JPH0121255Y2 - - Google Patents

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JPH0121255Y2
JPH0121255Y2 JP1985157457U JP15745785U JPH0121255Y2 JP H0121255 Y2 JPH0121255 Y2 JP H0121255Y2 JP 1985157457 U JP1985157457 U JP 1985157457U JP 15745785 U JP15745785 U JP 15745785U JP H0121255 Y2 JPH0121255 Y2 JP H0121255Y2
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JP
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valve
valve seat
annular
packing
valve body
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JP1985157457U
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Description

【考案の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本考案はボールバルブ、さらに詳しくは弁筐と
弁座との間のシール構造に関するものである。
<従来技術とその問題点> 従来、ボールバルブの弁筐と弁座との間は、弁
座に凹設した断面方形なパツキン受け内に、断面
を円形とする中実なゴム製のOリングを無負荷時
に対して20%程度圧潰した状態で挿入し、その反
発力を利用して閉弁時に、二次側の弁筐と弁座と
の間をシールしている。
すなわち、一次圧と二次圧との差圧が弁体にか
かる閉弁時に弁体自体が二次側へ0.5mm〜1mm程
度微動し、二次側の弁座が二次側のOリングをよ
り圧潰することにより、二次側の弁筐と弁座との
間をシールするのである。
ここで、Oリングの材料として、ゴムが使用さ
れるのは、十分な弾性力(反発力)を有するため
である。
ところが、このボールバルブに用いられるゴム
製Oリングは、ボールバルブを通過する流体によ
つて次第に膨潤する。例えば、アセトン等の有機
溶媒が流れた場合には300%程度体積が増加し、
また湯が流れた場合でも50%程度体積が増加す
る。
そのため、一次圧と二次圧との差圧が弁体にか
かり弁体の回転に大きな力(ステムトルク)を必
要とする閉弁時だけでなく、開弁時であつても膨
潤に伴うパツキン受けからの大巾なOリングの膨
出によつて弁体は弁座に押さえつけられ大きなス
テムトルクが必要となつてしまう。
したがつて、ボールバルブのステムトルクを所
望範囲内の値に維持し労力を軽減させるには、頻
繁にOリングを交換する必要があつた。
一方、フツ素樹脂等の膨潤しにくい材料をOリ
ングに用いた場合には、これらの材料が一般的に
弾性が小さく反発力を利用できないため、使用に
際しては、どうしても常に大きな力でOリングを
介して弁座に弁筐を押しつけてシールする必要が
あり、その結果、大きなステムトルクとなつてし
まう。
本考案は、常に適度なステムトルク値で使用で
きるボールバルブを提供することを目的とする。
<技術的手段> 弁筐の弁座との対応面に形成したパツキン受け
内に、圧潰状態で挿入する環状パツキンが、薄肉
な傾斜状の弁座当接用ヒレ片を2又状に有する断
面V形あるいは4又状に有する断面X形であるこ
とを特徴とするボールバルブを要旨とする。
<作用> 本考案で使用される環状パツキンの断面形状
は、薄肉な弁座当接用ヒレ片を2又状に有する断
面V形あるいは4又状に有する断面X形であるた
め、その環状パツキンとしてゴムを用いても膨潤
に際する体積増加は少なく、且つ余裕のあるパツ
キン受け内で膨潤し、弁座方向への膨潤が小さく
なる。故に、環状パツキン自体の反発力と比べて
大差のない反発力を実際に発現させ、所望範囲内
にステムトルクの値を維持できる。また、環状パ
ツキンの形状が上記のように薄肉な断面V形ある
いは断面X形であるため、弾性の小さいフツ素樹
脂を用いても、ばねとして作用し、反発力を生む
程度の力で弁座に圧接することで、十分なシール
効果が得られる。
<実施例> 次に、本考案の実施例の一例を図面と共に説明
する。
図中第1図において、Aはボールバルブ本体で
ある。
ボールバルブ本体Aは内面にパツキン受けa3
1,a3−2を凹設すると共に両側に流水口a4流出
口a5を開口し、上側にステム挿入口a6を形成した
弁筐a1−1,a1−2と、その弁筐a1−1,a1−2
内に回動可能に配設され内部に弁孔a7を穿設した
弁体a8と、上記ステム挿入口a6から挿入して弁体
a8に連結するスピンドルa9と、弁体a8両側の弁座
にa2−1,a2−2に弾性的に密接するパツキン受
けa3−1,a3−2内に挿入される環状パツキン
B,B′と、からなる構造のものである。
環状パツキンB,B′は、弾性ゴム、フツ素樹
脂等のパツキン材料によつて薄肉な傾斜状の弁座
当接用ヒレ片b1を2又状に有する断面V形や4又
状に有する断面X形に一体成形して、前記パツキ
ン受けa3−1,a3−2夫々内に、第4図の2点鎖
線で示すように0.4mm程度、弁座当接用ヒレ片b1
がパツキン受けa3−1,a3−2の底a3′,a3′方向
に弾性的に傾動するような圧潰状態で挿入されて
いる。
この環状パツキンB,B′としては第2図に示
す通り、高さCを7mm、幅Dを5mm、弁座当接用
ヒレ片b1の肉厚Eを0.7mmとする寸法のものを用
いている。
次に第4図に示す閉弁時における一次側(流入
口側)、二次側(流出口側)の両弁座a2−1,a2
−2と、環状パツキンB,B′との関係を説明す
る。
この第4図は環状パツキンB,B′が弾性ゴム
製及びフツ素樹脂製双方の場合の共通図であり、
まず環状パツキンB,B′が弾性ゴム製の場合を
説明する。二次側の環状パツキンB′は一次圧と
二次圧との差圧によつて一次側の弁座a2−1、弁
体a8と共に押動される二次側の弁座a2−2が、移
動する移動量Y(0.5mm〜1mm)に相当する分、二
次側へ弾性変形される。
一方、一次側の環状パツキンBは復元するが、
0.4mm程度圧潰した状態パツキン受けa3−1内に
挿入されていることから、一次側の弁座a2−1と
の間に0.1mm〜0.6mm程度の隙間Xを作る。
この時、二次側の環状パツキンB′は、中実な
ゴム製のOリングに比べて1/4〜1/5に体積が減少
され、体積増加も少ないことから余裕のあるパツ
キン受けa3−2内で膨潤して弁座a2−2方向への
膨潤が小さく抑えられる。故に、この二次側の環
状パツキンB′自体の反発力と二次側の弁座a2−2
方向への膨潤によつて発生する小さな付加力とを
実際の反発力として二次側の弁座a2−2を介して
弁体a8に作用させるに止まる。
従つて二次側の環状パツキンB′自体の反発力
と、二次側の弁座a2−2を介して弁体a8に作用す
る上記付加力に抗する程度のステムトルクで回動
すれば弁体a8は操作できる。
また、図示しないが、開弁時においては、殆ん
ど一次側の弁座a2−1、弁体a8、二次側の弁座a2
−2に流体圧が作用しないことから、パツキン受
けa3−1,a3−2夫々への挿入時に圧潰する各環
状パツキンB,B′自体の反発力と、各環状パツ
キンB,B′に、パツキン受けa3−1,a3−2から
膨潤することによつて発生する前記閉弁時と同等
の付加力との合力に抗する程度のステムトルクで
回動すれば弁体a8の操作が行える。
ちなみに、環状パツキンB,B′としてフツ素
樹脂を用いた場合には閉弁時、開弁時共に前述す
る弾性ゴム製の環状パツキンB,B′と同様の値
で弾性変形したり、復元する。
従つて、弾性が小さく、反発力が利用できない
フツ素樹脂製でありながら、ばね作用が生じる。
このばね作用は弁筐と弁座との両者間に締め付け
力をあたえなくてもシールを確実にする。
<考案の効果> 本考案は以上のように構成したので、下記の利
点がある。
環状パツキンが、ゴム製であつても弁体方向へ
弁座を押動するように膨潤特性によつて発生する
反発付加力を、小さく抑えるので、ステムトルク
の値を所望の範囲内、即ち常に適度な値に維持で
きる。従つて、パツキンを交換して対処する必要
もなく低廉となる。
また、通常、弾性が小さく、反発力を利用でき
ないとされているフツ素樹脂を用いて環状パツキ
ンが形成されている場合でも、この環状パツキン
がばねとして作用し反発力を生むから、弁座と弁
筐との間を水密にシールするに際して、極めて大
きな力で弁座に弁筐を押しつけずとも弱い力で弁
座を環状パツキンに圧接するだけで、その反発力
を利用してシールでき、大きなステムトルクを必
要とせずに弁体の操作作業を簡単にすることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案ボールバルブの実施例を示し、第
1図は縦断面図、第2図は環状パツキンの縦断面
図、第3図は同側面図、第4図は閉弁状態を示す
要部の部分拡大断面図で中間省略する、第5図、
第7図は他のパツキンの縦断面図、第6図、第8
図はその側面図である。 尚、図中、A:ボールバルブ本体、a1−1,a1
−2:弁筐、a2−1,a2−2:弁座、B,B′:環
状パツキン、b1:弁座当接用ヒレ片、a3−1,a3
−2:パツキン受け、a3′:パツキン受けの底。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 弁筐の弁座との対応面に形成したパツキン受け
    内に、圧潰状態で挿入する環状パツキンが、薄肉
    な傾斜状の弁座当接用ヒレ片を2又状に有する断
    面V形あるいは4又状に有する断面X形であるこ
    とを特徴とするボールバルブ。
JP1985157457U 1985-10-14 1985-10-14 Expired JPH0121255Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1985157457U JPH0121255Y2 (ja) 1985-10-14 1985-10-14

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JP1985157457U JPH0121255Y2 (ja) 1985-10-14 1985-10-14

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JPS6266057U JPS6266057U (ja) 1987-04-24
JPH0121255Y2 true JPH0121255Y2 (ja) 1989-06-26

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ID=31080021

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JP6298714B2 (ja) * 2014-05-28 2018-03-20 株式会社鷺宮製作所 多方切換弁
JP2016023798A (ja) * 2014-07-24 2016-02-08 日電工業株式会社 ボールバルブ
KR102630390B1 (ko) * 2022-12-26 2024-01-29 허만영 밀폐력이 강화된 실링시트가 구비된 볼 밸브

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JPS4528875Y1 (ja) * 1965-07-30 1970-11-06
JPS4825332A (ja) * 1971-08-07 1973-04-02
JPS6421255U (ja) * 1987-07-28 1989-02-02

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