一例である。
そして、可動子242の第1磁石列252および第3磁石列254の永久磁石256(N極)から放出される磁力線は、対向する固定子241のZ駆動用コイル246(コイル部246a、246bおよび246c)と、θ駆動用コイル245とを貫通し、コア244内を通って第2磁石列253および第4磁石列255の永久磁石257(S極)に到達する。したがって、第1磁石列252〜第4磁石列255により形成される磁力線は、水平な周方向(θz方向)に延びるZ駆動用コイル246と交差(鎖交)するとともに、垂直なZ方向に延びるθ駆動用コイル245とも交差(鎖交)する。
また、可動子243の永久磁石262および永久磁石264(N極)から放出される磁力線は、対向する固定子241のZ駆動用コイル247(コイル部247a、247bおよび247c)を貫通し、コア244内を通って永久磁石263および永久磁石265(S極)に到達する。したがって、永久磁石262〜永久磁石265により形成される磁力線は、水平な周方向(θz方向)に延びるZ駆動用コイル247と交差(鎖交)する。
これにより、固定子241のθ駆動用コイル245に対してθドライバ291から電流を供給することによって、θ駆動用コイル245と可動子242(第1磁石列252〜第4磁石列255)との間で電磁力(推力)を発生させることができるので、可動子242を円周方向に移動させることが可能である。また、固定子241のZ駆動用コイル246(コイル部246a、246bおよび246c)に対してZaドライバ292、Zbドライバ293およびZcドライバ294から電流を供給することによって、各コイル部246a、246bおよび246cと可動子242(第1磁石列252〜第4磁石列255)との間で電磁力(推力)を発生させることができるので、可動子242を上下方向(Z方向)に移動させることが可能である。また、固定子241のZ駆動用コイル247(コイル部247a、247bおよび247c)に対してZaドライバ292、Zbドライバ293およびZcドライバ294から電流を供給することによって、各コイル部247a、247bおよび247cと可動子243(永久磁石262〜永久磁石265)との間で電磁力(推力)を発生させることができるので、可動子243を上下方向(Z方向)に移動させることが可能である。また、コイル部246a、246bおよび246c(コイル部247a、247bおよび247c)に対して、それぞれ独立したZaドライバ292、Zbドライバ293およびZcドライバ294から電流を供給することによって、コイル部246a、246bおよび246c(コイル部247a、247bおよび247c)を独立して駆動させることが可能である。
第2実施形態では、上記のように、可動子242に設けられる永久磁石256および257と、可動子243に設けられる永久磁石262〜265とを備えるとともに、固定子241に永久磁石256および257と対向するように設けられるZ駆動用コイル246と、永久磁石262〜265と対向するように設けられるZ駆動用コイル247とを備える。これにより、永久磁石256および257とZ駆動用コイル246とによる電磁力(推力)のみによりアクチュエータ240を駆動する場合と比べて、永久磁石262〜265とZ駆動用コイル247とによる電磁力(推力)の分、アクチュエータ240を駆動する推力を大きくすることができる。
また、第2実施形態では、上記のように、円環状の円周方向に沿って配置され、Z駆動用コイル246に対向する部分の表面がN極性を有する永久磁石256と、永久磁石256に対してZ方向に隣接するとともに、円環状の円周方向に沿って配置され、Z駆動用コイル246に対向する部分の表面がS極性を有する永久磁石257とを設け、円環状の円周方向に沿って配置され、Z駆動用コイル247に対向する部分の表面がN極性を有する永久磁石262および264と、永久磁石262および264に対してZ方向に隣接するとともに、円環状の円周方向に沿って配置され、Z駆動用コイル247に対向する部分の表面がS極性を有する永久磁石263および265とを設ける。これにより、永久磁石256および257により形成される磁力線を水平方向のコイル(Z駆動用コイル246)と鎖交(交差)させてZ方向の電磁力を発生させることができる。さらに、永久磁石262〜265により形成される磁力線を水平方向のコイル(Z駆動用コイル247)と鎖交(交差)させてZ方向の電磁力を発生させることができる。
また、第2実施形態では、上記のように、永久磁石262(263、264、265)を、略円環状に形成する。これにより、永久磁石262(263、264、265)が円環状の円周方向に沿って略同一のピッチ間隔で配置される複数の永久磁石から構成される場合と比べて、永久磁石262(263、264、265)が発生する磁界の強さを大きくすることができる。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
たとえば、上記第1実施形態では、本発明のステージ装置およびθZ駆動装置をそれぞれ半導体ウエハの露光装置や検査装置などの位置決め用のXYθZステージおよびそれに用いるθZステージユニットに適用した例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明のθZ駆動装置は、ステージを上下方向(Z方向)および回転方向(θz方向)に駆動する装置であれば、露光装置や検査装置などの位置決め用ステージ以外の装置のθZステージユニットにも適用可能である。また、本発明のθZ駆動装置を単独で用いてもよい。また、本発明のステージ装置を露光装置や検査装置などの位置決め用のXYθZステージ以外のXYθZステージに適用してもよい。
また、上記第1実施形態では、1つのアクチュエータ40により、ステージ30をZ方向と、水平面に対する傾きであるθx方向およびθy方向と、θz方向とに駆動することが可能なように構成した例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、ステージをZ方向と、θx方向およびθy方向とにのみ駆動するようにアクチュエータ40を構成してもよい。そして、ステージをθz方向に駆動するためのアクチュエータを別途設けてもよい。
また、上記第1実施形態では、1つのアクチュエータ40のθ駆動用コイル42とZ駆動用コイル43とを図示しない絶縁紙を介して一体的に接合した例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、1つのアクチュエータに、θ駆動用コイル42とZ駆動用コイル43とを絶縁紙を介することなく別個に配置するとともに、全体として1つのアクチュエータとなるように構成してもよい。この場合、θ駆動用コイル42とZ駆動用コイル43とにそれぞれ対応した永久磁石を設けてもよい。
また、上記第1実施形態では、1つのアクチュエータ40を、ステージ30の外周部近傍に円環状に配置した例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、アクチュエータをステージの外周部よりも内側の位置に配置してもよい。
また、上記第1実施形態では、本発明のZ方向駆動用コイルの一例であるZ駆動用コイル43を、互いに独立して電流を供給することが可能な3つのコイル部43a、43bおよび43cに分割した例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、アクチュエータのZ方向駆動用コイルを、4つ以上のコイル部に分割してもよい。Z方向駆動用コイルは、少なくとも3つのコイル部に分割すればよい。
また、上記第1実施形態では、3つのコイル部43a、43bおよび43cを個別に駆動することによって、コイル部43a、43bおよび43cにそれぞれ対応する位置A、BおよびCにおけるステージ30の高さ位置(Z方向から見て約120度の回転角度間隔で位置する3点の高さ位置)を制御することによって、ステージ30を水平面内の任意の軸回りに傾けるように微調整することが可能なように構成した例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、ステージを水平面内の任意の軸回りに駆動するのではなく、ステージを水平面内のX軸回りの回転方向であるθx方向と、水平面内でX軸と直交するY軸回りの回転方向であるθy方向とにのみ駆動するように構成してもよい。
また、上記第1実施形態では、3つのコイル部43a、43bおよび43cを、Z方向から見て約120度の等回転角度間隔で配置した例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、約120度以外の等回転角度間隔でコイル部を配置してもよいし、互いに異なる回転角度間隔でコイル部を配置してもよい。
また、上記第1実施形態では、3つのコイル部43a、43bおよび43cを、それぞれ、Z方向から見て円弧形状に形成するとともに、円状に(環状)に配置した例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、コイル部をZ方向から見て直線形状やL字状形状などの円弧形状以外の形状に形成してもよいし、少なくとも3つのコイル部を矩形状などの円状以外の形状に配置してもよい。
また、上記第1実施形態では、3つのコイル部43a〜43cのそれぞれを、Z方向から見て円弧形状を有するとともに3相電力に対応して設けられた6つの要素コイル部(431〜436)をZ方向に積み重ねて配置することにより構成した例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、要素コイル部をZ方向から見て円弧形状以外の形状に形成してもよい。また、コイル部を6つの要素コイル部以外の、3つまたは9つの要素コイル部などにより構成してもよい。また、コイル部を要素コイル部から構成しなくともよく、別の構造のコイル部を採用してもよい。
また、上記第1実施形態では、可動子40bに4つの磁石列を設けた例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、円環状のヨーク44の全周にわたって円周方向に沿って所定の間隔(ピッチp)を隔てて配列された複数の永久磁石49aからなる第1磁石列45と、円環状のヨーク44の全周にわたって円周方向に沿って所定の間隔(ピッチp)を空けて配列された複数の永久磁石49bからなる第2磁石列46との2つの磁石列のみを設けてもよい。
また、上記第1実施形態では、3つのコイル部43a〜43cに対応する位置(回転角度位置)A、BおよびCのそれぞれにおけるステージ30(昇降テーブル32)の上下方向(Z方向)の位置を検出するための3つの昇降検出部(Z方向位置検出部)50を設けた例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、ステージのZ方向の位置を検出するためのZ方向位置検出部を1つだけ設けるとともに、別途、ステージの傾きを検出するための検出部を設けてもよい。
また、上記第1実施形態では、θZステージユニット110に排気機構80を設けた例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、排気機構を設けなくともよい。特に、露光装置や検査装置などの位置決め用ステージ以外の用途として、パーティクルの発生を許容する用途に本発明のθZ駆動装置(ステージ装置)を用いる場合には、排気機構を設ける必要はない。
また、上記第1実施形態では、θZステージユニット110に重量補償部70を設けた例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、重量補償部を設けなくともよい。
また、上記第1実施形態では、第1ガイド部34にスプライン34aとスプラインシャフト34bとを用いた例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、第1ガイド部にボールブッシングとシャフトとを用いてもよい。この場合には、昇降テーブル32のθz方向の回転を、3つの第2ガイド部35により係止する構造となる。
また、上記第1実施形態では、昇降テーブル32をガイドするための第1ガイド34と、3つの第2ガイド35とを設けた例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、第1ガイド34または第2ガイド35のいずれか一方のみを設けて昇降テーブル32をガイドするように構成してもよい。
また、上記第2実施形態では、永久磁石262〜永久磁石265が略円環状に形成される例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、永久磁石262〜永久磁石265を円環状の円周方向に沿って同一のピッチpで配置される複数の永久磁石によって構成してもよい。
また、上記第2実施形態では、θ駆動用コイル245が、固定子241の内側に配置される例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、θ駆動用コイル245を、固定子241の外側に配置してもよい。また、θ駆動用コイル245を、固定子241の内側と外側との両方に配置してもよい。これらの場合、可動子243に設けられる永久磁石は、円環状の円周方向に沿って同一のピッチpで配置される複数の永久磁石によって構成される。

Claims (20)

  1. ベース部と、
    前記ベース部に対して上下方向であるZ方向およびZ方向を回転中心線とする回転方向であるθz方向に駆動されるステージと、
    前記ベース部に対して前記ステージを少なくともZ方向に駆動する1つのアクチュエータとを備え、
    前記1つのアクチュエータは、複数の永久磁石を有する可動子と、前記永久磁石と水平方向に対向するように設けられ、前記ステージをZ方向に駆動するためのZ方向駆動用コイルを有する固定子とを含み、
    前記1つのアクチュエータのZ方向駆動用コイルは、互いに独立して電流を供給することが可能な少なくとも3つのコイル部に分割されているとともに、前記少なくとも3つのコイル部は、前記ステージを、Z方向と、水平面内のX方向を回転中心線とする回転方向であるθx方向と、前記X方向と直交する水平面内のY方向を回転中心線とする回転方向であるθy方向とに駆動可能なように配置されている、θZ駆動装置。
  2. 前記Z方向駆動用コイルを構成する少なくとも3つのコイル部にそれぞれ対応するように設けられ、前記少なくとも3つのコイル部に個別に電流を供給する少なくとも3つの電流供給制御部をさらに備える、請求項1に記載のθZ駆動装置。
  3. 前記少なくとも3つのコイル部にそれぞれ対応するように設けられ、前記ステージの前記少なくとも3つのコイル部に対応する部分のZ方向の位置をそれぞれ検出する少なくとも3つのZ方向位置検出部をさらに備え、
    前記少なくとも3つの電流供給制御部は、それぞれ、対応する前記Z方向位置検出部の位置検出結果に基づいて、対応する前記コイル部に供給する電流を制御するように構成されている、請求項2に記載のθZ駆動装置。
  4. 前記Z方向駆動用コイルを構成する前記少なくとも3つのコイル部は、それぞれ、Z方向からみて円弧形状を有しているとともに、円周方向に沿って互いに電気的に分離するように円状に配置されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載のθZ駆動装置。
  5. 前記Z方向駆動用コイルを構成する前記少なくとも3つのコイル部は、それぞれ、Z方向からみて円弧形状を有するとともに3相電力に対応して設けられた少なくとも3つの要素コイル部をZ方向に積み重ねて配置することにより構成されている、請求項4に記載のθZ駆動装置。
  6. 前記Z方向駆動用コイルを構成する前記少なくとも3つのコイル部は、略等回転角度間隔で配置されている、請求項1〜5のいずれか1項に記載のθZ駆動装置。
  7. 前記アクチュエータの固定子は、前記Z方向駆動用コイルに加えて、Z方向を回転中心線とするθz方向に前記ステージを回転するためのθz方向駆動用コイルをさらに含み、
    前記Z方向駆動用コイルと前記θz方向駆動用コイルとが一体的に設けられているとともに円環状に配置されており、
    前記アクチュエータは、前記ステージを、Z方向とθx方向とθy方向とθz方向とに駆動可能なように構成されている、請求項1〜6のいずれか1項に記載のθZ駆動装置。
  8. 前記Z方向駆動用コイルと前記θz方向駆動用コイルとは、絶縁物を介して一体的に接合されている、請求項7に記載のθZ駆動装置。
  9. 前記アクチュエータの可動子を構成する永久磁石は、
    円環状の円周方向に沿って略同一のピッチ間隔で配置され、前記Z方向駆動用コイルおよび前記θz方向駆動用コイルに対向する部分の表面が第1の極性を有する複数の第1永久磁石を含む第1磁石列と、
    前記第1磁石列に対してZ方向に隣接するとともに、円環状の円周方向に沿って略同一のピッチ間隔で配置され、前記Z方向駆動用コイルおよび前記θz方向駆動用コイルに対向する部分の表面が前記第1の極性とは異なる第2の極性を有する複数の第2永久磁石を含む第2磁石列とを含み、
    前記第1磁石列を構成する前記複数の第1永久磁石と前記第2磁石列を構成する前記複数の第2永久磁石とは、Z方向から見て、円周方向に沿って前記第1永久磁石と前記第2永久磁石とが交互に現れるように配置されている、請求項7または8に記載のθZ駆動装置。
  10. 前記アクチュエータは、前記ステージの外周部近傍に円環状に配置されている、請求項1〜9のいずれか1項に記載のθZ駆動装置。
  11. 前記Z方向駆動用コイルは、互いに独立して電流を供給することが可能な3つのコイル部により構成されている、請求項1〜10に記載のθZ駆動装置。
  12. 前記可動子が有する前記永久磁石は、前記可動子の内側に設けられる内側永久磁石と、前記可動子の外側に設けられる外側永久磁石とを含み、
    前記固定子が有するZ方向駆動用コイルは、前記内側永久磁石と対向するように設けられる内側Z方向駆動用コイルと、前記外側永久磁石と対向するように設けられる外側Z方向駆動用コイルとを含む、請求項1〜11のいずれか1項に記載のθZ駆動装置。
  13. 前記内側永久磁石は、円環状の円周方向に沿って配置され、前記内側Z方向駆動用コイルに対向する部分の表面が第1の極性を有する第1永久磁石と、前記第1永久磁石に対してZ方向に隣接するとともに、円環状の円周方向に沿って配置され、前記内側Z方向駆動用コイルに対向する部分の表面が前記第1の極性とは異なる第2の極性を有する第2永久磁石とを含み、
    前記外側永久磁石は、円環状の円周方向に沿って配置され、前記外側Z方向駆動用コイルに対向する部分の表面が第1の極性を有する第3永久磁石と、前記第3永久磁石に対してZ方向に隣接するとともに、円環状の円周方向に沿って配置され、前記外側Z方向駆動用コイルに対向する部分の表面が前記第1の極性とは異なる第2の極性を有する第4永久磁石とを含む、請求項12に記載のθZ駆動装置。
  14. 前記アクチュエータの固定子は、前記Z方向駆動用コイルに加えて、Z方向を回転中心線とするθz方向に前記ステージを回転するためのθz方向駆動用コイルをさらに含み、
    前記第1永久磁石は、複数設けられ、前記複数の第1永久磁石が円環状の円周方向に沿って略同一のピッチ間隔で配置されて第1磁石列を構成するとともに、前記第2永久磁石は、複数設けられ、前記複数の第2永久磁石が円環状の円周方向に沿って略同一のピッチ間隔で配置されて第2磁石列を構成し、
    前記第1磁石列を構成する前記複数の第1永久磁石と前記第2磁石列を構成する前記複数の第2永久磁石とは、Z方向から見て、円周方向に沿って前記第1永久磁石と前記第2永久磁石とが交互に現れるように配置されている、請求項13に記載のθZ駆動装。
  15. 前記第3永久磁石および前記第4永久磁石は、略円環状に形成されている、請求項13または14に記載のθZ駆動装置。
  16. θZ駆動部と、
    前記θZ駆動部を水平面内のX方向に駆動するX方向駆動部と、
    前記θZ駆動部を前記X方向と直交する水平面内のY方向に駆動するY方向駆動部とを備え、
    前記θZ駆動部は、
    ベース部と、
    前記ベース部に対して上下方向であるZ方向およびZ方向を回転中心線とする回転方向であるθz方向に駆動されるステージと、
    前記ベース部に対して前記ステージを少なくともZ方向に駆動する1つのアクチュエータとを備え、
    前記1つのアクチュエータは、複数の永久磁石を有する可動子と、前記永久磁石と水平方向に対向するように設けられ、前記ステージをZ方向に駆動するためのZ方向駆動用コイルを有する固定子とを含み、
    前記1つのアクチュエータのZ方向駆動用コイルは、互いに独立して電流を供給することが可能な少なくとも3つのコイル部に分割されているとともに、前記少なくとも3つのコイル部は、前記ステージを、Z方向と、水平面内のX方向を回転中心線とする回転方向であるθx方向と、前記X方向と直交する水平面内のY方向を回転中心線とする回転方向であるθy方向とに駆動可能なように配置されている、ステージ装置。
  17. 前記Z方向駆動用コイルを構成する少なくとも3つのコイル部にそれぞれ対応するように設けられ、前記少なくとも3つのコイル部に個別に電流を供給する少なくとも3つの電流供給制御部をさらに備える、請求項16に記載のステージ装置。
  18. 前記少なくとも3つのコイル部にそれぞれ対応するように設けられ、前記ステージの前記少なくとも3つのコイル部に対応する部分のZ方向の位置をそれぞれ検出する少なくとも3つのZ方向位置検出部をさらに備え、
    前記少なくとも3つの電流供給制御部は、それぞれ、対応する前記Z方向位置検出部の位置検出結果に基づいて、対応する前記コイル部に供給する電流を制御するように構成されている、請求項17に記載のステージ装置。
  19. 前記Z方向駆動用コイルを構成する前記少なくとも3つのコイル部は、それぞれ、Z方向からみて円弧形状を有しているとともに、円周方向に沿って互いに電気的に分離するように円状に配置されている、請求項16〜18のいずれか1項に記載のステージ装置。
  20. 前記Z方向駆動用コイルを構成する前記少なくとも3つのコイル部は、それぞれ、Z方向からみて円弧形状を有するとともに3相電力に対応して設けられた少なくとも3つの要素コイル部をZ方向に積み重ねて配置することにより構成されている、請求項19に記載のステージ装置。
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