JPH10521A - 支持装置 - Google Patents

支持装置

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JPH10521A
JPH10521A JP14603196A JP14603196A JPH10521A JP H10521 A JPH10521 A JP H10521A JP 14603196 A JP14603196 A JP 14603196A JP 14603196 A JP14603196 A JP 14603196A JP H10521 A JPH10521 A JP H10521A
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JP
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stage
rigidity
force
leaf spring
permanent magnets
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JP14603196A
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English (en)
Inventor
Kazuya Ono
一也 小野
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
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    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70691Handling of masks or workpieces
    • HELECTRICITY
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    • H01L21/02Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof
    • H01L21/027Making masks on semiconductor bodies for further photolithographic processing not provided for in group H01L21/18 or H01L21/34
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    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コイルにほとんど電流を流さず、テーブルの
熱変形による誤差も極めて小さくし、高精度な位置決め
が可能な支持装置を提供する。また、Z,Wx,Wy方
向の位置によらずテーブルに作用する外力は極めて少な
くする。 【解決手段】 水平方向に載置されたステージ10と、
ステージ10に取り付けられ水平方向に剛で垂直方向に
正の剛性を有する板バネ20と、ガイド部材20に取り
付けられステージ10に対して6自由度を有するテーブ
ル30と、ガイド部材20の垂直方向の正の剛性を略キ
ャンセルする負の剛性を持つ永久磁石14;15と、ス
テージ10に対してテーブル30を垂直方向に駆動する
LDM50とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テーブルを電磁力
を使いN自由度駆動する装置である。特に半導体製造装
置におけるウエハの支持装置に好適である。
【0002】
【従来の技術】従来の代表的な磁気浮上のテーブルの支
持装置を図11を使って説明する。図11(a)は従来
の支持装置の第1例である。また、図11(b)は従来
の支持装置の第2例である。同じ部材には同じ番号を付
している。第1例の支持装置は、ステージ101上に永
久磁石103と電磁石105が備えてある。テーブル1
12にはステージ側に永久磁石103と鉄心107とが
備えられる。テーブル112上にはウエハ110が載置
されている。ステージ101の永久磁石103とテーブ
ル112の永久磁石103とは、互いに反発しあうよう
になっている。従ってその反発力により、テーブル11
2を浮上させている。そして、不図示のセンサによりテ
ーブル112の高さを検出し、その検出結果に基いて電
磁石105に流す電流値を変えて、テーブル112を吸
引するようにする。以上のようにしてテーブル112の
高さを目的に位置に保持している。
【0003】第2例の支持装置は、ステージ101上に
アーム109と電磁石105が備えてある。テーブル1
12上には永久磁石103とウエハ110と鉄心107
とが備えられ、テーブル112のステージ側には鉄心1
07が載置されている。アーム109に取り付けられた
永久磁石103とテーブル112の永久磁石103と
は、互いに吸引し合うようになっている。従ってその吸
引力により、テーブル112を浮上させている。そし
て、不図示のセンサによりテーブル112の高さを検出
し、その検出結果に基いて電磁石105に流す電流値を
変えて、テーブル112を吸引するようにする。以上の
ようにしてテーブル112の高さを目的に位置に保持し
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする問題点】しかしながら従来の
支持装置では、以下の問題点がある。第1に、第1例、
第2例の支持装置もともに、永久磁石103の反発力又
は吸引力のみでテーブル102を支持しているため高さ
(z方向)の調整が困難である。
【0005】第2に、電磁石105と永久磁石103と
の力関係を調整することが困難である。なぜなら、電磁
石103によりテーブル112を上下(z方向)させる
と2つの永久磁石103間の間隔も変化してしまうので
永久磁石103による反発力又は吸引力も変化してしま
うからである。第3に、永久磁石103による反発力又
は吸引力により、テーブル112を一定位置で釣り合わ
せた状態から、Δz移動させた状態を維持するために
は、電磁石105に電流を流し続けなければならなず消
費電流が増大する。そればかりか電流を流し続けるので
電磁石105が発熱し、ステージ101にも熱が伝わっ
てくるようになり、テーブル112の位置精度に影響を
与える。
【0006】
【問題点を解決するための手段】そこで前述の問題点を
解決するために本発明の支持装置は、水平方向に載置さ
れたステージ10と、ステージ10に取り付けられ水平
方向に剛で垂直方向に正の剛性を有するガイド部材(板
バネ)20と、ガイド部材20に取り付けられステージ
10に対して6自由度を有するプレート(テーブル)3
0と、ガイド部材20の垂直方向の正の剛性を略キャン
セルする負の剛性を持つ吸引部材(永久磁石)14;1
5と、ステージ10に対してテーブル30を垂直方向に
駆動する駆動手段(LDM)50とを有する。
【0007】テーブル30は板バネ20によりX,Y方
向が拘束されている。板バネ20はX,Y方向以外は柔
である。但し「柔」といっても完全に剛性がゼロという
わけではなく、ある程度の正の剛性を持っている。つま
り、テーブル30がZ,Wx,Wyに変位すると、前記
剛性によってテーブル30の板バネ20の作用部にZ方
向の力やX,Y各軸回りのモーメントが作用する。この
力は線形であり任意に設計できる(図6のB1, B2, B3を
参照) 一方、支持装置は例えば永久磁石磁気14;15の吸引
力によりテーブル30は吸着される。永久磁石磁気1
4;15は負の剛性を持つ。この力は非線形であるが磁
石の強さにより任意に設計できる(図6のA1, A2, A3を
参照)。
【0008】板バネ20のZ方向剛性及びX,Y各軸回
りのモーメント剛性の絶対値と、永久磁石磁気14;1
5のZ方向剛性及びX,Y各軸回りのモーメント剛性の
絶対値とを略一致させる。例えば永久磁石を板バネ20
の周囲に配置し、ステージ10がテーブル30を吸引し
て引っ張り上げるように構成する。板バネ20の中立位
置においてテーブル自重をキャンセルするように永久磁
石14;15の吸引力を調節する。これは永久磁石1
4;15のギャップを変えてもよいし、永久磁石14;
15の強さを変えてもよいし、永久磁石14;15に設
けたヨーク16;17の厚みを変えるなどしてZ方向剛
性を調節する。また、付加的なバネを設けて、テーブル
自重と吸引力を一致させることもできる。
【0009】永久磁石14;15の吸引力の負の剛性
は、板バネ20の垂直方向の正の剛性や水平軸回りの正
のモーメント剛性をキャンセルするように一致させる。
これは、実験や磁場解析であらかじめ求めておいてもよ
いし、逆に一致するような剛性を持つ付加的なバネを設
けてもよい。そして、テーブル30に対する電磁駆動装
置50(51;55)の作用点と板バネ20の作用点と
永久磁石14;15の作用点が少なくとも垂直方向に関
して略一致させる。板バネ20のモーメント剛性が比較
的小さければ、永久磁石14;15を電磁駆動装置50
の作用点と板バネ20の作用点を垂直方向に関して略一
致させるだけでよい。
【0010】
【作用】以上のような手段を用いることにより、電磁駆
動装置に流す電流を最少にできる。また、板バネ20が
テーブル30に及す力やモーメントを略キャンセルし、
テーブル30にはほとんど何の力もモーメントも作用し
ない。
【0011】
【発明の実施の形態】本実施例の支持装置は、いわゆる
ステッパと呼ばれる半導体製造用の露光装置に使用され
る場合を想定して説明する。図1は第1実施例の支持装
置の斜視図であり、図2は支持装置の平面図であり、図
3は支持装置のA−A断面図である。
【0012】ステージ10は、高剛性かつ軽量化を図る
ためセラミック又はカーボンファイバーで構成されてい
る。ステージ10上には、電磁駆動装置である2極単相
リニアモータユニット(以下LDMという)50の固定
子(単相コイル)51a〜51cがステージ10の周辺
部に120°間隔で3つ載置されている。また、板バネ
20a〜20cを取り付けための取付部材53a〜53
cがステージ10の周辺部に120°間隔で3つ載置さ
れている。さらに図3に記載の高さ検出器(例えば、静
電容量センサ等)52a〜52cが固定子51の近傍に
それぞれ載置されている(図1では記載を省略してい
る)。静電容量センサ52a〜52cは、ステージ10
とテーブル30のZ方向変位を計測する。
【0013】取付部材53a〜53cには、それぞれ板
バネ20a〜20cと吸引用永久磁石14が取り付けら
れる。図3から分かるように、取付部材53の第1面5
3−1には板バネ20aが取り付けられる。取付部材5
3の第2面53−2にはヨーク16を介して永久磁石1
4(コバルト系、ニッケル系、又はネオジウム鉄ボロン
系など)が取り付けられる。
【0014】板バネ20a〜20cは、1枚の長方形の
薄いバネ用金属板(例えばステンレスなど)で形成さ
れ、それぞれ取付部材53a〜53cにネジ止めされる
とともに、テーブル30から突き出た突起部31a〜3
1cの下面にネジ止めされる。すなわち板バネ20a〜
20cは、ステージ10とテーブル30とを連結する役
目を有している。板バネ20a〜20cは、板バネ20
a〜20c自身の水平方向に薄くて長い形状から、水平
方向(X,Y方向、Wz方向(Z軸回りの回転))に剛
性が高く、水平方向以外の方向(Z方向、Wx方向(X
軸回りの回転)、及びWy方向(Y軸回りの回転))に
剛性が低くなっている。
【0015】LDM50の可動子54a〜54cは、固
定子51a〜51cを両側から挟み込むように配置され
るとともに、Z方向に永久磁石が2つ並んで配置され
る。可動子54a〜54cは、図3から分かるように、
板バネ20a〜20cをテーブル30と挟む形で固定さ
れている。可動子54a〜54cは、固定子51a〜5
1cに対応するように、テーブル30側に120°間隔
で固定されている。また、可動子54は、図3から明ら
かなように、永久磁石(コバルト系、ニッケル系、又は
ネオジウム鉄ボロン系など)55、ヨーク56などから
構成されている。
【0016】LDM50の斜視図を図4に示す。可動子
54には永久磁石55a、55bが2つ並んで配置され
る(コイル部(固定子)51を挟んだ反対側も同じ)。
永久磁石55aはN極がコイル部51側にあり、永久磁
石55bはS極がコイル部51側にある。このため、磁
場が点線で示すようにX方向に発生している。この磁場
の強度は永久磁石55自体を強くしたりヨーク56の厚
みを変えたりして変更する。コイル部51には電流Iが
矢印方向(Y方向)又はその逆方向に流れる。従って、
ローレンツ力が発生し、可動子54がZ方向に動くこと
になる。
【0017】テーブル30は、セラミック又はカーボン
ファイバー等で構成されている。そして、LDM50の
電磁駆動により、テーブル10がZ方向、Wx方向、W
y方向に任意に移動する。例えば、3つの固定子51に
同量の電流Iが流れると、テーブル30は水平を保った
まま一定量Z方向に上下する。1つの固定子51には電
流Iを流さずそのままの状態を維持しながら他の2つの
固定子51に同量の電流Iが流れると、Wx方向、Wy
方向又はこれらの合成方向に移動(回転)することにな
る。2つの固定子51には電流を流さず他の1つの固定
子51に電流Iが流れると、Wx方向とWy方向との合
成方向に移動(回転)することになる。
【0018】テーブル30には、ウエハ61を静電吸着
するウエハホルダ60とXY方向を計測するためのレー
ザ干渉計用ミラー(移動鏡)62、63とが載置されて
いる。不図示の干渉計からレーザー光がレーザ干渉計用
ミラー62、63に照射されて、X,Y座標を0.01
ミクロンメータの精度で計測することができる。これに
より、不図示のXYステージに本実施例の支持装置を載
置することでテーブルを6自由度で位置決めすることが
可能となる。また、テーブル30から突き出た突起部3
1a〜31cの上面には永久磁石15a〜15cがヨー
ク17を介して取り付けられている。永久磁石14の対
となる永久磁石15は、永久磁石14と向かい合うよう
に、突起部31a〜31cにそれぞれ4箇所均等に配置
されている。
【0019】以上説明したように、第1実施例の支持装
置は、ステージ10(取付部53)側には永久磁石14
が固定されており、テーブル30(突起部31)側に永
久磁石15が固定されている。そして磁石14のSN極
が永久磁石15のNS極と向かい合っているので、永久
磁石による吸引力Fがテーブル30の自重W1と釣り合
っている。このときLDM50はほとんど電流を消費し
ない。しかも非接触であり、摩擦によるヒステリシス等
の悪影響はない。
【0020】永久磁石による吸引力Fとテーブル30の
自重とを釣り合わせるためには、以下の手法による。 永久磁石14と永久磁石15との間隔を変える。 永久磁石14、15のヨーク16、17の厚さを変え
る。なお、これは磁石間の間隔を変える意味でなく、ヨ
ークの厚みにより磁力密度を変えることを意味する。 永久磁石14、15自体の強さをかえる。 付加的なバネを設ける。 などの方法がある。
【0021】図2の支持装置の平面図でも明らかなよう
に、第1実施例では、永久磁石14は、LDMの推力発
生点を中心として、取付部材53aの第2面53a−2
に4箇所均等に配置されている。また、LDMの推力発
生点と板バネ20の作用点とは一致している。4対の永
久磁石14と永久磁石15とによる吸引力Fの合力の作
用点は、LDMの推力発生点と垂直方向(Z方向)に関
して略一致している。吸引力Fの合力の作用点、板バネ
20の作用点及びLDMの推力発生点が一致していない
と、テーブル30にを支持する板バネ20のモーメント
Mが作用して位置決め精度が悪化する。そこで、4対の
永久磁石14、15のいずれか一対以上を上記〜の
手法を使って調整することで、吸引力Fの合力の作用
点、板バネの作用点及びLDMの推力発生点を一致させ
ている。また、4対の永久磁石14、15を、LDMの
推力発生点を中心として周囲4箇所に配置するのは板バ
ネ20のモーメント剛性をキャンセルするためである。
【0022】以下に永久磁石14、15による吸引力F
と板バネ20の曲げによる反力との関係を図5、図6を
用いて詳述する。図5、図6において、縦軸は力を表わ
し、ステージ10とテーブル30とが引っ付く方向の力
をプラスとし、ステージ10とテーブル30とが離れる
方向の力をマイナスとしている。図5、図6において、
横軸はステージ10とテーブル30との距離(取付部材
53の第2面53−2と突起部31の上面との距離)を
表わす。Aは永久磁石14、15の吸引力Fと、永久磁
石14、15の間隔(距離)との関係を表わしたもので
ある。また、 Bは板バネ20の曲げ量(距離)と板バ
ネ20の反力Fとの関係を表わしたものである。ニュー
トラル位置(N)において、テーブル30の自重W1と
永久磁石14、15の吸引力Fとが釣り合っており、板
バネ20には曲げによる反力は0である。
【0023】テーブル30をニュートラル位置(N)か
らZ方向(−Δz)に変位させると、永久磁石14、1
5の吸引力Fは、永久磁石14、15との距離が短くな
るため、強くなる。一方、板バネ20もZ方向(−Δ
z)に曲げられることになり、ステージ10とテーブル
30とを離そうとする力がテーブル30に作用する。逆
に、テーブル30をニュートラル位置(N)からZ方向
(+Δz)に変位させると、永久磁石14、15の吸引
力Fは、永久磁石14、15との距離が長くなるため、
弱くなる。一方、板バネ20もZ方向(+Δz)に曲げ
られることになり、ステージ10とテーブル30とを引
っ付けようとする力がテーブル30に作用する。図5の
○印は、各Z方向における釣り合い状態を示したもので
ある。各○印はほぼテーブル30の自重W1と等しくな
っている。つまり、吸引力Fの増加量と板バネ20の離
そうとする力とを釣り合わせることで、−Δz の位置
でもLDM50のコイル部51に電流を流す必要を最小
にし、板バネ20の引っ付けようとする力と吸引力Fの
減少量とを釣り合わせることで、+Δz の位置でもL
DM50のコイル部51に電流を流す必要を最小にして
いる。
【0024】従来ならばテーブル30をその位置(−Δ
z又は+Δz)に保持するため板バネ20による反力に
対抗した推力をLDM50が発生し続けなければいけな
かった。すると、コイル部51は電流を消費するばかり
か、コイル部51は発熱し位置決め精度が悪化してしま
う問題も生じていた。しかし、本発明では電流の消費を
押さえることも、位置決め精度も維持することができ
る。
【0025】永久磁石14、15の吸引力Fは、磁力の
強さにより図6のA1〜A3に示すような曲線になるの
で、負の剛性の特性をもつ。板バネ20による反力は、
図6のB1〜B3に示すような正の剛性を有する。そこ
で、吸引力Fの増加量又は減少量と板バネ20の反力と
をうまく釣り合わせるように調整しておく。例えば、永
久磁石14、15の吸引力Fが曲線A1で示される場合
には、板バネ20による反力が直線B1で示されるバネ
を採用する。永久磁石14、15の吸引力Fが曲線A2
で示される場合には、板バネ20による反力が直線B2
で示されるバネを採用する。永久磁石14、15の吸引
力Fが曲線A3で示される場合には、板バネ20による
反力が直線B3で示されるバネを採用する。なお、永久
磁石14、15の吸引力Fの曲線A1〜A3で示される
剛性と合致させるため、重ね板バネなどを採用して反力
を曲線状にしてもよい。また、実際には広い範囲で、テ
ーブル30を上下することは少ないので、広い範囲で永
久磁石14、15の吸引力Fと板バネ20には曲げによ
る反力が釣り合わせる必要はなく、ニュートラル位置
(N)の近傍のみで釣り合わせることを考慮すれば足り
る。
【0026】板バネ20の剛性と一致させるには、永久
磁石の吸引力の特性を予め実験で求めておいてもよい
し、磁場解析で求めてもよい。また、最終的に一致させ
るには前述の〜などの方法でよい。同様のことが板
バネ20のモーメントMに対してもいえる。図7に示す
ように、テーブル30をX軸、Y軸の各軸まわりに回転
させると(Wx、Wy方向)、板バネ20のX,Y各軸
回りのモーメント剛性で生じるモーメントMがテーブル
30に作用する。第1実施例では永久磁石14、15の
4対を板バネ20の作用点の周囲に配置している。それ
ぞれの磁石の一対で負の剛性をもつ吸引力Fが発生し、
負のモーメント剛性となる。一対の永久磁石14、15
の吸引力FとモーメントMとが打ち消し合い、この負の
モーメント剛性の絶対値と板バネの正のモーメント剛性
の絶対値を略一致させることで、テーブルがX,Y各軸
回りに変位してもテーブル30にはほとんど外力が作用
しない。従って、テーブル30の変形は最少となるので
ある。
【0027】板バネ20のモーメント剛性と一致させる
には、前述と同様に、永久磁石吸引力の特性ををあらか
じめ実験で求めておいてもよいし、磁場解析で求めても
よい。また、最終的に一致させるには前述の〜など
の方法でよい。このようにテーブルがZ,Wx、Wy方
向に変位してもテーブル30にはほとんど外力が作用し
ないので、LDM50のコイル部51の発熱も最少にな
り、また変形も最少となる。従ってテーブルは非常に高
精度に位置決めすることが可能となるのである。
【0028】次に、支持装置の動作について図8を使っ
て説明する。本実施例の支持装置が半導体製造用の投影
露光装置などに適用された例について説明する。投影露
光装置には、ウエハ61の表面高さ又は傾き角を調べる
ためのフォーカシング装置(不図示)が備えられてい
る。フォーカシング装置は、フォーカシングした結果か
らウエハ61を露光するに際し、どれだけテーブル30
を上下させるか又はテーブル30をどれだけ傾斜するか
等の出力信号をコントローラ59に出力する。また、静
電容量センサ52a〜52cは、テーブル30とステー
ジ10との3箇所の距離信号をコントローラ59に出力
する。
【0029】コントローラ59では、テーブル30とス
テージ10との3箇所の距離信号からテーブル30の高
さ(Z方向)及び傾き量を計算する。テーブル30の高
さ及び傾き量とフォーカシング装置からの出力信号とを
比較し、 LDM50の固定子(単相コイル)51a〜
51cにどれだけの電流を流すべきかを計算し、その信
号を出力する。これらのLDM50の電磁駆動により、
テーブル30はZ方向、Wx,Wy方向に任意に移動す
ることができる。そして、再度、フォーカシング装置か
らの出力信号及び静電容量センサ52a〜52cからの
距離信号がコントローラ59に入力されることで、フィ
ードバック制御が行われる。そして、フォーカシング装
置からの出力信号が所定の許容範囲に入るとフィードバ
ック制御は終了する。
【0030】本発明の第2実施例について説明する。図
9は第2実施例の支持装置の平面図であり、図10は第
2実施例の支持装置のA−A断面図である。 第2実施
例と第1実施例との大きな違いは、永久磁石14、15
の対が一対しかないことである。そのため、図9から明
らかなように、永久磁石14、15がLDMの推力発生
点と垂直方向(Z方向)に関して略一致した位置に配置
してある。当然永久磁石14、15が一対のみであるた
め、コストは下がるが、板バネ20のモーメントの問題
が生じる。しかし、第2実施例の板バネ20a〜20c
は、単なる板形状ではなく、板バネ20の長手方向及び
短手方向にスリットを形成し、水平方向(X方向、Y方
向)の剛性と水平方向以外(Z方向、Wx方向、Wy方
向)の剛性との比率が高くなるようにしている。つま
り、テーブル30自体が水平方向の拘束を維持したまま
で板バネ20のモーメントMをできるだけ小さくしてい
る。このようにすれば、板バネ20のモーメント剛性が
無視し得るので、吸引磁石14、15の一対だけを板バ
ネ20の作用点および電磁駆動装置の作用点の垂直軸上
に設ければよい。
【0031】なお、第1実施例及び第2実施例では、ス
テージ10とテーブル30との吸引力Fを永久磁石1
4、15で行っているが、必ずしもこれに限るものでな
く、永久磁石のいずれか一方を、磁気によって吸引され
る鉄などの材料であってもよい。また、本実施例では、
LDM50の固定子としてコイル部51を、可動子と
して永久磁石55及びヨーク56を採用したが、固定子
として永久磁石55及びヨーク56を、可動子としてコ
イル部51を採用してもよい。
【0032】また、本実施例の支持装置は磁気浮上で空
気を使用しないのでEB露光装置など真空中でテーブル
30の位置決めを行う場合に適している。
【0033】
【発明の効果】以上の通り本発明では、以下の効果があ
る。テーブルのZ,Wx,Wy方向の位置によらずテー
ブルに作用する外力は極めて少なくて済み、従って電磁
駆動装置はほとんど電流を流さず、テーブルの熱変形に
よる誤差も極めて小さくなる。その結果、高精度な位置
決めが可能となる。
【0034】テーブルのZ,Wx,Wy方向の位置によ
らずテーブルに作用する外力は極めて少なくて済み、従
ってテーブル変形が極めて小さくなる。その結果、高精
度な位置決めが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る支持装置の概略的な斜視
図である。
【図2】本発明の第1実施例に係る支持装置の平面図で
ある。
【図3】図2に示す支持装置のA−A断面を示す図であ
る。
【図4】LDM50の一部をカットした斜視図である。
【図5】テーブル30とステージ10との距離と、板バ
ネ20の反力及び永久磁石14、15の吸引力の関係を
示す図である。
【図6】テーブル30とステージ10との距離と、板バ
ネ20の反力及び永久磁石14、15の吸引力の関係を
示す図である。
【図7】板バネ20のモーメントMとそれを打ち消す一
対の磁石による吸引力Fとの関係を示す図である。
【図8】実施例に係る制御装置の入出力を示す図であ
る。
【図9】本発明の第2実施例に係る支持装置の平面図で
ある。
【図10】図9に示す支持装置のA−A断面を示す図で
ある。
【図11】従来の支持装置を表わした図である。 10・・・・・ステージ 11・・・・・永久磁石 12・・・・・ヨーク 13・・・・・連結板 14・・・・・テーブル浮上用永久磁石 15・・・・・テーブル浮上用永久磁石 20・・・・・板バネ 30・・・・・テーブル 50・・・・・電磁駆動装置 51・・・・・コイル(固定子) 54・・・・・永久磁石(可動子) 62・・・・・Xミラー 63・・・・・Yミラー 61・・・・・ウエハ 60・・・・・ウエハホルダ 101・・・・ステージ 102・・・・テーブル 103・・・・永久磁石 105・・・・電磁石

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平方向に載置されたステージと、 前記ステージに取り付けられ、水平方向に剛で垂直方向
    に正の剛性を有するガイド部材と、 前記ガイド部材に取り付けられ、前記ステージに対して
    N(Nは2以上の整数)自由度を有するプレートと、 前記ガイド部材の垂直方向の正の剛性を略キャンセルす
    る負の剛性を持つ吸引部材と、 前記ステージに対して前記プレートを垂直方向に駆動す
    る駆動手段と、を有することを特徴とする支持装置。
  2. 【請求項2】 前記吸引部材は永久磁石磁気の吸引力に
    よることを特徴とする請求項1に記載の支持装置。
  3. 【請求項3】 前記駆動手段は、ローレンツ力を利用し
    た電磁駆動回路であることを特徴とする請求項1に記載
    の支持装置。
  4. 【請求項4】 前記吸引部材は、前記ガイドと前記プレ
    ートとの連結点近傍に配置され、前記ガイドの垂直方向
    の正の剛性および/または水平軸回りの正のモーメント
    剛性を略キャンセルすることを特徴とする請求項1に記
    載の支持装置。
  5. 【請求項5】プレートに対する前記駆動手段の作用点、
    前記ガイドの作用点、及び前記吸引部材の作用点が垂直
    方向に関して略一致していることを特徴とする請求項1
    に記載の支持装置。
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