JPWO2010122923A1 - 口腔内x線撮影補助装具および口腔内x線撮影システム - Google Patents

口腔内x線撮影補助装具および口腔内x線撮影システム Download PDF

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Abstract

本発明の口腔内X線撮影補助具(1)は、口腔内に挿入される保定基板(10)と、X線投影像の撮像を行うX線像撮像媒体(22)を保持する撮像媒体保持部(20)と、撮像媒体保持部(20)と撮影対象歯牙(T)の歯軸(TX)との間の距離である第1距離(L1)を検出するための検出部(16)とを備える。

Description

本発明は、口腔内の歯牙のX線撮影を行う際に用いられるX線撮影補助装具に関する。
X線装置を使った歯牙の撮影では、X線フィルムを口腔内に保持するための補助具が一般に使用される。例えば歯科用の口腔内X線撮影補助具は、撮影時に口腔内にその一端が挿入される平板状の保定基板を備える。口腔内に挿入される端部にはX線フィルムが装着されるフィルム支持板が固定的に設けられる。一方、保定基板のフィルム支持板とは反対側の端部には、X線管案内リングが設けられる。X線管案内リングは、X線照射口の位置決めに用いられ、フィルム支持板と対向するように配置される。
保定基板は、被験者が保定基板を咬むことで保持され、このとき保定基板は、撮影対象歯牙の歯軸と略垂直に配置される。この状態において、X線照射口をX線案内リングに合わせると、照射されるX線の中心軸(光束中心)は、フィルム受光面と撮影対象歯牙の歯軸との二等分面に略垂直となる。これにより、X線フィルムには、略原寸大の歯牙のX線画像が記録される(特許文献1参照)。
特開2004−174162号公報
しかし、被験者の口腔内の形状は様々であるため、二等分面撮影法に従った撮影が常に可能とはかぎらず、このような場合、原寸大および/または歪みのない歯牙の画像を得ることは難しい。
本発明の目的は、口腔内の形状に影響されることなく歯牙のX線投影像の撮影を可能にするとともに、X線投影画像の倍率に関わる情報を取得可能な口腔内X線撮影補助具および口腔内X線撮影システムを提供することである。
本発明の口腔内X線撮影補助具は、口腔内に挿入される保定基板と、X線投影像の撮像を行うX線像撮像媒体を保持する撮像媒体保持部と、撮像媒体保持部と撮影対象歯牙の歯軸との間の距離である第1距離を検出するための検出部とを備えたことを特徴としている。
口腔内X線撮影補助具は、例えば、保定基板に保持され、撮像媒体保持部を保持する引き出し部を備え、引き出し部は保定基板から引き出し可能であり、被験者の口腔内の形状に合わせて撮像媒体保持部の位置を調整できる。このとき第1距離は、検出部において検出される引き出し部の保定基板からの突出量に基づいて求められる。また、口腔内X線撮影補助具は、例えば引き出し部を保定基板に向けて付勢する付勢部材を備え、撮像媒体保持部の位置を口腔内の形状に合わせて自動的に調整する。
また、検出部が、歯牙により噛まれる保定基板上の位置を検出することで第1距離、およびX線発光位置と撮影対象歯牙の歯軸との間の距離である第2距離が求めてもよい。これにより距離検出のための構成をより簡略化できる。
また保定基板は、X線装置を固定する固定部を備えてもよく、固定部にX線装置が固定されるとき、X線装置のX線発光位置が保定基板に対して所定位置に位置決めされるとともに、X線の光束中心が保定基板に沿って撮像媒体保持部に向けて配置される。これにより、第1、第2距離がより簡単に求められる。
撮像媒体保持部は、例えばX線の光束中心が撮像媒体保持部に保持されるX線像撮像媒体に直交するように配置される。これにより、実質的に歪みのないX線投影像が得られ、画像変換も簡単になる。
また、本発明の口腔内X線撮影システムは、上記口腔内X線撮影補助具を含む口腔内X線撮影システムであって、第1距離とX線発光位置と撮影対象歯牙の歯軸との間の距離である第2距離を用いて、撮影対象歯牙とX線像撮像媒体に投影される撮影対象歯牙のX線投影像の比率を算出する演算部を備えたことを特徴としている。
X線撮像媒体は、例えばX線撮像素子であって、演算部は上記比率に基づいてX線撮像素子で撮影された画像の線形変換を行う。また、口腔内X線撮影システムは、更に線形変換後の画像を表示するディスプレイを備えてもよい。
また本発明の別の観点からの口腔内X線撮影システムは、X線装置と、X線装置を使った撮影時に、撮影対象歯牙又は他の歯牙で咬むとで保持される保定基板と、撮影時に保定基板の口腔内に挿入される部分の端部に設けられ、X線装置から照射されるX線の中心軸と受光面が直交するように、X線撮像媒体が装着される撮像媒体装着部と、X線撮像媒体と撮影対象歯牙との第1距離と、撮影対象歯牙とX線装置のX線発光位置との第2距離とに基づいて、撮影対象歯牙と、X線撮像媒体における撮影対象歯牙の投影像との大きさの比率を算出する演算部とを備える。
X線装置から照射されるX線は、X線発光位置から拡散するため、X線撮像媒体が撮影対象歯牙から離れるほど、X線撮像媒体における投影像は大きくなるが、実際の撮影対象歯牙の大きさと、撮影対象歯牙の投影像の大きさとの違い(比率)を知った上で、X線画像を観察することが可能になる。
好ましくは、X線撮像媒体は、X線撮像素子であり、演算部は、X線撮像素子により得られた画像信号に画像処理を施す画像処理部であり、画像処理部は、比率に基づいて、画像処理で得られる画像の大きさを調整する。
かかる大きさ調整を行うことにより、実際の大きさに近い撮影対象歯牙のX線画像を得ることが可能になる。
また、好ましくは、保定基板に設けられ、撮像媒体装着部が取り付けられ、保定基板からの突出量が変動する引き出し部と、引き出し部の、突出量を検知する突出量検知部とを更に備え、演算部は、突出量に基づいて、第1距離を算出する。
撮像媒体装着部(またはX線撮像媒体)と被験者の口蓋などとの位置関係により、引き出し部の突出量が変化しX線撮像媒体の位置が調整される。突出量は、ホールセンサなどの検知部材(突出量検知部)により検知される。検知結果に基づいて、第1距離が決定する。
また、好ましくは、保定基板には、X線発光位置が所定位置になるようにX線装置が取り付けられる。
これにより、簡単にX線発光位置を所定位置に合わせ、第2距離を決定することが可能になる。また、撮影対象歯牙の歯軸やX線撮像媒体の受光面とX線の中心軸との位置関係を考慮したX線装置の配置も容易に行える。
また、好ましくは、保定基板上の、撮影対象歯牙の位置を検知する位置検知部を更に備え、演算部は、位置検知部の検知結果に基づいて、第1距離、及び第2距離を算出する。
撮像媒体装着部(またはX線撮像媒体)と被験者の口蓋などとの位置関係により、撮影対象歯牙の位置が調整される。撮影対象歯牙の保定基板上の位置は、圧力センサなどの検知部材(位置検知部)で検知される。検知結果に基づいて、第1距離や、第2距離が決定する。
以上のように本発明によれば、口腔内の形状に影響されることなく歯牙のX線投影像の撮影を可能にするとともに、X線投影画像の倍率に関わる情報を取得可能な口腔内X線撮影補助具および口腔内X線撮影システムを提供することができる。
第1実施形態の口腔内X線撮影システムの模式的な側面図である。 第2実施形態の口腔内X線撮影システムの模式的な側面図である。 第3実施形態の口腔内X線撮影システムの模式的な側面図である。
1、3、5 口腔内X線撮影システム
2、4、6 X線撮影補助具
10、11 保定基板
12 引き出し部
14 付勢部材
16 突出量検知部
20、24 撮像素子装着部
22 X線撮像素子
50 X線装置
60 コンピュータ
62 ディスプレイ
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。
図1は、第1実施形態の口腔内X線撮影システム1の模式的な側面図である。口腔内X線撮影システム1は、例えば歯科における歯牙のX線撮影に用いられる。口腔内X線撮影システム1は、例えば、X線撮影補助具2、X線装置50、及びコンピュータ(演算部)60を含む。また、X線撮影補助具2は、例えば、保定基板10、引き出し部12、付勢部材14、突出量検知部16、撮像素子装着部(撮像媒体保持部)20、X線撮像素子(X線撮像媒体)22を備える。なお、本実施形態において、X撮像素子22は例えばCCDであり、X線装置50は、例えば小型で持ち運びが容易な携帯型のX線装置である。
保定基板10は、平板状(例えばU字形の平板)に形成され、X線装置50を使った撮影時には、その一端が口腔内に挿入される。口腔内に挿入される端部には、引き出し部12が設けられる。付勢部材14は、保定基板10に近づく方向に引き出し部12を付勢し、無負荷状態では、引き出し部12の該端部からの突出量が最小になる。なお、本実施形態において、引き出し部12は、保定基板10の面に平行な方向に引き出し可能である。また、付勢部材14には例えばバネやゴムなどの弾性体が用いられる。
突出量検知部16は、引き出し部12の該端部からの突出量を検知し、検知結果をコンピュータ60に出力する。突出量検知部16は、例えば、保定基板10に設けられたホールセンサと、引き出し部12に設けられた磁石とで構成され、ホールセンサからの出力信号は、コンピュータ60に送信される。ホールセンサからの出力値は、引き出し部12の保定基板10からの突出量に応じて変動する。なお、コンピュータ60とX線撮影補助具3の間の通信は、例えば着脱自在な信号ケーブルを通して行ってもよいが、無線や光通信を利用してもよい。また、コンピュータ60には、汎用コンピュータを利用してもよいが、専用のプロセッサなどをX線撮影補助具2に実装してもよい。
撮像素子装着部20は、X線撮像素子22が装着される板状部材である。撮像素子装着部20は、引き出し部12が引き出される方向に対して板面が略垂直に配置されるように引き出し部12の先端に固定される。なお、X線撮像素子22の撮像素子装着部20への装着は、押さえバネ(不図示)などによって行われるが、X線撮像素子22は、撮像素子装着部20に固着されてもよい。また、X線撮像素子22と撮像素子装着部20を一体的に構成してもよい。
X線装置50は、保定基板10において、引き出し部12が設けられた保定基板10の端部とは反対側の端部に固定される。また、X線装置50は、照射されるX線の中心軸(光束中心)LXが撮像素子装着部20に取り付けられたX線撮像素子22の受光面に直交するように配置される。
X線装置50を使った歯牙の撮影時には、保定基板10の一部、引き出し部12、及びX線撮像素子22が装着された撮像素子装着部20が、被験者の口腔内に挿入される。被験者は、保定基板10を咬むことで保定基板10の位置を固定、保持する。このとき、撮影対象となる歯牙Tの歯軸TXと保定基板10の板面が垂直になり、板面に平行に配置されるX線の中心軸(光束中心)LXは歯軸TXと直交する。
また、保定基板10を咬持する際には、撮影対象歯牙Tを保定基板10における特定の位置(基準位置)P1に合わせ、撮影対象歯牙T、または他の歯牙で保定基板10を噛むことで保定基板10を歯軸TXに略垂直に固定、保持する。なお、歯牙による保定基板10の咬持は、図1に示すように保定基板10を歯牙で直接咬んでもよいし、高さ調節などのための部材を間に挟んで行ってもよい(不図示)。また、保定基板10には、例えば基準位置P1を示す目印等が設けられる。
引き出し部12は、撮像素子装着部20(またはX線撮像素子22)の口蓋などとの接触により、保定基板10から引き出され、これにより撮像素子装着部20の位置が決定される。また、撮像素子装着部20を口腔内に挿入する際に引き出し部12を十分に引き出しておき、挿入後、付勢部材14による付勢力で引き出し部12を保定基板10に引き寄せ、撮像素子装着部20と口蓋などとの接触により、撮像素子装着部20の位置を決定してもよい。
引き出し部12の突出量は、被験者の口腔内の形状により異なるため、X線撮像素子22と撮影対象歯牙Tの間の距離(第1距離)L1は、被験者の口蓋の形状などにより異なる。図1の実線は、比較的第1距離L1が短い場合を示し、一点差線は、比較的第1距離L1が長い場合を示す。上述したように、撮像素子装着部20(またはX線撮像素子22)と口蓋の接触により、口腔内の形状に合わせて撮影毎、被験者毎に引き出し部12の突出量が調整され、X線撮像素子22の位置が調整される。突出量は、ホールセンサなどの突出量検知部16により検知される。検知結果に基づいて、第1距離L1が決定する。
X線装置50は、X線の中心軸(光束中心)LXが引き出し部材12の引き出し方向に沿い、かつ撮像素子装着部20と対向するように保定基板10上の所定位置に固定される。すなわち、保定基板10が歯列によって適正に保持されるとき、歯軸TXが保定基板10の板面に垂直になり、歯軸TXからのX線装置50のX線発光位置PSまでの距離は、基準位置P1からX線発光位置PSの保定基板10の板面への垂線の足P2までの距離(第2距離)L2に略等しい。この状態で、X線発光位置PSから撮影対象歯牙Tに向けてX線が照射される。なお、保定基板10には、例えばX線装置50を上記所定位置に位置決めし、固定するための固定部が設けられ、X線装置50はこの固定部にリテーナなどを用いて着脱自在とされる。
撮影対象歯牙Tに対してX線装置50とは反対側に配置されるX線撮像素子22では、X線装置50から照射されたX線による歯牙Tの投影像が撮像される。撮像により得られた画像信号は、保定基板10や引き出し部12の内部に設けられたケーブルを介して、コンピュータ60に送信される。
コンピュータ60は、X線撮像素子22からの画像に対して例えば画像処理を施してディスプレイ62に出力、表示する。このとき、コンピュータ60は、引き出し部12の保定基板10からの突出量に対応するX線撮像素子22と撮影対象歯牙Tの間の第1距離L1、および基準位置P1から点P2までの第2距離L2に基づいて、歯牙TとX線撮像素子22に投影された歯牙Tの像の比率を計算し、例えばディスプレイ62に出力される撮像画像の大きさを調整する。
すなわち、X線装置50から照射されるX線は、X線発光位置から円錐状に拡散するため、X線撮像素子22が撮影対象歯牙Tから離れるほど、X線撮像素子22における投影像は大きくなる。したがって、撮像素子装着部20の引き出し機構を備える本実施形態において、突出量を考慮せずに撮影画像をディスプレイ62に表示すると、被験者によって画面上に表示される歯牙画像のスケールが異なり得る。そこで本実施形態では、例えば画面上に表示される歯牙画像のスケールが常に同一になるようにその大きさが調整される。
具体的には、コンピュータ60では、第1距離L1と第2距離L2に基づいて、歯牙Tと、X線撮像素子22に投影される歯牙TのX線投影像との大きさの比率R(=L2/(L1+L2))を算出し、X線撮像素子22で撮影された画像を比率Rで縮小する。なお、X線撮像素子22の解像度と、ディスプレイ62の解像度からディスプレイ62に実際の大きさに近い撮影対象歯牙のX線画像を表示することも可能である。
以上のように、第1実施形態の口腔内X線撮影システムによれば、撮像素子装着部の位置が引き出し部により移動可能であるため、口腔内の形状に影響されることなく歯牙のX線投影像の撮影が可能になる。また、撮像素子装着部(X線撮像素子)の面をX線の中心軸に直交させることにより、歪みのない投影画像が得られるとともに、引き出し部の突出量から縮尺を同一にしたX線投影画像を再現することができる。
次に、図2を参照して第2実施形態の口腔内X線撮影システムについて説明する。第2実施形態の口腔内X線撮影システム3では、引き出し部の先端部に固定される撮像素子装着部の取付け角度、およびコンピュータ60における画像処理方法が第1実施形態と異なるが、その他の構成は第1実施形態の口腔内X線撮影システム1と同じである。したがって、第1実施形態と同一の構成については同一参照符号を用い、その説明を省略する。
第2実施形態のX線撮影補助具4に設けられた引き出し部12の先端に取り付けられた撮像素子装着部24の面は、保定基板10に対し垂直ではなく、第1実施形態の撮像素子装着部20の位置に対して例えば角度θ外側に傾けて固定される。また、第2実施形態において、第1距離L1は、例えば撮像素子装着部24と引き出し部12が連結される部分(X線装置50側)までの距離である。すなわち、X線撮像素子22の下辺はこの位置に配置される。このとき、X線撮像素子22の下辺から距離y離れた位置では、歯牙Tの投影像が(L2+L1+y・sinθ)/L2倍され、画像には歪みが発生する。
一方、X線撮像素子22の画素ピッチから、各画素ラインまでの距離yは算出可能である。したがって、第2実施形態では、撮像画像に対して上記倍数やその逆数(比率R)に対応した画像変換(線形変換)を行う。これにより第1距離L1の大きさに関わらずスケールが同じで、歪みのない歯牙TのX線投影画像を再現する。再現された画像は、例えばディスプレイ62に表示される。
以上のように、第2実施形態においても第1実施形態と略同様の効果が得られる。また第2実施形態では、撮像素子装着部が傾いていることから、口蓋の傾斜に沿ってX線撮像素子を配置でき、突出量を低減できる。
次に図3を参照して第3実施形態の口腔内X線撮影システムについて説明する。第1、第2実施形態では、撮影対象歯牙Tを予め特定された基準位置P1に合わせて撮影を行った。しかし、第3実施形態の口腔内X線撮影システム5では、基準位置を設けず、センサなどを用いて撮影対象歯牙Tの位置を特定する。なお、第1または第2実施形態と同様の構成に関しては同一参照符号を用いその説明を省略する。
第3実施形態のX線撮影補助具6では、例えば図3のように、保定基板11の上にX線の中心軸(光束中心)LX方向に沿って、複数の圧力センサ18が設けられる。各圧力センサ18はコンピュータ60に接続され、コンピュータ60では、大きな圧力変化を検知した圧力センサ18の位置を、撮影対象歯牙Tの位置とする。また、X線撮影補助具6は、引き出し部を有さず、撮像素子装着部20は、保定基板12に直接固定される。なお、コンピュータ60では、特定された撮影対象歯牙Tの保定基板12上の位置に基づいて、第1距離L1や第2距離L2の算出が行われる。なお、第3実施形態に第2実施形態を組み合わせることも可能である。
以上のように、第3実施形態においても第1実施形態と同様の効果が得られる。また第3実施形態では、保定基板を咬む位置を調整することで口蓋に合わせた位置決めができるので、引き出し部の構成が不要となり、機械的な構成が簡略となる。
なお、本実施形態では、X線装置が、小型で持ち運びが容易な携帯X線装置である場合を例に説明した。この場合は、保定基板にX線装置を取り付けることができるため、X線発光位置を保定基板上の所定の位置に合わせることで、簡単に第2距離L2を決定することが可能である。また、携帯X線装置を用いた第1実施形態では、撮影対象歯牙Tの歯軸TXやX線撮像素子の受光面をX線の中心軸(光束中心)LXに直交させるような、X線装置の配置も容易に行える。
但し、X線装置は、処置室などに取り付けられた通常のX線装置であってもよい。この場合、X線発光位置の保定基板への垂線の足を、保定基板上の点P2に対応する位置に合わせるとともに、X線の中心軸を保定基板と平行に撮像素子装着部に向けてX線装置を配置する。また、点P2に対応する位置にX線発光位置を配置できない場合には、X線発光位置を特定し、第2距離L2を、コンピュータに入力することで比率Rは求められる。なお、これらの場合、例えば保定基板上に点P2の位置を示す印が設けられる。
本実施形態では、撮影対象歯牙Tを基準位置P1に合わせる、あるいは噛んだ位置をセンサで検出したが、人が目視により保定基板上の撮影対象歯牙Tの位置を特定し、入力装置(不図示)を用いてコンピュータに入力してもよい。
また、コンピュータは、例えば撮影画像のデータ等を記録する内蔵メモリまたは外部メモリ(図示せず)を備えてもよい。この場合、撮影画像を比率Rで縮小した後にメモリに記録してもよいが、縮小せずに比率Rなどの倍率(縮小率または拡大率)、および/または、第1、第2距離L1、L2、θ、画素ピッチなど、画像変換に必要な情報とともにメモリに記録してもよい。また、コンピュータは、撮影画像を印刷するためのプリンタ(図示せず)に接続されていてもよく、比率Rに基づき縮小された画像がプリンタに印刷される。また、修正されていない画像を比率Rやスケールとともにディスプレイやプリンタに出力してもよい。
また、引き出し部に付勢力を与える付勢機構は、弾性部材に限られず、例えば糸などを巻き上げる機構を利用することもでき、省略することも可能である。また、本実施形態では引き出し部の突出量を電気的なセンサにより検出したが、目盛りを利用することも可能である。
本実施形態では、X線投影像をCCDなどのX線撮像素子を利用して撮影したが、X線撮像素子に代えX線フィルムをX線像撮像媒体として使用することもできる。この場合、比率Rや画像変換に必要な情報が取得される。また、これらの情報のみを例えばディスプレイやプリンタなどに出力してもよい。なお、X線フィルムの画像は、例えばスキャナなどでコンピュータに読み込んだ後、これらの情報に基づいて画像変換可能である。

Claims (15)

  1. 口腔内に挿入される保定基板と、
    X線投影像の撮像を行うX線像撮像媒体を保持する撮像媒体保持部と、
    前記撮像媒体保持部と撮影対象歯牙の歯軸との間の距離である第1距離を検出するための検出部と
    を備えることを特徴とする口腔内X線撮影補助具。
  2. 前記保定基板に保持され、前記撮像媒体保持部を保持する引き出し部を備え、前記引き出し部が前記保定基板から引き出し可能であることを特徴とする請求項1に記載の口腔内X線撮影補助具。
  3. 前記検出部が前記引き出し部の前記保定基板からの突出量を検出することで前記第1距離が求められることを特徴とする請求項2に記載の口腔内X線撮影補助具。
  4. 前記引き出し部を前記保定基板に向けて付勢する付勢部材を備えることを特徴とする請求項3に記載の口腔内X線撮影補助具。
  5. 前記検出部が、歯牙により噛まれる前記保定基板上の位置を検出することで前記第1距離、およびX線発光位置と前記撮影対象歯牙の歯軸との間の距離である第2距離が求められることを特徴とする請求項1に記載の口腔内X線撮影補助具。
  6. 前記保定基板が、X線装置を固定する固定部を備え、前記固定部に前記X線装置が固定されるとき、前記X線装置のX線発光位置が前記保定基板に対して所定位置に位置決めされるとともに、X線の光束中心が前記保定基板に沿って前記撮像媒体保持部に向けて配置されることを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の口腔内X線撮影補助具。
  7. 前記撮像媒体保持部が、前記光束中心が前記撮像媒体保持部に保持されるX線像撮像媒体に直交するように配置されることを特徴とする請求項6に記載の口腔内X線撮影補助具。
  8. 請求項1〜請求項8の何れか一項に記載の口腔内X線撮影補助具を含む口腔内X線撮影システムであって、前記第1距離とX線発光位置と前記撮影対象歯牙の歯軸との間の距離である第2距離を用いて、前記撮影対象歯牙と前記X線像撮像媒体に投影される前記撮影対象歯牙のX線投影像の比率を算出する演算部を備えることを特徴とする口腔内X線撮影システム。
  9. 前記X線撮像媒体がX線撮像素子であって、前記演算部が前記比率に基づいて前記X線撮像素子で撮影された画像の線形変換を行うことを特徴とする請求項8に記載の口腔内X線撮影システム。
  10. 前記線形変換後の画像を表示するディスプレイを備えることを特徴とする請求項9に記載の口腔内X線撮影システム。
  11. X線装置と、
    前記X線装置を使った撮影時に、撮影対象歯牙又は他の歯牙で咬むことで保持される保定基板と、
    前記撮影時に前記保定基板の口腔内に挿入される部分の端部に設けられ、前記X線装置から照射されるX線の中心軸と受光面が直交するように、X線撮像媒体が装着される撮像媒体装着部と、
    前記X線撮像媒体と前記撮影対象歯牙との第1距離と、前記撮影対象歯牙と前記X線装置のX線発光位置との第2距離とに基づいて、前記撮影対象歯牙と、前記X線撮像媒体における前記撮影対象歯牙の投影像との大きさの比率を算出する演算部とを備えることを特徴とする口腔内X線撮影システム。
  12. 前記X線撮像媒体は、X線撮像素子であり、
    前記演算部は、前記X線撮像素子により得られた画像信号に画像処理を施す画像処理部であり、
    前記画像処理部は、前記比率に基づいて、前記画像処理で得られる画像の大きさを調整することを特徴とする請求項11に記載の口腔内X線撮影システム。
  13. 前記保定基板に設けられ、前記撮像媒体装着部が取り付けられ、前記保定基板からの突出量が変動する引き出し部と、前記引き出し部の、前記突出量を検知する突出量検知部とを更に備え、
    前記演算部は、前記突出量に基づいて、前記第1距離を算出することを特徴とする請求項11に記載の口腔内X線撮影システム。
  14. 前記保定基板には、前記X線発光位置が所定位置になるように前記X線装置が取り付けられることを特徴とする請求項11に記載の口腔内X線撮影システム。
  15. 前記保定基板上の、撮影対象歯牙の位置を検知する位置検知部を更に備え、
    前記演算部は、前記位置検知部の検知結果に基づいて、前記第1距離、及び前記第2距離を算出することを特徴とする請求項11に記載の口腔内X線撮影システム。

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