JPWO2011002059A1 - 映像表示装置、映像表示方法、映像表示スクリーン、及び液晶表示装置 - Google Patents

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Abstract

本発明の映像表示システム(1)は、デジタル映像信号に基づいて表示画像を生成するプロジェクタ(202)(画像形成部)と、プロジェクタ(202)によって生成された画像が投射されて表示されるスクリーン(203)(映像表示部)とを備えている。スクリーン(203)の背後には、スクリーン(203)に映像が表示されている期間中に、映像表示面から赤外光(可視光以外の光)を発する赤外線発光ユニット(204)(発光部)が設けられている。これにより、スクリーンなどの映像表示部から表示画像とともに可視光以外の光を発することによって、再撮された映像の画質を劣化させ、再撮された画像コンテンツの利用を不可能にする。

Description

本発明は、スクリーンや画像表示パネルに表示された映画などの画像コンテンツをビデオカメラなどの画像記録装置で再撮影する行為を防ぐための映像表示の技術に関する。
近年、デジタル画像表示装置やデジタルカメラ等の撮影装置の普及および高画質化が進み、低コストで高画質のコンテンツを視聴することが可能となっている。しかし一方で、スクリーンやディスプレイに表示された画像、動画像などのコンテンツをデジタルビデオカメラ等の撮影装置で撮影し、撮影したコンテンツを違法に流通させる行為(再撮影行為)が問題視されている。このように不正に撮影された海賊版DVDの流通は、著作権の保護に反するとともに、経済的な損失も非常に大きいため、対策が急がれている。
この問題の対策として、電子透かし(watermark)により、表示前の画像コンテンツ(オリジナルの画像コンテンツ)に施設ID(上映されている施設の情報)や機器ID(上映している機器の情報)などを埋め込み、再撮され流通された後の画像コンテンツ(再撮された画像コンテンツ)から当該IDを検出することで、再撮が行われた施設や機器を特定する方法が提案されている。例えば、非特許文献1および2には、電子透かし技術の方法が開示されている。
J. Haitsmaand T. Kalker,"A Watermarking Scheme for Digital Cenema", Proceedings of IEEE International Conference on Image Processing (ICIP) ,pp. 487-489, 2001 S. Gohshi, H. Nakamura, H. Ito, R. Fujii, M. Suzuki, S. Takai, and Y. Tani ,"A New Watermark Surviving After Re-shooting the Images Displayed on a Screen", Lecture Note in Artificial Intelligence Vol. 3682, pp. 1099-1107, Springer-Verlag, 2005
しかし、これらの各文献に開示された電子透かしの技術は、不正者による再撮行為を心理的に抑止するのに一定の効果があるが、コンテンツの撮影および記録自体は可能であり、再撮影された画像コンテンツの不正流通の防止は不可能である。
これは、従来の電子透かし技術によって画像コンテンツに組み込まれた情報は、専用の読取り手段(watermark detector)を使用しなければ確認することはできないためである。つまり、不正に再撮影された画像のデータ内には、施設IDや機器IDなどの特定の情報が組み込まれてはいるものの、当該画像データを通常の再生装置で表示した場合、オリジナルの画像コンテンツと一見して同様の画像が表示される。そのため、専用の読取り手段を用いて撮影行為を行った施設などを後で特定することはできても、不正に撮影された画像コンテンツに基づく映像自体は観賞可能な画像であるため、再撮影された画像コンテンツの不正な流通自体は依然として回避することはできない。
本発明は、スクリーン、液晶表示パネルなどの映像表示部から表示画像とともに可視光以外の光を発することによって、再撮された映像の画質を劣化させ、再撮された画像コンテンツの利用を不可能にする手段を提供する。
本発明にかかる映像表示装置は、上記の課題を解決するために、デジタル映像信号に基づいて表示画像を生成する画像形成部と、上記画像形成部によって生成された画像が投射されて表示される映像表示部とを備えている映像表示装置であって、上記映像表示部に映像が表示されている期間中に、該映像表示部の表面から可視光以外の光を発する発光部が設けられていることを特徴とする。
本発明の映像表示装置は、プロジェクタなどの画像形成部がデジタル映像信号に基づいて画像を形成し、形成された画像をスクリーンなどの映像表示部に投影させて映像を表示するものである。本発明の映像表示装置には、映像表示部に映像が表示されている期間中に、該映像表示部の表面から可視光以外の光を発する発光部が設けられている。
ここで、可視光以外の光とは、380nmから780nmまでの可視光波長帯に含まれない光のことであり、具体的には、赤外光または紫外光のことである。このような可視光以外の光は、人間の眼には認識されないが、CCD、CMOSイメージセンサなどを備えたコンテンツ記録装置(具体的には、例えば、ビデオカメラ)では可視光と同様に検出される。
上記の構成によれば、映像表示部に映像が表示されている期間中に、人間の眼には認識されないが、ビデオカメラなどの記録装置には可視画像として記録される可視光以外の光を映像表示面から照射することができる。これにより、再撮された画像コンテンツ中には、可視光以外の光がオリジナルの映像を妨害する画像(再撮防止信号)として付加されることになり、再撮された画像の表示品質を劣化させることができる。なお、発光部から照射される光は可視光ではないので、人間の目には、オリジナルの映像のみが映像表示部に表示されているように見える。
このように、本発明の映像表示装置によれば、映像表示部に表示される映像の表示品質を落とすことなく、再撮された映像の表示品質を劣化させることができる。したがって、再撮された画像コンテンツの利用価値を低下させ、結果として再撮された画像コンテンツの不正な流通を防ぐことができる。
本発明にかかる映像表示方法は、上記の課題を解決するために、デジタル映像信号に基づいて表示画像を生成する画像形成部と、上記画像形成部によって生成された画像が投射されて表示される映像表示部とを備えている映像表示装置の映像表示方法であって、上記映像表示部に映像が表示されている期間中に、該映像表示部の表面から可視光以外の光を照射することを特徴とする。
ここで、可視光以外の光とは、380nmから780nmまでの可視光波長帯に含まれない光のことであり、具体的には、赤外光または紫外光のことである。このような可視光以外の光は、人間の眼には認識されないが、CCD、CMOSイメージセンサなどを備えたコンテンツ記録装置(具体的には、例えば、ビデオカメラ)では可視光と同様に検出される。
上記の方法では、映像表示部に映像が表示されている期間中に、人間の眼には認識されないが、ビデオカメラなどの記録装置には可視画像として記録される可視光以外の光を映像表示面から照射する。これにより、再撮された画像コンテンツ中には、可視光以外の光がオリジナルの映像を妨害する画像(再撮防止信号)として付加されることになり、再撮された画像の表示品質を劣化させることができる。なお、発光部から照射される光は可視光ではないので、人間の目には、オリジナルの映像のみが映像表示部に表示されているように見える。
このように、本発明の映像表示方法によれば、映像表示部に表示される映像の表示品質を落とすことなく、再撮された映像の表示品質を劣化させることができる。したがって、再撮された画像コンテンツの利用価値を低下させ、結果として再撮された画像コンテンツの不正な流通を防ぐことができる。
本発明にかかる映像表示スクリーンは、上記の課題を解決するために、デジタル映像信号に基づいて形成された画像を表示する映像表示スクリーンであって、映像表示シートと、上記映像表示シートに映像が表示されている期間中に、該映像表示シートの表面から可視光以外の光を発する発光部とを備えていることを特徴とする。
本発明の映像表示スクリーンは、プロジェクタなどの画像形成装置を用いてデジタル映像信号に基づいて形成された画像を表示する映像表示スクリーンである。本発明の映像表示スクリーンには、映像表示シートと、該映像表示シートの表面(映像表示面)から可視光以外の光を発する発光部とが備えられている。
ここで、可視光以外の光とは、380nmから780nmまでの可視光波長帯に含まれない光のことであり、具体的には、赤外光または紫外光のことである。このような可視光以外の光は、人間の眼には認識されないが、CCD、CMOSイメージセンサなどを備えたコンテンツ記録装置(具体的には、例えば、ビデオカメラ)では可視光と同様に検出される。
上記の構成によれば、映像表示シートに映像が表示されている期間中に、人間の眼には認識されないが、ビデオカメラなどの記録装置には可視画像として記録される可視光以外の光を映像表示面から照射することができる。これにより、再撮された画像コンテンツ中には、可視光以外の光がオリジナルの映像を妨害する画像(再撮防止信号)として付加されることになり、再撮された画像の表示品質を劣化させることができる。
本発明にかかる液晶表示装置は、上記の課題を解決するために、映像を表示する液晶パネルと、該液晶パネルに対して光を照射するバックライトとを備えた液晶表示装置であって、上記バックライトは、液晶表示パネルに対して可視光を照射する可視光源と、可視光以外の光を発する発光部とを有し、上記液晶パネルに映像が表示されている期間中に、該液晶パネルの画像表示面から可視光以外の光を発することを特徴とする。
本発明の液晶表示装置は、映像を表示する液晶パネルと、該液晶パネルに対して光を照射するバックライトとを備えている。本発明の液晶表示装置には、液晶パネルに映像が表示されている期間中に、該液晶パネルの画像表示面から可視光以外の光を発する発光部が設けられている。
ここで、可視光以外の光とは、380nmから780nmまでの可視光波長帯に含まれない光のことであり、具体的には、赤外光または紫外光のことである。このような可視光以外の光は、人間の眼には認識されないが、CCD、CMOSイメージセンサなどを備えたコンテンツ記録装置(具体的には、例えば、ビデオカメラ)では可視光と同様に検出される。
上記の構成によれば、液晶パネルに映像が表示されている期間中に、人間の眼には認識されないが、ビデオカメラなどの記録装置には可視画像として記録される可視光以外の光を画像表示面から照射することができる。これにより、再撮された画像コンテンツ中には、可視光以外の光がオリジナルの映像を妨害する画像(再撮防止信号)として付加されることになり、再撮された画像の表示品質を劣化させることができる。なお、発光部から照射される光は可視光ではないので、人間の目には、オリジナルの映像のみが液晶パネルに表示されているように見える。
このように、本発明の液晶表示装置によれば、液晶パネルに表示される映像の表示品質を落とすことなく、再撮された映像の表示品質を劣化させることができる。したがって、再撮された画像コンテンツの利用価値を低下させ、結果として再撮された画像コンテンツの不正な流通を防ぐことができる。
本発明の映像表示装置は、映像表示部に映像が表示されている期間中に、該映像表示部の表面から可視光以外の光を発する発光部が設けられていることを特徴とする。
本発明の映像表示方法は、映像表示部に映像が表示されている期間中に、該映像表示部の表面から可視光以外の光を照射するものである。
本発明の映像表示装置または映像表示方法によれば、映像表示部に表示される映像の表示品質を落とすことなく、再撮された画像コンテンツの表示品質を劣化させることができる。
また、本発明の映像表示スクリーンは、映像表示シートに映像が表示されている期間中に、該映像表示シートの表面から可視光以外の光を発する発光部と、該発光部の発光状態を制御する発光制御部とを備えている。
本発明の映像表示スクリーンによれば、映像表示部に表示される映像の表示品質を落とすことなく、再撮された画像コンテンツの表示品質を劣化させることができる。
また、本発明の液晶表示装置は、バックライトが液晶表示パネルに対して可視光を照射する可視光源と、可視光以外の光を発する発光部とを有しており、液晶パネルに映像が表示されている期間中に、該液晶パネルの画像表示面から可視光以外の光を発するものである。
本発明の液晶表示装置によれば、液晶パネルに表示される映像の表示品質を落とすことなく、再撮された映像の表示品質を劣化させることができる。
以上のように、本発明によれば、再撮された画像コンテンツの表示品質を落とすことでその利用価値を低下させ、結果として再撮された画像コンテンツの不正な流通を防ぐことができる。
本発明の一実施の形態にかかる映像表示システムの機能構成を示すブロック図である。 本発明の一実施の形態にかかる映像表示システムの概略構成を示す模式図である。 本実施の形態の映像表示システムにおけるスクリーンおよび赤外線発光ユニットと、観察者との位置関係を示す模式図である。 (a)は、図1に示すコンテンツ表示部110における処理の流れの一例を示すフローチャートである。(b)は、図1に示す再撮防止信号出力部120における処理の流れの一例を示すフローチャートである。 本実施の形態の映像表示システムにおいてスクリーンに表示された画像をビデオカメラで撮影した場合に得られる画像の一例を示す図である。 (a)は、本実施の形態の映像表示システムにおいてスクリーンに表示された画像をビデオカメラで撮影した場合に得られる画像を模式的に示す図である。(b)は、本実施の形態の映像表示システムにおいてスクリーンに表示された画像を人間が見た場合に認識される画像を模式的に示す図である。(c)は、本実施の形態の映像表示システムのスクリーンを観察者側から見た場合の平面図である。 本発明の第2の実施の形態にかかる液晶表示装置の構成を示すブロック図である。 図7に示す液晶表示装置に備えられたバックライトの構成を示す模式図である。 図7に示す液晶表示装置に備えられたバックライトの別の構成を示す模式図である。
本願発明者らは、人間の視覚には赤外線や紫外線などの可視光以外の光は認知されないのに対して、再撮に用いられるデジタルカメラおよびデジタルビデオカメラなどの撮像素子であるCCDおよびCMOSイメージセンサでは、素子そのものの不安定性から赤外線や紫外線などの可視光領域以外の波長もノイズとして検知されることに着目した。そして、映画館などのスクリーンにおいて映像を表示しているときに、画像表示面から人間による知覚が困難な波長の光を再撮防止信号として同時に照射することで、ビデオカメラなどによって再撮された画像コンテンツ中に上記再撮防止信号を知覚可能な信号として取り込むことが可能になることを見出し、本発明を完成させた。つまり、本発明によれば、ビデオカメラが取り込んだ画像コンテンツを再生した場合には、再撮防止信号に基づく画像がオリジナルの映像を妨害するノイズとして見えるため、再撮された画像コンテンツの品質を劣化させることができる。これにより、映像の視聴が困難になり、結果として、再撮された画像コンテンツの不正な流通を防止できる。
〔実施の形態1〕
上記のような技術思想に基づいて実現される本発明の一実施形態について、図1〜図6に基づいて説明すると以下の通りである。なお、ここで説明する具体例は本発明の一例であり、本発明はこれに限定されるものではない。
本実施の形態では、デジタル画像コンテンツを基にして、映画館や劇場などにおいて映画などの映像を上映する映像表示システムについて説明する。本実施の形態の映像表示システムによれば、劇場で上映されている映画などのデジタル画像コンテンツがデジタルビデオカメラなどによって撮影された場合に、撮影されたデジタル画像コンテンツの表示品質を視聴不可能な程度に劣化させることで、再撮後の画像コンテンツが不正に流通することを防ぐことができる。
図2には、本実施の形態にかかる映像表示システム1の概略構成を示す。映像表示システム1(映像表示装置)は、映像再生機201、プロジェクタ202(画像形成部)、スクリーン203(映像表示部、映像表示シート)、および、赤外線発光ユニット204(発光部、発光制御部)で構成されている。
映像再生機201は、外部から取り込んだ画像コンテンツを一旦格納した後、画像形成を可能にするためのデコード処理を行い、処理後のデジタル映像信号をプロジェクタ202へ送信する。映像再生機201の構成については、従来公知のデジタル映像再生装置の構成を適用することができる。なお、本実施の形態のような映像表示システム1では、映像再生機201によって再生される画像コンテンツは、複数の画像フレームで構成されている画像コンテンツ(動画コンテンツ)が一般的であるが、本発明では必ずしもこれに限定はされない。つまり、画像コンテンツは、静止画像のコンテンツであってもよい。
プロジェクタ202は、映像再生機201から送信されたデジタル映像信号に基づいて、内蔵された表示素子において表示画像を形成し、さらに形成された画像を、内蔵された投射光学系を用いてスクリーン203に投射させる。プロジェクタ202の構成については、従来公知の前面投射型の画像表示装置の構成を適用することができる。
スクリーン203は、プロジェクタ202から投射された画像を表示する。
赤外線発光ユニット204は、スクリーン203の背面側に配置されており、スクリーン203に映像が表示されている期間中、赤外光を前面側に発光する。ここで、スクリーン203の背面側とは、画像が表示される面(観察者または観客席と対向している面)とは反対側のことであり、スクリーン203の前面側とは、画像が表示される側(観察者がいる側)のことである。
ここで、スクリーン203および赤外線発光ユニット204の具体的な構成について、以下に説明する。
スクリーン203は、映画館において映像を表示する従来の一般的なスクリーンと同様の構成である。なお、従来の一般的なスクリーンは、多数の小さな穴(2〜3mm程度の穴)を有する黒い幕の表面に白い塗料が塗布されて、画像表示面203aが形成されている。
また、赤外線発光ユニット204は、上記のようにスクリーン203の背面側に配置されている。さらに、本実施の形態では、赤外線発光ユニット204は、スクリーン203の画像表示領域203aの中央部に対応する位置に配置されている(図6(c)参照)。図2および図6(c)に示すように、赤外線発光ユニット204には、縦3個×横3個の計9個の赤外光発光領域204aが存在する。各赤外光発光領域204aには、赤外LEDが設けられている。赤外LEDとしては、例えば、波長780nm付近の波長帯の光を発するもの(これを780nmのLEDとする)、波長850nm付近の波長帯の光を発するもの(これを850nmのLEDとする)などが挙げられる。
上記の構成により、図3に示すように、赤外線発光ユニット204から発せられた赤外光は、スクリーン203に設けられた穴を通過して、観察者(観客席)に向かって照射される。
なお、赤外LEDから照射される光には、赤外領域に近い可視光領域の光が含まれることがある。そのため、赤外線発光ユニット204の光照射面に、可視光カットフィルタを配置してもよい。ここで使用する可視光カットフィルタは、従来公知のものでよい。特に、780nmのLEDは、より可視光領域に近い波長帯の光を発するため、可視光カットフィルタとともに利用することが望ましい。これにより、ビデオカメラなどのコンテンツ記録装置では検知されるが、観客席にいる人の目には視認されない赤外線発光ユニットを実現することができる。
続いて、映像表示システム1において、映像を表示するための処理の流れと、再撮された画像の品質を劣化させるための処理の流れについて説明する。図1は、これらの処理を行うための装置の構成を示す機能ブロック図である。
図1に示すように、映像表示システム1内には、スクリーン203に映像を表示するためのコンテンツ表示部110と、再撮された画像の表示品質を劣化させるための再撮防止信号出力部120とが含まれている。なお、図1には、映画館などにおいて再撮行為を行う者が所持するビデオカメラを、コンテンツ記録装置130として示す。
コンテンツ表示部110には、コンテンツ格納部111、デコーダ112、および、コンテンツ出力部113が含まれている。
コンテンツ格納部111は、外部から取り込んだ映画などの画像コンテンツを一時的に格納するためのものである。この場合、コンテンツ格納部111は、ハードディスクドライブや大容量メモリなどで実現される。但し、本発明では、コンテンツ格納部は上記のようなものに限定はされず、キャッシュや高速メモリなどといった、画像コンテンツの再生および表示中のバッファとして機能するものであってもよい。デコーダ112は、コンテンツ格納部111に格納された画像コンテンツを、プロジェクタ202の表示規格に適合するフォーマットにデコード処理する。コンテンツ出力部113は、デコード処理された画像コンテンツ(デジタル映像信号)から表示画像を形成し、スクリーン203の画像表示面(画像表示領域)203aに表示する。
本実施の形態においては、コンテンツ表示部110内の各ブロックのうち、コンテンツ格納部111およびデコーダ112は、映像再生機201内にある。また、コンテンツ出力部113は、プロジェクタ202およびスクリーン203として実現される。
上記したコンテンツ表示部110については、公知の映像表示システムと同様の構成を適用することができる。
再撮防止信号出力部120には、コンテンツ解析部121(画像解析部)、信号制御部122(発光制御部)、信号出力パターン格納部123(発光制御部)、および、信号発生部124(発光部)が含まれている。
コンテンツ解析部121は、コンテンツ表示部110から取り出した画像コンテンツ(デジタル映像信号)の空間的特徴量および時間的特徴量を解析する。すなわち、複数の画像フレームで構成されている画像コンテンツについて、フレームごとに各画素の明るさ(階調値)を解析する。これにより、一連の映像において、どの時点(どのフレーム)でどの領域がどの程度の明るさであるかという空間的特徴量および時間的特徴量に関する画像情報が得られる。なお、コンテンツ解析部121に送信されるデジタル映像信号は、デコーダ112において処理された映像信号である。
信号制御部122では、コンテンツ解析部121で得られた画像情報に基づいて、ある特定の画像フレームが表示されている時点での、赤外線発光ユニット204における発光強度を制御する。このとき、発光強度の制御は、信号出力パターン格納部123に格納されている情報を参照しながら行われる。
なお、信号出力パターン格納部123には、信号発生部124が出力する赤外光(再撮防止信号)の強度や信号発生のON/OFFパターンなどが格納されている。具体的には、画像フレームにおける各画素の平均階調値と、そのときの赤外線発光ユニット204の発光強度(赤外LEDの電流値)とが対応付けて格納されている。これにより、信号制御部122では、信号出力パターン格納部123に格納されている信号発生パターンを参照しながら、信号発生部124における赤外LEDの発光状態を制御することができる。
信号発生部124は、信号制御部122からの指示に応じて再撮防止信号である赤外光の出力のON/OFFを行うとともに、その強度を変化させる。
本実施の形態においては、再撮防止信号出力部120内の各ブロックのうち、コンテンツ解析部121、信号制御部122、および、信号出力パターン格納部123は、映像再生機201内にある。また、信号発生部124は、赤外線発光ユニット204に相当する。
上記のように、コンテンツ解析部121、信号制御部122、および、信号出力パターン格納部123が設けられていることにより、画像コンテンツの性質に合わせて、赤外線発光ユニット204における赤外線の発光強度や発光パターンを制御することができる。
但し、本発明では、画像コンテンツの性質に合わせた発光強度および発光パターン(点灯と消灯の周期)の変更は必ずしも必要ではなく、予め決められた発光強度および発光パターンで赤外線発光ユニット204における発光の制御を行ってもよい。これにより、再撮防止信号出力部120における処理量を軽減させることができる。このように、発光の制御を予め決められたパターンで行う場合には、赤外線発光ユニット204に発光制御部を取り付け、スクリーン203に映像が表示されている期間中、画像コンテンツの内容とは無関係に一定の発光強度および発光パターンで赤外線を出力させればよい。
コンテンツ記録装置130は、スクリーン203に表示された映像を再撮しようとする者(再撮行為者)が用いるコンテンツの録画装置である。コンテンツ記録装置130は、デジタルビデオカメラなどの従来公知の装置で実現できる。
図1に示すように、コンテンツ記録装置130は、空間中に表示された画像を取り込むコンテンツ取込部131、取り込んだコンテンツをエンコードするエンコーダ132、エンコード済みコンテンツを格納するコンテンツ格納部133、格納コンテンツを表示に適したフォーマットにデコードするデコーダ134、取り込んだコンテンツを表示に適したフォーマットに変換するコンバータ135、取り込んだコンテンツを表示または出力するコンテンツ出力部136を具備する。コンテンツ取り込み部131は、CCDまたはCMOSイメージセンサを受光素子として備えている。また、コンバータ135は、コンテンツ取込部131によって取り込んだコンテンツを格納せずに直接表示または出力するためのものである。
本実施の形態の映像表示システム1は、上記のような構成を有していることによって、スクリーン203の画像表示面から観察者に向かって映像とともに赤外光を照射することができる(図3参照)。人間の目は赤外光を認識しないため、赤外光を含む映像がスクリーンに映し出されても、通常の映像と何ら変わることのない映像が表示されているように認識される。これに対して、再撮に使用されるビデオカメラなどのコンテンツ記録装置130は、赤外光も検知するCCDまたはCMOSイメージセンサを受光素子として有している。そのため、赤外光を含む映像を撮影すると、スクリーンから照射された赤外光も人間が視認可能な画像として取り込まれる。
この点について、図5および図6を参照しながら説明する。図5は、本発明の効果を示す図であって、映像表示システム1においてスクリーン203に表示された画像をビデオカメラで撮影した場合に得られる画像の一例を示す図である。図5は、スクリーン203上に「NII 国立情報学研究所」という文字を映し出したときの撮影画像を示している。なお、画像中に存在する縦横に横切る白い画像は、撮影の関係で入った光で、本発明の効果とは無関係のものである。
また、図6も、本発明の効果を示す図である。図6(a)には、図5と同様に、映像表示システム1においてスクリーン203に表示された画像をビデオカメラで撮影した場合に得られる画像を模式的に再現して示す。一方、図6(b)には、比較のために、映像表示システム1においてスクリーン203に表示された画像を人間が見た場合に認識される画像を模式的に再現して示す。
また、図6(c)は、図2に示すスクリーン203と赤外線発光ユニット204を、観察者側から見た場合の平面図である。本来は、スクリーン203の背後に配置されている赤外線発光ユニット204は、観察者側からは見えないが、図6(c)では、赤外線発光ユニット204を破線で示している。この図に示すように、赤外線発光ユニット204には、縦3個×横3個の計9個の赤外光発光領域204aが存在する。そのため、赤外光発光領域204aから照射された赤外光が可視化されると、映像中に縦3個×横3個の矩形が白い画像として表示されることになる。
図6(b)に示すように、人間がスクリーン203を見た場合には、「(公序良俗違反につき、不掲載)」という文字のみが、スクリーン203の表面に映し出されているように認識される。これに対して、ビデオカメラによる撮影画像では、図5および図6(a)に示すように、「(公序良俗違反につき、不掲載)」という文字に加えて、画面の中央部に縦3個×横3個の矩形が白い画像として表示される。
以上のように、本実施の形態の映像表示システム1によれば、スクリーン203に表示された映像をビデオカメラで撮影すると、赤外線発光ユニット204から照射された赤外光が、本来の映像を妨害するような画像(ノイズ)として取り込まれることになる。これにより、本実施の形態の映像表示システム1では、再撮された画像の表示品質を劣化させ、利用価値を低下させることができるため、映像コンテンツの不正流通を目的とするビデオカメラの撮影を防止することができる。このように、赤外線発光ユニット204が出力する赤外光は、再撮防止信号として機能する。
なお、赤外線発光ユニット204の赤外光発光領域204aが、矩形や円形、あるいはその他の特定の形状を有していることで、再撮された映像には、これらの特定の形状が白い画像として取り込まれることになるため、本来の映像を妨害する効果をより高めることができる。また、赤外光発光領域204aが、点灯と消灯を繰り返すことで、再撮された映像において、赤外光発光領域204aからの照射光をより目立たせることができる。例えば、周波数4〜6Hzで点灯と消灯を繰り返せば、得られる点滅画像を人は不快に感じるため、本来の映像を妨害する効果がより高い。
続いて、図4(a)および図4(b)に示すフローチャートを参照しながら、映像表示システム1における映像処理および再撮防止信号出力処理の流れについて説明する。
まず、コンテンツ表示部110における処理の流れを、図4(a)を参照しながら説明する。
コンテンツ表示部110では、ステップS311において、コンテンツ格納部111に格納されたエンコード済みの画像コンテンツからエンコード時のパラメータを読み出す。パラメータの読み出しが行われた画像コンテンツは、デコーダ112に送られる。デコーダ112では、読み出されたパラメータにしたがって格納されたコンテンツから一定時間分の部分コンテンツを読み出し、当該コンテンツのデコードを行い、さらに、デコード済みコンテンツからフレーム画像を読み出す(ステップS312)。
デコード済みのコンテンツから読み出されたフレーム画像はコンテンツ出力部113(プロジェクタ202)に送信され、ここでプロジェクタにおいて画像形成が可能な表示フォーマットへの変換が行われる(ステップS313)。
続いて、ステップS314において、コンテンツ出力部113(プロジェクタ202)は、変換した画像コンテンツをスクリーン203に表示する。その後、ステップS315において、コンテンツ表示部110は、画像コンテンツの所定の領域に表示終了の命令があるか否かを判定する。そして、当該命令がなければ(S315においてNOであれば)、ステップS311に戻り、映像の出力を継続する。一方、表示終了の命令を検知すると(S315においてYESであれば)、映像表示を終了する。
以上が、コンテンツ表示部110における処理の流れであるが、この処理に関しては、従来のデジタル映像表示装置における画像処理の方法と同じである。
続いて、再撮防止信号出力部120における処理の流れを、図4(b)を参照しながら説明する。図4(b)は、コンテンツ表示部110において1フレーム分の画像コンテンツの表示が行われるときに、再撮防止信号出力部120において行われる信号出力処理の流れを示すフローチャートである。
まず、再撮防止信号出力部120内のコンテンツ解析部121は、(デコーダ112から送信された)デコード済みの画像コンテンツにおけるデータの特徴量(画像情報)を求める(ステップS321)。すなわち、コンテンツ解析部121では、複数の画像フレームで構成されている画像コンテンツについて、フレームごとに各画素の明るさ(階調値)を解析する。
コンテンツ解析部121において得られた画像情報は、信号制御部122に送られる。信号制御部122では、信号出力パターン格納部123を参照しながら、送信された画像情報に対して送出すべき再撮防止信号の強度および発光パターン(信号のON/OFF)を決定する(ステップS322)。そして、信号制御部122は、決定された信号出力のパターンに基づいて信号発生部124における赤外光の発光状態の制御を行う(ステップS323)。すなわち、信号制御部122では、コンテンツ解析部121で得られた画像情報に基づいて、ある特定の画像フレームが表示されている時点での、信号発生部124(赤外線発光ユニット204)における発光強度を制御するとともに、当該時点での、赤外LEDの発光のON/OFFを制御する。
その後、ステップS324において、コンテンツ解析部121が画像コンテンツの所定の領域に表示終了の命令があるか否かを判定する。そして、当該命令がなければ(S324においてNOであれば)、ステップS321に戻り、処理を継続する。一方、表示終了の命令を検知すると(S324においてYESであれば)、処理を終了する。
ここで、信号発生部124が発する再撮防止信号の強度と発光パターンの制御方法について説明する。
再撮防止信号の強度に関しては、例えば、スクリーン203に映し出されている映像の明るさに基づいて、再撮防止信号(赤外光)の強度を決定するという方法を採用することができる。つまり、スクリーン203に表示される映像がより明るいときには、表示される映像がより暗いときと比較して、赤外線発光ユニット204の発光強度をより高くするように制御することができる。
より具体的には、信号出力パターン格納部123に、例えば、以下のような情報を格納しておく。なお、以下の赤外LEDの電流値は、8ビット(0〜255階調)の映像データを、2500ルーメンのプロジェクタ202にて、100インチのスクリーン203に投影した場合に適した発光強度の一例である。
(信号出力パターン格納部123に格納されている情報)
(Case1)
赤外線発光ユニット204が配置されている領域(すなわち、赤外線発光ユニット204によって赤外光が照射される領域)に含まれる画素の平均階調値が200以上の場合 → 赤外LEDの電流値を1Aとする。
(Case2)
赤外線発光ユニット204が配置されている領域に含まれる画素の平均階調値が50以下の場合 → 赤外LEDの電流値を0.3Aとする。
(Case3)
赤外線発光ユニット204が配置されている領域に含まれる画素の平均階調値が上記以外の場合(すなわち、平均階調値が51以上199以下の場合) → 赤外LEDの電流値を0.6Aとする。
そして、信号制御部122が、コンテンツ解析部121によって解析された各フレームにおける対応する領域(赤外線発光ユニット204によって赤外光が照射される領域)に含まれる画素の平均階調値をもとに、該当するCaseを選択し、発光強度(具体的には、赤外LEDの電流値)を決定する。なお、信号出力パターン格納部123には、入力される平均階調値と出力されるLEDの電流値とがそれぞれ対応付けられたルックアップテーブルとして、上記の情報が格納されていてもよい。
上記のように赤外光の発光強度を変化させることで、再撮画像において赤外光(再撮防止信号)が目立ちやすい比較的暗い映像のときは、赤外光の発光強度を低くし、赤外光(再撮防止信号)が目立ちにくい比較的明るい映像のときは、赤外光の発光強度を高くすることができる。
また、再撮防止信号の発光パターン(信号のON/OFF)については、信号制御部122が、スクリーン203に一連の映像が表示されている期間中、赤外LEDが点灯と消灯を繰り返すように制御すればよい。この点灯と消灯の周期としては、例えば、周波数4〜16Hzとする(1秒間に4〜16回点灯と消灯を繰り返す)ことができる。これによれば、再撮された映像中に再撮防止信号がフリッカして表示されるため、人の視角に不快感を与えることができる。また、点灯と消灯を繰り返すことで赤外LEDの耐久性を向上させることもできる。なお、点灯と消灯の周波数は7〜8Hzとすることがより好ましい。これによれば、人の視角により不快感を与える再撮防止信号を再撮画像中に付加することができる。
本実施の形態では、赤外線発光ユニット204は、スクリーン203の画像表示面の中央の一部の領域に対して赤外光を照射するような構成となっているが、本発明はこの構成に限定されない。つまり、赤外線発光ユニット204は、スクリーン203の画像表示面203aの全面に対して赤外光を照射するような構成になっていてもよい。
また、赤外線発光ユニット204は、複数のユニットに分かれており、複数の異なる領域に対して部分的に赤外光を照射するものであってもよい。赤外線発光ユニット204が複数のユニットで構成されている場合には、赤外光の発光強度および発光パターンを制御する信号制御部122(発光制御部)は、各ユニットに対して異なる制御を行うものであってもよい。例えば、各発光ユニットによって赤外光が照射される表示領域の平均階調値に基づいて、各発光ユニットの発光強度をそれぞれ決定すればよい。このとき、平均階調値がより高い(より明るい)領域に対応した発光ユニットでは、平均階調値がより低い(より暗い)領域に対応した発光ユニットと比較して、その発光強度をより高くすることが好ましい。これにより、ビデオカメラなどで再撮された画像中で赤外光による妨害表示をより目立たせることができる。
なお、本実施の形態の映像表示システム1では、可視光以外の光を発する発光部として、赤外LEDを光源とする発光ユニットを用いているが、本発明はこの構成に限定されない。赤外光を発する光源として、LED以外の赤外光源を使用してもよい。また、可視光以外の光としては、波長780nm以上の赤外線に限定はされず、波長380nm以下の紫外線であってもよい。但し、紫外線は人体に対して有害であるため、映画館などの公共の施設で本発明の映像表示装置を使用する場合には、赤外光を発する発光部を用いることが好ましい。
(スクリーンおよび発光ユニットの他の形態例)
なお、上述した実施の形態では、スクリーン203と赤外線発光ユニット204とを別々の構成部材としているが、本発明では、スクリーン203に可視光以外の光(赤外光または紫外光)を発する発光部を一体的に取り付ける構成とすることもできる。
具体的には、スクリーンに通常の穴(従来のスクリーンに形成されている穴)とは別の穴を設け、この穴から赤外光が照射されるように、発光部(例えば、赤外LED)をスクリーンの背面(裏面)に貼り付ける。つまり、発光部(例えば、赤外LED)の発光面が穴の部分に位置するように、発光部をスクリーンの背面に取り付ける。そして、発光部(例えば、赤外LED)が目立たないように(観客に視認されないように)、スクリーンの表面に塗られている塗料と同じ塗料を発光部の発光面にも塗る。
上記のような構成により、スクリーンと発光部を一体の構成とすることができる。なお、スクリーンに塗られた塗料は赤外光などの可視光以外の光も透過させるため、発光部の表面にこの塗料が塗られていても、観客席側に可視光以外の光を照射することができる。
(映像再生機と赤外線発光ユニットとを切り離した構成例)
また、本発明は、映像を表示するスクリーン(映像表示シート)と、その映像表示面から可視光以外の光を発する発光部とからなる構成であってもよい。つまり、上述した映像表示システム1において、赤外線発光ユニット204が映像再生機201とは切り離された構成となっており、表示される映像とは関係なく、スクリーン203の映像表示面から観客席側に向けて赤外光を照射する構成とすることもできる。
この場合、赤外線発光ユニット204には、赤外LEDのON/OFFなどの発光状態を制御するための発光制御部が取り付けられており、スクリーン203への映像の投影開始に合わせて赤外線発光ユニット204の発光を開始させることができる。また、この場合も、上記した実施形態と同様に、周波数4〜16Hzの周期で赤外LEDを点滅させることが好ましい。
上記の構成においても、再撮された映像中に表示品質を劣化させる再撮防止信号を付加させることができ、映像コンテンツの再撮防止効果が得られる。なお、この場合も、上記と同様に、スクリーン203と赤外線発光ユニット204とを別々の構成部材としてもよいし、スクリーン203に赤外LEDなどの発光部を一体的に取り付ける構成としてもよい。
〔実施の形態2〕
上述したような本発明の技術思想に基づいて実現される本発明の第2の実施形態について、図7〜図9に基づいて説明すると以下の通りである。なお、ここで説明する具体例は本発明の一例であり、本発明はこれに限定されるものではない。
本実施の形態2では、本発明の技術思想を液晶表示装置に適用した場合の構成について説明する。本実施の形態の液晶表示装置によれば、該表示装置に表示された映画などのデジタル画像コンテンツがデジタルビデオカメラなどによって撮影された場合に、撮影されたデジタル画像コンテンツの表示品質を視聴不可能な程度に劣化させることで、再撮後の画像コンテンツが不正に流通することを防ぐことができる。
図7には、本実施の形態にかかる液晶表示装置300の構成を示す。図7に示すように、液晶表示装置300は、液晶パネル310とバックライト(可視光源、発光部)320とを備えている。液晶パネル310は、液晶表示装置300内に設けられた液晶駆動回路350から送信される入力画像信号に基づいて、液晶パネル310内の各画素が透過率を変化させることによって、映像を表示する。液晶駆動回路350は、表示画像信号に基づいて液晶パネル310に映画などの映像を表示させるために、入力された表示画像信号に対して様々な信号処理を行う。ここで、上記表示画像信号は、液晶表示装置に映像を表示するための信号(画像ソース信号)であり、具体的にはテレビ・ビデオ信号などが挙げられる。
なお、本発明では、液晶パネル310の構成については特に限定はされず、液晶表示装置の表示パネルとして一般的に使用されているものを使用することができる。
また、バックライト320は、液晶パネル310に対して光を照射するものである。バックライト320は、可視光を照射する光源として、RGB−LED322(可視光源)を有している。RGB−LEDとは、発光色が各原色(赤、緑、青)の発光ダイオード〔赤色LED(R−LED)、緑色LED(G−LED)、青色LED(B−LED)〕で構成された発光素子のことをいう。これらRGB各色を組み合わせたLEDを可視光源として使用することで、白色の光(またはカラーの光)を液晶パネル310に照射することができる。
なお、本発明では、可視光源として、RGB−LED以外に白色LEDなども使用することができる。これらの各色の発光ダイオードは、液晶表示装置の光源として一般的に用いられているものを使用することができる。
また、バックライト320には、各LEDが配置されている面と、液晶パネル310との間に、拡散板、プリズムシート等の光学シートが設けられていてもよい。
図7に示すように、RGB−LED322は、液晶パネル310の背面であって、液晶パネル310の画像表示面と平行な面上に、複数個設けられている。つまり、本実施の形態のバックライト320は、直下型のバックライトである。ここで、複数個のRGB−LED322は、ほぼ等間隔に配列されている。
複数個のRGB−LED322は、液晶表示装置300内に設けられたバックライト制御部360内のバックライト点灯制御回路370によって、点灯と消灯の制御が行われる。本実施の形態では、バックライト点灯制御回路370によって各RGB−LED322の点灯制御および発光強度の制御が一様に行われるものを採用しているが、本発明は必ずしもこのような構成に限定はされない。つまり、バックライトの発光面が複数の分割発光領域から構成されており、該分割発光領域ごとに表示画像の輝度に応じて、LEDの発光強度を制御するバックライト制御部を備えた、いわゆるエリアアクティブ型のバックライトを採用することもできる。
さらに、本実施の形態のバックライト320には、上記した可視光源の他に、赤外線(可視光以外の光)を発する赤外LED323(可視外光源)が複数個設けられている。赤外LED323は、バックライト制御部360内の赤外LED制御回路380によって点灯および消灯の制御が行われる。そして、赤外LED制御回路380は、液晶パネル310に映像が表示されている期間中に、該液晶パネル310の画像表示面から赤外光が発せられるように、赤外LED323の点灯の制御を行う。
以上のように、本実施の形態のバックライト320には、複数個の赤外LED323が設けられており、これにより、可視光以外の光を発する発光部が実現される。したがって、本実施の形態の液晶表示装置300によれば、液晶パネル310に表示された映像をビデオカメラで撮影すると、上記発光部から照射された赤外光が、本来の映像を妨害するような画像(ノイズ)として取り込まれることになる。これにより、本実施の形態の液晶表示装置300では、再撮された画像の表示品質を劣化させ、利用価値を低下させることができるため、映像コンテンツの不正流通を目的とするビデオカメラの撮影を防止することができる。このように、バックライト320内の赤外LED320が出力する赤外光は、再撮防止信号として機能する。
なお、赤外LED323が、点灯と消灯を繰り返すことで、再撮された映像において、液晶パネル310の画像表示面からの照射光をより目立たせることができる。そこで、本実施の形態においても、実施の形態1と同様に、赤外LED323が周波数4〜6Hzで点灯と消灯を繰り返せば、得られる点滅画像を人は不快に感じるため、本来の映像を妨害する効果がより高い。そこで、赤外LED制御回路380には、赤外LED323の点滅を制御するためのフリッカ制御回路381が設けられていてもよい。これにより、赤外LED323の点滅の周期を適宜変更することができる。
図8には、バックライト320におけるRGB−LED322および赤外LED323の配置の一例を示す。
図8に示すように、バックライト320は、筐体321を有しており、その底面に複数個のRGB−LED322および複数個の赤外LED323がほぼ一定の間隔で配列されている。なお、筐体321の底面には、各LEDの他に、各LEDが配置されている面と液晶パネル310との距離を一定に保つためのスペーサ324が複数個設けられている。
本実施の形態では、図8に示すように、赤外LED323がバックライト320の光照射面の全体に点在して配置されている。これにより、光照射面の全領域から再撮防止信号である赤外光を照射することができる。
但し、赤外LEDの配置の仕方や個数については、上記の構成に必ずしも限定はされない。すなわち、赤外LEDは最低1個設けられていればよく、最大で可視光源(RGB−LEDまたは白色LED)と同数程度設けられていることが好ましい。なお、赤外LEDの個数が少ない場合には、通常よりも発光強度を高めることが好ましい。赤外LEDの発光強度は、実施の形態1と同様に制御することができる。
なお、実装上の理由から、RGB−LED322と赤外LED323とは同程度の大きさであることが好ましい。特に、薄型の液晶表示装置の場合には、装置の厚さをできるだけ小さく抑えるために、赤外LEDの厚さ方向の大きさは、RGB−LED322と同じかそれ以下にすることが好ましい。
図9には、バックライトにおけるRGB−LED322および赤外LED423の配置の他の例を示す。説明の便宜上、図9に示すバックライト420では、図8のバックライト320の各構成部材と同じ機能を有する部材には、同じ番号を付している。図9に示す例では、複数個の赤外LED423がバックライト420の光出射面の中央部に集中して配置されている。
そして、複数個の赤外LED423が高密度に配置された領域が、赤外光発光領域423aを形成している。これにより、液晶パネル310の画像表示面の中央部から赤外光が発せられるため、赤外LED423からの光が、ビデオカメラなどで撮影した画像の中央部に、映像を妨害する信号として入り込む。そのため、撮影画像の表示品質をより大きく低下させることができる。
このように、本実施の形態のバックライトでは、赤外LEDが部分的に高密度で配置された赤外光発光領域423a(発光部)を形成してもよい。赤外光発光領域423aが、矩形や円形、あるいはその他の特定の形状を有していることで、再撮された映像には、これらの特定の形状が白い画像として取り込まれることになるため、本来の映像を妨害する効果をより高めることができる。
さらに、本実施の形態の液晶表示装置300では、液晶パネル310表示される映像の明るさを解析する画像解析部382と、赤外LED323の発光強度を制御する発光強度制御部383(発光制御部)とをさらに備えていてもよい。この場合、発光強度制御部383は、画像解析部382によって解析された映像の明るさに基づいて、表示される映像がより明るいときには、表示される映像がより暗いときと比較して、赤外LED323の発光強度をより高くするように制御する。
このとき、画像解析部382は、液晶駆動回路350から送信された画像信号の情報をもとに、画像コンテンツ(デジタル映像信号)の空間的特徴量および時間的特徴量を解析する。画像解析部382における具体的な処理については、実施の形態1で説明したコンテンツ解析部121における処理が適用できるため、その説明を省略する。
また、発光強度制御部383は、画像解析部382で得られた画像情報に基づいて、ある特定の画像フレームが表示されている時点での、赤外LED323における発光強度を制御する。発光強度制御部383における具体的な処理については、実施の形態1で説明した信号制御部122における処理が適用できるため、その説明を省略する。
上記のように、画像解析部382および発光強度制御部383が設けられていることにより、画像コンテンツの性質に合わせて、赤外LED323における赤外線の発光強度や発光パターンを制御することができる。
なお、上記した実施の形態2では、直下型のバックライトを備えた液晶表示装置を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されない。他の構成例として、例えば、液晶パネルの背後に導光体が設けられ、導光体の横端部に光源が設けられたサイドエッジ型のバックライトが挙げられる。
本発明をサイドエッジ型のバックライトに適用する場合には、導光体の横端部に可視光源と赤外LED(可視外光源)とを混在させて配置してもよいし、あるいは、可視光源のみを導光体の横端部に配置し、赤外LED(可視外光源)は液晶パネルの背面に配置し、赤外LEDについては液晶パネルに直接照射させるような構成としてもよい。
なお、サイドエッジ型のバックライトであって、赤外LEDを導光体の横端部に配置する場合には、単に赤外LEDを発光させただけでは再撮画像に対する妨害効果が小さい。そのため、再撮画像に対する妨害効果をより高めるために、赤外LEDをフリッカさせることが好ましい。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、ここで開示された技術的手段および各実施形態の構成を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明にかかる映像表示装置は、上記の課題を解決するために、デジタル映像信号に基づいて表示画像を生成する画像形成部と、上記画像形成部によって生成された画像が投射されて表示される映像表示部とを備えている映像表示装置であって、上記映像表示部に映像が表示されている期間中に、該映像表示部の表面から可視光以外の光を発する発光部が設けられていることを特徴とする。
本発明の映像表示装置は、プロジェクタなどの画像形成部がデジタル映像信号に基づいて画像を形成し、形成された画像をスクリーンなどの映像表示部に投影させて映像を表示するものである。本発明の映像表示装置には、映像表示部に映像が表示されている期間中に、該映像表示部の表面から可視光以外の光を発する発光部が設けられている。
ここで、可視光以外の光とは、380nmから780nmまでの可視光波長帯に含まれない光のことであり、具体的には、赤外光または紫外光のことである。このような可視光以外の光は、人間の眼には認識されないが、CCD、CMOSイメージセンサなどを備えたコンテンツ記録装置(具体的には、例えば、ビデオカメラ)では可視光と同様に検出される。
上記の構成によれば、映像表示部に映像が表示されている期間中に、人間の眼には認識されないが、ビデオカメラなどの記録装置には可視画像として記録される可視光以外の光を映像表示面から照射することができる。これにより、再撮された画像コンテンツ中には、可視光以外の光がオリジナルの映像を妨害する画像(再撮防止信号)として付加されることになり、再撮された画像の表示品質を劣化させることができる。なお、発光部から照射される光は可視光ではないので、人間の目には、オリジナルの映像のみが映像表示部に表示されているように見える。
このように、本発明の映像表示装置によれば、映像表示部に表示される映像の表示品質を落とすことなく、再撮された映像の表示品質を劣化させることができる。したがって、再撮された画像コンテンツの利用価値を低下させ、結果として再撮された画像コンテンツの不正な流通を防ぐことができる。
本発明の映像表示装置において、上記映像表示部には、複数の穴が設けられているとともに、上記発光部は、上記映像表示部の背面側に配置されていることが好ましい。
上記の構成によれば、映像表示部に形成された穴を通して発光部からの光を映像表示部の表面から発することができる。したがって、映像表示部に表示される映像とともに可視光以外の光を映像表示部の前面側(観察者側)に発することができる。
本発明の映像表示装置は、上記映像表示部に表示される映像の明るさを解析する画像解析部と、上記発光部の発光状態を制御する発光制御部とをさらに備え、上記発光制御部は、上記画像解析部によって解析された映像の明るさに基づいて、表示される映像がより明るいときには、表示される映像がより暗いときと比較して、上記発光部の発光強度をより高くするように制御することが好ましい。
上記の構成によれば、表示される映像の明るさに応じて、発光部の発光強度を変化させることができる。
本発明の映像表示装置において、上記発光部は、上記映像表示部の画像表示面の中央部に少なくとも設けられていることが好ましい。
上記の構成によれば、画像表示面の中央部から可視光以外の光が発せられる。これにより、発光部からの光が、ビデオカメラなどで撮影した画像の中央部に、映像を妨害する信号として入り込むため、撮影画像の表示品質をより大きく低下させることができる。
本発明の映像表示装置において、上記発光部は、上記映像表示部の背面側の複数の箇所に設けられていることが好ましい。
上記の構成によれば、画像表示面の複数の箇所から可視光以外の光が発せられる。これにより、発光部からの光が、ビデオカメラなどで撮影した画像の複数の箇所に、映像を妨害する信号として入り込むため、撮影画像の表示品質をより大きく低下させることができる。
本発明の映像表示装置において、上記発光部は、上記映像表示部に画像が表示されている期間中、点灯と消灯とを繰り返すことが好ましい。
上記の構成によれば、画像表示面から可視光以外の光が点滅しながら発せられる。これにより、発光部からの光が、ビデオカメラなどで撮影した画像中に点滅しながら入り込むことになる。このように、本来の映像とは異なる光が点滅しながら表示されると、人間の視角にはより目立って認識される。したがって、上記の構成によれば、撮影画像の表示品質をより大きく低下させることができる。
本発明の映像表示装置において、上記発光部は発光ダイオードを有しており、該発光ダイオードは、周波数4〜16Hzで点灯と消灯を繰り返すことが好ましい。
上記の構成によれば、発光ダイオードが周波数4〜16Hzで点灯と消灯を繰り返すことで、ビデオカメラなどの再撮された画像コンテンツ中にも、発光ダイオードからの光が周波数4〜16Hzで点滅する画像(再撮防止信号)として付加される。このような周期で点滅する画像は、人の目に不快感を与えるため、オリジナルの映像を妨害する効果がより高くなる。したがって、上記の構成によれば、再撮された画像の画質をより劣化させることができる。また、点灯と消灯を繰り返すことによって、点灯し続ける場合と比較して発光ダイオードの耐久性を向上させることができる。
本発明の映像表示装置において、上記可視光以外の光は、赤外光であってもよい。
本発明の映像表示装置において、上記発光部の光照射面には、可視光を遮断する可視光カットフィルタが設けられていることが好ましい。
上記の構成によれば、発光部から照射される光に可視光領域の光が含まれる場合であっても、可視光カットフィルタが設けられていることによって、可視光領域の光を遮断し、可視光以外の光のみを映像表示部の表面から発することができる。
本発明にかかる映像表示方法は、上記の課題を解決するために、デジタル映像信号に基づいて表示画像を生成する画像形成部と、上記画像形成部によって生成された画像が投射されて表示される映像表示部とを備えている映像表示装置の映像表示方法であって、上記映像表示部に映像が表示されている期間中に、該映像表示部の表面から可視光以外の光を照射することを特徴とする。
ここで、可視光以外の光とは、380nmから780nmまでの可視光波長帯に含まれない光のことであり、具体的には、赤外光または紫外光のことである。このような可視光以外の光は、人間の眼には認識されないが、CCD、CMOSイメージセンサなどを備えたコンテンツ記録装置(具体的には、例えば、ビデオカメラ)では可視光と同様に検出される。
上記の方法では、映像表示部に映像が表示されている期間中に、人間の眼には認識されないが、ビデオカメラなどの記録装置には可視画像として記録される可視光以外の光を映像表示面から照射する。これにより、再撮された画像コンテンツ中には、可視光以外の光がオリジナルの映像を妨害する画像(再撮防止信号)として付加されることになり、再撮された画像の表示品質を劣化させることができる。なお、発光部から照射される光は可視光ではないので、人間の目には、オリジナルの映像のみが映像表示部に表示されているように見える。
このように、本発明の映像表示方法によれば、映像表示部に表示される映像の表示品質を落とすことなく、再撮された映像の表示品質を劣化させることができる。したがって、再撮された画像コンテンツの利用価値を低下させ、結果として再撮された画像コンテンツの不正な流通を防ぐことができる。
本発明にかかる映像表示スクリーンは、上記の課題を解決するために、デジタル映像信号に基づいて形成された画像を表示する映像表示スクリーンであって、映像表示シートと、上記映像表示シートに映像が表示されている期間中に、該映像表示シートの表面から可視光以外の光を発する発光部とを備えていることを特徴とする。
本発明の映像表示スクリーンは、プロジェクタなどの画像形成装置を用いてデジタル映像信号に基づいて形成された画像を表示する映像表示スクリーンである。本発明の映像表示スクリーンには、映像表示シートと、該映像表示シートの表面(映像表示面)から可視光以外の光を発する発光部とが備えられている。
ここで、可視光以外の光とは、380nmから780nmまでの可視光波長帯に含まれない光のことであり、具体的には、赤外光または紫外光のことである。このような可視光以外の光は、人間の眼には認識されないが、CCD、CMOSイメージセンサなどを備えたコンテンツ記録装置(具体的には、例えば、ビデオカメラ)では可視光と同様に検出される。
上記の構成によれば、映像表示シートに映像が表示されている期間中に、人間の眼には認識されないが、ビデオカメラなどの記録装置には可視画像として記録される可視光以外の光を映像表示面から照射することができる。これにより、再撮された画像コンテンツ中には、可視光以外の光がオリジナルの映像を妨害する画像(再撮防止信号)として付加されることになり、再撮された画像の表示品質を劣化させることができる。
本発明の映像表示スクリーンにおいて、上記映像表示シートには、複数の穴が設けられているとともに、上記発光部は、上記映像表示シートの背面側に配置されていることが好ましい。
上記の構成によれば、映像表示シートに形成された穴を通して発光部からの光を映像表示シートの表面から発することができる。したがって、映像表示シートに表示される映像とともに可視光以外の光を映像表示シートの前面側(観察者側)に発することができる。
本発明にかかる液晶表示装置は、上記の課題を解決するために、映像を表示する液晶パネルと、該液晶パネルに対して光を照射するバックライトとを備えた液晶表示装置であって、上記バックライトは、液晶表示パネルに対して可視光を照射する可視光源と、可視光以外の光を発する発光部とを有し、上記液晶パネルに映像が表示されている期間中に、該液晶パネルの画像表示面から可視光以外の光を発することを特徴とする。
本発明の液晶表示装置は、映像を表示する液晶パネルと、該液晶パネルに対して光を照射するバックライトとを備えている。本発明の液晶表示装置には、液晶パネルに映像が表示されている期間中に、該液晶パネルの画像表示面から可視光以外の光を発する発光部が設けられている。
ここで、可視光以外の光とは、380nmから780nmまでの可視光波長帯に含まれない光のことであり、具体的には、赤外光または紫外光のことである。このような可視光以外の光は、人間の眼には認識されないが、CCD、CMOSイメージセンサなどを備えたコンテンツ記録装置(具体的には、例えば、ビデオカメラ)では可視光と同様に検出される。
上記の構成によれば、液晶パネルに映像が表示されている期間中に、人間の眼には認識されないが、ビデオカメラなどの記録装置には可視画像として記録される可視光以外の光を画像表示面から照射することができる。これにより、再撮された画像コンテンツ中には、可視光以外の光がオリジナルの映像を妨害する画像(再撮防止信号)として付加されることになり、再撮された画像の表示品質を劣化させることができる。なお、発光部から照射される光は可視光ではないので、人間の目には、オリジナルの映像のみが液晶パネルに表示されているように見える。
このように、本発明の液晶表示装置によれば、液晶パネルに表示される映像の表示品質を落とすことなく、再撮された映像の表示品質を劣化させることができる。したがって、再撮された画像コンテンツの利用価値を低下させ、結果として再撮された画像コンテンツの不正な流通を防ぐことができる。
本発明の液晶表示装置は、上記液晶パネルに表示される映像の明るさを解析する画像解析部と、上記発光部の発光状態を制御する発光制御部とをさらに備え、上記発光制御部は、上記画像解析部によって解析された映像の明るさに基づいて、表示される映像がより明るいときには、表示される映像がより暗いときと比較して、上記発光部の発光強度をより高くするように制御することが好ましい。
上記の構成によれば、表示される映像の明るさに応じて、発光部の発光強度を変化させることができる。
本発明の液晶表示装置において、上記発光部は、上記液晶パネルの画像表示面の中央部に対して可視光以外の光を照射することが好ましい。
上記の構成によれば、画像表示面の中央部から可視光以外の光が発せられる。これにより、発光部からの光が、ビデオカメラなどで撮影した画像の中央部に、映像を妨害する信号として入り込むため、撮影画像の表示品質をより大きく低下させることができる。
本発明の液晶表示装置において、上記発光部は、複数個の可視外光源を有することが好ましい。
上記の構成によれば、画像表示面の複数の箇所から可視光以外の光が発せられる。これにより、発光部からの光が、ビデオカメラなどで撮影した画像の複数の箇所に、映像を妨害する信号として入り込むため、撮影画像の表示品質をより大きく低下させることができる。
本発明の液晶表示装置において、上記発光部は、上記液晶パネルに映像が表示されている期間中、点灯と消灯とを繰り返すことが好ましい。
上記の構成によれば、画像表示面から可視光以外の光が点滅しながら発せられる。これにより、発光部からの光が、ビデオカメラなどで撮影した画像中に点滅しながら入り込むことになる。このように、本来の映像とは異なる光が点滅しながら表示されると、人間の視角にはより目立って認識される。したがって、上記の構成によれば、撮影画像の表示品質をより大きく低下させることができる。
本発明の液晶表示装置において、上記発光部は、可視外光源として発光ダイオードを有しており、該発光ダイオードは、周波数4〜16Hzで点灯と消灯を繰り返すことが好ましい。
上記の構成によれば、発光ダイオードが周波数4〜16Hzで点灯と消灯を繰り返すことで、ビデオカメラなどの再撮された画像コンテンツ中にも、発光ダイオードからの光が周波数4〜16Hzで点滅する画像(再撮防止信号)として付加される。このような周期で点滅する画像は、人の目に不快感を与えるため、オリジナルの映像を妨害する効果がより高くなる。したがって、上記の構成によれば、再撮された画像の画質をより劣化させることができる。また、点灯と消灯を繰り返すことによって、点灯し続ける場合と比較して発光ダイオードの耐久性を向上させることができる。
本発明の液晶表示装置において、上記可視光以外の光は、赤外光であってもよい。
本発明の液晶表示装置において、上記発光部の光照射面には、可視光を遮断する可視光カットフィルタが設けられていることが好ましい。
上記の構成によれば、発光部から照射される光に可視光領域の光が含まれる場合であっても、可視光カットフィルタが設けられていることによって、可視光領域の光を遮断し、可視光以外の光のみを画像表示面から発することができる。
また、液晶表示装置のバックライトは、主にサイドエッジ型(エッジライト型ともいう)と直下型とに大別される。本発明の液晶表示装置では、上記バックライトとして、直下型のバックライトを採用してもよいし、サイドエッジ型のバックライトを採用してもよい。
直下型の照明装置は、液晶表示パネルの背後に光源を複数個配列し、液晶表示パネルを直接照射する。したがって、大画面でも高輝度が得やすく、20インチ以上の大型液晶ディスプレイで主に採用されている。
サイドエッジ型は、液晶表示パネルの背後に導光体が設けられ、導光体の横端部に光源が設けられた構成を有している。光源から出射した光は、導光体で反射して間接的に液晶表示パネルを均一照射する。この構造により、輝度は低いが、薄型化することができるとともに、輝度均一性に優れた照明装置が実現できる。そのため、サイドエッジ型の照明装置は、携帯電話、ノートパソコン等のような中小型液晶ディスプレイに主に採用されている。サイドエッジ型の照明装置の一例としては、特許文献1(日本国公開特許公報「特開2003−43266号公報(公開日:2003年2月13日)」)に記載のものが挙げられる。
発明の詳細な説明の項においてなされた具体的な実施形態または実施例は、あくまでも、本発明の技術内容を明らかにするものであって、そのような具体例にのみ限定して狭義に解釈されるべきものではなく、本発明の精神と次に記載する請求の範囲内において、いろいろと変更して実施することができるものである。
本発明によれば、画面に表示されたデジタル映像をビデオカメラで撮影した場合に、撮影された画像の表示品質を劣化させることができる。したがって、本発明の映像表示装置、映像表示方法、映像表示スクリーン、および液晶表示装置を映画館などで利用すれば、映像コンテンツの盗撮およびその不正流通を防止することができる。
1 映像表示システム(映像表示装置)
110 コンテンツ表示部(映像再生機、プロジェクタ、スクリーン)
120 再撮防止信号出力部(映像再生機、赤外線発光ユニット)
121 コンテンツ解析部(画像解析部)
122 信号制御部(発光制御部)
123 信号出力パターン格納部(発光制御部)
124 信号発生部(赤外線発光ユニット、発光部)
130 コンテンツ記録装置(ビデオカメラ)
201 映像再生機
202 プロジェクタ(画像形成部)
203 スクリーン(映像表示部、映像表示スクリーン)
203a 画像表示面(画像表示領域)
204 赤外線発光ユニット(発光部)
204a 赤外光発光領域
300 液晶表示装置
310 液晶パネル
320 バックライト
322 RGB−LED(可視光源)
323 赤外LED(発光部、可視外光源)
382 画像解析部
383 発光強度制御部(発光制御部)
420 バックライト
423a 赤外光発光領域(発光部)
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以上のように、本実施の形態のバックライト320には、複数個の赤外LED323が設けられており、これにより、可視光以外の光を発する発光部が実現される。したがって、本実施の形態の液晶表示装置300によれば、液晶パネル310に表示された映像をビデオカメラで撮影すると、上記発光部から照射された赤外光が、本来の映像を妨害するような画像(ノイズ)として取り込まれることになる。これにより、本実施の形態の液晶表示装置300では、再撮された画像の表示品質を劣化させ、利用価値を低下させることができるため、映像コンテンツの不正流通を目的とするビデオカメラの撮影を防止することができる。このように、バックライト320内の赤外LED323が出力する赤外光は、再撮防止信号として機能する。

Claims (22)

  1. デジタル映像信号に基づいて表示画像を生成する画像形成部と、
    上記画像形成部によって生成された画像が投射されて表示される映像表示部とを備えている映像表示装置であって、
    上記映像表示部に映像が表示されている期間中に、該映像表示部の表面から可視光以外の光を発する発光部が設けられていることを特徴とする映像表示装置。
  2. 上記映像表示部には、複数の穴が設けられているとともに、
    上記発光部は、上記映像表示部の背面側に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の映像表示装置。
  3. 上記映像表示部に表示される映像の明るさを解析する画像解析部と、上記発光部の発光状態を制御する発光制御部とをさらに備え、
    上記発光制御部は、上記画像解析部によって解析された映像の明るさに基づいて、表示される映像がより明るいときには、表示される映像がより暗いときと比較して、上記発光部の発光強度をより高くするように制御することを特徴とする請求項1または2に記載の映像表示装置。
  4. 上記発光部は、上記映像表示部の画像表示面の中央部に少なくとも設けられていることを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の映像表示装置。
  5. 上記発光部は、上記映像表示部の背面側の複数の箇所に設けられていることを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の映像表示装置。
  6. 上記発光部は、上記映像表示部に映像が表示されている期間中、点灯と消灯とを繰り返すことを特徴とする請求項1から5の何れか1項に記載の映像表示装置。
  7. 上記発光部は発光ダイオードを有しており、該発光ダイオードは、周波数4〜16Hzで点灯と消灯を繰り返すことを特徴とする請求項6に記載の映像表示装置。
  8. 上記可視光以外の光は、赤外光であることを特徴とする請求項1から7の何れか1項に記載の映像表示装置。
  9. 上記発光部の光照射面には、可視光を遮断する可視光カットフィルタが設けられていることを特徴とする請求項1から8の何れか1項に記載の映像表示装置。
  10. デジタル映像信号に基づいて表示画像を生成する画像形成部と、
    上記画像形成部によって生成された画像が投射されて表示される映像表示部とを備えている映像表示装置の映像表示方法であって、
    上記映像表示部に映像が表示されている期間中に、該映像表示部の表面から可視光以外の光を照射することを特徴とする映像表示方法。
  11. デジタル映像信号に基づいて形成された画像を表示する映像表示スクリーンであって、
    映像表示シートと、
    上記映像表示シートに映像が表示されている期間中に、該映像表示シートの表面から可視光以外の光を発する発光部とを備えていることを特徴とする映像表示スクリーン。
  12. 上記映像表示シートには、複数の穴が設けられているとともに、
    上記発光部は、上記映像表示シートの背面側に配置されていることを特徴とする請求項11に記載の映像表示スクリーン。
  13. 映像を表示する液晶パネルと、該液晶パネルに対して光を照射するバックライトとを備えた液晶表示装置であって、
    上記バックライトは、
    液晶表示パネルに対して可視光を照射する可視光源と、
    可視光以外の光を発する発光部とを有し、
    上記液晶パネルに映像が表示されている期間中に、該液晶パネルの画像表示面から可視光以外の光を発することを特徴とする液晶表示装置。
  14. 上記液晶パネルに表示される映像の明るさを解析する画像解析部と、上記発光部の発光状態を制御する発光制御部とをさらに備え、
    上記発光制御部は、上記画像解析部によって解析された映像の明るさに基づいて、表示される映像がより明るいときには、表示される映像がより暗いときと比較して、上記発光部の発光強度をより高くするように制御することを特徴とする請求項13に記載の液晶表示装置。
  15. 上記発光部は、上記液晶パネルの画像表示面の中央部に対して可視光以外の光を照射することを特徴とする請求項13または14に記載の液晶表示装置。
  16. 上記発光部は、複数個の可視外光源を有することを特徴とする請求項13から15の何れか1項に記載の液晶表示装置。
  17. 上記発光部は、上記液晶パネルに映像が表示されている期間中、点灯と消灯とを繰り返すことを特徴とする請求項13から16の何れか1項に記載の液晶表示装置。
  18. 上記発光部は、可視外光源として発光ダイオードを有しており、該発光ダイオードは、周波数4〜16Hzで点灯と消灯を繰り返すことを特徴とする請求項17に記載の液晶表示装置。
  19. 上記可視光以外の光は、赤外光であることを特徴とする請求項13から18の何れか1項に記載の液晶表示装置。
  20. 上記発光部の光照射面には、可視光を遮断する可視光カットフィルタが設けられていることを特徴とする請求項13から19の何れか1項に記載の液晶表示装置。
  21. 上記バックライトは、直下型のバックライトである請求項13から20の何れか1項に記載の液晶表示装置。
  22. 上記バックライトは、サイドエッジ型のバックライトである請求項13から20の何れか1項に記載の液晶表示装置。
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