JPWO2011096515A1 - 検査器具 - Google Patents

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Abstract

操作が簡便でありながら、採取した体液を迅速に検査することにより検査精度を向上する。体内に挿入可能なワイヤ部材(2)と、該ワイヤ部材(2)の先端部に設けられ、体液を吸収して該体液に含まれる標的物質を定性または定量する検査体(3)とを備える検査器具(1)を提供する。また、検査器具(1)を、検査体(3)側から体内に挿入し、検査体(3)を体液と接触させることにより、該体液に含まれる標的物質を検査する検査器具(1)の使用方法を提供する。

Description

本発明は、検査器具およびその使用方法に関するものである。
また、本発明は、カテーテルおよびカテーテルの作動方法に関するものである。
従来、先端に吸収体が設けられたワイヤ部材などをカテーテル内に挿入し、体腔内の粘液を吸収体に吸収させることにより採取する器具が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
また、従来、X線造影剤注入用とブラシ挿入用の2つのルーメンを有するカテーテルが知られている(例えば、非特許文献1参照)。このようなカテーテルによれば、X線透視下でカテーテルの先端が目的の部位に配置されていることを確認することにより、ブラシを用いて目的の部位から検体を採取することができる。
特開2001−137248号公報
"RX サイトロジーブラシ"、[online]、ボストン・サイエンティフィック コーポレーション、[平成22年4月27日検索]、インターネット<URL:http://www.bostonscientific.jp/templatedata/imports/collateral/Endoscopy/dfu_ME-154_jp.pdf>
しかしながら、特許文献1の器具で採取した粘液を検査するためには、例えば、吸収体を溶液に浸すことにより粘液を溶出させるなどして粘液を吸収体から回収する必要があり、手間と時間がかかるという不都合がある。特に、粘液に含まれる標的物質が不安定な場合、吸収体に吸収されてから時間の経過に伴って構造が変化したり失活したりする可能性があり、正確な検査結果を得ることが難しいという問題がある。
また、非特許文献1のカテーテルを使用した場合、例えば、ブラシによる検体の採取をやり直したいときや、体内の複数の部位からブラシで検体を採取したいときに、ブラシとともにカテーテルを体内から抜き出し、新しいカテ―テルおよびブラシを体内に再挿入しなければならない。このように、カテーテルを体の内外で繰り返し抜き差しする操作は術者および被験者にとって負担になるという問題がある。特に、X線透視下でカテーテルの先端位置を位置決めする手順は煩雑であり、術者にとって負担が大きい。
一方、一度チャネル内に挿入したカテーテルをそのまま留置し、ルーメン内を介してブラシのみを体の内外で交換することも考えられる。しかしながら、ブラシをルーメン内に収納したときに、ブラシに付着させた検体がルーメンの内壁に付着する。したがって、次に新しいブラシをルーメン内に挿入したときに、先ほど採取した検体が新しい器具に付着してしまい、2回目以降に採取した検体にはそれ以前に採取した検体が混入してしまう、また、このようにして採取した検体から正確な検査結果を得ることができないという問題がある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、操作が簡便でありながら、採取した体液を迅速に検査することにより検査精度を向上することができる検査器具を提供することを目的としている。
本発明は、さらに、簡便な操作で複数回の検体の採取または検査が可能でありながら、毎回他の検体が混入することを防ぎながら目的の検体を採取または検査することができるカテーテルおよびカテーテルの作動方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提供する。
本発明の第1の態様は、体内に挿入可能なワイヤ部材と、該ワイヤ部材の先端部に設けられ、体液を吸収して該体液に含まれる標的物質を定性または定量する検査体とを備える検査器具である。
本発明の第1の態様によれば、ワイヤ部材を体内の目的部位まで挿入するだけで、検査体に吸収させた体液を簡便に検査することができる。また、体液が体内で迅速に検査されるので、標的物質の検査精度を向上することができる。
前記発明の第1の態様においては、前記検査体が、前記体液を吸収する吸収片と、該吸収片と隣接して配置され、前記吸収片から前記体液を体内で吸収して定性または定量する試験片とを備える構成としてもよい。
このような構成にすることで、吸収片に吸収された体液を試験片まで容易に移動させて検査することができる。
また、上記構成においては、前記試験片が、前記標的物質を特異的に吸着する吸着物質を保持するアフィニティクロマトグラフィ用試験片である構成としてもよい。
また、上記構成においては、前記吸着物質が、前記標的物質に対する抗体である構成としてもよい。
このような構成にすることで、標的物質の有無や量を精度良く検査することができる。
また、前記発明の第1の態様においては、前記検査器具は、1〜5mmの外径寸法を有することが好ましい。
このようにすることで、体内への挿入性を向上するとともに、患者への負担を軽減することができる。
また、前記発明の第1の態様においては、前記検査体を挿入方向に対して体内側の先端から出没可能に収容する筒状のシースを備えている構成であってもよい。
このようにすることで、シースを予め体内に挿入することにより、ワイヤ部材の挿入経路を確保して検査器具の操作を容易にすることができるとともに、挿入の過程で検査体に検査対象以外の体液が付着する不都合を防ぐことができる。
また、前記筒状のシースを備える構成においては、前記シースが、その先端に前記検査体により貫通可能な封止部材を備えていてもよい。
このような構成にすることで、シースを体内に挿入する過程でその先端から体液等が内部に侵入することを防ぎ、検査精度をさらに向上することができる。
また、前記筒状のシースを備える構成においては、前記シースは、可撓性部材からなり、その先端部が挿入方向に対して一方向に湾曲した形状に癖付けられていてもよい。
このようにすることで、体内の組織形状に合わせて所望の方向にシースを走行させることができる。また、シースの先端から所望の方向へ向けて検査体を出没させることができる。
また、前記筒状のシースを備える構成においては、前記シースの先端に接続され挿入方向に沿って基端まで延び、前記先端から前記基端への張力によって前記先端の方向を変更する操作ワイヤを備えていてもよい。
このようにすることで、基端側において操作ワイヤを引っ張ることにより、その挿入方向に対する角度を調節しながら所望の方向へシースの先端面を向けることができる。
また、前記筒状のシースを備える構成においては、前記シースが、1〜5mmの外径寸法を有することが好ましい。
このようにすることで、体内へ挿入したときの患者の不快感を軽減することができる。
また、前記筒状のシースを備える構成においては、前記シースは、内視鏡のチャネルに収容可能であってもよい。
このようにすることで、内視鏡と併用して操作を容易にすることができる。
また、前記筒状のシースを備える構成においては、前記シースが、前記ワイヤ部材および前記検査体と別体に構成されていてもよい。
このようにすることで、シースに対して検査体のみを回転させるなど、検査体を任意に移動させることができる。
また、前記発明の第1の態様においては、前記試験片が、液体を透過させない液体不透過性部材により被覆されている構成としてもよい。
このようにすることで、体液が意図しない方向から試験片へ移動してくるのを防ぎ、検査精度をより向上することができる。
また、上記構成においては、前記液体不透過性部材が、透明であることとしてもよい。
このようにすることで、検査器具を体内から抜き去ってから迅速に試験片による試験結果を視認することができる。
また、前記試験片を備える構成においては、前記試験片が、前記吸収片に隣接し、挿入方向に対して並列に複数配置されていることとしてもよい。
このようにすることで、1回の操作で吸収片から各試験片へ体液が移動する。よって、各試験片に異なる吸着物質が保持されている場合には、複数の標的物質を一度に検査できる。また、各試験片に同一の吸着物質が保持されている場合には、1つの標的物質を複数回検査できるため精度良く検査することができる。
また、上記発明の第1の態様においては、前記検査体が、前記体液を吸収し、前記標的物質と呈色反応する指示薬を保持する吸収片からなる構成としてもよい。
このようにすることで、検査体の呈色から標的物質の有無や性質を検査することができる。
また、上記構成においては、前記指示薬が、pH、潜血、糖又はデンプンうちのうちいずれかの指示薬であることとしてもよい。
このようにすることで、体液のpH値、あるいは、体液に含まれる潜血、糖またはデンプンの有無や量を簡便に検査することができる。
また、本発明の第2の態様は、上記記載の検査器具を、前記検査体側から体内に挿入し、前記検査体を体液と接触させることにより、該体液に含まれる標的物質を検査する検査器具の使用方法である。
本発明の第2の態様によれば、体内に挿入するだけの簡便な操作でありながら、採取した体液を迅速に検査することにより検査精度を向上することができる。
前記発明の第2の態様においては、挿入方向に沿って貫通して形成されたチャネルを有する内視鏡を体内に挿入し、前記チャネル内を介して前記検査器具を体内に挿入する構成としてもよい。
このようにすることで、内視鏡画像で検査体の位置や状態を確認しながら検査を行うことができる。
また、上記構成においては、前記検査器具による反応の結果を、前記内視鏡により体内で観察することとしてもよい。
このようにすることで、より迅速に検査結果を得ることができる。
本発明の第3の態様は、体内に挿入可能であり、その挿入方向に貫通した少なくとも2つのルーメンを有するカテーテル本体と、一の前記ルーメン内の先端部分に前記カテーテル本体の挿入方向に移動可能に配置され、前記体内の検体を採取または検査する処置具と、前記一のルーメン内において前記処置具を前記挿入方向前方に出没可能に収納しつつ、前記処置具とともに該処置具を収納した状態で挿入方向後方に移動可能に設けられた内容器とを備え、他の一の前記ルーメンが、その内部を吸引可能な吸引手段に接続可能な吸引接続部を有するカテーテルである。
前記発明の第3の態様によれば、カテーテル本体を体内に挿入し、処置具を挿入方向前方に移動させてルーメン内から出没させることにより処置具を体内の検体に接触させた後、カテーテルを体内に留置したまま処置具を挿入方向後方に移動させてルーメン内から抜き出すことにより、検体を採取または検査することができる。また、他の一のルーメンを介して体内から液状の検体を吸引により採取することができる。
この場合に、検体と接触後の処置具は、内容器内に収納された状態でルーメンの内壁に接触することなくルーメン内を通過してカテーテル本体外に抜き出される。したがって、検体を複数回採取または検査する場合に、それ以前の検体の採取または検査時と同一のルーメン内を介して新しい処置具を体内に挿入しても、先に採取または検査した検体が混入することを防止しながら目的の検体を採取または検査することができる。また、カテーテルは体内に留置したままでよいので、操作を簡便にして術者と被験者への負担を軽減することができる。
前記発明の第3の態様においては、前記他の一のルーメンが、2mm以上の直径寸法を有していることが好ましい。
このようにすることで、比較的粘性の高い検体でも容易に吸引することができる。
また、前記発明の第3の態様においては、前記内容器は、前記挿入方向後方に移動した前記処置具の基端が突き当てられる突き当て部を有していてもよい。
このようにすることで、処置具を挿入方向後方に移動させたときに、処置具の基端が内容器の突き当て部に突き当たることにより、内容器が処置具とともに挿入方向後方に移動する。これにより、簡便な構成で処置具と内容器とを同時にルーメン内から抜き出すことができる。
また、前記発明の第3の態様においては、前記処置具が、多孔質体からなっていてもよい。
このようにすることで、処置具を液状の検体に接触させるだけで検体が効率良く処置具に吸収され、検体を容易に採取することができる。
また、上記発明においては、前記処置具が、前記検体と特異的に呈色反応する指示物質を保持していてもよい。
このようにすることで、処置具の呈色の有無から検体が目的の検体であるか否かを容易に検査することができる。
また、前記発明の第3の態様においては、前記処置具が、ブラシであってもよい。
このようにすることで、ブラシを体内の組織表面に接触させることにより、組織表面の検体を容易に採取することができる。
また、前記発明の第3の態様においては、前記処置具は、前記一のルーメン内を通って前記カテーテル本体の外部に延びるワイヤ部材が接続され、前記内容器は、その基端面に前記ワイヤ部材が移動可能に挿入された貫通孔が形成され、前記ワイヤ部材の前処置具と前記基端面との間の途中位置に設けられ、前記貫通孔を閉塞可能な蓋体を備えていてもよい。
このようにすることで、ワイヤ部材を引っ張って処置具をルーメン内から抜き出す際に貫通孔が蓋体によって塞がれるので、処置具に付着した検体が貫通孔を介して内容器外に漏れることを防止することができる。
また、本発明の第4の態様は、体内に挿入可能であり、その挿入方向に貫通したルーメンを有するカテーテル本体と、前記ルーメン内の先端部分に前記カテーテル本体の挿入方向に移動可能に配置され、前記体内の検体と接触させられて該検体を採取または検査する処置具と、前記ルーメン内において前記処置具を前記挿入方向前方に出没可能に収納した内容器とを備えるカテーテルの作動方法であって、前記処置具が挿入方向後方に移動したときに、前記内容器が前記処置具とともに該処置具を収納した状態で挿入方向後方に移動するカテーテルの作動方法である。
本発明によれば、操作が簡便でありながら、採取した体液を迅速に検査することにより検査精度を向上することができるという効果を奏する。
あるいは、本発明によれば、簡便な操作で複数回の検体の採取が可能でありながら、毎回他の検体が混入することを防ぎながら目的の検体を採取することができるという効果を奏する。
本発明の第1の実施形態に係る検査器具の全体構成図である。 検査体の詳細な構成を示す図である。 封止部材の例を示す図である。 封止部材のもう1つの例を示す図である。 図1の検査器具の使用方法を説明するフローチャートである。 検査体の変形例であり、検査体が指示薬を保持する吸収片からなる場合の構成を示す図である。 検査体のもう1つの変形例であり、複数の試験片が設けられた場合の一例を示す図である。 シースの変形例を示す図であり、(a)操作ワイヤを操作していない状態と、(b)操作ワイヤを引っ張って先端部を湾曲させた状態とを示している。 検査器具のもう1つの変形例であり、検査体がワイヤに揺動可能に設けられている場合の構成の一例を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る検査器具の使用方法を説明するフローチャートである。 本発明の第3の実施形態に係るカテーテルの全体構成図である。 図11のカテーテルの検査具の動作を説明する図であり、検査具が前方に出没させられた状態を示している。 図11のカテーテルの検査具の動作を説明する図であり、検査具が内容器内に収納された状態を示している。 図11のカテーテルの検査具および内容器の動作を説明する図であり、検査具とともに内容器が後方に引っ張られている状態を示している。 図11のカテーテルと内視鏡を使用して検査を行うときの配置を示す図である。 図11のカテーテルの変形例であり、ブラシを備えた構成を示している。
本発明の第1の実施形態に係る検査器具1について、図1〜図9を参照して以下に説明する。
本実施形態に係る検査器具1は、内視鏡を用いた消化器系または呼吸器系の検査に使用され、図1に示されるように、体腔内に挿入可能なワイヤ(ワイヤ部材)2と、該ワイヤ2の先端に設けられた検査体3と、ワイヤ2および検査体3を収納するシース4とを備えている。
ワイヤ2は、体腔の形状に沿って湾曲可能な可撓性を有しつつ、操作者がその基端側を前後方向に押し引きしたときの動きが先端まで伝わるように適度な剛性を有している。ワイヤ2は、一方向に湾曲するように先端部が癖付けられていてもよい。これにより、ワイヤ2の先端部がシース4から出没するとシース4に対して一方向に湾曲し、挿入方向に対して側方に配置された腔壁などに容易に接触させることができる。
検査体3は、先端側に配置された吸収片5と、該吸収片5と隣接して配置された試験片6とを備えている。
吸収片5は、生体適合性の高い材料からなり、液体と接触すると毛細管現象により液体を吸収するものであればよく、例えば、繊維や高分子から成形された多孔質体が用いられる。吸収片5は、液体を効率良く吸収するように、例えば、表面に図示しない溝が設けられるなど、その体積に対して表面積が大きくなるように形成されていてもよい。
吸収片5は、腔壁と接触したときに患者に与える不快感が軽減されるように、先端面が半球状に形成され、また、ポリエチレングリコールやシリコーン油などの潤滑剤により表面がコーティングされている。吸収片5の径方向の寸法は、体液の採取部位にもよるが、1〜5mmが好ましく、1.5〜3mmがより好ましい。吸収片5の径方向の寸法が、1mmを下回ると、十分な量の体液を吸収できない可能性があり、5mmを上回ると、体内における操作性が低下する可能性がある。
試験片6は、イムノクロマトグラフィ用の試験片である。試験片6aは、図2に示されるように、吸収片5と接着された展開体6aと、吸収片5との間に展開体6aを挟んで配置された吸収パッド6bとを有している。吸収片5により吸収された液体は、吸収パッド6bに向かって展開体6aを一方向に移動して展開されるようになっている。
展開体6aには、吸収片5側から順に、検査すべき標的物質に対する色素標識1次抗体を保持するコンジュゲートパッド6cと、1次抗体の抗原に特異的な抗体が固相化されたテストライン6dとが間隔を空けて設けられている。展開体6aを移動する液体に標的物質が含まれていると、標的物質は、コンジュゲートパッド6cにおいて色素で標識され、テストライン6dにおいて吸着される。これにより、テストライン6dに色素の色の検出線が現れて目視で検査結果を確認できるようになっている。液体に標的物質が含まれていない場合、色素標識1次抗体−標的物質複合体が形成されないため、色素標識1次抗体はテストライン6d上に吸着することなく通過し、検出線は現れない。
1次抗体の色素標識には、例えば、金コロイドや着色ラテックス、または、半導体からなるナノ粒子などが用いられる。ここで、着色ラテックスやナノ粒子を用いる場合、異なる抗原を認識する複数種類の1次抗体を、その種類ごとに色の異なる着色ラテックスまたは発光波長の異なるナノ粒子で標識してコンジュゲートパッド6cに保持させる。この場合、テストライン6dは、各1次抗体に対して設けられる。これにより、一度の操作で複数種類の標的物質を検査することができる。
また、展開体6aには、テストライン6dと吸収パッド6bとの間にコントロールライン6eが設けられていてもよい。コントロールライン6eとは、標的物質の有無に関わらず、反応が正しく行われたかどうかを確認するためのものである。コントロールライン6eは、色素標識1次抗体に特異的な抗体を保持し、該抗体がテストライン6dを流れてきた色素標識1次抗体を捉えることにより、色素が集積して線として現れるようになっている。十分に液体を吸収片5に吸収できなかった、もしくは、全く吸収できなかった場合は、コントロールライン6eまで液体の展開が進まないため、コントロールライン6eに検出線が現れない。このため、コントロールライン6eは、吸収片5による液体の吸収が正しく行なわれたか否かの確認に役立つ。特に、テストライン6dに検出線が現れなかったときに、誤診断の防止に有効である。
試験片6は、ビニルやゴムの薄膜など、液体不透過性材料からなるカバー7により外面全体が被覆されている。カバー7は、外部からテストライン6dを視認できるように、全体が透明であってもよく、図2に示される例のように、テストライン6dの位置、および、コントロールライン6eが設けられている場合にはコントロールライン6eの位置において透明な窓6fを有していてもよい。
検査器具1の外径寸法は、体液の検査部位によって適宜選択され、検査部位が、上部消化器系(胃、十二指腸、小腸等)の場合は2〜3.7mm、下部消化器系(大腸、小腸)の場合は2.8〜3.7mm、呼吸器系の場合は1.2〜3.2mmであることが好ましい。
また、ワイヤ2と検査体3とを合わせた長手方向の寸法は、検査部位が、上部消化器系の場合は1.2から1.65m、下部消化器系の場合は1.8〜2.7mであることが好ましい。
シース4は、挿入方向に沿って貫通孔4aが形成された筒状であり、体腔内の形状に沿って湾曲可能な可撓性を有している。シース4は、検査体およびワイヤと別体に構成され、貫通孔4a内に挿入された検査体3およびワイヤ2はシース4に対して周方向に回転可能になっている。これにより、例えば、シース4が体内の組織形状に沿って蛇行しながら挿入されて捩じれても、貫通孔4a内の検査体3およびワイヤ2が捩じれることを防止することができる。貫通孔4aは、吸収片5が液体を吸収して膨潤した状態でもワイヤ2および検査体3がスムーズに移動するように、吸収片5との間に隙間を形成する径寸法を有していることが好ましい。
シース4は、内視鏡の挿入方向に貫通して形成されたチャネル内に挿入可能な外径寸法を有し、1〜5mmの外径寸法を有することが好ましい。シース4の先端は、腔壁に接触したときに患者が感じる不快感が低減されるように、角が面取りされて丸みを帯びた形状に形成されている。
シース4の先端部分は、一方向に湾曲するように癖付けられており、チャネル内においてはチャネルの形状にしたがって矯正され、チャネルから出没すると所定の方向に湾曲するようになっている。シース4の先端面は、検査体3により貫通可能な封止部材4bにより塞がれている。封止部材4bは、図3に示されるように、ミシン目4cが入ったビニル材料の薄膜、または、図4に示されるように、略中心位置から放射状に切り込み4dが設けられた弾性材料の薄膜が用いられる。これにより、操作者がワイヤ2を前方に押すと、検査体3が容易に封止部材4bを貫通してシース4の先端から出没するようになっている。さらに操作者がワイヤ2を前方に押すことで、ワイヤ2がシース4の先端部から出没可能となっていてもよい。
シース4の材料としては、ポリオレフィン、ポリエステル、ポリアミドまたは塩化ビニル系樹脂が好ましい。ポリオレフィンとしては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレンコポリマ、エチレン−酢酸ビニル共重合体、もしくは、ポリプロピレンとプリエチレンまたはポリブテンとの混合物が好ましい。ポリエスエルとしては、例えば、ポリエチレンテレフタレートまたはポリブチレンテレフタレートが好ましい。塩化ビニル系樹脂としては、例えば、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合体が好ましい。
このように構成された検査器具1の使用方法および作用について、十二指腸の潜血検査を例に挙げ、図5のフローチャートを参照して以下に説明する。この場合、標的物質は、血液(体液)に含まれるヘモグロビンであり、1次抗体には抗ヘモグロビン抗体が使用される。
本実施形態に係る検査器具1を使用して十二指腸内の潜血の有無を検査するには、まず、内視鏡を、体内を撮像しながら十二指腸まで挿入し(ステップS1)、チャネルを介して生理食塩水を十二指腸内に流入させることにより腔壁を洗浄する。これにより、腔壁に潜血がある場合には、血液が洗浄液中に含まれる。
次に、チャネル内にシース4を挿入していくと(ステップS2)、シース4の先端がチャネルから出没して内視鏡画像内に現れる。続いて、内視鏡画像を観察しながらシース4を周方向に回転させることにより、湾曲したシース4の先端を十二指腸内に貯留した洗浄液の方向へ向ける。この状態でワイヤ2を前方へ押すことにより、検査体3を封止部材4bに貫通させて(ステップS3)洗浄液の方向に向かって出没させ、吸収片5を所定時間、例えば、1分間洗浄液に浸す(ステップS4)。その後、ワイヤ2を引っ張って検査体3をシース4内に収納し(ステップS5)、シース4を検査体3とともにチャネル内から引き抜く(ステップS6)。そして、体外においてテストライン6dの検出線の有無を確認することにより(ステップS7)、潜血の有無を検査することができる。
このように、本実施形態によれば、体内で洗浄液が吸収されると続けて検査が開始される。これにより、簡便な操作で検査することができるという利点がある。また、十二指腸に存在する体液には十二指腸粘液の他に膵液や胆汁も含まれ、これらの分泌液内に存在する多数のタンパク質分解酵素によりヘモグロビンが時間の経過とともに分解される。しかしながら、ヘモグロビンの分解が進む前に迅速に検査を開始することにより、潜血の検査精度を向上することができるという利点がある。
また、洗浄液を、例えば、カテーテルなどで吸引したり、綿棒などに吸収させ体外で絞り出したりして回収してから検査しようとした場合、洗浄液の損失が生じるため、実際に試験片6に適用する量よりも多く洗浄液を回収する必要がある。しかしながら、本実施形態に係る検査器具1によれば、吸収片5に吸収された洗浄液は途中で損失することなくそのまま展開体6aへ移動する。
これにより、十二指腸内へ流入させる洗浄液の量を少量に抑えて患者への負担を軽減することができる。また、洗浄液の量を少なく抑えることにより、血液が希釈されて洗浄液中のヘモグロビン濃度が低下してしまうことが防止され、潜血の量が微量であってもそれを確実に発見することができるという利点がある。また、上述した例では、洗浄液により腔壁を洗浄して洗浄液中のヘモグロビンを検査することとしたが、洗浄液を使用せずに特定部位から分泌される十二指腸粘液を吸収片5により吸収して検査することにより、特定部位における潜血を検査することができる。
上記実施形態においては、十二指腸の潜血の有無を検査することとしたが、これに代えて、膵臓、肝臓、胆嚢などの消化器の消化液を検査することとしてもよい。
内視鏡を用いて消化器を検査する場合、患者は絶食して受診するため消化液の分泌量が低下した状態であり、一般的な方法として排出剤を服用することにより消化液の分泌を促してから検査が行われる。しかしながら、本実施形態に係る検査器具1によれば、絶食状態で分泌されるわずかな量の消化液でも十分に検査に足りるので、排出剤により消化液の分泌を促す必要がなくなり、検査に要する時間を短縮することができるとともに、排出剤の服用による患者の負担を軽減することができる。
また、上記実施形態においては、検査体3が、タンパク質分解酵素阻害剤を保持することとしてもよい。タンパク質分解酵素阻害剤は、例えば、吸収片5または展開体6aに保持される。このようにすることで、洗浄液が吸収片5から試験片6に移動する間のヘモグロビンの分解を防いで、検査精度をさらに向上することができる。
また、上記実施形態においては、検査体3として、吸収片5とイムノクロマトグラフィ用の試験片6とを用いることとしたが、これに代えて、図6に示されるように、標的物質と呈色反応を示す指示薬を保持した吸収片5を用いることとしてもよい。
血液中の成分と呈色反応する指示薬を吸収片5に染み込ませた後に乾燥させる。そして、吸収片5を十二指腸内に貯留した洗浄液に接触させることにより、吸収片5の呈色から潜血の有無が検査される。このようにしても、簡便な操作で迅速に検査することができるとともに、検査に必要な洗浄液が少量で済むので、潜血量が微量であっても高い精度で潜血の有無を検査することができる。
なお、指示薬としては、例えば、pH指示薬または、糖やデンプンの指示薬を用いてもよい。このようにすることで、体液のpHまたは、体液中の糖やデンプンの有無を検査することができる。
また、上記実施形態においては、図7に示されるように、吸収片5に複数の試験片6を並列に配置して接着することとしてもよい。各試験片6は、体液が隣の試験片6へ移動しないように液体不透過性材料により互いに隔離されていることが好ましい。このようにすることで、異なる標的物質を検査する試験片6を組み合わせた場合は、一度の操作で複数の標的物質について検査することができる。また、同一の標的物質を検査する試験片6を組み合わせた場合は、複数回検査を行うことで検査精度を向上することができる。なお、試験片6は、イムノクロマトグラフィ用のものに限らず、生体分子間の他の特異的な結合、例えば、生体分子とその受容体、酵素とその基質、互いに相補的な配列を有する核酸などを利用したアフィニティクロマトグラフィ用のものも用いることができる。
また、上記実施形態においては、内視鏡画像により検査体3の位置を確認することとしたが、これに代えて、検査器具1の少なくとも一部をX線不透過性材料により形成し、X線透視画像により検査体3の位置を確認することとしてもよい。例えば、ワイヤ2にステンレスなど金属製のものを使用したり、カバー7の少なくとも一部をX線不透過性材料により形成したりすることにより、X線透視画像で検査体3の位置を容易に確認することができる。
また、上記実施形態においては、シース4の先端部が曲がり癖により湾曲することとしたが、これに代えて、図8(a)に示されるように、シース4の先端に接続され、シース4の側壁に形成された貫通孔内に挿入された操作ワイヤ4eを備え、該操作ワイヤ4eを引っ張ることにより、図8(b)に示されるように、シース4の先端の方向を変更することとしてもよい。このようにすることで、操作ワイヤ4eを引っ張る力を加減することより、シース4の先端面を所望の角度の方向へ向けて、検査体3を所望の方向へ容易に案内することができる。
また、上記実施形態においては、図9に示されるように、検査体3がワイヤ2に対して径方向に揺動可能に設けられ、操作ワイヤ3aの張力により検査体3を揺動させることとしてもよい。図9に示される例では、検査体3がリンク3bを介してワイヤ2に揺動可能に接続されている。検査体3およびリンク3bは弾性を有する弾性ワイヤ3cにより接続され、該弾性ワイヤ3cの一部を操作ワイヤ3aで引っ張った状態で検査体3がワイヤ2に対して正面を向くようになっている。そして、操作ワイヤ3aを引っ張る力を強めるまたは弱めることにより、検査体3が揺動してその先端面の方向が変更されるようになっている。このようにすることで、検査体3を体液の方向へ向けて体液に容易に接触させることができる。
また、上記実施形態においては、内視鏡を使用して消化器または呼吸器を検査する場合を例に挙げたが、他の部位の検査にも用いることができる。
例えば、検査体3を、口腔内や気管内に挿入して唾液や淡、気管支内滲出液を検査したり、鼻腔内に挿入して鼻汁を検査したり、子宮腔や卵管腔に挿入して子宮腔内液、膣内溶液、頸管粘液を検査したりすることができる。このような場合でも、検査に必要な体液が微量で済むので、体液の量を確保するための患者への負担を軽減することができるとともに、体液を迅速にかつ簡便に検査することができる。
この場合に、検査器具1の外径寸法は、咽頭用ならば約5mm、鼻腔用ならば約3mm、婦人科系用ならば約1〜4mmであることが好ましい。また、検査体3の先端からワイヤ2の基端までの長さ寸法は、咽頭用および鼻腔用ならば約15cmであることが好ましく、婦人科系のうち、子宮腔用ならば約20〜40cm、卵管用ならば約35〜55cm、子宮頚部用ならば約10〜20cmであることが好ましい。また、検査体3を容易に検査部位まで案内可能な場合には、シース4を省略してもよい。
また、上記実施形態においては、シース4またはワイヤ2に、先端からの長さを示すメモリが記されていてもよい。
このようにすることで、特に、内視鏡画像やX線透過画像などで検査体3の位置を確認せずに操作者が盲目的に検査器具1を体腔内へ挿入する場合、操作者が検査体3の挿入位置を容易に把握して体腔内の適切な位置において体液を検査することができる。
また、上記実施形態においては、体内において体液の採取から検査まで全ての工程が完了する構成としたが、これに代えて、標的物質を試験片6に吸収させた後、体外に取り出してからさらに処理することとしてもよい。
例えば、EIA(酵素免疫測定法)を用いて体液中のウイルスの有無を検査する場合、試験片6にはウイルスに対する未標識抗体が固相化される。この場合、コンジュゲートパッド6cは不要である。体内において吸収片5から試験片6へ体液を吸収させることにより、ウイルスを試験片6に吸着させて1次反応を行う。次に、検査器具1を体外に取り出し、酵素を標識した2次抗体の溶液を試験片6に滴下して2次反応を行い、続いて酵素と呈色反応を示す基質の溶液を添加することにより、呈色の有無からウイルスの有無が検査される。
このように、体外において処理が必要な検査においても、体液の採取とともに体内で検査が開始されるので、検査に要する手間と時間を省くことができる。
次に、本発明の第2の実施形態について、図10を参照して以下に説明する。本実施形態は、検査器具1の使用方法が第1の実施形態と異なる。検査器具1の構成については、第1の実施形態と共通であるので説明を省略する。
以下に、本実施形態に係る検査器具の使用方法について、図10のフローチャートを参照して説明する。なお、参照するフローチャートにおいて、ステップS1〜S5は第1の実施形態と共通なので説明を省略する。
本実施形態に係る検査器具の使用方法は、ステップS1〜S5を行った後、シース4を検査体3とともにチャネル内に収納し(ステップS8)、他臓器などさらに内視鏡検査を進める(ステップS9)。そして、検査体3による検査待ち時間(約10〜15分)が経過した後、シース4の先端をチャネルから出没させ内視鏡画像内に出現させる。続いて、ワイヤ2を前方へ押すことにより、検査体3を封止部材4bに通過させ(ステップS10)、内視鏡画像を観察しながらシース4を周方向に回転させることにより、テストライン6dの検出線の有無を確認する(ステップS11)。次に、ワイヤ2を引っ張って検査体3をシース4内に収納し(ステップS12)、シース4を検査体3とともにチャネル内から引き抜く(ステップS13)。
このように、本実施形態によれば、内視鏡検査中に検査体3による検査が終了する場合等は、内視鏡下で体内において検査結果の確認を行うことができる。特に、pH指示薬、糖やデンプンの指示薬、潜血反応指示薬のように非常に短時間で検査結果が得られる試験の場合には、さらに迅速に検査結果を得ることができる。さらに、シース4に透明なものを使用すれば、検査体3を封止部材4bから出没させず、シース4の先端をチャネルから出没させるのみで検査結果が得ることができ、操作をより簡便にすることができる。
以下に、本発明の第3の実施形態に係るカテーテル11について図面を参照して説明する。なお、本実施形態においては、カテーテル11として、内視鏡と併用して十二指腸内から膵液を採取する際に使用されるものを例に挙げて説明する。
本実施形態に係るカテーテル11は、図11に示されるように、2つのルーメン12a,12bを有する細長いカテーテル本体12と、一方のルーメン12b内の先端に配置された内容器13と、該内容器13内に収納された検査具(処置具)14とを備えている。
カテーテル本体11は、内視鏡の挿入部の長手方向に形成されたチャネル内に挿入可能な外形寸法を有する。本実施形態において使用される消化器用の内視鏡が有するチャネルの径寸法は、2.8〜2.9mmが一般的である。したがって、カテーテル本体11の外形寸法は、2.6〜2.7mmが好ましい。
ルーメン12a,12bは、体液を吸引する吸引用ルーメン12aと、検査具14が挿入される検査具用ルーメン12bであり、いずれのルーメン12a,12bもカテーテル本体12の先端面に開口している。吸引用ルーメン12aは、カテーテル本体12の基端側の側面に設けられた吸引接続部12cにおいて開口している。吸引接続部12cに、吸引ポンプに接続されたチューブやシリンジなどの図示しない吸引手段を接続し、該吸引手段により吸引用ルーメン12a内を陰圧に吸引することにより、吸引用ルーメン12aの先端面の開口から体液を吸引することができる。吸引用ルーメン12aは、比較的粘性の高い膵液でも容易に吸引できるように、直径寸法が2mm以上であることが好ましい。検査具用ルーメン12bは、カテーテル本体12の基端面に開口している。
内容器13は、筒状であり、先端面が開放され、基端面13aには後述するワイヤ15が長手方向に移動可能に挿入される貫通孔13bが形成されている。内容器13は、例えば、検査具用ルーメン12bの内面との間に摩擦を発生させにくい材料から形成されることにより、検査具用ルーメン12b内において長手方向に滑らかに移動可能になっている。また、内容器13は、検査具用ルーメン12bの先端に設けられた半径方向内方に突出したストッパ12dによってその挿入方向前方への移動が係止されることにより、検査具用ルーメン12b内から挿入方向前方に出没しないようになっている。
検査具14は、カテーテル本体12の外部まで延びるワイヤ(ワイヤ部材)15が接続されている。また、検査具14は、内容器13の内周面との間に十分に大きな隙間が形成されるように外径寸法が設計されている。これにより、操作者は、ワイヤ15をカテーテル本体12の基端側において押し引きすることにより、検査具14が後述するように体液を吸収して膨張した状態であっても、検査具14を内容器13内で滑らかに移動させることができる。
ここで、操作者がワイヤ15を押すと、図12に示されるように、検査具14が内容器13内および検査具用ルーメン12b内から前方に出没する。そして、図12の状態から操作者がワイヤ15を引っ張ると、図13に示されるように、検査具14が内容器13内に収納され、さらに操作者がワイヤ15を引っ張ると、図14に示されるように、検査具14の基端が蓋体16を介して内容器13の基端面(突き当て部)13aに突き当たることにより、内容器13も検査具14とともに基端側に移動するようになっている。
検査具14は、多孔質体からなり、採取すべき検体である膵液と特異的に呈色反応する指示物質を保持している。これにより、検査具14を体液に接触させたときに、該体液が検査具14に効率よく吸収されるとともに、該体液に膵液が含まれている場合には検査具14の色が変化するようになっている。指示物質としては、膵液に特異的に含まれるp−アミラーゼまたは重炭酸塩の指示薬、あるいは、膵液のpHであるpH8.0付近で呈色するpH指示薬を使用することができる。
具体的には、p−アミラーゼの指示薬として、5〜7個のグルコースが直鎖状に重合し、末端に発色基質が結合されたアミロースを用いることができる。発色基質は、アミロースと結合している状態では無色であり、膵液中のp−アミラーゼによってアミロースとの結合が切断されて遊離することにより発色する。あるいは、p−アミラーゼの指示薬として、アミロースとヨウ素液との混合物を用いることができる。例えば、十分な数のグルコースが重合したアミロースとヨウ素液との混合物を保持した検査具14は、ヨウ素の呈色により青色を呈する。そして、検査具14が膵液に接触すると、該膵液中のp−アミラーゼによってアミロースが分解されてヨウ素の青色の呈色が紫や赤に変色する、または、消失する。
重炭酸塩の指示薬としては、ホスホエノールピルビン酸カリウム、3−アセチルピリジンアデニンジヌクレオチド(aNADH)、ホスホエノールピルビン酸カルボキシラーゼ、リンゴ酸脱水素酵素、塩化マグネシウム、オキサミン酸ナトリウムの混合物を用いることができる。重炭酸塩は、ホルホエノールピルビン酸カルボキシラーゼとマグネシウムイオン存在下においてホスホエノールピルビン酸カリウムと反応し、オキサロ酢酸と無機リン酸を形成する。オキサロ酢酸は、リンゴ酸脱水素酵素によってリンゴ酸に還元されると同時に、aNADHを酸化してaNADを生成する。このときに、aNADHの405nmおよび700nmの波長における吸光度が重炭酸塩の濃度に比例して低下することにより、指示薬の色が変化する。
ここで、指示物質が呈する色は、内視鏡画像でより確実に視認できるように可視領域の波長の色であることが好ましい。また、指示物質が呈する色は、検体を採取する部位の環境の色と異なる色であることがより好ましい。本実施形態においては、十二指腸内は胃液や担汁などの黄色の体液が混在した環境であるので、指示物質が青色、緑色または赤色を呈することが好ましい。
ワイヤ15には、貫通孔13bより大きな径寸法を有し液体を透過させない蓋体16が検査具14の基端側に設けられている。これにより、検査具14を検査具用ルーメン12b内から抜き出す際に貫通孔13bが蓋体16により塞がれ、検査具14に吸収された体液が貫通孔13bから内容器13外に漏れることが防止されるようになっている。
なお、図11には、内容器13および検査具14が検査具用ルーメン12b内に配置された状態を示しているが、操作者が、検査具14を収納した状態の内容器13を検査具用ルーメン12bの基端側の開口から挿入することにより、これらを図11のように設置することができる。このときに内容器13を検査具用ルーメン12b内に挿入しやすいように、図示しないワイヤなどが内容器13に接続されていてもよい。
このように構成されたカテーテル11の使用方法および作用について以下に説明する。
本実施形態に係るカテーテル11を使用して十二指腸内から膵液を採取するには、内視鏡映像を観察しながら内視鏡17を十二指腸内に挿入し、内視鏡映像に十二指腸乳頭部が映る位置に内視鏡15を留置する。次に、内視鏡17のチャネル17aに沿ってカテーテル本体12を先端側から挿入していくと、カテーテル本体12の先端部がチャネル17aの開口から出没して内視鏡映像に現れる。
操作者は、内視鏡映像を観察しながらカテーテル本体12を操作し該カテーテル本体12の先端を十二指腸乳頭部近傍に配置する。そして、体外においてカテーテル本体12の基端から延びたワイヤ15を押すことにより、検査具用ルーメン12b内から検査具14を出没させ、図15に示されるように、内視鏡17の視野内に検査具14を配置する。符号17bは、内視鏡15の観察窓を示している。そして、検査具14を十二指腸乳頭部において滲出している体液に接触させ、検査具14の呈色を内視鏡画像で確認する。操作者は、検査具14の色の変化を確認できた場合には、ワイヤ15を引っ張って検査具14を検査具用ルーメン12b内に収納し、カテーテル本体12の先端面を十二指腸乳頭部に配置した状態で吸引手段により吸引用ルーメン12a内を介して体液を採取する。
一方、操作者は、検査具14の色の変化が確認できない場合には、検査具14および内容器13を検査具用ルーメン12b内から抜き出し、新しい検査具14および内容器13を検査具用ルーメン12b内の先端部に設置する。そして、カテーテル本体12の先端位置をずらし、再び検査具14を用いて体液を検査する。以下、検査具14の呈色が確認できるまで、同様にして採取位置の移動と検査具14による検査とを繰り返し、検査具14の呈色が確認できたときに体液の採取を行う。
この場合に、本実施形態によれば、検査具14を検査具用ルーメン12b内から抜き出す際に、検査具14が内容器13内に収納されて保護された状態で検査具用ルーメン12b内を通過させられるので、検査具14に吸収された体液が検査具用ルーメン12bの内壁に付着することが防止される。したがって、次に新しい検査具14を同一の検査具用ルーメン12b内に挿入しても、それ以前に検査した体液が新しい検査具14に付着することが防止される。これにより、新しい検査具14をきれいな状態で検査に使用して該検査具14により正しい検査結果を得ることができるという利点がある。
また、検査具14の交換の都度カテーテル本体12を被験者の体の内外で抜き差しする必要がないので、手順を簡便にし、術者および被験者の負担を軽減することができるという利点がある。さらに、内容器13内に収納された状態で検査具14が検査具用ルーメン12b内から取り出されるので、検査具14に付着した検体が操作者に接触してしまうことを防止することができるとともに、取り出した後の検査具14の取り扱いを容易にすることができるという利点がある。
なお、上記実施形態においては、検査具14で体液が目的の体液であるか否かを確認した後に体液を吸引することとしたが、これに代えて、体液を吸引しながら、検査具14による検査を行ってもよい。
また、上記実施形態においては、検査具14を使用することとしたが、これに代えて、体内の組織から細胞や粘膜などの検体を採取する採取具を使用してもよい。採取具としては、例えば、図16に示されるように、ブラシ(処置具)18を用いることができる。この場合、吸引用ルーメン12aを備えていなくてもよく、吸引接続部12cから吸引用ルーメン12a内を介してX線造影剤などを体内に注入してもよい。
このような場合でも、ブラシ18で体内の組織表面を拭うことにより検体を採取した後、ブラシ18を検査具用ルーメン12b内に収納しても、ブラシ18が内容器13によって保護された状態で検査具用ルーメン12b内を通過させられる。したがって、例えば、複数の採取位置から、ブラシ18を交換しながら検体の採取を繰り返しても、各ブラシ18に、他のブラシ18で採取した検体が検査具用ルーメン12bの内面を介して付着してしまうことを防ぐことができる。
次に、上述した第3の実施形態に係るカテーテルの実施例について説明する。
〔実施例1〕
実施例1に係るカテーテルを以下の手順に従って作製した。
内視鏡用造影チューブ(PR−130、オリンパス社製)と外径が0.5mmのカテーテルとを、略平行に並べて接着することにより、2つのルーメンを有する本実施例に係るカテーテル本体を作成した。内容器として、長さが1cm、外径が0.4mmの透明なチューブを使用した。検査具として、アミラーゼに対する指示薬を染み込ませて乾燥させた濾紙(長さ0.3cm、外径0.3cm)を使用した。指示薬としては、アミロースとヨウ素とを混合した溶液を使用した。濾紙は、チューブ内の略中央に配置した。濾紙には、ワイヤとして、内視鏡用のガイドワイヤを接続した。また、チューブの基端を加熱して細く変形させることにより、チューブの基端側から濾紙が出没しないようにした。
このようにして作製した本実施例に係るカテーテルを使用して以下の手順で体液の検査および採取を行った。
まず、内視鏡の操作練習用の胃・十二指腸立体モデルの異なる位置に、人から採取した膵液または十二指腸液を5mlずつ垂らした。膵液および十二指腸液は、予め行った測定により、膵液の方が十二指腸液よりも10倍以上多くアミラーゼを含んでいることを確認した後に使用した。
内視鏡を立体モデルの胃側から挿入して膵液が貯留している位置の手前に留置し、留置した内視鏡のチャネル内に本実施例に係るカテーテルを挿入してチャネルの開口から出没させ、カテーテル本体の先端を膵液が貯留している位置の近傍に留置した。次に、ガイドワイヤを押すことによりカテーテル本体内から検査具を出没させた。次に、カテーテル本体を構成する内視鏡用造影チューブの基端にシリンジを接続してプランジャを引くことにより、膵液を造影チューブ内に吸引した。このときに、吸引された膵液が検査具に触れて検査具の青色が消失したことを内視鏡映像で確認した。
次に、ガイドワイヤを引っ張ったところ、検査具はチューブ内に収納され、チューブとともにカテーテル内を通過してカテーテル外に取り出すことができた。次に、新しい本実施例に係る検査具をカテーテル内に挿入した。挿入された検査具は青色のままであった。次に、先ほどと同様にして十二指腸液を吸引したところ、検査具が薄い青紫色に変色したことが内視鏡映像で確認された。すなわち、十二指腸に本来含まれているアミラーゼの量に応じた検査具の呈色が確認された。
以上の実験から、本実施例に係るカテーテルによれば、同一のルーメン内に繰り返し検査具を挿入しても、以前に採取した検体が新しい検査具に付着することなく、検査具をきれいに保った状態で検査に用いることができることが確認された。
〔比較例〕
本実施例に係るカテーテルと比較するために、以下のような対照用カテーテルを作成して対照実験を行った。
対照用カテーテルは、濾紙を収容するチューブを備えていない点において実施例1に係るカテーテルと異なる。
このように構成された対照用カテーテルを使用して、実施例1と同様の手順で体液の検査および採取を行った。そのときに、膵液の吸引および濾紙の取り出し後、新しい濾紙をルーメン内に挿入したときに、濾紙の色の変化が内視鏡映像で確認された。
以上の2つの実験から、本発明のカテーテルの構成は、同一のルーメンを介して複数回検体の検査や採取を繰り返す場合に、検査具または該検査具によって採取した検体に、他の検査具で採取した検体の付着または混入を防ぐために有効であること、また、検体から正確な検査結果を得るために有効であることが確認された。
1 検査器具
2 ワイヤ(ワイヤ部材)
3 検査体
3a 操作ワイヤ
3b リンク
3c 弾性ワイヤ
4 シース
4a 貫通孔
4b 封止部材
4c ミシン目
4d 切り込み
4e 操作ワイヤ
5 吸収片
6 試験片
6a 展開体
6b 吸収パッド
6c コンジュゲートパッド
6d テストライン
6e コントロールライン
6f 窓
7 カバー
11 カテーテル
12 カテーテル本体
12a 吸引用ルーメン
12b 検査具用ルーメン
12c 吸引接続部
12d ストッパ
13 内容器
13a 基端面(突き当て部)
13b 貫通孔
14 検査具(処置具)
15 ワイヤ(ワイヤ部材)
16 蓋体
17 内視鏡
17a チャネル
17b 観察窓
18 ブラシ(処置具)

Claims (28)

  1. 体内に挿入可能なワイヤ部材と、
    該ワイヤ部材の先端部に設けられ、体液を吸収して該体液に含まれる標的物質を定性または定量する検査体とを備える検査器具。
  2. 前記検査体が、前記体液を吸収する吸収片と、該吸収片と隣接して配置され、前記吸収片から前記体液を体内で吸収して定性または定量する試験片とを備える請求項1に記載の検査器具。
  3. 前記試験片が、前記標的物質を特異的に吸着する吸着物質を保持するアフィニティクロマトグラフィ用試験片である請求項2に記載の検査器具。
  4. 前記吸着物質が、前記標的物質に対する抗体である請求項3に記載の検査器具。
  5. 1〜5mmの外径寸法を有する請求項1から請求項4のいずれかに記載の検査器具。
  6. 前記検査体を挿入方向に対して体内側の先端から出没可能に収容する筒状のシースを備える請求項1から請求項5のいずれかに記載の検査器具。
  7. 前記シースが、その先端に前記検査体により貫通可能な封止部材を備える請求項6に記載の検査器具。
  8. 前記シースは、可撓性部材からなり、その先端部が挿入方向に対して一方向に湾曲した形状に癖付けられている請求項6または請求項7に記載の検査器具。
  9. 前記シースの先端に接続され挿入方向に沿って基端まで延び、前記先端から前記基端への張力によって前記先端の方向を変更する操作ワイヤを備える請求項6から請求項8のいずれかに記載の検査器具。
  10. 前記シースが、1〜5mmの外径寸法を有する請求項6から請求項9のいずれかに記載の検査器具。
  11. 前記シースは、内視鏡のチャネルに収容可能である請求項6から請求項10のいずれかに記載の検査器具。
  12. 前記シースが、前記ワイヤ部材および前記検査体と別体に構成されている請求項6から請求項11のいずれかに記載の検査器具。
  13. 前記試験片が、液体を透過させない液体不透過性部材により被覆されている請求項2から請求項12のいずれかに記載の検査器具。
  14. 前記液体不透過性部材が、透明である請求項13に記載の検査器具。
  15. 前記試験片が、前記吸収片に隣接し、挿入方向に対して並列に複数配置されている請求項2から請求項14のいずれかに記載の検査器具。
  16. 前記検査体が、前記体液を吸収し、前記標的物質と呈色反応する指示薬を保持する吸収片からなる請求項1に記載の検査器具。
  17. 前記指示薬が、pH、潜血、糖又はデンプンうちのうちいずれかの指示薬である請求項16に記載の検査器具。
  18. 請求項1から請求項17のいずれかに記載の検査器具を前記検査体側から体内に挿入し、前記検査体を体液と接触させることにより、該体液に含まれる標的物質を検査する検査器具の使用方法。
  19. 挿入方向に沿って貫通して形成されたチャネルを有する内視鏡を体内に挿入し、前記チャネル内を介して前記検査器具を体内に挿入する請求項18に記載の検査器具の使用方法。
  20. 前記検査器具による反応の結果を、前記内視鏡により体内で観察する請求項19に記載の検査器具の使用方法。
  21. 体内に挿入可能であり、その挿入方向に貫通した少なくとも2つのルーメンを有するカテーテル本体と、
    一の前記ルーメン内の先端部分に前記カテーテル本体の挿入方向に移動可能に配置され、前記体内の検体を採取または検査する処置具と、
    前記一のルーメン内において前記処置具を前記挿入方向前方に出没可能に収納しつつ、前記処置具とともに該処置具を収納した状態で挿入方向後方に移動可能に設けられた内容器とを備え、
    他の一の前記ルーメンが、その内部を吸引可能な吸引手段に接続可能な吸引接続部を有するカテーテル。
  22. 前記他の一のルーメンが、2mm以上の直径寸法を有する請求項21に記載のカテーテル。
  23. 前記内容器は、前記挿入方向後方に移動した前記処置具の基端が突き当てられる突き当て部を有する請求項21または請求項22に記載のカテーテル。
  24. 前記処置具が、多孔質体からなる請求項21から請求項23のいずれかに記載のカテーテル。
  25. 前記処置具が、前記検体と特異的に呈色反応する指示物質を保持している請求項21から請求項24のいずれかに記載のカテーテル。
  26. 前記処置具が、ブラシである請求項21から請求項23のいずれかに記載のカテーテル。
  27. 前記処置具は、前記一のルーメン内を通って前記カテーテル本体の外部に延びるワイヤ部材が接続され、
    前記内容器は、その基端面に前記ワイヤ部材が移動可能に挿入された貫通孔が形成され、
    前記ワイヤ部材の前処置具と前記基端面との間の途中位置に設けられ、前記貫通孔を閉塞可能な蓋体を備える請求項21から請求項26のいずれかに記載のカテーテル。
  28. 体内に挿入可能であり、その挿入方向に貫通したルーメンを有するカテーテル本体と、前記ルーメン内の先端部分に前記カテーテル本体の挿入方向に移動可能に配置され、前記体内の検体と接触させられて該検体を採取または検査する処置具と、前記ルーメン内において前記処置具を前記挿入方向前方に出没可能に収納した内容器とを備えるカテーテルの作動方法であって、
    前記処置具が挿入方向後方に移動したときに、前記内容器が前記処置具とともに該処置具を収納した状態で挿入方向後方に移動するカテーテルの作動方法。
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