JPWO2011068018A1 - データ処理装置、データ処理システムおよびデータ処理方法 - Google Patents

データ処理装置、データ処理システムおよびデータ処理方法 Download PDF

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Abstract

並列コンピュータのオーバーヘッドを小さくし、全体としての処理速度を向上させる。互いに異なる周波数帯域が設定され、データごとに、当該データに対する1つ以上の処理命令を示す命令情報を含む処理情報が付加されたパケットを処理する複数の処理部を備え、前記複数の処理部は、前記パケットのうち、前記処理情報に応じて定まる宛先が当該処理部を示すパケットのみを取得する入出力部と、前記入出力部によって取得された前記パケットの前記処理命令を実行する演算部と、をそれぞれ有し、前記入出力部は、当該処理部に設定された周波数帯域の電磁波のみを受信して、前記パケットを取得する受信部を含む。

Description

本発明は、データ処理装置、データ処理システム、およびデータ処理方法に関する。
コンピュータアーキテクチャとして、記憶装置(メモリ)から命令を順次読み出して(fetch)、解読し(decode)、実行する(execute)、ノイマン型アーキテクチャが一般に知られている。当該ノイマン型アーキテクチャは、命令の実行順序を予め定め、オペランド(演算対象のデータ)をその都度集めながら処理を行う、命令中心の処理体系となっている。
また、ノイマン型コンピュータにおいて、複数の命令を並列処理するCPU(Central Processing Unit:中央処理装置)アーキテクチャとして、スーパースカラ・プロセッサが知られている。当該スーパースカラ・プロセッサは、オペランドの到着順に、実行ノードに対して命令を発行し(issue)、実行する、アウト・オブ・オーダ処理が可能となっている。しかしながら、スーパースカラ・プロセッサにおいては、スケジューラがデータ依存性を検査しながら実行結果を正しい順序に並べ替えるため、同時に実行可能な命令数の増加は、スケジューラの複雑化を招くこととなる。
一方、非ノイマン型アーキテクチャとして、データ依存性に着目し、データフロー(データの流れ)に従って処理を行う、データ駆動型アーキテクチャが知られている。当該データ駆動型アーキテクチャは、実行ノードにオペランドが揃った時点で発火し(fire)、次の実行ノードに命令の実行結果を転送することによって、多くの命令を並列処理することができる。
例えば、特許文献1では、プロセッサ間の制御にデータ駆動型(特許文献1においてはデータフローマシン型)アーキテクチャを、プロセッサ内の制御にノイマン型アーキテクチャを、それぞれ用いるマルチプロセッサシステムが開示されている。当該マルチプロセッサシステムは、データ駆動型およびノイマン型アーキテクチャを組み合わせて用いることによって、複雑なハードウェア構成を用いることなく、スレッドに分割されて生成された実行コードに基づいて並列処理を行うことができる。
また、例えば、非特許文献1では、TRIPS(Tera-op Reliable Intelligently advanced Processing System)アーキテクチャが開示されている。当該TRIPSアーキテクチャは、タイルプロセッサと呼ばれるチップアーキテクチャと、EDGE(Explicit Data Graph Execution)と呼ばれるISA(Instruction Set Architecture:命令セットアーキテクチャ)とを組み合わせたものとなっている。これらのうち、タイルプロセッサは、隣接するコア間のみを配線することによって、配線遅延の問題を回避し、コア数が増加しても動作速度を高速に保つことができる。一方、EDGEアーキテクチャは、命令を実行ノードに静的に配置し、データフロー型アーキテクチャと同様に、実行ノードにオペランドが揃った時点で実行することによって、処理の並列性を最大限に高めることを目指している。
このようにして、上記のようなコンピュータアーキテクチャを単独で、または組み合わせて用いることによって、複数の命令を並列処理することができる。
特開2007−193430号公報 特開2008−130712号公報
Doug Burger, et al., "Scaling to the End of Silicon with EDGE Architectures," IEEE Computer, vol. 37, no. 7, pp. 44-55, July 2004
並列コンピュータは、上記のデータ駆動型アーキテクチャを用いることによって、多くの命令を並列処理することができる。さらに、実行ノードを行列状に配置したタイルプロセッサアーキテクチャを用いることによって、多くの実行ノードを高速に動作させることができる。
しかしながら、タイルプロセッサアーキテクチャでは、隣接する実行ノード間のみが接続されているため、全体の実行ノード数が増加するほど、オペランドが移動する際に経由する平均的な実行ノード数も増加することとなる。したがって、タイルプロセッサアーキテクチャによって各実行ノードを高速に動作させることができるものの、各オペランドの処理時間全体に占めるオーバーヘッド(移動時間)の割合が大きくなってしまう。
当該オーバーヘッドは、各オペランドの移動範囲を制限することによって、小さくすることができる。しかしながら、この場合には、オペランドの分布に偏りが発生しやすくなるため、実行ノードの使用効率が低下してしまう。また、すべての実行ノード間を直接接続することによっても、オーバーヘッドを小さくすることができる。しかしながら、この場合には、配線遅延の問題を回避できないだけでなく、実行ノード数が増加するほど配線が困難となる。
そのため、並列コンピュータ全体としての処理速度を向上させるためには、これらの要素がトレードオフの関係となる。
前述した課題を解決する主たる本発明は、互いに異なる周波数帯域が設定され、データごとに、当該データに対する1つ以上の処理命令を示す命令情報を含む処理情報が付加されたパケットを処理する複数の処理部を備え、前記複数の処理部は、前記パケットのうち、前記処理情報に応じて定まる宛先が当該処理部を示すパケットのみを取得する入出力部と、前記入出力部によって取得された前記パケットの前記処理命令を実行する演算部と、をそれぞれ有し、前記入出力部は、当該処理部に設定された周波数帯域の電磁波のみを受信して、前記パケットを取得する受信部を含むことを特徴とするデータ処理装置である。
本発明の他の特徴については、添付図面及び本明細書の記載により明らかとなる。
<関連出願の相互参照>
この出願は、2009年12月2日に出願された日本特許出願第2009−274033号に基づく優先権を主張し、その内容を本願に援用する。
本発明によれば、並列コンピュータのオーバーヘッドを小さくし、全体としての処理速度を向上させることができる。
データ処理装置を備えたデータ処理システム全体の構成の概略を示すブロック図である。 本発明の一実施形態におけるデータ処理装置の構成を示すブロック図である。 電磁波(光)を用いて情報伝達を行う場合の通信路の構成の一例を示す図である。 電磁波(光)を用いて情報伝達を行う場合のパケットの送受信動作の一例を説明する図である。 PE(処理要素)、MCE(メモリ制御要素)、およびキャッシュメモリの他の配置例を示す図である。 ソースプログラムとデータ処理装置で処理されるプログラム(実行コード)との関係の一例を示す図である。 データ処理装置で用いられる命令セットの一例を示す図である。 MCE(メモリ制御要素)によって生成されるデータフロー図の一例を示す図である。 MCE(メモリ制御要素)によって生成される基本パケット列の一例を示す図である。 MCE(メモリ制御要素)によって生成される展開後のパケット列の一例を示す図である。 ソースプログラムとデータ処理装置で処理されるプログラム(実行コード)との関係の他の例を示す図である。 本発明の一実施形態におけるPE(処理要素)の構成を示すブロック図である。 各PE(処理要素)および各MCE(メモリ制御要素)に共通の発光素子を備えたデータ処理装置の構成の一例を示す透過側面図である。 複数のチャネルを備える送信部の構成の一例を示す図である。 各PE(処理要素)および各MCE(メモリ制御要素)が複数のチャネルを使用する場合のパケットの送受信動作の一例を説明する図である。 本発明の一実施形態における宛先情報の算出方法を説明する図である。 バッファメモリに実装されるハッシュテーブルの一例を示す図である。 本発明の一実施形態におけるデータ処理装置の動作を説明する図である。
本明細書および添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
===データ処理システム全体の構成の概略===
以下、図1を参照して、データ処理装置を備えたデータ処理システム全体の構成の概略について説明する。
図1に示されているデータ処理システムは、データ処理装置1を備えた並列コンピュータシステムであり、データ処理装置1以外に、記憶装置6、入力装置7、出力装置8、およびバス9を含んで構成されている。また、データ処理装置1、記憶装置6、入力装置7、および出力装置8は、バス9を介して互いに接続されている。なお、データ処理装置1の構成についての詳細な説明は後述する。
===データ処理システム全体の動作の概略===
次に、データ処理システム全体の動作の概略について説明する。
記憶装置6は、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)などで構成され、プログラム(実行コード)や当該プログラムの実行に用いられるデータなどを記憶している。また、データ処理装置1は、コンピュータシステムのCPUに相当し、記憶装置6に記憶されているプログラムを実行する。なお、データ処理装置1の動作についての詳細な説明は後述する。
入力装置7は、キーボードやマウスなどで構成され、データやプログラム(ソースプログラムまたは実行コード)を含む情報を外部から当該データ処理システムに入力する。一方、出力装置8は、ディスプレイやプリンタなどで構成され、情報を文字や画像などとして外部に出力する。
なお、上記データ処理装置1、記憶装置6、入力装置7、および出力装置8の分類は、固定的なものではない。例えば、ハードディスクドライブや光ディスクドライブなどの補助記憶装置は、記憶装置6として用いられるが、外部との間で情報を入出力する入力装置7および出力装置8に分類してもよい。
===データ処理装置の構成===
以下、図2を参照して、本発明の一実施形態におけるデータ処理装置の構成について説明する。
図2に示されているデータ処理装置1は、PE(Processor/Processing Element:処理要素/処理素子)100ないし115、MCE(Memory Control/Controlling Element:メモリ制御要素/メモリ制御素子)300ないし303、およびキャッシュメモリ400を含んで構成されている。
データ処理装置1は、処理部に相当するPEを複数備えている。本実施形態では、一例として、データ処理装置1は、4行4列の行列状に配置された16個のPE100ないし115を備え、PE100ないし115には、図2に示すように、それぞれ0ないし15の識別番号が設定されているものとする。また、各PEは、発光素子LEおよび受光素子LRを備えている。なお、各PEの構成についての詳細な説明は後述する。
データ処理装置1は、制御部に相当するMCEを少なくとも1つ備えている。本実施形態では、一例として、データ処理装置1は、4個のMCE300ないし303を備え、MCE300ないし303には、図2に示すように、それぞれ0ないし3の識別番号が設定されているものとする。また、各MCEは、PEと同様に、発光素子LEおよび受光素子LRを備えている。
キャッシュメモリ400は、MCE300ないし303と接続されている。また、キャッシュメモリ400は、前述したバス9(不図示)を介して、データ処理装置1外の記憶装置6と接続されている。
===通信路の構成および動作の一例===
本実施形態では、前述した配線遅延やオーバーヘッドなどの問題を回避するため、PE間やPEおよびMCE間の情報伝達は、電磁波を用いて行われる。ここで、電磁波、特に光を用いて情報伝達を行う場合における、PE間やPEおよびMCE間の通信路の構成の一例を図3に示す。なお、図3は、データ処理装置1をMCE303、およびPE103、107、111、115側(図2において下側)から見た透過図(透過側面図)である。
図3に示されている通信路は、光を透過する透過材501、光を反射する反射材502、および光を吸収する吸収材503からなり、各PE、各MCE、およびキャッシュメモリ400が形成される半導体基板504の上方に配置されている。なお、透過材501および反射材502は、それぞれ光ファイバにおけるコア(core)およびクラッド(cladding)に相当し、石英ガラスやプラスチックなどが用いられる。さらに、透過材501としてシリコンや窒化シリコンを用い、反射材502として酸化シリコンを用いることによって、これらを半導体基板504上に形成することが可能となる。
透過材501の領域には、各PEおよび各MCEが備える発光素子LEおよび受光素子LRが配置されている。また、透過材501は、反射材502より屈折率が高く、反射材502は、透過材501を上下から挟むように配置されている。さらに、吸収材503は、反射によって光信号の波形が崩れるのを防止するため、少なくとも各発光素子LEおよび各受光素子LRを囲むように配置されている。そして、このような構成によって、発光素子LEから出射された光信号は、反射材502によって全反射されながら透過材501中を伝達され、各受光素子LRに入射する。
ここで、各PEおよび各MCEには、互いに異なる波長域(周波数帯域)が設定されており、各受光素子LRは、OCF(On-chip Color Filter)やリング発振器などを用いた光学フィルタによって、設定された波長域の光のみを受光するように構成されている。本実施形態では、一例として、図2に示すように、PE100ないし115には、それぞれ波長域λ0ないしλ15が設定され、MCE300ないし303には、それぞれ波長域λ16ないしλ19が設定されているものとする。
そして、各発光素子LEは、情報伝達先のPEまたはMCEに設定された波長域の光信号を出射することによって、選択した1つのPEまたはMCEに情報を伝達することができる。なお、発光素子が出射する光の波長を可変とする方法として、例えば特許文献2では、3端子型結晶シリコン素子の制御電極に印加する電位によって波長を制御する方法が開示されている。また、互いに異なる波長域の光を出射する複数の発光素子を切り替えて用いることによっても、波長を可変とすることができる。
ここで、図4を参照して、図3に示した通信路において、光を用いて情報伝達を行う場合における、データ処理装置1の送受信動作の具体例について説明する。以下、各PEおよび各MCEを、設定されている識別番号aと対応付けて、PE(a)およびMCE(a)のように称することとする。
本実施形態のデータ処理装置1において、後述するように、PE間やPEおよびMCE間の情報伝達は、パケットを送受信することによって行われる。また、本実施形態の光を用いた情報伝達においては、1つのPEまたはMCEに対して複数のPEまたはMCEから同時にパケットが送信される場合、これらは同じ波長域の光で送信される。そのため、データ処理装置1は、競合によって情報が失われたり、変更されたりしないように調停(仲裁)する、アービトレーション機能を備えている。
図4の最初のアービトレーションフェーズにおいて、PE(2)およびPE(4)から波長域λ0の光でRTS(Request to Send:送信要求)パケットが送信され、PE(0)は、PE(4)からのRTSパケットを先に受信している。この場合、PE(0)は、PE(4)に対して波長域λ4の光でCTS(Clear to Send:送信許可)パケットを送信することとなる。そして、PE(4)は、CTSパケットを受信した後、データ転送フェーズにおいて、PE(0)に対して波長域λ0の光で通常の(データ)パケットを送信する。
さらに、次のアービトレーションフェーズにおいては、PE(2)およびPE(3)から波長域λ0の光でRTSパケットが送信され、PE(0)は、PE(2)からのRTSパケットを先に受信している。この場合、PE(0)は、PE(2)に対して波長域λ2の光でCTSパケットを送信することとなる。そして、PE(2)は、CTSパケットを受信した後、データ転送フェーズにおいて、PE(0)に対して波長域λ0の光で通常の(データ)パケットを送信する。
このようにして、各発光素子LEが情報伝達先のPEまたはMCEに設定された波長域の光でパケットを送信し、各受光素子LRが設定された波長域の光のみを受光することによって、パケットを取得することができる。以下、RTS/CTSパケット以外の通常の(データ)パケットを、単にパケットと称することとする。
なお、各PEおよび各MCEに設定される波長域は、紫外領域から赤外領域までのいずれを用いてもよい。しかしながら、透過材501および反射材502に用いられる材料によっては、紫外線を吸収し、透過率が低下するため、可視光領域から赤外領域までの波長を用いることが望ましい。
また、データ処理装置1における各PEの配置は、タイルプロセッサと同様の行列状の配置に限定されるものではない。例えば図5に示すように、面積が大きいキャッシュメモリ400を中央に配置し、周囲にPEおよびMCEを配置してもよい。この場合、後述するように、パケットは各MCEから発行されるため、発行元のMCEから発行先のPEまでの距離を平均化することができる。
===データ処理装置の動作===
次に、図6ないし図11を適宜参照して、本実施形態におけるデータ処理装置の動作について説明する。
キャッシュメモリ400は、キャッシュを行いつつ、MCE300ないし303と記憶装置6との間の入出力を制御する。したがって、記憶装置6に記憶されているプログラムやデータなどは、キャッシュメモリ400を介してMCE300ないし303に読み込まれる。
ここで、ソースプログラムとデータ処理装置1で処理されるプログラム(実行コード)との関係の一例を図6に示す。高級言語で記述されたソースプログラムP0は、実行コードP1に予めコンパイルされたうえで記憶装置6に記憶されており、MCE300ないし303には、実行コードP1が読み込まれる。なお、図6においては、ソースプログラムP0の一例として、C++言語で記述された、配列sp[1024]の各要素を2で除算した値を配列dp[1024]に格納する処理が示されている。また、実行コードP1は、機械語プログラムではなく、機械語と略1対1に対応するアセンブリ言語で記述されたプログラムとしてもよい。
MCE300ないし303は、読み込まれた実行コードP1から、データフロー図に基づいて、後述するパケット列を生成する。なお、各MCEは、データフロー図自体を生成する必要はないが、本実施形態においては、説明の便宜上、まずデータフロー図を生成し、次にデータフロー図に基づいてパケット列を生成するものとする。
ここで、データ処理装置1で用いられる命令セットの一例を図7に示す。図7において、各命令は、2入力・1出力命令と1入力・1出力命令とに大別されている。これらのうち、2入力・1出力命令は、入力された2つのデータをそれぞれ左側および右側オペランドとして2項演算を行う命令である。一方、1入力・1出力命令は、入力された1つのデータをオペランドとして単項演算を行う命令である。また、図7に示すように、各命令に対して、オペレータ(演算子)に相当する記号と機械語における16進表記とが設定されており、これらはデータフロー図やパケット列についての説明で用いられる。
まず、2入力・1出力命令について説明する。
2つのデータ(AおよびB)の加算結果(A+BまたはB+A)を出力する加算命令に対しては、記号「+」と16進表記10Hとが設定されている。一方、2つのデータ(LおよびR)の減算結果(L−R)を出力する減算命令の場合、減算は交換法則が成立しない非可換演算であるため、各データを左側または右側オペランドの何れとするかを示す左右情報(方向情報)を必要とする。そのため、減算命令に対する記号「−」には、さらに左右情報「L」または「R」が付加され、それぞれ16進表記12Hまたは13Hが設定されている。
なお、左右情報「L」は、左側オペランドとなるデータを示し、左右情報「R」は、右側オペランドとなるデータを示している。また、当該命令セットにおいては、各命令のLSB(Least Significant Bit:最下位ビット)が左右情報専用に割り当てられている。したがって、以下の命令(ヌル文字を除く)においても、左右情報「L」を有する命令および左右情報を有しない命令のLSBは0、左右情報「R」を有する命令のLSBは1となっている。
2つのデータ(AおよびB)の乗算結果(A×BまたはB×A)を出力する乗算命令に対しては、左右情報を有しない記号「×」と16進表記14Hとが設定されている。一方、2つのデータ(LおよびR)の除算結果(L÷R)を出力する除算命令に対しては、左右情報が付加された記号「÷L」および「÷R」と、16進表記16Hおよび17Hとが設定されている。
左右情報が付加された記号「writeL」および「writeR」と、16進表記18Hおよび19Hとが設定されている書き込み命令は、データ(L)が示す記憶装置6のアドレスに記憶されているデータ(*L)にデータ(R)を書き込む命令である。なお、「*」は間接参照演算子である。
左右情報が付加された記号「app1L」および「app1R」と、16進表記50Hおよび51Hとが設定されているデータ追加命令は、後述するパケット(L)のデータ部分にパケット(R)のデータ部分を追加する命令である。また、左右情報が付加された記号「app2L」および「app2R」と、16進表記52Hおよび53Hとが設定されている命令追加命令は、後述するパケット(L)の処理命令部分にパケット(R)のデータ部分を追加する命令である。
次に、1入力・1出力命令について説明する。なお、1入力・1出力命令は、1つのデータのみをオペランドとするため、いずれも左右情報を有しない。
記号「NOP」と16進表記00Hとが設定されているNOP命令は、何もしない命令である。また、記号「read」と16進表記02Hとが設定されている読み出し命令は、データ(A)が示す記憶装置6のアドレスに記憶されているデータ(*A)を読み出す命令である。なお、命令ではないが、パケットの終端を示すヌル文字として、例えば16進表記FFHが設定されている。
各MCEは、図7に示した命令セットを用いて、一般的なデータ駆動型アーキテクチャの場合と同様に、データフロー図を生成する。図8は、実行コードP1から生成されたデータフロー図を示しており、図6に示したソースプログラムP0のforループ内の処理に対応している。
図8において、D1ないしD5はデータを示しており、I1ないしI5は命令を示している。加算命令I4は、データD1(dp)およびデータD2(ii)を加算し、データdp+iiを出力し、加算命令I1は、データD3(sp)およびデータD4(ii)を加算し、データsp+iiを出力する。また、読み出し命令I2は、記憶装置6からデータ*(sp+ii)を読み出す。さらに、除算命令I3は、データ*(sp+ii)をデータD5(2)で除算し、データ*(sp+ii)/2を出力する。そして、書き込み命令I5は、記憶装置6のデータ*(dp+ii)にデータ*(sp+ii)/2を書き込む。
以上のデータフローによって、配列sp[1024]の1つの要素を2で除算した値が配列dp[1024]に格納される。図9は、図8に示したデータフロー図に基づいて生成された基本パケット列を示している。
各パケットは、データ部分(data section)と拡張識別情報部分(extended identification information section)とからなる。また、拡張識別情報部分は、識別情報部分(identification information section)と処理命令部分(processing instructions section)とからなる。なお、各パケットは、暗号化や圧縮などの目的で適宜符号化されていてもよい。
データ部分は、データ本体のほか、当該データのデータ長情報を含む。また、データ長情報は、例えばデータのバイト数を示すが、データ処理装置1が固定長データのみを扱う場合には、不要となる。
識別情報部分は、例えばMCE IDおよび処理IDを含む。これらのうち、処理IDは、基本パケット列ごとに設定されるため、図9においては空(ヌル文字)であり、forループを展開する際に設定される。一方、MCE IDは、当該基本パケット列を生成したMCEを示す発行元情報に相当し、例えば、図2に示した0ないし3の識別番号が用いられる。また、基本パケット列においては、図9に示すように、MCE IDを空とし、forループを展開する際に、MCE IDを処理IDとともに設定するようにしてもよい。
本実施形態では、一例として、処理命令部分は、5個までの命令1ないし5のほか、命令数情報を含む。また、各命令は、実行順序とは逆順に配列されており、最初に実行されるべき命令が最後尾に配置され、以降は空となっている。さらに、命令数情報は、未処理の命令数を示すが、その都度計数するようにしてもよい。
図9から明らかなように、当該基本パケット列は、図8に示したデータフロー図を5個のデータD1ないしD5ごとに再構成したものであり、各パケットは、当該データに識別情報および処理命令を付加して生成される。さらに、各MCEは、繰り返し処理などの基本パケット列に対する制御命令を展開したうえで、各パケットを発行先のPEに発行する。図10は、図9に示した基本パケット列に対して、forループを展開した後のパケット列を示している。
図6に示したように、当該forループは、ii=0からii=1023までの繰り返し処理であるので、展開することによって、5×1024パケットが生成されることとなる。また、図10に示すように、5パケットごとに1から1024までの同一の処理IDを含んでおり、当該5パケットがそれぞれ図9に示した基本パケット列に対応している。なお、図10においては、一例として、MCE IDは1となっており、各パケットがMCE301によって生成されたことを示している。
MCE301から発行された各パケットは、PE100ないし115のうち、後述する宛先情報が示すPEまで、通信路を介して伝達される。また、各PEは、パケットに含まれる処理命令を実行する実行ノードに相当する。なお、各PEの動作についての詳細な説明は後述する。
以上のように、本実施形態のデータ処理装置は、オペランドとなるデータとオペレータとなる命令とが一体となったパケットを処理対象としている点で、前述した従来のコンピュータアーキテクチャと大きく異なっている。
なお、本発明のデータ処理装置は、本実施形態に示したように、機械語やアセンブリ言語で記述された実行コードP1からパケット列を生成するMCEを備える構成に限定されるものではない。
例えば、記憶装置6には、ソースプログラムP0から実行コードP1にコンパイルする際の中間の段階で生成される中間コードとして、構文木(syntax tree)で表現されたプログラムが記憶されていてもよい。構文木では、オペランドが葉ノード(leaf node)に配置され、オペレータが内部ノード(internal node)に配置された木構造となっているため、機械語やアセンブリ言語の場合に比べて、データフロー図の生成が容易となる。
また、例えば、記憶装置6には、コンパイラを備える外部装置によって予め生成された基本パケット列(sequences of base packets)や展開後のパケット列(sequences of expanded packets)が記憶されていてもよい。基本パケット列が記憶されている場合には、各MCEは、読み込まれた基本パケット列に対する制御命令を展開し、MCE IDや処理IDを設定したうえで、各パケットを発行先のPEに発行する。一方、展開後のパケット列が記憶されている場合には、各MCEは、各パケットをそのまま発行先のPEに発行することができる。
また、例えば、記憶装置6には、展開後のパケット列のうち、識別情報部分の一部または全部を省略した、またはヌル文字とした中間パケット列(sequences of interim packets)が記憶されていてもよい。この場合には、各MCEは、省略されたMCE IDや処理IDを設定したうえで、各パケットを発行先のPEに発行する。
さらに、例えば、展開後のパケット列が外部装置からデータ処理装置に直接入力されてもよい。この場合の外部装置には、並列に動作している他のデータ処理装置も含まれ得る。
ここで、ソースプログラムとデータ処理装置1で処理されるプログラム(実行コード)との関係の他の例を図11に示す。この場合、コンパイラは、高級言語で記述されたソースプログラムP0から、データフロー図に基づいて基本パケット列を生成し、さらに、当該基本パケット列に対する制御命令を展開する。また、記憶装置6には、当該展開後のパケット列が適宜符号化されたうえで、実行コードP2として記憶される。そして、MCE300ないし303には、実行コードP2が読み込まれる。
===PE(処理要素)の構成===
以下、図12を参照して、本実施形態におけるPEの構成について説明する。
図12に示されているPE100ないし115は、入出力部210、比較・選択部230、バッファメモリ240、オペランドバッファ250a、250b、およびALU(Arithmetic Logic Unit:算術論理演算部)260をそれぞれ含んで構成されている。
入出力部210は、宛先情報算出部211、送信部212、および受信部213を含む。また、送信部212および受信部213は、それぞれ発光素子LEおよび受光素子LRを備えており、これらを介して、データ転送フェーズにおけるパケットおよびアービトレーションフェーズにおけるRTS/CTSパケットを送受信している。さらに、送信部212および受信部213は、読み出し命令によって記憶装置6から読み出されたデータや、書き込み命令によって記憶装置6に書き込まれるデータなども、データ転送フェーズにおいてパケットとして送受信することとなる。
なお、パケットを送受信する際の光信号の変調方式としては、例えばOOK(On-Off Keying:オン・オフ変調)などを用いることができる。また、PEおよびMCE間でパケットの送受信を行うため、MCE300ないし303も、入出力部210と同様の入出力部を備えている。
また、データ処理装置1の各PEおよび各MCEは、本実施形態に示したように、1つの発光素子LEを備える構成に限定されるものではない。
例えば図13に示すように、各PEおよび各MCEに共通の発光素子LEを備えた構成としてもよい。図13において、発光素子LEから出射された広い波長域の光が光導波路WGを介して各PEおよび各MCEに導かれている。また、各PEおよび各MCEは、光学フィルタFLによって情報伝達先のPEまたはMCEに設定された波長域のみを透過させ、光スイッチSWによってOOKなどの変調を行う。そして、変調された光信号が光導波路WGを介して透過材501の領域に導かれる。なお、図13においては、他のPEまたはMCEからの光信号も、光導波路WGを介して受光素子LRに入射する構成となっている。
また、各PEおよび各MCEが複数の発光素子LEを備え、複数のチャネルを使用して、PE間やPEおよびMCE間でパケットを送受信する構成としてもよい。この場合、波長可変の発光素子を複数備えるほか、例えば図14に示すように、各送信部が、設定された波長域λ0ないしλ19の光を出射する波長固定の発光素子を備え、これらを切り替えて用いる構成とすることもできる。
ここで、図15を参照して、各PEおよび各MCEが複数のチャネルを使用して情報伝達を行う場合における、データ処理装置1の送受信動作の具体例について説明する。なお、図15においては、一例として、各PEおよび各MCEは、光スイッチなどの変調手段を少なくとも4つ備え、同時に4つのチャネルを使用している。また、アービトレーションフェーズは、RTSパケットを送受信するRTSフレームとCTSパケットを送受信するCTSフレームとからなり、CTSフレームは、さらに、各PEおよび各MCEに対応するタイムスロットに時分割されている。
図15のRTSフレームにおいて、PE(0)から波長域λ1ないしλ4の光でRTSパケットが送信され、これらのRTSパケットは、それぞれPE(1)ないしPE(4)によって受信されている。また、PE(1)ないしPE(4)のうちPE(2)およびPE(4)は、CTSフレームのそれぞれに対応するタイムスロットにおいて、PE(0)に対して波長域λ0の光でCTSパケットを送信している。この場合、PE(0)は、それぞれのCTSパケットを受信した後、データ転送フェーズにおいて、PE(2)およびPE(4)に対してそれぞれ波長域λ2およびλ4の光でパケットを送信することとなる。
受信部213によって取得されたパケットは、比較・選択部230に入力されている。また、比較・選択部230は、ハッシュ値算出部231を含み、記憶部に相当するバッファメモリ240との間でパケットを入出力している。さらに、比較・選択部230からは、オペランドバッファ250aおよび250bを介して、それぞれ左側および右側オペランドとなるデータを有するパケットが、演算部に相当するALU260に入力されている。そして、ALU260によって新たに生成されたパケットは、宛先情報算出部211に入力されている。
宛先情報算出部211から送信部212には、新たに生成されたパケットとともに、後述する宛先情報に対応する波長域情報WLが入力されている。また、受信部213がRTSパケットを受信した場合には、受信部213から送信部212に、当該RTSパケットの送信元のPEまたはMCEに設定された波長域情報WLが入力されることとなる。さらに、受信部213がCTSパケットを受信した場合には、受信部213から送信部212に、当該CTSパケットが入力されることとなる。そして、送信部212からは、波長域情報WLが示す波長域の光で新たに生成されたパケットやRTS/CTSパケットが送信されている。
なお、新たに生成されたパケットの宛先情報が当該PEを示している場合には、当該パケットは、宛先情報算出部211から比較・選択部230に入力されることとなる。
===PE(処理要素)の動作===
次に、図16ないし図17を適宜参照して、本実施形態におけるPEの動作について説明する。
入出力部210の受信部213は、当該PEに設定された波長域λnの光のみを受光して、パケットを取得する。ここで、各パケットは、送信元のPEまたはMCEの宛先情報算出部211によって算出された宛先情報に対応する波長域の光で送信されており、当該波長域が設定されたPEまたはMCEのみが受信することができる。したがって、各PEおよび各MCEは、宛先情報が示す、各パケットを処理すべきPEのみにパケットを伝達することができる。
なお、宛先情報は、各パケットの拡張識別情報部分から求めることができる。ここで、図16を参照して、図10においてMCE ID=1、かつ処理ID=1である、最初の5パケットの宛先情報の算出方法について説明する。以下、図16に示すように、当該5パケットをそれぞれパケットP1ないしP5とする。
宛先情報算出部211は、まず、各パケットから拡張識別情報部分のみを抽出し(図16中段)、各拡張識別情報のうち、最初に実行されるべき命令の左右情報をマスクする(図16下段)。前述したように、本実施形態では、最初に実行されるべき命令がパケットの最後尾に配置され、各命令のLSBが左右情報専用に割り当てられている。したがって、拡張識別情報の最後の1ビットを0または1(図16においては0)でマスクすればよい。なお、拡張識別情報にヌル文字を含めてもよく、この場合には、ヌル文字直前の1ビット以降をマスクすればよい。
宛先情報算出部211は、次に、上記のマスクされた拡張識別情報に基づいて擬似(疑似)乱数を生成し、当該擬似乱数に応じて、宛先情報を算出する。例えば、0ないし15の4ビットの値を宛先情報として算出すると、当該宛先情報は、図2に示した各PEに設定されている識別番号と対応付けることができる。図16下段においては、当該識別番号をa1ないしa3とし、これらと対応付けて宛先情報を表している。
擬似乱数は、物理乱数と異なり、再現性があるため、マスクされた拡張識別情報が同一のパケットからは同一の擬似乱数が生成され、同一の宛先情報が算出される。例えば、図16下段に示すように、マスクされた拡張識別情報が同一であるパケットP1およびP2からは、同一の宛先情報PE(a1)が算出されている。また、同様に、パケットP3およびP4からは、同一の宛先情報PE(a2)が算出されている。
なお、擬似乱数の生成には、公知の方法を用いることができる。宛先情報の算出時間の観点からは、LCG(Linear Congruential Generator:線形合同法)やLFSR(Linear Feedback Shift Register:線形帰還シフトレジスタ)など、高速な生成方法を用いることが望ましい。
また、宛先情報算出部211は、予め生成された擬似乱数テーブルを参照して宛先情報を算出する構成としてもよい。この場合、宛先情報算出部211は、パケットごとに擬似乱数を生成する必要がないため、宛先情報の算出時間を短縮することができる。なお、このような構成においては、各PEの宛先情報算出部が同一の擬似乱数テーブルを備えるか、各PEの宛先情報算出部が共通の擬似乱数テーブルを読み出す必要がある。
一方、PEの使用効率の観点からは、パケット分布が一様となるよう、擬似乱数が一様分布に近いほど望ましい。また、確率変数族が予測不可能であることは、一様分布であることと等価であるので、CSPRNG(Cryptographically Secure Pseudo-Random Number Generator:暗号論的擬似乱数生成器)を用いることによって、PEの使用効率の向上を図ることができる。しかしながら、命令によっても各パケットの処理時間は異なるため、実際には、擬似乱数が一様分布であっても、パケット分布が一様とはならないこともある。
そのため、宛先情報の算出時間が長くなり過ぎない程度で、一様分布に近い擬似乱数を用いることが望ましい。例えば、宛先情報の算出時間が、後述するハッシュ値の算出時間よりも長くなることは望ましくない。
以上のように、本実施形態のデータ処理装置は、実行ノードに相当するPEがタイルプロセッサと同様に行列状に配置されているものの、処理対象のパケットがそのビット列自体に基づいて動的に配置される点で、EDGEアーキテクチャと大きく異なっている。
比較・選択部230は、受信部213によって取得されたパケット(以下、取得パケットと称する)のうち、処理可能なものをALU260に入力する。また、比較・選択部230は、処理可能でないパケットをバッファメモリ240に記憶させるとともに、バッファメモリ240に記憶されているパケット(以下、記憶パケットと称する)の読み出しを行う。
より具体的には、取得パケットの最初に実行されるべき(最後尾の)命令が1入力・1出力命令である場合、比較・選択部230は、取得パケットのみを、オペランドバッファ250aまたは250bを介してALU260に入力する。
一方、取得パケットの最初に実行されるべき(最後尾の)命令が2入力・1出力命令である場合、比較・選択部230は、前述したマスクされた拡張識別情報が取得パケットと一致するパケットを、記憶パケットから検索する。そして、一致する記憶パケットが存在するときには、比較・選択部230は、当該一致する2つのパケットを組にして、オペランドバッファ250aおよび250bを介してALU260に入力する。また、一致する記憶パケットが存在しないときには、比較・選択部230は、取得パケットをバッファメモリ240に記憶させる。
なお、マスクされた拡張識別情報が取得パケットと一致する記憶パケットの検索を効率よく行うため、本実施形態では、バッファメモリ240は、ハッシュテーブルを含む。また、比較・選択部230は、まず、ハッシュ値算出部231が、取得パケットからハッシュ値を算出する。当該ハッシュ値は、宛先情報の場合と同様に、取得パケットのマスクされた拡張識別情報に基づいて算出される。そして、比較・選択部230は、取得パケットをバッファメモリ240に記憶させる場合には、取得パケットをそのハッシュ値と対応付けてハッシュテーブルに格納する。
なお、ハッシュテーブルには、公知の実装方法を用いることができる。図17は、バッファメモリ240に実装されるハッシュテーブルの一例を示している。当該ハッシュテーブルでは、ハッシュ衝突の解決方法として、オープンアドレス法(open addressing)を用い、再ハッシュ手順として、線形探索法(linear probing)を用いている。
図17においては、一例として、ハッシュ値がn+3となるパケット1が格納された後に、ハッシュ値がnとなるパケット2ないし5が格納された場合を示している。パケット1は、ルート配列[256]の要素n+3の位置に格納され、フラグ「1」およびカウント値「1」が設定されている。また、パケット2ないし5は、それぞれ要素n、n+1、n+2、n+4の位置に格納され、要素nの位置にフラグ「1」およびカウント値「4」が設定されている。
ALU260は、オペランドバッファ250aおよび250bを介して入力されるオペランドに対して、算術演算(整数演算および/または浮動小数点演算)や論理演算などを行い、演算結果を出力する。より具体的には、ALU260は、入力されたパケットのデータに対して、最初に実行されるべき(最後尾の)命令を実行し、実行結果のデータに、実行された命令を除いた拡張識別情報を付加して新たなパケットを生成し、宛先情報算出部211に入力する。
宛先情報算出部211は、前述した方法によって、新たに生成されたパケットの宛先情報を算出する。また、宛先情報算出部211は、算出された宛先情報が当該PEを示している場合には、新たに生成されたパケットを再び比較・選択部230に入力し、比較・選択部230は、当該パケットを取得パケットとして処理することとなる。一方、宛先情報算出部211は、算出された宛先情報が当該PEを示していない場合には、新たに生成されたパケットとともに、算出された宛先情報に対応する波長域情報WLを送信部212に入力する。
送信部212は、新たに生成されたパケットが入力されると、まず、アービトレーションフェーズにおいて、波長域情報WLが示す波長域の光でRTSパケットを送信する。そして、送信部212は、当該RTSパケットに対するCTSパケットを受信部213が受信した後のデータ転送フェーズにおいて、当該波長域情報WLが示す波長域の光で新たに生成されたパケットを送信する。
なお、受信部213は、アービトレーションフェーズにおいて、他のPEまたはMCEからのRTSパケットを受信した場合、当該RTSパケットの送信元のPEまたはMCEに設定された波長域を示す波長域情報WLを送信部212に入力する。そして、送信部212は、当該アービトレーションフェーズにおいて、当該波長域情報WLが示す波長域の光でCTSパケットを送信する。
このようにして、各PEは、当該PEに設定された波長域λnの光のみを受光してパケットを取得し、取得パケットのデータに対して最初に実行されるべき(最後尾の)命令を実行する。そして、実行結果のデータに実行された命令を除いた拡張識別情報を付加して新たなパケットを生成し、生成されたパケットの宛先情報に対応する波長域の光で送信する。
なお、本実施形態では、生成されたパケットの宛先情報が当該PEを示している場合には、当該パケットは、送信部212から送信されず、取得パケットとして処理される。しかしながら、宛先情報が当該PEを示すパケットも送信部212から送信し、当該PEの受信部213によって取得されるようにしてもよい。
また、前述したように、各パケットは適宜符号化され得るが、符号化および復号は、例えば、それぞれ送信部212および受信部213において行うことができる。すなわち、受信部213によって取得されたパケットは、復号されたうえで比較・選択部230に入力される。一方、ALU260によって新たに生成されたパケットは、宛先情報算出部211において宛先情報の算出が行われた後、送信部212によって符号化されたうえで送信される。
===データ処理装置の動作の具体例===
ここで、図18を参照して、図16に示したパケットP1ないしP5に対するデータ処理装置1の動作の具体例について説明する。
前述したように、パケットP1およびP2は、同一の宛先情報PE(a1)が算出されているため、識別番号a1が設定されているPEによって取得され、最後尾の加算命令I4が実行される。そして、実行結果のデータdp+0に、加算命令I4を除いた拡張識別情報が付加され、新たなパケットP6が生成される。なお、パケットP6から算出される宛先情報をPE(a4)とする。
同様に、パケットP3およびP4は、同一の宛先情報PE(a2)が算出されているため、識別番号a2が設定されているPEによって取得され、最後尾の加算命令I1が実行される。そして、実行結果のデータsp+0に、加算命令I1を除いた拡張識別情報が付加され、新たなパケットP7が生成される。なお、パケットP7から算出される宛先情報をPE(a5)とする。
パケットP7は、識別番号a5が設定されているPEによって取得され、最後尾の読み出し命令I2(1入力・1出力命令)が実行される。そして、実行結果のデータ*(sp+0)に、読み出し命令I2を除いた拡張識別情報が付加され、新たなパケットP8が生成される。なお、パケットP8は、マスクされた拡張識別情報がパケットP5と同一になるため、パケットP5と同一の宛先情報PE(a3)が算出される。
パケットP8およびP5は、識別番号a3が設定されているPEによって取得され、最後尾の除算命令I3が実行される。そして、実行結果のデータ*(sp+0)/2に、除算命令I3を除いた拡張識別情報が付加され、新たなパケットP9が生成される。なお、パケットP9は、マスクされた拡張識別情報がパケットP6と同一になるため、パケットP6と同一の宛先情報PE(a4)が算出される。
パケットP6およびP9は、識別番号a4が設定されているPEによって取得され、最後尾の書き込み命令I5が実行される。そして、実行結果のデータ*(dp+0)=*(sp+0)/2に、書き込み命令I5を除いた拡張識別情報が付加され、新たなパケットP10が生成される。なお、パケットP10は、処理命令を含まないため、例外処理を行い、MCE IDが示す識別番号1が設定されているMCE301に送信され、発行元のMCEまで戻される。
なお、読み出し命令I2や書き込み命令I5のように、記憶装置6との間でデータの入出力を行う命令については、PEではなく、キャッシュメモリ400と接続されているMCEで実行されるようにしてもよい。例えば、最後尾の命令が読み出し命令I2であるパケットP7や、書き込み命令I5であるパケットP6およびP9を、処理命令を含まないパケットP10と同様に、MCE IDが示す識別番号1が設定されているMCE301に送信することができる。また、例えば、算出された4ビットの宛先情報の下位2ビットが示す識別番号が設定されているMCEに送信することもできる。この場合、宛先情報とMCEとの対応は、データ処理装置に含まれるPEおよびMCEの個数に応じて適宜変更され得る。
また、各PEにおいて、バッファメモリやオペランドバッファが満杯となり、取得パケットを処理できないビジー状態の場合にも、当該パケットをMCE IDが示すMCEまで戻すことが望ましい。この場合の例外処理は、例えば、パケットの命令数情報を最大命令数より大きな値とし、このようなパケットの宛先情報もMCE(MCE ID)と算出すればよい。さらに、何れかのPEがビジー状態の間、各MCEは、新たな処理IDのパケットの発行を停止することが望ましい。このようなビジー状態の制御には、例えば、すべてのPEおよびMCEに接続された制御信号線を設け、当該制御信号線を介してビジー状態を示すビジー信号を送信すればよい。
また、本実施形態では、各PEは、新たなパケットを生成する際に、拡張識別情報部分から実行された命令を除いている。しかしながら、未処理の命令数を示す命令数情報によって最初に実行されるべき命令を示すことによって、拡張識別情報部分から実行された命令を除かず、命令数情報から1を減算して、新たなパケットを生成してもよい。この場合、最初に実行されるべき命令が最後尾に配置されない場合もある。
前述したように、データ処理装置1において、各MCEは、データごとに、処理情報に相当する拡張識別情報が付加されたパケットを生成し、各PEは、当該PEに設定された周波数帯域の電磁波のみを受信してパケットを取得し、取得パケットの命令を実行することによって、電気配線を用いないで各パケットが伝達されるため、オーバーヘッドを小さくし、全体としての処理速度を向上させることができる。
また、拡張識別情報に応じて定まる宛先のPEに設定された周波数帯域の電磁波でパケットを送信することによって、各パケットを処理すべきPEのみにパケットを伝達することができる。
また、拡張識別情報に応じて宛先情報を算出し、宛先情報に対応する周波数帯域の電磁波でパケットを送信することによって、処理対象のパケットがそのビット列自体に基づいて動的に配置され、処理の並列性をより向上させることができる。
また、拡張識別情報に基づいて擬似乱数を生成し、当該擬似乱数に応じて宛先情報を算出することによって、パケット分布を一様分布に近づけ、PEの使用効率の向上を図ることができる。
また、各PEは、取得パケットの最初に実行されるべき命令を実行し、拡張識別情報のうち、実行された命令の次に実行されるべき命令を最初に実行されるべき命令とすることによって、当該拡張識別情報を実行結果のデータに付加して新たなパケットを生成することができる。
また、生成されたパケットの宛先情報が当該PEを示している場合には、当該パケットを送信することなく、取得パケットとして処理することによって、この場合の送受信に伴うオーバーヘッドを削減することができる。
また、各パケットを送信する際にアービトレーションを行うことによって、競合によって情報が失われたり、変更されたりするのを防止することができる。特に、データ処理装置全体に共通のアービタ(調停手段)を設けるのではなく、各PEの送信部と受信部との協調機能としてアービトレーション機能を実現することによって、アービタとの通信がボトルネックとなるのを防止することができる。
また、各パケットを送信する際に、まず、RTS/CTSパケットを送信することによって、アービトレーション機能を実現することができる。
また、各PEが発光素子LEおよび受光素子LRを備え、各受光素子LRが当該PEに設定された波長域の光のみを受信してパケットを取得し、各受光素子LRが宛先のPEに設定された波長域の光でパケットを送信することによって、紫外領域から赤外領域までの光を用いて情報伝達を行うことができる。
また、拡張識別情報が処理命令および識別情報を含むことによって、処理命令および識別情報の所定の部分が同一のパケットが同一のPEによって取得され、当該PEにおいて、2項演算を行う2入力・1出力命令を実行することができる。
また、各MCEが各PEと同様の入出力部を備え、宛先のPEに設定された周波数帯域の電磁波でパケットを送信することによって、PEおよびMCE間においても電磁波を用いて情報伝達を行い、各パケットを発行先のPEに発行することができる。
また、データ処理システムにおいて、データ処理装置1の各MCEが、パケットを逐次生成する、または予め生成されたパケット列を読み込むことによって、インタプリタ型またはコンパイラ型の並列コンピュータシステムを構成することができる。
また、前述したように、各PEは、当該PEに設定された周波数帯域の電磁波のみを受信して、データごとに、処理情報に相当する拡張識別情報が付加されたパケットを取得し、取得パケットの命令を実行することによって、電気配線を用いないで各パケットが伝達されるため、オーバーヘッドを小さくし、全体としての処理速度を向上させることができる。
また、各PEは、拡張識別情報に応じて定まる宛先のPEに設定された周波数帯域の電磁波でパケットを送信することによって、各パケットを処理すべきPEのみにパケットを伝達することができる。
また、各PEは、拡張識別情報に基づいて生成される擬似乱数に応じて宛先情報を算出し、宛先情報に対応する周波数帯域の電磁波でパケットを送信することによって、処理対象のパケットがそのビット列自体に基づいて動的に配置され、処理の並列性をより向上させることができるとともに、パケット分布を一様分布に近づけ、PEの使用効率の向上を図ることができる。
なお、上記実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物も含まれる。
1 データ処理装置
6 記憶装置
7 入力装置
8 出力装置
9 バス
100〜115 PE(処理要素)
210 入出力部
211 宛先情報算出部
212 送信部
213 受信部
230 比較・選択部
231 ハッシュ値算出部
240 バッファメモリ
250a、250b オペランドバッファ
260 ALU(算術論理演算部)
300〜303 MCE(メモリ制御要素)
400 キャッシュメモリ
501 透過材(コア)
502 反射材(クラッド)
503 吸収材
504 半導体基板
LE 発光素子
LR 受光素子
FL 光学フィルタ
SW 光スイッチ
WG 光導波路

Claims (15)

  1. 互いに異なる周波数帯域が設定され、データごとに、当該データに対する1つ以上の処理命令を示す命令情報を含む処理情報が付加されたパケットを処理する複数の処理部を備え、
    前記複数の処理部は、
    前記パケットのうち、前記処理情報に応じて定まる宛先が当該処理部を示すパケットのみを取得する入出力部と、
    前記入出力部によって取得された前記パケットの前記処理命令を実行する演算部と、
    をそれぞれ有し、
    前記入出力部は、当該処理部に設定された周波数帯域の電磁波のみを受信して、前記パケットを取得する受信部を含むことを特徴とするデータ処理装置。
  2. 前記入出力部は、前記処理情報に応じて定まる宛先の処理部に設定された周波数帯域の電磁波で前記パケットを送信する送信部をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のデータ処理装置。
  3. 前記入出力部は、前記処理情報に応じて、前記パケットの宛先の処理部を示す宛先情報を算出する宛先情報算出部をさらに含み、
    前記送信部は、前記宛先情報に対応する周波数帯域の電磁波で前記パケットを送信することを特徴とする請求項2に記載のデータ処理装置。
  4. 前記宛先情報算出部は、前記処理情報から生成される擬似乱数に応じて前記宛先情報を算出することを特徴とする請求項3に記載のデータ処理装置。
  5. 前記演算部は、前記受信部によって取得された前記パケットの前記処理命令のうち最初に実行されるべき処理命令を実行し、当該実行によって生成されるデータに、実行された前記処理命令の次に実行されるべき処理命令を最初に実行されるべき処理命令とする前記処理情報が付加されたパケットを生成して前記宛先情報算出部に入力することを特徴とする請求項3または請求項4に記載のデータ処理装置。
  6. 前記宛先情報算出部は、前記演算部によって生成された前記パケットのうち、前記宛先情報が当該処理部を示すパケットの前記処理命令を前記演算部に実行させ、前記宛先情報が当該処理部を示さないパケットを前記送信部から送信させることを特徴とする請求項5に記載のデータ処理装置。
  7. 前記入出力部は、当該処理部の前記受信部に対する複数の送信要求を調停することを特徴とする請求項2ないし請求項6の何れかに記載のデータ処理装置。
  8. 前記送信部は、
    前記パケットを送信する場合には、当該パケットの宛先の処理部に設定された周波数帯域の電磁波でRTS(Request to Send:送信要求)パケットを送信して、当該送信したRTSパケットに対するCTS(Clear to Send:送信許可)パケットを前記受信部が受信した後に前記パケットの送信を開始し、
    前記受信部が前記RTSパケットを受信した場合には、当該受信したRTSパケットの送信元の処理部に設定された周波数帯域の電磁波で前記CTSパケットを送信することを特徴とする請求項7に記載のデータ処理装置。
  9. 前記電磁波は、紫外線、可視光線、もしくは赤外線、またはそれらの組み合わせの光であり、
    前記複数の処理部には、互いに異なる波長域が設定され、
    前記受信部は、当該処理部に設定された波長域の光のみを受光して、前記パケットを取得し、
    前記送信部は、前記処理情報に応じて定まる宛先の処理部に設定された波長域の光で前記パケットを送信することを特徴とする請求項2ないし請求項8の何れかに記載のデータ処理装置。
  10. 前記処理情報は、前記データを識別する識別情報をさらに含むことを特徴とする請求項1ないし請求項9の何れかに記載のデータ処理装置。
  11. 前記パケットを前記複数の処理部の何れかに発行する制御部をさらに備え、
    前記制御部は、前記パケットを発行する場合に、前記パケットの宛先の処理部に設定された周波数帯域の電磁波で前記パケットを送信することを特徴とする請求項10に記載のデータ処理装置。
  12. 請求項11に記載のデータ処理装置と、
    前記制御部によって前記パケットに変換されるプログラム、前記パケットのうち前記識別情報の少なくとも一部が前記制御部によって付加される中間パケット、または前記パケットが記憶されている記憶装置と、
    前記データ、および前記プログラム、前記中間パケット、または前記パケットを含む情報を入出力する入出力装置と、
    を備えることを特徴とするデータ処理システム。
  13. 互いに異なる周波数帯域が設定された複数の処理部が、それぞれ、
    当該処理部に設定された周波数帯域の電磁波のみを受信して、データごとに、当該データに対する1つ以上の処理命令を示す命令情報を含む処理情報が付加されたパケットを取得し、当該パケットの前記処理命令を実行することを特徴とするデータ処理方法。
  14. 前記複数の処理部が、それぞれ、
    前記処理情報に応じて定まる宛先の処理部に設定された周波数帯域の電磁波で前記パケットを送信することを特徴とする請求項13に記載のデータ処理方法。
  15. 前記複数の処理部が、それぞれ、
    前記処理情報から生成される擬似乱数に応じて、前記パケットの宛先の処理部を示す宛先情報を算出し、前記宛先情報に対応する周波数帯域の電磁波で前記パケットを送信することを特徴とする請求項14に記載のデータ処理方法。
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