JPWO2011043189A1 - 逆圧対応仕切弁 - Google Patents

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Abstract

第1の内圧を有する第1のチャンバー(1)と第2の内圧を有する第2のチャンバー(4)とを仕切る逆圧対応仕切弁は、第1及び第2のチャンバーを連通する連通孔(2)を有するシール面(3)と、シール面に対する押し付けに応じて連通孔を塞ぐ弁板(6)とを備えている。第1のチャンバーは、シール面に対向する弁部の前面側に位置し、第2のチャンバーは、弁板の後背側に位置している。更に逆圧対応仕切弁は、シール面と弁板とのいずれか一方から他方に向けて突出するとともにその突出を解除可能に設けられて、その突出に応じてシール面と弁板とのクリアランスをシールするシール材(8)を備えている。シール材(8)は、第1の内圧が第2の内圧よりも高いときに突出し、第1の内圧が第2の内圧よりも低いときに突出を解除するように構成されている。

Description

本発明は、内圧の高さの関係が逆転することのある2つのチャンバーを仕切る逆圧対応仕切弁に関するものである。
半導体や薄膜、液晶パネル等の製造に使用される真空装置の複数の真空チャンバーを仕切るための仕切弁として、特許文献1に記載のものが知られている。特許文献1に記載の仕切弁は、対向して配置されるとともにそれぞれ連通孔の形成された2つのシール面の間に、スライド可能に配置された弁板を有するものとなっている。そして、仕切弁は、弁板を連通孔の位置までスライドさせることで、2つの真空チャンバーを仕切るように形成されている。なお、特許文献1の仕切弁の弁板には、加圧流体の供給に応じて膨張することで突出するシール材が設けられ、このシール材の突出によりシール面と弁板とのクリアランスをシールするようにしている。
一方、真空装置のその他の仕切弁として、連通孔の形成されたシール面に弁板を押し付けることで、真空チャンバー間を仕切る構造のものもある。例えば図5に示す仕切弁では、シリンダー50の発生する推力で、連通孔51の形成されたシール面52に弁板53を押し付けることで、2つの真空チャンバー54、55を仕切るようにしている。
ここでシール面52に当接される弁板53の前面側の真空チャンバー54が真空とされ、弁板53の後背側の真空チャンバー55が大気圧とされる正圧時には、弁板53に対して同弁板53をシール面52に押し付ける方向に大気圧が作用する。そのため、このときには、比較的小さい推力で弁板53のシール面52への押し付けを維持することができる。一方、弁板53の前面側の真空チャンバー54が大気圧とされ、弁板53の後背側の真空チャンバー55が真空とされる逆圧時には、弁板53に対して同弁板53をシール面52から引き離す方向に大気圧が作用する。そのため、このときには、弁板53をシール面52に押し付けた状態を維持するため、多大な推力が必要とされるようになる。なお、弁板53に作用する大気圧の力は、弁板53が大型化するに従って大きくなる。そのため、大型の弁板を採用する仕切弁では、シリンダー等の推力で弁板を押し付けても、大気圧に押されてシールを維持できなくなってしまうことがある。
そこで従来、上記のような逆圧に対応した真空装置の仕切弁として、非特許文献1に記載のものが提案されている。図6に示すように、この従来の逆圧対応仕切弁では、連通孔60の形成されたシール面61への押し付けに応じて連通孔60を塞ぐ弁板64の後背側に、同弁板64とベローズ63と圧力プレート62とにより区画された空間65が形成される。そして逆圧時には、弁板64に形成された導入孔66より空間65に大気圧を導入して弁板64の後背側を大気圧とすることで、弁板64の前面に作用する大気圧の力を相殺して、小さい推力での弁板64の押し付けを可能としている。
特開平5−215249号公報
入江工研 株式会社 ゲートバルブカタログ NO.319 KOSLARZE GATE VALVE 9頁上部
図6の従来の逆圧対応仕切弁であれば、逆圧時にも、多大な推力を必要とすることなく、シールを維持することが確かに可能となる。しかしながら、こうした従来の逆圧対応仕切弁には、ベローズ63や圧力プレート62等が必要で、部品点数が多くなり、構造が複雑化してしまうという問題がある。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、比較的簡易な構造で逆圧時にもシールを確実に維持することのできる逆圧対応仕切弁を提供することにある。
本発明の一態様は、第1の内圧を有する第1のチャンバーと第2の内圧を有する第2のチャンバーとを仕切る逆圧対応仕切弁である。該逆圧対応仕切弁は、前記第1及び第2のチャンバーを連通する連通孔を有するシール面と、前記シール面に対する押し付けに応じて前記連通孔を塞ぐ弁板であって、前記第1のチャンバーが前記シール面に対向する前記弁部の前面側に位置し、前記第2のチャンバーが前記弁板の後背側に位置する前記弁部と、前記シール面と前記弁板とのいずれか一方から他方に向けて突出するとともに、その突出を解除可能に設けられて、その突出に応じて前記シール面と前記弁板とのクリアランスをシールするシール材とを備え、前記シール材は、前記第1の内圧が前記第2の内圧よりも高いときに突出し、前記第1の内圧が前記第2の内圧よりも低いときに突出を解除するように構成されている。
上記構成では、第1のチャンバーの第1の内圧が第2のチャンバーの第2の内圧よりも高い逆圧時には、シール材が突出する。それによりシール面と弁板とのクリアランスがシールされるようになる。そのため、第1の内圧と第2の内圧との圧力差によって弁板がシール面から離間する方向に押され、弁板がシール面から多少離間しても、突出したシール材によりシール面と弁板とのクリアランスのシールを維持することができる。
本発明の逆圧対応仕切弁によれば、簡易な構造で逆圧時にもシールを確実に維持することができるようになる。
第1実施形態の逆圧対応仕切弁の弁板周囲の構造を示す断面図。 図1の逆圧対応仕切弁のシール材の状態を示す断面図であって、(a)は正圧時の、(b)は正圧から逆圧へ、或いは逆圧から正圧への移行時の、シール材の状態をそれぞれ示す断面図。 図1の逆圧対応仕切弁の逆圧時のシール材の状態を示す断面図。 第2実施形態の逆圧対応仕切弁のシール材の状態を示す断面図であって、(a)は正圧時の、(b)は正圧から逆圧へ、或いは逆圧から正圧への移行時の、(c)は逆圧時のシール材の状態をそれぞれ示す断面図。 従来の真空装置の仕切弁の断面構造を示す断面図。 従来の逆圧対応仕切弁の断面構造を示す断面図。
(第1の実施の形態)
以下、本発明の逆圧対応仕切弁を具体化した第1の実施の形態を、図1〜図3を参照して詳細に説明する。なお第1実施形態の逆圧対応仕切弁は、半導体や薄膜、液晶パネル等の製造に使用される真空装置において大気圧と真空とを仕切る弁として構成されている。
図1は、第1実施形態の逆圧対応仕切弁の側方から見た断面構造を示している。同図に示すように、第1実施形態の逆圧対応仕切弁は、第1真空チャンバー1及び第2真空チャンバー4の2つの真空チャンバーの連結部に設置されている。
第2真空チャンバー4に連接される第1真空チャンバー1の側板には、両チャンバー1,4を連通する連通孔2が設けられている。こうした連通孔2の設けられた第1真空チャンバー1の側板の外周面は、連通孔2を塞ぐことで両真空チャンバー1,4の連通を遮断する弁板6が押し付けられるシール面3となっている。
上記弁板6は、第2真空チャンバー4の内部に配設されている。この弁板6は、回動軸5に回動可能に軸支された基端を有する。弁板6は、図示しないシリンダーにより、図中半時計回りに回動することで、その前面がシール面3に押し付けられて連通孔2を塞ぐように配置されている。通常、弁板6の回動による連通孔2の開閉は、第1真空チャンバー1及び第2真空チャンバー4の内圧が同一となった状態で行われる。なお、第2真空チャンバー4の内部には、シール面3からの離間する方向への弁板6の変位を止めるストッパー7も配設されている。
上記シール面3に対向する弁板6の前面には、連通孔2の外周を囲むようにシール材8が設置されている。また弁板6の前面のシール材8の内周には、弾性体からなるOリング9も設置されている。第1実施形態では、Oリング9は第2のシール材として設けられている。
シール材8は、中空の弾性材にて形成されている。こうしたシール材8の内部空間には、必要に応じ、配管10によって空気の供給がなされるようになっている。第1実施形態では、この配管10の一端は大気に開放されている。そして、シール材8の周囲とその内部空間との差圧に応じて、シール材8の断面形状が変化するようになっている。シール材8先端部の周囲が大気圧雰囲気下にあるときには、シール材8の周囲とシール材8の内部空間とは同圧(大気圧)となる。このときのシール材8は、弾性体であるため先端の凹んだ形状になる(図2(a)参照)。一方、シール材8先端部の周囲が真空下にあるときには、シール材8の周囲とシール材8の内部空間との差圧により、シール材8の内部空間に空気が供給されるようになる。そのため、このときのシール材8は、シール面3に向けてその先端が突出するように膨張する(図2(b)および図3参照)。
なお、こうした逆圧対応仕切弁の設けられた真空装置は、通常は、第1真空チャンバー1が真空とされ、第2真空チャンバー4が大気圧とされた、いわゆる正圧の状態、又は第1真空チャンバー1と第2真空チャンバー4とが同圧の状態で使用される。ただし、メンテナンスに際しては、第1真空チャンバー1が大気圧とされ、第2真空チャンバー4が真空とされた、いわゆる逆圧の状態とされることがある。以下に述べるように、第1実施形態の逆圧対応仕切弁は、正圧時であれ、逆圧時であれ、好適にシールを行えるように構成されている。
図2(a)は、弁板6の前面側の第1真空チャンバー1の内部が真空とされ、弁板6の後背側の第2真空チャンバー4の内部が大気圧とされる正圧時の状態を示している。このときのシール材8先端部の周囲は大気圧雰囲気下にあり、またその内部空間も大気圧となる。そのため、このときのシール材8は、弾性体であるため先端の凹んだ形状になる。ただし、このときには、大気圧に基づく力Fが弁板6をシール面3に押し付ける方向に作用するため、比較的小さい推力で弁板6をシール面3に押し付けた状態が維持される。ちなみにこのときの弁板6とシール面3とのクリアランスは、Oリング9によりシールされている。
図2(b)は、弁板6の前面側の第1真空チャンバー1の内部、及び弁板6の後背側の第2真空チャンバー4の内部が真空とされる、正圧から逆圧への移行時の状態を示している。
例えばメンテナンス等を行うために、正圧から逆圧へ移行するときは、第1真空チャンバー1及び第2真空チャンバー4の内部を共に真空排気する。このとき、図2(b)に示すように、シール材8の内部空間には、その先端部周囲とその内部空間との差圧により、配管10を通じて空気が供給される。従って、シール材8は膨張してその先端がシール面3に向けて突出するように弾性変形する。
図3は、弁板6の前面側の第1真空チャンバー1の内部が大気圧とされ、弁板6の後背側の第2真空チャンバー4の内部が真空とされる逆圧時の状態を示している。このときの弁板6には、大気圧に基づく力Fが弁板6をシール面3から引き離す方向に作用する。そのため、弁板6は大気圧に押されてストッパー7が機能する位置まで後退し、弁板6の前面とシール面3とのクリアランスが大きくなる。ただし、このときのシール材8は、図2(b)に示したように正圧から逆圧への移行時から継続して、膨張した状態、即ちその先端がシール面3に向けて突出するように弾性変形した状態となっている。そのため、弁板6の前面とシール面3とのクリアランスが多少大きくなっても、突出したシール材8によりそのクリアランスがシールされるようになる。
以上記述した第1実施形態の逆圧対応仕切弁によれば、少なくとも次の効果を奏することができる。
(1)シール面3に対向する弁板6の前面側の第1真空チャンバー1の内圧が同弁板6の後背側の第2真空チャンバー4の内圧よりも高い逆圧時には、シール材8が該シール材8の内圧に応じて突出され、それによりシール面3と弁板6とのクリアランスがシールされるようになる。そのため、大気圧によって弁板6がシール面3から離間する方向に押され、弁板6がシール面3から多少離間しても、突出したシール材8によりシール面3と弁板6とのクリアランスのシールを維持することができる。したがって、第1実施形態の逆圧対応仕切弁によれば、比較的簡易な構造で逆圧時にもシールを確実に維持することのできるようになる。
(2)第1実施形態の逆圧対応仕切弁は、シール面3から離間する方向への弁板6の変位を止めるストッパー7を備えている。こうしたストッパー7が設けられていれば、逆圧時におけるシール面3からの弁板6の離間に伴う弁板6とシール面3との間のクリアランスの拡大をある程度に留めることができる。そのため、シール材8の突出により、弁板6とシール面3との間のクリアランスのシールをより確実に行うことができるようになる。
(3)第1実施形態の逆圧対応仕切弁では、シール材8の中空部分(内部空間)が配管10を通じて大気開放されている。従って、シール材8先端部の周囲が大気圧雰囲気にあるときには、その内外の気圧が同圧となり、その中空部分への流体圧の印加が除荷される。一方、シール材8先端部の周囲が真空下にあるときには、その内外の差圧により、配管10を通じてその中空部分に空気が供給されるようになる。そのため、このときのシール材8の中空部分には、大気圧が印加され、それによりシール材8が膨張してその先端が突出するようにその断面形状が変化する。そのため、第1実施形態の逆圧対応仕切弁では、第1真空チャンバー1内と大気圧雰囲気との差圧によって、自動的にシール材8の進退を行うことができるようになる。
(第2の実施の形態)
次に、本発明の逆圧対応仕切弁を具体化した第2の実施の形態を、図4を併せ参照して説明する。なお第2実施形態の逆圧対応仕切弁の構成は、そのシール材の構成が変更されている以外は、第1の実施の形態のものと同じとなっている。したがって第2実施形態において第1の実施の形態のものと共通する構成には、同一の符号を付してその詳細な説明は省略する。
図4に示すように第2実施形態の逆圧対応仕切弁でも、シール材20が進退可能に設けられている。このシール材20は、その後背に形成された圧力室22へのガス圧の印加(空気の供給)に応じて進出することで突出し、同圧力室22からのガス圧の除荷に応じて後退することでその突出を解除するように構成されている。
図4(a)は、第1真空チャンバー1の内圧が同弁板6の後背側の第2真空チャンバー4の内圧よりも低く、大気圧により弁板6がシール面3に押し付ける方向に付勢される正圧時におけるシール材20の状態を示している。同図に示すように、シール材20は、弁板6の前面に形成された凹部21に配設されており、シール材20の後背には、凹部21の周壁とシール材20とによって圧力室22が区画形成されている。この圧力室22には、配管10が接続されており、必要に応じ、その配管10を通じて空気の供給がなされるようになっている。
正圧時には、シール材20先端部の周囲は大気圧雰囲気下にあり、その先端部周囲と圧力室22内は共に大気圧となる。そのため、このときのシール材20は、該シール材20の押圧に応じて圧力室22から空気が抜けることで、凹部21内に引っ込んだ位置に後退する(図4(a)参照)。このときには、第2真空チャンバー4の大気圧に付勢されて、弁板6がシール面3に押し付けられており、弁板6とシール面3とのクリアランスはOリング9(詳しくは図1参照)によりシールされている。
図4(b)は、真空チャンバー1の内部、及び弁板6の後背側の第2真空チャンバー4の内部が真空とされる、正圧から逆圧への移行時の状態を示している。
例えばメンテナンス等を行うために、正圧から逆圧へ移行するときは、第1真空チャンバー1及び第2真空チャンバー4の内部を共に真空排気する。このとき、図4(b)に示すように、圧力室22の内部空間には、シール材20の先端部周囲と圧力室22の内部空間との差圧により、配管10を通じて空気が供給され、シール材20は、その空気に付勢されてシール面3に向けて進出する。
図4(c)は、第1真空チャンバー1の内圧が同弁板6の後背側の第2真空チャンバー4の内圧よりも高く、大気圧により弁板6がシール面3から離間する方向に付勢される逆圧時におけるシール材20の状態を示している。このときのシール材20先端部の周囲は真空下にあり、その後背の圧力室22は大気圧となる。そのため、図4(b)に示した正圧から逆圧への移行時から継続して、圧力室22に配管10を通じて空気が供給されており、シール材20がシール面3に向けて進出した状態となっている。即ち、シール材20は、その先端がシール面3に向けて突出するように弾性変形した状態となっている。このときの弁板6は、第1真空チャンバー1からの大気圧に押されており、弁板6の前面とシール面3とのクリアランスが拡大するが、シール材20がシール面3に向けて突出してそのクリアランスをシールするようになる。
以上説明した第2実施形態によっても、少なくとも第1の実施の形態と同様の効果を奏することができる。
なお、以上の各実施形態は以下のように変更してもよい。
・第1の実施の形態では、逆圧時には、シール材8の先端部周囲とその内部空間との差圧により、その内部空間に空気が供給されて、それによりシール材8がその先端が突出するようにその断面形状が変化するようになっていた。また第2の実施の形態では、逆圧時には、シール材20の先端部周囲とその後背の圧力室22との差圧により、圧力室22に空気が供給されて、それによりシール材20が前進してその先端が突出されるようになっていた。このように上記各実施形態では、シール材8、20の突出及びその解除が、第1真空チャンバー1の内圧の変化に応じて自動的に行われるようになっている。この第1真空チャンバー1の内圧を利用することに加えて、シール材8の内部空間や圧力室22に圧縮空気を供給することで、シール材8、20の突出を意図的に行うようにしても良い。また空気以外の加圧ガスを用いてシール材8、20を突出させたり、加圧液体を用いてシール材8、20を突出させたりするようにしても良い。すなわち、シール材8、20の突出及びその解除は、任意の流体の流体圧の印加及びその除荷を通じて行うことが可能である。また可能であれば、発条の弾性反発力や電磁力等の流体圧以外の推力を用いてシール材8、20を突出させるようにしても良い。
・第1の実施の形態では、中空の弾性体を用い、その内部空間に流体圧を供給することでシール材8の断面形状を変化させるようにしていたが、それ以外の手法によりシール材の断面形状を変化させることも可能である。例えば形状記憶材料を用いてシール材を形成し、加熱等を通じてシール材の断面形状を変化させるようにしても良い。
・上記実施形態では、弁板6がシール面3からある程度以上に離間しないように弁板6をストッパー7によって支持するようにした。こうしたストッパー7を省略して、例えばシリンダー等が弁板6に加える推力だけで、シール材8、20の突出により弁板6とシール面3との間をシール可能な範囲に弁板6のシール面3からの離間を止めてもよい。
・上記実施形態では、弁板6にOリング9を設け、正圧時には、このOリング9により弁板6とシール面3とのクリアランスをシールするようにしていた。こうした正圧時のシールをOリング9以外のシール部材を用いて行うようにしても良い。またOリング9等のシール部材を省略して、突出が解除された状態のシール材8、20だけで正圧時のシールを行っても良い。
・上記実施形態では、弁板6にシール材8、20を配設するようにしていたが、弁板6が押し付けられるシール面3にシール材8、20を設けるようにしても良い。また、Oリング9をシール面3に設けてもよい。
・上記実施形態では、弁板6をシリンダーにより駆動させるようにしていたが、モーター等、他の推力発生装置で弁板6を駆動するようにしても良い。
・上記実施形態では、回動により連通孔2を塞ぐ位置へと移動するように弁板6が構成されていたが、スライドにより連通孔2を塞ぐ位置へと移動するように弁板6が構成されてもよい。
・上記実施形態では、真空装置において大気圧と真空とを仕切る弁として本発明に係る逆圧対応仕切弁を構成した場合について説明したが、本発明の逆圧対応仕切弁は、それ以外の用途にも適用することができる。要は、内圧の高さの関係が逆転することのある2つのチャンバーを仕切る任意の弁に、本発明の逆圧対応仕切弁を適用することが可能である。
・上記実施形態では、弁部6、弁部6の駆動機構(回動軸5)、およびストッパー7は第2真空チャンバー4内に配置されるものであったが、それらは第1真空チャンバー1内に配置されてもよい。

Claims (11)

  1. 第1の内圧を有する第1のチャンバーと第2の内圧を有する第2のチャンバーとを仕切る逆圧対応仕切弁であって、
    前記第1及び第2のチャンバーを連通する連通孔を有するシール面と、
    前記シール面に対する押し付けに応じて前記連通孔を塞ぐ弁板であって、前記第1のチャンバーが前記シール面に対向する前記弁部の前面側に位置し、前記第2のチャンバーが前記弁板の後背側に位置する前記弁部と、
    前記シール面と前記弁板とのいずれか一方から他方に向けて突出するとともに、その突出を解除可能に設けられて、その突出に応じて前記シール面と前記弁板とのクリアランスをシールするシール材と、を備え、
    前記シール材は、前記第1の内圧が前記第2の内圧よりも高いときに突出し、前記第1の内圧が前記第2の内圧よりも低いときに突出を解除するように構成されていることを特徴とする逆圧対応仕切弁。
  2. 前記シール材は、流体圧の印加に応じて突出し、同流体圧の除荷に応じて突出を解除する、請求項1に記載の逆圧対応仕切弁。
  3. 前記シール材は、進退可能に設けられ、前記逆圧対応仕切弁はさらに、前記シール材の後背に形成された圧力室を備えており、
    前記シール材は、前記圧力室への流体圧の印加に応じて進出することで突出し、同圧力室への流体圧の除荷に応じて後退することでその突出を解除する、請求項2に記載の逆圧対応仕切弁。
  4. 前記圧力室は大気に開放されている、請求項3に記載の逆圧対応仕切弁。
  5. 前記シール材は、その断面形状を変化させることで突出する、請求項1又は2に記載の逆圧対応仕切弁。
  6. 前記シール材は、中空の弾性体にて形成され、該中空内への流体圧の印加により膨張することでその断面形状を変化させる、請求項5に記載の逆圧対応仕切弁。
  7. 前記シール材の中空内が大気に開放されている、請求項6に記載の逆圧対応仕切弁。
  8. 前記シール材は、前記第1の内圧と前記第2の内圧との差に応じて突出量を変更するように構成されている、請求項1〜7のいずれか一項に記載の逆圧対応仕切弁。
  9. 前記シール面と前記弁部とのいずれか一方に設けられ、前記第1の内圧が前記第2の内圧よりも低いときに前記シール面と前記弁板とのクリアランスをシールする第2のシール材をさらに備える請求項1〜8のいずれか一項に記載の逆圧対応仕切弁。
  10. 前記逆圧対応仕切弁は、真空装置において大気圧と真空とを仕切る弁として構成されている、請求項1〜9のいずれか1項に記載の逆圧対応仕切弁。
  11. 前記シール面から離間する方向への前記弁板の変位を止めるストッパーをさらに備える請求項1〜10のいずれか1項に記載の逆圧対応仕切弁。
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